JP2009007737A - 構造体組立方法と昇降足場装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 N個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てるための昇降足場装置とそれを持いた構造体組立方法を提供しようとする。
【解決手段】
従来の構造体組立方法にかわって、上端部に作業台吊金具を各々に固定したN個の柱部分材を吊り上げて、柱部分材の下端部を基礎面に各々に固定し、作業台を配置し、作業台吊金具から垂れ下がるワイヤロープを巻上機に巻掛け、巻上機を駆動して作業台を柱部分材の上端部の近傍まで上昇させ、作業台を柱部分材に着脱可能に連結した後で、ワイヤロープを送り出して緩め、作業台吊金具を第一の柱部分材から外し、上端部に作業台吊金具を固定された次の柱部分材を吊り上げて、次の柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に各々に固定し、作業台吊金具から垂れ下がったワイヤロープを巻上機に巻掛けた後で、作業台を次の柱部分材から外し、巻上機を駆動して作業台を次の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、N個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法とその昇降足場装置とに係る。特に、柱を組み上げる作業要領に特徴のある構造体組立方法とその昇降足場装置とに関する。
N個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる場合がある。
一般の柱は、複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成される。
例えば、下から上へ順に並べられた第一の柱部分材、第二の柱部分材、第三の柱部分材・・・、第Mの柱部分材が、長手方向に互いに連結される。
例えば、立体式駐車装置は、4個の柱を持つ構造体をもつ。
この様な構造体を基礎面に起立する様に組み立てるのは、最下段の柱部分材を基礎面に組み立てて、その上に次の段の柱部分材を固定し、順に上の段の柱部分材を固定していく。
上記の作業をするのに、作業員の高所作業が発生する。
作業員が安全に作業をするために、各種の工夫がされていいる。
例えば、特別な治具を用意し、柱部分材の上部からワイヤロープを吊り下げ、作業台をワイヤロープに懸垂させ、作業員はその作業台に乗って作業をする。
上記の工夫により作業の安全性を確保できる。
そこで、作業の安全性を維持しつつ、作業効をより向上させたいという要請があった。
特開平5−209472号
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、安全でより効率良くN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法とそのための昇降足場装置とを提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法を、上部で作業員が作業できる作業台と前記作業台に固定され巻き掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできるN個の巻上機と前記巻上機に巻掛けられることをできるN個の作業台昇降用ワイヤロープと前記作業台昇降用ワイヤロープを連結され柱部分材の上端部に着脱可能に固定できる少なくともN個の作業台吊金具とを準備する準備工程と、上端部にN個の前記作業台吊金具を各々に固定したN個の第一の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第一の柱部分材の下端部を基礎面に各々に固定する第一固定工程と、前記作業台をN個の第一の柱部分材に囲まれた空間に配置し、第一の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がる前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛け、前記巻上機を駆動して前記作業台を第一の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第一上昇工程と、前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第一の柱部分材から外す第一掛け替え工程と、上端部に前記作業台吊金具を固定されたN個の第二の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第二の柱部分材の下端部をN個の第一柱部分材の上端部に各々に固定する第二固定工程と、第二の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第一の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第二の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第二上昇工程と、を備える、ものとした。
上記本発明の構成により、第一固定工程で、上端部にN個の前記作業台吊金具を各々に固定したN個の第一の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第一の柱部分材の下端部を基礎面に各々に固定する。第一上昇工程で、前記作業台をN個の第一の柱部分材に囲まれた空間に配置し、第一の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がる前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛け、前記巻上機を駆動して前記作業台を第一の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる。第一掛け替え工程で、前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第一の柱部分材から外す。第二固定工程で、上端部に前記作業台吊金具を固定されたN個の第二の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第二の柱部分材の下端部をN個の第一柱部分材の上端部に各々に固定する。第二上昇工程で、第二の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第一の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第二の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる。
その結果、柱部分材を基礎面に起立させ、その柱部分材の上に次の柱部分材を固定して柱を形成する際に、柱部分材の上部に作業台吊金具を着脱し、作業台吊金具から作業台昇降用ワイヤロープをおろし、作業台昇降用ワイヤロープを利用して作業台を上昇させて、柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に固定する作業を作業台でおこない、作業の安全を確保しつつ、作業効率を向上させることをできる。
以下に、本発明の実施形態に係るいくつかの構造体組立方法を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
本発明の実施形態に係る構造体組立方法は、前記作業台を第二の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第二の柱部分材から外す第二掛け替え工程と、第1の柱部分材から外した前記作業台吊金具を固定された第三の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第三の柱部分材の下端部をN個の第二の柱部分材の上端部に各々に固定する第三固定工程と、第三の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第二の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第三の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第三上昇工程と、を備え、前記準備工程が少なくとも2N個の前記作業台吊金具を準備する。
上記本発明の構成により、第二掛け替え工程で、前記作業台を第二の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第二の柱部分材から外す。第三固定工程で、第1の柱部分材から外した前記作業台吊金具を固定された第三の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第三の柱部分材の下端部をN個の第二柱部分材の上端部に各々に固定する。第三上昇工程で、第三の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第二の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第三の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる。
その結果、柱部分材に次の柱部分材を固定し、その柱部分材の上に次の柱部分材を固定して柱を形成する際に、柱部分材の上部に作業台吊金具を着脱し、作業台吊金具から作業台昇降用ワイヤロープをおろし、作業台昇降用ワイヤロープを利用して作業台を上昇させて、柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に固定する作業を作業台でおこない、作業の安全を確保しつつ、作業効率を向上させることをできる。
本発明の実施形態に係る構造体組立方法は、前記準備工程が一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に固定された作業台保持用連結部材に着脱可能に連結する作業台保持具を準備し、前記第一掛け替え工程が前記作業台保持具を介して前記作業台と前記作業台保持用連結部材とを連結して前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結し、前記第二上昇工程が前記作業台保持具と前記作業台保持用連結部材との連結を解いて前記作業台を第一の柱部分材から外す。
上記本発明の構成により、前記第一掛け替え工程で、前記作業台保持具を介して前記作業台と前記作業台保持用連結部材とを連結して前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩める。前記第二上昇工程で、第二の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台保持具と前記作業台保持用連結部材との連結を解いて前記作業台を第一の柱部分材から外す。
その結果、作業台の重量を柱部分材の前記作業台保持用連結部材に預けたまま、柱部分材の上に次の柱部分材を置く作業と、作業台吊金具を他の柱部分材に連結する作業とを並行しておこなうことをでき、作業効率が向上する。
本発明の実施形態に係る構造体組立方法は、前記作業台吊金具が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するためのボルト穴にボルト結合でき、前記作業台保持用連結部材が前記ボルト穴より下方の位置に固定された板部材でできている。
上記本発明の構成により、前記作業台吊金具が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するためのボルト穴にボルト結合できる。前記作業台保持用連結部材が前記ボルト穴より下方の位置に固定された板部材でできている。
その結果、作業台の重量を柱部分材の前記作業台保持用連結部材に預けたまま、柱部分材と他の柱部分材とを固定するためのボルト穴を流用して前記作業台吊金具を柱部分材に着脱できる。
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てるための昇降足場装置を、N個の柱部分材に囲まれた空間に配置でき上部で作業員が作業できる作業台と、前記作業台の柱部分材に近い位置に固定され巻き掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできるN個の巻上機と、前記巻上機に巻掛けられることをできるN個の作業台昇降用ワイヤロープと、柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するボルト穴にボルト結合できる基礎部とN個の柱部分材に囲まれた空間の中央に向かって張り出し先端部に前記作業台昇降用ワイヤロープを連結される張り出し部とを有するN個の作業台吊金具と、一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に着脱可能に連結する作業台保持具と、を備えるものとした。
上記本発明の構成により、作業台がN個の柱部分材に囲まれた空間に配置でき上部で作業員が作業できる。巻き掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできるN個の巻上機が前記作業台の柱部分材に近い位置に固定される。N個の作業台昇降用ワイヤロープが前記巻上機に巻掛けられることをできる。N個の作業台吊金具が基礎部と張り出し部とを持つ。基礎部が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するボルト穴にボルト結合できる。張り出し部がN個の柱部分材に囲まれた空間の中央に向かって張り出し先端部に前記作業台昇降用ワイヤロープを連結される。作業台保持具が一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に着脱可能に連結する。
その結果、N個の作業台吊金具の張り出し部から各々に吊り下げられたN個の作業台昇降用ワイヤロープがN個の巻上機に各々に巻きかけられ、安定して作業台をN個の柱部分材に囲まれた空間の中を昇降でき、作業台保持具を用いて作業台の重量を柱部分材で直接に支持できる。
以上説明したように本発明に係る複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法は、その構成により、以下の効果を有する。
前記作業台昇降用ワイヤロープをぶら下げた前記作業台吊金具を固定した第一の柱部分材を吊り上げて基礎面に固定し、作業台昇降用ワイヤロープを作業台に設けた巻上機に巻きかけて、作業台を第一の柱部分材の上端部に昇降させ、作業台を第一の柱部分材に固定した後で、作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩めて前記作業台吊金具を外し、前記作業台昇降用ワイヤロープをぶら下げた前記作業台吊金具を固定した第二の柱部分材を吊り上げて、第一の柱部分材の上端部に固定する様にしたので、柱部分材を基礎面に起立させ、その柱部分材の上に次の柱部分材を固定して柱を形成する際に、柱部分材の上部に作業台吊金具を着脱し、作業台吊金具から作業台昇降用ワイヤロープをおろし、作業台昇降用ワイヤロープを利用して作業台を上昇させて、柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に固定する作業を作業台でおこない、作業の安全を確保しつつ、作業効率を向上させることをできる。
また、2N個の作業台吊金具を準備し、第二の柱部分材に固定した作業台吊金具から下がった作業台昇降用ワイヤロープを作業台に設けた巻上機に巻きかけて、作業台を第二の柱部分材の上端部に昇降させ、作業台を第二の柱部分材に固定した後で、作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩めて前記作業台吊金具を外し、第一の柱部分材から外した前記作業台吊金具を固定した第三の柱部分材を吊り上げて、第一の柱部分材の上端部に固定する様にしたので、柱部分材に次の柱部分材を固定し、その柱部分材の上に次の柱部分材を固定して柱を形成する際に、柱部分材の上部に作業台吊金具を着脱し、作業台吊金具から作業台昇降用ワイヤロープをおろし、作業台昇降用ワイヤロープを利用して作業台を上昇させて、柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に固定する作業を作業台でおこない、作業の安全を確保しつつ、作業効率を向上させることをできる。
また、前記作業台保持具を介して前記作業台と前記作業台保持用連結部材とを連結して前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、第二の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台保持具と前記作業台保持用連結部材との連結を解いて前記作業台を第一の柱部分材から外す様にしたので、作業台の重量を柱部分材の前記作業台保持用連結部材に預けたまま、柱部分材の上に次の柱部分材を置く作業と、作業台吊金具を他の柱部分材に連結する作業とを並行しておこなうことをでき、作業効率が向上する。
また、前記作業台吊金具が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するためのボルト穴にボルト結合でき、前記作業台保持用連結部材が前記ボルト穴より下方に固定された板部材でできている様にしたので、作業台の重量を柱部分材の前記作業台保持用連結部材に預けたまま、柱部分材と他の柱部分材とを固定するためのボルト穴を流用して前記作業台吊金具を柱部分材に着脱できる。
以上説明したように本発明に係る複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てるための昇降足場装置は、その構成により、以下の効果を有する。
N個の柱部分材に囲まれた空間に置かれた作業台とN個の柱部分材の近傍に位置する様に作業台に設けられた巻上機とを用意し、N個の柱部分材の上端部から空間の中央に向かって張り出した位置からN個の作業台昇降用ワイヤロープをたらして巻上機に巻きかけ、作業台保持具が作業台の重量を柱部分材に預けられる様にしたので、N個の作業台吊金具の張り出し部から各々に吊り下げられたN個の作業台昇降用ワイヤロープがN個の巻上機に各々に巻きかけられ、安定して作業台をN個の柱部分材に囲まれた空間の中を昇降でき、作業台の重量を柱部分材に預けて作業台吊金具を外すことができる。
従って、簡易な構成で、安全でより効率良くN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法とそのための昇降足場装置とを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
本発明の実施形態に係る昇降足場装置の構成を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る昇降足場装置の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る昇降足場装置の斜視部分図である。図3は、本発明の実施形態に係る連結器の断面図である。図4は、本発明の実施形態に係る巻上機の断面図である。
昇降足場装置は、複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体10を基礎面に起立する様に組み立てるための装置である。
例えば、構造体10は、4本の柱と複数の梁と複数の斜材とで構成される。
柱は、長手方向に連なった複数の柱部分材11、12、13で構成される。
以下、長手方向に連なった複数の柱部分材を、下から順に、第一の柱部分材、第二の柱部分材、第三の柱部分材、第四の柱部分材・・・・、第Mの柱部分材と呼称する。
例えば、柱部分材は、垂直に立てられるH鋼材とH鋼材の側面に所定のピッチで固定される梁用ガセットプレートとで構成される。
H鋼材の端部には、柱部分材を固定するための構造が備えられる。
例えば、第一の柱部分材11は、下端部に基礎面にボルト結合されるプランジが設けられ、上端部に第二の柱部分材12の下端部に固定するための柱用ガセットプレートを固定する複数のボルト穴が設けられる。
例えば、第二の柱部分材12,第三の柱部分材13は、下端部と上端部に他の柱部分材の端部を固定するための柱用ガセットプレートを固定する複数のボルト穴が設けられる。
昇降足場装置は、作業台20と巻上機30と作業台昇降用ワイヤロープ40と作業台吊金具50と作業台保持用連結部材60と吊り用具70と作業台保持具80とで構成される。
作業台20は、上部で作業員が作業できる構造体である。
作業台20は、N個の柱部分材に囲まれた空間に配置でき上部で作業員が作業できる構造体である。
例えば、作業台20は、作業台本体21と安全索22と作業台吊り用アイプレート23とで構成される。
作業台本体21は、上から視て矩形の板構造体である。矩形の上面が作業面を形成する。
安全索は作業台本体21の作業面からの落下を防止するための安全装置である。
作業台吊り用アイプレート23は、作業台20を吊るための吊り金具である。
後述する作業台保持具80の下端部が、作業台吊り用アイプレート23にボルト結合される。
巻上機30は、巻掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできる機構である、巻上機30は、作業台20に固定される。
巻上機30は、作業台の柱部分材に近い位置に固定された機構である。
例えば、4個の巻上機30が、作業台本体21の矩形の四隅に各々に固定される。
巻上機30は、後述する作業台昇降用ワイヤロープ40を巻き掛けられて、作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って作業台20を昇降させる。
巻上機30は、ケーシング31と内歯歯車32と中間歯車33と小歯車34とローラチェーン35とリンク36と連結金具37とで構成される。
ケーシング31は、内歯歯車32を水平軸回りに回転自在に支持する構造体である。
内歯歯車32は、外周に後述する作業台昇降用ワイヤロープ40が嵌り込む溝が設けられ、内周に歯が設けられた円環状の部材である。
中間歯車33は、内歯歯車32の歯に噛みあう遊動する外歯歯車である。
小歯車34は、中間歯車32の歯に噛みあう外歯歯車である。
ローラチェーン35は、一端を内歯歯車32のほぼ上方に位置するようにケーシング31に連結され、他端を内歯歯車32のほぼ下方に位置する様に作業台本体21に揺動自在に固定されたリンク36に連結されたチェーンである。
ローラチェーン35は、内歯歯車の外周に巻き掛けられた作業台昇降用ワイヤロープ40を約180度の円弧の範囲で中心に向かって押付ける。
リンク36は、連結金具37を介して、作業台本体21に揺動自在に支持される機械要素である。
連結金具37は、作業台本体21に固定される部材である。
作業台20の重力が連結部金具37を下方に引っ張ると、ローラチェーン35が作業台昇降用ワイヤロープ40を内歯歯車32の中心部に向かって押付け、作業台昇降用ワイヤロープ40と内歯歯車の外周の溝との摩擦力を大きくする。
駆動機構(図示せす)が小歯車34を回転させると、作業台20が作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って、上昇または下降する。
作業台昇降用ワイヤロープ40は、巻上機30に巻掛けられることをできるワイヤロープである。
作業台昇降用ワイヤロープ40は、一端をシャックルを介して作業台吊金具50に連結し、他端を基礎面Fに連結する。
例えば、4本の作業台昇降用ワイヤロープ40が、上端部を4個の柱の上端部に固定された作業台吊金具50に各々に連結され、垂直に延び、下端部を設置面Fの各々に固定される。
作業台吊金具50は、作業台昇降用ワイヤロープ40を連結され柱部分材11、12、13の上端部に着脱可能に固定できる金具である。
作業台吊金具50は、基礎部51と張り出し部52とを持っていてもよい。
基礎部51は、柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するための柱用ガセットプレートを結合するボルト穴にボルト結合できる部分である。
張り出し部52は、N個の柱部分材に囲まれた空間の中央に向かって張り出し先端部に作業台昇降用ワイヤロープ40を連結される部分である。
柱用ガセットプレート17は、上下方向に連なる柱部分材の付き合わせた端部に設けられたボルト穴にボルト結合される板材である。
作業台保持用連結部材60は、柱部分材11、12、13に固定され、後述する作業台保持具80を介して作業台20を支持する部材である。
作業台保持用連結部材60は、ボルト穴より下方に固定された板部材でできていてもよい。
例えば、作業台保持用連結部材60は、柱部分材に溶接固定されたアイプレートである。
吊り用具70は、クレーンのフックに連結され、柱部分材11、12、13の上端部を把持し、遠隔操作で開放できるシャックル構造である。
連結部70は、吊り用具本体71とセットピン72とセットピン開放用ロープ73と
ロックピン74とロックピン開放用ロープ75とシャックル76とで構成される。
吊り用具本体71は、下方に向いた二股部を持ったシャックルである。
連結部本体71は、後述するセットピン72を二股部を跨いで水平方向に案内自在に支持する案内穴を設けられる。
セットピン72は、連結部本体71の案内穴に嵌まりあうピン構造である。
セットピン72は、側面に後述するロックピン74の端面が嵌まりあう切り欠き部を設けられる。
セットピン72が二股部を跨いで案内穴に支持されるときに、ロックピン74が切り欠き部に嵌まり合う。
セットピン開放用ロープ73は、セットピン72を引っ張ることをできるロープである。セットピン72が、柱部分材が嵌まった二股部を跨いで案内穴に嵌まっている状態で、セットピン開放用ロープ73が引っ張られると、セットピン72が移動して、二股部の間にはまされた柱部分材が開放される。
ロックピン74は、吊り用具本体71に上下方向に移動自在に案内されるピン構造である。
ロックピン開放用ロープ75は、ロックピン74を引っ張ることをできるロープである。ロックピン74がセットピン72の切り欠き部に嵌まっている状態で、ロックピン開放用ロープ75が引っ張られると、ロックピン74が移動して、ロックピン74の下端部と切り欠き部の噛みあいが外れる。
作業台保持具80は、作業台保持用連結部材60と作業台20とを着脱可能に連結する治具である。
作業台保持具は、一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に着脱可能に連結してもよい。
例えば、作業台保持具80は、一の部分を作業台保持用連結部材60に着脱可能にボルト結合され、他の部分をを作業台20に固定された作業台吊り用アイプレート23にボルト結合される。
次に、本発明の実施形態に係る構造体組立方法を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の手順図である。図6は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その1である。図7は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その2である。図8は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その3である。図9は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その4である。図10は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その5である。図11は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その6である。図12は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その7である。図13は、本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その8である。
図中では、図の見やすさのために、一部の斜材を省略した。
構造体組立方法は、
準備工程S10と第一固定工程S11と第一上昇工程S12と第一掛け替え工程S13と第二固定工程S21と第二上昇工程S22と第二掛け替え工程S23と第三固定工程S31と第三上昇工程S32と・・・・とで構成される。
以下、第M固定工程と第M上昇工程と第M掛け替え工程とが連続して続いて、複数の柱部分材が連なった柱で構成される構造体を建造できる。
準備工程S10は、昇降足場装置を準備する工程である。
例えば、上部で作業員が作業できる作業台20と作業台に固定されたN個の巻上機30と巻上機に巻掛けられることをできるN個の作業台昇降用ワイヤロープ40と作業台昇降用ワイヤロープを連結され柱部分材の上端部に着脱可能に固定できる少なくとも2N個の作業台吊金具50と作業台保持用連結部材60と吊り用具70と作業台保持具80とを準備する。
第一固定工程S11は、上端部にN個の作業台吊金具50を各々に固定したN個の第一の柱部分材11をクレーンで吊り上げて、N個の第一の柱部分材11の下端部を基礎面に各々に固定する工程である。
図6は、第一固定工程S11の様子を示している。
予め、作業台吊金具50を第一の柱部材の上端部に固定する。
予め、作業台昇降用ワイヤロープ40を作業台吊金具50に連結する。
作業台保持用連結部材60が、第一の柱部材11の上端部に固定される。
クレーンのフックに吊り用具70を吊り下げて、吊り用具70を第一の柱部分材の上端部に結合する。
吊り用具70の二股部に柱部分材のウェッブを差し込んで、セットピン72をウエッブに設けられた穴に挿入し、ロックピン74でセットピン72をロックする。
クレーンで第一の柱部分材11を吊り下げて、基礎面の所定の位置に置く。
第一の柱部分材11の下端部のフランジを基礎面にボルト結合する。
ロックピン開放用ロープ75とセットピン開放用ロープ73を順に引っ張り、吊り用具70を柱部分材から外す。
第一上昇工程S12は、作業台20をN個の第一の柱部分材11に囲まれた空間に配置し、第一の柱部分材11に固定された作業台吊金具50から垂れ下がる作業台昇降用ワイヤロープ40を巻上機30に巻掛け、巻上機を30駆動して作業台20を第一の柱部分材11の上端部の近傍まで上昇させる工程である。
図7は、第一上昇工程S12の様子を示している。
作業台20を4個の柱で囲まれた空間で組み立てる。
4個の第一の柱部分材11に固定された作業台吊金具50から垂れ下がる4個の作業台昇降用ワイヤロープ40を4個の巻上機30に各々に巻掛ける。
巻上機30を作動させると、作業台20が4個の作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って上昇する。
作業台20を上昇させるに従って、梁15を柱部分材の梁用ガセットプレート14に連結する。
さらに、作業台20を上場または下降させて、斜材16を固定する。
第一掛け替え工程S13は、作業台20を第一の柱部分材11に着脱可能に連結した後で、作業台昇降用ワイヤロープ40を送り出して緩め、作業台吊金具50を第一の柱部分材11から外す工程である。
図8は、第一掛け替え工程S13の様子を示す。
4個の作業台保持具80の下端部を作業台20の4個のアイプレートに各々にボルト結合する。
4個の作業台保持具80の上端部を4個の第一の柱部分材11に固定された作業台保持用連結部材に各々にボルト結合する。
作業台昇降用ワイヤロープ40を送り出して緩める。
作業台吊金具50を第一の柱部分材11から外す。外した作業台吊金具50を地上に降ろす。
地上では、次の工程を実施しているあいだに、外した作業台吊金具50を第三の柱部分材13にボルト結合する。
以下の組立工程が進みにつれて、第二の柱部分材12から外した作業台吊金具50を第四の柱部分材にボルト結合し、第三の柱部分材13から外した作業台吊金具50を第五の柱部分材にボルト結合し、・・・第Mの柱部分材から外した作業台吊金具50を第M+2の柱部分材にボルト結合する。
第二固定工程S21は、上端部に作業台吊金具50を固定されたN個の第二の柱部分材12をクレーンで吊り上げて、N個の第二の柱部分材12の下端部をN個の第一柱部分材11の上端部に各々に固定する。
図9は、第二固定工程S21の様子を示している。
予め、上端部に作業台吊金具50を固定された第二の柱部材を準備されている。
予め、作業台昇降用ワイヤロープ40が作業台吊金具50に連結される。
予め、作業台保持用連結部材60が、第二の柱部分材12に固定される。
クレーンのフックに吊り用具70を吊り下げて、吊り用具70を第二の柱部分材12の上端部に結合する。
クレーンで第二の柱部分材12を吊り下げて、第一の柱部分材の上端部に付き合わせる。
柱用ガセットプレートを第一の柱部分材の上端部と第二の柱部分材の下端部との当てて、ボルト結合する。
第二上昇工程S22は、第二の柱部分材12に固定された作業台吊金具50から垂れ下がった作業台昇降用ワイヤロープ40を巻上機30に巻掛けた後で、作業台20を第一の柱部分材11から外し、巻上機30を駆動して作業台20を第二の柱部分材12の上端部の近傍まで上昇させる工程である。
図10は、第二上昇工程S22の様子を示す。
4個の第二の柱部分材12に固定された作業台吊金具50から垂れ下がる4個の作業台昇降用ワイヤロープ40を4個の巻上機30に各々に巻掛ける。
巻上機30を作動させて、作業台20を4個の作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って僅かに上昇させる。
作業台保持具80の上端部と作業台保持用連結部材60とを繋ぐボルトを外す。
巻上機30を作動させると、作業台20が4個の作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って上昇する。
作業台20を上昇させるに従って、梁15を第二の柱部分材12の梁用ガセットプレート14に連結する。
さらに、作業台20を上場または下降させて、斜材16を梁15に固定する。
第二掛け替え工程S23は、作業台20を第二の柱部分材12に着脱可能に連結した後で、作業台昇降用ワイヤロープ40を送り出して緩め、作業台吊金具50を第二の柱部分材12から外す工程である。
図11は、第二掛け替え工程S23の様子を示す。
4個の作業台保持具80の上端部を4個の第二の柱部分材12に固定された作業台保持用連結部材60に各々にボルト結合する。
作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩める。
作業台吊金具50を第二の柱部分材12から外す。外した作業台吊金具50を地上に降ろす。
地上で、次の工程を実施している場合に、外した作業台吊金具50を第四の柱部分材にボルト結合する。
第三固定工程S31は、第1の柱部分材11から外した作業台吊金具50を固定された第三の柱部分材13をクレーンで吊り上げて、N個の第三の柱部分材13の下端部をN個の第二柱部分材12の上端部に各々に固定する。
図12は、第三固定工程S31の様子を示している。
予め、上端部に作業台吊金具50を固定された第三の柱部材を準備されている。
予め、作業台保持用連結部材60が、第三の柱部分材13に固定される。
クレーンのフックに吊り用具70を吊り下げて、吊り用具70を第三の柱部分材13の上端部に結合する。
クレーンで第三の柱部分材13を吊り下げて、第二の柱部分材の上端部に付き合わせる。
柱用ガセットプレートを第二の柱部分材の上端部と第三の柱部分材の下端部との当てて、ボルト結合する。
第三上昇工程は、第三の柱部分材13に固定された作業台吊金具50から垂れ下がった作業台昇降用ワイヤロープ40を巻上機30に巻掛けた後で、作業台20を第二の柱部分材12から外し、巻上機30を駆動して作業台20を第三の柱部分材13の上端部の近傍まで上昇させる工程である。
図13は、第三上昇工程S32の様子を示す。
4個の第三の柱部分材13に固定された作業台吊金具50から垂れ下がる4個の作業台昇降用ワイヤロープ40を4個の巻上機30に各々に巻掛ける。
巻上機30を作動させて、作業台20を4個の作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って僅かに上昇させる。
作業台保持具80の上端部と作業台保持用連結部材60とを繋ぐボルトを外す。
巻上機30を作動させると、作業台20が4個の作業台昇降用ワイヤロープ40に沿って上昇する。
作業台20を上昇させるに従って、梁15を第三の柱部分材13の梁用ガセットプレート14に連結する。
さらに、作業台20を上場または下降させて、斜材16を梁15に固定する。
以下、順に掛け替え工程と固定工程と上昇工程とを繰り返すと、複数の柱部分材でできた柱を組み立てることができ、N個の柱で構成された構造体を組み立てることができる。
上述の実施形態の構造体組立方法と昇降足場装置とを用いれば、以下の効果を発揮する。
予め昇降足場装置を準備し、作業台昇降用ワイヤロープ40をぶら下げた作業台吊金具50を固定した第一の柱部分材11を吊り上げて基礎面に固定し、作業台昇降用ワイヤロープ40を作業台20に設けた巻上機30に巻きかけて、作業台20を第一の柱部分材11の上端部に昇降させ、作業台20を第一の柱部分材11に固定した後で、作業台昇降用ワイヤロープ40を緩めて作業台吊金具50を外し、作業台昇降用ワイヤロープ40をぶら下げた作業台吊金具50を固定した第二の柱部分材12を吊り上げて、第一の柱部分材11の上端部に固定し、第二の柱部分材12に固定した作業台吊金具50から下がった作業台昇降用ワイヤロープ40を作業台20に設けた巻上機30に巻きかけて、作業台20を第二の柱部分材12の上端部に昇降させ、作業台20を第二の柱部分材12に固定した後で、作業台昇降用ワイヤロープ40を緩めて作業台吊金具50を外し、作業台昇降用ワイヤロープ40をぶら下げた作業台吊金具50を固定した第三の柱部分材13を吊り上げて、第二の柱部分材12の上端部に固定する様にしたので、柱部分材に次の柱部分材を固定し、その柱部分材の上に次の柱部分材を固定して柱を形成する際に、柱部分材の上部に作業台吊金具50を着脱し、作業台吊金具50から作業台昇降用ワイヤロープ40をおろし、作業台昇降用ワイヤロープ40を利用して作業台20を上昇させて、柱部分材の下端部を柱部分材の上端部に固定する作業を作業台20でおこない、作業の安全を確保しつつ、作業効率を向上させることをできる。
また、2N個の作業台吊金具を準備し、第一の柱部分材11から外した作業台吊金具50を第三の柱部分材にボルト結合し、第二の柱部分材12から外した作業台吊金具50を第四の柱部分材にボルト結合し、第三の柱部分材13から外した作業台吊金具50を第五の柱部分材にボルト結合し、・・・第Mの柱部分材から外した作業台吊金具50を第M+2の柱部分材にボルト結合する様にしたので、より作業効率を向上させることをできる。
また、作業台保持具80を介して作業台20と作業台保持用連結部材60とを連結して作業台20を柱部分材に着脱可能に連結した後で、作業台昇降用ワイヤロープ40を巻上機30から外し、作業台吊金具50を柱部分材から外す様にしたので、作業台20の重量を柱部分材に預けたまま、柱部分材の上に次の柱部分材を固定する作業と、作業台吊金具50を他の柱部分材に連結する作業とを並行しておこなうことをでき、作業効率が向上する。
また、作業台吊金具50が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するための柱用ガセットプレート17を結合するためのボルト穴にボルト結合でき、
作業台保持用連結部材60がボルト穴より下方に固定された板部材でできている様にしたので、作業台20の重量を柱部分材に預けたまま、柱部分材と他の柱部分材とを固定するためのボルト穴を流用して作業台吊金具50を柱部分材に着脱できる。
以上説明したように本発明に係る複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てるための昇降足場装置は、その構成により、以下の効果を有する。
N個の柱部分材に囲まれた空間に置かれた作業台20とN個の柱部分材の近傍に位置する様に作業台に設けられ巻きかけられたワイヤロープを巻上げ、または巻き下げできる巻上機とを用意し、N個の柱部分材の上端部から空間の中央に向かって張り出した位置からN個の作業台昇降用ワイヤロープをたらして巻上機に巻きかける様にしたので、N個の作業台吊金具の張り出し部から各々に吊り下げられたN個の作業台昇降用ワイヤロープがN個の巻上機に各々に巻きかけられ、安定して作業台をN個の柱部分材に囲まれた空間の中を昇降できる。
また、一の部分を作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に着脱可能に連結する作業台保持具を準備したので、作業台保持具をもちいて作業台の重量を柱部分材にあずけて、作業台吊金具を着脱できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
4個の柱で構成された構造体の組立を例に説明したが、これに限定されず、2個、3個、5個・・・・N個の柱で構成された構造体の組立であってもよい。
本発明の実施形態に係る昇降足場装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る昇降足場装置の斜視部分図である。 本発明の実施形態に係る連結器の断面図である。 本発明の実施形態に係る巻上機の断面図である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の手順図である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その1である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その2である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その3である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その4である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その5である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その6である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その7である。 本発明の実施形態に係る構造体組立方法の作用図その8である。
符号の説明
F 基礎面
10 構造体
11 第一の柱部分材
12 第二の柱部分材
13 第三の柱部分材
14 梁用ガセットプレート
15 梁
16 斜材
17 柱用ガセットプレート
20 作業台
21 作業台本体
22 安全索
23 作業台吊り用アイプレート
30 巻上機
31 ケーシング
32 内歯歯車
33 中間歯車
34 小歯車
35 ローラチェーン
36 リンク
37 連結金具
40 作業台昇降用ワイヤロープ
50 作業台吊金具
51 基礎部
52 張り出し部
60 作業台保持用連結部材
70 吊り用具
71 吊り用具本体
72 セットピン
73 セットピン開放用ロープ
74 ロックピン
75 ロックピン開放用ロープ
76 シャックル
80 作業台保持具

Claims (5)

  1. 複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てる構造体組立方法であって、
    上部で作業員が作業できる作業台と前記作業台に固定され巻き掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできるN個の巻上機と前記巻上機に巻掛けられることをできるN個の作業台昇降用ワイヤロープと前記作業台昇降用ワイヤロープを連結され柱部分材の上端部に着脱可能に固定できる少なくともN個の作業台吊金具とを準備する準備工程と、
    上端部にN個の前記作業台吊金具を各々に固定したN個の第一の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第一の柱部分材の下端部を基礎面に各々に固定する第一固定工程と、
    前記作業台をN個の第一の柱部分材に囲まれた空間に配置し、第一の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がる前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛け、前記巻上機を駆動して前記作業台を第一の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第一上昇工程と、
    前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第一の柱部分材から外す第一掛け替え工程と、
    上端部に前記作業台吊金具を固定されたN個の第二の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第二の柱部分材の下端部をN個の第一柱部分材の上端部に各々に固定する第二固定工程と、
    第二の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第一の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第二の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第二上昇工程と、
    を備える、
    ことを特徴とする構造体組立方法。
  2. 前記作業台を第二の柱部分材に着脱可能に連結した後で、前記作業台昇降用ワイヤロープを送り出して緩め、前記作業台吊金具を第二の柱部分材から外す第二掛け替え工程と、
    第1の柱部分材から外した前記作業台吊金具を固定された第三の柱部分材をクレーンで吊り上げて、N個の第三の柱部分材の下端部をN個の第二の柱部分材の上端部に各々に固定する第三固定工程と、
    第三の柱部分材に固定された前記作業台吊金具から垂れ下がった前記作業台昇降用ワイヤロープを前記巻上機に巻掛けた後で、前記作業台を第二の柱部分材から外し、前記巻上機を駆動して前記作業台を第三の柱部分材の上端部の近傍まで上昇させる第三上昇工程と、
    を備え、
    前記準備工程が少なくとも2N個の前記作業台吊金具を準備する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造体組立方法。
  3. 前記準備工程が一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に固定された前記作業台保持用連結部材に着脱可能に連結する作業台保持具を準備し、
    前記第一掛け替え工程が前記作業台保持具を介して前記作業台と前記作業台保持用連結部材とを連結して前記作業台を第一の柱部分材に着脱可能に連結し、
    前記第二上昇工程が前記作業台保持具と前記作業台保持用連結部材との連結を解いて前記作業台を第一の柱部分材から外す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造体組立方法。
  4. 前記作業台吊金具が柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するためのボルト穴にボルト結合でき、
    前記作業台保持用連結部材が前記ボルト穴より下方の位置に固定された板部材でできている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の構造体組立方法。
  5. 複数の柱部分材を長手方向に互いに連結して形成されるN個の柱を持つ構造体を基礎面に起立する様に組み立てるための昇降足場装置であって、
    N個の柱部分材に囲まれた空間に配置でき上部で作業員が作業できる作業台と、
    前記作業台の柱部分材に近い位置に固定され巻き掛けられたワイヤロープを巻上げまたは巻き下げできるN個の巻上機と、
    前記巻上機に巻掛けられることをできるN個の作業台昇降用ワイヤロープと、
    柱部分材の上端部に設けられ他の柱部分材に固定するためのガセットプレートを結合するボルト穴にボルト結合できる基礎部とN個の柱部分材に囲まれた空間の中央に向かって張り出し先端部に前記作業台昇降用ワイヤロープを連結される張り出し部とを有するN個の作業台吊金具と、
    一の部分を前記作業台に連結し他の部分を柱部分材の上部に着脱可能に連結する作業台保持具と、
    を備えることを特徴とする昇降足場装置。
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