JP2009004404A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理部を構成する筐体内に供給される気体による被処理基板の表面温度への悪影響を抑制すると共に、被処理基板表面の温度分布の均一化を図れるようにした熱処理装置を提供すること。
【解決手段】被処理基板であるウエハWを載置して所定温度に加熱する熱板70と、ウエハを熱板に載置又は該熱板から離間すべく熱板に対して相対移動する支持ピン72aと、熱板と支持ピンを収容する筐体60と、この筐体の側壁に設けられた給気口61を介して筐体内に気体を供給する気体供給ユニットと、を具備する熱処理装置において、加熱処理後、少なくとも熱板から上方にウエハが移動した際に、気体供給ユニットから供給される気体の熱板側への流れを制御する気流制御手段200を設ける。
【選択図】 図5

Description

この発明は、例えば塗布・現像処理された半導体ウエハやLCDガラス基板等の被処理基板を熱処理する熱処理装置に関するものである。
一般に、半導体デバイスの製造においては、半導体ウエハやLCDガラス基板等(以下にウエハ等という)の上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、フォトリソグラフィ技術が利用されている。このフォトリソグラフィ技術においては、ウエハ等にフォトレジストを塗布し、これにより形成されたレジスト膜を所定の回路パターンに応じて露光し、この露光パターンを現像処理することによりレジスト膜に回路パターンが形成されている。
このようなフォトリソグラフィ工程においては、レジスト塗布前又は塗布後の加熱処理(プリベーク),冷却処理(クーリング)、露光後の加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)、現像処理後の加熱処理(ポストベーク),冷却処理(クーリング)等の種々の加熱・冷却処理が施されている。
上記したように、例えば、露光後のウエハ等は、熱処理装置に搬送され、所定時間、所定温度で加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)が施されるが、熱処理を利用する化学増幅型レジストにあっては、面内温度が不均一になると、増幅反応の進み具合がウエハ表面において不均一となり、パターン形成された線幅等に悪影響を及ぼすという問題が生じる。また、加熱後の冷却が迅速に行なわれないと、増幅反応が進みウエハ表面にパターン形成された線幅等に悪影響を及ぼすという問題が生じる。更に、上記加熱処理を行った後、冷却処理までの時間が一定でないと、ウエハ毎に線幅が変動するという問題も生じる。
上記問題が生じる最も大きな起因として、熱処理装置を構成する筐体に設けられたウエハ搬入出口のシャッタを開放すると、外気の流入によって、特にウエハの外周部の温度が低下し、ウエハの面内温度分布が不均一になることがある。
そこで、出願人は、上記問題を解決する手段として、ウエハ等の被処理基板を載置して加熱する載置板と、この載置板の上方を覆う蓋体とからなる処理室が開放される際、被処理基板が支持部材によって蓋体の内部に収容することで、筐体内に外気が流入しても、外気との直接の接触を抑制し、被処理基板の温度の低下を抑制することができる熱処理方法(装置)を開発した(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来のこの種の熱処理装置においては、筐体の側壁に設けられた給気口を介して連通する給気ダクトから筐体内に気体を常時供給し、筐体内の気体を排気ダクトから排気することによって、筐体内に気流を形成して、筐体内の雰囲気を定常に維持すると共に、熱処理により発生する熱やパーティクルを排出している(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−150699号公報(特許請求の範囲、図2) 特開2005−64242号公報(特許請求の範囲、図4〜図6)
上記特許文献1に記載の技術によれば、熱処理後に処理室が開放される際に、被処理基板を支持部材によって蓋体の内部に収容することで、被処理基板と外気との直接の接触を抑制することができる。
しかしながら、給気ダクトから筐体内に常時気体を供給する構造においては、処理室が開放されると、気流が蓋体内に入り込んで被処理基板に接触する虞があり、被処理基板の温度分布が不均一になり、パターン形成された線幅等への悪影響を与える虞がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、筐体内に供給される気体による被処理基板の表面温度への悪影響を抑制すると共に、被処理基板表面の温度分布の均一化を図れるようにした熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、被処理基板を載置して所定温度に加熱する載置板と、被処理基板を上記載置板に載置又は該載置板から離間すべく載置板に対して相対移動する支持部材と、上記載置板と支持部材を収容する筐体と、この筐体の側壁に設けられた給気口を介して筐体内に気体を供給する気体供給手段と、を具備する熱処理装置において、少なくとも上記載置板から上方に被処理基板が移動した際に、上記気体供給手段から供給される気体の上記載置板側への流れを制御する気流制御手段を具備する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、加熱処理後に支持部材によって載置板から被処理基板が離間される際に、気流制御手段によって気体供給手段から供給される気体の載置板側への流れを制御することができ、被処理基板への気体の接触を抑制することができる。
この発明において、上記気流制御手段を、気体供給手段から供給される気体の一部を載置板側に流す複数の通気孔を有する気流制御部材にて形成することができる(請求項2)。
このように構成することにより、気体供給手段から筐体内に供給される気体の一部のみを載置板側に流し、その他の気体を、載置板から上方に移動された被処理基板に接触させずに熱処理により発生した熱やパーティクルの排出に寄与させることができる。
また、上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体を載置板側に流す位置と、上記載置板側への気体の流れを阻止する位置に切換可能に形成される可変気流制御部材と、上記支持部材の移動を検出し、その検出信号に基づいて上記可変気流制御部材を切り換える切換制御手段と、を具備するようにしてもよい(請求項3)。
このように構成することにより、加熱処理後に被処理基板が載置板から上方に移動される以外は、気体供給手段から供給される気体の全部を載置板側に流し、加熱処理後に被処理基板が載置板から上方に移動される際は、被処理基板に気体が接触するのを抑制することができる。
また、上記気流制御手段を、気体供給手段から供給される気体を筐体内の上部領域と下部領域に分岐する気流分岐部材にて形成することができる(請求項4)。
このように構成することにより、気流分岐部材によって気体供給手段から供給される気体を筐体内の上部領域と下部領域に分岐するので、加熱処理後に被処理基板が載置板から上方に移動される際は、被処理基板に気体が接触するのを抑制することができる。
また、上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体を筐体内の上部領域と下部領域に分岐する気流分岐部材と、上記載置板の上方を覆う上部カバー部材と、この上部カバー部材に設けられ、上記気流分岐部材によって上記筐体内の上部領域に誘導された気体を上記載置板上の被処理基板の外部周囲に均等に分散案内する複数の案内孔と、を具備するようにしてもよい(請求項5)。
このように構成することにより、加熱処理後に被処理基板が載置板から上方に移動される際は、気流分岐部材によって被処理基板に気体が接触するのを抑制することができ、また、気流分岐部材によって筐体内の上部領域に誘導された気体を、上部カバー部材に設けられた複数の案内孔を介して載置板上の被処理基板の外部周囲に均等に分散案内することができる。
また、請求項1ないし5のいずれかに記載の熱処理装置において、上記載置板と共働して処理室を形成する蓋体と、この蓋体に設けられ、上記載置板上に載置される被処理基板の中心部から放射状に不活性ガスを吐出する不活性ガスノズルと、この不活性ガスノズルに供給する不活性ガスの供給量を調整可能なガス量調整器と、上記支持部材及び蓋体の移動を検出し、その検出信号に基づいて上記ガス量調整器を操作し、被処理基板と不活性ガスノズルとの離間量に応じてガス量を増減する制御手段と、を更に具備する方が好ましい(請求項6)。
このように構成することにより、加熱処理中に不活性ガスノズルから吐出される不活性ガス量に対して、加熱処理後に蓋体が開放する際の不活性ガス量を増大させて、被処理基板表面の温度変化を抑制すると共に、加熱により発生した触媒等の拡散による被処理基板への付着を防止することができる。
加えて、請求項1ないし6のいずれかに記載の熱処理装置において、上記筐体内に、上記載置板の上方に進退可能に移動し、上記支持部材との間で被処理基板を受け渡しする冷却板を更に具備する方が好ましい(請求項7)。
このように構成することにより、載置板によって加熱処理された被処理基板を冷却板が受け取ると同時に、被処理基板を冷却することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
(1)請求項1〜5記載の発明によれば、加熱処理後に支持部材によって載置板から被処理基板が離間される際に、気流制御手段によって気体供給手段から供給される気体の載置板側への流れを制御して、被処理基板への気体の接触を抑制することができるので、被処理基板表面の温度分布の均一化を図ることができ、製品歩留まりを向上させることができる。
(2)請求項6記載の発明によれば、被処理基板表面の温度変化を抑制すると共に、加熱により発生した触媒等の拡散による被処理基板への付着を防止することができるので、上記(1)に加えて、更に被処理基板表面の温度分布の均一化を図ることができると共に、製品歩留まりを向上させることができる。
(3)請求項7記載の発明によれば、載置板によって加熱処理された被処理基板を冷却板が受け取ると同時に、被処理基板を冷却することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に熱処理の精度の向上を図ることができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る熱処理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムにおける加熱処理装置に適用した場合について説明する。
図1は、この発明に係る熱処理装置を具備する半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムを示す概略平面図、図2は、レジスト塗布・現像処理システムの概略正面図、図3は、レジスト塗布・現像処理システムの概略背面図である。
上記レジスト塗布・現像処理システム1は、図1に示すように、例えば25枚のウエハWをカセット単位で外部からレジスト塗布・現像処理システム1に対して搬入出すると共に、カセットCに対してウエハWを搬入出するカセットステーション2と、このカセットステーション2に隣接して設けられ、塗布現像工程の中で枚葉式に所定の処理を施す各種処理ユニットを多段配置してなる処理ステーション3と、この処理ステーション3に隣接して設けられている露光装置(図示せず)との間でウエハWの受け渡しをするインターフェース部4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2は、カセット載置台5上の所定の位置に、複数のカセットCを水平のX方向に一列に載置可能となっている。また、カセットステーション2には、搬送路6上をX方向に沿って移動可能なウエハ搬送アーム7が設けられている。ウエハ搬送アーム7は、カセットCに収容されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、X方向に配列された各カセットC内のウエハWに対して選択的にアクセスできるように構成されている。
また、ウエハ搬送アーム7は、Z軸を中心としてθ方向に回転可能に構成されており、後述するように処理ステーション3側の第3の処理ユニット群G3に属するトランジション装置(TRS)31に対してもアクセスできるように構成されている。
処理ステーション3は、複数の処理ユニットが多段に配置された、例えば5つの処理ユニット群G1〜G5を備えている。図1に示すように、処理ステーション3の正面側には、カセットステーション2側から第1の処理ユニット群G1,第2の処理ユニット群G2が順に配置されている。また、処理ステーション3の背面側には、カセットステーション2側から第3の処理ユニット群G3,第4の処理ユニット群G4及び第5の処理ユニット群G5が順に配置されている。第3の処理ユニット群G3と第4の処理ユニット群G4との間には、第1の搬送機構110が設けられている。第1の搬送機構110は、第1の処理ユニット群G1,第3の処理ユニット群G3及び第4の処理ユニット群G4に選択的にアクセスしてウエハWを搬送するように構成されている。第4の処理ユニット群G4と第5の処理ユニット群G5との間には、第2の搬送機構120が設けられている。第2の搬送機構120は、第2の処理ユニット群G2,第4の処理ユニット群G4及び第5の処理ユニット群G5に選択的にアクセスしてウエハWを搬送するように構成されている。
第1の処理ユニット群G1には、図2に示すように、ウエハWに所定の処理液を供給して処理を行う液処理ユニット、例えばウエハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット(COT)10,11,12、露光時の光の反射を防止するための反射防止膜を形成するボトムコーティングユニット(BARC)13,14が下から順に5段に重ねられている。第2の処理ユニット群G2には、液処理ユニット、例えばウエハWに現像処理を施す現像処理ユニット(DEV)20〜24が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理ユニット群G1及び第2の処理ユニット群G2の最下段には、各処理ユニット群G1及びG2内の前記液処理ユニットに各種処理液を供給するためのケミカル室(CHM)25,26がそれぞれ設けられている。
一方、第3の処理ユニット群G3には、図3に示すように、下から順に、温調ユニット(TCP)30、ウエハWの受け渡しを行うためのトランジション装置(TRS)31及び精度の高い温度管理下でウエハWを加熱処理する熱処理ユニット(ULHP)32〜38が9段に重ねられている。
第4の処理ユニット群G4では、例えば高精度温調ユニット(CPL)40、レジスト塗布処理後のウエハWを加熱処理するプリベーキングユニット(PAB)41〜44及び現像処理後のウエハWを加熱処理するポストベーキングユニット(POST)45〜49が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理ユニット群G5では、ウエハWを熱処理する複数の熱処理ユニット、例えば高精度温調ユニット(CPL)50〜53、露光後のウエハWを加熱処理するポストエクスポージャーベーキングユニット(PEB)54〜59が下から順に10段に重ねられている。
また、第1の搬送機構110のX方向正方向側には、図1に示すように、複数の処理ユニットが配置されており、例えば図3に示すように、ウエハWを疎水化処理するためのアドヒージョンユニット(AD)80,81、ウエハWを加熱する加熱ユニット(HP)82,83が下から順に4段に重ねられている。また、第2の搬送機構120の背面側には、図1に示すように、例えばウエハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光ユニット(WEE)84が配置されている。
また、図2に示すように、カセットステーション2、処理ステーション3及びインターフェース部4の各ブロックの上部には、各ブロック内を空調するための空調ユニット90が備えられている。この空調ユニット90により、カセットステーション2,処理ステーション3及びインターフェース部4内は、所定の温度及び湿度に調整できる。また、図3に示すように、例えば処理ステーション3の上部には、第3の処理ユニット群G3、第4の処理ユニット群G4及び第5の処理ユニット群G5内の各装置に所定の気体を供給する、例えばFFU(ファンフィルタユニット)などの気体供給手段である気体供給ユニット91がそれぞれ設けられている。気体供給ユニット91は、所定の温度、湿度に調整された気体から不純物を除去した後、当該気体を所定の流量で送風できる。
インターフェース部4は、図1に示すように、処理ステーション3側から順に第1のインターフェース部100と、第2のインターフェース部101とを備えている。第1のインターフェース部100には、ウエハ搬送アーム102が第5の処理ユニット群G5に対応する位置に配設されている。ウエハ搬送アーム102のX方向の両側には、例えばバッファカセット103(図1の背面側),104(図1の正面側)が各々設置されている。ウエハ搬送アーム102は、第5の処理ユニット群G5内の熱処理装置とバッファカセット103,104に対してアクセスできる。第2のインターフェース部101には、X方向に向けて設けられた搬送路105上を移動するウエハ搬送アーム106が設けられている。ウエハ搬送アーム106は、Z方向に移動可能で、かつθ方向に回転可能であり、バッファカセット104と、第2のインターフェース部101に隣接した図示しない露光装置に対してアクセスできるようになっている。したがって、処理ステーション3内のウエハWは、ウエハ搬送アーム102,バッファカセット104,ウエハ搬送アーム106を介して露光装置に搬送でき、また、露光処理の終了したウエハWは、ウエハ搬送アーム106,バッファカセット104,ウエハ搬送アーム102を介して処理ステーション3内に搬送できる。
次に、この発明に係る熱処理装置について、第5の処理ユニット群G5内の各熱処理ユニット54〜59を参照して説明する。
上記気体供給ユニット91の下方には,気体供給ユニット91からの気体が導入される気体導入室92が形成されており、この気体導入室92の下面に設けられた連通口93を介して給気ダクト94が接続されている。給気ダクト94は,第5の処理ユニット群G5の正面側の側面に沿って第5の処理ユニット群G5の上方から下端部まで延在されている。給気ダクト94は、第5の処理ユニット群G5の高精度温調ユニット(CPL)50〜53及びこの発明に係る熱処理装置である熱処理ユニット(PEB)54〜59(以下に、熱処理装置54〜59という)に連通している。
各熱処理装置54〜59は、閉鎖可能な筐体60をそれぞれ有し、筐体60の給気ダクト94側、すなわち正面側の側壁には、各筐体60の高さにおいて給気ダクト94の側面に連通する給気口61がそれぞれ設けられている。したがって、気体供給ユニット91からの気体は、共通の給気ダクト94を通って各給気口61から各熱処理装置54〜59内に分配供給される。
また、図4に示すように、第5の処理ユニット群G5の背面側の端部付近、例えば筐体60の背面側寄りのY方向(図1の左右方向)側の側面には、主排気口62がそれぞれ設けられている。主排気口62は、例えば図1に示すように、各筐体60のY方向の両側面に設けられている。Y方向の各側面の主排気口62は、図4に示すように、例えば工場排気に接続された排気ダクト63にそれぞれ連通している。排気ダクト63は、第5の処理ユニット群G5の各筐体60のY方向の側面に沿って熱処理装置54〜59の最上部から下方向に向けて形成されている。したがって、各熱処理装置54〜59内の気体は、主排気口62から2本の共通の排気ダクト63を介して排気される。
また、各筐体60には、ウエハWを搬入出するためのウエハ搬入出口64と、このウエハ搬入出口64を開閉するためのシャッタ65がそれぞれ設けられている(図6参照)。
上記気体供給ユニット91の気体供給動作と、各シャッタ65の開閉動作は、例えば制御部66からの制御信号に基づいてシャッタ65の駆動部65aが制御されるように形成されている。制御部66は、各筐体60内が外部に対して常に陽圧になり、かつ各筐体60内の気流の流量が一定になるように気体供給ユニット91の給気量を制御できる。かかる機能を果たすため、制御部66は、例えばシャッタ65の開閉動作に基づいて気体供給ユニット91の給気量を調整する。例えば制御部66は、開放されたウエハ搬入出口64の数に応じて気体供給ユニット91の給気量を段階的に変更できるように形成されている。
以下に、熱処理装置54〜59(符号54で代表する)について、図5〜図8を参照して詳細に説明する。
熱処理装置54は、上述した閉鎖可能な筐体60内に、ウエハWを載置して所定温度例えば130℃に加熱する載置板70(以下に熱板70という)と、ウエハWを載置すると共に、所定温度例えば23℃に冷却し、かつ熱板70に対して相対移動可能な載置板である冷却板71を収容している。また、筐体60の給気ダクト側の側壁には上述した給気口61が設けられている。この給気口61は、冷却板71の上面より上方位置に設けられている。
熱板70は、図5に示すように、例えば上下動自在な蓋体70aと、蓋体70aの下方に位置し当該蓋体70aと一体となって熱板70と共働して加熱処理室70bを形成するサポートリング70cが設けられている。
サポートリング70cは、例えば上下面が開口した略円筒状の形態を有しており、サポートリング70cの内側に熱板70が収容されている。熱板70は、例えば厚みのある円盤形状を有し、熱板70内には、例えばヒータ70dが内蔵されている。このヒータ70dによって熱板70は、所定の加熱温度例えば130℃に昇温できる。
熱板70の中央付近には、複数例えば3個の貫通孔70eが設けられている。各貫通孔70eには、昇降駆動機構72により昇降する支持ピン72aがそれぞれ貫挿可能に形成されている。この支持ピン72aによって、熱板70上でウエハWを昇降し、熱板70と冷却板71との間でウエハWの受け渡しを行うことができる。
サポートリング70cの上面には、加熱処理室70bに開口する排出口70fが設けられている。排出口70fは、例えば工場排気に連通する排出管(図示せず)に接続されており、この排出口から加熱処理室70b内の雰囲気を排気できるようになっている。
蓋体70aは、上面が閉塞し下面が開口した略円筒形状の形態を有している。蓋体70aの中央部には、気体供給口70gと、この気体供給口70gに連通する不活性ガスノズル73(以下にガスノズル73という)が設けられており、不活性ガス例えば窒素(N2)ガスの供給源70jからのN2ガスが気体供給管70kを通じて気体供給口70gから導入され、ガスノズル73から熱板70上にウエハWに向かってN2ガスが放射状に吐出される。このように放射状に吐出されるN2ガスによって加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止することができる。
また、蓋体70aは、駆動部70hによって昇降するアーム70iに支持されており、所定のタイミングで上下動し、サポートリング70cと一体となって加熱処理室70bを形成したり、その加熱処理室70bを開放したりできるように構成されている。
また、気体供給管70kには、開閉弁Vが介設されると共に、N2ガスの供給量を調整可能なガス量調整器74が介設されている。このガス量調整器74は、制御手段であるコントローラ75に電気的に接続されており、コントローラ75によってガス量が調整可能に形成されている。コントローラ75は、支持ピン72aの昇降駆動機構72及び蓋体70aの駆動部70hに電気的に接続され、支持ピン72a及び蓋体70aの昇降を検出して、その検出信号に基づいてガス量調整器74を制御するように構成されている。すなわち、加熱処理中にガスノズル73から吐出されるN2ガス量に対して、加熱処理後に蓋体70aが開放する際のN2ガス量を増大させて、ウエハ表面の温度変化を抑制すると共に、加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止することができる。
また、筐体60における給気口61の近傍位置には、少なくとも熱板70から上方にウエハWが移動した際に、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体の熱板70側への流れを制御する気流制御手段200が配設されている。この場合、気流制御手段200は、図5ないし図7に示すように、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体の一部を熱板70側に流す複数の通気孔201を有する気流制御部材200Aにて形成されている。したがって、給気口61から筐体60内に供給される気体の一部のみを熱板70側に流し、その他の多くの気体を、熱板70から上方に移動されたウエハWに接触させないようにすることができる。
なお、気流制御部材200Aは、図5及び図6に示すように、給気口61の上方側から下方側に向かって給気口61から離れる方向に傾斜して設けられており、通気孔201を通過しない気体の多くは筐体60の下部側に流れるようになっている。このように筐体60の下部側に流れる気体によって筐体60の下部側に配設される駆動部例えば支持ピン72aの昇降駆動機構72や蓋体70aの駆動部70h等から発生するパーティクルを排出口70fから排出することができる。
また、冷却板71における筐体60の他方の側壁側の対峙する左右位置、すなわち冷却板71における熱板側の左右の対峙する位置に、排気口76が設けられている。このように、冷却板71における熱板側の左右の対峙する位置に、排気口76を設けることにより、給気口61を介して筐体60内に流入する気体をウエハWの給気口側の一端側縁部から他端側縁部に流すことができるので、ウエハWの上面に均一に気体を流すことができる。
冷却板71は、例えば図6に示すように、熱板70側が円弧状に湾曲した略方形形状に形成されている。冷却板71内には、例えば冷媒が通流する図示しない冷却管が内蔵されており、この冷却管によって冷却板71は、所定の冷却温度例えば23℃に維持される。冷却板71の側方には、例えば図5に示すように、X方向に沿ったレール77が設けられている。冷却板71は、駆動手段78によってレール77上を移動し、熱板70上に対して相対的に移動するように構成されている。
また、冷却板71には、図6に示すように2本のスリット71aが形成されている。スリット71aは、冷却板71が熱板70上に移動した時に後述する支持ピン72aに衝突しないように、冷却板71における熱板70側の端部から中央部付近に渡って形成されている。スリット71aの下方には、図5に示すように昇降駆動機構(図示せず)によって昇降する昇降ピン79が設けられており、この昇降ピン79によって、ウエハWを冷却板71上で昇降し、冷却板71と第2の搬送機構120又はウエハ搬送アーム102との間でウエハWの受け渡しを行うことができるようになっている。
次に、以上のように構成されたレジスト塗布・現像処理システム1で行われるウエハWの処理プロセスについて説明する。まず、未処理のウエハWが複数枚収容されたカセットCが載置台6上に載置されると、カセットCからウエハWが1枚取り出され、ウエハ搬送アーム7によって第3の処理装置群G3の温調ユニット(TCP)30に搬送される。温調ユニット(TCP)30に搬送されたウエハWは、所定温度に温度調節され、その後第1の搬送機構110によってボトムコーティングユニット(BARC)13に搬送されて、表面に反射防止膜が形成される。反射防止膜が形成されたウエハWは、第1の搬送機構110によって熱処理装置32〜38(以下に熱処理装置32で代表する)内に搬送される。
熱処理装置32によって熱処理されたウエハWは、第1のウエハ搬送機構110によって熱処理装置32内から取り出された後、レジスト塗布ユニット10に搬送されて、レジスト塗布処理が施される。レジスト処理が施されたウエハWは、プリベーキングユニット(PAB)41に搬送されて、加熱処理される。
プリベーキングユニット(PAB)41において加熱処理の終了したウエハWは、第2の搬送機構120によって周辺露光装置84に搬送され、周辺露光処理された後、高精度温調ユニット(CPL)53に搬送される。その後、ウエハWは、第1のインターフェース部100のウエハ搬送体102によってバッファカセット104に搬送され、次いで第2のインターフェース部101のウエハ搬送アーム106によって図示しない露光装置に搬送される。露光処理の終了したウエハWは、ウエハ搬送アーム106及びウエハ搬送アーム102によってバッファカセット104を介してバッファカセット103に搬送される。その後ウエハWは、ウエハ搬送アーム102によって例えば熱処理装置(PEB)54に搬送される。
熱処理装置54の筐体60内に搬送されたウエハWは、ウエハ搬送アーム106から冷却板71に受け渡される。その後、冷却板71の駆動手段78の駆動により冷却板71が熱板70の上方に移動し、熱板70における支持ピン72aが上昇してウエハWを受け取った後、冷却板71が熱板70から後退(離反)すると共に、支持ピン72aが下降して、ウエハWが熱板70上に載置される。そして、駆動部70hの駆動によって蓋体70aが下降して、ウエハWを加熱処理室70bに置いた状態で、ヒータ70dの熱によりウエハWを例えば130℃に加熱処理する。この加熱処理中に、ガスノズル73からウエハ表面にN2ガスが吐出される。このN2ガスはウエハWの中心部から放射方向に向かって流れ、加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止する。
加熱処理後、駆動部70hの駆動により蓋体70aが上昇し、続いて又は同時に昇降駆動機構72の駆動により支持ピン72aが上昇して、熱板70の上方にウエハWを移動する。このとき、コントローラ75からの検出信号に基づいてガス量調整器74が操作されて、ウエハWとガスノズル73との離間量に応じてガス量が増大される。これにより、ウエハ表面の温度変化を抑制することができると共に、加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止することができる。
熱板70の上方に移動された状態で、熱板70の上方に再び移動してきた冷却板71上にウエハWを受け渡す。ウエハWを受け取った冷却板71は熱板70の上方から後退移動する間、ウエハWを冷却してウエハWを例えば約23℃まで冷却する。
上記のように、筐体60内にウエハWが搬送され、熱処理される間、常時気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して筐体60内に気体が供給されており、気体の一部は気流制御部材200Aに設けられた通気孔201を通って熱板70側に流れ、残りの多くの気体は筐体60の下部側に流れる。これにより、給気口61から筐体60内に供給される気体の一部のみを熱板70側に流し、その他の多くの気体を、熱板70から上方に移動されたウエハWに接触させないようにすることができる。したがって、加熱処理後に熱板70の上方に移動されたウエハWが気体と接触することによる温度変化を抑制することができ、面内温度の不均一による線幅等への悪影響を防止することができる。また、通気孔201を通過しない気体の多くは筐体60の下部側に流れるので、筐体60の下部側に配設される駆動部例えば支持ピン72aの昇降駆動機構72や蓋体70aの駆動部70h等から発生するパーティクルを排出口70fから排出することができる。
熱処理装置(PEB)54における加熱処理の終了したウエハWは、第2の搬送機構120によって高精度温調ユニット(CPL)51、現像処理ユニット(DEV)20、ポストベーキングユニット(PEB)45に順次搬送されて、各ユニットで所定の処理が施される。ポストベーキング処理の終了したウエハWは、第1の搬送機構110によりトランジション装置31に搬送され、その後ウエハ搬送アーム7によりカセットCに戻される。このようにして、レジスト塗布・現像処理システム1における一連のウエハ処理が終了する。レジスト塗布・現像処理システム1では、複数枚のウエハWに対し同時期に上述したようなウエハ処理が連続して行われている。
次に、この発明に係る熱処理装置の別の実施形態について、図9を参照して説明する。図9は、この発明に係る熱処理装置の第2実施形態の要部を示す概略断面図である。
第2実施形態の熱処理装置54は、気流制御手段200を、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体を熱板70側に流す位置と、熱板70側への気体の流れを阻止する位置に切換可能に形成される可変気流制御部材200Bと、熱板70の支持ピン72aの移動を検出し、その検出信号に基づいて可変気流制御部材200Bを切り換える切換制御手段であるコントローラ75とで主に構成した場合である。この場合、可変気流制御部材200Bは、筐体60内における給気口61と対峙する位置に横架される支持軸202に回動自在に装着されており、コントローラ75と電気的に接続する切換駆動手段例えば支持軸202の端部側に配設されるモータ203の駆動によって、気体を熱板70側に流す水平位置と、熱板70側への気体の流れを阻止する鉛直軸に対して若干傾斜した位置に切り換えられるように構成されている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第2実施形態の熱処理装置54によれば、熱板70上にウエハWを載置し、蓋体70aを閉じた状態で行う加熱処理時には、可変気流制御部材200Bは、気体を熱板70側に流す水平位置に切り換えられて、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体の全部を熱板70側に流し、この気流によって筐体60内の温度上昇を抑制すると共に、駆動部例えば支持ピン72aの昇降駆動機構72や蓋体70aの駆動部70h等から発生するパーティクルを排出口70fから排出する。
また、加熱処理後、駆動部70hの駆動により蓋体70aが上昇し、続いて又は同時に昇降駆動機構72の駆動により支持ピン72aが上昇して、熱板70の上方にウエハWが移動すると、コントローラ75からの検出信号がモータ203に伝達されて、可変気流制御部材200Bは流れを阻止する鉛直軸に対して若干傾斜した位置に切り換えられ、気体の熱板70側への流れは阻止される。これにより、加熱処理後に熱板70の上方に移動されたウエハWが気体と接触することによる温度変化を抑制することができ、面内温度の不均一による線幅等への悪影響を防止することができる。
なお、熱板70の上方にウエハWが移動した状態では、コントローラ75からの検出信号に基づいてガス量調整器74が操作されて、ウエハWとガスノズル73との離間量に応じてガス量が増大される。これにより、ウエハ表面の温度変化を抑制することができると共に、加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止することができる。
次に、この発明に係る熱処理装置の更に別の実施形態について、図10を参照して説明する。図10は、この発明に係る熱処理装置の第3実施形態を示す概略断面図である。
第3実施形態の熱処理装置54は、気流制御手段200を、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体を筐体60内の上部領域Aと下部領域Bに分岐する気流分岐部材200Cにて形成した場合である。この場合、気流分岐部材200Cは、筐体60内の給気口61と対峙して配置され、給気口61から筐体60内に流れる気体を上下に分岐する上部傾斜片204と下部傾斜片205を有し、かつ、上部傾斜片204の上端から熱板70側に向かって略水平に延在する上部案内片206を有している。
なお、第3実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第3実施形態の熱処理装置54によれば、気流分岐部材200Cによって気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体を筐体60内の上部領域Aと下部領域Bに分岐するので、加熱処理後にウエハWが熱板70から上方に移動される際は、ウエハWに気体が接触するのを抑制することができる。したがって、加熱処理後に熱板70の上方に移動されたウエハWが気体と接触することによる温度変化を抑制することができ、面内温度の不均一による線幅等への悪影響を防止することができる。また、気流分岐部材200Cによって下部領域Bに流れた気体によって、駆動部例えば支持ピン72aの昇降駆動機構72や蓋体70aの駆動部70h等から発生するパーティクルを排出口70fから排出することができる。
次に、この発明に係る熱処理装置の更に別の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、この発明に係る熱処理装置の第4実施形態の要部を示す断面図である。
第4実施形態の熱処理装置54は、気流制御手段200を、気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体を筐体60内の上部領域Aと下部領域Bに分岐する第3実施形態と同様の気流分岐部材200Cと、熱板70の上方を覆う上部カバー部材210とからなる気流制御部材200Dで構成し、上部カバー部材210に、気流分岐部材200Cによって筐体60内の上部領域Aに誘導された気体を熱板70上のウエハWの外部周囲に均等に分散案内する複数の案内孔214を設けた場合である。この場合、上部カバー部材210は、気流分岐部材200Cの上部案内片206の先端に延在する連結片211を介して上部案内片206に連結する天板212と、この天板212の両側辺及び先端辺に起立する起立片213とを具備しており、かつ、天板212には同心円上に等間隔をおいて複数例えば8個の案内孔214が設けられている(図12参照)。
なお、第4実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第4実施形態の熱処理装置54によれば、第3実施形態と同様に、気流分岐部材200Cによって気体供給ユニット91から給気ダクト94を介して供給される気体を筐体60内の上部領域Aと下部領域Bに分岐するので、加熱処理後にウエハWが熱板70から上方に移動される際は、ウエハWに気体が接触するのを抑制することができる。また、気流分岐部材200Cによって筐体60内の上部領域Aに誘導された気体を、上部カバー部材210の内方に取り込み、上部カバー部材210に設けられた複数の案内孔214を介して熱板70上のウエハWの外部周囲に均等に分散案内することができる。したがって、加熱により発生した触媒等の拡散によるウエハWへの付着を防止することができると共に、熱板70の周囲のパーティクルのウエハWへの付着を防止することができる。また、気流分岐部材200Cによって下部領域Bに流れた気体によって、駆動部例えば支持ピン72aの昇降駆動機構72や蓋体70aの駆動部70h等から発生するパーティクルを排出口70fから排出することができる。
なお、上記実施形態では、この発明に係る熱処理装置が第5の処理ユニット群G5の熱処理装置(PEB)54〜59に適用される場合について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第3の処理ユニット群G3の熱処理装置32〜38や、第4の処理ユニット群G4の高精度温調ユニット(CPL)40,プリベーキングユニット(PAB)41〜44,ポストベーキングユニット(POST)45〜49及び第5の処理ユニット群G5の高精度温調ユニット(CPL)50〜53にも適用できる。
また、上記実施形態では、この発明に係る熱処理装置は、筐体60内に熱板70と冷却板71とを収容する場合について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、筐体60内に熱板70のみを収容した構造のものにも適用できる。
また、上記実施形態では、この発明に係る熱処理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムに適用する場合について説明したが、半導体ウエハ以外の被処理基板、例えばLCD(液晶ガラス)基板,マスク基板等にも適用できる。
この発明に係る熱処理装置を適用したレジスト塗布・現像処理システムの一例を示す概略平面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略正面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略背面図である。 この発明に係る熱処理装置の給気・排気機構を示す概略断面図である。 この発明に係る熱処理装置の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 上記熱処理装置の概略横断面図である。 上記熱処理装置の気流制御手段を示す概略斜視図である。 この発明における加熱処理後の状態を示す概略断面図である。 この発明に係る熱処理装置の第2実施形態を示す概略断面図である。 この発明に係る熱処理装置の第3実施形態を示す概略断面図である。 この発明に係る熱処理装置の第4実施形態を示す概略断面図である。 第4実施形態における上部カバー部材を示す斜視図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ(被処理基板)
60 筐体
61 給気口
70 熱板
70a 蓋体
70h 駆動部
70j N2ガス供給源(不活性ガス供給源)
71 冷却板
72 昇降駆動機構
72a 支持ピン
73 ガスノズル(不活性ガスノズル)
74 ガス量調整器
75 コントローラ(制御手段、切換制御手段)
78 駆動手段
91 気体供給ユニット
200 気流制御手段
200A 気流制御部材
200B 可変気流制御部材
200C 気流分岐部材
200D 気流制御部材
201 通気孔
202 支持軸
203 モータ(切換駆動手段)
214 案内孔
A 上部領域
B下部領域

Claims (7)

  1. 被処理基板を載置して所定温度に加熱する載置板と、被処理基板を上記載置板に載置又は該載置板から離間すべく載置板に対して相対移動する支持部材と、上記載置板と支持部材を収容する筐体と、この筐体の側壁に設けられた給気口を介して筐体内に気体を供給する気体供給手段と、を具備する熱処理装置において、
    少なくとも上記載置板から上方に被処理基板が移動した際に、上記気体供給手段から供給される気体の上記載置板側への流れを制御する気流制御手段を具備する、ことを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体の一部を載置板側に流す複数の通気孔を有する気流制御部材にて形成される、ことを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1記載の熱処理装置において、
    上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体を載置板側に流す位置と、上記載置板側への気体の流れを阻止する位置に切換可能に形成される可変気流制御部材と、上記支持部材の移動を検出し、その検出信号に基づいて上記可変気流制御部材を切り換える切換制御手段と、を具備することを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1記載の熱処理装置において、
    上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体を筐体内の上部領域と下部領域に分岐する気流分岐部材にて形成される、ことを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1記載の熱処理装置において、
    上記気流制御手段は、気体供給手段から供給される気体を筐体内の上部領域と下部領域に分岐する気流分岐部材と、上記載置板の上方を覆う上部カバー部材と、この上部カバー部材に設けられ、上記気流分岐部材によって上記筐体内の上部領域に誘導された気体を上記載置板上の被処理基板の外部周囲に均等に分散案内する複数の案内孔と、を具備することを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱処理装置において、
    上記載置板と共働して処理室を形成する蓋体と、この蓋体に設けられ、上記載置板上に載置される被処理基板の中心部から放射状に不活性ガスを吐出する不活性ガスノズルと、この不活性ガスノズルに供給する不活性ガスの供給量を調整可能なガス量調整器と、上記支持部材及び蓋体の移動を検出し、その検出信号に基づいて上記ガス量調整器を操作し、被処理基板と不活性ガスノズルとの離間量に応じてガス量を増減する制御手段と、を更に具備する、ことを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の熱処理装置において、
    上記筐体内に、上記載置板の上方に進退可能に移動し、上記支持部材との間で被処理基板を受け渡しする冷却板を更に具備する、ことを特徴とする熱処理装置。
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