JP2008535854A5 - - Google Patents

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Claims (44)

  1. 患者の癌を治療するための組成物であって、該治療は、ADAM10の発現産物のレベルを調節することにより、該癌が、膀胱癌、血液およびリンパの癌、子宮頸癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌、上気道消化管の癌および子宮癌および結腸転移からなる群から選択される、組成物
  2. DAM10発現産物のレベルを調節する抗体、核酸またはポリペプチドを含む、請求項1に記載の組成物
  3. 前記発現産物の発現レベルが、少なくとも2倍の変化だけ上方調節または下方調節されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物
  4. 前記癌が、腫瘍増殖の阻害または腫瘍容積の減少により治療されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の組成物
  5. 前記癌が、癌細胞の侵襲性を減少させることにより治療されることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の組成物
  6. 前記発現産物がタンパク質またはmRNAである、請求項1に記載の組成物
  7. 第1時点での発現産物のレベルが第2時点での同一の発現産物のレベルと比較され、該第1時点に対する該第2時点での発現産物のレベルの増加が癌の進行を示す、請求項6に記載の組成物
  8. 前記ヌクレオチドが配列番号14〜17からなる群より選択される配列を有する、請求項2に記載の組成物
  9. 患者の癌を治療するための組成物であって、該治療は、ADAM10活性を調節することにより、該ADAM10活性は、細胞の増殖、細胞の成長、細胞運動性、転移、細胞の移動、細胞の生存および腫瘍原性からなる群より選択され、該癌は、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群より選択される、組成物
  10. 前記ADAM10活性を阻害する抗体、核酸またはポリペプチドを含む、請求項9に記載の組成物
  11. 前記抗体が中和抗体である、請求項2または10に記載の組成物
  12. 前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項2または10に記載の組成物
  13. 前記抗体が、ADAM10ポリペプチドに対して少なくとも1×10Kaの親和性で結合するモノクローナル抗体である、請求項2または10に記載の組成物
  14. 前記モノクローナル抗体が、癌細胞の成長、腫瘍の形成、細胞の生存および癌細胞の増殖のうちの一つ以上を阻害することを特徴とする、請求項12に記載の組成物
  15. 前記抗体が、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、二重特異性抗体、多特異的抗体またはFab断片である、請求項2または10に記載の組成物
  16. コントロールと比較してADAM10の過剰発現により特徴付けられる患者の癌を治療するための組成物であって、該治療は、該患者のADAM10活性を調節することによる組成物
  17. 前記ADAM10活性が、細胞の増殖、細胞の成長、細胞運動性、転移、細胞の移動、細胞の生存、遺伝子発現および腫瘍原性からなる群より選択される、請求項16に記載の組成物
  18. 前記ADAM10活性を阻害する抗体、核酸またはポリペプチドを含む、請求項16に記載の組成物
  19. 癌を診断するのを支援するための方法であって、
    ADAM10の患者試料中の差次的発現の証拠を検出する工程
    を包含し、ADAM10の差次的発現の証拠が癌の診断指標となり、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、方法。
  20. 差次的発現の証拠がADAM10の発現産物のレベルを測定することにより検出される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記発現産物がタンパク質またはmRNAである、請求項20に記載の方法。
  22. タンパク質の発現レベルが、ADAM10ポリペプチドに特異的に結合する抗体を用いて測定される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記抗体がイメージング物質に連結される、請求項22に記載の方法。
  24. 前記患者試料中のADAM10遺伝子の発現産物のレベルがコントロールと比較される、請求項20に記載の方法。
  25. 前記コントロールが、前記患者試料と同じ組織型の既知の正常組織である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記試料中の発現産物のレベルが前記コントロールと比較して増加している、請求項24に記載の方法。
  27. 患者試料中の癌性細胞を検出する方法であって、ADAM10の発現産物の証拠を検出する工程を包含し、該試料中のADAM10の発現の証拠が、該試料中の細胞が癌性であることを示す、方法。
  28. 前記細胞が、乳房の細胞、結腸の細胞、腎細胞、肝細胞、肺細胞、リンパ細胞、卵巣細胞、膵臓細胞、前立腺細胞、子宮細胞、頸部細胞、膀胱細胞、胃細胞、または皮膚細胞である、請求項27に記載の方法。
  29. 発現産物の証拠がイメージング物質に連結させた抗体を用いて検出される、請求項27に記載の方法。
  30. 患者の癌の進行を評価するのを支援するための方法であって、
    生物試料の第1時点でのADAM10の発現産物のレベルを第2時点での同一の発現産物のレベルと比較する工程
    を包含し、該第1時点に対する該第2時点での発現産物のレベルの変化が該癌の進行を示し、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、方法。
  31. 子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される癌を診断するのを支援するための方法であって、該方法は、
    (a)第1個体の第1組織型を含む第1試料中のADAM10のmRNAレベルを測定する工程、
    (b)(a)におけるmRNAレベルを、
    (1)該第1個体の正常な組織型を含む第2試料中のmRNAレベル、または
    (2)罹患していない個体由来の正常な組織型を含む第3試料中のmRNAレベルと比較する工程を包含し、
    (a)におけるmRNAレベルと、該第2試料または該第3試料におけるmRNAレベルとの間の少なくとも2倍の違いが、該第1個体が癌を有するか、または癌になりやすいことを示す方法。
  32. (a)中のmRNAレベルと前記第2試料または前記第3試料におけるmRNAレベルとの間の少なくとも3倍の違いは、前記第1個体が癌を有するか、または癌になりやすいことを示す、請求項31に記載の方法。
  33. 抗癌活性をスクリーニングするための方法であって、
    (a)ADAM10を発現する細胞と候補抗癌剤とを接触させる工程;および
    (b)該候補抗癌剤の存在下と非存在下との間において、該細胞中のADAM10発現レベルの少なくとも2倍の差を検出する工程を包含し、
    該候補抗癌剤の存在下と非存在下との間において該細胞中のADAM10発現レベルの少なくとも2倍の差は、該候補抗癌剤が抗癌活性を有することを示し、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、方法。
  34. 前記候補抗癌剤の存在下と非存在下との間において前記細胞中のADAM10発現レベルの少なくとも3倍の差が、該候補抗癌剤が抗癌活性を有することを示す、請求項33に記載の方法。
  35. 前記候補抗癌剤が、抗体、小さい有機化合物、小さい無機化合物またはポリヌクレオチドである、請求項33に記載の方法。
  36. 前記ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
  37. 抗癌活性をスクリーニングするための方法であって、
    (a)ADAM10を発現する細胞と候補抗癌剤とを接触させる工程;および
    (b)該候補抗癌剤の非存在下におけるERK1/ERK2リン酸化と比較して、該候補抗癌剤の存在下におけるERK1/ERK2リン酸化の阻害を検出する工程を包含し、
    該候補抗癌剤の存在下におけるERK1/ERK2リン酸化の阻害は、該候補抗癌剤が抗癌活性を有することを示し、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、方法。
  38. 患者を、ADAM10の発現産物に結合する抗体による治療に対して感受性があると同定するための方法であって、該患者由来の生物試料中の該遺伝子の発現産物のレベルを測定する工程を包含する、方法。
  39. 哺乳動物の癌を診断または検出するためのキットであって、該キットは、
    前記実施態様の何れかによる抗体またはその断片、または免疫複合体またはその断片であって、該抗体または断片はADAM10腫瘍細胞抗原に特異的に結合する、抗体またはその断片、または免疫複合体またはその断片;
    該抗体と該ADAM10腫瘍細胞抗原との間の結合反応を検出する1つ以上の試薬;および
    任意に該キットを使用するための説明書、
    を含み、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、キット。
  40. 癌を診断するためのキットであって、該キットは、
    ストリンジェントな条件下でADAM10遺伝子とハイブリダイズする核酸プローブ;
    該ADAM10遺伝子を増幅するプライマー;および
    任意に該キットを使用するための説明書、
    を含み、該癌が、子宮頸癌、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌および皮膚癌からなる群から選択される、キット。
  41. ADAM10の発現産物に対して特異的な1つ以上の抗体またはオリゴヌクレオチドを含む組成物。
  42. さらに、従来の癌医薬を含む請求項41に記載の組成物。
  43. さらに、薬学的に許容される賦形剤を含む請求項41に記載の組成物。
  44. 前記1つ以上のオリゴヌクレオチドが配列番号14〜17からなる群より選択される、請求項41に記載の組成物。
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