JP2009006708A - 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009006708A
JP2009006708A JP2008139140A JP2008139140A JP2009006708A JP 2009006708 A JP2009006708 A JP 2009006708A JP 2008139140 A JP2008139140 A JP 2008139140A JP 2008139140 A JP2008139140 A JP 2008139140A JP 2009006708 A JP2009006708 A JP 2009006708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
thermoplastic resin
calculated
requirement
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008139140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5217631B2 (ja
Inventor
Hideki Oshima
秀樹 大嶋
Satoru Moritomi
悟 森冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2008139140A priority Critical patent/JP5217631B2/ja
Publication of JP2009006708A publication Critical patent/JP2009006708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5217631B2 publication Critical patent/JP5217631B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】剛性及び衝撃強度に優れる樹脂成形体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を、最大射出圧力がPである射出成形機の金型キャビティに充填する充填工程と、前記金型キャビティに充填された前記熱可塑性樹脂を更に加圧して保持する保圧工程と、この保圧工程を経て形成された成形体前駆体を熱処理する熱処理工程と、を有し、前記熱処理工程は、少なくとも前記熱可塑性樹脂の結晶化温度以上、融点以下の温度で熱処理を行う第一熱処理工程と、前記熱可塑性樹脂のガラス転移点以上、融点以下の温度で熱処理を行う第二熱処理工程と、を含み、前記第一熱処理工程における熱処理温度は、前記第二熱処理工程における熱処理温度よりも高い温度とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱可塑性樹脂成形体及びこの熱可塑性樹脂成形体の製造方法に関する。さらに詳細には、剛性及び衝撃強度に優れる熱可塑性樹脂成形体及びこの熱可塑性樹脂成形体の製造方法に関する。
従来から熱可塑性樹脂成形体、特にプロピレン系樹脂成形体は、自動車用部品や家電製品用部品等の工業材料として、多くの分野で使用されている。
例えば、特許文献1には、機械的物性、温度特性や硬度を備えたポリプロピレン樹脂成形体として、ポリプロピレン樹脂と核剤とを含有する組成物を成形して得られる成形体を、155℃〜170℃の範囲で、熱処理して製造されるポリプロピレン樹脂成形体が記載されている。
また、特許文献2には、機械的物性、温度特性や硬度を備えたプロピレン共重合体として、α−オレフィン単位の含有量が0.5質量%〜10質量%であり、メルトフローレートが0.05g/10分〜50g/10分であるプロピレン共重合体を、その融点を中心とする−10℃〜+5℃の温度範囲で熱処理する方法によって製造されるプロピレン共重合体が記載されている。
そして、特許文献3には、エチレン−プロピレンポリマー組成物の剛性と靭性を改良する方法として、前記ポリマー組成物を1時間〜100時間、75℃〜150℃で加熱する方法が記載されている。
特開昭62−256837号公報 特開昭62−283111号公報 国際公開01/81074号パンフレット
しかし、上記特許文献1〜3に記載されている熱可塑性樹脂成形体の剛性及び衝撃強度は、十分なものではなく、さらなる改良が求められている。
かかる状況の下、本発明の目的は、剛性及び衝撃強度に優れる熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法を提供することにある。
本発明者等は、下記の工程を有する製造工程を経ることにより、得られる成形体の剛性及び衝撃強度を向上させることが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的には、以下の発明である。
本発明の第一の態様は、
熱可塑性樹脂を、最大射出圧力がPである射出成形機の金型キャビティに充填する充填工程と、
前記金型キャビティに充填された前記熱可塑性樹脂を、更に加圧して保持する保圧工程と、
この保圧工程を経て形成された成形体前駆体を熱処理する熱処理工程と、
を有し、前記熱処理工程は、少なくとも前記熱可塑性樹脂の結晶化温度以上、融点以下の温度で熱処理を行う第一熱処理工程と、前記熱可塑性樹脂のガラス転移点以上、融点以下の温度で熱処理を行う第二熱処理工程と、を含み、前記第一熱処理工程における熱処理温度は、前記第二熱処理工程における熱処理温度よりも高い温度である熱可塑性樹脂成形体の製造方法である。
また本発明の第二の態様は、上記製造方法により製造された熱可塑性樹脂成形体であって、下記の要件(1)から要件(4)を満足する熱可塑性樹脂成形体である。
要件(1)Lc/La≦1.50
要件(2)Lc≧9.0
要件(3)F1≧0.07
要件(4)F2≧0.06
〔上記要件(1)から要件(4)において、Laは、小角X線散乱プロファイルから算出した長周期間隔と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度と、を用いて算出した結晶ラメラ間距離(単位:nm)を表し、Lcは、前記結晶ラメラ間距離と前記長周期間隔より算出した結晶ラメラの厚み(単位:nm)を示し、F1は、997cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示し、F2は、973cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示す。〕
また本発明の第三の態様は、上記製造方法により製造された熱可塑性樹脂成形体であって、下記の要件(2)から要件(5)を満足するものである熱可塑性樹脂成形体である。
要件(2)Lc≧9.0
要件(3)F1≧0.07
要件(4)F2≧0.06
要件(5)La≧8.5
〔上記要件(2)から要件(5)において、Laは、小角X線散乱プロファイルから算出した長周期間隔と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度と、を用いて算出した結晶ラメラ間距離(単位:nm)を表し、Lcは、前記結晶ラメラ間距離と前記長周期間隔より算出した結晶ラメラの厚み(単位:nm)を示し、F1は、997cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示し、F2は、973cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示す。〕
ここで、本発明における、「成形体前駆体」とは、保圧工程を経て形成された成形体、即ち熱処理工程を経る前の成形体をいう。
また、「結晶ラメラ」とは、熱可塑性樹脂成形体において、樹脂を形成している重合体の分子鎖が、折りたたまれて形成された結晶をいう。
また「長周期間隔」とは、結晶ラメラ−非晶領域−結晶ラメラの積層構造において、個々の結晶ラメラの重心間距離をいう。また、「結晶ラメラ間距離(La)」とは、上記積層構造における結晶ラメラ同士の距離、即ち非晶領域の厚さをいう。そして、「結晶ラメラの厚み(Lc)」とは、個々の結晶ラメラの厚さをいう。
また、「最大射出圧力」とは、充填工程において、使用する成形機が到達し得る射出圧力の最大値をいい、使用する射出成形機に固有の値である。具体的な数値は成形機の能力により異なるが、本発明ではこの最大射出圧力をPとする。なお、最大射出圧力Pは、例えば1000kgf/cm2〜2500kgf/cm2であることが好ましいが、この範囲に限られるものではない。
本発明によれば、従来と比べて短時間でより高い剛性及び高い衝撃強度を有する熱可塑性樹脂成形体を提供することが可能となる。
〔樹脂成形体の製造方法〕
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体(以下、単に成形体ともいう)の製造方法は、充填工程と、保圧工程と、熱処理工程と、を有する。
ここで、「充填工程」とは、熱可塑性樹脂(以下、単に樹脂ともいう)を金型に充填する工程をいう。
充填工程における樹脂の形態は、成形体にしたときの、重合体の分子鎖の配向度(F1、F2)をより高くすることができる、という観点から、実質的に溶融状態であることが好ましい。ここで「実質的に溶融状態」とは、樹脂が全体として客観的な流動性を有している状態をいう。即ち、樹脂を形成している重合体の全ての分子鎖が、激しく熱運動をしている状態のみをいうものではない。
なお、得られる成形体の外観形状を良好なものとするために、充填の際に予め金型を加熱しておいてもよい。加熱温度としては、10℃〜70℃であることが好ましく、20℃〜60℃であることが好ましい。
樹脂の充填は、射出成形機による充填方法を用いる。上述のように樹脂は実質的に溶融状態であり、所定の射出圧力で金型内部の空間(金型キャビティ)に充填される。
また、「保圧工程」とは、上記充填工程を経た金型キャビティに充填された樹脂を、更に所定の圧力で加圧して保持する工程をいう。この保圧工程を設けることにより、成形体にしたときの、重合体の分子鎖の配向度を高くすることが可能となる。これによって、得られる成形体の剛性及び耐衝撃性を向上させることが可能となる。
保圧時の圧力は、金型キャビティの大きさによって異なるが、上記充填工程における最大射出圧力Pの15%以上であることが好ましく、20%以上であることがより好ましく、30%以上であることが最も好ましい。
保圧時間としては、0.5秒〜60秒であることが好ましく、1秒〜50秒であることがより好ましい。また、保圧時の金型の温度としては10℃〜70℃であることが好ましく、20℃〜60℃であることが好ましい。
保圧時の圧力の測定方法は、所望の成形体の種類によって異なるが、一般的には、成形機に設けられている圧力計を用いて測定する。
また、「熱処理工程」とは、保圧工程により得られた成形体前駆体を所定の条件で熱処理する工程をいう。熱処理工程を行うことにより、成形体にしたときの分子鎖の配向度を、より高くすることが可能となる。これによって、得られる成形体の剛性及び耐衝撃性をより短時間で向上させることが可能となる。
この加熱工程は、少なくとも第一熱処理工程と第二熱処理工程を含む。第一熱処理工程は、樹脂の結晶化温度以上、融点以下の温度で熱処理を行い、第二熱処理工程は、樹脂のガラス転移点以上、融点以下の温度で熱処理を行う工程である。そして、第一熱処理工程における熱処理温度は、第二熱処理工程における熱処理温度よりも高い。このように、第一熱処理工程を第二熱処理工程よりも高い温度で行うことにより、得られる成形体の機械的物性、特に衝撃強度を向上させることが可能となる。
具体的には、例えばプロピレン系樹脂を用いて成形体を得る場合、第一熱処理工程の熱処理温度は、結晶化温度である約120℃よりも高く、融点である約170℃よりも低い温度であり、125℃〜165℃であることが好ましく、135℃〜160℃であることがより好ましく、150℃〜160℃であることが更に好ましい。このような温度で熱処理を行うことにより、機械的物性、特に剛性を向上させることが可能となる。また、第二熱処理工程の熱処理温度は、ガラス転移点である約0℃よりも高く、融点である約170℃よりも低い温度であり、80℃〜135℃であることが好ましく、90℃〜130℃であることがより好ましく、100℃〜125℃であることが更に好ましい。このような温度で熱処理を行うことにより、機械的物性、特に衝撃強度を向上させることが可能となる。
融点、結晶化温度、ガラス転移温度は、公知の方法を用いて算出される。例えば以下の通りである。
示差走査熱量分析計を用い、成形体前駆体のアイゾット試験片を所定量アルミ製パンに封入した後、下記段階A〜Cのように温度変化させる。融点は段階B中に観測されるヒートフロー曲線の吸熱ピークとして、結晶化温度は段階C中に観測されるヒートフロー曲線の発熱ピークとして、それぞれ求める。また、ガラス転移点は段階B中の階段状変化部分から補外ガラス転移開始温度と補外ガラス転移終了温度を求め、これらから算出する。尚、このときの昇降温速度は、10℃/分である。
段階A:室温〜−90℃
段階B:−90℃〜200℃
段階C:200℃〜40℃
また、それぞれの熱処理工程における熱処理時間は、10分間〜400時間であり、10分間〜300時間であることが好ましく、10分間〜200時間であることが更に好ましい。加熱時間を10分間よりも長くすることにより、機械的物性、特に衝撃強度を向上させることが可能となる。また加熱時間を400時間よりも短くすることにより、プロピレン系樹脂の分解を防ぎ、十分な機械的物性を付与することが可能となる。
その他の熱可塑性樹脂についても、第一処理工程の熱処理温度は該熱可塑性樹脂の(融点−30℃)以上、融点以下であることが好ましく、(融点−30℃)以上、(融点−5℃)以下であることがより好ましい。第二処理工程の熱処理温度は該熱可塑性樹脂の(融点−(融点−ガラス転移温度)×0.5)以上、(融点−30℃)以下であることが好ましい。
加熱処理方法としては、例えば、(1)成形体前駆体を金型から取り出さずに金型を直接150℃〜170℃に加熱する方法、(2)成形体前駆体を150℃〜170℃に保持したロール面や熱板面に接触させる方法、(3)150℃〜170℃の窒素、アルゴン、空気等が充満したオーブン内に成形体前駆体を配置する方法、(4)150℃〜170℃のシリコンオイル、水等の不活性液体が充填した浴槽内に成形体前駆体を浸漬させる方法等が挙げられる。中でも、(3)150℃〜170℃の窒素、アルゴン、空気等が充満したオーブン内に成形体前駆体を配置する方法、(4)150℃〜170℃のシリコンオイル、水等の不活性液体が充填した浴槽内に成形体前駆体を浸漬させる方法を用いることが好ましい。
なお、第一熱処理工程及び第二熱処理工程は、それぞれ1回ずつ行ってもよいし、上記の熱処理時間を満たす範囲内で複数回行ってもよい。
本発明で用いられる樹脂として、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂等のオレフィン系樹脂、ブチレンテレフタレート系樹脂、エチレンテレフタレート系樹脂等のエステル系樹脂、その他、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂、アミド系樹脂、アセタール系樹脂等が挙げられる。中でも結晶性を有する樹脂である、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂、アミド系樹脂、アセタール系樹脂等を用いることが好ましく、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂を用いることがより好ましく、オレフィン系樹脂を用いることが最も好ましい。好ましいオレフィン系樹脂としては、プロピレン系樹脂が挙げられる。
これらの樹脂は、単独重合体だけではなく、後述するような他の化合物との共重合体であってもよい。他の化合物としては、例えば、エチレン、炭素数4以上のα−オレフィン等が挙げられる。
これらの樹脂は、本発明に係る樹脂成形体が要件(1)〜(4)又は(2)〜(5)を満たすものとなるために、一般に成形体に用いられる樹脂よりも、低いメルトフローレートを有していることが好ましい。プロピレン系樹脂の場合、ASTM D1238に準拠して温度230℃で測定したメルトフローレートが5g/10分以下であり、4g/10分以下であることがより好ましく、0.0001g/10分〜4g/10分であることがさらに好ましい。メルトフローレートが5g/10分を超える場合には、得られる成形体の剛性及び衝撃強度を向上させることが困難となる傾向にある。
プロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、又は、エチレン及び炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも一種のオレフィンと、プロピレンと、の共重合体を用いることが好ましい(ただし、前記プロピレン単独重合体は、1.0質量%以下のエチレン又は炭素数4以上のα−オレフィンを含有していてもよい。なお、前記プロピレン単独重合体の全量を100質量%とする)。
ここで、エチレン及び炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも一種のオレフィンとプロピレンとの共重合体としては、エチレン及び炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも一種のオレフィンとプロピレンとからなるプロピレン系ランダム共重合体、又は、プロピレン単独重合体部分とプロピレン−エチレンランダム共重合体部分とを含有するプロピレン系ブロック共重合体が挙げられる。(ただし、前記プロピレン単独重合部分は、1.0質量%以下のエチレン又は炭素数4以上のα−オレフィンを含有していてもよい。なお、前記プロピレン単独重合体の全量を100質量%とする。)
本発明で好ましく用いられるプロピレン系樹脂は、プロピレン単独重合体又はプロピレン系ランダム共重合体であり、より好ましくはプロピレン単独重合体である。
剛性、耐熱性又は硬度を高めるという観点から、前記プロピレン単独重合体、プロピレン系ランダム共重合体、また、プロピレン系ブロック重合体の単独重合体部分の13C−NMRによって測定されるアイソタクチック・ペンタッド分率として、好ましくは0.94以上である。
アイソタクチック・ペンタッド分率とは、A.ZambelliらによってMacromolecules,6,925(1973)に記載されている方法(すなわち13C−NMRを用いる方法)によって測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック連鎖(換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続してメソ結合した連鎖)の中心にあるプロピレンモノマー単位の分率である(ただし、NMR吸収ピークの帰属は、その後、発行されたMacromolecules,8,687(1975)に基づいて行う)。
具体的には13C−NMRスペクトルのメチル炭素領域の、全吸収ピーク中のmmmmピークの面積分率としてアイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。この方法によって、英国 NATIONAL PHYSICAL LABORATORYのNPL標準物質 CRM No.M19−14 Polypropylene PP/MWD/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定したところ、0.944であった。
プロピレン系樹脂の固有粘度([η]、単位:dl/g)は、機械的物性を向上させるという観点、特に衝撃強度を向上させるという観点から、好ましくは1.0dl/g以上であり、より好ましくは1.5dl/g以上であり、更に好ましくは2.0dl/g以上である。
また、プロピレン系樹脂のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)で測定される分子量分布(重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn))として、好ましくは3〜7であり、より好ましくは3〜5である。
プロピレン系樹脂の製造方法としては、公知の重合触媒を用いて、公知の重合方法によって製造する方法が挙げられる。
重合触媒としては、例えば、(a)マグネシウム、チタン、ハロゲン及び電子供与体を必須成分として含有する固体触媒成分と、(b)有機アルミニウム化合物と、(c)電子供与体成分とからなる触媒系が挙げられる。この触媒系としては、例えば、特開平1−319508号公報、特開平7−216017号公報、特開平10−212319号公報等に記載されているように、Si−O結合を有する有機ケイ素化合物と必要に応じ、エステル化合物の存在下、一般式Ti(OR1a4-a(R1は炭素数が1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、aは0<a≦4の数字を表す。)で表されるチタン化合物を有機マグネシウム化合物で還元して得られる固体生成物を、四塩化チタンと必要に応じ、エステル化合物の存在下で処理することにより得られる三価のチタン化合物含有固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、電子供与性化合物と、を含有するα−オレフィン重合用触媒系が挙げられる。
プロピレン系樹脂の重合方法としては、例えば、バルク重合法、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法等が挙げられる。これらの重合法は、バッチ式、連続式のいずれでもよく、また、これらの重合法を任意に組合せもよい。
上記の重合法における(a)固体触媒成分、(b)有機アルミニウム化合物及び(c)電子供与体成分の使用量や、各触媒成分を重合槽へ供給する方法は、公知の触媒の使用方法によって、適宜、決めればよい。
重合温度は、通常、−30℃〜300℃であり、好ましくは20℃〜180℃である。重合圧力は、通常、常圧〜10MPaであり、好ましくは0.2MPa〜5MPaである。分子量調整剤として、例えば、水素を用いることができる。
プロピレン系樹脂の製造方法では、重合(本重合)を実施する前に、予備重合を行ってもよい。予備重合の方法としては、例えば、(a)固体触媒成分及び(b)有機アルミニウム化合物の存在下、少量のプロピレンを供給して溶媒を用いてスラリー状態で実施する方法等が挙げられる。
なお、必要に応じて上記の樹脂以外の樹脂や、各種添加剤を加えてもよい。
上記の樹脂以外の樹脂としては、例えば、エラストマー等が挙げられる。また、添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、造核剤、無機充填剤、有機充填剤等が挙げられる。
〔樹脂成形体〕
上述のように本発明はまた、少なくとも下記の要件(1)〜要件(4)、又は要件(2)〜要件(5)を満足する樹脂成形体(以下、単に成形体ともいう)である。
要件(1)Lc/La≦1.50
要件(2)Lc≧9.0
要件(3)F1≧0.07
要件(4)F2≧0.06
要件(5)La≧8.5
〔上記要件(1)から要件(5)において、Laは、小角X線散乱プロファイルから算出した長周期間隔と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度と、を用いて算出した結晶ラメラ間距離(単位:nm)を表し、Lcは、前記結晶ラメラ間距離と前記長周期間隔より算出した結晶ラメラの厚み(単位:nm)を示し、F1は、997cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示し、F2は、973cm-1で測定した赤外二色比により算出した配向度を示す。〕
上記要件(1)において、Lc/Laを、1.50以下とすることにより、得られる成形体の衝撃強度を十分なものとすることができる。Lc/Laとして、好ましくは0.5〜1.50であり、より好ましくは0.55〜1.45であり、更に好ましくは0.6〜1.40である。
また、上記要件(2)において、結晶ラメラの厚み(Lc)を9.0nm以上とすることにより、得られる成形体の曲げ弾性率を十分なものとすることができる。結晶ラメラ厚み(Lc)として、好ましくは10.0nm〜25.0nmであり、より好ましくは10.5nm〜24.5nmであり、更に好ましくは11.0nm〜24.0nmである。
また、上記要件(3)において、配向度(F1)を0.07以上とすることにより、得られる成形体の衝撃強度を十分なものとすることができる。配向度(F1)として、好ましくは0.07〜0.50であり、より好ましくは0.08〜0.50であり、更に好ましくは0.08〜0.40である。
また、上記要件(4)において、配向度(F2)を0.06以上とすることにより、得られる成形体の衝撃強度を十分なものとすることができる。配向度(F2)として、好ましくは0.06〜0.50であり、より好ましくは0.07〜0.50であり、更に好ましくは0.07〜0.40である。
また、上記要件(5)において、結晶ラメラ間距離(La)を8.5nm以上とすることにより、得られる成形体の衝撃強度を十分なものとすることができる。結晶ラメラ間距離(La)として、好ましくは8.5nm〜15.5nmであり、より好ましくは8.7nm〜15.3nmであり、更に好ましくは8.9nm〜15.1nmである。
上記要件(1)〜要件(5)において、長周期間隔、結晶ラメラ間距離、結晶ラメラの厚み、配向度は、公知の方法を用いて算出される。具体的には以下の通りである。
長周期間隔は、小角X線散乱プロファイルを測定し、得られたピークに対応する散乱角と、下記のBraggの式とを用いて算出される。
Lp(nm)=λ/2sinθ
〔式中、λは波長(本発明では0.154(nm)を用いる)、θは散乱角をそれぞれ表す。〕
結晶ラメラ間距離は、上記方法により算出した長周期間隔(Lp)と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度(χ)と、を用いて求める。
La(nm)=Lp(1−0.01×χ)
そしてLcは、LpとLaの差に該当するため、上記の方法により算出したLpとLaより求める。
結晶化度(χ)は、示差走査熱量分析により測定した融解熱量(ΔHm)と、下記の式と、を用いて求める。
χ(%)=ΔHm/ΔH0m×100
〔結晶化度100%時の融解熱量(ΔH0m)は、W.R.KrigbaumらによってJounal Polymer Science,3,767(1965)に記載された値(208J/g)を用いる。〕
また配向度(F1及びF2)は、顕微赤外分光光度計により測定した赤外二色比(D)と、下記の式より算出する。
F=(D−1)/(D+2)
なお、赤外二色比(D)は、偏光子を回転させ最大透過率と最小透過率の比(最大透過率/最小透過率)として算出する。本発明では997(cm-1)と973(cm-1)について、それぞれ赤外二色比(D)を測定し、997(cm-1)で測定し、算出した配向度をF1と、973(cm-1)で測定し、算出した配向度をF2とする。
このような要件を満たす樹脂成形体を形成する樹脂は、一般に成形体に用いられる樹脂よりも、低いメルトフローレートを有している樹脂であれば特に限定されるものではない。具体的には、ASTM D1238に従って測定した樹脂のメルトフローレートが5g/10分以下であり、4g/10分以下であることがより好ましく、4g/10分〜0.0001g/10分であることがさらに好ましい。メルトフローレートを5g/10分以下とすることにより、得られる成形体の剛性及び衝撃強度を向上させることができる。
なお、本発明に係る樹脂成形体は、射出成形体であることが好ましい。
実施例および比較例で用いた試験片の物性は、以下の方法に従って、測定した。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
ASTM D1238に準拠して測定した。測定温度230℃、荷重21Nの条件で測定した。
(2)曲げ弾性率(単位:MPa)
ASTM D790に準拠し、射出成形により成形された3.2mm厚の試験片を使用して、23℃における曲げ弾性率を測定した。
(3)アイゾット衝撃強度(単位:kJ/m2
JIS−K−7110に準拠し、射出成形により成形された3.2mm厚の、成形後にノッチ加工を行った試験片を使用して、23℃におけるアイゾット衝撃強度を測定した。
(4)固有粘度([η]、単位:dl/g)
ウベローデ型粘度計を用いて濃度0.1g/dl、0.2g/dlおよび0.5g/dlの3点について還元粘度を測定した。固有粘度は、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法、すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼロに外挿する外挿法によって求めた。ポリプロピレンについては、溶媒としてテトラリンを用い、温度135℃で評価した。
(5)融点(Tm、単位:℃)、結晶化温度(Tc、単位:℃)、ガラス転移温度(Tg、単位:℃)及び結晶化度(χ、単位:%)
ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製のmDSC(Q100)を用い、成形した成形体前駆体のアイゾット試験片の中央をカッターでスライスすることによって作成した薄切片約6mgをアルミ製パンに封入した。その後、下記段階A〜Cの通り温度変化させた。融点は段階B中に観測されるヒートフロー曲線の吸熱ピークとして、結晶化温度は段階C中に観測されるヒートフロー曲線の発熱ピークとして、それぞれ求めた。また、ガラス転移点は段階B中の階段状変化部分から補外ガラス転移開始温度と補外ガラス転移終了温度を求め、これらから算出した。尚、このときの昇降温速度は、10℃/分であった
段階A:室温〜−90℃
段階B:−90℃〜200℃
段階C:200℃〜40℃
また、結晶化度(χ)は、下記式[1]から算出した。
χ(%)=ΔHm/ΔH0m×100 式[1]
(式中、結晶化度100%時の融解熱量(ΔH0m)は、W.R.KrigbaumらによってJounal Polymer Science,3,767(1965)に記載された値(208J/g)を用いた。ΔHmは、上記の測定により得られたヒートフロー曲線の、段階Bの60〜180℃の間に観測される融解ピークの面積から算出した。)
(6)長周期間隔(Lp、単位:nm)
長周期間隔は、リガク製 NANO―Viewer(MicroMax−007)を用いて、試験片をThrough−View測定することによって小角X線散乱パターンを測定し、Braggの式に従って、下記式[2]によって算出した。
Lp(nm)=λ/2sinθ 式[2]
(式中、λは波長(0.154(nm))、θは散乱角をそれぞれ表す。)
(7)結晶ラメラ厚み(Lc、単位:nm)、結晶ラメラ間距離(La、単位:nm)
結晶ラメラ厚み(Lc)および結晶ラメラ間距離(La)は、結晶化度(χ)と長周期間隔(Lp)から下記式[3−1]および[3−2]によって算出した。
Lc(nm)=Lp×0.01×χ 式[3−1]
La(nm)=Lp(1−0.01×χ) 式[3−2]
(8)配向度(F1及びF2、単位:−)
配向度(F)は下記の手順によって求めた。
(8−1)
ミクロトームによりMD(流動)方向に1mm、ND(厚み)方向に3mm、MD(幅)方向に6μmの薄片を作成した。
(8−2)
顕微IR(日本分光(株)製 IMV−400)を用いて、(8−1)にて作成した薄片の表層(MD方向端面)から500μmの位置での赤外2色比(D)を求めた。赤外2色比(D)は偏光子を回転させ最大透過率と最小透過率の比(最大透過率/最小透過率)として算出した。997(cm-1)と973(cm-1)についてそれぞれ赤外2色比(D)を測定した。
(8−3)
配向度(F1及びF2)は赤外2色比(D)から下記式[4]によって算出した。
F(−)=(D−1)/(D+2) 式[4]
(9)熱処理
熱処理は、ギアオーブン中の、ステンレス製のたて20cm、横20cm、高さ2cmの容器の中に試験片を静置し、たて22cm、横22cm、厚み0.5cmのステンレス製の板で蓋をした後、実施した。熱処理の温度、時間を表1に示した。
プロピレン系樹脂は、特開平10−212319号公報記載の触媒を用いて製造された以下のプロピレン−エチレン共重合体(PP−1)を用いた。
PP−1(プロピレン系樹脂)
固有粘度が2.9dl/gで、MFRが0.5g/10分で、エチレンを0.3wt%含有し、アイソタクチック・ペンタッド分率が0.965であるプロピレン−エチレン共重合体。
〔実施例1〕
プロピレン系樹脂としてPP−1を使用し、射出成形機(東芝機械製 IS100EN)を用いシリンダー温度260℃、射出時間25秒、冷却時間25秒に設定し、表1記載の条件で試験片を成形した。得られた成形体前駆体の融点、結晶化温度、ガラス転移温度は、それぞれ160.4℃、115.4℃、3.5℃であった。その試験片をギアオーブンを使用して、表1の条件で熱処理を行った。熱処理後の試験片を用いて、曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度を測定した。結果を表2に示した。
〔実施例2〕
表1記載の内容で試験片の成形と熱処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして行った。結果を表2に示した。
〔比較例1〜3〕
表3記載の内容で試験片の成形と熱処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして行った。結果を表4に示した。
Figure 2009006708
Figure 2009006708
Figure 2009006708
Figure 2009006708

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂を、最大射出圧力がPである射出成形機の金型キャビティに充填する充填工程と、
    前記金型キャビティに充填された前記熱可塑性樹脂を更に加圧して保持する保圧工程と、
    この保圧工程を経て形成された成形体前駆体を熱処理する熱処理工程と、を有し、
    前記熱処理工程は、少なくとも前記熱可塑性樹脂の結晶化温度以上、融点以下の温度で熱処理を行う第一熱処理工程と、前記熱可塑性樹脂のガラス転移点以上、融点以下の温度で熱処理を行う第二熱処理工程と、を含み、
    前記第一熱処理工程における熱処理温度は、前記第二熱処理工程における熱処理温度よりも高い温度である熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
  2. 前記熱可塑性樹脂はプロピレン系樹脂であり、このプロピレン系樹脂のメルトフローレートは、ASTMD790の測定条件下で5g/10分以下である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
  3. 前記保圧工程における圧力は、前記最大射出圧力Pの15%以上である請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
  4. 請求項1から3いずれかに記載の製造方法により製造された熱可塑性樹脂成形体であって、
    下記の要件(1)から要件(4)を満足するものである熱可塑性樹脂成形体。
    要件(1)Lc/La≦1.50
    要件(2)Lc≧9.0
    要件(3)F1≧0.07
    要件(4)F2≧0.06
    〔上記要件(1)から要件(4)において、
    Laは、小角X線散乱プロファイルから算出した長周期間隔と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度と、を用いて算出した結晶ラメラ間距離(単位:nm)を表し、
    Lcは、前記結晶ラメラ間距離と前記長周期間隔より算出した結晶ラメラの厚み(単位:nm)を示し、
    1は、997cm-1で測定した赤外二色比より算出した配向度を示し、
    2は、973cm-1で測定した赤外二色比より算出した配向度を示す。〕
  5. 請求項1から3いずれかに記載の製造方法により製造された熱可塑性樹脂成形体であって、
    下記の要件(2)から要件(5)を満足するものである熱可塑性樹脂成形体である。
    要件(2)Lc≧9.0
    要件(3)F1≧0.07
    要件(4)F2≧0.06
    要件(5)La≧8.5
    〔上記要件(2)から要件(5)において、
    Laは、小角X線散乱プロファイルから算出した長周期間隔と、示差走査熱量分析により測定した融解熱量を用いて算出した結晶化度と、を用いて算出した結晶ラメラ間距離(単位:nm)を表し、
    Lcは、前記結晶ラメラ間距離と前記長周期間隔より算出した結晶ラメラの厚み(単位:nm)を示し、
    1は、997cm-1で測定した赤外二色比より算出した配向度を示し、
    2は、973cm-1で測定した赤外二色比より算出した配向度を示す。〕
JP2008139140A 2007-05-29 2008-05-28 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5217631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139140A JP5217631B2 (ja) 2007-05-29 2008-05-28 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141546 2007-05-29
JP2007141546 2007-05-29
JP2008139140A JP5217631B2 (ja) 2007-05-29 2008-05-28 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009006708A true JP2009006708A (ja) 2009-01-15
JP5217631B2 JP5217631B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=40322276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008139140A Expired - Fee Related JP5217631B2 (ja) 2007-05-29 2008-05-28 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5217631B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140086760A (ko) * 2012-12-28 2014-07-08 삼성전자주식회사 무구배 사출금형 및 이를 이용한 사출물 제조방법
CN105978245A (zh) * 2015-03-12 2016-09-28 丰田自动车株式会社 树脂模制方法以及树脂模制装置
KR20170125418A (ko) * 2008-10-03 2017-11-14 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시장치
JP2020013753A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 トヨタ自動車株式会社 燃料電池セルの製造方法及び燃料電池セル

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62256837A (ja) * 1986-04-30 1987-11-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法
JPS62283111A (ja) * 1986-05-30 1987-12-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd プロピレン共重合体およびその製造方法
JPH02283413A (ja) * 1989-04-26 1990-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 射出成形金型及びこれを使用する絵付射出成形方法
JPH0770334A (ja) * 1993-09-03 1995-03-14 Mitsubishi Chem Corp ポリオレフィン樹脂成形体
JPH0892439A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Tonen Chem Corp ポリプロピレン樹脂組成物
JPH1095050A (ja) * 1996-09-24 1998-04-14 Nkk Corp ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法
JP2003080521A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Idemitsu Petrochem Co Ltd 結晶性樹脂の成形方法およびその成形体
JP2008007760A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン系樹脂成形体及びその製造方法
JP2009006709A (ja) * 2007-05-29 2009-01-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62256837A (ja) * 1986-04-30 1987-11-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法
JPS62283111A (ja) * 1986-05-30 1987-12-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd プロピレン共重合体およびその製造方法
JPH02283413A (ja) * 1989-04-26 1990-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 射出成形金型及びこれを使用する絵付射出成形方法
JPH0770334A (ja) * 1993-09-03 1995-03-14 Mitsubishi Chem Corp ポリオレフィン樹脂成形体
JPH0892439A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Tonen Chem Corp ポリプロピレン樹脂組成物
JPH1095050A (ja) * 1996-09-24 1998-04-14 Nkk Corp ポリプロピレン樹脂成形体の製造方法
JP2003080521A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Idemitsu Petrochem Co Ltd 結晶性樹脂の成形方法およびその成形体
JP2008007760A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン系樹脂成形体及びその製造方法
JP2009006709A (ja) * 2007-05-29 2009-01-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170125418A (ko) * 2008-10-03 2017-11-14 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시장치
KR20140086760A (ko) * 2012-12-28 2014-07-08 삼성전자주식회사 무구배 사출금형 및 이를 이용한 사출물 제조방법
KR101958204B1 (ko) * 2012-12-28 2019-03-15 삼성전자주식회사 무구배 사출금형 및 이를 이용한 사출물 제조방법
CN105978245A (zh) * 2015-03-12 2016-09-28 丰田自动车株式会社 树脂模制方法以及树脂模制装置
CN105978245B (zh) * 2015-03-12 2018-09-04 丰田自动车株式会社 树脂模制方法以及树脂模制装置
JP2020013753A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 トヨタ自動車株式会社 燃料電池セルの製造方法及び燃料電池セル
JP7017483B2 (ja) 2018-07-20 2022-02-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池セルの製造方法及び燃料電池セル
US11367881B2 (en) 2018-07-20 2022-06-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing fuel cell and fuel cell

Also Published As

Publication number Publication date
JP5217631B2 (ja) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Joo et al. Characterization of ultra high molecular weight polyethyelene nascent reactor powders by X-ray diffraction and solid state NMR
RU2705580C2 (ru) Композиция полипропилена с низкой эмиссией и слабовыраженным запахом
WO1998054233A1 (fr) Composition de resine de polypropylene et article moule par injection
JP5211012B2 (ja) 結晶性ポリプロピレン樹脂組成物
JP5217631B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法
JP5239514B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法
JP5495154B2 (ja) 流動性、剛性および衝撃強さに優れたエチレン−プロピレンブロック共重合体系ポリプロピレン樹脂組成物
CN103492432B (zh) 具有高热变形温度、高刚性和流动性的聚丙烯均聚物
JP5954931B2 (ja) 衝撃強度、表面特性および流動性に優れたエチレン−プロピレンブロック共重合体ベースのポリプロピレン樹脂組成物
US8563673B2 (en) Propylene-based resin molded article and method for producing the same
JP5115031B2 (ja) プロピレン系樹脂成形体及びその製造方法
JP6352320B2 (ja) 低光沢およびフローマークの外観不良が抑制されたポリプロピレン樹脂組成物
KR100959052B1 (ko) 프로필렌-에틸렌 블록 공중합체
AU2011311605B2 (en) Polypropylene with living hinge properties
WO2008072791A1 (ja) プロピレン系ブロック共重合体
JP6494956B2 (ja) シート成形用ポリプロピレン樹脂組成物
JP2887379B2 (ja) 硬質熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
CN112204055B (zh) 聚丙烯组合物和模塑制品
JP2008274264A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなる発泡成形体
WO2008007795A1 (fr) Résine moulée et son procédé de production
JP2017036390A (ja) プロピレン系樹脂組成物および成形体
JPH0598093A (ja) 軟質熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
KR102427613B1 (ko) 등방향 수축성 및 고충격성을 갖는 3d 프린터용 폴리프로필렌 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이에 의해 제조된 성형품
CN112789296B (zh) 聚丙烯组合物和模塑制品
JP6804871B2 (ja) ポリプロピレン成形体の製造方法、及びポリプロピレン成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5217631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees