JP2009001991A - 既存タイルの落下防止工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タイルの貼り替え工法では、既存タイルを剥がすこととなり、その作業に伴うタイルの落下の危険性が逆に大きくなる。また、古いタイルを撤去し貼り直しても、タイルが浮くに至る因子迄が消滅するわけではないため、その信憑性が懸念され、実用的ではない。
【解決手段】 既設建築物の外壁等のタイル壁においてタイルを連結している目地交点、つまり、いも目地ではタイル4枚、うま目地ではタイル3枚の交点を中心に縦または横方向の目地材に躯体コンクリート層に15mm以上到達する切り込み溝aを入れタイル4枚または3枚のタイル4の木口部分を露出させ、上記切り込み溝aに接着剤を充填し、躯体コンクリート1とタイル4を接着剤の接着力で結束させてタイルの剥落を防止する既存タイルの落下防止工法。
【選択図】図5

Description

本発明は、既存の建築物の外壁等に貼られているタイルの落下防止の工法に関するものである。
従来、建築物の外壁等に貼られているタイルは、タイル圧着用セメントモルタルで貼られている。経年でのタイルの浮きは温度変化に起因する収縮が大きく作用しており、そのまま放置しておくといずれは剥がれ落ち、物損事故はもとより、人命に係わる大事故となる。このような場合の対処方法として、イ.タイルの貼り替え方法、ロ.上から止め具で押える方法、ハ.目地部への接着剤注入、ニ.ピンネット工法(例えば、特許文献1参照)が存在している。
特開2001−323638号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄の{実施例}の段落{0018}〜{0023}、及び図1、図2を参照)
しかしながら、上記従来技術において、いずれも下記のような問題点がある。
イ.タイルの貼り替え工法
既存タイルを剥がすこととなり、その作業に伴うタイルの落下の危険性が逆に大きくなる。また、古いタイルを撤去し貼り直しても、タイルが浮くに至る因子迄が消滅するわけではないため、その信憑性が懸念され、実用的ではない。
ロ.上から止め具で押える方法
タイルの落下を防止する為にタイルの上から金具等で押える画鋲式の工法であるがこのような方法は、ピンニング孔の穴あけに技術を要しタイルを破壊するおそれがある。また、補修の痕跡が生じる問題がある。
ハ.目地部への接着剤注入
接着剤を目地部からタイル裏面に注入し、接着させる方法であるが、目地部からタイル裏面にはタイルの裏足が障害となり確実に接着剤は注入できない。また浮き界面は健全ではないので接着を伴わない注入になることが多く安定した性能を得ることは出来ない。
ニ.ピンネット工法
小型タイルの落下防止に採用され始めた工法だが小型タイルの質感が失せてしまう。
また大型タイルには適用しない理論である。
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りの既存タイルの落下防止方法であり、次のようなものである。
既設建築物の外壁等のタイル壁においてタイルを連結している目地交点、つまり、いも目地ではタイル4枚、うま目地ではタイル3枚の交点を中心に縦または横方向の目地材に躯体コンクリート層に15mm以上到達する切り込み溝を入れ、タイル4枚または3枚のタイルの木口部分を露出させ、上記孔切り込み溝に接着剤を充填し、躯体コンクリートとタイルを接着剤の接着力で結束させてタイルの剥落を防止する構成である。
本発明に係る既存タイルの落下防止工法は、上記説明のような構成を有するので、以下に記載する効果を奏する。
このように本発明の方法では、タイルの目地交点を中心に縦または横方向のタイル目地材を躯体コンクリート層に15mm以上到達するように削り取りタイルの木口部分を露出させ、この切り込み溝部分に接着剤を充填して固定させるので目視では確認のできないタイル裏面に構成されている各部材の劣化状況には関与することなく、既存タイルを活用して外壁構成部材すべてをコンクリート躯体に結束させることができる。
この結果
(1)はつり、撤去作業等危険作業を伴わず、また、それらの作業によるタイルや下地モルタルの落下等第3者への安全をおびやかすことなく、浮きタイルの落下対策をすることができる。
(2)従来の浮きタイルに対する補修方法は概して浮き界面での接着による考え方であるが、当工法では躯体コンクリートとタイルの連結によって躯体に結束させるので一般にいわれている温度変化に起因する浮き現象は回避することができる。
(3)浮きタイルの落下防止対策に伴う補修の痕跡つまり、止め具等の異物が壁面上に生じないので美観的、不具合もない。
(4)局部的な、撤去作業以外、大きな作業を伴わない軽作業の為、仮設足場を使わずに、ゴンドラ作業でも可能となり、工期短縮、経費節減に貢献する。
既設建築物の外壁等のタイル壁においてタイルを連結している目地交点、つまり、いも目地ではタイル4枚、うま目地ではタイル3枚の交点を中心に縦または横方向の目地材に躯体コンクリート層に15mm以上到達する切り込み溝を入れ、タイル4枚または3枚のタイルの木口部分を露出させ、上記切り込み溝に接着剤を充填し、躯体コンクリートとタイルを接着剤の接着力で結束させてタイルの剥落を防止する既存タイルの落下防止工法である。
図1は処理前の正面図、図2は図1のA−A線の拡大断面図、図3は処理状態の略図的正面図、図4は削り込み溝などを刻設した状態の拡大正面図、図5は図4のB−B線断面図である。
本発明は、下記の第1工程ないし第3工程からなる浮きタイルの落下防止工法である。
第1工程〜タイル壁面を対象に打診、目視などで故障部位を特定し、マーキングする。第2工程〜目地交点、つまりいも目地ではタイル4枚、うま目地ではタイル3枚の交点を中心に縦または横方向の目地材に、深さとして躯体コンクリートに15mm以上届く横一文字状の溝を穿設して、タイル4の木口面bを露出させる。第3工程〜ピンニング用接着剤を上記、構成した切り込み溝の箇所に充填し、躯体コンクリートとタイル側面を結束させる。
本発明の具体的な実施例として説明すると、本発明方法で処理される外壁の構成は、1は躯体コンクリート、2はモルタル層、3は目地モルタル、4はタイルをそれぞれ示す。
そこで、本発明方法を工程順に説明する。
第1工程〜浮きタイル4Aのみの補修ではタイル壁面を打診、目視などで調査して、浮きタイル4Aと健全タイル4Bを選別し、マーキングする。また、全壁面補修では、うま目地ではタイル3枚、いも目地ではタイル4枚の交点にそれぞれマーキングし、そのマーキング点を中心に、縦または横方向に切り込む一文字溝の切削箇所を設定する。
第2工程〜一文字溝の切削箇所、つまりタイル目地交点を中心に縦または横方向に深さとして躯体コンクリート1に15mm以上到達する切り込み溝をダイヤモンドカッターなどで目地モルタルを切削しタイルの木口面bを露出させる。
第3工程〜切り込み溝である一文字溝の箇所aにエポキシ樹脂からなる接着剤を注入し、躯体コンクリート1とタイル4の木口部分を直接接着するのでより一層、躯体コンクリート1とタイル4の連結が得られることになる。
尚、切り込み溝aの中心部に各種既存のガードピンを躯体コンクリート1まで到達するように挿入して接着剤を注入すれば、より強固に躯体コンクリート1とタイル4を結束できることはいうまでもない。
また、補修後の目地部の仕上げとして、充填した接着剤であるエポキシ樹脂等に接着が可能なポリマーモルタル等で作った目地を化粧目地とすることはいうまでもない。
各種タイル貼りの既存建築物の既存タイルの落下防止のために利用できるものである。
本発明である既存タイルの落下防止工法の処理前の正面図である。 本発明である既存タイルの落下防止工法の図1におけるA−A線の拡大断面図である。 本発明である既存タイルの落下防止工法の処理状態の略図的正面図である。 本発明である既存タイルの落下防止工法の削り込み溝などを刻設した状態の正面図である。 本発明である既存タイルの落下防止工法の図4におけるB−B線断面図である。
符号の説明
1・・・・躯体コンクリート 2・・・・モルタル層
3・・・・目地モルタル 4・・・・タイル
4A・・・・浮きタイル 4B・・・・健全タイル
a・・・・切り込み溝 b・・・・タイルの木口面

Claims (1)

  1. 既設建築物の外壁等のタイル壁においてタイルを連結している目地交点、つまり、いも目地ではタイル4枚、うま目地ではタイル3枚の交点を中心に縦または横方向の目地材に躯体コンクリート層に15mm以上到達する切り込み溝を入れ、タイル4枚または3枚のタイルの木口部分を露出させ、上記切り込み溝に接着剤を充填し、躯体コンクリートとタイルを接着剤の接着力で結束させてタイルの剥落を防止することを特徴とする既存タイルの落下防止工法。
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