JP2008545384A - 核酸を修飾することができる酵素を検出するための改良された方法及びキット - Google Patents
核酸を修飾することができる酵素を検出するための改良された方法及びキット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008545384A JP2008545384A JP2008511790A JP2008511790A JP2008545384A JP 2008545384 A JP2008545384 A JP 2008545384A JP 2008511790 A JP2008511790 A JP 2008511790A JP 2008511790 A JP2008511790 A JP 2008511790A JP 2008545384 A JP2008545384 A JP 2008545384A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nucleic acid
- acid molecule
- phosphatase
- sample
- enzyme
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/574—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer
- G01N33/57407—Specifically defined cancers
- G01N33/57434—Specifically defined cancers of prostate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/34—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase
- C12Q1/42—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase involving phosphatase
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6813—Hybridisation assays
- C12Q1/6816—Hybridisation assays characterised by the detection means
- C12Q1/682—Signal amplification
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/573—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for enzymes or isoenzymes
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Immunology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Hematology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Pathology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Oncology (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
【選択図】 なし
Description
[発明の背景]
本発明は、核酸分子を修飾し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる試料中の酵素を検出する、改良された方法を提供する。
酵素が存在するかどうか試験する試料を、核酸分子と相互作用させるステップと、
酵素の存在下でのみ得られた新規の核酸分子を検出することによって、酵素が核酸分子と相互作用するかどうか試験するステップと
を含む。
本発明の方法は、その方法の一部として新規の核酸分子が得られることに大部分起因して、著しい技術的利点を提供するものである。例えば、(上記で論じた)国際公開第2005/012567号パンフレットの方法の不利な点であるバックグラウンドシグナルが、検出できる全く新たな核酸分子が得られることにより、本発明の方法では有効に排除されている。具体的には、本発明の好ましい実施形態に従って大量に核酸分子が得られ、そのことが検出の助けとなる。本発明の方法では、反応しなかった核酸分子はシグナルに寄与せず、その結果、その方法を実施したときに偽陽性のシグナルは生じない。
前述の通り、本発明は、酵素によって生じた核酸分子の変化を検出することによって、核酸分子への又は核酸分子からの化学的部分の付加又は除去により核酸分子を修飾することができる試料中の酵素を検出する、改良された方法を提供しようとするものであり、その変化により、核酸分子が伸長して新規の検出可能な核酸分子が得られる。
酵素が存在するかどうか試験する試料を、核酸分子と相互作用させるステップと、
酵素の存在下でのみ得られた新規の核酸分子を検出することによって、酵素が核酸分子と相互作用するかどうか試験するステップと
を含む。
a)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子と、伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子とを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
a)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子を含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子を添加するサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
a)ニックの位置にDNAの3’末端のリン酸基が存在するような各鎖中のニックを有するdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
a)末端3’リン酸が存在する部分的なdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
a)一方の鎖がウラシル残基を取り込み、5’突出を有し、短い方の鎖が3’末端にリン酸基を有するdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼ、ウラシルN−グリコシラーゼ及びヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
a)一方の鎖が5’突出を有し、短い方の鎖が3’末端にリン酸基を有するdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼ及び標識ヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子中に取り込まれた標識ヌクレオチドを検出するサブステップと
を含む。
a)一方の末端に5’突出を有し、この5’末端でリン酸化されているdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)T4DNAリガーゼ、5’リン酸がホスファターゼ活性によって5’突出から除去されていない場合に核酸分子と連結することができる遮断ds核酸分子、及び一方の末端に5’突出を有しこの5’末端でリン酸化されているさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)核酸分子とさらなる核酸分子の連結の産物である、ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含む。
好ましくは、本発明の方法では、核酸分子は合成核酸分子である。これにより、リン酸標識の効率が確実に100%となる。
技術の感度を最大にするために、核酸分子への又は核酸分子からの化学的部分の付加又は除去の結果得られた新規の核酸分子は、核酸増幅技術を使用して検出することができる。そのような増幅技術は当技術分野で周知であり、それには、PCR、NASBA(Compton、1991)、3SR(Fahyら、1991)、ローリングサークル型複製及び転写媒介性増幅(TMA)などの方法がある。増幅は、検出する新規の核酸の配列に特異的な増幅プライマーを使用して行う。核酸分子に対する特異性をもたらすために、配列の適切な領域に対応するプライマー結合部位を選択することができる。熟練した読者なら、核酸分子が、試料中の酵素によって起こる核酸分子の変化の検出に必要なプライマー結合部位以外の配列を含んでもよく、例えばRNAポリメラーゼ結合部位又はプロモーター配列が、NASBA、3SRやTMAなどの等温増幅技術に必要となり得ることを理解するであろう。プライマー結合部位は、核酸分子とさらなる核酸分子の連結境界を架橋することができ、その結果、例えば連結が起きた場合に増幅産物だけが得られる。
特定の実施形態では、本発明の方法を使用して、ホスファターゼ活性の検出に基づく任意のアッセイ系の感度を高めることができる。好ましい実施形態では、本発明の方法を使用して、例えばウェスタンブロット法、ドットブロット法、ELISA、免疫沈降法や免疫拡散法などのイムノアッセイの感度を高めることができると有利である。しかし、本発明は、これらの例だけに制限されるものではない。
本発明の一態様では、検出する酵素、及び/又は核酸分子、及び/又はさらなる核酸分子、及び/又は遮断核酸分子を、直接的に又は間接的に互いに相互作用することができる別々の結合実体上に固定化する本発明の方法を実施する。
前述の通り、本発明の方法を適用して、感染性病原体と関係する遊離ホスファターゼを検出することができる。
試料に核酸分子と相互作用するホスファターゼが存在するかどうか試験を行うステップと、
ホスファターゼの存在下でのみ得られる新規の核酸分子を検出することによってホスファターゼと核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の検出から、感染性病原体の存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、3’末端でリン酸化されているss又はdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)リガーゼ、及びリン酸基が結合した5’末端を有するさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
をさらに含み、新規の連結核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、一方の鎖が5’突出を有し、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼ及び標識ヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子中に取り込まれた標識ヌクレオチドを検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子中の標識ヌクレオチドの存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、一方の鎖が5’突出を有しウラシル残基を取り込み、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼ、ウラシルN−グリコシラーゼ(UNG)及びヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、突出している5’末端でリン酸化されている核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)リガーゼ、5’リン酸がホスファターゼ活性によって5’突出から除去されていない場合に核酸分子と連結することができる遮断ds核酸分子、及び一方の末端に5’突出を有しこの5’末端でリン酸化されているさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)核酸分子とさらなる核酸分子の連結の産物である、ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の連結核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子と、伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子とを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子を含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子を添加するサブステップと、
e)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
f)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する部分的dsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される。
前述の通り、本発明の方法を適用して、特定の試料中で認められる可能性がある汚染物質又は他の毒素を検出することができる。例えば、食料品中の毒素のレベルは特に、ヒトと動物、具体的には家禽及び家畜のどちらの消費にとっても重要である。他の例では、給水、廃水、海洋環境、医薬品、化粧品、飲料、血液及び血小板試料を含む臨床試料などはすべて、通常は潜在的に有害な生物による汚染があるかどうか試験する。しばしば、生物には細菌及び/又は酵母の種が含まれ、これらの種は、有害な毒素を産生する可能性がある。
a)汚染物質と特異的に結合することができ、核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去しそれによって新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素と連結している試薬が関与する特異的結合反応を介して汚染物質の捕捉及び分離を行うステップと、
b)捕捉し分離した汚染物質に核酸分子を添加するステップと、
c)酵素活性を許容する条件下でインキュベートするステップと、
d)酵素の存在下でのみ得られる新規の核酸分子を検出することによって酵素と核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の検出から、試料中の汚染物質の存在が示唆される。
a)核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素と連結した同じ汚染物質の存在下で汚染物質と結合することができる試薬が固定化されている固体支持体に試料を適用するステップと、
b)酵素活性を許容する条件下でインキュベートするステップと、
c)新規の核酸分子の存在又はレベルを決定するステップと
を含み、新規の核酸分子が不在であり又は低レベルであることから、試料中の汚染物質が高レベルであることが示唆される。
多くのホスファターゼが、疾患と関係があることが知られている。例えば、高レベルの前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)が、前立腺癌に関連することが知られている。PAPによって脱リン酸化されることが可能であり、それによってPAPが新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与する、適切な核酸分子を利用することによって、前立腺癌の診断試験が本発明の範囲に入り得る。
試験下にある対象から得られた試料に、核酸分子と相互作用する前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)が存在するかどうか試験を行うステップと、
元の核酸分子の伸長によって生じた新規の核酸分子を検出することによってPAPと核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、試料中の前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)の存在が示唆され、その存在が、対象が前立腺癌を有する可能性があり又は前立腺癌を有することを示唆するものとみなされる。
対象から得られた試料に、核酸分子と相互作用する血清アルカリ性ホスファターゼが存在するかどうか試験を行うステップと、
元の核酸分子の伸長によって生じた新規の核酸分子を検出することによって血清アルカリ性ホスファターゼと核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、試料中の血清アルカリ性ホスファターゼの存在が示唆され、その存在が、対象が例えば敗血症、AIDS、悪性腫瘍、閉塞性胆道疾患、浸潤性肝疾患、敗血症及び胆管癌のいずれか1つである可能性がある血清アルカリ性ホスファターゼレベルの上昇と関係する疾患を有し又は疾患に感受性がある可能性があることを示唆するものとみなされる。
本発明は、本発明の方法を実施するために使用することができるキットをも提供する。キットは、上記の本発明の方法に関連して述べた好ましい特徴のいずれかを組み込むことができる。
酵素によって作用を受けることが可能である核酸分子と、
酵素が存在する場合だけ生じる新規の核酸分子を検出する手段と
を含む。
新規の検出可能な核酸分子が得られるように(下流の工程で)それを伸長させる、感染性病原体と関係するホスファターゼが作用することができる核酸分子、及び
新規の検出可能な核酸分子を検出する手段
を含んでもよい。
添付する表及び図と一緒に下記の実施例を参照すると、本発明がさらに理解されるであろう。
固定化したリン酸化二重鎖及び遮断二重鎖の手法を使用したストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ結合体の検出
ストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ(S−AP)結合体をモデル系として使用して、リン酸化核酸基質を使用したアルカリ性ホスファターゼ(AP)の検出について調べた。この実施例では、二重鎖DNAは、同様に結合しているAP結合体と直接的に又は抗原を介して間接的に結合し、したがってそれと近接している。APは、近位の二重鎖から5’リン酸を除去し、それによって、二重鎖がその後のステップで相補的な遮断二重鎖と連結することが防止される(どちらの二重鎖も連結に必要な5’リン酸を有さないので、連結は起こらない)。
1.S−AP結合体(TBS中の1mg/mlストック)をTBSで段階希釈し、100μlを使用してmaxisorpプラスチックマイクロタイター穴を室温で60分間被覆した。
オリゴ1/2の高い濃度を使用する条件Bが最も良好に働いた。10−7希釈物を対照穴と容易に区別することができた。これは、おそらく1〜2%しかプラスチック上に被覆されていない量であるS−AP10pgに相当する。このことから、S−AP100〜200fgを検出できることが示され、このモデル系から推定すると、そのアッセイが、固定化した抗原のfg量を検出する潜在性を有する可能性があることが示唆される。
固定化したリン酸化二重鎖及び遮断二重鎖の手法を使用したストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ結合体の改良型検出
ストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ(S−AP)結合体をモデル系として使用して、リン酸化核酸基質を使用したAPアルカリ性ホスファターゼの検出について調べた。この実施例では、回文構造とならないように、結合した二重鎖の一本鎖突出を設計し、それによって同じ分子種の二重鎖同士の連結、例えば実施例1で起こる可能性がある結合したオリゴ1/2又は検出オリゴ3/4の自己連結が回避される。
1.S−AP結合体(TBS中の1mg/mlストック)をTBSで段階希釈し、100μlを使用してmaxisorpプラスチックマイクロタイター穴を室温で60分間被覆した。
10−8希釈物を対照穴と容易に区別することができた。これは、おそらく1〜2%しかプラスチック上に被覆されていない量であるS−AP1pgに相当する。このことから、S−AP10〜20fgを検出できることが示され、このモデル系から推定すると、そのアッセイが、固定化した抗原のfg量を検出する潜在性を有する可能性があることが示唆される。増幅AMPAQ基質(Dako、英国によって製造される感度のよい比色定量アルカリ性ホスファターゼ基質)ではS−APの10−5希釈物しか検出できなかったが、I2PCRの手法では10−8希釈物を検出することができ、その手法はAMPAQ基質の使用より1000倍感度が高かった。非回文構造の一本鎖突出を有する二重鎖を使用すると、高感度を明らかに実現することができる。
3’リン酸を有する固定化した二重鎖を使用したストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ結合体の検出−連結の手法
ストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼ(S−AP)結合体をモデル系として使用して、3’リン酸化核酸基質を使用したAPの検出について調べた。この実施例では、遮断3’リン酸分子のために連結できないように連結用の一本鎖突出を設計した(連結には3’露出ヒドロキシル(OH)基及び5’リン酸基が必要となる)。この実施例では、二重鎖DNAは、同様に結合しているAP結合体と直接的に又は抗原を介して間接的に結合し、したがってそれと近接している。APは、近位の二重鎖から3’リン酸を除去し、それによって、連結のため、リン酸化された5’の相補的な一本鎖突出を有する検出二重鎖にその二重鎖が接近可能となる。したがって、新たな連結分子が形成され、それを、連結した接合部を跨いだPCR(又は他の核酸増幅技術)によって検出することができる。
1.S−AP結合体(TBS中の1mg/mlストック)をTBSで段階希釈し、100μlを使用してmaxisorpプラスチックマイクロタイター穴を室温で60分間被覆した。
10−11希釈物を、S−APが入っていない対照の穴と容易に区別することができた。これは、おそらく1〜2%しかプラスチック上に被覆されていない量であるS−AP1fgに相当する。このことから、S−AP10−20agを検出できることが示され、このモデル系から推定すると、そのアッセイが、固定化した抗原のアットグラム量を検出する潜在性を有する可能性があることが示唆される。
固定化したリン酸化二重鎖を使用したELISA形式での抗原の検出−遮断二重鎖の手法
この実施例は、クラミジア抗原などの抗原の検出にELISA形式で本発明をどのように適用することができるかを示すものである。
1.TBS中0.1〜100ng/mlの抗クラミジアLPS抗体100μlでmaxisorpマイクロタイタープレート(Nunc)を60分間被覆した(抗クラミジア抗体は広く入手可能であり、経験的に調べられて、ELISA形式で一緒に働く対が見つかっている)。
3’リン酸を有する固定化二重鎖を使用したELISA形式での抗原の検出−伸長の手法
この実施例は、クラミジア抗原などの抗原の検出にELISA形式で本発明をどのように適用することができるかを示すものである。
1.TBS中0.1〜100ng/mlの抗クラミジアLPS抗体100μlでmaxisorpマイクロタイタープレート(Nunc)を60分間被覆した(抗クラミジア抗体は広く入手可能であり、経験的に調べられて、ELISA形式で一緒に働く対が見つかっている)。
ELISA捕捉と、PCR増幅によって検出することができる核酸基質のAP修飾を組み合わせると、抗原検出について単なるELISAの手法よりはるかに高い感度が得られた。
3’リン酸を有する固定化二重鎖を使用したELISA形式での抗原の検出−連結の手法
この実施例は、クラミジア抗原などの抗原の検出にELISA形式で本発明をどのように適用することができるかを示すものである。
1.TBS中0.1〜100ng/mlの抗クラミジアLPS抗体100μlでmaxisorpマイクロタイタープレート(Nunc)を60分間被覆した(抗クラミジア抗体は広く入手可能であり、経験的に調べられて、ELISA形式で一緒に働く対が見つかっている)。
ELISA捕捉と、PCR増幅によって検出することができる核酸基質のAP修飾を組み合わせると、抗原検出について単なるELISAの手法よりはるかに高い感度が得られた。
3’リン酸を有する非固定化二重鎖を使用したELISA形式での抗原の検出−連結の手法
この実施例は、クラミジア抗原などの抗原の検出にELISA形式で本発明をどのように適用することができるかを示すものである。
1.TBS中0.1〜100ng/mlの抗クラミジアLPS抗体100μlでmaxisorpマイクロタイタープレート(Nunc)を60分間被覆した(抗クラミジア抗体は広く入手可能であり、経験的に調べられて、ELISA形式で一緒に働く対が見つかっている)。
ELISA捕捉と、PCR増幅によって検出することができる核酸基質のAP修飾を組み合わせると、抗原検出について単なるELISAの手法よりはるかに高い感度が得られた。
3’リン酸を有する非固定化二重鎖を使用したELISA形式での抗原の検出−伸長の手法
この実施例は、クラミジア抗原などの抗原の検出にELISA形式で本発明をどのように適用することができるかを示すものである。
1.TBS中0.1〜100ng/mlの抗クラミジアLPS抗体100μlでmaxisorpマイクロタイタープレート(Nunc)を60分間被覆した(抗クラミジア抗体は広く入手可能であり、経験的に調べられて、ELISA形式で一緒に働く対が見つかっている)。
ELISA捕捉と、PCR増幅によって検出することができる核酸基質のAP修飾を組み合わせると、抗原検出について単なるELISAの手法よりはるかに高い感度が得られた。
3’リン酸で遮断されたDNA基質の使用を伴うアルカリ性ホスファターゼアッセイの実施形態
(図8及び9もそうであるが)特に図7は、この手法の概念を示すものである。3’リン酸で遮断されたオリゴヌクレオチド2つのアニーリングによって形成される部分的な二本鎖DNAは、一方又は両方の3’末端で遮断しているリン酸基がホスファターゼによって除去されない限り、ポリメラーゼによって伸長することができない。遮断している(複数の)リン酸基を除去すると、(PCR工程の前又はその一部として)相補鎖を基質として使用してポリメラーゼにより遮断されていない鎖を伸長することができる。これによってPCRプライマーの相補的結合部位が形成され、その結果、伸長したDNAが次にPCRに適した基質となる。(下記に示すように)予め形成した部分的な二本鎖DNA基質として、又はPCRのその後のアニーリングステップで部分的な二本鎖DNAを形成する個々の合成オリゴヌクレオチドとしてホスファターゼの存在下でDNA基質をインキュベートすることができる。一実施形態では、3’リン酸で遮断された合成オリゴヌクレオチド1つだけをホスファターゼとともにインキュベートする必要があることに留意されたい。このリン酸を除去すると、その後、このオリゴヌクレオチドを、PCRインキュベーション及び分析中に含まれるその部分的に相補的なパートナーと混合したときにPCR基質の生成が可能となる。
TBS100μlでのウシ腸アルカリ性ホスファターゼの三連10倍希釈物及びTBSのみの対照をマイクロタイタープレート穴の表面上に1時間固定化した。0.1%(v/v)Tween20入りTBSで洗浄後、固定化したアルカリ性ホスファターゼ検出用の様々な基質を添加した。
オリゴ121005A、5’gCC gAT ATC ggA CAA Cgg CCg AAC Tgg gAA ggC gCA Cgg AgA gAC CAC g3’(配列番号24)リン酸、及びオリゴ121005B、5’TAg gCg TCg gTg ACA AAC ggC CAg CTA TgA CTT CgT ggT CTC TCC gTg3’(配列番号25)リン酸
を含む50mMのTris、10mMのMgCl2、100mMのNaCl、1mMのDTT100μlを添加し、それを室温で60分間インキュベートした。インキュベーション後、体積50μlでの標準的なホットスタートPCRによって10μlの溶液を分析した。PCRの条件は、94℃で15分を1サイクル;94℃で30秒、50℃で30秒、72℃で30秒を5サイクル;94℃で30秒、60℃で30秒、72℃で30秒を25サイクル;72℃で10分であった。
F、5’GGACAACGGCCGAACTGGGAAGGCG3’(配列番号26)及び
R、5’TAGGCGTCGGTGACAAACGGCCAGC3’(配列番号27)
をPCRで使用した。PCR後、アガロースゲル電気泳動によって10μlの反応物を分析した(下記の結果を参照されたい。この図では、ホスファターゼを含まない陰性対照が各ホスファターゼ希釈物の間に含まれている)。
比色定量用のpNpp及びAMPAQ基質により、アルカリ性ホスファターゼの10−3及び10−6希釈物がそれぞれ検出された。3’リン酸で遮断されたDNA基質の手法ははるかに感度がよく(図10を参照)、アルカリ性ホスファターゼ約600分子に相当するアルカリ性ホスファターゼの10−11希釈物まで検出することができた。
PCRなどの増幅技術と組み合わせたDNA基質の使用は、標準的な比色定量又は増幅比色定量の手法よりはるかに感度のよいアルカリ性ホスファターゼの検出をもたらす。
Claims (113)
- 核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる試料中の酵素を検出するための方法であって、
酵素が存在するかどうか試験する試料を、核酸分子と相互作用させるステップと、
酵素の存在下でのみ得られた新規の核酸分子を検出することによって、酵素が核酸分子と相互作用するかどうか試験するステップと
を含む方法。 - 酵素が、核酸分子から末端リン酸を除去することができるホスファターゼである、請求項1に記載の方法。
- 除去する末端リン酸が核酸分子の3’末端に存在する、請求項2に記載の方法。
- 核酸分子が、リン酸基で3’末端標識されている合成オリゴヌクレオチドである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 酵素がアルカリ性ホスファターゼ又は前立腺酸性ホスファターゼである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 検出する新規の核酸分子が、核酸分子の3’末端をさらなる核酸分子の5’末端と連結することによって得られる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 検出ステップが、試料をリガーゼ及びさらなる核酸分子とともにインキュベートし、インキュベーション後に新規の核酸分子が存在するかどうか試験することによって実施される、請求項6に記載の方法。
- 使用するリガーゼがT4DNAリガーゼ又はT4RNAリガーゼである、請求項7に記載の方法。
- 核酸分子がdsDNAを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 核酸分子が、連結効率を増大させる一本鎖突出を、好ましくは非回文構造の一本鎖突出を有する、請求項9に記載の方法。
- さらなる核酸分子が5’末端でリン酸化されている、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 核酸分子が5’突出を有するdsDNAを含み、短い方の鎖が3’末端にリン酸基を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 5’突出が生じている鎖が、突出中にウラシル残基を取り込んでいる、請求項12に記載の方法。
- 検出する新規の核酸分子が、3’末端リン酸基を除去するホスファターゼが試料中に存在するという条件で最初から3’末端でリン酸化されている核酸分子を使用して核酸合成を開始する重合化によって得られる、請求項12又は13に記載の方法。
- 検出ステップが、試料をポリメラーゼ及びヌクレオチドとともにインキュベートし、インキュベーション後に新規の核酸分子が存在するかどうか試験することによって実施される、請求項14に記載の方法。
- ヌクレオチドが標識ヌクレオチドであり、標識の検出によって新規の核酸分子を検出する、請求項15に記載の方法。
- 蛍光標識、放射標識又は質量標識のいずれか1つでヌクレオチドを標識する、請求項16に記載の方法。
- ウラシルN−グリコシラーゼ(UNG)とのインキュベーションをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 核酸分子が、末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子と、伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 検出する新規の核酸分子が、重複している一本鎖DNAを合成の鋳型として使用して、3’末端リン酸基を除去するホスファターゼが試料中に存在するという条件で最初から3’末端でリン酸化されている核酸分子を使用して核酸合成を開始する重合化によって得られる、請求項19に記載の方法。
- 核酸分子が、末端3’リン酸が存在する部分的なdsDNAを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- dsDNAが各鎖中のニックを含む、請求項21に記載の方法。
- 検出する新規の核酸分子が、一本鎖エレメントを合成の鋳型として使用して、3’末端リン酸基を除去するホスファターゼが試料中に存在するという条件で最初から3’末端でリン酸化されている核酸分子を使用して核酸合成を開始する重合化によって得られる、請求項21又は22に記載の方法。
- 検出ステップが、重合化によっても実施される、請求項20又は23に記載の方法。
- 使用するポリメラーゼが、Taq、Pfu又はVentのいずれか1つである、請求項14〜24のいずれか一項に記載の方法。
- ポリメラーゼが、エキソヌクレアーゼ活性を欠如し、又は減弱したエキソヌクレアーゼ活性を有する、請求項14〜25のいずれか一項に記載の方法。
- 除去する末端リン酸が核酸分子の5’末端に存在する、請求項2に記載の方法。
- 核酸分子が、リン酸基で5’末端標識されている合成オリゴヌクレオチドである、請求項1、2又は27のいずれか一項に記載の方法。
- 酵素がアルカリ性ホスファターゼ又は前立腺酸性ホスファターゼである、請求項1、2、27又は28のいずれか一項に記載の方法。
- 核酸分子がdsDNAを含む、請求項1、2又は27〜29のいずれか一項に記載の方法。
- 核酸分子が5’突出を有するdsDNAを含み、突出している鎖が5’末端で結合したリン酸基を有する、請求項30に記載の方法。
- 検出する新規の核酸分子が、核酸分子の3’末端をさらなる核酸分子の5’末端と連結することによって得られる、請求項1、2又は27〜31のいずれか一項に記載の方法。
- 試料中のホスファターゼの不在下で核酸分子の5’末端と連結する遮断ds核酸分子の存在下で実施することによって、新規の検出可能な核酸分子を生成するさらなる核酸分子とのさらなる連結が防止される、請求項32に記載の方法。
- 検出ステップが、試料をリガーゼ及び遮断二本鎖核酸分子及びさらなる核酸分子とともにインキュベートし、インキュベーション後に新規の核酸分子が存在するかどうか試験することによって実施される、請求項33に記載の方法。
- 使用するリガーゼがT4DNAリガーゼである、請求項34に記載の方法。
- さらなる核酸分子が、5’突出を有するdsDNAを含み、突出している鎖が5’末端で結合したリン酸基を有し、さらなる核酸分子が、核酸分子から5’リン酸を除去するホスファターゼの存在下で核酸分子と連結することができる、請求項32〜35のいずれか一項に記載の方法。
- 遮断核酸分子が5’突出を有するdsDNAを含み、遮断核酸分子がホスファターゼの不在下で核酸分子と連結することができることによって、核酸分子とさらなる核酸分子の連結が遮断される、請求項33〜36のいずれか一項に記載の方法。
- a)一方の3’末端のみリン酸化されている平滑末端dsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)T4DNAリガーゼ、及び1つ又は複数の5’末端でリン酸化されているさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)3’末端でリン酸化されているssDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)T4RNAリガーゼ、及び5’末端でリン酸化されているさらなるss核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)一方の末端に5’突出を有し、この5’末端でリン酸化されているdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)T4DNAリガーゼ、5’リン酸がホスファターゼ活性によって5’突出から除去されていない場合に核酸分子と連結することができる遮断ds核酸分子、及び一方の末端に5’突出を有しこの5’末端でリン酸化されているさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)核酸分子とさらなる核酸分子の連結の産物である、ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)一方の鎖がウラシル残基を取り込み、5’突出を有し、短い方の鎖が3’末端にリン酸基を有するdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼ、ウラシルN−グリコシラーゼ及びヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)一方の鎖が5’突出を有し、短い方の鎖が3’末端にリン酸基を有するdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼ及び標識ヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子中に取り込まれた標識ヌクレオチドを検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - 蛍光標識、質量標識及び放射標識のいずれかでヌクレオチドを標識する、請求項42に記載の方法。
- a)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子と、伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子とを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子を含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子を添加するサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - a)末端3’リン酸が存在する部分的なdsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含む、ホスファターゼを検出するための、請求項1に記載の方法。 - dsDNAが各鎖中のニックを含む、請求項46に記載の方法。
- 核酸増幅技術を使用して新規の核酸分子を検出する、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
- 使用する核酸増幅技術が、PCR、ローリングサークル型複製、NASBA、3SR及びTMAから選択される、請求項48に記載の方法。
- リアルタイムの技術を使用して増幅産物を検出する、請求項48又は49に記載の方法。
- リアルタイムの技術が、TAQMAN(登録商標)系、MOLECULAR BEACONS(登録商標)系、LIGHTCYCLER(登録商標)、AMPLIFLUOUR(登録商標)及びSCORPION(登録商標)プローブ系のいずれか1つからなる、請求項50に記載の方法。
- 検出する酵素、及び/又は核酸分子、及び/又はさらなる核酸分子、及び/又は遮断核酸分子を、直接的に又は間接的に互いに相互作用することができる別々の結合実体上に固定化する、請求項1〜51のいずれか一項に記載の方法。
- 単一の管で実施される、請求項1〜52のいずれか一項に記載の方法。
- 試料中の汚染物質を検出するための方法であって、
a)核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素と連結した同じ汚染物質の存在下で汚染物質と結合することができる試薬が固定化されている固体支持体に試料を適用するステップと、
b)酵素活性を許容する条件下でインキュベートするステップと、
c)新規の核酸分子の存在又はレベルを決定するステップと
を含み、新規の核酸分子が不在であり又は低レベルであることから、試料中の汚染物質が高レベルであることが示唆される方法。 - 試料中の汚染物質を検出するための方法であって、
a)汚染物質と特異的に結合することができ、核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素と連結している試薬が関与する特異的結合反応を介して汚染物質の捕捉及び分離を行うステップと、
b)分離した汚染物質に核酸分子を添加するステップと、
c)酵素活性を許容する条件下でインキュベートするステップと、
d)酵素の存在下でのみ得られる新規の核酸分子を検出することによって酵素と核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の検出から、試料中の汚染物質の存在が示唆される方法。 - 請求項2〜53のいずれか一項で定義した方法の特徴を組み込む、請求項54又は55に記載の方法。
- 汚染物質が毒素である、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
- 毒素がマイコトキシン、具体的にはアフラトキシンである、請求項57に記載の方法。
- アフラトキシンが、アフラトキシンB1及び/又はB2及び/又はG1及び/又はG2及び/又はM1及び/又はM2及び/又はB2A及び/又はG2Aのいずれかを含む、請求項58に記載の方法。
- 試料が、(飲料用)給水試料、医薬品、化粧品、飲料、血液及び血小板試料を含む臨床試料、又は食物試料を含む、請求項54〜59のいずれかに記載の方法。
- 試薬が、汚染物質と特異的に結合する能力を保持する抗体又はその誘導体を含む、請求項54〜60のいずれかに記載の方法。
- 汚染物質をこの方法の間に固定化する、請求項55〜61のいずれかに記載の方法。
- 検出する酵素が感染性病原体と関係することによって、新規の核酸分子の検出から感染性病原体の存在が示唆される、請求項1又は2に記載の方法。
- 感染性病原体がアスペルギルス(Aspergillus)種又はブドウ球菌(Staphyloccocus)種である、請求項63に記載の方法。
- a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、3’末端でリン酸化されているss又はdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)リガーゼ、及びリン酸基が結合した5’末端を有するさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の連結核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、突出している5’末端でリン酸化されている核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)リガーゼ、5’リン酸がホスファターゼ活性によって5’突出から除去されていない場合に核酸分子と連結することができる遮断ds核酸分子、及び一方の末端に5’突出を有しこの5’末端でリン酸化されているさらなる核酸分子を試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)核酸分子とさらなる核酸分子の連結の産物である、ホスファターゼの存在下でのみ生じる新規の連結核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の連結核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
a)分離したホスファターゼに、一方の鎖が5’突出を有し、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
b)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
c)ポリメラーゼ及び標識ヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
d)新規の核酸分子中に取り込まれた標識ヌクレオチドを検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子中の標識ヌクレオチドの存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)分離したホスファターゼに、一方の鎖が5’突出を有しウラシル残基を取り込み、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む核酸分子を添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼ、ウラシルN−グリコシラーゼ(UNG)及びヌクレオチドを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子と、伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子とを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子を含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子を添加するサブステップと、
e)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
f)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - a)特異的抗体を介して感染性病原体特異的ホスファターゼの捕捉及び分離を行うサブステップと、
b)末端3’リン酸が存在する部分的dsDNAを含む核酸分子を試料に添加するサブステップと、
c)ホスファターゼ活性を許容する条件下でインキュベートするサブステップと、
d)ポリメラーゼを試料に添加しインキュベーションを行うサブステップと、
e)新規の核酸分子を検出するサブステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、感染性病原体ホスファターゼの存在が示唆される、感染性病原体と関係するホスファターゼ酵素を検出するための、請求項1、63及び64のいずれか一項に記載の方法。 - 哺乳動物対象において前立腺癌を診断する方法であって、
試験下にある対象から得られた試料に、核酸分子と相互作用する前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)が存在するかどうか試験を行うステップと、
元の核酸分子の伸長によって生じた新規の核酸分子を検出することによってPAPと核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、試料中の前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)の存在が示唆され、新規の核酸分子の存在が、対象が前立腺癌を有することを示唆するものとみなされる方法。 - 哺乳動物対象において血清アルカリ性ホスファターゼレベルの上昇と関係する疾患を診断する方法であって、
対象から得られた試料に、核酸分子と相互作用する血清アルカリ性ホスファターゼが存在するかどうか試験を行うステップと、
元の核酸分子の伸長によって生じた新規の核酸分子を検出することによって血清アルカリ性ホスファターゼと核酸分子の相互作用があるかどうか試験するステップと
を含み、新規の核酸分子の存在から、試料中の血清アルカリ性ホスファターゼの存在が示唆され、新規の核酸分子の存在が、血清アルカリ性ホスファターゼレベルの上昇と関係する疾患を有することを示唆するものとみなされる方法。 - 請求項6〜47のいずれか一項で定義した方法を組み込む、請求項72又は73に記載の方法。
- 敗血症、AIDS、悪性腫瘍、閉塞性胆道疾患、浸潤性肝疾患、敗血症及び胆管癌のいずれか1つを診断するために使用される、請求項73又は74に記載の方法。
- in vitroで実施される、請求項72〜75のいずれか一項に記載の方法。
- 対象から試料を得るステップをさらに含む、請求項72〜75のいずれか一項に記載の方法。
- 核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素を検出するためのキットであって、
酵素によって作用を受けることが可能である核酸分子と、
酵素が存在する場合だけ生じる新規の核酸分子を検出する手段と
を含むキット。 - 連結によって新規の核酸分子が生じる、請求項78に記載のキット。
- 核酸分子が3’末端リン酸基を有し、さらに、末端5’リン酸基を有するさらなる核酸分子を含む、請求項79に記載のキット。
- リガーゼをさらに含む、請求項79又は80に記載のキット。
- リガーゼがT4DNAリガーゼ又はT4RNAリガーゼであり、核酸分子がそれに応じてds又はssである、請求項81に記載のキット。
- 核酸分子がdsであり、5’末端リン酸基と結合した5’突出を有し、さらに、5’突出を有しこの5’突出と結合した末端5’リン酸基を有するさらなるds核酸分子を含む、請求項78に記載のキット。
- 5’リン酸がホスファターゼ活性によって5’突出から除去されていない場合に核酸分子と連結することができる遮断ds核酸分子をさらに含む、請求項79又は83に記載のキット。
- リガーゼをさらに含む、請求項79、83又は84に記載のキット。
- リガーゼがT4DNAリガーゼである、請求項85に記載のキット。
- 重合化によって新規の核酸分子が生じる、請求項78に記載のキット。
- 核酸分子が、末端3’リン酸が存在する一本鎖DNA分子、及び伸長することができないように3’末端で遮断された、重複している一本鎖DNA分子を含む、請求項78又は87に記載のキット。
- 核酸分子が、末端3’リン酸が存在し、末端リン酸が試料中のホスファターゼによって除去される場合に核酸合成の開始を可能にする一本鎖エレメントを有するdsDNAを含む、請求項78又は87に記載のキット。
- 核酸分子がニックの入ったdsDNAを含む、請求項89に記載のキット。
- dsDNAが、3’リン酸で遮断されたオリゴヌクレオチド2つのアニーリングによって形成される、請求項89に記載のキット。
- 核酸分子が、一方の鎖が5’突出を有し、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む、請求項87に記載のキット。
- ポリメラーゼ及び標識ヌクレオチドをさらに含む、請求項87又は88に記載のキット。
- 核酸分子が、一方の鎖が5’突出を有しウラシルヌクレオチドを取り込み、短い方の鎖が、リン酸基が結合した3’末端を有するdsDNAを含む、請求項87に記載のキット。
- ポリメラーゼ、ウラシルN−グリコシラーゼ及びヌクレオチドをさらに含む、請求項94に記載のキット。
- 検出する酵素がアルカリ性ホスファターゼである、請求項78〜95のいずれか一項に記載のキット。
- 核酸分子の感受性の変化を測定する手段が核酸増幅を必要とする、請求項78〜96のいずれか一項に記載のキット。
- 核酸増幅に必要な試薬をさらに含む、請求項97に記載のキット。
- 核酸増幅ステップが、PCR、NASBA、ローリングサークル型複製、3SR及びTMAから選択される、請求項97又は98に記載のキット。
- 核酸増幅産物のリアルタイム検出に必要なプローブ及び試薬をさらに含む、請求項97〜99のいずれか一項に記載のキット。
- リアルタイム検出法が、TAQMAN(登録商標)系、MOLECULAR BEACONS(登録商標)系、LIGHTCYCLER(登録商標)、AMPLIFLUOUR(登録商標)及びSCORPION(登録商標)プローブ系から選択される、請求項100に記載のキット。
- 感染性病原体特異的ホスファターゼに選択的な抗体をさらに含む、請求項78〜101のいずれか一項に記載のキット。
- 感染性病原体がアスペルギルス種又はブドウ球菌種である、請求項102に記載のキット。
- 試料中の汚染物質を検出するためのキットであって、
(i)汚染物質と特異的に結合することができる試薬であり、核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素と連結する試薬と、
(ii)酵素によって作用を受けることが可能である核酸分子と
を含むキット。 - 試料中の汚染物質を検出するためのキットであって、
(i)検出する汚染物質と同じ汚染物質と、核酸分子に又は核酸分子から化学的部分を付加又は除去し、それによって、新規の検出可能な核酸分子が得られるように伸長する能力を核酸分子に付与することができる酵素の結合体と、
(ii)酵素によって作用を受けることが可能である核酸分子と
を含むキット。 - 新規の核酸分子を検出する手段をさらに含む、請求項104又は105に記載のキット。
- 酵素がホスファターゼ、好ましくはアルカリ性ホスファターゼを含む、請求項104〜106のいずれか一項に記載のキット。
- 汚染物質が毒素を含む、請求項104〜107のいずれか一項に記載のキット。
- 毒素がマイコトキシン、具体的にはアフラトキシンを含む、請求項108に記載のキット。
- アフラトキシンが、アフラトキシンB1及び/又はB2及び/又はG1及び/又はG2及び/又はM1及び/又はM2及び/又はB2A及び/又はG2Aのいずれかを含む、請求項109に記載のキット。
- 試薬が、汚染物質と特異的に結合する能力を保持する抗体又はその誘導体を含む、請求項104〜110のいずれか一項に記載のキット。
- 汚染物質を固定化する手段をさらに含む、請求項104〜111のいずれか一項に記載のキット。
- 請求項78〜101のいずれか一項で定義したキットの特徴をさらに含む、請求項104〜112のいずれか一項に記載のキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB0510133A GB0510133D0 (en) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | Improved methods and kits for detecting an enzyme capable of modifying a nucleic acid |
GB0607862A GB0607862D0 (en) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | Improved methods and kits for detecting an enzyme capable of modifying a nucleic acid |
PCT/GB2006/001831 WO2006123154A2 (en) | 2005-05-18 | 2006-05-18 | Improved methods and kits for detecting an enzyme capable of modifying a nucleic acid |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008545384A true JP2008545384A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=36929537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008511790A Pending JP2008545384A (ja) | 2005-05-18 | 2006-05-18 | 核酸を修飾することができる酵素を検出するための改良された方法及びキット |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8080375B2 (ja) |
EP (1) | EP1888770A2 (ja) |
JP (1) | JP2008545384A (ja) |
AU (1) | AU2006248724B2 (ja) |
CA (1) | CA2609487A1 (ja) |
WO (1) | WO2006123154A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017148067A (ja) * | 2010-04-16 | 2017-08-31 | ゼウス・サイエンティフィック・インコーポレイテッドZeus Scientific, Inc. | ポリメラーゼ活性を指標として非精製サンプル中の微生物の存在を検出する方法 |
US10894981B2 (en) | 2015-10-13 | 2021-01-19 | Japan Agency For Marine-Earth Science And Technology | Method for fragmenting double-stranded RNA and use of the same |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102533941A (zh) * | 2010-12-10 | 2012-07-04 | 金赟懿 | 修饰5-羟甲基胞嘧啶的组合物和方法 |
JP6490576B2 (ja) * | 2012-04-12 | 2019-03-27 | ニユー・イングランド・バイオレイブス・インコーポレイテツド | 重合反応のための合成核酸 |
GB201914538D0 (en) | 2019-10-08 | 2019-11-20 | Momentum Bioscience Ltd | Microorganism capture from antimicrobial-containing solution |
JP2022148530A (ja) * | 2021-03-24 | 2022-10-06 | シスメックス株式会社 | 被検者における心血管疾患の発症リスクを判定する方法、被検者における血管石灰化を判定する方法、および検査キット |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0662898A (ja) * | 1990-02-20 | 1994-03-08 | Eastman Kodak Co | Dnaポリメラーゼの定量方法およびそれに有用な試験キット |
JPH08505053A (ja) * | 1992-12-23 | 1996-06-04 | エドワード デイビッド ハイマン | オリゴヌクレオチド類の酵素的合成方法及び装置 |
JPH08509125A (ja) * | 1993-04-19 | 1996-10-01 | アボツト・ラボラトリーズ | エンドヌクレアーゼ▲iv▼による修正及び汚染防御を伴うリガーゼ連鎖反応 |
WO2004009851A2 (en) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Applera Corporation | Method for pcr cleanup and oligonucleotide removal |
WO2005012567A1 (en) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | Iseao Technologies Limited | Methods and kits for detecting an enzyme capable of modifying a nucleic acid |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2643801B2 (ja) * | 1992-11-24 | 1997-08-20 | アイシン精機株式会社 | ホスファターゼの検出方法 |
US5436143A (en) * | 1992-12-23 | 1995-07-25 | Hyman; Edward D. | Method for enzymatic synthesis of oligonucleotides |
US6100028A (en) * | 1996-06-03 | 2000-08-08 | Merck & Co., Inc. | DNA polymerase extension assay |
US6238864B1 (en) * | 1997-07-18 | 2001-05-29 | Bio-Seek, Inc. | Analyte detection assay and methods of use |
FR2790765B1 (fr) * | 1999-03-11 | 2003-01-31 | Alain Rambach | Milieu chromogene de detection de staphylococcus aureus. |
US6753177B1 (en) * | 1999-09-28 | 2004-06-22 | Becton Dickinson And Company | P-glycoproteins and uses thereof |
US6642000B1 (en) * | 1999-11-12 | 2003-11-04 | University Of Chicago | PCR amplification on microarrays of gel immobilized oligonucleotides |
US20040248323A1 (en) * | 2003-06-09 | 2004-12-09 | Protometrix, Inc. | Methods for conducting assays for enzyme activity on protein microarrays |
-
2006
- 2006-05-18 WO PCT/GB2006/001831 patent/WO2006123154A2/en active Application Filing
- 2006-05-18 CA CA002609487A patent/CA2609487A1/en not_active Abandoned
- 2006-05-18 AU AU2006248724A patent/AU2006248724B2/en not_active Ceased
- 2006-05-18 JP JP2008511790A patent/JP2008545384A/ja active Pending
- 2006-05-18 EP EP06727136A patent/EP1888770A2/en not_active Withdrawn
- 2006-05-18 US US11/914,697 patent/US8080375B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0662898A (ja) * | 1990-02-20 | 1994-03-08 | Eastman Kodak Co | Dnaポリメラーゼの定量方法およびそれに有用な試験キット |
JPH08505053A (ja) * | 1992-12-23 | 1996-06-04 | エドワード デイビッド ハイマン | オリゴヌクレオチド類の酵素的合成方法及び装置 |
JPH08509125A (ja) * | 1993-04-19 | 1996-10-01 | アボツト・ラボラトリーズ | エンドヌクレアーゼ▲iv▼による修正及び汚染防御を伴うリガーゼ連鎖反応 |
WO2004009851A2 (en) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Applera Corporation | Method for pcr cleanup and oligonucleotide removal |
WO2005012567A1 (en) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | Iseao Technologies Limited | Methods and kits for detecting an enzyme capable of modifying a nucleic acid |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017148067A (ja) * | 2010-04-16 | 2017-08-31 | ゼウス・サイエンティフィック・インコーポレイテッドZeus Scientific, Inc. | ポリメラーゼ活性を指標として非精製サンプル中の微生物の存在を検出する方法 |
US10894981B2 (en) | 2015-10-13 | 2021-01-19 | Japan Agency For Marine-Earth Science And Technology | Method for fragmenting double-stranded RNA and use of the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8080375B2 (en) | 2011-12-20 |
EP1888770A2 (en) | 2008-02-20 |
WO2006123154A2 (en) | 2006-11-23 |
WO2006123154A3 (en) | 2007-01-11 |
AU2006248724B2 (en) | 2011-07-21 |
CA2609487A1 (en) | 2006-11-23 |
US20090098539A1 (en) | 2009-04-16 |
AU2006248724A1 (en) | 2006-11-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5688643A (en) | Method of nucleic acid-differentiation and assay kit for nucleic acid differentiation | |
US9222124B2 (en) | Method for the simultaneous detection of multiple nucleic acid sequences in a sample | |
JP2002330788A (ja) | クラミジア科細菌の増幅と検出 | |
JPH09503910A (ja) | トラコーマ・クラミジア検出のためのオリゴヌクレオチド及び方法 | |
JP2010227103A (ja) | 増幅によるクラミジア・トラコマティスの分析およびクラミジア・トラコマティスの核酸の検出 | |
KR19990067080A (ko) | 특정 뉴클레오티드 서열의 검출방법 및 조성물 | |
JP2007508824A (ja) | 核酸のプライマーに基づく増幅のための方法及びキット | |
CN107532213B (zh) | 用于同时检测样品中多个核酸序列的方法 | |
EP0892856B1 (en) | A method for the amplification and detection of a nucleic acid fragment of interest | |
JP6126381B2 (ja) | 標的核酸の検出方法及びキット | |
JP2010532986A (ja) | 改良された微生物の検出 | |
JP2008545384A (ja) | 核酸を修飾することができる酵素を検出するための改良された方法及びキット | |
WO1997032044A9 (en) | A method for the amplification and detection of a nucleic acid fragment of interest | |
JP2006525809A5 (ja) | ||
JP2001522585A (ja) | 二重標識プローブを用いた検体検出工程 | |
JP4209977B2 (ja) | 淋菌の核酸の増幅および検出による淋菌の検出 | |
US7354716B2 (en) | RNA detection and quantitation | |
JP2007501001A (ja) | 核酸を修飾可能である酵素を検出するための方法およびキット | |
JP3127135B2 (ja) | トラコーマクラミジア核酸の増幅および検出 | |
JPH06311899A (ja) | 核酸分析法 | |
TW202129010A (zh) | 檢測聚核苷酸之方法及套組 | |
JPWO2007108378A1 (ja) | シグナルプローブポリマーの形成方法 | |
TWI482861B (zh) | 致病原之鑑定方法及鑑定套組 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120605 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120903 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120910 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130625 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131119 |