JP7061453B2 - 包装容器 - Google Patents

包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7061453B2
JP7061453B2 JP2017234353A JP2017234353A JP7061453B2 JP 7061453 B2 JP7061453 B2 JP 7061453B2 JP 2017234353 A JP2017234353 A JP 2017234353A JP 2017234353 A JP2017234353 A JP 2017234353A JP 7061453 B2 JP7061453 B2 JP 7061453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom flap
back plate
plate connecting
connecting bottom
flap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017234353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019099247A (ja
Inventor
佑樹 林
弘嗣 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2017234353A priority Critical patent/JP7061453B2/ja
Publication of JP2019099247A publication Critical patent/JP2019099247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7061453B2 publication Critical patent/JP7061453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、包装容器に関し、さらに詳しくは、バッグインボックス(バッグインカートンともいう。)の内袋に封入された液体の注ぎ残しを低減させる機能を向上させた包装容器に関する。
バッグインボックスは、液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を封入可能とし、封入した液体を外に注ぎ出すための注出口を有する内袋と、この内袋を収納して外形を保持する外装箱とで構成された箱である。バッグインボックスの注出口から液体を注ぎ出し続けると、やがて注出口から液体が出なくなる。このとき、内袋の構造上、一定量の液体が注ぎ残しとして内袋内に残留した状態となる。残留した液体が多量の場合もあり、当初封入されていた液体の量の2割以上が残留する場合もある。
内袋内に残留する液体の量を減らすため、例えば特許文献1には、バッグインボックスの底面のうち注出口側とは反対側の一部をめくり上げ、その一部を折り曲げて凸状体を形成させることにより、バッグインボックスの後部を高くしてバッグインボックスを注出口側に傾斜させる手法が提案されている。
特開2009-298450号公報
特許文献1で提案されている手法は、バッグインボックスの底面を構成するフラップの1つの角部をめくり上げ、めくり上げた部分を折り曲げて凸状体を形成させるので、凸状体の頂部で形成されるラインは、バッグインボックスの底面に対して斜めに形成される。バッグインボックスの後方部は、形成された凸状体の頂部で支持されるので、凸状体がバッグインボックスの後方部を安定的に支持するためには、凸状体の頂部で形成されるライン全体が安定的に接地していることが好ましい。
しかしながら、凸状体の頂部で形成されるラインは、バッグインボックスの底面に対して斜めに形成されるので、ライン全体を接地させるためには、めくり上げられた部分を折り曲げる際に、ユーザ側で折り曲げる角度を調整しなければならない。この調整がうまくいかなければ、バッグインボックスの後方部をライン全体で支持することができなくなり、点で支持することとなるので、バッグインボックスの後方部を安定的に支持することができなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、注出口を有するバッグインボックスの前方部が低くなるようにバッグインボックス全体に傾斜を持たせながら、バッグインボックスの後方部を安定的に支持する包装容器を提供することにある。
(1)本発明に係る包装容器は、液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された正面板連結底面フラップ、前記背面板の底辺に連結された背面板連結底面フラップ、前記右側面板の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板の底辺に連結された左側面板連結底面フラップからなる複数の底面フラップが各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
前記底蓋には、前記背面板の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体が形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、底蓋には、背面板の底辺に並行でその底辺を含む凸状体が形成されている。こうした包装容器において、袋体の注出口から液体を注ぎ出し続けて、やがて注出口から液体が出にくくなるころに、底蓋に凸状体を形成し、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(2)本発明に係る包装容器において、前記背面板と前記背面板連結底面フラップとの連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの中央部又はその付近は、前記第1折曲線と平行に前記背面板連結底面フラップを2つに折り曲げる基線となる第2折曲線を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、面積が前記背面板連結底面フラップよりも小さい切欠き部と、係止片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記係止片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、
前記係止片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記右側面板連結底面フラップと前記係止片との間に鋭角部が形成され、前記第2折曲線を基線として前記背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で、前記鋭角部に前記背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、前記第2折曲線を頂部とする前記凸状体が形成される。
この発明によれば、第2折曲線を基線として背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で、右側面板連結底面フラップと係止片との間に形成された鋭角部に、背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、第2折曲線を頂部とする凸状体が形成される。凸状体を形成した底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(3)本発明に係る包装容器において、前記正面板連結底面フラップの長さは、前記右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板連結底面フラップの長さと同一又はそれ以下であり、前記背面板連結底面フラップの長さは、前記正面板連結底面フラップの長さと前記右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板連結底面フラップとの長さの差よりも長く、
前記背面板と前記背面板連結底面フラップとの連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの中央部又はその付近は、前記第1折曲線と平行に前記背面板連結底面フラップを2つに折り曲げる基線となる第2折曲線を有し、前記正面板連結底面フラップの先端側には、前記第1折曲線と平行に前記正面板連結底面フラップの先端部を折り曲げて係止片とする基線となる第3折曲線を有し、
前記係止片は前記第3折曲線を基線として前記正面板連結底面フラップの先端部を外側に折り曲げられて形成され、前記正面板連結底面フラップと、その下に配置されている前記底面フラップとの間に鋭角部が形成され、前記鋭角部には、前記第2折曲線を基線として前記背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で前記背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、前記第2折曲線を頂部とする前記凸状体が形成される。
この発明によれば、係止片が第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、正面板連結底面フラップと、その下に配置されている底面フラップとの間に鋭角部が形成される。第2折曲線を基線として背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で、鋭角部に背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、第2折曲線を頂部とする凸状体が形成される。この状態で、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(4)本発明に係る包装容器において、前記背面板連結底面フラップは、前記第2折曲線を基線として折曲げられない状態で、前記係止片を形成する前記底面フラップに接着されている、ように構成できる。
この発明によれば、背面板連結底面フラップは、第2折曲線を基線として折曲げられない状態で係止片を形成する底面フラップに接着されているので、折曲げによって凸状体を形成する前の段階では、底蓋の接地面の形状をフラット又はそれに近い形状にすることができる。そして、包装容器の後方部を高くする必要性が生じた段階で、左側面板連結底面フラップ又は正面板連結底面フラップから背面板連結底面フラップを剥がして凸状体を形成させることができる。その結果、包装容器の輸送時や未だ包装容器を傾ける必要がない段階において、背面板連結底面フラップの存在が邪魔になることを防ぐことができる。
(5)本発明に係る包装容器において、前記背面板連結底面フラップと前記背面板との連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの前記右側面板側と前記左側面板側には、挿入片と前記挿入片の先端部に連結された係止片とを形成する切欠き部をそれぞれ有し、前記挿入片の中央部又はその付近は、第1折曲線に平行な第2折曲線を有し、前記右側面板連結底面フラップの前記背面板側の端部は、幅が前記挿入片の幅よりも広く前記係止片の幅よりも狭い挿入孔を形成する切欠き部を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、折曲片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記折曲片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、
前記折曲片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記挿入孔内に配置されている前記挿入片が視認可能となり、前記第2折曲線を折り曲げながら前記係止片が前記挿入孔の淵に引っ掛かるまで前記挿入片を引出すことで前記凸状体が形成される。
この発明によれば、折曲片が第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、挿入孔内に配置されている挿入片が視認可能となり、第2折曲線を折り曲げながら前記係止片が前記挿入孔の淵に引っ掛かるまで前記挿入片を引出すことで前記凸状体が形成される。そして、挿入片の中央部又はその付近に任意に設けられた引出孔に指を入れて、係止片が挿入孔の淵に引っ掛かるまで挿入片を引き出しながら挿入片を山折りにすることにより、凸状体を形成することができる。その結果、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(6)本発明に係る包装容器において、前記背面板連結底面フラップと前記背面板との連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの先端部は、第1噛合部を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、折曲片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記折曲片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、前記折曲片の先端部は、前記第1噛合部と噛合する第2噛合部を有し、
前記折曲片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記第1折曲線を基線として前記第1噛合部が外側に折り曲げられて、前記第1噛合部と前記第2噛合部とが噛合することで前記凸状体が形成される。
この発明によれば、折曲片が第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、第1折曲線を基線として第1噛合部が外側に折り曲げられて、第1噛合部と第2噛合部とが噛合することで凸状体が形成される。その結果、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(7)本発明に係る包装容器において、前記右側面板と、前記左側面板と、前記背面板とは、前記背面板側の底辺角部に三角柱形状の切欠き片を形成する切取線を有し、前記右側面板連結底面フラップの前記背面板側と、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側とは、折曲線を有し、
前記切取線を切るとともに前記折曲線を基線として前記切欠き片を立ち上げることで前記凸状体を形成される。
この発明によれば、切取線を切るとともに折曲線を基線として切欠き片を立ち上げることで凸状体を形成されるので、底蓋を下にして包装容器を接地させると、包装容器の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
(8)本発明に係る包装容器において、前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である。
本発明によれば、注出口を有するバッグインボックスの後方部が高くなるようにバッグインボックス全体に傾斜を持たせながら、バッグインボックスの後方部を安定的に支持する包装容器を提供することができる。
本発明に係る包装容器の一例(第1実施形態)を示す展開図である。 図1の包装容器を含むバッグインボックスの外観斜視図である。 図1の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。 図3の組立てられた包装容器について、底蓋に凸状体を形成させる前後の状態を比較した図である。(A)は底蓋に凸状体を形成させる前の状態を示す左側面図であり、(B)は底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す左側面図である。 図1の展開図以外の一例(第2実施形態)の展開図の例である。 本発明に係る包装容器の他の一例(第3実施形態)を示す展開図である。 図6の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る包装容器の他の一例(第4実施形態)を示す展開図である。 図8の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る包装容器の他の一例(第5実施形態)を示す展開図である。 図10の展開図に示された包装容器を組立てて、底蓋が上を向くように包装容器の天地を逆転させ、底蓋に凸状体を形成させた後の状態を示す斜視図である。
本発明に係る包装容器について図面を参照しつつ説明する。本発明は下記の実施形態に限定されるものではない。以下での説明は、最初に本発明に係る包装容器の基本構成(基本実施形態)及びその各要素について説明し、その後、第1~第5実施形態の包装容器それぞれの特徴点について説明する。なお、共通する構成部分の説明は簡略化し、特徴的な構成部分を主に説明している。本発明に係る包装容器1は、図1,5,6,8,10に示すように、1枚の板状(シート状)の部材の各部に折曲線やスリット等を設け、各部を折り曲げたり切り取ったりすることで組み立てることもできるが、これに限定されない。包装容器1を構成する複数の部材を連結させて組み立ててもよい。
[包装容器の基本構成]
本発明に係る包装容器1は、例えば封入した液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を注出する注出口を有する袋体を包装して外形を保持するために用いられるものである。その基本的な構成は、図1~図11に示すように、液体を注出する注出口21を有する袋体2を包装するための包装容器であって、注出口21を貫通させて保持する保持孔111を形成可能とする正面板11と、正面板11に対向する位置に配置された背面板12と、正面板11と背面板12とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板13及び左側面板14と、複数の底面フラップ151~154が各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋15とを少なくとも有している。
本発明の特徴は、底蓋15に、背面板12の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体Mが形成されていることにある。背面板12の底辺を含む凸状体Mが形成されているので、底蓋を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
なお、「少なくとも」とは、通常、上面フラップ161~164が重なり合うことで形成される上蓋16を有するためである。底面フラップ151~154とは、正面板11の底辺に連結された正面板連結底面フラップ153、背面板12の底辺に連結された背面板連結底面フラップ151、右側面板13の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ154及び左側面板14の底辺に連結された左側面板連結底面フラップ152である。上面フラップ161~164とは、正面板11の上面に連結された正面板連結上面フラップ163、背面板12の上辺に連結された背面板連結上面フラップ161、右側面板13の上辺に連結された右側面板連結上面フラップ164及び左側面板14の上辺に連結された左側面板連結上面フラップ162である。包装容器1は、これらを組立てることで形成される直方体又は立方体の外装箱である。上面フラップは、必ずしも4枚で構成される必要はない。上蓋16を形成できればよいので、1枚以上の任意の枚数で構成させることができる。底面フラップも、必ずしも4枚で構成される必要はない。凸状体Mを形成可能とする最小枚数で構成させることができる。
以下、基本構成の各要素について詳しく説明する。
(正面板)
正面板11は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、注出口21を貫通させて保持する板状体である。正面板11は、正面板連結底面フラップ153(単に底面フラップ153ともいう。)と、右側面板13と、左側面板14と、上面フラップ163とにそれぞれ連結されている。正面板11と正面板連結底面フラップ153との連結部には、折曲線11aが設けられている。正面板11と右側面板13との連結部には、折曲線11bが設けられている。正面板11と左側面板14との連結部には、折曲線11cが設けられている。正面板11と上面フラップ163との連結部には、折曲線11dが設けられている。正面板11には、袋体2の注出口21を貫通させて保持する保持孔111の形態をなすミシン目111aと、袋体2の注出口21を貫通させ易くさせるとともに貫通させた注出口21を保持する保持片112の形態をなすミシン目112a,112bと、保持片112を折曲げるための折曲線112cとが設けられている。
ユーザは、注出口21を包装容器1の内部から外部に引き出して使用するときには、以下の手順に沿った作業を行う。すなわち、(1)ミシン目111aで区画された円形部分を指等で強く押して切り取る。これにより、正面板11上に保持孔111が形成される。(2)保持片112の形態をなすミシン目112a,112bを切り取りながら、折曲線112cを基線として、保持片112を手前にめくり上げる。これにより、注出口21を外部に引き出すための空間が正面板11上に形成される。(3)包装容器1の中から注出口21を引き出して、注出口21の基部に設けられている円形状の溝(図示せず)と、保持孔111の淵とを嵌着させる。(4)めくり上げられた状態にある保持片112を元の位置に戻すとともに、保持片112の先端部の半円形又は略半円形の淵を、注出口21の基部に設けられている円形状の溝に嵌着させる。これにより、正面板11上に注出口21を固定することができる。
(背面板)
背面板12は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、正面板11に対向する位置に配置された板状体である。背面板12には、背面板連結底面フラップ151(単に底面フラップ151ともいう。)と、左側面板14と、上面フラップ161とがそれぞれ連結されている。背面板12と底面フラップ151の連結部には、折曲線12aが設けられている。背面板12と左側面板14との連結部には、折曲線12bが設けられている。背面板12と上面フラップ161との連結部には、折曲線12cが設けられている。背面板12には、さらに、糊代片121が連結されている。背面板12と糊代片121との連結部には、折曲線12dが設けられている。糊代片121は、折曲線12dを基線として折り曲げられ、右側面板13の内側の面に接着されることにより、帯状の胴部を筒状に一体固着させる。これにより、筒状の胴部が形成される。
(右側面板)
右側面板13は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、左側面板14に対向した位置に配置された板状体であり、左側面板14とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部を形成する。右側面板13には、正面板11と、右側面板連結底面フラップ154(単に底面フラップ154ともいう。)と、上面フラップ164と、がそれぞれ連結されている。右側面板13と正面板11との連結部には、折曲線11bが設けられている。右側面板13と底面フラップ154との連結部には、折曲線13aが設けられている。右側面板13と上面フラップ164との連結部には、折曲線13bが設けられている。
(左側面板)
左側面板14は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、右側面板13に対向した位置に配置された板状体であり、右側面板13とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部を形成する。左側面板14には、正面板11と、背面板12と、左側面板連結底面フラップ152(単に底面フラップ152ともいう。)と、上面フラップ162とがそれぞれ連結されている。左側面板14と正面板11との連結部には、折曲線11cが設けられている。左側面板14と背面板12との連結部には、折曲線12bが設けられている。左側面板14と底面フラップ152との連結部には、折曲線14aが設けられている。左側面板14と上面フラップ162との連結部には、折曲線14bが設けられている。
(底蓋)
底蓋15は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、複数の底面フラップ151~154が重なり合って形成される板状体であり、包装容器1の底面部を構成する。底蓋15は、各底面フラップ151~154との連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として、正面板連結底面フラップ153、右側面板連結底面フラップ154、左側面板連結底面フラップ152、背面板連結底面フラップ151の順で折り曲げられて重なり合うことにより形成される。正面板連結底面フラップ153と右側面板連結底面フラップ154との折り曲げられる順番は上記の順番に限定されず、逆であってもよい。なお、正面板連結底面フラップ153は、正面板11に連結された底面フラップであり、正面板11との連結部には、折曲線11aが設けられている。背面板連結底面フラップ151は、背面板12に連結された底面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12aが設けられている。右側面板連結底面フラップ154は、右側面板13に連結された底面フラップであり、右側面板13との連結部には、折曲線13aが設けられている。左側面板連結底面フラップ152は、左側面板14に連結された底面フラップであり、左側面板14との連結部には、折曲線14aが設けられている。
本発明では、底蓋15に、背面板12の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体Mが形成されている。背面板12の底辺を含む凸状体Mは、複数の底面フラップ151~154のうち少なくとも2つの底面フラップ(そのうちの1つは背面板連結底面フラップ151である。)を折り曲げて形成されている。具体的な実施形態としては、後述する第1~第5の実施形態を挙げることができ、その説明欄で詳しく説明する。
(上蓋)
上蓋16は、図1,図5,図6,図8及び図10に示すように、上面フラップ161~164が、各連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として折り曲げられて重なり合うことにより形成される上蓋である。上蓋16には、取っ手(図示せず)を備える袋体2を包装した場合に、取っ手を包装容器1の外部に露出させるための取手孔160が設けられている。
背面板連結上面フラップ161は、背面板12に連結された上面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12cが設けられている。この背面板連結上面フラップ161には、取手孔160の一部を形成する切欠き部161aが設けられている。正面板連結上面フラップ163は、正面板11に連結された上面フラップであり、正面板11との連結部には折曲線11dが設けられている。この正面板連結上面フラップ163には、取手孔160の一部を形成する切欠き部163aが設けられている。左側面板連結上面フラップ162は、左側面板14に連結された上面フラップであり、左側面板14との連結部には折曲線14bが設けられている。この左側面板連結上面フラップ162には、取手孔160の一部を形成する切欠き部162aが設けられている。また、右側面板連結上面フラップ164は、右側面板13に連結された上面フラップであり、右側面板13との連結部には折曲線13bが設けられている。この右側面板連結上面フラップ164には、取手孔160の一部を形成する切欠き部を形成させるためのスリット164aと折曲線164bとが設けられている。
(組立手順)
上述したように、糊代片121により胴部が形成された後、以下の手順で底蓋15及び上蓋16が形成される。ただし、包装容器1を組立てる手順は特に限定されるものではなく、下記の手順は好適な一例である。すなわち、(1)折曲線11aを基線として、正面板連結底面フラップ153を内側に折り曲げる。(2)折曲線13aを基線として、右側面板連結底面フラップ154を内側に折り曲げる。(3)折曲線14aを基線として、左側面板連結底面フラップ152を内側に折り曲げて部分的に右側面板連結底面フラップ154に接着する。(4)折曲線12aを基線として、背面板連結底面フラップ151を内側に折り曲げて部分的に左側面板連結底面フラップ152に接着する。これにより底蓋15が形成され、この段階で包装容器1の中に袋体2が収納される。(5)折曲線11dを基線として、正面板連結上面フラップ163を内側に折り曲げる。(6)折曲線12cを基線として、背面板連結上面フラップ161を内側に折り曲げる。(7)折曲線13bを基線として、右側面板連結上面フラップ164を内側に折り曲げる。(8)折曲線14bを基線として、左側面板連結上面フラップ162を内側に折り曲げて、部分的に右側面板連結上面フラップ164に接着する。これにより、上蓋16が形成される。なお、(5)と(6)の順番は逆でもよく、(7)と(8)の順番も逆でもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、後述の第1~第5実施形態の説明箇所で詳しく説明する手順で凸状体Mを形成させることができる。
(包装容器の材質)
包装容器1の材質としては、紙製品(段ボール等の紙製品)を用いることが好ましいが、紙製品(段ボール)に限定されない。例えば、加工し易い樹脂等を使用してもよい。樹脂を使用した場合、樹脂の特性を生かした包装容器1を製造することができる。その結果、性質や外観の異なる複数種類の包装容器1を製造することができる。
(包装容器の大きさ)
包装容器1の大きさは特に限定されないが、一般家庭で使用される飲料水等を袋体2に封入する場合には、包装容器1の縦横奥行の長さは、それぞれ数十センチ程度となるのが好ましい。
[第1~第5実施形態]
包装容器1の基本的な構成は上述したとおりであるので、以下の第1~第5実施形態では、上記基本構成と同様の構成についてはその説明を省略し、それぞれの特徴的な構成要素について説明する。
本発明に係る包装容器1の特徴的な構成は、底蓋15に、背面板12の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体Mが形成されていることにある。こうした特徴的な構成により、底蓋を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体の高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。このため、包装容器内の袋体に残留している液体は、重力によって注出口を有する正面板側に自然に集まり注出口21から注出され易くなる。その結果、袋体に残留する液体の量を減らすことができる。
以下では、底蓋15に形成する凸状体Mの形態毎に下記の第1~第5実施形態で説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、図1~図3に示すように、背面板12と背面板連結底面フラップ151との連結部は、背面板連結底面フラップ151を折り曲げる基線となる第1折曲線12aを有している。背面板連結底面フラップ151の中央部又はその付近は、第1折曲線12aと平行に背面板連結底面フラップ151を山折り状に2つに折り曲げ可能な基線となる第2折曲線151aを有している。左側面板連結底面フラップ152の背面板側は、面積が背面板連結底面フラップ151よりも小さい切欠き部Hと、係止片Iの一部を形成するスリットSと、第1折曲線12aと平行に係止片Iを折り曲げる基線となる第3折曲線とを有している。
この第1実施形態の特徴は、係止片Iが、第3折曲線152aを基線として外側に折り曲げられて、左側面板連結底面フラップ152と右側面板連結底面フラップ154との間に鋭角部が形成される。そして、第2折曲線151aを基線として背面板連結底面フラップ151が2つに折り曲げられた状態で、その鋭角部に背面板連結底面フラップ151の先端部Eが突き当たって、第2折曲線151aを頂部とする凸状体Mが形成されることにある。
凸状体Mの頂部(折曲線151a)は、折曲線12aに対し平行となり、折曲線14aに対し垂直となる。このため、折り曲げる部分の位置や方向をユーザ側で調整することなく、凸状体Mの頂部(折曲線151a)全体を接地させることができる。その結果、包装容器1の後部を安定的に保持することができる。なお、凸状体Mの形状は、図3に示すような三角柱形状に限定されない。例えば三角柱よりも頂部の数が多い四角柱等の多角柱形状であってもよいし、半円形状であってもよい。
左側面板連結底面フラップ152は、左側面板14に連結された底面フラップであり、左側面板14との連結部には折曲線14aが設けられている。左側面板連結底面フラップ152の背面板12側に、折曲線152aと、切込み部Sと、切欠き部Hとが設けられている。折曲線152aを基線として、切込み部Sを設けた領域を谷折りにすることにより係止片Iが形成される。図3に示すように、右側面板連結底面フラップ154とプ係止片Iとの鋭角部には、背面板連結底面フラップ151の先端部Eが突き当たる。なお、係止片Iと右側面板連結底面フラップ154とで構成される鋭角部の角度は特に限定されないが、例えば図3に示すように45°程度であってもよいが、約15°から60°程度であればよい。また、凸状体Mの頂部(折曲線151a)の角度も特に限定されないが、例えば90°又はその付近の角度(例えば60~120°)等であってもよい。
左側面板連結底面フラップ152と右側面板連結底面フラップ154とは、折曲線152a又はその近傍で接着されていることが好ましく、そのため、その鋭角部には、背面板連結底面フラップ151の先端部Eが深く入り込んで凸状体Mが変形したり潰れたりするおそれがない。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、左側面板連結底面フラップ152に接着された背面板連結底面フラップ151を剥がす。(2)折曲線152aを基線として谷折り状の係止片Iを形成する。(3)折曲線151aを基線として背面板連結底面フラップ151の中央部又はその付近を山折りにする。(4)係止片Iと右側面板連結底面フラップ154との鋭角部に背面板連結底面フラップ151の先端部Eを突き当てる。これにより、凸状体Mが形成される。なお、凸状体Mを組立てる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
[第2実施形態]
第2実施形態の包装容器1は、基本的な技術は第1実施形態の包装容器と同様の原理であるが、図5に示すように、底面フラップの形状を変えている。すなわち、正面板連結底面フラップ153の長さは、右側面板連結底面フラップ154及び左側面板連結底面フラップ152の長さと同一又はそれ以下となっている。背面板連結底面フラップ151の長さは、正面板連結底面フラップ153の長さと、右側面板連結底面フラップ154及び左側面板連結底面フラップ152との長さの差よりも長くなっている。
こうした長さの底面フラップで構成された底蓋15は、右側面板連結底面フラップ154と左側面板連結底面フラップ152とが折り曲げられて重なり合った後に、正面板連結底面フラップ153、背面板連結底面フラップ151の順で折り曲げられて重なり合うことで形成される。このとき、背面板12と背面板連結底面フラップ151との連結部は、背面板連結底面フラップ151を折り曲げる基線となる第1折曲線12aを有している。背面板連結底面フラップ151の中央部又はその付近は、第1折曲線12aと平行に背面板連結底面フラップ151を山折り状に2つに折り曲げ可能な基線となる第2折曲線151aを有している。正面板連結底面フラップ153の先端側には、第2折曲線151aと平行に正面板連結底面フラップ153の先端部を折り曲げて係止片Iとする基線となる第3折曲線153aを有している。
この第2実施形態の特徴は、係止片Iが、第3折曲線を基線として正面板連結底面フラップ153の先端部を外側に折り曲げられて形成され、そして、正面板連結底面フラップ153と、その下に配置されている底面フラップ(右側面板連結底面フラップ154又は左側面板連結底面フラップ152のいずれか)との間に鋭角部が形成される。その鋭角部には、第2折曲線151aを基線として背面板連結底面フラップ151が2つに折り曲げられた状態で、背面板連結底面フラップ151の先端部Eが突き当る。こうして、第2折曲線151aを頂部とする凸状体Mが形成される。
この第2実施形態では、底面フラップの形状が異なるだけで、基本的な技術は第1実施形態の包装容器と同様の原理である。したがって、他の構成(凸状体Mの形状、底面フラップ間の接着、鋭角部等の角度等)は、第1実施形態の場合と同様であるのでここでの説明は省略する。
なお、第2実施形態の包装容器の展開図と、第1実施形態の包装容器の展開図とを比較すると、図5に示す第2実施形態での展開図は、正面板連結底面フラップ153の長さが長くなっており、正面板連結底面フラップ153には、第3折曲線153aと係止片Iとが設けられている。このため、図5に示す展開図における左側面板連結底面フラップ152には、図1に示す展開図における左側面板連結底面フラップ152に設けられている第3折曲線152a及び係止片Iは設けられていない。また、図1に示す展開図は、展開図全体が1つの長方形にすっきりと収まるのに対し、図5に示す展開図は、底面フラップ153が突出した形状になっているという点で異なっている。
(接着位置)
第1実施形態と第2実施形態での底面フラップの接着位置について、例えば、背面板連結底面フラップ151は、第2折曲線151aを基線として折り曲げられていない状態では、左側面板連結底面フラップ152(第1実施形態)又は正面板連結底面フラップ153(第2実施形態)に接着されている。こうした接着により、底蓋15の接地面の形状をフラットに近い形状にすることができる。そして、包装容器1の後方部を高くする必要性が生じた場合に、左側面板連結底面フラップ152又は正面板連結底面フラップ153から背面板連結底面フラップ151を剥がして凸状体Mを形成させることができる。その結果、包装容器1の輸送時や、未だ包装容器1を傾ける必要がない段階において、背面板連結底面フラップ151の存在が邪魔になることを防ぐことができる。なお、側面板連結底面フラップ152又は正面板連結底面フラップ153に背面板連結底面フラップ151を接着する手法は特に限定されないが、のりや接着剤等、ユーザ側で容易に剥がすことができる接着手段によって接着されていることが好ましい。
[第3実施形態]
第3実施形態の包装容器1は、底蓋15には背面板12の底辺に並行でその底辺を含む凸状体Mが形成されている点で同じであるが、図6及び図7に示すように、凸状体Mの形態に特徴がある。すなわち、背面板連結底面フラップ252と背面板12との連結部は、背面板連結底面フラップ252を折り曲げる基線となる第1折曲線12aを有している。背面板連結底面フラップ252の右側面板側と左側面板側には、挿入片273とその挿入片273の先端部に連結された係止片272とを形成する切欠き部252c、252dをそれぞれ有している。挿入片273の中央部又はその付近は、第1折曲線12aに平行な第2折曲線252aを有している。右側面板連結底面フラップ251の背面板側の端部は、幅が挿入片273の幅よりも広く、係止片272の幅よりも狭い挿入孔262を形成する切欠き部261を有している。左側面板連結底面フラップ253の背面板側は、折り曲げられて斜めに立設する折曲片281の一部を形成するスリット253bと、第1折曲線12aと平行に折曲片281を折り曲げる基線となる第3折曲線253aとを有している。
第3実施形態の特徴は、こうした底面フラップ構造により、折曲片281が第3折曲線253aを基線として外側に斜めに立設するように折り曲げられて、挿入孔内に配置されている挿入片273が視認可能となる。そして、第2折曲線252aを折り曲げながら係止片272が挿入孔262の淵に引っ掛かるまで挿入片273を引出す。このとき、背面板連結底面フラップ252の中央部又はその付近には、引出孔252bが設けられていることが好ましく、この引出孔252bに指を入れて、係止片272が挿入孔262の淵に引っ掛かるまで挿入片273を引き出しながら山折りにすることにより、凸状体Mを形成することができる。こうして形成された凸状体Mは、底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。
左側面板連結底面フラップ253は、左側面板14に連結されており、左側面板14との連結部には、折曲線14aが設けられている。左側面板連結底面フラップ253のうち背面板側の端部には、折曲片281を形成する第3折曲線253aとスリット253bとを有している。これにより、挿入孔262に挿入片273を挿入するための空間を確保することができる。
なお、左側面板連結底面フラップ253の折曲片281は、第3折曲線253aを基線として折り曲げられていない状態で、背面板連結底面フラップ252の一部に接着剤で接着されていてもよい。この場合、底蓋15の接地面の形状をフラットに近い形状にすることができる。そして、包装容器1の後方部を高くする必要性が生じた場合に、背面板連結底面フラップ252から左側面板連結底面フラップ253を剥がし、その後に上記のようにして、凸状体Mを形成させることができる。なお、背面板連結底面フラップ252に左側面板連結底面フラップ253を接着する手法は特に限定されないが、のりや接着剤等、ユーザ側で容易に剥がすことができる接着手段によって接着されていることが好ましい。
この第3実施形態においても、凸状体Mの頂部(折曲線252a)は、折曲線12aに対し平行となり、折曲線14aに対し垂直となる。このため、折り曲げる部分の位置や方向をユーザ側で調整することなく、凸状体Mの頂部(折曲線252a)全体を接地させることができる。その結果、包装容器1の後部を安定的に保持することができる。なお、凸状体Mの形状は、図3に示すような三角柱形状に限定されない。例えば三角柱よりも頂部の数が多い四角柱等の多角柱形状であってもよいし、半円形状であってもよい。
左側面板連結底面フラップ253は、左側面板14に連結された底面フラップであり、左側面板14との連結部には折曲線14aが設けられている。左側面板連結底面フラップ253の背面板側に、第3折曲線253aと、スリット253bとが設けられている。第3折曲線253aを基線として、スリット253bを設けた領域を含む折曲片281を斜めに折り起こす。図7に示すように、この折曲片281と凸状体Mの一面とが合わさることにより、凸状体Mの形状が保持される。折曲片281の折曲げ角度は特に限定されないが、例えば図7に示すように45°程度であってもよいが、約15°から60°程度であればよい。また、凸状体Mの頂部(折曲線151a)の角度も特に限定されないが、例えば90°又はその付近の角度(例えば60~120°)等であってもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、背面板連結底面フラップ252に折曲片281が接着されている場合には、折曲片281を剥がす。(2)引出孔252bに指を引っ掛けて、挿入片273を引出す。(3)係止片272が挿入孔262の淵に引っ掛かるまで挿入片273を引き出しながら、折曲線252aを基線として挿入片273を山折りにする。これにより、図7に示すような凸状体Mが形成される。なお、凸状体Mを組立てる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
[第4実施形態]
第4実施形態の包装容器1は、底蓋15には背面板12の底辺に並行でその底辺を含む凸状体Mが形成されている点で同じであるが、図8及び図9に示すように、凸状体Mの形態に特徴がある。すなわち、背面板連結底面フラップ352と背面板12との連結部は、背面板連結底面フラップ352を折り曲げる基線となる第1折曲線12aを有している。背面板連結底面フラップ352の先端部は、第1噛合部352aを有している。左側面板連結底面フラップ353の背面板側は、折曲片381の一部を形成するスリット353bと、第1折曲線12aと平行に折曲片381を折り曲げる基線となる第3折曲線353aとを有し、且つ折曲片381の先端部は、第1噛合部352aと噛合する第2噛合部353cを有している。
第4実施形態の特徴は、こうした底面フラップ構造により、折曲片381が第3折曲線353aを基線として外側に斜めに立設するように折り曲げられる。そして、第1折曲線12aを基線として第1噛合部352aが外側に折り曲げられて、第1噛合部352aと第2噛合部353cとが噛合することで、凸状体Mが形成される。こうして形成された凸状体Mは、底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。
なお、背面板連結底面フラップ352のサイズは、挿入孔362のサイズと同じ又は略同じサイズである。このため、挿入孔362に対し水平に底面フラップ352を挿入することができる。また、底面フラップ353は、第3折曲線353aを基線として折り曲げられていない状態で底面フラップ352の一部に接着剤で接着されていてもよい。この場合、底蓋15の接地面の形状をフラットに近い形状にすることができる。そして、包装容器1の後方部を高くする必要性が生じた場合に、背面板連結底面フラップ352から左側面板連結底面フラップ353を剥がして凸状体Mを形成させることができる。なお、背面板連結底面フラップ352に左側面板連結底面フラップ353を接着する手法は特に限定されないが、のりや接着剤等、ユーザ側で容易に剥がすことができる接着手段によって接着されていることが好ましい。図8に示す展開図には、右側面板連結底面フラップに挿入孔362が形成されている。挿入孔362が形成されているので、底面フラップ351~354を折り重ねて包装容器1を組み立てる際に、挿入孔362内に第1噛合部352aが収まる。これにより、組み立てた後の底蓋15をフラットにすることができる。ただし、これは必須ではなく、挿入孔362を形成させることなく、右側面板連結底面フラップ351の外側に背面板連結底面フラップ352を折り重ねてもよい。
この第4実施形態においても、凸状体Mの頂部(第1噛合部352aと第2噛合部353cとの噛み合わせ部分)は、折曲線12aに対し平行となり、折曲線14aに対し垂直となる。このため、噛み合わせ部分の位置や方向をユーザ側で調整することなく、凸状体Mの頂部全体を接地させることができる。その結果、包装容器1の後部を安定的に保持することができる。なお、凸状体Mを形成する噛み合わせ形態は、図8及び図9に示すような三角柱形状に限定されない。なお、噛み合わせ部分の頂部の角度は特に限定されないが、例えば図9に示すように90°又はその付近の角度(例えば60~120°)等であってもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にして、背面板連結底面フラップ352に折曲片381が接着されている場合には、折曲片381を剥がす。(2)第3折曲線353aを基線として折曲片381を斜めに立ち上げる。(3)折曲線12aを基線として背面板連結底面フラップ352を斜めに立ち上げる。(4)背面板連結底面フラップ352先端の第1噛合部352aと折曲片381先端の第2噛合部353cとを噛合させる。これにより、図9に示すような凸状体Mが形成される。なお、(2)と(3)の順番は逆であってもよい。凸状体Mを組立てる手順は、特に限定されるものではなく、上記手順は好適な一例である。
[第5実施形態]
第5実施形態の包装容器1は、底蓋15には背面板12の底辺に並行でその底辺を含む凸状体Mが形成されている点で同じであるが、図10及び図11に示すように、凸状体Mの形態に特徴がある。すなわち、右側面板13と、左側面板14と、背面板12とは、背面板側の底辺角部に三角柱形状の切欠き片461を形成する切取線12e,13c,14cを有している。右側面板連結底面フラップ451の背面板側と、左側面板連結底面フラップ453の背面板側とは、折曲線451a,453aを有している。
第5実施形態の特徴は、こうした底面フラップ構造により、切取線12e,13c,14cを切るとともに折曲線451a,453aを基線として、切欠き片461を立ち上げることで、凸状体Mが形成される。こうして形成された凸状体Mは、底蓋15を下にして包装容器1を接地させると、包装容器1の後方部が凸状体Mの高さだけ持ち上げられ、その状態が保持される。
なお、背面板12に設けられている切取線12eは、底蓋15側且つ背面板12側の角部にミシン目として設けられている。また、背面板12に設けられている糊代片121の底蓋15側には、切り取り線となるミシン目121aが設けられている。また、右側面板13に設けられている切取線13cは、底蓋15側且つ背面板12側の底辺角部にミシン目として設けられている。また、左側面板14に設けられている切取線14cは、底蓋15側且つ背面板12側の角部にミシン目として設けられている。
底蓋15について、図10に示すように、右側面板連結底面フラップ451の背面板12側の端部及び左側面板連結底面フラップ453の端部には、切欠き片461を回動可能とする折曲線451a,453aがそれぞれ設けられている。
切欠き片461は、切取線(ミシン目)13c,12e,121a,14cを切ることにより、包装容器1から割り取られる。割り取った切欠き片461は、折曲線451a,453aを基線として、右側面板連結底面フラップ451及び左側面板連結底面フラップ453に接するまで回動させる。こうすることにより、図11に示すような凸状体Mを形成することができる。なお、凸状体Mの形状は、図11に示すような三角柱形状に限定されない。ミシン目の数、位置、向き、長さを変更することにより、三角柱よりも頂部の数が多い四角柱等の多角柱を形成させてもよい。なお、切取線13c,12e,121a,14cは、ミシン目に限定されず、ハーフカット等で形成させてもよい。
(凸状体の形成手順)
使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなるので、ユーザは、以下の手順で凸状体Mを形成させる。なお、凸状体Mを組立てる手順は、特に限定されるものではなく、下記の手順は好適な一例である。すなわち、使用に伴い、袋体2に封入された液体の容量が減ってくると、注出口21から十分な量の液体が出てこなくなる。特に、袋体2に封入された液体の液面と、注出口21とが同じ高さになると、注出口21から液体が出なくなる。このような場合、ユーザは、(1)包装容器1の天地を逆にする。(2)切取線(ミシン目)13c,12e,121a,14cを切る。(3)包装容器1から切欠き片461を割り取る。(4)割り取った切欠き片461は、折曲線451a,453aを基線として、右側面板連結底面フラップ451及び左側面板連結底面フラップ453に接するまで回動させる。これにより、図11に示すような凸状体Mが形成される。
本発明は上記した実施の形態に記載の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や使用例も含むものである。また、本発明に係る要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
1 包装容器
2 袋体
11 正面板
11a~11d 折曲線
12 背面板
12a 折曲線(第1折曲線)
12b 折曲線
12c 折曲線
12d 折曲線
12e ミシン目(切取線)
13 右側面板
13a,13b 折曲線
13c ミシン目(切取線)
14 左側面板
14a,14b 折曲線
14c ミシン目(切取線)
15 底蓋
16 上蓋
21 注出口
111 保持孔
111a ミシン目
112 保持片
112a,112b ミシン目
112c 折曲線
121 糊代片
121a ミシン目(切取線)
151 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
152 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
153 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
154 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
151a 折曲線(第2折曲線)
152a 折曲線(第3折曲線)
153a 折曲線(第3折曲線)
161 背面板連結上面フラップ
162 左側面板連結上面フラップ
163 正面板連結上面フラップ
164 右側面板連結上面フラップ
161a 切欠き部
162a 切欠き部
163a 切欠き部
164a スリット
164b 折曲線
251 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
252 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
253 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
254 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
252a 折曲線(第2折曲線)
252b 引出孔
252c 切欠き部
252d 切欠き部
253a 折曲線(第3折曲線)
253b スリット
261 切欠き部
262 挿入孔
272 係止片
273 挿入片
281 折曲片
351 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
352 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
353 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
354 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
352a 第1噛合部
353a 折曲線(第3折曲線)
353b スリット
353c 第2噛合部
361 切欠き部
362 挿入孔
381 折曲片
451 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
452 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
453 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
454 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
451a 折曲線
453a 折曲線
461 切欠き片
E 先端部
H 切欠き部
I 係止片(折曲片)
M 凸状体
S スリット

Claims (6)

  1. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
    前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された正面板連結底面フラップ、前記背面板の底辺に連結された背面板連結底面フラップ、前記右側面板の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板の底辺に連結された左側面板連結底面フラップからなる複数の底面フラップが各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
    前記底蓋には、前記背面板の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体が形成されており、
    前記背面板と前記背面板連結底面フラップとの連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの中央部又はその付近は、前記第1折曲線と平行に前記背面板連結底面フラップを2つに折り曲げる基線となる第2折曲線を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、面積が前記背面板連結底面フラップよりも小さい切欠き部と、係止片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記係止片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、
    前記係止片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記右側面板連結底面フラップと前記係止片との間に鋭角部が形成され、前記第2折曲線を基線として前記背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で、前記鋭角部に前記背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、前記第2折曲線を頂部とする前記凸状体が形成される、ことを特徴とする包装容器。
  2. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
    前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された正面板連結底面フラップ、前記背面板の底辺に連結された背面板連結底面フラップ、前記右側面板の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板の底辺に連結された左側面板連結底面フラップからなる複数の底面フラップが各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
    前記底蓋には、前記背面板の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体が形成されており、
    前記正面板連結底面フラップの長さは、前記右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板連結底面フラップの長さと同一又はそれ以下であり、前記背面板連結底面フラップの長さは、前記正面板連結底面フラップの長さと前記右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板連結底面フラップとの長さの差よりも長く、
    前記背面板と前記背面板連結底面フラップとの連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの中央部又はその付近は、前記第1折曲線と平行に前記背面板連結底面フラップを2つに折り曲げる基線となる第2折曲線を有し、前記正面板連結底面フラップの先端側には、前記第1折曲線と平行に前記正面板連結底面フラップの先端部を折り曲げて係止片とする基線となる第3折曲線を有し、
    前記係止片は前記第3折曲線を基線として前記正面板連結底面フラップの先端部を外側に折り曲げられて形成され、前記正面板連結底面フラップと、その下に配置されている前記底面フラップとの間に鋭角部が形成され、前記鋭角部には、前記第2折曲線を基線として前記背面板連結底面フラップが2つに折り曲げられた状態で前記背面板連結底面フラップの先端部が突き当たって、前記第2折曲線を頂部とする前記凸状体が形成される、ことを特徴とする包装容器。
  3. 前記背面板連結底面フラップは、前記第2折曲線を基線として折曲げられない状態で、前記係止片を形成する前記底面フラップに接着されている、請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
    前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された正面板連結底面フラップ、前記背面板の底辺に連結された背面板連結底面フラップ、前記右側面板の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板の底辺に連結された左側面板連結底面フラップからなる複数の底面フラップが各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
    前記底蓋には、前記背面板の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体が形成されており、
    前記背面板連結底面フラップと前記背面板との連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの前記右側面板側と前記左側面板側には、挿入片と前記挿入片の先端部に連結された係止片とを形成する切欠き部をそれぞれ有し、前記挿入片の中央部又はその付近は、第1折曲線に平行な第2折曲線を有し、前記右側面板連結底面フラップの前記背面板側の端部は、幅が前記挿入片の幅よりも広く前記係止片の幅よりも狭い挿入孔を形成する切欠き部を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、折曲片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記折曲片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、
    前記折曲片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記挿入孔内に配置されている前記挿入片が視認可能となり、前記第2折曲線を折り曲げながら前記係止片が前記挿入孔の淵に引っ掛かるまで前記挿入片を引出すことで前記凸状体が形成される、ことを特徴とする包装容器。
  5. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
    前記注出口を貫通させて保持する保持孔を形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された正面板連結底面フラップ、前記背面板の底辺に連結された背面板連結底面フラップ、前記右側面板の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ及び前記左側面板の底辺に連結された左側面板連結底面フラップからなる複数の底面フラップが各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋と、を少なくとも有し、
    前記底蓋には、前記背面板の底辺に並行で、その底辺を含む凸状体が形成されており、
    前記背面板連結底面フラップと前記背面板との連結部は、前記背面板連結底面フラップを折り曲げる基線となる第1折曲線を有し、前記背面板連結底面フラップの先端部は、第1噛合部を有し、前記左側面板連結底面フラップの前記背面板側は、折曲片の一部を形成するスリットと、前記第1折曲線と平行に前記折曲片を折り曲げる基線となる第3折曲線とを有し、前記折曲片の先端部は、前記第1噛合部と噛合する第2噛合部を有し、
    前記折曲片が前記第3折曲線を基線として外側に折り曲げられて、前記第1折曲線を基線として前記第1噛合部が外側に折り曲げられて、前記第1噛合部と前記第2噛合部とが噛合することで前記凸状体が形成される、ことを特徴とする包装容器。
  6. 前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である、請求項1~5のいずれか1項に記載の包装容器。
JP2017234353A 2017-12-06 2017-12-06 包装容器 Active JP7061453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017234353A JP7061453B2 (ja) 2017-12-06 2017-12-06 包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017234353A JP7061453B2 (ja) 2017-12-06 2017-12-06 包装容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019099247A JP2019099247A (ja) 2019-06-24
JP7061453B2 true JP7061453B2 (ja) 2022-04-28

Family

ID=66975609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017234353A Active JP7061453B2 (ja) 2017-12-06 2017-12-06 包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7061453B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7470573B2 (ja) 2020-06-03 2024-04-18 株式会社トーモク 包装箱

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040084457A1 (en) 2002-11-06 2004-05-06 Bartlett Glenn J. Disposable container for liquids with molded liner
US20060219766A1 (en) 2005-03-30 2006-10-05 Mertz Stephen C Can dispenser
JP2008531425A (ja) 2005-03-04 2008-08-14 グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド バッグインボックス
JP2009298450A (ja) 2008-06-16 2009-12-24 Kirin Brewery Co Ltd バッグインボックス用内袋を収納するための外装箱、およびバッグインボックス
JP2016037288A (ja) 2014-08-05 2016-03-22 王子ホールディングス株式会社 バッグインボックス用の包装箱
JP2016147709A (ja) 2015-02-14 2016-08-18 瑟芬 洪 バッグインボックス
JP2017001728A (ja) 2015-06-15 2017-01-05 凸版印刷株式会社 バッグインボックス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2979330B1 (fr) * 2011-08-23 2014-04-25 Yves Burleraux Boite caisse-outre munie d'une cale

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040084457A1 (en) 2002-11-06 2004-05-06 Bartlett Glenn J. Disposable container for liquids with molded liner
JP2008531425A (ja) 2005-03-04 2008-08-14 グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド バッグインボックス
US20060219766A1 (en) 2005-03-30 2006-10-05 Mertz Stephen C Can dispenser
JP2009298450A (ja) 2008-06-16 2009-12-24 Kirin Brewery Co Ltd バッグインボックス用内袋を収納するための外装箱、およびバッグインボックス
JP2016037288A (ja) 2014-08-05 2016-03-22 王子ホールディングス株式会社 バッグインボックス用の包装箱
JP2016147709A (ja) 2015-02-14 2016-08-18 瑟芬 洪 バッグインボックス
JP2017001728A (ja) 2015-06-15 2017-01-05 凸版印刷株式会社 バッグインボックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019099247A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7726551B2 (en) Container with folding lid
JP3197408U (ja) 包装展示兼用箱
US10968007B2 (en) Bag in box container and box therefor
US20120085769A1 (en) Taco holder
JP7061453B2 (ja) 包装容器
US20130105563A1 (en) Foldable container
JP2011230806A (ja) 包装箱
EP3793412B1 (en) An expandable container
JP7038533B2 (ja) 包装容器
JP4124352B2 (ja) ドリッパー
US7584855B2 (en) Container and method for tie-less storage and transport of secured contents
US9079697B2 (en) Bag in box carton
JP7326654B2 (ja) 包装容器
RU2676808C2 (ru) Повторно закрываемый контейнер
JP6963482B2 (ja) 包装容器
CN115916655A (zh) 盖子
EP1132303A2 (en) Packaging
JP6802026B2 (ja) バッグインボックス
JP5282942B2 (ja) カップ容器
US11767146B2 (en) Container and container blanks with integral retractable pouring spout
JP4807525B2 (ja) 折り畳み可能な包装用容器
JP5979531B2 (ja) 包装用箱
JP4697876B2 (ja) 紙カートン
WO2014192110A1 (ja) 包装体の収納容器
JP2020117292A (ja) 包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7061453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150