JP2008532859A - 充填装置のためのパッケージ化バッグの供給 - Google Patents

Abstract

パッケージ化のリボンは、充填に先立つ切り離しのために隣り合うように別個に配置された個々のパッケージ（１１）を含む。リボンは、張力を受けてリールから引き出されることが好ましく、パッケージは、けん引力に直交する方向に切り離し可能である機械的結合手段によって結合される（図１１）。パッケージは、充填を可能にするために取り外され元に戻される閉じ具を有する（図８）。また、好ましいパッケージ結合手段、充填構成、および分配構成も開示される。

Description

本発明は、バルク源からの物質のパッケージ化、および特に飲料等の液体を対象としたパッケージ等の、連続するパッケージの分配機に関する。このようなパッケージ、並びにそれらの移送および充填に関連する他の態様も開示される。

飲料は、瓶等の密封パッケージに入れて供給されることが多い。このような容器を充填施設に搬送し、次いで小売店に分配すると、多大なコストが発生する。飲用水は、広く流通してはいるが、搬送が容易で且つ衛生的な形態でオンデマンド式に消費者が利用できる状態にはない。

気密封止されたパッケージの形でオンデマンド式に自動販売機から飲用水を提供することが望ましいと考えられる。このような販売機は、充填済みの容器の搬送を回避することができ、したがって、飲料を低コストで提供することができる。しかしながら、自動販売機の複雑化も信頼性の低下も伴わないことを保証すると同時に、適切なパッケージ化を可能にし、尚且つ適度なサービス間隔に見合った十分な量のパッケージ化を保証するには、困難が伴う。

また、大型の専用機械類のコストを回避すると同時に、流動的なバルク物質をパッケージ化する手段を提供することが望ましいと考えられる。この問題に対する解決策は、現地でのパッケージ化を望む少量生産者にとって、とりわけ有用であると考えられる。例えば袋等の完全に形成されたフレキシブルパッケージが有用であるが、フレキシブルであるという望ましい特徴自体が機械類にとってのデメリットになるので、取り扱いがいくぶん困難である。箱や瓶等の硬質の容器は、取り扱いおよび搬送が比較的容易であるが、空のときに場所を食う。

本発明の第１の態様にしたがって、バルク源からの物質のためのパッケージ化の供給が提供される。そのパッケージ化は、隣り合うように別個に配置された個々のパッケージを含み、各パッケージは、自由側に充填位置を有し、そのパッケージ化は、貯えから供給されるように構成されたリボンを含む。

パッケージ化は、リボン運動力を伝達するように構成され、好ましい一実施形態では、張力を受けて貯えから引き出される。

パッケージ化は、個々のパッケージで構成され、各パッケージは、バルク源からの物質で充填されるように構成され且つ使用時にリボン運動力を受けない部分と、使用時にリボン運動力を伝達するように構成された別の部分と、を含む。

パッケージは、並んで配置されてよく、もし必要であれば、パッキングの密集度を高めるために、部分的に重なり合うことが可能である。例えば、隣り合うパッケージの閉じ具どうしが隣接し、隣り合うパッケージの流体容器どうしが部分的に重なり合うことが可能である。

このような配置は、個々のパッケージのために、パッケージ化リールを充填ステーションに供給することを可能にする。リボンは、供給装置からのリボン運動力を受けると同時に切り離しに抵抗する性質を有するように構成される。個々のパッケージは、リボン運動力に抵抗する一方でその軸に沿った力を受けて切り離し可能であるように構成された打ち抜き穴によって、または裁断機によって、オンデマンド式に切り離されてよい。

好ましい一代替形態として、個々のパッケージは、隣り合うパッケージどうしをオンデマンド式に結合または結合解除することを可能にするために、ペグと、スロットまたはフックとによるコネクタ等の機械的コネクタを有してよい。このようなコネクタは、好ましい一実施形態ではスナップ式の嵌め合いであり、その切り離しの力は、リボン運動に必要とされる力より小さい。一実施形態において、切り離しの方向は、リボン運動方向に直交するので、運動力を受けて不慮の切り離しが生じる事態が未然に防がれる。

個々のパッケージは、好ましくは、例えばポリエチレン等のシート状のプラスチック材料からなるフレキシブル容器と、使用時に充填開口および／または吐き出し開口を形成する比較的硬質の閉じ具アセンブリと、を含む。リボン運動力は、隣り合う閉じ具アセンブリを通じて方向付けられることが好ましい。

リボンは、張力を受けるといくぶん制御が容易になるので、供給は、けん引によることが好ましい。また、押しによる供給も考えられ、特に、リボンの分配端においてパッケージを介して押すこと等が考えられる。

パッケージは、隣りのパッケージの側辺に隣接する２つの相対する側辺と、充填開口および／または分配開口を形成する第３の側辺と、を有する概して長方形であってよい。

リボン内の個々のパッケージは、同一であることが好ましい。好ましい一実施形態において、各パッケージは、充填のために着脱可能であると共に充填後に元に戻すことができるキャップを設けられる。

この好ましい実施形態では、パッケージは、液体（とりわけ飲用水）に適しており、充填前の気密封止および充填後の気密封止に適応されている。適切な気密封止は、ネジ式のキャップによってなされる。

本発明の一実施形態において、リボンは、テープと、該テープに取り付けられた一連の個々のパッケージと、を含み、これらのパッケージは、並んで配置される。

このような供給は、充填ステーションへの順次的な提供のために、例えばテープによってリールに巻き付け、リールから引き出すことができる。この配置では、テープは、けん引作用に抵抗するので、個々のパッケージは、圧力を受けない状態に維持される。安定性のため、パッケージは、並行する対テープに順次設けることが可能である。

一実施形態において、長方形のパッケージは、テープが横切らない側辺上に、充填開口および／または飲用開口を順次設けられる。一実施形態において、隣り合うパッケージは、充填開口または排出開口を反対向きにして数珠つなぎに配置される。このような配置では、充填開口または排出開口は、半分が一方の側に、もう一方が別の側にあり、重なり合う可能性が低いので、このような配置は、まとめて貯えることができるパッケージの数を最大にする。隣り合うパッケージどうしは、テープ上で部分的に重なり合うことが可能である。

テープのけん引の実施形態は、テープ上における隣り合うパッケージ間の間隔を可変にする。ぴたりと隣接させる配置は、直線配列の最大収容量を保証するが、充填開口または排出開口の重なりおよびその結果として生じる隆起を阻止するには、間隔を設けることが望ましいと考えられる。

切り離しの一代替形態として、移送テープは、各パッケージと共にテープの残りを切り
離し可能にするための打ち抜き穴を含む、または各パッケージの切り離し時にテープをせん断するためのせん断機を設けることができる。これらの方法は、充填装置内において使用済みテープの蓄積を処理する必要をなくする。

好ましい一実施形態では、対テープが提供され、各テープは、その上にパッケージを順次設けられる。

パッケージは、テープおよびそれぞれのパッケージが部分的に重なり合うように、概してぴたりと隣接させることが可能である。あるいは、パッケージは、パッケージを伴った並んだテープどうしが互い違いに収まるように、間隔を開けることが可能である。対テープを例えばリール上に用意することによる利点の１つは、一方のテープ上のパッケージを開口部が片側にくるように配置し、他方のテープ上のパッケージを開口部がもう片側にくるように配置し、テープを引き出しと同時に９０Ｏ反転させることによって、連続するパッケージを例えば充填用のステーションに対して同じ向きで提供可能である点である。

前掲されたこの種のテープは、連続するパッケージを機械的つかみ等の移送デバイスに提供することができ、好ましい実施形態では、その後、保管および廃棄のためにパッケージから解放される。パッケージは、例えば、解放可能な接着手段によってテープに取り付けられてよく、適切なせん断力を受けて切り離すことが可能である。

リールが使用される場合は、着脱式の内スピンドルを各リールに用意し、使用済みのテープを巻き取るための手段としてよい。このようなスピンドルは、自動販売機内のどこにでも収容することができ、例えば電動式ステッピングモータによって、それぞれのリールからテープおよびパッケージを引き出すように駆動可能である。このような場合、装填されたテープは、最初のパッケージの上流に開始長を設けることが可能である。

一代替形態として、使用済みのテープまたは装填されたテープは、蛇腹式に保管することが可能である。

自動販売機において、各パッケージは、引き出されたテープの長さに依存しないように、位置決め手段によって識別することが可能である。したがって、自動販売機は、テープ上の各パッケージの位置をプログラムに組み込む必要が無いので、様々な間隔でパッケージを設けられたテープに対応することができる。

リボンは、信頼度の高い方式でフレキシブルなパッケージ化を取り扱う且つ移送することを可能にする手段を提供する。このようなパッケージ化は、平らにしてロール状または蛇腹状に大量に詰めることができるので、自動販売機の用途に適しており、比較的単純な機械類を使用した少量ずつの充填操作に適応することができる。

好ましい一実施形態において、パッケージは、充填に先立って完全に形成され平らにされ、尚且つ、充填中の膨張を可能にするためにガセットを折り込まれている。パッケージは、例えば、概して長方形であってよく、１つの側辺上に充填開口を設けられてよい。好ましい一実施形態において、パッケージは、シート状の軟質のプラスチック材料からなり、例えば成型プラスチックのスパウトすなわち口を含む充填開口および／または吐き出し開口を有する。

リボン移送によって得られる具体的な一利点は、供給からの引き出しに際してリボンを捻ることによって、リボンに取り付けられたパッケージを所定の向きで提供可能であることにある。したがって、例えば、水平軸リールから引き出された平らなパッケージは、９０Ｏ回転されたうえで、例えば充填のためにパッケージが切り離されるステーションに対
して概して垂直に提供可能である。

好ましい一実施形態において、平らなフレキシブルパッケージは、充填開口および／または排出開口を形成する比較的厚いスパウトを有する。隣り合うパッケージのスパウトは、既に説明されたように、ハブ上に収めることができる。厚いスパウトは、プラスチックで成型されるのが一般的であり、移送デバイスのレール間に係合可能な周辺溝を外側に形成されてよい。隣り合うスパウトどうしが結合される場合は、ハブは不要であり、スパウトまたはパッケージは、単純に螺旋状に巻かれる。

パッケージは、衛生状態を維持するために、キャップを取り付けられていることが好ましい。充填開口が別途設けられてもよいが、好ましい実施形態では、パッケージ充填操作中にキャップが機械的に取り外され、再び元に戻される。

一実施形態では、適度なサイズのリールとして、２００〜５００ｍｌのパッケージを約２５０個収めることができる。適切なパッケージ化の機械には、いくつかのリールを設けることができる。一般に、主要な原料または唯一の原料として、水が提供される。また、添加剤または香味料が添加されてよい。各リールは、特定の種類の飲料に合わせて作成されたパッケージを有してよく、埋め込まれたチップまたはＲＦＩＤタグ等の識別デバイスによって、自動販売機に対して自身を明らかにすることが可能である。

自動販売機は、冷却、ろ過、および香味付けのための各ステーションに加えて、開口、充填、および密閉のための各ステーションを含んでよい。更に、自動販売機は、例えばオフィス環境で使えるように、いわゆるフリーベンド（無償提供）と称されるようにオンデマンド式に無料で分配を行うように構成されてよい。

本発明の第２の態様にしたがって、流体物質のためのフレキシブル容器と、比較的硬質の閉じ具と、を含むパッケージが提供される。閉じ具は、ネックと、該ネックのためのキャップとを含み、更に、このようなパッケージをリボン状に複数結合することを可能にする反対向きのオス結合部材およびメス結合部材とを含む。

好ましい一実施形態において、パッケージの内部は無菌であり、この無菌性は、閉じ具の利用によって維持される。したがって、閉じ具は、気密封止を可能にする。閉じ具および容器は、好ましくは、無菌状態下で製造されるもしくは組み立てられる、または製造もしくは組み立ての後に適切な照射もしくはガス処理によって滅菌される。

オス結合器およびメス結合器は、第１の方向のリボン運動力に抵抗すると共に第１の方向にほぼ直交する第２の方向の力を受けて係合を解除可能であるように構成されることが好ましい。

オス結合器およびメス結合器は、スナップ式の嵌め合いで係合するように適応されていることが好ましい。

好ましい一実施形態において、オス結合器は、ネックにほぼ平行する方向に伸びるピンを含み、メス結合器は、好ましくはフックである「Ｃ」字形の口を含む。

好ましい一実施形態において、フックは、リボンが巻かれる際に外側を向く。反対方向の湾曲によってフックが内側を向く場合は、隣り合うスパウトどうしは、間に成される角度が９０Ｏ未満になる事態を回避するべく接触に適応される。このようにして、フックおよびピンの不慮の解除が未然に防がれる。

好ましくは、フレキシブル容器は、ポリエチレン等のプラスチック材料からなり、閉じ具は、任意の適切なタイプの比較的硬質の成型プラスチックからなる。キャップは、ネジ式のキャップであることが好ましく、任意の適切な不正開封防止機能および／または子供用安全機能を取り入れることが可能である。したがって、硬質の閉じ具は、フレキシブル容器が圧力を受ける事態を回避すると同時に、閉じ具の付近にリボン運動力を作用させることができる。

本発明の第３の態様にしたがって、自動販売機が提供される。この自動販売機は、相対する側をそれぞれパッケージ化リボンのリール用に適応された概して直立のキャビネットを含み、これらのリールの近位端は、使用時に、パッケージ化の個々のパッケージのために充填機構に提供され、この充填機構は、リール間に配置され、重力による充填パッケージへの分配に適応される。

各側には、それぞれ２つずつリールが設けられることが好ましく、したがって、４つのリール近位端が充填機構に提供される。４つのうち２つのリールは上向きに巻きを解かれ、残り２つのリールは下向きに巻きを解かれる。この配置は、ただ１つの充填機構用にほぼ同じ位置に近位端を提供しつつ、大量のパッケージ化を首尾良く貯えることを可能にする。リールは、一般に、使い果たされるまで次々に使用され、充填機構は、先のリールが使い果たされた時点で次のリールへと割り送るための手段を含む。

飲用水の分配に適応される場合は、充填機構の上方で且つリールの間の位置に、適切な香味濃縮物が配置されてよい。充填機構の下方で且つリールの間の領域は、分配シュート、および冷却機やろ過機等の代表的な調整装置を含むことが可能である。

本発明の第４の態様にしたがって、リボン状に並んで配置されたキャップ付きの空容器のための取り扱い機構が提供される。この取り扱い機構は、フレームと、該フレーム上で第１の軸を中心に旋回可能なくわえヘッドと、第１の軸に直交する第２の軸上を可逆的に移動可能なキャップくわえと、を含み、取り扱い機構は、更に、第１の軸に直交する第３の軸を中心に旋回可能なあごを含み、該あごは、キャップ付きの空容器を、くわえヘッドを通じてリボンから充填ステーションへと弧状に移送可能にするために、キャップくわえと合致するように適応される。

キャップくわえは、くわえヘッドに対して相対的に回転可能であり、あごは、容器に対する相対的回転に抵抗して容器を保持するための手段を含む。これらの手段によって、キャップは、キャップくわえの相対的回転を受けてねじ開けられ、第２の軸に沿って軸方向に後退することができ、そうして、キャップを外された口をあごの旋回によって充填ステーションに提供可能にする。充填後、キャップは、あごおよびキャップくわえの逆動によって元に戻され、解放される。好ましい一実施形態において、あごは、充填ステーションに向けて一方向に旋回可能であると共に、引き渡しシュートに向けて反対方向に旋回可能である。

好ましくは、リボンは、ペグとスロットとの接続によって結合された複数の容器を含み、隣り合う容器どうしは、相対的な弧状の動きによって解放される。したがって、本明細書で更に説明されるように、キャップねじ留め方向へのキャップくわえの相対的回転を、近位の容器をその隣りから切り離すために利用することが可能である。

好ましい一実施形態において、取り扱い機構は、更に、割り送り手段を含んでよく、そうして、くわえヘッドは、更なる取り扱いのために近位の容器を後方位置から前方位置へと進めるように構成される。このようにすれば、隣りの容器は、連続サイクルの次の操作に備えて後方位置に進むので、該当リボンまたは各リボンのために割り送り手段を別途設
ける必要がなくなる。

このような割り送り手段は、例えば、くわえヘッド用の往復キャリッジを含んでよい。好ましくは、くわえヘッドは、容器リールの近位端のための提供位置間で割り送りを行うようにも構成される。例えば、くわえヘッドは、オンデマンド式に４つのリール近位端のうちの１つと係合するように複数の停止姿勢間で９０Ｏずつ割り送り可能である水平軸回転台上に搭載されてよい。

添付の図面に例として示された好ましい実施形態に関する以下の説明から、本発明の他の特徴が明らかになる。

図１および図２は、平らなパッケージ１１が連なるリボンをテープ１２に取り付けてリール１３に巻く様子を図示している。パッケージ１１は、充填ネック１４を有し、充填ネック１４は、比較的厚くてよく、図２は、リール上の隆起を回避するためにパッケージを反対方向に向ける様子を示している。図２の実施形態では、反対方向を向いたパッケージが別々のテープ上に取り付けられ、図に示されるように、リールから順次引き出される。テープは、例えばネックが最上にくる等の同一の向きにパッケージを揃えるために、リールの下流において、反対方向に９０Ｏ回転される。

図３は、パッケージ１１がテープ上に蛇腹式に保管され、ボックス１５から引き出される様子を図示している。

図４は、切り離しを可能にする打ち抜き穴１６を有する平らなパッケージ１１が連なるリボンを図示した平面図である。打ち抜き穴は、矢印１７の方向へのけん引力に抵抗する一方で、例えば側方のせん断力を受けてオンデマンド式に個々のパッケージを切り離し可能にするように構成される。隣り合うパッケージの継ぎ目間の非打ち抜き部分を切断するために、ナイフを設けることが可能である。

図５は、図１に類似したテープ移送を示しているが、この場合、各パッケージが切り離されると同時に個々のテープ片も切り離されるので、テープ片は、切り離されたパッケージに付随した状態で残される。この目的のためには、テープの打ち抜き穴１８を設ける、またはテープをせん断することが可能である。図示目的のため、隣り合うパッケージ間の間隔が大きく描かれているが、実際の間隔は非常に小さく、１〜２ｍｍ前後またはそれ未満だと考えられる。

図５、図６、および図７は、本発明にしたがった、パッケージが連なるリボンのためのカートリッジ分配機を図示している。該分配機は、交換式カセットの形態をとる。

分配機は、その中心に回転式スプール、すなわちリール２１を有する概して長方形のボックス２０を含む。隅の１つには、長方形の切り欠き２２が設けられ、個々のパッケージのための出口を構成している。ボックス内で切り欠き２２に隣接する隅には、より直径の小さい第２のスプール２３が設けられる。この第２のスプールは、移送テープの巻き取りを構成し、適切な駆動機構によってボックスの外側から駆動される。

図８には、テープ１２に使用するのに適したパッケージが図示される。該パッケージは、一体型スパウト３１およびキャップ３２を伴う例えばプラスチック材料からなる折り畳まれた（平らな）フレキシブル容器３０を含む。このようなパッケージ３０は、隣りと部分的に重なり合う状態で連続して配置され、一方の側辺に沿った粘着性パッド３３によって維持される。隣り合うパッケージのスパウトは、ぴたりと隣接されている。

使用に際し、大き目のスプール２１は、重なり合ったパッケージを巻かれ、これらのパッケージは、切り欠き２２において提供される。テープ１２は、切り欠き２２の角を曲がり、破線２６によって表された弧に沿って１つずつパッケージを弾き出してゆく。連続するパッケージは、３０ａ，３０ｂ，３０ｃで印される。スパウトまたはキャップの移動する弧は、経路２７によって示される。

連続するパッケージを弾き出す動作は、二重の利点を有する。第１に、各パッケージは、テープ１２上の隣りのパッケージから切り離され、第２に、各パッケージは、後続の充填および分配のために適切な移送機構によって取り上げられる。パッケージは、引っ張りによってテープから切り離されてもよいし、あるいは粘着性パッド３３を分離可能する適切な打ち抜き穴を設けられてもよい。機械的つかみ装置または真空移送装置が適切であると考えられる。裸になったテープは、次いで、ボックスの外側に沿って進み、側壁内の開口部２５を通って巻き取りスプール２３に至るので、スプールそれ自体の回転が、必要に応じてパッケージをボックスの外側へと割り送ると考えられる。

好ましくは、ボックス２０は、ボール紙等のリサイクル材料で作成され、スプール２１，２３、およびテープも同様である。カセットは、したがって、一度使用された後に、またはもし再利用された場合はその寿命が尽きた際に、容易に処分することができる。

本発明の更なる一実施形態が、図９および図１０に図示されている。パッケージ４０は、成型プラスチックのスパウトまたはネック４１を含み、該スパウト４１は、キャップ４２を付けられ、更に、任意の適切な方法によって、破線の輪郭で概略を表された流体物質用の囲い壁４３に取り付けられる。

各スパウト４１は、フック４４と、該フック４４に収容されるように構成されたピン４５と、をそれぞれ含む左側および右側の側方伸展部を含む。フックおよびピンの厳密な特性および形状は、適切な解除機構によってオンデマンド式に係合解除可能であれば、使用状況に見合うように変更可能である。図示されるように、各フック４４は、側方伸展部の軸にほぼ直交する向きの口４６を有しており、ピン４５とのスナップ式の嵌め合いを可能にするために開口部で狭められている。ピン４５は、円形の断面を有しており、したがって、フック４４内を弧状に移動することができる。

製造に際し、キャップ４２を伴う複数の成型スパウト４１は、照射によって、または適切なガス雰囲気に浸漬させることによって滅菌され、フレキシブルな囲い壁４３の成型または溶接のために無菌状態で引き渡される。閉じた状態の空容器がリボン状に集められる際に無菌状態であることを保証するために、適度に無菌の状態が維持される。無菌の容器は、次いで、キャップを外され、充填され、再びキャップを閉められる。この配置は、滅菌されてはいるがキャップを外された状態にある容器を一般に提供する従来の滅菌ルーチンと対照的である。

図１１は、鎖状に結合されたパッケージ４０ａ，４０ｂ，４０ｃを示しており、ピンおよびフックによる結合が、パッケージの鎖に弧状の経路「Ｂ」をとらせ、例えば未使用パッケージのリールから飲料分配機のキャップ外し、充填、およびキャップ戻しの各ステーションを通らせることを図示している。囲い壁４３は、例えば図７に例示されるように、平らにして部分的に重ね合わせることが可能である。

先頭のパッケージは、矢印「Ａ」の方向への相対運動によって、適切な時点で係合を解除されることによって、パッケージ４０ａに対する独立した処理を可能にする。これは、充填ステーションの下流または上流のいずれかであってよい。

使用に際し、スパウト４０が連なるリボンは、図７に図示されるようなタイプのリールに巻かれ、順次引き出すことができる。最初のパッケージのフックには、任意の適切なタイプの引き出しテープを取り付け可能である。

図１１は、フック４４が先頭の側にあるパッケージ４０ａを図示しているが、ピン４５を先頭の側に配置することも可能である点に留意するべきである。

図１２には、図９〜１１に図示されたタイプのフレキシブル容器を取り扱うおよび充填するための装置の概略が図示されている。

リボン状に結合されたパッケージ５０（３つ示される）は、矢印５１の方向に進むように配置される。つかみヘッド５２は、第１の軸５３を中心に旋回可能であり、矢印５５で表される軸上をヘッド５２に対して往復運動可能であるキャップつかみ５４を運ぶ。

旋回可能なあご５６が、第３の軸５７（図１２の平面に直交する）を中心とした弧状の動きのために搭載され、このあごの口５８は、近位の容器５８を自身へと移送可能にするために、９０Ｏ旋回した際にキャップつかみ５４と合致するように配置される。図に示されるように、あご５６は、つかみヘッド５２の下方にあることがわかる。

あごは、充填ステーション６２に向けて第１の方向６１に往復旋回可能であると共に、分配シュート６４に向けて第２の方向６３に往復旋回可能である。

使用に際し、パッケージ５０が連なるリボンは、切り離しおよび充填のために１つずつ進められる。このような進行は、矢印５１の方向へのつかみヘッドの往復運動によることが好ましく、この目的のために、ヘッドは、往復キャリッジ（不図示）上に搭載されてよい。そして、往復キャリッジは、更に、やはり軸５７を定める比較的固定されたフレーム上に搭載される。

図１３は、つかみヘッド５２と近位の容器５８との初期の位置関係を図示している。キャップ６５をキャップつかみ５４と合致する位置に配置するために、適切な誘導手段（不図示）が設けられる。

図１４は、キャップ６５と係合してキャップ６５をつかむために、つかみ５４が進む様子を図示している。つかみは、スナップ式もしくは摩擦による嵌め合いであることが可能である、あるいはキャップ６５を閉じ込めるあごもしくはコレットを含むことが可能である。好ましい実施形態では、ヘッド５２は、次いで、矢印５１の方向に一段階割り送りされる。

キャップ６５をつかんだつかみ５４は、次いで、遠位側の隣りにある次の容器とのピンおよびフックによる結合を解除するために、（図１４に図示されるように）キャップのねじ留め方向に９０Ｏ旋回される。近位の容器は、こうして、リボンから解放される。

次の操作手順が、図１５〜１７に図示される。図１５では、ヘッド５２は、容器のネックをあご５６の口５８と係合させるために、軸５３を中心に矢印６６の方向に（図示されるように）旋回して降ろされる。キャップは、つかみ５４をねじ外し方向に回転させることによって外され、つかみ５４は、容器５８をキャップを外された状態で残すために後退される（図１６）。あご５６は、次いで、容器を任意の適切なタイプの充填ステーション６７（図１７）に置くために１８０Ｏ旋回される。充填ステーションは、例えば、容器と係合可能な充填スパウト６８と、容器に入る流体の量を測るための弁手段（不図示）と、を含むことが可能である。

キャップを閉めた後、あごは、図１６の姿勢に逆戻りし、キャップは、対応するつかみ５４の動きによって元に戻される。容器５８は、こうして、引き渡しの準備が整う。つかみ５４は、後退することによってキャップから離れ、図１３に示される状態に戻り、次の空容器のキャップと係合する準備が整う。あごは、満たされた容器をユーザに引き渡し可能にするために、シュート６４（図１２）に向けて旋回する。次いで、あごは、図１２の姿勢に戻り、キャップ外し、充填、およびキャップ戻しに備えて次の容器を受け取る準備が整う。

なお、キャップ外しおよびキャップ戻しの最中に容器の回転を阻止する手段が必要であることがわかる。この目的のため、容器のネックは、相対的回転に抵抗する形で口５８と係合可能であるための非円形の形状を有する。ピンおよびフック４４，４５がこのような非円形の形状を提供してもよいし、あるいは例えば四角の断面を有する別のネック部分が設けられてもよい。

つかみヘッド５２、つかみ５４、およびあご５６の運動は、例えば電動式サーボモータ、空気圧式アクチュエータ、またはこれら両者の組み合わせ等の任意の適切な手段によることが可能である。

図１８に図示されたネック７０は、図１０および図１１のそれに対応し、円形の開口７１を有する比較的硬質の成型部を含み、その一方の側には、オス結合器を含むピン７２がある。もう一方の側には、メス結合器を含むフック７３があり、該フック７３は、内側部分７４と、張り出し口７７の側辺７５，７６によって構成された誘導部分と、によって定められる。

内側部分７４は、ピン７２とのスナップ式嵌め合いのための囲いを含み、１８０Ｏより僅かに広く広がる。図示された実施形態では、ピン７２は、円形の断面を有し、内側部分７４は、対応する半円形の壁を有する。

ピン側の誘導部分は、徐々に開くことによって張り出し口７７の一方の側を形成する真っ直ぐな壁７５ａ，７５ｂを含む。誘導部分７６の他方の側は、張り出し口７７が急激に開くように、内部部分との境に尖端７８を形成している。図示された構成は、張力を受けた際に、それが右または左のいずれに回転された場合でも、同様のネックが連なる鎖が切り離されることのないように保証する。

本発明は、水をベースにした飲料の販売に関連して説明されたが、本明細書で説明されるパッケージは、食品や調合薬を含む、家庭用品、医薬品、および化学製品に使用されてもよく、とりわけ、水をベースにしたもの、および／または濃縮物を戻したものに使用することが可能である。

本発明は、受注による少量のパッケージ化にとりわけ適しており、この場合は、様々な充填を短期で処理する能力が重要である。

図１９は、消費者にパッケージを充填し分配するのに適した分配機８０について、その適切な構成の正面図を図示している。

通常２ｍの高さを有する概してボックス状の長方形のキャビネット８１は、四隅に配置された４つのパッケージ化リール８２ａ〜８２ｄを水平軸に沿って含む。リール８２は、例えば図９に図示されたタイプのパッケージを２５０有する弾帯状の形態をとることが可能である。

キャビネット８１のほぼ中央にある回転台デバイス８３は、図１２〜１７に図示されたタイプの割り送り式の取り扱い装置を運ぶものであり、リール８２のうちの１つの自由端に対し、そのリールの端の適切な誘導部によってつかみヘッドを提供するように構成される。このような誘導部は、リールの自由端ごとに１つずつの計４つ設けられので、１つのリールが使い果たされると、回転台は、つかみヘッドを次の自由端へと割り送るように構成される。使い果たしを検出するために、適切なセンサが設けられる。この構成は、１つの充填装置の周りに多数のパッケージを貯えることを可能にする。どのリールも、回転台デバイス８３の付近で中心に向けて巻きを解かれることがわかる。他の割り送り手段も可能であり、例えば、各リールの端にそれぞれ関連付けられた４つのステーションを有する側方スライド等が挙げられる。

回転台デバイス８３の中央上方には、個別の香味用の容器８４が並び、下方には、冷却機８５が設けられる。ろ過機や炭酸化デバイス等の他の装置も、必要に応じて含まれることが可能である。通常キャビネットの前面にドアの形でヒンジ結合される全面板上には、分配シュートと、随意のコイン供給機構とが設けられる。

通常の使用に際し、消費者は、有償または無償で飲料を選択し、つかみヘッドは、消費者の選択にしたがってキャップ外しおよび充填を行うために次の空容器をつかむ。充填が完了すると、キャップは、気密封止のために元に戻され、パッケージは、消費者に引き渡される。つかみヘッドは、最初の姿勢に戻り、後続の容器をつかむ準備が整う。

図２０は、ネックまたはスパウト７０が連なるリボンが、図１１の配置と反対向きに湾曲した状態を示している。図１１において、湾曲の方向は、フック４４を外側に向かせるので、この方向は、不慮の結合解除が生じるリスクが最小であることを保証する。したがって、リボンは、通常はこの方向に巻かれる。

しかしながら、取り扱い上の目的のためにリボンを反対方向に曲げる必要があったり、あるいはオペレータが手動操作中に誤ってリボンを反対向きに曲げたりする場合がある。このような湾曲の状態は、図２０に図示されており、この状態は、フックが内側を、すなわち一般には湾曲の中心を向いていることを特徴とする。

この配置では、隣り合うスパウト７０は、向き合う肩９１，９２どうしによって隣接するように配置されるので、隣り合うスパウトのピンおよびフックを結ぶ線９３，９４によって形成される角９５は、９０Ｏ以上である。

図示されるように、図２０の湾曲を張らせる力の結果として生じる力は、ピン９６をフック９７から押し出すのではなく、ピン９６がフック９７に抵抗する反応による抵抗を受けることがわかる。

発明の概要の範囲内および本明細書の一部を構成する特許請求の範囲の範囲内で、本発明の変形が可能である。

本発明の一実施形態の概略図である。 本発明の別の一実施形態の概略図である。 本発明の第３の実施形態の概略図である。 本発明の第４の実施形態の概略図である。 本発明の第５の実施形態の概略図である。 リールカートリッジの概略等角図である。 図６のカートリッジの上部を取り除いた状態の概略平面図である。 図６の分配機に使用されるパッケージの平面図である 本発明にしたがったパッケージの立面図である。 図９に図示されたネックの平面図である。 図１０のネックが連なる鎖の平面図である。 容器取り扱い装置の概略平面図である。 つかみが第１の姿勢をとる場合の、図１２のつかみヘッドの側面図である。 つかみが第２の姿勢をとる場合の、図１２のつかみヘッドの側面図である。 つかみヘッドが第２の姿勢をとる場合の、図１４に対応する側面図である。 図１５に対応し、キャップの取り外しを示す図である。 図１６に対応し、充填ステーションを示す図である。 図９のパッケージの好ましいネックを通る断面である。 分配機の好ましい構成の正面図である。 図１８に図示されたタイプのネックが連なるリボンを示した図である。

Claims (10)

1. バルク源からの物質のためのパッケージ化の供給であって、
   前記パッケージ化は、隣り合うように別個に配置された個々のパッケージを含み、各パッケージは、自由側に充填位置を有し、前記パッケージ化は、貯えから供給されるように構成されたリボンを含む、供給。
2. 請求項１に記載の供給であって、
   張力を受けて貯えから引き出されるように構成される供給。
3. 請求項１または２に記載の供給であって、
   前記個々のパッケージは、それぞれ、バルク源からの物質で充填されるように構成され且つ使用時にリボン運動力を受けない保有部分と、使用時にリボン運動力を伝達するように構成された力伝達部分と、を含む、供給。
4. 請求項３に記載の供給であって、
   前記力伝達部分は、着脱式の閉じ具を有する充填ネックと、使用時に前記リボン内の隣りのパッケージの結合手段と係合するための反対向きの結合手段と、を含む、供給。
5. 請求項４に記載の供給であって、
   前記結合手段は、対応する、前記リボン内の隣りのパッケージの結合部材とスナップ式の嵌め合いで係合するように適応されたオス結合部材およびメス結合部材を含む、供給。
6. 請求項５に記載の供給であって、
   前記オス結合部材は、リボン運動の方向にほぼ直交するように配置された円筒状のピンを含み、前記メス結合部材は、略「Ｃ」字形の口を含む、供給。
7. 請求項６に記載の供給であって、
   前記口は、リボン運動の方向にほぼ直交する方向に開かれている、供給。
8. 請求項３ないし７のいずれかに記載の供給であって、
   前記保有部分は、軟質のプラスチック材料を含み、前記力伝達部分は、ネックと、前記ネックのためのネジ切りされた閉じ具と、を有する比較的硬質のプラスチック材料を含む、供給。
9. 請求項１ないし８のいずれかに記載の供給であって、
   リールとして形成された供給。
10. 請求項１ないし９のいずれかに記載の供給のための充填装置であって、
    前記リボンのための保管場所と、
    前記リボンの自由端のための割り送り手段であって、個々のパッケージを１つずつ導入し切り離すように構成された割り送り手段と、
    切り離されたパッケージを、前記充填位置を通してバルク源から充填するための充填ステーションと、
    充填され閉じられたパッケージを消費者に引き渡すための引き渡し手段と、
    を備える充填装置。

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