JP2009014262A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵庫において、排水蒸発皿の除霜水の蒸発性能及び圧縮機の放熱性能を確保しつつ、機械室を小形化して冷蔵庫の収納容積を大きくすること。
【解決手段】冷蔵庫は、冷凍サイクルの一部を成す圧縮機9と、庫内の霜が融けた水が導かれる排水蒸発皿11と、圧縮機9及び排水蒸発皿11に空気を吹出す軸流ファン5と、圧縮機9、排水蒸発皿11及び軸流ファン5を配置した機械室1を形成する冷蔵庫本体37とを備える。排水蒸発皿11は圧縮機9の下方に配置され、圧縮機9は防振支持装置10を介して排水蒸発皿11上に隙間を有して設置されている。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵庫は、冷凍サイクルの一部を成す圧縮機9と、庫内の霜が融けた水が導かれる排水蒸発皿11と、圧縮機9及び排水蒸発皿11に空気を吹出す軸流ファン5と、圧縮機9、排水蒸発皿11及び軸流ファン5を配置した機械室1を形成する冷蔵庫本体37とを備える。排水蒸発皿11は圧縮機9の下方に配置され、圧縮機9は防振支持装置10を介して排水蒸発皿11上に隙間を有して設置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷蔵庫に係り、特に機械室内に設置した圧縮機及び排水蒸発皿に軸流ファンにより通風する冷蔵庫に好適なものである。
従来の冷蔵庫を図4から図6を参照しながら説明する。図4は従来の冷蔵庫の背面下部に設けた機械室内の説明図、図5は図4の機械室の縦断面説明図、図6は図4の機械室の背面図である。
従来の冷蔵庫において、機械室101は冷蔵庫本体137の背面下部に設けられている。機械室101内には、凝縮器103、軸流ファン105、圧縮機109がこの順に並べられて配置されている。軸流ファン105は、第1の仕切り107の中央部に設置され、凝縮器103側から空気を吸込んで圧縮機109側に吹出すようになっている。排水蒸発皿111は、凝縮器103、第1の仕切り107、圧縮機109のそれぞれの上方にまたがって機械室101の天井面113近くに設けられている。
上記第1の仕切り107は排水蒸発皿111の下面と機械室101の底面115とに当接して設けられ、排水蒸発皿111の下面と機械室101の底面115と間の空間を吸込室117と吐出室119とに区割している。底面115には凝縮器103、第1の仕切り107、圧縮機109が取付けられている。圧縮機109は、防振支持装置110を介して設置面である底面115との間に隙間を有するように設置されている。
第2の仕切り127は、排水蒸発皿111の上面と機械室101の天井面113との間を仕切って排水蒸発皿111の水が通過可能な程度に区割し、排水蒸発皿111の上方空間を吸込室117側と吐出室119側に区分している。
通風ガイド121は排水蒸発皿111の途中に排水蒸発皿111と一体に設けられている。通風ガイド121は、その入口部を軸流ファン105の中心よりも上側の位置に開口させ、軸流ファン105から吐出された風を図4に示す如く圧縮機109側への風(A)と通風ガイド121側への風(B)とに分流させるようにしている。これによって、軸流ファン105から吐出された風で圧縮機109の冷却と排水蒸発皿111の蒸発促進を図っている。
機械室カバー145は機械室101の背面をカバーするように設けられている。機械室カバー145の排水蒸発皿111に対向する位置には、軸流ファン105から吐出され、通風ガイド121側へ分流された風(B)の風量を増加させ、排水蒸発皿111の蒸発促進を図るために排気口149が設けられている。また、機械室カバー145の圧縮機109に対向する位置には、軸流ファン105から吐出され、圧縮機109側へ分流された風(A)の風量を増加させ、圧縮機109の冷却促進を図るために排気口151が設けられている。
冷蔵庫本体137は、庫内135を形成する内箱139と、外観を形成する外箱141と、内箱139と外箱141との間に充填した断熱材143とを備えて構成されている。庫内135に設置された蒸発器129に付着した霜を除霜用ヒータ131で溶かし、この除霜水を除霜水受け皿133で受け、配水管125を通して排水蒸発皿111へ導いている。排水蒸発皿111に溜められた除霜水は、風(B)により蒸発が促進されて空気中に蒸発される。
なお、係る従来の冷蔵庫に関連する特許文献として、特開2000−111235号公報(特許文献1)が挙げられる。
上述した従来の冷蔵庫において、機械室101の高さを低くし、庫内の貯蔵室の収納容量を大きくすることが望まれる。しかし、機械室101の高さを低くしようとすると、排水蒸発皿111の高さを低くして排水蒸発皿111の容量を小さくする必要がある。この場合、例えば夏期に頻繁に扉開閉が行われ、蒸発器129の霜付きが多くなり、除霜水量が多くなった際でも、排水蒸発皿111に溜った除霜水が溢れることなく蒸発するようにしなければならない。この従来の冷蔵庫では、排水蒸発皿111の除霜水の蒸発を促進するために、圧縮機109の放熱を利用しているが、圧縮機109表面の平均温度は約60℃程度であり、また、圧縮機109と排水蒸発皿111には隙間もあるため、圧縮機109の放熱による蒸発はあまり期待できない。
そこで、軸流ファン105から吐出された風を圧縮機109側への風(A)よりも通風ガイド121側への風(B)の方に多く分配することが考えられる。しかし、その場合には、軸流ファン105の回転軸の軸心105a及び圧縮機109の高さ方向中心109aよりも通風ガイド121の入口部の下端を下方に伸ばす必要がある。このことにより圧縮機109を冷却する風(A)が遮られてしまうために、圧縮機109の放熱量が減少し、冷蔵庫の冷却効率を低下させてしまい、消費電力が増加してしまうという問題が生ずる。また、通風ガイド121側へ分流された風(B)の風量を増加させるには、排気口149を大きくする必要がある。このことにより圧縮機109の遮音効果が減少し、騒音の問題が生ずる。
本発明の目的は、排水蒸発皿の除霜水の蒸発性能及び圧縮機の放熱性能を確保しつつ、機械室を小形化して冷蔵庫の収納容積を大きくすることができる冷蔵庫を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、冷凍サイクルの一部を成し、防振支持装置を介して設置面との間に隙間を有するように設置された圧縮機と、庫内の霜が融けた水が導かれる排水蒸発皿と、前記圧縮機及び前記排水蒸発皿に空気を吹出す軸流ファンと、前記圧縮機、前記排水蒸発皿及び前記軸流ファンを配置した機械室を形成する冷蔵庫本体とを備えた冷蔵庫において、前記排水蒸発皿を前記圧縮機の下方に配置し、前記圧縮機を前記防振支持装置を介して前記排水蒸発皿上に隙間を有するように設置したことにある。
係る本発明のより好ましい具体的な構成例は次の通りである。
(1)前記排水蒸発皿を前記機械室の底面の一部を構成するように設けたこと。
(2)前記軸流ファンの回転軸を前記圧縮機へ向けて配置し、前記回転軸の軸心を前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置させたこと。
(3)前記機械室の背面をカバーするように機械室カバーを設け、前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置する前記機械室カバーの部分に排気口を集中して設けたこと。
(1)前記排水蒸発皿を前記機械室の底面の一部を構成するように設けたこと。
(2)前記軸流ファンの回転軸を前記圧縮機へ向けて配置し、前記回転軸の軸心を前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置させたこと。
(3)前記機械室の背面をカバーするように機械室カバーを設け、前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置する前記機械室カバーの部分に排気口を集中して設けたこと。
係る本発明の冷蔵庫によれば、排水蒸発皿の除霜水の蒸発性能及び圧縮機の放熱性能を確保しつつ、機械室を小形化して冷蔵庫の収納容積を大きくすることができる。
以下、本発明の一実施例の冷蔵庫を、図1から図3を用いて説明する。図1は本発明の一実施例の冷蔵庫の背面下部に設けた機械室の説明図、図2は図1の冷蔵庫の機械室の縦断面説明図、図3は図1の機械室の背面図である。
冷蔵庫は、冷凍サイクル、冷蔵庫本体37、冷蔵庫扉、制御装置などを備えて構成されている。冷凍サイクルは、圧縮機9、凝縮器3、減圧装置、蒸発器29を冷媒配管を介して接続することにより構成されている。
冷蔵庫本体37は、庫内35を形成する内箱39と、外観を形成する外箱41と、内箱39と外箱41との間に充填した断熱材43とから構成されている。冷蔵庫本体37は、その背面下部の角部に横長の機械室1を形成している。
この機械室1は、吸込み口47及び排気口51を除いて、閉鎖された空間として形成されている。この機械室1内には、凝縮器3と軸流ファン5と圧縮機9及び排水蒸発皿11とがこの順に並べられて配置されている。機械室1はこれらの風路を構成している。ここで、機械室1の天井面及び前面は外箱41で構成され、底面15はベース部材で構成され、背面は機械室カバー45で構成されている。
庫内35の背面部には、蒸発器29、除霜用ヒータ31、除霜水受け皿33が上下に配置されている。蒸発器29に付着した霜を除霜ヒータ31で溶かし、この除霜水を除霜水受け皿33で受け、この除霜水を配水管25を通して排水蒸発皿11へ導く。
機械室1の左右方向の略中央部に仕切り7が配置されている。仕切り7は、機械室1の天井面、前面、底面15及び背面に当接して設置され、機械室1を吸込室(凝縮器側空間)17と吐出室(圧縮機側空間)19とに区画している。
軸流ファン5は仕切り7の中央部に設置されている。凝縮器3は、吸込室17内に軸流ファン5に対向するように配置され、機械室1の底面15に搭載されている。圧縮機9と排水蒸発皿11とは、吐出室19内に上下に位置して軸流ファン5と対向するように配置されている。圧縮機9は防振支持装置10を介して排水蒸発皿11上に隙間を有して設置されている。なお、防振支持装置10は、コイルバネや防振ゴムなどで構成されている。
庫外空気は、軸流ファン5の運転により、吸込口47を通して吸込室17に吸込まれて凝縮器3を冷却した後、吐出室19に吹出される。吐出室19に吹出された空気は、圧縮機9の周囲を通って圧縮機9の冷却を行うと共に、排水蒸発皿11と圧縮機9との隙間を通って排水蒸発皿11内の除霜水の蒸発を促進した後、排気口51を通して庫外に吐出される。
本実施例では、防振支持装置10を用いて圧縮機9を設置するために必要な下方の隙間を除霜水の蒸発の促進のための風路として利用しているので、機械室1の高さを低くしても、排水蒸発皿11の除霜水の蒸発性能及び圧縮機9の放熱性能を確保することができる。これによって、機械室1を小形化して冷蔵庫の収納容積を大きくすることができる。
また、排水蒸発皿11は、機械室1の底面の一部を構成するように設けられているので、排水蒸発皿11を底面15の上に重ねて載置することに比較して、コストダウンを図ることができる。
また、軸流ファン5は、その回転軸が圧縮機9へ向けて配置され、回転軸の軸心5aが圧縮機9の高さ方向中心10よりも下方に位置するように設置されている。これにより、更なる軸流ファン5の小形化が可能で、排水蒸発皿11に溜った除霜水の水面と圧縮機9の下面との隙間への風量を多くすることができる。従って、より一層、排水蒸発皿11の除霜水の蒸発性能を向上でき、機械室の小形化及び冷蔵庫の収納容積の増大を図ることができる。
排水蒸発皿11を圧縮機9の下方に設置することにより、軸流ファン5からの風を従来例のように上方に分流させる必要がない。このため、機械室カバー45に設けられる排気口51は、排水蒸発皿11の蒸発促進を図るための排気口と圧縮機の冷却促進のための排気口を兼ねることができる。ここで、排気口51は、圧縮機9に対向する位置よりも下方に多く設けると共に、圧縮機9に対向する位置よりも上方には極力減らした方が良い。このようにして、排水蒸発皿11に溜った除霜水の水面と圧縮機9の下面との隙間への風量を多くすることにより、除霜水の蒸発を促進し、かつ、圧縮機9から発生する騒音の遮音効果が上がり、冷蔵庫外への騒音を減少させることができる。
排水管25の出口にあたる吐出室19の圧力は軸流ファン5の風圧により庫内35に配設された除霜受け皿33側の圧力よりも高いので、排水管25を通って吐出室19の暖気が庫内35側へ逆流するおそれがあることに対しては、排水蒸発皿11を圧縮機9の下方に設置し、排水管25の長さを長く構成することで、この暖気浸入を防止することができる。
1…機械室、3…凝縮器、5…軸流ファン、7…仕切り、9…圧縮機、9a…圧縮機高さ方向中心、10…防振支持装置、11…排水蒸発皿、13…機械室の天井面、15…機械室の底面、17…吸込室、19…吐出室、23…外箱背面、25…排水管、29…蒸発器、31…除霜用ヒータ、33…除霜水受け皿、35…庫内、37…冷蔵庫本体、39…内箱、41…外箱、43…断熱材、45…機械室カバー、47…吸込口、51…排気口。
Claims (4)
- 冷凍サイクルの一部を成し、防振支持装置を介して設置面との間に隙間を有するように設置された圧縮機と、
庫内の霜が融けた水が導かれる排水蒸発皿と、
前記圧縮機及び前記排水蒸発皿に空気を吹出す軸流ファンと、
前記圧縮機、前記排水蒸発皿及び前記軸流ファンを配置した機械室を形成する冷蔵庫本体とを備えた冷蔵庫において、
前記排水蒸発皿を前記圧縮機の下方に配置し、前記圧縮機を前記防振支持装置を介して前記排水蒸発皿上に隙間を有するように設置した
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、前記排水蒸発皿を前記機械室の底面の一部を構成するように設けたことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1において、前記軸流ファンの回転軸を前記圧縮機へ向けて配置し、前記回転軸の軸心を前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置させたことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1において、前記機械室の背面をカバーするように機械室カバーを設け、前記圧縮機の高さ方向中心よりも下方に位置する前記機械室カバーの部分に排気口を集中して設けたことを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007176015A JP2009014262A (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 冷蔵庫 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102016013921A1 (de) * | 2016-08-22 | 2018-02-22 | Liebherr-Hausgeräte Ochsenhausen GmbH | Kühl- und/oder Gefriergerät |
JP2019113306A (ja) * | 2019-03-07 | 2019-07-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷凍装置 |
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2007
- 2007-07-04 JP JP2007176015A patent/JP2009014262A/ja not_active Withdrawn
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