JP2009012947A - 用紙トレイ着脱機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙トレイの収納、排出の際の操作性を向上するとともに、収納位置で用紙トレイを確実に保持すること。
【解決手段】画像形成装置10に対して用紙トレイ110を着脱する用紙トレイ着脱機構120であって、画像形成装置10に対する用紙トレイ110の収納又は排出を検知するセンサー144,146と、センサー144,146の検知に応じて駆動され、用紙トレイ110を収納完了位置に収納し、又は用紙トレイ110を収納完了位置から排出する駆動機構120と、を備え、駆動機構120は、収納完了位置で用紙トレイを収納方向に付勢する第1の弾性部材132を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙トレイ着脱機構及び画像形成装置に関する。
に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、用紙を収納する用紙トレイが装置本体に対して引き出し可能に設けられている。通常、用紙トレイ内の用紙が無くなった際には、用紙トレイを画像形成装置から引き出して用紙トレイ内に用紙を追加補充した後、用紙トレイを画像形成装置内に押し込むという操作が行われる。近時では、用紙トレイをモータ等の駆動手段で駆動する手法が知られている。
特開平5−238565号公報 特開平5−270669号公報 特開平5−278874号公報 特開2005−178925号公報 特開2005−263346号公報
しかしながら、上記従来の技術は、モータ、ギアなどの駆動手段により用紙トレイを駆動することは想定しているが、用紙トレイを画像形成装置から取り外すことを想定して駆動機構を構成したものではない。特許文献1〜3に記載された技術では、用紙トレイを画像形成装置本体から取り外すことを想定していないため、取り外した用紙トレイを再装着した際に、ギアを安定して噛み合わせることは困難である。また、特許文献4,5に記載された技術は、用紙トレイの引き込みは駆動手段により行っているが、用紙トレイの排出は全て手動で行う必要がある。
また、通常、用紙トレイを画像形成装置に装着した状態では、画像形成装置から用紙トレイが外れないように、画像形成装置に設けられた保持手段が用紙トレイを保持するように構成されている。
しかしながら、用紙トレイを押し込んだ際には、保持手段と用紙トレイが係合するため、用紙トレイを押す力に変動が生じるという問題がある。以下、図22〜図25に基づいてこの問題について詳細に説明する。図22に示すように、画像形成装置500の本体内部に収納された用紙トレイ600は、画像形成装置500に固定された保持手段(キャッチ)510が用紙トレイ600の係合部610に係合することによって本体内部に固定される。キャッチ510としては、金属バネ、プラスチックバネなどのバネを用いた構成が一般に用いられている。
図23(A)〜(D)に示す順に従って用紙トレイ600を本体内部に押し込んでいくと、用紙トレイ600に形成された係合部610がキャッチ510の溝510a内に進入し、キャッチ510が外側に広がるように変形する。そして、図23(C)に示す死点位置を過ぎると、キャッチ510の弾性変形が元に戻るため、用紙トレイ600には画像形成装置500の本体に引き込まれる力が作用する。その後、係合部610はキャッチ510の溝510a内に収納され、用紙トレイ600が画像形成装置500に保持される。
図24は、用紙トレイ600を挿入する際の挿入力が、キャッチ510の弾性によって変化する様子を示している。図24に示すように、挿入方向に用紙トレイ600を動かしていくと、係合部610がキャッチ510に当接するまでの間は、用紙トレイ600には摩擦力による抵抗のみがかかる。係合部610がキャッチ510に当接すると、キャッチ510が変形しながら係合部610がキャッチ510の溝510aの内部に進入するため、挿入力は急激に増加する。その後、係合部610が死点位置を過ぎると、キャッチ510の弾性変形が元に戻ることによって用紙トレイ600が本体内に引き込まれる。従って、挿入力は急激に低下し、負の力となる。死点位置を超えて挿入を完了するためには、図24に示す挿入力Fを超える力が必要となる。用紙トレイ600が収納完了位置に到達すると、収納動作が完了し、係合部610がキャッチ510の溝510a内に保持される。この状態では、キャッチ510による保持力Hが発生しており、用紙トレイ600を引き出す場合は、保持力H以上の排出力が必要となる。
図25は、用紙トレイ600を引き出す際の排出力が、キャッチ510の弾性によって変化する様子を示している。用紙トレイ600を引き出す力がキャッチ510による保持力Hを上回ると、用紙トレイ600が引き出し方向に変位する。この際、係合部610がキャッチ510の溝510aを広げながら引き出されるため、排出力は急激に増加する。その後、係合部610が死点位置を過ぎると、キャッチ510の弾性変形が元に戻ることによって用紙トレイ600が本体から押し出される。従って、用紙トレイ600に作用する排出力は急激に低下し、負の力となる。死点位置を超えて排出を完了するためには、図25に示す引抜力Fを超える力が必要となる。用紙トレイ600の係合部610がキャッチから離脱すると、用紙トレイ600には摩擦力による抵抗のみがかかり、排出力は一定の力となる。
このように、用紙トレイ600を画像形成装置500に出し入れする際には、用紙トレイ600の係合部610と本体側のキャッチ510とが係合する際、または係合部610がキャッチ510から離脱する際に、キャッチ510の弾性変形による力が用紙トレイ600に作用する。このため、用紙トレイ600の挿入力又は排出力は大きく変動してしまう。従って、キャッチ510と係合部610を係合させる際、またはキャッチ510を係合部610から離脱させる際に大きな力が必要となり、操作性が低下するという問題がある。
更に、大型の画像形成装置などでは、用紙トレイに収納される用紙枚数が大量になると、用紙トレイの操作に非常に大きな力が必要となり、操作性が更に低下するという問題がある。
また、用紙トレイを画像形成装置に収納した際には、上述のように用紙トレイを画像形成装置に確実に保持する必要がある。しかしながら、駆動機構により用紙トレイを駆動した場合において、収納完了位置で用紙トレイを保持し、且つ、用紙トレイを画像形成装置から取り外し可能に構成することは困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、用紙トレイの収納、排出の際の操作性を向上することが可能な、新規かつ改良された用紙トレイ着脱機構及び画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、画像形成装置から取り外し可能な用紙トレイと、前記画像形成装置に対する前記用紙トレイの収納動作又は排出動作を検知するセンサーと、前記センサーによる検知に基づいて前記用紙トレイと係合し、前記用紙トレイを収納完了位置に収納し、又は前記用紙トレイを前記収納完了位置から排出する駆動機構と、を備える用紙トレイ着脱機構が提供される。
上記構成によれば、用紙トレイは画像形成装置から取り外し可能とされ、センサーにより画像形成装置に対する用紙トレイの収納動作又は排出動作が検知される。そして、センサーによる検知に基づいて駆動機構が用紙トレイと係合して、用紙トレイが収納完了位置に収納され、また、用紙トレイが収納完了位置から排出される。これにより、自動で用紙トレイを収納、排出することが可能となるとともに、用紙トレイを画像形成装置から取り外すことができるため、操作性を大幅に向上することができる。
また、前記駆動機構は、モータと、前記モータの駆動力を受けて駆動され、前記用紙トレイに設けられた被係合部に前記モータの駆動力を伝達する係合部と、を備えるものであってもよい。かかる構成によれば、モータの駆動力が係合部から用紙トレイの被係合部に伝達されるため、モータの駆動力により用紙トレイを駆動することが可能となる。
また、前記駆動機構は、前記収納完了位置で前記用紙トレイを収納方向に付勢する第1の弾性部材を備えるものであってもよい。かかる構成によれば、収納完了位置で用紙トレイが収納方向に付勢されるため、用紙トレイを確実に保持することが可能となる。
また、前記収納完了位置で前記排出動作が行われた場合に、前記第1の弾性部材が変位することで前記用紙トレイが排出方向へ移動し、前記センサーにより前記排出動作が検知されるものであってもよい。かかる構成によれば、収納完了位置で排出動作が行われた場合は、第1の弾性部材が変位することで用紙トレイが排出方向に移動されるため、排出動作をセンサーで検知することが可能となる。
また、前記駆動機構は、前記収納動作による操作力が前記駆動機構に作用した場合に変位する第2の弾性部材を備えるものであってもよい。かかる構成によれば、用紙トレイの収納時に、収納動作による操作力が駆動機構に作用すると、第2の弾性部材が変位するため、過度な操作力が加えられた場合であっても、駆動機構に作用する力を第2の弾性部材で吸収することができる。従って、駆動機構が損傷してしまうことを確実に回避できる。
また、前記収納動作が行われた場合に、前記第2の弾性部材が変位することで前記用紙トレイが収納方向へ移動し、前記センサーにより前記収納動作が検知されるものであってもよい。かかる構成によれば、収納動作が行われた場合に、第2の弾性部材が変位することで用紙トレイが収納方向へ移動することで、収納動作をセンサーで検知することが可能となる。
また、前記モータの駆動力を前記係合部に伝達するための複数の部材を備え、前記第1及び第2の弾性部材は、前記複数の部材が相対的に移動する部位に設けられるものであってもよい。かかる構成によれば、モータの駆動力を係合部に伝達するための複数の部材が相対的に移動する部位に第1及び第2の弾性部材が設けられるため、第1の弾性部材により用紙トレイを収納完了位置で確実に保持することが可能となり、また、用紙トレイへの収納方向の操作力が駆動機構に作用した場合にその力を第2の弾性部材で吸収することができる。
また、前記用紙トレイの移動に伴って前記収納完了位置の近傍で弾性変形する保持部を備え、前記用紙トレイは、前記収納完了位置において前記保持部によって前記画像形成装置に保持されるものであってもよい。かかる構成によれば、収納完了位置において保持部の弾性変形により用紙トレイを確実に保持することができる。
また、前記センサーは、前記用紙トレイの収納時に前記用紙トレイが前記収納完了位置の近傍に到達したことを検知し、当該検知により前記モータの駆動を停止するものであってもよい。かかる構成によれば、用紙トレイが前記収納完了位置の近傍に到達したことを検知してモータの駆動を停止することで、保持部の弾性により用紙トレイを自動で収納することが可能となる。
また、前記センサーは、前記用紙トレイの排出時に、前記用紙トレイが前記係合部と前記被係合部との係合が外れる位置に到達したことを検知した場合は、前記モータの駆動を停止するものであってもよい。かかる構成によれば、モータの駆動を停止した後、用紙トレイを画像形成装置から取り外すことが可能となる。
また、前記モータの駆動を停止した後、所定時間の間、前記モータを排出方向と逆方向に回転させるものであってもよい。かかる構成によれば、モータの駆動を停止した後、駆動機構を初期状態に設定することが可能となる。
また、前記モータの駆動力を前記係合部に伝達するため少なくとも2つの部材を備え、前記2つの部材の間に摩擦クラッチが設けられたものであってもよい。かかる構成によれば、収納動作又は排出動作の際に過度に大きな操作力が加わった場合であっても、摩擦クラッチが作動するため、駆動機構に損傷が生じてしまうことを確実に回避できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記の用紙トレイ着脱機構を備えた画像形成装置が提供される。かかる構成によれば、自動で用紙トレイを収納、排出することが可能となるとともに、用紙トレイを画像形成装置から取り外すことができるため、操作性を大幅に向上した画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、用紙トレイの収納、排出の際の操作性を向上することが可能な用紙トレイ着脱機構及び画像形成装置を提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
先ず、図1に基づいて、本発明の各実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。本実施形態は、電子写真方式の例えば複写機やプリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものであり、画像形成装置は、例えば非磁性のトナーと磁性体のキャリアとを混合した現像剤を用いて画像形成を行うものである。
本実施形態の画像形成装置10は、図1に示すように、タンデム方式の画像形成装置10であり、被記録画像の画像信号に応じて、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの色毎に設けられ、各色のトナー像をそれぞれ形成する複数の現像手段1と、各現像手段1で形成したトナー像が順次転写される転写ベルト2aを備えた中間転写体2と、例えばシートなどの記録体Sを収納した用紙トレイ110から記録体Sを取り出しつつこれを搬送する記録体搬送手段3と中間転写体2から記録体Sに転写したトナー像を記録体Sに固定する定着手段4とが主な構成要素とされている。
色毎に設けられた複数の現像手段1は、図1に示すように、それぞれ、略円筒状に形成され、軸線O1周りに回転可能に設けられた感光体ドラム(像担持体)1aと、感光体ドラム1aの外周面を一様に負電荷に帯電させる帯電器1bと、帯電器1bに対して感光体ドラム1aの回転方向T1の上流側に設けられ、感光体ドラム1aの外周面に付着したトナーを除去して清浄化するクリーニング装置1cと、外周面に担持した負電荷のトナーを光走装置5で感光体ドラム1aの外周面上に形成した静電潜像に供給し感光体ドラム1aにトナー像を形成するトナー担持体1dと、固定の磁石体を内包しトナーと磁性体のキャリアを混合した現像剤を外周面に磁気的に担持しつつ搬送してトナー担持体1dにトナーを供給する現像剤担持体1eと、現像剤担持体1eが担持した現像剤の量を規制しつつこの現像剤を薄層形成する規制棒1fと、現像剤を攪拌しつつ搬送してこれを現像剤担持体1eに供給する一対の現像剤攪拌手段1g,1hとから構成されている。また、一様に帯電した感光体ドラム1aの外周面にレーザ光を照射しつつ走査し露光して、感光体ドラム1aに被記録画像の画像信号に応じた静電潜像を形成する光走装置5が、現像手段1とは別に画像形成装置10に設けられている。
現像剤担持体1eと規制棒1fと一対の現像剤攪拌手段1g,1hは、現像剤担持体1eの下方に一対の現像剤搬送手段1g,1hを配しつつ第2筐体(収容部)1qに一体に収められている。収容部1q内には、一対の現像剤搬送手段1g,1hが配置された下方部分にトナーとキャリアを混合した現像剤が収容される。ちなみに、トナーは、現像手段1とは別に画像形成装置A内に設けられた色毎のトナーをそれぞれ貯留するトナー貯留槽8m,8y,8c,8bが、複数の現像手段1の複数の収容部1qにそれぞれ接続されて供給される。
中間転写体2は、その内周側に配置された駆動ローラ2bとテンションローラ2cと支持ローラ2d,2eとにより循環移動される無端状の転写ベルト2aと、転写ベルト2aの内周側に設けられ、転写ベルト2aの外周側に配置されたそれぞれの現像手段1の感光体ドラム1aの外周側に転写ベルト2aを押圧する複数の一時転写ローラ2fと、転写ベルト2aの搬送方向(矢印方向)の最下流側に設けられたブラックのトナー像を形成する現像手段1よりも移送方向下流側に配置された支持ローラ2eと対向し、この支持ローラ2eとともに転写ベルト2aを挟むように設けられた2次転写ローラ2gと、移送方向の最上流側に設けられたマゼンタのトナー像を形成する現像手段1よりも移送方向上流側の転写ベルト2a外周側に設けられ、転写ベルト2aに付着したトナーを除去するベルトクリーニング装置2hとから構成されている。
記録搬送手段3は、同期して回転する複数の搬送ローラ3bを備えており、記録体Sを用紙トレイ110から取り出しつつこれを搬送し、前述の二次転写ローラ2gと転写ベルト2aの間に供給するためのものである。また、二次転写ローラ2gによりトナー像を担持した記録体Sを、後述の記録体S搬送方向下流側に設けられた定着装置4に搬送し、これによりトナー像が溶融定着された記録体Sをさらに搬送して画像形成装置本体10の外部に排出するためのものである。
定着装置4は、互いの外周面が押圧接触するように設けられた加熱ローラ4aと加圧ローラ4bとを備えて構成されている。加熱ローラ4aは、略円筒状に形成されつつ軸回転可能とされ、例えば金属製の芯材にシリコンゴム等の耐熱弾性層が巻き付けられて構成され、その内部に例えばハロゲンランプなどの熱源を備えるものとされている。一方、加圧ローラ4bは、軸回転可能な略円柱状に形成され、例えば金属製の芯材にシリコンゴム等の耐熱弾性層が巻き付けられて構成されている。このような定着装置4は、加熱ローラ4aと加圧ローラ4bの間に給送された記録体Sに対して、これが担持するトナー像を加熱溶融させつつ加圧して、記録体Sにトナー像を溶融定着させることが可能とされている。
図2は、本実施形態の画像形成装置10に設けられた用紙トレイ着脱機構の構成を示す模式図である。図2は、用紙トレイ110の側方、すなわち、用紙トレイ110の移動方向と直交する方向から用紙トレイ着脱機構を見た状態を示している。
図2に示すように、用紙トレイ110の後部には、山形状のフック114が取り付けられている。図2に示すように、フック114は上側に向かって幅が狭くなる形状とされており、2つの斜面114a,114bを備えている。
画像形成装置10本体には、用紙トレイ110を駆動するための駆動機構120が設けられている。図3は、駆動機構120の詳細な構成を示す図であって、図2の矢印A方向から駆動機構120を見た状態を示している。図3に示すように、駆動機構120は、モータ122、減速ギア124、駆動ギア126、ディスク(A)128、ディスク(B)130、トーションバネ(A)132、トーションバネ(B)134、を有して構成されている。モータ122の駆動軸122aにはウォームギア134が取り付けられている。また、減速ギア124はピッチ円径が異なる2つのギア124a,124bを一体に重ねて構成され、ウォームギア134は、減速ギア124のギアのうち大径のギア124aに係合している。
減速ギア124の小径のギア124bは駆動ギア126に係合している。駆動ギア126の回転中心に設けられた孔126aはディスク(B)130に設けられた軸130aに挿入されており、ディスク(B)130に対して駆動ギア126は回動可能に嵌合している。また、ディスク(A)128の回転中心に設けられた孔128aは、ディスク(B)130の軸130bに挿入されており、ディスク(B)130に対してディスク(A)128は回動可能に嵌合している。
駆動ギア126には、扇形状の孔126bが設けられている。また、ディスク(A)128にも、扇形状の孔128bが設けられている。そして、ディスク(B)130に設けられて駆動ギア126側に突出したボス130cが、駆動ギア126の孔126bに貫通している。また、ディスク(B)130に設けられてディスク(A)128側に突出したボス130dが、ディスク(A)128の孔128bに貫通している。
ディスク(B)130の回転中心は軸130a,130bと同軸であり、回転中心に設けられた孔130eは軸136に挿入されている。軸136は画像形成装置10の本体に固定されている。軸136の先端にはCリング138が装着されており、ディスク(B)130のスラスト方向の動きが規制されている。
図2では、駆動機構120のうち、主としてディスク(A)128、ディスク(B)130、トーションバネ(A)132の位置関係を示している。図2に示すように、ディスク(A)128には、回転中心に対して90°の角度だけ離間して2つのローラ140,142が装着されている。図3に示すように、ローラ140は、ディスク(A)128に固定されたローラ軸140aと、ローラ軸140aに挿入されたローラゴム140bとから構成されている。同様に、ローラ142は、ディスク(A)128に固定されたローラ軸142aと、ローラ軸142aに挿入されたローラゴム142bとから構成されている。
図3に示すように、水平方向の位置関係において、フック114の位置はローラ140,142の位置に対応しており、フック114の幅はローラ140,142の長さに対応している。
図2に示すように、ディスク(A)128の孔128bには、ディスク(B)130のボス130dが貫通している。また、図2及び図3に示すように、ディスク(A)128には突起部128cが設けられている。図3に示すように、トーションバネ(A)132は、リングの部分がディスク(B)130の軸130bに挿入されている。そして、トーションバネ(A)132の2つの端部は、互いに近接する方向に圧縮されて、突起部128cとボス130dとの間に挿入されている。これにより、突起部128cとボス130dがトーションバネ(A)132の付勢力により互いに離れる方向の力を受け、図2に示すように、ボス130dと扇形の孔128bの端面128dとが当接している。
図4は、駆動機構120のうち、主として駆動ギア126、ディスク(B)130、トーションバネ(B)134の角度位置の関係を説明するための図であって、図2と同一方向から駆動機構120を見た場合の位置関係を示している。説明の便宜上、図4において、他の部材は省略して示している。
図2に示すように、駆動ギア126の孔126bには、ディスク(B)130のボス130cが貫通している。また、図2及び図4に示すように、駆動ギア126には突起部126cが設けられている。図3に示すように、トーションバネ(B)134は、リングの部分がディスク(B)130の軸130aに挿入されている。そして、トーションバネ(B)134の2つの端部は、互いに近接する方向に圧縮されて、突起部126cとボス130cとの間に挿入されている。これにより、突起部126cとボス130cがトーションバネ(A)132の付勢力により互いに離れる方向の力を受け、ボス130cと扇形の孔126bの端面126dとが当接している。
また、図2に示すように、ディスク(A)128の外周の所定の角度位置には、シャッター128eが設けられている。同様に、ディスク(B)130の外周の所定の角度位置には、シャッター130eが設けられている。そして、図3に示すように、シャッター128eとシャッター130eは、各ディスク128,130の回転中心軸と直交する同一平面上に配置されている。
図2に示すように、ディスク(A)128、ディスク(B)130の外周の所定の角度位置には、2つのセンサー(S1)144、センサー(S2)146が設けられている。図3では、一方のセンサー146を示している。図3に示すように、センサー146にはスリット(空隙)146aが設けられており、投光部と受光部がスリット146aを間に介して対向している。そして、投光部から図2の紙面垂直方向に赤外光が投光され、受光部で受光される。センサー144もセンサー146と同様に構成されている。
図3に示すように、各シャッターの位置は、センサー144,146の位置に対応しており、ディスク(A)128、ディスク(B)130の回転位置に応じて、各シャッター128e,130eがセンサー144,146のスリットに挿入される。シャッター128e,130eがセンサー144,146のスリットに挿入されると、シャッター128e,130eによって投光部からの赤外光が遮られる。これにより、センサー144,146からの出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。従って、センサー144,146の出力によってディスク(A)128、ディスク(B)130の角度位置を検知することができる。
図2及び図3は、画像形成装置10に対して用紙トレイ110が完全に装着されていない状態での位置関係を示しており、この状態における駆動ギア126、ディスク(A)128、ディスク(B)130の角度位置を初期状態の位置とする。図2に示すように、初期状態では、駆動ギア126、ディスク(A)128、ディスク(B)130の回転中心を通る鉛直線上にローラ142が位置し、回転中心を通る水平線上にローラ140が位置している。この状態では、フック114の上端とローラ140との間の鉛直線方向の間隔はhである。
次に、図5及び図6に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10に収納する際の収納工程の動作について説明する。図5は、収納工程を順に示す模式図であって、図2と同様に用紙トレイ110の移動方向に対して直交する方向から用紙トレイ110及び駆動機構120を見た状態を示している。また、図6は、用紙トレイ110の収納時において、センサー144,146の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。図5(A)〜図5(E)のそれぞれのタイミングにおいて、右側に示す図は、図2と同様に、駆動機構120のうち、主としてディスク(A)128、ディスク(B)130、トーションバネ(A)132、スリット128e,130eの位置関係を示している。ここで、図2では、トーションバネ(A)132、ローラ140,142、ディスク(A)128、突起部128c等の部材を破線で示したが、説明の便宜上、図5ではこれらの部材を実線で示すこととする。図5(A)〜図5(E)のそれぞれのタイミングにおいて、左側に示す図は、図3と同様に、主として駆動ギア126、ディスク(B)130、トーションバネ(B)134の位置関係を示している。
先ず、図5(A)に示すように、用紙トレイ110が画像形成装置10の本体へ手動で挿入される。図5(A)に示す状態は、図2及び図3に示す状態に対応しており、駆動ギア126、ディスク(A)128、ディスク(B)130の角度位置が初期状態に設定されている。
次に、図5(B)に示すように、用紙トレイ110が押し込まれると、フック114の上端とローラ140との間に間隔hが設けられているため、フック114がローラ140の下を通過して、用紙トレイ110が画像形成装置10の奥に押し込まれる。そして、フック114の斜面114bがローラ142と当接し、ローラ142が取り付けられたディスク(A)128が図中の矢印CW方向に回動する。このとき、ディスク(A)128の孔128bの端面128dとディスク(B)130のボス130dが当接しているため、ディスク(B)130はディスク(A)128とともにCW方向に回動する。
ディスク(B)130が回動すると、ボス130cがCW方向に回動するため、ボス130cと当接しているトーションバネ(B)134の一端がCW方向に回動する。一方、駆動ギア126は減速ギア124を介してモータ122のウォームギア134と係合しているため、駆動ギア126は回動することはできない。このため、駆動ギア126の突起部126cの位置は変動せず、トーションバネ(B)134はボス130cの回動を受けて圧縮される。これにより、図5(B)の左側の図に示すように、駆動ギア126が停止した状態で、駆動ギア126の扇形の孔126bの中でボス130cがCW方向に回動する。
ディスク(B)130が回動すると、図5(B)の右側の図に示すように、ディスク(B)130のシャッター130eがCW方向に回動し、シャッター130eがセンサー144のスリットから外れる。これにより、図6に示すように、センサー(S1)144の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”に切り換わる(時刻t1)。
センサー144の出力が“ロー(L)”の状態になると、モータ122の駆動が開始され、駆動ギア126がCW方向に回動する。駆動ギア126が回動すると、駆動ギア126の孔126bの端面126dがボス130cと当接し、駆動ギア126の回動がディスク(B)130に伝達されて、ディスク(B)130が駆動ギア126とともにCW方向に回動する。また、ディスク(B)130が回動すると、ディスク(B)130のボス130dとディスク(A)128の突起部128cとの間にトーションバネ(A)132が介在しているため、ディスク(B)130の回動が突起部128cに伝達される。従って、図5(C)に示すように、ディスク(A)128がCW方向に回動する。
このように、本実施形態の構成によれば、用紙トレイ110が押し込まれた際に、駆動機構120に設けられたトーションバネ(B)134が撓むことにより、用紙トレイ110の挿入に応じてディスク(B)130が回動することができる。従って、ディスク(B)130のシャッター130eの動きを検知することで、用紙トレイ110が押し込まれたことを検知することが可能となり、これに基づいてモータ122の駆動を開始することが可能となる。また、用紙トレイ110が押し込まれた際に、トーションバネ(B)134が撓むことにより、駆動機構120に対して過度な力が加わることを回避できる。従って、押し込み操作の際の力によって駆動機構120が損傷を受けてしまうことを確実に抑止できる。
そして、図5(C)に示すように、ディスク(A)128の回動により、ローラ140とフック114の斜面114aが当接し、更にローラディスク128が回動することによって、ローラ140に押されてフック114が図中左側へ移動する。従って、モータ122の駆動力により用紙トレイ110を自動で画像形成装置10の内部に引き込むことが可能となる。
用紙トレイ110が画像形成装置10の内部に完全に引き込まれ、収納完了位置に到達すると、図5(D)に示すように、用紙トレイ110が画像形成装置10の本体に設けられたストッパー150に当接する。用紙トレイ110がストッパー150に当接した後も、モータの駆動は引き続き行われる。なお、図5(D)に示す状態に達する以前のタイミングで、ディスク(A)128のシャッター128eがセンサー144のスリットに入り、センサー144の出力は“ハイ(H)”になっている(図6に示す時刻t2)。
図5(D)に示す状態でモータ122が更に回転すると、図5(E)の左側の図に示すように、駆動ギア126とともにディスク(B)130は回動する。一方、用紙トレイ110がストッパー150に当接しているため、ディスク(A)128は回動することができない。
従って、図5(E)の右側の図に示すように、モータ122の駆動力によりディスク(B)130が回動すると、ディスク(A)128が停止した状態で、ディスク(A)128の孔128bの中でボス130dがCW方向に回動し、トーションバネ(A)132が圧縮されて撓む。
そして、トーションバネ(A)132が撓みながらディスク(B)130がCW方向に回動すると、図5(E)の右側の図に示すように、ディスク(B)130のシャッター130eがセンサー146のスリットに入る。これにより、図6に示すように、センサー(B)146の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”に切り換わる(時刻t3)。センサー146の出力が“ハイ(H)”の状態になると、モータ122の駆動が停止する。これにより、用紙トレイ110の収納が完了する。
図5(E)に示す状態では、トーションバネ(A)132が撓んでいるため、ディスク(A)128はCW方向に付勢されている。従って、フック114の斜面114aはローラ140から斜面114aにほぼ垂直な力を受けている。このため、用紙トレイ110を確実に収納位置に保持することが可能である。
次に、図7及び図8に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10から排出する際の排出工程の動作について説明する。図7は、排出工程を図5と同様に工程順に示した模式図である。また、図8は、用紙トレイ110の排出時において、センサー144,146の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。
図7において、図7(A)は、図5(E)の状態に対応しており、用紙トレイ110が画像形成装置10に収納された状態を示している。図7(A)に示す状態から用紙トレイ110が手動で引き出されると、図7(B)に示すように、フック114の斜面114aによってローラ140が図中の右方向に押され、ディスク(A)128がCCW方向に回動する。このとき、モータ122の駆動が停止しているため、ウォーム機構により、駆動ギア126は回動することができない。また、ディスク(B)130のボス130cが駆動ギア126の孔126bの端面126dに当接しているため、ディスク(B)130もCCW方向に回動することはできない。従って、ディスク(A)128がCCW方向に回動すると、ディスク(A)128の突起部128cの動きにより、突起部128cとボス130dとの間でトーションバネ(A)132が撓む。
ディスク(A)128がトーションバネ(A)132の撓みを伴いながらCCW方向に回動すると、図7(B)の右側の図に示すように、ディスク(A)128のシャッター128eがセンサー144のスリットから外れる。これにより、図8に示すように、センサー(S1)144の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”に切り換わる(時刻t4)。
センサー(S1)144の出力が“ロー(L)”に切り換わると、モータ122の駆動が開始される。この際、収納工程とは逆方向にモータ122が回転し、駆動ギア126が図7中の矢印CCW方向に回動する。駆動ギア126が回動すると、駆動ギア126の突起部126cとディスク(B)130のボス130cとの間にトーションバネ(B)134が介在しているため、駆動ギア126の回動ボス130cに伝達される。従って、図7(C)の左側の図に示すように、ディスク(B)130がCCW方向に回動する。ディスク(B)130が回動すると、ディスク(B)130のシャッター130eがセンサー146のスリットから外れ、センサー146の出力は“ロー(L)”になる(図8に示す時刻t5)。
このように、本実施形態の構成によれば、用紙トレイ110が引き出された際に、駆動機構120に設けられたトーションバネ(A)132が撓むことにより、用紙トレイ110の引き出し操作に応じてディスク(A)128が回動することができる。従って、ディスク(A)128のシャッター128eの動きを検知することで、用紙トレイ110が引き出されたことを検知することが可能となり、これに基づいてモータ122の駆動を開始することが可能となる。また、用紙トレイ110が引き出された際に、トーションバネ(A)132が撓むことにより、駆動機構120に対して過度な力が加わることを回避できる。従って、引き出し操作の際の力によって駆動機構120が損傷を受けてしまうことを確実に抑止できる。
ディスク(B)130がCCW方向に回動すると、ディスク(B)130のボス130dが、ディスク(A)128の孔128bの端面128dと当接する。これにより、図7(C)の右側の図に示すように、ディスク(A)128が回動する。
これにより、ディスク(A)128がローラ142がフック114の斜面114bと当接し、斜面114bが押されることによってフック114が図中の右側へ移動される。これにより、用紙トレイ110がモータ122の駆動力により自動排出される。
更にディスク(B)130が回動すると、図7(D)の右側の図に示すように、ディスク(B)130のシャッター130eがセンサー144のスリットに入る。これにより、図8に示すように、センサー(S1)144の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”に切り換わる(時刻t6)。そして、センサー(S1)144の出力が“ハイ(H)”に切り換わると、モータ122の駆動が停止する。
図7(D)に示すように、センサー(S1)144の出力が“ハイ(H)”に切り換わった状態では、駆動ギア126、ディスク(A)128、ディスク(B)130の角度位置が初期状態に復帰する。従って、フック114の上端とローラ140との間の鉛直線方向の間隔がhとなり、用紙トレイ110を手動で引き出すことが可能となる。これにより、用紙トレイ110が画像形成装置10の外に排出することが可能となる。
なお、第1の実施形態において、トーションバネ132,134の一方はクラッチ機構により構成しても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9は、第2の実施形態に係る用紙トレイ110の着脱機構を示す模式図である。図9に示すように、第2の実施形態に係る駆動機構120は、モータ122、減速ギア124、駆動ギア200、ラック202、部材(A)204、部材(B)206、引張コイルバネ(A)208、引張コイルバネ(B)210、回動フック212、トーションバネ214、フックガイド216、を有して構成されている。
用紙トレイ110には、フック116が取り付けられている。フック116の水平方向の位置は、回動フック212の位置に対応している。フック116には、回動フック212と係合する係合部116aが設けられている。
図9において、モータ122、減速ギア124の構成は第1の実施形態と同様である。モータ122の回動は、ウォームギア134から減速ギア124に伝達され、減速ギア124で減速されて駆動ギア200へ伝達される。
部材(B)206には、2つの長孔206aが設けられており、画像形成装置10の本体側に設けられたガイド218が長孔206aに対して摺動可能に嵌合している。従って、部材(B)206は、図9中で左右方向に移動可能とされている。同様に、部材(A)204も図9中で左右方向に移動可能とされている。
ラック202は、引張コイルバネ(B)210により部材(B)206と接続されている。また、部材(A)204と部材(B)206とは、引張コイルバネ(A)208により接続されている。ラック202の端面202aと部材(B)206の面206bは、引張コイルバネ(B)210の付勢力により互いに当接している。また、部材(A)204と部材(B)206の対向する端面同士は、引張コイルバネ(A)208の付勢力により互いに当接している。
部材(A)204には薄板からなるシャッター220が設けられている。また、部材(B)206には薄板からなるシャッター222が設けられている。部材(A)204、部材(B)206の近傍には、2つのセンサー(S1)224、センサー(S2)226が設けられている。センサー224,226は、第1の実施形態のセンサー144,146と同様に構成されており、部材(A)204、部材(B)206の動きに伴い、センサー224,226のスリットにシャッター220,222が挿入される。
回動フック212は、部材(A)204に対して回動可能に装着されている。トーションバネ214は、リングの部分が回動フック212の回転中心軸216aに挿入されている。トーションバネ214の2つの端部は、互いに近接する方向に圧縮されて、一方の端部は回動フック212に係合し、他方の端部は部材(A)204に係合している。これにより、回動フック212は、軸216aを回転中心として図9中で反時計回り方向に回動する付勢力をトーションバネ214から受けている。
フックガイド216は、画像形成装置10の本体側に固定されている。フックガイド216は、回動フック212との当接面216aと斜面216bを備え、回動フック212の角度を規制する機能を有している。
次に、図10及び図11に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10に収納する際の収納工程の動作について説明する。図10は、収納工程を順に示す模式図であって、図9と同様に用紙トレイ110の移動方向に対して直交する方向から用紙トレイ110及び駆動機構120を見た状態を示している。また、図11は、用紙トレイ110の収納時において、センサー224,226の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。
先ず、図10(A)に示すように、用紙トレイ110が画像形成装置10の本体へ手動で挿入される。図10(A)に示す状態は、図9に示す状態に対応している。この状態では、シャッター220がセンサー224のスリットに挿入されており、センサー224の出力が“ハイ(H)”となっている。
次に、図10(B)に示すように、更に用紙トレイ110が押し込まれると、フック116の端部と部材(A)204が当接し、部材(A)204が図中で左方向に移動する。
部材(A)204が図中の左方向へ駆動されると、回動フック212の上面がフックガイド216の当接面216aから力を受けて、軸212aを回転中心として時計周りに回動する。これにより、図10(B)に示すように、回動フック212がフック116の係合部116aと係合する。
また、部材(A)204と部材(B)206は端面同士で当接しているため、部材(B)206も左方向へ移動する。
一方、ラック202は駆動ギア200と係合しており、駆動ギア200と係合した減速ギア124はウォームギア134と係合しているため、ラック202は移動することができない。このため、部材(B)206の移動に伴い、引張コイルバネ(B)210が伸び、部材(B)206とラック202との相対的な位置が変位する。
図10(B)に示すように、部材(A)204及び部材(B)206が左方向へ移動すると、シャッター222がセンサー224のスリットから外れる。これにより、図10に示すように、センサー(S1)224の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる(時刻t11)。
そして、センサー224の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わると、モータ122の駆動が開始され、図10(B)に示すCCWの方向に駆動ギア200が回動する。これにより、ラック202が図中の左方向へ駆動される。
ラック202が駆動されると、ラック202の端面202aが部材(B)206の面206bと当接し、部材(B)206が図中の左方向へ駆動される。そして、部材(B)206と部材(A)204は引張コイルバネ(A)208で連結されているため、引張コイルバネ(A)208を介して部材(A)204に駆動力が伝わり、部材(A)204が図中の左方向へ駆動される。
回動フック212はフック116の係合部116aと係合しているため、モータ122の駆動力により部材(A)204が図中の左方向へ駆動されると、用紙トレイ110が図中の左方向へ移動する。これにより、用紙トレイ110を自動で画像形成装置10の内部に引き込むことができる。
次に、図10(C)に示すように、モータ122の駆動を引き続き行うと、用紙トレイ110が画像形成装置10の本体側のストッパー150と当接する。また、図10(C)より以前のタイミングで、シャッター220がセンサー224のスリットに入り、センサー(S1)224の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる(図11に示す時刻t12)。
次に、図10(D)に示すように、モータ122の駆動を引き続き行うと、部材(A)204はストッパー150により更に移動することができないため、部材(B)206のみが駆動され、引張コイルバネ(A)208が伸び、部材(A)204と部材(B)206の対向する端面同士が離間する。そして、シャッター222がセンサー226のスリットに入る。これにより、図11に示すように、センサー(S2)226の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる(時刻t13)。これにより、収納工程が完了する。
図10(D)に示す状態では、引張コイルバネ(A)208の付勢力により、用紙トレイ110には、図中で左方向への力が作用している。従って、用紙トレイ110を収納完了位置に確実に保持することが可能となる。
次に、図12及び図13に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10から排出する際の排出工程の動作について説明する。図12は、排出工程を順に示す模式図である。また、図13は、用紙トレイ110の排出時において、センサー224,226の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。
図12において、図12(A)は、図10(D)の状態に対応しており、用紙トレイ110が画像形成装置10に収納された状態を示している。
図12(A)に示す状態から用紙トレイ110が手動で引き出されると、フック116に回動フック212が係合しているため、部材(A)204が図中で右方向に移動する。一方、ウォーム機構によりラック202は移動できないため、部材(B)206は面206bがラック202の端面202aに当接した状態で移動することができない。このため、引張コイルバネ(A)208が伸びる。
次に、図12(B)に示すように、部材(A)204の移動に伴ってシャッター220がセンサー224のスリットから外れる。これにより、図13に示すように、センサー(S1)224の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”の状態に切り換わる(時刻t21)。これにより、モータ122の駆動が開始され、駆動ギア200がCW方向に回動する。
駆動ギア200がCW方向に回動すると、ラック202が図中で右方向に駆動され、ラック202と部材(B)206は引張コイルバネ(B)210で連結されているため、部材(B)206も右方向へ駆動される。そして、図12(C)に示すように、部材(A)204と部材(B)206の対向する端面同士が当接し、部材(A)204が図中右方向へ駆動される。これにより、部材(A)204とフック116の端部が当接しているため、用紙トレイ110が右方向へ駆動され、用紙トレイ110を自動で排出することができる。
次に、図12(D)に示すように、シャッター222がセンサー224のスリットに入ると、センサー224の出力が“ロー(L)”
から“ハイ(H)”に切り換わる(図13の時刻t23)。これにより、モータ122の駆動が停止される。
図12(D)に示す状態は、図10(A)に示す状態に対応しており、この位置まで部材(A)204が駆動されると、フックガイド216による回動フック212の位置の規制が外れるため、トーションバネ214の付勢力により回動フック212が反時計回りに回動し、回動フック212とフック116との係合が外れる。従って、用紙トレイ110を手動で引き出すことが可能となる。
なお、第2の実施形態において、引張コイルバネ(A)208は、第1の実施形態のトーションバネ(A)132と同様の機能を有している。用紙トレイ110が引き出された際に、引張コイルバネ(A)208が撓むことにより、用紙トレイ110の引き出し操作に応じて部材(A)204が動く。従って、シャッター220の動きを検知することで、用紙トレイ110が引き出されたことを検知することが可能となる。
また、第2の実施形態において、引張コイルバネ(B)210は、第1の実施形態のトーションバネ(B)134と同様の機能を有している。用紙トレイ110が押し込まれた際に、引張コイルバネ(B)210が撓むことにより、用紙トレイ110の挿入に応じて部材(B)206が動く。従って、シャッター222の動きを検知することで、用紙トレイ110が押し込まれたことを検知することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図14は、本実施形態の画像形成装置10に設けられた用紙トレイ着脱機構の構成を示す模式図である。図12は、用紙トレイ110の側方、すなわち、用紙トレイ110の移動方向と直交する方向から用紙トレイ着脱装置100を見た状態を示している。図14に示すように、用紙トレイ110の側面には、係合部112が設けられている。また、画像形成装置10の本体側には、キャッチ400が設けられている。キャッチ400及び係合部112の構成は、図22及び図23で説明した構成と同様である。
図14に示すように、用紙トレイ110の後部には、山形状のフック114が取り付けられている。図14に示すように、フック114は上側に向かって幅が狭くなる形状とされており、2つの斜面114a,114bを備えている。
画像形成装置10本体には、用紙トレイ110を駆動するための駆動機構120が設けられている。図14に示すギア326、ローラディスク328は、駆動機構120の一部である。説明の便宜上、図14では、駆動機構120を構成する部材のうち、主としてギア326、ローラディスク328、ローラ340,342を図示している。
図15は、駆動機構120の詳細な構成を示す図であって、図14の矢印A方向から駆動機構120を見た状態を示している。図15に示すように、駆動機構120は、モータ322、減速ギア324、ギア326、ローラディスク328、圧縮コイルバネ332、を有して構成されている。モータ322の駆動軸322aにはウォームギア334が取り付けられている。また、減速ギア324はピッチ円径が異なる2つのギア324a,324bを一体に重ねて構成され、ウォームギア334は、減速ギア324のギアのうち大径のギア324aに係合している。
減速ギア324の小径のギア324bはギア326に係合している。ギア326の回転中心に設けられた孔326aは軸336に挿入されている。軸336は画像形成装置10の本体に固定されている。軸336の先端にはCリング338が装着されており、ギア326のスラスト方向の動きが規制されている。また、ギア326には孔326aの中心線と同軸の係合軸326bが設けられ、係合軸326bにローラディスク328の孔328aが回動可能に嵌合している。Cリング338とローラディスク328との対向面には、圧縮コイルバネ332が挿入されている。圧縮コイルバネ332の付勢力により、ローラディスク328はギア326に押圧され、ローラディスク328の凸状部328bがギア326の側面に当接している。これにより、ギア326とローラディスク328とが摩擦クラッチとして機能し、ギア326が回転した際にその駆動力がローラディスク328に伝達されるように構成されている。なお、通常の動作時は、ギア326とローラディスク328が一体となって回動し、ギア326とローラディスク328の間に相対的に大きな力がかかった場合に、ギア326とローラディスク328とが相対的に回動するように圧縮コイルバネ332の付勢力が調整されている。
このように構成された駆動機構120では、モータ322の駆動軸322aが回転すると、ウォームギア334の回転が減速ギア324に伝わり、モータ322の回転は減速ギア324により減速されてギア326に伝達される。そして、ギア326の回転は摩擦クラッチを介してローラディスク328へ伝達されて、ローラディスク328が回転する。
図14に示すように、ローラディスク328には、回転中心に対して90°の角度だけ離間して2つのローラ340,342が装着されている。図15に示すように、ローラ340は、ローラディスク328に固定されたローラ軸340aと、ローラ軸340aに挿入されたローラゴム340bとから構成されている。ローラ342は、ローラ340と同様に構成されている。
図15に示すように、水平方向の位置関係において、フック114の位置はローラ340,342の位置に対応しており、フック114の幅はローラ340,342の長さに対応している。
図14は、画像形成装置10に対して用紙トレイ110が完全に装着されていない状態、すなわち、係合部112がキャッチ400に係合していない状態を示している。この状態をローラディスク328の角度位置の初期状態とする。図14に示すように、初期状態では、ローラディスク328の回転中心を通る鉛直線上にローラ342が位置し、回転中心を通る水平線上にローラ340が位置している。この状態では、フック114の上端とローラ340との間の鉛直線方向の間隔はhである。
図14に示すように、ローラディスク328の近傍には、2つのセンサー(S1)344、センサー(S2)346が設けられている。センサー344,346のそれぞれは、投光部と受光部がスリット(空隙)を間に介して対向しており、投光部から図14の紙面垂直方向に赤外光が投光され、受光部で受光される。
一方、用紙トレイ110の下部には、薄板から構成されるシャッター116が設けられている。シャッター116の位置は、センサー344,346のスリットの位置に対応しており、用紙トレイ110の移動に伴って、シャッター116がセンサー344,346のスリットに挿入される。シャッター116がセンサー344,346のスリットに挿入されると、シャッター116によって投光部からの赤外光が遮られる。これにより、センサー344,346からの出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”の状態に切り換わる。従って、センサー344,346の出力によって用紙トレイ110の位置を検知することができる。
後述するように、モータ322の駆動はセンサー344,346の出力に基づいて行われる。センサー344,346の出力は、制御部(不図示)に入力されて、制御部からの指令に基づいてモータ322が駆動される。
次に、図16〜図18に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10に収納する際の収納工程の動作について説明する。図16は、収納工程を順に示す模式図であって、図14と同様に用紙トレイ110の移動方向に対して直交する方向から用紙トレイ110及び駆動機構120を見た状態を示している。また、図17は、用紙トレイ110の収納時において、センサー344,346の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。また、図18は、収納時の用紙トレイ110の位置と挿入力との関係を示す特性図である。
先ず、図16(A)に示すように、用紙トレイ110が画像形成装置10の本体へ手動で挿入される。図16(A)に示す状態は、シャッター116がセンサー344の位置に達していない状態であり、図14の状態と同様である。この状態では、ローラで328の角度位置が初期状態に設定されている。
次に、図16(B)に示すように、更に用紙トレイ110が押し込まれると、フック114の上端とローラ340との間に間隔hが設けられているため、フック114がローラ340の下を通過して、用紙トレイ110が画像形成装置10の奥に押し込まれる。これにより、シャッター114がセンサー344のスリットの間に挿入される。これにより、図17に示すように、センサー344(S1)の出力が“ハイ(H)”の状態となる(時刻t1)。
センサー344の出力が“ハイ(H)”の状態になると、モータ322の駆動が開始され、ローラディスク328が図16中の矢印CW方向に回動する。ここで、図16(B)に示すように、センサー344の出力が“ハイ(H)”になった状態では、ローラ340の下方にフック114の斜面114aが位置している。また、この状態では、用紙トレイ110の係合部112がキャッチ400の先端に位置している。従って、ローラディスク328がCW方向に回動すると、ローラ340とフック114の斜面114aが当接し、更にローラディスク328が回動することによって、ローラ328の動きによりフック114が図中左側へ移動する。従って、モータ322の駆動力により用紙トレイ110を自動で画像形成装置10の内部に引き込むことが可能となる。
図16(D)に示すように、モータ322の駆動力によって用紙トレイ110が移動されると、キャッチ400の溝に係合部112が挿入されていく。そして、シャッター116がセンサー346の位置に到達し、センサー346のスリットの間に挿入される。これにより、図17に示すように、センサー346が“ハイ(H)”の状態に切り換わる(時刻t2)。この状態では、2つのセンサー344,346が共に“ハイ(H)”の状態となる。そして、時刻t2の時点で、モータ322の駆動が停止される。
図18において、センサー344の出力が“ハイ(H)”になる位置は、S1 ONの位置に対応している。また。センサー346の出力が“ハイ(H)”になる位置は、S2 ONの位置に対応している。図23及び図24で説明したように、手動挿入の場合は、キャッチに係合部が係合する過程で挿入力が変動してしまうが、本実施形態では、図18に示すように、S1 ONからS2 ONまでの間は、用紙トレイ110を自動で画像形成装置10本体に引き込むことができる。従って、用紙トレイ110を引き込む際に比較的大きな力が不要となる。
図16(D)に示す位置でモータ322の駆動が停止した後は、キャッチ400の復元力により係合部112がキャッチ400の溝に引き込まれる。従って、モータ322が停止した後は、キャッチ400によって用紙トレイ110の自動引き込みが行われる。そして、係合部112がキャッチ400の溝に完全に係合すると、用紙トレイ110が停止する。この状態では、図16(E)に示すように、センサー344のスリットからシャッター116が外れる。従って、図17に示すように、センサー344の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”に切り換わる(時刻t3)。
図18に示すように、手動挿入する過程では、係合部112とキャッチ400が離れているため、挿入力は、主に摩擦力に起因する比較的小さい力F1となる。S1 ONからS2 ONまでの間は、モータ322の駆動力による自動引き込みが行われるため、挿入力は不要である。また、S2 ONからS1 OFFまでの間は、キャッチ400の復元力による自動引き込みが行われるため、この区間でも挿入力は不要となる。従って、本実施形態によれば、係合部112がキャッチ400に係合する過程で、挿入力が変動する区間は全て自動引き込みにより用紙トレイ110を引き込むことが可能となり、用紙トレイ110を引き込む際に比較的大きな力が不要となる。従って、収納時の用紙トレイ110の操作性を大幅に向上することが可能となる。
次に、図19〜図21に基づいて、用紙トレイ110を画像形成装置10から排出する際の排出工程について説明する。図19は、排出工程を順に示す模式図であって、図14と同様に用紙トレイ110の移動方向に対して直交する方向から用紙トレイ110及び駆動機構120を見た状態を示している。また、図20は、用紙トレイ110の排出時において、センサー344,346の出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。また、図21は、排出時の用紙トレイ110の位置と排出力との関係を示す特性図である。
図19(A)は、図16(E)と同様に、キャッチ400に係合部112が係合し、用紙トレイ110が画像形成装置10に収納された状態を示している。図19(A)に示す状態から用紙トレイ110が手動で引き出されると、図19(B)に示すように、シャッター110がセンサー344のスリットに入る。これにより、図20に示すように、センサー(S1)344の出力が“ロー(L)”から“ハイ(H)”に切り換わる(時刻t4)。そして、モータ322の駆動が開始される。この際、収納工程とは逆方向にモータ322が回動し、図19(B)に示すCCW方向にローラディスク328が回動する。
これにより、図19(C)に示すように、ローラ342がフック114の斜面114bと当接し、ローラ342によってフック114が図中の右方向に押される。従って、用紙トレイ110が図中の右方向に駆動され、用紙トレイ110の自動排出を行うことができる。
そして、図19(D)に示すように、用紙トレイ110が排出されてセンサー344のスリットからシャッター116が外れると、図20に示すようにセンサー(S1)344の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”に切り換わる(時刻t6)。これにより、モータ322の駆動が停止される。
図19(D)に示す状態では、ローラ340がフック114の上部に位置しているため、モータ322を停止しても手動で用紙トレイ110を画像形成装置10の外部に排出することができる。
その後、図20に示すように、一定時間Tの間だけ自動排出の際とは逆方向にモータ322が駆動される。これにより、図19(E)に示すように、ローラディスク328の角度位置が初期状態に復帰する。
図21において、センサー344の出力が時刻t4で“ロー(L)”から“ハイ(H)”になる位置は、S1 ONの位置に対応している。また。センサー344の出力が時刻t6で“ハイ(H)”から“ロー(L)”になる位置は、S1 OFFの位置に対応している。図22及び図24で説明したように、手動排出の場合は、キャッチ400から係合部112が外れる過程で排出力が変動してしまうが、本実施形態では、図21に示すように、S1 ONからS1 OFFまでの間は、用紙トレイ110を自動で画像形成装置10本体から排出することができる。従って、用紙トレイ110を排出する際に比較的大きな力が不要となり、操作性を向上することができる。
収納工程又は排出工程において、手動による用紙トレイへの挿入力又は排出力がローラ340,342に作用した場合であっても、ギア326とローラディスク328とが摩擦クラッチとして機能するため、両者が相対的に回動する。従って、手動による操作力がギヤ326に伝達されてしまうことを抑止することが可能となり、駆動機構120へ過度な力が作用することがなく、信頼性を向上することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の各実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明するための模式図である。 用紙トレイ着脱装置の構成を示す模式図である。 駆動機構の詳細な構成を示す模式図である。 駆動機構のうち、主として駆動ギア、ディスク(B)、トーションバネ(B)の角度位置の関係を説明するための模式図である。 用紙トレイを画像形成装置に収納する際の収納工程の動作を説明するための模式図である。 用紙トレイの収納時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 用紙トレイを画像形成装置から排出する際の排出工程を説明するための模式図である。 用紙トレイの排出時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係る用紙トレイの駆動機構を示す模式図である。 第2の実施形態において、収納工程を順に示す模式図である。 第2の実施形態において、用紙トレイの収納時にセンサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態において、排出工程を順に示す模式図である。 用紙トレイの排出時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 本実施形態の画像形成装置に設けられた用紙トレイ着脱機構の構成を示す模式図である。 駆動機構の詳細な構成を示す図であって、図2の矢印A方向から駆動機構を見た状態を示す模式図である。 収納工程を順に示す模式図である。 用紙トレイの収納時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 収納時の用紙トレイの位置と挿入力との関係を示す特性図である。 排出工程を順に示す模式図である。 用紙トレイの排出時において、センサーの出力が切り換わる様子を示すタイミングチャートである。 排出時の用紙トレイの位置と排出力との関係を示す特性図である。 画像形成装置に対して用紙トレイが収納、排出される様子を示す模式図である。 画像形成装置に設けられたキャッチと用紙トレイの係合部が係合する様子を示す模式図である。 用紙トレイを挿入する際の挿入力が、キャッチの弾性によって変化する様子を示す模式図である。 用紙トレイを引き出す際の排出力が、キャッチの弾性によって変化する様子を示す模式図である。
符号の説明
10 画像形成装置
110 用紙トレイ
114,116 フック
120 駆動機構
122,322 モータ
126 駆動ギア
128 ディスク(A)
130 ディスク(B)
132 トーションバネ(A)
134 トーションバネ(B)
140,142,340,342 ローラ
144,146,224,226,344,346 センサー
202 ラック
204 部材(A)
206 部材(B)
208 引張コイルバネ(A)
210 引張コイルバネ(A)
326 ギア
328 ローラディスク
400 キャッチ

Claims (13)

  1. 画像形成装置から取り外し可能な用紙トレイと、
    前記用紙トレイの収納動作又は排出動作を検知するセンサーと、
    前記センサーによる検知に基づいて前記用紙トレイと係合し、前記用紙トレイを収納完了位置に収納し、又は前記用紙トレイを前記収納完了位置から排出する駆動機構と、
    を備えることを特徴とする、用紙トレイ着脱機構。
  2. 前記駆動機構は、モータと、前記モータの駆動力を受けて駆動され、前記用紙トレイに設けられた被係合部に前記モータの駆動力を伝達する係合部と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の用紙トレイ着脱機構。
  3. 前記駆動機構は、前記収納完了位置で前記用紙トレイを収納方向に付勢する第1の弾性部材を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の用紙トレイ着脱機構。
  4. 前記収納完了位置で前記排出動作が行われた場合に、前記第1の弾性部材が変位することで前記用紙トレイが排出方向へ移動し、前記センサーにより前記排出動作が検知されることを特徴とする、請求項3に記載の用紙トレイ着脱機構。
  5. 前記駆動機構は、前記収納動作による操作力が前記駆動機構に作用した場合に変位する第2の弾性部材を備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載の用紙トレイ着脱機構。
  6. 前記収納動作が行われた場合に、前記第2の弾性部材が変位することで前記用紙トレイが収納方向へ移動し、前記センサーにより前記収納動作が検知されることを特徴とする、請求項5に記載の用紙トレイ着脱機構。
  7. 前記モータの駆動力を前記係合部に伝達するための複数の部材を備え、前記第1及び第2の弾性部材は、前記複数の部材が相対的に移動する部位に設けられることを特徴とする、請求項3〜6のいずれかに記載の用紙トレイ着脱機構。
  8. 前記用紙トレイの移動に伴って前記収納完了位置の近傍で弾性変形する保持部を備え、
    前記用紙トレイは、前記収納完了位置において前記保持部によって前記画像形成装置に保持されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の用紙トレイ着脱機構。
  9. 前記センサーは、前記用紙トレイの収納時に前記用紙トレイが前記収納完了位置の近傍に到達したことを検知し、当該検知により前記モータの駆動を停止することを特徴とする、請求項8に記載の用紙トレイ着脱機構。
  10. 前記センサーは、前記用紙トレイの排出時に、前記用紙トレイが前記係合部と前記被係合部との係合が外れる位置に到達したことを検知した場合は、前記モータの駆動を停止することを特徴とする、請求項2に記載の用紙トレイ着脱機構。
  11. 前記モータの駆動を停止した後、所定時間の間、前記モータを排出方向と逆方向に回転させることを特徴とする、請求項10に記載の用紙トレイ着脱機構。
  12. 前記モータの駆動力を前記係合部に伝達するため少なくとも2つの部材を備え、前記2つの部材の間に摩擦クラッチが設けられたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の用紙トレイ着脱機構。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の用紙トレイ着脱機構を備えたことを特徴とする、画像形成装置。
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