JP2009003233A - 平面型表示機器並びに平面型表示機器の製造方法 - Google Patents

平面型表示機器並びに平面型表示機器の製造方法 Download PDF

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憲治 荻路
Nobuo Masuoka
信夫 益岡
Toshihiko Matsuzawa
俊彦 松沢
Hideo Nishijima
英男 西島
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Abstract

【課題】大画面で、かつ表示パネルサイズの異なる表示機器の生産性の向上と、表示パネルの発熱の効率良い冷却を行う平面型表示機器を提供する。
【解決手段】シャーシ部材を回路部品を載置する第1のシャーシ部材と、表示パネルの背面基板に固着される第2のシャーシ部材とに分割し、第1のシャーシ部材は、表示パネルの形状よりも小さく、かつ回路部品を載置可能な形状として、表示パネルの中央部に対向配置し、第2のシャーシ部材は、外形形状を表示パネルの外形形状と略同じ大きさで、内部に第1のシャーシ部材の外形形状と略同じ大きさの開口部を設けて、高熱伝導性接着部材によって表示パネルに固着される構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面型表示機器に係わり、大形の平面型表示機器の生産性と信頼性の向上を図るためのシャーシ部材に関するものである。
近年、情報の表示機器の需要は、地上波ディジタル放送への移行等を背景に大画面の平面型表示機器にシフトされると共に、画面サイズも使途に合せて多種類の展開がなされている。この平面型表示機器の1つにプラズマディスプレイパネル装置がある。プラズマディスプレイパネル装置は、放電する素子をセル状に配置し、2枚のガラス基板(前面ガラス基板及び背面ガラス基板)を貼合せて封止し、この放電素子を封止空間で放電させて、ガラス基板上の蛍光体を発光して情報を表示させるものである。
プラズマディスプレイパネル装置(以後、PDP装置と称する)は、この放電時に発熱する。PDP装置の発熱による温度上昇は、蛍光体の発光輝度を変化させる。この蛍光体の発光輝度変化は、画質の劣化となると共に、ガラス基板の局部的な温度分布によってガラス基板の破損を招くこともある。このため、PDP装置において発生した熱は、一般的に接着性高熱伝導性シート等を介して熱伝導性の良い金属製シャーシ部材に熱伝達させ、空気中に放熱する構成としている。また、シャーシ部材は、PDP装置のガラス基板背面側で接着性高熱伝導シート等によって固着されるが、PDP装置の放熱のみならず、PDP装置の強度的な補強、及びPDP装置を駆動、操作する回路基板をPDP装置の固着平面側と反対の平面側において保持する部材としての役目を担っている。
この構成において、平面型表示機器は、表示画面サイズの大形化に伴って、シャーシ部材の加工や、接着性高熱伝導性シートによるシャーシ部材を固着する作業の困難さを生じている。更には、シャーシ部材の熱膨張による変形量の増加によって回路部品の取り付け位置ずれによる信頼性の劣化が問題となっている。
これらの問題に対応するために、フレームシャーシ(シャーシ部材)を分割し、表示パネルと、熱伝導部材と、フレームシャーシとを順に重ねて構成する構造体の技術が特許文献1(特開2002−123178号公報)に記載されている。また、シャーシの熱膨張によるシャーシ部材形状の変形量を抑制する技術が特許文献2(特開2006−195177号公報)に記載されている。さらには、発熱体は異なるが、1対の遠赤外線授受部材により蓄積熱を放熱する技術が特許文献3(特開2005−222585号公報)に記載されている。
特開2002−123178号公報 特開2006−195177号公報 特開2005−222585号公報
上記した従来技術には解決しなければならない技術課題がある。
特許文献1に記載されている映像表示装置は、表示パネルを支持するフレームシャーシを複数の金属製の成形部材を組合せる構成としている。フレームシャーシを複数個に分割して組合せることから、大形の表示パネルのフレームシャーシとしての製作性、作業性等の改善は図ることができるが、表示パネルの画面サイズの大きさの違う製品に対応するための技術や、放熱に対応する技術についての記載はない。
特許文献2に記載されているフラット表示装置は、フラット表示パネルの背面に回路基板を固定するためのシャーシを熱的に接続した構造においてシャーシとパネルとの熱膨張の違いによって生じる両部材の位置関係の変化に起因するフレキシブルケーブルへの応力負担を軽減してフレキシブルケーブルの離脱や破損を防止するために、シャーシを独立した複数のシャーシとして構成すると共に、回路基板を複数のブロック基板に分割して、複数のブロック基板を複数のシャーシに隙間を設けてそれぞれ取り付ける構成としている。シャーシを小型に分割することにより、熱膨張率の相違による歪み量を分散して、各シャーシにおける歪み量を縮小することができているが、シャーシによる表示パネルの発熱を冷却することに関しては、何らの配慮もなされていない。
特許文献3に記載されている電子機器は、発熱体の発熱を放射する際に、外部からの衝撃や振動による影響を受けない発熱手段の放熱方法を提供するために、発熱体側と空間的に離間した位置に1対の遠赤外線授受部材を貼り、発熱体の蓄積熱を筐体から放熱させる構成としている。ただ、離間した空間において熱伝達するに適する放熱方法であるが、平面型表示機器とは異なる電子機器における放熱方法に関するものであり、発熱体の大きさの異なる製品に対応する技術課題や解決技術については記載されていない。
本発明の目的は、平面型表示機器において、表示パネルの画面サイズの大型化及び多機種化に対応して、平面型表示機器の製作における作業性の改善と信頼性の向上が可能なシャーシ構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の平面型表示機器は、表示パネルを備えた平面型表示機器であって、表示パネルの外形サイズよりも小さく、かつ平面型表示機器を駆動若しくは操作するための回路部品を載置して、表示パネルの略中央部に対向配置される第1のシャーシ部材と、外形サイズが表示パネルの外形形状と略同じで、内部に第1のシャーシ部材の外形サイズより大きい開口部を設けた第2のシャーシ部材とを有し、第2のシャーシ部材は、高熱伝導性接着部材によって表示パネルの背面側ガラス基板に固着される構成としたものである。
更には、第1のシャーシ部材は、表示パネルの背面ガラス基板から離間して配置され、表示パネルの背面ガラス基板には、第2のシャーシ部材の開口部で第1のシャーシ部材の対向平面に高熱伝導性部材を固着した構成としている。
更には、第1のシャーシ部材は、表示パネルとの対向平面に遠赤外線授受部材を固着し、表示パネルの背面ガラス基板から離間して配置され、表示パネルの背面ガラス基板には、第2のシャーシ部材の固着領域以外の開口部で第1のシャーシ部材の対向平面に遠赤外線授受部材を固着してなり、表示パネルの発熱は、離間して配置される一対の遠赤外線授受部材の伝熱による第1のシャーシ部材と、高熱伝導性接着部材の伝熱による第2のシャーシ部材とで放熱する構成としている。
更には、第1のシャーシと第2のシャーシの材質を異なる材質としている。
また別の発明として、第1のシャーシ部材と第2のシャーシ部材を同一の板材からプレス加工で形成し、第1のシャーシ部材は、第2のシャーシ部材の開口部の部分から形成している。
また、第1のシャーシ部材の外形サイズが、少なくとも2つの異なる画面サイズの平面型表示機器に共通のサイズである。
更には、表示パネルと、シャーシ部材とを有する平面型表示機器の製造方法であって、シャーシ部材を構成する第1のシャーシ部材は、複数種の表示パネルに共用可能な回路部品を組立てる工程を経てシャーシアセンブリ部材として製造され、シャーシ部材を構成する第2のシャーシ部材は、表示パネルの外形サイズにそれぞれ対応した複数種の外形サイズを有し、複数種の各々の表示パネルを組立てる工程において、表示パネルの背面側ガラス基板に固着されてなり、各々の第2のシャーシ部材を固着した複数種の外形形状の表示パネルと、シャーシアセンブリ部材を組合せる工程によって製造するものである。
上記構成による本発明によれば、画面サイズが大きく(大画面)で、かつ表示パネルの画面サイズの異なる表示機器の製造における生産性と信頼性の向上を図ることができ、表示パネルの発熱に対しても効率良い冷却を行える平面型表示機器を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の平面型表示機器の構成を概念的に示した構成図である。図1(a) は、平面型表示機器を表示側から見た正面図、図1(b) は、平面型表示機器を側面から見た断面図である。いずれも、説明するためエスカッションを透視させる等、模式的な図である。1は平面型表示機器、2は筐体、3は表示パネル、4は回路部品が実装されている回路基板、51は第1のシャーシ部材、52は第2のシャーシ部材、6は熱伝導性接着部材、7は熱伝導性部材、10は第2のシャーシ部材52の開口部、11は表示パネル3と回路基板4とを接続するフレキシブルプリント配線板である。第2のシャーシ部材52は、中央部に開口部10があるように、窓のサッシのような枠状(フレーム状)の構造である。
図1に示すように、平面型表示機器1は、筐体2の内部に自発光型のPDP(表示パネル)3を有している。表示パネル3は、放電セル層を前面ガラス基板と背面ガラス基板とで挟持した構造である。また、筐体2内において、表示パネル3の背面ガラス基板側の後方には表示パネル3を駆動する回路部品,及び平面型表示機器1を操作する回路部品を載置した回路基板4を搭載している。回路基板4は、機能に応じて複数あり、シャーシ部材5に載置及び保持される。
ここで、本発明の特徴的な構造であるシャーシ部材5について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明におけるシャーシ部材の平面形状を示す図である。図2(a) (b) はそれぞれ、外形サイズの異なる第2のシャーシ部材を示す。また図2(c) は、図2(a) の第1のシャーシ部材52−1、及び、図2(b) の第1のシャーシ部材52−2と組合せる、第2のシャーシ部材51を示す。図2に示すように、第2のシャーシ部材52−1と52−2の外形サイズ(即ち、外形寸法や形状)は異なる。
しかし、それぞれの開口部10−1と10−2の寸法は、第1のシャーシ部材51と略等しい。従って、第2のシャーシ部材52−1若しくは52−2のどちらであっても、共通に、第1のシャーシ部材51が使用できる。
例えば、第2のシャーシ部材52−1は、横(W)がW=W1、高さ(D)がD=D1であり、第2のシャーシ部材52−2は、横(W)がW=W2、高さ(D)がD=D2である。また、第1のシャーシ部材51は、横(W)がW=W0、高さ(D)がD=D0である。しかし、
W0≒W1、D0≒D1 ‥‥‥式(1)
であり、かつ、
W0≒W2、D0≒D2 ‥‥‥式(2)
である。この場合、第2のシャーシ部材52−1と52−2の外形サイズ(横(W)×高さ(D))は、同じでなくとも良く式(1)と式(2)の関係を満足していれば良い。
図2(a) の第2のシャーシ部材52−1と図2(c) の第1のシャーシ部材51で構成する表示パネル3−1と、図2(b) の第2のシャーシ部材52−2と図2(c) の第1のシャーシ部材51で構成する表示パネル3−2とを図3に示す。
図3は、異なる表示パネルを有する平面型表示機器のシャーシ部材の載置状態を比較して示す構成概略図である。
図2及び図3の実施例では、表示画面サイズ(外形サイズ)がそれぞれ異なる表示パネル3−1と3−2で構成されている2つの平面型表示機器11−1と11−2に搭載されるシャーシ部材(第1のシャーシ部材51、第2のシャーシ部材52−1又は52−2)を例として示しているが、対応する平面型表示機器1−1又は1−2は、2種類の異なる外形サイズの表示パネル(表示パネル3−1又は3−2)に限定されるものではなく、より多数種類の平面型表示機器に対応可能である。
本発明について、説明の便宜上、異なる画面サイズの表示パネル3を持つ2つの平面型表示機器1によって以下説明する。
大きな画面サイズ(大きな外形サイズ)の表示パネル3−1を有する平面型表示機器1−1と、小さな画面サイズ(小さな外形サイズ)の表示パネル31−2を有する平面型表示機器1−2において、シャーシ部材は、回路基板4を載置する第1のシャーシ部材51と、表示パネル3−1に固着される第2のシャーシ部材52−1、及び、回路基板4を載置する第1のシャーシ部材51と、表示パネル3−2に固着される第2のシャーシ部材52−2とに、分割して構成されている。
第1のシャーシ部材51は、2つ(複数)の平面型表示機器1−1若しくは1−2のうちで最小画面サイズの表示パネル3−2の開口部のサイズより小さい平面サイズとし、かつ所望の回路部品を搭載可能な大きさの平面サイズ(W0×D0)としている。また、第2のシャーシ部材52−1と52−2は、共に、第1のシャーシ部材51の外形サイズに略等しい大きさの開口部10−1若しくは10−2を略中央部に設け、表示パネル3−1若しくは3−2の各々の外形サイズに略等しい大きさの外形サイズとしている。
ここで、第1のシャーシ部材51の外形サイズと、第2のシャーシ部材52−1の開口部10−1及び52−2の開口部10−2の横(W)×高さ(D)の大きさ(サイズ)並びに板厚(t)をそれぞれ略等しいとしているのは、第1のシャーシ部材51と第2のシャーシ部材52を板材からプレス加工によって形成する場合を想定したものである。即ち、第1のシャーシ部材51と第2のシャーシ部材52を同一の板材からプレス加工で形成し、第1のシャーシ部材51は、第2のシャーシ部材52の開口部10の部分から形成するものである。これによって、同一の板材において、第1のシャーシ部材51と第2のシャーシ部材52とを同時に作成でき、材料費用、及び加工作業を削減できる効果を有することにある。
ただし、熱伝達の観点において、第1のシャーシ部材51の外形サイズと、第2のシャーシ部材52(52−1、52−2)の開口部10(10−2、10−2)のサイズとは、独自のサイズに設定しても良い。
次に、図1に戻り、筐体2の内部における表示パネル3とシャーシ部材5との支持構造を説明する。
第2のシャーシ部材52(図3の52−1若しくは52−2)は、熱伝導性の良い金属製の材質で形成され、表示パネル3(図3の3−1若しくは3−2)に熱伝導性接着部材6によって固着される。表示パネル3から発生した熱は、高熱伝導性接着部材6を介して第2のシャーシ部材52に熱伝達され、第2のシャーシ部材52において空気中に放熱される構成としている。
一方、回路基板4を載置した第1のシャーシ部材51は、第2のシャーシ部材52の開口部10(図2の10−1若しくは10−2)に対向して配置される。
第1の実施例では、第1のシャーシ部材51は、図1に示されるように、表示パネル3の背面ガラス基板より離間させて配置する構成としている。この際、表示パネル3の背面ガラス基板において第2のシャーシ部材52の開口部10に対応する領域面には、高熱伝導性部材7(グラファイト含有材)を付着させている。表示パネル3の中央にある開口部10の領域での発熱は、高熱伝導性部材7内で熱拡散し空気中に放熱される構成である。
また、この構成によって、表示パネル3と回路基板4との発熱は分離されているため、双方への伝熱への影響を回避させることができる。高熱伝導性部材7から空気中に効率よく放熱するためには、高熱伝導性部材7に図示しないファン等によって通風することが好ましい。
ファンによって通風する場合には、表示パネル3と第1のシャーシ部材51との離間した対向平面により構成される空隙部が通風路を構成するものとなり、表示パネル3と回路基板4の双方の熱を通風する空気に熱伝達して放熱することができる。また、ファンによる送風領域が表示パネル3の中央部を限定できるため、ファンの小形化や冷却の効率化が可能となる。
ここで、第2のシャーシ部材52を固着する高熱伝導性接着部材6と、開口部10に付着される高熱伝導性部材7が同一の材料で、かつ一体的に付着されること、及び、高熱伝導性部材7の一部を第2のシャーシ部材52と熱的に接続状態に付着することにより、表示パネル3の中央部の発熱は、空気中への放熱と共に、高熱伝導性部材7によって熱伝導して熱拡散され、高熱伝導性部材7に熱的に接続されている第2のシャーシ部材52に熱伝達され、第2のシャーシ部材52より放熱することができる。
上述のように、本発明の平面型表示機器の一実施形態は、表示パネルと、シャーシ部材とを有する平面型表示機器であって、シャーシ部材は、第1のシャーシ部材と、第2のシャーシ部材とで構成され、第1のシャーシ部材は、表示パネルの形状よりも小さく、かつ平面型表示機器を操作、作動する回路部品を載置して、表示パネルの中央部に対向配置され、第2のシャーシ部材は、外形形状を表示パネルの外形形状と略同じ大きさで、内部に第1のシャーシ部材の外形形状と略同じ大きさの開口部を設けた形状として、高熱伝導性接着部材によって表示パネルに固着される構成としている。
更には、本発明の第2の実施例は、図3(d) に示すように、表示パネル3の中央部、即ち開口部10において、表示パネル3の背面ガラス基板に高熱伝導部材7に替えて遠赤外線授受部材8を付着し、表示パネル3の背面ガラス基板から離間して対向配置されている第1のシャーシ部材51における表示パネル3の対向平面に遠赤外線授受部材9を付着し、2つの遠赤外線授受部材8と9によって表示パネル3の中央部の発熱を第1のシャーシ部材51に伝熱させる構成としたものである。この構成とすることによって、放熱効果を一層向上することができる。
また更に、第3の実施例は、第1のシャーシ部材51の外形サイズが、第2のシャーシ部材52(図3の52−1若しくは52−2)の開口部10(図3の10−1若しくは10−2)のサイズに略等しい構造において、第1のシャーシ部材51は、第2のシャーシ部材52の開口部10内に嵌合配置して、表示パネル3の背面側ガラス基板に熱伝導性接着部材6によって同一平面上に熱接続状態に固着したものである。この構成とすることによって、放熱に関して、従来の一枚シャーシ部材による放熱作用と同様状況となり、表示パネル3の発熱と回路基板4の発熱を分離することはできない。なお、第3の実施例で略等しいとは、第1のシャーシ部材51の外形サイズより、第2のシャーシ部材52の開口部10のサイズが少し大きいサイズである必要があることは自明である。
しかし、上記実施例において共通する下記に問題に関して効果を有することができるものである。即ち、図2若しくは図3において、表示パネル3−1と表示パネル3−2の外形サイズ(画面サイズ)が異なるにも関わらず、共通の外形サイズを有する第1のシャーシ部材51と、第2のシャーシ部材52−1若しくは第2のシャーシ部材52−2とに分割した構成とすることのメリットを以下に列記して説明する。
表示パネル3(図3の3−1若しくは3−2)は、表示精細度が同じシステムの平面型表示機器1(図3の1−1若しくは1−2)においては、表示パネル3画面サイズが異なっても表示パネル3の表示画素数は同じであることから、表示パネル3の基本的な駆動は略同じ回路基板4で構成することが可能である。
即ち、第1のシャーシ部材51の平面サイズは、表示パネル3のサイズが異なる平面型表示機器1−1及び1−2どちらに係わらず同じ回路基板4を載置することも可能である。逆に、表示パネル3が同一画面サイズの製品において製品仕様によって違う回路基板で構成される部分がある場合には、所望の回路基板4を載置可能な第1のシャーシ部材51の外形サイズとすることで、同一の表示パネル3で製品ラインナップの対応を図ることが可能となる。
他のメリットは、表示パネル3の発熱による第1のシャーシ部材51、第2のシャーシ部材52、等の熱膨張による回路部品の破損等を抑制することできることである。
フレキシブルプリント配線基板11は、表示パネル3の放電素子に放電のための電力を、回路部品を載置している回路基板4から表示パネル3に供給するために設置されている。フレキシブルプリント配線基板11は、熱膨張率の異なる表示パネル3と、第1のシャーシ部材51とにおいて接続されている。サイズが大きくなると、熱膨張量の差が大きくなる。
大型化されたシャーシ部材と表示パネルとに接続されたフレキシブルプリント配線基板11では、熱膨張による双方の接続位置の変異量の増加によって、接続の脱落や、破損を生じることがある。
本発明においては、表示パネルが大型化しても、回路部品を載置している第1のシャーシ部材は大型化しなくて良い。従って、第1のシャーシ部材の熱膨張量を小さく抑え、表示パネルと回路基板を載置しているシャーシ部材の熱膨張量の差を抑制することができることとなり、フレキシブルプリント配線基板への応力を低減でき、損傷や、コネクタからの脱落を防止できる。
更なるメリットは、平面型表示機器1の組立作業性の改善に有る。
本発明の平面型表示機器の組立作業について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の表示パネルと回路基板の組み付け作業工程の一実施例を示した図である。図4(a) は従来の平面型表示機器の組立手順を示し、図4(b) に本発明の平面型表示機器1(図1参照)の組立手順を示す。
表示パネル3は、ガラス基板によって放電素子を挟持している構造であることから、強度的な補強を必要とする。よって、一般的には、図4(a) に示すように、表示パネルにシャーシ部材を固着して表示パネルの補強を図っている。この表示パネルによる平面型表示機器の従来の製造工程において、回路基板の組立は、表示パネルを製作(S401)後、表示パネルを固着し(S402)、固着したシャーシ部材に回路基板を組付けていく(S403)作業となる。
このため、平面型表示機器の製造作業時の工程期間中における表示パネル3の破損の機会を多く持つことになる。
しかし、本発明においては、図4(b) に示すように、表示パネルを製作はS401と同様(S404)であるが、表示パネルは第2のシャーシ部材52と固着する(S405)。また、回路基板4は、第1のシャーシ部材51に別工程で組立てて、共用のシャーシアセンブリを製造する(S406)。そして、最後に、第2のシャーシ部材を固着した複数種の外形形状の表示パネル3のいずれかと、共用のシャーシアセンブリ部材を組合せる工程によって複数種の画面サイズ(若しくは外形サイズ)の平面型表示機器のいずれかを製造する(S407)。
これによって、第2のシャーシ部材52に固着された表示パネル3と回路基板4を取付ける作業(S407)は、組立工程の後半部に持っていくことが可能であり、表示パネル3への回路基板4の組み付け作業の工程期間における表示パネル3の破損の機会を低減できる。
尚、図5は、本発明における第2のシャーシ部材52の、別の実施例を示した図である。図5の実施例では、第2のシャーシ部材52に、補強材として桟を取付けたものである。
このように、前述の第1及び第2の実施例において、表示パネル3の強度補強を図るために、表示パネル3に固着する第2のシャーシ部材52の中央部である開口部10に、桟部材12を持つ構造であっても支障無いことは言及するまでもない。
勿論、桟部材12は、図5に示すような形状構成だけである必要はなく、第2のシャーシ部材の大きさ、寸法、重量等に合せて、格子状、あるいは斜めに、複数本設けても良い。
また、第1のシャーシ部材と、第2のシャーシ部材の材質において、材料取りの観点には対応できないが、例えば、第2のシャーシ部材を熱伝導性のよいアルミニウムとしながら、第1のシャーシ部材をコストダウンに対応して鉄材とするようにして、異なる材料を用いることもできる。
以上のように、本発明によれば、大画面の平面型表示機器の生産性と信頼性を図り、表示パネルの発熱に対しても効率良い冷却が可能な平面型表示機器を提供できる。
本発明の平面型表示機器の一実施例を概念的に示した構成図。 本発明におけるシャーシ部材の平面形状の一実施例を示す図。 異なる表示パネルの平面型表示機器でのシャーシ部材の載置状態を比較して示す構成概略図。 本発明の平面型表示機器の組付作業工程の一実施例を示す図。 本発明の第2のシャーシ部材の一実施例を示す図。
符号の説明
1:平面型表示機器、 2:筐体、 3:表示パネル(PDP)、 4:回路基板、 6:熱伝導性接着部材、 7:熱伝導性部材、 8,9:遠赤外線授受部材、 10,10−1,10−2:開口部、 11:フレキシブルプリント配線板、 12:桟部材、 51:第1のシャーシ部材、 52,52−1,52−2:第2のシャーシ部材。

Claims (6)

  1. 表示パネルを備えた平面型表示機器であって、
    上記表示パネルの外形サイズよりも小さく、かつ上記平面型表示機器を駆動若しくは操作するための回路部品を載置して、上記表示パネルの略中央部に対向配置される第1のシャーシ部材と、
    外形サイズが上記表示パネルの外形形状と略同じで、内部に上記第1のシャーシ部材の外形サイズより大きい開口部を設けた第2のシャーシ部材とを有し、
    上記第2のシャーシ部材は、高熱伝導性接着部材によって上記表示パネルの背面側ガラス基板に固着される第2のシャーシ部材とで構成された
    ことを特徴とする平面型表示機器。
  2. 請求項1に記載の平面型表示機器において、
    上記第1のシャーシ部材は、上記表示パネルの背面ガラス基板から離間して配置され、
    上記表示パネルの背面ガラス基板には、上記第2のシャーシ部材の開口部で上記第1のシャーシ部材の対向平面に高熱伝導性部材を固着している
    ことを特徴とする平面型表示機器。
  3. 請求項1に記載の平面型表示機器において、
    上記第1のシャーシ部材は、上記表示パネルとの対向平面に遠赤外線授受部材を固着し、上記表示パネルの背面ガラス基板から離間して配置され、
    上記表示パネルの背面ガラス基板には、上記第2のシャーシ部材の開口部で上記第1のシャーシ部材の対向平面に遠赤外線授受部材を固着してなり、
    上記表示パネルの発熱は、離間して配置される一対の上記遠赤外線授受部材の伝熱による上記第1のシャーシ部材と、上記高熱伝導性接着部材の伝熱による上記第2のシャーシ部材と、で放熱する構成とした
    ことを特徴とする平面型表示機器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の平面型表示機器において、
    上記第1のシャーシ部材と上記第2のシャーシ部材の材質が異なる
    ことを特徴とする平面型表示機器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の平面型表示機器において、
    上記第1のシャーシ部材の外形サイズが、少なくとも2つの異なる画面サイズの平面型表示機器に共通のサイズである
    ことを特徴とする平面型表示機器。
  6. 表示パネルと、シャーシ部材とを有する平面型表示機器の製造方法であって、
    上記シャーシ部材を構成する第1のシャーシ部材は、複数種の上記表示パネルに共用可能な回路部品を組立てる工程を経てシャーシアセンブリ部材として製造され、上記シャーシ部材を構成する第2のシャーシ部材は、上記表示パネルの外形サイズにそれぞれ対応した複数種の外形サイズを有し、上記複数種の各々の表示パネルを組立てる工程において、上記表示パネルの背面側ガラス基板に固着されてなり、
    上記各々の第2のシャーシ部材を固着した複数種の外形形状の表示パネルと、上記シャーシアセンブリ部材を組合せる工程によって製造する
    ことを特徴とする平面型表示機器の製造方法。
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