JP2009012031A - スポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法 - Google Patents

スポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可動側電極チップを有するスポット溶接ガンの動作状態をより精度良く検出することができ、これによりスポット溶接ガンの劣化をより一層正確に診断することができるスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を提供する。
【解決手段】被溶接部材11が所定の加圧力で加圧される場合に、サーボモータ12の動的状態を反映する参照データを取得することと、参照データをデータ処理することにより、スポット溶接ガン16の加圧性能の劣化を判定する際に参照される参照特性値を抽出することと、被溶接部材が所定の加圧力で加圧されない場合に、可動電極チップが正常に動作する場合と同様にして、サーボモータ12の動作状態を反映する診断対象データを取得することと、診断対象データをデータ処理して診断対象特性値を抽出することと、参照特性値と診断対象特性値とに基づいて、スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、相対向する一対の可動側電極チップと対向側電極チップとの間で被溶接物を挟み、この被溶接物を加圧しながら溶接するスポット溶接ガンの性能劣化判定方法に関するものである。
スポット溶接ガンによるスポット溶接では、溶接ガンの相対向する一対の可動側電極チップと対向側電極チップとの間で被溶接物に所定の加圧力が加えられた状態で溶接が行われる。一対の電極チップ間の対向間隔は、所定位置に位置決めされている固定側電極チップに対して可動側電極チップを直線移動させることにより所定の間隔に設定されるようになっている。
一般的に、スポット溶接ガンの可動側電極チップは、サーボモータの駆動力によって、一対の電極チップ間の対向間隔が閉じる方向又は開く方向に、所定の位置まで所定の移動速度で移動するように制御されている。これにより、被溶接物は、一対の電極チップ間で所定の加圧力で加圧されることになり、安定した溶接品質が維持されるようになっている。
スポット溶接システムを新しく立ち上げる時(設置時)や、溶接加工条件などが変更された場合には、装着されている溶接ガンの剛性や摩擦などの動的特性を把握した上で溶接ガンの動作パラメータを決定するために、スポット溶接ガンのパラメータ調整作業が行われる。その後、スポット溶接ガンを駆動するサーボモータへ提供されるトルク指令と、そのトルク指令により電極チップ先端で発生する実際の加圧力とのキャリブレーション調整作業が行われる。これらの調整作業は、スポット溶接ガンで溶接を行う前に行われる前段階の作業である。その後、動作プログラムにしたがって、スポット溶接ガンが溶接作業を繰り返し行うようになっている。
しかしながら、サーボモータ及び減速機などを有する駆動機構は、摺動する機構部の摩耗などの経年変化により劣化することが知られている。すなわち、ボールねじや軸受けなどの機械要素は、長期間使用するに従って故障や摩耗などによる経年変化を生じる。経年変化の程度が大きく、例えば、溶接ガンが動作できなくなった場合などには、ロボット制御装置がサーボモータにトルク指令を出しても、溶接ガンの駆動機構部自体が動かないなどの状況が発生するため、トルク指令とパルスコーダ値との隔離が発生し、ロボット制御装置にてアラームが出力される。これにより、作業者はスポット溶接ロボットに異常が生じたことを認識することができる。一方、経年変化の程度が小さく、例えば、摺動する機構部に軽微な摩耗等が発生した場合には、機構部内の摩擦の増加により実際の加圧に使用されるトルクが減少したとしてもアラームは出力されず、溶接ガンにおける加圧力が低下するだけの状況が発生することとなる。このような場合に、所定のタイミングで加圧力を測定するなどして溶接ロボットの診断を行い、溶接品質が低下しないように、パラメータやキャリブレーションの調整作業を再び行う必要がある。しかし、加圧力の測定に用いられる圧力センサは高価であるため、多数用意することができない場合がある。この場合、圧力センサによる加圧力の測定を頻繁に行うことはできないため、加圧力が変化したときを認識できないままに溶接が行われ、溶接品質の低下を招来する心配があった。
このため、サーボモータを駆動源とするスポット溶接ガンでは、溶接品質が低下しないように、事前に駆動機構の劣化を診断する劣化診断方法が提案されている。
駆動機構の劣化を診断する方法には種々の方法があるが、スポット溶接ガンに適用された劣化診断方法の一例として、特許文献1で開示されているものが知られている。特許文献1では、電極(可動側電極)の駆動開始から被接合部材を所定の加圧力で挟むまでの加圧時間と、被溶接部材を所定の加圧力で挟んだ状態における電極の加圧位置(押込み位置)とを取得し、取得した加圧時間と加圧位置とを統計学的手法により解析することで、機構部の摩耗による駆動機構の劣化が診断されるようになっている。
特開2007−29994号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている電極の加圧位置の取得に関しては、電極チップ先端の摩耗状態が正確に計測されていることが必要である。通常、電極チップ先端は溶接回数を重ねるたびに変形したり、摩耗したりするが、電極チップ先端の摩耗量の計測は数サイクル後に一度行われるだけである。このため、取得した電極の加圧位置には、電極チップ先端の摩耗による誤差量が含まれることになり、機構部の摩耗による駆動機構の劣化を正確に診断することができない心配があった。また、加圧力の立ち上がり特性は、被溶接部材の個体差や教示ずれによる影響を受けるため、駆動機構の劣化状態を正確に把握することが困難であるという問題があった。
本発明は、電極チップの磨耗や被溶接部材の個体差の影響を受けずに、可動側電極チップを有するスポット溶接ガンの動作状態をより精度良く検出することができ、これによりスポット溶接ガンの劣化をより一層正確に診断することができるスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法は、サーボモータの駆動力により移動する可動側電極チップと該可動側電極チップに対向する固定側電極チップとを有し、前記可動側電極チップと前記固定側電極チップとの間で被溶接部材を加圧した状態で溶接を行うスポット溶接ガンの性能劣化判定方法において、前記可動側電極チップが正常に動作して、前記被溶接部材が所定の加圧力で加圧される場合に、前記可動側電極チップを前記被溶接部材に接触させずに前記可動電極チップを所定の動作モードで直線移動させたときに前記サーボモータの動的状態を反映する参照データを取得することと、該参照データをデータ処理することにより、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定する際に参照される参照特性値を抽出することと、前記可動側電極チップの動作状態が変化して、前記被溶接部材が所定の加圧力で加圧されない場合にも、前記可動電極チップが正常に動作する場合と同様にして、前記可動側電極チップを前記被溶接部材に接触させずに前記可動電極チップを前記動作モードで移動させたときに前記サーボモータの動作状態を反映する診断対象データを取得することと、該診断対象データをデータ処理して、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定するために提供される診断対象特性値を抽出することと、前記参照特性値と前記診断対象特性値とに基づいて、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定すること、とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記動作モードは、前記可動側電極チップを連続的動作で、段階的に異なる移動速度で動作させるステップ状の速度指令モードであり、異なる前記移動速度での前記参照データ又は前記診断対象データを取得し、個々の参照データをデータ処理することにより前記参照特性値を抽出し、又は個々の診断対象データをデータ処理することにより前記診断対象特性値を抽出することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記動作モードは、前記可動側電極チップを異なる個々の移動速度で移動させる断続的な速度指令モードであり、前記個々の移動速度での前記参照データ又は前記診断対象データを取得し、個々の参照データをデータ処理することにより前記参照特性値を抽出し、又は個々の診断対象データをデータ処理することにより前記診断対象特性値を抽出することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記参照データ又は前記診断対象データは、前記サーボモータから出力された電流値に基づいて推定された推定トルク値、前記サーボモータへ与えられる移動指令値と前記サーボモータから得られる検出位置との誤差、前記サーボモータに与えられるトルク指令値、及び前記サーボモータに与えられる電流指令値の内から選択されたデータであることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記参照特性値及び前記診断対象特性値は、前記移動速度が一定になったときに測定された前記参照データ又は前記診断対象データの最大値、最小値、平均値、該平均値からの偏りである偏差値、収束値、該収束値に収束するまでの収束時間、及び前記参照データ又は前記診断対象データの変化率の内から選択されたデータであることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記参照特性値及び前記診断対象特性値は、可動側電極チップが動作を開始した時点に測定された前記参照データ又は前記診断対象データであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
また、請求項7の発明は、請求項2〜6の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、複数の前記参照特性値及び複数の前記診断対象特性値をデータ処理して最大値、最小値、平均値、及び偏差値を求め、前記最大値、前記最小値、前記平均値、及び前記偏差値の内から選択されたデータをそれぞれ2次参照特性値及び2次診断対象特性値として、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化の判定に使用することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記参照特性値又は前記診断対象特性値を出力手段に表示することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記参照特性値及び前記診断対象特性値を記憶し、記録されている前記参照特性値及び前記診断対象特性値を統計処理することにより、次回診断時の診断対象特性値を予測することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項9に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、次回診断時の予測された前記診断対象特性値と、記憶されている診断対象特性値との差分値を算出し、該差分値を予め設定されている閾値と比較して、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化の判定をすることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1〜10の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法において、前記スポット溶接ガンの加圧性能が劣化したと判定された場合に、前記スポット溶接ガンの異常を外部に知らせる警告を出力することを特徴とする。
以上の如く、本発明によれば、可動側電極チップが正常に動作して被溶接部材が所定の加圧力で加圧される場合におけるサーボモータの参照データから参照特性値を抽出し、可動側電極チップの動作状態が変化して被溶接部材が所定の加圧力で加圧されない場合におけるサーボモータの診断対象データから診断対象特性値を抽出し、参照特性値と診断対象特性値とを比較することで、スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定することができる。サーボモータの参照データ及び診断対象データは、可動側電極チップを被溶接部材に接触させずに取得されたデータであるから、電極チップの磨耗や被溶接部材の個体差の影響を受けずに、可動側電極チップを有するスポット溶接ガンの動作状態をより精度良く検出することができる。このため、スポット溶接ガンの劣化をより一層正確に診断することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、参照データ及び診断対象データを取得するために、可動側電極チップを移動させる動作モードは、ステップ状の速度指令モードであるから、可動側電極チップを連続的動作で効率良く参照データ及び診断対象データを取得することができる。また、劣化の診断を正確に行うことができる。
また、請求項3記載の発明によれば、参照データ及び診断対象データを取得するために、可動側電極チップを移動させる動作モードは、可動側電極チップを異なる個々の移動速度で移動させる断続的な速度指令モードであるから、簡便な方法で、確実に参照データ及び診断対象データを取得することができる。また、劣化の診断を正確に行うことができる。
また、請求項4記載の発明によれば、参照データ又は診断対象データには、サーボモータの動的状態を反映させる出力データであり、推定トルク値や移動指令値やトルク指令値などの種々のデータを用いることができる。したがって、スポット溶接ガンの劣化診断方法の適用範囲を広げることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、参照データから抽出される参照特性値及び診断対象データから抽出される診断対象特性値は、加圧性能の劣化を判定するため特性値であり、最大値や最小値や偏差値などの種々の特性値を用いることができる。したがって、スポット溶接ガンの劣化診断方法の適用範囲を広げることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、可動電極チップが動作開始する時点の診断対象特性値を取得することで、可動電極チップの動作開始条件を診断することができ、スポット溶接ガンの劣化診断方法の適用範囲を広げることができる。
また、請求項7記載の発明によれば、複数の参照特性値及び複数の診断対象特性値から得られた2次参照特性値及び2次診断対象特性値を用いて、スポット溶接ガンの劣化を診断することで、スポット溶接ガンの動的状態を合理的に判断することが可能となり、劣化の診断の正確性を高めることができる。
また、請求項8記載の発明によれば、例えば、参照特性値又は診断対象特性値をディスプレイに表示することで、作業者にスポット溶接ガンの状態を認識させることができる。
また、請求項9記載の発明によれば、次回診断時の診断対象特性値を予測することで、事前に溶接不良を回避することが可能となり、溶接品質の信頼性を高めることができる。
また、請求項10記載の発明によれば、次回診断時の予測された診断対象特性値と、記憶されている診断対象特性値との差分値を算出して、この差分値を予め設定されている閾値と比較することで、スポット溶接ガンの加圧性能の劣化の判定をより正確に行うことができる。
また、請求項11記載の発明によれば、スポット溶接ガンの異常を外部に知らせる警告を出力することで、警告を知った作業者が溶接作業を停止することができ、溶接不良などを事前に防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係るスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を実施するためのロボットシステムの第1の実施形態を示すものである。ロボットシステムは、特に制限されるものではないが、スポット溶接ガン16を備えた多関節型のスポット溶接ロボット1と、スポット溶接ロボットを制御するロボット制御装置2とから構成されている。なお、図2には、本発明に係るスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を実施するためのロボットシステムの第2の実施形態が示されている。図2で示されるスポット溶接ガン16は、ロボット1Aとは別体に設けられ、床上でステム15の先端に保持されている。図1及び図2において、共通する構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略することとする。
図1に示すように、スポット溶接ロボット1は、一般的な6軸垂直多関節型ロボットであり、鉛直方向の第1軸まわりで回転可能に床に固定されているベース3と、ベース3に続く上腕4と、上腕4に続く前腕5と、前腕5の前端部に回転自在に連結されている手首要素6と、手首要素6の端部に装着されたスポット溶接ガン16とを有する。上腕4は、水平方向の第2軸まわりで回転可能にベース3に取り付けられている。上腕4の上端部には、前腕5の基端部が水平方向の第3軸まわりで回転可能に連結されている。前腕5の先端部には、手首要素6が前腕5の軸線に平行な第4軸まわりで回転可能に連結されている。手首要素6の先端部には、図示しない手首要素が前腕5の軸線に垂直な第5軸まわりで回転可能に連結されており、図示しない手首要素にスポット溶接ガン16が第5軸に垂直な第6軸まわりで回転可能に装着されている。
スポット溶接ガン16は、手首要素に回転可能に連結される図示しない連結部と、この連結部に一体形成されているコの字状のガンアーム7と、挟持用サーボモータ12とを有している。ガンアーム7は、固定側電極チップ14aと、この固定側電極チップ14aに対向し、固定側電極チップ14aに対して接離自在に移動可能な可動側電極チップ14bとを有している。一対の電極チップ14a,14bは棒状であり、この一対の電極チップ14a,14bの間で挟持される被溶接物11の板厚方向で同軸に配置されている。
固定側電極チップ14aは、ロボット1の各回転軸を駆動するサーボモータ12によってその位置及び姿勢が制御されるようになっている。すなわち、固定側電極チップ14aを被溶接物11の板厚方向で教示位置(スポット溶接打点位置)に位置決めする場合は、固定側電極チップ14aがロボット1の各軸を駆動するサーボモータ12によって駆動されるようになっている。一方、可動側電極チップ14bは、スポット溶接ガン16の挟持用サーボモータ12によって、一対の電極チップ14a,14bの対向する方向に所定の位置まで、所定の移動速度で駆動されるようになっている。
挟持用サーボモータ12には、図示しないパワーアンプやエンコーダが装着されている。パワーアンプにより電流値が増幅されてサーボモータ12に提供される。また、フィードバック制御により、サーボモータ12の電流値から外乱オブザーバ48(図3参照)を介して推定トルクを得ることも可能である。エンコーダは、サーボモータ12の軸回りの回転角度が検出するために装着されている。フィードバック制御により、検出された回転角度がフィードバックされ、可動側電極チップ14bが所定位置に位置決めされ、一対の電極チップ14a,14b間で被溶接部物11に所定の加圧力が与えられるようになっている。なお、本実施形態及び第2の実施形態のスポット溶接ガン1,1Aには、実際の加圧力を検出する圧力センサが装着されていないが、圧力センサを備えることも可能である。
ロボット制御装置2は、一対の電極チップ14a,14bのうち、一方の可動側電極チップ14aを、サーボモータ12により対向方向に駆動して、一対の電極チップ14a,14bの間で狭持される被溶接物11に対する加圧力を制御することができ、図示しないCPU、各種メモリ、入出力インターフェースなどを備えたデジタルサーボ回路を構成して、サーボモータ12の位置制御、速度制御、トルク(電流)制御などを行なうものである。
記憶手段としてのメモリには、スポット溶接ロボット1,1Aの動作プログラムや教示データが格納されている。教示データには、被溶接物11の多数の溶接箇所をスポット溶接するときのスポット溶接ロボット1,1A及びスポット溶接ガン16の位置および姿勢であるスポット溶接打点データが含まれている。スポット溶接ロボット1,1Aの位置や姿勢は、特に制限されるものではないが、本実施形態では、スポット溶接ガン16の一対の電極チップ14a,14bが上下方向に配置されている。
図3は、ロボット制御装置の構成の一部を示すブロック図である。スポット溶接ガン15に備えられたサーボモータ12は、パルスエンコーダから帰還する位置情報と動作指令部22から共有RAM42を経由してから渡された位置指令と位置制御ゲイン46によって位置制御される。なお、位置フィードバック回路の積分演算を意味する1/sのsはラプラス演算子である。
また、サーボモータ12は、外乱オブザーバ48にて推定された推定外乱トルクと、動作指令部22から共有RAM42を経由してから渡された位置指令値と、共有RAM42から渡されたトルク指令と、位置制御ゲイン46によってトルク制御される。推定外乱トルクは、モータ制御電流とモータ実速度から外乱オブサーバ48を用いて推定されるサーボモータ12の外乱トルクであり、スポット溶接ガン16の場合、サーボモータ12に付加される外乱トルクは電極チップ14a,14b同士を押付けることによって発生する加圧力や可動側電極チップ14aの動作に伴う摩擦力に相当する。以下の説明では、サーボモータ12の動的特性を表す状態量として、オブザーバ48により推定された推定外乱トルクを用いることとする。
さらに、ロボット制御装置2には、図1及び図2に示すように、ロボット制御装置2内の情報の閲覧や、ロボット制御装置2の操作および設定を行うことが可能な教示操作盤8や、通信用インターフェイスを介してロボット制御装置2との間で通信を行う周辺機器9が接続されている。
図4は、スポット溶接ガン16の加圧性能劣化判定方法のフローチャートを示すものである。なお、図4中の評価値は基準値(参照特性値)を意味するものである。
先ず、ステップS1では、操作者が任意で決めることが可能である診断時期に、所定の動作速度パターン(動作モード)にて、可動側電極チップ14bを固定側電極チップ14aに対して、閉方向または開方向に移動させる。
ここで、動作パターンの一例としては、図5及び図6で示す様な動作パターンとすることができる。図5で示される動作パターンは、可動側電極チップ14bを1回の連続的動作で、段階的に異なる移動速度で動作させるステップ状のパターンであり、移動速度V1、V2、V3で可動側電極チップ14bの閉動作又は開動作が行われる。異なる移動速度V1、V2、V3で、参照データ又は診断対象データに相当する推定トルクが取得される。この推定トルクをデータ処理することにより、参照特性値又は診断対象特性値としての評価値が抽出される。
一方、図6で示される動作パターンは、可動側電極チップ14aを異なる個々の移動速度V1、V2、V3で移動させる断続的な速度指令パターンであり、個々の移動速度V1、V2、V3において、可動側電極チップ14aの閉動作又は開動作が行われるようになっている。図6(a)は移動速度V1でのサーボモータ12の動作状態、図6(b)は移動速度V2でのサーボモータ12の動作状態、図6(c)は移動速度V3でのサーボモータ12の動作状態をそれぞれ示している。
なお、図5及び図6において、参照特性値又は診断対象特性値を取得する測定区間は、ロボット制御装置2からサーボモータ12に速度指令が出された後、サーボモータ12の実際の移動速度が一定速度になる区間とされている。
また、図5及び図6では、サーボモータ12の動作特性を反映させる参照データ又は診断対象データとして推定外乱トルクが取得されているが、その他に、サーボモータ12への移動指令量とサーボモータ12に備えられたパルスコーダから得られる実際の移動量との誤差、サーボモータ12のトルク指令値、サーボモータ12の電流値指令値などを取得することもできる。
次に、ステップS3で評価値を算出し、ステップS4で評価値を記録する。図5で示す動作パターンを一例として説明すると、動作速度指令が定速度V1になった時のサーボモータ12の推定外乱トルクの最大値Tmax1を評価値として得る。同様に定速度V2、V3の移動速度について、サーボモータ12の外乱トルクの最大値Tmax2、Tmax3を全て評価値として得る。また、動作速度指令が定速度V1になっている時のサーボモータ12の推定外乱トルクの平均値Tavg1を評価値として得る。同様に定速度V2、V3の移動速度について、サーボモータ12の推定外乱トルクの平均値Tavg2、Tavg3を全て評価値として得る。その他、評価値として最小値、偏差値、収束値、収束時間Δt、収束時間に対する取得データの変化量ΔTについても同様に得ることができる。算出された評価値は記録日時と共にロボット制御装置2内のメモリに格納され、操作者は教示操作盤8等の表示器を使って、評価値を自由に閲覧可能とされることができる。
図7に示すように、収束時間Δtは、動作速度指令が定速度Vになった時刻から、サーボモータ12の推定外乱トルクがある一定の値に収束するまでの時刻の差として算出することができる。また、収束時間Δtに対する取得データの変化量ΔTについては、収束時間Δtと動作速度指令が定速度Vになった時点のサーボモータ12の推定外乱トルク値と収束値の差分から算出することが可能である。
図8は可動電極チップが動作開始した時の参照特性値又は診断対象特性値を取得するタイミングを示している。
図8において、ロボット制御装置2からサーボモータ12に速度指令が出された後、サーボモータ12の実際の移動速度が0以上になった時点で、可動電極チップが動作開始した時点の外乱トルクを取得することができる。図示しないが、その他に、サーボモータ12への移動指令量とサーボモータ12に備えられたパルスコーダから得られる実際の移動量との誤差、サーボモータ12のトルク指令値、サーボモータ12の電流値指令値などを取得することもできる。取得した参照特性値又は診断対象特性値は評価値として使用される。尚、可動電極チップが動作開始時の特性値と、可動側電極チップの動作速度が一定速度区間にあるときの特性値は、一つの動作パターンを実施することで同時に取得することができるのは言うまでもない。
続いてステップS5では、2次参照特性値又は2次診断対象特性値に相当する2次評価値を算出するか否かが判断される。YESの場合は、ステップS6では2次評価値を算出し、ステップS7で算出した2次評価値を記録する。NOの場合はステップS8に進む。
ここで、2次評価値は、図9に示すようにして算出される。すなわち、ステップS3で算出した各速度に対応する評価値に基づいて、最大値、最小値、平均値、偏差を算出する。一例として、一回の計測において、V1、V2、V3の動作パターンにて、それぞれの速度に対する推定外乱トルクの最大値Tmax1、Tmax2、Tmax3が、それぞれのTmax1<Tmax2<Tmax3の関係にて計測されたとした場合、1次評価値の最大値を2次評価値として使用する場合には、Tmax3が2次評価値となる。また1次評価値の平均値を2次評価値として使用する場合には(Tmax1+Tmax2+Tmax3)/3が2次評価値となる。この様に2次評価値を算出することで、計測データを統合的に評価できるようになる。
次に、ステップS8では、電極チップ14aが正常に動作して、被溶接物11が所定の加圧力で加圧される場合に取得された推定トルクから算出された評価値と、可動側電極チップの動作状態が変化して、被溶接物11が所定の加圧力で加圧されない場合に取得された推定トルクから算出された診断対象の評価値とを比較する。ステップS9では、異常があるか否かが判断され、異常がある場合には、ステップS10で外部に異常状態を通知する。さらに、ステップS11では異常を教示操作盤にも表示する。又は、ステップS12で異常信号を外部へ出力する。
次に、図10及び図11を参照しながら、スポット溶接ガン16の評価値を予測する方法ついて説明する。図10(a)は、参照される基準値と今回の評価値を比較し、その差異が、操作者が任意で決めることが可能な異常しきい値を超えた場合に異常と判断するケースである。具体的には、時刻T0の評価値D0と時刻Tnの評価値Dnを比較し、異常しきい値E1が設定されている時に、|Dn- D0|> E1を満たす場合に異常と判断する(nは整数で、計測回数を意味する。)。
図10(b)は、前回と今回の評価値を比較し、その差異が、操作者が任意で決めることが可能な異常しきい値を超えた場合に異常と判断するケースである。具体的には、以下の図の様に、時刻Tn-1の評価値Dn-1と時刻Tnの評価値Dnを比較し、異常しきい値E2が設定されている時に、|Dn-Dn-1|> E2を満たす場合に異常と判断する(nは整数で、計測回数を意味する。)。
図11(a)は、現在取得されている評価値の記録から、時系列に対する評価値のN次の回帰線を算出し、次回の計測にて得られる評価値の予測をし、基準値と比較して、操作者が任意で決めることが可能な異常しきい値を超えた場合に異常と判断するケースである。具体的には、以下の図の様に、時刻T0の評価値D0から時刻Tnの評価値Dnまでの全ての評価値の傾向から時系列に対する一次回帰線を算出し、前記回帰線から時刻Tn+1の評価値Dn+1を求めて、時刻Tn+1の評価値Dn+1と時刻Tnの評価値Dnを比較し、異常しきい値E3が設定されている時に、|Dn+1- D0|> E3を満たす場合に異常と判断する(nは整数で、計測回数を意味する。)。
図11(b)は、現在取得されている評価値の記録から、時系列に対する評価値のN次の回帰線を算出し、次回の計測にて得られる評価値の予測をし、今回記録された評価値と比較して、操作者が任意で決めることが可能な異常しきい値を超えた場合に異常と判断するケースである。具体的には、以下の図の様に、時刻T0の評価値D0から時刻Tnの評価値Dnまでの全ての評価値の傾向から時系列に対する2次回帰線を算出し、時刻Tn+1の評価値Dn+1を求めて、前記回帰線から時刻Tn+1の評価値Dn+1と時刻Tnの評価値Dnを比較し、異常しきい値E4が設定されている時に、|Dn+1- Dn|> E4を満たす場合に異常と判断する(nは整数で、計測回数を意味する。)。
図11(c)は、現在取得されている評価値の記録から、時系列に対する評価値の指数近似直線を算出し、次回の計測にて得られる評価値の予測をし、前記予測した評価値と予測した時刻に実際に記録された評価値と比較して、操作者が任意で決めることが可能な異常しきい値を超えた場合に異常と判断するケースである。具体的には、以下の図の様に、時刻T0の評価値D0から時刻Tn-1の評価値Dn-1までの全ての評価値の傾向から時系列に対する評価値の指数近似回帰線を算出し、前記回帰線から時刻Tnの評価値Dnを予測的に求める。実際に時刻Tnにて記録された評価値をDn’とし、異常しきい値E5が設定されている時に、|Dn- Dn’|> E5を満たす場合に異常と判断する(nは整数で、計測回数を意味する。)。
以上の構成により、スポット溶接ガン16のメンテナンス時期を操作者は判断することができるため、常に適切なガン16の性能状態で生産を行うことができ、溶接品質の向上に貢献することができる。また、故障の早期発見や予防対策も行うことができ、生産中の不意なトラブルを回避することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明に係るスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を実施するために用いるロボットシステムの第1の実施形態を示す正面図である。 本発明に係るスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を実施するために用いるロボットシステムの第1の実施形態を示す正面図である。 図1及び図2に示すロボット制御装置のブロック図である。 スポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法を説明するフローチャートである。 可動側電極チップの動作パターンの一例を示す説明図である。 可動側電極チップの動作パターンの他の一例を示す説明図であり、(a)は移動速度V1でのサーボモータの動作状態、b)は移動速度V2でのサーボモータの動作状態、(c)は移動速度V3でのサーボモータの動作状態をそれぞれ示す。 評価値としての収束時間及び収束時間に対する変化量を説明する説明図である。 図8は可動電極チップが動作開始した時の参照特性値又は診断対象特性値を取得するタイミングを説明する図である。 2次評価値を算出する方法を説明する説明図である。 スポット溶接ガンの評価値を予測する方法ついての説明図であり、(a)は今回の評価値を基準値と比較する例を示し、(b)は、前回と今回の評価値の差異をしきい値と比較する例を示す。 スポット溶接ガンの評価値を予測する他の方法ついての説明図であり、(a)はN次の回帰線から評価値を予測する例を示し、(b)は、N次の回帰線から予測された評価値と、今回記録された評価値とを比較する例を示し、(c)は、評価値の指数近似直線から次回の計測にて得られる評価値の予測をし、予測した評価値と予測した時刻に実際に記録された評価値と比較する例を示す。
符号の説明
1,1A ロボット
2 制御装置
3 ベース
4 前腕
5 上腕
6 手首要素
12 サーボモータ
16 スポット溶接ガン

Claims (11)

  1. サーボモータの駆動力により移動する可動側電極チップと該可動側電極チップに対向する固定側電極チップとを有し、前記可動側電極チップと前記固定側電極チップとの間で被溶接部材を加圧した状態で溶接を行うスポット溶接ガンの性能劣化判定方法において、
    前記可動側電極チップが正常に動作して、前記被溶接部材が所定の加圧力で加圧される場合に、前記可動側電極チップを前記被溶接部材に接触させずに前記可動電極チップを所定の動作モードで移動させたときに前記サーボモータの動的状態を反映する参照データを取得することと、
    該参照データをデータ処理することにより、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定する際に参照される参照特性値を抽出することと、
    前記可動側電極チップの動作状態が変化して、前記被溶接部材が所定の加圧力で加圧されない場合にも、前記可動電極チップが正常に動作する場合と同様にして、前記可動側電極チップを前記被溶接部材に接触させずに前記可動電極チップを前記動作モードで移動させたときに前記サーボモータの動作状態を反映する診断対象データを取得することと、
    該診断対象データをデータ処理して、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定するために提供される診断対象特性値を抽出することと、
    前記参照特性値と前記診断対象特性値とに基づいて、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化を判定すること、
    とを備えたことを特徴とするスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  2. 前記動作モードは、前記可動側電極チップを連続的動作で、段階的に異なる移動速度で動作させるステップ状の速度指令モードであり、異なる前記移動速度での前記参照データ又は前記診断対象データを取得し、個々の参照データをデータ処理することにより前記参照特性値を抽出し、又は個々の診断対象データをデータ処理することにより前記診断対象特性値を抽出することを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  3. 前記動作モードは、前記可動側電極チップを異なる個々の移動速度で移動させる断続的な速度指令モードであり、前記個々の移動速度での前記参照データ又は前記診断対象データを取得し、個々の参照データをデータ処理することにより前記参照特性値を抽出し、又は個々の診断対象データをデータ処理することにより前記診断対象特性値を抽出することを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  4. 前記参照データ又は前記診断対象データは、前記サーボモータから出力された電流値に基づいて推定された推定トルク値、前記サーボモータへ与えられる移動指令値と前記サーボモータから得られる検出位置との誤差、前記サーボモータに与えられるトルク指令値、及び前記サーボモータに与えられる電流指令値の内から選択されたデータであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  5. 前記参照特性値及び前記診断対象特性値は、前記移動速度が一定になったときに測定された前記参照データ又は前記診断対象データの最大値、最小値、平均値、該平均値からの偏りである偏差値、収束値、該収束値に収束するまでの収束時間、及び前記参照データ又は前記診断対象データの変化率の内から選択されたデータであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  6. 前記参照特性値及び前記診断対象特性値は、可動側電極チップが動作を開始した時点に測定された前記参照データ又は前記診断対象データであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  7. 複数の前記参照特性値及び複数の前記診断対象特性値をデータ処理して最大値、最小値、平均値、及び偏差値を求め、前記最大値、前記最小値、前記平均値、及び前記偏差値の内から選択されたデータをそれぞれ2次参照特性値及び2次診断対象特性値として、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化の判定に使用することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  8. 前記参照特性値又は前記診断対象特性値を出力手段に表示することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  9. 前記参照特性値及び前記診断対象特性値を記憶し、記録されている前記参照特性値及び前記診断対象特性値を統計処理することにより、次回診断時の診断対象特性値を予測することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  10. 次回診断時の予測された前記診断対象特性値と、記憶されている診断対象特性値との差分値を算出し、該差分値を予め設定されている閾値と比較して、前記スポット溶接ガンの加圧性能の劣化の判定をすることを特徴とする請求項9に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
  11. 前記スポット溶接ガンの加圧性能が劣化したと判定された場合に、前記スポット溶接ガンの異常を外部に知らせる警告を出力することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のスポット溶接ガンの加圧性能劣化判定方法。
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