JP2015200275A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、失火を抑制するとともに、気筒毎の燃焼状態のばらつきを低減可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
点火コイルは、一次コイルおよび二次コイルを有し、内燃機関の気筒毎に設けられる。一次コイルは、直流電源から供給される一次電流が流れる。二次コイルは、内燃機関の燃焼室において混合気に点火する点火プラグの電極に接続され、一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる。
エネルギ投入部は、点火スイッチにより一次電流を遮断し当該遮断による電圧で点火プラグにて放電が発生した後のエネルギ投入期間において、エネルギを投入する。
二次電流取得手段は、二次電流を取得する。学習手段は、二次電流取得手段により取得された二次電流に基づき、エネルギ投入部から投入するエネルギ投入量を気筒毎に学習する。
また、二次電流に基づいてエネルギ投入部から投入するエネルギ投入量を気筒毎に学習している。これにより、気筒毎の燃焼状態のばらつきを低減可能である。また、最も着火性の悪い気筒に合わせて一律にエネルギ投入量を補正する場合と比較し、エネルギ投入量を低減することができる。さらにまた、気筒毎の燃焼状態のばらつきが低減されるので、内燃機関の回転変動や振動等を抑制することができる。
(第1実施形態)
[エンジンシステムの構成]
まず、エンジンシステムの概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、内燃機関システムとしてのエンジンシステム10は、火花点火式の内燃機関としてのエンジン13、および、点火装置30等を備える。
エンジン13は、例えば4気筒等の多気筒エンジンであり、図1では第1の気筒の断面を示す。以下に説明する構成は、図示しない他の気筒にも同様に設けられる。
すなわち本実施形態のエンジン13は、所謂「ポート噴射エンジン」であるが、燃料を燃焼室17に直接噴射する所謂「直噴エンジン」としてもよい。
点火装置30は、点火回路ユニット31、および、点火コイル40を備える。
点火装置30の回路構成を図2に基づいて説明する。図2では、気筒毎に設けられる点火プラグ7、および、点火コイル40等は、2気筒分の構成を記載する。エンジン13の気筒数が3気筒以上である場合の3気筒目以降については記載を省略しているが、気筒毎に設けられる構成は、気筒数に応じ、同様の構成が並列接続される。
図2中において、気筒毎に設けられる構成については、3ケタで付番し、上2ケタが同一である場合は同様の構成であることを意味し、下1ケタが対応する気筒の番号であるものとする。したがって、図1では第1の気筒について説明したため、図1中の点火プラグ7は第1点火プラグ701に対応し、燃焼室17は第1燃焼室171に対応する。
一次コイル411は、一端が直流電源としてのバッテリ6の正極に接続され、他端が点火スイッチ451を経由して接地される。以下、一次コイル411のバッテリ6と反対側を「接地側」或いは「低電圧側」という。
二次コイル421は、一次コイル411と磁気的に結合されており、一端が第1点火プラグ701の一対の電極を経由して接地され、他端が整流素子431および二次電流検出抵抗47を経由して接地される。
整流素子431は、ダイオードで構成され、二次電流I2を整流する。
第2点火コイル402は、一次コイル412、二次コイル422、および、整流素子432を有し、詳細は第1点火コイル401と同様である。
イグナイタ部44は、気筒毎に設けられる第1イグナイタ部441および第2イグナイタ部442から構成される。第1イグナイタ部441は、点火スイッチ451、および、整流素子461を有する。
第2イグナイタ部442は、点火スイッチ452、および、整流素子462を有し、詳細は第1イグナイタ部441と同様である。
エネルギ蓄積コイル52は、一端がバッテリ6に接続され、他端が充電スイッチ53を経由して接地される。
コンデンサ56は、正極が整流素子55を経由してエネルギ蓄積コイル52と充電スイッチ53との接続点に接続され、負極が接地される。コンデンサ56は、DCDCコンバータ51から供給された電荷を蓄える。
電流フィードバック部59は、ECU80から出力される目標二次電流信号IGAに基づき、二次電流I2が二次電流指令値I2*により規定される所定範囲内となるようにするフィードバック制御により、放電スイッチ57のオンデューティ比を求め、放電用ドライバ回路58に指令信号を出力する。
気筒分配スイッチ611は、例えばMOSFETで構成され、ドレインが放電スイッチ57のソースに接続され、ソースが整流素子631に接続され、ゲートが気筒分配用ドライバ回路621に接続される。気筒分配スイッチ611は、一次コイル411の接地側にエネルギを投入するエネルギ投入期間にオンされるように制御される。
整流素子631は、ダイオードで構成され、一次コイル411および点火スイッチ451側から気筒分配スイッチ611側への電流の逆流を防止する。
第2気筒分配部602は、気筒分配スイッチ612、気筒分配用ドライバ回路622、および、整流素子632を有し、詳細は第1気筒分配部601と同様である。
目標二次電流信号IGAは、二次電流指令値I2*を指示するための信号であり、電流フィードバック部59に入力される。
補正値学習部81では、二次電流検出回路65から二次電流I2を取得し、取得された二次電流I2に基づき、二次電流補正値I2cを演算する。
指令値演算部82では、二次電流補正値I2cに基づいて二次電流指令値I2*を演算し、二次電流指令値I2*に応じた目標二次電流信号IGAを生成、出力する。
補正値学習部81および指令値演算部82における演算は、気筒毎に実行される。補正値学習部81および指令値演算部82における演算の詳細については後述する。
点火装置30の作動について図3のタイムチャートを参照して説明する。以下の説明では、第1の気筒に係る制御を中心に説明する。図3のタイムチャートは、共通時間軸を横軸とし、縦軸に上から順に、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、コンデンサ電圧Vdc、一次電流I1、二次電流I2、投入エネルギP、充電スイッチ信号SWc、放電スイッチ信号SWdを示している。
このとき、エネルギ投入期間信号IGWはローレベル(図3中では「L」で示す。)であり、放電スイッチ57はオフされている。
時間t2において、火花放電を発生させた後にエネルギ投入を行わない場合、二次電流I2は、破線で示すように、時間経過とともにゼロに近づき、放電を維持できない程度まで減衰すると放電が終了する。
時間t4において、エネルギ投入期間信号IGWがローレベルになると、放電スイッチ信号SWdがオフ信号となり、放電スイッチ57のオンオフ作動が停止し、一次電流I1および二次電流I2がゼロとなる。
そこで本実施形態では、二次電流I2に基づき、二次電流指令値(以下適宜、単に「指令値」という。)I2*を補正する二次電流補正値(以下適宜、単に「補正値」という。)I2cを気筒毎に学習する。
S104では、補正値学習部81は、学習対象期間の二次電流I2が判定閾値Ith11より低下することが所定回数以上あったか否かを判断する。判定閾値Ith11は、放電状態が途切れる所謂「吹き消え」を検出すべく、ゼロに近い値に設定される。また、所定回数は、1以上の任意の値とする。二次電流I2が判定閾値Ith11より低下することが所定回数未満である判断された場合(S104:NO)、S106へ移行する。二次電流I2が判定閾値Ith11より低下することが所定回数以上あったと判断された場合(S104:YES)、S105へ移行する。
S105では、補正値学習部81は、学習対象期間において、吹き消えが生じていたと判定し、補正値I2cを増加させる。本実施形態では、補正値I2cを所定増加量A11分だけ増加させる。
S109では、指令値演算部82は、二次電流指令値I2*を演算する。二次電流指令値I2*は、二次電流基本指令値I2bおよび補正値I2cに基づき、式(1)により演算される。演算された二次電流指令値I2*は、次回のエネルギ投入期間における目標二次電流信号IGAの生成に用いられる。
I2*=I2b+I2c ・・・(1)
エネルギ投入部50によるエネルギ投入により、図5に示すような一次電流I1が通電されたとき、学習対象期間中の時間txにおいて、二次電流I2が判定閾値Ith11よりも低下したとする(S104:YES)。本実施形態では、補正値I2cを増加させ(S105)、次回のエネルギ投入期間における二次電流指令値I2*を増加させる(S109)。これにより、次回点火のエネルギ投入期間における吹き消えが生じにくくなる。
点火装置30は、点火コイル401、402、イグナイタ部441、442、エネルギ投入部50、および、二次電流検出回路65を有する。
第1点火コイル401は、バッテリ6から供給される一次電流I1が流れる一次コイル411、および、エンジン13の燃焼室17において混合気に点火する第1点火プラグ701の電極に接続され一次電流I1の通電および遮断によって発生する二次電圧V2が印加され二次電流I2が流れる二次コイル421を有する。また、第2点火コイル402も同様、一次コイル412および二次コイル422を有する。第1点火コイル401および第2点火コイル402は、エンジン13の気筒毎に設けられる。
エネルギ投入部50は、点火スイッチ451、452により一次電流I1を遮断し当該遮断による電圧により点火プラグ701、702に放電が発生した後のエネルギ投入期間において、エネルギを投入する。詳細には、エネルギ投入部50は、エネルギ投入期間において、点火状態を継続可能なエネルギを同じ放電電流の極性のままで気筒毎に投入する。
また、二次電流I2に基づいて補正値I2cを気筒毎に学習し、二次電流指令値I2*を補正している。換言すると、二次電流I2に基づいてエネルギ投入部50から投入するエネルギ投入量を気筒毎に学習している。これにより、気筒毎の燃焼状態のばらつきを低減可能である。また、最も着火性の悪い気筒に合わせて一律にエネルギ投入量を補正する場合と比較し、エネルギ投入量を低減することができる。さらにまた、気筒毎の燃焼状態のばらつきが低減されるので、エンジン13の回転変動や振動等を抑制することができる。
詳細には、補正値学習部81は、学習対象期間において、判定閾値Ith11より二次電流I2の絶対値が小さくなることが所定回数以上あった場合(図4中のS104:YES)、二次電流指令値I2*の絶対値を増加させる方向となるように補正値I2cを変更する(S105)。これにより、二次電流検出値が小さい気筒において、二次電流指令値I2*が増加する方向に補正されるので、エネルギ投入部50からのエネルギ投入量を増加させることができ、吹き消えを抑制することができる。
エネルギ投入部50は、一次コイル411の接地側から第1点火コイル401にエネルギを投入する。これにより、一次コイル411のバッテリ6側または二次コイル421の第1点火プラグ701と反対側からエネルギを投入する場合と比較し、最低限のエネルギを効率よく投入することができる。他の気筒に対応する構成についても同様である。
また、判定閾値Ith11が「二次電流増加用閾値」および「二次電流減少用閾値」に対応する。すなわち、本実施形態では、二次電流増加用閾値と二次電流減少用閾値とが等しい。
本発明の第2実施形態による点火装置を図6および図7に基づいて説明する。第2実施形態および後述の第3実施形態は、学習処理が上記実施形態と異なっているので、この点を中心に説明する。また、システム構成等は上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の学習処理を図6に示すフローチャートに基づいて説明する。前提条件等は図4と同様とする。
S201〜S203は、図4中のS103〜S103と同様である。
S208で否定判断された場合、S205、S207またはS209に続いて移行するS210およびS211は、図4中のS108およびS109と同様である。
図7に示すように、第1判定閾値Ith21は、吹き消えの検出に係る閾値であるので、比較的ゼロに近い値に設定される。また、第2判定閾値Ith22および第3判定閾値Ith23は、第1判定閾値Ith21より大きい値であり、第2判定閾値Ith22と第3判定閾値Ith23にて、二次電流I2の下限値の制御範囲である二次電流制御範囲が規定される。なお、二次電流I2の下限値とは、放電スイッチ57のオンにより二次電流I2が減少から増加に転じた値である。
また、補正値学習部81は、学習対象期間において、第2判定閾値Ith22より二次電流I2の絶対値が小さくなることが第2所定回数以上であった場合(S206:YES)、二次電流指令値I2*を増加させる方向となるように補正値I2cを変更する(S207)。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、第1判定閾値Ith21および第2判定閾値Ith22が「二次電流増加用閾値」に対応し、第3判定閾値Ith23が「二次電流減少用閾値」に対応する。すなわち、本実施形態では、二次電流増加用閾値と二次電流減少用閾値とが異なる。これにより、より適切な二次電流指令値I2*とすることができる。
また、本実施形態では、「第1所定回数」および「第2所定回数」が「所定回数」に対応する。
本発明の第3実施形態による点火装置を図8および図9に基づいて説明する。
本発明の学習処理を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
S301では、指令値演算部82は、二次電流基本指令値I2bを設定する。
S302では、図4中のS102と同様、補正値学習部81は、学習対象期間において、エンジン13の運転状態が補正値I2cの学習可能な状態であったか否かを判断する。補正値I2cの学習ができないと判断された場合(S302:NO)、以下の処理を行わない。補正値I2cの学習が可能であると判断された場合(S302:YES)、S303へ移行する。
S304では、補正値学習部81は、運転領域に応じた補正値I2cを設定する。補正値I2cは、初期値をゼロとし、S303にて特定された運転領域に対応する補正値I2cが以前の学習処理にて既に記憶されている場合には、記憶されている値を読み込む。
S308にて否定判断された場合、S307またはS309に続いて移行するS310では、補正値学習部81は、前段の処理にて変更された、或いは、変更されていない補正値I2cを運転領域と関連づけて記憶する。また、補正値I2cを指令値演算部82に出力する。
S311の処理は、図4中のS109と同様である。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、図8中のS305が「二次電流取得手段」の機能としての処理に対応し、S307、S309およびS310が「学習手段」の機能としての処理に対応する。
本発明の第4実施形態による点火装置を図10〜図14に基づいて説明する。
例えば第1実施形態にて説明したように、学習対象期間において、二次電流I2が判定閾値Ith11より小さくなることが所定回数以上であると、吹き消えが生じたと判定し、補正値I2cを増加させる。また、燃焼室17内の気流の速度(以下、「筒内流速」という。)が大きい場合、吹き消えが生じやすいため、学習処理を繰り返すことにより補正値I2cが大きな値となる。すなわち図10に実線L1で示すように、補正値I2cが大きいほど、筒内流速が大きいと推定される。
詳細には、運転調整部85は、図12に実線L2で示すように、補正値I2cに応じ、補正値I2cが大きいほど点火時期を遅角するように点火時期を調整する。
本実施形態では、補正値I2cと筒内流速とが比例関係があることに着目し、補正値I2cを筒内流速とみなし、補正値I2cに基づいてエンジン13の運転条件を気筒毎に調整する。これにより、気筒毎の燃焼状態のばらつきをより低減可能であるので、エンジン13の回転変動や振動等をより抑制することができる。
これにより、筒内流速に応じてエンジン13の運転条件が気筒毎に調整されるので、気筒毎の燃焼状態のばらつきをより低減することができ、エンジン13の回転変動や振動をより抑制することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(ア)学習手段
上記実施形態では、補正値学習部は、学習処理毎に補正値を所定幅にて増加または減少させる。他の実施形態では、増加量および減少量の少なくとも一方を、例えば二次電流の最小値と判定閾値との差分値に応じた値とする、といった具合に、二次電流に応じて可変としてもよい。
上記実施形態では、学習対象期間は、直前のエネルギ投入期間信号がオンであった期間を学習対象期間とする。他の実施形態では、複数周期のエネルギ投入期間信号がオンであった期間を1回の学習対象期間としてもよい。また、学習対象期間を十分に短くし、瞬時値に基づいて補正値を学習してもよい。
第4実施形態では、運転調整部は、内燃機関の運転条件として、点火時期、A/F比、EGR還流量、および、エネルギ投入部によるエネルギ投入期間を補正値に基づいて調整する。他の実施形態では、点火時期、A/F比、EGR還流量、および、エネルギ投入部の一部の調整を省略してもよい。また、他の運転条件を補正値に基づいて調整してもよい。
また、第4実施形態では、補正値から運転条件を直接的に調整する。他の実施形態では、補正値に基づいてマップ演算等により筒内流速を推定し、推定された筒内流速に基づいて運転条件を調整するように構成してもよい。
第1実施形態では、二次電流検出値が判定閾値より低下することが所定回数以上であった場合、吹き消えと判定する。他の実施形態では、吹き消えと判定された場合、異常を通知するように構成してもよい。
また、第2実施形態では、二次電流検出値が第1判定閾値より低下することが所定回数以上であった場合、吹き消えと判定する。他の実施形態では、吹き消えと判定された場合、異常を通知するように構成してもよい。また、二次電流検出値の下限値が二次電流制御範囲から外れた場合、異常を通知するように構成してもよい。
上記実施形態では、EGR配管は、触媒の上流側と吸気マニホールドとを連通する。他の実施形態では、例えば触媒の下流側からEGRガスを吸気側に還流する等、EGR配管の取り回しは、どのように構成してもよい。
また上記実施形態では、EGR装置により、燃焼により生じた排気の一部をEGRガスとして吸気側に還流して燃焼室に供給する、所謂「外部EGR」である。他の実施形態では、EGR装置を省略し、排気弁の開閉駆動を制御することにより排気の一部を燃焼室に戻す、所謂「内部EGR」としてもよい。また、排気還流を行わなくてもよい。
上記実施形態では、エネルギ投入部は、点火状態を継続可能なエネルギを一次コイルの接地側から投入する。他の実施形態では、エネルギ投入部は、点火状態を継続可能なエネルギを投入可能であればどのようなものであってもよく、従来の多重放電方式や、例えば特開2012−167665号公報に開示された「DCO方式」としてもよい。例えば、DCO方式を採用する場合、2つの点火コイルのうちの主放電を開始する方を「点火コイル」とみなし、主放電後の点火動作を「エネルギ投入部」とみなしてコイル電源を制御して二次電流を制御したり点火継続時間を制御したりすればよい。
点火回路ユニットは、電子制御ユニットを収容するハウジング内に収容してもよい。また、点火回路ユニットは、点火コイルを収容するハウジング内に収容してもよい。
点火スイッチおよびエネルギ投入部は、別々のハウジング内に収容してもよい。例えば、点火コイルを収容するハウジング内に点火スイッチが収容され、電子制御ユニットを収容するハウジング内にエネルギ投入部が収容されてもよい。
上記実施形態では、点火スイッチはIGBTにより構成される。他の実施形態では、点火スイッチは、IGBTに限らず、比較的耐圧の高い他のスイッチング素子により構成してもよい。
また、上記実施形態では、充電スイッチ、放電スイッチ、および、気筒分配スイッチは、MOSFETで構成される。他の実施形態では、充電スイッチ、放電スイッチ、および、気筒分配スイッチの少なくとも1つは、MOSFETに限らず、IGBT等の他のスイッチング素子により構成してもよい。
上記実施形態では、直流電源はバッテリにより構成される。他の実施形態では、直流電源は、バッテリに限らず、例えば交流電源をスイッチングレギュレータ等により安定化した直流安定化電源等により構成してもよい。
また、直流電源が、例えばハイブリッド車両や電気自動車の主機バッテリ等、出力電圧が高い場合、DCDCコンバータを省略して出力電圧をそのまま用いたり、或いは、出力電圧を降圧して用いたりしてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
7・・・点火プラグ
10・・・エンジンシステム(内燃機関システム)
17・・・燃焼室
30・・・点火装置
40・・・点火コイル
44・・・イグナイタ部
50・・・エネルギ投入部
80・・・ECU(内燃機関の制御装置)
81・・・補正値学習部(二次電流取得手段、学習手段)
Claims (7)
- 直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(411、412)、および、内燃機関(13)の燃焼室(171、172)において混合気に点火する点火プラグ(701、702)の電極に接続され前記一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる二次コイル(421、422)を有し、前記内燃機関の気筒毎に設けられる点火コイル(401、402)、
前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され前記一次電流の通電および遮断を切り替える点火スイッチ(451、452)を有し、前記点火コイル毎に設けられるイグナイタ部(441、442)、
および、前記点火スイッチにより前記一次電流を遮断し当該遮断による電圧により前記点火プラグにて放電が発生した後において、エネルギを投入するエネルギ投入部(50)、
を有する点火装置(30)を備える内燃機関システム(10)を制御する内燃機関の制御装置(80)であって、
前記二次電流を取得する二次電流取得手段(81)と、
前記二次電流取得手段により取得された前記二次電流に基づき、前記エネルギ投入部から投入するエネルギ投入量を気筒毎に学習する学習手段(81)と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記学習手段は、学習対象期間における前記二次電流と判定閾値との比較結果に基づき、放電後の前記二次電流の制御に係る二次電流指令値を補正する補正値を学習することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記学習手段は、前記学習対象期間において、前記判定閾値である二次電流増加用閾値より前記二次電流の絶対値が小さくなることが所定回数以上あった場合、前記二次電流指令値の絶対値を増加させる方向となるように前記補正値を変更することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記学習手段は、前記学習対象期間において、前記判定閾値である二次電流減少用閾値より前記二次電流の絶対値が大きい状態が所定期間以上継続した場合、前記二次電流指令値の絶対値を減少させる方向となるように前記補正値を変更することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記補正値に基づき、前記内燃機関の運転条件を前記気筒毎に調整する運転調整部(85)を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記学習手段は、前記内燃機関の回転数および負荷である動作点に応じて前記エネルギ投入量を学習することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記エネルギ投入部は、前記一次コイルの接地側から前記点火コイルにエネルギを投入することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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