JP2008536104A - 検査システム及び装置 - Google Patents

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Abstract

サンプルの表面上の欠陥又は汚染を識別する方法及び装置に関する。本システムは、振動形の接触電位差(vCPD)と非振動形の接触電位差(nvCPD)との両方を用いて、表面全体の仕事関数の変化を検出するように動作する。本システムは、サンプルの全体にわたって仕事関数の変動を映像化するために、非振動形の接触電位差(nvCPD)センサを利用する。データは、サンプルの表面の全体にわたって仕事関数(又は形状もしくは表面の電圧)の変化を示すために微分形式である。vCPDプローブは、サンプルの表面上の特定の点の絶対的なCPDデータを測定するために使用される。振動形及び非振動形のCPD測定モードを組み合わせることにより、サンプル全体の均一性を迅速にイメージングし、1つ以上の点において絶対的な仕事関数を検出することが可能になる。

Description

本発明は、半導体ウェハ及び集積回路(IC)などの他の材料及び検査の恩恵を受ける任意の表面を検査するための方法及びシステムに関する。これ以降、本願で説明される接触電位差イメージング装置のシステムによる表面検査を行うことができる材料は全体的に「ウェハ」と呼ぶ。さらに詳しくは、本発明は、振動形の接触電位差センサと組み合わせて非振動形の接触電位差センサを使用することによりウェハ面上の接触電位差トポロジーのイメージング及び視覚化により微視的及び巨視的に欠陥を特徴付けるための方法及びシステムに関する。
半導体及び他の表面欠陥管理装置に関しては、絶対的な期間の中でまた資本設備投資の割合の両方で成長している数十億ドルの世界市場が存在する。例えば、一般に、所定のユーティライゼイション・レベル、すなわち処理能力及び生産高において半導体の製造設備の経済性を決定する2つの要因がある。300mmの半導体ウェハ、銅の相互接続体、及び機構(回路)寸法を小型化することなどの複雑で新しい技術が製造における誤差限界を絶えず低下してきたため、新しい検査技術は生産高を高く維持するため、また損益の経済性を魅力的にしておくために重要である。化学薬品の汚染及び他の種類の不具合を検出及び除去することは、半導体の製造業者及び装置の供給業者にとって絶えない関心事である。汚染は、処理用化学薬品及び処理装置を使用すること、及び取扱い技術が劣っていることから生じることがある。汚染には、例えば、金属、炭素、及び有機化合物が含まれる。他の種類の欠陥は、半導体結晶の傷、不適切な処理、不適切な取扱い、及び欠陥材料を含む広範な原因から発生する。さらに、これに限定されることはないが、多くの洗浄工程が半導体産業などのウェハの製造において必要とされる。各工程は時間がかかり、また特別な廃棄手順が欠かせない高価な化学薬品を必要とする。これらの処理を監視及び制御するための現行の方法は、高価で時間がかかる。結果として、ウェハは必要以上の化学薬品を使用して、長時間洗浄されることが多い。
半導体ウェハ産業の例を続けると、汚染及び化学薬品の残留物が半導体の製造において歩留まりを減少させる2つの主な原因である。ウェハの洗浄度は、最小の形状が90nmより小さくなるにつれてますます重要になっている。この場合、吸着層と有機汚染物質の厚さは、装置における機能性フィルムの処理許容値と同じ程度である。汚染は有機物であろうと金属であろうと、有効範囲が貧弱なこと、空格子点、ボイド、漏洩、短絡、及びオーバーバーデンなどの処理の変動及び不具合を引き起こすことがある。例えば、ウェハ表面上の少量の金属汚染はバルク半導体に拡散して、金属汚染が半導体基板内の電子とホールとの再結合を支援するため、バルクの少数キャリアの寿命を減少させる。汚染を減らすと共に残留物を最小限に抑えることは、半導体ウェハの製造において歩留まりを増加させる重要な要因である。
半導体ウェハ産業におけるような欠陥検出及び特徴付けシステムは通常、インライン及びオフラインのシステムに分けることができる。「インライン」は、ウェハが処理されるクリーンルームの内部で発生する検査及び測定のことを指す。「オフライン」は、ウェハを処理するクリーンルームの外部、すなわち多くの場合、製造場所からいくらか離れて配置された研究室又は離れたクリーンルームの中で行われる分析のことを指す。その他に、これらの分析技術の多くは破壊的であり、これは生産したウェハを犠牲にすること又は分析用の高価な「モニタ」ウェハを使用することのいずれかを必要とする。インラインの検査及び測定は、これらの種類の製造工程では周期的に起こる可能性がある問題を迅速に確認及び訂正するために極めて重要である。標準的な半導体ウェハは、500以上の別個の工程段階を受けて、完成するまでに数週間必要とすることがある。各半導体ウェハは、完成品の値が最大100,000ドルもするものがある。ウェハの製造に含まれる工程の数及び時間が非常に大きいため、工程内にはかなりの仕事がどの時点でも存在する。工程関連の欠陥を発見し、そして多数のウェハ(及びドル価値)が影響される直前までに訂正することが重要である。ウェハ、半導体、IC、又は他の装置の性質に関係なく、そのような欠陥は性能にとって有害であり、また生産性と採算性を低下させる。
多くの種類の欠陥及び汚染は、現行のインラインのツールを用いて検出することはできない。これらは一般に、Total Reflectance X-ray Fluorescence (TXRF)、Vapor Phase Decomposition Inductively Coupled Plasma-Mass Spectrometry (VPD ICP-MS) 又は Secondary Ion Mass Spectrometry (SIMS)などの高価で時間がかかる「オフライン」技術(後述する)を用いて検出及び分析する。これらの技術はオフライン(ウェハを処理するために使用されるクリーンルームの外)で使用され、汚染の原因となる工程段階の後、通常は数時間又はさらに数日要することもあるため、それらの値は著しく制限される。
ウェハの検査及び化学薬品の汚染検出に関する幾つかの周知の技術についての短い説明が、表1に示されている。幾つかの種類の半導体分析又は特徴付けに対して、又は他の種類の材料の他の表面検査に対して使用される技術の数は非常に多いので、このリストはある意味では完全なものではない。
Figure 2008536104
表2は、それぞれの例の技術の幾つかの主な利点及び欠点を要約している。一般に、オフライン検出技術は、僅かな量の汚染に対して極めて敏感であるが、そのような技術は動作が遅く、高価であり、かつ操作が複雑である。幾つかの技術は限定された又は限定されないイメージング又は表面マッピング能力を有するか、又は本質的に破壊的である。インライン技術はより高速で非破壊的であり、また欠陥のマッピングを行うが、化学薬品の汚染の検出又は分析能力が限定されている。
Figure 2008536104
ある種の汚染物及び残留物は、光学又は分析測定ツールを用いて検出することができる。光学検査システムは、ウェハ生産のインライン検査に対して多くの場合十分早い。しかしながら、これらのツールは、少量の光学的に不可視の汚染物質、非均一なフィルム、化学的な汚染物質、又は化学的性質の変化量を検出するように適合されていない。TXRF又はTOF−SIMSなどの分析ツールは、ウェハ表面の化学物質に関して豊富な情報を提供するが、高価であり、極めて遅く、破壊的であり、また全ウェハ表面に関する情報を提供しない。ウェハを処理する間に汚染を効率的に検出及び制御するためには、ウェハ表面上の微細な化学的な変化を検出するための高速、インラインかつ非破壊的な方法を必要とする。前述した化学的な分析方法は、このような要求の厳しいインライン材料の処理条件のもとでは動作できない。この能力は、汚染を検出するために必要な時間を最小にすることによって費用節約をもたらし、これによりスクラップの費用又は装置に対する信頼性の減少に影響されまた関連付けられたウェハの数が減少される。
一般に、現行のインライン形ウェハ検査ツールは生産速度で動作して、欠陥を識別し捜し出すように処理されるウェハ表面の画像を発生する。しかしながら、これらの技術は、前述したように、化学薬品の汚染を検出する能力が極めて限定されている。レーザ後方散乱システムは、サブミクロン以下の寸法の粒子を検出することに限定され、光学顕微鏡検査システムは、目に見える汚れ又は残留物を招くような化学薬品の汚染のみしか検出できない。両方の技術は、粒子又は汚染の化学成分を識別又は分類する能力に欠けている。オフラインの研究室の技術を使用して、新しい処理及び装置の洗浄度に資格を与えるか、又はインライン装置によって又は故障解析の一部として検出された欠陥を分析する。
調査された別のシステムは、接触電位差(CPD)イメージング法を使用することである。CPDは2つの異なる材料の間の電気接点と、それぞれの最大電子エネルギーレベル、すなわちそれぞれのフェルミ・エネルギーにおける差の結果として生ずる電界とを参照する。2つの金属が接触して配置されると、それぞれのフェルミ・エネルギーは、金属からの電子の流れによって高いフェルミ・エネルギーに対して低いフェルミ・エネルギーに釣り合わされる。「振動形CPDセンサ」は、平行板コンデンサシステムの中で1つの金属の他の金属に対する振動を参照する。振動により経時的に静電容量の変化が引き起こされるため、表面プロフィールに関連した信号が生成される。非振動形接触電位差(nvCPD)センサを使用することにより、CPD信号を基準サンプルを通る1つの面の平行移動によって発生することもできる。この変換により、高速のスキャニングが可能にされる。
しかしながら、これらのnvCPDセンサでさえ、幾つかの問題点がある。顕微鏡のレベルでは、ウェハの表面は、ウェハの厚さの変動、表面上の物質、「ボーイング」、及び他の要因のために平坦ではない。接近しているが安全な距離(すなわち、良好な信号強度を強めるために表面に接近するが、ウェハ表面と衝突するどのような可能性もできるだけ少なくするような十分離れた距離)でウェハをスキャンするために、適切なセンサの高さを計算し設定する必要がある。このため、反復可能な結果作るために、ウェハ表面上のセンサの高さを測定及び制御する必要がある。さらに、高さを制御することも、分解能及び信号強度を高めるようにセンサの高さを最小にするために必要である。しかしながら、各特定のウェハ上を測定するために適当な高さになるように高さを制御及び測定することは難しい。
ウェハ表面上のnvCPDセンサの高さを制御するために、多くの市販の高さセンサの1つを使用することができる。このことは、別個の高さセンサによって作られた測定値に対してnvCPDセンサのチップの位置を決定するために、追加のセンサの費用やキャリブレーション・ルーチンに対する余分な複雑性が必要とされる。
関連した問題は、nvCPDのスキャンに関連した高さを含む全ての距離測定に対する基準点を確立することが難しいことである。基準点は、画像を作るための有用な測定データを作る上で必要である。
nvCPDセンサなどの幾つかのセンサシステムでは、鋭いピーク信号を他の2つの信号成分(低周波数信号及び誘導ノイズ信号)から分離して、ウェハの汚染領域を位置決め及び測定することが必要である。鋭いピーク信号はノイズのように挙動するため、すなわち、それは極性を高い周波数モードで交番する鋭いピークを含むため、これは難しい処理である。このため、周波数領域のみに基づいた従来の高周波フィルタは、ノイズと共に鋭いピーク信号を著しく劣化するため適当でない。
さらに、nvCPD信号は一般に時間的に遅延され、これはnvCPDの信号/画像の品質に影響する。サンプリング時間が増加するにつれて、時間遅延はますます大きくなる。この時間遅延は、プローブのチップから増幅器、データ収集基板及びそれらの間の接続線を通ってA/D変換器の出力部までの電気的な信号経路をモデル化する等価のRC回路によって説明することができる。等価の静電容量は、プローブとウェハ表面との間の静電容量、接続線の寄生容量、増幅器の内部静電容量、及び他の既知の従来の効果と混合される。この結果は、極めて小さい特徴信号は検出不可能になり、信号の大きさ従って信号対ノイズ比は小さくなる。
さらに、ウェハの形状的な機構は化学的な機構からの信号と比較すると弱い信号を発生することが多い。化学的な機構に対する形状的な機構の有用性は、画像化の用途の特定の環境に依存して変化することが多いので、形状的な機構を示す信号を増幅できる、又は化学的な機構を示す信号を分離、重ね合わせ、減少又は除去できるという要求が存在する。
その上、多くの異なる種類のイメージングシステムは現在、プローブ装置に関連した半導体ウェハなどのサンプル材料を回転するためのチャックに依存している。これらの現在の設計は、サンプルの表面を一定の回転速度でスキャンする。この場合プローブは、一定のサンプリング速度で円周のデータトラックを追うことによってウェハをスキャンする。回転速度及びサンプリング速度が一定のため、各サンプルの角度分離がウェハ表面の全体にわたって一定になることは明らかである。しかしながら、デカルト座標のデータの実際の物理的な間隔は、スキャンされるトラックの半径と共に変化する。さらに、センサ内に生成される電流の量は、サンプルするプローブの相対速度と線形の関係がある。この場合、サンプルのプローブに対する実際の相対速度は、収集されるデータのトラックの半径に関連付けられるため、サンプルが一定の回転速度でスキャンされる場合、それは一定ではない。このため、外側の半径のサンプルに対してより大きな値の信号が得られ、中心に向かって信号を低下させる。これにより結果として、データ密度がほぼ一定のレベルに維持される場合よりも高い信号対雑音比が得られる。
さらに、現在の検査システムの全体的な精度、速度、及び効率を向上させるという要求が存在する。現在のシステムは、より効率的で高速な態様で広い範囲の種々の製品を試験する方法を提供するという産業界からの増大する要求に適合していない。
現在の検査システムの速度と効率を全体的に向上させるというシステムに対する要求に加えて、点欠陥すなわちウェハのある領域に発生する欠陥と、ウェハ全体の欠陥すなわちウェハ全体にわたって一様に発生する欠陥との両方を検出できるシステムを提供するという要求が存在する。
nvCPDセンサの欠点に取り組む改良されたスキャニング装置に対する要求も存在する。親出願の中で説明された幾つかの実施形態のようなnvCPDシステムに基づいた検出システムは、ウェハ全体にわたって発生する均一な欠陥を検出することが困難である。さらに、nvCPDシステムは、相対的なCPDデータを提供することには優れているが、表面の点の絶対的なCPDを測定することはできない。そのような情報は、欠陥の測定及び識別だけでなく、サンプルの表面の材料を識別するために有用である。
ウェハ全体の汚染は、比較的共通の問題である。この種の1つの共通の欠陥は、ウェハ上のどこに化学層又は要素層が均一に蒸着されているかであり、蒸着が意図されていない場所又は意図された層以外の別の層のいずれかが利用される。逆に、蒸着が必要な酸化被膜が蒸着されていないような、利用されることが意図された全体の層が欠けたウェハが作られる。これらは両方とも、また特に最後のものは、ウェハのインライン検査に対して明確で困難な課題を提供する。現在のところ、前述したようなオフラインの破壊的技術は、この範疇の欠陥を検出するために必要とされる。
例えば、製造業者は潤滑の機能を行うために、極めて薄い(30ナノメータの程度)オルガノシランの膜をウェハ表面に加える。光学検査ツールは、この微量な材料を検出できない。産業界はこの問題に具体的に取り組むためには、難解で時間のかかる試験を採用する必要がある。従って、ウェハが蒸着された層を持っているかどうかを決定し、持っている場合は、その層の厚さが均一かどうかを決定するという要求が存在する。
現在の検査装置が失敗する別の応用例には、ウェハ又は他の電子装置の表面から薄膜を取り去ることが含まれる。例えば、フォトレジスト層をウェハから取り除くことが時には望ましいことがある。現在のシステムは、フォトレジストの薄膜が取り除かれているかどうかを効率的に決定できない。薄膜の有無を検出できると同時に、表面の欠陥に関する情報を提供する技術に関する要求が存在する。
改良された検査システムを求めるさらに別の産業界の応用例には、「ウィットネス・ウェハ(witness wafer)」を使用することが含まれる。このウィットネス・ウェハは、半導体製造のクリーンルーム内の空気の品質をモニタするために使用される。ウィットネス・ウェハは、ある期間環境の中に露出されたままにされ、この間に空中に存在する揮発性の有機化合物がウェハ表面に付着する。ウィットネス・ウェハを評価するために使用される分析技術は、遅くかつウェハをスポット検査することしかできない。表面全体の欠陥検査を行うことができ、揮発性の有機物が付着した層を検査できる検査方法が必要とされる。
製造する立場からすると、汚染が均一の1つの共通の実施例では、汚染された溶液又は沈殿物チャンバを使用する必要がある。これは例えば、ウェハが汚染された溶液の中に置かれる場合(例えば、クリーニング又はめっきを行う場合)、又は汚染された沈殿物チャンバの中に置かれる場合(物理蒸着法(PVD)又は化学蒸着法(CVD)など)に当てはまる。この場合、汚染はウェハ全体にわたって均一になる。このため、表面上の変化を検出する処理(例えば、nvCPD及び光学的な方法)は、これらの欠陥を検出しない。
従って、ウェハ又は他の材料上に完全に又はほぼ完全に失われた又は加えられた層の有無を含む、サンプル上(及び電子装置又は化学装置の最終的な性能に影響する任意の表面上)の比較的少量の化学的な内容物又は特徴及び物理的な特徴を、高速で、安価、かつ効果的に検出、位置決め、及び分類を行う手段に対する極めて強い要求が存在する。高さ制御などのセンサ制御機構の費用及び複雑性を最小にするシステムに対する要求も存在する。さらに、改良された信号処理を有する方法及びシステムに対する要求が存在する。
本発明は、高速で安価であり、材料上の比較的少量の化学的な内容物及び物理的な特徴を検出、位置決め、及び分類する手段を有すると同時に、センサ制御機構の複雑性を最小にして信号処理を改良することができる検査システムを提供する。これらの材料には、半導体ウェハ、集積回路素子、液晶表示パネル、又はこのような検査から恩恵を受ける任意の材料が含まれる。
1つの実施形態では、本発明は、サンプルの表面に存在する欠陥を識別するための分析方法に関する。欠陥を分析するためのスキャニングシステムを含む、インラインサンプル用処理システムが提供される。サンプルは、スキャニングシステムのサンプルステージ上に保持される。CPDセンサと通信する位置決め機構が設けられている。このCPDセンサは、振動形接触電位差センサモード(vCPD)及び非振動形接触電位差センサモード(nvCPD)を有する。nvCPDモードでは、CPD電位差センサは位置決め機構を介してサンプルステージに対して配置することができ、またCPDセンサはインラインサンプル用処理システムの中に配置される。CPDセンサはnvCPDモードの中で、相対運動を介してサンプルを連続的にスキャンして、相対的なCPDデータを発生する。この相対的なCPDデータは、CPDセンサに関連したサンプル表面のトラックに沿った相対的な接触電位差を表す。相対的なCPDデータは、サンプル表面を表すCPDデータを形成するために組み立てられる。少なくとも1つの点が、絶対的なCPDを測定するためにサンプル表面上で識別される。CPDセンサはvCPDモードではこの点の上に配置され、その点に対する絶対的なCPDデータが生成される。
別の態様では、本発明は、サンプルをインライン処理するためのシステムに関係する。このシステムは、サンプル上の少なくとも1つの汚染物質又は非均一性を識別するためにサンプル・スキャニング・システムを備えている。サンプルと共に回転し連動することができるスキャニングシステムの半導体のサンプルステージが、サンプルを受け入れるために設けられている。このシステムは、nvCPDプローブ及びvCPDプローブを含むCPDセンサシステムをさらに備えている。このCPDセンサシステムは位置決め組立体と通信して、これによりウェハ用のサンプルステージに保持されたサンプルに対して位置決めが可能にされる。nvCPDプローブは、nvCPDとサンプルとの相対的な動きによって生成されるCPD内の変化に応答するウェハ上の汚染物質の特性を示す相対的な接触電位差信号を作るように適合されている。vCPDプローブは、半導体ウェハ上の汚染物質の特性を示す絶対的な接触電位差信号を作るように適合されている。この信号は、プローブを振動することによって生成される。信号の振幅は、CPDに関係する。振動によりCPDの変化が生ずるのではなく、プローブと表面との間の静電容量の変化が発生する。コンピュータシステムがCPDセンサシステムと通信するように設けられて、相対的なCPDデータ及び絶対的なCPDデータがプローブによってコンピュータに出力される。このデータを使用して、化学的な汚染物質とそれらのウェハ上の空間分布の特性を示す視画像を生成する。
さらに別の態様では、サンプルの表面を検査するための方法に関する。この方法では、サンプルのほぼ全面に対する接触電位差のデータが、nvCPDデータとvCPDデータとの組合せを用いて得られる。サンプルの表面がCPDセンサシステムのnvCPDモードで連続的にスキャンされ、CPDシステムから相対的なCPDデータが発生する。この相対的なCPDデータは、サンプル表面の相対的なCPDを示す。CPDセンサシステムは、vCPDモードではサンプル表面上の点に位置付けられて、その点に関する絶対的なCPDデータが測定される。次に、サンプル表面に対する絶対的なCPDが、その点の絶対的なCPDデータとサンプルの相対的なCPDデータとに基づいて決定される。
接触電位差センサは本願で説明される本発明の重要な部分であるため、発明者らは仕事関数に関係するセンサの動作の基礎を最初に説明する。電子伝導体の仕事関数は、電子を伝導体の内部から表面の外側(イメージ電荷領域を超える)の非干渉点に移動するために必要な最大の仕事量として定義される。仕事関数は材料表面の基本的な特性であるため、広範な表面現象にとって興味を起こさせるものである。特定の材料の仕事関数は、汚染物質又はコーティングがある場合は(又はない場合は)変化する。これらの変化を使用して、表面の洗浄度、コーティングの均一性又は厚さ、及び表面の状態に関する他の情報を決定することができる。仕事関数の測定は、半導体のドーピング、有機半導体、有機単一層(organic monolayer)、表面の反応性(surface reactivity)、生物学的なシステム、不均一触媒作用(heterogeneous catalysis)、及び腐食の研究に有用である。
表面の仕事関数は一般に、振動形ケルビン・プローブを用いて測定される。振動形ケルビン・プローブは、接触電位差(CPD)を測定することによって動作する。この接触電位差は、2つの材料が電気的に接続されると異なる仕事関数により2つの材料の間に形成される電位である。このため、振動形ケルビン・プローブは、振動形接触電位差(vCPD)プローブ又はセンサとも呼ばれる。仕事関数及びフェルミ準位が異なる2つの別個の金属が、接近しているが接触しない位置に配置される。次に、2つの金属が電気的に接続されると、電子は仕事関数が小さい材料(Φ1)から仕事関数が大きい材料(Φ2)に流れて、2つの金属に電荷が蓄積され、そしてそれらの間に電界が形成される。電位はCPDと名付けられ、仕事関数の差に比例する。形成される電荷量は、2つの金属間の静電容量とそれらのCPDとの積に等しい。vCPDプローブは、既知の仕事関数のプローブと未知の仕事関数の表面との間のCPDを測定する動作を行う。測定される表面の上で、プローブを振動することができる。この振動により、2つの材料の間の静電容量に周期的な変動が発生し、これは結果として時間的に変動する電流をプローブに発生する。この電流が測定され、反対の電圧をプローブ又は表面に加えることによって廃棄される。バッキング電位(backing potential)として周知のこの電圧は、2つの材料の間のCPDに等しい場合は結果としてゼロ電流を発生する。
vCPDプローブは、広範な応用例において使用されている。これらの応用例には、誘電体層の厚さ及び誘電体層の内部の汚染物質の測定が含まれる。そのようなプローブを使用して、表面全体にわたる仕事関数の変動のイメージを形成することはできるが、プローブを振動させてバッキング電位を調整するという要求は、結果としてデータ収集速度を限定するため、これはサイクルタイムが高速で、分解能が高いイメージングの分野には適合しない。
非振動形接触電位差(nvCPD)測定技術は、従来のvCPDプローブ方法の重要な改良である。プローブを振動する代わりに、このnvCPDセンサは、プローブをサンプルの表面に対して平行移動することによって仕事関数の変動を検出する。表面にわたる仕事関数の変動により、結果としてプローブと表面との間のCPD及び関連する電圧の変動がもたらされる。これらの電圧の変動により、増幅及びサンプリングすることができる小さな電流がプローブに発生する。振動の代わりに平行移動を使用することにより、データ収集速度に飛躍的な改良が生じる。vCPDプローブは一般に秒当たり最大数サンプルのデータを得るのに対して、nvCPDプローブは秒当たり数百万サンプルのデータを得ることができ、これにより高速のイメージング用途に好適な方法になる。実際は、プローブとウェハの表面との間の早い相対運動により、信号強度が増加される(増幅器の帯域幅の限界内で)。nvCPDセンサのスキャニング速度が増加されたことは、半導体を製造する間の汚染を検出するためのインラインツールとして使用するために重要である。nvCPDセンサが相対的なCPDデータを発生するのに対して、vCPDセンサは絶対的なCPDデータを発生する。
振動形及び非振動形のCCDセンサは両方とも、センサのプローブと測定される表面とでコンデンサを形成する。コンデンサを充電するための周知の公式は、簡潔に下記のようになる。
Q=CV
ここで、Qは電荷、Cは静電容量及びVは電圧である。コンデンサに流れる電流iは、下記のように前の式を微分することによって得られる。
Figure 2008536104
両方の振動形及び非振動形のセンサに関して、コンデンサに加わる電圧は、プローブと表面との間の仕事関数における差から生ずるCPDである。しかしながら、振動形プローブは、振動する間に電流をゼロにするバッキング電圧を加えることによってCPDを決定する。結果として生ずるバッキング電圧は、振幅はCPDに等しく、符号は逆である。
Figure 2008536104
b=−Vcpdの場合i=0
しかしながら、非振動形プローブは、プローブを表面に対して移動する間にコンデンサに加わる電圧の変化を検出する。表面が比較的円滑で、かつプローブと表面との間の間隙が比較的一定の場合は、静電容量は一定であり、結果として生ずるプローブに流れる電流は下記の式によって与えられる。
Figure 2008536104
ここで、vはプローブと下側の表面の相対速度であり、dxは相対位置の変化を表す。CPDがどのように変化しても、プローブへ流れる電流が発生する。プローブの仕事関数が固定されるため、プローブ信号は表面の全体にわたって仕事関数の変動に比例する。
本発明の好ましい実施形態は、nvCPDセンサの使用方法を改良することに関する。特に、図1は、nvCPDスキャニングシステム10の1つの好ましい形態の構成要素及び動作に関する機能ブロックのフローチャートを例示している。nvCPDセンサ12(図2を参照のこと)は、互いに近接された2つの異種の材料の間に発生した電圧である接触電位差の現象に基づいている。この概念の説明図は、図2で見ることができる。ウェハ用スキャニングシステム10の場合は、センサのチップ13は第1のプレート14を形成し、ウェハ表面16を有するウェハ15は第2のプレート18を形成する(図2を参照のこと)。第1のプレート14のプローブのチップ面20は仕事関数が固定した導電性材料で作られている。この固定した仕事関数一般に、固体のフェルミ準位とその固体の外側の空間の自由エネルギーとの間のエネルギーの差であり、金属の場合は表面の直ぐ外側の電子のイメージ電位を含む。第2のプレート18のウェハ表面16の仕事関数は、半導体のウェハ表面16の凹凸又はウェハ表面16に付着した汚染物質若しくは他の材料のために変化することがある。第1のプレート14と第2のプレート18が電気的に接続されると、それぞれの表面のフェルミ準位は平衡になり、それらの間に電界を形成する。センサのチップ13の仕事関数が固定している場合は、電界の大きさは第1のプレート14と第2のプレート18との間の距離、第1のプレート14と第2のプレート18との間の相対的な誘電率、及びウェハ表面16の仕事関数に関係する。実際には、第1のプレート14と第2のプレート18は急速に平衡するため、ほとんど測定することはできない。測定することができる電流フローを提供するために、センサのチップ13はウェハ表面16に対して何らかの動きを行う必要がある。1つの実施形態では、nvCPDセンサ12はほぼ固定した距離で表面上を移動されて、ウェハ表面16の変動が電流の流れを生じさせる。
この概念の説明図は、図3で見ることができる。このnvCPDセンサ12からの電流フローは、下記の式によってモデル化することができる。
Figure 2008536104
ここで、C及びVは、下記のように定義される。
Figure 2008536104
さらに、εoは自由空間の誘電率、εrは相対的な誘電定数、Aはプローブのチップの面積、dはセンサのチップ13とウェハ15との間の距離、Φは各表面の仕事関数、そしてeは電子の電荷である。Vの項は、nvCPDセンサ12とウェハ15との間の表面電位の差として説明することもできる。さらに、ウェハ表面16の表面電位は、欠陥により変わることがある。全体的な表面電位は下側の材料の仕事関数に関係するが、ウェハ表面16上の材料の吸着層によっても影響されることもある。材料のサブ・モノレーヤ(mono-layer)でさえ、表面電位に大きく影響することが知られている。
Figure 2008536104
は、ウェハ表面16上の仕事関数の変化に関係する。この項の大きさがウェハ表面16上の仕事関数の相対的な変化と、nvCCDセンサ12がウェハ表面16上を移動する相対速度とに関係することが分かる。これから生じた信号の説明は、図4で見ることができる。このように、本発明の原理に基づいたシステムは、三次元のイメージを発生することができるけれども、一次元の信号と二次元のイメージとを発生することができる。
多くの欠陥が、ウェハ(又は他の材料の表面)の仕事関数又は全体的な表面電位における変動として自身を表すことができる。ウェハ表面及び下側の材料の化学的及び物理的(すなわち、幾何学的)な両方の特徴は、ウェハ表面上の特定の部分又は1点の仕事関数に影響を与えることがある。このため、これらの特徴は、本発明の原理に基づいたセンサによって検出することができる。例えば、ウェハ15内の半導体のドーパント濃度における変動は、固有の仕事関数を変化させる。さらに、限定されることはないが銅などのウェハ15に拡散する他の材料は、仕事関数に変動をもたらすことがある。半導体材料(又は測定の影響を受けやすい他の材料)自身の内部の、転位の積み重ね、ひび割れ、及び擦り傷などの機械的な現象は、局部応力を発生して局所的な指数関数を変化させる。さらに、原子又は分子の汚染物質の吸着層は、サブ・モノレーヤのレベルでさえ、感知できるほどの表面電位の変動を発生する。周りのウェハ材料以外の表面電位差を有してウェハ16上に付着した粒子も信号を作る。ウェハの製造工程で一般に使用される化学物質の層は、ウェハの表面電位に影響する。例えば、残留したCMPスラリー又はフォトレジストは、本発明のnvCPDセンサ12が検出可能な局所的な表面電位の変動を引き起こす。そのような欠陥及び化学的な性質は、変動をウェハ表面で検査できる特有の痕跡と関連付けた。
Figure 2008536104
は、nvCPDセンサ12とウェハ15との間の間隙の変化、又は相対的な誘電定数の変動に関係する。ウェハ表面16内の幾何学的な不完全度又はウェハ表面16上の粒子はこの成分の中に現れる。また、その微分の性質のために、nvCPDセンサ12のウェハ15に対する相対速度が増加するにつれて、この成分の大きさも増加する。
前述したように、物理的すなわち幾何学的な態様及び欠陥は、本発明の原理に基づいたシステムを用いてイメージを作ることができる。ウェハ欠陥の多くの部類は、ウェハ表面16内の幾何学的な変化として現れる。ウェハ15自身の中の表面のひび割れ、擦り傷、及び腐食した溝は、このような欠陥の限定されない例であり、ウェハ表面内の幾何学的な変化及び仕事関数の中で付随する変化をもたらす。さらに、ウェハ15に付着した粒子はまた、プローブのセンサチップ13に対する距離の局所的な変化として現れる。
ウェハ15上の誘電体フィルムの変動も検出できる。実施例は、シリコン基板(すなわち、SiO、SiO2、SiO3、SiO4)上で成長した酸化物状態の変動を検出することである。さらに、一般にウェハに付着した他の非導電材料の誘電体の変動も検出できる。
多くの特徴が、幾何学的な変化と化学的な変化との組合せとして現れることにも注意されたい。例えば、下側のウェハ15以外の異なる材料のウェハ15に付着した粒子は、材料の表面特性に変動をもたらすことがある。また、表面のひび割れが、局所的な仕事関数の変動をもたらす応力を引き起こすこともある。
図5では、欠陥や汚染に対してウェハ15をスキャンするためにnvCPDセンサ12を適用するシステム10の1つの形態を概略的に示している。図8A及び図8Bも、2つのシステム10の別の動作する実施形態のより詳細な図面を例示している。図5のシステム10は、X−Y−Z位置決めシステム26、回転ウェハステージ28、パーソナルコンピュータ(PC)32が付いた高速データ収集システム30、及びPC32が実行する制御ソフトウェア32を備えている。
図8Aにより詳細に示されているように、1つの実施形態では、ウェハ15は、ウェハ端部のクランプ取付具56を用いて、回転スピンドルすなわちチャック54に取り付けられている(図1を参照)。好ましい実施形態では、真空クランピング機構が、サンプルステージと共に使用される。センサ位置決めシステム50は、ウェハ15から固定した距離に配置されたnvCPDセンサ52を備えており、このウェハ15はスピンドル54に取り付けられている。次に、ウェハ15(図2に図示せず)は高速で回転され、nvCPDセンサ52は半径方向に平行移動されて、円周トラックでデータを収集する。図9に概略的に示されたスキャニング手順は、数秒から数分の間続くが、これはスキャントラックの数、スピンドル54の速度、及びセンサ位置決めシステム52の速度に依存する。データのトラックが次に統合されて、CPDイメージを形成する。これらのCPDイメージにより化学的及び幾何学的な欠陥の可視化が可能にされるため、ウェハ表面上に存在する欠陥の種類を分類することができる。これらのCPDイメージの幾つかの実施例は、同じウェハの光学イメージと比較した100mmウェハから得られたものであり、図10A〜図15で見ることができる(下記の実施例1を参照のこと)。本発明は、図21Aに示すように、1原子層の厚さのパターンのイメージマップを発生することができる。図21Bは、ウェハがプローブに対して回転され、これによりウェハ表面の欠陥及び特徴の上を通過するときの信号強度を例示している。図21Cに示すように、本発明は、実際に、単一の完全な原子層より小さい密度でスパッタされた金を検出した。
図9のスキャニング手順によって発生されたイメージは、欠陥を自動的に捜し出すために、従って変動性が高い領域を見つけるために、後で処理された。表面が理想的な場合は平坦な信号を示すが、ウェハ表面に欠陥があると、信号に何らかの変動が現れる。欠陥がある領域を見つけるために、データは周知の位置の小さい領域に分割された。これらの領域内の信号の標準偏差が決定された。欠陥のある領域は高い標準偏差を示した。これらの結果は、図6で見ることができる。欠陥のある領域は、ウェハ15の低い変動性の領域よりも明るく見える。これは本発明の原理による、センサのデータを処理するための多くの可能な方法の1つである。
より一般的には、1つ以上の下記の方法によって欠陥を識別できる。
・何らかのユーザ定義の値(しきい値)を超える電圧又は電圧内の変化(電圧のパターン又は電圧内の変化)を探すために、データを処理する。
・相関又はテンプレート照合の形式で、欠陥を表す周知のパターンとデータを比較する。
・空間データを周波数領域に変換して、固有の空間特性を有する欠陥を表す、周波数領域の中のピークを識別する。
これらの技術は、分析結果を生じるように他の技術と組み合わせることもできる。信号は、例えば下記のように、容易に欠陥を検出できるように前処理することもできる。
・信号が微分であるため、ウェハ15の表面にわたって相対CPDを表す電圧を作るように、信号をある距離にわたって積分することができる。
・ウェハ15が「パターン化」されている場合、この既知のパターンを処理する前にデータから取り除くことができる。これは、空間領域又は周波数領域のいずれかで、イメージすなわち信号の変動を減算する何らかの従来の方法によって達成されると考えられる。
・予想される欠陥の大きさ、形状、及び他の特性に基づいて高い又は低い周波数を取り除くために、信号をある種の周波数フィルタリングで処理することが適当である。
・「形態学的処理」と呼ばれる、それ自体他の用途では周知の処理を行うことによってある大きさの特徴を取り除くように、信号を処理することができる。
1つの実施形態では、限定はされないがキャニー・エッジ(Canny Edge)検出アルゴリズムなどのエッジ検出アルゴリズムに基づいて、欠陥が検出されかつ汚染レベルが定量化される。複数の解像度又は複数のスケール又はその組合せを使用できる。図22B〜図22Fは種々の分解能のエッジ検出を表し、光学イメージ(図22A)と比較した形で示されている。図23B〜図23Fは種々のスケールのエッジ検出を表し、光学イメージ(図23A)と比較した形で示されている。このような実施形態の好ましい実施例では、汚染又は欠陥は下記のステップを用いて検出及び定量化される。
・2つの異なる領域の間の境界でCPDセンサのピーク信号を発生する(このピーク信号は、イメージ処理用語の「エッジ」によく似た動作をする。それで、汚染された領域は、エッジ検出によって捜し出すことができる。)。
・エッジ検出アルゴリズムを適用する(2Dキャニーアルゴリズムなど)。
・しきい値が異なる複数の分解能を適用する(これにより、種々の大きさの汚染物質を検出できる、すなわち分解能が高い(しきい値が低い)場合は、小さい汚染物質を見つけることができる)。
・最も簡単な方法では、ウェハ領域全体にわたるエッジ領域によって汚染レベル(CL)を定量化する。
前述したように、センサに対して基準点を決定することは、最適な結果を得るために必要である。1つの実施形態では、基準点は回転の中心(X−Y面)にあり、かつウェハ表面の高さ(Z軸上)にある。この点を発見するために、回転の中心及びウェハ表面の高さを決定する必要があり、次に高さセンサがnvCPDセンサのZ位置で相関される。
回転中心を発見するために、nvCPDセンサ及び運動システムを使用して、回転するウェハの表面上で3点以上の位置における幾何学的及び/又は化学的な特徴を発見する。ウェハが回転しているため、特徴は円を描く。円の中心が、回転の中心になる。定義された円の直径上の3つの別個の点の座標を円上のA(x1,y1),B(x2,y2)及びC(x,y)とすると、その中心は代数的に下記の式によって発見される。
(x -x1)(x -x2) + (y -y1)(y -y2) = 0
わずかな測定誤差のために、異なる点の組がわずかに異なる中心座標を発生する可能性がある。回転の「真の」中心は、これらの点の軌跡(平均)であると思われる。
1つの実施形態では、ウェハ表面の触らずにウェハ表面の高さを発見するために、2つのセンサ、すなわちnvCPDセンサ及び高さセンサ(後述する実施形態では、それ自体がnvCPDセンサとなる)を使用できる。nvCPDセンサ及び高さセンサは、読取りが高さセンサで行われるときに、nvCPDセンサのチップのZ軸座標が確認されるように較正される。(この較正手順は、後述される。)その点で、高さセンサの読取り値は、nvCPDセンサのZ位置と相関される。その後、高さセンサが使用されて、ウェハ表面の位置がそれに触れることなく検出され、次にそれに応じて位置決めされたnvCPDセンサのチップの位置が検出される。
1つの実施形態では、高さセンサが、2つの仮定に基づいてnvCPDセンサのZ位置と相関される。すなわち第1の仮定は、使用可能な範囲の中で、高さセンサからの測定値はZ軸内では線形であり、定数kは高さ測定値の変化をZ軸内の比例変化にマッピングできること、そして第2の仮定は、高さセンサとnvCPDセンサとの相対位置は固定である、すなわち2つのセンサは残りの世界に対して相対的に移動できるが、一体としてのみ可能であり、このため、それらは独立して移動できないことである。これらの仮定に基づいて、較正が実行される点Pが、X−Y面内で選択される。高さセンサがPの上に配置され、高さセンサからの測定値HmがZ軸上の座標Zhと相関される。次に、nvCPDセンサがP上に配置され、そして点Zcに接触するまで下方に移動される。センサのチップが表面に接触すると、nvCPD信号は大きく変化する。これらの値が測定されると、nvCPDセンサのチップが表面に接触した点のZ値が、下記の式から得られる。
Zsurface = Zcurrent + Zc - Zh + (Hm - Hcurrent) / k
ここで、
Zsurfaceは、nvCPDセンサのチップが接触した表面の高さであり、
Zcurrentは、センサの現在の高さであり、
Hcurrentは、現在の高さセンサの測定値である。
前述したように、センサの高さは再現可能な結果が生じるように測定及び制御する必要がある。本発明の原理に基づいて、半導体ウェハ検査システムの中で高さを制御するために、nvCPDセンサを使用することもできる。nvCPDセンサを使用して高さを制御するために、システムはプローブのチップとウェハ表面との間に時間変動するバイアス電圧を加える機能を備える必要がある。バイアス電圧が変動するので、システムはプローブのチップとウェハ表面との間の静電容量の関数である出力信号を発生する。プローブのチップが表面に近付けばそれだけ出力電圧は大きくなる。高さと静電容量との間の関係が決定された後、センサの高さを計算するために出力信号の大きさを使用できる。信号の大きさは、 ピークツーピーク、標準偏差、RMS、又はこの技術分野で周知の何らかの他の尺度として計算できる。
再度説明すると、nvCPDセンサの出力の式は下記のようになる。
Figure 2008536104
電圧Vは、プローブのチップとウェハ表面との間の接触電位差である。バイアス電圧が印加されると、式は下記のようになる。
Figure 2008536104
ここで、Vbはバイアス電圧である。nvCPDセンサがウェハ表面に対して移動しない場合(又は、比較的ゆっくりと移動する場合)、静電容量C及び接触電位差電圧Vは変化せず、式は下記のようになる。
Figure 2008536104
バイアス電圧は周知の固定した周波数と大きさであるため、出力電流は静電容量(C)の関数である。Cはプローブのチップとウェハ表面との間の静電容量と、回路内の浮遊容量との結合物である。静電容量対高さの関数は、ウェハ表面上の点におけるnvCPDプローブの高さを決定するように特徴付けられかつ使用される。一旦センサの高さが決定されると、スキャニングnvCPD測定を行うために、バイアス電圧をオフに切り換えることができる。
しかしながら、ウェハの部分をスキャニングする前の幾つかの実施形態では、高さプロフィールが高さセンサを用いて確立され、次にnvCPDセンサのスキャニング高さが適切に調整される。図18は、センサを位置決めするためにウェハの高さプロフィールを利用する1つの実施形態を表す。この高さプロフィールは、最初に高さセンサを回転中心に向かって動かすことによって決定され、次にウェハの回転により、高さセンサは端部を感知するまで、ウェハの端部に向かって外側に移動される。これにより、ウェハの直径を決定することもできることに注意されたい。次に、センサはウェハのフラット又はノッチの中に入るまで、中心に向かって元の方向に移動される。進路に沿って得られた1つ以上の高さの測定値により、プロフィールが作られる。nvCPDセンサのスキャニングに対する適切な高さが、プロフィールに基づいて、特に最大検出高さに基づいて計算される。
前述したように、本発明の原理に基づいて使用されるnvCPDセンサは、ノイズのように動作するピーク信号を発生することが多い。本発明の原理によれば、ノイズ低減アルゴリズムをnvCPD信号とnvCPDイメージの両方に適用できる。1つの実施形態では、nvCPD信号/イメージのデータは、限定はされないが、「Coiflet」、「Daubechies」、「Symmlet」、及び他のこのようなウェーブレットなどの利用可能なウェーブレットの1つを用いてウェーブレット領域に分解される。次に、ウェーブレット分解の結果として、一連のウェーブレット係数がユーザが与えることができる有限数のスケールで得られる。特定のスケールにおける係数が、そのスケールに対応する点におけるスケールに対応する周波数の大きさを表す。次に、係数を用いて逆の順序でnvCPD信号/イメージを再構成することができる。
係数を調整して再構成を実行することによって、nvCPD信号/イメージの3つの成分(ピーク、低周波数、及びノイズ)を選択的にフィルタ処理することができる。低周波成分をnvCPD信号/イメージから排除するために、nvCPD信号/イメージの低周波成分は粗いスケールの係数によって表されるため、細かいスケールのウェーブレット係数のみが再構成のために使用される。nvCPD信号/イメージからノイズを排除するために、細かいスケールの係数を与えられたしきい値に基づいて穏やかに収縮することができる。このしきい値は、限定はされないが、「Visu」、「SURE」、「Hybrid」、「MinMax」などのこの技術分野では周知の多数の方法の1つを用いて決定することができる。ウェハ上の汚染に関連した鋭いピーク信号は、前述した2つの処理を実行した後で生じたウェーブレット係数によって、実質的に分離して再構成することができる。このため、ウェハの振動又は揺れなどのノイズを、信号からフィルタ処理することができる。図19は、データをデコンボルーション又はノイズ低減処理することなく、本発明の原理によるシステムが発生したイメージを示している。図20は、好ましい実施形態の原理に基づいてノイズ低減処理された、分解能及び鮮明度が改良されたイメージを例示している。
nvCPDセンサを利用する本発明の原理に基づいた半導体ウェハ用検査システムは、前述したように、時間遅延に直面する。しかしながら、本発明はこの時間遅延を除くために、フィルタリング技術を提供する。最初に、時間遅延回路が一次RC回路として作られる。RC回路の連続時間の伝達関数は、下記のように与えられる。
Figure 2008536104
ここで、X(s)及びY(s)は、データ収集に対するプローブのチップにおける入力電流信号及び出力電圧の測定値のラプラス変換であり、τは時間遅延定数である。
連続的な電流信号は増幅器に送られ、それによって増幅され、次にA/D変換器により離散的信号に変換される。この方法では、最終段階でコンピュータによって収集されたデータは、一連の離散的データである。ディジタル信号処理のために、RC回路の連続時間の伝達関数は、Z変換に基づいて離散時間の伝達関数に変換される。この離散化された伝達関数は下記の形式である。
Figure 2008536104
ここで、定数α及びβは使用される離散化方法、サンプリング時間及び時間遅延定数τによって決定される。
次に、好ましい実施形態では、離散化された伝達関数のインパルス応答が決定される。一般に、インパルス応答は、次第にゼロに収束する有限数の正の離散値である。インパルス応答が発見されると、インパルス応答を用いるデコンボルーション処理が各トラックのデータ上で別個に実行される。
時定数を予想することは重要であり、正のピーク高さと負のピーク高さとを比較することによって評価できる。図16は、一対の正のピークと負のピークが存在する典型的なnvCPD信号を示している。正のピークが負のピークよりも高く示されている。時間遅延がゼロの場合は、信号は図17のようになり、正のピーク高さが負のピーク高さと等しくなる。
正のピーク高さと負のピーク高さとを比較することによって、時定数を正確に評価することができる。時定数を過小評価すると、前のピーク(この実施例では、正のピーク)が後のピーク(この実施例では、負のピーク)よりも高くなる。時定数を過大評価すると、前のピークが後のピークよりも低くなる。時定数を変化することによって、正及び負のピークの高さが等しくなる点を見つけて、時定数を正確に予想することができる。
1つの例示的な実施形態では、本発明は、センサ装置から化学的な情報をフィルタ処理で取り出すことによって、幾何学的な情報を分離できる方法及び装置を提供する。この実施形態は、システムに加える直流(D.C)バイアスを利用する。1つの例示的な実施形態では、このバイアスはセンサに加えられる。別の例示的な実施形態では、同様のバイアスが、センサではなくサンプルの表面に直接加えられる。サンプル表面の最初のスキャンは、負のバイアスをサンプル又はプローブのいずれかに加えて行われ、データが記録される。ウェハの第2のスキャンは、正のバイアスをプローブに、すなわち最初のスキャンの間にバイアスが加えられたプローブに加えて行われる。この順序を逆にして、正のバイアスによるスキャンを最初に行い、続いて負のバイアスによるスキャンを行うことができることは、当業者は理解されるであろう。負のバイアスが加えられた信号は正のバイアスによる信号から減算されて、サンプル表面上の幾何学的な変化のみに関係する信号が残される。
図24A〜図24Dは、様々なステップの各々におけるウェハのイメージを例示している。図24Aは、本発明の装置によって生成された、バイアス電圧を加えていない半導体ウェハのイメージを示している。図24Bは、9ボルトのバイアスが加えられた同じ半導体ウェハのイメージを示している。図24Cは、バイアス信号が数学的に下記に示すように取り除かれている、本発明の装置によって生成されたイメージを示している。図24Dは、図24A〜図24Cで検査された半導体ウェハの構成を例示している。図から分かるように、幾何学的又は微細構成的な特徴が強められ、一方化学的な特徴が弱められた。nvCPD検査に関係する基本式を、この実施形態を例示するために使用できる。
前述したように、基本的なCPDの式を下記に示す。
Figure 2008536104
正のバイアスが加えられると、式は下記のようになる。
Figure 2008536104
負のバイアスが加えられた式は、下記のようになる。
Figure 2008536104
負のバイアスによる信号を正のバイアスによる信号から減算すると、結果は下記のようになる。
Figure 2008536104
差を解くことにより、表面の幾何学的な変化のみに依存する信号が示される(静電容量によって表される)。
Figure 2008536104
代表的な実施形態では、本発明は信号対雑音比を保存することができ、かつプローブに対してサンプルのほぼ均一な線形速度を与えるために、回転速度を変化することによってほぼ均一なデータ密度を提供することができる方法及び装置に関する。ほぼ均一なデータに触れるプローブを提供するために、プローブの動きに比例して回転速度を低下させる可変速度チャックが提供される。このため、データ密度をほぼ均一に維持するために、分当たりの回転を減らすことによって、チャックは回転当たりの増加するデータを補償することができる。
代表的な実施形態では、本発明のシステムは、複数のプローブを備えている。複数のプローブのそれぞれのチップは、限定はされないが、線形アレイ及び二次元アレイを含む当業者には周知の種々の異なる配列で配置することができる。今しがた説明したような種々の構成の複数のプローブのチップにより、本発明のシステムがサンプルの表面をスキャンするために必要な時間が減少されることが示されている。速度が減少することは、使用するプローブの数が増加する割合に逆比例する。複数の個々のプローブは、1つの代表的な実施形態では、様々な特性を有する。そのような特性には、限定はされないが、バイアス電圧及び高さが含まれる。複数のプローブを使用することにより、検査時間が減少されることに加えて、方位分解能及び化学物質過敏症が改善されると信じられている。方位分解能及び化学物質過敏症をそのように改善することは、1つの実施形態では、別個の電圧トラックの組合せなどの別個のプローブのデータストリームの差分比較を使用することによって実現することができる。
別の代表的な実施形態では、プローブのチップの高さを較正する方法が提供される。この方法は、高さセンサとnvCPDセンサとが互いに固着され、かつセンサの相対的な高さ(z)を正確に決定できると仮定する。本発明のシステムでは、高さセンサ及びnvCPDセンサは同じ金属の取付具に取り付けられ、それらの相対的な高さは位置決めシステムのZ軸のエンコーダを読み取ることによって決定される。
図25A〜図25Eに例示された代表的な実施形態では、本発明はnvCPDセンサの高さを較正する較正処理を含む。図25Bに示すように、基準面と高さセンサとの間の距離が高さセンサの検出範囲内になるように、高さセンサが基準面の上に配置される。センサの高さは、z1として記録される。高さセンサの読取り値は、h1として記録される。図25Cに示すように、nvCPDセンサがゆっくりと下方に移動され、同時にnvCPD信号のレベルがモニタされる。nvCPDセンサ用プローブのチップが基準面に接触すると、nvCPDセンサの出力は大きな変化を受ける。これはスキャニングシステムによって自動的に検出され、下に向かう動きは停止する。この高さは、z2として記録される。nvCPDセンサ用プローブのチップはこの時、任意の表面上の望ましい高さに位置付けられる。これは、次のように実現される。図25Dに示すように、望ましい高さがh*である場合、高さセンサは、表面が高さセンサの測定範囲内になるように、表面上に位置付けされる。この高さはz3として記録され、高さセンサの読取り値はh3として記録される。図25Eに示すように、nvCPDセンサは次に、同じ点でかつz*=z3-(h3-h1)-(z1-z2)+h*に調整された高さの上に位置付けられ、これは結果としてnvCPDセンサ用プローブのチップの高さが表面上のh*となる。
本発明は多くの場合、円周トラックのデータを取るプローブに対して回転される半導体ウェハのスキャニングに関連して説明されてきたが、当業者は本発明はこれに限定されないことは理解されるであろう。例えば、本発明は、1つの代表的な実施形態では、一般に回転するには大きすぎる液晶ディスプレイパネルをスキャンするために使用できる。この実施形態では、プローブがサンプルの表面の全体にわたってラスタスキャンされる。さらに、別の代表的な実施形態では、プローブが固定されて保持され、サンプル面がそれに対して移動される。さらに別の代表的な実施形態では、サンプル面が固定されて保持され、プローブがそれに対して移動される。
相対的なCPDデータを収集するためにnvCPDセンサを用いるシステムに加えて、代表的なグループの実施形態では、本発明は絶対的なCPDデータを収集するために、前述したような、振動形CPDセンサも利用する。本発明のシステムは、nvCPDモード又はvCPDモードで動作できる単一のセンサを利用できる、又は別の実施形態では、別個のnvCPDセンサやvCPDセンサを備えることができる。図26A〜図26Bは、前述した2ステップの微分方式で処理された200mmの銅のCMPウェハに対する典型的な全ウェハnvCPDスキャンを示している。このイメージは1千万以上のデータ点を含み、所定の拡大領域を検査するために操作することができる。図26Bは、1つのダイで構成される所定のサンプル領域を示す。
本発明の1つの代表的なシステムには、スピンドル及び3軸線形運動システムが含まれる。CPDセンサ(nvCPD及びvCPDモードを有する)及びスキャン高さセンサは、線形運動ステージに取り付けられる。半導体ウェハが、スピンドルに取り付けられた真空チャック上に装着される。ウェハは回転され、高さセンサはウェハの高さを測定するため、またCPDセンサ用プローブのチップとウェハ表面との間のギャップを調整するために使用される。線形の運動システムは、nvCPDセンサ(nvCPDモードの中のCPDセンサ)をウェハ表面上に位置付けし、そしてセンサがウェハの外側のエッジからその回転中心に進むときに、同軸で円形トラックのデータが収集される。データが収集されてコンピュータに記憶され、次にイメージングソフトウェアを用いて処理されて、非均一なウェハのイメージ及び定量的なデータを生成する。
本発明のCPD測定システムは、種々のモードを含んでいる。代表的な実施形態では、システムは複数の動作モードの動作に対応している。動作モードは、サンプルから望ましい情報を得るために単独で又は組み合わせて使用できる。
1つの実施形態では、本発明のシステムの精度を確実にするために、較正モードが実行される。較正は、プローブのチップの仕事関数、又はプローブのチップの仕事関数の変化を決定するために必要である。これは、仕事関数が周知の表面上で振動形CPD測定を行うことによって達成される。代表的な実施形態では、この表面は、スキャニングシステムの作業空間の中に配置された非反応性金属である。1つの実施形態では、較正は、後で説明する試験モードの1つの前に実行される。別の実施形態では、プローブのチップの仕事関数に対する定期点検が、セルフチェック機構の一部として実行される。
本発明のシステムは、欠陥の有無を決定するためにサンプルを試験する2つ以上のモードを備えることができる。手動モードでは、サンプルは非振動形の微分CPD測定モードを用いてスキャンされる。次に、ユーザはウェハ表面のイメージが示され、振動形CPD測定を行うための点又は一連の点を選択する。1つの実施形態では、これらの点は「あらかじめ決定され」ており、各サンプルは同じ点の組でvCPDプローブにより試験される。システムは自動的に各位置に移動して、絶対的なCPDを測定する。代表的な実施形態では、結果はユーザに図示され、結果ファイルの中に記憶することができる。このモードは、ウェハ表面のCPDに関する対話型研究に有用であり、特定の点のCPD値が特定の検査作業に対して有用かどうかを判断するために必要である。
別の実施形態では、自動教示点モード(automated taught-point mode)が提供される。この自動教示点モードでは、ユーザは振動形CPD測定のためにウェハ表面上に1つ以上の点を定義し(手動モードを用いて)、これらの点を検査計画又は処方に関連付ける。検査工程の間に、システムは自動的にセンサを教示された位置に配置して、振動形のCPD測定を行う。データは結果の中に含まれる。代表的な実施形態では、このデータはプロセス制御に対して使用され、インライン半導体ウェハ用の製造工程に対する合格/不合格の状態を決定する。
さらに別の実施形態では、自動欠陥分類モードが設けられている。このモードでは、サンプルは非振動形CPDスキャニングモードを用いて描写され、欠陥は前述したように、微分CPDデータの中の変化によりnvCPDセンサだけを用いて自動的に検出される。次に、システムはこれらの欠陥の位置を自動的に決定し、1つ以上のこれらの位置でvCPD測定を行って、絶対的なCPDを決定する。この情報は、欠陥の種類を分類するのに役に立つ。
さらに別の実施形態では、手動振動形CPD測定モードが設けられている。振動形のCPD測定は、下記のようなステップに分割される、すなわち、(1)センサをX及びYに位置付ける、(2)センサをZに位置付ける、(3)測定を行う。センサは、回転中心でかつサンプル面上の既知の高さに配置される。サンプルは平坦な部分が望ましい位置に来るまで回転され、そして真空状態にされ、次に真空状態が解除される。サンプルがチャックの上に置かれると、真空が加えられて平坦な部分が位置付けされ、CPDセンサがサンプル上の既知の高さ(一般に100ミクロン)で回転中心に向かって移動される。この時点で、システムは振動形CPD測定を開始できる状態にある。センサは、回転中心に関連して既知のX及びYの位置に位置付けされる。この点で、センサはX及びYに位置付けされる。
1つの実施形態では、vCPDプローブを制御及びモニタするためのソフトウェアと共に、PZTコントローラが利用される。例えば、直径が500ミクロンのプローブに対して、下記のパラメータが設定される。
サンプル・レート:100000
スキャン長さ:10000
バイアス:6
カプリング:AC
周波数のフィルタリング:可能
統計:標準偏差
連続収集が始動される。下記の別のパラメータが設定される。
バイアス変化の遅延:1020
振幅:2
周波数:490
バイアス電圧:−5,−3,3,5
プローブのチップに対する振動が開始される。プローブはウェハ表面に向かって下げられる。代表的な実施形態では、標準偏差値がモニタされ、同時にソフトウェアを用いてプローブのチップがウェハ表面に向かって手動で下げられる。標準偏差が0.005Vを超えると、センサの動きがソフトウェアを用いて停止される。この時、PZTコントローラの手動オフセットを用いて、プローブのチップをウェハ表面に向かってゆっくりと低下させ、同時に標準偏差をモニタする。標準偏差が0.010Vになるまで、センサのプローブのチップは下げられる。
振動が停止される。この時点で、センサはZに位置付けされる。下記の収集パラメータが設定される。
バイアス:0
スキャン長さ:50000
統計:周波数領域
振動形のCPD測定が開始される。信号の振幅が、規定されたバイアス電圧(この代表的な実施形態では4つの異なる電圧)で自動的に測定され、ラインがこのデータに適合され、そしてラインのゼロ交差が計算される。このゼロ交差は、その点におけるCPD値である。1つの実施形態では、この値はユーザに図示される。これで測定は完了し、プローブをここで引き上げて、新しい位置に移動することができる。
大いに反復可能なCPD測定を達成することは、測定結果に影響する可能性がある多くの要因を制御することに依存する。それらの幾つかは、以下に簡潔に列挙されている。
1)機械的な振動。振動を分離することは、結果に影響する可能性がある機械的な振動を減少するために望ましい。
2)表面のチャージング。ウェハ表面上の静電気は測定に影響する可能性があるため、イオナイザ又は他の静電気制御装置を用いて制御する必要がある。
3)温度及び振動。これらは測定に影響するため、制御する必要がある。
4)振動の大きさ。振動の大きさを制御することは重要であり、これをセンサのフィードバックを用いてモニタする必要がある。
5)測定高さ。測定高さは、それが変化すると測定結果に影響する可能性があるため制御する必要がある。
好ましい実施形態では、前述した手動操作の測定を行うステップを自動的に行うことができることは理解されよう。図35は、自動化された測定工程で必要なステップを例示している。
下記の限定されない実施例は、試験用ウェハを準備する方法及び、半導体ウェハの表面に存在するある種の欠陥状態、化学薬品の状態、静電気の状態、及び機械的な特徴を識別する特徴的なイメージを感知する方法を説明する。
サンプル用ウェハは、既知の濃度の汚染物質を含む液体にウェハ15を浸漬コーティングすることによって作ることができる。この実施例の部分は、銅や鉄などの金属の汚染物質を記述するが、化学薬品の汚染物質の態様もこの方法で評価できる。記述したウェハ15は100mm又は150mmウェハのいずれかであるが、これらの実施例はどのような寸法のウェハにも適用する。ウェハ表面16は、酸化物を除くためにHFに浸漬して準備される。次に、ウェハ15は洗浄され、そして金属の汚染物質の溶液に部分的に浸漬される。ウェハ15上に残る溶液の量、及びウェハ表面16上に結果として生ずる汚染物質の濃度は、引き抜き速度などの浸漬コーティング用パラメータを選択することによって制御される。
試験用ウェハ15を部分的に浸漬することは、きれいな領域から汚染された領域への移行部分をつくるため好ましい。nvCPD信号は微分であるため、表面状態に関する絶対値とは対照的に、nvCPDセンサ12はウェハ表面16上の変化を検出する。このnvCPDセンサ12の態様は、ウェハ15のどの表面上の局所的な汚染も迅速に描写及び検出する能力によってオフセットされる。
準備の後で、ウェハ15の浸漬された領域内の実際の汚染濃度を測定するために、XPS、Auger、及びRBS(又は他の周知の表面分析方法)技術の適当な組合せを用いて各試験用ウェハ15を、必要な場合は、分析することができる。サンプル用ウェハ準備工程の中に含まれる各ステップは、図7に示される。生産ラインの方法では、測定された実際の汚染濃度をルーチン的に使用するためにnvCPDデータに関連付ける基準を確立することができる。
各サンプル用ウェハ15が作られた後で、本発明に基づいて構成された半径方向にスキャンするnvCPDイメージングシステム10を用いて、それを映像化することができる。前述したように、図8A及び図8Bは、nvCPDイメージングシステム10の基本的な形状を示し、図9はウェハを処理するための別のフローチャートの実例を示す。システム10は、前述した3軸位置決めシステム26に装着されたnvCPDセンサ12を採用する。この位置決めシステム26を使用して、nvCPDセンサ12を映像化するウェハ表面16上に位置付けし、かつnvCPDセンサ12をウェハ表面の全体にわたって半径方向にスキャンさせる。ウェハ15は、nvCPDセンサ12の下側を高速(1800rpm)で回転するスピンドルに装着される。システム10は、nvCPDセンサ12がウェハ15の回転半径に沿って進むときに、複数の連続したトラックのデータを収集するように動作する。
イメージングシステム10は、種々の表面分析実験に使用されている。図10A、図10B、図11A、及び図11Bは、ウェハを検査するために映像化するnvCPDセンサ12を用いて発生されたサンプルのウェハ・イメージを示す。100mm形状のウェハ15のイメージは、図10A及び図11Aでは光学イメージを、図10B及び図11BではnvCPDイメージを示す。最初ウェハ15は洗浄され、次に小さな真空ピックアップ装置が3ヶ所でウェハ15の表面に取り付けられた。図10Aの光学イメージは、ウェハ15の表面16上にどのような変化の形跡も示さない。図10BのnvCPDイメージは、ピックアップ装置が加えられた位置に極めて大きな信号を示している。このnvCPD信号は、ピックアップ装置によって表面16上に残された少量の残留物の結果であると信じられている。
図11A及び図11Bの第2の組のイメージは、アルコールを滴下し次に乾燥させたウェハ15を示す。
結果として生じた残留物は図11Aの光学イメージでは見えないが、図11BのnvCPDイメージでははっきりと見える。これらのイメージは、ウェハを検査するためのnvCPDセンサ12の有用性を明確に実証している。欠陥の状態及び化学成分を全域にわたって注意深く測定することにより、イメージを特定の化学薬品の状態、欠陥、又はその組合せと相関させることができる。
図12A及び図12Bはそれぞれ、ゴム手袋の痕跡の光学イメージ及びnvCPDイメージを示す。図13A及び図13Bはそれぞれ、人の指紋の光学イメージ及びnvCPDイメージを示す。図14は、ウェハ15にステンレス鋼のツールのブラシをかけた後のnvCPDイメージを示し、図15は、ウェハ表面16上にアルミニウムの固定具を押し付けた後の、ウェハ15のnvCPDイメージを示す。これらの実施例の全てのイメージは、約30秒の期間にわたって測定された直径が約60ミクロンのセンサのプローブのチップを備えたnvCPDセンサ12を用いて得られた。
測定は、100mmウェハ上の6ヶ所で行われた。ウェハ表面の第1の半分は金でコーティングされた。第2の半分はコーティングしないままにされた、すなわち「自然のまま」のベア・シリコンの状態にされた。3回の試験がベア・シリコン表面上及び金フィルムの表面上で行われた。直径が500ミクロンの銅線で作られたプローブは、490Hzで振動された(振動の振幅は最大数ミクロン)。さらに、表面の帯電効果を減らすために、イオナイザが利用された。10個の測定値が各位置で作られた。図32Aで分かるように、nvCPDイメージは欠陥を識別できるイメージを発生する。しかしながら、図32Bから分かるように、同じ微分のnvCPDデータの積分イメージは、より明確な欠陥のイメージを作る。図33は、各試験のCPDデータのグラフ表示である。さらに、図34A〜図34Bは本発明の正確さを例示しており、3回の別個の試験のそれぞれに対する各10個の測定値を示している。
この実施例では、nvCPD信号を材料の仕事関数と比較するために、様々な種類の金属の薄膜が同じシリコン基板のウェハ上に蒸着された。ウェハはクォードラント(quadrands)に分割され、各クォードラントは独特な蒸着処理を受けた。4つの異なる材料が、シャドーマスクを介してシリコン基板の別個のクォードラント上に、DCスパッタリングによって蒸着された。第1のクォードラント(右上)が銅でスパッタされ、第2のクォードラント(1番目から始めて時計方向)はクロムでコートされ、第3のクォードラントはチタン、そして第4のクォードラントはアルミニウムでコートされた。スパッタリング時間は、全てのクォードラントでフィルムの厚さが100オングストロームになるように設定された。
クォードラントのウェハのCPDイメージは、図27に示されている。線及びドットは、金属フィルムが蒸着された領域を示す。4つのクォードラントの特徴が、異なる強度とコントラストでnvCPDセンサによって全て検出されたことが分かる。CPD信号の強度は、トラック方向の線のプロット又は直線のプロットから取り出すことができる。この場合は、トラック方向の線のデータが、特徴付けのために使用される。図28は、4つの材料に対するCPDの強度を示す。CPD信号の最大強度が、材料によって異なることが分かる。銅フィルムは最も低いピーク強度を発生し、チタンは最も高いピーク強度を生じる。
CPD信号の強度は、材料の仕事関数と比較される。表3は、ウェハ表面上の材料の電子的な仕事関数Φを列挙する。蒸着されたフィルムとシリコン基板との間の仕事関数の差(△Φ)が計算される。CPD信号の強度(VCPD)と仕事関数の差(△Φ)との間に良好な相関が存在することが分かる。仕事関数の差が大きければそれだけ、CPD信号の強度が大きくなる。このことは、図29のグラフから容易に見出すことができる。CPD信号の強度は、蒸着されたフィルムとシリコン基板との間の仕事関数の差と共に直線的に増加する。
Figure 2008536104
この実施例では、汚染をシミュレートするために、異なる濃度のCu(II)硫化ペンタ水和物がウェハに加えられた。両方のウェハは、本発明のシステムでスキャンされた。nvCPDセンサの銅の残留物に対する感度が試験された。銅の汚染が、銅の硫化ペンタ水和物を含む溶液を用いてシリコンウェハに意図的に取り入れられた。最初に、固体のCu(II)硫化ペンタ水和物が10-2モル/lから10-7モル/lの範囲の種々の濃度にメタノールで希釈された。次に、各溶液の滴が、ウェハ上の直径が約12mmの各指定されたスポットに分配された。合計6個の銅の汚染された半径30mmのスポットが、ウェハ上に作られた。ウェハは自然蒸発で乾燥され、次にスキャニングシステムを用いて測定された。
図30は、試験用ウェハのドーナッツ状の部分に作られた仕事関数のマップを示す。イメージから分かるように、全ての6個の汚染されたスポットが検出される。TXRF分析がその後ウェハ上で実行されて、6個全てのスポットで表面の銅の原子濃度が測定された。サイト1における銅の濃度は、2.4x1011原子/cm2であることが分かった。このスポットにおけるCPD信号の強度は、約150mVである。この実験は、銅の極めて低い表面濃度でさえCPDI技術によって検出できることを実証する。
図31は、TXRFで測定したときの仕事関数の変動と銅の表面濃度との間の相関を示す。信号強度は、低い濃度では銅の濃度が増加するにつれてゆっくりと増加し、そしてより高い濃度では平らになることが分かる。これは、理論的な予想と一致している。仕事関数は本質的に表面現象である。表面の層が接触していて壊れていない場合は、表面により多くの原子が重なっても、仕事関数に影響しない。参考のため、銅の1つの単層の表面濃度は、約2E15原子/cm2である。汚染フィルムの原子濃度は隣接する原子の単層に近付くため、より多くの原子を加えると、効果を減らすことになる。
本発明の好ましい実施形態を図示し説明してきたが、特許請求の範囲に記載されるその広い態様の中で本発明から逸脱せずに様々な変更及び修正を行うことができることは当業者にとって明白であろう。
nvCPDスキャニング方法及びシステムの1つの実施形態を例示する図である。 接触電位差による方法の概念を例示する図である。 nvCPDスキャニング方法を例示する図である。 nvCPDプローブが仕事関数の変わり目を通過するときの、nvCPDプローブの電流出力を例示する図である。 nvCPDシステムの軸方向を例示する図である。 スキャン領域内の信号の標準偏差を例示する図である。 周知の濃度の汚染物質で部分的にコートされた試験用ウェハを作るためのステップを例示する図である。 高速スピンドル上に装着されたnvCPDセンサ及びウェハを用いる3軸線形位置決めシステムを備えたnvCPDスキャニングシステムの1つの形態を例示する図である。 nvCPDスキャニングシステムの別の形態を例示する図である。 半径方向にスキャンするnvCPDイメージングシステムの画像収集工程のフローチャートを例示する図である。 真空ピックアップ装置を用いた後の、直径100mmのシリコンウェハの光学イメージを例示する図である。 図10AのウェハのnvCPDのイメージを例示する図である。 ウェハを回転してアルコールが乾燥するのを可能にしながら、アルコールを塗布した後の第2のシリコンウェハの光学イメージを例示する図である。 図11Aと同じウェハのnvCPDのイメージである。 ゴム手袋のマークを加えた後の、シリコンウェハの光学イメージを例示する図である。 図12Aと同じウェハのnvCPDのイメージである。 ウェハ上に人の指紋が付いたシリコンウェハの光学イメージを例示する図である。 図13AのウェハのnvCPDのイメージを例示する図である。 ウェハ表面をステンレス鋼のツールでブラシをかけた後の、シリコンウェハのnvCPDのイメージを例示する図である。 ウェハ表面にアルミニウムの取付け具押し付けた後の、シリコンウェハのnvCPDのイメージを例示する図である。 高さが等しくない正のピークと負のピークとから成るピークの組の、典型的なnvCPD信号を表す図である。 正のピーク高さが負のピーク高さにほぼ等しい、本発明の1つの実施形態の信号出力を表す図である。 図9の「表面上の開始位置及びプローブ高さの調整」ステップの詳細図である。 デコンボルーション処理の前のnvCPD処理されたウェハ・イメージを例示する図である。 デコンボルーション処理の後のnvCPD処理されたウェハ・イメージを例示する図である。 天然シリコン酸化物上のウェハのパターンが1原子層である、本発明の原理に基づいて作られたウェハのマップを例示する図である。 1つのプローブのトラックに沿った信号強度を示す図である。 図21Aに示されたウェハのマップの信号強度対金の密度のグラフである。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる二次元エッジ検出の光学図である(CMP Slurryに浸漬された#7 Wafer)。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出のイメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.00001、汚染レベル=24.5の場合の#7 Wafer)。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出のイメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.008、汚染レベル=4.5の場合の#7 Wafer)。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出のイメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.01、汚染レベル=1.9の場合の#7 Wafer)。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出のイメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.012、汚染レベル=1.1の場合の#7 Wafer)。 Multiple ResolutionsにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出のイメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.014、汚染レベル=0.8の場合の#7 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬されたQcept #6 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.00001、汚染レベル=24.3の場合のQcept #6 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.005、汚染レベル=9.6の場合のQcept #6 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.006、汚染レベル=8.2の場合のQcept #6 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.008、汚染レベル=6.9の場合のQcept #6 Wafer)。 Different ScalesにおいてCanny Algorithmを用いる、本発明の原理に基づいて作られた二次元エッジ検出の光学イメージである(CMP Slurryに浸漬された、しきい値=0.009、汚染レベル=6.4の場合のQcept #6 Wafer)。 本発明の装置によってバイアス電圧を印加せずに生成された半導体ウェハのイメージを示す図である。 9ボルトのバイアスが印加された同じ半導体ウェハのイメージを示す図である。 本発明の装置によって生成されたイメージを示す図であり、この場合、バイアス信号が数値的に下記に示すように取り除かれている。 図24A〜図24Cで検査された半導体ウェハの組成を例示する図である。 nvCPDセンサの高さを較正するために、本発明の較正処理に基づいて較正する装置を例示する図である。 基準面と高さセンサとの間の距離が高さセンサの検出の範囲内となるように、基準面上に配置された高さセンサを示す図である。 nvCPD信号の大きさをモニタしながら、ゆっくり下方に移動するnvCPDセンサを示す図である。 望ましい高さがh*である場合、面が高さセンサの測定範囲内にあるような面の上に高さセンサが配置されることを示す図である。 nvCPDセンサがz*=z3-(h3-h1)-(z1-z2)+h*に調整された高さになることを例示する図であり、これは結果として、h*の面上のnvCPDセンサ用プローブのチップの高さである。 2段階のCMP方法で処理された200mm銅CMPウェハの標準的な全ウェハnvCPDスキャンを示す図である。 CMP処理の後のダイ内部の銅及び誘電体の表面に対する仕事関数の変動を示す、ズームイン部分が付いたSematech 831AZパターンを有する全200mmポスト銅CMP処理ウェハの仕事関数のイメージングを示す図である。 ウェハ上の4つの異なる薄膜のCPDイメージを含む図である(反時計方向にCu,Cr,Ti,Alの第1から第4象限)。 材料に対するCPDの最大振幅の大きさのグラフである。 種々の仕事関数に対するCPDの信号強度のグラフである。 シリコンのウェハ表面上の銅の残留物の様々な濃度に対するCPDイメージを示す図である。 nvCPDと、シリコンウェハ上の銅の表面汚染の濃度との間の相関を例示する図である。 表面の半分を金の薄膜でコートした100mmウェハに対するnvCPDのスキャン・イメージを示す図である。 データを積算した同じイメージを例示する図である。 各試みに対するCPDデータのグラフ表示である。 3つの別個の試験のそれぞれにおいて10個の測定値のそれぞれに対するデータを示す、本発明の詳細を例示する図である。 図34Aのデータをグラフ形式で例示する図である。 自動的にvCPDの測定を行う間のステップを示すフローチャートである。

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの接触電位差(CPD)センサを使用するセンサシステムと、材料と係合することができる、材料を受け取るための材料ステージと、前記センサシステム及び前記材料ステージと通信することにより前記センサシステム及び材料が互いに関連して移動できるようにする位置決め組立体とを有する処理システムを備える、材料をインライン処理するシステムであって、
    振動形接触電位差(vCPD)センサモード及び非振動形接触電位差(nvCPD)センサモードを有するセンサシステムと、
    非振動形の接触電位差プローブと材料との相対的な動きによって発生された接触電位差内の変化に応答する、材料の特徴を表す相対的な接触電位差データを作るように適合された、非振動形の接触電位差プローブと、
    材料の表面の特徴を表す絶対的な接触電位差値を作るように適合され、材料の表面上の少なくとも1つの点の上に配置された、振動形の接触電位差プローブと、
    前記接触電位差センサシステムに通信して、相対的な接触電位差データと絶対的な接触電位差データとを前記プローブからコンピュータに出力するコンピュータシステムと、
    前記コンピュータシステムによって発生された、材料上の化学的な汚染物質及びそれらの空間分布の特徴を表し、絶対的及び相対的な接触電位差データを表す視覚イメージを提供するディスプレイと、
    を含んでなるシステム。
  2. 前記相対的な動きは、サンプルが中心軸の周りに回転し、センサがデータのトラックを種々の半径でトレースすることによって達成されるものである請求項1に記載のシステム。
  3. 複数のnvCPDセンサをさらに備えるものである請求項1に記載のシステム。
  4. 前記相対的な動きは、ほぼ静止の状態を保つサンプルに対して前記nvCPDセンサが移動することによって提供されるものである請求項1に記載のシステム。
  5. 前記相対的な動きは、ほぼ静止している前記nvCPDセンサに対してサンプルが移動することによって提供されるものである請求項1に記載のシステム。
  6. 前記サンプルが液晶パネルを含む請求項1に記載のシステム。
  7. 前記サンプルが半導体ウェハを含む請求項1に記載のシステム。
  8. 前記相対的なCPDデータは、サンプルの表面に存在する化学的な欠陥又は化学的な非均一性を表すパターンを自動的に検出するように処理されるものである請求項1に記載のシステム。
  9. 少なくとも1つの振動形CPD測定点の位置は、前記nvCPDプローブによって発生されたデータに基づいた所定の規則に従って自動的に決定されるものである請求項1に記載のシステム。
  10. 前記接触電位差式センサシステムは、振動形モードと非振動形モードとを有する1つのプローブを備えるものである請求項1に記載のシステム。
  11. 前記接触電位差式センサシステムは、非振動形接触電位差プローブとして動作する第1のプローブと、振動形接触電位差プローブとして動作する第2のプローブとを備えるものである請求項1に記載のシステム。
  12. サンプル全体に対する相対的なCPDデータ及び少なくとも1つの点に対する絶対的なCPDデータに基づいて、サンプル全体に対する概略の絶対的なCPD値を表すイメージをディスプレイに表示する請求項1に記載のシステム。
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