JP2009013914A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の耐久性を向上する。
【解決手段】 燃料噴射弁は、その内部を燃料が通過するとともに燃料噴射孔が形成されている本体と、本体内において第1位置と第2位置の間を移動可能に収容された弁体と、
弁体を第1位置に向けて付勢している付勢部材と、弁体を第2位置に向けて動かすアクチュエータを備えている。弁体は、第1位置ではその一端によって燃料噴射孔を閉塞し、が第2位置では燃料噴射孔を開放するとともにその他端を本体に当接させる。弁体の他端と本体の互いに当接し合う面の少なくとも一方は、その母材よりも硬度の高い硬質膜によって被覆されている。そして、硬質膜の硬度は、表面側では低く母材側では高くなるように調整されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は燃料噴射弁に関する。特に、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
特許文献1に、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁が記載されている。この燃料噴射弁は、本体と、本体内に収容された弁体を備えている。本体は、その内部を燃料が通過するとともに、燃料噴射孔が形成されている。弁体は、燃料噴射孔に接近した第1位置と、燃料噴射孔から離間した第2位置との間を移動可能に収容されている。第1位置は燃料噴射孔側への移動限であり、弁体の一端が燃料噴射孔に当接して燃料噴射孔を閉塞する。第2位置は反燃料噴射孔側への移動限であり、弁体の一端が燃料噴射孔から離間して燃料噴射孔を開放する。このとき、弁体の他端は本体を構成する部材に当接する。
燃料噴射弁はさらに、弁体を第1位置へ付勢しているコイルばねと、弁体を第2位置に向けて移動させるアクチュエータを備えている。アクチュエータは、ソレノイドを用いて構成されている。ソレノイドには、燃料を噴射すべきタイミングで電流が通電される。ソレノイドは、電流が通電されることによって磁場を発生し、弁体を第2位置へと移動させる。それにより、燃料噴射孔から燃料が噴射される。
ソレノイドに電流が通電され、弁体が第2位置へ移動した時に、弁体の他端は本体を構成する部材に比較的に強く衝突する。そのことから、特許文献1の燃料噴射弁では、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面を、それらの母材よりも硬度の高い硬質膜によって被覆している。それにより、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面の変形や損傷を防止している。
さらに、この硬質膜は、母材上に形成された衝撃緩和層と、衝撃緩和層上に形成された表面硬化層によって構成されている。表面硬化層の硬度は、衝撃緩和層の硬度よりも高く調整されている。即ち、硬質膜の硬度は、表面側では高く母材側では低くなっている。この構成によると、硬質膜に加わる衝撃が緩和され、硬質膜の欠損や剥離を防止できると説明されている。
特開昭63−125875号公報
特許文献1に記載の硬質膜では、比較的に硬度の高い表面硬化層の下に、比較的に硬度の低い衝撃緩和層が形成されている。そのことから、硬質膜の表面から力が加えられたときに、表面硬化層で非常に高い応力が発生しやすい。特許文献1の技術では、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面に形成した硬質膜の欠損や剥離を十分に防止することができない。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明は、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面に、耐久性の高い硬質膜を形成する技術を提供する。
本発明によって具現化される燃料噴射弁は、その内部を燃料が通過するとともに燃料噴射孔が形成されている本体と、前記本体内において第1位置と第2位置の間を移動可能に収容されており、前記第1位置ではその一端が前記燃料噴射孔を閉塞し、前記第2位置では前記燃料噴射孔を開放するとともにその他端が前記本体に当接する弁体と、前記弁体を第1位置に向けて付勢している付勢部材と、前記弁体を第2位置に向けて動かすアクチュエータを備えている。前記弁体の他端と前記本体の互いに当接し合う面の少なくとも一方は、その母材よりも硬度の高い硬質膜によって被覆されている。この燃料噴射弁は、前記硬質膜の硬度が表面側では低く母材側では高いことを特徴とする。
この燃料噴射弁では、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面の少なくとも一方が、それらの母材よりも硬度の高い硬質膜によって被覆されている。それにより、弁体や本体の変形や損傷を防止することができる。さらに、硬質膜の硬度が表面側では低く母材側では高く調整されているので、硬質膜の残留応力が緩和されており、表面側から大きな力が加えられた場合(例えば弁体の他端と本体が異物を挟んで当接した場合)でも、硬質膜の内部に過大な応力が発生することがない。それにより、硬質膜の欠損や剥離が有意に抑制される。
この燃料噴射弁は、弁体の他端と本体の互いに当接し合う面が耐久性の高い硬質膜で被覆されているので、その機能を長期に亘って維持することができる。
前記した硬質膜は、母材上に形成されている高硬質層と、前記高硬質層上に形成されているとともに前記高硬質層よりも硬度の低い低硬質層を含むことが好ましい。
この燃料噴射弁では、高硬質層によって弁体の他端や本体が保護されるとともに、低硬質層によって硬質膜内に発生する応力が抑制される。高硬質層と低硬質層の硬度や層厚をそれぞれ調整することによって、所望の機能を有する硬質膜を実現することができる。
前記した硬質膜は、前記高硬質層と前記低硬質層のみを含むことが好ましい。
硬質膜は、1層のみの低硬質層を有してもよいし、複数の低硬質層を有してもよい。高硬質層と低硬質層の硬度や層厚をそれぞれ調整し、硬質膜に必要とされる機能を1層の高硬質層と1層の低硬質層のみで実現すれば、硬質膜を容易に形成することが可能となり、燃料噴射弁の製造工程が複雑となることを防止することができる。
あるいは、上記した燃料噴射弁において、前記硬質膜の硬度が、表面側から母材側に向けて連続的に高くなっていることも好ましい。
硬質膜の硬度を細かに設定し、硬質膜の硬度を連続的に変化させことによって、所望の機能を有する硬質膜をより厳密に実現することができる。
本発明に係る燃料噴射弁では、前記硬質膜を、ダイヤモンドライクカーボンによって形成することが好ましい。
本発明の技術によると、硬度や耐摩耗性に優れる一方において欠損や剥離が発生しやすいダイヤモンドライクカーボンを用いて、耐久性の高い硬質膜を実現することができる。
本発明により、燃料噴射弁のライフタイムを格段に向上させることができる。
本発明の好適な実施形態を列記する。
(形態1) 本体は、ボディと、ボディ内に固定されているコアと、ボディの一端側に固定されているとともに燃料噴射孔が形成されている弁シートを備えている。本体内に収容された弁体は、コアと弁シートの間に位置している。弁体は、その一端が弁シートに当接して燃料噴射孔を閉塞する第1位置と、その一端が弁シートから離間するとともにその他端がコアに当接する第2位置との間を移動する。
(形態2) 弁体の一端には、弁シートに当接して燃料噴射孔を閉塞する閉塞部が設けられている。
(形態3) アクチュエータは、ソレノイドを用いて構成されている。コアと弁体は磁性材料を用いて形成されており、ソレノイドに通電すると磁化されるようになっている。
本発明を実施した燃料噴射弁について図面を参照しながら説明する。図1は、実施例の燃料噴射弁10の縦断面図を示す。図1に示すように、燃料噴射弁10は、本体12と、弁体30と、コイルばね24と、ソレノイド26を備えている。
本体12の内部には、燃料が通過する燃料流路20が形成されている。図1中の矢印Aは、燃料の通過方向を示している。本体12の下流端12dには、燃料噴射孔42が形成されている。本体12の上流端12cには、燃料タンク(図示省略)から伸びる燃料配管(図示省略)が接続される。燃料流路20は、本体12の上流端12cから燃料噴射孔42まで連通している。
本明細書において「上流」、「下流」という表現は、「燃料の通過方向Aに関して上流」、「燃料の通過方向Aに関して下流」をそれぞれ意味している。即ち、「上流側」、「下流側」という表現は、図1中の「上方」、「下方」にそれぞれ対応する。
本体12の構成についてさらに詳しく説明する。図1に示すように、本体12は、ボディ14と、コア16と、アジャスタ22と、弁シートホルダ32と、弁シート34を備えている。
ボディ14は、本体12の外郭を構成する筒状の部材である。ボディ14は、樹脂で形成されている。ボディ14の外周面には、外部の制御ユニット(図示省略)に接続されるコネクタ48が形成されている。コネクタ48には、ソレノイド26と電気的に接続している複数の端子ピン50が設けられている。
コア16は、磁性材料によって形成された筒状部材であり、ボディ14の貫通孔14aに固定されている。コア16の一部は、ボディ14の貫通孔14aから上流側に突出している。コア16の下流端16dは、ボディ14の貫通孔14a内に位置している。コア16の貫通孔16aは、燃料流路20の一部を構成している。コア16の貫通孔16aには、燃料から異物を除去するためのフィルタ18が設けられている。
アジャスタ22は、筒状の部材であり、コア16の貫通孔16a内に圧入されている。アジャスタ22は、コイルばね24の上流側に位置しており、コイルばね24の上流端に当接している。アジャスタ22は、その位置を調整することによってコイルばね24の圧縮量を調整するための部材である。アジャスタ22の貫通孔22aは、燃料流路20の一部を構成している。
弁シートホルダ32は、筒状の部材であり、ボディ14の貫通孔14aに固定されている。弁シートホルダ32は、コア16よりも下流側に位置しており、弁シートホルダ32の一部はボディ14の貫通孔14aから下流側に突出している。弁シートホルダ32の貫通孔32a内には、弁体30が収容されている。弁シートホルダ32の貫通孔32aと弁体30との間には、燃料流路20の一部を構成する隙間が形成されている。弁シートホルダ32の上流端には、非磁性材によって形成された筒状のスリーブ28が設けられている。スリーブ28の貫通孔28a内には、コア16の下流端16d及び弁体30の上流端30cが位置している。弁体30は、スリーブ28の貫通孔28aに対して摺動可能になっている。
弁シート34は、有底円筒形状の部材であり、弁シートホルダ32の貫通孔32aに固定されている。弁シート34の内穴34aには、弁体30の下流側部分が位置している。弁シート34の内穴34aと弁体30との間には、燃料流路20の一部を構成する隙間が形成されている。弁シート34の下流側端面には、オリフィスプレート38が設けられている。弁シート34及びオリフィスプレート38は、本体12の下流端12dに位置している。弁シート34とオリフィスプレート38のそれぞれには、燃料噴射孔42を構成する貫通孔34a、38aが形成されている。
次に、弁体30の構成について説明する。弁体30は、有底円筒形状の部材であり、磁性材料によって形成されている。弁体30は、弁シートホルダ32の貫通孔32a内に収容されており、燃料の通過方向Aと平行な方向にスライド可能に支持されている。弁体30の上流端30cは、本体12の一部であるコア16の下流端16dに対向している。弁体30の下流端30dには、燃料噴射孔42を閉塞するための閉塞部36が設けられている。弁体30の内穴30aは、コア16の貫通孔16aと連通しており、燃料流路30の一部を構成している。弁体30の側壁には複数の貫通孔30bが形成されており、弁体30の内穴30aは弁シート34の内面34aと弁体30との間隙に連通している。
弁体30は、図2に示すように燃料噴射孔42を閉塞する第1位置と、図3に示すように燃料噴射孔42を開放する第2位置との間で移動可能となっている。なお、第1位置は弁体30の下流側(燃料噴射孔42側)の移動限であり、第2位置は弁体30の上流側(反燃料噴射孔42側)の移動限である。図2に示すように、弁体30が第1位置にある場合、弁体30の下流端である閉塞部36が弁シート34に当接し、燃料噴射孔42が閉塞される。このとき、弁体30の上流端30cは、コア16の下流端16dから離間している。一方、図3に示すように、弁体30が第2位置にある場合、弁体30の下流端である閉塞部36は弁シート34から離間し、燃料噴射孔42が開放される。このとき、弁体30の上流端30cは、コア16の下流端16dに当接している。
図4は、図2中のIV部を拡大して示す部分拡大図である。図4に示すように、弁体30の上流端30cは、硬質膜33によって被覆されている。硬質膜33は、弁体30の母材31よりも硬度の高い材料で形成されている。本実施例の硬質膜33は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)によって形成されている。硬質膜33は、母材31上に積層されている高硬質層33aと、高硬質層33a上に積層されている低硬質層33bを含んでいる。高硬質層33aの硬度は、低硬質層33bの硬度よりも高く調整されている。本実施例では、高硬質層33aのビッカース硬さが約1500に調整されており、低硬質層33bのビッカース硬さが約1200に調整されている。なお、母材31のビッカース硬さは約200である。弁体30では、上流端30c以外の表面、例えばスリーブ28や弁シートホルダ32と摺動する側面にも、同様の硬質膜33が形成されている。
図5は、硬質膜30の厚み方向に関するビッカース硬さHvの変化を示している。図5に示すグラフの横軸xは、図4中のx軸に対応しており、上流端30cの表面からの距離(深さ)を示している。x座標が0からx2までの範囲は硬質膜33に対応しており、そのうちのx座標が0からx1までの範囲は低硬質層33bに対応し、x座標がx1からx2までの範囲は高硬質層33aに対応する。x座標がx2を超える範囲は母材31に対応している。図5に示すように、硬質膜33のビッカース硬さHvは、硬質膜33の表面側(x=0)では低く、母材31側(x=x2)では高くなっている。
同様に、コア16の下流端16dについても、母材17上に積層された高硬質層19aと、高硬質層19a上に積層された低硬質層19bを含む硬質膜19が形成されている。
次に、コイルばね24及びソレノイド26について説明する。コイルばね24は、コア16の貫通孔16a内に収容されている。コイルばね24は、圧縮された状態でアジャスタ22と弁体30の間に位置している。コイルばね24の上流端はアジャスタ22に当接しており、コイルばね24の下流端は弁体30に当接している。コイルばね24は、その弾性力によって、弁体30を下流側の移動限である第1位置(図2参照)に付勢している。
ソレノイド26は、ボディ14の貫通孔14内に固定されている。ソレノイド26は、コア16の下流端16cを含む一部を囲繞している。ソレノイド26には、コネクタ48の端子ピン50を介して、外部の制御ユニット(図示省略)から電流が通電される。ソレノイド26には、燃料を噴射すべきタイミングで電流が通電される。ソレノイド26は、電流が通電されることによって磁場を発生する。
次に、燃料噴射弁10の動作について説明する。燃料噴射弁10の本体12内には、その上流端12cに接続された燃料配管(図示省略)から燃料が流入する。流入した燃料は、燃料流路20を通り、本体12内に下流端12dに形成された燃料噴射孔42に到る。ソレノイド26に電流が通電されていない場合、コイルばね24の付勢力によって弁体30は第1位置に維持されている(図2参照)。この場合、燃料噴射孔42は弁体30の閉塞部36によって閉塞されているので、燃料噴射孔42から燃料は噴射されない。
それに対して、ソレノイド26に電流が通電され、ソレノイド26が磁場を発生すると、コア16及び弁体30が磁気を帯びる。コア16と弁体30は互いに引き合い、弁体30がコイルばね24の付勢力に抗して上流側の第2位置へ移動する(図3参照)。弁体30の閉塞部36が弁シート34から離間し、燃料噴射孔42が開放される。このとき、燃料噴射孔42から燃料が噴射される。通常、コイルばね24には電流が断続的に通電され、燃料噴射孔46から燃料が断続的に噴射される。
ソレノイド26に電流が通電され、弁体30が第1位置から第2位置へと移動する時、コア16の下流端16dと弁体30の上流端30cは比較的に強く衝突する。このとき、コア16の下流端16dや弁体30の上流端30cには、比較的に強い衝撃力が加えられる。特に燃料中の異物を噛み込んだ場合には、その衝撃力が局所的に強まることもある。このような衝撃力に対して、コア16の下流端16dや弁体30の上流端30cは硬質膜19、33によって被覆されているので、弁体30が変形したり損傷したりすることが防止される。
一般的に、ダイヤモンドライクカーボンや窒化クロム等による硬質膜は、残留応力が高く、外部から力が加えられたときにその内部で大きな応力が生じやすい。そのことから、硬質膜に衝撃力が局所的に加えられたり、硬質膜に衝撃力が繰り返し加えられたりすると、硬質膜が欠損したり剥離したりすることがある。
上記の問題に対して、本実施例の硬質膜19、33には、母材17、31側に形成された高硬質層19a、33aと、表面側に形成された低硬質層19b、33bが形成されている。母材17、31側に形成された高硬質層19a、33aは、十分な硬度を有することから、母材17、31の変形や損傷を十分に防止する。一方、表面側に形成された低硬質層19b、33bは、その硬度が比較的に低く調整されているので、硬質膜19、33に生じる応力を緩和する。それにより、比較的にクラックが生じやすいダイヤモンドライクカーボンであっても、硬質膜19、33の欠損や剥離が顕著に防止される。硬質膜19、33が耐久性に優れることから、燃料噴射弁10はその機能を長期に亘って維持することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記した実施例では硬質膜19、33を高硬質層19a、33aと低硬質層19b、33bの2層で構成しているが、図6に示すように硬質膜19、33を1層で形成してもよい。この場合、図7に示すように、硬質膜19、33の硬度を、表面16d、30c側(x=0)から母材17、31側(x=x2)に向けて連続的に高くなる(単調増加する)ように調整するとよい。なお、図7に示す硬度の変化は一例であり、厚み方向(x方向)に対する硬度の変化率を、厚み方向の位置(x座標)に応じて変化させてもよい。
また、実施例で説明した硬質膜19、33は、図8に示すように弁体30の上流端30cのみに形成してもよいし、図9に示すようにコア16の下流端16dのみに形成してもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
燃料噴射弁の縦断面図。 弁体が第1位置にある状態を示す図。 弁体が第2位置にある状態を示す図。 図3中のIV部分拡大図。 硬質膜の厚み方向におけるビッカース硬さの変化を示している。 1層で構成した硬質膜を例示する図。 1層で構成した硬質膜の厚み方向におけるビッカース硬さの変化を示している。 硬質膜を弁体の上流端のみに形成した変形例を例示する図。 硬質膜をコアの下流端のみに形成した変形例を例示する図。
符号の説明
10:燃料噴射弁
12:本体
14:ボディ
16:コア
17:コアの母材
19:コアの硬質膜
19a:コアの硬質膜の高硬質層
19b:コアの硬質膜の低硬質層
20:燃料流路
24:コイルばね
26:ソレノイド
30:弁体
31:弁体の母材
33:弁体の硬質膜
33a:弁体の硬質膜の高硬質層
33b:弁体の硬質膜の低硬質層
34:弁シート
38:閉塞部(弁体の一端)
42:燃料噴射孔

Claims (5)

  1. その内部を燃料が通過するとともに燃料噴射孔が形成されている本体と、
    前記本体内において第1位置と第2位置の間を移動可能に収容されており、前記第1位置ではその一端が前記燃料噴射孔を閉塞し、前記第2位置では前記燃料噴射孔を開放するとともにその他端が前記本体に当接する弁体と、
    前記弁体を第1位置に向けて付勢している付勢部材と、
    前記弁体を第2位置に向けて動かすアクチュエータを備え、
    前記弁体の他端と前記本体の互いに当接し合う面の少なくとも一方は、その母材よりも硬度の高い硬質膜によって被覆されており、
    前記硬質膜の硬度が、表面側では低く母材側では高いことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記硬質膜は、母材上に形成されている高硬質層と、前記高硬質層上に形成されているとともに前記高硬質層よりも硬度の低い低硬質層を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記硬質膜は、前記高硬質層と前記低硬質層のみを含むことを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記硬質膜の硬度が、表面側から母材側に向けて連続的に高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記硬質膜は、ダイヤモンドライクカーボンによって形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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