JP2009001534A - ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤 - Google Patents

ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2009001534A
JP2009001534A JP2007165997A JP2007165997A JP2009001534A JP 2009001534 A JP2009001534 A JP 2009001534A JP 2007165997 A JP2007165997 A JP 2007165997A JP 2007165997 A JP2007165997 A JP 2007165997A JP 2009001534 A JP2009001534 A JP 2009001534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
general formula
reaction
compound represented
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007165997A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Mae
理之 前
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2007165997A priority Critical patent/JP2009001534A/ja
Publication of JP2009001534A publication Critical patent/JP2009001534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】有害節足動物防除効力を有する化合物及びこれを含有する有害節足動物防除剤の提供。
【解決手段】一般式(I)[式中、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子又はハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子)を表し、R4、R5及びR6は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し、Ra及びRbは水素原子を表すか、あるいは、Ra及びRbが一緒になって単結合又はメチレン基を表す。]で示される化合物。
Figure 2009001534

【選択図】なし

Description

本発明はピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤に関する。
従来より、有害節足動物の防除のために多くの有害節足動物防除剤が開発されており、特許文献1および特許文献2には有害節足動物防除効力を有するピラゾール化合物が開示されている。しかしながら、該ピラゾール化合物の防除効力は必ずしも十分ではない。
特開平2−262559 PCT国際出願WO9006678明細書パンフレット
本発明は有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者のは鋭意検討した結果、下記一般式(I)で示される化合物が有害節足動物に対して優れた効力を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、下記の一般式(I)
Figure 2009001534
[式中、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子又はハロゲン原子を表し、
4、R5及びR6は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し、
a及びRbは水素原子を表すか、あるいは、Ra及びRbが一緒になって単結合又はメチレン基を表す。]
で示される化合物(以下、本化合物と記すこともある。)、及び本化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害節足動物防除剤(以下、本防除剤と記すこともある。)を提供するものである。
本化合物を用いることにより、有害節足動物を防除することができる。
本発明において、Ra及びRbが水素原子である化合物とは、下記の一般式(I-1)
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物であり、Ra及びRbが一緒になり単結合である化合物とは、下記の一般式(I-2)
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物であり、Ra及びRbが一緒になりメチレン基である化合物とは、下記の一般式(I-3)
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物である。
本化合物には、不斉炭素原子または二重結合に由来する立体異性体または幾何異性体が存在する場合があるが、本発明には各々の異性体及び任意の比率の異性体混合物が含まれる。
本発明化合物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
一般式(I)において、R4、R5及びR6が水素原子である化合物;
一般式(I)において、R1、R2及びR3が各々独立して、水素原子又はフッ素原子である化合物;
一般式(I)において、R1及びR3が水素原子であり、R2がハロゲン原子である化合物;
一般式(I)において、R1及びR3が水素原子であり、R2がフッ素原子である化合物;
一般式(I)において、Ra及びRbが水素原子である化合物;
一般式(I)において、Ra及びRbが一緒になり単結合である化合物;
一般式(I)において、Ra及びRbが一緒になりメチレン基である化合物;

一般式(I)において、R4、R5及びR6が水素原子であり、Ra及びRbが水素原子である化合物;
一般式(I)において、R4、R5及びR6が水素原子であり、Ra及びRbが一緒になり単結合である化合物;
一般式(I)において、R4、R5及びR6が水素原子であり、Ra及びRbが一緒になりメチレン基である化合物。
次に、本化合物の製造法を説明する。
本化合物は、下記のスキームで製造することができる。
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Ra及びRbは前記と同じ意味を表す。]
本反応は一般式(II)で示される化合物とピラゾールとを塩基の存在下に反応させることにより行われる。本反応は通常溶媒中にて行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン等のエーテル類や、ジメチルホルムアミド等のアミド類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物が挙げられ、その使用量は、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。ピラゾールの使用量は、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0℃〜室温の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水と混合して有機溶媒抽出し、濃縮することにより一般式(I−1)で示される本化合物を単離することができる。単離された一般式(I−1)で示される本化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
本化合物のうち、Ra及びRbが水素原子である一般式(I−1)で示される化合物は、本化合物のうち、Ra及びRbが一緒になり単結合である一般式(I−2)で示される化合物より、下記のスキームで製造することができる。
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表す。]
本反応は一般式(I−2)で示される化合物を金属触媒の存在下、水素雰囲気下にて反応させることにより行われる。本反応は通常溶媒中にて行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、酢酸エチル等のエステル系溶媒やメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒及びその混合物が挙げられる。反応に用いられる金属触媒としてはラネーニッケル、パラジウム-炭素、白金等及び酸化白金等が挙げられる。
反応に用いられる金属触媒は、一般式(I−2)で示される化合物1モルに対して、通常5〜100モルパーセントの割合である。
該反応の反応温度は通常0℃〜室温の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物をろ過し、濃縮することにより一般式(I−1)で示される化合物を単離することができる。単離された一般式(I−1)で示される化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
本化合物のうち、Ra及びRbが一緒になりメチレン基である一般式(I−3)で示される化合物は、一般式(I−2)で示される化合物より、下記のスキームで製造することができる。
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表す。]
本反応は一般式(I−2)で示される化合物とジヨードメタンとを、ジエチル亜鉛の存在下に反応させることにより行われる。本反応は通常溶媒中にて行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン系溶媒やトルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒及びその混合物が挙げられる。
反応に用いられるジヨードメタンの使用量は、一般式(I−2)で示される本化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。ジエチル亜鉛の使用量は、一般式(I−2)で示される本化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0℃〜室温の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水と混合して有機溶媒抽出し、濃縮することにより一般式(I−3)で示される本化合物を単離することができる。単離された一般式(I−3)で示される本化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
一般式(II)で示されるのうち、Ra及びRbが一緒になり単結合である一般式(II−2)で示される化合物は、例えば、下記のスキームで製造することができる。
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表し、Xは塩素原子または臭素原子を表す。]
・一般式(3)で示される化合物 → 一般式(5)で示される化合物
本反応は、一般式(3)で示される化合物と一般式(4)で示される化合物とを、塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下に行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ、その使用量は、一般式(4)で示される化合物1モルに対して通常1〜3モルの割合である。一般式(3)で示される化合物の使用量は、一般式(4)で示される化合物1モルに対して通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常室温〜180℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水と混合して有機溶媒抽出し、濃縮することにより一般式(5)で示される化合物を単離することができる。単離された一般式(5)で示される化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
・一般式(5)で示される化合物 → 一般式(7)で示される化合物
本反応は一般式(5)で示される化合物と一般式(6)で示される化合物とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下に行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒が挙げられる。
反応に用いられる一般式(6)で示される化合物としては、例えばビニルマグネシウムクロリド、ビニルマグネシウムブロマイド、ビニルマグネシウムアイオダイド等が挙げられる。一般式(6)で示される化合物の使用量は、一般式(5)で示される化合物1モルに対して通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−78℃〜室温の範囲であり、反応時間は通常30分〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水と混合して有機溶媒抽出し、濃縮することにより一般式(7)で示される化合物を単離することができる。単離された一般式(7)で示される化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
・一般式(7)で示される化合物 → 一般式(II−2)で示される化合物
本反応は、一般式(7)で示される化合物と臭化水素酸とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下に行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒やクロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。反応に用いられる臭化水素酸の使用量は、一般式(7)で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0℃〜室温の範囲であり、反応時間は通常30分〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水と混合して有機溶媒抽出し、濃縮することにより一般式(II−2)で示される化合物を単離することができる。
一般式(II)で示されるのうち、Ra及びRbが一緒になり単結合である一般式(II−1)で示される化合物は、例えば、下記のスキームで製造することができる。
Figure 2009001534
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ意味を表し、Xは塩素原子または臭素原子を表す。]
一般式(3)で示される化合物、一般式(4)で示される化合物、一般式(6)で示される化合物、一般式(8)で示される化合物、および一般式(9)で示される化合物は、公知の化合物であるか、公知の製造法に準じて公知の化合物より製造することができる。
本化合物が効力を有する有害節足動物としては、例えば、下記有害昆虫類並びに有害ダニ類等が挙げられる。より具体的には、下記のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi),ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、チャバネアオカメムシ(Plautia stali)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus ruficornis)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Maruca testulalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等;
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等のハモグリバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類等;
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等;
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)等;
膜翅目害虫:イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマアリ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオズアリ(Pheidole noda)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)等のアリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等;
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類、コオロギ類等;
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等;
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、イースタンサブテラニアンターマイト(Reticulitermes flavipes)、ウエスタンサブテラニアンターマイト(Reticulitermes hesperus)、ダークサザンサブテラニアンターマイト(Reticulitermes virginicus)、アリッドランドサブテラニアンターマイト(Reticulitermes tibialis)、デザートサブテラニアンターマイト(Heterotermes aureus)等のサブテラニアンターマイト類、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)等のドライウッドターマイト類、ネバダダンプウッドターマイト(Zootermopsis nevadensis)等のダンプウッドターマイト類等;
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、トマトサビダニ(Aculops lycopers)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、キチマダニ(Haemaphysalis flava)、アメリカンドッグチック(Dermacentor variabilis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、ローンスターチック(Amblyomma americanum)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類等;
クモ類:カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等;
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)、トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等;
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等;
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
本防除剤は本発明化合物そのものでもよいが、通常は固体担体、液体担体及び又はガス状担体と混合し、更に必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、シャンプー剤、フロアブル剤、粉剤、水和剤、粒剤、ペースト状製剤、マイクロカプセル製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、樹脂製剤等の形態に製剤化されたものである。これらの製剤は、毒餌、蚊取り線香、電気蚊取りマット、燻煙剤、燻蒸剤、シートに加工されて、使用されることもある。
これらの製剤は、本化合物を通常0.1〜95重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末及び粒状物が挙げられる。
液体担体としては、例えば芳香族または脂肪族炭化水素類(キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、植物油(大豆油、綿実油等)、植物精油(オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等)および水などが挙げられる。
ガス状担体としては、例えばブタンガス、フロンガス、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等を挙げることができる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−t−ブチル−4−メトキシフェノールと3−t−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルが挙げられる。
毒餌剤の基材としては、例えば、穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料等が挙げられる。
シート剤の基材としては、例えば、グラビア紙、クラフト紙等の紙製基材、ナイロン繊維等の繊維の織布、不織布、混紡などの繊維基材が挙げられる。また、基材として樹脂製フィルムを用いることもできる。
水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤は、通常、約1〜75重量%の有効成分を、約0.5〜15重量%の分散剤、0.1〜10重量%の懸濁助剤(例えば保護コロイドやチクソトロピー性を付与しうる物質)、約0〜0.1重量%の補助剤(例えば消泡剤、防錆剤、安定剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防腐剤、防黴剤等)を含む水中で、微少に分散させることにより得ることができる。保護コロイドとしては、例えば、ゼラチン、カゼイン、ガム類、セルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられる。チクソトロピー性を付与しうる物質としては、例えば、ベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、キサンタンガムポリアクリル酸等が挙げられる。
このようにして製剤化された本化合物及び本防除剤は、そのままで、又は、水等に希釈して用いる。また、さらに他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等を混用又は併用することもできる。
本化合物は、有害節足動物または有害節足動物の生息場所(有害節足動物から保護すべき植物を含む)等に施用される。その際、本化合物が乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤等に製剤化されたものである場合には、通常、水等で希釈して施用される。
本化合物を有害節足動物に対して施用する場合には、本化合物の有効量又は施用量は、通常、1000m2当たりの施用量で約0.1〜1000gである。尚、本化合物を粒剤、粉剤、油剤、シート剤等のまま施用する場合には、通常、上記の有効量又は施用量となるように何ら希釈することなくそのまま施用すればよい。また、本化合物を乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤等として用いる場合には、水に希釈して施用する場合でも、上記の有効量又は施用量となるように水で希釈して施用すればよい。具体的には例えば、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤等を水で希釈して用いる場合には、本化合物の施用濃度としては、通常、約1〜10000ppmをあげることができる。
上記の有効量又は施用量は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、有害節足動物の種類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲に関わることなく増減して適宜選択することができる。
以下、本発明を製造例、製剤例、試験例等によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
なお、1H−NMRは特記しない限り、テトラメチルシランを内部標準として室温(約25℃)で測定したものを化学シフト(δ)値で示す。まず、本化合物の製造例を示す。
製造例1
Figure 2009001534
55%水素化ナトリウム(313mg、7.19mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に0℃でピラゾール(489mg、7.19mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下した。室温で30分攪拌した後、1-[4-(4-フルオロフェノキシ)-フェニル]-1-ブロモ-1-プロペン(2.0g、6.53mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)を滴下し、18時間攪拌した。その反応溶液に水を加え、水層をメチル-tert-ブチルエーテルで2回抽出した後、有機層合わせ水で2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1-{3-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]アリル}-1H-ピラゾール(以下、本化合物(1)と記す。)を黄色液体として得た(1.13g、59%)。
本化合物(1)
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):4.91 (dd, J = 1.2, 6.6 Hz, 2H), 6.25-6.32 (m, 2H), 6.54 (d, J = 16 Hz, 1H), 6.89-6.92 (m, 2H), 6.95-7.05 (m, 4H), 7.32-7.35 (m, 2H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H)
製造例2
Figure 2009001534
1-{3-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]アリル}-1H-ピラゾール(160mg、0.54mmol)の酢酸エチル溶液15mL溶液に室温で10%パラジウム炭素(11mg)を加え室温で24時間攪拌した。反応溶液をろ過し、ろ液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1-{3-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]プロピル}-1H-ピラゾール(以下、本化合物(14)と記す。)を無色液体として得た。(107mg、67%)
本化合物(14)
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):2.20 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.59 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.25 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.88-7.03 (m, 6H), 7.37 (d, J = 2.0 Hz 1H), 7.52 (d, J = 1.2 Hz 1H)
製造例3
Figure 2009001534
1-{3-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]アリル}-1H-ピラゾール(100mg、0.34mmol)の塩化メチレン溶液5mL溶液に0℃で1.0mol/Lジエチル亜鉛のヘキサン溶液(0.7mL、0.68mmol)を滴下し、5分間攪拌した。ジヨードメタン (0.08mL, 1.02mmol)を加え室温で24時間攪拌した。飽和塩化アンモニア溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1-{2-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]シクロプロピルメチル}-1H-ピラゾール(以下、本化合物(27)と記す。)を無色液体として得た。(72mg、69%)
本化合物(27)
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):1.04 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.54-1.59 (m, 1H), 1.92-1.97 (m, 1H), 4.13-4.23 (m, 2H), 6.26-6.29 (m, 1H), 6.84-7.02 (m, 8H), 7.45-7.54 (m, 2H)
次に、本化合物の製造中間体の製造例を参考製造例に示す。
参考製造例1
Figure 2009001534
4-フルオロベンズアルデヒド(5.0g、34.8mmol) と4-フルオロフェノール(4.7g、41.8mmol)のジメチルアセトアミド(20mL)溶液に 炭酸カリウム(6.2g、45.2mmol)を加え10時間加熱還流した。その反応溶液をろ過し、ろ液に水を加え、水層をメチル-tert-ブチルエーテルで2回抽出し、有機層を合わせ水で2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮し、4-(4-フルオロフェノキシ)ベンズアルデヒドの粗生成物を黄色液体として得た(6.8g、91%)。
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):7.02-7.13 (m, 6H),7.83-7.87 (m, 2H), 9.92 (s, 1H)
参考製造例2
Figure 2009001534
4-(4-フルオロフェノキシ)-ベンズアルデヒド(2.0g、9.25mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、−78℃で1.0m/Lのビニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(19mL、18.5mmol)を滴下した。昇温し、0℃で30分攪拌した後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮し、1-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-2-プロペン-1-オールを無色液体として得た(2.6g、100%)。
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):1.88 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.19-5.23 (m, 2H), 5.34-5.39 (m, 1H), 6.01-6.09 (m, 1H), 6.93-7.05 (m, 6H), 7.32-7.35 (m, 2H)
参考製造例3
Figure 2009001534
1-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-2-プロペン-1-オール (2.6g、10.7mmol)のジエチルエーテル溶液 (20mL) に 47%臭化水素酸水溶液 (5.5mL、31.7mmol)を0℃で滴下し、30分攪拌した。反応溶液に飽和NaHCO3水を加え、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、1-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-3-ブロモ-1-プロペンを黄色結晶として得た(2.67g、83%)。
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):4.16 (dd, J = 0.6, 7.6 Hz, 2H), 6.27-6.34 (m, 1H), 6.61 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 6.90-7.35 (m, 8H)
本化合物の具体例を下記に示す。
Figure 2009001534
上記式におけるR1、R2、R3、R6およびLは、以下の〔表1〕〜〔表2〕に示される組合せを表す。
Figure 2009001534
Figure 2009001534
次に、製剤例を示すが、部は特にことわりのない限り重量部を表す。
製剤例1 乳剤
本化合物(1)〜(39)の各々10部をキシレン37.5部及びジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム5部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例2 水和剤
本化合物(1)〜(39)の各々10部を、ラウリル硫酸ナトリウム5部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末18部及び珪藻土65部を混合した中に加え、よく撹拌混合して水和剤を得る。
製剤例3 フロアブル剤
本化合物(1)〜(39)の各々20部とソルビタントリオレエート1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合し、サイドグラインダーで微粉砕した後、この中に、キサンタンガム0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて撹拌混合して各々の20%フロアブル剤を得る。
製剤例4 簡易フロアブル剤
本化合物(1)〜(39)の各々10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
製剤例5 シート剤
本化合物(1)〜(39)の各々1部をアセトン99部に溶解し得られた溶液100gを、一辺100cmの正方形の黄色ケント紙上にスプレー塗布してシート剤をえる。
次に、本化合物が有害節足動物に対し効力を有することを試験例として示す。また、下記の化合物を参考化合物として用いた。
Figure 2009001534
試験例1 チャバネゴキブリに対する殺虫活性試験
製剤例4により得られた本化合物(27)及び参考化合物(1)の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に直径5.5cmの濾紙を敷き、上記試験用薬液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にチャバネゴキブリ(Blattella germanica)雄成虫2頭を放ち、蓋をした。6日後にチャバネゴキブリの生死を調査した。結果を表3に示す。
Figure 2009001534
試験例2 アカイエカに対する殺虫活性試験
製剤例4により得られた本化合物(1)、本化合物(14)及び本化合物(27)の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
上記試験用薬液0.7mlをイオン交換水100mlに加えた(有効成分濃度3.5ppm)。該液中にアカイエカ(Culex pipiens pallens)終令幼虫20頭を放し、8日後にその生死を調査し死虫率を求めた。結果結果を表4に示す。
Figure 2009001534
試験例3 シルバーリーフコナジラミに対する殺虫活性試験
プラスチックバイアル(直径25mm、高さ53mm)に約45℃の1%寒天液を約10ml入れ、そこに直径24mmの円形に切り取ったキャベツ(品種:グリーンボール)の葉を浮かべ、寒天の上に固定させた。該バイアル中にシルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)成虫を約25頭放飼し、24時間後成虫を除去し、キャベツの葉面の産下卵数を実態顕微鏡下に調査した。本化合物(1)、本化合物(14)、本化合物(27)及び参考化合物(1)の所定濃度の乳化希釈液(展着剤として新リノー5000倍添加)を該バイアルに入れ、卵及びキャベツの葉を30秒間浸漬した。該乳化希釈液を排出し、風乾後、バイアルを逆さにして25℃、湿度60%で保管した。8日後に孵化幼虫数を実態顕微鏡下観察し、下式により殺卵率を求めた(2反復)。結果を表5に示す。
殺卵率(%)=未孵化卵数/供試卵数×100
Figure 2009001534
本発明により、有害節足動物に対して高い防除効果を有する有害節足動物防除剤の提供が可能となる。

Claims (5)

  1. 一般式(I)
    Figure 2009001534
    [式中、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子又はハロゲン原子を表し、
    4、R5及びR6は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し、
    a及びRbは水素原子を表すか、あるいは、Ra及びRbが一緒になって単結合又はメチレン基を表す。]
    で示される化合物。
  2. 一般式(I)において、R4、R5及びR6が水素原子である請求項1記載の化合物。
  3. 一般式(I)において、R1、R2及びR3が各々独立して、水素原子又はフッ素原子である請求項1又は2記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載の化合物を有効成分として含有する有害節足動物防除剤。
  5. 請求項1〜3のいずれか記載の化合物を有害節足動物または有害節足動物の生息場所に施用する工程を有する有害節足動物の防除方法
JP2007165997A 2007-06-25 2007-06-25 ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤 Pending JP2009001534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165997A JP2009001534A (ja) 2007-06-25 2007-06-25 ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165997A JP2009001534A (ja) 2007-06-25 2007-06-25 ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009001534A true JP2009001534A (ja) 2009-01-08

Family

ID=40318339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007165997A Pending JP2009001534A (ja) 2007-06-25 2007-06-25 ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009001534A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101014581B1 (ko) 말로노니트릴 화합물 및 살충제로서의 그의 용도
RU2649388C2 (ru) Конденсированные оксазольные соединения и их применение для борьбы с вредителями
JP4457588B2 (ja) マロノニトリル化合物の用途
KR20160120748A (ko) 축합 복소환 화합물 및 그 유해 생물 방제 용도
KR20030092138A (ko) 말로노니트릴 화합물 및 이의 살충제로서의 용도
KR20100031518A (ko) 할로겐-함유 유기황 화합물 및 이의 용도
JP2007186494A (ja) 含硫黄フルオロアルカン化合物及びその用途
JP5066915B2 (ja) 1,3−ベンズジオキソール化合物とその用途
JP5082377B2 (ja) 含フッ素有機硫黄化合物及びその有害節足動物防除用途
JP4784206B2 (ja) スルホニル化合物及びその有害節足動物防除用途
JP2008201710A (ja) 有害生物防除剤
JP2007161617A (ja) 有害節足動物防除剤及び有害節足動物の防除方法
JP2009001534A (ja) ピラゾール化合物及びそれを有効成分とする有害節足動物防除剤
JP5423011B2 (ja) ニトリル化合物ならびにその有害節足動物防除用途
CN108471746B (zh) 被取代的二氢苯并呋喃化合物及其作为增效剂的用途
JP4670355B2 (ja) 含窒素6員環を有するマロノニトリル化合物とその用途
JP4513284B2 (ja) マロノニトリル化合物及びその用途
JP2007001933A (ja) 有害生物防除剤
EP3346834B1 (en) Substituted methylenedioxybenzyl compounds and their use as synergists
KR100967333B1 (ko) 말로노니트릴 화합물 및 이의 살충제로서의 용도
JP2007001934A (ja) 有害生物防除剤
JP2007055901A (ja) 有害生物防除剤
JP2007001928A (ja) 有害生物防除剤
JP2011195578A (ja) エステル化合物及びその用途
JP2011195577A (ja) エステル化合物及びその用途