JP2008526862A - ピペラジン化合物の薬学的な塩の調製 - Google Patents

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Abstract

本発明は、酸および溶媒媒質の独創的な選択により、塩基性化合物の選択された回転異性体の塩に関して、高められた薬学的に受容可能な塩を直接的に調製するためのプロセスに、一般的に関する。そのプロセスは、所望の優勢な回転異性体における、薬学的に有用な塩の特定の回転異性体の調製において特に有用である。置換されたピペラジニル化合物の塩の回転異性体の混合物を直接的に調製するためのプロセスであって、該混合物は、該塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、該塩の一つ以上の回転異性体を含み、該プロセスは、該置換されたピペラジニル化合物を、溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含する、プロセス。

Description

(発明の分野)
本特許出願は、薬学的に有用な塩を調製する新規のプロセスを一般的に開示している。本特許出願は、ピペラジン、4−[4−[(R)−[1−[(シクロプロピルスルホニル)−4−ピペリジニル](3−フルオロフェニル)メチル]―3(S)−メチル−1−ピペラジニル]−1―[(4,6−ジメチル−5−ピリミジニル)カルボニル]−4−メチルピペリジン(式I)のようなピペラジン化合物の薬学的に有用な塩、を合成する新規のプロセスを特に開示している。本特許出願はさらに、所望の特定の回転異性体配置に富む薬学的な塩を調製する方法を開示している。
(発明の背景)
4−[4−[(R)−[1−[(シクロプロピルスルホニル)−4−ピペリジニル](3−フルオロフェニル)メチル]―3(S)−メチル−1−ピペラジニル]−1―[(4,6−ジメチル−5−ピリミジニル)カルボニル]−4−メチルピペリジン(式I)は、Millerへの特許文献1に開示され、それは本明細書中に参考として援用される。
Figure 2008526862
特許文献1は、式Iの化合物を含む、AIDSおよび関連するHIV感染の処置に対して有用なCCR5受容体の、数種の新規のアンタゴニストを開示している。CCR5受容体はまた関節炎、慢性関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、乾癬、喘息およびアレルギーのような炎症性の疾患において細胞転移を媒介すると報告された。そして、そのような受容体のアンタゴニストは、そのような疾患の処置、ならびに炎症性の腸疾患、多発性硬化症、固形臓器移植拒絶反応および対宿主性移植片病のような他の炎症性の疾患または状態の処置において有用であると期待されている。
一般的に、薬学的化合物は、それらの薬学的に受容可能な塩として用いられる。これは式Iの化合物のようなCCR5受容体アンタゴニストにもあてはまり、それはそのような化合物の薬学的に受容可能な塩の調製を非常に重要なものにしている。
式Iの化合物は、二つのキラル中心をもち、キラル中心の絶対配置は化学合成により制御される。しかしながら、式Iの化合物は、回転異性体(rotational isomer)または回転異性体(rotamer)の混合物として存在している。これらは、図1およびスキーム1に「a」と印をつけたアミド結合に関する制限された回転から生じる二つの異性体である(その二つの関係はジアステレオマーである)。本目的のために、回転異性体1の鏡像異性体は、総括して回転異性体1とみなし、そして回転異性体2の鏡像異性体は、総括して回転異性体2とみなす。それは次の例から明らかである。その二つの異性体は、回転異性体1および2として規定され得、HPLCカラムからの溶出の順序において、回転異性体1は第一に溶出される回転異性体であり、そして回転異性体2は第二に溶出される回転異性体2である。
Figure 2008526862
スキーム1は二つの例の回転異性体に対するアミド結合に関する回転異性体を説明している。
Figure 2008526862
スキーム1
塩に対する一般的な合成方法は、1:1の割合の回転異性体1および回転異性体2を代表的に生成するが、特定の回転異性体を選択的に富む回転異性体を生成する合成方法を見出すことが好ましい。
2002年11月26日に出願された係属中の米国出願番号10/305,100は、ビピペリジン化合物の薬学的な塩の調製を記述しており、ここでそのプロセスは特定の高められた回転異性体集団の形成をもたらす。
特定の回転異性体を選択的に富む回転異性体集団を生成するピペラジン化合物に対する合成方法を見出すことが好ましい。アミドにおける回転の障壁は幾分小さいという事実に鑑みて、回転の期間はしたがって短く、そして急速な相互変換が起こり(例えば、非特許文献1参照のこと)、所望の選択的に高められた回転異性体集団を達成するための新規の方法が求められる。
米国特許第6,720,325号明細書 I.O.Sutherland編,「Comprehensive Organic Chemistry」,Pergamon Press,New York,1979年,Vol.2,pp.987−988
(発明の要旨)
一つの実施形態において、本発明は、例えば、置換されたピペラジン化合物のような、塩基性化合物の塩の回転異性体の混合物を調製するためのプロセスを開示している。ここで、上記混合物は、上記塩基性化合物を、溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含するプロセスを用いて、その塩の他の対応する回転異性体よりもモル百分率が高い(つまり、選択的に高められた)、その塩の一つ以上の回転異性体を含む。本発明はまた、薬学的に有用な塩を調製するための方法を教示している。さらに、本発明は、高い収率で、式Iの化合物の(薬学的に有用であっても、またはそうでなくても)塩の形成の方法を教示している。本発明はまた、高い収率かつ、その塩の他の対応する回転異性体よりも高いモル百分率で、式Iの化合物の塩の特定の回転異性体の直接的な調製を教示している。それを行うことで、そのプロセスは式Iの化合物においてその立体化学を乱されずに維持する。さらに、それは塩基性化合物の塩の回転異性体の混合物の形成を可能にする。ここで、上記化合物は、その塩の他の対応する回転異性体より高いモル百分率で、その塩の一つ以上の回転異性体を含み、その塩は上記塩基性化合物を、溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含するプロセスにより調製される。
用語「高い収率」は、所望の高められた生成物の約50%より高い収率を指す。したがって、回転異性体1および2の1:1の割合の塩をもたらす以前の公知のプロセスと異なり、本発明のプロセスは、直接的に所望の回転異性体の異なる割合の塩の選択的な形成を得るための方法を提供している。用語「高いモル百分率」は、他の対応する回転異性体(もしくはジアステレオ異性体)または回転異性体に対して、少なくとも約55:45の割合のモル百分率で、特定の回転異性体(もしくはジアステレオ異性体)または回転異性体の選択的な好ましい形成を指す。本発明のプロセスにおける直接的なそのような異なる割合の回転異性体(もしくはジアステレオ異性体)の形成は、特定の酸性および塩基性化合物の間の反応に対する、溶媒媒質の独特の選択により影響される。用語「直接的に」は、例えば従来の方法において、「得られた50:50の回転異性体を分離するさらなる工程に対する必要がなく」を意味する。したがって、例えば、回転異性体2が高い薬学的活性を有する所望の回転異性体である場合、本発明のプロセスは、以前に公知のプロセスにより、回転異性体1および2の等モル量の混合物の作製、続いてその混合物の煩雑な分離(そのような分離は適当な収率で所望の塩を生成し得るか、または生成し得ず、そのプロセスはまた高価になりがちである。)をさせることなく、そのような回転異性体を直接的に得ることを可能にする。
薬学的組成物の活性は、包含する塩の型に依存して異なり得るので、本発明のプロセスは高度に高められた回転異性体の内容において、良好な薬学的活性を有する所望の特定の塩を得るための、独特の方法を提供している。式Iの化合物の場合、本発明のプロセスは、酸(塩形成に対する)および塩形成反応に対する溶媒媒質の独創的な選択による、そのような異性体の選択的な決定を達成している。
式Iの化合物の塩の異なる割合の回転異性体を作製する本発明のプロセスは、いくつかの利点を有する:それは経済的であり、容易にスケールアップし得る、高い収率で所望の、選択的に高められた回転異性体の割合を提供し、そして一般的に適用可能である。
(詳細な説明)
一つの実施形態において、本発明は、高い収率で式Iの化合物の薬学的な塩を調製するための新規で、使用が容易なプロセスを開示している。本発明はまた、高い収率で式Iの化合物の塩の特定の回転異性体の選択的な調製を教示している。本発明のプロセスは、塩として異なる割合の回転異性体を得るために、式Iの化合物(または類似の塩)を、選択された溶媒媒質と混合して、酸と反応させる工程を一般的に包含する。用語「混合」は、例えば、溶液、懸濁液、エマルジョン、カラムを通して溶出するようなマトリックスを通した接触などのような当業者に公知であるような成分の物理的な接触のことを言う。次の実施例のうちの一つで示されるように、式Iの化合物の固体のベンゼンスルホン酸塩において、1:2部の割合は、アセトンで調製される場合、それぞれ1:99である。しかしながら、EtOH/MTBEで調製される場合、その割合は7:93に変化する。他の塩は、後に示されるように、酸および溶媒を変えることで、同様に調製され得る。
別の実施形態において、本発明は、その塩の一つ以上の回転異性体と、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との上記モル百分率が45:55である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、その塩の一つ以上の回転異性体と、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との上記モル百分率が25:75である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、その塩の一つ以上の回転異性体と、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との上記モル百分率が少なくとも約10:90である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、その塩の一つ以上の回転異性体と、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との上記モル百分率が5:95である、本明細書中のプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約55モル百分率より高い量で存在している、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約75モル百分率より高い量で存在している、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約90モル百分率より高い量で存在している、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約95モル百分率より高い量で存在している、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記置換されたピペラジニル化合物が薬学的化合物である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記酸が薬学的に有用な酸である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記酸が上記置換されたピペラジニル化合物に対して、約1:1から約3:1の割合で用いられる、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記溶媒が上記置換されたピペラジニル化合物に対して約5:1から約20:1の割合で用いられる、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記置換されたピペラジニル化合物が式I:
Figure 2008526862
の構造を有するプロセスに関する。
さらなる別の局面において、本発明は、上記高いモル百分率が、上記式Iの化合物の塩の回転異性体2と比較した、上記式Iの化合物の塩の回転異性体1の濃度のことを指すプロセスに関する。
さらなる別の局面において、本発明は、上記高いモル百分率が、上記式Iの化合物の塩の回転異性体1と比較した、上記式Iの化合物の塩の回転異性体2の濃度のことを指すプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記塩がベンゼンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、安息香酸塩、塩酸塩、グルタル酸塩、D−10−ショウノウスルホン酸塩および2−ケトグルタル酸塩からなる群より選択される、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなる別の実施形態において、本発明は、上記塩がベンゼンスルホン酸塩である本明細書中におけるプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩が、式Iの化合物を溶媒中のベンゼンスルホン酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩が、約0〜80℃で形成される、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、本発明は、上記塩がD−10−ショウノウスルホン酸塩である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記D−10−ショウノウスルホン酸塩が、式Iの化合物を、エステル溶媒中のD−10−ショウノウスルホン酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記D−10−ショウノウスルホン酸塩が、式Iの化合物を酢酸エチル中のD−10−ショウノウスルホン酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなる別の実施形態において、本発明は、上記塩がグルタル酸塩である、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、上記グルタル酸塩が、式Iの化合物をニトリル溶媒中のグルタル酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記ニトリルがアセトニトリルである、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなる別の実施形態において、本発明は、上記塩が2−ケトグルタル酸塩である、本明細書中におけるプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記2−ケトグルタル酸塩が、式Iの化合物をニトリル溶媒中の2−ケトグルタル酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、本発明は、上記ニトリルがアセトニトリルである、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記塩がニコチン酸塩である、本明細書中におけるプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記ニコチン酸塩が、式Iの化合物を水中のニコチン酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記塩が安息香酸塩である、本明細書中におけるプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、本発明は、上記安息香酸塩が、式Iの化合物を水およびアセトン溶媒の混合物中の安息香酸と反応させることにより調製される、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記溶媒が水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物である、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記エステル溶媒が、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびそれらの混合物からなる群より選択される、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記アルコール溶媒が、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、上記ニトリルがアセトニトリルであり、そして上記エーテルがテトラヒドロフラン(「THF」)であり、そして上記炭化水素がトルエンである、本明細書中におけるプロセスに関する。
別の局面において、本発明は、式Iの化合物のベンゼンスルホン酸塩の回転異性体の混合物を調製するためのプロセスに関し、ここで上記混合物が、ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、ベンゼンスルホン酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、上記プロセスは、
(a)溶媒中の式Iの上記化合物の第一のよく混じった混合物を調製する工程;
(b)上記第一のよく混じった混合物を約0℃〜10℃に維持する工程;
(c)工程(a)において述べられた同じであってもよいし、異なっていてもよい溶媒中のベンゼンスルホン酸の第二のよく混じった混合物を調製する工程;
(d)上記第一のよく混じった混合物および上記第二のよく混じった混合物を0℃〜10℃で合わせ、合わせた混合物を調製し、そしてその合わせた混合物を熱して、ベンゼンスルホン酸塩の結晶化を誘発させる工程;および
(e)そのベンゼンスルホン酸塩を分離する:
を包含する。
別の局面において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、上記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体の上記モル百分率が45:55であるようなプロセスに関する。
さらなる別の局面において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、上記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体の上記モル百分率が25:75であるようなプロセスに関する。
なおも別の局面において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、上記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体の上記モル百分率が10:90であるようなプロセスに関する。
さらなるなおも別の局面において、本発明は、上記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、上記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体の上記モル百分率が5:95であるようなプロセスに関する。
別の局面において、本発明は、上記溶媒が水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物であるようなプロセスに関する。
別の局面において、本発明は、上記エステル溶媒が酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびそれらの混合物からなる群より選択されるようなプロセスに関する。
さらなる別の局面において、本発明は、上記エステル溶媒が酢酸イソプロピルであるようなプロセスに関する。
なおも別の局面において、本発明は、上記ケトン溶媒がアセトンであるようなプロセスに関する。
なおも別の局面において、本発明は、上記エーテル溶媒がTHFであるようなプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記ニトリル溶媒がアセトニトリルであるようなプロセスに関する。
さらなる別の実施形態において、本発明は、上記炭化水素溶媒がトルエンであるようなプロセスに関する。
なおも別の実施形態において、本発明は、上記アルコール溶媒が、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそれらの混合物からなる群より選択されるようなプロセスに関する。
さらなるなおも別の実施形態において、本発明は、上記アルコール溶媒がエチルアルコールであるようなプロセスに関する。
別の実施形態において、本発明は、上記溶媒が酢酸イソプロピルおよびエチルアルコールを含むようなプロセスに関する。
別の局面において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物の塩の回転異性体の混合物に関し、ここで上記混合物は、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、その塩の一つ以上の回転異性体を含む。上記塩は、上記置換されたピペラジニル化合物を、溶媒とともに酸と反応させる工程を包含するプロセスにより調製され得る。ここで再び、その溶媒は水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物であり得る。溶媒は上記の通りであり得る。
さらなる別の局面において、本発明は、上記置換されたピペラジニル化合物が式I:
Figure 2008526862
の化合物である混合物に関する。
上記酸はベンゼンスルホン酸であり、上記塩はベンゼンスルホン酸塩であり、そして上記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体に対する、ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体の上記モル百分率は45:55である。
その混合物の塩は、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、ショウノウスルホン酸塩、炭酸塩、塩化物/二塩酸塩、クエン酸塩、N,N−ジ(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン、エデト酸塩、1,2−エタンジスルホネート、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グルタル酸塩、2−ケトグルタル酸塩、p−グリコールアミドフェニルアルソン酸塩(p−glycollamidophenylarsonate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、ハイクレート(hyclate)、臭化水素酸塩、塩酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩、ナフェート(nafate)、ナプシレート(napsylate)、硝酸塩、パモエート、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩(salicyclate)、コハク酸ナトリウム塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、トシラート、タンニン酸塩、酒石酸塩/重酒石酸塩、8−クロロテオフィリン酸塩、トリエチオジド(triethiodide)、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アミノサリチル酸塩、無水メチレンクエン酸塩、アレコリン、アスパラギン酸塩(asparate)、重硫酸塩、臭化ブチル、ショウノウ酸塩、ジグルコン酸塩、二臭化水素酸塩、二コハク酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、フッ化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、メチレンビス(サリチル酸塩)、ナフタレンジスルホネート、シュウ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、フェニルエチルバルビツール酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン酸塩、アセチルアミノ酢酸塩、N−アセチル−L−アスパラギン酸塩、N−アセチルシスチネート、アダマントエート(adamantoate)、アジポエート(adipoate)、N−アルキルスルファミン酸塩、アントラキノン−1,5−ジスルホネート、アラボラクタン硫酸塩(arabolactansulfate)、アルギニナート(argininate)、アスパルギン酸塩、ベタイン、カルニチン、4−クロロ−m−トルエンスルホン酸塩、デカン酸塩、ジアセチル硫酸塩、ジベンジルエチレンジアミン、ジメチルアミン、ジグアイアシルリン酸塩(diguaiacylphosphate)、ジオクチルスルホコハク酸塩、パモエート、フルクトース−1,6−二リン酸塩、グルコースリン酸塩、L−グルタミン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ラウリル硫酸塩、リシン、2−ナフタレンスルホン酸塩、オクタン酸塩、タンニン酸塩、およびテオブロミン酢酸塩からなる群より選択され得る。
特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物のベンゼンスルホン酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
別の特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物のD−10−ショウノウスルホン酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
さらなる別の特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物のグルタル酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
なおも別の特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物の2−ケトグルタル酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
さらなるなおも別の特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物のニコチン酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
なおもさらなる別の特定の実施形態において、本発明は、置換されたピペラジニル化合物の安息香酸塩に関し、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
加えて、本発明は、置換されたピペラジニル化合物の塩酸塩を含み、ここで上記置換されたピペラジニル化合物は式:
Figure 2008526862
を有する。
さらに、本発明は、式1:
Figure 2008526862
の化合物の塩の回転異性体を選択的に結晶化するためのプロセスに関し、上記プロセスは、式1の化合物を、溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含する。
そのプロセスは、式Iの化合物の特定の所望の回転異性体の調製として、本明細書中に記述され、かつ説明されるが、塩基性の薬学的組成物からの薬学的に有用な塩の調製に一般的に適用可能である。溶媒媒質の適切な選択により、塩を形成させるために、酸(その塩はその酸から誘導される)と塩基性化合物との反応は、高められたモル百分率で、所望の回転異性体の組成物を選択的に生成する。したがって、別の実施形態において、本発明は、異なる割合の回転異性体または回転異性体の対における、塩基化合物の所望の塩を直接的に調製する新規で、簡潔なプロセスを提供する。なおも別の実施形態において、本発明は、高い収率での薬学的に有用な塩の形成、および回転異性体集団の選択性を提供している。
次の非限定的な一覧は、本発明にしたがって、塩を形成させるために用いられ得る適切な酸を表すアニオンを含む。有用な塩に対するアニオンの一覧として、例えば、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、ショウノウスルホン酸塩、炭酸塩、塩化物/二塩酸塩、クエン酸塩、N,N−ジ(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン、エデト酸塩、1,2−エタンジスルホネート、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、p−グリコールアミドフェニルアルソン酸塩、ヘキシルレゾルシネート、ハイクレート、臭化水素酸塩、塩酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩、ナフェート、ナプシレート、硝酸塩、パモエート、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸ナトリウム塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、トシラート、タンニン酸塩、酒石酸塩/重酒石酸塩、8−クロロテオフィリン酸塩、トリエチオジド、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アミノサリチル酸塩、無水メチレンクエン酸塩、アレコリン、アスパラギン酸塩、重硫酸塩、臭化ブチル、ショウノウ酸塩、ジグルコン酸塩、二臭化水素酸塩、二コハク酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、フッ化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、メチレンビス(サリチル酸塩)、ナフタレンジスルホネート、シュウ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、フェニルエチルバルビツール酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン酸塩、アセチルアミノ酢酸塩、N−アセチル−L−アスパラギン酸塩、N−アセチルシスチネート、アダマントエート、アジポエート、N−アルキルスルファミン酸塩、アントラキノン−1,5−ジスルホネート、アラボラクタン硫酸塩、アルギニナート、アスパルギン酸塩、ベタイン、カルニチン、4−クロロ−m−トルエンスルホン酸塩、デカン酸塩、ジアセチル硫酸塩、ジベンジルエチレンジアミン、ジメチルアミン、ジグアイアシルリン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、パモエート、フルクトース−1,6−二リン酸塩、グルコースリン酸塩、L−グルタミン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ラウリル硫酸塩、リシン、2−ナフタレンスルホン酸塩、オクタン酸塩、タンニン酸塩、およびテオブロミン酢酸塩が挙げられる。さらに、塩基性の薬学的な化合物からの薬学的に有用な塩の形成に対して適切であると一般的に考えられる酸は、例えば、S.Bergeら,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977) 66(1),1−19;P.Gould.International J.of Pharmaceutics(1986),33 201−217;Andersonら,「The Practice of Medicinal Chemistry」(1996),Academic Press,New York;Stahlら、「Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use」(2002),Wiley−VCH,Zurich;および The Orange Book(Food&Drug Administration,Washington,D.C.on their website)により考察される。これらの開示は、本明細書中に参考として援用される。
一般的に、塩基性化合物の酸との反応による、塩を形成させるための公知のプロセスは、等しい割合の回転異性体または回転異性体の対を生成し、それはなおも別の工程において、後に分離されることが求められる。本発明のプロセスは、塩の形成反応自体の間、特定の回転異性体集団を選択的に高めることで、そのような分離を避け、卓越している。
本発明のプロセスは、式Iの化合物のベンゼンスルホン酸塩の形成により説明され得る。塩基性である式Iの化合物は、適切な溶媒媒質中に溶解し得るか、そうでなければその中に、よく混じって混合し得るか、もしくは懸濁し得る。適切な溶媒媒質の非限定的な例として、例えば、水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物が挙げられる。適切なケトンの非限定的な例として、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルn−アミルケトンなど、およびそれらの混合物が挙げられ、好ましくはアセトンである。適切なエーテルの非限定的な例として、例えば、テトラヒドロフラン、ジグリム、メチルエチルエーテルおよびそれらの混合物が挙げられ、好ましくはテトラヒドロフランである。適切なエステルの非限定的な例として、例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびそれらの混合物が挙げられる。適切なアルコールの非限定的な例として、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそれらの混合物が挙げられる。適切なニトリルの非限定的な例として、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリルおよびそれらの混合物が挙げられる。適切な炭化水素の非限定的な例として、例えば、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ヘキサン、ヘプタンおよびそれらの混合物が挙げられ、好ましくはベンゼンである。ベンゼンスルホン酸は、同じ溶媒中の固体または溶液(またはよく混じった混合物もしくは懸濁液)として、このエーテルに加えられ得る。その酸は、式Iの化合物と比較して、一般的に3:1のモル比で、好ましくは1.5:1のモル比で、そして代表的には1:1のモル比で、用いられる。その溶媒の総量は、式Iの化合物と比較して、約20:1の割合で、好ましくは約18:1の割合で、そして代表的には約15:1の割合であり得る。その混合物は、一般的に約0℃〜80℃で、好ましくは約0℃〜40℃で、そして代表的には約0℃〜10℃で、1時間〜15時間にわたって撹拌されるか、またはそうでなければ混合され、次に一般的に約0℃〜80℃に、好ましくは約40℃〜80℃に、そして代表的には約80℃に保ち、塩の結晶の形成を完了させた。冷却後、その塩は、濾過またはそのような類似の方法により分離され得る。酢酸イソプロピルが実施例中の溶媒として用いられた場合、1:99の割合の回転異性体(1:2の異性体の対に対する)が、そのように形成されたベンゼンスルホン酸塩中に見出された。
式Iの化合物が、上述のプロセスにおいて、テトラヒドロフランのようなエーテル溶媒中に溶解し、そして固体として、またはテトラヒドロフラン中に溶解され(もしくは混合または懸濁され)て、ベンゼンスルホン酸で処理される場合、回転異性体の対の比が2:98の上述の回転異性体が得られる。
なおも別の例は、式Iの化合物のショウノウスルホン酸塩の調製である。ショウノウスルホン酸塩が式Iの化合物および、例えばアルコール/エステル溶媒中のショウノウスルホン酸から調製される場合、98:2の割合の回転異性体が、1:2の異性体の対に対して得られる。しかしながら、その溶媒が例えば、エステルに変更された場合、同じ割合は、得られた塩において96:4に変化する。
本発明により調製される塩は、薬学的な使用に対して適切な所望の物理的かつ化学的特性を示す。そのような特性の非限定的な例として、物理的安定性、化学的安定性、熱安定性、所望の吸湿性、溶解度、流動率などが挙げられる。
次の非限定的な実施例および表1は、本発明をさらに説明するために提供される。
(実施例)
次の実施例および表1において、割合は回転異性体1:回転異性体2として与えられ、ここでHPLCカラムから回転異性体1が最初に溶出し、回転異性体2が次に溶出する。例えば、回転異性体の比がHPLCにより1:99である以下の実施例1において、回転異性体1は回転異性体2の99部に対して1部で存在した。本明細書中において、回転異性体の分子量は等しいので、モル比はw/wに等しい。他に述べられない限り、次の略語は、以下の実施例および表1において述べられる意味を持つ:
ACN=アセトニトリル
CDCl=重水素化クロロホルム
O=酸化重水素(重水)
DMSO=ジメチルスルホキシド
DSC=示差走査熱量測定
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
g=グラム
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
IPA=イソプロピルアルコール
iPrOAcまたはIPOAc=酢酸イソプロピル
HPO=リン酸水素カリウム
M.P.:融点
MeOH=メタノール
MHz=メガヘルツ
mL=ミリリットル
MTBE=メチルt−ブチルエーテル
NMR=核磁気共鳴分光法
THF=テトラヒドロフラン
(実施例1.式Iの化合物(1:99)のベンゼンスルホン酸塩の調製:)
酢酸イソプロピル(350mL、100g活性、159mmol)中の式Iのアミン化合物の溶液を、エタノール(300mL)で希釈した。この溶液に、酢酸イソプロピル(300mL)に溶解させたベンゼンスルホン酸(26.5g、1.05eq)を0℃〜10℃で加えた。その反応混合物を3時間にわたって還流で加熱し、そして室温までゆっくりと冷却した。2時間保持した後、そのスラリーを濾過し、そして固形物を30%エタノール/酢酸イソプロピルで洗浄し、そして真空下で乾燥させた。その単離収率は85%であった。回転異性体の比はHPLCより1:99であった。融点:257.7℃(分解;DSC開始)。
Figure 2008526862
3348FNSに対するHRMS計算値(式Iのプロトン化化合物):627.3493,実測値 627.3479。
(実施例2.式Iの化合物(98:2)のd−10−ショウノウスルホン酸塩の調製:)
酢酸エチル中(68mL)のd−10−ショウノウスルホン酸(12.4g、53mmol)の溶液を、ゆっくりと酢酸エチル中(136mL)の式Iの化合物(34.0g、1.02eq)の溶液に加えた。生じた溶液を65℃に温め、そして一晩中この温度で保持した。その不均質な混合物をゆっくりと0℃に冷却し、そして濾過した。その固形物を酢酸エチルで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させ、白色の固形物(38.2g、収率81%)を得た。回転異性体の比はHPLCにより98:2であった。融点:260.6℃(分解;DSC開始)。
Figure 2008526862
(実施例3.式Iの化合物(3:97)のグルタル酸塩:)
式Iの化合物(2.6g、4.2mmol)およびグルタル酸(0.51g、1eq)を、2.5mLのアセトニトリル中に混合させた。その混合物を75〜80℃で2時間にわたって加熱した。室温までゆっくりと冷却した後、、それを一晩中撹拌した。生じたスラリーを濾過し、アセトニトリルで洗浄し、そして真空下で乾燥させ、白色の固形物を得た(2.2g、収率70%)。融点:106.8℃(DSC開始)。回転異性体の比はHPLCにより3:97であった。
Figure 2008526862
(実施例4.式Iの化合物(5:95)の2−ケトグルタル酸塩:)
式Iの化合物(40g、64mmol)および2−ケトグルタル酸(8.8g、1eq)を、400mLのアセトニトリル中に混合させた。その混合物を75〜80℃で2時間にわたって加熱した。室温までゆっくりと冷却した後、生じたスラリーを濾過し、アセトニトリルで洗浄し、そして真空下で乾燥させ、白色の固形物を得た(43.5g、収率89%)。融点:DSCにより136.3℃(DSC開始)。回転異性体の比:5:95。
Figure 2008526862
(実施例5.式Iの化合物(99:1)のニコチン酸塩八水和物:)
式Iの化合物(50g、80mmol)および9.8gのニコチン酸(1eq)を、800mLの水中に混合させた。その混合物を回転蒸発器で濃縮し、そして濾過し、少量の不溶物を除去した。その濾液を500mLの水で希釈し、そして5時間にわたって60℃で加熱した。加熱中にスラリーが形成した。室温までゆっくりと冷却した後、それを濾過し、そして水で洗浄した。真空下で室温で乾燥させた後、白色の固形物を得た(44.3g、収率74%)。回転異性体の比は99:1であった。DSCピーク:88℃(水和物の喪失)、113℃(融点)。
Figure 2008526862
(実施例6.式Iの化合物(95:5)の安息香酸塩六水和物:)
式Iの化合物(2.0g、3.2mmol)および安息香酸(0.39g、1.0eq)を、水(15mL)およびアセトン(1.5mL)中に混合させた。その混合物を50℃で1時間にわたって撹拌し、次に25℃に冷却した。その固形物を濾過し、そして真空下で30℃で乾燥させ、白色の固形物(0.9g、収率38%)を得た。回転異性体の比はHPLCにより95:5であった。DSCピーク:72℃(水和物の喪失)、144℃(融点)。
Figure 2008526862
(実施例7.式Iの化合物(50:50)の塩酸塩:)
酢酸イソプロピル(30mL)中の式Iの化合物(6.0g、9.6mmol)の溶液に、濃塩酸(0.9mL、1.1eq)を加えた。生じた混合物を50℃で30分間にわたって加熱した。室温までゆっくりと冷却した後、それを濾過し、そして真空下で乾燥させ、灰色がかった白色の固形物を得た(4.0g)。次にこの固形物をジエチルケトン(40mL)中でスラリーにさせ、そして90℃で1時間にわたって加熱した。室温までゆっくりと冷却した後、それを濾過し、ジエチルケトンで洗浄し、そして真空下で乾燥させ、白色の固形物(3.2g、収率50%)を得た。次にこの固形物(200mg)をアセトン(1mL)中でスラリーにさせ、そしてその混合物を室温で1週間にわたって撹拌した。この固形物を濾過し、そして真空下で乾燥させた。回転異性体の比は50:50であった。融点:DSCにより205.4℃(DSC開始)。
(HPLCを用いる回転異性体の比の決定:)
回転異性体の比は、15:80:5の(アセトニトリル):(25mM ベータ−シクロデキストリンを含む50mM KHPO、pH2.0):(THF)の移動相を用いて、HPLCカラム(248nm検出器;カラム:Phenomenex Luna C18(2),4.6×150mm,3ミクロン;カラム温度:10℃)に、冷たい氷/アセトニトリルに溶解させた塩の試料を、流速0.7mL/分で注入することにより決定した。代表的なベンゼンスルホン酸塩に対して、回転異性体1および回転異性体2は、それぞれ約8.7分および約9.5分の保持時間を有することがわかった。
表1
種々の溶媒または溶媒媒質を用いた結晶化
Figure 2008526862
実施例および表1は、式Iの化合物の塩のジアステレオマーの対の調製として、本明細書中に記述されるが、当業者にとって、本開示に対する、また物質、方法および反応条件の双方に対する多くの改変、変化および変更が実施され得ることが明らかである。すべてのそのような改変、変化および変更は、本発明の趣旨および範囲内にあると意図される。

Claims (64)

  1. 置換されたピペラジニル化合物の塩の回転異性体の混合物を直接的に調製するためのプロセスであって、該混合物は、該塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、該塩の一つ以上の回転異性体を含み、該プロセスは、該置換されたピペラジニル化合物を、溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含する、プロセス。
  2. 前記塩の一つ以上の回転異性体と、前記塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との前記モル百分率が45:55である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記塩の一つ以上の回転異性体と、前記塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との前記モル百分率が25:75である、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記塩の一つ以上の回転異性体と、前記塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との前記モル百分率が少なくとも約10:90である、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記塩の一つ以上の回転異性体と、前記塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)との前記モル百分率が5:95である、請求項4に記載のプロセス。
  6. 一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約55モル百分率より高い量で存在している、請求項1に記載のプロセス。
  7. 一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約75モル百分率より高い量で存在している、請求項1に記載のプロセス。
  8. 一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約90モル百分率より高い量で存在している、請求項1に記載のプロセス。
  9. 一つの回転異性体が、存在する塩の総量の約95モル百分率より高い量で存在している、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記置換されたピペラジニル化合物が、薬学的化合物である、請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記酸が、薬学的に有用な酸である、請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記酸が、前記置換されたピペラジニル化合物に対して、約1:1から約3:1の割合で用いられる、請求項1に記載のプロセス。
  13. 前記溶媒が、前記置換されたピペラジニル化合物に対して、約5:1から約20:1の割合で用いられる、請求項1に記載のプロセス。
  14. 前記置換されたピペラジニル化合物が、式I:
    Figure 2008526862
    の構造を有する、請求項1に記載のプロセス。
  15. 前記高いモル百分率が、前記式Iの化合物の塩の回転異性体2と比較した、前記式Iの化合物の塩の回転異性体1の濃度のことを指す、請求項1に記載のプロセス。
  16. 前記高いモル百分率が、前記式Iの化合物の塩の回転異性体1と比較した、前記式Iの化合物の塩の回転異性体2の濃度のことを指す、請求項1に記載のプロセス。
  17. 前記塩が、ベンゼンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、安息香酸塩、塩酸塩、グルタル酸塩、D−10−ショウノウスルホン酸塩、2−ケトグルタル酸塩からなる群より選択される、請求項1に記載のプロセス。
  18. 前記塩が、ベンゼンスルホン酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  19. 前記ベンゼンスルホン酸塩が、式Iの化合物を溶媒中のベンゼンスルホン酸と反応させることにより調製される、請求項18に記載のプロセス。
  20. 前記ベンゼンスルホン酸塩が、約0℃〜80℃で形成される、請求項18に記載のプロセス。
  21. 前記塩がD−10−ショウノウスルホン酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  22. 前記D−10−ショウノウスルホン酸塩が、式Iの化合物をエステル溶媒中のD−10−ショウノウスルホン酸と反応させることにより調製される、請求項21に記載のプロセス。
  23. 前記D−10−ショウノウスルホン酸塩が、式Iの化合物を酢酸エチル中のD−10−ショウノウスルホン酸と反応させることにより調製される、請求項22に記載のプロセス。
  24. 前記塩が、グルタル酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  25. 前記グルタル酸塩が、式Iの化合物をニトリル溶媒中のグルタル酸と反応させることにより調製される、請求項24に記載のプロセス。
  26. 前記ニトリルがアセトニトリルである、請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記塩が、2−ケトグルタル酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  28. 前記2−ケトグルタル酸塩が、式Iの化合物をニトリル溶媒中の2−ケトグルタル酸と反応させることにより調製される、請求項27に記載のプロセス。
  29. 前記ニトリルがアセトニトリルである、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記塩が、ニコチン酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  31. 前記ニコチン酸塩が、式Iの化合物を水中のニコチン酸と反応させることにより調製される、請求項30に記載のプロセス。
  32. 前記塩が安息香酸塩である、請求項17に記載のプロセス。
  33. 前記安息香酸塩が、式Iの化合物を水およびアセトン溶媒の混合物中の安息香酸と反応させることにより調製される、請求項32に記載のプロセス。
  34. 前記溶媒が水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物である、請求項1に記載のプロセス。
  35. 前記エステルが、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項34に記載のプロセス。
  36. 前記アルコールが、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、前記ニトリルがアセトニトリルであり、そして前記エーテルがTHFであり、そして前記炭化水素がトルエンである、請求項34に記載のプロセス。
  37. 式I:
    Figure 2008526862
    の化合物のベンゼンスルホン酸塩の回転異性体の混合物を直接的に調製するためのプロセスであって、該混合物はベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、ベンゼンスルホン酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該プロセスは、
    (a)溶媒中の該式Iの化合物の第一のよく混じった混合物を調製する工程;
    (b)該第一のよく混じった混合物を約0℃〜10℃に維持する工程;
    (c)工程(a)で述べられた溶媒と同じであってもよいし、異なっていてもよい溶媒中のベンゼンスルホン酸の第二のよく混じった混合物を調製する工程;
    (d)該第一のよく混じった混合物および第二のよく混じった混合物を0℃〜10℃で合わせ、合わせた混合物を調製し、そしてその合わせた混合物を加熱して、ベンゼンスルホン酸塩の結晶化を誘発させる工程;および
    (e)そのベンゼンスルホン酸塩を分離する工程:
    を包含する、プロセス。
  38. 前記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、前記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体との前記モル百分率が45:55である、請求項37に記載のプロセス。
  39. 前記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、前記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体との前記モル百分率が25:75である、請求項37に記載のプロセス。
  40. 前記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、前記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体との前記モル百分率が10:90である、請求項37
    に記載のプロセス。
  41. 前記ベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、前記ベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体との前記モル百分率が5:95である、請求項37に記載のプロセス。
  42. 前記溶媒が水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物である、請求項37に記載のプロセス。
  43. 前記エステルが酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項42に記載のプロセス。
  44. 前記エステルが酢酸イソプロピルである、請求項43に記載のプロセス。
  45. 前記ケトンがアセトンである、請求項42に記載のプロセス。
  46. 前記エーテルがTHFである、請求項42に記載のプロセス。
  47. 前記ニトリルがアセトニトリルである、請求項42に記載のプロセス。
  48. 前記炭化水素がトルエンである、請求項42に記載のプロセス。
  49. 前記アルコールがメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項42に記載のプロセス。
  50. 前記アルコールがエチルアルコールである、請求項49に記載のプロセス。
  51. 前記溶媒が酢酸イソプロピルおよびエチルアルコールを含む、請求項42に記載のプロセス。
  52. 置換されたピペラジニル化合物の塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、その塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、その塩の一つ以上の回転異性体を含む、混合物。
  53. 前記塩が、前記置換されたピペラジニル化合物を溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含するプロセスにより調製される、請求項52に記載の混合物。
  54. 前記溶媒が、水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物である、請求項53に記載の混合物。
  55. 前記置換されたピペラジニル化合物が式I:
    Figure 2008526862
    の化合物であって、前記酸はベンゼンスルホン酸であって、前記塩はベンゼンスルホン酸塩であって、そしてそのベンゼンスルホン酸塩の一つの回転異性体と、そのベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体との前記モル百分率が45:55である、請求項53に記載の混合物。
  56. 前記溶媒が、水、ケトン、エーテル、エステル、アルコール、ニトリル、炭化水素またはそれらの混合物である、請求項53に記載の混合物。
  57. 置換されたピペラジニル化合物の酸性塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、その酸性塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、その酸性塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有し、そして該酸性塩は、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、ショウノウスルホン酸塩、炭酸塩、塩化物/二塩酸塩、クエン酸塩、N,N−ジ(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン、エデト酸塩、1,2−エタンジスルホネート、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グルタル酸塩、2−ケトグルタル酸塩、p−グリコールアミドフェニルアルソン酸塩、ヘキシルレゾルシネート、ハイクレート、臭化水素酸塩、塩酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩、ナフェート、ナプシレート、硝酸塩、パモエート、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸ナトリウム塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、トシラート、タンニン酸塩、酒石酸塩/重酒石酸塩、8−クロロテオフィリン酸塩、トリエチオジド、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アミノサリチル酸塩、無水メチレンクエン酸塩、アレコリン、アスパラギン酸塩、重硫酸塩、臭化ブチル、ショウノウ酸塩、ジグルコン酸塩、二臭化水素酸塩、二コハク酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、フッ化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、メチレンビス(サリチル酸塩)、ナフタレンジスルホネート、シュウ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、フェニルエチルバルビツール酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン酸塩、アセチルアミノ酢酸塩、N−アセチル−L−アスパラギン酸塩、N−アセチルシスチネート、アダマントエート、アジポエート、N−アルキルスルファミン酸塩、アントラキノン−1,5−ジスルホネート、アラボラクタン硫酸塩、アルギニナート、アスパルギン酸塩、ベタイン、カルニチン、4−クロロ−m−トルエンスルホン酸塩、デカン酸塩、ジアセチル硫酸塩、ジベンジルエチレンジアミン、ジメチルアミン、ジグアイアシルリン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、パモエート、フルクトース−1,6−二リン酸塩、グルコースリン酸塩、L−グルタミン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ラウリル硫酸塩、リシン、2−ナフタレンスルホン酸塩、オクタン酸塩、タンニン酸塩、およびテオブロミン酢酸塩からなる群より選択される、混合物。
  58. 置換されたピペラジニル化合物のベンゼンスルホン酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、そのベンゼンスルホン酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、そのベンゼンスルホン酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  59. 置換されたピペラジニル化合物のD−10−ショウノウスルホン酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、そのD−10−ショウノウスルホン酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、そのD−10−ショウノウスルホン酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  60. 置換されたピペラジニル化合物のグルタル酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、そのグルタル酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、そのグルタル酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  61. 置換されたピペラジニル化合物の2−ケトグルタル酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、その2−ケトグルタル酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、その2−ケトグルタル酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  62. 置換されたピペラジニル化合物のニコチン酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、そのニコチン酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、そのニコチン酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  63. 置換されたピペラジニル化合物の安息香酸塩の回転異性体の混合物であって、該混合物は、その安息香酸塩の他の対応する回転異性体(単数または複数)よりも高いモル百分率で、その安息香酸塩の一つ以上の回転異性体を含み、該置換されたピペラジニル化合物は式:
    Figure 2008526862
    を有する、混合物。
  64. 式1:
    Figure 2008526862
    の化合物の塩の回転異性体を選択的に結晶化するためのプロセスであって、該プロセスは、式1の化合物を溶媒と混合して酸と反応させる工程を包含する、プロセス。
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