JP2009009713A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えへの影響を抑えつつ、レンズの曇りを短時間で晴らす。
【解決手段】伝熱部材300の上端側部302と下端側部304が点灯熱によって暖められ温度が上昇すると共に、伝熱部材300の上端側部302と下端側部304によって暖められた空気が、ダミー部エクステンション170とランプ室110の内壁との間の隙間を通って、ダミー部200のランプ室110のレンズ側室110Bに対流する。そして、ダミー部200のレンズ104Aの温度が短時間で上昇し、その結果、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが効果的に短時間で晴れる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
ヘッドライト等の車両用灯具は、ハウジングの開口部にレンズが装着されると共に、レンズとハウジングとによって形成されたランプ室に、光源(ヘッドライトバルブ)が配設されている。
さて、光源としてプロジェクタ灯具が採用された前照灯が知られている。プロジェクタ灯具は、集光された光線を放射する構成のため、レンズに光線が透過する発光部と透過しない非発光部とが生じる。このような構成の前照灯においては、レンズの発光部は比較的高温になるに対して、非発光部は略常温に保たれる。このため、レンズに大きな温度差が生じ、非発光部に結露が生じやすい。
そこで、非発光部に対応したハウジングの内面に、プロジェクタ灯具の光源部から熱源が供給される導熱板を設けることによって、レンズ面の非発光部の温度を上昇させ、レンズの温度分布を均一にして、レンズの非発光部における結露の発生を防止する構成が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
実開平4−66002号公報
しかし、特許文献1の構成は、導熱板がレンズを通して見えるので、見栄えに影響をおよぼしている。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、見栄えへの影響を抑えつつ、レンズの曇りを短時間で晴らすことができる車両用灯具を提供することが目的である。
請求項1に記載の車両用灯具は、開口部を有するハウジングと、前記ハウジングの前記開口部に装着されたレンズと、前記レンズと前記ハウジングとによって形成され、車両幅方向端部近傍にランプ機能を有しないダミー部が設けられると共に、一つ又は複数の光源が配設されたランプ室と、前記ランプ室における前記ダミー部に設けられ、上端部及び下端部が前記ランプ室の内壁との間に隙間を形成しつつ、前記ハウジング側と前記レンズ側とに仕切るダミー部エクステンションと、前記光源の点灯熱が伝熱され、前記ダミー部エクステンションのハウジング側の面における上端部又は上端部近傍に設けられた上端側部と下端部又は下端部近傍に設けられた下端側部とを少なくとも有する伝熱部材と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の車両用灯具では、ランプ室の内外に温度差が生じた場合にレンズに曇りが発生するが、光源を点灯させていると点灯熱によってレンズの温度が上昇し、曇りが晴れてくる。しかし、車両幅方向端部近傍のランプ機能を有しないダミー部のレンズは、点灯熱が伝わりにくいので、このダミー部のレンズの曇りは晴れにくい。
そこで、ダミー部エクステンションを上端部及び下端部がランプ室の内壁との間に隙間を形成しつつ、ランプ室をハウジング側とレンズ側とに仕切る構成とすると共に、ダミー部エクステンションのハウジング側の面における上端部又は上端部近傍と下端部又は下端部近傍とに伝熱部材の上端側部と下端側部とを少なくとも設ける構成とする。そして、光源の点灯熱が伝熱部材に伝熱され、伝熱部材の上端側部及び下端側部が温度上昇することによって、ダミー部におけるハウジング側の温度が上昇すると共に、温度上昇した空気が上端部と下端部の隙間を通って、レンズ側に対流する。その結果、ダミー部のレンズの温度が短時間で上昇し、ダミー部のレンズの曇りが短時間で晴れる。
なお、伝熱部材の上端側部及び下端側部はダミー部エクステンションのハウジング側の面に設けられているので、レンズ側から(外からレンズを通して)伝熱部材が見えにくい。よって、伝熱部材が設けられていても、見栄えへの影響が抑えられる。
請求項2に記載の車両用灯具は、請求項1に記載の構成において、前記ダミー部エクステンションに、前記レンズ側と前記ハウジング側とを連通する通気孔が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用灯具では、レンズ側とハウジング側とを連通する通気孔がダミー部エクステンションに形成されている。よって、伝熱部材の上端側部及び下端側部によって暖められた空気が、通気孔を通ってハウジング側からレンズ側に対流する。その結果、ダミー部のレンズの温度が短時間で上昇し、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
請求項3に記載の車両用灯具は、請求項1、又は請求項2に記載の構成において、前記ダミー部における前記レンズに、該ダミー部外よりも透光性が低下、又は遮光された目隠部が設けられていることを特徴している。
請求項3に記載の車両用灯具では、ダミー部におけるレンズには、目隠部が設けられている。よって、伝熱部材やダミー部エクステンションの上端部及び下端部とのランプ室の内壁との間に隙間等が、目隠部を通して見えにくい(ダミー部や隙間が目立たない)。また、ダミー部エクステンションに通気孔が形成された構成とされた場合であっても、通気孔が目隠部を通して見えにくい(通気孔が目立たない)。よって、見栄えへの影響がより抑えられる。
請求項4に記載の車両用灯具は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記伝熱部材の前記上端側部及び前記下端側部は、前記ダミー部エクステンションにおける前ハウジング側の面と前記レンズ側の面とを挟み込んでいることを特徴としている。
請求項4に記載の車両用灯具では、伝熱部材の上端側部及び下端側部がダミー部エクステンションにおけるハウジング側の面とレンズ側の面とを挟み込んでいるので、ダミー部のレンズ室のレンズ側に効果的に伝熱される。よって、ダミー部のレンズの温度がより短時間で上昇し、その結果、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
請求項5に記載の車両用灯具は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記伝熱部材は、車両幅方向に延出され前記光源の上方に配設された延出部を有することを特徴としている。
請求項5に記載の車両用灯具では、光源の上方に配設された伝熱部材の延出部が点灯熱よって暖められ、伝熱部材の上端側部及び下端側部に伝熱される。よって、伝熱部材の上端側部及び下端側部がより短時間で高温となり、その結果、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
請求項6に記載の車両用灯具は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記ランプ室には、前記光源が発した光を前記開口部側に向けて反射するリフレクタが設けられ、前記リフレクタの上部に排気孔が形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の車両用灯具では、点灯熱によって暖められた空気が、リフレクタの排気孔から排気され、最終的に排気された暖かい空気がダミー部に対流することで、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
また、光源の上方に伝熱部材の延出部が配設された構成とされた場合、排気された暖かい空気によって伝熱部材の延出部が暖められる。よって、伝熱部材の上端側部及び下端側部がより短時間で高温になり、その結果、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
請求項7に記載の車両用灯具は、請求項6に記載の構成において、前記ランプ室には、前記排気孔から排気された空気を、前記ダミー部に導く整流板が設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の車両用灯具では、排気孔から排気された暖かい空気が、整流板によって、積極的にダミー部に導かれるので、ダミー部のレンズの曇りが、より短時間で晴れる。
以上説明したように請求項1に記載の車両用灯具によれば、見栄えへの影響を抑えつつ、レンズの曇りを短時間で晴らすことができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用灯具によれば、伝熱部材によって暖められた空気を、ハウジング側から通気孔を通させてレンズ側に対流させているので、ダミー部のレンズの曇りをより短時間で晴らすことができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用灯具によれば、ダミー部におけるレンズに目隠部を設けているので、見栄えへの影響をより抑えることができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両用灯具によれば、ハウジング側からレンズ側に伝熱させて、ダミー部のレンズの曇りをより短時間で晴らすことができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の車両用灯具によれば、伝熱部材の延出部を点灯熱よって暖めて、伝熱部材の上端側部及び下端側部に伝熱させているので、ダミー部のレンズの曇りをより短時間で晴らすることができる、という優れた効果を有する。
請求項6に記載の車両用灯具によれば、点灯熱によって暖められた空気をリフレクタの排気孔から排気させてダミー部に対流させているので、ダミー部のレンズの曇りをより短時間で晴らすことができる、という優れた効果を有する。
請求項7に記載の車両用灯具によれば、点灯熱によって暖められ排気孔から排気された空気を、整流板によって積極的にダミー部に導いているので、ダミー部のレンズの曇りをより短時間で晴らすことができる、という優れた効果を有する。
以下、図1から図7を用いて、本発明における車両用灯具の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、図中の矢印UPは車両上方向を示し、矢印FRは車両前方向を示し、矢印OUTは車両幅方向外側方向を示す。
図1に示すように、車両10の車両前方側端部における車両幅方向両端部には、左右一対の車両用灯具としてのヘッドライト100が配設されている。また、車両10の前端下部には、フロントバンパカバー14が車両幅方向に沿って配設され、このフロントバンパカバー14の車両幅方向両端部に左右一対のフォグランプ20が配設されている。
ヘッドライト100は、正面から見た形状が車両幅方向を長手方向とする略平行四辺形形状とされている(車両幅方向外側の上側の角部が最外側且つ最上側とされ、車両幅方向内側の下側の角部が最内側且つ最下側とされている)。また、車両幅方向外側部分は、車両後方側に湾曲され、前輪16上のフェンダー18側に回り込んでいる。
図2及び図3に示すように、ヘッドライト100は、車両前方側が開口した開口部102A(図3参照)が形成された樹脂製のハウジング102を備えている。図3に示すように、ハウジング102の開口部102Aには、レンズ104が組付けられている(図1も参照)。なお、レンズ104の外周縁部とハウジング102の開口部102Aとの接合部分は、シール部材106によってシールされている。なお、本実施形態においては、このハウジング102とレンズ104とで構成される空間がランプ室110とされている。
図2に示すように、ランプ室110には、光を反射して車両前方側へ向けるための凹鏡面状(椀形状)のリフレクタ132及びリフレクタ134が車両幅方向に並んで配設されている(図1も参照)。そして、光源としてのハイビームバルブ122がリフレクタ132の略中央所定位置に配置されていると共に、光源としてのロービームバルブ124がリフレクタ134の略中央所定位置に配置されている(図3も参照)。
つまり、ランプ室110の車両幅方向内側部分には、光源としてのハイビームバルブ122が設けられ、このハイビームバルブ122の車両幅方向外側に、光源としてのロービームバルブ124が設けられている。また、ロービームバルブ124の車両幅方向外側にはフロントターンシグナルランプ126(所謂、フロントウィンカー)が設けられている。なお、フロントターンシグナルランプ126は、エクステンション150の縦壁部152の凹部152Aの略中央所定位置に配置されている(詳細は後述する)。
図3、図4に示すように、ランプ室110におけるリフレクタ132、134とハウジング102との間にエクステンション150が設けられている。
図4に示すように、エクステンション150は、リフレクタ132、134の開口端部132A,134B(図2を参照)を、レンズ104側から覆う構成とされている。これにより、ヘッドライト100では、リフレクタ132、134の開口端部132A、134Aやリフレクタ132、134とハウジング102との隙間が、レンズ104を通じて露見されないので、意匠性が向上される。なお、レンズ104を通して露見するエクステンション150の車両前方面は、意匠性を更に向上させるための美的処理(例えば、金属蒸着等の表面処理)が施されている。
図2、図4に示すように、エクステンション150は、車両幅方向外側端部とリフレクタ134との間(リフレクタ134の車両幅方向外側)に、縦壁部152が形成されている。この縦壁部152には、車両後方側に凹んだ凹部152Aが形成されている。そして、この凹部152Aの頂点部分の孔152Bから、図4に示すように、フロントターンシグナルランプ126が突出した構成とされている。なお、凹部152Aの内面(車両前方側面)がフロントターンシグナルランプ126の光を反射する反射面とされている。
さて、図1に示すように、ヘッドライト100の車両幅方向外側部分は、車両後方側に湾曲されフェンダー18側に回り込んでいる。このフェンダー18側に回り込こんだ部分の車両幅方向外側端部近傍は、主として意匠上の目的で設けられており、ヘッドライト100の一部を構成しているが、ランプ機能を有しないダミー部200とされている。なお、より正確には、図7の拡大図で示す領域が、本実施形態におけるダミー部200である。ダミー部200は略三角形をなしている。
図2、図4に示すように、エクステンション150の縦壁部152におけるダミー部200(フェンダー18側に回り込こんだ部分の車両幅方向外側端部近傍)が、ダミー部エクステンション170とされている。よって、図5に示すように、ダミー部200のランプ室110をハウジング側室110Aとレンズ側室110Bとにダミー部エクステンション170が仕切る構成となっている。また、ダミー部エクステンション170の上端部170A及び下端部170Bとランプ室110の内壁(本実施形態の場合は、レンズ104の内面)と間には隙間が形成されている。
図2、図4に示すように、ハウジング102を構成する樹脂よりも熱伝導性が良い、例えば、鉄板など板状の金属からなる伝熱部材300が、エクステンション150の裏面(ハウジング102側の面)に設けられている。伝熱部材300の車両幅方向外側端部は縦壁部152の裏面152C(図4参照、ハウジング102側の面)に設けられ二股に分かれている。二股に分かれた一方の上端側部302は外側に向かって延び、ダミー部エクステンション170の上端部170Aに沿って設けられている。また、二股に分かれた他方の下端側部304は、外側斜め下方に向かって延びたのち、先端側部分304Bが斜め上方向かって湾曲され、ダミー部エクステンション170の下端部170Bに沿って設けられている。つまり、ダミー部200に対応する領域を囲うように伝熱部材300の上端側部302と下端側部304とが構成されている(図4を参照)。
更に図2及び図5に示すように、伝熱部材300の上端側部302及び下端側部304の先端側部分304Bは、ダミー部エクステンション170の裏面170C(ハウジング102側面)から表面170D(レンズ104側面)に折り返されている。つまり、ダミー部エクステンション170の裏面170Cと表面170Dとを伝熱部材300の上端側部302と下端側部304の先端側部分304Bが挟み込んだ構成とされている。
なお、図5に示すように、伝熱部材300の上端側部302と下端側部304の先端側部分304Bが折り返されていても、伝熱部材300の上端側部302と下端側部304の先端側部分304Bとランプ室110の内壁(本実施形態の場合は、レンズ104の内面)と間には隙間が形成されている。
また、図2、図4、図5に示すようにダミー部エクステンション170には、水平方向を長手方向とするスリット状の通気孔172が複数形成されている。
更に、図6に示すように、ダミー部200におけるレンズ104Aには、フィクスチャ(反射鏡)105が設けられている。
一方、図2、図4に示すように、伝熱部材300は、車両幅方向内側方向に延出した延出部310を有している。この延出部310は、車両幅方向内側のリフレクタ132よりも車両幅方向内側まで延出されている。また、図3に示すように、エクステンション150の上部の下面150Aに貼り付けられている。
図2に示すように、リフレクタ132、134の上部には、排気孔133、135が形成されている。なお、排気孔133、135は、伝熱部材300の延出部310の下方(ほぼ真下)に位置する(図3も参照)。
また、ランプ室110におけるエクステンション150の上部とリフレクタ132、134との間には、板状の整流板252が長手方向を車両幅方向(板厚方向は上下方向)として配設されている(図3も参照)。この整流板252は、排気孔133、135よりも車両後方側及び下方に配設されている(図3も参照)。また、リフレクタ134の車両幅方向外側には、板状の整流板254が長手方向を上下方向(板厚方向は車両幅方向)として配設されている。よって、車両前方側から見ると、整流板252と整流板254とで略L字形状が形成される。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
ハイビームバルブ122又はロービームバルブ124が点灯され、ランプ室110の内外に温度差が生じると、レンズ104に曇りが発生する(結露が発生する)。しかし、ハイビームバルブ122又はロービームバルブ124を点灯させていると点灯熱によってレンズ104の温度が上昇し、曇りが晴れてくる。
しかし、図2、図7に示す車両幅方向端部近傍のランプ機能を有しないダミー部200は、点灯熱が伝わりにくいので、ダミー部200のレンズ104Aの曇りは晴れにくい。
そこで、図2、図4、図5等に示すように、本実施形態では、ダミー部エクステンション170の上端部170A及び下端部170Bとランプ室110の内壁(本実施形態の場合はレンズ104の内面)との間に隙間が形成された構成とすると共に、ダミー部200を囲むようにダミー部エクステンション170の上端部170A及び下端部170Bに伝熱部材300の上端側部302及び下端側部304が設けられている。
これにより、伝熱部材300の上端側部302と下端側部304が点灯熱によって暖められ温度が上昇すると共に、伝熱部材300の上端側部302と下端側部304によって暖められた空気が、図5の矢印G1,G3に示すように、ダミー部エクステンション170とランプ室110の内壁との間の隙間を通って、ダミー部200のランプ室110のレンズ側室110Bに対流する。そして、ダミー部200のレンズ104Aの温度が短時間で上昇し、その結果、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが効果的に短時間で晴れる。
更に図5に示すように、ダミー部エクステンション170には、通気孔172が形成されている。よって、図5の矢印G2に示すように、暖められた空気が通気孔172を通ってレンズ側室110Bに対流しダミー部200のレンズ104Aの温度が上昇する。その結果、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが、より短時間で晴れる。なお、通気孔172は、伝熱部材300の下端側部304よりも上方に形成されているので、伝熱部材300の下端側部304によって暖められ上昇した空気が、通気孔172を通って対流しやすい構成とされている。
また、ダミー部エクステンション170の裏面170Cと表面170Dとを伝熱部材300の上端側部302と下端側部304の先端側部分304Bが挟み込んだ構成とされているので、レンズ側室110Bがより短時間で暖められる。よって、ダミー部200のレンズ104Aの温度がより短時間で上昇するので、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが、より短時間で晴れる。
一方、図2、図3、図4等に示すように、ハイビームバルブ及びロービームバルブ124の点灯熱によってリフレクタ132、134内の空気の温度が上昇しリフレクタ132、134内で対流するが、温度上昇した空気の一部が排気孔133、135から排気される(矢印K1,K2参照)。
そして、排気された暖かい空気によって、伝熱部材300の延出部310が暖められ、上端側部302及び下端側部304に伝熱される。つまり、伝熱部材300の上端側部302及び下端側部304が、より短時間で高温となり、その結果、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが、より短時間で晴れる。
更に、図2の矢印Fに示すように、ランプ室110に設けられた整流板252、254によって、排気孔133、135から排気された暖かい空気が、リフレクタ132、134の車両後方側の空間に流れないで、車両幅方向外側のダミー部200に導かれる。よって、ダミー部200のレンズ104Aの曇りが、より短時間で晴れる。
なお、図2、図3、図4、図5等に示すように、伝熱部材300は、上端側部302と下端側部304の折り返されている部分を除き、ダミー部エクステンション170の裏面170C(ハウジング102側の面)に設けられているので、外からレンズ104を通して見えにくい。
更に、本実施形態においては、図6に示すように、ダミー部200におけるレンズ104Aには、フィクスチャ(反射鏡)105が設けられている。よって、ダミー部エクステンション170の通気孔172、伝熱部材300の上端側部302及び下端側部304の折り返されている部分、ダミー部エクステンション170の上端部170A及び下端部170Bとのランプ室110の内壁との間に隙間等が、レンズ104Aのフィクスチャ105を通してほぼ見えない構成とされている。
したがって、本実施形態のようにダミー部200のレンズ104Aの曇りを短時間で晴らす構成としても、見栄えへの影響が抑えられる。なお、ダミー部200はランプ機能を有していないので、ダミー部200におけるレンズ104Aにフィクスチャ(反射鏡)105が設けられていても、問題ない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、ダミー部エクステンション170の上端部170A及び下端部170Bに伝熱部材300の上端側部302及び下端側部304が設けられているが、これに限定されない。ダミー部エクステンション170の上端部170Aよりも若干下側(つまり、上端部近傍)或いは下端部170Bよりも若干上側(つまり、下端部近傍)に、伝熱部材の上端側部及び下端側部が設けられた構成であってもよい。
また、例えば、図1、図2に示すように、上記実施形態のヘッドライト100は、ハイビームバルブ122、ロービームバルブ124、フロントターンシグナルランプ126が一体となった構成であったが、これに限定されない。フロントターンシグナルランプ126がヘッドライトに一体的に設けられていない構成であってもよい。また、ハイビームバルブ122及びロービームバルブ124のいずれか一方のみが設けられた構成であってもよい。或いは、三灯以上のバルブ(光源)が設けられた構成であってもよい。
また、例えば、図6に示すように、上記実施形態のヘッドライト100は、ダミー部200におけるレンズ104Aにフィクスチャ(反射鏡)105が設けられていたが、これに限定されない。ダミー部200におけるレンズ104Aに、ダミー部200の領域外よりも透光性が低下、又は遮光され、外から見えにくくされていれば、どのような方法や処理であってもよい。
また、上記実施形態のヘッドライト100では、伝熱部材300の延出部310は、車両幅方向内側に配設されたリフレクタ132よりも車両幅方向内側まで延出されていたがこれに限定されない。例えば、リフレクタ132よりも車両方向外側までしか延出されていなくてもよい。或いは、伝熱部材が延出部を有しない構成であってもよい。
また、上記実施形態のヘッドライト100では、エクステンション150はリフレクタ132、134の開口端部132A,134B(図2を参照)をレンズ104側から覆う構成とし、そのダミー部200部分がダミー部エクステンション170とされた構成であったがこれに限定されない。ダミー部エクステンションが別部材構成とされた構成であってもよい。
また、例えば、図1に示すように、上記実施形態のヘッドライト100では、ランプ機能の有しないダミー部200は、車両幅方向外側端部近傍であったが、これに限定されない。車両幅方向内側端部近傍がダミー部とされたヘッドライトであってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、本発明は、ヘッドライト100に適用したが、これに限定されない。他の車両用灯具、例えばフォグランプ20(図1参照)やテールランプ(図示略)等にも、本発明を適用することができる。
本発明の実施形態にかかるヘッドライトが設けられた車両の前部を示す斜視図である。 図1に示すヘッドライトの内部構造を示す斜視図である。 図1に示すヘッドライトのA−A断面の断面図である。 図1に示すヘッドライトを車両後方側から見た内部構造を示す図である。 図1に示すヘッドライトのダミー部のB−B断面の断面図である。 図1に示すヘッドライトのダミー部のレンズを示す図である。 図1に示すヘッドライトのダミー部を拡大した拡大図である。
符号の説明
100 ヘッドライト(車両用灯具)
102 ハウジング
102A 開口部
104 レンズ
105 フィクスチャ(目隠部)
110 ランプ室
122 ハイビームバルブ(光源)
124 ロービームバルブ(光源)
132 リフレクタ
133 排気孔
134 リフレクタ
135 排気孔
150 エクステンション
170 ダミー部エクステンション
170A 上端部
170B 下端部
172 スリット(通気孔)
200 ダミー部
252 整流板
254 整流板
300 伝熱部材
302 上端側部
304 下端側部
310 延出部

Claims (7)

  1. 開口部を有するハウジングと、
    前記ハウジングの前記開口部に装着されたレンズと、
    前記レンズと前記ハウジングとによって形成され、車両幅方向端部近傍にランプ機能を有しないダミー部が設けられると共に、一つ又は複数の光源が配設されたランプ室と、
    前記ランプ室における前記ダミー部に設けられ、上端部及び下端部が前記ランプ室の内壁との間に隙間を形成しつつ、前記ハウジング側と前記レンズ側とに仕切るダミー部エクステンションと、
    前記光源の点灯熱が伝熱され、前記ダミー部エクステンションのハウジング側の面における上端部又は上端部近傍に設けられた上端側部と下端部又は下端部近傍に設けられた下端側部とを少なくとも有する伝熱部材と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記ダミー部エクステンションに、前記レンズ側と前記ハウジング側とを連通する通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記ダミー部における前記レンズに、該ダミー部外よりも透光性が低下、又は遮光された目隠部が設けられていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記伝熱部材の前記上端側部及び前記下端側部は、前記ダミー部エクステンションにおける前ハウジング側の面と前記レンズ側の面とを挟み込んでいることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記伝熱部材は、車両幅方向に延出され前記光源の上方に配設された延出部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記ランプ室には、前記光源が発した光を前記開口部側に向けて反射するリフレクタが設けられ、
    前記リフレクタの上部に排気孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  7. 前記ランプ室には、前記排気孔から排気された空気を、前記ダミー部に導く整流板が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010084973A1 (ja) 2009-01-20 2010-07-29 日本電気株式会社 入力装置、情報処理装置、入力方法およびプログラム
JP2011129476A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用ランプ
JP2013152896A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Stanley Electric Co Ltd 車両用灯具

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