JP7376337B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7376337B2
JP7376337B2 JP2019228808A JP2019228808A JP7376337B2 JP 7376337 B2 JP7376337 B2 JP 7376337B2 JP 2019228808 A JP2019228808 A JP 2019228808A JP 2019228808 A JP2019228808 A JP 2019228808A JP 7376337 B2 JP7376337 B2 JP 7376337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
magnetic
housing
core
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019228808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021095898A (ja
Inventor
仁之 前川
友基 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019228808A priority Critical patent/JP7376337B2/ja
Publication of JP2021095898A publication Critical patent/JP2021095898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7376337B2 publication Critical patent/JP7376337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本開示は、燃料噴射弁に関する。
特許文献1には、凹部が設けられた第1可動コアと、凹部内に配置された第2可動コアとを備える燃料噴射弁が記載されている。この燃料噴射弁では、磁気コアからの磁気吸引力によって第1可動コアと第2可動コアとが移動する。第1可動コアとともに第2可動コアが移動することによって弁体のリフト量が小さな小リフト状態が実現され、第2可動コアが第1可動コアの凹部の底面から離れてさらに移動することによって弁体のリフト量が大きな大リフト状態が実現されるので、弁体のリフト量に応じて燃料の噴射率が二段階で変更される。
特開2018-184854号公報
上述した燃料噴射弁において、例えば、第1可動コアと第2可動コアとが軟磁性材料のみで構成されている場合には、第1可動コアの凹部の底面と当該底面に対向する第2可動コアの面とを通って磁束が流れて、小リフト状態から大リフト状態に移行させる際に、第2可動コアが第1可動コアの凹部の底面から磁気吸引力を受ける可能性がある。そのため、第1可動コアから第2可動コアに対して第2可動コアの移動を妨げる向きに磁気吸引力が働いて、第2可動コアを効率良く移動させることができない可能性がある。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料噴射弁(100b)が提供される。この燃料噴射弁は、長手方向(Z)を有し、燃料を噴射するための噴孔(31)が前記長手方向における一端に設けられた筒状のハウジング(20)と、前記ハウジング内に固定された固定コア(60)と、前記固定コア側に開放された収容空間を有し、前記固定コアよりも前記一端側に配置され、前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動可能な第1可動コア(150b)と、前記固定コアよりも前記一端側に配置され、前記第1可動コアの移動に伴って前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動し、前記第1可動コアが停止した状態において前記収容空間(SP)を前記長手方向に沿って移動可能な第2可動コア(250b)と、前記第2可動コアの移動に伴って前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動することによって前記噴孔を開閉するニードル(40)と、前記第1可動コアと前記第2可動コアとを移動させる磁界を発生させるコイル(70)と、を備える。前記第1可動コアは、前記長手方向において前記固定コアに対向し、かつ、軟磁性材料で構成された第1磁性部(151)と、前記長手方向において前記第2可動コアに対向する第1対向部(160b)と、前記長手方向に交差する方向において常に前記ハウジングに対向する第1ハウジング対向部(170b)と、を有し、前記第2可動コアは、前記長手方向において前記固定コアに対向し、かつ、軟磁性材料で構成された第2磁性部(251)と、前記長手方向において前記第1可動コアに対向する第2対向部(260b)と、前記長手方向に交差する方向において前記ハウジングに対向する第2ハウジング対向部(270)と、を有し、前記第1ハウジング対向部の少なくとも一部、および、前記第2ハウジング対向部の少なくとも一部は、軟磁性材料によって構成されており、前記第1対向部と前記第2対向部とのうちの少なくとも一部は、前記第1磁性部の透磁率よりも低い透磁率を有し、かつ、前記第2磁性部の透磁率よりも低い透磁率を有する材料で構成されている。
この形態の燃料噴射弁によれば、第1対向部と第2対向部とのうちの少なくとも一部を透磁率の低い材料によって構成することによって、長手方向に沿って第1可動コアと第2可動コアとを通る磁束の流れが形成されることを抑制できる。そのため、第1可動コアから第2可動コアに対して第2可動コアの移動を妨げる向きに磁気吸引力が働くことを抑制できるので、第2可動コアを効率良く移動させることができる。
第1実施形態の燃料噴射弁の概略構成を示す第1の説明図。 図1における第1可動コアおよび第2可動コア周辺の部分拡大図。 第1実施形態の燃料噴射弁の概略構成を示す第2の説明図。 第1実施形態の燃料噴射弁の概略構成を示す第3の説明図。 第2実施形態の燃料噴射弁の概略構成を示す説明図。 図5における第1可動コアおよび第2可動コア周辺の部分拡大図。
A.第1実施形態:
図1に示すように、第1実施形態における燃料噴射弁100は、ハウジング20と、ニードル40と、第1可動コア150と、第2可動コア250と、固定コア60と、コイル70と、第1付勢部材81と、第2付勢部材82とを備えている。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向に沿った矢印が表されている。他の図においても、X,Y,Z方向に沿った矢印が、適宜、表されている。図1におけるX,Y,Z方向と、他の図におけるX,Y,Z方向とは、同じ方向を表している。燃料噴射弁100は、燃料を噴射する。本実施形態では、燃料噴射弁100は、気体燃料である水素ガスを噴射する。尚、燃料噴射弁100は、水素ガスではなく、例えば、石炭ガスやアセチレンガスやプロパンガスや天然ガス等の気体燃料を噴射してもよい。燃料噴射弁100は、気体燃料ではなく、例えば、ガソリンや軽油等の液体燃料を噴射してもよい。
ハウジング20は、Z方向に沿った長手方向を有している。ハウジング20は、+Z方向側に向かって、噴射ノズル30と、第1筒部材21と、第2筒部材22と、第3筒部材23と、第4筒部材24とが、この順に連接されて構成されている。噴射ノズル30および各筒部材21~24は、それぞれ、Z方向に沿った中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。噴射ノズル30の-Z方向側の端部には、燃料を噴射するための噴孔31が設けられている。噴射ノズル30の噴孔31の周縁部には、ニードル40の弁部42が接触する弁座32が設けられている。本実施形態では、噴射ノズル30と第1筒部材21との間と、第1筒部材21と第2筒部材22との間と、第2筒部材22と第3筒部材23との間と、第3筒部材23と第4筒部材24との間とは、それぞれ、溶接や圧入等によって互いに固定されている。噴射ノズル30と第1筒部材21とは、金属材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼によって形成されており、かつ、所定の硬度を有するように焼入れ処理が施されている。第2筒部材22と第4筒部材24とは、軟磁性材料であるフェライト系ステンレス鋼によって形成されている。第3筒部材23は、非磁性材料であるオーステナイト系ステンレス鋼によって形成されている。尚、第2筒部材22のことをハウジング磁性部と呼ぶことがある。
第4筒部材24には、燃料導入パイプ12が接続されている。本実施形態では、第4筒部材24と燃料導入パイプ12との間は、溶接によって互いに固定されている。燃料導入パイプ12は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。燃料導入パイプ12の+Z方向側の端部には、燃料を導入するための導入口14が設けられている。燃料導入パイプ12には、燃料噴射弁100に燃料を供給するための供給パイプが接続される。燃料導入パイプ12内には、フィルタ13が設けられている。フィルタ13は、導入口14から流入した燃料に混入した異物を捕集して、ハウジング20内に異物が流入することを抑制する。
ニードル40は、ハウジング20内に、中心軸CLに沿って移動可能に配置されている。ニードル40は、軸部41と、弁部42と、拡径部43とを有している。軸部41は、中心軸CLを中心とした円柱形状を有している。弁部42は、軸部41の-Z方向側の端部に設けられている。弁部42が弁座32に接触することによって噴孔31が閉塞され、弁部42が弁座32から離れることによって噴孔31が開放される。本実施形態では、拡径部43は、軸部41の+Z方向側の端部に設けられている。拡径部43の外径は、軸部41の外径よりも大きい。拡径部43は、第2可動コア250の+Z方向側の端面に接触する。軸部41と拡径部43との内部には、中心軸CLに沿って燃料が流れる燃料通路44が設けられている。燃料通路44は、拡径部43の+Z方向側の端面に開口部を有している。軸部41の側面には、燃料通路44に連通する連通孔45が設けられている。
図2に示すように、第1可動コア150は、ハウジング20内に、中心軸CLに沿って移動可能に配置されている。第1可動コア150は、後述する固定コア60側に向かって開放された収容空間SPを有している。収容空間SPには、後述する第2可動コア250が収容されている。本実施形態では、第1可動コア150は、+Z方向側から順に、第1大径部155と、段差部156と、第1小径部157とを有している。第1大径部155は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。段差部156は、中心軸CLを中心とした円環形状を有している。第1小径部157は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。第1大径部155は、段差部156の外周縁から+Z方向側に延びている。第1小径部157は、段差部156の内周縁から-Z方向側に延びている。第1小径部157の外径は、第1大径部155の外径よりも小さい。第1小径部157の内径は、第1大径部155の内径よりも小さい。収容空間SPは、第1大径部155の内側面と、段差部156の+Z方向側の面とによって区画されている。また、第1可動コア150は、Z方向において第2可動コア250に対向する第1対向面160と、第1可動コア150の半径方向においてハウジング20の第2筒部材22に対向する第1ハウジング対向面170とを有している。本実施形態では、第1対向面160は、段差部156の+Z方向側の面に設けられており、第1ハウジング対向面170は、第1大径部155の外側面に設けられている。第1対向面160は、第2筒部材22の-Z方向側の端部よりも-Z方向側に配置されている。
第1大径部155の+Z方向側の端部は、固定コア60に接触する。第1ハウジング対向面170を含んだ第1大径部155の外側面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21と第2筒部材22と第3筒部材23とによって構成された内径の大きな部分にZ方向に沿って摺動し、第1大径部155の内側面には、第2可動コア250がZ方向に沿って摺動する。摺動とは、2つの物体同士が接触した状態で一方の物体が他方の物体の面を滑って移動することだけでなく、近接した2つの物体同士の間に流体が介在した状態で一方の物体が他方の物体の面を滑って移動することをも意味する。段差部156の第1対向面160の一部には、第2可動コア250が接触し、段差部156の-Z方向側の面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21に設けられた段差状の部分に対向する。第1小径部157の外側面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21によって構成された内径の小さな部分にZ方向に沿って摺動し、第1小径部157の内側面は、Z方向に沿ってニードル40の軸部41が摺動する。
第1可動コア150は、軟磁性材料によって形成された第1磁性部材151と、第1磁性部材151の透磁率よりも低い透磁率を有する第1摺動部材152とによって構成されている。第1可動コア150のうちの固定コア60に対向する部分、および、第1可動コア150のうちの第1ハウジング対向面170を含んだ部分は、第1磁性部材151によって構成されており、第1可動コア150のうちの第1対向面160を含んだ部分は、第1摺動部材152によって構成されている。より具体的には、第1大径部155のうちの+Z方向側の部分は、第1磁性部材151によって構成されており、第1大径部155のうちの-Z方向側の部分では、外側部分が第1磁性部材151によって構成されており、内側部分が第1摺動部材152によって構成されている。段差部156および第1小径部157は、第1摺動部材152によって構成されている。本実施形態では、第1磁性部材151は、軟磁性材料であるフェライト系ステンレス鋼によって形成されている。第1摺動部材152は、金属材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼によって形成され、かつ、所定の硬度を有するように焼入れ処理が施されている。第1磁性部材151と第1摺動部材152とは、溶接や圧入等によって互いに固定されている。本実施形態では、第1摺動部材152の硬度は、第1磁性部材151の硬度よりも高い。第1摺動部材152の硬度と第1磁性部材151の硬度とは、ビッカース硬さ試験(JIS Z 2244)によって調べることができる。尚、第1可動コア150のうちの第1磁性部材151で構成された部分のことを第1磁性部と呼ぶことがある。第1可動コア150のうちの第1対向面160が設けられた部分のことを第1対向部と呼ぶことがある。第1可動コア150のうちの第1ハウジング対向面170が設けられた部分のことを第1ハウジング対向部と呼ぶことがある。
第2可動コア250は、収容空間SPに、中心軸CLに沿って移動可能に配置されている。第2可動コア250は、第1可動コア150から独立して移動可能に配置されている。本実施形態では、第2可動コア250は、第2本体部255と、第2突起部256とを有している。第2本体部255は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。第2突起部256は、第2本体部255の-Z方向側の端面の外周縁から-Z方向側に向かって突き出すように設けられている。第2突起部256は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。第2突起部256の外径と第2本体部255の外径とは同じである。第2突起部256の内径は、第2本体部255の内径よりも大きい。第2可動コア250は、Z方向において第1可動コア150に対向する第2対向面260を有している。本実施形態では、第2本体部255の-Z方向側の端面と、第2突起部256の-Z方向側の端面に第2対向面260が設けられている。
第2本体部255の+Z方向側の端面には、ニードル40の拡径部43および固定コア60が接触する。第2本体部255の外側面は、第1可動コア150の第1大径部155の内側面にZ方向に沿って摺動し、第2本体部255の内側面には、ニードル40の軸部41がZ方向に沿って摺動する。第2突起部256の-Z方向側の端部は、第1可動コア150の段差部156に接触する。第2本体部255の-Z方向側の端面と第1可動コア150の段差部156との間には所定の隙間が設けられている。
第2可動コア250は、軟磁性材料によって形成された第2磁性部材251と、第2磁性部材251の透磁率よりも低い透磁率を有する第2摺動部材252とによって構成されている。第2可動コア250のうちの固定コア60に対向する部分は、第2磁性部材251によって構成されており、第2可動コア250のうちの第2対向面260を含んだ部分は、第2摺動部材252によって構成されている。より具体的には、第2本体部255のうち、固定コア60に対向する部分と、第2対向面260を含んだ部分とが第2磁性部材251によって構成されている。第2本体部255のうち、第1可動コア150の段差部156に接触する部分と、ニードル40の軸部41が摺動する部分と、ニードル40の拡径部43が接触する部分と、第2突起部256とが第2摺動部材252によって構成されている。本実施形態では、第2磁性部材251と第2摺動部材252とは、溶接や圧入等によって互いに固定されている。第2磁性部材251は、軟磁性材料であるフェライト系ステンレス鋼によって形成されている。第2摺動部材252は、金属材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼によって形成され、かつ、所定の硬度を有するように焼入れ処理が施されている。本実施形態では、第2摺動部材252の硬度は、第2磁性部材251の硬度よりも高い。第2摺動部材252の硬度と第2磁性部材251の硬度とは、ビッカース硬さ試験(JIS Z 2244)によって調べることができる。尚、第2可動コア250のうちの第2磁性部材251で構成された部分のことを第2磁性部と呼ぶことがある。第2可動コア250のうちの第2対向面260が設けられた部分のことを第2対向部と呼ぶことがある。
図1に示すように、固定コア60は、第1可動コア150および第2可動コア250よりも+Z方向側のハウジング20内に固定されている。本実施形態では、固定コア60は、第4筒部材24に溶接等によって固定されている。固定コア60は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。固定コア60の内壁面には、ニードル40の拡径部43が摺動する。固定コア60の-Z方向側の端面には、中心軸CLに沿って移動する第1可動コア150および第2可動コア250が接触する。固定コア60の内側における+Z方向側の部分には、中心軸CLを中心とした円筒形状を有するアジャスティングパイプ11が圧入によって固定されている。
本実施形態では、固定コア60は、軟磁性材料によって形成された第3磁性部材61と、第3磁性部材61の硬度よりも高い硬度を有する第3摺動部材62とによって構成されている。第3磁性部材61の硬度と第3摺動部材62の硬度とは、ビッカース硬さ試験(JIS Z 2244)によって調べることができる。固定コア60のうち、第1可動コア150の第1磁性部材151で構成された部分に接触する部分と、第2可動コア250の第2磁性部材251で構成された部分に接触する部分とは、第3磁性部材61によって構成されている。固定コア60のうち、拡径部43が摺動する部分と、第2可動コア250の第2摺動部材252で構成された部分に接触する部分とは、第3摺動部材62によって構成されている。本実施形態では、第3磁性部材61は、磁性材料であるフェライト系ステンレス鋼によって形成されている。第3摺動部材62は、金属材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼によって形成されており、所定の硬度を有するように焼入れ処理が施されている。第3磁性部材61と第3摺動部材62とは、圧入によって互いに固定されている。
第1付勢部材81は、固定コア60の内側におけるアジャスティングパイプ11と拡径部43との間に配置されている。第1付勢部材81は、-Z方向側に向かってニードル40を付勢する。本実施形態では、第1付勢部材81は、Z方向に沿って伸縮するコイルばねによって構成されている。第1付勢部材81の+Z方向側の端部は、アジャスティングパイプ11に接触しており、第1付勢部材81の-Z方向側の端部は、拡径部43に接触している。アジャスティングパイプ11のZ方向における位置を調節することによって、第1付勢部材81がニードル40を付勢する力を調節できる。本実施形態では、第1付勢部材81がニードル40を付勢する力の方が、後述する第2付勢部材82が第1可動コア150を付勢する力よりも大きくなるように、アジャスティングパイプ11の位置が調節されている。
第2付勢部材82は、第1筒部材21と第1小径部157との間に配置されている。第2付勢部材82は、+Z方向側に向かって第1可動コア150を付勢する。本実施形態では、第2付勢部材82は、Z方向に沿って伸縮するコイルばねによって構成されている。第2付勢部材82の-Z方向側の端部は、第1筒部材21に接触しており、第2付勢部材82の+Z方向側の端部は、第1可動コア150の第1小径部157に接触している。
ハウジング20の外壁面には、コイル70が巻回されたボビン71が配置されている。本実施形態では、第3筒部材23の外壁面と第4筒部材24の外壁面とに跨ってボビン71が配置されている。第4筒部材24の外壁面のうちのボビン71が配置されていない部分と、燃料導入パイプ12の外壁面の一部とは、樹脂材料によって被覆されている。第4筒部材24の側方には、第4筒部材24の外壁面から突き出すように、コネクタ15が設けられている。コネクタ15には、コイル70に電気的に接続された端子16が設けられている。本実施形態では、インサート成形によって、樹脂製のコネクタ15に金属製の端子16が設けられている。端子16には、スイッチング素子等を介して、バッテリ等の電源が電気的に接続される。
コイル70は、電源から電流の供給を受けることによって磁界を発生させる。コイル70の発生させる磁界によって、図1に破線で表されたように、第2筒部材22と第1磁性部材151と第3磁性部材61と第4筒部材24とを通る第1磁気回路Φ1、および、第2筒部材22と第1磁性部材151と第2磁性部材251と第3磁性部材61と第4筒部材24とを通る第2磁気回路Φ2とが形成される。第1磁気回路Φ1によって第1磁性部材151と第3磁性部材61との間に磁気吸引力が発生し、第2磁気回路Φ2によって第2磁性部材251と第3磁性部材61との間の磁気吸引力が発生する。コイル70の外周には、コイル70を覆うようにして筒状のホルダ17が設けられている。第4筒部材24とホルダ17との間には、環状のカバー18が設けられている。ホルダ17とカバー18とは、それぞれ、磁性材料によって形成されており、上述した第1磁気回路Φ1の一部、および、第2磁気回路Φ2の一部を構成する。
燃料噴射弁100を図1に表された閉弁状態から図3に表された小リフト状態に切替えるための動作について説明する。図1に表されたように、閉弁状態では、弁部42が弁座32に接触しているため、噴孔31は閉塞されている。閉弁状態では、コイル70には電流が供給されていない。ニードル40は、第1付勢部材81によって-Z方向側に向かって付勢されており、第1可動コア150は、第2付勢部材82によって+Z方向側に向かって付勢されている。そのため、拡径部43と第2可動コア250とが接触し、かつ、第1可動コア150と第2可動コア250とが接触した状態で、ニードル40と第1可動コア150と第2可動コア250とが静止している。第1可動コア150と固定コア60との間には、+Z方向側に向かって第1可動コア150が移動可能なように隙間が設けられている。第2可動コア250と固定コア60との間には、+Z方向側に向かって第2可動コア250が移動可能なように隙間が設けられている。図2に表されたように、第2可動コア250と固定コア60との間の距離L2は、第1可動コア150と固定コア60との間の距離L1よりも大きい。導入口14から流入した燃料は、燃料導入パイプ12、固定コア60の内側、燃料通路44、連通孔45の順に流れて、噴孔31に導かれる。
コイル70への電流の供給が開始されることによって、図1に表されたように、上述した第1磁気回路Φ1および第2磁気回路Φ2が形成される。そのため、第1可動コア150と固定コア60との間、および、第2可動コア250と固定コア60との間に磁気吸引力が発生する。第1可動コア150は、固定コア60からの磁気吸引力を受けて+Z方向側に移動する。第2可動コア250は、固定コア60からの磁気吸引力を受けつつ第1可動コア150に押されて、第1可動コア150とともに+Z方向側に移動する。ニードル40は、拡径部43を第2可動コア250に押されて、第1可動コア150および第2可動コア250とともに+Z方向側に移動する。ニードル40の移動によって、弁部42が弁座32から離れて、噴孔31からの燃料の噴射が開始される。
第1可動コア150が固定コア60に衝突することによって、第1可動コア150の移動は停止される。換言すれば、固定コア60によって、+Z方向側への第1可動コア150の移動は規制される。ニードル40および第2可動コア250は、第1付勢部材81によって-Z方向側に向かって押されるので、ニードル40の拡径部43が第2可動コア250の第2本体部255に接触し、かつ、第2可動コア250の第2突起部256が第1可動コア150の段差部156に接触した状態で、ニードル40および第2可動コア250の移動が停止される。以上で説明した一連の動作によって、燃料噴射弁100は、図3に表された小リフト状態になる。小リフト状態における第1可動コア150の位置と第2可動コア250の位置とニードル40の位置とは、閉弁状態におけるそれぞれの位置から距離L1だけ+Z方向側に移動している。小リフト状態において第1可動コア150と第2可動コア250とが接触する面、つまり、第1可動コア150の第1対向面160は、ハウジング20の第2筒部材22の-Z方向側の端部よりも+Z方向側に位置している。小リフト状態が維持されるようにコイル70への電流の供給が継続されている間、ニードル40の移動した距離L1に応じた噴射率で噴孔31から燃料が噴射される。
燃料噴射弁100を図3に表された小リフト状態から図4に表された大リフト状態に切替えるための動作について説明する。コイル70に供給される電流が小リフト状態を維持するための電流よりも大きくされることによって、第2可動コア250と固定コア60との間の磁気吸引力は、小リフト状態での当該部の磁気吸引力より大きくなる。第2可動コア250は、固定コア60からの磁気吸引力を受けて+Z方向側に移動する。ニードル40は、拡径部43を第2可動コア250に押されて、第2可動コア250とともに+Z方向側に移動する。第2可動コア250に第2突起部256が設けられているため、第2本体部255の-Z方向側の端面と第1可動コア150の段差部156との間には所定の隙間が設けられている。そのため、小リフト状態から大リフト状態に切替える際に、第2可動コア250は、第1可動コア150から離れやすい。
第2可動コア250が固定コア60に衝突することによって、第2可動コア250の移動は停止される。換言すれば、固定コア60によって、+Z方向側への第2可動コア250の移動は規制される。ニードル40は、第1付勢部材81によって-Z方向側に向かって押されるので、ニードル40の拡径部43が第2可動コア250の第2本体部255に接触した状態で、ニードル40の移動が停止される。以上で説明した一連の動作によって、燃料噴射弁100は、図4に表された大リフト状態になる。大リフト状態における第2可動コア250の位置とニードル40の位置とは、閉弁状態におけるそれぞれの位置から距離L2だけ+Z方向側に移動しており、大リフト状態における第1可動コア150の位置は、閉弁状態における第1可動コア150の位置から距離L1だけ+Z方向側に移動している。大リフト状態が維持されるようにコイル70への電流の供給が継続されている間、ニードル40の移動した距離L2に応じた噴射率で噴孔31から燃料が噴射される。大リフト状態での噴射率は、小リフト状態での噴射率よりも大きい。
燃料噴射弁100を図4に表された大リフト状態から図3に表された小リフト状態に切替えるための動作について説明する。コイル70に供給される電流が大リフト状態を維持するための電流よりも小さくされることによって、第2可動コア250と固定コア60との間の磁気吸引力は、大リフト状態での当該部の磁気吸引力より小さくなる。ニードル40と第2可動コア250とは、第1付勢部材81によって押されて、-Z方向側に向かって移動する。この際、第1可動コア150は、固定コア60に接触した状態に保たれている。そのため、第2可動コア250の第2突起部256が第1可動コア150の段差部156に接触して、ニードル40と第2可動コア250との移動は停止される。換言すれば、第1可動コア150によって、-Z方向側への第2可動コア250の移動は規制される。以上で説明した一連の動作によって、燃料噴射弁100は、図3に表された小リフト状態になる。
燃料噴射弁100を図3に表された小リフト状態から図1に表された閉弁状態に切替えるための動作について説明する。コイル70への電流の供給が停止されることによって、第1可動コア150と固定コア60との間の磁気吸引力、および、第2可動コア250と固定コア60との間の磁気吸引力が消失する。そのため、ニードル40は、第1付勢部材81に押されて-Z方向側に向かって移動する。第2本体部255が拡径部43に押されることによって、第2可動コア250は、ニードル40とともに-Z方向側に向かって移動する。段差部156が第2突起部256に押されることによって、第1可動コア150は、第2可動コア250およびニードル40とともに-Z方向側に向かって移動する。弁部42が弁座32に衝突することによって、ニードル40の移動は停止される。換言すれば、弁座32によって、-Z方向側へのニードル40の移動が規制される。弁部42が弁座32に接触することによって噴孔31が閉塞される。以上で説明した一連の動作によって、燃料噴射弁100は、図1に表された閉弁状態になる。閉弁状態では、噴孔31からの燃料の噴射は停止される。
以上で説明した本実施形態の燃料噴射弁100によれば、第1可動コア150のうちの第1対向面160を有する部分が第1磁性部材151よりも透磁率の低い第1摺動部材152によって構成されており、かつ、第2可動コア250のうちの第2対向面260を有する部分が第2磁性部材251よりも透磁率の低い第2摺動部材252によって構成されている。そのため、Z方向に沿って第1可動コア150と第2可動コア250との両方を通る磁束の流れが形成されることを抑制できる。そのため、第1可動コア150から第2可動コア250に対して第2可動コア250の移動を妨げる向きに磁気吸引力が働くことを抑制できるので、第2可動コア250を効率良く移動させることができる。
また、本実施形態では、閉弁状態および小リフト状態において、第2可動コア250に接触する第1可動コア150の第1対向面160がハウジング20の第2筒部材22の-Z方向側の端部よりも+Z方向側に位置するように、ハウジング20と第1可動コア150と第2可動コア250とが構成されている。そのため、第1対向面160の-Z方向側に磁束が回り込むことを抑制できるので、Z方向に沿って第1可動コア150と第2可動コア250との両方を通る磁束の流れが形成されることをより効果的に抑制できる。
B.第2実施形態:
図5に示すように、第2実施形態の燃料噴射弁100bでは、第1可動コア150bおよび第2可動コア250bの構成が第1実施形態と異なる。その他の構成や開閉弁動作は、特に説明しない限り、第1実施形態と同じである。
図6に示すように、本実施形態では、第1可動コア150bは、第1本体部158と、第1突起部159とを有している。第1本体部158は、中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。第1突起部159は、Z方向における第1本体部158の両端の間から中心軸CLに向かって突き出すように設けられている。第1突起部159は、中心軸CLを中心とした円環形状を有している。本実施形態では、収容空間SPは、第1本体部158の内側面によって区画されている。第1対向面160bは、第1突起部159の+Z方向側の面に設けられている。第1ハウジング対向面170bは、第1本体部158の外側面に設けられている。
第1本体部158の+Z方向側の端部は、固定コア60に接触する。第1ハウジング対向面170bを含んだ第1本体部158の外側面は、ハウジング20の第2筒部材22と第3筒部材23とにZ方向に沿って摺動する。第1突起部159の第1対向面160bには、第2可動コア250bが接触する。
第1ハウジング対向面170bを含んだ第1本体部158は、第1磁性部材151によって構成されている。第1対向面160bを含んだ第1突起部159は、第1摺動部材152によって構成されている。
本実施形態では、第2可動コア250bは、+Z方向側から順に、第2中径部257と、第2大径部258と、第2小径部259とを有している。第2中径部257は、収容空間SPに配置されている。第2大径部258および第2小径部259は、収容空間SPよりも-Z方向側に配置されている。つまり、本実施形態では、収容空間SPには、第2可動コア250bの一部が収容されている。第2大径部258と第2中径部257と第2小径部259とは、それぞれ中心軸CLを中心とした円筒形状を有している。第2大径部258の外径は、第2中径部257の外径よりも大きい。第2中径部257の外径は、第2小径部259の外径よりも大きい。第2大径部258の内径と第2中径部257の内径と第2小径部259の内径とは、それぞれ同じである。第2中径部257の+Z方向側の端部には、第2中径部257の半径方向の外側に向かって突き出すように第2突起部256bが設けられている。第2突起部256bは、中心軸CLを中心とした円環形状を有している。第2対向面260bは、第2突起部256bの-Z方向側の面に設けられている。本実施形態では、第2可動コア250bは、ハウジング20の第2筒部材22に対向する第2ハウジング対向面270を有している。
第2中径部257の+Z方向側の端面は、固定コア60に接触する。第2中径部257の外側面は、第2中径部257の半径方向において第1可動コア150bに対向する。第2大径部258の外側面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21と第2筒部材22とによって構成された内径の大きな部分にZ方向に沿って摺動する。第2大径部258の-Z方向側の面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21に設けられた段差状の部分に対向する。第2小径部259の外側面は、ハウジング20のうちの第1筒部材21によって構成された内径の小さな部分にZ方向に沿って摺動する。第2中径部257の内側面と第2大径部258の内側面と第2小径部259の内側面には、ニードル40の軸部41がZ方向に沿って摺動する。第2突起部256bの第2対向面260bには、第1突起部159の第1対向面160bが接触する。
第2中径部257のうちの外側部分は、第2磁性部材251によって構成されている。第2大径部258のうちの外側部分では、第2ハウジング対向面270を含んだ+Z方向側の部分が第2磁性部材251によって構成されており、-Z方向側の部分が第2摺動部材252によって構成されている。第2中径部257のうちの内側部分、第2大径部258のうちの内側部分、および、第2小径部259は、第2摺動部材252によって構成されている。尚、第2可動コア250bのうちの第2ハウジング対向面270が設けられた部分のことを第2ハウジング対向部と呼ぶことがある。
第1可動コア150bと第2可動コア250bとの間には、第3付勢部材83が配置されている。第3付勢部材83は、+Z方向側に向かって第1可動コア150bを付勢する。本実施形態では、第3付勢部材83は、Z方向に沿って伸縮するコイルばねによって構成されている。第3付勢部材83の+Z方向側の端部は、第1突起部159の-Z方向側の面に接触している。第3付勢部材83の-Z方向側の端部は、第2大径部258の+Z方向側の面に接触している。
燃料噴射弁100bの閉弁状態では、ニードル40は、第1付勢部材81によって-Z方向側に向かって付勢されており、第2可動コア250bは、第2付勢部材82によって+Z方向側に向かって付勢されている。第1可動コア150bは、第3付勢部材によって+Z方向側に向かって付勢されている。そのため、ニードル40の拡径部43と第2可動コア250bの第2中径部257とが接触し、かつ、第1可動コア150bの第1突起部159と第2可動コア250bの第2突起部256bとが接触した状態で、ニードル40と第1可動コア150bと第2可動コア250bとが静止している。閉弁状態から小リフト状態に切替えるための動作では、第2可動コア250bの第2突起部256bが第1可動コア150bの第1突起部159に+Z方向側に向かって押される。小リフト状態から閉弁状態に切替えるための動作では、第1突起部159が第2突起部256bに-Z方向側に向かって押される。
コイル70の発生させる磁界によって、図5に破線で表されたように、第2筒部材22と第1磁性部材151と第3磁性部材61と第4筒部材24とを通る第1磁気回路Φ1b、および、第2筒部材22と第2磁性部材251と第3磁性部材61と第4筒部材24とを通る第2磁気回路Φ2bとが形成される。第1磁気回路Φ1bによって第1磁性部材151と第3磁性部材61との間に磁気吸引力が発生し、第2磁気回路Φ2bによって第2磁性部材251と第3磁性部材61との間の磁気吸引力が発生する。
この形態の燃料噴射弁100bによれば、第1可動コア150bはハウジング20の第2筒部材22に対向する第1ハウジング対向面170bを有しており、かつ、第2可動コア250bは第2筒部材22に対向する第2ハウジング対向面270を有しているので、第1可動コア150bと第2可動コア250bとの間の半径方向における隙間を通らない経路で、第1可動コア150bを移動させるための磁気回路Φ1b、および、第2可動コア250を移動させるための磁気回路Φ2bを形成できる。例えば、第1実施形態の燃料噴射弁100のように、第2可動コア250が第2筒部材22に対向する面を有しない場合、第2筒部材22と第1可動コア150との間の半径方向における隙間と、第1可動コア150と第2可動コア250との間の半径方向における隙間との2箇所の隙間を通る経路で第2磁気回路Φ2が形成される。第2筒部材22と第1可動コア150との間の隙間や、第1可動コア150と第2可動コア250との間の隙間では、第2筒部材22や第1磁性部材151や第2磁性部材251に比べて磁気抵抗が大きい。本実施形態では、第2磁気回路Φ2bが通る隙間の数を低減できるので、第2可動コア250bを効率良く移動させることができる。
また、上述した構成によって、第1可動コア150bと第2可動コア250bとの間の半径方向における隙間に磁束が流れることを抑制できるので、第1可動コア150bと第2可動コア250bとの間に半径方向に沿って磁気吸引力が働いて、ハウジング20bの中心軸CLに対して、第1可動コア150bの中心軸や第2可動コア250bの中心軸がずれたり傾いたりすることを抑制できる。そのため、第1可動コア150bや第2可動コア250bが移動する際に、第1可動コア150bや第2可動コア250bがハウジング20に擦りつけられたり、第1可動コア150bと第2可動コア250bとが互いに擦りつけられて、ハウジング20や第1可動コア150bや第2可動コア250bが摩耗することを抑制できる。特に、本実施形態のように、燃料噴射弁100bが気体燃料である水素ガスを噴射する形態である場合には、液体燃料に比べて潤滑性が低いので、摩耗が生じやすい。そのため、上述した構成によって摩耗を効果的に抑制できる。
C.他の実施形態:
(C-1)上述した各実施形態の燃料噴射弁100,100bでは、第1可動コア150,150bのうちの第1対向面160,160bは、第1摺動部材152によって構成された部分に設けられており、第2可動コア250,250bのうちの第2対向面260,260bは、第2摺動部材252によって構成された部分に設けられている。これに対して、第1対向面160,160bの一部は、第1磁性部151によって構成された部分に設けられてもよいし、第2可動コア250,250bのうちの第2対向面260,260bは、第2摺動部材252によって構成された部分に設けられている。これに対して、第2対向面260,260bの一部は、第2磁性部251によって構成された部分に設けられてもよい。
(C-2)上述した各実施形態の燃料噴射弁100,100bでは、第2可動コア250,250bが接触する第1可動コア150,150bの第1対向面160,160bが、ハウジング20の第2筒部材22の-Z方向側の端部よりも+Z方向側に位置するように、ハウジング20と第1可動コア150,150bと第2可動コア250,250bとが構成されている。これに対して、第1対向面160,160bが、ハウジング20の第2筒部材22の-Z方向側の端部よりも-Z方向側に位置するように、ハウジング20と第1可動コア150,150bと第2可動コア250,250bとが構成されてもよい。
(C-3)上述した第2実施形態の燃料噴射弁100bでは、第1ハウジング対向面170bは、第1磁性部材151によって構成された部分に設けられており、第2ハウジング対向面270は、第2磁性部材251によって構成された部分に設けられている。これに対して、第1ハウジング対向面170bの一部は、第1摺動部材152によって構成された部分に設けられてもよいし、第2ハウジング対向面270の一部は、第2摺動部材252によって構成された部分に設けられてもよい。
(C-4)上述した各実施形態の燃料噴射弁100,100bでは、ハウジング20の第1筒部材21と噴射ノズル30とが別部材によって構成されている。これに対して、第1筒部材21と噴射ノズル30とが一つの部材で構成され、噴孔31と弁座32とが第1筒部材21の-Z方向側の端部に設けられてもよい。
(C-5)上述した各実施形態の燃料噴射弁100,100bでは、固定コア60,60bは、第3磁性部材61と第3摺動部材62とによって構成されている。これに対して、固定コア60,60bは、第3磁性部材61のみによって構成されてもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…アジャスティングパイプ、12…燃料導入パイプ、13…フィルタ、14…導入口、15…コネクタ、16…端子、17…ホルダ、18…カバー、20…ハウジング、21…第1筒部材、22…第2筒部材、23…第3筒部材、24…第4筒部材、30…噴射ノズル、31…噴孔、32…弁座、40…ニードル、41…軸部、42…弁部、43…拡径部、44…燃料通路、45…連通孔、60…固定コア、61…第3磁性部材、62…第3摺動部材、70…コイル、71…ボビン、81…第1付勢部材、82…第2付勢部材、83…第3付勢部材、100…燃料噴射弁、150…第1可動コア、151…第1磁性部材、152…第1摺動部材、155…第1大径部、156…段差部、157…第1小径部、158…第1本体部、159…第1突起部、250…第2可動コア、251…第2磁性部材、252…第2摺動部材、255…第2本体部、256…第2突起部、257…第2中径部、258…第2大径部、259…第2小径部

Claims (4)

  1. 燃料噴射弁(100b)であって、
    長手方向(Z)を有し、燃料を噴射するための噴孔(31)が前記長手方向における一端に設けられた筒状のハウジング(20)と、
    前記ハウジング内に固定された固定コア(60)と、
    前記固定コア側に開放された収容空間を有し、前記固定コアよりも前記一端側に配置され、前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動可能な第1可動コア(150b)と、
    前記固定コアよりも前記一端側に配置され、前記第1可動コアの移動に伴って前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動し、前記第1可動コアが停止した状態において前記収容空間(SP)を前記長手方向に沿って移動可能な第2可動コア(250b)と、
    前記第2可動コアの移動に伴って前記ハウジング内を前記長手方向に沿って移動することによって前記噴孔を開閉するニードル(40)と、
    前記第1可動コアと前記第2可動コアとを移動させる磁界を発生させるコイル(70)と、
    を備え、
    前記第1可動コアは、前記長手方向において前記固定コアに対向し、かつ、軟磁性材料で構成された第1磁性部(151)と、前記長手方向において前記第2可動コアに対向する第1対向部(160b)と、前記長手方向に交差する方向において常に前記ハウジングに対向する第1ハウジング対向部(170b)と、を有し、
    前記第2可動コアは、前記長手方向において前記固定コアに対向し、かつ、軟磁性材料で構成された第2磁性部(251)と、前記長手方向において前記第1可動コアに対向する第2対向部(260b)と、前記長手方向に交差する方向において常に前記ハウジングに対向する第2ハウジング対向部(270)と、を有し、
    前記第1ハウジング対向部の少なくとも一部、および、前記第2ハウジング対向部の少なくとも一部は、軟磁性材料によって構成されており、
    前記第1対向部と前記第2対向部とのうちの少なくとも一部は、前記第1磁性部の透磁率よりも低い透磁率を有し、かつ、前記第2磁性部の透磁率よりも低い透磁率を有する材料で構成されている、
    燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、
    前記ハウジングは、軟磁性材料によって構成されたハウジング磁性部(22)を有し、
    前記第1対向部は、前記長手方向において前記ハウジング磁性部よりも前記一端側に配置されている、燃料噴射弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁であって、
    前記燃料は、気体燃料である、燃料噴射弁。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の燃料噴射弁であって、
    前記燃料は、水素燃料である、燃料噴射弁。
JP2019228808A 2019-12-19 2019-12-19 燃料噴射弁 Active JP7376337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228808A JP7376337B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228808A JP7376337B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021095898A JP2021095898A (ja) 2021-06-24
JP7376337B2 true JP7376337B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=76430938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019228808A Active JP7376337B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7376337B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016196891A (ja) 2016-07-27 2016-11-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射弁
JP2017160862A (ja) 2016-03-10 2017-09-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP2019196716A (ja) 2018-05-08 2019-11-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017160862A (ja) 2016-03-10 2017-09-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP2016196891A (ja) 2016-07-27 2016-11-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射弁
JP2019196716A (ja) 2018-05-08 2019-11-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021095898A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6327191B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5862941B2 (ja) 燃料噴射弁
JP6187422B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2016048064A (ja) 燃料噴射弁
WO2016042753A1 (ja) 燃料噴射弁
WO2018198592A1 (ja) 燃料噴射弁
JP5293230B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7376337B2 (ja) 燃料噴射弁
JP6339389B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2015232334A (ja) 燃料噴射弁
JP7323445B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2014141902A (ja) 燃料噴射弁
CN110651116B (zh) 喷射器
JP7284063B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7323444B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7116609B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7352384B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7311315B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2019203406A (ja) 燃料噴射弁
JP6460134B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2018109414A (ja) 燃料噴射弁、及び、燃料噴射弁の製造方法
JP6531014B2 (ja) 燃料噴射弁
CN107923547B (zh) 气体用电磁阀
WO2018230081A1 (ja) 燃料噴射弁
JP2015169130A (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7376337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150