JP2009002547A5 - - Google Patents

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空気調和装置
本発明は、空気調和装置、特に、複数の運転状態を有する空気調和装置に関する。
従来より、空気調和装置の室内機には、室内へと吹き出される空気が通る吹き出し口を有するケーシングと、吹き出し口から吹き出される空気を案内するフラップとを備えるものがある。この室内機が設置された室内には、調和された空気が送風されるため、室内の快適性が向上する。
ところで、このような室内機には、例えば特許文献1に示すように、ケーシングに対するフラップの角度を変更することにより室内に吹き出される空気の方向を調節し、室内の快適性をより向上させるものが知られている。
特開2002−031400号公報
特許文献1に係る室内機には、フラップを支持するためのものであって、ケーシングに対して角度が変化するアームが設けられている。しかしながら、このアームは、フラップの角度を変化させる際、ケーシングにおける吹き出し口からケーシング外部に露出してしまう。そのため、室内機の外観が損なわれてしまう。また、アームは、調和された空気が正面ではなく左右方向に吹き出される時に、吹き出し口から室内へと吹き出される空気の流れの妨げとなる場合がある。
そこで、本発明は、アームを必要とせずにフラップの角度を変更することができる空気調和装置の提供を目的とする。
発明1に係る空気調和装置は、冷房運転状態及び暖房運転状態を有する空気調和装置であって、ケーシングと、フラップとを備える。ケーシングは、室内へと吹き出される空気が通る吹き出し口を有し、室内の壁面に取り付けられている。フラップは、第1回動支点及び第1回動支点と異なる第2回動支点のいずれか1つを介してケーシングに回動自在に連結されている。フラップは、第1回動支点を中心として回動することにより吹き出し口から吹き出される空気を第1方向に案内する第1姿勢と、第2回動支点を中心として回動することにより吹き出し口から吹き出される空気を第1方向とは別の第2方向に案内する第2姿勢と、吹き出し口を閉じる第3姿勢とを採り得る。第1回動支点は、第3姿勢を採るフラップの下部に位置する。第2回動支点は、第3姿勢を採るフラップの上部に位置する。フラップは、冷房運転状態時には第1姿勢を採り、暖房運転状態時には第2姿勢を採る。
この空気調和装置によると、フラップは、冷房運転状態時には第1姿勢を採り、第1姿勢を取る場合には、第1回動支点でケーシングに連結される。フラップは暖房運転状態時には第2姿勢を採り、第2姿勢を取る場合には、第2回動支点でケーシングに連結される。このように、この空気調和装置では、ケーシングと連結されるフラップの回動支点が運転状態に応じて変化するため、例えばアームのような、フラップを支持するためのものであってケーシングの外部に露出する部材を用いずに済む。従って、空気調和装置の見栄えを損なわずに済むと共に、空気を空気調和装置における室内機の左右に吹き出す際、空気を確実に室内に吹き出すことができる。
発明2に係る空気調和装置は、発明1に係る空気調和装置であって、第1連結部と第2連結部とを更に備える。第1連結部は、ケーシングとフラップの第1回動支点とを連結可能であって、吹き出し口の下側に位置する。第2連結部は、ケーシングとフラップの第2回動支点とを連結可能であって、吹き出し口の上側に位置する。
発明に係る空気調和装置は、発明に係る空気調和装置であって、フラップは、上下方向に回動可能な水平フラップである。ケーシングは、ケーシングの正面及び/または上面に設けられており、室内の空気がケーシング内部に吸い込まれる吸い込み口を更に有する。そして、第1連結部は、第2連結部がケーシングとフラップの第2回動支点とを連結する位置よりも吸い込み口から離れた位置で、ケーシングとフラップの第1回動支点とを連結する。
この空気調和装置によると、フラップが、第1回動支点でケーシングに連結された場合には(即ち、第1姿勢)、吹き出し口から吹き出された空気は第1方向に送られる。反対に、フラップが、第2回動支点でケーシングに連結された場合には(即ち、第2姿勢)、吹き出し口から吹き出された空気は第2方向に送られる。
発明に係る空気調和装置は、発明またはに係る空気調和装置であって、フラップは、上下方向に回動可能な水平フラップである。そして、第1連結部は、第2連結部がケーシングとフラップの第2回動支点とを連結する位置よりも下部で、ケーシングとフラップの第1回動支点とを連結する。
この空気調和装置によると、フラップが、第2回動支点よりも下部に位置する第1回動支点でケーシングに連結された場合には(即ち、第1姿勢)、吹き出し口から吹き出された空気は第1方向に送られる。反対に、フラップが、第1回動支点よりも上部に位置する第2回動支点でケーシングに連結された場合には(即ち、第2姿勢)、吹き出し口から吹き出された空気は、第1方向よりも下方である第2方向に送られる。
発明に係る空気調和装置は、発明のいずれかに係る空気調和装置であって、第1連結部は、第1回動軸と第1回動駆動部とを有する。第1回動軸は、ケーシングの長手方向に略平行に延びており、ケーシングに対し第1回動支点を中心としてフラップを回動させるためのものである。第1回動駆動部は、第1回動軸にトルクを伝達することができる。そして、第2連結部は、第2回動軸と第2回動駆動部とを有する。第2回動軸は、ケーシングの長手方向に略平行に延びており、ケーシングに対し第2回動支点を中心としてフラップを回動させるためのものである。第2回動駆動部は、第2回動軸にトルクを伝達することができる。
この空気調和装置によると、第1連結部によりフラップがケーシングと連結されている場合には、第1回動駆動部からのトルクは、第1回動軸を介してフラップに伝達される。そのため、フラップは、第1回動軸を介して伝達されたトルクにより回動することができる。また、第2連結部によりフラップがケーシングと連結されている場合には、第2回動駆動部からのトルクは、第2回動軸を介してフラップに伝達される。そのため、フラップは、第2回動軸を介して伝達されたトルクにより回動することができる。
発明に係る空気調和装置は、発明に係る空気調和装置であって、第1回動駆動部及び第2回動駆動部は、共通のモータで構成されている。
これにより、第1連結部用のモータと、第2連結部用のモータとを、別々に設けずに済むため、コスト削減を行うことができる。
発明に係る空気調和装置は、発明またはに係る空気調和装置であって、フラップの第1回動支点及び第2回動支点には、第1回動軸及び第2回動軸それぞれが嵌挿されるための第1孔及び第2孔が設けられている。そして、空気調和装置は、連結調整部を更に備える。連結調整部は、冷房運転状態または暖房運転状態に応じて、第1回動軸を第1孔に嵌挿させるか、または第2回動軸を第2孔に嵌挿させることで、フラップに第1姿勢及び前記第2姿勢のいずれかを採らせる
この空気調和装置におけるフラップは、第1回動支点及び第2回動支点に第1孔及び第2孔がそれぞれ形成されたシンプルな構成を有し、第1孔に第1回動軸が嵌挿されるか、または第2孔に第2回動軸が嵌挿される。そのため、連結調整部が切換駆動させるのは第1及び第2回動軸であり、切換駆動トルクが比較的小さくて済む。また、この空気調和装置によると、第1及び第2回動軸で回動支点の選択と回動トルクの伝達とが同時に可能となる。
発明に係る空気調和装置は、発明に係る空気調和装置であって連結調整部は冷房運転状態、第1回動軸を第1孔に嵌挿させることで、フラップに第1姿勢を採らせる。連結調整部は暖房運転状態時、第2回動軸を第2孔に嵌挿させることで、フラップに第2姿勢を採らせるまた、連結調整部は、運転停止状態時、第1回動軸を第1孔に嵌挿させ、かつ、第2回動軸を第2孔に嵌挿させることで、フラップに第3姿勢を採らせる。
この空気調和装置によると、冷房運転状態時には、フラップは、第1回動支点においてケーシングに連結されるため、吹き出し口から吹き出された空気を第1方向に送ることができる。また、暖房運転状態時には、フラップは、第2回動支点においてケーシングに連結されるため、吹き出し口から吹き出された空気を第2方向に送ることができる。更に、運転停止時、フラップは、ケーシングに安定して固定される。
発明9に係る空気調和装置は、発明〜8のいずれかに係る空気調和装置であって、第1回動軸及び第2回動軸は、縦断面視において所定の位置にある。
これにより、フラップとの連結部分である第1連結部の第1回動軸及び第2連結部の第2回動軸は、フラップと共に回動しないため、空気調和装置の見栄えを損なわずに済む。
発明10に係る空気調和装置は、発明1〜9のいずれかに係る空気調和装置であって、フラップの一面には、断熱材が設けられている断熱材が設けられているフラップの一面は、フラップが第3姿勢を採る場合にケーシングの内側に向く面である。
一般的に、ケーシングの内部は、ケーシング内部に設けられた室内熱交換器の温度に近い状態となるため、フラップも室内熱交換器の影響を受けやすくなる。例えば、冷房運転時には、ケーシング内部に向くフラップの面は吹き出し冷気にさらされ、ケーシング外部に向くフラップの面は暖かい室内空気にさらされるため、フラップは結露する恐れがある。そこで、この空気調和装置のように、フラップの内側に断熱材を設けることで、フラップが結露することを抑制することができる。
発明11に係る空気調和装置は、発明10に係る空気調和装置であって、断熱材の表面には、保護シートが設けられている。
これにより、断熱材に傷がついたり破損したりすることを防止することができる。
発明12に係る空気調和装置は、発明10に係る空気調和装置であって、フラップ及び/または断熱材には、抗菌及び/またはカビ防止処理が施されている。
これにより、仮にフラップや断熱材が結露した場合であっても、フラップや断熱材にカビが発生することを抑制することができる。
発明13に係る空気調和装置は、発明11に係る空気調和装置であって、フラップ、断熱材及び保護シートの少なくとも1つには、抗菌及び/またはカビ防止処理が施されている。
これにより、仮にフラップや断熱材、保護シートが結露した場合であっても、フラップや断熱材、保護シートにカビが発生することを抑制することができる。
発明1及び2に係る空気調和装置によると、ケーシングと連結されるフラップの回動支点が運転モードに応じて変化するため、例えばアームのような、フラップを支持するためのものであってケーシングの外部に露出する部材を用いずに済む。従って、空気調和装置の見栄えを損なわずに済むと共に、空気を空気調和装置における室内機の左右に吹き出す際、空気を確実に室内に吹き出すことができる。
発明に係る空気調和装置によると、フラップが、第1回動支点でケーシングに連結された場合には、吹き出し口から吹き出された空気は第1方向に送られる。反対に、フラップが、第2回動支点でケーシングに連結された場合には、吹き出し口から吹き出された空気は第2方向に送られる。
発明に係る空気調和装置によると、フラップが、第2回動支点よりも下部に位置する第1回動支点でケーシングに連結された場合には、空気を第1方向に送ることができる。そして、フラップが、第1回動支点よりも上部に位置する第2回動支点でケーシングに連結された場合には、空気調和装置は、空気を第1方向よりも下方である第2方向に送ることができる。
発明に係る空気調和装置によると、第1連結部によりフラップがケーシングと連結されている場合には、フラップは、第1回動軸を介して伝達されたトルクにより回動することができる。また、第2連結部によりフラップがケーシングと連結されている場合には、フラップは、第2回動軸を介して伝達されたトルクにより回動することができる。
発明に係る空気調和装置によると、第1連結部用のモータと、第2連結部用のモータとを、別々に設けずに済むため、コスト削減を行うことができる。
発明に係る空気調和装置によると、フラップは、第1回動支点及び第2回動支点に第1孔及び第2孔がそれぞれ形成されたシンプルな構成を有し、第1孔に第1回動軸が嵌挿されるか、または第2孔に第2回動軸が嵌挿される。そのため、連結調整部が切換駆動させるのは第1及び第2回動軸であり、切換駆動トルクが比較的小さくて済む。また、発明6に係る空気調和装置によると、第1及び第2回動軸で回動支点の選択と回動トルクの伝達とが同時に可能となる。
発明に係る空気調和装置によると、冷房運転時には、吹き出し口から吹き出された空気を第1方向に送ることができ、暖房運転時には、吹き出し口から吹き出された空気を第2方向に送ることができる。そして、運転停止時、フラップは、ケーシングに安定して固定される。
発明9に係る空気調和装置によると、フラップとの連結部分である第1連結部の第1回動軸及び第2連結部の第2回動軸は、フラップと共に回動しないため、空気調和装置の見栄えを損なわずに済む。
発明10に係る空気調和装置によると、フラップの内側面には断熱材が設けられているため、フラップが結露することを抑制することができる。
発明11に係る空気調和装置によると、断熱材に傷がついたり破損したりすることを防止することができる。
発明12に係る空気調和装置によると、仮にフラップや断熱材が結露した場合であっても、フラップや断熱材にカビが発生することを抑制することができる。
発明13に係る空気調和装置によると、仮にフラップや断熱材、保護シートが結露した場合であっても、フラップや断熱材、保護シートにカビが発生することを抑制することができる。
以下、本発明に係る空気調和装置について、図面を用いて説明する。
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気調和装置1の外観図である。この空気調和機1は、室内の壁面等に取り付けられている室内機2と、室外に設置されている室外機3とに分かれて構成されており、室内の冷房運転モードや暖房運転モード等の各種運転モードを有している。
このような室内機2の内部には、図2に示すように、室内熱交換器23が収納されており、室外機3の内部には、室外熱交換器34が収納されている。そして、室内熱交換器23及び室外熱交換器34が冷媒配管4(図1)を介して接続されることにより、冷媒回路が構成されている。
〔冷媒回路〕
ここで、空気調和装置1の冷媒回路の構成について、図2を用いて説明する。図2は、冷媒回路の系統図である。図2の冷媒回路は、主として、室内熱交換器23、圧縮機31、四路切換弁32、アキュムレータ33、室外熱交換器34及び電動膨張弁35で構成されている。
室内熱交換器23は、室内機2の内部に備えられているものであって、長手方向両端で複数折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。例えば、室内熱交換器23は、冷房運転モード時には蒸発器として作用する。従って、冷房運転モード時、室内の空気は、室内熱交換器23に接触することで温度が低下する。これにより、空気中の水分は凝縮して水滴となり、室内熱交換器23の下方に設けられたドレンパンに滴下する。また、暖房運転モード時には、室内熱交換器23は凝縮器として機能するため、室内の空気は、室内熱交換器23に接触することで暖められる。
また、室内機2には、室内熱交換器23との間で熱交換が行われた後の空気を室内に吹き出させるための室内ファン24や、室内ファン24の駆動源である室内ファンモータ25等を有している。尚、室内機2のその他の構成については後述する。
圧縮機31、四路切換弁32,アキュムレータ33、室外熱交換器34及び電動膨張弁35は、室外機3の内部に備えられている。ここで、圧縮機31は、冷媒回路中を流れる冷媒を圧縮するためのものである。四路切換弁32は、圧縮機31の吐出側に接続される他、ガス閉鎖弁38を介して冷媒配管4における配管4bと接続されており、この配管4bを介して室内熱交換器23の一端と接続されている。アキュムレータ33は、圧縮機31の吸入側に接続されており、室外熱交換器34は、四路切換弁32に接続されている。電動膨張弁35は、室外熱交換器34に接続されている他、フィルタ36及び液閉鎖弁37を介して冷媒配管4における配管4aに接続されており、この配管4aを介して室内熱交換器23の他端と接続されている。
また、室外機3には、室外ファン39が設けられている。室外ファン39は、室外熱交換器34での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファンであって、室外ファンモータ40により回転駆動される。
(2)室内機の構成
次に、室内機2の詳細な構成について説明する。室内機2は、図1〜図7に示すように、室内熱交換器23及び室内ファン24の他に、室内ケーシング5、水平フラップ6、第1連結部7a、第2連結部7b、連結調整部8及び制御部9を備える。尚、以下では、例えば室内機2の「上部」のように、「上」、「下」、「前」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは室内機2が図1に示すように室内の壁に取り付けられ、通常使用される状態での各方向を表す。
〔室内ケーシング〕
室内ケーシング5は、図1に示すように、正面視において水平方向に長い長方形の形状を有しており、室内熱交換器23や室内ファン24の他、制御部9等を収容している。室内ケーシング5には、図3に示すように、吹き出し口51、第1吸い込み口52及び第2吸い込み口53が設けられている。
吹き出し口51は、室内へと吹き出される空気が通る開口であって、室内ケーシング5の第1面5aに設けられている。この吹き出し口51からは、室内ファン24によって生成された熱交換後の空気流が室内へと吹き出される。ここで、第1面5aは、室内ケーシング5の下面の前側部分を構成しており、前端が上方に位置するように傾斜している。そのため、吹き出し口51は、室内ケーシング5の下部に設けられている。そして、吹き出し口51は、室内ケーシング5の幅W方向(図1参照。具体的には、室内ケーシング5の長手方向)に細長い形状を有しており、吹き出し口51には水平フラップ6が設けられている。
第1吸い込み口52は、室内ケーシング5内へと取り込まれる空気が通る開口であって、図3に示すように、室内ケーシング5の第2面5bに設けられている。ここで、第2面5bは、室内ケーシング5の正面、即ち室内ケーシング5の前面を構成しており、上下方向に延びる略平坦な形状を有している。より具体的には、第2面5bは、上端が前方に位置するように僅かに傾斜しており、第1面5aに対して所定角度をなしている。即ち、第1面5aと第2面5bとは、屈曲した状態となっている。
第2吸い込み口53は、室内ケーシング5内へと取り込まれる空気が通る開口であって、室内ケーシング5の上面に設けられている。第2吸い込み口53は、室内ケーシング5の幅W方向に延びる複数のスリットによって構成されている。
また、室内ケーシング5の正面には、前面パネル54が設けられている。前面パネル54は、第1吸い込み口52を覆っており、前面パネル54に設けられた多数のスリットを通して室内空気を吸い込むようになっている。そして、室内ケーシング5には、図1に示すように、受信部21やLED22等が設けられている。受信部21は、リモートコントローラから送信される各種運転モードの開始指示を受信可能なように設けられている。LED22は、空気調和装置1の運転モードの状況に応じて点灯や点滅を行うことにより、空気調和装置1が現在行っている運転モードを空気調和装置1の利用者に知らせることができる。
〔水平フラップ〕
水平フラップ6は、吹き出し口51から吹き出される空気を室内に案内するためのものであって、吹き出し口51を開閉可能に設けられている。水平フラップ6は、図4に示すように、室内ケーシング5の幅W方向に細長い略長方形の形状を有している。特に、本実施形態に係る水平フラップ6は、図3に示すように、第1連結部7aまたは第2連結部7bにより、第1回動支点P1及び第1回動支点P1と異なる第2回動支点P2のいずれか1つを介して室内ケーシング5に回動自在に連結される。そして、水平フラップ6は、図3(b)に示すように、第1回動支点P1を中心として回動することにより第1姿勢を採る場合には、吹き出し口51から吹き出される空気を矢印Aの方向(第1方向に相当)に案内する。そして、水平フラップ6は、図3(c)に示すように、第2回動支点P2を中心として回動することにより第2姿勢を採る場合には、吹き出し口51から吹き出される空気を矢印Bの方向(第2方向に相当)に案内する。更に、水平フラップ6は、図3(a)に示すように、吹き出し口51を閉じる第3姿勢を採ることができる。尚、このような水平フラップ6は、第1連結部7aの第1フラップモータ71a(後述)または第2連結部7bの第2フラップモータ71b(後述)によって回転駆動される(図4)。
以下に、上述した動作を行う水平フラップ6の構成について、図4を用いて具体的に説明する。尚、図4は、水平フラップ6において、室内ケーシング5の内部側を見た場合の図面であって、水平フラップ6、各連結部7a,7b及び連結調整部8の構成を示す概略図である。図3及び図4に示すように、各連結部7a,7bは、吹き出し口51の長手方向(W方向)の外側に設けられており、連結調整部8は、吹き出し口51の上下方向(Z方向)の外側に設けられている。
図4に示すように、水平フラップ6は、水平フラップ本体60、第1突出部61a、第2突出部61b、第3突出部62a及び第4突出部62bを有している。第1突出部61a及び第2突出部61bは、図4における水平フラップ本体60の右端部側に位置しており、第3突出部62a及び第4突出部62bは、図4における水平フラップ本体60の左端部側に位置している。そして、各突出部61a,61b,62a,62bは、図5や図6に示すように、水平フラップ6が図3(a)の第3姿勢を採る時に室内ケーシング5の内側を向く水平フラップ本体60の面から、水平フラップ本体60の上部(即ち、室内ケーシング5の内側の方向)に向かって突出していると共に、図4に示すように、水平フラップ本体60のZ方向に延びるように設けられている。特に、第1突出部61a及び第3突出部62aは、第1回動支点P1を含みW方向に略平行な軸上に設けられており、第2突出部61b及び第4突出部62bは、第2回動支点P2を含みW方向に略平行な軸上に設けられている。尚、Z方向とは、室内ケーシング5の長手方向であるW方向と略垂直な方向である。
そして、図5に示すように、第1突出部61aには、第1孔63が設けられ、第2突出部61bには、第2孔64が設けられている。より具体的には、第1孔63は、水平フラップ6の第1回動支点P1に設けられ、第2孔64は、水平フラップ6の第2回動支点P2に設けられている。このような第1孔63及び第2孔64は、第1連結部7aの第1回動軸75a(後述)及び第2連結部7bの第2回動軸75b(後述)がそれぞれ嵌挿可能な形状を有する。第1孔63及び第2孔64の具体的な形状としては、小判形状や矩形が挙げられるが、本実施形態では、第1孔63及び第2孔64が小判形状である場合を例に取る。
更に、図6に示すように、第3突出部62aには、第1孔63に対応して第3孔65が設けられ、第4突出部62bには、第2孔64に対応して第4孔66が設けられている。これらの第3孔65及び第4孔66は、第1連結部7aの第1従動軸77a(後述)及び第2連結部7bの第2従動軸77b(後述)がそれぞれ差し込まれるように、円形の形状を有している。
また、水平フラップ6の一面には、図5及び図6に示すように、断熱材67が設けられている。ここで、断熱材67が設けられている水平フラップ6の一面とは、水平フラップ6が第3姿勢を採る場合に、室内ケーシング5の内側を向く面である。言い換えると、断熱材67は、水平フラップ6の内側の面に設けられている。ここで、断熱材67としては、例えばポリエチレンフォームやポリウレタンフォーム等が挙げられる。これにより、例えば冷房運転モード時に、吹き出し口51から室内に吹き出される冷たい空気と室内の暖かい空気との間に温度差が生じていても、水平フラップ6が結露することを抑制することができる。
そして、断熱材67の表面には、断熱材67に傷がついたり破損したりすることを抑制するための保護シート68が設けられている。保護シート68の材質としては、ポリエチレン等の樹脂製シートや布製のシート等が挙げられる。
また、水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68には、抗菌またはカビ防止処理が施されている。そのため、仮に水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68が結露しても、水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68におけるカビの発生は抑えられる。
〔第1連結部及び第2連結部〕
第1連結部7aは、室内ケーシング5と水平フラップ6の第1回動支点P1とを連結可能なものであって、室内ケーシング5の内部に設けられている。第1連結部7aは、図4に示すように、主として、第1フラップモータ71a(第1回動駆動部に相当)、第1伝達軸73a、第1回動軸75a、第1固定軸76a及び第1従動軸78aを有している。
第1フラップモータ71aは、水平フラップ6を上下に回動させるためのトルクを出力する駆動源であって、室内ケーシング5に固定されている。第1フラップモータ71aから出力されるトルクは、第1フラップモータ71aの出力軸に固定して連結されたフラップ駆動ジョイント部72a、第1伝達軸73a及び移動部材74aを介して、第1回動軸75aに伝達される。第1伝達軸73aの一端はフラップ駆動ジョイント部72aに一体に形成され、他端は移動部材74aの内部に形成された空洞内を摺動可能に連結されている。第1伝達軸73aの断面形状及び移動部材74aの空洞の断面形状は、トルク伝達が可能な形状になっている。トルク伝達可能な形状としては、例えば小判の形状や矩形が挙げられる。ここで、第1伝達軸73aは、第1フラップモータ71a等を介して室内ケーシング5に固定された状態にあるため、移動部材74aは、内部に形成された空洞の長さだけ水平フラップ6のW方向に移動可能な状態となっている。第1回動軸75aは、室内ケーシング5に対し第1回動支点P1を中心として水平フラップ6を回動させるためのものであって、室内ケーシング5の長手方向(具体的には、W方向)に略平行に延びている。第1回動軸75aの一端は、移動部材74aに一体に形成されており、更に移動部材74aを介して連結調整部8のスライダ84a(後述)と連結されている。第1回動軸75aの他端は、水平フラップ6の第1孔63に嵌挿可能な形状(具体的には、小判の形状や矩形)を有している。尚、本実施形態では、第1孔63が小判の形状であるため、第1回動軸75aの他端は小判の形状を有する。
このような構成によると、スライダ84aの移動に連動して移動部材74aが水平フラップ6のW方向に移動した場合、第1回動軸75aは移動部材74aと共に水平フラップ6のW方向に移動し、やがて第1回動軸75aの他端は、水平フラップ6の第1孔63に嵌挿される。そして、第1回動軸75aが水平フラップ6の第1孔63に嵌挿されると、水平フラップ6には、第1フラップモータ71aから出力されるトルクが伝達されるため、水平フラップ6は第1回動支点P1を中心として回動することができる。
第1固定軸76aの一端は、室内ケーシング5に固定されており、他端は移動部材77aの内部に形成された空洞内を摺動可能に連結されている。これにより、移動部材77aは、内部に形成された空洞の長さだけ水平フラップ6のW方向に移動可能な状態となっている。第1従動軸78aは、水平フラップ6の第3孔65に抜き差しされるためのものである。第1従動軸78aの一端は、移動部材77aに一体に形成されており、更に移動部材77aを介して連結調整部8のスライダ87a(後述)と連結されている。また、第1従動軸78aの他端は、水平フラップ6の第3孔65に抜き差し可能な円形の形状を有している。これにより、第1従動軸78aは、スライダ87aの移動に連動して移動部材77aが水平フラップのW方向に移動すると、第1従動軸78aは移動部材77aと共に水平フラップ6のW方向に移動し、やがて第1従動軸78aの他端は、水平フラップ6の第3孔65に差し込まれる。
第2連結部7bは、室内ケーシング5と水平フラップ6の第2回動支点P2とを連結可能なものであって、第1連結部7aと同様、室内ケーシング5の内部に設けられている。第2連結部7bは、第1連結部7aと同様、主として、第2フラップモータ71b(第2回動駆動部に相当)、第2伝達軸73b、第2回動軸75b、第2固定軸76b及び第2従動軸78bを有している。第2フラップモータ71bは、水平フラップ6を上下に回動させるためのトルクを出力する駆動源であって、室内ケーシング5に固定されている。第2フラップモータ71bから出力されるトルクは、第2フラップモータ71bの出力軸に固定されたフラップ駆動ジョイント部72b、第2伝達軸73b及び移動部材74bを介して、第2回動軸75bに伝達される。第2伝達軸73bの一端は、フラップ駆動ジョイント部72bに一体に形成され、他端は、移動部材74bの内部に形成された空洞内を摺動可能に連結されている。第2伝達軸73bの断面形状及び移動部材74bの断面形状は、トルク伝達が可能な形状(例えば、小判形状や矩形形状)を有している。第2回動軸75bは、室内ケーシング5に対し第2回動支点P2を中心として水平フラップ6を回動させるためのものであって、室内ケーシング5の長手方向(具体的には、W方向)に略平行に延びている。第2回動軸75bの一端は、移動部材74bに一体に形成されており、他端は、水平フラップ6の第2孔64に嵌挿可能な形状(具体的には、小判の形状や矩形)を有している。尚、本実施形態では、第2孔64が小判の形状であるため、第2回動軸75bの他端は小判の形状を有する。第2固定軸76bの一端は室内ケーシング5に固定されており、他端は移動部材77b内部の空洞を摺動可能に連結されている。第2従動軸78bの一端は、移動部材77bに一体に形成されており、他端は、水平フラップ6の第4孔66に抜き差し可能に形成されている。
尚、移動部材74b,77bは、第2回動軸75b及び第2従動軸78bそれぞれをW方向へ移動させるための部材であるが、これらは、第1連結部7aの移動部材74a,77aと同様であるため、説明を省略する。
また、第1及び第2フラップモータ71a,71bは、空気調和装置1が行っている運転モードに応じて水平フラップ6をスイングさせる場合にも、駆動源として用いられる。
ここで、第1回動軸75a及び第2回動軸75bは、室内機2の縦断面視において所定の位置にある。従って、水平フラップ6は、第1回動軸75a及び第2回動軸75bが設けられている位置でのみ室内ケーシング5に連結され、連結された箇所は水平フラップ6の回動と共に移動することはない。また、第1連結部7aは、第2連結部7bが室内ケーシング5と水平フラップ6の第2回動支点P2とを連結する位置よりも下部で、室内ケーシング5と水平フラップ6の第1回動支点P1とを連結する。これにより、水平フラップ6が、水平フラップ6の第1回動支点P1で室内ケーシング5に連結された場合、空気は、水平フラップ6が水平フラップ6の第2回動支点P2で室内ケーシング5と連結された場合よりも上方に案内される。
〔連結調整部〕
連結調整部8は、空気調和装置1の運転モードに応じて、水平フラップ6が第1姿勢及び第2姿勢のいずれかを採るように、第1連結部7a及び第2連結部7bの連結状態を調整する。より具体的には、連結調整部8は、運転モードに応じて、第1連結部7aの第1回動軸75aを水平フラップ6の第1孔63に嵌挿させるか、または第2連結部7bの第2回動軸75bを水平フラップ6の第2孔64に嵌挿させる。
このような連結調整部8は、図4に示すように、第1調整部8aと第2調整部8bとで構成されている。第1調整部8aは、第1連結部7aの連結状態を調整するためのものであって、第1切換モータ81a、切換駆動ジョイント部82a、ボールネジ83a,86a、スライダ84a,87a及び第1切換駆動軸85aを有している。第2調整部8bは、第2連結部7bの連結状態を調整するためのものであって、第2切換モータ81b、切換駆動ジョイント部82b、ボールネジ83b,86b、スライダ84b,87b及び第2切換駆動軸85bを有している。尚、第2調整部8bの構成は、第1調整部8aの構成と同様であるため、以下では、第1調整部8aの構成を例に取り説明する。
(第1調整部)
第1調整部8aの第1切換モータ81aは、第1連結部7aの第1回動軸75aをW方向に動かすための駆動源であって、室内ケーシング5に固定されている。第1切換モータ81aは、第1回動軸75aを水平フラップ6の第1孔63に嵌挿させたり第1孔63から抜いたりするためのトルクを出力する。第1切換モータ81aから出力されるトルクは、第1切換モータ81aの出力軸に固定された切換駆動ジョイント部82aを介して、第1切換駆動軸85aに伝達される。ここで、第1切換駆動軸85aにはボールネジ83a,86aが固定されており、第1切換モータ81aから出力されるトルクは第1切換駆動軸85aを介してボールネジ83a,86aに伝達される。ボールネジ83aの側面には、螺旋状の溝が形成されており、スライダ84aの一部が連結されている。そして、スライダ84aにおいて、ボールネジ83aとの連結部分には、ボールネジ83aの側面の溝に対応するように溝が形成されている。そのため、第1切換モータ81aが例えば正方向に回転駆動し、第1切換モータ81aからのトルクが第1切換駆動軸85a及びボールネジ83aに伝達すると、第1切換駆動軸85a及びボールネジ83aは、伝達されたトルクにより回転する。すると、スライダ84aは、回転するボールネジ83aの溝に沿って図4の左方向に移動する。これにより、スライダ84aに連結された第1連結部7aの移動部材74aは、スライダ84aの移動に連動して左方向に移動し、第1回動軸75aは、第1孔63に差し込まれる。また、第1切換モータ81aが逆方向に回転駆動した場合には、第1切換駆動軸85a及びボールネジ83aは、第1切換モータ81aが正方向に回転駆動した場合とは逆の方向に回転するため、スライダ84aは、逆方向に回転するボールネジ83aの溝に沿って図4の右方向に移動する。これにより、移動部材74aは、スライダ84aの移動に連動して右方向に移動し、第1回動軸75aは、第1孔63から抜かれる。
また、第1切換駆動軸85aのうち、ボールネジ83aに連結されている端部とは逆側の端部には、別のボールネジ86aが固定して連結されていると共に、軸受(図示せず)を介して室内ケーシング5に固定されている。ボールネジ86aには、スライダ87aの一部が連結されており、ボールネジ86aの側面には、ボールネジ83aの側面に形成された螺旋状の溝とは逆方向の螺旋状の溝が形成されている。そして、スライダ87aにおいて、ボールネジ86aとの連結部分には、ボールネジ86aの側面の溝に対応するように溝が形成されている。そのため、第1切換駆動軸85a及びボールネジ86aが回転すると、スライダ87aは、スライダ84aと同様、回転するボールネジ86aの溝に沿って移動する。特に、スライダ84aが図4の左方向に移動する場合には、スライダ87aは、図4の右方向に移動し、逆にスライダ84aが図4の右方向に移動する場合には、スライダ87aは、図4の左方向に移動する。これにより、第1連結部7aの移動部材74aに一体に形成された第1回動軸75aが第1孔63に差し込まれると共に、移動部材77aに一体に形成された第1従動軸78aは、第3孔65に差し込まれる。逆に、第1回動軸75aが第1孔63から抜かれると共に、第1従動軸78aは、第3孔65から抜かれる。
尚、連結調整部8は、空気調和装置1が運転を停止している場合、図3(a)に示すように、水平フラップ6が吹き出し口51を閉じる第3姿勢を採るように、第1連結部7a及び第2連結部7bを調整する。より具体的には、第1調整部8aは、第1連結部7aの第1回動軸75a及び第1従動軸78aを水平フラップ6の第1孔63及び第3孔65それぞれに嵌挿させ、第2調整部8bは、第2連結部7bの第2回動軸75b及び第2従動軸77bを水平フラップ6の第2孔64及び第4孔66それぞれに嵌挿させる。
〔制御部〕
制御部9は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータであって、図7に示すように、受信部21やLED22、室内ファンモータ25等と接続されており、接続された各機器の制御を行う。例えば、制御部9は、空気調和装置1が現在行っている運転モードに基づいて、LED22が点灯または点滅するように制御する。また、制御部9は、受信部21がリモートコントローラから受信した各種運転モードに基づいて、室内ファンモータ25の駆動を制御する。
特に、本実施形態に係る制御部9は、受信部21等の他に、第1フラップモータ71a、第2フラップモータ71b,第1切換モータ81a及び第2切換モータ81bとも接続されており、これらの機器の制御を行う。例えば、受信部21が各種運転モードの開始指示をリモートコントローラから受信すると、制御部9は、受信部21により受信された運転モードに基づいて、第1及び第2切換モータ81a,81bを駆動させ、次いで第1連結部7aの第1フラップモータ71aまたは第2連結部7bの第2フラップモータ71bを駆動させる。
ここで、第1及び第2フラップモータ71a,71b,第1及び第2切換モータ81a,81bの制御方法について、具体的に説明する。尚、メモリには、CPUが読み出して実行するための制御プログラムや、図8の運転モードテーブルが記憶されている。運転モードテーブルは、制御部9が第1連結部7a及び第2連結部7bの連結状態を決定する際に用いられるテーブルであって、第1連結部7aの第1回動軸75a及び第2連結部7bの第2回動軸75bそれぞれが嵌挿されるか否かを、空気調和装置1が有する運転モードの種類別に示している。
具体的には、受信部21がリモートコントローラから受信した運転モードが冷房運転モードである場合、制御部9は、先ずは図8の運転モードテーブルに基づいて、第1回動軸75aを「嵌挿」、第2回動軸75bを「非嵌挿」と決定する。次いで、制御部9は、第1回動軸75aが水平フラップ6の第1孔63に嵌挿され、第2回動軸75bが水平フラップ6の第2孔64から抜かれた状態となるように、第1切換モータ81a及び第2切換モータ81bを回転駆動させる。そして、第1回動軸75aが水平フラップ6の第1孔63に嵌挿されると、制御部9は、水平フラップ6が第1姿勢となるように(図3(b))、第1フラップモータ71aを回転駆動させる。
また、受信部21がリモートコントローラから受信した運転モードが暖房運転モードである場合、制御部9は、先ずは図8の運転モードテーブルに基づいて、第1回動軸75aを「非嵌挿」、第2回動軸75bを「嵌挿」と決定する。次いで、制御部9は、第2回動軸75bが水平フラップ6の第1孔63から抜かれ、第2回動軸75bが水平フラップ6の第2孔64に嵌挿するように、第1切換モータ81a及び第2切換モータ81bを回転駆動させる。そして、第2回動軸75bが水平フラップ6の第2孔64に嵌挿されると、制御部9は、水平フラップ6が第2姿勢となるように(図3(c))、第2フラップモータ71bを回転駆動させる。
(3)動作
次に、空気調和装置1の室内機2が行う動作について説明する。図9は、本実施形態に係る室内機2が行う全体的な動作の流れを示すフローチャートである。ここでは、空気調和装置1の室内機2は、先ずは運転を停止した状態であって、水平フラップ6は吹き出し口51を閉じた状態、即ち第3姿勢であるとする。
ステップS1〜S3:室内機2における受信部21が、例えばリモートコントローラから各種運転モードの開始指示を受信したとする。受信部21が受信した各種運転モードの開始指示が冷房運転モードの開始指示である場合(S1のYES)、制御部9は、図8の運転モードテーブルに基づいて、第1連結部7aにおける第1回動軸75aを「嵌挿」、第2連結部7bにおける第2回動軸75bを「非嵌挿」と決定し(S2)、第1及び第2切換モータ81a,81bを駆動開始させる(S3)。
ステップS4〜S5:第2回動軸75b及び第2従動軸78bが水平フラップ6の第2孔64及び第4孔66から抜かれ、第1回動軸75a及び第1従動軸78aが水平フラップ6の第1孔63及び第3孔65それぞれに嵌め込まれると(S4)、制御部9は、第1及び第2切換モータ81a,81bの駆動を停止させ、次いで第1フラップモータ71aを駆動させる。この時、制御部9は、水平フラップ6が少なくとも図3(b)の第1姿勢を採り得るまで、第1フラップモータ71aを駆動させる(S5)。これにより、室内ケーシング5の吹き出し口51から吹き出される空気は、図3(b)の矢印Aの方向に案内されるようになる。
ステップS6〜S8:運転を停止した状態の室内機2において、受信部21が、暖房運転モードの開始指示をリモートコントローラから受信した場合(S6のYES)、制御部9は、図8の運転モードテーブルに基づいて、第1連結部7aにおける第1回動軸75aを「非嵌挿」状態、第2連結部7bにおける第2回動軸75bを「嵌挿」状態に決定し(S7)、第1及び第2切換モータ81a,81bを駆動開始させる(S8)。
ステップS9〜S10:第1回動軸75a及び第1従動軸78aが水平フラップ6の第1孔63及び第3孔65から抜かれ、第2回動軸75b及び第2従動軸78bが水平フラップ6の第2孔64及び第4孔66それぞれに嵌め込まれると(S9)、制御部9は、第1及び第2切換モータ81a,81bの駆動を停止させ、次いで第2フラップモータ71bを駆動させる。この時、制御部9は、水平フラップ6が少なくとも図3(c)の第2姿勢を採り得るまで、第2フラップモータ71bを駆動させる(S10)。これにより、室内ケーシング5の吹き出し口51から吹き出される空気は、図3(c)の矢印Bの方向に案内されるようになる。
ステップS11〜S12:水平フラップ6が第1姿勢または第2姿勢を採る状態で、受信部21が冷房運転モードや暖房運転モードの開始等である他の運転指示をリモートコントローラから受信した場合(S11のYES)、制御部9は、第1または第2フラップモータ71a,71bのいずれか1つを駆動させる。具体的には、ステップS5で第1フラップモータ71aを駆動させた場合には、制御部9は、第1フラップモータ71aを、ステップS5における回転駆動方向とは逆方向に回転駆動させる。ステップS10で第2フラップモータ71bを駆動させた場合には、制御部9は、第2フラップモータ71bを、ステップS10における回転駆動方向とは逆方向に回転駆動させる。これにより、水平フラップ6は、ステップS5またはステップS10で回動した方向とは逆方向に回動し、やがて図3(a)に示すように、第3姿勢となる(S12)。水平フラップ6が第3姿勢となった後、制御部9は、ステップS12で駆動させた第1フラップモータ71aまたは第2フラップモータ71bを停止させる。次いで、制御部9は、受信部21が受信した他の運転指示に基づいて、ステップS1以降の動作を行う。
ステップS13〜S15:ステップS11において、受信部21が他の運転指示ではなく(S11のNO)運転停止指示を受信した場合(S13のYES)、制御部9は、第1または第2フラップモータ71a,71bのいずれか1つを駆動させる。具体的には、ステップS5で第1フラップモータ71aを駆動させた場合には、制御部9は、第1フラップモータ71aを、ステップS5における回転駆動方向とは逆方向に回転駆動させる。ステップS10で第2フラップモータ71bを駆動させた場合には、制御部9は、第2フラップモータ71bを、ステップS10における回転駆動方向とは逆方向に回転駆動させる。これにより、水平フラップ6は、ステップS5またはステップS10で回動した方向とは逆方向に回動し、やがて図3(a)に示すように、第3姿勢となる(S14)。水平フラップ6が第3姿勢となった後、制御部9は、図8の運転モードテーブルに基づいて、第1回動軸75a及び第2回動軸75bを共に「嵌挿」と決定し、第1及び第2切換モータ81a,81bを駆動させる。これにより、第1及び第2回動軸75a,75b、第1及び第2従動軸78a,78bは、第1孔63〜第4孔66それぞれに嵌挿される(S15)。尚、この時、第1及び第2回動軸75a,75b、第1及び第2従動軸78a,78bが第1孔63〜第4孔66それぞれに嵌挿される度合いは、水平フラップ6が第1姿勢または第2姿勢を採り得る場合よりも浅い。
(4)効果
(A)
この空気調和装置1によると、水平フラップ6は、第1姿勢を取る場合には、第1回動支点P1で室内ケーシング5に連結され、第2姿勢を取る場合には、第2回動支点P2で室内ケーシング5に連結される。このように、空気調和装置1の室内機2では、室内ケーシング5と連結される水平フラップ6の回動支点が運転状態に応じて変化するため、例えばアームのような、水平フラップを支持するためのものであって、室内ケーシング5の外部に露出する部材を用いずに済む。従って、空気調和装置1の見栄え(より具体的には、室内機2の見栄え)を損なわずに済むと共に、空気を室内機2の左右に吹き出す際、空気を確実に室内に吹き出すことができる。
(B)
また、空気調和装置1では、第1連結部7aは、第2連結部7bが室内ケーシング5と水平フラップ6の第2回動支点P2とを連結する位置よりも下部で、室内ケーシング5と水平フラップ6の第1回動支点P1とを連結する。これにより、水平フラップ6が、フラップ6の第1回動支点P1で室内ケーシング5に連結された場合には(即ち、第1姿勢)、吹き出し口51から吹き出された空気は、図3(b)の矢印Aの方向に送られる。反対に、水平フラップ6が、水平フラップ6の第2回動支点P2で室内ケーシング5に連結された場合には(即ち、第2姿勢)、室内ケーシング5の吹き出し口51から吹き出された空気は、矢印Aの方向よりも下方である図3(c)の矢印Bの方向に送られる。
(C)
また、第1連結部7aは、第1回動軸75a及び第1フラップモータ71aを有し、第2連結部7bは、第2回動軸75b及び第2フラップモータ71bを有する。これにより、第1連結部7aによって水平フラップ6が室内ケーシング5と連結されている場合には、第1フラップモータ71aからのトルクは、第1回動軸75aを介して水平フラップ6に伝達される。そのため、水平フラップ6は、第1回動軸75aを介して伝達されたトルクにより回動することができる。また、第2連結部7bにより水平フラップ6が室内ケーシング5と連結されている場合には、第2フラップモータ71bからのトルクは、第2回動軸75bを介して水平フラップ6に伝達される。そのため、水平フラップ6は、第2回動軸75bを介して伝達されたトルクにより回動することができる。
(D)
また、水平フラップ6は、第1回動支点P1及び第2回動支点P2に第1孔63及び第2孔64がそれぞれ形成されたシンプルな構成を有する。ここで、第1孔63は、第1回動軸75aが嵌挿されるための孔であって、第2孔64は、第2回動軸75bが嵌挿されるための孔である。従って、運転モードに応じて、第1孔63に第1回動軸75aが嵌挿されるかまたは第2孔64に第2回動軸75bが嵌挿される。そのため、連結調整部8が切換駆動させるのは第1回動軸75a及び第2回動軸75bであり、切換駆動トルクが比較的小さくて済む。また、第1回動軸75a及び第2回動軸75bにおいて第1及び第2回動支点P1,P2の選択と回動トルクの伝達とを同時に行うことができる。
(E)
特に、空気調和装置1によると、冷房運転時には、水平フラップ6は、第2回動支点P2よりも下部に位置する第1回動支点P1において室内ケーシング5に連結される。そのため、空気調和装置1は、冷房運転時には、室内ケーシング5における吹き出し口51から吹き出された空気を図3(b)の矢印Aの方向に送ることができる。また、暖房運転時には、水平フラップ6は、第1回動支点P1よりも上部に位置する第2回動支点P2において室内ケーシング5に連結される。そのため、空気調和装置1は、暖房運転時には、室内ケーシング5の吹き出し口51から吹き出された空気を、図3(c)の矢印Bの方向(即ち、図3(b)の矢印Aよりも下方向)に送ることができる。
(F)
また、運転状態が運転停止状態である場合には、第1回動軸75a及び第2回動軸75bは第1孔63及び第2孔64それぞれに共に嵌挿し、水平フラップ6は、吹き出し口51を閉じる第3姿勢を取る。これにより、水平フラップ6は、運転停止時、室内ケーシング5に安定して固定される。
(G)
また、空気調和装置1によると、第1回動軸75a及び第2回動軸75bは、縦断面視において所定の位置にある。これにより、水平フラップ6が室内ケーシング5に対し回動する際、水平フラップ6との連結部分である第1連結部7aの第1回動軸75a及び第2連結部7bの第2回動軸75bは、水平フラップ6と共に回動しないため、空気調和装置1の見栄え(より具体的には、室内機2の見栄え)を損なわずに済む。
(H)
一般的に、室内ケーシング5の内部は、室内ケーシング5内部に設けられた室内熱交換器23の温度に近い状態となるため、水平フラップ6も室内熱交換器23の影響を受けやすくなる。例えば、冷房運転モード時には、室内ケーシング5内部に向く水平フラップ6の面は吹き出し冷気にさらされ、室内ケーシング5の外側に向く水平フラップ6の面は暖かい室内空気にさらされるため、水平フラップ6の面に結露する恐れがある。しかし、本実施形態に係る空気調和装置1では、水平フラップ6の内側には断熱材67が設けられている。これにより、水平フラップ6が結露することを抑制することができる。
(I)
そして、断熱材67の表面には、保護シート68が設けられている。これにより、断熱材67に傷がついたり破損したりすることを防止することができる。
(J)
更に、水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68には、抗菌またはカビ防止処理が施されている。これにより、仮に水平フラップ6や断熱材67、保護シート68が結露した場合であっても、水平フラップ6や断熱材67、保護シート68にカビが発生することを抑制することができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記実施形態では、図4に示すように、連結調整部8は、第1切換モータ81a及び第2切換モータ81bの2つを有しており、これらがそれぞれ第1連結部7a及び第2連結部7bの連結状態を別々に調整する場合について説明した。しかし、連結調整部8が有する切換モータは1つであってもよい。この場合、例えば、連結調整部8のボールネジ83a,83b,86a,86bの側面における螺旋状の溝は、1つの切換モータで第1回動軸75a及び第2回動軸75bの移動方向や移動度合いが調整されることを考慮して形成されるとよい。
また、第1フラップモータ71a及び第2フラップモータ71bについても、切換モータと同様、第1連結部7a及び第2連結部7bは、共通した1つのフラップモータを用いて水平フラップ6の角度を調整してもよい。これにより、第1連結部7a用の第1フラップモータ71aと、第2連結部7b用の第2フラップモータ71bとを、別々に設けずに済むため、コスト削減を行うことができる。
(b)
上記実施形態では、水平フラップ6の回動支点が2つである場合について説明した。しかし、水平フラップ6の回動支点は、2以上であってもよい。
(c)
上記実施形態では、水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68に抗菌またはカビ防止処理が施されている場合について説明したが、抗菌またはカビ防止処理は、水平フラップ6、断熱材67及び保護シート68の少なくとも1つに施されていても良い。また、抗菌及びカビ防止処理の両方が施されていても良い。
また、水平フラップ6に保護シート68が設けられていない場合には、水平フラップ6及び/または断熱材67に抗菌及び/またはカビ防止処理が施されればよい。
(d)
上記実施形態では、いわゆる壁掛タイプの空気調和装置について説明した。しかし、本発明に係る空気調和装置は、これに限らず床置きタイプや天井カセットタイプ等のいかなる形態の空気調和装置としても適用することができる。以下に、天井カセットタイプに本発明に係る空気調和装置が適用された場合について、簡単に説明する。
図10は、天井カセットタイプの空気調和装置101における室内機102の縦断面図である。尚、空気調和装置101は、上記実施形態に係る空気調和装置1と同様、室内機102と室外機(図示せず)とで構成される。
室内機102は、室内の天井に設置されており、主として、室内ケーシング105、水平フラップ106、第1連結部107a、第2連結部107b、連結調整部108a,108bを備える。
室内ケーシング105には、吹き出し口151、吸い込み口152等が設けられており、室内側を向く下方の面には前面パネル154が設けられている。吸い込み口152は、室内の空気を室内ケーシング105内部に吸い込むための開口であって、前面パネル154により覆われている。吹き出し口151は、室内へと吹き出される空気が通る開口であって、水平フラップ106が設けられている。
水平フラップ106は、上下方向に回動可能なフラップであって、第1回動支点P1'及び第2回動支点P2'のいずれか1つを介して室内ケーシング105に回動自在に連結されている。
第1及び第2連結部107a,107bは、室内ケーシング105と水平フラップ106の第1及び第2回動支点P1',P2'とをそれぞれ連結するためのものであって、吹き出し口151の外側であって、かつ前面パネル154の内側に設けられている。特に、本実施形態に係る第1連結部107aは、第2連結部107bが室内ケーシング105と水平フラップ106の第2回動支点P2'とを連結する位置よりも吸い込み口152から離れた位置で、室内ケーシング105と水平フラップ106の第1回動支点P1'とを連結する。
連結調整部108は、上記実施形態と同様、第1連結部107a及び第2連結部107bの連結状態を調整するためのものである。連結調整部108は、第1及び第2連結部107a,107bと同様、吹き出し口151の外側であって、かつ前面パネル154の内側に分かれて設けられている(108a,108b)。
尚、水平フラップ106、第1及び第2連結部107a,107b、連結調整部108の詳細な構成については、上記実施形態の水平フラップ6、第1及び第2連結部7a,7b、連結調整部8と同様であるため、説明を省略する。
このような構成を有する空気調和装置101によると、水平フラップ106が、第1回動支点P1'で室内ケーシング105に連結された場合には、吹き出し口151から吹き出された空気は、図10の矢印の方向A'に送られる。反対に、水平フラップ106が、第2回動支点P2'で室内ケーシング105に連結された場合には、吹き出し口151から吹き出された空気は、図10の矢印の方向B'に送られる。
(e)
上記実施形態では、空気調和装置1が冷房運転モードまたは暖房運転モードのいずれかである場合に、水平フラップ6の姿勢が変わる場合について説明した。しかし、水平フラップ106の姿勢は、冷房運転モードや暖房運転モード等のモード毎に限らず、例えば温度条件等の、その時々の運転状態に応じて変更されてもよい。
本発明は、空気調和装置の見栄えを損なわずに済むと共に、空気を空気調和装置の左右に吹き出す際、空気を確実に室内に吹き出すことができる効果を有しており、床置きタイプや壁掛けタイプ、天井カセットタイプ等の空気調和装置に適用することができる。
本実施形態に係る空気調和装置の外観図。 冷媒回路の系統図。 (a)本実施形態に係る空気調和装置が運転を停止している場合の、室内機の右側面縦断面図。(b)本実施形態に係る空気調和装置が冷房運転モードで運転している場合の、室内機の右側面縦断面図。(c)本実施形態に係る空気調和装置が暖房運転モードで運転している場合の、室内機の右側面縦断面図。 本実施形態に係る水平フラップ、第1連結部、第2連結部及び連結調整部の概略図。 図5の水平フラップのV−V線における断面を右側から見た場合の図。 図5の水平フラップのVI−VI線における断面を左側から見た場合の図。 本実施形態に係る制御部と制御部に接続された各機器とを模式的に示すブロック図。 運転モードテーブルの概念図。 本実施形態に係る空気調和装置の室内機の動作の流れを説明するためのフロー図。 その他の実施形態(d)に係る空気調和装置の縦断面図。
1,101 空気調和装置
2,102 室内機
3 室外機
4 冷媒配管
5,105 室内ケーシング
51,151 吹き出し口
52,152 第1吸い込み口
53 第2吸い込み口
54,154 前面パネル
6,106 水平フラップ
63 第1孔
64 第2孔
65 第3孔
66 第4孔
67 断熱材
68 保護シート
7a 第1連結部
71a 第1フラップモータ
75a 第1回動軸
78a 第1従動軸
7b 第2連結部
71b 第2フラップモータ
75b 第2回動軸
78b 第2従動軸
8,108 連結調整部
8a,108a 第1調整部
8b,108b 第2調整部
81a 第1切換モータ
85a 第1切換駆動軸
81b 第2切換モータ
85b 第2切換駆動軸
9 制御部
23 室内熱交換器
24 室内ファン

Claims (13)

  1. 冷房運転状態及び暖房運転状態を有する空気調和装置(1)であって、
    室内へと吹き出される空気が通る吹き出し口(51)を有し、室内の壁面に取り付けられているケーシング(5)と、
    第1回動支点(P1)及び前記第1回動支点(P1)と異なる第2回動支点(P2)のいずれか1つを介して前記ケーシング(5)に回動自在に連結され、前記第1回動支点(P1)を中心として回動することにより前記吹き出し口(51)から吹き出される空気を第1方向に案内する第1姿勢と、前記第2回動支点(P2)を中心として回動することにより前記吹き出し口(51)から吹き出される空気を前記第1方向とは別の第2方向に案内する第2姿勢と、前記吹き出し口を閉じる第3姿勢と、を採り得るフラップ(6)と、
    を備え、
    前記第1回動支点は、前記第3姿勢を採る前記フラップの下部に位置し、
    前記第2回動支点は、前記第3姿勢を採る前記フラップの上部に位置し、
    前記フラップは、
    前記冷房運転状態時には前記第1姿勢を採り、
    前記暖房運転状態時には前記第2姿勢を採る、
    空気調和装置(1)。
  2. 前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第1回動支点(P1)とを連結可能であって、前記吹き出し口(51)の下側に位置する第1連結部(7a)と、
    前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第2回動支点(P2)とを連結可能であって、前記吹き出し口(51)の上側に位置する第2連結部(7b)と、
    更に備える、請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  3. 前記フラップ(6)は、上下方向に回動可能な水平フラップであって、
    前記ケーシング(5)は、前記ケーシングの正面及び/または上面に設けられており、室内の空気が前記ケーシング(5)内部に吸い込まれる吸い込み口(52)を更に有し、
    前記第1連結部(7a)は、前記第2連結部(7b)が前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第2回動支点(P2)とを連結する位置よりも前記吸い込み口(52)から離れた位置で、前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第1回動支点(P1)とを連結する、
    請求項に記載の空気調和装置(1)。
  4. 前記フラップ(6)は、上下方向に回動可能な水平フラップであって、
    前記第1連結部(7a)は、前記第2連結部(7b)が前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第2回動支点(P2)とを連結する位置よりも下部で、前記ケーシング(5)と前記フラップ(6)の前記第1回動支点(P1)とを連結する、
    請求項2または3に記載の空気調和装置(1)。
  5. 前記第1連結部(7a)は、
    前記ケーシング(5)の長手方向に略平行に延びており、前記ケーシング(5)に対し前記第1回動支点(P1)を中心として前記フラップ(6)を回動させるための第1回動軸(75a)と、
    前記第1回動軸(75a)にトルクを伝達可能な第1回動駆動部(71a)と、
    を有し、
    前記第2連結部(7b)は、
    前記ケーシング(5)の長手方向に略平行に延びており、前記ケーシング(5)に対し前記第2回動支点(P2)を中心として前記フラップ(6)を回動させるための第2回動軸(75b)と、
    前記第2回動軸(75b)にトルクを伝達可能な第2回動駆動部(71b)と、
    を有する、
    請求項2〜4のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  6. 前記第1回動駆動部(71a)及び前記第2回動駆動部(71b)は、共通のモータで構成されている、
    請求項に記載の空気調和機(1)。
  7. 前記フラップ(6)の前記第1回動支点(P1)及び前記第2回動支点(P2)には、前記第1回動軸(75a)及び前記第2回動軸(75b)それぞれが嵌挿されるための第1孔(63)及び第2孔(64)が設けられており、
    前記冷房運転状態または前記暖房運転状態に応じて、前記第1回動軸(75a)を前記第1孔(63)に嵌挿させるか、または前記第2回動軸(75b)を前記第2孔(64)に嵌挿させることで、前記フラップ(6)に前記第1姿勢及び前記第2姿勢のいずれかを採らせる連結調整部(8)
    を更に備える、請求項5または6に記載の空気調和装置(1)。
  8. 前記連結調整部(8)は、
    前記冷房運転状態、前記第1回動軸(75a)を前記第1孔(63)に嵌挿させることで、前記フラップ(6)に前記第1姿勢を採らせ
    前記暖房運転状態、前記第2回動軸(75b)を前記第2孔(64)に嵌挿させることで、前記フラップ(6)に前記第2姿勢を採らせ
    運転停止状態時、前記第1回動軸(75a)を前記第1孔(63)に嵌挿させ、かつ、前記第2回動軸(75b)を前記第2孔(64)に嵌挿させることで、前記フラップ(6)に前記第3姿勢を採らせる、
    請求項に記載の空気調和装置(1)。
  9. 前記第1回動軸(75a)及び前記第2回動軸(75b)は、縦断面視において所定の位置にある、
    請求項〜8のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  10. 前記フラップ(6)の一面には、断熱材(67)が設けられており
    前記断熱材(67)が設けられている前記フラップ(6)の一面は、前記フラップ(6)が前記第3姿勢を採る場合に前記ケーシング(5)の内側に向く面である、
    請求項1〜9のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  11. 前記断熱材(67)の表面には、保護シート(68)が設けられている、
    請求項10に記載の空気調和装置(1)。
  12. 前記フラップ(6)及び/または前記断熱材(67)には、抗菌及び/またはカビ防止処理が施されている、
    請求項10に記載の空気調和装置(1)。
  13. 前記フラップ(6)、前記断熱材(67)及び前記保護シート(68)の少なくとも1つには、抗菌及び/またはカビ防止処理が施されている、
    請求項11に記載の空気調和装置(1)。
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