JP2008531425A - バッグインボックス - Google Patents

Abstract

パッケージ（２１）は、内部へのアクセスを提供するようになっているアクセス開口（２９）を有するカートン（２４）を含む。パッケージ（２１）は、カートン（２４）の内部に位置決めされる可撓性の袋（２６）と、流動性材料を袋（２６）から選択的に配量するように袋（２６）に操作可能に接続されるスピゴット（４４）とをさらに含む。ホルダ（４０）は、スピゴット（４４）がスピゴット（４４）を用いた袋（２６）からの流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形でスピゴット（４４）へのアクセスが少なくとも一時的に制限されるように、カートン（２４）のアクセス開口（２９）に近接すると同時に少なくとも部分的にカートン（２４）の内部に配置されるように、スピゴット（４４）及びカートン（２４）と協働的に関連してスピゴット（４４）を保持する。

Description

［関連出願の相互参照］
本願は、２００５年３月４日に出願された米国仮出願第６０／６５８，５０８号、２００５年３月４日に出願された米国仮出願第６０／６５８，５０９号、及び２００５年７月２７日に出願された米国仮出願第６０／７０３，５５２号それぞれの利益を主張する。上記仮特許出願それぞれの全開示が、参照により本明細書に援用される。

バッグインボックスパッケージは周知である。一例として、バッグインボックスパッケージで飲料を提供することは一般的であり、この場合、より具体的には、飲料がパッケージの流体不透過性の袋内に入っており、この袋がパッケージの箱形カートン内に入っている。袋は通常、飲料を袋から配量するのに用いることができるスピゴットによって閉じられる。或るタイプのバッグインボックスパッケージでは、スピゴットをカートン内から手で取り出してカートンの外側壁に手で取着することができるように、カートンを破らなければならないのが一般的であり、その後で飲料がスピゴットから配量される。

バッグインボックスパッケージの１つの利点は、通常は飲料が配量されるにつれて袋が潰れることによって空気が袋に入らないため、袋内の飲料の酸化を防止することができることである。他方、上述のタイプのバッグインボックスパッケージのユーザの中には、カートンの外側壁にスピゴットを手で取着する必要があるのが不便であると考える人もいる。この理由及び／又は他の理由から、バッグインボックスパッケージ及び関連の特徴部の改良が望まれる。

［発明のいくつかの態様の概要］
本発明の一態様は、流動性材料を配量（ｄｉｓｐｅｎｓｉｎｇ、分配）するためのパッケージを提供することである。パッケージは、カートンの内部へのアクセスを提供するようになっているアクセス開口を有するカートンを含む。パッケージは、カートンの内部に位置決めされる可撓性の袋と、流動性材料を袋から選択的に配量するように袋に操作可能に接続されるスピゴットとをさらに含む。ホルダがスピゴット及びカートンと協働的に関連して、スピゴットがカートンのアクセス開口に近接すると同時に、流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形でスピゴットへのアクセスが少なくとも一時的に制限されるように少なくとも部分的にカートンの内部に配置されるように、スピゴットを保持することができる。本発明の実施形態のいくつかによれば、スピゴットがホルダによって保持されたまま、スピゴット全体がカートンの内部に完全に密閉されることができる。

本発明の実施の形態のいくつかの１つの有利な態様は、カートンを開いた直後にスピゴットを都合よく用いて流動性材料を袋から放出させることができるように、スピゴットがホルダによって所定の様式で保持されることである。すなわち、この態様によれば、スピゴットが予め取着されているため、パッケージのエンドユーザがスピゴットを取り付ける必要がない。

本発明の実施の形態のいくつかによれば、ホルダは、カートンの一部、又はカートンを少なくとも部分的に裏打ちするライナの一部であり得る。一例によれば、カートン又はライナに組み立てられるブランク又は部分的に組み立てられたブランクに、袋、例えば袋の首部を取着することができ、この取着が行われるのは、袋の充填前であっても充填後であってもよい。

ホルダがカートンの一部である一例によれば、ホルダは、より具体的には、カートンの内部に延びる保持パネルであり、カートンの内部に位置決めされる把持開口を含む。袋の首部等を、カートンの内部にあると同時にカートンのアクセス開口に近接するように把持開口に取着することができる。

ホルダがライナの一部である一例によれば、ライナは、カートンの内部を少なくとも部分的に裏打ちし、袋の周りに少なくとも部分的に延び、袋の首部等を、カートンの内部にあると同時にカートンのアクセス開口に近接するように保持する。カバーパネルが、少なくとも首部へのアクセスを阻止するようにカートンのアクセス開口を少なくとも部分的に閉じることができる。

本発明の他の態様及び利点は、以下から明らかとなるであろう。

添付図面を参照して、本発明のいくつかの態様を以下で説明するが、添付図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。

次に、いくつかの図を通して同じ参照符号が同じ部品を指している図面をより詳細に参照して、本発明の第１の実施形態を図１〜図１０に関して説明する。より具体的には、ライナ２０（図１〜図４）と、バッグインボックスパッケージ２１（図８）を形成するためにライナ２０と関連し得る要素とを、本発明の第１の実施形態に従って説明する。概説すると、ライナ２０は、ブランク２２（図５）から組み立てて、可撓性の袋２６（図６及び図７）も収容する箱２４（図７〜図１０）を少なくとも部分的に裏打ちするために用いることができる。本発明の第１の実施形態によれば、箱２４はカートンであるが、より包括的には構成体又は外側容器と呼ぶことができる。

可撓性の袋２６は、流体（例えば飲料）、微粉、塩、又は他の流動性材料等の流動性材料を収容するためのものである。可撓性の袋２６は通常、袋の内部と流体連通して袋から流動性材料を出し入れするのに用いることができる通路を画定する首部２８を含む。有利には、より詳細に後述するように、ライナ２０は、首部２８及び／若しくは袋２６を支持し、且つ／又は箱２４を補強することができる。

第１の実施形態によれば、箱２４は、閉じると直方体になる。図８〜図１０を参照すると最もよく分かるように、箱２４の前端部には、箱２４の内部にアクセスを提供するためのアクセス開口２９がある。アクセス開口２９は、箱の前部カバーパネルによって開閉することができる。前部カバーパネルは通常、箱２４のトップパネル３２、ボトムパネル３４、右サイドパネル３６、及び左サイドパネル３８の前縁部に折り線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能に接続される４つの前部フラップ３０の形態である。前部カバーパネルは、箱のアクセス開口２９を開閉するのに用いることができる。

同様に、箱は、後部カバーパネル（図示せず）によって主に閉じたままにされる後端部（図示せず）を有する。後部カバーパネルは通常、箱２４のトップパネル３２、ボトムパネル３４、右サイドパネル３６、及び左サイドパネル３８の後縁部に折り線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能に接続される４つの後部フラップ（図示しないが前部フラップ３０と同様である）の形態である。他のタイプのカバーパネルも本発明の範囲内にある。

図８〜図１０を主に参照すると最もよく分かるように、ライナ２０が開いた箱２４内に完全に挿入され、袋２６も箱２４内にあるときには、ライナ２０の保持フラップ４０が箱のアクセス開口２９に近接しており、袋の首部２８が挿入物（insert）の保持フラップの把持開口４２（図１、図２、及び図５も参照）を通って延びているため首部を保持することができる。保持フラップ４０は、保持パネルと呼ぶこともできる。より包括的には、より詳細に後述するように、保持フラップ４０は、ホルダと呼ぶことができる。これは保持フラップ４０が袋２６を保持することができるため、又はより具体的な例としては袋又はそれに関連する要素（複数可）が箱に対して有利な位置にあるような形で袋の首部２８又は別の構成要素を保持することができるためである。本発明の第１の実施形態によれば、挿入物の保持フラップ４０は、ライナ２０の１つ又は複数の他のパネルに枢着されることにより、袋の首部２８を保持したまま前方位置と後方位置との間で（それぞれ図９及び図１０）移動させられることができる。

図９を参照すると最もよく分かるように、より詳細に後述するように、挿入物の保持フラップ４０が前方位置にあって首部２８を保持している場合、首部は、例えば袋２６内へ又は袋２６から流体を配量しやすいように、箱のアクセス開口２９に近接していることが好都合である。この点で、より詳細に後述するように、挿入物の保持フラップ４０が前方位置にあって首部２８を保持しているときには、任意に関連付けられるスピゴット４４（図９に破線で概略的に示す）等が箱のアクセス開口２９に近接していることが好都合である。前部フラップ３０は、図９ではアクセス開口２９から９０度離して折り曲げられた状態で示されているが、首部２８及び／又はスピゴット４４へのアクセスを最適にするために、ボトム前部フラップ等、前部フラップの１つ又は複数をアクセス開口からさらに大きく離して（例えば、アクセス開口から１８０度離して）折り曲げてもよい。

図１０を参照すると最もよく分かるように、挿入物の保持フラップ４０が後方位置にあって首部２８を保持しているときには、首部及び任意に関連付けられるスピゴット４４等が（１）箱のアクセス開口２９を（例えば前部フラップ３０で）閉じるのを妨げないようにすること、及び（２）箱のアクセス開口２９を閉鎖構成で維持するのを妨げないようにすることを目的として、首部が箱のアクセス開口２９の少なくともわずかに後方に（例えば奥に）あることが好都合である。前部カバーパネル（例えば前部フラップ３０）は、図１０では開放構成で実線で示されているが、スピゴット４４が破線で示されており、前部カバーパネル（例えば前部パネル３０）が、箱のアクセス開口２９を閉じる閉鎖構成にあるものとして破線で示されているという点で、図１０は概略的である。この閉鎖構成では、前部カバーパネル（例えば前部パネル３０）は、スピゴット４４及び首部２８等の関連の特徴部へのアクセスを阻止する。より具体的には、本発明の第１の実施形態によれば、前部カバーパネル（例えば前部パネル３０）が閉じているときには、スピゴット４４へのアクセスは、スピゴットを用いた袋２６からの流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形で、前部カバーパネルによって少なくとも一時的に制限される。

本発明の第１の実施形態によれば、挿入物の保持フラップ４０が後方位置にあって首部２８を保持しているときには、スピゴット４４の放出開口４５及びスピゴットのボタン状アクチュエータ４３が箱２４の内部にあると同時に箱のアクセス開口２９に近接している。より具体的には、スピゴット４４、首部２８、及び保持フラップ４０の全体が箱２４の内部にある。

本発明の第１の実施形態によれば、ライナ２０は、図５に示すブランク２２から組み立てることができ、ブランクは、以下では平坦／平面構成で説明される。保持フラップ４０の把持開口４２は、「星形（ｓｔａｒｂｕｒｓｔ）孔」と呼ばれる場合もあるものであり得る。より具体的には、ブランク２２を形成した段ボールシート等のシートにおいて、把持開口４２は、一部は環状スリットによって設けられ、この環状スリットは、円形又は多角形（例えば１０辺を有する）等であり、廃棄されて（例えば取り除かれて（culled））ブランク２２に含まれないシート片の周りに最初は延びている。このスリットから得られる縁部は、把持開口４２の中央開口４６の周りに延びる。

円形又は多角形（例えば１０辺を有する）等である外側環状罫線（score line：切り込み線）４８が、中央開口４６と同心であり得る。複数の半径方向スリット５０が、中央開口４６と環状罫線４８との間に半径方向に延びて、複数の半径方向タブ５２を画定する。半径方向タブ５２は、環状罫線４８で保持フラップ４０の残りの部分に蝶着される。図を明確にするために、図５では、半径方向スリット５０及びタブ５２の代表的ないくつかのみを参照符号で示している。タブ５２の剛性を高めるために環状罫線４８を省いてもよく、タブ５２の数を変えてもよい。

ブランク２２を形成したシートにおいて、廃棄されて（例えば取り除かれて）ブランクに含まれないシート片を切り離すように、弧状スリットの両端部が保持フラップ４０の縁部９２まで延びている。より詳細に後述するように、この弧状スリットから得られる縁部は、弧状の取手５４を画定する。取手５４は、各図に示されているものとは異なる形状であってもよく、又は省くことさえできる。

例示的なブランク２２では、保持フラップ４０は、前方横方向折り線５６によって比較的能動的（active）プリーツパネル５８の縁部に折り曲げ可能に取り付けられ、能動的プリーツパネルの反対側の縁部は、中間横方向折り線６０によって比較的受動的（passive）プリーツパネル６２の縁部に折り曲げ可能に取り付けられ、受動的プリーツパネルの反対側の縁部は、後方横方向折り線６４によってベースパネル６６の縁部に折り曲げ可能に取り付けられる。能動的プリーツパネル５８は、前方横方向折り線５６及び中間横方向折り線６０に沿った折り曲げ及び展開によって保持フラップ４０の上述の前方位置と後方位置との間の移行を少なくとも部分的に行うことができるため、「能動的」と特徴付けることができる。他方、受動的プリーツパネル６２は、保持フラップ４０の前方位置と後方位置との間の移行に中間横方向折り線６０及び後方横方向折り線６４に沿った折り曲げ及び展開を必要としないため、「受動的」と特徴付けることができる。

ベースパネル６６の対向する縁部は、縦方向折り線６８によってサイドパネル７０にそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられる。保持フラップ４０をベースパネル６６に折り曲げ可能に取り付ける折り線７８は、サイドパネル７０の前方縁部９４の後方に位置決めされる。縦方向折り線６８はそれぞれ、サイドパネル７０のタブ状突起によってそれぞれ互いに離間している線分を含む。これらのタブ状突起は、ベースパネル６６の方に延びており、保持フラップ４０の比較的後方に位置決めされることから後方突起７２と呼ぶことができる。サイドパネル７０の他のタブ状突起は、能動的プリーツパネル５８及び受動的プリーツパネル６２に隣接しており、これらの突起は、保持フラップ４０に近接していることから前方突起７４と呼ぶことができる。タブ状の後方突起７２及び前方突起７４は、任意であるが、より詳細に後述するように、ライナ２０の脚部として用いることができることが有利である。

前方突起７４はそれぞれ、斜めスリット７６及び縦方向スリット７８によって形成される。各斜めスリット７６は、各縦方向折り線６８の前方端部から概ね前方に延びる。各縦方向スリット７８は、各斜めスリット７６の前方端部から前方横方向折り線５６まで前方に延びる。

後方突起７２はそれぞれ、各スリット群によって画定される。各スリット群は、２つの直線状横方向スリット８０及び１つの直線状斜めスリット８２を含み得る。各スリット群において、横方向スリット８０は、互いに離間して各縦方向折り線６８から内方に延び、斜めスリット８２は、横方向スリットの端部間に延びる。斜めスリット８２の２つは、隣接するサイドパネル７０の斜め外縁部８６と平行である直線状の斜め仮想破線８４と同一直線上にある。同様に、他の２つの斜めスリット８２は、隣接するサイドパネル７０の斜め外縁部９０と平行である別の直線状の斜め仮想破線８８と同一直線上にある。（サイドパネルの外縁部８６、９０は、組み立てられたライナ２０のサイドパネルの上縁部とも呼ばれる。）

第１の実施形態のブランク２２において、横方向折り線５６、６０、６４、横方向スリット８０、保持フラップの前方縁部９２（組み立てられたライナ２０の保持フラップの上縁部とも呼ばれる）、サイドパネルの前方縁部９４、サイドパネルの後方縁部９６、及びベースパネルの後方縁部９８はそれぞれ、横方向に延び、縦方向折り線６８、縦方向スリット７８、及び保持フラップの側縁部１００はそれぞれ、縦方向に延び、横方向と縦方向とは互いに対して垂直であり、斜めスリット７６、８２、サイドパネルの外縁部８６、９０、及び仮想破線８４、８８はそれぞれ、縦方向及び横方向に対して斜めに延びる。

スリット５０、７６、７８、８０、８２は通常、ブランク２２の厚さを貫通する（extend completely through）切れ目である。折り線５６、６０、６４、６８はそれぞれ、罫線又は折り曲げを容易にするための任意の他のタイプの線とすることができ、これは、その全長に沿って延びて任意に厚さを貫通する（extend coextensively along, and optionally all the way through）断続的な一連のスリット又は切れ目を含む罫線等である。例えば、第１の実施形態のブランク２２において、前方横方向折り線５６及び中間横方向折り線６０はそれぞれ、その全長に沿って延びて厚さを貫通する断続的な一連のスリット又は切れ目を含む罫線の形態であるが、他の折り線６４、６８は、単に罫線の形態である。前方横方向折り線５６及び中間横方向折り線６０のそれぞれを、その全長に沿って延びて厚さを貫通する断続的な一連のスリット又は切れ目を含む罫線の形態にすることで、これらの折り線に沿った容易な折り曲げを促すことができ、これは、挿入物の保持フラップ４０の前方位置と後方位置との間の移行を容易にするために折り線に沿った折り曲げが通常は２回以上行われるため、有利であり得る。ブランク（例えばブランク２２）、部分的に組み立てられたブランク、又は完全に組み立てられたブランク（例えばライナ２０）はそれぞれ、包括的には構成体と呼ぶことができる。

箱２４は、板紙又は段ボール等から構成される少なくとも概ね従来通りのカートンであり得る。ライナ２０を形成するためのブランク２２も、板紙又は段ボール等であり得る。本発明の第１の実施形態によれば、ブランク２２は段ボールであり、段ボールのフルートのそれぞれの長手方向は、保持フラップの側縁部１００が延びる方向に対して垂直に延び、箱２４は板紙から構成される。他の構成材料も本発明の範囲内にある。

以下では、本発明の第１の実施形態による、ブランク２２からライナ２０を組み立てる許容可能な方法及び箱２４及び袋２６と共にライナを用いる許容可能な方法を説明する。これらの方法は、袋２６及び首部２８のより詳細な説明に照らして最もよく理解することができ、したがってこれらの説明の次に説明する。

袋２６及び首部２８はそれぞれ従来のものであり得る。流動性材料が液体（例えば飲料）であり、袋２６が、可撓性高分子材料等の液体不透過性の材料、より具体的には高分子フィルムから構成されるのが典型的である。許容可能な首部２８は、袋に出入りする唯一の経路が首部を介して画定された通路であるように従来の形で袋２６に密封される高分子材料の短管（例えば注出口状の管）である。通常、首部２８は、袋２６よりも剛性が高く、首部の周りに延びて互いの間に環状溝を画定するように互いに離間した少なくとも一対の環状フランジ（例えば、図２０のフランジ４１５を参照）を含む。首部の環状溝は、首部を通って延びる流体通過通路には通じていない。首部の環状フランジ及び環状溝はそれぞれ、首部の軸の周りに当該軸に対して垂直方向に延びる。より詳細に後述するように、首部の環状溝は、把持開口のタブ５２の自由端部（すなわち、把持開口の環状罫線４８とは反対側にあるタブの端部）を受け入れるように外方に開いている。すなわち、首部の環状フランジ及び溝は、保持フラップの把持開口４２の取り付け機構（例えばタブ５２）等と相互作用するための取り付け機構として一緒に機能する。これらの取り付け機構は、袋２６及び／又は首部２８を挿入物の保持フラップ４０に取り付けるための他のタイプの取り付け機構で置き換えてもよい。

首部２８を有する袋２６は、ブランク２２が図５に示す平坦構成であるときにブランクのベースパネル６６の上に位置決めされることができる。続いて、保持フラップ４０を、横方向折り線５６、６０の１つ又は複数に沿った折り曲げ等によって上方に枢動させることができる。保持フラップ４０が上方に延びた状態で、首部２８を中央開口４６に部分的に押し通すことにより、通常はタブ５２の自由端部（すなわち、環状罫線４８とは反対側の端部）の全てが首部の溝に「嵌め込まれる」。続いて、サイドパネル７０をそれぞれ縦方向折り線６８に沿って上方に枢動させることにより、袋２６がサイドパネル間でベースパネル６６によって支持され、サイドパネルがそれぞれ保持フラップ４０の対向する側縁部１００と係合する。その結果、組み立てられたライナ２０は、袋２６の周りに少なくとも部分的に延びる。代替的に、首部２８を把持開口４２に取着しているときにブランク２２が平坦なままであってもよく、その後でライナ２０がブランクから組み立てられてもよい。

サイドパネル７０のそれぞれを縦方向折り線６８で上方に枢動させると、前方タブ７４がプリーツパネル５８、６２から打ち出される（struck）（保持フラップ４０を上方に枢動させることでこの打ち出しがまだ行われていない場合）。同様に、サイドパネル７０を上方に枢動させると、後方タブ７２がベースパネル６６から打ち出される。図３に示すように、前方タブ７４及び後方タブ７２は、ベースパネル６６の平面から異なる距離だけ延びる脚部として機能することができるため、ベースパネルは、ライナ２０が完全に組み立てられて前方タブ及び後方タブの下縁部が水平面に載っているときに、挿入物の保持フラップ４０の方に傾斜する。この構成のベースパネル６６の傾斜角度は、約２度又は３度程度とすることができ、これは、ブランク２２において画定される以下の鋭角、すなわち（１）縦方向とサイドパネルの外縁部８６との間に画定される鋭角、（２）縦方向と他方のサイドパネルの外縁部９０との間に画定される鋭角、（３）縦方向と仮想破線８４（すなわちスリット８２）との間に画定される鋭角、及び（４）縦方向と他方の仮想破線８８（すなわちスリット８２）との間に画定される鋭角にほぼ一致する（例えば、少なくともほぼ等しい）。その結果、有利には、より詳細に後述するように箱２４を補強するために、ライナ２０が完全に組み立てられて前方タブ７４及び後方タブ７２が水平面に載っているときに、サイドパネルの上縁部８６、９０は、前方タブ７４及び後方タブ７２の下縁部が載っている水平面と少なくともほぼ平行に延びる。完全に組み立てられたライナ（例えばライナ２０）又は部分的に組み立てられたライナは、包括的には構成体と呼ぶことができる。

ライナ２０が組み立てられて、袋２６、すなわち首部２８が上述のように取り付けられた後、挿入物の後方縁部９６、９８は、箱２４の後部カバーパネル（図示せず）の内面の周辺部分にそれぞれ隣接するように、ライナの後端部を箱のアクセス開口２９に完全に挿入することができる。より具体的には、挿入物の後方縁部９６、９８の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、箱２４の後部カバーパネルの内面の周辺部分とそれぞれ対向対面向き及び／又は接触状態になる。また、ライナ２０が完全に組み立てられて箱２４に完全に挿入されているときには、挿入物のサイドパネル７０の外面が箱のサイドパネル３６、３８の内面に近接し、挿入物のサイドパネルの上縁部８６、９０が箱のトップパネル３２の内面の周辺部分とそれぞれ近接し、タブ７２、７４の下縁部が箱のボトムパネル３４の内面の周辺部分とそれぞれ近接する。より具体的には、挿入物のサイドパネル７０の外面の少なくとも一部又はほぼ全てが、箱のサイドパネル３６、３８の内面の少なくとも一部又はほぼ全てとそれぞれ対向対面向き及び／又は接触状態になり、挿入物のサイドパネルの上縁部８６、９０の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、箱のトップパネル３２の内面の周辺部分とそれぞれ対向対面向き及び／又は接触状態になり、タブ７２、７４の下縁部の少なくとも一部又はほぼ全てが、箱のボトムパネル３４の内面の周辺部分とそれぞれ対向対面向き及び／又は接触状態になる。さらに、箱のアクセス開口２９が箱の前部カバーパネル（例えば前部フラップ３０）によって閉じられると、挿入物のサイドパネルの前方縁部９４は、箱の前部カバーパネルの内面の周辺部分とそれぞれ近接する。より具体的には、挿入物のサイドパネルの前方縁部９４の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、箱の前部カバーパネルの内面の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。本発明の一態様によれば、サイドパネル７０は、箱２４の内部のほぼ全長に延び、箱の内部のほぼ全高に届き、これは箱の強化に役立つ。

上述のようにライナ２０が箱に完全に挿入されて、箱のアクセス開口２９が開放構成になると、前方横方向折り線５６及び中間横方向折り線６０に沿った折り曲げ等によって挿入物の保持フラップ４０を前方位置と後方位置との間で移動させることができる。すなわち、中間横方向折り線６０は、挿入物の保持フラップ４０を前方位置と後方位置との間で少なくとも或る程度折り曲げやすくする（例えば、スピゴット４４を箱２４に押し込むことを可能にする）ように、サイドパネル７０の前方縁部９４よりも奥にある。これに関して、図９及び図１０は、挿入物の保持フラップ４０を前方位置及び後方位置でそれぞれ概略的に示している。図９及び図１０では、挿入物の保持フラップ４０は鉛直に延びるように示されているが、完全に鉛直に延びるのではなくほぼ直立して延びていれば十分であり、又はこれがより典型的であり得る。上記の繰り返しになるが、挿入物の保持フラップ４０が前方位置にあってスピゴット４４を担持している場合、スピゴットは、例えばスピゴットを用いて流体を袋２６から配量しやすいように、箱のアクセス開口２９に近接していることが好都合である。さらに、保持フラップ４０が後方位置にあってスピゴット４４を保持しているときには、スピゴットは、箱のアクセス開口２９の少なくともわずかに後方に（例えば奥に）あることが好都合である。

図９及び図１０は、例えば折り線が概略的に表されているという理由から実質上概略的である。図９に示すように、脚部／タブ７２、７４（図２〜図５）が機能しているため、ベースパネル６６の傾斜向きが後方横方向折り線６４まで延び、ベースパネル６６の「外」面の少なくとも一部又はほぼ全体が、通常は箱のボトムパネル３４の内面から離れてはいるが近接して、又はより具体的には箱のボトムパネル３４の内面と対向対面関係にある。後方横方向折り線６４は、ベースパネル６６を傾斜した向きにするのに少なくとも或る程度役立つ。ライナ２０の長さに沿った後方横方向折り線６４の位置を変えて、ベースパネル６６の傾斜向きに影響を与えることができる。

図１０を参照すると最もよく分かるように、ライナ２０が箱２４に完全に挿入され、挿入物の保持フラップ４０が後方位置で上方に延びている場合、受動的プリーツパネル６２の「外」面が箱のボトムパネル３４の内面に近接し、受動的プリーツパネル６２の反対面が能動的プリーツパネル５８の片面に近接し、保持フラップの上縁部９２が箱のトップパネル３２の内面に近接する。より具体的には、受動的プリーツパネル６２の「外」面の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のボトムパネル３４の内面と対向対面向き及び／又は接触状態になり、受動的プリーツパネル６２の反対面の少なくとも一部又はほぼ全てが、能動的プリーツパネル５８の片面の少なくとも一部又はほぼ全体と対向対面向き及び／又は接触状態になり、保持フラップの上縁部９２の少なくとも一部又はほぼ全てが、箱のトップパネル３２の内面と対向対面向き及び／又は接触状態になる。別の言い方をすれば、後方位置を、横方向折り線５６及び６０に沿って折り曲げることによって得ることにより、最初は同一平面上にあった（すなわち、ブランク２２が平坦なときに同一平面上にあった）プリーツパネル５８、６２の表面が互いに対向対面構成になるように、又はより具体的には互いに対向対面接触状態になるように再位置決めされて、保持フラップ４０が能動的プリーツパネル５８から上方に延びることができる。

ライナ２０が箱２４に完全に挿入され、挿入物の保持フラップ４０が箱の内部にあるときには、保持フラップの側縁部１００がライナのサイドパネル７０の内向面にそれぞれ隣接する。本発明の第１の実施形態によれば、ライナ２０が箱２４に完全に挿入され、挿入物の保持フラップ４０が箱の内部にあるときには、保持フラップの側縁部１００がライナのサイドパネル７０の内向面とそれぞれ対向対面構成になり、より具体的には、保持フラップの側縁部１００がライナのサイドパネル７０の内向面とそれぞれ対向対面接触状態になる（すなわち当接する）。

有利には、上述の対向対面向き及び／又は接触状態は全て、箱２４の補強に役立ち得る。この補強は、箱２４内の袋２６に流体等が充填又は部分的に充填された後で特に有利である。これは、このような箱を輸送すること及び／又は２つ以上の箱を積み重ねることが望まれる場合が多いためである。本発明の代替的な実施形態によれば、上述の対向対面向き及び／又は接触状態の１つ又は複数を省いてもよい。

上述のように挿入物の保持フラップ４０が袋の首部２８を保持しているようにライナ２０及び袋２６を箱２４内に装着した状態で、首部を通して袋に流体等を充填することができる。袋２６の充填中、挿入物の保持フラップ４０が箱のアクセス開口２９に近接して首部２８を保持することが有利であり、取手５４を手で掴むか又は他の形で操作して、袋に流体を充填している間の首部の最適な制御の維持を助けることができる。すなわち、本発明の一態様は、袋２６に流体を充填しているときに袋及び／又は首部２８を安定させるための方法及び装置を提供することである。所定量の流体等が袋２６に入れられた後（例えば、袋が充填又は部分的に充填された後）、首部２８が閉じられる。充填又は部分的に充填された袋２６は、挿入物のサイドパネル７０間で挿入物のベースパネル６６に載る。

首部２８は、取り外し可能な栓、取り外し可能なキャップ、又はスピゴット４４の形態の閉鎖機構等によって任意の従来の方法で開閉することができる。本発明の第１の実施形態によれば、従来のスピゴット４４が便宜上用いられる。図８を参照すると、スピゴット４４は、本体、弁（本体内に隠れて見えない）、及びアクチュエータ４３を有する。アクチュエータ４３は、スピゴットの放出開口４５を介して流動性材料を制御可能に配量するために弁を操作してスピゴット内の通路を選択的に開閉するためのものである。図８に示すように、アクチュエータ４３は、手動操作可能なボタンの形態であるが、代替的に、レバー、ハンドル、ノブ、又はスピゴット４４の動作を制御するのに適した任意の他の特徴部の形態であってもよい。本発明によれば、「スピゴット」という用語は、水栓（tap）、蛇口（faucet）等、首部２８を通る流れを制御するための、弁等を含む任意のタイプの装置を包含することが意図される。スピゴット４４は、従来の方法で首部２８に挿入固定するか又は他の方法で取り付けること等によって、首部に取着固定されるため、袋２６からの流体はスピゴットを通して放出される。

首部２８は、スピゴットによって閉じられるものとして上述されているが、代替的に、スピゴット４４及び首部２８は、分離可能な部品が実質的にない単一ユニットである場合もある。すなわち、例えば、首部２８をスピゴット４４の一部として特徴付けることができる。この状況及び他の状況では、流動性材料が充填される袋２６には、流動性材料を充填する前に首部２８及びスピゴット４４の両方を嵌めることができ、スピゴット４４によって袋の内部に流動性材料を供給することができる。

本発明の第１の実施形態によれば、首部２８を閉じた後で、挿入物の保持フラップ４０がまだ後方位置にない場合、挿入物の保持フラップを上述のように後方位置に移行させることができる。後方位置への移行は、例えば、取手５４を手で掴んで保持フラップ４０を移動させることによって促すことができる。続いて、各前部フラップ３０を箱のアクセス開口２９を覆うように枢動させてから、接着材料又は任意の他の適当な締結機構等によって従来の方法で固定すること等によって、箱のアクセス開口２９を閉じることができる。箱のアクセス開口２９が閉じているときには、挿入物の保持フラップ４０の外面が箱の前部カバーパネル（例えば前部フラップ３０）と対向対面関係になる。

袋２６から流体の一部を放出させることが望まれる場合、箱２４のボトムパネル３４の外面が水平面に載っているように箱を水平面に置くことができる。脚部／タブ７２、７４がある結果として、ライナ２０のベースパネル６６は、箱のボトムパネル３４及び水平面の両方に対して傾斜する。箱のアクセス開口２９は、各前部フラップ３０を箱のアクセス開口２９から離れて枢動させること等によって開かれる。代替的に、箱のアクセス開口２９の少なくとも一部を開くか又は箱のアクセス開口２９の一部に他の方法でアクセスすることができる。これは、箱２４の前部カバーパネル／閉じた前部フラップ３０に少なくとも部分的に延びている場合がある１つ又は複数の引裂き線（第１の実施形態では図示せず）によって画定される箱２４の開放可能部分を開く（例えば破り取る）ことによってなされる。その後、挿入物の保持フラップ４０を通常は前方位置へ移行させることにより、スピゴット４４を都合よく用いることができる（すなわち、スピゴットが箱のアクセス開口２９に近接するか又はアクセス開口２９から出る）。前方位置への挿入物の保持フラップ４０の移行は、取手５４を手で掴んで挿入物の保持フラップを前方に引くことによって少なくとも或る程度容易になり得る。

有利には、脚部／タブ７２、７４によって得られるベースパネル６６の傾斜向きは、スピゴット４４を開いたときに流体が袋２６からスピゴットを介して流出するのを（重力によって）促す。脚部／タブ７２、７４の高さ、長さ、及び数は、必要な支持のタイプに応じて、またスピゴット４４に向かう液体の所望の流れに応じて変えることができる。代替的に、ブランク２２は、タブ７４、７２が省かれてサイドパネルの外縁部８６、９０が斜めではなく縦方向に延びるように変更してもよい（その場合、第１の実施形態との相違点は、ライナが箱２４に完全に挿入されているときに、挿入物のベースパネル６６の「外」面のほぼ全てが、通常は箱のボトムパネル３４の内面と対向対面接触状態になることである）。

本開示のこの例示的な実施形態の詳細な説明のセクションにおける以下の部分において、本発明の多くの他の実施形態を説明するが、述べられる変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、これらの他の実施形態は本発明の上述の第１の実施形態と同様であり得る。この点で、本発明の第１の実施形態の対応する特徴部と同様である本発明の第２の実施形態の特徴部のいくつかに関してはそれぞれ同じ参照符号を用いるが、第２の実施形態の対象の特徴部の参照符号は２００番台に増やしてある。

図１１〜図１８を参照して、本発明の第２の実施形態を以下で説明する。第２の実施形態によれば、概説すると、ライナ２２０（図１１及び図１２）をブランク２２２（図１３〜図１６）から組み立てて、可撓性の袋２２６（図１１及び図１２）も収容する箱２２４（図１７）を少なくとも部分的に裏打ちするために用いることができる。可撓性の袋２２６は、流体（例えば飲料）等の流動性材料（図示せず）を収容するためのものである。可撓性の袋２２６は、流体を受け入れて配量するための首部２２８を含む。有利には、ライナ２２０は、首部２２８及び／若しくは袋２２６を支持し、且つ／又は箱２２４を補強することができる。

図１７を参照すると最もよく分かるように、外側容器、より具体的には箱２２４の形態のカートンであり得る外側容器の前端部にはアクセス開口２２９があり、このアクセス開口は、箱の前部カバーパネルによって開閉することができる。箱２２４の前部カバーパネルは、箱２２４のトップパネル２３２、ボトムパネル２３４、右サイドパネル２３６、及び左サイドパネル２３８の前縁部に折り線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能に接続される４つの前端部フラップ２３０の形態として図示されている。同様に、箱は、後部カバーパネル（図示せず）によって閉じられる後端部（図示せず）を有する。箱２２４の後部カバーパネルは通常、箱２２４のトップパネル２３２、ボトムパネル２３４、右サイドパネル２３６、及び左サイドパネル２３８の後縁部に折り線に沿ってそれぞれ折り曲げ可能に接続される４つの端部フラップ（図示しないが端部フラップ２３０と同様である）の形態である。

主に図１７を参照すると最もよく分かるように、ライナ２２０が開いた箱２２４に完全に挿入され、袋２２６もライナ２２０及び箱２２４内にあるときには、ライナ２２０の保持フラップ２４０が箱のアクセス開口２２９に近接しており、袋の首部２２８が挿入物の保持フラップの把持開口２４２を通って延びているため首部を保持することができる。この構成では、挿入物の保持フラップ２４０が箱の軸に対して斜めに延びるため、首部２２８及び任意に関連するスピゴット２４４等が（１）箱のアクセス開口２２９を（例えば箱の端部フラップ２３０で）閉じるのを妨げること、及び（２）箱のアクセス開口２２９を閉鎖構成で維持するのを妨げることがないようにすることを目的として、首部２２８が箱のアクセス開口２２９の少なくともわずかに後方に（例えば奥に）あることが好都合である。すなわち、挿入物の保持フラップ２４０は、箱２２４の輸送中に箱の首部２２８及び任意に関連するスピゴット２４４等が箱の中にあるようにする角度で延びる。

箱のアクセス開口２２９を閉じることに関して、第２の実施形態によれば、把持開口２４２の位置付けを保持フラップ２４０の斜め配置と協調させることにより、スピゴット２４４が箱２２４の内部コーナ２４５に配置されるようにすることが有利であり、これは有益な小型構成である。この小型構成は、図１８に示されており、図１８は、箱のアクセス開口２２９（図１７）が閉鎖パネル３５０（例えば、図１７の端部パネル２３０それぞれを互いに重ねて接着することによって形成される）によって閉じられることを概略的に示しており、スピゴット４４を内部コーナ２４５に有利に位置決めすることができる様子を破線でさらに示している。図１８は、スピゴット４４が箱２２４の内部に完全に密閉されることを示している。図１８では、ライナ２４０は、箱２２４に完全に挿入された状態で示されているが、首部２２８及び袋２１０は省かれている。

本発明の第２の実施形態によれば、ライナ２２０は、図１３〜図１６に示すブランク２２２から（例えば、ブランクを裏返した後で）組み立てることができ、ブランクは、以下では平坦／平面構成で説明される。図１３を参照すると最もよく分かるように、保持フラップ２４０の把持開口２４２は、「星形孔」と呼ばれる場合もあるものであり得る。より具体的には、把持開口２４２は、第１の実施形態の把持開口と同様であり得るため、中央開口２４６、外側環状罫線２４８、複数の半径方向スリット２５０、及び複数の半径方向タブ２５２を含む。半径方向タブ２５２は、環状罫線２４８で保持フラップ２４０の残りの部分に枢着される。図を明確にするために、図１３では、半径方向スリット２５０及び半径方向タブ２５２の代表的ないくつかのみを参照符号で示している。タブ２５２の剛性を高めるために環状罫線２４８を省いてもよく、タブ２５２の数を変えてもよい。

例示的なブランク２２２では、保持フラップ２４０は、中間横方向折り線２５４によって比較的短いサイドパネル２５６に折り曲げ可能に取り付けられる。短いサイドパネル２５６は、比較的短い縦方向折り線２５８によってベースパネル２６０に折り曲げ可能に取り付けられ、ベースパネルの他方の側は、比較的長い縦方向折り線２６２によって比較的長いサイドパネル２６４に折り曲げ可能に取り付けられる。前端部フラップ２６６が、前方横方向折り線２６８によって保持フラップ２４０に折り曲げ可能に取り付けられる。別の前端部フラップ２７０が、前方横方向折り線２７２によって長いサイドパネル２６４に折り曲げ可能に取り付けられる、後端部フラップ２７４、２７６が、後方横方向折り線２７８、２８０によってサイドパネル２６４、２５６にそれぞれ折り曲げ可能に取り付けられる。

端部フラップ２６６、２７０、２７４、２７６の端縁部２８２、２８４、２８６、２８８、及びベースパネル２６０の後方端縁部２９０は、横方向に延びる。ベースパネル２６０の前方縁部は、横方向前方縁部２９２及び斜め前方縁部２９４を含む。ブランク２２２の縦方向側縁部２９６は、端部フラップ２７０の端縁部２８４と端部フラップ２７４の端縁部２８６との間に直線状に延びる。同様に、ブランク２２２の縦方向側縁部２９８は、端部フラップ２６６の端縁部２８２と端部フラップ２７６の端縁部２８８との間に直線状に延びる。（ブランク２２２の側縁部２９６、２９８の各部分は、組み立てられたライナ２２０において、保持フラップ２４０の上縁部、サイドパネル２５６、２６４の上縁部、及び端部フラップ２６６、２７０、２７４、２７６の上縁部と呼ばれる。）前端部フラップ２６６は、取り付けパネル２４０の縦方向側縁部３０２と同一直線上にある縦方向側縁部３００を含む。（前端部フラップ２６６の縦方向側縁部３００及び保持フラップ２４０の縦方向側縁部３０２はそれぞれ、組み立てられたライナ２２０において、前端部フラップ２６６の下縁部３００及び保持フラップ２４０の下縁部３０２とも呼ばれる。）端部フラップ２７０、２７４、２７６はそれぞれ、縦方向側縁部３０４、３０６、３０８（組み立てられたライナ２２０において、それぞれ端部フラップ２７０の下縁部３０４、端部フラップ２７４の下縁部３０６、及び端部フラップ２７６の下縁部３０８と呼ばれる）を含む。

次に、図１３の仮想破線１４で囲んだ領域の一部の比較的拡大した図である図１４も参照する。斜めスリット３１０がある結果として、ベースパネル２６０の斜め前方縁部２９４は、中間横方向折り線２５４と保持フラップ２４０の縦方向側縁部３０２との交点を越えて、短い縦方向折り線２５８の前方端部まで延びる。斜めスリット３１０は、（ｉ）短い縦方向折り線２５８の前方端部から（ｉｉ）中間横方向折り線２５４と保持フラップ２４０の縦方向側縁部３０２との交点まで斜めに延びる。その結果、保持フラップ２４０の側縁部３０２と短い縦方向折り線２５８との間に横方向オフセットＯ１が画定され、短い縦方向折り線２５８の前方端部と中間横方向折り線２５４との間に縦方向オフセットＯ２が画定される。より詳細に後述するように、これらのオフセットＯ１及びＯ２は、ライナ２２０が箱２２４を最適に補強することができるようにするのに有利な役割を果たすことができる。

次に、図１３及び図１５を参照する。図１５は、図１３の仮想破線１５で囲んだ領域の一部の比較的拡大した図である。長いサイドパネル２６４の斜め前方縁部３１２が、（ｉ）前方横方向折り線２７２と前方端部フラップ２７０の縦方向側縁部３０４との交点から（ｉｉ）長い縦方向折り線２６２とベースパネル２６０の横方向前方縁部２９２との交点まで斜めに延びる。その結果、長い縦方向折り線２６２と前端部フラップ２７０の縦方向側縁部３０４との間に横方向オフセットＯ３が画定され、前方横方向折り線２７２とベースパネル２６０の横方向前方縁部２９２との間に縦方向オフセットＯ４が画定される。より詳細に後述するように、これらのオフセットＯ３及びＯ４は、ライナ２２０が箱２２４を最適に補強することができるようにするのに有利な役割を果たすことができる。

次に、図１３及び図１６を参照する。図１６は、図１３の仮想破線１６で囲んだ領域の一部の比較的拡大した図である。長いサイドパネル２６４の後方斜め縁部３１４が、（ｉ）後方横方向折り線２７８と後端部フラップ２７４の縦方向側縁部３０６との交点から（ｉｉ）長い縦方向折り線２６２とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との交点まで斜めに延びる。その結果、長い縦方向折り線２６２と後端部フラップ２７４の縦方向側縁部３０６との間に横方向オフセットＯ５が画定され、後方横方向折り線２７８とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との間に縦方向オフセットＯ６が画定される。より詳細に後述するように、これらのオフセットＯ５及びＯ６は、ライナ２２０が箱２２４を最適に補強することができるようにするのに有利な役割を果たすことができる。

同様に、短いサイドパネル２５６の後方斜め縁部３１６が、（ｉ）後方横方向折り線２８０と後端部フラップ２７６の縦方向側縁部３０８との交点から（ｉｉ）短い縦方向折り線２５８とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との交点まで斜めに延びる。その結果、短い縦方向折り線２５８と後端部フラップ２７６の縦方向側縁部３０８との間に横方向オフセットＯ７が画定され、後方横方向折り線２８０とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との間に縦方向オフセットＯ６が画定される。より詳細に後述するように、これらのオフセットＯ６及びＯ７は、ライナ２２０が箱２２４を最適に補強することができるようにするのに有利な役割を果たすことができる。オフセットＯ１、Ｏ２、Ｏ３、Ｏ４、Ｏ５、Ｏ６、Ｏ７はそれぞれ、通常はブランク２２２の厚さと少なくともほぼ等しい。

第２の実施形態のブランク２２２において、横方向折り線２５４、２６８、２７２、２７８、２８０、端部フラップの端縁部２８２、２８４、２８６、２８８、ベースパネルの横方向前方縁部２９２、及びベースパネルの後方縁部２９０はそれぞれ、横方向に延び、縦方向折り線２５８、２６２、ブランク２２２の縦方向側縁部２９６、２９８、及び端部フラップ２６６、２７０、２７４、２７６の縦方向側縁部３００、３０４、３０６、３０８、及び保持フラップ２４０の縦方向側縁部３０２はそれぞれ、縦方向に延び、横方向と縦方向とは互いに対して垂直であり、ベースパネル２６０の斜め前方縁部２９４、斜めスリット３１０、及び斜め縁部３１２、３１４、３１６はそれぞれ、縦方向及び横方向に対して斜めに（例えば、約４５度程度で）延びる。

スリット２５０、３１０はそれぞれ、通常はブランク２２２の厚さを貫通する切れ目である。折り線２５４、２５８、２６２、２６８、２７２、２７８、２８０はそれぞれ、罫線又は折り曲げを容易にするための任意の他のタイプの線とすることができ、これは、その全長に沿って延びて任意に厚さを貫通する断続的な一連のスリット又は切れ目を含む罫線等である。例えば、第２の実施形態のブランク２２２において、横方向折り線２５４、２６８、２７２、２７８、２８０はそれぞれ、その全長に沿って延びて厚さを貫通する断続的な一連のスリット又は切れ目を含む罫線の形態であるが、縦方向折り線２５８、２６２は、単に罫線の形態である。

以下では、本発明の第２の実施形態による、ブランク２２２からライナ２２０を組み立てる許容可能な方法及び箱２２４及び袋２２６と共にライナを用いる許容可能な方法を説明する。ブランクが図１３に示される平坦構成であるとき、首部２２８を有する袋２２６は、ブランク２２２のベースパネル２６０及び／又は短いサイドパネル２５６の上に概ね位置決めすることができる。続いて、中間横方向折り線２５４に沿った折り曲げ等によって保持フラップ２４０を上方に枢動させることができる。保持フラップ２４０が上方に延びた状態で、首部２２８を中央開口２４６に部分的に押し通すことにより、通常はタブ２５２の自由端部（すなわち、環状罫線２４８とは反対側の端部）の全てが首部の溝に「嵌め込まれる」。続いて、サイドパネル２５６、２６４をそれぞれ縦方向折り線２５８、２６２で上方に枢動させることにより、サイドパネルはベースパネル２６０の各縁部から上方に延び、袋２２６がサイドパネル間でベースパネルによって支持される。さらに、前端部フラップの端縁部２８２、２８４を互いに引き寄せて、後端部フラップの端縁部２８６、２８８を互いに引き寄せることにより、横方向折り線２５４、２６８、２７２、２７８、２８０それぞれに沿った折り曲げが行われ、ブランク２２２が図１１及び図１２に全体的に示すようなライナ２２０に組み立てられる。代替的に、ブランク２２２は、首部２２８が把持開口２４２に取着されるときには平坦なままであってもよく、その後でライナ２２０をブランクから組み立ててもよい。

ライナ２２０が組み立てられて、袋２２６、すなわち首部２２８が上述のように取り付けられた後、ライナの後端部を箱のアクセス開口２２９に完全に挿入することができる。以下では、ライナ２２０が箱２２４に完全に挿入されて箱のアクセス開口２２９が閉じられた後のライナ及び／又は箱の特徴部間の相互関係を、本発明の第２の実施形態に従って説明するが、これらの相互関係のいくつかに関して、各オフセットＯ１、Ｏ２、Ｏ３、Ｏ４、Ｏ５、Ｏ６、Ｏ７が有利な役割を果たす。ブランク２２２に関して概説すると、オフセットＯ１、Ｏ２、Ｏ３、Ｏ４、Ｏ５、Ｏ６、Ｏ７がそれぞれがあることで、フラップ２４０、２６６、２７０、２７４、２７６は、それぞれが折り曲げ可能に接続されるサイドパネル２５６、２６４よりも幅広になる。その結果、ブランク２２２をライナ２２０に組み立てると、直立フラップ２４０、２６６、２７０、２７４、２７６の鉛直寸法が直立サイドパネル２５６、１６４の鉛直寸法よりも大きくなる。

さらに、組み立てられたライナ２２０では、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の端縁部２８６、２８８が互いに近接する。より具体的には、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の端縁部２８６、２８８の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、互いに対向対面向き／又は接触状態になる。挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の外面は、箱２２４の後部カバーパネル（図示せず）の内面に近接する。より具体的には、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の外面の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱２２４の後部カバーパネルの内面の少なくとも一部又はほぼ全体と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の上縁部は、箱のトップパネル２３２に近接する。より具体的には、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の上縁部の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のトップパネル２３２の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の下縁部３０６、３０８は、箱のボトムパネル２３４の周辺部分に近接する。より具体的には、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の下縁部３０６、３０８の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のボトムパネル２３４の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の下縁部３０６、３０８、及び関連の下周辺部分は、挿入物のベースパネルの後方縁部２９０に近接する。より具体的には、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の下周辺部分が、挿入物のベースパネルの後方縁部２９０の少なくとも一部又はほぼ全てと対向対面向き及び／又は接触状態になる（それにより、挿入物の後端部フラップ２７４、２７６の下縁部３０６、３０８及び関連の下周辺部分が、挿入物のベースパネルの後方縁部２９０と箱２２４の後部カバーパネルの内面との間に位置決めされる。）

挿入物のベースパネル２６０の外面は、箱のボトムパネル２３４の内面に近接する。より具体的には、挿入物のベースパネル２６０の外面の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のボトムパネル２３４の内面と対向対面向き及び／又は接触状態になる。さらに、挿入物のベースパネル２６０のうち長い縦方向折り線２６２に隣接する側は、箱２２４の内部のほぼ全長に延びる。

挿入物の長いサイドパネル２６４の外面は、箱の右サイドパネル２３６の内面に近接する。より具体的には、挿入物の長いサイドパネル２６４の外面の少なくとも一部又はほぼ全てが、箱の右サイドパネル２３６の内面の少なくとも一部又はほぼ全てと対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の長いサイドパネル２６４の上縁部は、箱のトップパネル２３２の内面の周辺部分に近接する。より具体的には、挿入物の長いサイドパネル２６４の上縁部の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、箱のトップパネル２３２の内面の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の長いサイドパネル２６４及びその上縁部は、箱２２４の内部のほぼ全長に延び、挿入物の長いサイドパネル２６４は、箱の内部のほぼ全高に届く。

挿入物の短いサイドパネル２５６の外面は、箱の左サイドパネル２３８の内面に近接する。より具体的には、挿入物の短いサイドパネル２５６の外面の少なくとも一部又はほぼ全てが、箱の左サイドパネル２３８の内面と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の短いサイドパネル２５６の上縁部は、箱のトップパネル２３２の内面の周辺部分に近接する。より具体的には、挿入物の短いサイドパネル２５６の上縁部の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、箱のトップパネル２３２の内面の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の短いサイドパネル２５６は、箱２２４の内部のほぼ全高に届く。

挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の端縁部２８２、２８４は、互いに近接する。より具体的には、挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の端縁部２８２、２８４の長さの少なくとも一部又はほぼ全長が、互いに対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の外面は、箱２２４の前端部パネル（例えば端部フラップ２３０）の内面に近接する。より具体的には、挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の外面の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱２２４の前端部パネル（例えば端部フラップ２３０）の内面と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の上縁部は、箱のトップパネル２３２の周辺部分に近接する。より具体的には、挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の上縁部の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のトップパネル２３２の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の下縁部３００、３０４は、箱のボトムパネル２３４の周辺部分に近接する。より具体的には、挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の下縁部３００、３０４の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のボトムパネル２３４の周辺部分と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の下縁部３００、３０４及び関連の下周辺部分は、挿入物のベースパネルの横方向前方縁部２９２に近接する。より具体的には、挿入物の前端部フラップ２６６、２７０の下周辺部分は、挿入物のベースパネルの横方向前方縁部２９２と対向対面向き及び／又は接触状態になる（それにより、挿入物の後端部フラップ２６６、２７０の下縁部３００、３０４及び関連の下周辺部分が、挿入物のベースパネルの横方向前方縁部２９２と箱２２４の前端部パネル（例えば端部フラップ２３０）の内面との間に位置決めされる。）

挿入物の保持フラップ２４０の上縁部は、箱のトップパネル２３２の一部に近接する。より具体的には、挿入物の保持フラップ２４０の上縁部の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のトップパネル２３２の一部と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の保持フラップ２４０の下縁部３０２は、箱のボトムパネル２３４に近接する。より具体的には、挿入物の保持フラップ２４０の下縁部３０２の少なくとも一部又はほぼ全体が、箱のボトムパネル２３４の一部と対向対面向き及び／又は接触状態になる。挿入物の保持フラップ２４０の下縁部３０２及び関連の下周辺部分は、挿入物のベースパネルの斜め前方縁部２９４に近接する。より具体的には、挿入物の保持フラップ２４０の下周辺部分は、挿入物のベースパネルの斜め前方縁部２９４と対向対面向き及び／又は接触状態になる（それにより、挿入物の保持フラップ２４０の下縁部３０２及び関連の下周辺部分が、挿入物のベースパネルの斜め前方縁部２９４と箱２２４のコーナ２４５（図１７及び図１８）との間に位置決めされる。）

上述のように、また図１７及び図１８を参照すると最もよく分かるように、把持開口２４２の位置付けを挿入物の保持フラップ２４０の斜め配置と協調させることができる（例えば、把持開口２４２を中間横方向折り線２５４及び前方横方向折り線２６８（図１３）から等しい距離でこれらの間に位置付けることができる）ことにより、スピゴット２４４が箱２２４の内部コーナ２４５に配置されることが有利であり、これは有益な小型構成である。より具体的には、図１８を参照すると最もよく分かるように、箱のアクセス開口２２９が閉じているときには、挿入物の保持フラップ２４０の外面が箱の内部コーナ２４５と、すなわち箱の前部カバーパネル３５０の一部及び箱の左サイドパネル２３８の一部のそれぞれと、対向対面関係になる。その結果、挿入物の保持フラップ２４０と、箱の前部カバーパネル３５０の一部と、箱の左サイドパネル２３８の一部との間に、ほぼ三角形の室が画定される。この三角形の室の平面図では、図１８におけるように、三角形の室は少なくともほぼ直角三角形の形態である。

ライナ２２０を組み立てる前に裏返すこと、及びライナ２２０を箱２２４に挿入するときにライナ及び箱の向きを相対させることで、箱の内部コーナのうち挿入物の保持フラップ２４０と対向対面関係になるコーナ（例えばコーナ２４５）が決まる。すなわち、挿入物の保持フラップ２４０を箱の内部コーナのいずれと対向対面関係にさせることも可能である。したがって、例えば、本明細書における方向性に関する言及は、本発明の範囲を狭めるためではなく例示のために行われていることを理解されたい。

上述の対向対面向き及び／又は接触状態は全て、箱２２４の補強に役立ち得る。この補強は、箱２２４内の袋２２６に流体等が充填又は部分的に充填された後で特に有利である。これは、このような箱を輸送すること及び／又は２つ以上の箱を積み重ねることが望まれる場合が多いためである。本発明の代替的な実施形態によれば、上述の対向対面向き及び／又は接触状態の１つ又は複数を省いてもよい。

上述のように挿入物の保持フラップ２４０が袋の首部２２８を保持しているようにライナ２２０及び袋２２６を箱２２４内に装着した状態で、首部を通して袋に流体等を充填することができる。袋２２６を充填している間に、挿入物の保持フラップ２４０が箱のアクセス開口２２９に近接して首部２２８を保持することが有利である。すなわち、本発明の一態様は、袋２２６に流体を充填しているときに袋及び／又は首部２２８を安定させるための方法及び装置を提供することである。所定量の流体等が袋２２６に入れられた後（例えば、袋が充填又は部分的に充填された後）、首部２２８が閉じられる。充填又は部分的に充填された袋２２６は、挿入物のサイドパネル２５６、２６４間で挿入物のベースパネル２６０に載る。

首部２２８は、取り外し可能なキャップ又はスピゴット２４４の形態の閉鎖機構等によって任意の従来の方法で開閉することができる。首部２２８が閉じられた後、箱の各端部フラップ２３０を箱のアクセス開口２２９を覆うように枢動させてから、接着材料又は任意の他の適当な締結機構等によって従来の方法で固定すること等によって、箱のアクセス開口２２９を閉じることができる。袋２２６から流体の一部を放出させることが望まれる場合、箱２２４のボトムパネル２３４の外面が水平面に載っているように箱を水平面に置くことができる。箱のアクセス開口２２９は、各端部フラップ２３０を箱のアクセス開口２２９から離れて枢動させること等によって開かれる。その後、スピゴット２４４を都合よく用いて流体を放出させることができる。

本発明の一態様によれば、挿入物の端部フラップ２６６、２７０、２７４、２７６の１つ若しくは複数、若しくは全てを省いてもよく、且つ／又はオフセットＯ１、Ｏ２、Ｏ３、Ｏ４、Ｏ５、Ｏ６、Ｏ７の１つ若しくは複数、若しくは全てを省いてもよい。例えば、前端部フラップ２７０を省くと、オフセットＯ３及びＯ４を省くことができる。同様に、後端部フラップ２７４を省くと、後方横方向折り線２７８とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との間に画定されるオフセットＯ５及びオフセットＯ６を省くことができる。同様に、後端部フラップ２７６を省くと、後方向横方向折り線２８０とベースパネル２６０の横方向後方縁部２９０との間に画定されるオフセットＯ７及びオフセットＯ６を省くことができる。前端部フラップ２７０が省かれた具体的な一例では、他方の前端部フラップ２６６が残り、任意にその長さを長くすることができる。この同じ特定の例及び／又は他の例において、後端部フラップ２７４、２７６の両方を省いてもよい。

図１４を参照すると最もよく分かるように、本発明の第２の実施形態の別の態様によれば、斜め前方縁部２９４及び斜めスリット３１０を省くことにより、挿入物のベースパネルの横方向前方縁部（例えば、対比として、図１３の延長されていない横方向前方縁部２９２を参照）が挿入物の保持フラップの縦方向側縁部３０２の方にさらに延長されることができる。この態様によれば、オフセットＯ１及びＯ２が省かれ、縦方向スリット（図示せず）が、短い縦方向折り線２５８の前方端部からこれと同一直線上で、挿入物の保持フラップ２４０に隣接した挿入物のベースパネルの延長された横方向前方縁部（例えば、対比として、延長されていない横方向前方縁部２９２を参照）の端部まで延びる、

上記の繰り返しになるが、図１８を参照して最もよく分かるように、箱のアクセス開口２２９が前部カバーパネル３５０（例えば、重なった前部フラップ２３０）によって閉じられているときには、スピゴット２４４が箱２２４の内部コーナ２４５に配置される。一例によれば、スピゴット２４４は、各前部フラップ２３０を箱のアクセス開口２２９から離れるように枢動させること等によって箱のアクセス開口２２９を開くことで、アクセスすることができる。反対に、本発明の代替的な実施形態によれば、箱のアクセス開口２２９の少なくとも一部を開くか又は箱のアクセス開口２２９の一部に他の方法でアクセスすることができる。これは、箱の前部カバーパネル３５０／閉じた前部フラップ２３０に少なくとも部分的に延びている場合がある１つ又は複数の引裂き線（第２の実施形態では図示せず）によって画定される箱２２４の開放可能部分を開く（例えば破り取る）ことによってなされる。具体的な一例では、箱２２４の内部コーナ２４５（箱のボトムパネル２３４の該当部分を含む）を画定する箱の構造をスピゴット２４４を露出させるように破り取ることにより、スピゴットのアクチュエータ２４３（図１７）及び放出開口４５（図１７）へのアクセスが阻止されないようにする。

本発明の第１及び第２の実施形態は、本発明の第３の実施形態により近いように変更してもよい。例えば、本発明の第１及び第２の実施形態の把持開口４２、２４２（例えば、図１、図２、図５、図７、図１１、及び図１３）を、各保持フラップ４０、２４０の縁部まで延びてそこで開いている端部をそれぞれが有するように、スロット状により近いように変更することができる。より具体的な例として、第１及び第２の実施形態の把持開口４２、２４２は、本明細書に開示される他のタイプの把持開口のいずれかと同様に変更することができる。さらにより具体的には、把持開口４２、２４２はそれぞれ、本発明の第３の実施形態の把持開口４３６（例えば、図１９及び図２０）と同様又は少なくともほぼ同様の把持開口で置き換えることができる。

上記の繰り返しになるが、本開示のこの例示的な実施形態の詳細な説明のセクションにおける以下の部分において、本発明の多くの他の実施形態を説明するが、述べられる変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、これらの他の実施形態は本発明の上述の第１の実施形態と同様であり得る。しかしながら、本発明の第１の実施形態の対応する特徴部と同様である以下の実施形態の特徴部の多くに関して、それぞれ同じ参照符号は用いていない。参照符号間で対応の欠如があったとしても、それが本発明の範囲を狭めることは意図されない。

図１９〜図３０を参照して、本発明の第３の実施形態を以下で説明する。第３の実施形態によれば、概説すると、ライナブランク４２０（図１９）を、袋４１０（図２０、図２１、及び図２３）を支持するライナ４７０（図２１、図２３、及び図２４）に組み立て、ライナ及び袋をブランク４８０（図２２）から組み立てられた箱５５０（図２３〜図２７）に挿入して、バッグインボックスパッケージ６００（図２４〜図２７）を形成する。上記から明らかであるはずだが、箱５５０は、カートンとして特徴付けることができ、又はより包括的には構成体又は外側容器と呼ぶことができる。

可撓性の袋４１０は、流体不透過性であり、液体（例えば飲料）、微粉、塩、又は他の流動性材料等の流動性材料（図示せず）を収容するのに適したものであり得る。有利には、ライナ４２０は、袋４１０の内容物への容易なアクセスを提供するように、袋及び／又はスピゴット４１２及び／又は首部４１４を支持することができる。ライナ４２０は、箱５５０を補強することもできる。袋４１０、スピゴット４１２、及び首部４１４は、第１及び第２の実施形態に関して上述したようなものであり得る。

図１９を参照すると、ライナブランク４２０は、ベースパネル４２２と、縦方向折り線４２８、４２９に沿ってベースパネル４２２にそれぞれ折り曲げ可能に接続される第１のサイドパネル４２４及び第２のサイドパネル４２６とを含む。保持フラップ４３２が、横方向折り線４３３でベースパネル４２２の前端部に折り曲げ可能に接続される。

保持フラップ４３２は、保持フラップの縁部まで延びてそこで開いている端部を有するように図示されている把持開口４３６を含む。把持開口４３６の反対端部は、袋の首部４１４を把持するようになっている星形構成を有するものとして図示されている。星形構成は任意であり得るが、図１９には、罫線又は折り目（crease line）４３８等の弱化線、及び罫線又は折り目４３８から延びる複数の半径方向に延びるスリット４４０によって形成されるものとして図示されている。折り目４３８及び半径方向に延びるスリット４４０は、折り目４３８で保持フラップ４３２の残りの部分に蝶着される複数の内方に延びる半径方向タブ４４２を画定する。折り目４３８は、例えば、部分的に円形、部分的に多角形等であってもよい。折り目４３８は、例えば、タブ４４２の剛性を高めるために省いてもよい。半径方向タブ４４２の数を変えてもよい。本発明の全ての実施形態の把持開口は、例えば受け入れて保持すべき首部又は他の構造のサイズ及び形状に応じて、異なるサイズ及び形状であってもよい。

第１の係止（retention）タブ４４６及び第２の係止タブ４４８が、保持フラップ４３２の上両端部に配置され得る。係止タブ４４６、４４８は、第１のサイドパネル４２４及び第２のサイドパネル４２６のそれぞれにある第１の係止孔４５０及び第２の係止孔４５２にそれぞれ受け入れられて保持されるようなサイズ及び形状である。係止タブ４４６と係止孔４５０との相互作用及び係止タブ４４８と係止孔４５２との相互作用のそれぞれは、保持フラップ４３２の対向する縁部をサイドパネル４２４、４２６にそれぞれ接続することにより、ライナ４７０が組み立てられたときに保持フラップ４３２を直立構成に少なくとも部分的に支持するようになっている。係止タブ４４６と係止孔４５０との相互作用及び係止タブ４４８と係止孔４５２とのそれぞれの相互作用の結果として、ライナ４７０が完全に組み立てられて第３の実施形態による箱５５０内にあるとき、保持フラップ４３２の側縁部がライナのサイドパネル４２４、４２６の内向面とそれぞれ対向対面接触状態になるだけでなく、保持フラップ４３２の側縁部をサイドパネル４２４、４２６とそれぞれ接続されるものとして特徴付けることができる。

任意に、ライナブランク４２０のボトムパネル４２２に支持スタンド４５４が画定されてもよい。図１９に示すように、支持スタンド４５４は、折り線４５７からボトムパネル４２２の縁部までほぼジグザグに延びるスリット又は引裂き線４５６、４５８によって画定される。より詳細に後述するように、支持スタンド４５４を展開しやすくするために、別の折り線４５９が引裂き線４５６、４５８の点間に延びていてもよい。より詳細に後述するように、支持スタンド４５４を用いて、パッケージ６００を傾けることによって袋４１０の内容物の配量を助けることができる。

次に、図２０及び図２１を参照して、袋４１０をライナ４７０に取着する例示的な方法を説明する。袋４１０は、図２０では空であり図２１では満杯であるものとして図示されているが、より詳細に後述するように、パッケージ６００の組み立て（erecting and assembling）中のさまざまな異なる時点で袋の充填を行うことが本発明の範囲内にある。図２０を参照すると最もよく分かるように、ライナブランク４２０及び袋４１０は、首部４１４が把持開口４３６に近接するように互いに重なり合った配置にされる。続いて、首部４１４を把持開口４３６内に移動させる。代替的に、首部４１４が把持開口４３６に入るようにライナブランク４２０を移動させてもよい。首部４１４が把持開口４３６に押し込まれると、半径方向タブ４４２が変形するため、首部４１４は、蝶着されている半径方向タブ４４２によって把持開口４３６内に保持固定される。図２０に示す構成では、変形可能な半径方向タブ４４２（図１９）の自由端部が、首部４１４の２つの環状フランジ４１５間に位置決めされる（例えば「嵌め込まれる（固定される）」）。フランジ４１５は、保持フラップ４３２を形成するのに用いられる材料の厚さに対応するように互いに離間している。

本発明の第３の実施形態によれば、首部４１４は、ライナ４７０の組み立て前に（例えば、ライナブランク４２０の全体（図１９）が平坦又はほぼ平坦な構成であるときに）つい先程述べたように把持開口４３６に装着することができる。その後、図２０に示すように、ライナブランク４２０の残りの部分に対してほぼ垂直になるように保持フラップ４３２を横方向折り線４３３で折り曲げることができる。本発明の代替的な実施形態によれば、首部４１４は、保持フラップ４３２が折り曲げられた後、又はライナ４７０の組み立ての他の何らかの段階で、把持開口４３６に装着される。

図２１を参照すると、第１のサイドパネル４２４及び第２のサイドパネル４２６は、ベースパネル４２２に対してほぼ垂直になるようにそれぞれの折り線４２８、４２９で折り曲げられる。サイドパネル４２４、４２６のそれぞれをこうして折り曲げることで、第１の係止タブ４４６を第１の係止孔４５０に入れ、第２の係止タブ４４８を第２の係止孔４５２に入れることにより、ライナ４７０の組み立てが完了する。第１の係止タブ４４６を第１の係止孔４５０に挿入し、第２の係止タブ４４８を第２の係止孔４５２に挿入することで、保持フラップ４３２が折り線４３３で開くことを防止するようにし、このときライナ４７０／袋４１０の組立体を箱５５０に挿入する準備ができる。

本発明の第３の実施形態によれば、箱５５０は、図２２に示すブランク４８０から組み立てられる。ブランク４８０は、第１の横方向折り線４９１で第１のサイドパネル５００に折り曲げ可能に接続されるボトムパネル４９０、第２の横方向折り線５０１で第１のサイドパネル５００に折り曲げ可能に接続されるトップパネル５１０、及び第３の横方向折り線５１１でトップパネル５１０に折り曲げ可能に接続される第２のサイドパネル５２０を含む。接着フラップ５２６を、第４の横方向折り線５２８でボトムパネル４９０に折り曲げ可能に取り付けてもよい。接着フラップは、ブランク４８０の反対端部に代替的に位置付けてもよい。

ボトムパネル４９０は、第１のボトムフラップ４９２及び第２のボトムフラップ４９４に折り曲げ可能に接続される。第１のサイドパネル５００は、サイド端部フラップ５０２、５０４に折り曲げ可能に接続される。トップパネル５１０は、第１のトップ端部フラップ５１２及び第２のトップ端部フラップ５１４に折り曲げ可能に接続される。従来の構成のハンドル５１６を、トップパネル５１０に形成することもできる。ハンドル５１６は、トップパネル５１０を横切ってサイドパネル５００、５２０に短距離だけ延びる引裂き線及び／又はスリットによって互いに分離可能である２つのフラップの周りに部分的に延びる、ほぼダイヤモンド形の応力緩和罫線の形態であるものとして図示されている。

第２のサイドパネル５２０は、サイド端部フラップ５２２、５２４に折り曲げ可能に接続される。端部フラップ４９２、５０２、５１２、５２２は、ブランク４８０の第１の周辺領域にほぼ沿って延び、共通の縦方向折り線４９６に沿って折り曲げ可能に接続され得る。端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４は、ブランク４８０の第２の周辺領域にほぼ沿って延び、共通の縦方向折り線４９８に沿って折り曲げ可能に接続され得る。折り線４９６、４９８は、直線である必要はなく、いくつかの部分がずれていてもよい。パッケージ６００を組み立てると（図２５）、端部フラップ４９２、５０２、５１２、５２２が箱５５０の後端部又は非アクセス端部を閉じ、端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４が箱５５０の前端部のアクセス開口を閉じる。

ブランク４８０には、前方アクセス開口パターン５３０が形成される。前方アクセス開口パターン５３０は、完全に組み立てられた箱５５０に前方開放可能部分５６０（図２５）を画定し、前方開放可能部分を開いて（例えば完全に除去して）アクセス開口（図２６及び図２７）を露出させることによって、パッケージ６００のスピゴット４１２へのアクセスを提供することができる。本発明の第３の実施形態によれば、前方アクセス開口パターン５３０は、接着フラップ５２６、ボトムパネル４９０、第１のサイドパネル５００、及びサイド端部フラップ５０４に延びる第１のセクション５３２と、トップ端部フラップ５１４に形成される第２のセクション５３４と、第２のサイドパネル５２０及びサイド端部フラップ５２４に形成される第３のセクション５３６とを含む。

前方アクセス開口パターン５３０は、例えば、スピゴット４１２へのアクセスを提供するように箱５５０の前方開放可能部分５６０を除去するか又は開くことができるようにする、罫線、切れ目／空間線、切れ目線、及び／又は他の分断線、並びにこれらの組み合わせから形成することができる。より具体的には、本発明の第３の実施形態によれば、前方アクセス開口パターン５３０の第１のセクション５３２は、接着フラップ５２６の縁部からサイド端部フラップ５０４の縁部まで延びる引裂き線５３３を含み、前方アクセス開口パターンの第２のセクション５３４は、トップ端部フラップ５１４の縁部まで延びる両端部を有する弧状の引裂き線５３５を含み、前方アクセス開口パターンの第３のセクション５３６は、第２のサイドパネル５２０の縁部からサイド端部フラップ５２４の縁部まで延びる引裂き線５３７を含む。さらに、前方アクセス開口パターン５３０の第１のセクション５３２は、前方開放可能部分５６０の除去を開始しやすくするためにユーザの指先を受け入れるようになっているアクセスフラップ５６２を含み得る。図２２に示すように、アクセスフラップは、折り線５６６の両端部から引裂き線５３３まで延びるスリット５６４によって画定される。

ライナ４７０が支持スタンド４５４（図１９、図２９、及び図３０）を含む場合、ブランク４８０の前方アクセス開口パターン５３０とは反対側の端部に、後方アクセス開口パターン５４０が通常は含まれる。後方アクセス開口パターン５４０は、後方開放可能部分５６８（図２２及び図２５）を画定し、後方開放可能部分を開いて（例えば完全に除去して）支持スタンド４５４を露出させることができる。後方アクセス開口パターン５４０は、例えば、支持スタンド４５４へのアクセスを提供するように箱５５０の後方開放可能部分５６８を除去するか又は開くことができるようにする、罫線、切れ目／空間線、切れ目線、及び／又は他の分断線、並びにこれらの組み合わせから形成することができる。より具体的には、本発明の第３の実施形態によれば、後方アクセス開口パターン５４０は、ベースパネル４９０及び第１のボトムフラップ４９２の両方に延びる引裂き線５７０を含むため、後方開放可能部分５６８は、ベースパネル４９０及び第１のボトムフラップ４９２の両方に位置して、縦方向折り線４９６が当該後方開放可能部分５６８を横切る。第１のボトムフラップ４９２は、後方開放可能部分５６８の一部を横切る折り線５７２をさらに含むため、後方開放可能部分５６８は、当該後方開放可能部分５６８の除去を開始しやすくするためにユーザの指先を受け入れるようになっているアクセスフラップ５７４を含む。

本発明の第３の実施形態による、袋４１０、ライナ４７０、及び箱ブランク４８０からパッケージ６００を形成する方法を、以下で説明する。ブランク４８０は、例えば、横方向折り線４９１、５０１、５１１、５２８に沿って折り曲げて接着パネル５２６を第２のサイドパネル５２０に接着することによって、管状構成に組み立てることができる。ブランク４８０から形成されたこの管状構成体の後端部は、端部フラップ４９２、５０２、５１２、５２２のそれぞれを互いに重ねて接着することによって閉じることができる。ブランク４８０から形成されたこの管状構成体の後端部を閉じるのは、この管状構成体の前端部を閉じる前であっても、又は閉じるのと同時であっても、又は閉じた後であってもよい。

図２３は、袋４１０が取着されたライナ４７０が、ほぼ管状の部分的に組み立てられた箱ブランク４８０に（矢印Ｂの方向に）挿入されているところを示す。有利には、箱５５０にライナ４７０を挿入する前に、ライナの把持開口４３６内への可撓性の袋４１０の首部４１４の係合又は取着がすでに行われていてもよい。パッケージ６００の組み立て中のさまざまな異なる時点で、流動性内容物（例えば飲料）を首部４１４を介して袋に入れることができ、スピゴット４１２は通常、袋に流動性材料が充填又は部分的に充填された後で首部に装着されるため、首部はスピゴットによって閉じられる。首部４１４は、限定はされないが、栓又はキャップ等の他の装置によって代替的に閉じてもよい。代替的に、流動性材料を袋４１０に導入する前に、スピゴット４１２を首部４１４に装着してもよく、流動性材料は、スピゴットを用いて袋に導入することができる。

図２４は、箱５５０の前部アクセス開口が開くように、端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４が開いた状態で、箱５５０の前端部又はアクセス端部に完全に挿入されたライナ４７０及び袋４１０を示す。図２１も参照することによって最もよく分かるように、ライナ４７０を箱５５０に完全に挿入すると、箱のサイドパネル５００、５２０がそれぞれ、保持フラップ４３２の係止タブ４４６をサイドパネル４２４の係止孔４５０内に係止し、保持フラップ４３２の係止タブ４４８をサイドパネル４２６の係止孔４５２内に係止する。箱５５０の前端部、又はより具体的には箱の前部アクセス開口は、端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４のそれぞれを互いに重ねて接着固定することによって閉じることができる。

図２５は、完成したパッケージ６００（すなわち、箱５５０の前端部、又はより具体的には箱の前部アクセス開口が端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４によって閉じられ、端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４が接着材料又は任意の他の適当な締結機構によってそれぞれ固定された後）の前端部の絵画図（pictorial view）である。図２５に示すように、スピゴット４１２並びに首部４１４及び袋４１０等の関連の特徴部へのアクセスが阻止される。より具体的には、例えば、スピゴット４１２は箱５５０の内部に完全に密閉されるため、スピゴットを用いた袋４１０からの流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形でスピゴットへのアクセスが少なくとも一時的に制限される。

箱５５０の前端部は、前方アクセス開口パターン５３０によって画定される前方開放可能部分５６０を含む。本発明の第３の実施形態によれば、ユーザは、前方開放可能部分５６０を破り取ってアクセス開口、したがってスピゴット４１２を露出させてから、スピゴットを操作することによって、パッケージ内の流動性内容物に容易にアクセスすることができる。より具体的には、前方開放可能部分５６０は、前方アクセス開口パターン５３０に沿って引き裂くことによって除去される。第３の実施形態によれば、図２２も参照することによって最もよく分かるように、この引き裂きは、前方アクセス開口パターン５３０の第２のセクション５３２にある（すなわち、箱のボトムパネル４９０にある）アクセスフラップ５６２で開始することができる。その後、前方アクセス開口パターン５３０の引き裂きは、サイドパネル５００、５２０及びサイド端部フラップ５０４、５２４まで続き、最終的にはトップ端部フラップ５１４にある前方アクセス開口パターン５３０の第２のセクション５３４まで続く。しかしながら、異なる構成の前方アクセス開口パターン５３０及び開放可能部分５６０も本発明の範囲内にある。

図２６及び図２７は、箱５５０の前部アクセス開口を露出させるように前方開放可能部分５６０（図２５）が除去されたパッケージ６００を示す。本発明の第３の実施形態によれば、パッケージ６００は、前方開放可能部分５６０を除去して、箱５５０のベースパネル４９０が下向き等になるようにパッケージ６００を向けると、配量の準備が即座にできる。すなわち、消費者は、配量のために箱５５０に対してスピゴット４１２を取り付けるか又は他の形で位置付けるステップを行う必要が全くない。例えば、図２７に示すように、パッケージ６００が卓上５９０等にあり、スピゴットが保持フラップ４３２（図２６）に取着されたままであるときに、ユーザが前方開放可能部分５６０を取り除くことによって形成されたアクセス開口の上側部分に指又は親指５９２を通すことによってスピゴット４１２のアクチュエータ５４３を操作することにより、袋の内部からの流動性材料５９４がスピゴットの放出開口５９６から配量されることができる。配量される流動性材料５９４は、例えばカップ５９８に集めることができる。

例えば箱５５０の前部アクセス開口には、図２４に示すような構成になるように端部フラップ４９４、５０４、５１４、５２４を開くことによって代替的にアクセスすることができるため、前方アクセス開口パターン５４０を箱に組み込むことは任意である。とはいえ、前方開放可能部分５６０を除去することで、カップ５９８等をスピゴット４１２の真下に近接させて都合よく置くことができるように箱５５０のベースパネル４９０の前方端部又はその少なくとも一部が除去されるため、箱が前方アクセス開口パターン５４０を含むことが有利であり得る。

同様に、ライナの支持スタンド４５４（図１９）及び箱の後方アクセス開口パターン５４０（図２２）を含むことも任意である。とはいえ、支持スタンド４５４及び後方アクセス開口パターン５４０は、パッケージの後端部をパッケージの前端部よりも都合よく持ち上げることができるようにすることによって、パッケージからの流動性材料の配量を促すことができるため、パッケージ６００が支持スタンド４５４及び後方アクセス開口パターン５４０を含むことが有利であり得る。

図２８を参照すると最もよく分かるように、支持スタンド４５４は、引裂き線５７０（図２２）に沿って引き裂くことで後方開放可能部分５６８をパッケージ６００から破り取ることによって露出させることができる。この引き裂きは、ユーザがアクセスフラップ５７４に数本の指を突き立ててからアクセスフラップ５７４を掴んで引っ張ることによって開始することができる。その後、図１９及び図２９を参照すると最もよく分かるように、引裂き線４５６、４５８のそれぞれに沿って引き裂き、折り線４５７、４５９に沿って折り曲げて図２９に示すような支持スタンドを構成することによって、支持スタンド４５４を展開することができる。図３０に示すように、支持スタンド４５４が展開されてパッケージ６００が卓上５９０等に載せられることにより、重力で袋４１０の内容物がスピゴット４１２（図２３、図２６、及び図２７）を含む方のパッケージの端部に向けて有利に押しやられるようになる。図２８〜図３０は、例えば前方アクセス開口パターン５３０（図２５）も前方開放可能部分５６０（図２５）も明確に示されていないため、少なくとも一部概略的であると特徴付けることができる。

図３１〜図３８は、それぞれ本発明の第４〜第７の実施形態によるライナ及び関連のブランクの一部を示す。本発明の第４〜第７の実施形態は、述べられる変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、本発明の第３の実施形態と同様である。この点で、本発明の第３の実施形態の対応する特徴部と少なくともほぼ同様である第４〜第７の実施形態の特徴部に関してはそれぞれ同じ参照符号を用いるが、対象の特徴部の参照符号はそれぞれ百の位を増やしてある。

図３１は、ライナ７７０の一部の絵画図であり、図３２は、本発明の第４の実施形態によるライナ７７０に組み立てることができるブランク７２０の一部の平面図である。ライナ７７０は、袋の首部を受け入れるようになっている第４の実施形態による把持開口７３６を有する保持フラップ７３２を有する。保持フラップ７３２は、折り線７３３によってベースパネル７２２に接続される。保持フラップ７３２の対向する縁部は、折り線７０１、７０２、７０３、７０４によってそれぞれ画定される第１のガセットパネル７４６及び第２のガセットパネル７４８によって第１のサイドパネル７２４及び第２のサイドパネル７２６にそれぞれ接続される。ガセットパネル７４６、７４８は、ライナ７７０が組み立てられているときに保持フラップ７３２を直立構成で少なくとも部分的に支持するためのものである。

図３３は、ライナ８７０の一部の絵画図であり、図３４は、本発明の第５の実施形態によるライナ８７０に組み立てることができるブランク８２０の一部の平面図である。ライナ８７０は、袋の首部を受け入れるようになっている第５の実施形態による把持開口８３６を有する保持フラップ８３２を有する。保持フラップ８３２は、折り線８３３によってベースパネル８２２に接続される。保持フラップ８３２の対向する縁部は、折り線８０１、８０２によって第１のサイドフラップ８４６及び第２のサイドフラップ８４８にそれぞれ接続される。第１のサイドフラップ８４６及び第２のサイドフラップ８４８は、折り線８０１、８０２及びスリット８０３、８０４等によってそれぞれ画定される。第１のサイドフラップ８４６及び第２のサイドフラップ８４８を第１のサイドパネル８２４及び第２のサイドパネル８２６の内面にそれぞれ取り付けて（例えば接着して）、保持フラップ８３２を直立位置に固定することができる。ライナ８７０のこの組み立て構成では、保持フラップ８３２の対向する縁部は、ライナ８７０が箱５５０（図２３〜図２５）等に挿入されていない場合でも、ライナの第１のサイドパネル７２４及び第２のサイドパネル７２６と対向対面接触状態でそれぞれ固定することができる。すなわち、第１のサイドフラップ８４６及び第２のサイドフラップ８４８を第１のサイドパネル８２４及び第２のサイドパネル８２６にそれぞれ取り付けて（例えば接着して）、ライナ８７０を組み立て構成に固定することができる。別の言い方をすれば、第１のサイドフラップ８４６及び第２のサイドフラップ８４８は、保持フラップ７３２の対向する縁部をサイドパネル８２４、８２６にそれぞれ接続することによってライナ４７０を組み立て構成に固定するようになっている。

図３５は、ライナ９７０の一部の絵画図であり、図３６は、本発明の第６の実施形態によるライナ９７０に組み立てることができるブランク９２０の一部の平面図である。ライナ９７０は、袋の首部を受け入れるようになっている第６の実施形態による把持開口９３６を有する保持フラップ９３２を有する。保持フラップ９３２は、折り線９３３によってベースパネル９２２に接続される。保持フラップ９３２の対向する縁部は、スリット９０１、９０１等によって第１のサイドパネル９２４及び第２のサイドパネル９２６からそれぞれ分離される。サイドフラップ９４６、９４８が、折り線９０３、９０４によって第１のサイドパネル９２４及び第２のサイドパネル９２６の前縁部にそれぞれ取り付けられる。第１のサイドフラップ９４６及び第２のサイドフラップ９４８は、内方に折り曲げられ、第１のサイドパネル９２４及び第２のサイドパネル９２６の内面にそれぞれ取り付けられる（例えば接着される）ため、ライナ９７０の組み立て時にサイドフラップ９４６、９４８の後向端部が保持フラップ９３２の前面と係合して保持フラップ９３２を直立位置に保持するのを助ける。すなわち、サイドフラップ９４６は、ライナ４７０の組み立て時に保持フラップ４３２を直立構成で少なくとも部分的に支持するためのものである。

図３７は、ライナ１０７０の一部の絵画図であり、図３８は、本発明の第７の実施形態によるライナ１０７０に組み立てることができるブランク１０２０の一部の平面図である。ライナ１０７０は、袋の首部を受け入れるようになっている第７の実施形態による把持開口１０３６を有する保持フラップ１０３２を有する。保持フラップ１０３２は、折り線１０３３によってベースパネル１０２２に接続される。第１のサイドパネル１０２４及び第２のサイドパネル１０２６は、第１の把持タブ１０４６及び第２の把持タブ１０４８をそれぞれ含む。図示のように、把持タブ１０４６、１０４８はそれぞれ、ほぼＭ字形のスリット又は引裂き線の端部間に延びる折り線によって画定される。ライナ１０７０の組み立て時に、第１の把持タブ１０４６及び第２の把持タブ１０４８は、サイドパネル１０２４、１０２６から内方に折り曲げられる（例えば打ち出される）ため、把持タブ１０４６、１０４８のノッチが保持フラップ１０３２の対向する縁部に画定されているノッチ１００８、１００９とそれぞれ噛み合って、保持フラップ１０３２の対向する縁部をサイドパネル１０２４、１０２６にそれぞれ接続することによって保持フラップ１０３２を直立位置に支持する。

把持開口７３６、８３６、９３６、１０３６はそれぞれ、半径方向タブ（例えば、図１９の半径方向タブ４４２を参照）を含まないものとして図示されているが、把持開口は代替的に半径方向タブを含んでいてもよい。

本発明の第１〜第７の実施形態によれば、保持フラップは、カートンを少なくとも部分的に裏打ちするライナの一部であるため、これを収容するカートンとは別個のものとして特徴付けることができる。他方、後述する本発明の第８の実施形態によれば、保持フラップは、カートンの一部として特徴付けることができるため、カートンとは別個のものではないものとして特徴付けることができる。袋の首部等を保持するための他のタイプのホルダも本発明の範囲内にある。

図３９〜図４３は、本発明の第８の実施形態を示す。図３９は、可撓性の袋１１１０を含むパッケージ１４００（図４２及び図４３）の外側容器、又はより具体的にはカートン１３５０（図４０〜図４３）を構成するのに用いることができるブランク１１８０の平面図である。この実施形態では、カートン１３５０は、上述のタイプのライナを必要とせずに袋１１１０を支持する。

本発明の第８の実施形態によれば、図３９を参照すると最もよく分かるように、ブランク１１８０は、折り線１２８１に沿ってボトムパネル１２９０に折り曲げ可能に接続される第１のサイドパネル１２８０、折り線１２９１に沿ってボトムパネル１２９０に折り曲げ可能に接続される第２のサイドパネル１３００、及び折り線１３０１に沿って第２のサイドパネル１３００に折り曲げ可能に接続されるトップパネル１３１０を含む。接着フラップ１３２０を、折り線１３２１に沿ってトップパネル１３１０に折り曲げ可能に取り付けてもよい。接着フラップ１３２０は、ブランク１１８０の反対端部に代替的に位置付けてもよい。

第１のサイドパネル１２８０は、サイド端部フラップ１２８２、１２８４に折り曲げ可能に接続される。ボトムパネル１２９０は、第１のボトムフラップ１２９２に折り曲げ可能に接続される。第２のサイドパネル１２００は、サイド端部フラップ１３０２、１３０４に折り曲げ可能に接続される。トップパネル１３１０は、後方トップ（rearward top）端部フラップ１３２２及び前方トップ（forward top）端部フラップ１３２４に折り曲げ可能に接続される。従来の構成のハンドル１３１２を、トップパネル１３１０に形成することもできる。ハンドル１３１２は、ハンドル開口の周りに延びる、又はより具体的には、ハンドル開口へのアクセスを提供するために引裂き線及び／又はスリット（図示せず）に沿って互いに分離されるようになっている２つのフラップ（図示せず）の周りに延びる、一対の２つの角度がある応力緩和罫線の形態であり得る。

端部フラップ１２８２、１２９２、１３０２、１３２２は、ブランク１１８０の第１の周辺領域にほぼ沿って延び、共通の縦方向折り線１１９６に沿って折り曲げ可能に接続され得る。端部フラップ１２８４、１３０４、１３２４は、ブランク１１８０の第２の周辺領域にほぼ沿って延び、共通の縦方向折り線１１９８に沿って折り曲げ可能に接続され得る。折り線１１９６、１１９８は、直線である必要はなく、１つ又は複数の場所でずれていてもよい。

折り線１３２８が、取り付けフラップ１３２６が前方トップ端部フラップ１３２４の残りの部分に折り曲げ可能に接続されるように前方トップ端部フラップ１３２４を横切って延びる。前方トップ端部フラップ１３２４には、アクセス開口パターン１３３０が形成される。より詳細に後述するように、アクセス開口パターン１３３０は、完成したパッケージ１４００において開放可能部分１３６０を画定する。アクセス開口パターン１３３０は、例えば、カートン１３５０の一部を除去するか又は開くことができるようにする、罫線、切れ目／空間線、切れ目線、他の分断線、及びこれらの組み合わせから形成することができる。より具体的には、アクセス開口パターン１３３０は、引裂き線１３３２によって前方トップ端部フラップ１３２４に形成することができる。

保持フラップ１１３２が、折り線１１４６でボトムパネル１２９０に折り曲げ可能に接続される。保持フラップ１１３２は、保持フラップ１１３２を内側パネル１１４２及び外側パネル１１４０に分割する折り線１１４４を有する。保持フラップ１１３２は、折り線１１４６によって画定されるか、又はより具体的には折り線１１４６及び１１４４によって画定されるボトムパネル１２９０の一部であるものとして特徴付けることができる。把持開口１１３４が保持フラップ１１３２を貫通して延びる。第１のサイドタブ１１３６及び第２のサイドタブ１１３８が、保持フラップ１１３２の外側パネル１１４０の両側から延びる。保持フラップ１１３２をベースパネル１２９０に折り曲げ可能に取り付ける折り線１１４６は、折り線１１９８の後方に位置決めされる。

支持スタンド１１５４が、ボトムパネル１２９０の後方端部に任意に含まれていてもよい。図３９に示すように、支持スタンド１１５４は、スリット又は引裂き線１２５６、１２５８によって画定され、スリット又は引裂き線１２５６、１２５８は、スリット又は引裂き線１２５６、１２５８のそれぞれの端部間に延びる折り線１２５７から引裂き線１２５６、１２５８の端部間に延びるスリット又は引裂き線１２６０の端部までほぼジグザグに延びる。より詳細に後述するように、支持スタンド１１５４を展開しやすくするために、別の折り線１２５９が引裂き線１２５６と１２５８との間に延びていてもよい。より詳細に後述するように、支持スタンド１１５４を用いて、パッケージ１４００を傾けることによって袋１１１０の内容物の配量を助けることができる。

図４０は、ブランク１１８０から組み立てられたカートン１３５０単独の絵画図であり、本発明の第８の実施形態に従って、カートン１３５０を組み立てる方法を以下で説明する。カートン１３５０の組み立ては、折り線１２８１、１２９１、１３０１、１３２１に沿って折り曲げて、接着フラップ１３２０を第１のサイドパネル１２８０に接着することによって、ブランク１１８０をほぼ管状形状に形成することによって開始することができる。保持フラップ１１３２は、折り線１１４４で折り曲げられるため、２つ折りになることによって二重保持フラップ又はパネルに変わる。より具体的には、保持フラップ１１３２が折り線１１４４で折り曲げられるため、内側パネル１１４２及び外側パネル１１４０が互いに対して対向対面構成又は接触状態になり、ボトムパネル１２９０に対して少なくともほぼ垂直になる。

袋１１１０の首部１１１４は、二重保持フラップ１１３２の把持開口１１３４に取着される。首部１１１４は通常、図４１に示すように首部１１１４のフランジ１１１５が二重保持フラップ１１３２の逆方向を向いた両面と係合するように首部の環状溝を把持開口１１３４に導入することによって取着される。したがって、保持フラップ１１３２は、より包括的にはホルダと呼ぶことができる。一例として、図４１に示す部分的に組み立てられたブランク１１８０（図３９）は、構成体と呼ぶことができる。

その後、二重保持フラップ１１３２は、折り線１１４６で上方に折り曲げられるため、図４２に示すようにボトムパネル１２９０に対してほぼ垂直になる。外側パネル１１４０の第１のサイドタブ１１３６及び第２のサイドタブ１１３８は、第１のサイドパネル１２８０及び第２のサイドパネル１３００それぞれと当接するように折り曲げられる。第１のサイドタブ１１３６及び第２のサイドタブ１１３８は通常、接着材料又は任意の他の適当な締結機構によって第１のサイドパネル１２８０及び第２のサイドパネル１３００にそれぞれ固定される。したがって、保持フラップ１１３２は、保持パネルと呼ぶこともできる。代替的に、保持フラップ１１３２は、必ずしも二重構成である必要はなく、サイドタブ１１３６、１１３８以外の機構を用いて保持フラップを第１のサイドパネル１２８０及び第２のサイドパネル１３００に固定してもよく、又は所望であればこのような固定を省いてもよい。

二重保持フラップ１１３２がボトムパネル１２９０に対してほぼ垂直になるように二重保持フラップ１１３２が折り線１１４６で上方に折り曲げられる前又は折り曲げられた後に、首部１１１４が二重保持フラップ１１３２に装着された後で、袋１１１０には通常、首部１１１４を介して流動性材料が充填される。この実施形態の袋１１１０、首部１１１４、及びスピゴット１１１２は、前述の実施形態のものとそれぞれが少なくともほぼ同様であり得る。例えば、上記の繰り返しになるが、スピゴット１１１２は通常、袋１１１０に流動性材料が充填又は部分的に充填された後で首部１１１４に装着されるため、首部１１１４はスピゴットによって閉じられる。スピゴット４１２は、代替的に、流動性材料を袋４１０に導入する前に首部１１１４に装着することができるため、スピゴットを用いて流動性材料を袋に導入することができ、代替的に、首部１１１４をスピゴット以外の装置によって閉じてもよい。

組み立てられたカートン１３５０において、端部フラップ１２８２、１２９２、１２０２、１３２２それぞれを互いに重ねて接着してカートン１３５０の後端部又は非アクセス端部を閉じることによって、後部カバーパネルが通常は設けられる。第８の実施形態の完全に組み立てられたカートン１３５０において、端部フラップ１２８４、１３０４、１３２４それぞれを互いに重ねて接着することによって、カートンの前端部、又はより具体的にはカートンの前部アクセス開口を閉じる前部カバーパネルが通常は設けられる。これに関して、カートン１３５０の前部アクセス開口は、図４０には開放構成で、図４３には閉鎖構成で示されている。より具体的には、第８の実施形態の前方トップ端部フラップ１３２４に関して、図４３を参照すると最もよく分かるように、これを折り下げて、取り付けフラップ１３２６をボトムパネル１２９０に接着又は他の形で固定することで、カートン１３５０を閉じてパッケージ１４００の組み立てを完了する。カートン１３５０がこのように閉じられると、スピゴット１１１２、袋１１１０、及び首部１１４へのアクセスが阻止される。より具体的には、例えば、スピゴットを用いた袋１１１０からの流動性材料のいずれの配量も少なくとも一時的に制限するような形でスピゴットへのアクセスが少なくとも一時的に制限されるように、スピゴット１１１２がカートン１３５０の内部に配置される。より具体的には、例えば、スピゴット１１１２は、カートン１３５０内に完全に囲まれる密閉される。

一例として、パッケージ１４００の前部アクセス開口は、ユーザがアクセス開口パターン１３３０（すなわち引裂き線１３３２）を引裂くことでアクセス開口パターン１３３０によって画定される開放可能部分１３６０を除去することによって、開くことができる。図示の実施形態によれば、第８の実施形態のパッケージ１４００のエンドユーザは、パッケージ１４００の開放可能部分１３６０の除去と、スピゴット１１１２を介したパッケージ１４００からの流動性材料の配量と、パッケージの支持スタンド１１５４の展開及び使用とを、第３の実施形態のパッケージ６００（図２５）に関してユーザが対応の措置を取るのと少なくともほぼ同じようにそれぞれ行うことができるが、支持スタンド１１５４へのアクセスを得るのに通常は後方開放可能部分５６８（図２２及び図２８）を除去する必要がない点が異なる。

上述のバッグインボックスパッケージのそれぞれに関して、パッケージの組み立て中のさまざまな異なる時点で、流動性内容物（例えば飲料）を袋の首部を介して袋に入れることができ、スピゴットは、袋に流動性材料が充填又は部分的に充填された後で首部に装着することができるため、首部はスピゴットによって閉じられる。代替的に、袋に充填する前にスピゴットを首部に装着してもよく、スピゴットを通して袋の充填を行ってもよい。同様に、上述のバッグインボックスパッケージのそれぞれに関して、パッケージの組み立て中のさまざまな異なる時点で、首部等を把持開口に取着することができる。例えば、首部又はスピゴット組立体の別の部分を把持開口に取着するのは、袋に流動性材料を充填する前であっても、袋に流動性材料を充填しているときであっても、又は袋に流動性材料を充填した後であってもよい。

図４４は、以下で概説され、本発明の第１、第２、第３、第４、第５、第６、及び第７の実施形態のパッケージ１５０２（例えば、パッケージ２１、２００、又は６００）を組み立てるのに用いることができる、システム１５００及び方法の一例を概略的に示す。図４４に示すように、ライナブランク１５０４（例えば、ブランク２２、２２２、４２０、７２０、８２０、９２０、又は１０２０）は、矢印１５０６で一部概略的に示す第１の移動経路に沿って左から右へ順次搬送される。袋１５０８（例えば、袋２６、２２６、又は４１０）は、重ね合わせステーション１５１０においてライナブランク１５０４にそれぞれ重ね合わせられて取着される。この取着は、袋１５０８の首部（例えば、首部２８、２２８、又は４１４）をライナブランク１５０４の把持開口（例えば、把持開口４２、２４２、４３６、７３６、８３６、９３６、又は１０３６）に取り付けることを含む。代替的に、袋１５０８は、ライナブランク１５０４を袋に取着した状態で第１の移動経路１５０６に沿って順次搬送されてもよい。

図４４に示すように、少なくとも部分的に開いたカートン１５１２（例えば、カートン２４、２２４、又は５５０）が、矢印１５１４で一部概略的に示す第２の移動経路に沿って左から右へ順次搬送されることにより、カートンは、袋１５０８がそれぞれ取り付けられたライナブランク１５０４とそれぞれ位置合わせされる。折り曲げステーション１５１６において、ブランク１５０４のサイドパネル（例えば、サイドパネル７０、２５６、２６４、４２４、４２６、７２４、７２６、８２４、８２６、９２４、９２６、１０２４、又は１０２６）が折り曲げられることにより、袋１５０８が取着されたブランク１５０４が部分的に組み立てられる。これらの部分的に組み立てられたブランク１５０４は、構成体等と呼ぶことができる。挿入ステーション１５１８において、袋１５０８が取り付けられて部分的に組み立てられたブランク１５０４が、カートン１５１２にそれぞれ部分的に挿入される。充填ステーション１５２０において、部分的に組み立てられた、カートン１５１２に部分的に挿入されたブランク１５０４に取り付けられた袋１５０８に、流動性材料が少なくとも部分的に充填される。袋１５０８が少なくとも部分的に充填された後、袋に取着されて閉じているスピゴット１５２１（例えば、スピゴット４４、２４４、又は４１２）が、袋から流動性材料が逃げるのを防ぐ。折り曲げステーション１５２２において、ブランク１５０４の保持フラップ（例えば、保持フラップ４０、２４０、４３２、７３２、８３２、９３２、又は１０３２）が折り曲げられ、各サイドパネル（例えば、サイドパネル７０、２５６、２６４、４２４、４２６、７２４、７２６、８２４、８２６、９２４、９２６、１０２４、又は１０２６）に任意に接続されて、ライナ１５２４（例えば、ライナ２０、２２０、４７０、７７０、８７０、９７０、又は１０７０）の組み立てが完了する。挿入ステーション１５２６において、ライナ１５２３が各カートン１５１２に完全に挿入される。閉鎖ステーション１５２８において、カートン１５１２の端部が（例えば、フラップ３０、４９２、４９４、５０２、５０４、５１２、５１４、５２２、５２４等をそれぞれ重ねて接着することによって）閉じられて、パッケージ１５０２の組み立てが完了する。

図４４を参照して上述した作業は、手作業で、自動機械によって、又は自動機械と手作業との組み合わせによって行うことができる。図４４を参照して上述した作業を自動化するのに用いることができる自動機械の例としては、限定はされないが、コンベヤ、ピックアンドプレース（pick-in-place）機構（例えば、Minnesota Automation（Crosby, MN）から入手可能なもの等）、及び他の自動機械が挙げられる。

本発明の他の実施形態によれば、図４４に関して説明した上述のステーション及び／又は作業の構成を変えてもよい。例えば、本発明の別の例示的な実施形態によれば、重ね合わせステーション１５１０において袋１５０８をライナブランク１５０４に重ね合わせて取着する前に、袋に流動性材料を充填してスピゴット等によって閉じてもよい。すなわち、例えば、すでに充填された袋１５０８の首部（例えば、首部２８、２２８、又は４１４）を重ね合わせステーション１５１０においてライナブランク１５０４の把持開口（例えば、把持開口４２、２４２、４３６、７３６、８３６、９３６、又は１０３６）に取り付けることができるため、充填ステーション１５２０が挿入ステーション１５１８と折り曲げステーション１５２２との間にないことになる。

本発明の例示的な実施形態によれば、ブランクは、板紙、段ボール、又は上述の各機能を少なくとも概ね可能にするのに適した特性を有する他の材料から形成することができる。板紙は通常、通常の紙よりも重く剛性であるような厚さであり、段ボールは通常、板紙よりも重く剛性であるような厚さである。通常、板紙又は段ボールのうち少なくとも組み立てられるカートンの外面となる側は、クレーコート等でコーティングされる。クレーコートの上には、製品広告、値段コード、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷された情報を保護するために、ブランクをワニスでコーティングしてもよい。ブランクは、例えば、ブランクの片面又は両面を防湿層でコーティングすることもできる。ブランクは、１つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。

カートン及びカートンを裏打ちするライナを含む例示的な実施形態の具体的な一例によれば、カートンブランクは通常、ライナブランクを構成する材料よりも審美的に魅力があり脆弱な材料から構成される。より具体的な一例によれば、カートンブランクは通常、クレーコート板紙等から構成され、ライナブランクは通常、段ボール等から構成される。ライナの材料とカートンブランクの材料との間のこの相違により、費用面と美学面とを有利に兼ね合わせることができる。カートンを裏打ちするライナを有さないカートンを含む例示的な実施形態の具体的な一例によれば、カートンブランクは、クレーコート段ボール、又は十分に頑丈なクレーコート板紙から構成される。他の構成材料も本発明の範囲内にある。

本発明の例示的な実施形態によれば、折り線は、それに沿って折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが少なくとも或る程度は線状に配置された弱化形態であり得る。引裂き線は、それに沿って引き裂きを容易にする、必ずしも直線状ではないが少なくとも或る程度は線状に配置された弱化形態であり得る。本発明の範囲を狭めるためではないが、より具体的には、従来の折り線は、折り曲げによって形成されるような折り目、所望の脆弱線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成されるような罫線、所望の脆弱線に沿って材料の厚さを貫通しない（extends partially into）スリット、及び／又は所望の脆弱線に沿って材料の厚さを貫通しない及び／又は厚さを貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの特徴部の種々の組み合わせを含む。本発明の範囲を狭めるためではないが、より具体的には、従来の引裂き線は、所望の脆弱線に沿って材料の厚さを貫通しないスリット、並びに／又は所望の脆弱線に沿って材料の厚さを貫通しない一連の離間したスリット及び／若しくは貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの特徴部の種々の組み合わせを含む。

より具体的な例として、１つのタイプの従来の引裂き線は、材料の厚さを貫通する一連の離間したスリットの形態であり、隣接するスリットが互いにわずかに離間しているため、通常は引裂き線にわたって材料を一時的に接続するように隣接するスリット間に刻み目（例えば、何らかの橋状の小さな材料片）が画定される。刻み目は、引裂き線に沿った引裂き時に破られる。刻み目は通常、引裂き線において比較的わずかな割合を占めるものであり、代替的に、引裂き線が連続した切れ目であるように刻み目を引裂き線から省く、すなわち引裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本発明の範囲内にある。

本発明は、例示的な実施形態を参照して上述したが、添付の特許請求の範囲で述べられている本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、種々の追加、変更、及び変形を行うことができることを当業者は理解されたい。

本発明の第１の実施形態によるライナの正面及び上面の絵画図である。 図１のライナの別の絵画図である。 図１のライナの絵画側面図であり、ライナの反対側の対応する図は図３の鏡像となる。 図１のライナの一部の底面及び側面の絵画図である。 本発明の第１の実施形態による、図１のライナに組み立てることができるブランクの概略平面図である。 本発明の第１の実施形態による、袋の一部及びそれに関連する首部の絵画図である。 本発明の第１の実施形態による、箱に部分的に挿入されて図６の袋が固定された図１のライナの絵画部分図である。 本発明の第１の実施形態による、箱に完全に挿入されて袋が固定されたライナの部分絵画図であり、スピゴットが袋の首部に取着された状態である。 本発明の第１の実施形態による、箱に完全に挿入されたライナの概略部分断面図であり、挿入物の保持フラップが前方位置にありスピゴットが破線で示され、袋及びその首部が取り付けられた状態にあり、図１の線９−９に沿った断面を概ね示している。 本発明の第１の実施形態による、挿入物の保持フラップが後方位置にあることを除いて図９と同様の図である。 本発明の第２の実施形態による、袋を収容して袋の首部を保持しているライナのほぼ正面の絵画図である。 図１１の組み合わせのほぼ側面及び上面の絵画図である。 本発明の第２の実施形態による、図１１のライナに組み立てることができるブランクの概略平面図である。 図１３の破線１４で囲んだ領域の比較的拡大した概略部分図である。 図１３の破線１５で囲んだ領域の比較的拡大した概略部分図である。 図１３の破線１６で囲んだ領域の比較的拡大した概略部分図である。 本発明の第２の実施形態による、箱に完全に挿入されて袋が固定された図１１のライナの絵画図であり、スピゴットが袋の首部に取着された状態にある。 本発明の第２の実施形態による、袋及びその首部を伴わずに箱に完全に挿入されたライナの概略部分断面図であり、箱の前部カバーパネルが閉じておりスピゴットが破線で示され、図１１の線１８−１８に沿った断面を概ね示している。 本発明の第３の実施形態による、ライナを形成することができるブランクの概略平面図である。 本発明の第３の実施形態による、ライナに部分的に組み立てられた図１９のブランクと、ライナのフラップに取り付けられた空の袋及び関連の首部とを示す図である。 流動性材料が袋に収容され、スピゴットが首部に装着され、ライナが完全に組み立てられていることを除いて図２０と同様の図である。 本発明の第３の実施形態による、図２１の組み合わせを挿入するようになっている箱を形成することができるブランクの概略平面図である。 本発明の第３の実施形態による、図２１の組み合わせが図２２のブランクから組み立てられた箱に挿入されているところを示す部分図である。 第３の実施形態の箱に完全に挿入された図２１の組み合わせのほぼ正面の絵画図である。 本発明の第３の実施形態による、図２１の組み合わせが図２４に示されるような形で箱に完全に挿入された後で箱の端部を閉じることによって形成されたバッグインボックスパッケージのほぼ正面の絵画図である。 本発明の第３の実施形態による、パッケージの前方開放可能部分が除去された後の図２５のパッケージの前方部分のほぼ正面の絵画図である。 一例による、パッケージが卓上にありユーザが流動性材料をパッケージからカップに配量していることを除いて図２６と同様の図である。 本発明の第３の実施形態による、箱の後方開放可能部分をパッケージから分解して外して箱内にあるライナの支持スタンドを露出させた状態の図２５のパッケージのほぼ後面及び底面の絵画図である。 本発明の第３の実施形態による、開放可能部分が図示されておらず支持スタンドが展開されていることを除いて図２８と同様の図である。 本発明の第３の実施形態による、支持スタンドが展開されて水平面上に載っている状態のパッケージの側面図である。 本発明の第４の実施形態による組み立てられたライナの一部のほぼ正面の絵画図である。 図３１のライナに組み立てることができるブランクの一部の概略平面図である。 本発明の第５の実施形態によるライナの一部のほぼ正面の絵画図である。 図３３のライナに組み立てることができるブランクの一部の概略平面図である。 本発明の第６の実施形態によるライナの一部のほぼ正面の絵画図である。 図３５のライナに組み立てることができるブランクの一部の概略平面図である。 本発明の第７の実施形態によるライナの一部のほぼ正面の絵画図である。 図３７のライナに組み立てることができるブランクの一部の概略平面図である。 本発明の第８の実施形態による、箱を形成することができるブランクの概略平面図である。 図３９のブランクから組み立てられた、開かれて未充填の箱を示すほぼ正面の絵画図である。 本発明の第８の実施形態による、袋及び関連の首部が箱の部分的に組み立てられた保持フラップに装着されていることを除いて図４０の線４１−４１に沿った箱の一部の鉛直断面図である。 保持フラップが完全に組み立てられ、袋に流動性材料が充填され、スピゴットが首部に装着されていることを除いて図４１と同様の図である。 箱が閉じられていることを除いて図４２と同様の図である。 本発明の一例による、パッケージを組み立てるためのシステム及び方法を示す図である。

Claims (67)

1. 流動性材料を配量するためのパッケージであって、
   その内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルを含み、前記内部へのアクセスを提供するようになっているアクセス開口を含むカートンと、
   前記カートンの前記内部に位置決めされる、前記流動性材料を収容する可撓性の袋と、
   前記流動性材料を前記袋から選択的に配量するように該袋に操作可能に接続されるスピゴットと
   を備え、前記スピゴットが、
   （ａ）前記スピゴットを用いた前記袋からの前記流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形で前記スピゴットへのアクセスが少なくとも一時的に制限されるように少なくとも部分的に前記カートンの前記内部に配置されると同時に、
   （ｂ）前記カートンの前記アクセス開口に近接する
   ように、ホルダが前記スピゴット及び前記カートンと協働的に関連して該スピゴットを保持する、流動性材料を配量するためのパッケージ。
2. 前記スピゴットが少なくとも部分的に前記カートンの前記内部に配置されることは、
   前記スピゴットの全体が前記カートンの前記内部に完全に囲まれることを含む、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
3. 前記スピゴットが少なくとも部分的に前記カートンの前記内部に配置されることは、
   前記スピゴットの少なくとも１つの構成要素が前記カートンの前記内部にあることを含み、
   前記スピゴットの前記少なくとも１つの構成要素は、
   （ａ）前記スピゴットの放出開口、及び
   （ｂ）前記スピゴットのアクチュエータ
   から成る群より選択される、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
4. 前記ホルダは、前記カートンの前記内部に位置決めされる把持開口を含み、
   前記袋の少なくとも一部が、前記把持開口内に位置決めされる、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
5. 前記ホルダを直立構成で少なくとも部分的に支持する手段を備える、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
6. 前記カートンは、平行六面体箱の形態である、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
7. 開放可能部分をさらに備え、前記カートンの前記アクセス開口は、該開放可能部分によって少なくとも部分的に閉じられ、該開放可能部分は、前記アクセス開口を少なくとも部分的に露出させるように開かれるようになっており、前記開放可能部分は、引裂き線によって少なくとも部分的に画定される、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
8. 前記ホルダは、前記カートンとは別個であり、
   前記ホルダは、前記カートンに取着されて該カートンの前記内部に突出する、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
9. 前記ホルダは段ボールを含み、
   前記カートンは段ボールから構成されず、
   前記カートンは板紙を含む、請求項８に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
10. 前記袋は、該袋の内部と流体連通するようになっている通路を含む首部を含み、
    前記スピゴットが前記袋に操作可能に接続されることは、該スピゴットが前記首部に取着されることを含む、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
11. 前記ホルダは、前記カートンの前記内部に位置決めされる把持開口を含み、
    前記首部の少なくとも一部が、前記把持開口内に位置決めされる、請求項１０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
12. カバーパネルをさらに備え、前記カートンの前記アクセス開口は、該カバーパネルによって少なくとも部分的に閉じられる、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
13. 前記カバーパネルは、互いに重なって前記複数のパネルの各パネルにそれぞれが折り曲げ可能に取り付けられる、複数のフラップを備える、請求項１２に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
14. 前記複数のパネルは、ベースパネル、該ベースパネルの各側縁部から上方に延びる対向するサイドパネル、及び該サイドパネルの上縁部にそれぞれ接続される対向する縁部を有するトップパネルを含み、
    前記カバーパネルは、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続され、
    前記カバーパネルは、前記ボトムパネルに接続される取り付けフラップを含む、請求項１２に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
15. 前記カバーパネルは、開放可能部分を含み、
    前記カートンの前記アクセス開口は、前記開放可能部分によって少なくとも部分的に閉じられ、
    前記開放可能部分は、前記アクセス開口を少なくとも部分的に露出させるように開かれるようになっており、
    前記開放可能部分は、少なくとも１つの引裂き線によって少なくとも部分的に画定される、請求項１２に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
16. 前記スピゴットは、前記カバーパネルと該カバーパネルに対して少なくともほぼ垂直に延びる前記複数のパネルの少なくとも１つのパネルとの間に画定されるコーナに位置決めされる、請求項１２に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
17. 前記ホルダは、前記カバーパネル及び該カバーパネルに対して少なくともほぼ垂直に延びる前記複数のパネルの前記少なくとも１つのパネルの両方に対して斜めに延びる、請求項１６に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
18. 前記ホルダは、ライナの一部であり、該ライナは、前記カートンの前記内部を少なくとも部分的に裏打ちする、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
19. 前記ホルダは、前記カートンの前記内部に突出する前記ライナの一部を含む、請求項１８に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
20. 前記ホルダは、前記ライナのパネルに接続されて前記カートンの前記内部に突出するフラップを含む、請求項１８に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
21. 前記ライナの前記パネルは、第１のパネルであり、
    前記ライナは、前記第１のパネルの対向する縁部にそれぞれ折り曲げ可能に接続されて該対向する縁部から延びる、対向するサイドパネルをさらに含み、
    前記フラップの対向する縁部のそれぞれが、前記サイドパネルと対向対面構成である、請求項２０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
22. 前記ライナの前記パネルは、ベースパネルであり、
    前記パネルは、前記ベースパネルの対向する縁部にそれぞれ折り曲げ可能に接続されて該対向する縁部から上方に延びる、対向するサイドパネルをさらに含み、
    前記フラップの対向する縁部は、前記サイドパネルにそれぞれ接続される、請求項２０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
23. 前記フラップは、前記ライナの前記パネルに折り曲げ可能に接続され、
    前記ライナの前記パネルは、第１のパネルであり、
    前記第１のパネルは、前記ライナの第２のパネルに折り曲げ可能に接続され、
    前記第２のパネルは、前記ライナの第３のパネルに折り曲げ可能に接続され、
    前記第２のパネル及び前記第３のパネルは、互いに対向対面構成である、請求項２０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
24. 前記アクセス開口は、第１のアクセス開口であり、
    前記カートンは、該カートンの第２のアクセス開口を露出させるように開かれるようになっている開放可能部分を含み、
    前記ライナは、前記カートンの前記開放可能部分に隣接して位置決めされると共に前記カートンの前記第２のアクセス開口を通って延びて前記カートンを傾斜構成で少なくとも部分的に支持するように展開されるようになっている、支持スタンドを含む、請求項１８に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
25. 前記カートンの前記開放可能部分は、前記複数のパネルの少なくとも１つのパネルに位置決めされる引裂き線によって少なくとも部分的に画定される、請求項２４に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
26. 前記ライナは、
    ベースパネルと、
    前記ベースパネルの対向する縁部にそれぞれ折り曲げ可能に接続されて該対向する縁部から上方に延びる、対向するサイドパネルと
    を含む、請求項１８に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
27. 前記ライナの前記ベースパネルは、前記カートンの前記複数のパネルのベースパネルと対向対面関係であり、該ベースパネルに対して斜めに延びる、請求項２６に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
28. 前記ライナは、前記サイドパネルの一方の端部に折り曲げ可能に接続されるフラップを含み、
    前記フラップ及び前記サイドパネルの前記一方の両方は、直立して延び、
    前記フラップは、該フラップの下縁部から該フラップの上縁部まで延びる鉛直寸法を有し、
    前記サイドパネルの前記一方は、該サイドパネルの該一方の下縁部から該サイドパネルの該一方の上縁部まで延びる鉛直寸法を有し、
    前記フラップの前記鉛直寸法は、前記サイドパネルの前記一方の前記鉛直寸法よりも大きい、請求項２６に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
29. 前記ホルダは、前記サイドパネルの一方の端部に折り曲げ可能に接続されるフラップを含む、請求項２６に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
30. 前記ホルダは、前記カートンの前記内部に突出する前記カートンの一部を含む、請求項１に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
31. 前記カートンの前記内部に突出する該カートンの前記一部は、該カートンの前記複数のパネルのうち１つのパネルの一部を含む、請求項３０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
32. 前記カートンの前記内部に突出する該カートンの前記一部は、該カートンの前記複数のパネルのうち１つのパネルの２つ折り部分を含む、請求項３０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
33. 前記カートンの前記内部に突出する該カートンの前記一部は、該カートンの前記複数のパネルのベースパネルの一部を含み、
    前記カートンの前記複数のパネルは、前記ベースパネルの対向する縁部にそれぞれ折り曲げ可能に接続されて該対向する縁部から上方に延びる、対向するサイドパネルをさらに含み、
    前記カートンの前記内部に突出する前記ベースパネルの前記一部の対向する縁部が、前記対向するサイドパネルにそれぞれ隣接する、請求項３０に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
34. 前記カートンの前記内部に突出する前記ベースパネルの前記一部の前記対向する縁部は、前記対向するサイドパネルにそれぞれ当接する、請求項３３に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
35. 前記カートンの前記内部に突出する前記ベースパネルの前記一部の前記対向する縁部は、前記対向するサイドパネルにそれぞれ接続される、請求項３３に記載の流動性材料を配量するためのパッケージ。
36. 流動性材料を収容するためのパッケージであって、
    その内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルを含み、前記内部へのアクセスを提供するようになっているアクセス開口を含むカートンと、
    前記流動性材料を収容するための内部を有し、前記カートンの前記内部に位置決めされる可撓性の袋と、
    前記袋に取着され、該袋の前記内部と流体連通するようになっている通路を含む首部と、
    前記カートンの前記内部に位置決めされ、前記カートンを少なくとも部分的に裏打ちして前記袋の周りに少なくとも部分的に延びるライナであって、前記首部が
    （ａ）前記カートンの前記内部にあると同時に、
    （ｂ）前記カートンの前記アクセス開口に近接する
    ように、前記首部と協働的に関連して該首部を保持するホルダを含む、ライナと、
    少なくとも前記首部へのアクセスを阻止するように前記カートンの前記アクセス開口を少なくとも部分的に閉じるカバーパネルと
    を備える、流動性材料を収容するためのパッケージ。
37. 前記首部の全体が、前記カートンの前記内部に完全に囲まれる、請求項３６に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
38. 前記首部を通る前記通路を閉じるように前記首部に取着される閉鎖機構をさらに備える、請求項３６に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
39. 前記閉鎖機構はスピゴットを含む、請求項３８に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
40. 前記閉鎖機構は、前記カートンの前記内部にあるスピゴットを含み、前記カバーパネルは、前記スピゴットへのアクセスを阻止する、請求項３８に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
41. 前記スピゴットの全体が、前記カートンの前記内部に完全に囲まれる、請求項４０に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
42. 前記ホルダは、前記ライナのパネルに折り曲げ可能に接続されて前記カートンの前記内部に突出するフラップを含む、請求項３８に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
43. 前記ライナの前記パネルは、第１のパネルであり、
    前記パネルは、前記第１のパネルの対向する縁部にそれぞれ折り曲げ可能に接続されて該対向する縁部から延びる、対向するサイドパネルをさらに含み、
    前記フラップの対向する縁部が、前記サイドパネルの中間部分とそれぞれ対向対面構成であり、
    前記サイドパネルの各サイドパネルについて、該サイドパネルの前記中間部分は、該サイドパネルの両端部間にある、請求項４２に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
44. 流動性材料を収容するためのパッケージであって、
    カートンであって、
    （ａ）該カートンの内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネル、
    （ｂ）該カートンの前記内部へのアクセスを提供するようになっているアクセス開口、及び
    （ｃ）該カートンの前記内部に延び、該カートンの該内部に位置決めされる把持開口を含む保持パネル
    を含む、カートンと、
    前記流動性材料を収容するための内部を有し、前記カートンの前記内部に配置される可撓性の袋と、
    前記袋に取着され、該袋の前記内部と流体連通するようになっている通路を含む首部であって、
    （ａ）前記カートンの前記内部にあると同時に、
    （ｂ）前記カートンの前記アクセス開口に近接する
    ように前記把持開口に取着される、首部と
    を備える、流動性材料を収容するためのパッケージ。
45. 前記カートンは、カバーパネルをさらに含み、前記カートンの前記アクセス開口は、前記カバーパネルが少なくとも前記首部へのアクセスを阻止するように前記カバーパネルによって少なくとも部分的に閉じられる、請求項４４に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
46. 前記保持パネルは、前記カートンの前記内部の周りに少なくとも部分的に延びる前記複数のパネルの少なくとも１つのパネルに折り曲げ可能に接続される、請求項４４に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
47. 前記保持パネルは、前記カートンの前記内部の周りに少なくとも部分的に延びる前記複数のパネルのうち１つのパネルの２つ折り部分である、請求項４４に記載の流動性材料を収容するためのパッケージ。
48. 首部を有する袋と共に用いることができるブランクであって、
    前方の第１の縁部を有し、該前方の第１の縁部から後方に縦方向に延び、該縦方向に延びる側縁部を含む、第１のパネルと、
    前方の第２の縁部を有し、該前方の第２の縁部から後方に前記縦方向に延び、該縦方向に延びて前記第１のパネルの前記側縁部に折り曲げ可能に接続される側縁部を含む、第２のパネルと、
    前記袋の前記首部を保持するのに適した把持開口を含むフラップであって、前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の一方が、該前方の第１の縁部及び該前方の第２の縁部の他方よりも後方に位置決めされ、該フラップは、前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記他方よりも後方に位置決めされる前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の少なくとも前記一方に折り曲げ可能に接続される、フラップと
    を備える、首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
49. 前記フラップが前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されることは、前記フラップが前記前方の第１の縁部に折り曲げ可能に接続されることを含み、前記フラップは、前記第１のパネルよりも幅広である、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
50. 少なくとも１つのガセットパネルをさらに備え、
    前記フラップが前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されることは、前記フラップが前記前方の第１の縁部に折り曲げ可能に接続されることを含み、
    前記ガセットパネルは、前記フラップ及び前記前方の第１のパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
51. 前記フラップが前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されることは、
    前記フラップが第３のパネルに折り曲げ可能に接続されること、
    前記第３のパネルが第４のパネルに折り曲げ可能に接続されること、及び
    前記第４のパネルが前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記少なくとも一方に折り曲げ可能に接続されること
    を含む、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
52. 第３のパネルをさらに備え、
    前記第１のパネルの前記側縁部は、該第１のパネルの第１の側縁部であり、
    前記第１のパネルは、前記縦方向に延びて前記第１の側縁部とは反対側にある第２の側縁部を含み、
    前記第３のパネルは、前方の第３の縁部を有し、
    前記第３のパネルは、前記前方の第３の縁部から後方に前記縦方向に延び、
    前記第３のパネルは、前記縦方向に延びて前記第１のパネルの前記第２の側縁部に折り曲げ可能に接続される側縁部を含み、
    前記第３の縁部は、前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記他方の後方に位置決めされる前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記一方の前方に位置決めされる、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
53. 前記前方の第１の縁部は、該前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記他方の後方に位置決めされる前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記一方である、請求項５２に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
54. 前記前方の第２の縁部は、該前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記他方の後方に位置決めされる前記前方の第１の縁部及び前記前方の第２の縁部の前記一方である、請求項５２に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
55. 前記袋との組み合わせであり、
    カートンに組み立てられ、
    前記袋は、前記把持開口に少なくとも間接的に接続される、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
56. 前記袋及び前記カートンとの組み合わせであり、
    前記カートンを少なくとも部分的に裏打ちするライナに組み立てられ、
    前記袋は、前記把持開口に少なくとも間接的に接続される、請求項４８に記載の首部を有する袋と共に用いることができるブランク。
57. ブランクであって、
    第１のパネルと、
    縦方向に延びる折り線に沿って前記第１のパネルに折り曲げ可能に接続される第２のパネルと、
    横方向に延びる折り線に沿って前記第２のパネルに折り曲げ可能に接続されるフラップと
    を備え、前記横方向は、前記縦方向と交差する方向であり、
    前記第２のパネルは、前記横方向に延びる幅を有し、
    前記フラップは、前記横方向に延びる幅を有し、
    前記フラップの前記幅は、前記第２のパネルの前記幅よりも大きい、ブランク。
58. 前記第２のパネル及び前記フラップの両方が直立に延びるように構成体に組み立てられ、
    前記フラップは、該フラップの下縁部から該フラップの上縁部まで延びる鉛直寸法を有し、
    前記第２のパネルは、該第２のパネルの下縁部から該第２のパネルの上縁部まで延びる鉛直寸法を有し、
    前記フラップの前記鉛直寸法は、前記第２のパネルの前記鉛直寸法よりも大きい、請求項５７に記載のブランク。
59. 方法であって、
    少なくともカートン、可撓性の袋、スピゴット、及びホルダを含むパッケージを形成することを含み、
    前記パッケージを形成することは、前記カートンが、前記袋、前記スピゴット、及び前記ホルダを同時に少なくとも部分的に囲むように行われ、
    前記パッケージを形成することは、前記カートンが前記袋、前記スピゴット、及び前記ホルダを同時に少なくとも部分的に囲んでいるときに、
    （ａ）前記スピゴットが前記袋の内部と流体連通し、且つ
    （ｂ）前記スピゴットが前記カートンのアクセス開口に近接するように前記ホルダによって操作可能に保持される
    ように行われ、
    前記パッケージを形成することは、
    （ａ）前記スピゴットを前記ホルダに取着すること、及び
    （ｂ）続いて、前記スピゴットを用いた前記袋からの流動性材料の配量を少なくとも一時的に制限するような形で前記カートンを構成すること
    を含む、方法。
60. 前記カートンを構成することは、前記カートンの前記アクセス開口を開放可能部分で少なくとも部分的に閉じることを含み、前記方法は、その後、
    前記開放可能部分を少なくとも部分的に開くことによって前記アクセス開口を少なくとも部分的に開くこと、及び
    続いて、前記アクセス開口を用いて前記スピゴットにアクセスすると共に該スピゴットを介して前記袋の前記内部から前記流動性材料を配量するように前記スピゴットを操作すること
    をさらに含み、前記スピゴット組立体を操作することは、該スピゴット組立体が前記ホルダに取着されているときに行われる、請求項５９に記載の方法。
61. 前記袋は首部を含み、
    前記スピゴットが前記ホルダによって操作可能に保持されることは、
    前記首部が前記ホルダによって保持されること、及び
    前記スピゴットが前記首部に取着されること
    を含む、請求項５９に記載の方法。
62. 方法であって、
    袋を準備すること、
    前記袋を少なくとも部分的に充填すること、及び
    前記少なくとも部分的に充填された袋をカートン内に少なくとも部分的に囲むこと
    を含み、前記少なくとも部分的に充填された袋を前記カートン内に少なくとも部分的に囲むことは、
    前記袋を構成体に取着することであって、該構成体は、ブランク及びブランクから部分的に組み立てられた構成体から成る群より選択される、取着すること、及び
    続いて、前記袋が前記構成体に取着されているときに該構成体を少なくともさらに組み立てること
    を含む、方法。
63. 前記袋を少なくとも部分的に充填することは、該袋を前記構成体に取着する前に行われる、請求項６２に記載の方法。
64. 前記袋を少なくとも部分的に充填することは、該袋を前記構成体に取着した後で行われる、請求項６２に記載の方法。
65. 前記構成体を少なくともさらに組み立てることは、前記カートンを前記構成体から組み立てることを含む、請求項６２に記載の方法。
66. 前記構成体を少なくともさらに組み立てることは、ライナを前記構成体から組み立てることを含み、
    前記少なくとも部分的に充填された袋を前記カートン内に少なくとも部分的に囲むことは、前記カートンを前記ライナで少なくとも部分的に裏打ちすることをさらに含む、請求項６２に記載の方法。
67. パッケージであって、
    内部を有するカートンと、
    前記カートンの前記内部に位置決めされ、内部を有する可撓性の袋と、
    前記袋の前記内部と連通するように該袋に操作可能に接続される首部と
    を備え、前記首部が前記カートンの前記内部に少なくとも部分的に配置されるように、ホルダが前記首部及び前記カートンと協働的に関連する、パッケージ。

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