JP2009013640A - 畳表用縦糸 - Google Patents

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Atsuto Tadokoro
淳人 田所
Masashi Yoshida
昌史 吉田
Yuji Yokota
裕次 横田
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Abstract

【課題】 近年、天然イグサに換えて、プラスチック製の模造イグサを用いた畳表が徐々に増えてきている。これは、カビやダニが発生しない、褪色がほとんどない、腐敗しない等の利点から普及しだしてきたものである。この種の模造イグサは、従来の天然イグサと同様に織機で織れ、畳への加工も同様の方法で行なうことができるものである。この優れた模造イグサであっても、比較的熱に弱いという欠点がある。例えば、たばこ等の火によって容易に溶融し、更に燃えるという場合もある。このようなプラスチック製の模造イグサが有する欠点を解消する防炎効果の大きな縦糸を提供する。
【解決手段】 100℃、引張り荷重76g、1時間での収縮率が2%以上であることを特徴とする畳表用縦糸。
【選択図】 図1

Description

本発明は、畳表用縦糸に関するものである。
近年、天然イグサに換えて、プラスチック製の模造イグサを用いた畳表が徐々に増えてきている。これは、カビやダニが発生しない、褪色がほとんどない、腐敗しない等の利点から普及しだしてきたものである。
この種の模造イグサは、従来の天然イグサと同様に織機で織れ、畳への加工も同様の方法で行なうことができるものである。
この優れた模造イグサであっても、比較的熱に弱いという欠点がある。例えば、たばこ等の火によって容易に溶融し、更に燃えるという場合もある。
このようなプラスチック製の模造イグサが有する欠点を解消する防炎効果の大きな縦糸を提供する。
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明縦糸を完成させたものであり、その特徴とするところは、100℃、引張り荷重76g、1時間での収縮率が2%以上のものを含む点にある。
ここでいう収縮率は、糸に引張り荷重76gを掛けて、100℃に1時間保持した場合の伸びをパーセント表記したものである。綿糸では0.3%以下であり、綿糸とポリエステルの混紡糸では0.5%以下である。要するに、従来縦糸として使用されていたものは、このようにほとんど収縮しなかったのである。
本発明は、この高温時の熱収縮率が大きいと防炎効果があることを見出したことがスタートであった。熱収縮が大きいと、熱によって糸が収縮し、火炎や溶融部分が広がらないためである。
本発明では、このような熱収縮を示すものとして、複数種の単糸を撚った糸であって、少なくとも延伸されたスプリットヤーンを含む態様が考えられ、好適である。
ここでいう単糸とは、本態様の縦糸を構成するそれぞれの糸という意味で、それがモノフィラメント的なものであるという意味ではない。よって、この単糸としては、スプリットヤーン、モノフィラメント、発泡糸等をいう。
複数種とは、上記したような構造的に異なるものが複数あるという意味であって、その材質の違いではない。例えば、ポリエチレン製のモノフィラメントとポリプロピレン製のモノフィラメントでは、ここでは同種と扱う。
畳表用縦糸は、従来ほとんどが綿糸、麻糸であり、最近では熱可塑性樹脂製のものも使用されてきている。しかし、どれも複数種を撚ったものはなく、この態様のような複数種を撚ったものは新規なものである。
本態様では、複数種の異なったもののなかに、必ず延伸されたスプリットヤーンが必要である。これは、スプリットヤーンが、請求項1のような熱収縮量にしやすいためである。
スプリットヤーンとは、押出しフィルムを延伸し、それを延伸方向に裁断してできる繊維である。これは延伸されていることが特徴であり、通常は5〜15倍程度である。
また、延伸したスプリットヤーンはそのままでは、収縮しすぎるため、通常は熱処理される。これは、一定時間加熱してゆっくり冷却し(焼きなまし)応力を除去するものである。よって、必要以上に行なうと前記した2%の収縮が確保できなくなる。しかし、前記したように2%以上収縮するスプリットヤーンはすでに市販されている。それを使用すればよい。
このスプリットヤーンの材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル等が好適であるが、上記の物性を示せば、どのようなものでもよい。
本態様では、上記したスプリットヤーン以外は、基本的には何でもいいが、強度を持たせるため、モノフィラメントを含めてもよい。即ち、最も簡単な構造としては、上記したスプリットヤーンとモノフィラメントとを撚ったものである。この場合、熱がかかるとスプリットヤーンが収縮し、それにつられて全体が収縮することになる。
モノフィラメントとは、1本の繊維であり、基本的には、撚ったりしていない樹脂を押出して棒状にしたままのものである。
材質としては、上記のスプリットヤーンと同様、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル等が好適であるが特に限定はしない。
更に、上記したスプリットヤーンに加えて、又はスプリットヤーンとモノフィラメントに加えて、ポリオレフィン系樹脂の発泡体繊維(これもある意味ではモノフィラメント)を混合して撚ってもよい。これは、前記したスプリットヤーンやモノフィラメントより太く(径が2〜10倍程度)、糸全体にボリュームを与える。
本発明畳表用縦糸には次のような大きな利点がある。
(1) 熱収縮率が非常に多きいため、防炎効果が大きい。
(2) プラスチック製の模造イグサに使用した場合、熱に弱い模造イグサの欠点を補える。
(3) 複数種の単糸を撚ったものでは、種々の効果を合わせ持つため、非常に有効である。
以下図面に示す実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
図1は、本発明畳表用縦糸1の1例を示す概略図である。
スプリットヤーン1、モノフィラメント2、発泡ポリオレフィンフィラメント3の3本を撚ったものである。
全体として3000デニールであった。これを縦糸として、ポリプロピレンを主材とする模造イグサを織って畳表とした。これを実施例1とした。
また、実施例2として、スプリットヤーンのみで2000dにしたものを用いた。
1 比較例1
縦糸:綿糸100%(2000d)
横糸:実施例と同じ模造イグサ
2 比較例2
縦糸:綿糸3本とポリエステル2本の混撚糸(2600d)
横糸:実施例と同じ模造イグサ
3 比較例3
縦糸:ポリエステル5本の撚糸(2000d)
横糸:実施例と同じ模造イグサ
防炎試験は、消防法施行規則第4条の3第3項から第7項まで、及び消防庁予防課長通知第57号に準拠して行なった。試験方法は、45度エアーミックスバーナー法であり、残炎時間20秒以下を○とした。その結果を表1に示す。
Figure 2009013640
表1を見ると、実施例1、実施例2とも残炎時間20秒以下を示し、それ以外は達成できなかった。
実施例1の3種の混撚糸では、ボリュームもあり、強度もあり畳表用縦糸としては非常に優れている。
本発明畳表用縦糸の1例を示す概略側面図である。
符号の説明
1 スプリットヤーン
2 モノフィラメント
3 発泡ポリオレフィンフィラメント

Claims (5)

  1. 100℃、引張り荷重76g、1時間での収縮率が2%以上であることを特徴とする畳表用縦糸。
  2. 複数種の単糸を撚った糸であって、少なくとも延伸されたスプリットヤーンを含むものである請求項1記載の畳表用縦糸。
  3. 該スプリットヤーン以外にモノフィラメント糸を含むものである請求項2記載の畳表用縦糸。
  4. 更に、ポリオレフィン系発泡糸を含むものである請求項2又は3記載の畳表用縦糸。
  5. 該スプリットヤーンは、ポリオレフィン系のものである請求項1〜4記載の畳表用縦糸。
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