JP2008530048A - ピリジルメチルベンズアミド誘導体及びチアゾールカルボキサミド誘導体を含んでいる殺菌剤組成物 - Google Patents

ピリジルメチルベンズアミド誘導体及びチアゾールカルボキサミド誘導体を含んでいる殺菌剤組成物 Download PDF

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Abstract

少なくとも、一般式(I)で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体及びN−(シアノ−2−チエニルメチル)−4−エチル−2−(エチルアミノ)−5−チアゾールカルボキサミドを、0.01〜10の(a)/(b)の重量比で含んでいる組成物。付加的な殺菌活性化合物をさらに含んでいる組成物。この組成物を使用することによる、作物の植物病原性菌類と予防的又は治療的に闘う方法。

Description

本発明は、ピリジルメチルベンズアミド誘導体とチアゾールカルボキサミド誘導体を含んでいる新規殺菌剤組成物に関する。本発明は、さらに、植物病原性菌類が発生しているか又は発生しそうな場所に該組成物を施用することによる植物病原性菌類と闘う方法にも関する。
欧州特許出願EP−A−1056723には、一般的に、ピリジルメチルベンズアミド誘導体と既知殺菌活性生成物を組み合わせて殺菌活性を増強し得る可能性が開示されている。
国際特許出願WO02/069713には、ピリジルメチルベンズアミド誘導体と亜リン酸又はその誘導体のうちの1種類を含んでいる殺菌剤混合物が開示されている。
国際特許出願WO2004/079788には、ピリジルメチルベンズアミド誘導体と別の殺菌活性成分を含んでいる多くの種類の殺菌剤混合物が開示されている。ピリジルメチルベンズアミド誘導体の可能性のある混合相手として、チアゾールカルボキサミド誘導体は言及されていない。
上記混合物の中には相乗効果を示すものもある。それにもかかわらず、環境中に散布される化学製品の量をできる限り少なくし且つ処理のコストを低減しながら、農業従事者により使用されている活性成分又は既知活性成分の混合物に対する抵抗性系統の発達を回避するか又は抑制するために、相乗効果を示す新規農薬混合物を用いることに関して、農業分野においては常に高い関心が持たれている。
本発明者らは、上記特性を有する数種類の新規殺菌剤組成物を見いだした。
従って、本発明は、
(a) 一般式(I)
Figure 2008530048
[式中、
・ Rは、水素原子、場合により置換されていてもよいアルキル基又は場合により置換されていてもよいアシル基であり得る;
・ Rは、水素原子又は場合により置換されていてもよいアルキル基であり得る;
・ R及びRは、互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、−SF、トリアルキルシリル基、場合により置換されていてもよいアミノ基、アシル基、又は、基E、OE若しくはSE(ここで、Eは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基又はヘテロシクリル基(ここで、これらは、それぞれ、場合により置換されていてもよい)であり得る)であるように選択され得る;
・ pは、0、1、2、3又は4を表す;
・ qは、0、1、2、3又は4を表す]
で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体、並びに、その農業上許容される光学異性体及び/又は幾何異性体、互変異性体、及び、酸又は塩基との付加塩;
及び
(b) N−(シアノ−2−チエニルメチル)−4−エチル−2−(エチルアミノ)−5−チアゾールカルボキサミド;
を、0.01〜10の(a)/(b)の重量比で含んでいる組成物に関する。
N−(シアノ−2−チエニルメチル)−4−エチル−2−(エチルアミノ)−5−チアゾールカルボキサミドは、エタボキサム(ethaboxam)としても知られているチアゾールカルボキサミド誘導体殺菌剤である。
本発明に関連して:
・ 用語「ハロゲン」は、臭素、塩素、ヨウ素又はフッ素を意味する;
・ 用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を意味する;
・ 用語「アルケニル」は、2〜6個の炭素原子及び二重結合の形態の不飽和を含んでいる直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を意味する;
・ 用語「アルキニル」は、2〜6個の炭素原子及び三重結合の形態の不飽和を含んでいる直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を意味する;
・ 用語「アルコキシ」は、1〜6個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖のアルキルオキシ基を意味する;
・ 用語「アシル」は、ホルミル基を意味するか、又は、2〜6個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖のアルコキシカルボニル基を意味する;
・ 用語「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を含んでいる飽和環状炭化水素基を意味する;
・ 用語「アリール」は、フェニル基又はナフチル基を意味する;
・ 用語「ヘテロシクリル」は、3〜8個の原子(ここで、該原子は、炭素原子、窒素原子、硫黄原子又は酸素原子であり得る)を含んでいる飽和、部分的飽和、不飽和又は芳香族の環状基を意味し、そのようなヘテロシクリルの例は、ピリジル、ピリジニル、キノリル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリニルであり得る;
・ 用語「場合により置換されていてもよい(optionally substituted)」は、そのように称されている基が1つ以上の基(ここで、該基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミン、シアノ又はアシルであり得る)で置換されていてもよいことを意味する。
本発明の組成物は、相乗効果を示す。この相乗効果により、環境中に散布される化学物質の量を低減することが可能となり、また、菌類の処理にかかるコストを低減することが可能となる。
本発明に関連して、用語「相乗効果」は、以下の論文でコルビー(Colby)により定義されている:表題「Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations」(Weeds,(1967),15,第20〜22頁)。
この文献には、下記式が記載されている:
Figure 2008530048
式中、Eは、定められた薬量(例えば、それぞれ、x及びyに等しい)の2種類の殺菌剤の組合せについての病害の期待される阻害割合(%)を表し、xは、定められた薬量(xに等しい)の化合物(I)による病害の観察された阻害割合(%)であり、yは、定められた薬量(yに等しい)の化合物(II)による病害の観察された阻害割合(%)である。上記組合せについて観察された阻害割合(%)がEを超えている場合、相乗効果が存在している。
本発明の組成物は、一般式(I)で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体を含んでいる。
好ましくは、本発明は、一般式(I)で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体並びにその農業上許容される可能な互変異生体及び酸又は塩基との付加塩を含んでいる組成物に関し、ここで、種々の特性は、単独で又は組み合わせて、以下に記載されているように選択され得る:
・ R及びRに関しては、R及びRは、互いに独立して、水素原子又は場合により置換されていてもよいアルキル基であるように選択され得る。さらに好ましくは、R及びRは、互いに独立して、水素原子、メチル基又はエチル基であるように選択され得る。さらに好ましくは、R及びRは、両方とも水素原子であり得る。
・ R及びRに関しては、R及びRは、互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、場合により置換されていてもよいアミノ基、アシル基、又は、基E、OE若しくはSE(ここで、Eは、アルキル基、シクロアルキル基、フェニル基又はヘテロシクリル基(ここで、これらは、それぞれ、場合により置換されていてもよい)であり得る)であるように選択され得る。さらに好ましくは、R及びRは、互いに独立して、ハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲノアルキル基であるように選択され得る。さらに好ましくは、R及びRは、互いに独立して、塩素原子、ニトロ基又はトリフルオロメチル基であるように選択され得る。
・pに関しては、pは、1又は2であり得る。さらに好ましくは、pは2であり得る。
・qに関しては、qは、1又は2であり得る。さらに好ましくは、qは2であり得る。
さらに好ましくは、本発明の組成物中に存在させる一般式(I)で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体は、
・ 2,6−ジクロロ−N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}ベンズアミドである化合物(Ia);
又は
・ N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}−2−フルオロ−6−ニトロベンズアミドである化合物(Ib);
又は
・ N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}−2−メチル−6−ニトロベンズアミドである化合物(Ic);
並びにその農業上許容される可能な互変異生体及び酸又は塩基との付加塩である。
本発明の組成物は、少なくとも、一般式(I)で表されるピリジルメチルベンズアミド誘導体(a)及びジチアノン(b)を、0.01〜10、好ましくは、0.05〜5、さらに好ましくは、0.1〜1の(a)/(b)の重量比で含んでいる。
本発明の組成物には、さらに、第3の殺菌活性成分(c)も含有させることができる。
そのような殺菌活性成分(c)は、以下のものから選択することができる:アザコナゾール、アゾキシストロビン、(Z)−N−[α−(シクロプロピルメトキシイミノ)−2,3−ジフルオロ−6−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−フェニルアセトアミド、(RS)−2−(4−クロロフェニル)−N−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イニルオキシ)フェネチル]−2−(プロプ−2−イニルオキシ)アセトアミド、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ビフェニル、ビテルタノール、ブラストサイジン−S、ボスカリド、ボラックス(borax)、ブロムコナゾール、ブピリメート、s−ブチルアミン、多硫化カルシウム、キャプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルプロパミド、キノメチオネート、クロロタロニル、クロゾリネート、水酸化銅、オクタン酸銅、塩基性塩化銅、硫酸銅、酸化銅、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ(debacarb)、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコートメチル硫酸、ジフェンゾコート、ジフルメトリム、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジノブトン、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジチアノン、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ(dodemorph acetate)、ドジン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エチリモール、エトキシキン、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェンピクロニル、フェノキサニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチン、水酸化トリフェニルスズ、酢酸トリフェニルスズ、ファーバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオルイミド(fluoroimide)、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホルムアルデヒド、ホセチル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−ナトリウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、酢酸グアザチン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、硫酸8−ヒドロキシキノリン、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム(potassium hydroxyquinoline sulfate)、ヒメキサゾール、シアゾファミド、硫酸イマザリル、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジン酢酸塩、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、クレソキシム−メチル、マンコッパー、マンゼブ、マンネブ、メパニピリム、メプロニル、塩化第二水銀、酸化第二水銀、塩化第一水銀、メタラキシル、メタラキシル−M、メタム−ナトリウム、メタム、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メチルイソチオシアネート、メチラム、メトミノストロビン、ミルディオマイシン、ミクロブタニル、ナーバム、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモール、オクチリノン、オフラセ、オレイン酸、オキサジキシル、オキシン銅、オキスポコナゾールフマル酸塩、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンタクロロフェノール、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、ラウリン酸ペンタクロロフェニル、酢酸フェニル水銀、ナトリウム2−フェニルフェノキシド、2−フェニルフェノール、フタリド、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキシンB、ポリオキシン(polyoxin)、ポリオキソリム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ塩酸塩、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロチオコナゾール、ピラゾホス、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、スピロキサミン、硫黄、タール油、テブコナゾール、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート−メチル、チウラム、トルクロホス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシン、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、亜リン酸、ピラクロストロビン及びシメコナゾール。
上記第3の殺菌活性成分は、好ましくは、亜リン酸誘導体、亜リン酸自体、又は、そのアルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは金属塩から選択することができる。さらに好ましくは、前記付加的な殺菌活性化合物は、ホセチルアルミニウムであるように選択することができる。
上記で定義した第三の活性成分(c)が該組成物中に存在している場合、その化合物は、0.01:1:1〜10:1:30の(a):(b):(c)の重量比(ここで、化合物(a)と化合物(c)の比率は、互いに独立して変わる)の量で存在させることができる。好ましくは、(a):(b):(c)の重量比は、0.05:1:2〜5:1:25であり得、さらに好ましくは、0.1:1:3〜1:1:20であり得る(ここで、化合物(a)と化合物(c)の比率は、互いに独立して変わる)。
本発明について非限定的な方法で例証するために、以下の組成物を挙げることができる:化合物(Ia)とエタボキサム;化合物(Ia)とエタボキサム及びホセチル−アルミニウム;化合物(Ib)とエタボキサム;化合物(Ib)とエタボキサム及びホセチル−アルミニウム;化合物(Ic)とエタボキサム;化合物(Ic)とエタボキサム及びホセチル−アルミニウム。
本発明の組成物には、さらに、農業上許容される支持体、担体又は増量剤などの付加的な他の成分も含有させ得る。
本明細書において、用語「支持体(support)」は、該活性物質と合することで、その活性物質の施用、特に植物の一部分への施用を容易にする、天然又は合成の有機物質又は無機物質を意味する。かくして、そのような支持体は、一般に不活性であり、また、農業上許容されるものであるべきである。支持体は、固体であってもよいし、又は、液体であってもよい。適切な支持体の例としては、クレー、天然又は合成のシリケート、シリカ、樹脂、蝋、固形肥料、水、アルコール(特に、ブタノール)、有機溶媒、鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体などを挙げることができる。そのような支持体の混合物を使用することもできる。
上記組成物には、さらにまた、付加的な別の成分も含有させることができる。特に、該組成物には、さらに、界面活性剤を含有させることができる。該界面活性剤は、イオン性若しくは非イオン性のタイプの乳化剤、分散剤若しくは湿潤剤であることが可能であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物であることが可能である。例えば、以下のものを挙げることができる:ポリアクリル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩若しくはナフタレンスルホン酸塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物、エチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、ポリオキシエチル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリオキシエチル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸官能基、スルホン酸官能基及びリン酸官能基を含んでいる上記化合物の誘導体など。該活性物質及び/又は該不活性支持体が水不溶性である場合、及び、施用のための媒介物(vector agent)が水である場合、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を存在させることが必要である。好ましくは、界面活性剤の含有量は、該組成物の5重量%〜40重量%であり得る。
さらにまた、付加的な成分、例えば、保護コロイド、付着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤などを含ませることもできる。さらに一般的には、該活性物質は、通常の製剤技術に従う固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
一般に、本発明の組成物には、0.05〜99%(重量基準)の活性物質、好ましくは、10〜70重量%の活性物質を含有させることができる。
本発明の組成物は、エーロゾルディスペンサー、カプセル懸濁液剤(capsule suspension)、冷煙霧濃厚剤(cold fogging concentrate)、散粉性粉剤、乳剤、水中油型エマルション剤、油中水型エマルション剤、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用フロアブル剤、ガス剤(加圧下)、ガス生成剤(gas generating product)、粒剤、温煙霧濃厚剤(hot fogging concentrate)、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、ペースト剤、植物用棒状剤(plant rodlet)、乾燥種子処理用粉剤、農薬粉衣種子、可溶性濃厚剤、可溶性粉剤、種子処理用溶液剤、懸濁液剤(フロアブル剤)、微量散布用(ulv)液剤、微量散布用(ulv)懸濁液剤、顆粒水和剤、水分散性錠剤、泥水処理用水和剤、水溶性顆粒剤、水溶性錠剤、種子処理用水溶性粉剤、及び、水和剤のような、さまざまな形態で使用することが可能である。
これらの組成物には、処理対象の植物又は種子に対して噴霧装置又は散粉装置のような適切な装置により施用される状態にある組成物のみではなく、作物に対して施用する前に希釈することが必要な市販の濃厚組成物も包含される。
本発明の殺菌剤組成物を使用して、作物の植物病原性菌類を治療的又は予防的に防除することができる。かくして、本発明のさらに別の態様により、作物の植物病原性菌類を予防的又は治療的に防除する方法が提供され、ここで、該方法は、上記で定義した殺菌剤組成物を、種子、植物及び/若しくは植物の果実に施用するか、又は、植物が生育している土壌若しくは植物が生育するのが望ましい土壌に施用することを特徴とする。
作物の植物病原性菌類に対して使用する本発明の組成物は、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の一般式(I)の活性物質を含有している。
「有効で且つ植物に対して毒性を示さない量」という表現は、作物上に存在しているか又はおそらく出現するであろう菌類を防除又は駆除するのに充分で、且つ、該作物に対して植物毒性の感知可能などのような症状も引き起こすことのない、本発明組成物の量を意味する。そのような量は、闘う対象の菌類、作物のタイプ、気候条件、及び、本発明の殺菌剤組成物に含まれている化合物に応じて、広い範囲で変わり得る。
そのような量は、当業者が実行可能な範囲内にある体系的な圃場試験により決定することが可能である。
本発明による処理方法は、塊茎又は根茎のような繁殖材料を処理するのに有用であるのみではなく、種子、実生又は移植実生(seedlings pricking out)及び植物又は移植植物(plants pricking out)を処理するのにも有用である。この処理方法は、根を処理するのにも有効であり得る。本発明による処理方法は、関係している植物の樹幹、茎又は柄、葉、花及び果実のような植物の地上部を処理するのにも有効であり得る。
本発明の方法で保護可能な植物の中で、以下のものを挙げることができる:ワタ;アマ;ブドウ;果実又は野菜、例えば、ロサセアエ属種(Rosaceae sp.)(例えば、ピップフルーツ(pip fruit)、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、アーモンド及びモモ)、リベシオイダエ属種(Ribesioidae sp.)、ジュグランダセアエ属種(Juglandaceae sp.)、ベツラセアエ属種(Betulaceae sp.)、アナカルジアセアエ属種(Anacardiaceae sp.)、ファガセアエ属種(Fagaceae sp.)、モラセアエ属種(Moraceae sp.)、オレアセアエ属種(Oleaceae sp.)、アクチニダセアエ属種(Actinidaceae sp.)、ラウラセアエ属種(Lauraceae sp.)、ムサセアエ属種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランタン)、ルビアセアエ属種(Rubiaceae sp.)、テアセアエ属種(Theaceae sp.)、ステルクリセアエ属種(Sterculiceae sp.)、ルタセアエ属種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ソラナセアエ属種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、リリアセアエ属種(Liliaceae sp.)、アステラセアエ属種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、ウムベリフェラエ属種(Umbelliferae sp.)、クルシフェラエ属種(Cruciferae sp.)、ケノポジアセアエ属種(Chenopodiaceae sp.)、ククルビタセアエ属種(Cucurbitaceae sp.)、ラピリオナセアエ属種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ)、ロサセアエ属種(Rosaceae sp.)(例えば、イチゴ);主要作物(major crop)、例えば、グラミナエ属種(Graminae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、又は、禾穀類、例えば、コムギ、イネ、オオムギ及びライコムギ)、アステラセアエ属種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、クルシフェラエ属種(Cruciferae sp.)(例えば、ナタネ)、ファバカエ属種(Fabacae sp.)(例えば、ピーナッツ)、パピリオナセアエ属種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ソラナセアエ属種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、ケノポジアセアエ属種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、ビートルート(beetroot));園芸作物及び森林作物(forest crops);さらに、これら作物の遺伝子組み換えが行われた相同物。
本発明の方法で防除可能な植物又は作物の病害の中で、以下のものを挙げることができる:
・ うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ポドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スファエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・ さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
・ 卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
プラスモパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、シュードペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はシュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leafspot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポルム(Cladiosporum)病、例えば、クラジオスポルム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)又はレプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)又はミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
フィレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、フィレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)に起因するもの;
ルムラリア(Ramularia)病、例えば、ルムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo-cygni)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopercisi)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根及び茎の病害(root and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマンノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)に起因するもの;
・ 穂の病害(ear and panicle disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
・ 黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・ 果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌の腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping-off disease)、
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
ミクロドキウム(Microdochium)病、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
ネクトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
・ 枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)、例えば、
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
・ 木本植物の衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・ 塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの。
本発明の殺菌剤組成物は、材木の表面又は内部で発生するであろう菌類病に対しても使用することができる。用語「材木(timber)」は、全ての種類の木、そのような木を建築用に加工した全てのタイプのもの、例えば、木材(solid wood)、高密度木材、積層木材及び合板などを意味する。本発明による材木の処理方法は、主に、本発明の1種類以上の化合物又は本発明の組成物を接触させることにより行う。これには、例えば、直接的な塗布、噴霧、浸漬、注入、又は、別の適切な任意の方法が包含される。
本発明の処理において通常施用される活性物質の薬量は、茎葉処理における施用では、一般に、また、有利には、10〜2000g/ha、好ましくは、50〜1500g/haである。種子処理の場合は、活性物質の施用薬量は、一般に、また、有利には、種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150gである。上記で示されている薬量が本発明を例証するための例として挙げられているということは、明確に理解される。当業者は、処理対象の作物の種類に応じて、該施用薬量を適合させる方法を理解するであろう。
さらにまた、本発明の殺菌剤組成物は、遺伝子組み換え生物の本発明化合物又は本発明農薬組成物による処理においても使用することができる。遺伝子組み換え植物は、興味深いタンパク質をコードする異種の遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。「当該タンパク質をコードする異種の遺伝子(heterologous gene encoding a protein of interest)」という表現は、本質的に、形質転換された植物に新しい農業的特性を付与する遺伝子を意味するか、又は、形質転換された植物の農業的特性を改善するための遺伝子を意味する。
さらにまた、本発明の組成物は、例えば、真菌症、皮膚病、白癬菌性疾患(trichophyton disease)及びカンジダ症、又は、アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)(例えば、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus))に起因する疾患のようなヒト及び動物の菌類病を治療的又は予防的に処理するのに有用な組成物を調製するのに使用することもできる。

Claims (18)

  1. 組成物であり、
    (a) 一般式(I)のピリジルメチルベンズアミド誘導体、
    Figure 2008530048
    [式中、
    ・ Rは、水素原子、場合により置換されていてもよいアルキル基又は場合により置換されていてもよいアシル基であり得る;
    ・ Rは、水素原子又は場合により置換されていてもよいアルキル基であり得る;
    ・ R及びRは、互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、−SF、トリアルキルシリル基、場合により置換されていてもよいアミノ基、アシル基、又は、基E、OE若しくはSE(Eは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基又はヘテロシクリル基(これらは、それぞれ、場合により置換されていてもよい)であり得る)であるように選択され得る;
    ・ pは、0、1、2、3又は4を表す;
    ・ qは、0、1、2、3又は4を表す]
    並びに、その農業上許容される光学異性体及び/又は幾何異性体、互変異性体、及び、酸又は塩基との付加塩;
    及び
    (b) N−(シアノ−2−チエニルメチル)−4−エチル−2−(エチルアミノ)−5−チアゾールカルボキサミド;
    を、0.01ないし10の(a)/(b)の重量比で含んでいる組成物。
  2. 及びRが、互いに独立して、水素原子又は場合により置換されていてもよいアルキル基であるように選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 及びRが、両方とも水素原子であることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  4. 及びRが、互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、場合により置換されていてもよいアミノ基、アシル基、又は、基E、OE若しくはSE(Eは、アルキル基、シクロアルキル基、フェニル基又はヘテロシクリル基(これらは、それぞれ、場合により置換されていてもよい)であり得る)であるように選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 及びRが、互いに独立して、ハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲノアルキル基であるように選択されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  6. ハロゲン原子が塩素原子であり、ならびにハロゲノアルキル基がトリフルオロメチル基であることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. p及びqが、互いに独立して、1又は2であるように選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. pが2であることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. qが2であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の組成物。
  10. 一般式(I)の化合物が、
    ・ 2,6−ジクロロ−N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}ベンズアミドである化合物(Ia);
    又は
    ・ N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}−2−フルオロ−6−ニトロベンズアミドである化合物(Ib);
    又は
    ・ N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]メチル}−2−メチル−6−ニトロベンズアミドである化合物(Ic);
    であるように選択されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. (a)/(b)の重量比が0.05ないし5であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 殺菌活性化合物(c)をさらに含んでいる、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 付加的な殺菌活性化合物が、亜リン酸誘導体、亜リン酸自体、又は、そのアルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは金属塩から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 付加的な殺菌活性化合物が、ホセチルアルミニウムであることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
  15. 化合物(c)が、0.01:1:1〜10:1:30の(a):(b):(c)の重量比で存在し、化合物(a)と化合物(c)の比率は、互いに独立して変わることを特徴とする、請求項12から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 農業上許容される支持体、担体、増量剤及び/又は界面活性剤をさらに含んでいることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 作物の植物病原性菌類を予防的又は治療的に防除する方法であって、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物を、種子、植物及び/若しくは植物の果実、又は、植物がそこで生育しているか若しくは植物がそこで生育するのが望ましい土壌に施用することを特徴とする、方法。
  18. 植物がブドウの木であることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
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