JP2008535708A - アクリルを用いた押し花製作方法及びそのアクリル押し花 - Google Patents

アクリルを用いた押し花製作方法及びそのアクリル押し花 Download PDF

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Abstract

本発明は、強質性(靭性)材質で5〜100mmの厚さを有するアクリル下板の上面に、予め用意した押し花の花材料を積層し、アクリル下板の上面には予め紙やすり加工を行い、押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、前記押し花材料上には、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成し、アクリル樹脂液層上には、強質性材質で1〜5mm厚さを有するアクリル上板を積層形成することでアクリル押し花を構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、押し花製作に関するもので、特に、アクリルを用いた押し花製作方法及び
そのアクリル押し花に関するものである。
押し花は、花を平面状に乾燥して得られる装飾品で、多様な魅力を有している。例えば、押し花となった小さい野花は、カード、便せん、アクセサリー、額に入れられた絵、電灯の傘などの多様な生活用品に適用されることで、立派な装飾品となる。押し花を好む人たちは、自然と植物に対して学ぶ楽しみ、押し花を作る楽しみ、特別なものを所有する喜びなどを享受することができる。
上記のような押し花は、多くの魅力を有する一方、容易に変色または退色するという問題を有する。そのため、変色・退色の問題が大衆化の障害要因となった。しかしながら、最近になって押し花の色保存に対する多くの研究がなされており、変色・退色の問題がある程度は解決されている。
押し花を製作するためには、花、葉、幹、果物、野菜、海藻類などのあらゆる植物を特殊の乾燥シートに置き、この植物に適当な圧力を与えた後、適当な温度(約25℃)を維持しながら、湿気のない場所で約1日〜3日の間乾燥させる。
押し花の製作には、多様な方法、器具または乾燥剤が用いられる。
その一例として、シリカゲルを用いる押し花製作方法がある。この方法は、1989年度に韓国の大邱カトリック大学校の花卉学科で、花卉装飾展示会中に押し花製作の一方法として紹介された。シリカゲルを用いた押し花製作方法では、乾燥剤としてシリカゲルを用いたが、この方法によると花色に変化が生じていた。特に、重弁花などは、乾燥時間が長く経過するにつれて変色するという短所があったが、単弁花は、迅速に乾燥されたので、変色の問題はなかった。
上記のようなシリカゲルを用いた押し花製作方法は、約5日〜7日の乾燥時間が要されるので、時間的な浪費をもたらし、シリカゲルを還元させる不便さがあった。シリカゲルは、湿気を含むと青色からピンク色に変色し、これを再び再生させるために温度を加えると再び青色になるので、継続して用いることができ、これを「還元」という。
また、押し花製作の他の一例として、電気式押し花製作方法があるが、この方法は、1993年度に日本の押し花乾燥電気機械が韓国に導入されたことに起因する。乾燥電気炉は、乾燥時間が短いので(1日〜2日)、押し花製作時間を短縮できるという長所を有する。一方、乾燥電気炉は、電気を用いて押し花材料に温度を加えるので、花、葉などに色変化が生じるという短所を有する。花色の変化が少ない花としては、バラ、バーベナ、ロベリア、ニワナズナ、ヒエンソウ、パンジーなどがあり、花色の変化が多い花としては、サクラソウ、ムクゲ、ワラビ類、果物類などがある。
上記のような押し花電気炉を用いた電気式押し花製作方法によると、乾燥時間は短縮できたが、花、葉、幹、果物類などに変色があり、その変色を引き起こす要因が温度であることが知られた。
上記のような一例の方法を通して、押し花の材料を用いて多様な押し花生活用品を製作することができたが、このように完成された作品は、日光、湿気、温度などによって非常に容易に変色するという短所を有する。このような変色問題を解決するために、ビニールコーティング方法、UV樹脂方法、エポキシ樹脂方法などが開発されたが、これらも、約1〜5年の期間にわたって維持するのが難しく、押し花製作過程が非常に繊細なだけでなく、製作に多くのエネルギーが要求されていた。
韓国特許10−0099370B1 日本特許3582865B2 特開平8−052998
したがって、本発明の目的は、押し花の色相と形態をそのまま保存するためのアクリルを用いた押し花製作方法、及びそのアクリル押し花を提供することにある。
本発明の他の目的は、生活用品としての押し花の付加価値を向上させるためのアクリルを用いた押し花製作方法、及びそのアクリル押し花を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明は、アクリルを用いた押し花製作方法において、強質性(靭性)材質のアクリル板の上部面に紙やすり加工を行い、ベース部材であるアクリル下板として提供する第1過程と、アクリル下板上に、アクリル押し花図案に基づいて押し花の花材質を羅列し、数時間が経過すると凝固される程度の硬化剤が添加されたポリエステル樹脂液を用いて、押し花の花材質の下部面を塗ってから再び載置し、押し花の花材質の上部に前記ポリエステル樹脂液をコーティングする第2過程と、アクリル樹脂液のモールド機能を行える幅を有する枠接着シートをアクリル下板の側面部に沿って付着・固定し、アクリル樹脂液成形室を設ける第3過程と、前記アクリル樹脂液成形室に、数十時間が経過すると硬化される程度の硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を注ぎ、羅列した押し花の花材質がやや浸るようにして第1アクリル樹脂液層を形成する第4過程と、硬化された第1アクリル樹脂液層上に、前記硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を注ぎ、第1アクリル樹脂液層より相対的に薄い第2アクリル樹脂液層を形成するとともに、強質性材質のアクリル上板を第2アクリル樹脂液層の上部に積層する第5過程と、前記第2アクリル樹脂液層の硬化が完了すると、前記枠接着シートを除去する第6過程とからなる。
また、本発明は、強質性の材料からなり5〜100mmの厚さを有するアクリル下板の上面に、予め用意した押し花の花材料を積層し、アクリル下板の上面には予め紙やすり加工を行い、押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、前記押し花材料上には、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成し、アクリル樹脂液層上には、強質性材質で1〜5mm厚さを有するアクリル上板を積層形成することで構成することを特徴とする。
また、本発明は、アクリルを用いた押し花製作方法において、押し花材料が露地裁培花及び野生花であるか、切り花であるかを区分し、それに対応した方式で採集及び選択し、1〜2日内に乾燥して押し花の花材料を用意する過程と、アクリル押し花を製作する製作室内の湿度を40%未満に維持させる過程と、強質性材質からなり5〜100mmの厚さを有するアクリル下板と、強質性材質からなり1〜5mmの厚さを有するアクリル上板を用意し、アクリル下板の上面に紙やすり加工を行う過程と、アクリル下板の上面には、アクリル染料をスポンジタッチ方式で処理して基調色処理面層を形成し、基調色処理面層上には、前記設けられた押し花の花材料を積層する過程と、前記押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、数時間後に硬化される程度の硬化剤量をポリエステル樹脂液に添加する過程と、前記押し花材料上に、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成する過程と、アクリル樹脂液層上に前記アクリル上板を積層する過程と、からなることを特徴とする。
本発明は、アクリル樹脂中の押し花材料の鮮明度を非常に高くし、時間や月日が経過しても変色を発生させないことから、半永久的な生活用品となり得る。
下、本発明の好適な実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図面のうち同一の構成要素には、可能な限り同一の符号を付していることを留意すべきである。また、本発明の要旨を不明確にしうる公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
本発明の実施例に係るアクリルを用いた押し花製作において最も留意すべき点は、アクリル樹脂中の押し花材料の鮮明度を非常に高くし、時日が経過しても押し花を変色させずに半永久的に保存可能にする点にある。このために、本願発明者は、(1)アクリル材料の選定、(2)押し花の材料選定、(3)製作過程での環境選定が重要な要素であることを確認し、(4)その他のアクリル押し花器具の形状と特性によるアクリル基調色処理技法も重要であることを認識した。
本願発明者は、上記のような(1)項目乃至(4)項目の要素を充分に検討してアクリル押し花を製作し、アクリル樹脂中の押し花材料の鮮明度を非常に高い状態に維持しながら、時日が経過しても変色しないアクリル押し花作品を具現することができた。
*アクリル押し花製作の試み
本願発明者は、電気スタンド、食卓テーブル、空間仕切り、座テーブルなどのアクリル製品からアイディアを得て、アクリル内に花を入れることを研究し、アクリル押し花作品を下記のような手順を経て試験・製作した。
a.既に決められた作品の内容通りにアクリル板を切断する。
b.アクリル板上に押し花材料、例えば、花、葉、幹などを図案通りに羅列する。
c.羅列した花の後面を花ボンド(木工用接着剤)を用いて付着する。
d.アクリル板上にアクリル樹脂液を注いで急に乾燥した。d段階では、75℃以上の発熱現象があったが、これは、アクリル樹脂液を急に乾燥するために、多量の硬化剤を入れたことから生じた結果である。
上記の結果、緑色が褐変してしまい、例えば、パンジーは、花自体が腐ったように見え、小さい花の形状(特に、薄くて小さい花の形状)はほとんど見えなくなった。しかしながら、木皮類または太い幹類は、高い温度にも堅固に耐えて、変色もなかった。
上記のような試行錯誤を経て、本願発明者は、硬化剤を少量にし(乾燥時間が長くなる)、同一の押し花材料を用いて上記の過程を繰り返したが、このとき、花の花色のみならず、形態も元の状態通りに保存されることを確認した。硬化剤の使用量に対しては、後述する「(3)製作過程での環境選定」の項目で詳細に説明される。
まず、アクリル樹脂中の押し花材料の鮮明度を非常に高くし、時日が経過しても押し花を変色させないために、本発明の実施例によって考慮した上記の(1)〜(4)項目の各要素に対して詳細に説明する。
(1)アクリル材料の選定
本願発明者は、アクリル押し花製作を試みながら、硬化剤の使用量による発熱現象の他にも、作品のアクリル下板が長四角であったとき、板自体が反る現象を発見し、その原因も究明した。長方形のアクリル下板が反る現象は、下記のような原因による。
出荷されたアクリル板の両表面は、滑らかに処理されており、アクリル樹脂液がよく浸透及び接合されない。そこで、本願発明者は、アクリル下板として用いられるアクリル板の上部表面(表面の膜)に紙やすりをかけた。その後、数日(約一週間)が経過すると、アクリル下板用のアクリル板自体が、紙やすりをかけた上部面側に反ることを確認したが、その原因は、アクリル板の特性上、外郭への引っ張り現象が作用するためである。すなわち、アクリル板が長方形である場合は、その引っ張り現象の力の均衡が合わないので、アクリル板の左右のうち長い側に反る現象が表れる。実際にアクリル板が正方形板などの正多角形板や円形板に切断された後、このアクリル板に紙やすりをかけた状態では、数日が経過しても相対的に反り現象が非常に少ないことを確認した。
したがって、長さ方向の均衡が合わない長方形のアクリル板をアクリル下板として使用する場合は、反り現象が発生しないように、紙やすりをかけた後、可能な限り一日内にアクリル押し花を製作することが好ましく、長さ方向の均衡が合う正多角形板や円形板をアクリル下板として使用する場合は、紙やすりをかけた後、数日内にアクリル押し花を製作すればよい。
一方、アクリルで製作した押し花作品が完成された後にも、アクリル板には次のような問題点がある。
<1>硬化されたアクリル樹脂液層に、亀裂現象と共に、霧のかかる霧現象が表れた。
<2>アクリル板の反り現象が発生した。特に、アクリル板の横縦サイズが異なるほど、そして、アクリル板の厚さが薄いほど、反り現象が大きく表れた。
<3>アクリル板上に羅列された押し花材料の間にアクリル樹脂液が等しく浸透及び接合されずに、アクリル板から各部分が浮いていることを確認した。
<4>アクリル上板とアクリル下板との間が離れていることを確認した。
上記のようなアクリル押し花製作の試みを通して、アクリル自体の特性による問題や製作過程で発生した問題を把握することができた。
上記で使用したアクリル板は、工場で製造されたアクリル板であるので、そのアクリル板の表面が滑らかに形成され、アクリル樹脂液が良好に浸透及び接合されないが、これによって問題が生じたと判断し、本願発明者は、細かい紙やすり(約220グリット)でアクリル板の外側表面(表面の膜)を剥がした結果、上記<3>の問題を解決することができた。すなわち、アクリル樹脂液が、接着分離なしにアクリル板の全面に等しく付着された。
また、上記で使用したアクリル板は、最初は硬質性(再生)アクリル樹脂であったが、それによって、上記<1>のような霧現象が引き起こされた。そこで、本願発明者は、硬質性アクリル樹脂を強質性アクリル樹脂に取り替えることで、硬質性アクリル樹脂で表れた霧のかかった鮮明でない霧現象を解消することができた。すなわち、"硬質性アクリル下板+押し花+アクリル樹脂液層+硬質性アクリル上板"で構成した場合、化学反応によって霧現象が引き起こされたので、本発明の実施例では、"強質性アクリル下板+押し花+アクリル樹脂液層+強質性アクリル上板"の構成を具現することで、上記<1>の霧現象を除去した。
また、上記<1>でのアクリル樹脂液層の亀裂現象は、硬化剤の使用量を極少量に調節することで解決することができた。
そして、上記<2>でのアクリル板の反り現象は、アクリル板の形態選定(正多角形、円形)や、紙やすりをかけた後の使用時期の調節を通して、そして、アクリル下板とアクリル上板の厚さ調節を通して解決することができた。また、上記<4>での問題は、アクリル板の縁部まで押し花を羅列することで引き起こされるので、アクリル板の縁部まで押し花を羅列しないように構成することで解決した。
(2)押し花の材料選定
押し花材料は、アクリル樹脂液中にも堅固に耐えられるものでなければならない。以下、アクリル樹脂液中にも堅固に耐えられる条件を具体的に説明する。
まず、押し花の花材料の種類を考慮しなければならない。押し花の花材料は、a)露地裁培花または野生花、b)切り花(市場販売用)に区分される。
a)花材料が露地裁培花または野生花である場合
露地裁培花または野生花の花材料を採集してはならない時期は、花が雨または湿気に露出されたときである。その理由は、雨や湿気によって花色に変化が生じ、花色が薄くなるか、褐変するためである。より具体的に説明すると、雨や湿気に露出された花の花びら細胞組織が湿気を受ける状態になるので、花びら細胞組織が薄くなり、結局、花色が薄くなるか、褐変するのである。
露地裁培花や野生花の花材料を採集するときは、花の適期を捕捉することが最も重要である。花の適期は、単日性または長日性の何れにおいても、開花してから一日を越えない期間であり、このとき、花の新鮮度が最も高い状態にある。このときを超えると、植物の本性上、種子が形成されはじめながら、全ての栄養分供給が花や根から種子側に転換されるため、花の色がきれいに出なくなる。特に、このときを過ぎると、花柱の下にある嚢状(のうじょう)の子房が厚くなって外見上スマートでなくなるだけでなく、花びらに老化現象が始まり、花びらの一枚ごとに}褐変色が表れるようになる。
b)花材料が切り花(市場販売用)である場合
切り花の長所は、容易に購買可能な点にあるが、温室や農場で収去して市場に出荷されるまで、少なくとも約1〜2日が要されるので、花の状態を正しく見る眼目が重要である。特に、開花が90%以上進行したものは、花びらにしわがあるか、葉が黄色になるので、購買を避ける方が良い。したがって、開花が少なくとも90%未満であるつぼみ状態の花を選択し、それを咲かせて使用することが好ましい。
上記のような花材料の選別において花の生態が重要であるので、花の生態に基づいて押し花のための適期を羅列すると、下記の一例の通りである。
―スプレーローズ:90%以上開花したものを利用。
―アネモネ:60%以上開花したものを利用。
―オキナグサ:60%以上開花したものを利用。
―ケイトウ:60%以上開花したものを利用。
―ヒエンソウ:100%以上開花したものを利用。
―シャクヤク、ボタン:つぼみ状態で花を切った後、室内で開花させて利用。
―カーネーション:全体的に花を分離して乾燥。
―カスミソウ:80%以上開花したものを利用。
―その他の花粉が出る花種類:花粉の分化が起きる前のものを乾燥。
―ラインフラワー(line flower)類:約1/3ほど下側から上側に開花したものを利用(野生ユリ、ヤブラン、シジミバナ類)。
―マスフラワー(mass flower)類(例;アジサイ類、ガマズミ属の木、ヒトツバタゴ類など):約1/2に開花したときに利用。
―野草類(例;エノコログサ、アイ類):種子の形成時から種子が落ちる前までのものを利用。
―果物類:未熟果を利用。リンゴは6月に利用。キーウィは非常に硬い状態で利用。イチゴは約1/2が成熟色を有するとき、オレンジは硬い状態であるときに利用。その他の果物類は、果物の種子が未成熟状態であるときが最も適期である。その理由は、成熟した果物は、糖分量の増加のために肉質が硬くないので、切断表面が等しく乾燥されず、乾燥期間も糖分によって長くなり、褐変しやすいためである。
―野菜類:マツタケ、ヒラタケ、パセリ、ニンジン、玉ネギ、唐辛子、ナス、キュウリ、ピーマン類など。
*マツタケ:傘が咲いていない白色状態のものを利用。
*ヒラタケ:キノコの傘の色が鮮明であり、群れをなして3〜4個が一組となる幼いキノコを乾燥することが好ましい。
*ニンジン、唐辛子、ナス、キュウリ:未熟果で、曲がった形態のために市場商品として適切でないが、押し花作品としては、かえって芸術的価値のあるものが好評である。
*言及していない残りの野菜類も、未熟状態であるか、50%成熟状態であるものを乾燥することが好ましい。
上記のような花の材料を適期に採集し、1〜2日が経過した後に乾燥させると、褐変状態になるか、色相が自然原色より低い等級の色として表れるので、1〜2日内に乾燥することが押し花の新鮮度を維持するにおいて非常に重要である。
新鮮な状態で乾燥された押し花材料がアクリル樹脂溶液に浸されるときは、その押し花材料の色相は、元の色よりもきれいにかつ鮮明に見えるが、そうでない場合は、色の鮮明度が大いに低下することが分かる。
また、花粉を有する花であるか、花びらの薄い花種類をアクリル押し花に適用する場合は、100%以上開花したものを使用してはならないこと(花粉を有する花である場合)、乾燥時の圧力強度を、一般の他流の花の乾燥圧力強度と同一に加えてはならないこと(花びらの薄い花種類である場合)、及び、一般の他流の花の約2/3に該当する乾燥圧力強度のみを加えるべきであることを確認した。
下記の実験1は、花粉を有する花を100%以上開花させた状態でアクリル押し花を製作した実験例であり、下記の実験2は、花びらの薄い花種類に一般の他流の花と同一の乾燥圧力強度を加えてから乾燥した後、アクリル押し花を製作した実験例である。
実験1)花粉を有する花である場合:アネモネ
100%以上開花したものを乾燥させた後、アクリル樹脂液を注いだ場合、黒い花粉が広がることを確認した(シャクヤク、ボタンも同一の場合)。
実験2)花びらの薄い花:サクラソウ、スイセン、バイオレット、チューリップ、レンゲ、ムクゲ、サクラ類、菊類、コスモス、ユリなど。
一般の他流の花と同一の乾燥圧力強度を加えた薄い花びらの花種類は、アクリル樹脂液を注いだとき、薬品に染み込んでいくように見えた。
<花の新鮮度、形態、色相などで注意すべき点>
花の形態:カーネーションは、重弁花であるので、乾燥させる場合に1/2に切断しなければならないが、特に、子房、雌しべ及び雄しべを除去しなければならない(なぜなら、子房内の蜜腺によって乾燥が遅くなり、褐変の原因となる)。蜜腺のある花は、蜜腺を除去して乾燥すべきである。
花の形態において、洋ラン類などは、特に取り扱いに注意を傾けるべきである。あらゆる洋ラン類は、花が華麗で厚く見えるが、ほとんどが亜熱帯性植物であるため、花びらの細胞組織が稠密でなく、水分の含量が多い関係で、押し花となった場合にほとんどの花びらが薄くなる。
しかしながら、このうち、白色の花類の他に濃い色相を帯びる花類は、アクリル樹脂液に耐える力が強く、形状が美しく、優れた作品性を有することが分かる。ここで、切り花となった洋ランは、流通過程で花びらに多くの傷を受けたため、必ず鉢に植えられた状態のものを使用し、開花時期(開花100%)に合わせて押し花にすべきである(一般の押し花では、切り花を使用してもよい)。
以上のように、アクリル押し花用の花を保護するためには、新鮮な花を適切な開花時期に利用することのみならず、流通過程で受ける損傷を防止することも重要である。
(3)製作過程での環境選定
アクリル押し花製作で作品を完成したが、冬、春を経て夏になると、アクリル押し花作品に問題が生じた。夏になると、花に変色が生じることはもちろんで、花の色相が深刻に変質してしまう。すなわち、全ての花色が白色に変わり、花色がまだらになる。
全て同一の条件を適用して各季節(春、夏、秋、冬)ごとに製作したアクリル押し花製作作品のうち、秋及び冬に製作した作品は、押し花に変色が生じなかったが、夏に製作した作品は、押し花に上記のような変色が表れた。本願発明者は、アクリル押し花製作過程での温度と湿度が、アクリル押し花作品の変色に非常に重要な役割をするという事実を明らかにした。そこで、本願発明者は、アクリル押し花の製造に適した温度と湿度との関係を導出するとともに、季節別の措置事項も明らかにした。
観察した結果、季節別の室内温度と湿度による変色の如何は、下記の表1に示す通りである。
Figure 2008535708
表1から分かるように、室内温度よりも湿度が変色に非常に重要に作用する。したがって、アクリル押し花の製作時、40%未満に室内湿度を調節するためには、製作室内に湿気除去器を備えることが好ましく、特に、夏には必ず湿気除去器を備えるべきである。
製作室内に湿気除去器を備えたにもかかわらず、室内湿度が60〜70%になる場合、夏の梅雨期には押し花製作過程を避けるべきであった。なぜなら、アクリル下板上に花の材料を付着し、その上にアクリル樹脂液を注ぐ過程で、乾燥した花材料が室内湿気を直ぐに吸収するためである。
本願発明者は、可能な限り夏の梅雨期を避けるべきである製作過程の不便さを解消するために、アクリル下板の下側に電熱板(50℃以下に維持)を敷いて、そのアクリル下板上に押し花の花材料を羅列することで、押し花の花材料の乾燥状態を維持できるようにした。このとき、押し花の花は、手で触ってみたとき、かさかさした音がする程度に乾燥させた。さらに、押し花の花材料に、筆を用いて樹脂コーティング液(フォーマイカ樹脂液)を塗る過程を経る。
上記のように前処理を施した後、残りの工程を行うと、梅雨期にある程度の湿度があるとしても(60〜70%)、花の花色が良好な状態に維持されることを確認することができた。
(4)その他のアクリル押し花器具の形状と特性によるアクリル下地処理
器具の形状と特性に合わせたアクリル押し花の下地処理(下地塗りによる基調色処理)、すなわち、アクリルカラーの適用も重要な部分である。
アクリル作品を導入した初期には、下地処理技法が全くなかったが、作品の品格を高めるとともに、作品を引き立って見せるために下地処理を研究・開発した結果、アクリルと押し花の基本材料をより輝かせるようになった。
アクリルカラーは、常に白色を基本色としていたのであり、初期に、アクリル下地塗り処理を試みたときは、アクリルカラーの性格上、アクリル染料などを水で希釈し、アクリル板に筆で下地塗りをした結果、筆跡と木目が浮いて美しくなかった。
したがって、本発明の実施例では、上記のような短所を解消するために、アクリル染料に水を全く希釈せずにアクリル染料の原液を使用する。この場合、既存のように筆を使用せずにスポンジを使用し、タッチ方式でアクリル下板の上部を叩きながら色相に変化を与えた結果、スポンジの特性(稠密性)と叩く力によって非常に細かい下地(基調色)処理面を製作することができた。アクリル染料は、その特性上、乾速性を有するので、スポンジでタッチしても染料がよく広がらないこともあるが、この場合、スポンジに極少量の水を添加してタッチすると、アクリル染料が細かく広がった下地処理面を得ることができる。このときに使用するアクリル染料の量は、アクリル板の面積によって変わる。
アクリル染料の使用技法によって透明なアクリル板に作品を製作する場合、前・後面の全てを下地面として適用可能であり、このような技法を、「アクリル二重技法」ともいう。
本願発明者は、上記のような(1)乃至(4)項目の要素を充分に考慮してアクリル押し花を製作した。以下、本発明の実施例によるアクリル押し花の製作過程を、添付の図1〜図8を参照して詳細に説明する。
図1〜図8は、本発明の実施例に係るアクリルを用いた押し花製作工程を示した図である。
(a)段階:強質性アクリル板を作業者が所望の大きさに切断するが、その形態は、正四角形などの正多角形や円形にする。アクリル板に紙やすりをかけた後、直ぐに使用する場合であれば、アクリル下板が長方形であってもよい。
アクリル下板用の素材としては、透明材質や不透明材質の全てを作業者が選択的に使用することができるが、アクリル上板用の素材としては、押し花が明瞭に見えるように透明材質を使用することが好ましい。ベース部材となるアクリル下板10の厚さt1は、5〜100mmであり、特に5〜10mm程度であることが好ましい。アクリル上板26の厚さt2は、1〜5mmであり、特に約3mm程度であることが好ましい。
アクリル下板10は、上部に積層されるアクリル樹脂溶液がよく浸透・接着されるように、その上部面に細かい紙やすりをかけるが(約220グリット)、アクリル上板26には紙やすりをかけない。アクリル下板10の厚さt1が5mm以下に薄くなると、紙やすり加工によってアクリル下板10自体に反り現象が発生し、アクリル下板10の厚さt1が10mm以上に厚くなると、アクリル板の材料使用側面で効率性が低下する。
(b)段階:図1に示すように、準備したアクリル下板10上の縁部に沿って伸縮性のあるテープ12を接着する。テープ12が接着されるアクリル下板10上の縁面は、後でテープ12が除去された後、接合面(図3及び図4の15)として提供される。接合面15は、アクリル樹脂液層22,24を介してアクリル下板10とアクリル上板26とを強力に接合させる。前記テープ12の幅wは、3mm〜100mmであり、特に5mm程度であることが好ましい。テープ12の幅wが3mm以下である場合、接合面15の幅も同様に3mm以下であれば、アクリル下板10とアクリル上板26との間の接合が容易に分離され得る。
(c)段階:(b)段階を行った後、上記の(4)項目で説明したように、アクリルカラーを所望の色相でタッチして等しく塗ることで、下地処理面(図2の14)を形成する。このとき、下地処理面14層の厚さは、2mmを越えないことが好ましい。下地処理面14層の厚さが2mmを超える場合、下地処理面14が完全に乾燥したときに亀裂現象が発生する。
基調色処理面14を形成した後、アクリル染料が完全に乾燥する前に、アクリル下板10上の縁部に沿って付着されたテープ12を除去し、図3に示すように、アクリル下板10の上部縁部に沿って接合面15が設けられる。上記のように、接合面15は、アクリル樹脂液層22,24を介してアクリル下板10とアクリル上板26とを強力に接合させる。
(d)段階:下地処理面14が完全に乾燥した状態で、下地処理面14上に全体的にアクリル押し花の配置構図を図案する。
(e)段階:(d)段階の図案通りに、押し花の花材料16を下地処理面14上に羅列する。押し花の花材料(図4の16)は、「(2)」の項目にしたがって用意した花材料である。
(f)段階:羅列した押し花の花材料16を一つずつ手で持ち上げて、その下部面に筆を用いてポリエステル樹脂液(フォーマイカ樹脂液)を塗った後、再び元の位置に置く。
(g)段階:羅列した押し花の花材料16上に、押し花の吸湿現象を防止するためにポリエステル樹脂液を塗り、コーティングしてから凝固させる。それによって、押し花の花材料16上には、ポリエステル樹脂コーティング層18が形成される。
前記(f)段階と(g)段階のように、本発明の実施例では、押し花の花材料16を付着させるために、既存の花ボンド(木工用接着剤)を使用せずにポリエステル樹脂液を使用した。本願発明者が実験した結果、花ボンド(木工用接着剤)を使用すると、接着時に化学反応によって押し花の花材料16の幼い葉や花などに変化が生じるという問題点があったが、ポリエステル樹脂液を使用すると、押し花の花材料16に花色変化がほとんどないか、その花色変化が最小化されることを確認することができた。
また、本発明は、(f)段階と(g)段階で、ポリエステル樹脂液100cc当りに硬化剤2滴程度の割合で硬化剤を添加することで、ポリエステル樹脂液の凝固期間が数時間程度、好ましくは5時間程度になるように調整することができた。ここで、「5時間程度」の意義は、花材料が変色するかどうかを確認するために必要な最小時間であり、作業者の作業時間も考慮したものである。
上記のようにすることで、ポリエステル樹脂液の凝固時間の間に押し花の花材料16の花や葉などに変色や損傷が生じたかどうかをチェックすることができ、変色・損傷した材料がある場合、5時間が経過する前(すなわち、完全凝固前)に該当部分を剥がして再びデザインできるという利点がある。
(h)段階:(g)段階を行った後、図5に示すように、シート幅h1が2〜3cm程度の枠接着シート20をアクリル下板10の側面部に沿って接着・固定することで、枠接着シート20がアクリル樹脂液のモールド役割をする。その結果、アクリル下板10上には、アクリル樹脂液成形室21が設けられる。
(i)段階:(h)段階を行った後、硬化促進剤と硬化剤が添加されたアクリル樹脂液を成形室21に注入し、押し花の花材料16の厚さをやや越える高さ、すなわち、花がやや浸る程度にアクリル樹脂液を注ぐ。このとき、アクリル樹脂液上に埃が付かないように、周辺環境を清潔に維持すべきである。
アクリル樹脂液に添加される硬化促進剤及び硬化剤の量は、非常に極少量であり、アクリル樹脂液が数十時間程度、好ましくは24時間程度経過したときに乾燥され、徐々に硬化されるように調節された。本発明の実施例に係る好ましい一例として、アクリル樹脂液100cc当りの硬化促進剤と硬化剤は、合わせて0.01cc程度が添加され、このときの硬化促進剤と硬化剤の比率は、硬化促進剤:硬化剤=1:2程度である。
硬化剤と硬化促進剤を過度に多く添加すると、速い硬化による発熱現象で押し花の花材料16が変色するだけでなく、アクリル樹脂液層22,24内に亀裂現象が発生するという問題がある。
(j)段階:(i)段階を行った後、約24時間が経過すると、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液は硬化され、図6に示すように、第1アクリル樹脂液層22が形成される。形成された第1アクリル樹脂液層22は、完全に平らな状態でないので、直ぐにアクリル上板26を覆うことができない。
したがって、第1アクリル樹脂液層22上に、硬化剤と硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を少量だけさらに注いだ後、直ぐに強質性アクリル上板26を覆う。
(k)段階:(j)段階を行った後、24時間が経過すると、図7に示すように、第1アクリル樹脂液層22上には、第2アクリル樹脂液層24及び強質性アクリル上板26が順に積層形成される。強質性アクリル上板26の厚さt2は、強質性アクリル下板10の厚さt1より相対的に薄い1〜5mm程度であり、特に3mm程度であることが好ましい。
上記のように強質性アクリル上板26まで完全に形成した後、アクリル下板10とアクリル上板26の側面部に接着された枠接着シート20を除去するとともに、その側部を研磨加工する。
上記のようにしてアクリル押し花が完成されるが、完成されたアクリル押し花を、例えば家具に適用する場合、まず、家具フレームに組み合わせた後、家具ワックスで光沢を出して完成する。
上述した製作過程で最も重要な要因は、アクリル樹脂中の押し花材料の鮮明度であり、時日が経過しても変色しないことであるが、これは、上述したアクリルの材料選定、押し花の材料選定、製作過程の環境選定によって達成される。その結果、本発明では、アクリル樹脂中の押し花が変色しないだけでなく、高鮮明度を維持しながら半永久的な作品性を表すことになる。
上述した本発明では、具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で多様な変形が実施可能である。したがって、本発明の範囲は、上述した実施例によって定められるものでなく、特許請求の範囲及びこれと均等なものによって定められるべきである。
本発明は、生活用品や装飾用品などの製品上に押し花を製作するときに用いられる。
アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(1)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(2)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(3)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(4)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(5)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(6)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(7)である。 アクリルを用いた押し花製作工程を示した図(8)である。

Claims (13)

  1. アクリルを用いた押し花製作方法において、
    強質性材質のアクリル板の上面に紙やすり加工を行い、ベース部材であるアクリル下板として提供する第1過程と、
    アクリル下板上に、アクリル押し花図案に基づいて押し花の花材質を羅列し、数時間が経過すると凝固される程度の硬化剤が添加されたポリエステル樹脂液を用いて、押し花の花材質の下部面を塗ってから再び載置し、押し花の花材質の上部に前記ポリエステル樹脂液をコーティングする第2過程と、
    アクリル樹脂液のモールド機能を行える幅を有する枠接着シートをアクリル下板の側面部に沿って付着・固定し、アクリル樹脂液成形室を設ける第3過程と、
    前記アクリル樹脂液成形室に、数十時間が経過すると硬化される程度の硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を注ぎ、羅列した押し花の花材質がやや浸るようにして第1アクリル樹脂液層を形成する第4過程と、
    硬化された第1アクリル樹脂液層上に、前記硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を注ぎ、第1アクリル樹脂液層より相対的に薄い第2アクリル樹脂液層を形成するとともに、強質性材質のアクリル上板を第2アクリル樹脂液層の上部に積層する第5過程と、
    前記第2アクリル樹脂液層の硬化が完了すると、前記枠接着シートを除去する第6過程と、からなることを特徴とするアクリルを用いた押し花製作方法。
  2. 前記第2過程より前に、前記アクリル下板の上面部縁部に沿ってテープを付着した後、アクリル染料を塗ることでアクリル下板の上面部上に下地塗り処理面層を形成し、前記付着したテープを除去する過程をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  3. 前記アクリル下板の厚さは5〜100mm程度で、前記アクリル上板の厚さは1〜5mm程度であることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  4. 前記数時間は5時間程度で、前記数十時間は24時間程度であることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  5. 前記硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液の比率組成は、アクリル樹脂液100cc当りに硬化促進剤と硬化剤が、合わせて0.01cc程度添加され、前記硬化促進剤と硬化剤の比率は、硬化促進剤:硬化剤=1:2程度であることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  6. 前記アクリル押し花を製作する製作室内の湿度は、40%未満に維持されることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  7. 前記基調色処理面層は、アクリル染料をスポンジタッチ方式でアクリル下板の上面に均等に広げることで形成されることを特徴とする、請求項2に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  8. 前記押し花の花材料が露地裁培花及び野生花のうち一つである場合、開花してから一日以内に採集し、1〜2日内に乾燥したものであることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  9. 前記押し花の花材料が切り花である場合、開花が90%未満であるつぼみ状態の花を選択し、1〜2日内に乾燥したものであることを特徴とする、請求項1に記載のアクリルを用いた押し花製作方法。
  10. 強質性材質で5〜100mmの厚さを有するアクリル下板の上面に、予め用意した押し花の花材料を積層し、アクリル下板の上面には予め紙やすり加工を行い、押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、前記押し花材料上には、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成し、アクリル樹脂液層上には、強質性材質で1〜5mm厚さを有するアクリル上板を積層形成することで構成することを特徴とするアクリル押し花。
  11. 前記アクリル上板及びアクリル下板の形状は、正多角形及び円形のうち一つで構成することを特徴とする、請求項10に記載のアクリル押し花。
  12. 強質性材質で5〜100mmの厚さを有するアクリル下板の上面には、アクリル染料をスポンジタッチ方式で処理して基調色処理面層を形成し、基調色処理面層上には予め用意した押し花の花材料を積層し、アクリル下板の上面には予め紙やすり加工を行い、押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、前記押し花材料上には、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成し、アクリル樹脂液層上には、強質性材質で1〜5mmの厚さを有するアクリル上板を積層形成することで構成することを特徴とするアクリル押し花。
  13. 押し花材料が露地裁培花及び野生花であるか、切り花であるかを区分し、それに対応した方式で採集及び選択し、1〜2日内に乾燥して押し花の花材料を用意する過程と、
    アクリル押し花を製作する製作室内の湿度を40%未満に維持させる過程と、
    強質性材質で5〜100mmの厚さを有するアクリル下板と、強質性材質で1〜5mmの厚さを有するアクリル上板を用意し、アクリル下板の上面に紙やすり加工を行う過程と、
    アクリル下板の上面には、アクリル染料をスポンジタッチ方式で処理して下地処理面層を形成し、下地処理面層上には、前記設けられた押し花の花材料を積層する過程と、
    前記押し花材料の下面と上面にはポリエステル樹脂液をそれぞれ塗ってコーティングし、
    数時間後に硬化される程度の硬化剤量をポリエステル樹脂液に添加する過程と、
    前記押し花材料上に、硬化剤及び硬化促進剤が添加されたアクリル樹脂液を数十時間硬化させてアクリル樹脂液層を形成する過程と、
    アクリル樹脂液層上に前記アクリル上板を積層する過程と、からなることを特徴とするアクリルを用いた押し花製作方法。
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