JP2009001978A - 建築用開閉装置におけるパネル体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーヘッド式のようにパネル体同士が揺動自在に連結されるドア体を備えた開閉装置において、断熱性の向上を図る。
【解決手段】隣接するパネル体3同士を、隣接部に板厚方向一方に設けた丁番13を用いて連結し、パネル体3同士が屈曲する屈曲姿勢と直線状となる直線姿勢とに揺動変姿自在とする一方、対向する板厚面となる上、下側端面部材10、11に、パネル体3同士の直線姿勢で板厚方向に係合する係合突部10cと係合凹部11cとを形成し、前記係合突部10cの板厚方向他方側面である小径円弧面10eに気密シート15を設け、パネル体の直線姿勢で、係合凹部11cが気密シート15を弾圧状に押圧し、係合突部10cを板厚方向一方側に押圧する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、工場や倉庫等の開口部に設けられる建築用開閉装置におけるパネル体構造の技術分野に属するものである。
一般に、建築用開閉装置のなかには、所定板厚を有した複数のパネル体を開閉方向に連結したドア体が、直線部と湾曲部とを備えたガイドレールを移動自在に走行するよう構成したものがあり、この場合に、ドア体は、開閉方向に隣接するパネル体同士を板厚方向一方に設けた揺動支軸により連結し、ガイドレール湾曲部を走行(移動)する場合では互いに屈曲(揺動)する屈曲姿勢となり、ガイドレール直線部を走行する場合では互いに直線状となる直線姿勢となるように構成されている。このように構成されるドア体は、隣接するパネル体同士は、直線姿勢となったときに板厚方向に位置ズレを生じないための構成が必要となるとともに、隣接パネル体同士が揺動姿勢から直線姿勢に変姿する場合に、板厚面同士の板厚方向他方(揺動支軸配設部の反対側)側部位のあいだが離間する状態から近接対向(当接)する状態となるため、該部位に指を挟まれる惧れがあり、これを防止するための構成が必要となる。
このような要求を解決する構成の一つとして、隣接するパネル体の板厚方向一方に揺動支軸を設けるとともに、隣接する板厚面のうち、一方のパネル体の板厚面の板厚方向中間部に、他方のパネル体側に突出する山形面を備えた係合突部を形成する一方、他方のパネル体の板厚面の板厚方向中間部に、前記係合突部が係合する係合凹部を形成して、係合凹部における板厚方向他方の山形面が係合突部の突面に沿って揺動するように構成することで板厚方向の位置ズレの防止を図るとともに、板厚方向他方側における係合凹部の端縁部と係合突部の突出基端縁部とのあいだに指挟みを生じない隙間を形成する構成として、パネル体同士がガイドレール湾曲部を移動する屈曲姿勢では、係合突部が外部に露出して指が板厚面の奥側に入り込むのを防止し、パネル体同士が直線状となる直線姿勢では、係合凹部の前記端縁部と係合突部の突出基端縁部とのあいだの隙間により指挟みが生じないようにしたものが提唱されている。
特許公報第2868253号
一方、このような開閉装置において、ドア体の内外を断熱するようドア体に断熱機能を付与することがあり、この場合では、隣接するパネル体同士の気密性が強く要求される。ところで、前記従来のもののように、揺動支軸を支点として係合凹部と係合突部とが嵌合状の係合をする場合、該揺動作動を円滑、かつ、確実にするため、係合突部と係合凹部との板厚方向のあいだに所定の隙間が必要となり、該隙間は、パネル体同士の直線姿勢で係合突部と係合凹部との板厚方向両側の山形面同士のあいだに形成される。このような隙間は、ドア体のガタつきの要因となるばかりでなく、ドア体により閉鎖された空間の内外における断熱性能を低下させることになるため、前記従来のものでは、係合突部の板厚方向他方の山形面に封止部材を設けているが、該封止部材は、板厚方向他方側の隙間を封止するのみであるので、ガタつき対策に対してだけでなく、断熱対策に対しても充分な効果を発揮することが難しく、このような構成のパネル体に断熱材を介装して断熱仕様としたとしても、連結部における断熱性が劣るため、このままの構成を断熱ドア装置として採用することはできず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、所定板厚を有した複数のパネル体を開閉方向に連結したドア体が、直線部と湾曲部とを備えたガイドレールを移動自在に走行する建築用開閉装置において、隣接するパネル体同士を、隣接部に板厚方向一方に設けた揺動支軸を介して連結し、パネル体同士が屈曲する屈曲姿勢と直線状となる直線姿勢とに揺動変姿自在とする一方、隣接するパネル体の板厚面同士に、前記直線姿勢で板厚方向に係合する山形面を備えた係合突部と係合凹部とをそれぞれ形成するにあたり、前記係合突部の板厚方向他方側の山形面に気密シートを設けて、パネル体の直線姿勢で、係合凹部が気密シートを押圧し、係合突部を板厚方向一方側に押圧するように構成した建築用開閉装置におけるパネル体構造である。
請求項2の発明は、係合突部の板厚方向他方側の山形面は、揺動支軸を中心とする円弧面で形成されるものとし、該円弧面の頂部側の部位は、円弧面より揺動支軸側に偏寄する偏寄面に形成され、気密シートは円弧面から偏寄面にわたって設けられている請求項1に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造である。
請求項3の発明は、係合突部と係合凹部との係合は、少なくとも板厚方向において揺動支軸対向部位に達するように構成されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造である。
請求項4の発明は、気密シートは、弾性を有し、係合突部と係合凹部とのあいだに形成される板厚方向の隙間よりも厚いシート厚に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造である。
請求項1の発明とすることにより、各パネル体の直線姿勢において、板厚方向における気密性が高められて高断熱性のドア体となるうえ、ガタつきを低減できる。
請求項2の発明とすることにより、気密シートの剥離を防止できて、耐久性の向上が図れる。
請求項3の発明とすることにより、係合凹部による係合突部を板厚方向一方側に押圧する作動が確実になる。
請求項4の発明とすることにより、ドア体の断熱効果、ガタつき防止効果を一層向上できる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はオーバーヘッド式の建築用開閉装置であって、該建築用開閉装置1を構成するドア体(開閉体)2は、後述するように、複数枚の左右方向長尺状のパネル体3を、ドア体2の開閉方向に揺動自在(屈曲自在)に連結することにより構成されており、各パネル体3の左右両側部にはそれぞれガイドローラ3aが設けられている。そして、躯体開口部には左右一対のガイドレール4が設けられているが、各ガイドレール4は、開口部側部に立設される直線状の垂直レール4a(本発明の直線部に相当する)と、開口部奥側の天井部に設けられる直線状の水平レール4b(本発明の直線部に相当する)と、これら各レール4a、4bのあいだを連結する湾曲状のR状レール4c(本発明の湾曲部に相当する)とを備えて構成されている。前記ガイドレール4の各レール4a、4b、4cには連通状のガイド溝4dが形成されており、該ガイド溝4dに、前記各パネル体3のガイドローラ3aが移動自在に嵌合するように構成されている。
5は、開口部上方に回転自在に支持される回転軸であって、該回転軸5の左右両端部には一対のワイヤドラム5aが回転軸5と一体回転する状態で外嵌固定されており、これらワイヤドラム5aに巻装されるワイヤ5bの遊端は、ドア体2を構成する各パネル体3のうち、最下端に位置する最下端パネル体3bに連結されている。そして、回転軸5が正逆回転することに伴いワイヤドラム5aが回転すると、ワイヤドラム5aからワイヤ5bが巻き出し、巻き戻しされ、これによって、ドア体2は、ガイドレール4に案内される状態で移動して、垂直レール4aに位置して開口部を閉鎖する全閉姿勢と、水平レール4bに位置して開口部を開放する全開姿勢とのあいだを移動するように構成されており、該開閉移動の過程で、ドア体2がガイドレール4のR状レール4cを移動する場合では、隣接するパネル体3同士が適宜揺動角度を存して揺動し、互いに屈曲する屈曲姿勢となり、垂直レール4a、水平レール4bを移動する場合では、隣接するパネル体3同士が直線状に連結する直線姿勢となるように構成されている。
一方、前記回転軸5は、開口部上方の躯体に複数固定された支持ブラケット6に回転自在に軸承されており、回転軸5と支持ブラケット6とのあいだには左右一対のバランス弾機7が介装されている。これらバランス弾機7は、回転軸5がドア体2を閉鎖する方向に回転することにより蓄勢力が付与されるように設定されており、該蓄勢力は、ドア体2の開閉作動の過程で、ワイヤ5bに作用するドア体2の荷重にバランスするように設定されている。そして、ドア体2は、手動による開閉操作がなされることに伴い回転軸5が正逆回転するように構成されるが、閉鎖操作ではドア体2の自重に基づく閉鎖作動となって軽快な閉鎖操作がなされ、開放操作ではドア体2の閉鎖作動において蓄勢されたバランス弾機7の蓄勢力により軽快な開放操作がなされるように構成されている。
そして、本実施の形態のドア体2は断熱機能が付与されたものに構成されており、各パネル体3には本発明が実施された断熱構成が実施されている。
ここで、各パネル体3の構成について説明するにあたり、パネル体3は、ガイドレール4の垂直レール4a、水平レール4b、R状レール4cの各部位の案内状態に対応して姿勢を変化するが、図3に示すパネル体3の姿勢を基準として説明する。
前記パネル体3は、金属製板材で構成される表裏一対(板厚方向一対)の面板8、9を備えて構成されており、各面板8、9の上下縁部は、熱伝導率の低い樹脂材により構成される上下一対の上、下側端面部材10、11によりそれぞれ連結されるように構成されている。そして、これら各面板8、9、上、下側端面部材10、11とで囲繞された部位には高断熱性の樹脂材で構成された断熱材12が介装(充填)されており、これによって、各パネル体3の高い断熱性を確保するように構成されている。
前記表面板8の上端縁部は、裏面板9側、かつ、上方に向けて傾斜状に折曲する退避片8aが形成され、該退避片8aの先端に、裏面板9側に向けて折曲する上側折曲片8bが形成されており、該上側折曲片8bは、パネル体3の裏面板側に偏寄した部位に設けられるように構成されている。また、表面板8の下端縁部には、裏面板9側に向けて折曲する下側折曲片8cが形成されている。
一方、裏面板9の上下端縁部には、表面板8側に向けて折曲する上、下側折曲片9a、9bがそれぞれ形成されている。
そして、隣接するパネル体3の互いに対向する面であり、本発明の板厚面を構成する上、下側端面部材10、11のうち、上側端面部材10は、表裏方向両端部に位置し、それぞれ板厚方向外方(各面板8、9側)に向けて開口する凹溝状の面板固定部10a、10bが形成されており、これら面板固定部10a、10bに、表面板上側折曲片8bと、裏面板上側折曲片9aとがそれぞれ嵌合係止するように構成されている。さらに、上側端面部材10には、面板固定部10a、10bのあいだに位置し、上方に向けて突出することでパネル体3の板厚方向を向く山形面を備えた係合突部10cが形成されている。
前記下側端面部材11は、表裏方向両端部に位置し、それぞれ板厚方向外方(各面板8、9側)に向けて開口する凹溝状の面板固定部11a、11bが形成されており、これら面板固定部11a、11bに、表面板下側折曲片8cと、裏面板下側折曲片9bとがそれぞれ嵌合係止するように構成されている。さらに、下側端面部材11には、面板固定部11a、11bのあいだに位置し、上方に向けて凹陥状とすることでパネル体3の板厚方向を向く山形面を備えた係合凹部11cが形成されているが、該係合凹部11cは、後述するように、上側端面部材10に形成された係合突部10cを遊嵌状に内嵌するように構成されている。
このように構成された各パネル体3は、一対のパネル体3を上下方向に隣接させ、左右方向複数箇所において丁番13により連結するが、これら丁番13は、上下一対の取り付け片13aと、揺動支軸となる枢支ピン13bとを備えて構成されている。そして、各丁番13の一対の取り付け片13aを、上下のパネル体3の裏面板9にそれぞれ固定することにより、隣接パネル体3同士は、パネル体3の板厚方向一方において、パネル体3の隣接部(あいだ)に枢支ピン13bが位置する状態で連結されるように設定されている。これによって、隣接するパネル体3同士は枢支ピン13bを揺動支点として揺動し、屈曲姿勢では、表面板8同士のあいだが互いに離間して、下側に位置するパネル体3の上側端面部材10の係合突部10cが外部に露出し、直線姿勢では、係合突部10cが係合凹部11cに嵌合して板厚方向の係合がなされて位置ズレが防止された状態となるように構成されている。
ここで、隣接パネル体3同士の直線姿勢において、裏面板9側の下側端面部材11の面板固定部11bと上側端面部材10の面板固定部10bとは、上下方向に並列する位置関係となっており、これらのあいだに形成される空隙部に、前記丁番13の枢支ピン13bの半部が遊嵌するように設定されている。また、表面板8側の下側端面部材11の面板固定部11aと上側端面部材10の面板固定部10aとは、下側端面部材面板固定部11aが表面板8側に位置する状態で板厚方向に並列する位置関係となっており、下側端面部材面板固定部11aの下方に表面板8の傾斜片8aが対向しており、これらのあいだの上下方向所定長さに設定された空隙部Hにより、指挟みが防止されるように設定されている。さらに、これら面板固定部11a、10aとは、枢支ピン13bの配設位置よりも下方に位置するように形成されており、これによって、係合突部10cと係合凹部11cとの表面板8側における係合は、板厚方向を基準として枢支ピン13b配設位置よりも下方位置となるように設定されている。
さらに、上側端面部材10の係合突部10cにおいて、板厚方向一方となる枢支ピン13b側(裏面板9に対向する側)の突部裏面側山形面10dは、所定の傾斜角度を存した直線状に形成されている。そして、係合突部10cの板厚方向他方となる表面板8側の突部表面側の山形面は、突出基端側部位においては枢支ピン13bを中心とする所定の外径R1を有した小径円弧面10eに形成されており、該小径円弧面10eの頂部側部位(突出先端側部位)においては、前記小径円弧面10eに沿う軌跡よりも枢支ピン13b側(内径側)に偏寄する偏寄面10fに形成されている。さらに、偏寄面10fの先端側となる頂部には、前記小径円弧面10eの軌跡に達するべく外径側に突出する突部10gが形成されており、該突部10gの突出端部が、枢支ピン13b側の突部裏面側山形面10dと一体化する形状となっている。また、円弧面10eの基端側部位には、外方(表面板8側)が開口する蟻溝状の取り付け凹部10hが形成されており、該取り付け凹部10hには、舌片14aを備えた封止体14の基端部を抜け止め状に内嵌するように構成されている。
また、下側端面部材11の係合凹部11cにおいて、板厚方向一方側である裏面板9側は、前記突部裏面側山形面10dと同様の傾斜角度を存した直線状の凹部裏面側山形面11dに形成されている。一方、係合凹部11cの板厚方向他方となる表面板8側には、枢支ピン13bを中心とし、小径円弧面10eの外径R1よりも大径となる内径R2(R2>R1)を有した大径円弧面11eに形成されている。さらに、大径円弧面11eの基端側部位には、前記封止体14の舌片14aが嵌入する段差状凹部11fが形成されている。ここで、前記段差状凹部11fの下側側片を構成する面板固定部11aは、裏面板9側となる内側面11gの枢支ピン13bからの距離が、大径円弧面11eにおける径R2よりも僅かに大径となるように設定されている。
そして、パネル体3同士の揺動は、大径円弧面11eが、小径円弧面10eに沿ってなされることになるが、前述したように、小径円弧面10eの外径R1は大径円弧面11eの内径R2よりも小さく設定されてクリアランス(間隙)が形成されいるとともに、突部裏面側山形面10dと凹部裏面側山形面11dとのあいだにもクリアランスが形成されるように設定されており、これによって、揺動作動が円滑、かつ、確実になされるように構成されている。ここで、パネル体3同士の直線姿勢において、前記係合突部10cと係合凹部11cとのあいだの板厚方向を向くクリアランスは、小径円弧面10eと大径円弧面11eとのあいだの第一クリアランスC1と、突部裏面側山形面10dと凹部裏面側山形面11dとのあいだの第二クリアランスC2とに設定されている。尚、前記第二クリアランスC2は第一クリアランスC1よりも小さく(C1>C2)設定されている。因みに、偏寄面10fと大径円弧面11eとのあいだのクリアランスは、前記第一クリアランスC1よりも大きくなっている。
そして、係合突部10cの小径円弧面10eから偏寄面10fに至る部位には、弾性変形が自在なシート状の気密材である気密シート15が貼着等の一体化手段により左右方向全長にわたって設けられているが、気密シート15の上側縁部は、係合突部10cの頂部(上端部)となる突部10gの基端部に突き当てられるように配設されている。前記気密シート15のシート厚Sは、前記係合突部10cと係合凹部11cとのあいだの板厚方向のクリアランスである前記第一、第二クリアランスC1、C2の和よりも厚く(S>(C1+C2))なるように設定されている。これによって、パネル体3同士が直線姿勢に変姿した場合に、気密シート15が大径円弧面11eにより弾圧状に押圧され、係合突部10cと係合凹部11cとのあいだの表面板8側の第一クリアランスC1が封止されるとともに、大径円弧面11eの弾圧力を受けた小径円弧面10e(係合突部10c)は、丁番13の遊びに基づき、該枢支ピン13bを支点として裏面板9側(板厚方向一方側)に押しやられ(変位し)て、裏面板9側の突部裏面側山形面10dと凹部裏面側山形面11dとのあいだの第二クリアランスC2を封止するように設定されている。
また、開口部の左右両側部を構成する躯体左右縁部には、L字形に形成された取り付け片16の一方の脚片16aが固定されており、該取り付け片16の他方の脚片16bに、前記ガイドレール4が固定されている一方、各パネル体3は、裏面板9側にガイドローラ3aが軸承されており、ガイドローラ3aをガイドレール4のガイド溝4dに嵌合させることにより、各パネル体3は、表面板8側の左右両端部が躯体左右縁部にそれぞれ近接対向するとともに、表面板8側が開口部の上部を構成する躯体上縁部(まぐさ部)に近接対向するように構成されている。
これに対し、躯体左右縁部には、各パネル体3の左右両端部とのあいだを封止するゴム質弾性材で構成された舌片状の第一封止部材17と円筒状の第二封止部材18とが左右に並列する状態で上下方向全長にわたって設けられており、さらに、躯体上縁部には、前記ゴム質弾性材で構成された前記第一、第二封止部材17、18と同様のものが上下方向に並列する状態で左右方向全長にわたって設けられている。
一方、各パネル体3の左右両端部には、断熱材12を覆うとともにガイドローラ3aを取り付けるべく金属製の框部材3dが表裏面板8、9を連結する状態で設けられるが、表面板8の左右両端部には框部材3dとのあいだに介装される状態で樹脂製の端部材19が上下方向に長く設けられていて、表裏面板8、9間の断熱をするように構成されている。尚、前記端部材19は、図6に示すように、躯体左右側縁部の第二封止部材18に対向する状態で設けられており、表面板8に形成された空隙部Hの左右端部位を塞ぎ、封止性を向上する効果も得られるように構成されている。また、ドア体2の全閉姿勢で最上位に位置する最上端パネル体3cの上縁部には、図7に示すように、樹脂製の上端部材20が左右方向全長にわたって設けられており(図7参照)、ドア体2の断熱効果をさらに高めることができるとともに、表面板8側における確実な封止ができるように構成されている。
さらに、前記端部材19により塞がれた各パネル体3の空隙部Hには、それぞれ樹脂製の緩衝材21が設けられており、断熱性能の向上、そして、表面板8側における封止が一層確実になるように構成されている。これらの構成により、ドア体2と躯体開口部とのあいだの封止性が高められ、ドア体2の断熱機能を有効に発揮できるように構成されている。
つぎに、各パネル体3同士の揺動作動における封止性について説明する。
各パネル体3同士の直線姿勢では、図4に示すように、係合凹部11cの段差状凹部11fに封止体14の舌片14aの先端部が干渉し、大径円弧面11eが気密シート15の外面に弾圧状に当接(圧接)した状態となっており、この状態では、係合凹部11cの大径円弧面11eが気密シート15に弾圧し、大径円弧面11eと小径円弧面10eとのあいだが封止されるとともに、大径円弧面11eが係合突部10cの小径円弧面10eを裏面板9側に押しやることで、突部裏面側山形面10dが凹部裏面側山形面11d側に変位して密接状態となり、ドア体2により仕切られた空間の内外における封止が確実になされて、高い断熱性能を発揮できるとともに、係合突部10cと係合凹部11cとが密接状態となって、ガタつきが生じないように構成されている。
このものにおいて、直線姿勢から屈曲姿勢に変姿する場合では、小径円弧面10eに設けられた気密シート15の外周面を、大径円弧面11eの内周面が摺動する状態で変姿(図5(C)、(B)参照)するように設定されている。このとき、大径円弧面11eよりも僅かに大径に設定される係合凹部11cの内側面11gは、気密シート15の外周面に干渉しないように寸法設定されており、内側面11gが揺動変姿の過程で気密シート15の下端縁を擦ってしまうようなことはなく、気密シート15の下端縁の剥離が防止されるように設定されている。そして、大径円弧面11eの内周面と気密シート15外周面との摺接は、小径円弧面10eよりも小径な傾斜面に設定された偏寄面10fの対向部位に至ることで離間状態となるように設定され、大径円弧面11eが気密シート15の上縁部に干渉することがないように構成されている。
尚、本実施の形態では、各パネル体3同士は、内側面11gが偏寄面10f対向部位に達する状態で屈曲姿勢における最大屈曲角度となる(図5(A)参照)ように構成されている。ここで、各パネル体3同士の最大屈曲角度は、R状レール4cの曲率、各パネル体3の上下方向長さにより決定されるが、本実施の形態では、図5(A)に示すように、係合凹部11cの内側面11gが係合突部10cの突部10gを越えない角度となるように設定されており、これによって、係合突部10cと係合凹部11cとのあいだに指が入り込むようなことを確実に防止できるように構成されている。
これに対し、前記屈曲姿勢から直線姿勢に変姿する場合では、枢支ピン13bを支点として揺動することに伴い、係合凹部11cの大径円弧面11eが気密シート15に対して離間する状態から気密シート15の外面に当接し、この状態からは、大径円弧面11eの内周面が気密シート15の外周面を摺動しながら揺動し、これによって、揺動変姿する過程で、指がパネル体3間の奥側に入り込むのを防止できるように設定されている。そして、直線姿勢に近付くに従い、大径円弧面11eの基端部が枢支ピン13bに対して表裏方向対向部位に近付き、気密シート15に対する弾圧力がそのまま水平方向を向く力となり、係合突部10cを裏面板9側に押しやる作動が確実になるように構成されている。そして、このものでは、気密シート15の上端縁が偏寄面10fに貼着されている一方、大径円弧面11eの内周面が気密シート15に摺動する範囲は、偏寄面10fよりも下方の小径円弧面10e対向部位となっているので、気密シート15の上端縁に大径円弧面11eが干渉することがなく、気密シート15の上端縁が剥離してしまうのを防止できるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、複数のパネル体3を揺動自在に連結したドア体2を、R状レール4cを備えたガイドレール4を移動自在に案内することで、開口部を開閉するよう構成されたオーバーヘッド式の建築用開閉装置1において、各パネル体3同士の連結は、上、下側端面部材10、11に形成される係合突部10cと係合凹部11cとの係合により、板厚方向のガタつき防止がなされるとともに、パネル体3のあいだに指が挟まれるのを防止することができるが、このものでは、各パネル体3に断熱材12を介装するとともに、係合突部10cと係合凹部11cとのあいだに気密シート15、および、封止体14を設けることにより、断熱機能を備えた開閉装置1となっている。この場合に、係合突部10cと係合凹部11cとのあいだの表面板8側の気密シート15は、係合凹部11cの大径円弧面11eにより弾圧状に押圧されており、大径円弧面11eが気密シート15を介して係合突部10cの小径円弧面10eを押圧して、突部裏面側山形面10dを凹部裏面側山形面11d側に変位させるので、気密シート15を介装することにより、係合突部10cと係合凹部11cとのあいだの表面板8側の第一クリアランスC1ばかりでなく、裏面板9側の第二クリアランスC2をも封止することができる。これによって、各パネル体3の直線姿勢において、ドア体2の板厚方向における気密性が高められて、高断熱性のドア体2とすることができるうえ、ドア体2のガタつきを低減することができる。
しかも、このものでは、係合突部10cに設けられた気密シート15を係合凹部11cの大径円弧面11eにより弾圧状に押圧して、係合突部10cを第二クリアランスC2分だけ板厚方向に変位させる構成であるため、大径円弧面11eが気密シート15に対して強く摺接することになるが、気密シート15は、小径円弧面10eよりもさらに小径となる偏寄面10fにわたって設けられ、気密シート15の上端縁部が係合凹部11cに摺動されることがなく、もって、気密シート15が係合突部10cから剥離するのが防止され、気密シート15の耐久性が向上して信頼性の高いドア体2とすることができる。
さらに、このものにおいて、各パネル体3の直線姿勢において、大径円弧面11eの下端縁は、枢支ピン13bによる揺動支点位置よりも下方に位置し、大径円弧面11e下端部による気密シート15に対する弾圧力が裏面板9側に向けて作用することになり、係合突部10cを裏面板9側に押圧する作動を一層確実にできる。
そのうえ、このものにおいて、気密シート15は弾性を備え、しかもシート厚Sが係合突部10cと係合凹部11cとのあいだに形成される隙間よりも厚く設定されているので、各パネル体3の直線姿勢で前記隙間を閉塞するのが確実になって、ドア体2の断熱効果、ガタつき防止効果を一層顕著に発揮できる。
建築用開閉装置の一部を切り欠いた背面図である。 建築用開閉装置の一部を切り欠いた側面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれパネル体の背面図、図3(A)におけるX−X断面図である。 パネル体同士の直線姿勢を説明する要部拡大正面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれパネル体同士の屈曲姿勢を説明する要部拡大側面図である。 建築用開閉装置の一部平面図である。 建築用開閉装置の上部における一部側面図である。
符号の説明
1 建築用開閉装置
2 ドア体
3 パネル体
4 ガイドレール
5 回転軸
7 バランス弾機
8 表面板
9 裏面板
10 上側端面部材
10e 小径円弧面
10f 偏寄面
11 下側端面部材
11e 大径円弧面
12 断熱材
13 丁番
15 気密シート
17 第一封止部材

Claims (4)

  1. 所定板厚を有した複数のパネル体を開閉方向に連結したドア体が、直線部と湾曲部とを備えたガイドレールを移動自在に走行する建築用開閉装置において、隣接するパネル体同士を、隣接部に板厚方向一方に設けた揺動支軸を介して連結し、パネル体同士が屈曲する屈曲姿勢と直線状となる直線姿勢とに揺動変姿自在とする一方、隣接するパネル体の板厚面同士に、前記直線姿勢で板厚方向に係合する山形面を備えた係合突部と係合凹部とをそれぞれ形成するにあたり、前記係合突部の板厚方向他方側の山形面に気密シートを設けて、パネル体の直線姿勢で、係合凹部が気密シートを押圧し、係合突部を板厚方向一方側に押圧するように構成した建築用開閉装置におけるパネル体構造。
  2. 係合突部の板厚方向他方側の山形面は、揺動支軸を中心とする円弧面で形成されるものとし、該円弧面の頂部側の部位は、円弧面より揺動支軸側に偏寄する偏寄面に形成され、気密シートは円弧面から偏寄面にわたって設けられている請求項1に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造。
  3. 係合突部と係合凹部との係合は、少なくとも板厚方向において揺動支軸対向部位に達するように構成されている請求項1または2に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造。
  4. 気密シートは、弾性を有し、係合突部と係合凹部とのあいだに形成される板厚方向の隙間よりも厚いシート厚に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用開閉装置におけるパネル体構造。
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