JP2009005464A - 多相分布巻回転電機の相間相内絶縁紙、相間相内絶縁紙を含む3相分布巻回転電機、相間相内絶縁紙を備える3相分布巻回転電機の製造方法 - Google Patents
多相分布巻回転電機の相間相内絶縁紙、相間相内絶縁紙を含む3相分布巻回転電機、相間相内絶縁紙を備える3相分布巻回転電機の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】多相分布巻回転電機において、少ない枚数で異相コイル間の絶縁と、同相コイル間の絶縁とを行うことである。
【解決手段】相間相内絶縁紙10aは、相間挿入部14と相内挿入部16とを有する複数の折曲紙片を複数用いて組み立てて構成される。相間相内絶縁紙10aは、各折曲紙片12の相内挿入部16を他の折曲紙片12の相内挿入部16と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内挿入部16によって構成される相内絶縁部18aが環状形状の外周方向を向いている。8つの折曲紙片12を環状に配置し、それぞれの相内挿入部16を相互に接続して、1つの相間相内絶縁紙10aを生成している。
【選択図】図2
【解決手段】相間相内絶縁紙10aは、相間挿入部14と相内挿入部16とを有する複数の折曲紙片を複数用いて組み立てて構成される。相間相内絶縁紙10aは、各折曲紙片12の相内挿入部16を他の折曲紙片12の相内挿入部16と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内挿入部16によって構成される相内絶縁部18aが環状形状の外周方向を向いている。8つの折曲紙片12を環状に配置し、それぞれの相内挿入部16を相互に接続して、1つの相間相内絶縁紙10aを生成している。
【選択図】図2
Description
本発明は、相間相内絶縁紙、回転電機、回転電機の製造方法に係り、特に多相分布巻回転電機の相間相内絶縁紙、相間相内絶縁紙を含む3相分布巻回転電機、相間相内絶縁紙を備える3相分布巻回転電機の製造方法に関する。
多相分布巻回転電機では、相が異なるコイル間に絶縁距離を持たせて、絶縁性能を確保するために各コイル相間に相間絶縁紙が挿入されている。このような相間絶縁紙として、例えば、特許文献1には、ステータコアに備わる各相コイル相間の絶縁を確保するために、各コイル相間に挿入する相間絶縁紙であって、ステータコアの両端面から突出して各コイル相間を絶縁する平面部と、平面部を両端で連結するとともに、ステータコアのスロット内に挿入されるはしご部とを有し、平面部は、端部を残してステータの軸方向に切り抜かれて形成された切り抜き部と、切り抜き部の周縁を覆うようにしてステータコアの内周方向へ突出するノーズと平面部の一部分とで構成されるノーズ部とを備えるものが開示されている。
また、近年の回転電機の小型化等によって、相が異なるコイルすなわち異相コイル間だけでなく、相が同じコイルすなわち同相コイル間においても絶縁性能を確保する必要がある。このような場合に相間絶縁紙とは別に相内絶縁紙を設ける必要がある。そこで、相間絶縁紙とは別に相内絶縁紙として、特許文献2には、ステータコアに装着された同相コイル間の絶縁を行う相内絶縁紙であって、同相コイル同士を隔離する隔離部と、隔離部を保持固定するための固定部とを備えているものが開示されている。
上記のように、特許文献1の構成を用いることで、相間絶縁紙として、回転電機における異相コイル間の絶縁を確保することができ、特許文献2の構成を用いることで、相間絶縁紙とは別に相内絶縁紙として、回転電機における同相コイル間の絶縁を確保することができる。このように、従来の技術では、異相コイル間の絶縁と同相コイル間の絶縁とは別々の絶縁紙を用いて絶縁を行っているため、全部の異相コイル間と全部の同相コイル間を絶縁するために多くの枚数の絶縁紙を要している。
本発明の目的は、多相分布巻回転電機において、少ない枚数で異相コイル間の絶縁と、同相コイル間の絶縁とを行うことができる絶縁紙を提供することである。
また、他の目的は、多相分布巻回転電機において、少ない枚数で異相コイル間の絶縁と、同相コイル間の絶縁とを行うことができる絶縁紙を含んだ3相分布巻回転電機を提供することである。
また、他の目的は、多相分布巻回転電機において、少ない枚数で異相コイル間の絶縁と、同相コイル間の絶縁とを行うことができる絶縁紙を含んだ3相分布巻回転電機の製造方法を提供することである。以下の手段は、上記目的の少なくとも1つに貢献する。
本発明に係る相間相内絶縁紙において、多相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルの間の絶縁を確保するための絶縁紙であって、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する相間絶縁部と、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する相内絶縁部と、を備えることを特徴とする。
また、相間相内絶縁紙は、複数の折曲紙片から構成され、各折曲紙片は、両端を折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間の長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を含むことが好ましい。
また、各折曲紙片は、両端の折り曲げ方向が同一方向であることが好ましい。
また、相間相内絶縁紙は、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有し、各折曲紙片は、相間挿入部の長手方向の長さが絶縁対象コイルのステータの周方向の長さと同一であることが好ましい。
また、相内絶縁部は、環状形状の外周方向に向くことが好ましい。
また、相内絶縁部は、環状形状の内周方向に向くことが好ましい。
また、各折曲紙片は、両端の折り曲げ方向が反対方向であることが好ましい。
また、相間相内絶縁紙は、相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有することが好ましい。
本発明に係る回転電機において、3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、隣接するコイル間の絶縁を確保する複数の相間相内絶縁紙と、を含む回転電機において、第1相コイルとこれに隣接する第2相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第1相コイル同士の間の相内を絶縁する第1相間相内絶縁紙と、第2相コイルとこれに隣接する第3相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第2相コイル同士の間の相内を絶縁する第2相間相内絶縁紙と、隣接する第3相コイル同士の間の相内を絶縁する第3相間相内絶縁紙とを備え、各相間相内絶縁紙は、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有することを特徴とする。
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有することを特徴とする。
本発明に係る回転電機において、3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、 隣接するコイル間の絶縁を確保する複数の相間相内絶縁紙と、を含む回転電機において、第1相コイルとこれに隣接する第2相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第1相コイル同士の間の相内及び隣接する第2相コイル同士の間の相内を絶縁する内外向き相間相内絶縁紙と、第2相コイルとこれに隣接する第3相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第3相コイル同士の間の相内を絶縁する一方向き相間相内絶縁紙とを備え、内外向き相間相内絶縁紙は、両端を反対の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有するものであって、一方向き相間相内絶縁紙は、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで相内絶縁部を形成して全体として環状に形成される環状形状を有し、相内絶縁部が環状形状の内周方向を向くことを特徴とする。
本発明に係る回転電機の製造方法において、3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有する複数の相間相内絶縁紙と、を備える回転電機の製造方法であって、第1相コイルをステータに配置する工程と、第1相コイルにおいて、第1相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第1相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第1相コイル同士の間に配置する工程と、第2相コイルをステータに配置する工程と、第2相コイルにおいて、第2相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第2相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第2相コイル同士の間に配置する工程と、第3相コイルをステータに配置する工程と、第3相コイルにおいて、第3相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第3相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第3相コイル同士の間に配置する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る回転電機の製造方法において、3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、両端を反対の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片のステータの外周側を向いた外向相内挿入部を他の折曲紙片の外向相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の外向相内絶縁部と、各折曲紙片のステータの内周側を向いた内向相内挿入部を他の折曲紙片の内向相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の内向相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有する内外向き相間相内絶縁紙と、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内絶縁部が環状形状の内周方向を向く一方向き相間相内絶縁紙と、を備える回転電機の製造方法であって、第1相コイルをステータに配置する工程と、第1相コイルにおいて、内外向き相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、外向相内絶縁部を第1相コイル同士の間に配置し、内向相内絶縁部を第2相コイル同士の間に配置する工程と、第2相コイルをステータに配置する工程と、次に配置される第3相コイルにおいて、一方向き相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、一方向き相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第3相コイル同士の間に配置する工程と、第3相コイルをステータに配置する工程と、を含むことを特徴とする。
上記構成の少なくとも1つにより、相間相内絶縁紙は、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する相間絶縁部と、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する相内絶縁部とを有する。したがって、各同相コイル間と各異相コイル間用にそれぞれ別々の絶縁紙を設けて絶縁する場合に比べて、少ない枚数で全ての異相コイル間の絶縁と全ての同相コイル間の絶縁とを行うことができる。
上記構成の少なくとも1つにより、相間相内絶縁紙は、複数の折曲紙片より構成され、各折曲紙片は、両端を折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有し、相互に接続しやすい形状である。したがって、相間相内絶縁紙は、容易に相互に接続可能な複数の折曲紙片を接続することで、容易に環状形状とすることができる。
上記構成の少なくとも1つにより、相間相内絶縁紙は、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有する。したがって、例えば、3相分布巻回転電機においては、3枚の相間相内絶縁紙を用いることで、全ての異相コイル間の絶縁と全ての同相コイル間の絶縁とを行うことができる。
上記構成の少なくとも1つにより、相間相内絶縁紙は、両端を反対の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有する。したがって、例えば、3相分布巻回転電機において、2枚の相間相内絶縁紙を用いることにより、全ての異相コイル間の絶縁と全ての同相コイル間の絶縁とを行うことができ、より一層絶縁紙の枚数を少なくすることができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。なお、以下では相間相内絶縁紙との語を用いるが、ここで紙とは、広義の紙を示しており、パルプ材等のいわゆる紙材の他、天然ゴムやポリエステル、ポリウレタン等の絶縁材を含んでいる。また、以下では相間相内絶縁紙は、複数の折曲紙片を接続して一体化させるものとして説明するが、一枚の絶縁紙から複数の相内挿入部に相当する複数の折り曲げ部分を形成し、両端を接続して環状一体化させるものであってもよい。また、以下では、相間相内絶縁紙が配置される回転電機は、3相コイルで構成される回転電機として説明するが、2相以上の多相コイルで構成される回転電機であればよい。また、以下では、U相コイル、V相コイル、W相コイルはステータの径方向に並べて配置されるものとして説明するが、ステータの軸方向に並べて配置されるものであってもよい。また、以下ではステータの外周方向からU相コイル、V相コイル、W相コイルの順に配置されるものとして説明するが、内周方向から配置してもよく、配置順序にも制限はない。また、以下ではステータのティースの数は48極として説明するが、極数はこの数に限定されるものではない。
図1は、相間相内絶縁紙10a,10b,10cが回転電機1に配置される様子を示す図である。回転電機1は固定子であるステータ8と、ステータ8に巻回されるコイル6と、図示していない回転子であるロータとを含んで構成される。コイル6は、U相コイル3と、V相コイル5と、W相コイル7とを含んで構成され、ステータ8の外周方向からU相コイル3、V相コイル5、W相コイル7の順に配置される。ステータ8は、コイル6が巻回される48極のティース2と、各ティース2の間に形成されるスロット4とを含んで構成される。U相コイル3、V相コイル5、W相コイル7は、隣接する6つのティース2を跨ぐように、スロット4に挿入して巻回される。そして、8つの同相コイルがステータ8の同じ半径上で環状に配置される。
相間相内絶縁紙10a,10b,10cは、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する機能と、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する機能とを有する。図2は、相間相内絶縁紙10aおよび相間相内絶縁紙10aを構成する折曲紙片12の斜視図である。相間相内絶縁紙10aは、図2に示される複数の折曲紙片12を組み立てて構成される。すなわち、各折曲紙片12の相内挿入部16を他の折曲紙片12の相内挿入部16と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内挿入部16の相互接続によって構成される相内絶縁部18aが環状形状の外周方向を向いている。図2の例では、8つの折曲紙片12を環状に配置し、それぞれの相内挿入部16を相互に接続して、1つの相間相内絶縁紙10aを生成している。
折曲紙片12は、異相コイル間の絶縁と同相コイル間の絶縁を行う相間相内絶縁紙10aの一部を構成するものである。折曲紙片12は、両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部16と、両端の相内挿入部16の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部14と、を含んで構成される。
相間挿入部14は、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間の絶縁を行う機能を有する。相間挿入部14は、絶縁材料の紙で構成され、その長手方向の長さLが絶縁対象コイルのステータの周方向の長さと同一の長さを有する。
相内挿入部16は、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間の絶縁を行う機能を有する。相内挿入部16は、絶縁材料の紙で構成され、折曲紙片12の折曲方向の長さDが絶縁対象コイルの長手方向の両端に沿った長さと略同一である。
図3は、相間相内絶縁紙10aを構成する折曲紙片12を形成する様子を示す図である。図3(a)は一枚の絶縁紙から一定の間隔をおいて折曲紙片12の原紙片である短冊紙片11を生成している様子を示している。図3(b)は、短冊紙片11において、相間挿入部に相当する部分13と相内挿入部に相当する部分15の境界部分に折り目を付けている様子を示す図である。図3(c)は、短冊紙片11の相内挿入部に相当する部分15を折り目に沿って、折り曲げて形成された折曲紙片12の斜視図である。
図4は、8つの折曲紙片12を環状に並べた様子を示す図である。図5は、図4における8つの折曲紙片12の相内挿入部16を相互に接続する様子を示す図である。また以下では、図1から図3と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
相間相内絶縁紙10aは、上記のように8つの折曲紙片12から構成されるが、以下にその形成手順について説明する。図4に示すように、複数の折曲紙片12の相内挿入部16が相互に向かい合うように、相間挿入部14を環状に並べる。そして、図5に示すように、隣接する相内挿入部16を接着材料等で接続することで、各折曲紙片12の相間挿入部14により構成される複数の相間絶縁部17aと、各折曲紙片12の相内挿入部16を相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部18aとを含み、全体として環状に形成される環状形状を有する相間相内絶縁紙10aが形成される。相間相内絶縁紙10aの相内絶縁部18aは環状形状の外周方向を向いている。また、相間相内絶縁紙10b、10cも相間相内絶縁紙10aと同様の形状を有しており、相間相内絶縁紙10aが、ステータ8におけるU相コイル3の配置に対応した半径を有しているのに対し、相間相内絶縁紙10b、10cは、それぞれステータ8におけるV相コイル5、W相コイル7の配置に対応した半径を有している。
図6は、回転電機1に相間相内絶縁紙10a,10b,10cを配置する手順を示す図であり、特にコイル6と相間相内絶縁紙10a,10b,10cの配置手順について説明する。また以下では、図1から図5と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。ステータ8において最外周に8つのU相コイル3を環状に配置する(S2)。そして、相間相内絶縁紙10aの相内絶縁部18aを隣接するU相コイル3同士の間に配置して、U相コイル3同士の絶縁を行い、相間相内絶縁紙10aの相間絶縁部17aをU相コイル3の内周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S4)。
次に、相間相内絶縁紙10aよりもステータ8の内周側に、8つのV相コイル5をステータ8に配置する(S6)と、相間相内絶縁紙10aの相間絶縁部17aによって、U相コイル3とV相コイル5とを絶縁する。そして、相間相内絶縁紙10bにおいて、相内絶縁部18bを隣接するV相コイル同士5の間に配置して、V相コイル5同士の絶縁を行い、相間相内絶縁紙10bの相間絶縁部17bをV相コイル5の内周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S8)。
次に、相間相内絶縁紙10bよりもステータ8の内周側に、8つのW相コイル7をステータ8に配置する(S10)と、相間相内絶縁紙10bの相間絶縁部17bによって、V相コイル5とW相コイル7とを絶縁する。そして、相間相内絶縁紙10cにおいて、相内絶縁部18cをW相コイル7同士の間に配置して、W相コイル7同士の絶縁を行い、相間絶縁部17cをW相コイル7のステータ8の周方向に沿って配置する(S12)。その後、回転電機1の組立に必要な周知の各工程を経て、相間相内絶縁紙10a,10b,10cを備えた回転電機1が製造される。
上記のように、相間相内絶縁紙10aの相間絶縁部17aによって、U相コイル3とU相コイル3に隣接するV相コイル5との異相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙10aの相内絶縁部18aによって、U相コイル3同士の同相コイル間を絶縁している。
相間相内絶縁紙10bの相間絶縁部17bによって、V相コイル5とV相コイル5に隣接するW相コイル7との異相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙10bの相内絶縁部18bによって、V相コイル5同士の同相コイル間を絶縁している。
相間相内絶縁紙10cの相内絶縁部18cによって、絶縁対象コイルであるW相コイル7同士の同相コイル間を絶縁している。このように、回転電機1において、3枚の相間相内絶縁紙10a,10b,10cを用いることで、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁することと、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁することができる。
図7は、他の実施例であり、相間相内絶縁紙20a,20b,20cが回転電機1に配置される様子を示す図である。相間相内絶縁紙20a,20b,20cは、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する機能と、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する機能とを有する。図8は、相間相内絶縁紙20aおよび相間相内絶縁紙20aを構成する折曲紙片12の斜視図である。また以下では、図1から図6と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。相間相内絶縁紙20aは、図8に示される8つの折曲紙片12を含み、各折曲紙片12の相内挿入部16を他の折曲紙片12の相内挿入部16と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内挿入部16によって構成される相内絶縁部28aが環状形状の内周方向を向いている。
図9は、8つの折曲紙片12を環状に並べた様子を示す図である。図10は、図9における8つの折曲紙片12の相内挿入部16を相互に接続する様子を示す図である。また以下では、図1から図8と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
相間相内絶縁紙20aは、上記のように8つの折曲紙片12から構成されるが、以下にその形成手順について説明する。図9に示すように、複数の折曲紙片12の相内挿入部16が相互に向かい合うように、相間挿入部14を環状に並べる。そして、図10に示すように、隣接する相内挿入部16を接着材料等で接続することで、各折曲紙片12の相間挿入部14により構成される複数の相間絶縁部27aと、各折曲紙片12の相内挿入部16を相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部28aとを含み、全体として環状に形成される環状形状を有する相間相内絶縁紙20aが形成される。相間相内絶縁紙20aの相内絶縁部28aは、環状形状の内周方向を向いている。また、相間相内絶縁紙20b、20cも相間相内絶縁紙20aと同様の形状を有しており、相間相内絶縁紙20aが、ステータ8におけるU相コイル3の配置に対応した半径を有しているのに対し、相間相内絶縁紙10b、10cは、それぞれステータ8におけるV相コイル5、W相コイル7の配置に対応した半径を有している。
図11は、回転電機1に相間相内絶縁紙20a,20b,20cを配置する手順を示す図であり、特にコイル6と相間相内絶縁紙20a,20b,20cの配置手順について説明する。また以下では、図1から図10と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。ステータ8において最外周に相間相内絶縁紙20aの相内絶縁部28aを次に配置するU相コイル3同士の間となる位置に配置し、相間相内絶縁紙20aの相間絶縁部27aを次に配置するU相コイル3の外周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S3)。そして、8つのU相コイル3を環状に配置する(S5)と、U相コイル3同士の間に配置された相内絶縁部28aによって、隣接するU相コイル3同士を絶縁する。
次に、U相コイル3よりもステータ8の内周側に、相間相内絶縁紙20bの相内絶縁部28bを次に配置するV相コイル5同士の間となる位置に配置し、相間相内絶縁紙20bの相間絶縁部27bを次に配置するV相コイル5の外周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S7)。そして、相間相内絶縁紙20bよりもステータ8の内周側に8つのV相コイル5を環状に配置する(S9)と、V相コイル5同士の間に配置された相内絶縁部28bによって、隣接するV相コイル5同士を絶縁し、U相コイル3とV相コイル5との間に配置された相間相内絶縁紙20bの相間絶縁部27bによって、U相コイル3とV相コイル5とを絶縁する。
次に、V相コイル5よりもステータ8の内周側に、相間相内絶縁紙20cの相内絶縁部28cを次に配置するW相コイル7同士の間となる位置に配置し、相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cを次に配置するW相コイル7の外周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S11)。そして、相間相内絶縁紙20cよりもステータ8の内周側に8つのW相コイル7を環状に配置する(S13)と、W相コイル7同士の間に配置された相内絶縁部28cによって、隣接するW相コイル7同士を絶縁し、V相コイル5とW相コイル7との間に配置された相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cによって、V相コイル5とW相コイル7とを絶縁する。その後、回転電機1の組立に必要な周知の各工程を経て、相間相内絶縁紙20a,20b,20cを備えた回転電機1が製造される。
上記のように、回転電機1において、相間相内絶縁紙20aの相内絶縁部28aによって、隣接するU相コイル3同士の同相コイル間を絶縁している。
相間相内絶縁紙20bの相間絶縁部27bによって、V相コイル5とV相コイル5に隣接するU相コイル3との異相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙20bの相内絶縁部28bによって、隣接するV相コイル5同士の同相コイル間を絶縁している。
相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cによって、W相コイル7とW相コイル7に隣接するV相コイル5との異相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙20cの相内絶縁部28cによって、隣接するW相コイル7同士の同相コイル間を絶縁している。このように、回転電機1において、3枚の相間相内絶縁紙20a,20b,20cを用いることで、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁することと、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁することができる。
図12は、さらに別の実施例であり、相間相内絶縁紙30a,20cが回転電機1に配置される様子を示す図である。また以下では、図1から図11と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。相間相内絶縁紙30aは、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する機能と、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する機能とを有する。図13は、相間相内絶縁紙30aおよび相間相内絶縁紙30aを構成する折曲紙片32,42の斜視図である。また以下では、図1から図12と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。相間相内絶縁紙30aは、図13に示される折曲紙片32の相内挿入部39と折曲紙片42の相内挿入部46を相互に接続して一組の折曲紙片組31とし、8つの折曲紙片組31の相内挿入部36,49を他の折曲紙片組31の相内挿入部49,36と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有している。
折曲紙片32,42は、異相コイル間の絶縁と同相コイル間の絶縁を行う相間相内絶縁紙30aの一部を構成するものであり、上述の折曲紙片12とほとんど同様の構成と機能を有する。相間挿入部34,44のそれぞれの長手方向の長さL1,L2の総和が絶縁対象コイルのステータの周方向の長さと略同一となり、相内挿入部36,39,46,49の各折曲方向の長さDが、絶縁対象コイルの長手方向の両端に沿った長さと略同一である。
図14は、折曲紙片組31を構成する折曲紙片32,42を形成する様子を示す図である。図14(a)は一枚の絶縁紙から一定の間隔をおいて折曲紙片32,42の原紙片である短冊紙片33,43を形成している様子を示している。図14(b)は、短冊紙片33,43において、相間挿入部に相当する部分37,47と相内挿入部に相当する部分35,45の境界部分に折り目を付けている様子を示す図である。図13(c)は、短冊紙片33,43の両端を反対方向に折り曲げて形成した折曲紙片32,42の斜視図である。折曲紙片組31は、1つの折曲紙片32の相内挿入部39と1つの折曲紙片42の相内挿入部46とを相互に接続することにより構成される。
図15は、8つの折曲紙片組31を環状に並べた様子を示す図である。図16は、図15における8つの折曲紙片組31の相内挿入部36,49を相互に接続する様子を示す図である。また以下では、図1から図14と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
相間相内絶縁紙30aは、8つの折曲紙片組31から構成され、以下にその形成について説明する。図15に示すように、8つの折曲紙片組31の同一方向の相内挿入部36,49が相互に向かいあうように、相間挿入部34,44を環状に並べる。そして、隣接する折曲紙片組31の相内挿入部36,49を接着材料等によって接続すると、各折曲紙片組31の相間挿入部34,44により構成される相間絶縁部37aと、各折曲紙片組31の相内挿入部39,46を相互に接続することで形成され、環状の外側を向く外向相内絶縁部38aと、各折曲紙片組31の相内挿入部36,49を相互に接続することで形成され環状の内側を向く内向相内絶縁部41aとを含み、全体として環状に形成される環状形状を有する相間相内絶縁紙30aが形成される。
図17は、回転電機1に相間相内絶縁紙30a,20cを配置する手順を示す図であり、特にコイル6と相間相内絶縁紙30a,20cの配置手順について説明する。また以下では、図1から図16と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。回転電機1において、ステータ8において最外周に8つのU相コイル3を環状に配置する(S22)。そして、相間相内絶縁紙30aの外向相内絶縁部38aを隣接するU相コイル3同士の間に配置して、U相コイル3同士の絶縁を行い、相間相内絶縁紙30aの相間絶縁部37aをU相コイル3の内周側においてステータ8の周方向に沿って配置し、相間相内絶縁紙30aの内向相内絶縁部41aを次に配置されるV相コイル5同士の間となる位置に配置する(S24)。
次に、相間相内絶縁紙30aよりもステータ8の内周側に、8つのV相コイル5をステータ8に配置する(S26)と、相間相内絶縁紙30aの相間絶縁部37aによって、U相コイル3とV相コイル5とを絶縁し、相間相内絶縁紙30aの内向相内絶縁部41aによって隣接するV相コイル5同士の絶縁を行う。
次に、V相コイル5よりもステータ8の内周側に、相間相内絶縁紙20cの相内絶縁部28cを次に配置するW相コイル7同士の間となる位置に配置して、相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cを次に配置するW相コイル7の外周側においてステータ8の周方向に沿って配置する(S28)。そして、8つのW相コイル7を環状に配置する(S30)と、隣接するW相コイル7同士の間に配置された相内絶縁部28cによって。W相コイル7同士を絶縁し、V相コイル5とW相コイル7の間に配置された相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cによって、V相コイル5とW相コイル7とを絶縁する。その後、回転電機1の組立に必要な周知の各工程を経て、相間相内絶縁紙30a,20cを備えた回転電機1が製造される。
上記のように、相間相内絶縁紙30aの外向相内絶縁部38aによって、隣接するU相コイル3同士の同相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙30aの内向相内絶縁部41aによって、隣接するV相コイル5同士の同相コイル間を絶縁している。相間相内絶縁紙30aの相間絶縁部37aによって、U相コイル3とU相コイル3に隣接するV相コイル5との異相コイル間を絶縁している。
相間相内絶縁紙20cの相間絶縁部27cによって、W相コイル7とW相コイル7に隣接するV相コイル5との異相コイル間を絶縁している。また、相間相内絶縁紙20cの相内絶縁部28cによって、W相コイル7同士の同相コイル間を絶縁している。このように、回転電機1において、2枚の相間相内絶縁紙30a,20cを用いることで、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁することと、絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁することができる。
1 回転電機、2 ティース、3 U相コイル、4 スロット、5 V相コイル、6 コイル、7 W相コイル、8 ステータ、10a,10b,10c,20a,20b,20c,30a 相間相内絶縁紙、11,33,43 短冊紙片、12,32,42 折曲紙片、13,37,47 相間挿入部に相当する部分、14,34,44 相間挿入部、15,35,45 相内挿入部に相当する部分、16,36,39,46,49 相内挿入部、17a,17b,17c,27a,27b,27c,37a 相間絶縁部、18a,18b,18c,28a,28b,28c 相内絶縁部、31 折曲紙片組、38a 外向相内絶縁部、41a 内向相内絶縁部。
Claims (12)
- 多相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルの間の絶縁を確保するための絶縁紙であって、
絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する異相コイルとの間を絶縁する相間絶縁部と、
絶縁対象コイルとその絶縁対象コイルに隣接する同相コイルとの間を絶縁する相内絶縁部と、
を備えることを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項1に記載の相間相内絶縁紙は、
複数の折曲紙片から構成され、
各折曲紙片は、
両端を折り曲げて形成される相内挿入部と、
両端の相内挿入部の間の長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、
を含むことを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項2に記載の相間相内絶縁紙において、
各折曲紙片は、両端の折り曲げ方向が同一方向であることを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項3に記載の相間相内絶縁紙は、
各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有し、
各折曲紙片は、相間挿入部の長手方向の長さが絶縁対象コイルのステータの周方向の長さと同一であることを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項4に記載の相間相内絶縁紙において、
相内絶縁部は、環状形状の外周方向に向くことを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項4に記載の相間相内絶縁紙において、
相内絶縁部は、環状形状の内周方向に向くことを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項2に記載の相間相内絶縁紙において、
各折曲紙片は、両端の折り曲げ方向が反対方向であることを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 請求項7に記載の相間相内絶縁紙において、
相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有することを特徴とする相間相内絶縁紙。 - 3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、
隣接するコイル間の絶縁を確保する複数の相間相内絶縁紙と、
を含む回転電機において、
第1相コイルとこれに隣接する第2相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第1相コイル同士の間の相内を絶縁する第1相間相内絶縁紙と、
第2相コイルとこれに隣接する第3相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第2相コイル同士の間の相内を絶縁する第2相間相内絶縁紙と、
隣接する第3相コイル同士の間の相内を絶縁する第3相間相内絶縁紙とを備え、
各相間相内絶縁紙は、
両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有することを特徴とする回転電機。 - 3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、
隣接するコイル間の絶縁を確保する複数の相間相内絶縁紙と、
を含む回転電機において、
第1相コイルとこれに隣接する第2相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第1相コイル同士の間の相内及び隣接する第2相コイル同士の間の相内を絶縁する内外向き相間相内絶縁紙と、
第2相コイルとこれに隣接する第3相コイルとの間の相間を絶縁し、隣接する第3相コイル同士の間の相内を絶縁する一方向き相間相内絶縁紙とを備え、
内外向き相間相内絶縁紙は、
両端を反対の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、
相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで、全体として環状に形成される環状形状を有するものであって、
一方向き相間相内絶縁紙は、
両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、
各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで相内絶縁部を形成して全体として環状に形成される環状形状を有し、相内絶縁部が環状形状の内周方向を向くことを特徴とする回転電機。 - 3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、
両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有する複数の相間相内絶縁紙と、
を備える回転電機の製造方法であって、
第1相コイルをステータに配置する工程と、
第1相コイルにおいて、第1相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第1相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第1相コイル同士の間に配置する工程と、
第2相コイルをステータに配置する工程と、
第2相コイルにおいて、第2相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第2相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第2相コイル同士の間に配置する工程と、
第3相コイルをステータに配置する工程と、
第3相コイルにおいて、第3相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、第3相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第3相コイル同士の間に配置する工程と、
を含むことを特徴とする回転電機の製造方法。 - 3相分布巻回転電機に巻回される複数のコイルと、
両端を反対の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、相間挿入部の長手方向の長さが異なる二つの折曲紙片を隣接させ、隣接させたときの長手方向の長さの総和が、絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さとするものを一組の折曲紙片とし、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片のステータの外周側を向いた外向相内挿入部を他の折曲紙片の外向相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の外向相内絶縁部と、各折曲紙片のステータの内周側を向いた内向相内挿入部を他の折曲紙片の内向相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の内向相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有する内外向き相間相内絶縁紙と、
両端を同一の方向に折り曲げて形成される相内挿入部と、両端の相内挿入部の間において絶縁対象コイルのステータの周方向に沿った長さと同じ長さで長手方向に延伸する形状を有する相間挿入部と、を有する複数の折曲紙片とを含み、各折曲紙片の相間挿入部により構成される複数の相間絶縁部と、各折曲紙片の相内挿入部を他の折曲紙片の相内挿入部と相互に接続することで形成される複数の相内絶縁部と、を含み、全体として環状に形成される環状形状を有し、相内絶縁部が環状形状の内周方向を向く一方向き相間相内絶縁紙と、
を備える回転電機の製造方法であって、
第1相コイルをステータに配置する工程と、
第1相コイルにおいて、内外向き相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、外向相内絶縁部を第1相コイル同士の間に配置し、内向相内絶縁部を第2相コイル同士の間に配置する工程と、
第2相コイルをステータに配置する工程と、
次に配置される第3相コイルにおいて、一方向き相間相内絶縁紙の相間絶縁部をステータの周方向に沿って配置し、一方向き相間相内絶縁紙の相内絶縁部を第3相コイル同士の間に配置する工程と、
第3相コイルをステータに配置する工程と、
を含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
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