JP2009002585A - 給湯システム - Google Patents

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Shinji Yamawaki
信二 山脇
Hideto Shinpo
秀人 新保
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Abstract

【課題】中温水及び高温水ともに大量もしくは連続的に使用する場合においても、両温度帯の湯の追加沸上げを効率よく行うことができる給湯システムを提供する。
【解決手段】給湯システム1は、加熱源3と貯湯タンク2を接続し、加熱された湯を貯湯タンク2の頂部又は中層部に送湯する送湯配管である配管5d、5gと、貯湯タンク2の頂部から該頂部に貯留された高温湯を出湯する高温湯出湯配管である配管5lと、貯湯タンク2の中層部から該中層部に貯留された中温湯を出湯する中温湯出湯配管である配管5hとを備え、加熱源3は、貯湯タンク2の頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプ3aと、貯湯タンク2の中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプ3bとを有し、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bは並列に配置されている。
【選択図】図1

Description

本願発明は、高温湯及び中温湯を適宜に出湯することができる給湯システムに関するものである。
従来から、ヒートポンプにより水を沸かし、貯湯タンクに溜めた湯をカランや食洗機等の湯使用端末に供給する給湯システムがある。貯湯タンクは、ヒートポンプと共に屋外に設置されることが多く、タンクから湯の使用端末までの距離が長く、湯の使用開始時に配管内に残留している湯が置換されるまで待たねばならない(この待ち時間を「湯待ち時間」という)。湯待ち時間なしに、湯を使用することができるようにするために(湯待ち時間なしに湯を使用できるようにすることを「即湯」という)、ホテル等の大規模給湯設備では、配管内の温水を常に循環する方式がとられている。比較的小規模の施設や家庭用途では、即湯ユニットと称する小型の貯湯タンク付ヒータを出湯端の近傍に設置するなどの方法がとられる場合がある。また、業務用途では、食器洗浄用に80〜90℃の高温が必要なため、ブースターと称する電気又はガスを熱源とする給湯加熱装置を備えている。しかし、これらの加熱手段は、ヒートポンプ式給湯に比してエネルギーコストが高くなる。
また、貯湯タンク内の湯の温度は、頂部で最も高く、中層部ではそれよりも低くなり、底部では最も低くなる。そこで、エネルギー効率を向上させるために、特開2006−23064号公報(特許文献1)に示されるような、ヒートポンプ1種だけで中温沸上と高温沸上の切替えを行っている給湯システムの発明が知られている。この給湯システムにおいては、制御装置が、深夜にはヒートポンプで沸き上げた高温の湯を貯湯タンクの上部に貯湯し、昼間にはヒートポンプで沸き上げた中温の湯を貯湯タンク内の中間部に貯湯し、湯の使用時に貯湯タンクから出湯するときには、この中間部の中温の湯から出湯する。したがって、この発明では、貯湯タンク内への貯湯を全て高温の湯で行なう場合よりエネルギー効率を向上することができる。
特開2006−23064号公報
しかし、上記の従来例では、高温沸上または中温沸上のいずれか一方を選択し、高温沸上時は貯湯タンクの頂部に高温水を貯留し、中温沸上時は貯湯タンク中層部に中温水を貯留することとなる。通常、貯湯タンクには上層部に高温水が中層部には中温水を貯留することになるが、ユーザーの湯の使用方法によって貯湯タンク内に残湯量は一定ではなく、残湯量がある一定の量に達した場合には追加で水を加熱して、その加熱温度に応じて貯湯タンク内に頂部もしくは中層部に貯留していく。
例えば、ユーザーの湯の使用量が中温水及び高温水ともに大量もしくは連続的に使用している場合には、両温度帯の湯の追加沸上げが必要となる。しかし、上記従来例では、中温水もしくは高温水のいずれか一方しか沸上げることができないため、貯湯タンク内の湯のバランスが悪くなる場合がある。また、湯切れを防止するためには、高温水の沸上げを優先することになり、中温沸上げより高温沸上げの方がその効率は悪いので消費電力が多くかかるなどの問題がある。
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その目的は、中温水及び高温水ともに大量もしくは連続的に使用する場合においても、両温度帯の湯の追加沸上げを効率よく行うことができる給湯システムを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、給水管が底部に連結され、給水と加熱された湯とを貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの底部から送出された水を加熱する加熱源と、加熱源と貯湯タンクを接続し、加熱された湯を貯湯タンクの頂部又は中層部に送湯する送湯配管と、貯湯タンクの頂部から該頂部に貯留された高温湯を出湯する高温湯出湯配管と、貯湯タンクの中層部から該中層部に貯留された中温湯を出湯する中温湯出湯配管とを備えた給湯システムにおいて、加熱源は、貯湯タンクの頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプと、貯湯タンクの中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプとを有し、高温沸上用ヒートポンプと中温沸上用ヒートポンプは並列に配置されていることを特徴としている。
本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の給湯システムにおいて、中温沸上用ヒートポンプは高温沸上が可能であり、中温沸上用ヒートポンプの沸上の温度を変更する制御部を備えたことを特徴としている。
本願請求項1記載の発明の給湯システムにおいては、加熱源が、貯湯タンクの頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプと、貯湯タンクの中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプとを有し、高温沸上用ヒートポンプと中温沸上用ヒートポンプは並列に配置されているので、中温水と高温水を同時に沸上げて、貯湯タンクへ送水することができる。このことによって、常に貯湯タンク内の高温湯と中温湯のバランスを保つことができる。さらに、湯切れを防止するための高温水沸上げを優先する必要がなく、中温沸上げと高温沸上げとを効率よく運転することができる。このことによって、運転効率を向上させることができ、消費電力を抑えることができる。
本願請求項2記載の発明の給湯システムにおいては、特に、中温沸上用ヒートポンプは高温沸上が可能であり、中温沸上用ヒートポンプの沸上の温度を変更する制御部を備えたので、高温沸上用ヒートポンプと共に中温沸上用ヒートポンプを高温沸上げ運転させることができる。このことによって、給湯システムの加熱能力を増加させることができる。さらに、突然の湯量不足が発生した場合に、中温沸上用ヒートポンプを高温沸上げ運転させることによって、湯切れを防止することができる。
図1〜図15は、本願発明の第1の実施形態である給湯システムを示している。図1に示すように、給湯システム1は、給水管5aが底部に連結され、給水と加熱された湯とを貯留する貯湯タンク2と、貯湯タンク2の底部から送出された水を加熱する加熱源3と、加熱源3と貯湯タンク2を接続し、加熱された湯を貯湯タンク2の頂部又は中層部に送湯する送湯配管である配管5d、5gと、貯湯タンク2の頂部から該頂部に貯留された高温湯を出湯する高温湯出湯配管である配管5lと、貯湯タンク2の中層部から該中層部に貯留された中温湯を出湯する中温湯出湯配管である配管5hとを備え、加熱源3は、貯湯タンク2の頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプ3aと、貯湯タンク2の中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプ3bとを有し、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bは並列に配置されている。
以下、この実施形態の給湯システムをより具体的詳細に説明する。図1に示すように、給湯システム1は、給水と加熱された湯を貯湯する貯湯タンク2及び増設タンク21a、21bと、給水を加熱するヒートポンプである加熱源3と給湯システム1全体を制御する制御部4とを備えている。貯湯タンク2は、底部において給水管5aと繋がり、給水を受けて水を貯留する。
加熱源3は高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bとを有し、高温沸上用ヒートポンプ3aは貯湯タンク2の底部と止水弁6a、配管5b、切替弁6b及び配管5cを介して繋がっており、内蔵する送湯ポンプ(図示せず)によって、貯湯タンク2の底部の水を吸引して加熱する。
高温沸上用ヒートポンプ3aの湯取り出し口は、配管5d、5e、5f及び止水弁6cを介して貯湯タンク2の頂部に繋がっている。さらに、止水弁6d及び配管5iを介して増設タンク21aの頂部へ繋がっている。そして、増設タンク21aの底部と増設タンク21bの頂部とは、配管5jを介して繋がっており、増設タンク21bの底部は、配管5k、切替弁6b及び配管5cを介して加熱源3に繋がっている。
中温沸上用ヒートポンプ3bは貯湯タンク2の底部と止水弁6a、配管5b、切替弁6b及び配管5cを介して繋がっており、内蔵する送湯ポンプ(図示せず)によって、貯湯タンク2の底部の水を吸引して加熱する。そして、中温沸上用ヒートポンプ3bの湯取り出し口は、配管5gを介して貯湯タンク2の中層部に繋がっている。
このように、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bは、貯湯タンク2に対して並列に配置されている。
高温湯出湯配管である配管5lの他端は、高温出湯口に繋がると共に、途中において戻し配管5mと繋がっている。戻し配管5mは、配管中に送湯ポンプ7と止水弁6eとを有しており、配管5nを介して貯湯タンク2の中層部に繋がっている。貯湯タンク2の中層部には中温湯出湯配管である配管5hが接続されており、中温湯出湯配管である配管5hは切替弁6fに繋がっている。切替弁6fは、高温湯出湯配管である配管5lから分岐した配管5oとも繋がっており、貯湯タンク2の頂部からの高温湯と、中層部からの中温湯とを切り替えて混合弁6gに送湯する。混合弁6gは、切替弁6fからの配管5pと、給水管5aから分岐した配管5qとに繋がっており、配管5pからの湯と配管5qからの給水とを混合して中温出湯口へ送湯する。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る給湯システム1の動作について図面を参照して説明する。図2は、高温沸上用ヒートポンプ3aを用いた貯湯タンク2の沸上げ動作を示す。制御部4は、止水弁6aを開くと共に、切替弁6bを配管5bからの水流を配管5cへ送るように切り替え、貯湯タンク2の上側に配置されている止水弁6cを開く。さらに、高温沸上用ヒートポンプ3aを運転させることによって、貯湯タンク2の底部より配管5b及び配管5cによって高温沸上用ヒートポンプ3aへ低温の湯が送られ、高温に沸上げしたのち、配管5d、配管5e及び配管5fを介して貯湯タンク2の頂部へ高温の湯が送られる(矢印A、B、C)。また、貯湯タンク2の貯湯量が少ない場合には、給水管5aより給水がされる(矢印D)。
次に、高温沸上用ヒートポンプ3aを用いて増設タンク21a及び21bを沸上げる動作について図3を基に説明する。制御部4は、切替弁6bを配管5kからの水流を配管5cへ送るように切り替え、高温沸上用ヒートポンプ3aと増設タンク21aを繋いでいる配管5iに配置されている止水弁6dを開く。さらに、高温沸上用ヒートポンプ3aを運転させることによって、増設タンク21bの底部より配管5k及び配管5cによって高温沸上用ヒートポンプ3aへ低温の湯が送られ、高温に沸上げしたのち、配管5d、配管5e及び配管5iを介して増設タンク21aの頂部へ高温の湯が送られる(矢印E、F、G)。さらに、増設タンク21aの底部より増設タンク21bの頂部へ湯が送られる(矢印H)。
高温に沸上げた湯を貯湯タンク2と増設タンク21a、21bのいずれかに適宜切り替
えて送湯することにより、常に、中温湯の領域を中温湯出湯配管である配管5hを中層部に有する貯湯タンク2の中層部に確保することができるので、中温湯の出湯配管を増設タンク21a、21bに設ける必要がなくなる。
次に、中温沸上用ヒートポンプ3bを用いて貯湯タンク2を沸上げる動作について図4を基に説明する。制御部4は、止水弁6aを開くと共に、切替弁6bを配管5bからの水流を配管5cへ送るように切り替える。さらに、中温沸上用ヒートポンプ3bを運転させることによって、貯湯タンク2の底部より配管5b及び配管5cによって中温沸上用ヒートポンプ3bへ低温の湯が送られ、中温に沸上げしたのち、配管5gを介して貯湯タンク2の中層部へ中温の湯が送られる(矢印I、J、K)。また、貯湯タンク2の貯湯量が少ない場合には、給水管5aより給水がされる(矢印L)。
さらに、高温湯及び中温湯ともに大量もしくは連続的に必要とされる場合には、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bとを同時に運転させて、貯湯タンク2へ適切な温度の湯を送ることができる。図5に示すように、制御部4は、止水弁6a、6cを開き、切替弁6bを配管5bからの水流を配管5cへ送るように切り替える。さらに、高温沸上用ヒートポンプ3a及び中温沸上用ヒートポンプ3bを運転させることによって、貯湯タンク2の頂部には高温湯が送られ、貯湯タンク2の中層部には中温湯が送られることになり、常に貯湯タンク2内の高温湯と中温湯のバランスを保つことができる(矢印MM、NN、OO、PP)。
また、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bが直列に配置されている場合には、沸上量はそれぞれのヒートポンプで按分されるが、本実施形態では、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bは並列に配置されているので、沸上量はそれぞれのヒートポンプの合算量が得られる。
次に、貯湯タンク2及び増設タンク21aによる出湯動作について図6及び図7を基に説明する。図6に示すように、貯湯タンク2の高温湯を出湯するときは、制御部4は、止水弁6cを開ける制御を行う。高温出湯口が開かれると、給水圧により、給水が給水管5から貯湯タンク2の底部に入り、貯湯タンク2の頂部の高温湯が、止水弁6cを介して高温湯出湯配管である配管5lを通り、高温出湯口へ送湯される(矢印M、N)。
また、増設タンク21a、21bの高温湯を出湯するときは、図7に示すように、制御部4は、止水弁6cを閉じると共に、止水弁6a、6dを開ける制御を行う。高温出湯口が開栓されると、給水圧により、給水が給水管5aから貯湯タンク2の底部に入り、配管5b、5kを通って増設タンク21bの底部に入る。増設タンク21bの頂部と増設タンク21aの底部が配管5jによって連結されているので、給水圧によって増設タンク21aの頂部の高温湯が配管5iを通り、止水弁6dを介して高温湯出湯配管である配管5lを通って高温出湯口へ送られる(矢印O、P、Q)。
中温湯を出湯するときは、制御部4は、貯湯タンク2に中温湯がある場合には、切替弁6fを配管5hからの水流を配管5pへ送るように切り替える。また、制御部4は、止水弁6c、6dを閉じて貯湯タンク2の頂部及び増設タンク21aからの出湯を止める。中温出湯口が開栓されると、給水圧により、給水が給水管5aから貯湯タンク2の底部に入り、貯湯タンク2の中層部の中温湯が中温湯出湯配管である配管5hへ送られ、切替弁6fを介して混合弁6gへ送られる。制御部4は、中温湯出湯配管である配管5hからの中温湯と、給水管5aから分岐した配管5qからの給水とを混合弁6gによって混合し、中温出湯口へ送湯する(矢印R、S、T、U)。
貯湯タンク2に中温湯がない場合には、貯湯タンク2又は増設タンク21aの高温湯と給水とを混合弁6gにおいて混合して出湯する。この場合、制御部4は、切替弁6fを配管5o側に切り替えることによって、貯湯タンク2又は増設タンク21aより送られてくる高温湯を配管5o、切替弁6f及び配管5pを介して混合弁6gへ送ることができる。
次に、貯湯タンクによる即湯のための循環動作について図8を基に説明する。制御部4は、貯湯タンク2の湯を循環する場合は、止水弁6cを開くと共に、止水弁6eを開き、送湯ポンプ7を駆動する。貯湯タンク2の頂部の高温湯が止水弁6cを介して高温湯出湯配管である配管5lへ送られ、戻し配管5m及び配管5nを通って貯湯タンク2の中層部へ送られる(矢印V、W、X)。
次に、増設タンクによる即湯のための循環動作について図9を基に説明する。制御部4は、増設タンク21a及び21bの湯を循環する場合は、止水弁6a、6d、6eを開き、送湯ポンプ7を駆動する。増設タンク21aの頂部の高温湯が止水弁6dを介して高温湯出湯配管である配管5lへ送られ、戻し配管5m及び配管5nを通って貯湯タンク2の中層部へ送られる。さらに、貯湯タンク2の底部より低温の湯が止水弁6a及び配管5kを介して増設タンク21bの底部へ送られる。増設タンク21bの頂部の高温湯は配管5jを介して増設21aの底部へ送られる(矢印AA、BB、CC、DD)。
図8及び図9で示したように、温度の低下した配管中の湯が貯湯タンク2に戻っても、一旦、貯湯タンク2に入るため、中温湯出湯配管である配管5hから直接に低温の湯が出湯されることがなくなり、即湯によって発生した中温湯を加熱して、効率良く出湯することができる。
次に、貯湯タンク2から増設タンク21へ高温湯を移動させる動作について図10を基に説明する。制御部4は、止水弁6c、6dを開き、切替弁6bを配管5kからの水流を配管5cへ送るように切り替える。さらに、中温沸上用ヒートポンプ3bを運転させることによって、増設タンク21bの底部より配管5k及び配管5cによって中温沸上用ヒートポンプ3bへ低温の湯が送られ、中温に沸上げしたのち、貯湯タンク2の中層部へ送られる。また、給水圧によって貯湯タンク2の頂部の高温湯が止水弁6c、6dを通り、増設タンク21aの頂部へ送られ、増設タンク21aの底部より増設タンク21bの頂部へ湯が送られる(矢印EE、FF、GG、HH、II)。このような動作によって、貯湯タンク2の高温湯を増設タンク21aへと移動させることができる。
次に、ヒートポンプの循環動作について、図11に基づいて説明する。制御部4は、切替弁6bを配管5d及び配管5gからの水流を配管5cへ送るように切り替える。さらに、高温沸上用ヒートポンプ3a及び中温沸上用ヒートポンプ3bを運転させる。このことによって、両ヒートポンプ内及び配管内の水又は湯が循環することとなり(矢印JJ、KK、LL)、冬場のヒートポンプ内及び配管の凍結を防止する運転を行うことができ、また立ち上がり時にこの循環運転を行うことによって、湯温を安定させた後に貯湯タンク2へ送ることができる。
さらに、高温沸上用ヒートポンプ3a及び中温沸上用ヒートポンプ3bは、それぞれに送湯ポンプ(図示せず)を搭載しており、循環動作を個別に行うことができる。また、高温沸上用ヒートポンプ3a及び中温沸上用ヒートポンプ3bは、並列に配置されているので循環動作を個別に行うことができる。このことによって、不要な循環動作を行わない制御することができるので、運転効率を向上させることができ、消費電力を抑えることができる。
また、大量の出湯が必要な場合においては、出湯中にも沸上げ動作を行う必要がある。そこで、本実施形態の給湯システムは、図12〜図15に示すように、沸上げ動作と出湯動作を同時に行うことができる。図12は、図2に基づいて説明した高温沸上用ヒートポンプ3aを用いた貯湯タンク2の沸上げ動作と、図6に基づいて説明した貯湯タンク2による出湯動作とを同時に行っている動作を示している。また、図13は、図4に基づいて説明した中温沸上用ヒートポンプ3bを用いて貯湯タンク2を沸上げる動作と、図6に基づいて説明した貯湯タンク2による出湯動作とを同時に行っている動作を示している。また、図14は、図3に基づいて説明した高温沸上用ヒートポンプ3aを用いた増設タンク21a及び21bの沸上げ動作と、図7に基づいて説明した増設タンク21aによる出湯動作とを同時に行っている動作を示している。また、図15は、図4に基づいて説明した中温沸上用ヒートポンプ3bを用いた貯湯タンク2の沸上げ動作と、図7に基づいて説明した増設タンク21aによる出湯動作とを同時に行っている動作を示している。
したがって、本実施形態で示した給湯システム1は、加熱源3が、貯湯タンク2の頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプ3aと、貯湯タンク2の中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプ3bとを有し、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bは並列に配置されているので、中温水と高温水を同時に沸上げて、貯湯タンク2へ送水することができる。このことによって、常に貯湯タンク2内の高温湯と中温湯のバランスを保つことができる。さらに、湯切れを防止するための高温水沸上げを優先する必要がなく、中温沸上げと高温沸上げとを効率よく運転することができる。このことによって、運転効率を向上させることができ、消費電力を抑えることができる。
さらに、中温沸上げ用ヒートポンプ3bを、中温沸上げを行う専用機とすることで、中温沸上げ用ヒートポンプ3bの加熱構造を簡素化することが可能となり、機器のコストダウンを図ることができる。
次に、本願発明の第2の実施形態である給湯システムを説明する。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
給湯システム1において、中温沸上用ヒートポンプ3bは高温沸上が可能であり、中温沸上用ヒートポンプ3bの沸上の温度を変更する制御部4を備えている。制御部4は、突然の湯量不足の発生を検知した場合に、中温沸上用ヒートポンプ3bを高温沸上げ運転へ切り替える。給湯システム1は、高温沸上用ヒートポンプ3aと中温沸上用ヒートポンプ3bとで高温湯を同時に沸上げて貯湯タンク2へ送ることができる。
したがって、本実施形態で示した給湯システム1において、中温沸上用ヒートポンプ3bは高温沸上が可能であり、中温沸上用ヒートポンプ3bの沸上の温度を変更する制御部4を備えたので、高温沸上用ヒートポンプ3aと共に中温沸上用ヒートポンプ3bを高温沸上げ運転させることができる。このことによって、給湯システム1の加熱能力を増加させることができる。さらに、突然の湯量不足が発生した場合に、中温沸上用ヒートポンプ3bを高温沸上げ運転させることによって、湯切れを防止することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限らず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
本願発明の第1の実施形態である給湯システムの構成図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクの沸上げ動作の説明図である。 同給湯システムにおける増設タンクの沸上げ動作の説明図である。 同給湯システムにおける中温沸上用ヒートポンプによる沸上げ動作の説明図である。 同給湯システムにおける高温沸上用ヒートポンプ及び中温沸上用ヒートポンプが同時に運転することによる沸上げ動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクによる出湯動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクの中温水及び増設タンクの高温水による出湯動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクによる即湯のための循環動作の説明図である。 同給湯システムにおける増設タンクによる即湯のための循環動作の説明図である。 同給湯システムにおける湯移動動作の説明図である。 同給湯システムにおけるヒートポンプの循環動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクの高温沸上用ヒートポンプによる沸上げ動作及び貯湯タンクによる出湯動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクの中温沸上用ヒートポンプによる沸上げ動作及び貯湯タンクによる出湯動作の説明図である。 同給湯システムにおける増設タンクの高温沸上用ヒートポンプによる沸上げ動作及び増設タンクによる出湯動作の説明図である。 同給湯システムにおける貯湯タンクの中温沸上用ヒートポンプによる沸上げ動作及び増設タンクによる出湯動作の説明図である。
符号の説明
1 給湯システム
2 貯湯タンク
3 加熱源
3a 高温沸上用ヒートポンプ
3b 中温沸上用ヒートポンプ
4 制御部
5d、5g 送湯配管
5l 高温湯出湯配管
5h 中温湯出湯配管

Claims (2)

  1. 給水管が底部に連結され、給水と加熱された湯とを貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの底部から送出された水を加熱する加熱源と、加熱源と貯湯タンクを接続し、加熱された湯を貯湯タンクの頂部又は中層部に送湯する送湯配管と、貯湯タンクの頂部から該頂部に貯留された高温湯を出湯する高温湯出湯配管と、貯湯タンクの中層部から該中層部に貯留された中温湯を出湯する中温湯出湯配管とを備えた給湯システムにおいて、加熱源は、貯湯タンクの頂部に貯留するための高温沸上用ヒートポンプと、貯湯タンクの中層部に貯留するための中温沸上用ヒートポンプとを有し、高温沸上用ヒートポンプと中温沸上用ヒートポンプは並列に配置されていることを特徴とする給湯システム。
  2. 中温沸上用ヒートポンプは高温沸上が可能であり、中温沸上用ヒートポンプの沸上の温度を変更する制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載の給湯システム。
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