JP2009001543A - 5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩 - Google Patents

5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩 Download PDF

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Abstract

【課題】呼吸器の処置のために吸入投与した場合にも気管支拡張、口渇等の副作用を生じることがない、新規なムスカリンM3受容体拮抗薬の提供。
【解決手段】5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩。該化合物またはそれらの誘導体を有効量含む医薬組成物。該医薬品は、気管支収縮、末梢気道閉塞、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性/急性気管支炎、喘息、気管支拡張症等からなる疾患、障害、および病態の治療に有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩、ならびに前記化合物の調製方法、前記化合物の調製で使用される中間体、前記化合物を含有する組成物、および前記化合物の使用に関する。
本発明はまた、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩の水和物、溶媒和物、および多形体を包含する5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩の誘導体に関する。
コリン作動性ムスカリン受容体は、Gタンパク質共役受容体スーパーファミリーのメンバーであり、さらに5種のサブタイプ、M〜Mに分けられる。ムスカリン受容体のサブタイプは、身体内で広く差動的に発現される。遺伝子は、5種のサブタイプすべてに関してクローン化されており、これらのうちM、M、およびM受容体は、動物およびヒトの組織において広く薬理学的に特性決定されている。M受容体は、脳(皮質および海馬)、腺において、ならびに交感神経および副交感神経の神経節において発現される。M受容体は、心臓、菱脳、平滑筋において、および自律神経系のシナプスにおいて発現される。M受容体は、脳、腺、および平滑筋において発現される。気道では、M受容体の刺激は気管支収縮をまねく気道平滑筋の収縮を誘発するが、唾液腺では、M受容体刺激は、唾液分泌亢進をまねく流動性および粘液分泌を増加させる。平滑筋上で発現されるM受容体は収縮促進性(pro−contractile)があると理解されているが、シナプス前M受容体は、副交感神経からのアセチルコリン放出を調節する。心臓内で発現されるM受容体の刺激は、徐脈を生じる。
短時間および長時間作用性のムスカリン拮抗薬は、喘息およびCOPDの処置に使用され、これらには、短時間作用性薬剤のAtrovent(登録商標)(臭化イプラトロピウム)およびOxivent(登録商標)(臭化オキシトロピウム)、ならびに長時間作用性薬剤のSpiriva(登録商標)(臭化チオトロピウム)が挙げられる。これらの化合物は、吸入投与後に気管支拡張を生じる。肺活量測定値の向上に加えて、慢性閉塞性肺疾患(COPD)での抗ムスカリンの使用は、健康状態および生活の質の点数の向上に関連する。
身体におけるムスカリン受容体の広範な分布の結果、ムスカリン拮抗薬への顕著な全身的暴露には、口渇、便秘、散瞳、尿閉(すべてM受容体の遮断によって主に媒介される)、頻脈(M受容体の遮断によって媒介される)などの結果が伴う。現在臨床的に使用される非選択性ムスカリン拮抗薬を治療量吸入投与した後によく報告される副作用は、口渇であり、これは軽度としてしか報告されていないが、投与する吸入薬剤の用量を制限するものである。
したがって、例えば、効果、薬物動態、または作用持続時間の点で適切な薬理学的プロフィールを有する改良されたM受容体拮抗薬が依然として必要とされている。
この状況において、本発明は、新規なM受容体拮抗薬に関する。吸入経路による投与に適した薬理学的プロフィールを有するM受容体拮抗薬が必要とされている。
本発明は、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩、およびその誘導体に関する。
好ましくは、本発明は、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩の結晶形に関する。
好ましくは、本発明は、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩の非溶媒和結晶形に関する。
好ましくは、本発明の塩酸塩は、CuのKα線(波長=1.5406Å)を使用して測定したとき、次の2θ角で表される主要なX線回折パターンピークを特徴とするX線回折パターンを有する。
Figure 2009001543
好ましくは、本発明の塩酸塩は、CuのKα線(波長=1.5406Å)を使用して測定したとき、次の2θ角で表される主要なX線回折パターンピークを特徴とするX線回折パターンを有する。
Figure 2009001543
好ましくは、本発明の塩酸塩は、CuのKα線(波長=1.5406Å)を使用して測定したとき、次の2θ角で表される主要なX線回折パターンピークを特徴とするX線回折パターンを有する。
Figure 2009001543
今回、本発明の塩酸塩が、M媒介疾患および/または病態の治療に特に有用であるM受容体の拮抗薬であり、具体的には吸入経路で投与されたとき良好な効能を示すことが分かった。
本発明の塩酸塩は、特に、吸入経路による投与に適している。具体的には、本発明の塩酸塩は、乾燥粉末用吸入器を使用する投与用に製剤化され得る。
本発明の塩酸塩は、固体状態安定特性およびこの塩酸塩をその対応する遊離塩基より優れているようにするある種の製薬用賦形剤との適合特性を包含する特性を示す。
本発明の塩酸塩は、「Handbook of Pharmaceutical Salts,Properties,Selection and Use、Wiley−VCH刊、2002年、P.Heinrich Stahl、Camille G Wermuth著、ISBN3−906390−26−8」に開示されるものなど従来の塩調製方法に従って、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミドから調製され得る。
5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩は、溶媒和していない形態と溶媒和した形態のどちらでも存在することができる。本明細書では、「溶媒和物」という用語は、本発明の塩酸塩と化学量論量の1種または複数の薬学的に許容できる溶媒分子、例えばエタノールとを含む分子複合体の説明に使用される。「水和物」という用語は、前記溶媒が水のとき使用される。
包接化合物、薬物−宿主包接複合体などの複合体は、本発明の範囲に包含されるが、前述の溶媒和物とは対照的に、薬物および宿主は、化学量論量または非化学量論量で存在する。また、化学量論量でも非化学量論量でもよい2種以上の有機および/または無機成分を含有する薬物の複合体も包含される。得られた複合体は、イオン化されていても、部分的にイオン化されていても、イオン化されていなくてもよい。こうした複合体の概説に関しては、J Pharm Sci、64(8)、1269〜1288頁、Haleblian(1975年8月)を参照されたい。
本発明の塩酸塩の多形体および結晶形態/晶癖もまた、本発明の範囲に包含される。
「本発明の塩酸塩」という用語は、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩およびその誘導体を包含する。
本発明の塩酸塩は、有益な薬学的有効化合物であり、ムスカリン受容体が関与する、またはこの受容体の拮抗作用が特にアレルギー性および非アレルギー性の気道疾患(例えば、喘息、COPDなど)に利益を生じさせることができる多数の障害の治療および予防に、また、炎症性腸疾患、過敏性腸疾患、憩室性疾患、動揺病、胃潰瘍、腸の放射線検査、BPH(前立腺肥大症)の対症療法、NSAID誘発胃潰瘍、尿失禁(尿意切迫、尿意頻数、急迫性尿失禁、過活動膀胱、夜間多尿、および下部尿路症状を含む)、毛様体筋麻痺、散瞳、パーキンソン病など他の疾患の治療に適している。
本発明の塩酸塩を、治療および/または予防用薬剤として、動物、好ましくは哺乳動物、特にヒトに本発明に従って投与することができる。本発明の塩酸塩を、それ自体、互いの混合物で、または通常薬学上無害な賦形剤および/または添加剤に加えて、有効成分として本発明の塩酸塩を効果的な用量含有する医薬調製物の形で投与することができる。
本発明の塩酸塩は、凍結乾燥、噴霧乾燥、または蒸発乾燥して、結晶質または非晶質材料の固形プラグ(plug)、粉末、もしくはフィルムを提供することができる。マイクロ波または高周波乾燥を、この目的に使用することができる。
本発明の塩酸塩は、単独で、または他の薬物と組み合わせて投与され得、一般に、1種または複数の薬学的に許容できる賦形剤と共に製剤として投与される。本明細書では、「賦形剤」という用語は、本発明の塩酸塩以外のいずれの成分の説明にも使用される。賦形剤の選択は、大抵、特定の投与法に依存する。
本発明の塩酸塩を、血流、筋肉、または内部器官内に直接投与することができる。非経口投与に適した手段としては、静脈内、動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内、および皮下が挙げられる。非経口投与に適した装置としては、有針(顕微針を含む)注射器、無針注射器、および注入技術が挙げられる。非経口製剤は、一般に、塩、炭水化物、緩衝剤(好ましくはpHが3〜9)などの賦形剤を含有することができる水溶液であるが、いくつかの適用では、これらは、より適切には、無菌の発熱性物質を含まない水などの適切なビヒクルと共に使用する、無菌の非水溶液としてまたは乾燥形態として製剤化され得る。
例えば凍結乾燥による無菌条件下での非経口製剤の調製は、当業者に周知の標準的製薬技術を使用して容易に実施され得る。
非経口投与用製剤を、即時および/または調節放出になるように製剤化することができる。調節放出製剤としては、遅延、持続、パルス、制御、標的、および計画放出が挙げられる。したがって、本発明の塩酸塩を、有効化合物の調節放出を提供する埋込みデポ(implanted depot)として投与するために、固体、半固体、または揺変性液体として製剤化することができる。こうした製剤の例としては、薬物をコーティングしたステントおよびPGLAポリ(dl−乳酸−コグリコール酸)(PGLA)マイクロスフェアが挙げられる。
本発明の塩酸塩はまた、皮膚または粘膜に局所的に、すなわち皮膚的または経皮的に投与することもできる。この目的のための典型的な製剤としては、ゲル、ヒドロゲル、ローション、液剤、クリーム、軟膏、散布剤、包帯、フォーム、フィルム、皮膚パッチ、ウエハ、インプラント、スポンジ、ファイバ、包帯、およびマイクロエマルジョンが挙げられる。リポソームもまた使用することができる。典型的な担体としては、アルコール、水、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコールが挙げられる。浸透促進剤を組み込むことができ、例えば、J Pharm Sci、88(10)、955〜958頁、FinninおよびMorgan(1999年10月)を参照されたい。
局所投与の他の手段としては、エレクトロポレーション、イオン導入法、音波泳動法、超音波導入法、および顕微針または無針(例えば、Powderject(商標)、Bioject(商標)など)注射による送達が挙げられる。
局所投与用製剤を、即時および/または調節放出になるように製剤化することができる。調節放出製剤としては、遅延、持続、パルス、制御、標的、および計画放出が挙げられる。
本発明の塩酸塩はまた、一般に、乾燥粉末用吸入器からの乾燥粉末(単独で、例えばラクトースとの乾燥ブレンドでの混合物として、または例えばホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合した混合成分粒子として)の形で、または1,1,1,2−テトラフルオロエタンや1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの適切な噴霧剤を使用するまたは使用しない、加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザ(好ましくは細かい霧を生じる電気流体力学法を使用するアトマイザ)、もしくはネブライザからのエアロゾルスプレーとして鼻腔内にまたは吸入によって投与され得る。鼻腔内使用では、粉末は、生体接着剤、例えば、キトサンまたはシクロデキストリンを含むことができる。
加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザ、またはネブライザは、例えば、エタノール、エタノール水溶液、または有効物の分散、可溶化、もしくは拡張放出に適した代替薬剤、溶媒としての噴霧剤、およびトリオレイン酸ソルビタン、オレイン酸、オリゴ乳酸など任意の界面活性剤を含む本発明の化合物の溶液または懸濁液を含有する。
乾燥粉末または懸濁製剤での使用の前に、原薬は、吸入による送達に適した大きさに微小化する(一般に5ミクロン未満)。これは、スパイラルジェットミル法、フルイドベッドジェットミル法、ナノ粒子を形成する超臨界流体プロセス法、高圧ホモジナイズ法、スプレー乾燥法など、任意の適切な粉砕法によって実現され得る。
吸入器または注入器において使用されるカプセル(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースから作製)、ブリスター、およびカートリッジは、本発明の塩酸塩と、ラクトースやデンプンなどの適切な粉末基剤と、l−ロイシン、マンニトール、ステアリン酸マグネシウムなどの性能調節剤との粉末混合物を含有するように製剤化され得る。ラクトースは、無水でも一水和物の形態でもよく、好ましくは後者である。他の適切な賦形剤としては、デキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、ショ糖、およびトレハロースが挙げられる。
電気流体力学法を使用して細かい霧を生成するアトマイザで使用される適切な溶液製剤は、1回の操作につき本発明の塩酸塩を1μg〜20mg含有することができ、操作量は、1μl〜100μlの範囲で変動し得る。典型的な製剤は、本発明の塩酸塩、プロピレングリコール、滅菌水、エタノール、および塩化ナトリウムを含むことができる。プロピレングリコールの代わりに使用することができる代替溶媒としては、グリセロールおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
メントールやレボメントール(levomenthol)などの適切な香料、またはサッカリンやサッカリンナトリウムなどの甘味料を、吸入/鼻腔内投与のための本発明のこれらの製剤に添加することができる。
吸入/鼻腔内投与のための製剤を、例えば、PGLAを使用する即時および/または調節放出になるように製剤化することができる。調節放出製剤としては、遅延、持続、パルス、制御、標的、および計画放出が挙げられる。
乾燥粉末用吸入器およびエアロゾルの場合、用量単位は、測定量を供給するバルブによって決定される。本発明による単位は、一般に、本発明の塩酸塩を0.001mg〜10mg含有する測定用量または「パフ(puff)」を投与するように整えられる。1日当たりの全用量は、典型的には、1回量で、またはより一般には1日を通しての分割量として投与することができる、範囲0.001mg〜40mgとする。本発明の塩酸塩は、特に、吸入による投与に適している。具体的には、本発明の塩酸塩は、ラクトースを含む乾燥粉末としての製剤に適しており、したがって乾燥粉末用吸入器を使用して投与され得る。
本発明の塩酸塩を、例えば、坐薬、膣坐薬、または浣腸の形で直腸または経膣投与することができる。カカオ脂は従来の坐薬基剤であるが、必要に応じて様々な代替品を使用することができる。
直腸/膣投与のための製剤を、即時および/または調節放出になるように製剤化することができる。調節放出製剤としては、遅延、持続、パルス、制御、標的、および計画放出が挙げられる。
本発明の塩酸塩はまた、一般に、等張のpH調整した無菌生理食塩水において微細化された懸濁液または溶液の液滴の形で、眼または耳に直接投与することもできる。眼および耳への投与に適した他の製剤としては、軟膏、生分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(例えば、シリコーン)インプラント、ウエハ、レンズ、ならびにニオソームやリポソームなどの粒状または小胞状システムが挙げられる。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸などのポリマー、セルロースポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、もしくはメチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、例えばジェランガムを、塩化ベンザルコニウムなどの保存剤と一緒に組み込むことができる。こうした製剤をまた、イオン導入法によって送達することもできる。
眼/耳の投与のための製剤を、即時および/または調節放出になるように製剤化することができる。調節放出製剤としては、遅延、持続、パルス、制御、標的、または計画放出が挙げられる。
本発明の塩酸塩を、シクロデキストリン、適切なその誘導体、ポリエチレングリコール含有ポリマーなど可溶な巨大分子体と組み合わせて、前述の投与法のいずれかで使用されるこれらの溶解性、溶解速度、味覚遮蔽、生体利用能、および/または安定性を改善することができる。
薬物−シクロデキストリン複合体は、例えば、ほとんどの剤形および投与経路に一般に有用であることが分かっている。包接複合体と非包接複合体はどちらも使用することができる。薬物との直接複合体化の代わりに、シクロデキストリンを、補助添加剤として、すなわち、担体、希釈剤、または可溶化剤として使用することができる。α、β、およびγ−シクロデキストリンが、これらの目的に最も一般的に使用され、これらの例は、国際特許出願公開WO91/11172号、WO94/02518号、およびWO98/55148号に見ることができる。
例えば特定の疾患または病態を治療するために有効化合物の組合せを投与することが望ましいので、少なくとも1種が本発明の塩酸塩を含有する2種以上の医薬組成物を、組成物の同時投与に適したキットの形で好都合に組み合わせることができることは本発明の範囲に含まれる。
したがって、本発明のキットは、少なくとも1種が本発明による本発明の塩酸塩を含有する2種以上の別個の医薬組成物と、前記組成物を別個に保持するための容器、分割されたボトル、分割されたホイルパケットなどの手段とを含む。こうしたキットの例は、錠剤、カプセルなどの包装に使用されるよく知られたブリスターパックである。
本発明のキットは、特に、様々な剤形、例えば非経口剤を投与すること、別個の組成物を様々な投与間隔で投与すること、または別個の組成物を相互に用量調整することに適している。コンプライアンスを補助するのに、キットは、一般に、投与に関する説明書を含み、いわゆる記憶補助物(memory aid)を備えてもよい。
ヒトの患者への投与では、本発明の塩酸塩の1日当たりの全用量は、一般に、範囲0.001mg〜5000mgにあるが、もちろん投与様式に依存する。例えば、1日当たりの静脈内投与量は、0.001mg〜40mgしか必要とされない可能性がある。1日当たりの全用量は、1回量または分割量で投与され得、医師の裁量で本明細書に示される典型的な範囲に入らない可能性がある。
これらの用量は、体重が約65kg〜70kgの平均的なヒト対象に基づくものである。医師は、幼児や高齢者など、体重がこの範囲に入らない対象に関して用量を容易に決定することができる。
疑念を排除するために、本明細書における「治療」という言及は、治療的、姑息的、および予防的治療という言及を包含する。
本発明の別の実施形態によれば、本発明の塩酸塩またはその組成物をまた、患者に同時投与する1種または複数の追加治療剤との組合せとして使用して、(i)気管支収縮、(ii)炎症、(iii)アレルギー、(iv)組織破壊、(v)息切れ、咳などの徴候および症状を包含するがそれらだけに限らない病態生理学に関連する疾患過程の治療など、いくつかの特に望ましい治療最終結果を得ることもできる。
本明細書では、本発明の塩酸塩および1種または複数の他の治療剤に関して、「同時投与」、「同時投与された」、および「との組合せで」という用語は、以下を意味するものとし、以下を参照し、以下のことが包含される:
・治療が必要な患者に本発明の塩酸塩と治療剤とのこうした組合せを同時に投与し、その際、こうした成分は、前記患者に実質上同時に前記成分を放出する単一剤形に一緒に製剤化される、
・治療が必要な患者に本発明の塩酸塩と治療剤とのこうした組合せを実質上同時に投与し、その際、こうした成分は、個々の剤形に互いに別個に製剤化され、これらが前記患者によって実質上同時に摂取されると、前記成分は前記患者に実質上同時に放出される、
・治療が必要な患者に本発明の塩酸塩と治療剤とのこうした組合せを順次投与し、その際、こうした成分は、個々の剤形に互いに別個に製剤化され、これらが各投与間の有意な時間間隔をおいて前記患者によって連続的に摂取されると、前記成分は前記患者に実質上異なる時間に放出される、
・治療が必要な患者に本発明の塩酸塩と治療剤とのこうした組合せを順次投与し、その際、こうした成分は、制御された方法で前記成分を放出する単一剤形に一緒に製剤化されると、それらは前記患者によって同時および/または異なる時間に、同時に、連続的に、および/または重複して投与される、
ここでは、各器官は、同じまたは異なる経路によって投与され得る。
式(I)の化合物、または薬剤学的に許容できるその塩、誘導体、もしくは組成物と組み合わせて使用することができる他の治療剤の適切な例としては、
(a)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)拮抗薬、
(b)LTB、LTC、LTD、およびLTEの拮抗薬を包含するロイコトリエン拮抗薬(LTRA)、
(c)H1およびH3拮抗薬を包含するヒスタミン受容体拮抗薬、
(d)うっ血除去薬使用のためのαおよびα−アドレナリン受容体作動性血管収縮性交感神経様作用薬、
(e)短時間または長時間作用性β作動薬、
(f)PDE阻害剤、例えば、PDE3、PDE4、およびPDE5阻害剤、
(g)テオフィリン、
(h)クロモグリク酸ナトリウム、
(i)COX阻害剤、非選択的および選択的COX−1またはCOX−2阻害剤(NSAID)、
(j)経口および吸入グルココルチコステロイド、
(k)内因性炎症性要素に対して活性なモノクローナル抗体、
(l)抗腫瘍壊死因子(抗TNF−α)薬剤、
(m)VLA−4拮抗薬を包含する接着分子阻害剤、
(n)キニン−BおよびB受容体拮抗薬、
(o)免疫抑制剤、
(p)マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害剤、
(q)タキキニンNK、NK、およびNK受容体拮抗薬、
(r)エラスターゼ阻害剤、
(s)アデノシンA2a受容体作動薬、
(t)ウロキナーゼ阻害剤、
(u)ドーパミン受容体に作用する化合物、例えば、D2作動薬、
(v)NFκB経路のモジュレーター、例えば、IKK阻害剤、
(w)p38MAPキナーゼまたはsykキナーゼなどのサイトカインシグナル伝達経路のモジュレーター、
(x)粘液溶解薬または鎮咳薬として分類することができる薬剤、
(y)抗生物質、
(z)HDAC阻害剤、
(aa)PI3キナーゼ阻害剤、ならびに
(bb)CXCR2拮抗薬
が挙げられるが、それらだけに限らない。
本発明によれば、式(I)の化合物と、
− H3拮抗薬、
− β作動薬、
− PDE4阻害剤、
− ステロイド、特に副腎皮質ステロイド、
− アデノシンA2a受容体作動薬、
− p38MAPキナーゼまたはsykキナーゼなどのサイトカインシグナル伝達経路のモジュレーター、または
− LTB、LTC、LTD、およびLTEの拮抗薬を包含するロイコトリエン拮抗薬(LTRA)
との組合せが好ましい。
本発明によれば、式(I)の化合物と、
− 副腎皮質ステロイド、具体的には、プレドニゾン、プレドニゾロン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド、およびフロ酸モメタゾンを包含する全身性副作用を低減した吸入副腎皮質ステロイド、または
− 具体的には、サルブタモール、テルブタリン、バンブテロール、フェノテロール、サルメテロール、ホルモテロール、ツロブテロール、およびそれらの塩を包含するβ2作動薬
との組合せがさらに好ましい。
本明細書における治療に関するすべての言及には、治療的、姑息的、および予防的治療があることを理解されたい。以下の説明は、本発明の塩酸塩を使用することができる治療用途に関する。
本発明の塩酸塩は、M受容体と相互作用することができ、それによって、さらに以下に説明するように、塩酸塩がすべての哺乳動物の生理的性質において果たす必須役割のため、広範囲の治療用途を有する。
したがって、本発明の別の態様は、M受容体が関与する疾患、障害、および病態の治療に使用される本発明の塩酸塩またはその組成物に関する。より詳細には、本発明はまた、以下からなる群から選択される疾患、障害、および病態の治療に使用される本発明の塩酸塩に関する:
・慢性または急性の気管支収縮、慢性気管支炎、末梢気道閉塞、および肺気腫、
・すべてのタイプ、病因、または病原の閉塞性または炎症性気道疾患、具体的には、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎を包含するCOPD、COPDに関連するまたは関連しない肺気腫または呼吸困難、不可逆的進行性気道閉塞を特徴とするCOPD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、他の薬物治療の結果生じる気道反応亢進の悪化、および肺高血圧症に関連する気道疾患からなる群から選択されるメンバーである閉塞性または炎症性気道疾患、
・すべてのタイプ、病因、または病原の気管支炎、具体的には、急性気管支炎、急性喉頭気管気管支炎、アラキジン酸の気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染性の喘息性気管支炎、増殖性気管支炎、ブドウ球菌または連鎖球菌性気管支炎、および小胞性気管支炎からなる群から選択されるメンバーである気管支炎、
・すべてのタイプ、病因、または病原の喘息、具体的には、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー性喘息、アトピー性気管支IgE媒介喘息、気管支喘息、本態性喘息、真性喘息、病態生理学的障害によって引き起こされる内因性喘息、環境要因によって引き起こされる外因性喘息、未知または不顕性原因の本態性喘息、非アトピー性喘息、気管支炎性喘息、気腫性喘息、運動誘発性喘息、アレルゲン誘発性喘息、冷風誘発性喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原生動物、またはウイルス感染によって引き起こされる感染性喘息、非アレルギー性喘息、初発喘息、喘鳴幼児症候群(wheezy infant syndrome)、および細気管支炎からなる群から選択されるメンバーである喘息、
・急性肺障害、
・すべてのタイプ、病因、または病原の気管支拡張症、具体的には、円柱状気管支拡張症、嚢胞状気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症、毛細管気管支拡張症、嚢状気管支拡張症、乾性気管支拡張症、および濾胞性気管支拡張症からなる群から選択されるメンバーである気管支拡張症。
本発明のさらに別の態様はまた、M拮抗薬活性を有する薬物を製造するための本発明の塩酸塩の使用に関する。特に、本発明は、M受容体媒介疾患および/または病態、具体的には上に挙げた疾患および/または病態の治療用薬物を製造するための本発明の塩酸塩またはその誘導体の使用に関する。
結果として、本発明は、本発明の塩酸塩またはその組成物を有効量用いて、ヒトを包含する哺乳動物を治療する特に興味深い方法を提供する。より正確には、本発明は、ヒトを包含する哺乳動物においてのM受容体媒介疾患および/または病態、具体的には上に挙げた疾患および/または病態の治療のために、前記哺乳動物に本発明の塩酸塩を有効量を投与することを含む特に興味深い方法を提供する。
5−[3−(3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド塩酸塩
Figure 2009001543
5−[3−(3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド(3.5g、7.8mmol)のメタノール溶液(30ml)に、1.25MのHClメタノール溶液(6.3ml、7.8mmol)を添加した。溶液を室温で3時間撹拌し、次いで氷浴に6時間置いた。沈殿が認められなかったので、溶液を減圧下で濃縮して、いくらかの溶媒(17ml)を除去し、得られた溶液を室温で16時間撹拌して、沈殿物を得た。懸濁液をろ過し、メタノール(10ml)で洗浄し、真空オーブンで40℃で乾燥させると、5−[3−(3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド塩酸塩が白色固体2.55g(67%)として得られた。
実施例1の融点を、Perkin Elmerのダイヤモンド示差走査熱量計(Diamond Differential Scanning Calorimeter)を使用して、示差走査熱量測定法(DSC)で決定した。サンプルを50μlベント式アルミニウムパンにおいて周囲温度から300℃に20℃/分で加熱した。DSCトレースを図3に示す。融点は、218.7℃(215.3℃にて開始)の強い吸熱によって証明された。
粉末X線回折法
粉末X線回折パターンを、自動試料交換器、θ−θゴニオメータ、自動ビーム発散スリット、およびPSD Vantec−1検出器を取り付けたBruker−AXS Ltd.のD4粉末X線回折計を使用して測定した。サンプルを低バックグラウンドシリコンウェーハ標本マウント上に載置して分析準備をした。X線管を40kV/35mAで操作して、標本を、CuのKα1X線(波長=1.5406Å)で照射しながら回転させた。分析を、2°〜55°の2θ範囲にわたって0.018°ステップにつき0.2秒間の連続モード設定で作動するゴニオメータを用いて実施した。測定パターンを図1に示す。得られた粉末X線回折パターンの強度およびピーク位置(角2θ誤差は±0.1度)を、表1に示す。
Figure 2009001543
単結晶X線回折による結晶構造決定
実施例1の結晶構造を、Bruker SMART APEX単結晶X線回折計およびMoのKα線を使用して、単結晶X線回折で室温にて決定した。強度をいくつかの一連の露光から積分し(参照:SMART v5.622(コントロール)およびSAINT v6.02(集積)ソフトウェア、Bruker AXS Inc.、マディソン、ウィスコンシン州、1994年)、ここでは、各露光をωで0.3°にわたり、露光時間は30秒であり、合計データセットは、半球を超える範囲となった。データは、マルチスキャン方法を使用して、吸収に関して補正した(参照:SADABS、面積検出器データのスケーリングおよび補正のためのプログラム、G.M.Sheldrick、University of Gottingen、1997年(R.H.Blessing、Acta Cryst.、1995年、A51、33〜38頁の方法に基づく))。結晶構造は、SHELXS−97(参照:SHELXS−97、結晶構造解明のためのプログラム。G.M.Sheldrick、University of Gottingen、ドイツ、1997年、リリース97−2)を使用して、空間群P2において直接法によってうまく解明され、SHELXL−97(参照:SHELXL−97、結晶構造解明のためのプログラム。G.M.Sheldrick、University of Gottingen、ドイツ、1997年、リリース97−2)を使用して、最小二乗法によって精密化した。
実施例1の結晶構造からの粉末X線回折パターンの算出
2θ角および相対強度を、Accelrys MS Modelling(商標)の「反射粉末回析(Reflex Powder Diffraction)」モジュール[バージョン3.0]を使用して、実施例1の単結晶構造から算出した。
関連するシミュレーションパラメータは、
波長=1.5406Å(CuのKα)
偏光因子=0.5
疑似フォークトプロフィール(U=0.01、V=−0.001、W=0.002)
とした。
算出パターンは、単結晶構造に由来するので、実施例1の純粋な相のパターンを表している。実測パターンと算出パターンとの比較を図2に示し、それは大部分が単結晶構造によって表されていることを実証するものである。ピーク強度間のわずかな相違は、実測パターンの好ましい配向結果に起因する可能性がある。図2は、実施例1のPXRDパターンを示す(上:実測パターン、下:単結晶構造からの算出パターン)。
調製1:5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド
Figure 2009001543
5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリル(0.16g、0.38mmol、1当量)、t−アミルアルコール(1.8ml、12ml/g)、およびKOH(0.41g、7.26mmol、20当量)の懸濁液を、2日間80℃に加熱すると、HPLCは反応の完了を示した。反応を周囲温度に冷却し、次いで水とTBMEに分割し、水層をHCl水溶液でpH8に酸性化し、層を分離し、有機層を濃縮すると、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミドが無色のオイル0.11g(68%)として得られた。
HNMR(400MHz,CDCl)δ:1.10(s,6H)、1.22〜1.34(m,2H)、2.42〜2.55(m,2H)、3.28〜3.40(m,2H)、3.65〜3.88(m,2H)、4.70〜4.80(m,1H)、5.55〜5.70(brs,2H)、6.23〜6.36(m,2H)、6.45〜6.53(m,1H)、7.03〜7.12(m,1H)、7.19〜7.39(m,10H);LRMS ESI m/z 445[M+H]
調製2:5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリル
Figure 2009001543
メタンスルホン酸(200ml、5ml/g)に、5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリル(40g、90.8mmol、1当量)、次いでDL−メチオニン(40.6g、272mmol、3当量)を窒素大気下で周囲温度で添加し、溶液を得た。溶液を、周囲温度で3日間および30℃で1日間撹拌してから、さらにDL−メチオニン(5.42g、36mmol、0.4当量)を添加し、30℃でさらに2日間維持すると、HPLCは反応完了を示した(<5%SM)。
混合物をi−PrOAc(400ml)、次いで処理(care)水(400ml)で希釈した。層を15分間混合し、次いで分離した。有機層を1MのNaOH(400ml)、次いで水(2×200ml)で洗浄してから、MgSOで乾燥させ、減圧下で40℃で濃縮して白色固体にした。固体をトルエン(160ml、4ml/g)に約5℃で1時間再懸濁させ、次いでろ過し、冷トルエン(80ml、2ml/g)で洗浄し、真空オーブンにおいて50℃で2日間乾燥させると、5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリルが白色固体29.3g(76%)として得られた。HPLCによる分析は、面積>98%を示す。
HNMR(300MHz,CDCl)δ:0.98(s,6H)、1.35〜1.44(m,2H)、2.41〜2.52(m,2H)、3.18〜3.26(m,2H)、3.48〜3.57(m,2H)、4.65〜4.74(m,1H)、6.26〜6.29(m,1H)、6.32〜6.37(m,1H)、6.43〜6.47(m,1H)、7.12(t,J 8.2Hz,1H)、7.25〜7.44(m,10H)
調製3:5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリル
Figure 2009001543
氷浴中で冷却したN大気下で、THF(700ml)にZrCl(80.4g、0.35mol、2.1当量)を15℃より低い温度に維持しながら分割して添加し、茶色懸濁液を得た。次いで、混合物を氷/MeOH浴でさらに冷却してから、0℃より低い温度に維持しながら1時間かけてMeMgCl(THFにおいて3M、493ml、1.48mol、9当量)を添加した。Zr/グリニャール溶液に、事前に生成した5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−オキソ−2,2−ジフェニル−ペンタンニトリル(70g、0.164mol、1当量)のTHF溶液(210ml、3ml/g)を、発熱を0℃より低く制御しながらゆっくり添加した。得られた茶色懸濁液を0℃で6.5時間維持してから、Me−THF(700ml)を添加し、続いてNHCl水溶液(事前に飽和NHCl400ml+水500mlで作製)で注意深くクエンチした。分離後、有機層を水(3×350ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で40℃でEtOHに交換すると、沈殿物が最終量210ml(3ml/g)で生じた。懸濁液を周囲温度で18時間撹拌し、次いで氷浴で1時間冷却し、ろ過し、EtOH(140ml、2ml/g)で洗浄し、真空オーブンにおいて45℃で5時間乾燥させると、5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサンニトリルが白色固体43.1g(60%)として得られた。HPLCによる分析は、面積>99%を示す。
HNMR(400MHz,CDCl)δ:0.90〜1.03(m,6H)、1.31〜1.44(m,2H)、2.41〜2.56(m,2H)、3.07〜3.24(m,2H)、3.42〜3.54(m,2H)、3.77(s,3H)、4.63〜4.74(m,1H)、6.28〜6.38(m,2H)、6.48〜6.55(m,1H)、7.26〜7.49(m,11H);LRMS APCI m/z 441[M+H]
調製4:5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−オキソ−2,2−ジフェニル−ペンタンニトリル
Figure 2009001543
4−シアノ−4,4−ジフェニル酪酸(300g、1.13mol、1当量)のEtCN懸濁液(3.0L、3ml/g)に、DMAP(13.82g、0.11mol、0.1当量)、ヘミ−シュウ酸3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン(253.5g、1.13mol、1当量)、次いでWSCDI(325.2g、1.68mol、1.5当量)を室温で添加すると、わずかに発泡し、10℃発熱し、溶液に溶解した。2時間後、HPLCによって反応が完了していると見なした(アミンは検出されなかった)。2MのHCl(1.2L、4ml/g)を添加し、2相混合物を10分間撹拌してから、分離し、有機層を2MのNaOH(1.5L、5ml/g)および水(2×1.5L)で洗浄した。
溶液を濃縮して、減圧下で40℃で乾燥させ、MeOHと交換した。これを繰り返して、すべてのEtCNを除去し、得られた容量2.5L(8.33ml/g)の熱メタノール性溶液を冷却放置すると、濃厚な懸濁液が生じた。懸濁液を氷浴で2時間冷却し、次いでろ過し、MeOH(600ml、2ml/g)で洗浄し、固体を真空下で45℃で18時間乾燥させると、5−[3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−オキソ−2,2−ジフェニル−ペンタンニトリルが白色固体347g(72%)として得られた。HPLCによる分析は、面積>98%を示す。
HNMR(300MHz,d−dmso)δ:2.07〜2.16(m,2H)、2.69〜2.77(m,2H)、3.70〜3.78(m,1H)、3.72(s,3H)、3.94〜4.00(m,1H)、4.21〜4.29(m,1H)、4.42〜4.45(m,1H)、4.92〜5.00(m,1H)、6.36〜6.42(m,2H)、6.54〜6.59(m,1H)、7.16〜7.23(m,1H)、7.30〜7.40(m,2H)、7.41〜7.46(m,8H)
調製5:ヘミ−シュウ酸3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン
Figure 2009001543
適切な水素化容器に、1−ベンズヒドリル−3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン(300g、0.87mol、1当量)、Pd(OH)(炭素担持で20重量%)(60g、20重量%)、およびEtOH(6L、20ml/g)を添加した。混合物を60psiのH下に置き、48時間後に反応が完了するまで室温で撹拌した(HPLCによるSMは<5%)。
反応混合物をArbocelでろ過し、大量のEtOHで洗浄し、次いで減圧下で40℃で容量1.2L(4ml/g)に濃縮した。得られた溶液に、シュウ酸(39.11g、0.43mmol、0.5当量)を周囲温度で分割して添加すると、濃厚な懸濁液が生じ、15℃発熱し、混合物を室温で3日間撹拌放置した。
懸濁液を氷浴で2時間冷却し、次いでろ過し、EtOH(600ml、2ml/g)で洗浄し、固体を真空下で50℃で18時間乾燥させると、ヘミ−シュウ酸3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジンが白色固体165g(85%)として得られた。HPLCによる分析は、面積>96%を示す。
調製6:1−ベンズヒドリル−3−(3−メトキシフェノキシ)アゼチジン
Figure 2009001543
メタンスルホン酸1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステル(1169g、3.68mol、1当量)のEtCN溶液(2.33L、2ml/g)に、KCO(610.6g、4.42mol、1.2当量)を室温で添加した。得られたスラリーに、事前に生成した3−メトキシフェノール(548.3g、4.42mol、1.2当量)のEtCN溶液(3.50L、3ml/g)を添加し、混合物をN大気下で80℃で18時間加熱すると、反応の完了が観察された(HPLCによるメタンスルホン酸1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステルは<5%)。
周囲温度に冷却後、1MのNaOH(5.85L、5ml/g)を添加し、得られた溶液を約15分間撹拌して、分離させた。層を分割し、有機層を1MのNaOH(3.51L、3ml/g)および塩水(水5.58L中にNaCl116g、5ml/g)で洗浄した。有機層を常圧蒸留状態下に置き、溶媒を少量(2ml/g)に濃縮してMeOHに交換し、次いでMeOHを順次添加すると、4ml/gの懸濁液が得られ、EtCNはH NMRで検出されなかった。
懸濁液を0℃に3時間冷却し、次いでろ過し、MeOH(2.5L)で洗浄し、固体を真空下で50℃で18時間乾燥させると、PF1261660が白色固体944g(74%)として得られた。HPLCによる分析は、面積>99%を示す。
略語
rt=室温
Me=メチル
Ph=フェニル
SM=出発材料
h=時間
mins=分
d=日
本発明の塩酸塩のin vitro活性
抗力アッセイ
の効力を、NFATベータラクタマーゼ遺伝子でトランスフェクトしたCHO−K1細胞において決定する。ヒトムスカリンM受容体を組換え発現するCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞を、NFAT_β−Lac_Zeoプラスミドでトランスフェクトした。細胞をGlutamax−1を有するDMEMにおいて成長させ、10%FCS(牛胎児血清;Sigma F−7524)、1nMピルビン酸ナトリウム(Sigma S−8636)、NEAA(非必須アミノ酸;Invitrogen 11140−035)、および200μg/mlのZeocin(Invitrogen R250−01)を含有する25mMのHEPES(Life Technologies 32430−027)を補足した。
hM β−Lacアッセイプロトコル
5%CO含有大気中37℃で5分間、細胞と共にインキュベートされた酵素不含細胞解離溶液(Life technologies 13151−014)を使用して細胞が密集度80〜90%に達したときに、細胞をアッセイ用に採取する。分離した細胞を温めた成長培地に収集し、2000rpmで10分間遠心分離機にかけ、PBS(リン酸緩衝溶液;Life Technologies 14190−094)で洗浄し、先に記載したように再度遠心分離機にかける。細胞を、成長培地(上述した通りの組成物)において2×10細胞/mlで再懸濁する。この細胞懸濁液20μlを、384ウエルのブラッククリアボトムプレート(Greiner Bio One 781091−PFI)それぞれに添加する。使用したアッセイ緩衝液は、0.05%プルロニックF−127(Sigma 9003−11−6)および2.5%DMSOを補足したPBSである。ムスカリンM受容体シグナル伝達を、37℃/5%COで4時間細胞と共にインキュベートした80nMカルバミルコリン(Aldrich N240−9)を使用して刺激し、インキュベーション期間の最後にTecan SpectraFluorプレートリーダーを使用して監視する(λ−励起405nm、発光450nmおよび503nm)。試験する化合物を、4時間のインキュベーション期間の初めにアッセイに添加し、化合物活性をカルバミルコリン誘発シグナルの濃度依存性阻害として測定する。阻害曲線をプロットし、IC50値を4パラメータのシグモイドフィットを使用して生成し、Cheng−Prusoff補正およびアッセイのカルバミルコリンに関するK値を使用してKi値に変換する。
モルモット気管アッセイ
体重350〜450gの雄のDunkin−Hartleyモルモットを、CO濃度を増加させて選別し、続いて大静脈から放血させる。気管を喉頭から胸腔内の入口点(entry point)まで切り出し、次いで室温において新鮮な酸素化改良クレブス緩衝液(10μMプロプラノロール、10μMグアネチジン、および3μMインドメタシンを含有するクレブス)に入れた。気管筋の対側の軟骨を切り離して、気管を開く。およそ3〜5個の軟骨輪の幅の片に切断する。フォーストランスデューサに取り付けるためにこの片の一端の軟骨に綿糸を取り付け、器官槽中に組織を固定するのに綿糸の輪をもう一端に作製する。各片を、通気した温かい(37℃)改良クレブスを満たした5mlの器官槽に載置する。ポンプの流速を1.0ml/分に設定し、組織を絶え間なく洗浄する。組織を初張力1000mg下に配置する。15分および30分後に組織を再度伸張し、次いでさらに30〜45分間平衡に放置する。
組織を次のパラメータ:2分毎に10秒連発(train)、0.1ミリ秒パルス幅、10Hz、および10〜30Vの電場刺激(EFS)にかける。各組織の最大収縮応答が観察されるまで、電圧を前述の範囲内で10分毎に5Vずつ上昇させる。次いで、各組織に関して、このちょうど最大の電圧を残りの実験全体に使用する。EFSを20分間平衡にした後、ポンプを停止させ、15分後に8〜10分間(4〜5応答)にわたってコントロール読取り値を得る。次いで、化合物をボーラス用量30×Ki(ろ過結合アッセイでCHO細胞に発現したヒトM受容体にて決定)として各組織に添加し、インキュベートを2時間行う。次いで、化合物を、改良クレブスを用いた1分間の急速洗浄を使用して組織から洗浄し、残りの実験のために流れを1ml/分に回復させる。実験終了時、生存度を決定するのに、組織をヒスタミン(1μM)に暴露させる。実験中に得た読取り値を、Notocord(登録商標)ソフトウェアを使用して自動収集する。生データを、EFS応答阻害の測定値を考慮してパーセント応答に変換する。洗い流し開始後、誘発された阻害から25%回復するのに組織が要した時間を記録し、化合物の作用持続時間の尺度として使用する。組織の生存度によって、実験期間は化合物洗い流しの16時間後に制限される。化合物を一般にn=2〜5にて試験し、作用持続時間を推定する。
別法として次のモルモット気管アッセイもまた使用され得る:
雄のDunkin−Hartleyモルモット(体重350〜450g)から気管を取り外し、付着結合組織を除去した後、気管筋の対側の軟骨を切開し、気管片を3〜5個の軟骨輪の幅に整える。気管片を、5mlの組織浴において同長性(isometric)ストレインゲージと固定された組織用フックとの間に筋肉を水平にして初張力1g下で吊し、3μMインドメタシンおよび10μMグアネチジンを含有する(95%O/5%CO)クレブス液を満たした温かい槽(37℃)に浸す。組織を平行な白金線電極間(間隔約1cm)に配置する。新鮮なクレブス液(上記組成物)の1ml/分の一定な流れを、ぜん動ポンプを使用して組織浴全体に維持する。平衡期間開始から15分および30分で再度1gの張力をかけながら、組織を1時間平衡に放置する。平衡終了時、組織を次のパラメータ:10V、10Hz、0.1ミリ秒パルス幅、2分毎に10秒連発を使用して、電場刺激(EFS)にかける。各組織において、電圧応答曲線を10v〜30Vの範囲にわたって作図して(他のすべての刺激パラメータは一定に維持)、ちょうど最大な刺激を決定する。これらの刺激パラメータを使用すると、EFS応答は、1μMテトロドトキシンまたは1μMアトロピンによる遮断で確認されるように、神経媒介が100%、コリン作動性が100%である。次いで、応答が再現可能になるまで、組織を2分間隔で繰り返し刺激する。ぜん動ポンプを20分停止させた後、試験化合物を添加し、平均単収縮をコントロール応答として最後の10分間にわたって記録する。試験化合物を組織浴に添加し、各組織に単一濃度の化合物を受けさせ、2時間平衡に放置する。添加2時間後、EFS応答の阻害を記録し、同じ動物の気管片に関する一連の化合物濃度を使用して、IC50曲線を作図する。次いで、組織を急速洗浄し、クレブス液による1ml/分の灌流を回復させる。組織をさらに16時間刺激し、EFS応答の回復を記録する。16時間終了時、10μMヒスタミンを浴槽に添加して、組織の生存度を確認する。拮抗薬のちょうど最大の濃度(阻害が>70%であるが100%未満の応答を生じる試験濃度)を、IC50曲線から特定し、誘発された阻害が25%回復する時間(T25)を、この濃度を受ける組織において計算する。化合物を一般にn=2〜5にて試験して、作用持続時間を推定する。
図1は、粉末X線回折パターンの測定パターンを示す図である。 図2は、実施例1の結晶構造からの粉末X線回折パターンの実測パターン(上)と算出パターン(下)との比較を示す図である。 図3は、実施例1のDSCトレースを示す図である。

Claims (11)

  1. 5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩。
  2. 5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド塩酸塩の非溶媒和結晶形。
  3. CuのKα線(波長=1.5406Å)を使用して測定したとき、次の2θ角で表される主要なX線回折パターンピークを特徴とするX線回折パターンを有する、請求項2に記載の化合物。
    Figure 2009001543
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの誘導体を少なくとも有効量含む医薬組成物。
  5. 医薬品として使用するための、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体もしくは組成物。
  6. ・慢性または急性の気管支収縮、慢性気管支炎、末梢気道閉塞、および肺気腫、
    ・すべてのタイプ、病因、または病原の閉塞性または炎症性気道疾患、特に、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎を包含するCOPD、COPDに関連するまたは関連しない肺気腫または呼吸困難、不可逆的進行性気道閉塞を特徴とするCOPD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、他の薬物治療の結果生じる気道反応亢進の悪化、および肺高血圧症に関連する気道疾患からなる群から選択されるメンバーである閉塞性または炎症性気道疾患、
    ・すべてのタイプ、病因、または病原の気管支炎、特に、急性気管支炎、急性喉頭気管気管支炎、アラキジン酸性気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染性喘息性気管支炎、増殖性気管支炎、ブドウ球菌または連鎖球菌性気管支炎、および小胞性気管支炎からなる群から選択されるメンバーである気管支炎、
    ・すべてのタイプ、病因、または病原の喘息、特に、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー性喘息、アトピー性気管支IgE媒介喘息、気管支喘息、本態性喘息、真性喘息、病態生理学的障害によって引き起こされる内因性喘息、環境要因によって引き起こされる外因性喘息、未知または不顕性原因の本態性喘息、非アトピー性喘息、気管支炎性喘息、気腫性喘息、運動誘発性喘息、アレルゲン誘発性喘息、冷風誘発性喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原生動物、またはウイルス感染によって引き起こされる感染性喘息、非アレルギー性喘息、初発喘息、喘鳴幼児症候群、および細気管支炎からなる群から選択されるメンバーである喘息、
    ・急性肺障害、
    ・すべてのタイプ、病因、または病原の気管支拡張症、特に、円柱状気管支拡張症、嚢胞状気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症、毛細管気管支拡張症、嚢状気管支拡張症、乾性気管支拡張症、および濾胞性気管支拡張症からなる群から選択されるメンバーである気管支拡張症
    からなる群から選択される疾患、障害、および病態の治療に使用される、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体もしくは組成物。
  7. 拮抗薬活性を有する薬物の製造のための、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体もしくは組成物の使用。
  8. 請求項6に記載する群から選択される疾患、障害、および病態の治療用薬物の製造のための、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体もしくは組成物の使用。
  9. 有効量の請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体もしくは組成物でヒトを包含する哺乳動物を治療することを包含する、M拮抗薬で前記哺乳動物を治療する方法。
  10. 疾患、障害、または病態が、請求項7に記載する群から選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物またはその誘導体と、
    (a)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)拮抗薬、
    (b)LTB、LTC、LTD、およびLTEの拮抗薬を包含するロイコトリエン拮抗薬(LTRA)、
    (c)H1およびH3拮抗薬を包含するヒスタミン受容体拮抗薬、
    (d)うっ血除去薬使用のためのαおよびβ−アドレナリン受容体作動性血管収縮性交感神経様作用薬、
    (e)短時間または長時間作用性β作動薬、
    (f)PDE阻害剤、例えば、PDE3、PDE4、およびPDE5阻害剤、
    (g)テオフィリン、
    (h)クロモグリク酸ナトリウム、
    (i)COX阻害剤、非選択的および選択的COX−1またはCOX−2阻害剤(NSAID)、
    (j)経口および吸入グルココルチコステロイド、
    (k)内因性炎症性要素に対して活性なモノクローナル抗体、
    (l)抗腫瘍壊死因子(抗TNF−α)薬剤、
    (m)VLA−4拮抗薬を包含する接着分子阻害剤、
    (n)キニン−BおよびB受容体拮抗薬、
    (o)免疫抑制剤、
    (p)マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害剤、
    (q)タキキニンNK、NK、およびNK受容体拮抗薬、
    (r)エラスターゼ阻害剤、
    (s)アデノシンA2a受容体作動薬、
    (t)ウロキナーゼ阻害剤、
    (u)ドーパミン受容体に作用する化合物、例えば、D2作動薬、
    (v)NFκB経路のモジュレーター、例えば、IKK阻害剤、
    (w)p38MAPキナーゼまたはsykキナーゼなどのサイトカインシグナル伝達経路のモジュレーター、
    (x)粘液溶解薬または鎮咳薬として分類することができる薬剤、
    (y)抗生物質、
    (z)HDAC阻害剤、
    (aa)PI3キナーゼ阻害剤、ならびに
    (bb)CXCR2拮抗薬
    から選択される治療剤との組合せ。
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