JP2009010610A - 拡張画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部コントローラとデバイスをネットワーク一本化した場合に、外部コントローラのローカルインタフェースのリンクローカルアドレスが外部ネットワーク上のノードのリンクローカルアドレスと重複することを防止する。
【解決手段】 拡張制御装置は、第2のインタフェースのアドレスに関する重複アドレス検出要求を第2のインタフェースを介して第2のネットワークへ送信し、第1のインタフェースを介して第1のネットワークへ送信する重複アドレス検出要求送信手段と、重複アドレス検出要求に応答がない場合に第2のインタフェースのアドレスを決定する手段と、第1のインタフェースを介して受信した重複アドレス検出要求に対して、第1のインタフェースのアドレス又は第2のインタフェースのアドレスと重複しているか否かを判定する手段と、判定手段の結果に従って、重複アドレス検出応答を送信するか否かを制御する手段とを有する。
【選択図】 図7
【解決手段】 拡張制御装置は、第2のインタフェースのアドレスに関する重複アドレス検出要求を第2のインタフェースを介して第2のネットワークへ送信し、第1のインタフェースを介して第1のネットワークへ送信する重複アドレス検出要求送信手段と、重複アドレス検出要求に応答がない場合に第2のインタフェースのアドレスを決定する手段と、第1のインタフェースを介して受信した重複アドレス検出要求に対して、第1のインタフェースのアドレス又は第2のインタフェースのアドレスと重複しているか否かを判定する手段と、判定手段の結果に従って、重複アドレス検出応答を送信するか否かを制御する手段とを有する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、プリンタ、画像入力、文書ファイリング、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置に付加してその機能と柔軟性を拡張する拡張制御装置を含む拡張画像処理システムに関するものである。
近年、プリンタ、スキャナ、FAX、あるいはそれらの機能を複合的に備えた画像処理装置の多くは、ネットワーク通信機能を備えるようになっている。これらの通信機能を備えた画像処理装置の中には、ネットワークを介して接続されたPCやサーバなどへ画像データを送付するデータ転送機能を備えるものもある。
このようなデータ転送機能では、電子メールを転送するためのSMTPプロトコル、インタフェースax、ファイルアップロードが可能なHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコル、ファイル送付を行うFTP(File Transfer Protocol)プロトコルなどの上位プロトコルが利用されている。
一方、画像処理装置の機能を拡張する手段として拡張制御装置がある。拡張制御装置は、ユーザ環境で使用されているネットワーク(LAN)の通信方式のデータを、画像処理装置が持つインタフェース方式に適したデータに変換するネットワーク機能拡張を行う。また、拡張制御装置は、通信データをスプールするストレージ拡張機能や、画像処理装置やあるいはクライアント装置で行う処理の一部を肩代わりするなどの負荷分散機能などを行う。
このような拡張制御装置と画像処理装置との接続形態、画像処理装置が備えているネットワーク通信機能を介するものがある。この場合の接続形態では、画像処理装置とLANとの間に拡張制御装置が入り、拡張制御装置が両者の橋渡しを行う機能を持つデュアルネットワーク型と、画像処理装置と拡張制御装置がそれぞれLANに接続する単一ネットワーク型とがある。
単一ネットワーク型と、デュアルネットワーク型とを比較した場合、デュアルネットワーク型は拡張制御装置と画像処理装置の間は独立したローカルネットワークを構成するため、LANの帯域を消費しないという利点がある。そして、拡張制御装置と画像処理装置との間では大量の画像データが交換されるが、デュアルネットワーク型の場合には、ローカルネットワークがLANよりも広帯域の伝送方式を利用することが容易である。
さらに、デュアルネットワーク型では、拡張制御装置と画像処理装置とが一つのネットワーク機器として振舞う。一方、単一ネットワーク型では、拡張制御装置と画像処理装置とのそれぞれが、ネットワークアドレスなどの論理資源やハブのポートなどの物理資源を消費する。従って、デュアルネットワーク型は単一ネットワーク型に比べてLANにおけるネットワーク資源の消費量が少ない、という利点がある。
特開2003−99230には、画像処理装置に接続された拡張制御装置により追加機能能力を提供するための方法が開示されている。
図1は、従来および本実施例における拡張画像処理システムが利用されるネットワーク環境の一例を示す模式図である。
拡張画像処理システム10は画像処理装置100と拡張制御装置101から構成されるシステムであり、プリンタ、画像入力、文書ファイリング、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置100に対してさらに拡張された機能を提供する。画像処理装置100と拡張制御装置101の第2ネットワークインタフェース21は、第2のネットワーク401によって接続されている。拡張制御装置101の第1ネットワークインタフェース20は第1のネットワーク400に接続され、第1のネットワーク400を介して他のネットワークノードと通信する。
ホストコンピュータ(PC)11は個人向けの情報処理装置であり、主にユーザの机上に置かれ各種のアプリケーションプログラムが実行される。ホストコンピュータ11は第1のネットワーク400に接続され、第1のネットワーク400を介して他のネットワークノードが提供するサービスを利用したり、他のネットワークノードにサービスを提供したりする。
サーバコンピュータ12は大規模な情報処理装置であり、第1のネットワーク400に接続され、第1のネットワーク400を介して主に他のネットワークノードに対するサービスを提供する。
プリンタ13はネットワーク対応した周辺機器であり、第1のネットワーク400に接続され、第1のネットワーク400を介して他のネットワークノードに対して画像処理装置100のサービスを提供する。
ルータ14はネットワークとネットワークを接続するネットワークノードであり、インターネットやバーチャルプライベートネットワークなどの広域ネットワーク15と第1のネットワーク400とを接続する。
第1のネットワーク400はユーザのオフィスなどに敷設されたローカルエリアネットワークである。
特開2003−99230で開示されている画像処理装置に接続された拡張制御装置により追加機能能力を提供するための方法によれば、拡張制御装置の第1のネットワークインタフェース20のIPアドレスは、画像処理装置のIPアドレスを使用する。
ところで、インターネットで用いられる通信プロトコルとして、近年Internet Protocol Version 6(IPv6)が用いられ始めている。IPv6では、アドレスが128ビット長である。現在の一般的な使用形態では、上位64ビットが主にルータ間で経路を識別するためのデータでありプレフィックスと呼ばれる。プレフィックスは主にルータから、ルータが管理するリンク内の各装置に広告され、各装置は広告されたプレフィックスを、自身のアドレスの上位64ビットとする。実際には、リンクローカルアドレスと呼ばれるリンク内での通信にのみ使用するアドレスなど、これとは異なるアドレスも使用するが、本発明とは関係ないので説明を省略する。下位64ビットは、各装置が自由に割り振るデータであり、インタフェース識別子と呼ばれる。
各装置がインタフェース識別子を生成する一般的な方法として、各装置固有のIDから64ビットのアドレスを生成するEUI−64(64−bit extended unique identインタフェースier)と呼ばれる方法がある。例えば、リンクがイーサネット(登録商標)で構成される場合、装置のMedium Access Control Address(MAC−48)を3バイトに分割し、その間にff:feを挿入し、最上位バイトの02でマスクされるビットを反転して、64ビットのインタフェース識別子を生成する。例として、装置のMAC−48が00:80:90:a0:b0:c0である場合は、インタフェース識別子は0280:90ff:fea0:b0c0となる。なお、ここでは簡単化のため装置と記しているが、厳密には装置のネットワークインタフェースである。
インタフェース識別子の生成方法は任意であるので、上記の方法で生成されたインタフェース識別子が、リンク内で一意である保証はない。そこで、このインタフェース識別子を使用したリンクローカルアドレスを仮アドレスとして、仮アドレスと同じアドレスを使用している他の装置が同一リンク上にないかを確かめる(重複アドレス検出)。これは、要請マルチキャストと呼ばれるマルチキャストアドレスに対して、仮アドレスを使用している装置がないかを問い合わせるメッセージ(近隣要請メッセージ)を発行することで行なわれる。要請マルチキャストは、ff02::1:ff00:0000と仮アドレスの下位24ビットとの論理和をとったものである。上記例のインタフェース識別子を用いる場合は、ff02::1:ffa0:b0c0となる。
これに対し、仮アドレスを使用している装置があれば使用している旨を表すメッセージ(近隣通知メッセージ)が発行される。使用している旨を表すメッセージが発行されなければ、当該装置は、仮アドレス中のインタフェース識別子を正式に使用する。近隣通知メッセージが発行されると、他のインタフェース識別子を割り当てる。
特開2003−99230号公報
これに対し、仮アドレスを使用している装置があれば使用している旨を表すメッセージ(近隣通知メッセージ)が発行される。使用している旨を表すメッセージが発行されなければ、当該装置は、仮アドレス中のインタフェース識別子を正式に使用する。近隣通知メッセージが発行されると、他のインタフェース識別子を割り当てる。
しかしながら、上述した従来の技術では、重複アドレス検出がリンク毎に行われる。つまり、第1のネットワークインタフェース20のアドレスに関する重複アドレス検出は、第1のネットワーク400に対してのみ行われ、第2のネットワーク401に対して行われない。また、第2のネットワークインタフェース21のアドレスに関する重複アドレス検出は、第2のネットワーク401に対してのみ行われ、第1のネットワーク400に対して行われない。第1のネットワーク400上のホストコンピュータがリンクローカルアドレスのインタフェース識別子を乱数などから作成したり、手動で設定しているなどの場合、拡張制御装置の第2のネットワークインタフェース21のリンクローカルアドレスと重複する可能性がある。この場合、画像処理装置と第1のネットワーク400上の当該リンクローカルアドレスのホストコンピュータ間では通信できないという問題があった。
上述した課題を解決するために、本発明は、画像処理装置と拡張制御装置とからなる拡張画像処理システムにおいて、
前記拡張制御装置は、
第1および第2のインタフェースを有し、
前記第1のインタフェースは前記拡張制御装置を複数のホストコンピュータが属する第1のネットワークに接続し、前記第2のインタフェースは前記拡張制御装置を前記画像処理装置が属する第2のネットワークに接続し、
第2のインタフェースのアドレスに関する重複アドレス検出要求を第2のインタフェースを介して第2のネットワークへ送信し、さらに、第1のインタフェースを介して第1のネットワークへ送信する重複アドレス検出要求送信手段と、
前記重複アドレス検出要求送信手段によって送信された重複アドレス検出要求に応答がない場合に第2のインタフェースのアドレスを決定する決定手段と、
第1のインタフェースを介して受信した重複アドレス検出要求に対して、第1のインタフェースのアドレスあるいは第2のインタフェースのアドレスと重複しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に従って、重複アドレス検出応答を送信するか否かを制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
前記拡張制御装置は、
第1および第2のインタフェースを有し、
前記第1のインタフェースは前記拡張制御装置を複数のホストコンピュータが属する第1のネットワークに接続し、前記第2のインタフェースは前記拡張制御装置を前記画像処理装置が属する第2のネットワークに接続し、
第2のインタフェースのアドレスに関する重複アドレス検出要求を第2のインタフェースを介して第2のネットワークへ送信し、さらに、第1のインタフェースを介して第1のネットワークへ送信する重複アドレス検出要求送信手段と、
前記重複アドレス検出要求送信手段によって送信された重複アドレス検出要求に応答がない場合に第2のインタフェースのアドレスを決定する決定手段と、
第1のインタフェースを介して受信した重複アドレス検出要求に対して、第1のインタフェースのアドレスあるいは第2のインタフェースのアドレスと重複しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に従って、重複アドレス検出応答を送信するか否かを制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明によって、拡張制御装置の第2のネットワークインタフェース21のアドレスと第1のネットワーク上のホストコンピュータのアドレスとが重複することを防止できる。
(実施例1)
図2は、本実施例における画像処理装置100と拡張制御装置101の組み合わせによって構成された拡張画像処理システムのブロック図である。
図2は、本実施例における画像処理装置100と拡張制御装置101の組み合わせによって構成された拡張画像処理システムのブロック図である。
画像処理装置100は、プリンタ、画像入力、文書ファイリング、文書送受信、画像変換など各種の基本的な画像処理機能を提供する。
リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダー部200は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
制御装置110は、リーダー部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらに第1のネットワーク400にと接続されている。制御装置110は、リーダー部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、第1のネットワーク400を介して図示しないクライアント装置へ送信するスキャナ機能、クライアント装置から第1のネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
操作部150は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
拡張制御装置101は制御装置本体170と周辺機器171から構成される。拡張制御装置本体170は、オペレーティングシステムや各種デバイスドライバや各種アプリケーションプログラムを含むソフトウェアを実行することができる。周辺機器171は各種の周辺機器であり、拡張制御装置101のハードウェアを拡張する。
画像処理装置100と拡張制御装置101は第2のネットワーク401を介して接続され相互に通信できる。
図3は、画像処理装置100の制御装置110のハードウェア構成を示すブロック図である。
メインコントローラ3011は、主にCPU3012と、バスコントローラ3013、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
CPU3012とバスコントローラ3013は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU3012はROM3014からROM I/F3015を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、クライアント装置から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ3013は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM3016はDRAM I/F3017によってメインコントローラ3011と接続されており、CPU3012が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
Codec3018は、DRAM3016に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM3019はCodec3018の一時的なワーク領域として使用される。Codec3018はI/F3020を介してメインコントローラ3011と接続され、DRAM3016との間のデータの転送は、バスコントローラ3013によって制御されDMA転送される。
Graphic Processor3035は、画像回転、変倍処理、色空間変換等の処理を行う。
外部通信I/F3021はI/F3022によってメインコントローラ3011と接続され、コネクタ3022によって外部ネットワークと接続される。
汎用高速バス3025には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ3024とI/O制御部3026とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
汎用高速バス3025には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ3024とI/O制御部3026とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
I/O制御部3026には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ3027が2チャンネル装備されており、I/Oバス3028によって外部I/F回路3040,3045に接続されている。
パネルI/F3032は、LCDコントローラ3031に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F3030とから構成される。
操作部150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F3032を介してCPU3012に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F3032から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像処理装置100の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
リアルタイムクロックモジュール3033は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池3034によってバックアップされている。
E−IDEインタフェース3061は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施例においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ3060を接続し、ハードディスク3062へ画像データを記憶させたり、ハードディスク3062から画像データを読み込ませたりする動作を行う。
コネクタ3042と3047は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(3043,3048)とビデオI/F(3044,3049)とから構成される。
スキャナI/F3040は、コネクタ3042を介してリーダー部200と接続され、また、スキャナバス3041によってメインコントローラ3011と接続されており、リーダー部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有する。さらに、スキャナI/F3040は、リーダー部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス3041に出力する機能も有する。
スキャナバス3041からDRAM3016へのデータ転送は、バスコントローラ3013によって制御される。
プリンタI/F3045は、コネクタ3047を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス3046によってメインコントローラ3011と接続されている。そして、プリンタI/F3045は、メインコントローラ3011から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有する。さらに、プリンタI/F3045は、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス3046に出力する機能も有する。
DRAM3016上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ3013によって制御され、プリンタバス3046、ビデオI/F3049を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
図4は、画像処理装置100のコントローラのソフトウェアのモジュール構造を示すブロック図である。
画像処理装置100に内蔵されるコントローラ110によって処理されるソフトウェアは、いわゆるファームウェアとして実装されており、装置のCPU112によって実行される。
リアルタイムOS4001はリアルタイムオペレーティングシステムであり、組み込みシステムの制御に最適化された各種資源管理のサービスと枠組みをその上で動作するソフトウェアのために提供する。リアルタイムOSが提供する各種資源管理のサービスと枠組みには、CPUによる処理の実行コンテクストを複数管理することによって複数の処理を実質的に並行動作させるマルチタスク管理(スレッド管理)、タスク間の同期やデータ交換を実現するタスク間通信、メモリ管理、割り込み管理、各種のデバイスドライバ、ローカルインタフェースやネットワークや通信などの各種プロトコルの処理を実装したプロトコルスタック、などがある。
ファイルシステム4002はハードディスクやメモリなどの記憶装置上に構築されたデータを格納するための機構である。画像処理装置コントローラ110が扱うジョブをスプールしたり各種データを保存したりするために用いる。
ジョブ制御・装置制御モジュール4003は、画像処理装置100のハードウェアを制御し、また、画像処理装置100の主にハードウェアが提供する基本機能(プリント、スキャン、通信、画像変換など)を利用するジョブを制御する。
管理モジュール4004は画像処理装置コントローラ110の動作に係る内部状態を制御するなど、コントローラの動作を管理する。
制御API4005は、この層よりも下位のソフトウェアモジュール群が提供するサービスをこの層よりも上位の組み込みアプリケーション群が利用するために設けられたアプリケーションプログラミングインタフェースである。
ネットワークサービス4006は、制御API4005とネットワークプロトコルとを相互変換することによって、クライアントPCなど外部のネットワークノードから装置の基本機能を利用可能とする。
組み込みアプリケーションロジック4007、プレゼンテーションインタフェース4008、組み込みアプリケーションUI4009は、組み込みアプリケーションを構成する。組み込みアプリケーションは、画像処理装置100の基本機能に加えてさらにコピー、画像スキャン、文書送受信、文書ファイリングなどの上位機能を、制御APIの基本機能を利用して実現する。組み込みアプリケーションロジック4007は、組み込みアプリケーションのビジネスロジック部分に相当する。プレゼンテーションインタフェース4008は組み込みアプリケーションのビジネスロジックとプレゼンテーションロジックを分離するために設けられたインタフェースである。組み込みアプリケーションUI4009は組み込みアプリケーションのプレゼンテーションロジックに相当し、ユーザによる組み込みアプリケーションの操作を可能とするためにグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の表示や入力の制御を行う。組み込みアプリケーションUI4009は、画像処理装置100の操作部140上にローカルなユーザインタフェースを提供するだけでなく、HTMLなどのマークアップ言語とHTTPなどのWeb技術を用いて実現したWebアプリケーションも提供する。ユーザはクライアントPCなどの上で動作するWebブラウザからこのWebアプリケーションに接続して、画像処理装置100を遠隔操作できる。Webアプリケーションとして実装した組み込みアプリケーションのプレゼンテーション層のことをここではリモートUIと呼ぶ。
組み込みJava(登録商標)環境4010は、Java(登録商標)仮想機械を中心に構成されるインタプリタ環境である。組み込みJava(登録商標)環境4010はJava(登録商標)のバイトコードで記述された命令列データを実行時に読み込み結合し、Java(登録商標)仮想機械が命令を逐次的に読み込み解釈し実行するように構成されている。したがって、リアルタイムOSも含めてあらかじめ全体が単一のロードモジュールに静的結合されているファームウェア上にあって、ごく部分的ながらソフトウェアを動的に追加したり入れ替えたりできる拡張性や柔軟性を確保できる。リアルタイムOSやジョブ制御・装置制御APIなどを含むファームウェア(ネイティブシステム)の資源やサービスをJava(登録商標)のプログラムから利用可能なように構成したJava(登録商標)のクラスライブラリ群が、Java(登録商標) Native Interface(JNI)によって提供されている。Java(登録商標)環境4010の基本部分は、よく知られているJava(登録商標) 2 Platform, Micro Editionによって構築されている。
また、画像処理装置100内の組み込みアプリケーションロジックは、拡張制御装置101システム内アプリケーションによって実装されるプレゼンテーションロジックから、制御することが可能になっている。
画像処理装置100には、拡張制御装置101と連携するか否かを制御するためのフラグが設けられており、図示しない不揮発性メモリ等に記憶される。
画像処理装置100には、拡張制御装置101と連携するか否かを制御するためのフラグが設けられており、図示しない不揮発性メモリ等に記憶される。
図5は、本実施例における拡張制御装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
メインCPU5001は、全体の制御を行う中央演算装置であり、ROM5003およびハードディスクユニット5004に記憶されたプログラムを実行する。第1ネットワークインタフェース20は、他の機器との間でネットワークを介したデータ通信を行うための制御部である。CPU5001によって実行されるソフトウェアは、第1のネットワーク400を介して、他のネットワーク機器、あるいは他のコンピュータと双方向のデータのやり取りを行うことができる。第2ネットワークインタフェース21は、画像処理装置100との間でネットワークを介したデータ通信を行うための制御部である。CPU5001によって実行されるソフトウェアは、第2のネットワーク401を介して、画像処理装置100と双方向のデータのやり取りを行うことができる。メモリ5002は、CPU5001で実行する命令や、データなどを保存するための、一般的には揮発性の記憶部である。ROM5003は、基本的なハードウェア制御を行うためのプログラムやデータなどを保存するための読み取り専用記憶部である。ハードディスクユニット5004は、拡張制御装置101本体で実行されるプログラムや演算されたデータなどを保存するための、一般的には不揮発性の記憶部である。ブートプログラム(起動プログラム:ハードやソフトの実行(動作)を開始するプログラム)、複数のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイルそしてネットワーク管理プログラム等を記憶する。周辺機器インタフェース5005は、USB、RS−232Cシリアル、IEEE1394などの仕様を実装した周辺機器171を接続するための制御部である。周辺機器171は、例えば、ユーザを特定するためのユーザ認証装置などである。
図6は,本実施例における拡張制御装置101のソフトウェアのモジュール構成を示すブロック図である。
拡張制御装置101に内蔵されるコントローラ170によって処理されるソフトウェアは、いわゆるファームウェアとして実装されており、装置のCPU7001によって実行される。
第1ネットワークドライバ6001は、第1のネットワーク400に接続される第1ネットワークインタフェース20を制御し,ネットワークとのデータの送受信を行う。
第2ネットワークドライバ6002は、第2のネットワーク401に接続され,第2ネットワークインタフェース21を制御し、ネットワークとのデータの送受信を行なう。
ネットワーク通信制御部6003は、第1ネットワークドライバ2001で受信されるすべてのパケットを検査し、アプリケーション部6007に関係しないパケットを外部側ネットワークインタフェースへ転送する。また、第2ネットワークインタフェースで受信されたすべてのパケットを検査し、アプリケーション部6008に関係しないパケットを第1ネットワークインタフェースへ転送する。
プロトコル処理部6004は、TCP/IPなどのネットワーク通信プロトコルを制御する。
アプリケーション部6005は、暗号化留め置きプリント機能を実行するためのアプリケーションである。ホストコンピュータから暗号化された印刷ジョブをLPDプロトコルで受信して暗号化されたまま一旦ハードディスク7004内に格納する。そして、許可されたユーザによる操作であることがユーザ認証された場合のみ復号化して実際の画像処理装置100へのプリントを行う。
アプリケーション部6006は、画像処理装置100と通信して、画像処理装置100を制御するためのアプリケーションである。
図7は、本実施例における拡張制御装置101の第2のネットワークインタフェース21のリンクローカルアドレスを決定する動作の一例を説明するフローチャートである。
拡張制御装置101は、ステップS1001において、第2ネットワーク・インタフェース21の仮リンクローカルアドレスを生成する。
仮リンクローカルアドレスのインタフェース識別子は、装置のMedium Access Control Address(MAC−48)を3バイトに分割し、その間にff:feを挿入し、最上位バイトの02でマスクされるビットを反転して生成する。
ステップS1002では、第2のネットワークインタフェース21の仮リンクローカルアドレスから要請マルチキャストを生成する。
要請マルチキャストは、ff02::1:ff00:0000と仮リンクローカルアドレスの下位24ビットとの論理和をとったものである。
ステップ1003では、第2のネットワーク401に近隣要請メッセージを送信する。
ステップS1004では、第2のネットワーク401から近隣通知メッセージを受信したか否かを判定する。ステップS1004の判定がYESならばステップS1005へ進み、NOならばステップS1008へ進む。
ステップS1005では、新規の第2のネットワークインタフェース21の仮リンクローカルアドレスを生成する。
新規の第2のネットワークインタフェース21の仮リンクローカルアドレスのインタフェース識別子は、乱数などから生成する。
ステップS1006では、予め決められた試行回数が終了したか否かを判定する。ステップS1006の判定がYESならばステップS1007へ進み、NOならばステップS1002以降を繰り返す。
ステップS1007では、図示しない表示装置にエラーを表示して、終了する。
ステップS1008では、第1のネットワーク400に近隣要請メッセージを送信する。
ステップS1009では、第1のネットワーク400から近隣通知メッセージを受信したか否かを判定する。ステップS1009の判定がYESならばステップS1005へ進み、NOならばステップS1010へ進む。
ステップS1010では、第2のネットワークインタフェース21のリンクローカルアドレスが決定し、終了する。
図8は、本実施例における拡張制御装置101の近隣要請メッセージに対する応答動作の一例を説明するフローチャートである。
拡張制御装置101は、ステップS2001において、第1のネットワークインタフェース20で近隣要請メッセージを受信したか否かを判定する。ステップS2001の判定がYESならばステップS2002へ進み、NOならばステップS2001を繰り返す。
ステップS2002では、受信した近隣要請メッセージの要請マルチキャストアドレスからインタフェース識別子部を取得する。
ステップS2003では、第1のネットワークインタフェース20のインタフェース識別子部と一致するか否かを判定する。ステップS2003の判定がYESならばステップS2004へ進み、NOならばステップS2005へ進む。
ステップS2004では、第1のネットワーク400に近隣通知メッセージを送信して、終了する。
ステップS2005では、第2のネットワークインタフェース21のインタフェース識別子部と一致するか否かを判定する。ステップS2005の判定がYESならばステップS2004へ進み、NOならば終了する。
(実施例2)
上記で説明した本発明に係るプログラムコード及び関連データは、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM中に記憶され、そこからコンピュータに供給されうる。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(制御プログラム)のプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101に供給し、そのコンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101の中央演算ユニット(CPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによって達成される。プログラムやデータをコンピュータに供給する方法として、フレキシブルディスクに記憶させて、例えばコンピュータ本体に(フレキシブルディスクドライブを介して)供給する方法が一般的である。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
上記で説明した本発明に係るプログラムコード及び関連データは、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM中に記憶され、そこからコンピュータに供給されうる。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(制御プログラム)のプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101に供給し、そのコンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101の中央演算ユニット(CPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによって達成される。プログラムやデータをコンピュータに供給する方法として、フレキシブルディスクに記憶させて、例えばコンピュータ本体に(フレキシブルディスクドライブを介して)供給する方法が一般的である。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやハードディスク以外にも,光ディスク,光磁気ディスク,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。また、コンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101が読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ、画像処理装置100、拡張制御装置101上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
10 拡張画像処理システム
11 ホストコンピュータ
12 サーバコンピュータ
13 プリンタ
14 ルータ
15 広域ネットワーク
100 画像処理装置
101 拡張処理装置
400 外部ネットワーク
401 ローカルネットワーク
11 ホストコンピュータ
12 サーバコンピュータ
13 プリンタ
14 ルータ
15 広域ネットワーク
100 画像処理装置
101 拡張処理装置
400 外部ネットワーク
401 ローカルネットワーク
Claims (2)
- 画像処理装置と拡張制御装置とからなる拡張画像処理システムであって、
前記拡張制御装置は、
第1および第2のインタフェースを有し、
前記第1のインタフェースは前記拡張制御装置を複数のホストコンピュータが属する第1のネットワークに接続し、前記第2のインタフェースは前記拡張制御装置を前記画像処理装置が属する第2のネットワークに接続し、
第2のインタフェースのアドレスに関する重複アドレス検出要求を第2のインタフェースを介して第2のネットワークへ送信し、さらに、第1のインタフェースを介して第1のネットワークへ送信する重複アドレス検出要求送信手段と、
前記重複アドレス検出要求送信手段によって送信された重複アドレス検出要求に応答がない場合に第2のインタフェースのアドレスを決定する決定手段と、
第1のインタフェースを介して受信した重複アドレス検出要求に対して、第1のインタフェースのアドレスあるいは第2のインタフェースのアドレスと重複しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の結果に従って、重複アドレス検出応答を送信するか否かを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする拡張画像処理システム。 - 前記アドレスは、前記ネットワーク毎に共通なプレフィックス部とネットワーク接続された装置毎に固有のインタフェース識別子とを含むIPv6のリンクローカルアドレスであることを特徴とする請求項1に記載の拡張画像処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007169305A JP2009010610A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 拡張画像処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007169305A JP2009010610A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 拡張画像処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009010610A true JP2009010610A (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=40325260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007169305A Pending JP2009010610A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 拡張画像処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009010610A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6192873B1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-09-06 | 三菱電機株式会社 | 通信装置、通信システムおよび通信方法 |
-
2007
- 2007-06-27 JP JP2007169305A patent/JP2009010610A/ja active Pending
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TWI648975B (zh) * | 2016-03-31 | 2019-01-21 | 三菱電機股份有限公司 | 通信裝置、通信系統及通信方法 |
KR101919744B1 (ko) | 2016-03-31 | 2019-02-08 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 통신 장치, 통신 시스템 및 통신 방법 |
US20190059065A1 (en) | 2016-03-31 | 2019-02-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Communication apparatus, communication system and communication method |
US10524219B2 (en) | 2016-03-31 | 2019-12-31 | Mitsubishi Electric Corporation | Communication apparatus, communication system and communication method |
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