JP2009011182A - 葉たばこ乾葉の取卸し装置 - Google Patents

葉たばこ乾葉の取卸し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥室の前面開口部に簡単に設置して、乾燥室内の高所から葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を安全にかつ楽に取卸しでき、着位別に葉詰めすることによる吊具の重量変化に対応して、常に安全にかつ楽に取卸しできる葉たばこ乾葉の取卸し装置を提供する。
【解決手段】門型フレーム20、その左右の支柱22の内側に支持される昇降レール30、門型フレームの上部に設置されたバランサー40、門型フレームと各昇降レールとの間の左右のリンクアーム53付きロータリーダンパー機構50を有する。乾燥室60内の案内レールから吊具2を昇降レールに移載し、ワイヤーで引っ張られながら、吊具の自重により昇降レールを下方の取卸し位置Bまで下降させる。吊具の取卸し後、昇降レールは渦巻きばねの引張力によってワイヤーで引っ張られながら、元の案内レールに対する接続位置Aまで上昇復帰し、ストッパー33によって停止する。ロータリーダンパー機構の制動力により、昇降レールの昇降速度が調整される。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥室内の高所から葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を作業者が安全にかつ楽に取卸しすることのできる、葉たばこ乾葉の取卸し装置に関する。
葉たばこの乾燥作業においては、収穫後の葉たばこ生葉を、針ラックと称される吊具に多数枚葉詰めして、乾燥室内の、上下2段の案内レールにそれぞれ吊り込み、所定の乾燥プログラムに従い、乾燥作業を行なうようにしている。収穫後の葉たばこ生葉は、針ラックに多数枚葉詰めした状態では非常に重く(数十kg)、このため、作業の安全性、効率性の観点から、大型の吊込装置を使用して針ラックを乾燥室内の吊込むようにしている。一方、乾燥後の葉たばこ乾葉は、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の針ラックの重量が吊込時に比べると軽くなっているので、現状では、乾燥室内の上下2段の案内レールから、二人の作業者が針ラックを取卸し、ピッキング台へ搬送するようにしている。
しかしながら、従来の乾燥室は、下段の案内レールが床面から約70cmの高さしかなく、床面上で取卸ししやすいのに比べて、上段の案内レールは床面から約140cmの高所にあり、取卸しするのが難しかった。このため、従来は、高所から取卸しするために、床面から嵩上げされた作業ステップや脚立などを利用した煩雑な作業となっており、また、高所から取卸し中に、足を作業ステップや脚立から踏み外すおそれがあったり、高所作業による筋肉痛になるなど、作業環境が良いとは言えず、その改善が要望されていた。
かかる背景より、乾燥室内で葉たばこを懸吊する吊具を移動自在に敷設されたレールに接続される案内レールと、同案内レールを支持する支持アームと、同支持アームを回動可能に支承する支承アームとを有し、葉たばこを懸吊する吊具を乾燥室から取卸す際に吊具の自重によって、案内レールを支持する支持アームが回動して案内レールが下降する葉たばこ取卸装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−33184号公報
しかしながら、葉たばこの着位によって、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の針ラックの重量が異なるという問題がある。例えば、下葉の乾葉が葉詰めされた状態の針ラックの重量は約11kg、中葉・合葉の乾葉が葉詰めされた状態の針ラックの重量は12〜13kgと差がある。また、同じ中葉・合葉であっても、葉の大きさによっては2〜3kgの重量差がある場合もある。
このため、上記従来の取卸装置によれば、上記針ラックの重量の変化に対応するものでないため、針ラックによっては案内レールが急に下降したり、針ラックの取卸し後に案内レールが急に上昇したりするおそれがあり、スムーズに取卸し作業が行えないという点がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、乾燥室の前面開口部に簡単に設置して、乾燥室内の高所にある吊具を安全にかつ楽に取卸しすることができ、また、着位別に葉詰めすることによる吊具の重量変化に対応して、常に安全にかつ楽に取卸しすることのできる葉たばこ乾葉の取卸し装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置は、
乾燥室の前面開口部に対し位置決めされる門型フレームと、当該門型フレームの左右の支柱の内側に支持される左右一対の昇降レールと、前記門型フレームの上部に設置されたバランサーと、前記門型フレームと前記各昇降レールとの間に設けられた左右一対のロータリーダンパー機構を有し、
前記バランサーは、前記昇降レールを吊下げるためのワイヤーと、同ワイヤーが巻取られる巻取りドラムと、前記ワイヤーに引張力を付与しながら、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を前記乾燥室内の案内レールから移載して各昇降レールを前記吊具の自重によりその取卸し位置まで下降させ、同吊具の取卸しにより各昇降レールを上昇復帰させるための渦巻きばねと、同渦巻きばねの、前記昇降レールの昇降時におけるワイヤーに対する引張力を調整するばね力調整手段を有し、
前記ロータリーダンパー機構は、前記門型フレームの上部に設置された本体と、同本体の回転主軸に一端が連結され、前記昇降レール側に他端が連結されたリンクアームと、前記回転主軸の軸回りに制動力を発生させる手段と、前記制動力を調整して各昇降レールの昇降時における速度を調整する速度調整手段を有し、
さらに、上昇する各昇降レールを、乾燥室の室内の左右の案内レールに対する接続位置に停止させるストッパーを有することを特徴とする。
ストッパーにより乾燥室内の左右の案内レールに対する接続位置に停止せしめられている昇降レールに対し、乾燥室内の左右の案内レールから、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態のコロ付きの吊具を移動させると、同吊具が移載された昇降レールが、バランサーの渦巻きばねによりワイヤーに付与された引張力で引っ張られながら、同吊具の自重により所定の速度で取卸し位置まで降下する。その後、吊具を昇降レールから卸すと、昇降レールが、渦巻きばねのばね力によるワイヤーの巻上げによって上方へ引っ張られるが、リンクアーム式のロータリーダンパー機構の制動力によって、上昇速度がゆるやかに抑えられる。これにより、作業者は昇降レールからの取卸し作業を楽にスムーズに行なえる。そして、昇降レールは、ストッパーにより元の高さ位置、すなわち前記案内レールに対する接続位置において停止する。
前記課題で述べたように、吊具の重量に変化がある場合、例えば吊具の重量が標準的な重量(例えば12〜13kg)よりも重い吊具(例えば15kg)を取卸しする場合、ばね力調整手段によって、渦巻きばねの引張力を少し増加させて、昇降レールの下降時にワイヤーに掛る渦巻きばねの引張力を少し強め、昇降レールが前記速度よりも速い速度で下降しないように調整する。また、かかる調整により、昇降レールが前記の取卸し位置よりも下方で停止することを防ぐ。渦巻きばねの引張力の増加に従って、昇降レールの上昇速度も増加するので、ロータリーダンパー機構の速度調整手段によって、回転主軸に付加される制動力を増加させ、昇降レールの上昇速度が増加されるのを防ぐ。
本装置を用いることで、ステップや脚立を用いることなく、床面上での平面作業による取卸し作業を可能とし、その結果、労力軽減や安全作業を可能とする。特に、バランサーのばね力調整手段およびリンクアーム式のロータリーダンパー機構の速度制御手段の両方を有することによって、着位別に葉詰めされた吊具の重量の変化に対応して、昇降レールの昇降速度、吊具の取卸し位置を常に一定に保持するように調整することができ、これによって、取卸し作業を常に安全にかつ楽に行えるようになる。
ばね力調整手段としては、ハンドル、ウォームギア、ラチェットなどの機構が含まれる。これらの機構によって、渦巻きばねの軸回りの内方端位置を可変として、ストッパーによって昇降レールが乾燥室内の左右の案内レールに対する接続位置に停止した状態での、渦巻きばねの巻回数や巻回度合を可変とすることができる。
リンクアーム式のロータリーダンパー機構としては、例えば周知のドアチェック(ドアクローザー)の構造を採用することができる。ロータリーダンパー機構の構造の一例を挙げると、本体に収容された筒状ピストンの側壁に形成したラックに、本体の回転主軸に設けたピニオンを噛み合わせ、前記ピストンにはリンクアームを閉じる方向に付勢するばねを設け、シリンダ内には一定量のオイルを封入し、ピストンの前室と後室の間をつなぐオイル循環通路を本体に設けるようにする。そして、昇降アームの下降時にはリンクアームの開動作に伴う回転主軸の回動により、ピストンが移動してばねに力が蓄えられ、回転主軸の軸回りに制動力を発生させ、昇降レールの下降速度を一定にするべく制動力が作用する。ピストンの移動によりオイル循環通路を通して一方の室から他方の室へオイルが移動し、吊具の卸し後の昇降レールの上昇時には、リンクアームの閉動作に伴う回転主軸の反対方向への回動およびばねの復元力により、ピストンが反対方向に移動するが、オイルの粘性抵抗によって回転主軸の軸回りに一定の制動力が発生し、昇降レールの上昇を緩慢な動作とする。
上記したロータリーダンパー機構には、通常、オイル循環通路を移動するオイルの量を増減させるための調整ねじが設けられる。同調整ねじを外から外から正逆方向に回して、回転主軸の軸回りに発生する制動力を増減することができる。前記したばねや粘性抵抗を利用したオイルは、回転主軸の軸回りに制動力を発生させる手段を構成する。
本発明に係る請求項2記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置は、前記門型フレームが、前記支柱を支持するベースの、前記乾燥室に対面する側と反対側の端部に、バランスウェイトを有することを特徴とする。バランスウェイトを有することにより、乾燥室内の案内レールから葉たばこ吊具を昇降レールに移動させる際の、支柱および昇降レールの重心およびその姿勢がより安定する。
本発明に係る請求項3記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置は、前記各支柱に、乾燥室内の案内レールの高さに合せて、各昇降レールの接続位置の高さを調整する高さ調整手段を有することを特徴とする。各支柱に高さ調整手段を有することで、乾燥室によって高所の案内レールの高さが多少異なる場合には、昇降レールの高さを調整して、容易に位置合わせすることができる。
本発明に係る請求項4記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置は、前記各支柱が、乾燥室内の左右の案内レールに対する接続位置からの昇降レールの下降に従い、同昇降レールと前記乾燥室の前面開口部との離間量が次第に増加するように、前記乾燥室の前面開口部へ向けて2〜5度傾斜していることを特徴とする。乾燥室の前面開口部には、乾燥作業中に同開口部と前面扉との隙間を閉塞するゴムパッキンが設けられる。乾燥室内の左右の案内レールに対する接続位置からの昇降レールの下降に従い、同昇降レールと前記乾燥室の前面開口部との離間量がゼロのままであると、昇降レールの下降時におけるゴムパッキンとの接触によって、ゴムパッキンを損傷させるおそれがある。このため、各支柱を、前記乾燥室の前面開口部へ向けて2度〜5度傾けることで、昇降レールの下降に従い、同昇降レールと前記乾燥室の前面開口部との離間量を次第に増加させ、ゴムパッキンの損傷を確実に防ぐことができる。
本発明に係る請求項5記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置は、前記門型フレームが、移動手段および床面への固定手段を有することを特徴とする。門型フレームが移動手段および固定手段を有することで、同装置を乾燥室の前面開口部の近傍に容易に移動させて設置し、あるいは同装置を前記位置から容易に撤去することができる。
以上説明したように、本発明に係る葉たばこ乾葉の取卸し装置によると、乾燥室内の高所からの葉たばこ乾葉の葉詰め状態の吊具を、ステップや脚立を用いることなく、作業者が安全にかつ楽に取卸しすることができる。
また、着位別に葉詰めした吊具の重量変化に対応して、昇降レールの昇降速度や取卸し位置を常に一定となるように調整して、取卸しすることができ、常に安全にかつ楽に取卸し作業を行なえる。
次に本発明に係る葉たばこ乾葉の取卸し装置の実施形態を図面を参照して説明する。図1は葉たばこ乾葉の取卸し装置の正面図、図2は同装置を乾燥室の前面開口部の近傍に位置決めし、床面上に設置固定した状態を示す側面図である。これらの図において、符号10は葉たばこ乾葉の取卸し装置を示している。
まず、葉たばこ乾葉の取卸し装置10(以下、「取卸し装置」と称する)について説明すると、同装置10は、門型フレーム20、昇降レール30、バランサー40、リンクアーム式のロータリーダンパー機構50から基本構成されている。
門型フレーム20は、乾燥室60の前面開口部61の近傍に位置決めされ、床面G上に設置固定されるもので、ベースフレーム21と、ベースフレーム21の上面に立設された左右一対の支柱22と、両支柱22の上端間に設けられた上部フレーム23とから構成されている。ベースフレーム21の下面には移動用のキャスター(移動手段)24が設けられ、また、ベースフレーム21の前後端には、ベースフレーム21を若干浮かして、門型フレーム20を床面G上に設置固定するためのアジャスターボルト(固定手段)25が設けられている。また、ベースフレーム21の前端21a(乾燥室60の前面開口部61に対面する側と反対側に位置する)には、バランスウェイト26が取付けられている。
各支柱22は、ベースフレーム21の上面に立設された基部27に対し、複数の高さ調整ボルト(高さ調整手段)28によって支柱本体29が高さ調整可能に連結固定された構成とされている。支柱本体29の内側にはスライドレール29Aが取付けられている。また、各支柱22は、乾燥室60内の案内レール62に対する接続位置Aからの昇降レール30の下降に従い、同昇降レール30と前記乾燥室60の前面開口部61との離間量が次第に増加するように、乾燥室60の前面開口部61へ向けて床面Gに対し2〜5度傾斜している。
各昇降レール30は、各支柱22のスライドレール29Aの内側に沿って上下にスライド可能なスライダー31の内側に水平姿勢でかつ互いに平行に支持固定されている。そして、各昇降レール30の溝部30aには、乾燥室60の内面の上段の左右の案内レール62にコロ3を介して支持された、葉たばこ乾葉1が葉詰めされた状態の針ラック(以下、葉たばこ乾葉1が葉詰めされた状態の針ラックを、単に「針ラック」と称す)2を、同案内レール62から移載できるようになっている。各昇降レール30が固定された左右のスライダー31の上端間には連結アーム32が架設され、この連結アーム32の中央部にバランサー40の後述するワイヤー42の下端がフック42aを介して係止されている。各昇降レール30は、スライダー31、連結アーム32を介してワイヤー42に吊下げられている。
バランサー40は、門型フレーム20の上部フレーム23の中央部上面に設置されている。同バランサー40は、本体41と、各昇降レール30を吊下げるためのワイヤー42と、本体41内に回転可能に軸支され、同ワイヤー42が巻取られる巻取りドラム43と、本体41内に設けられ、内方端が巻取りドラム43の一部にかつ外方端が本体41の一部にそれぞれ係止された渦巻きばね(図示せず)と、同渦巻きばねの、前記昇降レール30の昇降時におけるワイヤー42に対する引張力を調整する張力調整ねじ(ばね力調整手段)44を有する。前記渦巻きばねは、前記ワイヤー42に引張力を付与しながら、針ラック2を載置した各昇降レール30を針ラック2の自重によりその取卸し位置Bまで下降させ、針ラック2の取卸しにより各昇降レール30を元の位置に上昇復帰させるべく作用する。
張力調整ねじ44は、図1の時計方向・半時計方向にねじを回すことによって、渦巻きばねの軸回りの内方端位置を変化させて、後述するストッパー33によって昇降レール30が乾燥室60内の左右の案内レール62に対する接続位置Aに停止した状態での、渦巻きばねの巻回数や巻回度合を変化させ、もって、昇降レール30の昇降時におけるワイヤー42に対する引張力を調整するようになっている。張力調整ねじ44を、時計方向に回すと、渦巻きばねの巻回数や巻回度合が増加して、ワイヤー42に対する引張力が増加し、反時計方向に回すと、渦巻きばねの巻回数や巻回度合が減少して、ワイヤー42に対する引張力が減少する。
各ロータリーダンパー機構50は、昇降レール30の昇降速度を一定にするべく調整するもので、門型フレーム20の上部フレーム23の上面左右両端に取付けられた本体51と、同本体51の回転主軸52に一端が連結され、前記連結アーム32の上面左右両端の軸受部32aに他端が連結されたリンクアーム53と、回転主軸52の軸回りに付加される制動力を調整して各昇降レール30の昇降時における速度を増減調整する速度調整ねじ(速度調整手段)54とを有する。
速度調整ねじ54は、図1の時計方向・半時計方向にねじを回すことによって、内部オイルの粘性抵抗が変化し、回転主軸52の軸回りに付加される制動力を変化させることができる。速度調整ねじ54を時計方向に回すと、内部オイルの粘性抵抗が増加して、回転主軸52の軸回りに付加される制動力が増加し、昇降レール30の昇降時の速度が減速される。なお、速度調整ねじ54を反時計方向に回すと、内部オイルの粘性抵抗が減少して、回転主軸52に付加される制動力が減少する。本実施形態においては、2段階の速度調整ねじ54A、54Bが設けられている。両速度調整ねじによって、昇降レール30の昇降時の途中の速度、停止直前の速度をそれぞれ調整することができる。
連結アーム32の上面にはその両端付近に、上昇する各昇降レール30を、乾燥室60内の左右の案内レール62に対する接続位置Aに停止させるストッパー33が取付けられている。各ストッパー33の上面が門型フレーム20の上部フレーム23の下面に当設することによって、各昇降レール30が前記接続位置Aに停止する。なお、ストッパー33は、上部フレーム23の下面側に取付けられても良い。
次に、前記構成の葉たばこ乾葉の取卸し装置10の使用方法について、図2ないし図5を参照して説明する。
まず、乾燥室60内での葉たばこの乾燥作業が終了したら、乾燥室60の前面開口部61の扉(図示せず)を開き、取卸し装置10を乾燥室60の前面開口部61の近くの所定位置に移動させる。同装置10を位置決めし、アジャスターボルト25を用いて、同装置10を床面G上に設置固定する。この設置状態において、取卸し装置10の昇降レール30は、バランサー40の渦巻きばね(図示せず)の引張力(巻取力)により巻取りドラム43に巻き取られたワイヤー42およびストッパー33によって、乾燥室60内の案内レール62に対する接続位置Aの高さに保持されている(図2参照)。
乾燥室60内の上段の案内レール62から、図示しない作業員が、図3に示すように、葉たばこ乾葉1が葉詰めされた状態の、コロ3付きの針ラック2を昇降レール30に移動させる。針ラック2のコロ3は昇降レール30の溝部30a内に保持される。針ラック2が昇降レール30に移載されると、昇降レール30は、ワイヤー42に引っ張られながら、およびリンクアーム式のロータリーダンパー機構50による制動力を受けながら、針ラック2の自重によって、所定の速度で降下し、図4に示すように、針ラック2の取卸し位置Bの高さで停止する。先ほどの作業者が、取卸し位置Bで、昇降レール30から手前に針ラック2を卸し、卸した針ラック2を背後のピッキング作業台(図示せず)に搬送し、ピッキング作業台上でピッキング作業を続けて行なう。
取卸し位置Bで、針ラック2が卸されると、針ラック2の自重が除かれるので、昇降レール30は、渦巻きばねの引張力によるワイヤー42の巻上げによって、上昇を開始するが、上昇直後から、ロータリーダンパー機構50の回転主軸52には制動力が働くため、昇降レール30をゆっくりと上昇させるべく、上昇速度が調整される。このため、作業者は、安心して、楽に、針ラック2を取卸しできる。そして、ゆっくりと上昇する昇降レール30は、ストッパー33によって、図5に示すように、乾燥室60の案内レール62に対する接続位置Aで停止し、次の針ラック2の取卸し作業に備える。
次に取卸しする針ラック2の重量が異なる場合には、針ラック2の重量に応じて、張力調整ねじ44および速度調整ねじ54を用いて、渦巻きばねの引張力と昇降レール30の昇降速度を調整する。例えば次に取卸しする針ラック2の重量が標準的な重量(例えば12〜13kgとする)よりも重い場合(例えば15kgとする)には、張力調整ねじ44を図1の時計回りに回して、渦巻きばねの引張力を増加させ、また、速度調整ねじ54を図1の時計回りに回して、ロータリーダンパー機構50の回転主軸52に掛る制動力を増加させる。これにより、昇降レール30の昇降速度、取卸し位置Bを常に一定に保持することができる。このように、針ラック2の重量変化に対応して、張力調整ねじ44および速度調整ねじ54の調整によって、昇降レール30の昇降速度および取卸し位置を常に一定に保持するべく調整し、もって、葉たばこ乾葉1の取卸し作業を常に安全にかつ楽に行なうことができる。
上段の案内レール62からすべての針ラック2を取卸したら、取卸し装置10を移動させ、下段の案内レール62から針ラック2を順次取卸す。取卸し装置10は、隣接する乾燥室60の前面開口部61の前部に横行させて設置し、並行して上段の針ラック2を取卸し作業してもよく、また、作業場内の保管場所へ移動させてもよい。
本発明に係る葉たばこ乾葉の取卸し装置は、乾燥室内の高所の案内レールから、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を、作業者が取卸し作業する際に用いる装置として、広く利用可能である。
本発明の第1の実施形態を示すもので、葉たばこ乾葉の取卸し装置の正面図、 図1の取卸し装置を乾燥室の前面開口部の前部に位置決めし、設置固定した状態を示す側面図、 乾燥室内の上段の案内レールから葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を昇降レールに移載した状態を示す側面図、 図3の状態から、吊具の自重により昇降レールが下方の取卸し位置下降した状態を示す側面図、 図4の状態から、吊具の取卸しにより昇降レールが上方の案内レールに対する接続位置まで上昇復帰した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 葉たばこ乾葉
2 針ラック(吊具)
3 コロ
10 取卸し装置
20 門型フレーム
21 ベースフレーム
21a ベースフレームの前端
22 支柱
23 上部フレーム
24 キャスター(移動手段)
25 アジャスターボルト(固定手段)
26 バランスウェイト
27 基部
28 高さ調整ボルト(高さ調整手段)
29 支持本体
29A ガイドレール
30 昇降レール
30a 溝部
31 スライダー
32 連結アーム
33 ストッパー
40 バランサー
41 本体
42 ワイヤー
43 巻取りドラム
44 張力調整ねじ(ばね力調整手段)
50 ロータリーダンパー機構
51 本体
52 回転主軸
53 リンクアーム
54、54A、54B 速度調整ねじ(速度調整手段)
60 乾燥室
61 前面開口部
62 案内レール
A 昇降レールの、案内レールに対する接続位置
B 針ラックの取卸し位置
G 床面

Claims (5)

  1. 乾燥室の前面開口部に対し位置決めされる門型フレームと、当該門型フレームの左右の支柱の内側に支持される左右一対の昇降レールと、前記門型フレームの上部に設置されたバランサーと、前記門型フレームと前記各昇降レールとの間に設けられた左右一対のロータリーダンパー機構を有し、
    前記バランサーは、前記昇降レールを吊下げるためのワイヤーと、同ワイヤーが巻取られる巻取りドラムと、前記ワイヤーに引張力を付与しながら、葉たばこ乾葉が葉詰めされた状態の吊具を前記乾燥室内の案内レールから移載して各昇降レールを前記吊具の自重によりその取卸し位置まで下降させ、同吊具の取卸しにより各昇降レールを上昇復帰させるための渦巻きばねと、同渦巻きばねの、前記昇降レールの昇降時におけるワイヤーに対する引張力を調整するばね力調整手段を有し、
    前記ロータリーダンパー機構は、前記門型フレームの上部に設置された本体と、同本体の回転主軸に一端が連結され、前記昇降レール側に他端が連結されたリンクアームと、前記回転主軸の軸回りに制動力を発生させる手段と、前記制動力を調整して各昇降レールの昇降時における速度を調整する速度調整手段を有し、
    さらに、上昇する各昇降レールを、乾燥室の室内の左右の案内レールに対する接続位置に停止させるストッパーを有することを特徴とする葉たばこ乾葉の取卸し装置。
  2. 前記門型フレームは、前記支柱を支持するベースの、前記乾燥室に対面する側と反対側の端部に、バランスウェイトを有することを特徴とする、請求項1記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置。
  3. 前記各支柱は、乾燥室内の案内レールの高さに合せて、各昇降レールの接続位置の高さを調整する高さ調整手段を有することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置。
  4. 前記各支柱は、乾燥室内の左右の案内レールに対する接続位置からの昇降レールの下降に従い、同昇降レールと前記乾燥室の前面開口部との離間量が次第に増加するように、前記乾燥室の前面開口部へ向けて2〜5度傾斜していることを特徴とする、請求項1ないし請求項3記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置。
  5. 前記門型フレームは、移動手段および床面への固定手段を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項4記載の葉たばこ乾葉の取卸し装置。
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