JP2009008797A - 現像装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハイブリッド現像方式の現像装置(7)であって、像担持体に対峙した開口を有するハウジング(30)と、ハウジング内に配設されており、キャリア及びトナーによる磁気ブラシを形成させる磁石(56)を備えた磁気ロール(50)と、開口にて磁気ロールの回転軸線に対して略平行に並設されており、磁石の軸方向の幅よりも短い幅のスリーブ(64)を備えるとともに、スリーブの回転軸方向の幅よりも短い幅に形成され、磁気ブラシから移送されたトナーの薄層を形成させる磁石(66)を備えた現像ロール(60)と、スリーブの端部分に形成されたトナー層をスリーブの略中央部分に形成されたトナー層と同様に回収すべく、スリーブの端部分に対峙した磁気ブラシの密度を強化するブラシ密度強化手段(80)とを具備する。
【選択図】図5
Description
ここで、この現像装置には、いわゆるハイブリッド現像による方式がある。詳しくは、当該方式は、2成分現像方式と1成分現像方式とを組み合わせたものであり、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させ、このトナーのみをドラムに供給し、その表面にトナー画像を現像している。
また、上述した磁気ブラシロールでは、上記スリーブの幅に亘って形成されたトナー層を現像後に掻き取るために、その磁石の幅が上記スリーブの幅よりも長く形成されている。
これに対し、例えば現像ロールに磁石を設けるために、その両端部分を支持するフランジをスリーブに設ける場合のように、現像ロールの磁石の幅がスリーブの幅よりも短く形成されるときには、このスリーブの両端部分には磁石のない領域が存在することになる。つまり、スリーブの略中央部分に形成されたトナー層は回収される一方、この両端部分に形成されたトナー層は回収され難くなる。
しかも、現像ロールのスリーブの幅を長くすることなく、このスリーブの端部分に形成されたトナー層がその略中央部分に形成されたトナー層と同様に回収できることから、現像装置の小型化に寄与する。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、ブラシ密度強化手段は、磁気ブラシを形成させる磁石の主極磁力の値について、スリーブの端部分に対峙する値をスリーブの略中央部分に対峙する値よりも約10mT以上の大きな値に設定しており、このスリーブの端部分におけるブラシ密度が略中央部分におけるブラシ密度よりも高められているので、現像ロールのスリーブの両端の磁石が存在しない部分のトナー層を回収することが可能となるため、現像ロールのスリーブの幅はより大きな印字可能幅になる。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、ブラシ密度強化手段は、磁気ブラシを形成させる磁石の主極角度の位置について、スリーブの端部分に対峙する位置をスリーブの略中央部分に対峙する位置よりも、磁気ロールの回転方向で見て上流側に約5°以上移動した位置に設定しており、このスリーブの端部分におけるブラシ密度を中央部分におけるブラシ密度よりも高められていることから、現像ロールのスリーブの両端の磁石が存在しない部分のトナー層を回収することが可能となるため、現像ロールのスリーブの幅はより大きな印字可能幅になる。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、現像ロールのスリーブの幅がより大きな印字可能幅になり、次回の現像に差が生じ難くなることから、良好な画像形成が行われ、画像形成装置の信頼性向上に寄与するし、また、現像ロールのスリーブの幅を長くすることなく、より大きな印字可能幅になるので、画像形成装置の小型化にも寄与する。
図1は、本実施例であるタンデム方式のカラープリンタの概略構成図であり、同図の右方向がプリンタ1の正面に対応し、左方向が背面に対応している。
同図に示されるように、この装置本体2の下部には用紙のカセット3が配置されており、カセット3には画像形成前の用紙Pが積層状態で収容され、この用紙Pはローラ21を介して1枚ずつ分離され、カセット3から左方向に向けて送出される。
一方、この排出分岐部74とカセット3との間には両面印刷用ユニット78が配置されており、このユニット78では定着部72から排出された用紙Pをレジストローラ24に戻し、画像形成部4に向けて再び送出する。
また、各ドラム5a〜5dの周囲の適宜位置には、それぞれ対応する帯電器6a,6b,6c,6d、現像装置7a,7b,7c,7d、クリーニング部8a,8b,8c,8dや、中間転写ローラ9a,9b,9c,9dが設けられている。
このベルト10は、ドラム5a〜5dと中間転写ローラ9a〜9dとの間を走行しており、これにより、ドラム5a〜5d上に形成されたトナー画像はベルト10上に1次転写される。なお、クリーニング部8a〜8dでは、ドラム5a〜5d上に残留したトナーが除去される。
ところで、本実施例のドラム5a〜5dの外周面には、非晶質シリコン系の層が形成されており、同図において各ドラム5a〜5dの右側には現像装置7a〜7dが設置されている。
より具体的には、図2に示されたハウジング30を有しており、本実施例のハウジング30は、ドラム5に対峙する開口32と、この開口32から下方に向けて延設する周壁34と、この周壁34の下端部分に形成される底壁36とを有している。
このように、当該磁気ブラシでは、強固に付着したトナー層を現像ロール60から機械的な力で引き剥がす一方、現像に必要な新たなトナーを現像ロール60に供給しており、上記現像剤にはトナーの回収と供給との役割が求められる。この役割を果たすには、体積固有抵抗106から1013Ωcmのキャリアを用い、また、平均粒径50μm以下のキャリアを用いてトナーとの接点を増やすことが望ましい。そこで、本実施例のキャリアには、体積固有抵抗1010Ωcm、飽和磁化65emu/g、平均粒径45μmのコーティングフェライトキャリアが用いられている。
ロール60の軸62は、図3に示されるように、ブラシロール50の回転軸線に対して略平行に並設されており、ハウジング30に回転自在に支持されている。また、本実施例の軸62もフランジ部68を有し、その外周にも管状の現像側スリーブ64が嵌合されている。これにより、軸62が図示しない駆動モータによって回転すると、スリーブ64は図2の時計回りに回転する。
そして、本実施例では、この現像側磁石66の両端側もまたフランジ68にそれぞれ狭持されており、このスリーブ64の回転軸方向幅がブラシ側磁石56の軸方向幅よりも短く形成されているので、当該薄層はスリーブ64の外周面の全領域に亘って形成される。
そこで、本実施例では、図示しないコントローラにブラシ密度強化部(ブラシ密度強化手段)80を設け(図3)、現像側磁石66のある領域に対峙するブラシ側磁石56の主極磁力や主極角度と、現像側磁石66のない領域に対峙するブラシ側磁石56の主極磁力や主極角度とをそれぞれ異ならせている。
この片面印刷に対し、両面印刷を行う場合には、定着部72から排出された用紙Pは排出分岐部74にてユニット78側に引き戻され、この用紙Pはレジストローラ24を経て、再び転写部71に向けて送られる。そして、この場合には、用紙Pの未だ印刷がされていない方の面にトナー画像が転写される。
これに対し、例えば現像側磁石66を設けるために、その両端部分を支持するフランジ68をスリーブ64に設ける場合のように、現像側磁石66の幅が現像側スリーブ64の幅よりも短く形成されるときには、このスリーブ64の両端部分には磁石のない領域が存在することになる。つまり、現像側スリーブ64の略中央部分に形成されたトナー層は回収される一方、この両端部分に形成されたトナー層は回収され難くなり、次回の現像に差が生じて画像乱れ等を招くことになる。
しかも、現像ロール60のスリーブを幅の長いスリーブに変更することなく、このスリーブ64の幅がより大きな印字可能幅になることから、現像装置7の小型化に寄与する。
カブリとは、現像装置7における未回収トナーの飛散によって画像上にトナーが被る現象であり、カブリマージンとは、このカブリが発生するドラム5の表面電位と発生しない表面電位との差であり、本実験ではドラム5の表面電位を振ってカブリの発生しない表面電位の最低値を記録している。
一方、ハーフ画像とは印字されたハーフトーンの画像のことであり、その反射濃度(マクベスRD912)の測定値を記録している。そして、上記ハーフ画像濃度差とは、画像の端部分における当該濃度の測定値と画像の略中央部分における当該濃度の測定値との差であり、この差が0.1以内である場合にのみ、同等である(図6中に○で示す)と評価する。
但し、+20mTを超えると、スリーブ64の両端部分には多くの電流が流れ、多くのトナー層が形成され易くなってトナーが飛散し易くなる。そこで、本実施例のように、約+10mTから約+20mTの範囲内の値に設定することが、高密度で掻き取り力の強い適切な磁気ブラシになることが分かる。
但し、+15°を超えると、磁力が小さくなってこの両端部分に形成されたトナー層を回収できなくなる。そこで、本実施例のように、約+5°から約+15°の範囲内の値に設定することが、高密度で掻き取り力の強い適切な磁気ブラシになることが分かる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
5 感光体ドラム(像担持体)
7 現像装置
30 ハウジング
32 開口
50 磁気ブラシロール(磁気ロール)
56 ブラシ側磁石(磁石)
60 現像ロール
64 現像側スリーブ(スリーブ)
66 現像側磁石(磁石)
80 ブラシ密度強化部(ブラシ密度強化手段)
Claims (4)
- キャリアを用いてトナーを帯電させ、該トナーを像担持体に供給してトナー画像を現像させる現像装置であって、
前記像担持体に対峙した開口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配設されており、前記キャリア及び前記トナーによる磁気ブラシを形成させる磁石を備えた磁気ロールと、
前記開口にて前記磁気ロールの回転軸線に対して略平行に並設されており、前記磁石の軸方向の幅よりも短い幅のスリーブを備えるとともに、該スリーブの回転軸方向の幅よりも短い幅に形成され、前記磁気ブラシから移送されたトナーの薄層を形成させる磁石を備えた現像ロールと、
前記スリーブの端部分に形成されたトナー層を該スリーブの略中央部分に形成されたトナー層と同様に回収すべく、該スリーブの端部分に対峙した前記磁気ブラシの密度を強化するブラシ密度強化手段と
を具備することを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置であって、
前記ブラシ密度強化手段は、前記スリーブの端部分に対峙した前記磁気ブラシを形成させる磁石の主極磁力の値を、該スリーブの略中央部分に対峙した前記磁気ブラシを形成させる磁石の主極磁力の値よりも約10mT以上の大きな値に設定することを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置であって、
前記ブラシ密度強化手段は、前記スリーブの端部分に対峙した前記磁気ブラシを形成させる磁石の主極角度の位置を、該スリーブの略中央部分に対峙した前記磁気ブラシを形成させる磁石の主極角度の位置よりも、前記磁気ロールの回転方向で見て上流側に約5°以上移動した位置に設定することを特徴とする現像装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の現像装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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