JP2009013535A - ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法 - Google Patents

ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で、高い品質のナノファイバを製造できる装置の提供。
【解決手段】ナノファイバ製造用の原料液200を噴射する噴射孔127を有する噴射手段103と、噴射手段103の近傍に配置される誘導体110と、誘導体110に交流電圧を印加する第1交流電源131と、噴射手段103に接続され、一方方向にのみ電流を流しうる第1整流器101と、噴射手段103に接続され、前記第1整流器101と逆の方向にのみ電流を流しうる第2整流器102と、第1整流器101を介して噴射手段103を接地するか、第2整流器102を介して噴射手段103を接地するかを選択可能な第1選択手段104とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高分子物質などからなるナノファイバの製造装置、及び、製造方法に関する。
高分子物質から成り、サブミクロンスケールの直径を有する糸状物質(以下、「ナノファイバ」と記す。)を製造する方法として、エレクトロスピニング法が知られている。
このエレクトロスピニング法とは、例えば、コレクタ(収集電極)に対し高電圧を印加した針状のノズルから溶媒中に高分子物質を分散させた高分子溶液をコレクタに向かって噴射(流出)させることにより、ナノファイバを得る方法である。
より具体的には、噴射ノズルを高電圧にすることにより帯電した高分子溶液が空間中に噴射され、溶媒が蒸発するに伴い空間中を飛翔中の高分子溶液の電荷密度が上昇する。そして、高分子溶液中に発生する反発方向のクーロン力が高分子溶液の表面張力より勝った時点で高分子溶液が爆発的に線状に延伸される現象(静電爆発)が生じる。この静電爆発が、空間において次々と発生することで、サブミクロンの直径の高分子から成るナノファイバが製造される。
また、前述の方法で製造されたナノファイバを基板上に堆積させることで、立体的な網目を持つ3次元構造の薄膜を得ることができ、さらに厚く形成することでサブミクロンの網目を持つ高多孔性ウェブ(不織布)を製造することができる。
このようにエレクトロスピニング法を採用して製造されたウェブは、ナノオーダーの孔からなる高多孔性であり、ウェブ全体としての表面積が広いため、フィルタや電池のセパレータや燃料電池の高分子電解質膜や電極等に適用され、高い効果を得ることが期待されている。
従来、ナノファイバを多量に製造してナノファイバからなる実用的なウェブを製造する方法として、複数のノズルを並列に配置し、多量のナノファイバを堆積させてウェブを製造する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該装置は、前記ノズルとコレクタとの間に5KV以上の高電圧を付与し、コレクタを接地するか、ノズルと反対の極性の電圧を付与してナノファイバを製造している。
特開2002−201559号公報
ところが従前は、ノズルに直接高電圧(例えば5KV以上)を印加することで高分子溶液が帯電し、静電爆発が発生するものと考えられていた。
従って、ノズルを高電圧で維持するため、ノズルに接続される部材、例えば、ノズルに原料液を供給するためのパイプや原料液のタンク、原料液を圧送するためのポンプ、各種情報を取得するためのセンサなどとの間に高耐圧の絶縁を施している。さらに、安全上の問題から、高電圧になるノズルやこれと同電位の部材などの全体を囲いで覆い、人の手などが触れないようにしている。
また、一方の極性に帯電した高分子溶液が飛翔しているため、前記囲いなどノズルや高分子溶液の飛翔空間に存在する部材が高電圧に帯電してしまい、前記部材の尖った部分等から耐電によるイオン風が発生することが確認されている。前記イオン風により発生した高電圧に帯電した埃やゴミは、周辺機器に付着し、周辺機器に使用されている部品や半導体素子等を破壊して、装置そのものを使用できない状態にしてしまう場合もある。
さらに、前記帯電した埃やゴミ等が所定の場所に集まった場合には、その場所は高電位になり、瞬間的に放電が起こり、火花が発生するような現象も起こっている。このような場合には、原料液の中に、有機溶媒を使用している場合には、前記発生した火花が引き金となって、発火してしまうということにもつながる危険性を有している。
また、常に一方の極性に帯電したナノファイバを収集しようとしても、既に収集されたナノファイバにより新たなナノファイバの収集が妨げられてしまい、うまくナノファイバを堆積させることができないという問題もある。
上記問題点を解決する方法として、ノズルに印加する電圧の極性を定期的に変換することが考えられるが、高電圧を印加する点は変わりなく、絶縁等の設備は必須となる。また、高電圧の極性を定期的に変更するには、技術的に困難であり、実現できたとしても設備が非常に大型化するなど産業的に用いるには些か問題がある。
そこで、本発明者らは、鋭意研究と実験の結果、ノズルに高電圧を直接印加することなく、つまり、ノズルの電位を原則的には接地電位としつつ、静電爆発によりナノファイバを製造することができ、さらに、簡単な装置でナノファイバの帯電極性を変更可能とする装置を見出だした。
本発明は、上記課題に鑑み、新たな理論を構築した上でなされたものであり、簡易的な絶縁処理や安全対策を採用した簡単な装置構成とすることができ、ナノファイバ製造空間近傍に存在する部材の帯電を防止し、ナノファイバの収集を容易とするナノファイバ製造装置等の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかるナノファイバ製造装置は、ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射孔を有する噴射手段と、前記噴射手段の近傍に配置される誘導体と、前記誘導体に交流電圧を印加する第1交流電源と、前記噴射手段に接続され、一方方向にのみ電流を流しうる第1整流器と、前記噴射手段に接続され、前記第1整流器と逆の方向にのみ電流を流しうる第2整流器と、前記第1整流器を介して前記噴射手段を接地するか、前記第2整流器を介して前記噴射手段を接地するかを選択可能な第1選択手段とを備える。
これにより、誘導体に印加された交流電圧により噴射手段に電荷が誘導される。ただし、整流器により誘導される電荷の極性が正または負に制限されるため、噴射手段から噴射される原料液は所定の期間一方の極性のみになる。従って、交流電源を用いているにもかかわらず、直流電源により電荷が付与されているような状態を創出することができ、また、原料液が帯電する電荷の極性を任意かつ容易に選択することが可能となる。従って、ナノファイバ製造装置全体や、ナノファイバが製造される雰囲気が一方の極性に帯電し高電圧となることを抑止することができ、性能の高いナノファイバを安定して製造することが可能となる。
前記誘導体は、交流電圧が直接印加される印加電極と、前記噴射手段から望む印加電極の表面に配置される誘電体からなる絶縁層と、前記噴射手段から望む前記絶縁層の表面に配置される導体からなる導体層とを備えることが望ましい。
これにより、交流電圧が直接印加される印加電極に絶縁層が配置されるため、人体が印加電極に接触して感電する危険性を低減することが可能となる。
さらに、前記製造されたナノファイバを収集する収集体と、前記収集体を接地電位とする接地手段とを備えるか、または、さらに、前記製造されたナノファイバを収集する収集体と、前記収集体に交流電圧を印加する第2交流電源と、前記収集体と第2交流電源との間に介在接続され、一方方向にのみ電流を流しうる第3整流器と、前記収集体と第2交流電源との間に介在接続され、前記第3整流器と逆の方向にのみ電流を流しうる第4整流器と、前記第3整流器を介して前記収集体に交流電圧を印加するか、前記第4整流器を介して前記収集体に交流電圧を印加するかを選択可能な第2選択手段とを備えることが好ましい。
これにより、効率よく空間中で製造されたナノファイバを収集することが可能である。
また、上記目的を達成するために、本願発明にかかるナノファイバの製造方法は、ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射ステップと、ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射手段の近傍に配置される誘導体に交流電圧を印加する第1交流電圧印加ステップと、アースから前記噴射手段に正電荷のみ供給される状態と、アースから前記噴射手段に負電荷のみ供給される状態との2状態を所定の間隔で交互に選択する第1選択ステップとを含む。
さらに、前記製造されたナノファイバを収集する収集体に、交流電圧の正の電圧のみ供給する状態と、交流電圧の負の電圧のみ供給する状態との2状態を前記第1選択ステップに対応する間隔で交互に選択する第2選択ステップとを含むことが好ましい。
以上の方法の作用、効果は、前記ナノファイバ製造装置とほぼ同様である。
本発明によれば、低電位の噴射手段から原料液が噴射され、製造されるナノファイバの帯電極性が定期的に変換されるため、安全かつ簡便にナノファイバを製造することが可能となる。
次に、本発明にかかるナノファイバ製造装置の実施の形態を説明する。
図1は、ナノファイバ製造装置を模式的に示す図である。
同図に示すように、ナノファイバ製造装置100は、噴射手段103と、誘導体110と、第1交流電源131と、第1整流器としての第1サイリスタ101と、第2整流器としての第2サイリスタ102と、第1選択手段としての選択手段104と、収集体120とを備えている。なお、噴射される原料液と、製造されつつあるナノファイバとは明確に区別できないため、いずれにも200の符号を付している。
噴射手段103は、ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射孔を有するノズルであり、原料液200が噴射手段103に圧送される圧送路としての供給パイプ130が接続されている。
誘導体110は、噴射手段103の近傍に配置され、また、噴射されるナノファイバ200の飛翔の妨げにならない位置に配置される部材であり、導体で構成されている。また、誘導体110の形状は、特に限定されるものではないが、電荷の分布に偏りが生じないように、噴射手段103から望む部分に鋭利な箇所が無く、噴射手段103に対しできる限り等距離となる形状が好ましい。
第1交流電源131は、誘導体110に交流電圧を印加する交流電源である。第1交流電源131は、実効値で5KV以上、100KV以下の範囲から選定される電圧値の交流電圧を誘導体110に印加する。また、第1交流電源131は、10Hz以上、900KHz以下の範囲から選定される周波数の交流電圧を誘導体110に印加する。これは、周波数が10Hzより小さいと、高電圧の交流を発生させ難くなり、また、高電圧を発生させようとすると電源の大きさが大きくなる、900KHzより大きいと、このような周波数の交流電圧の発生自体が困難であり、また、ノイズなどによる他の機器への影響が大きくなるためである。特に、前記選定される周波数の好ましい範囲は、10KHz以上、90KHz以下の範囲であることが実験的に確かめられている。これは、採用する第1サイリスタ101や第2サイリスタ102の性能によるものであると考えられる。
整流器として機能する第1サイリスタ101と、第2サイリスタ102とは、ゲートからカソードへ向けてゲート電流を流すことにより、アノードからカソードに向けての電流を通過させることが出来る3端子の半導体素子である。つまり、ゲート電流を流すか流さないかにより、電流を流すか流さないかを決定することができるスイッチとしての機能と、一方方向の電流しか流さない整流器(ダイオード)としての機能を併有する半導体素子である。
第1サイリスタ101のアノードは噴射手段103と接続され、カソードはアース140に接続されている。第2サイリスタ102は、第1サイリスタ101とは逆に接続され、カソードは噴射手段103と接続され、アノードはアース140に接続されている。なお、同図中、ゲート電流を流すラインは破線で示してある。
選択手段104は、第1サイリスタ101を介して噴射手段103を接地するか、第2サイリスタ102を介して噴射手段103を接地するか、換言すれば、噴射手段103に供給する電荷を正電荷にするか負電荷にするかを定期的に交互に選択できる装置である。
収集体120は、製造されたナノファイバ200を収集する部材であり、導体で構成されアース140に接続されている。
次に、ナノファイバ200の製造方法を説明する。
まず、供給パイプ130を通じて原料液を噴射手段103に向けて圧送する。
ここで、原料液とは、高分子物質を溶媒に溶解または分散させたものである。
ナノファイバ製造用の高分子物質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフラテート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等が例示できる。また、ナノファイバ製造に用いられる高分子物質は1種類に限定されるわけではなく、前記例示の高分子物質などから任意の複数種類を選定して用いても構わない。
また、原料液を製造するために用いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o−クロロトルエン、p−クロロトルエン、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、水等を例示することができる。また、ナノファイバ製造に用いられる溶媒は1種類に限定されるわけではなく、前記例示の溶媒などから任意の複数種類を選定し、混合して用いても構わない。
また、原料液に無機質固体材料を混入しても構わない。これら無機質固体材料は、製造されるナノファイバの骨材として機能したり、ナノファイバに担持させる触媒等として機能するものである。当該無機質固体材料としては、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物等を挙げることができる。また、耐熱性、加工性などの観点から酸化物を用いることが好ましい。
当該酸化物としては、Al23、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B23、P25、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb23、As23、CeO2、V25、Cr23、MnO、Fe23、CoO、NiO、Y23、Lu23、Yb23、HfO2、Nb25 等を例示でき、これらより選ばれる少なくとも一種が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、ナノファイバを形成する樹脂材料としては、前記高分子物質ばかりでなく、低分子物質でも構わない。低分子物質でも原料液の内容は高分子物質と変わるわけではなく、低分子物質を溶媒に溶解すればよい。この場合、ナノファイバが長く連なる状態になるのでなく、微粒子の状態のナノファイバが製造される。このような微粒子状のナノファイバの応用例としては、有機ELや液晶用のカラーフィルタの顔料を溶媒に溶解して、顔料そのものを微細化するような場合が考えられる。
次に、第1交流電源131を用い誘導体110に交流電圧を印加する。印加する交流電圧は、図2(a)に示すように、正弦波で変動する交流であり、電圧の実効値は50KV、周波数は40KHzとしている。
仮に、噴射手段103がアース140に直接接続されていると、誘導体110に印加される交流電圧に呼応して、理想的には図2(b)の上側グラフ(破線含む)のように電荷が誘導される。
しかし、噴射手段103は、選択手段104によって、第1サイリスタ101か第2サイリスタ102かのいずれかを介してアース140と接続されることを定期的に変更されているため、図2(b)で示すグラフに実線で示されるように電荷が誘導される。
そして、噴射手段103から原料液200に供給される電荷の極性は、静電容量や噴出速度などの条件が影響し、図2(c)に示すように、理想的には、矩形波のように転換される。
以上から、噴射手段103から噴射される原料液200は、所定の間隔で極性が入れ替わる。従って、噴射手段103の近傍に配置されている部材や、噴射手段103を囲っている部材などが一定の極性に帯電することが無く、前記部材からイオン風や異常放電が発生しないため、ナノファイバ200の製造に悪影響が及ぶことが無くなる。
また、噴射手段103から噴射された原料液200は、いずれの極性に帯電していても静電爆発が1次爆発、2次爆発と順次発生し、ナノファイバ200が製造されていく。
そして、収集体120に到達したナノファイバ200は、収集体120上に堆積していく。この際においても、収集体120に堆積するナノファイバ200は、定期的に極性が変わるため、収集体120上に既に堆積したナノファイバ200の極性により、ナノファイバ200の収集体120への新たな到達が阻害されることがない。
また、噴射手段103は、アース140に接続されているため、噴射手段103や噴射手段103と電気的に導通している部材に高度な絶縁を施す必要がない。従って、噴射手段103を簡単な構造とすることができる。
また、誘導される電荷の極性を変更するだけで良いため、サイリスタなど半導体素子を用いることができる。従って、選択手段104を簡単な構造で構成することができ、また、極性を高速で切り替えるような制御も簡単に行うことが可能となる。
次に、本発明にかかるナノファイバ製造装置の他の実施の形態を説明する。
図3は、ナノファイバ製造装置を模式的に示す図である。
同図に示すように、本実施の形態に示すナノファイバ製造装置100は、前記ナノファイバ製造装置100と構成上類似している。従って、以下では、前記ナノファイバ製造装置100と異なる点を中心に説明する。
ナノファイバ製造装置100は、誘導体110を備えている。誘導体110は、印加電極111と、絶縁層としての絶縁カバー112と、導体層としての導体板113とを備えている。
印加電極111は、第1交流電源131と直接接続され、交流電圧が直接印加される電極であり、導体で構成される部材である。
絶縁カバー112は、噴射手段103から望む印加電極111の表面ばかりでなく、印加電極111の裏面も覆うように配置され、印加電極111をカバーする絶縁体(誘電体)である。絶縁カバー112を構成する絶縁体の材料としては、マイカやアルミナ、ジルコニア、チタン酸バリウム等のセラミック材料や、スチロール、ポリエステル、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂系材料でも良く、コンデンサに用いられる絶縁材料が好適である。なお、絶縁カバー112は、印加電極111全体をカバーする必要はなく、噴射手段103から望むことができる面と、収集体120から望むことができる面とを覆えばよい。
導体板113は、噴射手段103から望む絶縁カバー112の表面に配置される導体からなる板体である。
以上のように誘導体110を構成することで、図3中右上に破線で区切った部分に記載するコンデンサが直列接続された回路と等価な回路が、噴射手段103と誘導体110とで形成される。
高電圧の交流が印加される印加電極111は、絶縁カバー112により覆われるため、人が直接印加電極111を触れることが無く、高電圧による人体への感電を防ぐことができる。
また、交流を使用することで周囲に配置される部材が帯電し難くなり、帯電放電によるスパークなどの異常放電の発生を防ぐことができる。
静電爆発を効率良く発生させるには、原料液に付与する電荷量が多ければよい。ここで、前述したように噴射手段103と誘導体110とはコンデンサと考えられるため、噴射手段103に発生する電荷(原料液に付与できる電荷)は下記式で求められる。
Q=CV---(1式)、 C=ε・S/d---(2式)
つまり、付与する電圧(V)には限度が有るため、このような状況下で多量の電荷(Q)を得るのにはコンデンサの容量(C)を増やせばよい。つまり、噴射手段103から望む導体板113の面積(S)を広げればよい。さらに、導体板113の表面に多くの電荷が発生するように、導体板113と印加電極111との距離を短くすることが好ましい。また、導体板113と印加電極111との間に配置する絶縁カバー112の誘電率は大きい方が好ましい。εは、一般には、真空の誘電率ε0と比誘電率の積で表される。
例えば、現行100KV、40cmと同等の電荷を得るためには、10KV、4cmとすれば良いが空気の場合放電が発生するために間に誘電体を置くことも考えられる。ここで誘電体の誘電率を空気と同じとした場合同等になるが、一般的に誘電体の誘電率の方が空気より大きいためより大きな電荷を発生できる。例えば、現行100KVの電圧を印加電極111に印加している場合に、比誘電率が、10の場合には、空気の比誘電率は、1であり、同じような電荷を蓄積するには、印加する電圧は、大雑把に計算して、10分の1でよいことになる。すなわち、約10KVの電圧を印加すればよく、電源の小型化や使用する部品の耐電圧特性を下げることができる等の大きなメリットがある。
ナノファイバ製造装置100は、また、第1整流器としての第1ダイオード121と、第2整流器としての第2ダイオード122と、第1選択手段の一部として機能するメカニカルスイッチ125とを備えている。第1ダイオード121のアノードは噴射手段103と接続され、カソードはメカニカルスイッチ125を介してアース140に接続されている。第2ダイオード122は、第1ダイオード121とは逆に接続され、カソードは噴射手段103と接続され、アノードはメカニカルスイッチ125を介してアース140に接続されている。
選択手段104は、第1ダイオード121を介して噴射手段103を接地するか、第2ダイオード122を介して噴射手段103を接地するか、換言すれば、噴射手段103に供給する電荷を正電荷にするか負電荷にするかを定期的に交互に選択できる装置であり、メカニカルスイッチ125を制御して、第1ダイオード121か第2ダイオード122かを選択できる機能を有している。
さらに、収集体120には、第3整流器としての第3ダイオード123と、第4整流器としての第4ダイオード124と、第2選択手段の一部として機能するメカニカルスイッチ126とを備えている。第3ダイオード123のアノードは収集体120と接続され、カソードはメカニカルスイッチ125を介して第2交流電源132に接続されている。第4ダイオード124は、第3ダイオード123とは逆に接続され、カソードは収集体120と接続され、アノードはメカニカルスイッチ126を介して第2交流電源132に接続されている。
第2選択手段としても機能する選択手段104は、第3ダイオード123を介して収集体120に負電荷を供給するか、第4ダイオード124を介して収集体120に正電荷を供給するかを定期的に交互に選択できる装置であり、メカニカルスイッチ126を制御して、第3ダイオード123か第4ダイオード124かを選択できる機能を有している。
選択手段104は、噴射手段103に供給する電荷の符号と収集体120に供給する電荷の符号とが反対となるように制御している。これにより、製造されたナノファイバ200が帯電している符号と、収集体120に供給される電荷の符号とが逆になり、ナノファイバ200が収集体120により収集しやすくなる。
次に、上記ナノファイバ製造装置100の応用例である不織布製造装置を説明する。
図4は、ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置を概略的に示す斜視図である。
同図に示すように不織布製造装置300は、ナノファイバ製造装置100と、シート160と、搬送手段170とを備えている。
シート160は、空間中で製造されたナノファイバ200が堆積する対象となる部材であり、堆積したナノファイバ200と容易に分離可能な材質で構成された薄く柔軟性のある長尺のシートである。シート160は、ロール状に巻き付けられた状態で供給され、ナノファイバ200が堆積する部分をゆっくりと搬送手段170により図中矢印方向に移動するものとなっている。そして、シート160上で製造された不織布210とともに再びロール状に巻き付けられるようになっている。
搬送手段170は、シート160を所定の張力を維持しつつ一方方向に送ることができる装置であり、モータ(図示せず)などの駆動により図に示されるローラーを回転させてシート160を移動させるものである。
なお、噴射手段103と、誘導体110と、収集体120とは種々の態様があり、また、それらの組み合わせ態様も種々存在する。図4においては、噴射手段103、誘導体110、収集体120については一点鎖線で象徴的に示しており、これらの具体的態様については後述する。
次に、ナノファイバ製造装置100、及び、不織布製造装置300の具体例を説明する。
図5は、噴射手段、誘導電極、収集体の具体例を模式的に示す斜視図である。
なお、図5は、噴射手段103、収集体120、誘導体110の位置的関係を示すため、噴射手段103、誘導体110を大きく示しているが、実際は、収集体120の径が数メートルの大きさであるのに対し、噴射手段103(ロータリーシリンダ116)の径は数センチメートルから数十センチメートル程度である。
収集体120は、水平方向に回転軸を有する円筒形状となされており、シート160の移動に伴い、または同期して回転しうるものとなされている。また、収集体120は、収集体120の端面に向かって徐々に縮径するように、円筒形状のエッジ部分にアール面取りが施されている。
このように、誘導体110から望む収集体120の周縁部を誘導体110から遠ざかるような曲面とすることで、収集体120のエッジによる電場の乱れを抑止し、収集体120の表面近傍の誘導電荷の発生状態を良好とし、ナノファイバ200の堆積状態を良好とすることができる。
噴射手段103は、遠心力により原料液を噴射(流出)する装置であり、ロータリーシリンダ116と、原料液200を供給するためのパイプ130と兼用される回転軸となるシャフト117と、モータ118と、基体119と、ベルト115と、プーリー114とを備えている。
ロータリーシリンダ116は、一端が封止された円筒の周壁に噴射孔127を備えたノズル128を複数個放射状に備えている。ロータリーシリンダ116の他端中央部分にはシャフト117が取り付けられている。ロータリーシリンダ116は、シャフト117を介して基体119に回転自在に取り付けられている。
また、モータ118とシャフト117に固着されているプーリー114とはベルト115で接続されており、モータ118は、基体119に取り付けられている。モータ118を回転させることにより、ロータリーシリンダ116を基体119に対して回転させることができる構造となっている。
また、シャフト117とサイリスタ101、102との接続は、ブラシを用いて接続されている。従って、ロータリーシリンダ116が回転状態であっても、接地電位を維持しつつ電荷の供給が可能となっている。
ロータリーシリンダ116は、シャフト117を介して原料液200が貯蔵されているタンクと接続されている。また、原料液200の流通経路上にはポンプが取り付けられており、原料液200をロータリーシリンダ116に向かって圧送することができるようになっている。
誘導体110は、円柱の先端に球体が取り付けられたような形状となされ、全体的に鋭利な部分のない曲面で構成されている。これは、鋭利な部分に電荷が集中することを抑止するためである。誘導体110は、ロータリーシリンダ116を取り囲むように配置されている。本実施の形態の場合、ナノファイバ製造装置100は、4つの誘導体110(図中一つの誘導体110はロータリーシリンダ116に隠れている)を備えており、これらの誘導体110は、ナノファイバ発生領域220を取り囲む円周上均等に配置されている。また、誘導体110は、球体部分を内側に向け、かつ、球体部分が若干上がった状態で配置されている。
全ての誘導体110は、第1交流電源131により交流電圧が印加される。誘導体110の外周を囲む線は、交流電圧を伝達する導線である。
次に、本実施の形態において不織布が製造される態様を説明する。
まず、誘導体110に交流電圧を印加する。当該誘導体110の電位により、噴射手段103、特にロータリーシリンダ116の表面および表面の内側近傍に電荷が静電誘導により発生する。ここで、噴射手段103に誘導される電荷の極性は、サイリスタ101、102を用い、選択手段104により選択可能となっている。
この状態で、原料液200は、シャフト117(パイプ130)を通過してロータリーシリンダ116の内部に注入される。ロータリーシリンダ116は、モータ118により回転される。これに伴い、注入された原料液200にも回転による遠心力が発生する。そしてロータリーシリンダ116の周壁に穿設される噴射孔127を介して原料液200が遠心力によりロータリーシリンダ116外部に放射状に噴射される。所定の電荷を帯びたロータリーシリンダ116から原料液200を噴射することで、所定の電荷を帯びた原料液200が飛翔し、静電爆発を繰り返しつつナノファイバ200が空間中で製造されていく。
次に、静電爆発を繰り返して製造されたナノファイバ200は、シート160上に堆積していく。一方、シート160は徐々に移動するため、シート160上に長尺の不織布が製造されていく。収集体120は、シート160と接触状態で配置されており、シート160の移動に従って回転している。
以上のように、所定の極性で帯電したナノファイバ200がシート160上に堆積するため、ナノファイバ200の堆積量が増加すると、飛び込んでくるナノファイバ200と堆積したナノファイバ200とが反発し、うまくナノファイバが堆積できなくなる。しかし、本発明においては、ナノファイバ200が帯電する極性が所定の間隔で変換されるため、良好な状態でナノファイバ200を堆積することが可能となる。
また、噴射手段103を囲む部材や、絶縁状態のボルトやナットなどが、一定の極性に帯電することがないため、前記部材が高電圧になることを回避することができ、これらの部材から発生するイオン風や異常放電を抑止することができる。従って、イオン風や異常放電により、製造されるナノファイバ200に悪影響が及ぼされることも無く、また、異常放電により蒸発する溶媒に印加する危険性も回避することが可能となる。
以上のように、誘導体110には交流電圧を印加している。交流電圧を利用すれば、トランスを用いることにより容易に高い電圧の交流を得ることができる。交流電圧を利用すれば、絶縁状態にある噴射手段103に対しても、容易に作用を及ぼすことができる。また、誘導体110が絶縁カバー112で覆われていても前記作用を及ぼすことができ、安全性を向上させることができる。
また、噴射手段103は、誘導体110に印加される交流電圧に誘導されて電荷が発生する。ここで、単に噴射手段103を接地するだけでは、誘導体110に印加される交流と同じ周期で極性のことなる電荷が噴射手段103に誘導されるが、本発明では、整流器を用い、誘導される電荷の極性を所定の間隔で変換する制御を行っている。従って、交流電源を用いながら、噴射手段103には直流高電圧を印加し、かつ、直流高電圧の極性を所定の間隔で変換する場合と同様の効果を得ることが可能となる。従って、簡易かつ小型の装置構成を採用することができる。
なお、上記実施の形態では、噴射手段103として、ノズルが1本の場合と、ロータリーシリンダ116の場合を説明したが、噴射手段103はこれに限定されるわけではない。例えば、複数のノズルやロータリーシリンダを縦横に配列し、ナノファイバを製造しても構わない。当該ノズルの構成により、多量のナノファイバを製造することが可能となる。また、噴射手段103を収集体120に対し静止した場合を説明したが、噴射手段103と収集体120とを相対的に移動させるものでも構わない。また、ロータリーシリンダ116の回転軸は収集体120に対し垂直に交わっていたが、前記回転軸は収集体120と平行でも構わない。
本発明は、ナノファイバの製造に利用可能であり、特に、ナノファイバを用いた紡糸や不織布の製造に利用可能である。
ナノファイバ製造装置を模式的に示す図である。 誘導体、噴射手段の電気的な状態を示すグラフであり、(a)は、誘導体に印加される交流電圧を示し、(b)は、噴射手段に誘導される電荷の制御状態を示し、(c)は、噴射される原料液の帯電状態を理想的な状態で示している。 他の携帯のナノファイバ製造装置を模式的に示す図である。 ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置を概略的に示す斜視図である。 噴射手段、誘導電極、収集体の具体例を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
100 ナノファイバ製造装置
101 第1サイリスタ
102 第2サイリスタ
103 噴射手段
104 選択手段
105 噴射孔
110 誘導体
111 印加電極
112 絶縁カバー
113 導体板
114 プーリー
115 ベルト
116 ロータリーシリンダ
117 シャフト
118 モータ
119 基体
120 収集体
121 第1ダイオード
122 第2ダイオード
123 第3ダイオード
124 第4ダイオード
125、126 メカニカルスイッチ
127 噴射孔
128 ノズル
130 パイプ
131 第1交流電源
132 第2交流電源
140 アース
160 シート
170 搬送手段
200 ナノファイバ
200 原料液
210 不織布
220 ナノファイバ発生領域
300 不織布製造装置

Claims (6)

  1. ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射孔を有する噴射手段と、
    前記噴射手段の近傍に配置される誘導体と、
    前記誘導体に交流電圧を印加する第1交流電源と、
    前記噴射手段に接続され、一方方向にのみ電流を流しうる第1整流器と、
    前記噴射手段に接続され、前記第1整流器と逆の方向にのみ電流を流しうる第2整流器と、
    前記第1整流器を介して前記噴射手段を接地するか、前記第2整流器を介して前記噴射手段を接地するかを選択可能な第1選択手段と
    を備えるナノファイバ製造装置。
  2. 前記誘導体は、
    交流電圧が直接印加される印加電極と、
    前記噴射手段から望む印加電極の表面に配置される誘電体からなる絶縁層と、
    前記噴射手段から望む前記絶縁層の表面に配置される導体からなる導体層と
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  3. さらに、
    前記製造されたナノファイバを収集する収集体と、
    前記収集体を接地電位とする接地手段と
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  4. さらに、
    前記製造されたナノファイバを収集する収集体と、
    前記収集体に交流電圧を印加する第2交流電源と、
    前記収集体と第2交流電源との間に介在接続され、一方方向にのみ電流を流しうる第3整流器と、
    前記収集体と第2交流電源との間に介在接続され、前記第3整流器と逆の方向にのみ電流を流しうる第4整流器と、
    前記第3整流器を介して前記収集体に交流電圧を印加するか、前記第4整流器を介して前記収集体に交流電圧を印加するかを選択可能な第2選択手段と
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  5. ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射ステップと、
    ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射手段の近傍に配置される誘導体に交流電圧を印加する第1交流電圧印加ステップと、
    アースから前記噴射手段に正電荷のみ供給される状態と、アースから前記噴射手段に負電荷のみ供給される状態との2状態を所定の間隔で交互に選択する第1選択ステップと
    を含むナノファイバ製造方法。
  6. さらに、
    前記製造されたナノファイバを収集する収集体に、交流電圧の正の電圧のみ供給する状態と、交流電圧の負の電圧のみ供給する状態との2状態を前記第1選択ステップに対応する間隔で交互に選択する第2選択ステップと
    を含む請求項5に記載のナノファイバ製造方法。
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