JP2009000505A - 移動可能なエレメントのための引込み式制動装置 - Google Patents

Abstract

【課題】移動の過程を最適にできるように、湾曲表面の最も高い点を通り越える時の移動部の遮断を正確に行うような方法での引込み式制動装置を提供する。
【解決手段】移動可能なエレメントのための引込み式制動装置は、カム１４と共に、前記移動可能なエレメントの移動方向に対して横断方向に可動の移動部２を有し、該移動部２はばね手段１３により動出位置から動入位置に引っ張ることが可能であり、前記カム１４は最小部２４及び最大部２５を有する複数の湾曲路６，７と協働している。端位置から動出位置への前記移動可能なエレメントの移動中に前記移動部２の前記カム１４が前記湾曲路６，７の前記最大部２５に達するときに前記移動部２はクランプ装置４によってクランプ式に保持され、前記移動可能なエレメントの押し戻し中に、前記移動部２の前記カム１４が前記湾曲路６，７の前記最大部２５に達するときに前記移動部２のクランプ式の保持は解除される。
【選択図】図３

Description

本発明は、移動可能なエレメントのための引込み式制動装置に関する。移動可能なエレメントは、少なくとも一方の側で端位置からガイドに沿って静止部に対し移動可能であり、前記移動可能なエレメントが前記引込み式制動装置により前記端位置に引込み可能であり、前記引込み式制動装置が前記移動可能なエレメントの移動方向に対して横断方向にガイドに沿ってカムと共に可動である移動部を有しており、該ガイドは、前記移動可能なエレメントに又はそれぞれ前記静止部に装着可能であり、前記移動部が、ばね手段により動出位置から動入位置に引込むことが可能であり、前記カムが湾曲エレメントに設けられた複数の湾曲路と協働し、前記湾曲エレメントが前記静止部又はそれぞれ前記移動可能なエレメントに取付可能であり、前記湾曲路は前記移動部の前記動入位置のための最小部及び前記動出位置のための最大部を有している。

かかる引込み式制動装置は、移動可能なエレメントが静止部に対して閉位置から開かれる、例えば移動してこの閉位置に戻る間、該移動可能なエレメントが該引込み式制動装置により個々に閉位置に運ばれ、その移動が制動されるような、あらゆるところにおいて使用可能である。この種の移動可能なエレメントとしては、端位置への制動された個々の引入れが望まれる、引き戸、移動可能な窓のサッシ、クローゼットの引き戸、カップボードの手引式部品、家具エレメントの引出し等があり得る。

このような装置は、例えば特許文献１から知られている。この装置は、家具エレメントの両側で引出し可能な引出しの引込みを制動するために使用される。この装置はロック機構を有し、該ロック機構により移動部は湾曲領域を離れる前に引出し位置にロックされる。引出しを押しこむと、移動部が湾曲の領域に達するときにロックが解除され、移動部がばね力により引き戻されることによって引出しは閉位置に達する。

この装置においては、案内部及びカムの組立ては、引出し側でも家具エレメント側でも非常に精密に行われなければならない。ロックエレメントも移動部のロックが湾曲の最も高い位置で起こるように同様に正確に位置調整されていなければならない。位置調整が正確に行われていない場合、あるいは引出しと家具エレメントとの間に大きな遊びがある場合には、確実なロックを実現しうるために湾曲の最も高い点に達する前にロックを行う必要がある。引出しを押し戻すと、移動部が湾曲表面に当たると共にこの湾曲表面を通り越さねばならなくなる。そのため、弾性的にプレテンションされた（pretensioned）移動部も対応して移動しなければならず、その結果引出しの押入れ中の移動過程が不快になる。
欧州特許出願公開第１８１５７６８号明細書

従って本発明の目的は、移動の過程を最適にできるように、カム及び移動部が各エレメントにどれだけ精密に装着されているかどうかによらず、湾曲表面の最も高い点を通り越えるときの移動部の遮断を正確に行うような方法で引込み式制動装置を設計することにある。

本発明によると、この目的は、クランプ装置がガイドに設けられて、端位置から動出位置への移動可能なエレメントの移動中に移動部のカムが湾曲路の最大部に達するときに移動部が該クランプ装置によってクランプ式に保持され、移動可能なエレメントの押し戻し中に移動部のカムが湾曲路の最大部に達するときに該移動部のクランプ式の保持が解除可能であることにより達成される。

本発明の構成により、移動部を、正確な位置にクランプ式に、且つ湾曲路の最大部の通り越し中に、精密に保持することが実現されると共に、最大部における移動部の対応する保持もまた、湾曲路を含む湾曲エレメント及び／又は移動部が各エレメントにそれほど精密に装着されていないときでも実現される。

クランプ装置が枢回可能に保持されると共に２つのストッパ表面を備えたレバーを含んでおり、該２つのストッパ表面が、移動部のスライドレールの両側に配置されていると共に、枢回した状態においてはスライドレールに当接するようになると好ましい。それにより移動部の簡単なクランピングもしくは締付けが達成される。

レバーが中心として実質的に枢回可能である枢回点は、該レバーが置かれた支持片により形成されており、ばね要素により該レバーを枢回位置に押しうることが好ましい。それにより実現されるのは、クランピング中、２つのストッパ表面が最適な方法で両側のスライドレールに当接するようにレバーをシフトできることであり、これにより最適なクランピングが実現される。

レバーは支持片を超えて延びる延長部を備えていることが好ましく、該延長部の端領域に案内カムが設けられている。この案内カムは、湾曲エレメントに設けられた追加の湾曲路と協働する。これにより、移動部のクランピング及びこのクランピングの解除は最適且つ正確に制御されうる。

本発明の別の有利な実施形態は、ばね手段が、移動部とガイドとの間に設けられる引張りばねとして設計されており、また、移動部の引込み運動を制動するための制動エレメントが、移動部とガイドとの間に設けられていることからなる。それにより最適な、移動可能なエレメントの別個の且つ制動された引込み運動が実現される。

本発明の別の有利な実施形態は、湾曲エレメントが、最小部及び最大部の間に第１湾曲路と第２湾曲路とを有しており、移動部のカムが移動可能なエレメントの動出中に第１湾曲路に沿って追従し、カムが移動可能なエレメントの動入中に第２湾曲路に沿って追従し、第１湾曲路と第２湾曲路との間に切換え舌状部が設けられていることからなる。従って、第１湾曲路は第２湾曲路とは異なる傾きを有し、そのため、より小さい傾きの第１湾曲路では、例えば移動可能なエレメントの引出し中に移動部を引っ張るためにより小さな力を加えねばならないのに対して、他方では第２湾曲路に沿った引入れ中に最適の移動過程が実現されうる。

本発明の更なる有利な実施形態は、実質的に対称に配置された第１湾曲路と第２湾曲路とが最小部の両側に設けられるような態様で、湾曲エレメントが設計されていることにある。そのため、移動可能なエレメントを両側に引き出しうることが実現されると共に、移動可能なエレメントの所望の端位置への個々の制動された引入れが両側から実現される。

第３湾曲路が第１湾曲路及び第２湾曲路の最大部に隣接して設けられており、該第３湾曲路は最大部から離れるほうに下降し延びていると好ましい。それにより、新たに設けられた引込み式制動装置の最初の押込みで、移動部を正しい位置に入れることが実現できる。即ち、クランプ装置の正しくない動作を補正することができる。

本発明の実施形態は、添付図面に関する以下の記載において、一例として更に詳しく説明されるであろう。

図１には、収容部３内に収容された移動部２を備える本発明の引込み式制動装置１が示されており、該収容部は移動部２のガイドとしての機能を果たしている。移動部２にはクランプ装置４が取り付けられている。このクランプ装置４及び移動部２の作動モードについては、後で詳細に説明する。

また図１では、第１湾曲路６、第２湾曲路７及び追加の湾曲路８を備える湾曲エレメント５を見ることができる。後で詳細に説明するように、第１湾曲路６及び第２湾曲路７は移動部の移動の制御に役立ち、追加の湾曲路８はクランプ装置４を制御している。

図２は、引入れ及び引出しが可能な引出し１０を有する家具エレメント９内の、引込み式制動装置１の構造を断面で略図的に示す。図示の実施形態において、湾曲エレメント５は引出し１０に固定されており、線形ガイド１１を介して家具エレメント９に対し引き出すことができる。収容部３およびその中を移動可能に案内された移動部２は、家具エレメント９に固定されている。従って、引出し１０を引き出すことにより湾曲エレメント５が移動部２に対して移動され、後で説明する諸機能が実行される。もちろん、湾曲エレメント５を家具エレメント９に取り付け、内部に移動可能に移動部２を保持する収容部３を引出し１０に取り付けて引き出し可能にすることも考えられる。

この引込み式制動装置１は、ガイドに沿って端位置から引出し位置に移動されることができ、前記端位置に向かって押し戻し中には、該端位置に達する直前に、独立した制動態様で引込み式制動装置により前記端位置に引き入れられる、どのような形式の移動可能なエレメントに対しても使用することができる。家具エレメントに使用される移動可能な引出しに加えて、これは、引き戸のドアウイング(door wings)、移動可能な窓のサッシ、クローゼット又はカップボードの引き戸、カップボードの手引き式パーツ等とすることもできる。

図３から、移動部２の構造を見ることができる。移動部２は、移動可能なエレメントの引出し方向（双頭矢印１２で示される）に対して横切る方向に収容部３内で移動可能に支持されている。この移動部２は、該移動部２と収容部３との間に配置された引張りばね１３により、図３に示すように動入(moved-in)位置に引き入れられる。この動入位置において、移動部２に設けられたカム１４は、湾曲エレメント５の第１湾曲路６の最小部２４に配置されている。移動部２のこの動入位置は同時に、静止部に関する移動可能なエレメントの端位置を表している。制動エレメント１５が引張りばね１３と平行に配置されており、これにより移動部２の移動運動が生じ、引張りばね１３により制動された態様で行われる。

収容部３には、移動部２のクランピングもしくは締付け保持のためのクランプ装置４が見られる。クランプ装置は、ここに図示された移動部２の位置において解放位置に配置されている。

特に図４から見られるように、このクランプ装置４は、枢回可能に保持されかつ２つのストッパ表面１７を備えたレバー１６を含む。該ストッパ表面は、移動部２に設けられたスライドレール１８の両側に配置されている。レバー１６が枢回する中心になる枢支点は、収容部３に取り付けられる支持片１９により形成されている。この支持片１９にレバー１６が置かれている。これにより、この支持片１９を中心としてこのレバー１６が枢回する際に揺動運動が得られる。レバー１６は、収容部３に取り付けられた案内プレート２０によって保持されている。

レバー１６は、図４のばね要素２１により、支持片１９の周りに時計方向にプレテンションされている。レバー１６は支持片１９を超えて延びる延長部２２を備えており、該延長部の端領域に案内カム２３が設けられている。この案内カム２３は、湾曲エレメント５に設けられた追加の湾曲路８に接している。図４に示された移動部２の動入位置において、該移動部に取り付けられたカム１４は、第１湾曲路６の最小部２４に配置されている。レバー１６は、２つのストッパ表面１７が移動部２のスライドレール１８に接触しない位置に配置されている。即ち、レバー１６のこの位置において、移動部２は、妨げられない態様で移動することができる。

次に、移動可能なエレメントが端位置の外に引き出されるとき、収容部３内に移動可能に保持された移動部２は、図４に示された動入位置から、図５に示されるように動出（moved-out)位置に向かって移動する。この移動中、移動部２に取り付けられたカム１４は第１湾曲路６をたどり、引張りばね１３（図３）は張力がかけられている。このような運動の過程において、レバー１６の案内カム２３は追加の湾曲路８をたどる。この領域に配置された追加の湾曲路８は、移動可能なエレメントの移動方向に平行に整列されている。レバー１６はその出発位置に留まっている。ストッパ表面１７はスライドレール１８に接触していない。従って、カム１４により制御される移動部２は自由に移動可能であり続ける。

図６に示されるように、移動可能なエレメントが更に引き出されると、移動部２のカム１４は第１湾曲路６の最大部２５に到達する。移動部２に取り付けられたカム１４が最大部２５に達すると、レバー１６の案内カム２３は追加の湾曲路８の傾斜領域２６内に落ち着く。ばね要素２１を介し、レバー１６はこの領域において支持片１９を中心として時計方向に枢回される。その際、２つのストッパ表面１７はスライドレール１８に圧接され、そのため該スライドレール１８は２つのストッパ表面１７の間に挟持されることにより、移動部２は固定される。引張りばね１３（図３）は張力がかけられた状態にある。

図７から分かるように、移動可能なエレメントが端位置から遠ざかるよう更に移動すると、図３に示すように移動部２は最後には湾曲エレメント５の影響の範囲外にでる。移動部２は動出位置に留まっており、枢回したレバー１６のストッパ表面１７によりクランプされ、該ストッパ表面１７はスライドレール１８に当接すると共にそれを対応するくさび作用によりクランプ式に保持する。

ストッパ表面１７がスライドレール１８を最適にクランプするように、移動部２のスライドレール１８をクランプ保持しながら、レバー１６が支持片１９に対して移動できるように、レバー１６が支持片１９に配置されている点で位置決めされている。

図３に示されるように、移動可能なエレメントがその端位置に戻るように動くと、最大部２５の領域にあるカム１４は、図６の描写に対応するように、第１湾曲路６上を移動する。この時点で、追加の湾曲路８の傾斜領域２６を介して、レバー１６はばね要素２１により加えられる力に抗して支持片１９の周りに枢回して戻され、２つのストッパ表面１７のスライドレール１８に対するクランプが解除され、そして移動部２は再び自由になる。

更に押し入れると、カム１４は、切換え舌状部２７により形成された第２湾曲路７に最後に落ち着く。この切換え舌状部２７は、移動部２が湾曲エレメント５の領域外に移動した後、追加の引張りばね２８により、図８に示す位置に入れられる。この第２湾曲路７は、最大部２５から最小部２４に向かう第１領域においてそれほど急に傾斜していないが、第２領域においては傾斜が増す。第２湾曲路７のこの急な第２領域において、移動可能なエレメントは、第２湾曲路７と協働する移動部２によって該湾曲路の最小部２４に向かい引かれる。この引入れ力は比較的大きいため、移動可能なエレメントは最後に確実に引入れ端位置に行き着く。

前述した実施形態において、湾曲エレメント５は、最小部２４から外側に、第１湾曲路６及び第２湾曲路７が対称的に配置されるように設計されている。これにより、移動可能なエレメントとひいては移動部２とが湾曲エレメント５の両側で引き出されることができ、両側から端位置に別個に再び引き戻されることができるようになる。これは、引出しが両側で家具エレメント外に引き出されうると特に有利である。また引き戸エレメントがエッジエレメント(edge element)ではなく、そしてこれらの、従って中間のエレメントを両側で移動できると有利である。例えば一方の側で引き出し可能な又は引出し又は引抜きエレメントと、または横方向に移動可能な引き戸のウィングと共に、移動可能なエレメントが一方向にのみ引抜き可能であるように、湾曲エレメント５がただ第１湾曲路６及び第２湾曲路７を備えることももちろん考えられる。

第１湾曲路６に続き、最大部２５の後に第３湾曲路２９が設けられており、これは特に図６及び図７から分かるように最大部２５から降下している。この第３湾曲路２９は、新たに設けられた引込み式制動装置１では、移動部２が動出位置に入っていない場合あるいは動出位置に完全には入っていない場合であっても、移動可能なエレメントを湾曲エレメント５内に押し込むことができるという目的のために特に役立つ。次いで移動部２は第３湾曲路２９を介して完全に動出した位置に入る。レバー１６の２つのストッパ表面１７のクランピング効果に勝つ必要があるために、この作用の力は比較的大きい。

本発明による引込み式制動装置の構造により、移動部２が第１湾曲路６外へ移動する間、対応する諸エレメントが互いに対しどのようにして正確に装着されているかに関わらず、該湾曲路の最大部に到達するときこの移動部が正しい位置に正確に保持されることが可能となる。また、押し戻しの間及び第１湾曲路６の最大部２５内への移動部２の移動の間、正しい位置が確保されることが可能となる。移動の過程はこのようにして最適化される。

本発明による引込み式制動装置を立体的に表した図を示している。 引出し内に取付け状態にある本発明による引込み式制動装置の構造を略図的に断面で表した図を示しており、該引出しは、引入れ及び引出し可能な方法で家具エレメント内に支持されている。 湾曲エレメント及びそれと協働する移動部を表しており、この移動部は動入位置にある。 図３による移動部と湾曲エレメントの一部とを拡大表示している。 動出ステップ中の移動部と湾曲エレメントの図を示している。 移動部が完全に動出位置にあるときの移動部と湾曲エレメントの図を示している。 移動部が湾曲エレメントから完全に出た位置にある該移動部と湾曲エレメントの図を示している。 引込み過程中の移動部と湾曲エレメントの図を示している。

Claims (9)

1. 移動可能なエレメントのための引込み式制動装置であって、
   前記移動可能なエレメントが少なくとも一方の側でガイドに沿って端位置から静止部に対して移動可能であり、前記移動可能なエレメントが前記引込み式制動装置により前記端位置に格納可能であり、前記引込み式制動装置が前記移動可能なエレメントの移動方向に対して横断方向にガイドに沿ってカム（１４）と共に可動である移動部を有しており、前記ガイドが前記移動可能なエレメントに又はそれぞれ前記静止部に装着可能であり、前記移動部（２）がばね手段（１３）により伸張位置から格納位置に引込み可能であり、前記カム（１４）が湾曲エレメント（５）に設けられた複数の湾曲路（６，７）と協働し、前記湾曲エレメント（５）が前記静止部又はそれぞれ前記移動可能なエレメントに取付可能であり、前記格納位置のための最小部（２４）と前記伸張位置のための最大部（２５）とを有する、引込み式制動装置において、
   前記ガイドにクランプ装置（４）が設けられており、前記クランプ装置によって前記移動可能なエレメントが前記端位置から伸張位置へ移動する間に前記移動部（２）の前記カム（１４）が前記湾曲路（６，７）の前記最大部（２５）に達するとき、前記移動部（２）がクランプ式に保持され、前記移動可能なエレメントの押し戻す間に前記移動部（２）の前記カム（１４）が前記湾曲路（６，７）の前記最大部（２５）に達するとき、前記移動部（２）のクランプ式の保持が解除可能であることを特徴とする、引込み式制動装置。
2. 前記クランプ装置（４）が、枢回可能に保持されると共に２つのストッパ表面（１７）を備えたレバー（１６）を備えており、前記２つのストッパ表面が前記移動部（２）のスライドレール（１８）の両側に配置されると共に、枢回した状態において前記スライドレール（１８）に当接することを特徴とする、請求項１に記載の引込み式制動装置。
3. 前記レバー（１６）が中心として略枢回可能である枢回点が、前記レバー（１６）が置かれた支持片（１９）により形成されており、ばね要素（２１）により前記レバー（１６）を枢回位置へ押すことが可能であることを特徴とする、請求項２に記載の引込み式制動装置。
4. 前記レバー（１６）が前記支持片（１９）を越えて延びる延長部（２２）を備えており、前記延長部の端領域に案内カム（２３）が設けられることを特徴とする、請求項３に記載の引込み式制動装置。
5. 前記延長部（２２）の前記端領域に設けられた前記案内カム（２３）が、前記湾曲エレメント（５）に設けられた追加の湾曲路（８）と協働することを特徴とする、請求項４に記載の引込み式制動装置。
6. 前記ばね手段（１３）が前記移動部（２）と前記ガイド（３）との間に設けられる引張りばねとして設計されており、前記移動部（２）と前記ガイド（３）との間に前記移動部（２）の引込み運動を制動するための制動エレメント（１５）が設けられることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載の引込み式制動装置。
7. 前記湾曲エレメント（５）が、前記最小部（２４）及び前記最大部（２５）の間に第１湾曲路（６）と第２湾曲路（７）とを有しており、前記移動部（２）の前記カム（１４）が前記移動可能なエレメントの動出中に前記第１湾曲路をたどり、前記カム（１４）が前記移動可能なエレメントの動入中に前記第２湾曲路をたどり、前記第１湾曲路（６）と前記第２湾曲路（７）との間に切換え舌状部（２７）が設けられることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか１項に記載の引込み式制動装置。
8. 前記湾曲エレメント（５）が、前記最小部（２４）の両側に第１湾曲路（６）と第２湾曲路（７）とが略対称に配置されて設けられるよう設計されることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載の引込み式制動装置。
9. 第３湾曲路（２９）が前記第１湾曲路（６）及び前記第２湾曲路（７）の前記最大部（２５）に隣接して設けられており、前記第３湾曲路が前記最大部（２５）から離れるように下降し延びることを特徴とする、請求項１〜８のいずれか１項に記載の引込み式制動装置。

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