JP2009007141A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動機構によって用紙トレイを移動させることができ、用紙トレイと駆動機構の係合と解除が切り替わることによって用紙トレイの着脱を容易に行うことが可能な、新規かつ改良された画像形成装置及び画像形成方法を提供すること。
【解決手段】トレイ設置部に着脱可能に設置される用紙トレイ110と、用紙トレイが所定位置に到達したかどうかを検出する位置検出部162、164と、位置検出部が用紙トレイの所定位置を検出したときに駆動されて、用紙トレイをトレイ設置部に収納する方向又はトレイ設置部から排出する方向に駆動させる駆動機構120、220と、駆動機構の位置を用紙トレイに係合する位置と係合を解除する位置との間で切り替える係合切替部170、122とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に用紙トレイを着脱する際に適用して好適な画像形成装置及び画像形成方法に関する。
複写機やプリンター等の画像形成装置では、印刷媒体としての用紙を収納する用紙トレイが装置本体に対して引き出し可能に設けられている。通常、用紙トレイ内の用紙が無くなった際には、用紙トレイを画像形成装置から引き出して用紙トレイ内に用紙を充填補充した後、用紙トレイを画像形成装置内に押し込むという操作が行われる。
また、画像形成装置内に用紙トレイが押し込まれた状態では、保持手段が用紙トレイを画像形成装置内に保持する。保持手段は、外部又は装置本体の振動などによって用紙トレイが装置本体の外部へ外れてしまうことを防止することができる。
特許文献1〜4では、用紙トレイを画像形成装置から引き出す操作、又は用紙トレイを画像形成装置内に押し込む操作を補助する駆動装置が設けられた画像形成装置が開示されている。
特開平5−238565号公報 特開平5−270669号公報 特開平5−278874号公報 特開2005−263346号公報
用紙トレイの引き出し操作又は押し込み操作は、使用者の手動によって行われる場合が一般的である。しかし、内部に大量の用紙が収容可能な大容量の用紙トレイを操作する場合、用紙トレイの重量が重くなるため使用者は大きな力が必要となり、操作性が悪化するという問題があった。
上記の特許文献1〜4に記載された技術では、手動による操作ではなく、機械的な駆動装置を設けることによって用紙トレイの出し入れ操作を補助している。
例えば、特許文献1〜3では、モータ、センサー、ラック・アンド・ピニオン機構を使用して、用紙トレイを駆動させる装置が開示されている。しかし、これらの駆動装置は用紙トレイを画像形成装置の装置本体から完全に取り外すことを想定していない。仮に装置本体から用紙トレイを取り外すことができたとしても、用紙トレイを再装着する場合、用紙トレイに設けられたラックギアがピニオンギアとぶつかり合う可能性がある。そのため、ラックギアとピニオンギアを噛み合わせることができないため、用紙トレイの押し込み操作を安定してスムーズに行うことができないという問題があった。
また、特許文献4では、用紙トレイを完全に押し込み終える装着完了直前に用紙トレイを装置本体に自動的に引き込む装置が開示されている。しかし、装着完了直前にいたるまでの過程では、手動で用紙トレイを押し込む必要があった。また、排出過程では、用紙トレイを引き出す操作を全て手動で行う必要があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、駆動機構によって用紙トレイを移動させることができ、用紙トレイと駆動機構の係合と解除が切り替わることによって用紙トレイの着脱を容易に行うことが可能な、新規かつ改良された画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、トレイ設置部に着脱可能に設置される用紙トレイと、用紙トレイが所定位置に到達したかどうかを検出する位置検出部と、位置検出部が用紙トレイの所定位置を検出したときに駆動されて、用紙トレイをトレイ設置部に収納する方向又はトレイ設置部から排出する方向に駆動させる駆動機構と、駆動機構の位置を用紙トレイに係合する位置と係合を解除する位置との間で切り替える係合切替部とを備えることを特徴とする画像形成装置が提供される。
かかる構成により、駆動機構は、位置検出部によって用紙トレイが所定位置に到達したことが検出されたとき用紙トレイを駆動させる。例えば、用紙トレイが手動によって挿入され、位置検出部による検出があったとき、駆動機構は用紙トレイの収納又は排出方向への駆動を開始する。そして、係合切替部が駆動機構の位置を用紙トレイと係合可能な位置と係合解除する位置との間で切り替えて、用紙トレイと駆動装置が係合されていない状態を設けることができるため、用紙トレイの装置本体への押し込み操作及び引き出し操作が容易となる。
上記駆動機構は、位置検出部が用紙トレイの収納開始又は排出開始を検出したとき駆動されるものであってもよい。かかる構成により、用紙トレイの収納開始又は排出開始に応じて駆動機構を駆動させることができる。
上記位置検出部が用紙トレイの収納完了又は排出完了を検出したとき、駆動機構は駆動を終了し、係合切替部は、駆動機構の位置を用紙トレイとの係合を解除する位置に切り替えるものであってもよい。かかる構成により、用紙トレイの収納完了又は排出完了に応じて、駆動機構と用紙トレイの係合を解除することができる。
上記用紙トレイはラックが設けられ、駆動機構はラックと噛み合うギアを有し、係合切替部は、係合を解除するとき、駆動機構の位置をギアの歯面がラックの歯面と干渉しない位置に切り替えるものであってもよい。かかる構成により、用紙トレイの着脱の際、ラックとギアが干渉することがないため、紙トレイの装置本体への押し込み操作及び引き出し操作がスムーズになる。
上記係合切替部は、ギアと接続されたプランジャーを有するソレノイドであってもよい。かかる構成により、簡潔な構造でギアとラックの係合の切替を行うことができる。
上記ギアは、太陽ギアと、太陽ギアと噛み合う遊星ギアとを有し、係合切替部は、駆動機構の駆動力で遊星ギアの位置を切り替えるものであってもよい。かかる構成により、遊星ギアが太陽ギア周囲を回転することによって、遊星ギアは用紙トレイと係合したり係合が解除されたりする。
上記遊星ギアとラックとの間に、上下方向に移動可能な遊星ギア及びラックと噛み合うラック駆動ギアを備えるものであってもよい。かかる構成により、ラック駆動ギアが上下方向に移動可能であるため、遊星ギアとラック駆動ギアとの干渉、ラック駆動ギアとラックとの干渉を防止することができる。
上記遊星ギアは、第1の遊星ギアと第2の遊星ギアとを有し、係合切替部は、第1の遊星ギアを用紙トレイとの係合を解除する位置から用紙トレイと係合する位置に切り替えるとき、第2の遊星ギアを用紙トレイと係合する位置から係合を解除する位置に切り替えるものであってもよい。かかる構成により、係合切替部の1回の動作で、用紙トレイの押し込み操作又は引き出し操作の準備を行うことができる。
本発明によれば、駆動機構によって用紙トレイを移動させることができ、用紙トレイと駆動機構の係合と解除が切り替わることによって用紙トレイの着脱を容易に行うことができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態の構成)
先ず、図1に基づいて、本発明の各実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。本実施形態は、電子写真方式の例えば複写機やプリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものであり、画像形成装置は、例えば非磁性のトナーと磁性体のキャリアとを混合した現像剤を用いて画像形成を行うものである。
本実施形態の画像形成装置10は、図1に示すように、タンデム方式の画像形成装置10であり、被記録画像の画像信号に応じて、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの色毎に設けられ、各色のトナー像をそれぞれ形成する複数の現像手段1と、各現像手段1で形成したトナー像が順次転写される転写ベルト2aを備えた中間転写体2と、例えばシートなどの記録体Sを収納した用紙トレイ110から記録体Sを取り出しつつこれを搬送する記録体搬送手段3と中間転写体2から記録体Sに転写したトナー像を記録体Sに固定する定着手段4とが主な構成要素とされている。
色毎に設けられた複数の現像手段1は、図1に示すように、それぞれ、略円筒状に形成され、軸線O1周りに回転可能に設けられた感光体ドラム(像担持体)1aと、感光体ドラム1aの外周面を一様に負電荷に帯電させる帯電器1bと、帯電器1bに対して感光体ドラム1aの回転方向T1の上流側に設けられ、感光体ドラム1aの外周面に付着したトナーを除去して清浄化するクリーニング装置1cと、外周面に担持した負電荷のトナーを光走装置5で感光体ドラム1aの外周面上に形成した静電潜像に供給し感光体ドラム1aにトナー像を形成するトナー担持体1dと、固定の磁石体を内包しトナーと磁性体のキャリアを混合した現像剤を外周面に磁気的に担持しつつ搬送してトナー担持体1dにトナーを供給する現像剤担持体1eと、現像剤担持体1eが担持した現像剤の量を規制しつつこの現像剤を薄層形成する規制棒1fと、現像剤を攪拌しつつ搬送してこれを現像剤担持体1eに供給する一対の現像剤攪拌手段1g,1hとから構成されている。また、一様に帯電した感光体ドラム1aの外周面にレーザ光を照射しつつ走査し露光して、感光体ドラム1aに被記録画像の画像信号に応じた静電潜像を形成する光走装置5が、現像手段1とは別に画像形成装置10に設けられている。
現像剤担持体1eと規制棒1fと一対の現像剤攪拌手段1g,1hは、現像剤担持体1eの下方に一対の現像剤搬送手段1g,1hを配しつつ第2筐体(収容部)1qに一体に収められている。収容部1q内には、一対の現像剤搬送手段1g,1hが配置された下方部分にトナーとキャリアを混合した現像剤が収容される。ちなみに、トナーは、現像手段1とは別に画像形成装置A内に設けられた色毎のトナーをそれぞれ貯留するトナー貯留槽8m,8y,8c,8bが、複数の現像手段1の複数の収容部1qにそれぞれ接続されて供給される。
中間転写体2は、その内周側に配置された駆動ローラ2bとテンションローラ2cと支持ローラ2d,2eとにより循環移動される無端状の転写ベルト2aと、転写ベルト2aの内周側に設けられ、転写ベルト2aの外周側に配置されたそれぞれの現像手段1の感光体ドラム1aの外周側に転写ベルト2aを押圧する複数の一時転写ローラ2fと、転写ベルト2aの搬送方向(矢印方向)の最下流側に設けられたブラックのトナー像を形成する現像手段1よりも移送方向下流側に配置された支持ローラ2eと対向し、この支持ローラ2eとともに転写ベルト2aを挟むように設けられた2次転写ローラ2gと、移送方向の最上流側に設けられたマゼンタのトナー像を形成する現像手段1よりも移送方向上流側の転写ベルト2a外周側に設けられ、転写ベルト2aに付着したトナーを除去するベルトクリーニング装置2hとから構成されている。
記録搬送手段3は、同期して回転する複数の搬送ローラ3bを備えており、記録体Sを用紙トレイ110から取り出しつつこれを搬送し、前述の二次転写ローラ2gと転写ベルト2aの間に供給するためのものである。また、二次転写ローラ2gによりトナー像を担持した記録体Sを、後述の記録体S搬送方向下流側に設けられた定着装置4に搬送し、これによりトナー像が溶融定着された記録体Sをさらに搬送して画像形成装置本体10の外部に排出するためのものである。
定着装置4は、互いの外周面が押圧接触するように設けられた加熱ローラ4aと加圧ローラ4bとを備えて構成されている。加熱ローラ4aは、略円筒状に形成されつつ軸回転可能とされ、例えば金属製の芯材にシリコンゴム等の耐熱弾性層が巻き付けられて構成され、その内部に例えばハロゲンランプなどの熱源を備えるものとされている。一方、加圧ローラ4bは、軸回転可能な略円柱状に形成され、例えば金属製の芯材にシリコンゴム等の耐熱弾性層が巻き付けられて構成されている。このような定着装置4は、加熱ローラ4aと加圧ローラ4bの間に給送された記録体Sに対して、これが担持するトナー像を加熱溶融させつつ加圧して、記録体Sにトナー像を溶融定着させることが可能とされている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置100の構成を説明する。
図2及び図3は、本実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置100の構成を示す模式図である。図2は、用紙トレイ110の側方、即ち、用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。図3(A)は、用紙トレイ110の下面側から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。図3(B)は、用紙トレイ110の前方から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
図3に示すように、用紙トレイ110の両側面には、ラック112が用紙トレイ110の上端に沿って形成されている。図2に示すように、ラック112の歯面は上方向、即ち駆動機構120側に形成され、用紙トレイ110の駆動時に、遊星ギア132と噛み合う。また、用紙トレイ110の両側面には、ガイド部114が形成され、ガイド部114は支持体102に設けられたガイド溝104とスライド可能に嵌合する。この構成によって、用紙トレイ110は、装置本体に対して収納方向と排出方向の直線動作を行うことができる。用紙トレイ110は、トレイ設置部に着脱可能に設置され、トレイ設置部のうち例えば用紙トレイ110の端部と接する部分には、キャッチ(図示せず。)が設けられる。キャッチは、マグネットを使用した構造又はバネを使用した構造を有しており、用紙トレイ110を装置本体内部に確実に保持することができる。
用紙トレイ着脱装置100は、用紙トレイ110を駆動する駆動機構120と、駆動機構120によって駆動された用紙トレイ110の位置を検出するセンサー162、164と、駆動機構120と用紙トレイ110の係合又は係合の解除を行うソレノイド170から構成される。また、用紙トレイ着脱装置100には連結部150が設けられ、連結部150は駆動機構120とソレノイド170とを連結している。
本実施形態に係る駆動機構120は、図2及び図3に示すように、モータ122と、ウォームギア124と、ギア126、128と、同期軸140で連結された一対の太陽ギア130と、太陽ギア130とラック112との間で両者と噛み合う一対の遊星ギア132を有する。
モータ122は、例えば電源と接続されており電気で駆動し、回転軸122aを介して回転運動を出力する。モータ122は、回転軸122aを時計回り、反時計回りのいずれにも回転させることができる。回転軸122aには、ウォームギア124が固定して取り付けられている。ウォームギア124は、ギア126と噛み合う。
ギア126とギア128は、組み合わされて減速ギアを構成する。ギア126とギア128は、それぞれの中心に回転軸129が貫通しており、両者が一体的に回転可能に構成される。ギア126はギア128より径が大きい。ギア126はウォームギア124と噛み合い、ギア128は太陽ギア130と噛み合う。回転軸129は、画像形成装置本体の支持体102によって回転可能に支持される。
一対の太陽ギア130は、それぞれ1つの遊星ギア132と噛み合う。一方の太陽ギア130はギア128と噛み合っており、モータ122が出力する駆動力を遊星ギア132に伝達する。他方の太陽ギア130側にはモータ122、ウォームギア124、ギア126、128などは設けられない。一対の2つの太陽ギア130は、回転運動をする際、両者の太陽ギア130の遊星ギア132に対する噛み合いが同位相となるように同期軸140によって連結される。同期軸140は、両端において支持体102に形成された支持穴108に回転可能に支持される。
遊星ギア132は、太陽ギア130と常に噛み合うように構成され、太陽ギア130を中心として太陽ギア130の周囲を回動(公転運動)する。遊星ギア132は、図2(A)に示すようにラック112との係合が解除されている状態と、図2(B)に示すようにラック112と係合している状態とで位置を移動する。遊星ギア132の位置の移動は、ソレノイド170の動作に応じて変わる。遊星ギア132が図2(A)又は図2(B)の位置で固定されているときは、太陽ギア130の周囲を回動することなく遊星ギア132自身の中心軸を中心として自転運動する。
以上の構成により、駆動モータ122が回転駆動を開始すると、ギア126、128を介して太陽ギア130が回転し、太陽ギア130の駆動が伝達されて遊星ギア132が公転運動及び自転運動を開始する。
ソレノイド170は、電磁力によって駆動するプランジャー172を有している。ソレノイド170は、図2に示すように、例えばプランジャー172が上下方向に駆動するように配置される。プランジャー172の先端には係合部174が設けられ、係合部174は連結部材154の一端154aに形成された長穴155と連結される。ソレノイド170は、プランジャー172の上下運動によって、連結部150を介して遊星ギア132の位置を移動させ、遊星ギア132をラック112と係合させたり係合を解除させたりする。例えば、ソレノイド170がOFFとなることで遊星ギア132とラック112の噛み合いが外れ、ONとなることで遊星ギア132とラック112が噛み合う構成とすることができる。なお、ソレノイド170は、係合切替部の一例である。
駆動機構120とソレノイド170とを連結する連結部150は、図2及び図3に示すように、連結部材154、158と、支持部材156と、一対の連結部材154を連結する遊星アーム152とからなる。連結部材154、158と、支持部材156は、それぞれ用紙トレイ110の両側に設けられ、対となって構成される。連結部150は、連結部材154の長軸方向と連結部材158の長軸方向が太陽ギア130の中心を頂点として一定の角度を有するように一体的に構成される。
連結部材154は、モータ122が設けられる側では、他側の連結部材154よりも長く、一端154aは長穴155が形成されてプランジャー172の係合部174と接続され、他端は支持部材156と接続される。モータ122が設けられない他側の連結部材154は、一端が支持部材156と接続される点でモータ122が設けられる側の連結部材154と同じである。また、2つの連結部材154は、遊星アーム152が連結される。
支持部材156は、太陽ギア130の側面に配置され、連結部材154と連結部材158と固定接続される。支持部材156は同期軸140が貫通しており、連結部150は同期軸140に対して回転可能である。
連結部材158は、一端が支持部材156と接続され、他端は遊星ギア132の回転軸(図示せず。)と接続される。プランジャー172の上下運動によって連結部150が太陽ギア130の中心、即ち同期軸140を中心軸として回転し、遊星ギア132の位置を移動させることができる。
遊星アーム152は、両端で連結部材154と接続されており、ソレノイド170の上下運動をソレノイド170が設けられていない側の連結部材154に伝達することができる。従って、遊星ギア132のラック112に対する相対的位置を等しく保持することができ、一対の遊星ギア132を同時にラック112と係合させたり、係合を解除させたりすることができる。
センサー162とセンサー164(図5、図7参照)は、位置検出部の一例であり、例えばラック112の下面に配置され、用紙トレイ110の位置を検出する。例えば、センサー162がトレイ設置部の開口側に設けられ、センサー164がトレイ設置部の奥側、即ち装置本体のより内部側に設けられる。センサー162とセンサー164は、所定の間隔を有して配置される。センサー162、164は、接触部163、165を有しており(図5、図7参照)、接触部163、165がラック112の先端部112aと接触することで用紙トレイ110の位置を検知する。なお、センサーは、このような接触式のセンサーに限定されず、用紙トレイ110の位置を検出することができるものであれば、他のセンサーを適用することができる。センサー162、164の検知結果は、モータ122に伝達される。
(第1の実施形態の動作)
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置100の動作について説明する。
まず、図4及び図5に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置に収納する際の収納工程の動作について説明する。
図4は、用紙トレイ110の収納時において、センサー162、164の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。図5は、収納工程を順に示す模式図であって、図2と同様に用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
まず、図5(A)に示すように、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部に挿入される。そして、センサー162(S1)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が挿入されると、図4に示すようにセンサー162(S1)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。モータ122の駆動によって、太陽ギア130はCCW(反時計回り)方向に回転し、遊星ギア132はCW(時計回り)方向に回転する。なお、この時点では、遊星ギア132とラック112とは噛み合っていないため、用紙トレイ110は駆動されない。
次に、モータ122の回転駆動開始後t1秒後、ソレノイド170がOFFからONの状態に切り換わり、連結部150が傾くことによって遊星ギア132とラック112とが噛み合い、図5(B)に示すように駆動機構120による用紙トレイ110の収納が開始される。
そして、用紙トレイ110は、収納完了直前まで駆動機構120の駆動によって移動される。次に、図5(C)に示すように収納完了直前位置がセンサー164(S2)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、図4に示すようにセンサー164(S2)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。
次に、モータ122の回転駆動停止後t2秒後、ソレノイド170がONからOFFの状態に切り換わり、連結部150の傾きが元に戻ることによって図5(D)に示すように遊星ギア132とラック112との噛み合いが解除される。噛み合いが解除されることによって、排出時における遊星ギア132とラック112との噛み合いがスムーズになる。その後、用紙トレイ110は、キャッチ(図示せず。)で装置本体内に保持される。
次に、図6及び図7に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置から排出する際の排出工程の動作について説明する。
図6は、用紙トレイ110の排出時において、センサー162、164の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。図7は、排出工程を順に示す模式図であって、図2と同様に用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
まず、図7(A)に示すように、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部から引き出される。そして、センサー164(S2)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が引き出されると、図6に示すようにセンサー164(S2)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。モータ122の駆動によって、太陽ギア130はCW方向に回転し、遊星ギア132はCCW方向に回転する。
次に、モータ122の回転駆動開始後t1秒後、ソレノイド170がOFFからONの状態に切り換わり、連結部150が傾くことによって遊星ギア132とラック112とが噛み合い、図7(B)に示すように駆動機構120による用紙トレイ110の排出が開始される。
そして、用紙トレイ110は、排出完了直前まで駆動機構120の駆動によって移動される。次に、図7(C)に示すように排出完了直前位置がセンサー162(S1)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、図6に示すようにセンサー162(S1)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。
次に、モータ122の回転駆動停止後t2秒後、ソレノイド170がONからOFFの状態に切り換わり、連結部150の傾きが元に戻ることによって図7(D)に示すように遊星ギア132とラック112との噛み合いが解除される。噛み合いが解除されることによって、次の用紙トレイ110収納時における遊星ギア132とラック112との噛み合いがスムーズになる。また、用紙トレイ110を装置本体から完全に取り外すことも可能となる。
(第2の実施形態の構成)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置200の構成を説明する。
図8及び図9は、本実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置200の構成を示す模式図である。図8は、用紙トレイ110の側方、即ち、用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置200を見た状態を示している。図9は、用紙トレイ110の前方から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
図10は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置200の構成を示す模式図である。図10(A)は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置200の収納工程時の状態を示し、図10(B)は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置200の排出工程時の状態を示す。図11は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置200を示す断面図である。
用紙トレイ着脱装置200は、用紙トレイ110を駆動し、更に駆動機構120と用紙トレイ110の係合又は係合の解除を行う駆動・切替機構220と、駆動・切替機構220によって駆動された用紙トレイ110の位置を検出するセンサー162、164から構成される。また、用紙トレイ着脱装置200には連結部250が設けられ、連結部250は同期軸140を中心として遊星ギア232、234を連結している。
本実施形態に係る駆動・切替機構220は、図8及び図9に示すように、モータ122と、ウォームギア124と、ギア126、128と、同期軸140で連結された一対の太陽ギア230と、太陽ギア230とラック112との間で両者と噛み合う一対の遊星ギア232、234を有する。なお、本実施形態のモータ122は、係合切替部の一例であり、遊星ギア232、234の太陽ギア230周囲における回転方向を切り替えることができる。
本実施形態のモータ122と、ウォームギア124と、ギア126、128は、上述した第1の実施形態と同一の構成であるため詳細な説明は省略する。以下では、太陽ギア230と、遊星ギア232、234について説明する。
一対の太陽ギア230は、それぞれ2つの遊星ギア232、234と噛み合う。一方の太陽ギア230がギア128と噛み合い、他方の太陽ギア230側にはモータ122などが設けられない点は第1の実施形態と同様である。一対の2つの太陽ギア230は、回転運動をする際、両者の太陽ギア230の遊星ギア232、234に対する噛み合いが同位相となるように同期軸140によって連結される。
遊星ギア232、234は、太陽ギア230と常に噛み合うように構成され、太陽ギア230を中心として太陽ギア230の周囲を回動(公転運動)する。遊星ギア232、234は、図10(A)に示すように遊星ギア234とラック112とが係合している状態と、図10(B)に示すように遊星ギア232とラック112とが係合している状態とで位置を移動する。遊星ギア132の位置の移動は、モータ122の動作に応じて変わる。なお、遊星ギア232、234の公転運動は、図10(A)又は図10(B)に示すように、装置本体に設けられたストッパー282、284が連結部材258、259と当接することによって固定される。遊星ギア232、234が図10(A)又は図10(B)の位置で固定されているときは、太陽ギア230の周囲を回動することなく、それぞれの遊星ギア232、234は自身の中心軸を中心として自転運動する。本実施形態では、ストッパー282、284が連結部材258、259と当接するとき、遊星ギア232、234とラック112とが理想的に噛み合う。
遊星ギア232、234を連結する連結部250は、図8及び図9に示すように、連結部材258、259と、支持部材256とからなる。連結部材258、259と、支持部材256は、それぞれ用紙トレイ110の両側に設けられ、対となって構成される。連結部250は、連結部材258の長軸方向と連結部材259の長軸方向が太陽ギア230の中心を頂点として一定の角度を有するように一体的に構成される。
以上の構成により、駆動モータ122が回転駆動を開始すると、ギア126、128を介して太陽ギア230が回転し、太陽ギア230の駆動が伝達されて遊星ギア232、234が公転運動及び自転運動を開始する。
連結部材258は一端で遊星ギア232の回転軸233(図11参照)と接続され、他端で支持部材256と接続される。連結部材259は一端で遊星ギア234の回転軸(図示せず。)と接続され、他端で支持部材256と接続される。
支持部材256は、太陽ギア230の側面に配置され、連結部材258と連結部材259と固定接続される。支持部材256は同期軸140が貫通しており、連結部250は同期軸140に対して回転可能である。
図11に示すように、連結部250の連結部材258と遊星ギア232との間には、圧縮コイルバネ290が設けられる。圧縮コイルバネ290は、一端が遊星ギア232と当接し他端が連結部材258と当接する。圧縮コイルバネ290は、連結部材258と遊星ギア232との間で両者を離隔する方向に付勢力が与えられている。従って、連結部材258と圧縮コイルバネ290との間、及び遊星ギア232と圧縮コイルバネ290との間には摩擦力が発生する。
太陽ギア230を回転させたとき、遊星ギア232又は遊星ギア234がラック112と噛み合う方向である場合、遊星ギア232には摩擦力を超える力が入力されるため、遊星ギア232は連結部250とは別体で回転運動をする。一方、太陽ギア230を回転させたとき、遊星ギア232又は遊星ギア234がラック112と噛み合う方向と反対方向である場合、連結部250は、太陽ギア230及び遊星ギア232と一体的に太陽ギア230の回転と共に同期軸140を中心として回転する。このとき、遊星ギア232と、連結部250で連結された遊星ギア234とは、同時にラック112に対して位置を変更することができる。
従って、太陽ギア230を回転させたとき、遊星ギア232又は遊星ギア234がラック112と噛み合う方向と反対方向であれば、太陽ギア230の回転によって、遊星ギア234をラック112と当接させる方向に移動させたり、遊星ギア232をラック112と当接させる方向に移動させたりすることができる。また、太陽ギア230を回転させたとき、遊星ギア232又は遊星ギア234がラック112と噛み合う方向であれば、遊星ギア232、234は、ラック112を駆動させることができる。
例えば、減速ギアがCW(時計回り)方向に回転すると、連結部250はCCW(反時計回り)方向に回転する。そして、図10(A)に示すように遊星ギア234がラック112と噛み合い、用紙トレイ110を収納方向に移動させる。一方、減速ギアがCCW方向に回転すると、連結部250はCW方向に回転する。そして、図10(B)に示すように遊星ギア232がラック112と噛み合い、用紙トレイ110を排出方向に移動させる。
(第2の実施形態の動作)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置200の動作について説明する。
まず、図12及び図13に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置に収納する際の収納工程の動作について説明する。
図12は、用紙トレイ110の収納時において、センサー162、164の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。図13は、収納工程を順に示す模式図であって、図2と同様に用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
まず、図13(A)に示すように、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部に挿入される。そして、センサー162(S1)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が挿入されると、図12に示すようにセンサー162(S1)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCCW(反時計回り)方向に回転し、遊星ギア234はCW(時計回り)方向に回転する。なお、この時点では、遊星ギア234とラック112とは噛み合っていないため、用紙トレイ110は駆動されない。
次に、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部に更に挿入される。これにより、遊星ギア234とラック112とが噛み合い、図13(B)に示すように駆動・切替機構220による用紙トレイ110の収納が開始される。なお、遊星ギア234の歯面とラック112の歯面とが干渉した場合でも、遊星ギア234が連結部250と共にCW方向に回転することによってスムーズな噛み合いが可能となる。
そして、用紙トレイ110は、収納完了直前まで駆動・切替機構220の駆動によって移動される。次に、図13(C)に示すように収納完了直前位置がセンサー164(S2)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、図12に示すようにセンサー164(S2)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。そして、用紙トレイ110は、キャッチで収納完了位置まで収納される。
次に、モータ122の回転駆動停止後t1が経過した後、t2秒間モータ122を収納時とは逆方向に回転させる。モータ122の駆動によって、図13(D)に示すように太陽ギア230はCW方向に回転し、遊星ギア234は連結部250と共に太陽ギア230の周りをCW方向に回転する。その結果、連結部250の連結部材259はストッパー284に当接する。
このとき、遊星ギア232とラック112は噛み合っていないため、次に、用紙トレイ110を手動で引き出す際、遊星ギア232の歯面とラック112の歯面とが干渉して、ロックしてしまうことはない。
次に、図14及び図15に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置から排出する際の排出工程の動作について説明する。
図14は、用紙トレイ110の排出時において、センサー162、164の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。図15は、排出工程を順に示す模式図であって、図2と同様に用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。
まず、図15(A)に示すように、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部から引き出される。そして、センサー164(S2)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が挿入されると、図14に示すようにセンサー164(S2)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCW方向に回転し、遊星ギア232はCCW方向に回転する。なお、この時点では、遊星ギア232とラック112とは噛み合っていないため、用紙トレイ110は駆動されない。
次に、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部から更に引き出される。これにより、遊星ギア232とラック112とが噛み合い、図15(B)に示すように駆動・切替機構220による用紙トレイ110の排出が開始される。なお、遊星ギア232の歯面とラック112の歯面とが干渉した場合でも、遊星ギア232が連結部250と共にCCW方向に回転することによってスムーズな噛み合いが可能となる。
そして、用紙トレイ110は、排出完了直前まで駆動・切替機構220の駆動によって移動される。次に、図15(C)に示すように収納完了直前位置がセンサー162(S1)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、図14に示すようにセンサー162(S1)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。
次に、モータ122の回転駆動停止後t1が経過した後、t2秒間モータ122を排出時とは逆方向に回転させる。モータ122の駆動によって、図15(D)に示すように太陽ギア230はCCW方向に回転し、遊星ギア232は連結部250と共に太陽ギア230の周りをCCW方向に回転する。その結果、連結部250の連結部材258はストッパー282に当接する。
このとき、遊星ギア234とラック112は噛み合っていないため、次に、用紙トレイ110を手動で収納を開始する際、遊星ギア234の歯面とラック112の歯面とが干渉して、ロックしてしまうことはない。
(第3の実施形態の構成)
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置300の構成を説明する。
図16及び図17は、本実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置300の構成を示す模式図である。図16は、用紙トレイ110の前方から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。図17は、用紙トレイ110の側方、即ち、用紙トレイ110の移動方向と直行する方向から用紙トレイ着脱装置300を見た状態を示している。
用紙トレイ着脱装置300は、用紙トレイ110を駆動し、更に駆動機構120と用紙トレイ110の係合又は係合の解除を行う駆動・切替機構220と、駆動・切替機構220によって駆動された用紙トレイ110の位置を検出するセンサー162、164から構成される。また、用紙トレイ着脱装置200には連結部250が設けられ、連結部250は同期軸140を中心として遊星ギア232、234を連結している。更に、用紙トレイ着脱装置300には、ラック112と噛み合うラック駆動ギア310が設けられる。
本実施形態に係る駆動・切替機構220は、図16及び図17に示すように、モータ122と、ウォームギア124と、ギア126、128と、1つの太陽ギア230と、太陽ギア230とラック112との間で両者と噛み合う遊星ギア232、234を有する。本実施形態のモータ122と、ウォームギア124と、ギア126、128は、上述した第1の実施形態と同一の構成であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態の太陽ギア230と、遊星ギア232、234は、第2の実施形態と異なり、モータ122が設けられる側にのみ設けられる。太陽ギア230の中心には回転軸340が貫通し、回転軸340は支持部材256を貫通して、支持体102の支持穴108に回転可能に支持される。そして、遊星ギア232、234は、ラック駆動ギア310と噛み合う。太陽ギア230と、遊星ギア232、234のその他の構成及び動作は、第2の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
一対のラック駆動ギア310は、それぞれ2つの遊星ギア232、234と噛み合い可能である。一対の2つのラック駆動ギア310は、回転運動をする際、両者のラック駆動ギア310の遊星ギア232、234に対する噛み合いが同位相となるように同期軸312によって連結される。同期軸312の両端部は支持体102に形成された支持穴302に支持される。支持穴302は、支持体102の上下方向に長穴上に形成されており、同期軸312の上下方向の移動が可能である。ラック駆動ギア310は、最下点でラック112と理想的に噛み合い、最上点では噛み合いが完全に外れる。
(第3の実施形態の動作)
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置300の動作について説明する。
図18は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置300の構成を示す模式図である。図18(A)は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置300の待機状態を示し、図18(B)は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置300の収納工程時の状態を示し、図18(C)は、本実施形態に係る用紙トレイ着脱装置300の排出工程時の状態を示す。
まず、図18(A)、図18(B)を参照して、用紙トレイ110を画像形成装置に収納する際の収納工程の動作について説明する。
まず、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部に挿入される。そして、センサー162(S1)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が挿入されると、例えば、センサー162(S1)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。このとき、モータ122の回転方向は、第2の実施形態における収納時のモータ122の回転方向と反対方向である。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCW(時計回り)方向に回転し、遊星ギア232はCCW(反時計回り)方向に回転する。なお、この時点では、遊星ギア232とラック駆動ギア310とは噛み合っていないため、用紙トレイ110は駆動されない。
次に、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部に更に挿入される。これにより、遊星ギア232とラック駆動ギア310、ラック駆動ギア310とラック112が噛み合い、図18(B)に示すように駆動・切替機構220による用紙トレイ110の収納が開始される。なお、遊星ギア232の歯面とラック駆動ギア310の歯面とが干渉した場合でも、ラック駆動ギア310が上方向へ移動することによってスムーズな噛み合いが可能となる。
そして、用紙トレイ110は、収納完了直前まで駆動・切替機構220の駆動によって移動される。次に、収納完了直前位置がセンサー164(S2)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、例えば、センサー164(S2)の出力は“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。そして、用紙トレイ110は、キャッチで収納完了位置まで収納される。
次に、モータ122の回転駆動停止後t1が経過した後、t2秒間モータ122を収納時とは逆方向に回転させる。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCCW方向に回転し、遊星ギア232は連結部250と共に太陽ギア230の周りをCCW方向に回転する。その結果、連結部250の連結部材258はストッパー282に当接する。
このとき、遊星ギア234とラック駆動ギア310は噛み合っていないため、次に、用紙トレイ110を手動で引き出す際、遊星ギア234の歯面とラック駆動ギア310の歯面、ラック駆動ギア310とラック112とが干渉して、ロックしてしまうことはない。
次に、図18(B)、図18(C)を参照して、用紙トレイ110を画像形成装置から排出する際の排出工程の動作について説明する。
まず、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部から引き出される。そして、センサー164(S2)において用紙トレイ110の位置が検出可能な位置まで用紙トレイ110が挿入されると、センサー164(S2)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を開始する。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCCW方向に回転し、遊星ギア234はCW方向に回転する。なお、この時点では、遊星ギア234とラック駆動ギア310とは噛み合っていないため、用紙トレイ110は駆動されない。
次に、用紙トレイ110が手動でトレイ設置部から更に引き出される。これにより、遊星ギア232とラック駆動ギア310、ラック駆動ギア310とラック112が噛み合い、図18(C)に示すように駆動・切替機構220による用紙トレイ110の排出が開始される。なお、遊星ギア234の歯面とラック駆動ギア310の歯面とが干渉した場合でも、ラック駆動ギア310が上方向へ移動することによってスムーズな噛み合いが可能となる。
そして、用紙トレイ110は、排出完了直前まで駆動・切替機構220の駆動によって移動される。次に、収納完了直前位置がセンサー162(S1)によって検出可能な位置まで用紙トレイ110が移動されると、例えば、センサー162(S1)の出力は“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。そして、モータ122が回転駆動を停止する。
次に、モータ122の回転駆動停止後t1が経過した後、t2秒間モータ122を排出時とは逆方向に回転させる。モータ122の駆動によって、太陽ギア230はCW方向に回転し、遊星ギア234は連結部250と共に太陽ギア230の周りをCW方向に回転する。その結果、連結部250の連結部材259はストッパー284に当接する。
このとき、遊星ギア234とラック112は噛み合っていないため、次に、用紙トレイ110を手動で収納を開始する際、遊星ギア234の歯面とラック駆動ギア310の歯面、ラック駆動ギア310とラック112とが干渉して、ロックしてしまうことはない。
以上、本発明の実施形態によれば、用紙トレイ110の引き出し操作及び押し込み操作が駆動機構120、220によるものであるため、用紙トレイ110内に収納できる用紙枚数が大量である場合でも用紙トレイ110の操作に大きな力が不要となり、操作性が格段に改善される。
また、本実施形態によれば、用紙トレイは装置本体から完全に取り外すことも可能である。従って、給紙ジャミング(詰まりなど)が発生した際の用紙除去操作が極めて容易になる。
更に、従来では、用紙トレイ110に収納する用紙サイズを変更する場合、用紙トレイ110内部に設けられた用紙ガイドの位置を動かす必要があった。一方、本実施形態によれば、用紙トレイ110全体を装置本体から取外すことができるため、予め用紙サイズごとに複数の用紙トレイ110を準備しておけば、迅速な用紙サイズ変更が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、用紙トレイに設けられたラックと、ラックと噛み合うギアによって用紙トレイが駆動されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。用紙トレイを駆動させる駆動機構は他の構成であってもよい。また、係合切替部は、用紙トレイの位置を検出する位置検出部が検出した用紙トレイの位置に基づいて、駆動機構を用紙トレイに係合させ又は係合を解除させるものであれば、上記実施形態に限定されず、他の構成であってもよい。
なお、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態の説明では、用紙トレイ110の両側面側に1つずつラック112が設けられ、太陽ギア130、230が同期軸140を介して回転し、それぞれのラック112に噛み合う遊星ギア132、232、234を回転させることによって、用紙トレイ110を移動させるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。2つの太陽ギア130、230を同期駆動させる構成でなくてもよく、例えば、用紙トレイ110を案内するガイディングを上述とは別の構成とすることにより、用紙トレイ110の一方の側面側のみで用紙トレイ110を駆動させる構成としてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。 同実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 用紙トレイの収納時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 収納工程を順に示す模式図である。 用紙トレイの排出時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 排出工程を順に示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る用紙トレイ着脱装置を示す断面図である。 用紙トレイの収納時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 収納工程を順に示す模式図である。 用紙トレイの排出時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 排出工程を順に示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 実施形態に係る用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
100、200、300 用紙トレイ着脱装置
102 支持体
104 ガイド溝
108、302 支持穴
110 用紙トレイ
112 ラック
114 ガイド部
120 駆動機構
122 モータ
122a、129、233、340 回転軸
124、126、128 ギア
130、230 太陽ギア
132、232、234 遊星ギア
140、312 同期軸
150、250 連結部
152 遊星アーム
154、158、258、259 連結部材
155 長穴
156、256 支持部材
170 ソレノイド
172 プランジャー
174 係合部
162、164 センサー
163、165 接触部
220 駆動・切替機構
282、284 ストッパー
310 ラック駆動ギア

Claims (8)

  1. トレイ設置部に着脱可能に設置される用紙トレイと、
    前記用紙トレイが所定位置に到達したかどうかを検出する位置検出部と、
    前記位置検出部が前記用紙トレイの前記所定位置を検出したときに駆動されて、前記用紙トレイを前記トレイ設置部に収納する方向又は前記トレイ設置部から排出する方向に駆動させる駆動機構と、
    前記駆動機構の位置を前記用紙トレイに係合する位置と前記係合を解除する位置との間で切り替える係合切替部と、
    を備えることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記駆動機構は、前記位置検出部が前記用紙トレイの収納開始又は排出開始を検出したとき駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置検出部が前記用紙トレイの収納完了又は排出完了を検出したとき、前記駆動機構は駆動を終了し、前記係合切替部は、前記駆動機構の位置を前記用紙トレイとの前記係合を解除する位置に切り替えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙トレイはラックが設けられ、
    前記駆動機構は前記ラックと噛み合うギアを有し、
    前記係合切替部は、前記係合を解除するとき、前記駆動機構の位置を前記ギアの歯面が前記ラックの歯面と干渉しない位置に切り替えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記係合切替部は、前記ギアと接続されたプランジャーを有するソレノイドであることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ギアは、太陽ギアと、前記太陽ギアと噛み合う遊星ギアとを有し、
    前記係合切替部は、前記駆動機構の駆動力で前記遊星ギアの位置を切り替えることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記遊星ギアと前記ラックとの間に、上下方向に移動可能な前記遊星ギア及び前記ラックと噛み合うラック駆動ギアを備えることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記遊星ギアは、第1の遊星ギアと第2の遊星ギアとを有し、
    前記係合切替部は、前記第1の遊星ギアを前記用紙トレイとの係合を解除する位置から前記用紙トレイと係合する位置に切り替えるとき、前記第2の遊星ギアを前記用紙トレイと係合する位置から前記係合を解除する位置に切り替えることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012148868A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 引き込み装置およびこれを備えた画像形成装置

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