JP2009013866A - 内燃機関の点火制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の点火制御装置において、失火を検出することを第1の目的とし、失火を回避して正常に多重点火させることを第2の目的とする。
【解決手段】ON時失火対応回路30は、切替回路20によって二次側コイル10bに電流を流すIGBTがオンされていること、および電流検出回路にて二次電流が電流しきい値を超えないと判定されることが一定時間継続されることにより、点火プラグ12にて失火が起こっていると判定する。そして、ON時失火対応回路30は、切替回路20にIGBTをオフさせて点火プラグにてプラス放電させ、この後に切替回路20にIGBTをオンさせて点火プラグにてマイナス放電させることで、点火プラグに多重点火を起こさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、点火プラグに多重点火を起こさせる内燃機関の点火制御装置に関する。
従来より、エネルギー蓄積コイルの充放電と点火コイルの充放電を交互に行うことで点火コイルの二次側に正負の電流を交互に流し、点火プラグに点火放電を繰り返えさせて多重放電を実現する点火装置が、例えば特許文献1で提案されている。
しかしながら、上記特許文献1に示される点火装置では、点火プラグ周辺のガスの流速が大きくなると、点火放電に必要な電圧が大きくなってしまう。これにより、点火プラグにおいて必要とされる二次電流を確保することができない可能性があった。
そこで、本出願人は、点火制御装置として、先に出願した特願2006−30532号において、点火プラグに流れる電流の大きさを確保できる点火制御装置を提案している。
図6は、当該点火制御装置を備えた内燃機関の全体構成図である。この図に示されるように、点火制御装置は、各気筒の各点火プラグ50の点火時期をそれぞれ制御するECU51と、ECU51からそれぞれ入力される点火を起こさせる気筒と点火時期を示す点火気筒信号IGtnや多重点火させる期間を示す多重期間信号IGwに基づいて点火プラグ50を点火させる点火制御回路52とを備えている。
点火制御回路52にIGBT53のゲートが接続され、このIGBT53にはエネルギー蓄積コイル54を介してバッテリ55が接続されている。そして、IGBT53がオンの場合、エネルギー蓄積コイル54が充電されるようになっている。
また、エネルギー蓄積コイル54とIGBT53との間にダイオード56を介してコンデンサ57が接続されている。これらダイオード56とコンデンサ57との間に点火コイル58の一次側コイル58aおよびIGBT59が接続されている。IGBT59が点火制御回路52によってオン/オフされることで、エネルギー蓄積コイル54やコンデンサ57に蓄積された電気エネルギーが放出され、点火コイル58の一次側コイル58aに一次電流I1が流れるようになっている。
また、点火コイル58の二次側コイル58bの一方に点火プラグ50が接続され、二次側コイル58bの他方に電流検出用の抵抗60が接続されている。これにより、二次側コイル58bに流れた二次電流I2を点火制御回路52にフィードバックさせている。
点火制御回路52は、点火コイル58の一次側コイル58aに一次電流I1を流すIGBT59をオン/オフするための切替回路を備えている。この切替回路61を図7に示す。この図に示されるように、点火制御回路52は、信号の立ち下がりのタイミングで1パルスを出力する立ち下がりパルス検出部62〜64、Hiパルスが入力されるとHiパルスを出力するOR回路65、66、フリップフロップ67、点火させたい気筒に装着された点火コイル58に電流を流すためのドライブ回路68を備えている。
また、点火制御回路52は、点火コイル58の二次側コイル58bに流れる二次電流I2を検出する図示しない電流検出回路を備えている。この電流検出回路は、二次電流I2が電流しきい値Iを超えるとHiレベルのON時I2信号を生成するようになっている。
このような構成を有する内燃機関において、図8に示されるタイミングチャートを参照して多重点火の作動について説明する。まず、IGBT53は点火気筒信号IGt間、プラス放電時および多重放電後のVC充電時にオンする。したがって、バッテリ55よりエネルギー蓄積コイル54にエネルギーが蓄積されるのは点火気筒信号IGt間、プラス放電時およびVC充電時のみとなる。点火気筒信号IGtがLowとなった時点T41でIGBT53がオフし、エネルギー蓄積コイル54へのエネルギー通電が遮断されるため、オンしたIGBT59を通って大きな一次電流I1が流れる。
続いて、時点T41では、立ち下がりパルス検出部62にて点火気筒信号IGtnのパルスの立ち下がりが検出され、OR回路65にHiパルスが入力される。そして、HiパルスのFF−S信号がOR回路65からフリップフロップ67のS端子に入力され、フリップフロップ67のQ端子からHiレベルのFF−Q信号が出力される。
なお、切替回路61のOR回路65には、IGBT59がオフしてから所定の時間に達したときに1パルスを出力するOFF信号も入力されるが、IGBT59はオフされないのでOFF時信号はLowレベルの信号になっている。
ドライブ回路68にHiレベルのFF−Q信号が入力されると、当該FF−Q信号がHiレベルの駆動信号PTr2n−Gとしてスイッチ素子であるIGBT59に入力され、IGBT59がオンする。これにより、コンデンサ57の電位VCは下がり、一次電流I1が流れると共に二次側コイル58bにマイナス側の二次電流I2が流れてマイナス放電が起こる。これに伴い、二次電流I2が電流しきい値Iを超えると、点火制御回路52内の電流検出回路にてHiレベルのON時I2信号が生成される。
時点T41では、多重期間信号IGwおよびON時I2信号はそれぞれ立ち上がるため、各立ち下がりパルス検出部63、64からOR回路66にLowレベルの信号がそれぞれ入力される。したがって、OR回路66からLowレベルのFF−R信号がフリップフロップ67のR端子に入力され、フリップフロップ26はリセットされない。
時点T41経過後、時間の経過と共に一次電流I1および二次電流I2が小さくなり、時点T42で二次電流I2が電流しきい値Iを上回る。これにより、電流検出回路にてLowレベルのON時I2信号が生成されると、切替回路61の立ち下がりパルス検出部64にてON時I2信号の立ち下がりが検出され、OR回路66にHiパルスが入力される。したがって、OR回路66からHiパルスのFF−R信号がフリップフロップ67のR端子に入力され、フリップフロップ67がリセットされる。すなわち、フリップフロップ67のQ端子からドライブ回路68を介してLowレベルの駆動信号PTr2n−GがIGBT59に入力され、IGBT59はオフされる。
そして、時点T42からコンデンサ57が段階的に充電されていくと共に、点火プラグ50にプラス放電が起こされる。時点T42経過後、例えばコンデンサ57の電圧VCが一定値を超えると共にタイマによる一定時間カウント後に点火プラグ50にマイナス放電が起こる。このようにして、多重期間信号IGwがHiレベルになっている間、マイナス放電とプラス放電とが繰り返し起こされ、多重点火が行われるようになっている。
特許第2811781号公報
しかしながら、上記従来の技術では、失火が起こった場合に多重点火できなくなることが発明者らの検討により明らかとなった。このことについて図9に示されるタイミングチャートを参照して説明する。
図9に示されるように、時点T51と時点T52との間でマイナス放電が起こされ、時点T52と時点T53との間でプラス放電が起こされた後、時点T53経過後にマイナス放電が起こされるはずである。しかし、点火プラグ50周辺のガスの流速が大きいために失火してしまう場合がある。
このような場合、十分な大きさのマイナス側の二次電流I2が流れないため、二次電流I2は電流しきい値Iを下回らない。すなわち、マイナス放電が起こされたにも関わらず、電流検出回路にてON時I2信号がLowレベルの状態が維持される。このため、切替回路61の立ち下がりパルス検出部64にON時I2信号の立ち下がりが入力されず、フリップフロップ67がリセットされない状態が維持されてしまう。これにより、時点T53以降においてIGBT59がオンされ続け、プラス放電に移行されないという問題が生じる。したがって、時点T53以降、正常な多重点火が行われなくなってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、内燃機関の点火制御装置において、マイナス放電の際の失火を検出することを第1の目的とし、失火を回避して正常に多重点火させることを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、点火プラグ(12)の二次側コイル(10b)に流れる二次電流が電流しきい値を超えるか否かを判定する電流判定回路(14)と、電流判定回路(14)にて二次電流が電流しきい値を超えると判定された場合、点火コイル(10)の一次側コイル(10a)に接続されたスイッチ素子(11)をオフして点火プラグ(12)にてプラス放電させ、電流判定回路(14)にて二次電流が電流しきい値を超えないと判定された場合、スイッチ素子(11)をオンして点火プラグ(12)にてマイナス放電させる切替回路(20)と、切替回路(20)によってスイッチ素子(11)がオンされた後、電流判定回路(14)にて二次電流が電流しきい値を超えないと判定された場合、点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定する失火判定回路(30)とを備えていることを特徴とする。
このように、失火判定回路(30)を備え、この失火判定回路(30)によってマイナス放電の際に、二次電流が電流しきい値を超えないことを判定することで、失火が起こっているか否かを判定することができる。このように、点火プラグ(12)の二次側コイル(10b)に流れる二次電流を利用することで、マイナス放電の際の失火を検出することができる。
また、失火判定回路(30)は、切替回路(20)によってスイッチ素子(11)がオンされていること、および電流判定回路(14)にて二次電流が電流しきい値を超えないと判定されることが一定時間継続されることにより、点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定することができる。
これにより、二次電流が電流しきい値を超えないことは失火が原因であることを確実に判定することができる。
この場合、失火判定回路(30)は、コンデンサ(35)を備え、電流判定回路(14)にて二次電流が電流しきい値を超えないと判定されることが一定時間継続されることを、切替回路(20)によってコンデンサ(35)に充電が開始されてから当該コンデンサ(35)に充電される電圧がしきい値電圧を超えるまでによって判定することができる。
そして、失火判定回路(30)は、点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定した場合、切替回路(20)にスイッチ素子(11)をオフさせて点火プラグ(12)にてプラス放電させ、この後に切替回路(20)にスイッチ素子(11)をオンさせて点火プラグ(12)にてマイナス放電させることで、点火プラグ(12)に多重点火を起こさせることができる。
これにより、失火の際にスイッチ素子(11)がオンした状態を回避することができ、点火プラグ(12)に多重点火を起こさせることができる。すなわち、失火の後に多重点火が起こらなくなってしまうことを防止することができ、正常な多重点火を再開することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される点火制御装置は、内燃機関の多重点火に用いられ、例えばリーンバーンエンジンや高圧縮エンジンの多重点火制御に用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る点火制御装置を備えた内燃機関の全体構成図である。この図に示されるように、ECU1と駆動回路2とが例えばワイヤーハーネスにより電気的に接続され、ECU1から駆動回路2に信号が入力される形態となっている。
駆動回路2にはNチャネル型のIGBT3のゲートが接続されている。このIGBT3にはエネルギーコイル4を介してバッテリ5が接続されている。また、エネルギーコイル4とIGBT3との接続点Aには、ダイオード6を介してコンデンサ7が接続されている。
さらに、ダイオード6とコンデンサ7との接続点Bとバッテリ5との間にDC/DCコンバータ8およびダイオード9が直列に接続されている。このDC/DCコンバータ8は、バッテリ5によってコンデンサ7を短時間で充電するものであり、内燃機関の多重点火期間内に作動するものである。コンデンサ7が充電されると、接続点Bは電位VCとなる。
IGBT3は、内燃機関の多重点火期間外に駆動回路2にオンされることで、バッテリ5にてエネルギーコイル4やコンデンサ7を充電するためのスイッチング素子である。IGBT3がオンの場合、バッテリ5、エネルギーコイル4、IGBT3、グランドの経路が形成され、エネルギーコイル4が充電される。他方、IGBT3がオフの場合、バッテリ5、DC/DCコンバータ8、ダイオード9、コンデンサ7、グランドの経路が形成され、コンデンサ7が充電される。
また、接続点Bに点火コイル10の一次側コイル10aの一方が接続され、一次側コイル10aの他方にNチャネル型のIGBT11が接続されている。なお、IGBT11は、本発明のスイッチ素子に相当する。
そして、当該IGBT11が駆動回路2によってオン/オフされることで、エネルギーコイル4やコンデンサ7に蓄積された電気エネルギーが放出され、点火コイル10の一次側コイル10aに一次電流I1が流れるようになっている。また、IGBT11がオンしている期間は、DC/DCコンバータ8によってコンデンサ7が充電される。
さらに、点火コイル10の二次側コイル10bの一方に点火プラグ12が接続され、二次側コイル10bの他方に電流検出用の抵抗13が接続されている。これら二次側コイル10bと抵抗13との接続点Cと駆動回路2との間に電流検出回路14が接続されている。
電流検出回路14は、二次側コイル10bに流れる二次電流I2を検出し、その結果をON時I2信号として出力するものである。具体的には、電流検出回路14は、二次側コイル10bに流れる二次電流I2が電流しきい値Iを超えるか否かを判定する。そして、電流検出回路14は、二次電流I2が電流しきい値Iよりも小さい場合、HiレベルのON時I2信号を駆動回路2に入力し、二次電流I2が電流しきい値Iよりも大きい場合、LowレベルのON時I2信号を駆動回路2に入力する。なお、電流検出回路14は、本発明の電流判定回路に相当する。
また、図1に示される破線のように、点火コイル10は内燃機関における気筒ごとに設けられており、点火コイル10の数に応じてIGBT11が設けられた構成となっている。
そして、上記回路構成において、ECU1はエンジンの各気筒の点火時期を制御するものであり、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。
このようなECU1は、吸入空気量、アクセルペダルの踏み込み量、内燃機関回転数等を検出する図示しない各種のセンサから各信号を入力し、これらの信号に基づいて点火時期の算出や、気筒ごとに多重点火させるための点火気筒信号IGtn、多重点火させる期間を示す多重期間信号IGwを生成する。「n」は気筒の数を示し、点火気筒信号IGtnは気筒ごとに生成される。
駆動回路2は、ECU1から入力される点火気筒信号IGtnおよび多重期間信号IGw、および電流検出回路14から入力されるON時I2信号に基づいて、IGBT3をオン/オフさせる駆動信号PTr1およびIGBT11をオン/オフさせる駆動信号PTr2n−Gを生成し、これらの駆動信号をIGBT3、11にそれぞれ交互に入力することでIGBT3、11を交互にオン/オフして多重点火させる機能を有する。また駆動回路2は、内燃機関の各気筒における失火によってIGBT11がオンし続けること回避して、点火プラグ12を多重点火させる機能を有する。
これらの機能を実現させるため、図2に示されるように、駆動回路2は、切替回路20とON時失火対応回路30とを備えている。
切替回路20は、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iを超えると判定された場合、IGBT11をオフして点火プラグ12にてプラス放電させ、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iを超えないと判定された場合、IGBT11をオンして点火プラグ12にてマイナス放電させるものである。
具体的に、切替回路20は、OFF時信号、いずれかの気筒で点火させるための点火気筒信号IGtn、多重期間信号IGw、電流検出回路14から入力されるON時I2信号に基づいて、IGBT11をオン/オフさせる駆動信号PTr2n−Gを出力するものである。上記OFF時信号は、IGBT11がオフしてから所定の時間に達したときに1パルスを出力する信号であり、駆動回路2にて生成される信号である。
具体的に、切替回路20は、信号の立ち下がりのタイミングで1パルスを出力する立ち下がりパルス検出部21〜23、Hiパルスが入力されるとHiパルスを出力するOR回路24、25、フリップフロップ26、ドライブ回路27を備えている。
このような構成を有する切替回路20において、OFF時信号はOR回路24に入力される。また、点火気筒信号IGtnは立ち下がりパルス検出部21に入力され、パルス検出の結果がOR回路24に入力される。OR回路24の出力はFF−S信号としてフリップフロップ26の入力端子(S端子)に入力される。
また、多重期間信号IGw、ON時I2信号は立ち下がりパルス検出部22、23にそれぞれ入力され、パルス検出の結果がOR回路25にそれぞれ入力される。OR回路25の出力はFF−R信号としてフリップフロップ26のリセット端子(R端子)に入力される。
そして、フリップフロップ26の出力端子(Q端子)からFF−Q信号が出力され、このFF−Q信号はドライブ回路27に入力される。ドライブ回路27は、ECU1から入力される気筒別の点火気筒信号IGtnに従って、オンさせるIGBT11への経路を形成するものである。したがって、ドライブ回路27に入力されたFF−Q信号は、駆動信号PTr2n−Gとしてドライブ回路27からオンさせるべきIGBT11に出力される。
このような回路形態における切替回路20のOR回路25の入力端子にON時失火対応回路30が接続されている。
ON時失火対応回路30は、切替回路20によってIGBT11がオンされた後、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iを超えないと判定された場合、点火プラグ12にて失火が起こっていると判定するものである。
具体的には、ON時失火対応回路30は、点火コイル10に流れる二次電流I2を利用して、すなわちON時I2信号を利用して、失火時に切替回路20のOR回路25からHiパルスを出力させて強制的にフリップフロップ26をリセットするものである。
このようなON時失火対応回路30は、OR回路31、スイッチ32、一定電流を流す電流源33、34、コンデンサ35、しきい値電圧Vtを超えるか否かを判定する判定回路36、信号の立ち上がりのタイミングで1パルスを出力する立ち上がりパルス検出部37を備えている。
OR回路31には、ON時I2信号とフリップフロップ26の出力反転端子(Qバー端子)から出力される反転信号(Qバー信号)とが入力される。そして、OR回路31の出力に応じてスイッチ32がオン/オフされる。例えば、OR回路31からHiレベルの信号がスイッチ32に入力されると、スイッチ32がオンする。
スイッチ32は電流源33を経由して判定回路36の非反転入力端子に接続されるものであり、例えばMOSトランジスタで構成されている。また、電流源33と判定回路36の非反転入力端子との接続点をDとすると、当該接続点Dに電流源34から電流が流れ込むようになっており、さらに接続点Dにコンデンサ35が接続されている。
判定回路36の反転入力端子にしきい値電圧Vtが入力され、接続点Dの電位VCtがしきい値電圧Vtを超えると判定回路36からHiレベルの信号が出力される。この判定回路36の出力は、立ち上がりパルス検出部37に入力され、パルス検出の結果が切替回路20のOR回路25に入力されるようになっている。なお、ON時失火対応回路30は、本発明の失火判定回路に相当する。以上が、本実施形態に係る内燃機関の全体構成である。
次に、点火プラグ12を多重点火させる作動について、図1〜図3を参照して説明する。図3は、点火制御装置の正常作動を示すタイミングチャートである。まず、IGBT3は点火気筒信号IGt間、プラス放電時および多重放電後のVC充電時にオンする。これにより、バッテリ5の電気エネルギーがエネルギーコイル4に蓄積される。そして、
ECU1から駆動回路2に点火させる点火プラグ12を識別する点火気筒信号IGtnが入力されると、点火気筒信号IGtがLowとなった時点T11でIGBT3がオフされ、オンしたIGBT11を通って大きな一次電流I1が流れる。
続いて、時点T11では、点火気筒信号IGtnが立ち下がり、多重期間信号IGwが立ち上がる。この場合、立ち下がりパルス検出部21にて点火気筒信号IGtnのパルスの立ち下がりが検出され、OR回路24にHiパルスが入力される。
なお、IGBT11はオフされないのでOR回路24に入力されるOFF時信号はLowレベルの信号になっている。しかし、立ち下がりパルス検出部21からOR回路24にHiパルスが入力されるため、OR回路24からはHiパルスが出力されることとなる。
そして、HiパルスのFF−S信号がOR回路24からフリップフロップ26のS端子に入力される。これにより、フリップフロップ26のR端子にHiパルスが入力されない限り、フリップフロップ26のQ端子からHiレベルのFF−Q信号が出力される。これに伴い、フリップフロップ26の出力反転端子(Qバー端子)からLowレベルの信号が出力される。
上記のようにしてフリップフロップ26からHiレベルのFF−Q信号が出力され、このFF−Q信号がドライブ回路27に入力されると、ドライブ回路27からオンさせるべきIGBT11にHiレベルの駆動信号PTr2n−Gが入力される。これにより、IGBT11がオンし、エネルギーコイル4やコンデンサ7に蓄積された電気エネルギーに基づいて点火コイル10の一次側コイル10aに一次電流I1が流れる。そして、一次電流I1に応じて二次側コイル10bにマイナス側の二次電流I2が流れ、点火プラグ12にてマイナス放電が起こって燃料が点火される。マイナス側とは、二次電流I2が二次側コイル10bから点火プラグ12へ流れる方向を指し、マイナス放電とは二次電流I2がマイナス側に流れる放電である。つまり、IGBT11がオンの場合、マイナス放電による点火が行われる。
また、電流検出回路14にて二次電流I2が検出される。そして、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iを下回ると判定されると、電流検出回路14から駆動回路2にHiレベルのON時I2信号が入力される。
これにより、切替回路20の立ち下がりパルス検出部22、23にHiレベルの多重期間信号IGwおよびON時I2信号がそれぞれ入力されるが、時点T11では各信号は立ち下がらないため、各立ち下がりパルス検出部22、23からOR回路25にLowレベルの信号が入力される。
さらに、OR回路25にはON時失火対応回路30の出力が入力される。具体的には、HiレベルのON時I2信号およびLowレベルのフリップフロップ26の出力反転端子の信号がOR回路31にそれぞれ入力されると、OR回路31からスイッチ32にHiレベルの信号が入力され、スイッチ32がオンする。これにより、電流源34、接続点D、電流源33、スイッチ32、グランドという経路が形成され、接続点Dの電位が下がり、しきい値電圧Vtを下回る。このため、判定回路36から立ち上がりパルス検出部37にLowレベルの信号が出力され、立ち上がりパルス検出部37からOR回路25にLowレベルの信号が入力される。
したがって、OR回路25に入力される信号はすべてLowレベルの信号であるので、LowレベルのFF−R信号がフリップフロップ26のR端子に入力される。つまり、フリップフロップ26はリセットされずに、Q端子からHiレベルのFF−Q信号が出力される。
上記のようにして、時点T11にてIGBT11がオンされ、点火プラグ12にて1回目の点火が起こると、時間の経過と共にマイナス側の二次電流I2が小さくなり、時点T12で二次電流I2が電流しきい値Iを上回る。
すなわち、時点T12において、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iを上回ると判定され、電流検出回路14から駆動回路2にLowレベルのON時I2信号が入力される。これに伴い、切替回路20の立ち下がりパルス検出部23からHiパルスがOR回路25に入力される。したがって、OR回路25からHiパルスのFF−R信号がフリップフロップ26のR端子に入力され、フリップフロップ26がリセットされる。つまり、フリップフロップ26のQ端子からドライブ回路27にLowレベルのFF−Q信号が入力される。これにより、ドライブ回路27から出力されるIGBT11を駆動する駆動信号PTr2n−GもLowレベルとなるため、IGBT11はオフされる。
この場合、フリップフロップ26の出力反転端子(Qバー端子)からHiレベルの信号がON時失火対応回路30に入力される。このため、OR回路31によってスイッチ32はオンされ続ける。すなわち、接続点Dの電位VCtがしきい値電圧Vtを超えることはなく、Lowレベルが維持される。
そして、二次電流I2が電流しきい値Iを上回り、IGBT11がオフになると、点火プラグ12の二次側コイル10bにプラス側の二次電流I2が流れ、点火プラグ12にてプラス放電が起こって燃料が点火される。プラス側とは、二次電流I2が点火プラグ12から二次側コイル10bへ流れる方向を指し、プラス放電とは二次電流I2がプラス側に流れる放電である。このようにして、時点T12において、点火プラグ12にて2回目の点火が起こり、点火プラグ12が多重点火される。
この後、時間の経過と共にプラス側の二次電流I2が小さくなり、時点T13で二次電流I2が電流しきい値Iを下回る。すなわち、時点T13以降では、上記時点T11から時点T13までの上記作動が繰り返し行われ、点火プラグ12にてマイナス放電、プラス放電が繰り返されることで多重点火が行われる。
そして、時点T14において点火プラグ12を多重点火させる期間が終了し、多重期間信号IGwが立ち下がると、切替回路20の立ち下がりパルス検出部22にて多重期間信号IGwの立ち下がりが検出される。これにより、OR回路25にHiパルスが入力されると共にOR回路25からHiパルスのFF−R信号がフリップフロップ26のR端子に入力される。したがって、フリップフロップ26がリセットされ、IGBT11がオフされて点火コイル10の多重点火が終了する。
以上のように、点火制御装置にて内燃機関の多重点火が正常に行われる場合、ON時失火対応回路30のOR回路31には、HiレベルのON時I2信号またはフリップフロップ26の出力反転端子(Qバー端子)の信号のいずれかが入力される。このため、ON時失火対応回路30の出力は常にLowレベルの信号となり、OR回路25ひいてはフリップフロップ26をリセットさせるように機能することはない。
次に、気筒内で失火が起こった場合、当該失火の検出およびその回避について、図1、図2および図4を参照して説明する。図4は、点火制御装置の作動において、最初の点火が正常に行われない場合を示すタイミングチャートである。まず、多重点火させる期間において最初の点火であるマイナス放電が正常に行われない場合について説明する。
多重点火が開始される時点T21では、上述のように、フリップフロップ26のQ端子からHiレベルのFF−Q信号が出力されるため、ドライブ回路27を介してIGBT11がオンされる。しかしながら、IGBT11がオンして点火コイル10の一次側コイル10aに一次電流I1が流れても、ガスの流速が大きい等の理由によって、二次側コイル10bに十分な二次電流I2が流れずに失火が起こることがある。このような場合、図4に示されるように、十分な二次電流I2が流れず、二次電流I2は電流しきい値Iを下回らない。すなわち、電流検出回路14にて二次電流I2が電流しきい値Iよりも大きいと判定され、電流検出回路14から駆動回路2にLowレベルのON時I2信号が入力される。
このLowレベルのON時I2信号は、切替回路20の立ち下がりパルス検出部23に入力される。他方、時点T21にて立ち上がる多重期間信号IGwが切替回路20の立ち下がりパルス検出部22に入力される。このため、各立ち下がりパルス検出部22、23からOR回路25にLowレベルの信号がそれぞれ入力される。
また、上述のように、時点T21において点火気筒信号IGtnが立ち下がるため、立ち下がりパルス検出部21からHiパルスがOR回路24に入力される。そして、OR回路24からHiパルスのFF−S信号がフリップフロップ26のS端子に入力される。これにより、フリップフロップ26のQ端子からHiレベルのFF−Q信号が出力され、出力反転端子(Qバー端子)からLowレベルの信号がON時失火対応回路30のOR回路31に入力される。
このように、多重点火の最初のマイナス放電が起こらない場合、マイナス側の二次電流I2が電流しきい値Iを下回らないため、ON時I2信号およびフリップフロップ26の出力反転端子(Qバー端子)の信号それぞれがLowレベルの信号となる。これによると、ON時失火対応回路30のOR回路31からHiレベルの信号がスイッチ32に入力されないため、スイッチ32がオンされない。このため、図4に示されるように、接続点Dに電流源34から電流が流れ込んで接続点Dの電位VCtが上昇する。
そして、時点T22にて接続点Dの電位VCtが判定回路36のしきい値電圧Vtを上回ると、判定回路36からHiレベルの信号が出力される。当該Hiレベルの信号の立ち上がりは立ち上がりパルス検出部37にて検出され、立ち上がりパルス検出部37から切替回路20のOR回路25にHiパルスが入力される。これにより、OR回路25からHiパルスのFF−R信号がフリップフロップ26のR端子に入力されるため、時点T22においてフリップフロップ26がリセットされる。
このように、ON時失火対応回路30は、(1)IGBT11がオンされていること、すなわちHiレベルのON時I2信号が切替回路20に入力されることでフリップフロップ26のQ端子からHiレベルのFF−Q信号が出力されていることと、(2)電流検出回路14によって二次電流が電流しきい値Iを超えないと判定されることが一定時間継続されること、すなわちコンデンサ35が充電され始めて接続点Dの電位VCtが一定時間後にしきい値電圧Vtを超えること、によって失火が起こっていると判定している。
そして、フリップフロップ26がリセットされると、上述のように、フリップフロップ26からLowレベルのFF−S信号がドライブ回路27に入力され、Lowレベルの駆動信号PTr2n−GがIGBT11に入力される。そして、IGBT11がオフされる。
以上のように、失火が起こった場合、失火時に二次側コイル10b流れる二次電流I2が利用されてON時失火対応回路30にて失火が検出される。本実施形態では、失火時にON時失火対応回路30における接続点Dの電位VCtが上昇するため、当該電位VCtがしきい値電圧Vtを超えるか否かを判定することが失火の検出することと言える。そして、ON時失火対応回路30によってフリップフロップ26を強制的にリセットすることで、IGBT11をオフすることができる。つまり、ON時I2電流がHiレベルの信号にならないことによって維持されるIGBT11のオン状態を回避することができる。こうして、マイナス放電が強制的に終了させられる。
時点T22経過後においては、上述の時点T12経過後と同様のプラス放電が行われる。そして、時間の経過と共にプラス側の二次電流I2が小さくなり、時点T23において二次電流I2が電流しきい値Iを下回ると、正常なマイナス放電が起こる。この場合、DC/DCコンバータ8によってコンデンサ7に電圧VCが充電されているため、再点火するために必要なエネルギーが確保されていることから、例えば駆動回路2に設けられたタイマによって時点T23にてプラス放電からマイナス放電に切り替えることにより、繰り返し多重放電を行うことができる。この後、上記と同様に、多重期間信号IGwがLowレベルとなる時点T24まで正常な多重点火が行われる。
上記では、多重点火させる期間において最初の点火が正常に行われない場合について述べたが、多重点火させる期間内で失火が起こる場合もある。図5は、点火制御装置の作動において、多重点火期間内で点火が正常に行われない場合を示すタイミングチャートである。
図5に示されるように、時点T31から1回目の点火が始まり、時点T32までマイナス放電が起こり、時点T32から時点T33までプラス放電が起こる。すなわち、時点T31から時点T33までは、図3に示される場合と同様に、点火プラグ12が多重点火される。
そして、時点T33経過後、失火が起こると、点火プラグ12に電流しきい値Iを下回るマイナス側の二次電流I2が流れない。このため、電流検出回路14から駆動回路2に入力されるON時I2信号はLowレベルの信号であり、ON時失火対応回路30におけるコンデンサ35が充電されていく。
すなわち、時点T33経過後、接続点Dの電位VCtが上昇し、時点T34にて当該電位VCtが判定回路36のしきい値電圧Vtを超えると、判定回路36にて失火が起こっていると判定される。そして、判定回路36からHiレベルの信号が出力され、当該Hiレベルの信号の立ち上がりを検出した立ち上がりパルス検出部37からHiパルスが出力される。これにより、図5に示されるように、時点T34経過後に切替回路20のOR回路25からフリップフロップ26をリセットするHiパルスのFF−R信号が出力される。
この後、上述のように、フリップフロップ26がリセットされるため、IGBT11が強制的にオフされることにより、マイナス放電が終了させられ、時点T34からプラス放電が行われることとなる。
以上のように、多重点火中に失火が起こった場合であっても、二次電流I2が電流しきい値Iを下回らないことをON時失火対応回路30にて検出することで、失火を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態では、電流検出回路14にて点火コイル10の二次側コイル10bに流れる二次電流I2を利用して、駆動回路2にて失火の検出およびその回避を行うことが特徴となっている。
すなわち、マイナス放電の際に失火が起こった場合、二次電流I2が電流しきい値Iを下回らずに電流検出回路14から出力されるLowレベルのON時I2信号をON時失火対応回路30に入力することで、マイナス放電の際に失火が起こっていることを判定することができる。本実施形態で示したように、ON時I2信号がLowレベルの場合、ON時失火対応回路30のコンデンサ35を電流源34にて充電し、充電した電圧VCtがしきい値電圧Vtを超えるか否かによって失火を判定することができる。
さらに、ON時失火対応回路30にて失火が起こっていると判定した場合、マイナス放電の際にオンしているIGBT11を強制的にオフして点火プラグ12にプラス放電をさせ、再びマイナス放電をさせることで多重点火を行うようにすることができる。すなわち、マイナス放電の際の失火の際にIGBT11が常時オンした状態を回避することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、駆動回路2と電流検出回路14とを別個にしていたが、電流検出回路14を駆動回路2内に設けた構成とすることもできる。
上記実施形態では、失火が起こった場合、ON時失火対応回路30においてコンデンサ35に充電される電圧VCtがしきい値電圧Vtを超えるか否かを判定することにより、失火を検出していた。しかしながら、他の方法によって失火を検出することも可能である。例えば、二次電流I2が一定時間電流しきい値Iを超えるか否かをタイマで計測することで失火を検出しても良い。
本発明の一実施形態に係る点火制御装置を備えた内燃機関の全体構成図である。 図1に示される駆動回路に備えられた切替回路とON時失火対応回路とを示したブロック図である。 点火制御装置の正常作動を示すタイミングチャートである。 点火制御装置の作動において、最初の点火が正常に行われない場合を示すタイミングチャートである。 点火制御装置の作動において、多重点火期間内で点火が正常に行われない場合を示すタイミングチャートである。 背景技術における点火制御装置を備えた内燃機関の全体構成図である。 図6に示される点火制御回路に備えられた切替回路のブロック図である。 図6および図7に示される点火制御装置の正常時の作動を示すタイミングチャートである。 図6および図7に示される点火制御装置の異常時の作動を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…点火コイル、10a…一次側コイル、10b…二次側コイル、11…IGBT、12…点火プラグ、14…電流検出回路、20…切替回路、30…ON時失火対応回路、35…コンデンサ。

Claims (4)

  1. 点火コイル(10)の一次側コイル(10a)に接続されたスイッチ素子(11)をオンすることで二次側コイル(10b)に接続された点火プラグ(12)にマイナス放電を起こさせる一方、前記スイッチ素子(11)をオフすることで前記点火プラグ(12)にプラス放電を起こさせるものであり、
    前記点火プラグ(12)にてマイナス放電が起こった際、前記二次側コイル(10b)に流れる二次電流が電流しきい値よりも小さくなった後、前記二次電流が前記電流しきい値よりも大きくなった場合にマイナス放電からプラス放電に切り替え、前記点火プラグ(12)にてプラス放電が起こった際、前記二次側コイル(10b)に流れる二次電流が電流しきい値よりも大きくなった後、前記二次電流が前記電流しきい値よりも小さくなった場合にプラス放電からマイナス放電に切り替えることで、マイナス放電とプラス放電とを前記点火プラグ(12)に繰り返し起こさせることで多重放電を行う内燃機関の点火制御装置であって、
    前記二次側コイル(10b)に流れる前記二次電流が前記電流しきい値を超えるか否かを判定する電流判定回路(14)と、
    前記電流判定回路(14)にて前記二次電流が前記電流しきい値を超えると判定された場合、前記スイッチ素子(11)をオフして前記点火プラグ(12)にてプラス放電させ、前記電流判定回路(14)にて前記二次電流が前記電流しきい値を超えないと判定された場合、前記スイッチ素子(11)をオンして前記点火プラグ(12)にてマイナス放電させる切替回路(20)と、
    前記切替回路(20)によって前記スイッチ素子(11)がオンされた後、前記電流判定回路(14)にて前記二次電流が前記電流しきい値を超えないと判定された場合、前記点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定する失火判定回路(30)とを備えていることを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  2. 前記失火判定回路(30)は、前記切替回路(20)によって前記スイッチ素子(11)がオンされていること、および前記電流判定回路(14)にて前記二次電流が前記電流しきい値を超えないと判定されることが一定時間継続されることにより、前記点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火制御装置。
  3. 前記失火判定回路(30)は、コンデンサ(35)を備えており、前記電流判定回路(14)にて前記二次電流が前記電流しきい値を超えないと判定されることが一定時間継続されることを、前記切替回路(20)によって前記コンデンサ(35)に充電が開始されてから当該コンデンサ(35)に充電される電圧がしきい値電圧を超えるまでによって判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の点火制御装置。
  4. 前記失火判定回路(30)は、前記点火プラグ(12)にて失火が起こっていると判定した場合、前記切替回路(20)に前記スイッチ素子(11)をオフさせて前記点火プラグ(12)にてプラス放電させ、この後に前記切替回路(20)に前記スイッチ素子(11)をオンさせて前記点火プラグ(12)にてマイナス放電させることで、前記点火プラグ(12)に多重点火を起こさせることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の点火制御装置。
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