JP2008525198A - 磁気パルス成形プロセスを実施する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
磁気パルス成形プロセスは、所望の形状に対する変形を容易にするために、工作物の可塑性を事前に増加させる装置および方法によって実施される。最初に、表面を有するマンドレルと導電性部材が設けられる。マンドレルの表面と導電性部材との間で工作物が特定の向きに配置され、第1の電流が、工作物と導電性部材を通って流れるようにさせられて、工作物の可塑性が増加する。その後、第2の電流が、導電性部材と工作物を通って流れるようにさせられて、工作物が、マンドレルの表面に係合した状態で変形するようにさせられる。
Description
本発明は、一般に、1つまたは複数の金属工作物(metallic workpiece)を所望の形状に変形させる磁気パルス成形プロセス(magnetic pulse forming process)に関する。特に、本発明は、所望の形状に対する変形を容易にするために、変形される工作物の可塑性を事前に増加させる、こうした磁気パルス成形プロセスを実施する改良された方法および装置に関する。
磁気パルス成形は、1つまたは複数の金属工作物を所望の形状に変形させるのに使用することができるよく知られているプロセスである。通常、磁気パルス成形プロセスは、最初に、工作物のある部分を、所望の形状を有するマンドレルの周りか、マンドレル内のいずれかに配設することによって実施される。その後、電磁界が、工作物内か、工作物の周りのいずれかで生成される。電磁界が発生すると、大きな圧力が、工作物に働き、工作物が、マンドレルの方に移動する。電磁界が、工作物の周りで生成される場合、工作物は、マンドレルに係合した状態で内側に変形される。他方では、電磁界が、工作物の内部内で生成される場合、工作物は、マンドレルに係合した状態で外側に変形される。磁気パルス成形はまた、最初に、第1および第2工作物の所定部分を、重ね合わせた状態で配設し、第1および第2工作物の重ね合わせ部分内で、または、重ね合わせ部分の周りで電磁界を生成することによって、2つの金属工作物を所望の形状に変形させるのに使用することができる。
磁気パルス成形は、たとえば、典型的な滑りスプライン・タイプ(sliding spline type)のスリップ・ジョイント(slip joint)の雄/雌部材を成形するのに使用することができる。こうした雄/雌部材は、通常、部材上にそれぞれの複数のスプラインを成形される。雄部材は、一般に、形状が円柱であり、複数の外側方向に延びるスプラインがその外側表面上に成形される。雄部材は、たとえば、従来の駆動軸アセンブリの端に一体に作られるか、または、固定されてもよい。他方、雌部材は、一般に、形状が中空でかつ円柱であり、複数の内側方向に延びるスプラインがその内側表面上に成形される。雌部材は、たとえば、従来の自在継手(universal joint)のある部分を作るヨークに一体に作られるか、または、固定されてもよい。スリップ・ジョイントを組み立てるために、雄部材の外側方向に延びるスプラインが、雌部材の内側方向に延びるスプラインと協働するように、雄部材が、雌部材内に挿入される。結果として、雄/雌部材は、同時回転運動のために一緒に連結される。しかし、雄部材の外側方向に延びるスプラインは、両者の間に制限された量の軸方向相対移動を可能にするように、雌部材の内側方向に延びるスプラインに対して軸方向に滑りすることができる。
こうした滑りスプライン・タイプのスリップ・ジョイントの雄/雌部材は、中空円柱工作物から成形され、工作物は、磁気パルス成形技法によって雄/雌スプラインを有するように変形される。しかし、通常、工作物を変形させて、こうした雄/雌スプラインを成形するために、比較的大きな変形量が必要とされる。この特定の用途ならびに種々の他の用途において、こうした比較的大きな変形量は、磁気パルス成形プロセスを実施するのに比較的大きなエネルギー量を必要とする可能性がある。さらに、こうした比較的大きな変形量は、工作物を弱めるか、または、工作物に損傷をもたらす場合がある。
したがって、所望の形状に対する変形を容易にするために、変形される工作物の可塑性を事前に増加させる、磁気パルス成形プロセスを実施する改良された方法および装置を提供することが望ましいであろう。
本発明は、所望の形状に対する変形を容易にするために、変形される工作物の可塑性を事前に増加させる、磁気パルス成形プロセスを実施する改良された方法および装置に関する。最初に、表面を有するマンドレルと導電性部材が設けられる。マンドレルの表面と導電性部材との間で工作物が特定の向きに配置され、第1の電流が、工作物と導電性部材を通って流れるようにさせられて、工作物の可塑性が増加する。その後、第2の電流が、導電性部材と工作物を通って流れるようにさせられて、工作物が、マンドレルの表面に係合した状態で変形するようにさせられる。
本発明の種々の目的および利点は、添付図面に照らして読まれると、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
ここで、図面を参照すると、本発明に従って磁気パルス成形プロセスを実施する、全体が10で示される、第1の実施形態のシステムが、図1に示される。管状工作物12は、外側導電性部材14および内部マンドレル16によって規定される軸Lに対して同軸に配置される。マンドレル16は、第1端18、第2端20、および、全体を22で示す細長い中間部分を含む。中間部分22の外側表面は、磁気パルス成形プロセスが実施された後に、外側管状部材12の所望の最終形状に相当する形状を有する。図示する実施形態では、マンドレル16の中間部分22の外側表面は、複数の長手方向に延びるスプライン24がその外側表面上に成形される。しかし、マンドレル16の中間部分22の外側表面は、任意所望の形状を有してもよいことが理解されるであろう。
マンドレル16の第1端18は、管状工作物12によって囲まれ、第1導電性インサート26および導電性端部材28によって支持される。導電性端部材28は、外側部材14から離間し、かつ、外側部材14から絶縁される。第1インサート26は、好ましくは、たとえば、銅などの良導体である材料から作られる。マンドレル16の第2端20は、誘電体ブッシング30によって囲まれる。ブッシング32は、誘電体ブッシング30を囲み、管状工作物12の内側壁に隣接する。誘電体ブッシング30は、ブッシング32をマンドレル16から絶縁し、以下で詳細に説明されるように、余熱中に管状工作物12に関して、短絡が発生するのを防止する。誘電体ブッシング32はまた、管状工作物12内でマンドレル16を同軸にセンタリングさせる。第2導電性インサート34は、管状工作物12の外側壁と外側導電性部材14との間に配設されて、外側導電性部材14と管状工作物12との間の、確実で、かつ、実質的に均一な電気接触が提供される。第2インサート34はまた、好ましくは、たとえば、銅などの良導体である材料から作られる。
余熱電流源36は、外側導電性部材14および導電性端部材28に電気接続される。余熱電流源36から外側導電性部材14へ、また、導電性端部材28への電流の流れを選択的に遮断するために、スイッチ38が設けられる。余熱電流源36によって生成される余熱電流の振幅は、所望に応じて設定されることができるが、好ましくは、100キロアンペア未満である。パルス成形電流源40はまた、外側導電性部材14および導電性端部材28に電気接続される。パルス成形電流源40によって生成されるパルス成形電流の振幅は、所望に応じて設定されることができるが、好ましくは、少なくとも500キロアンペアである。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、より大きいか、または、小さい電流振幅を使用することができることが理解されるべきである。パルス成形電流源40から外側導電性部材14へ、また、導電性端部材28への電流の流れを選択的に遮断するために、スイッチ42が設けられる。パルス成形電流源40内でパルス成形電流を生成するのに必要とされるエネルギーは、高電圧充電供給部(図示せず)によって充電されることができる1つまたは複数のエネルギー貯蔵デバイスまたはコンデンサ44に貯蔵されることができる。たとえば、モータ/発電機のセットまたは他の適したあるパルス源などの他のエネルギー貯蔵デバイスが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、使用されることができる。
動作時、特に、第1インサート26および第2インサート34を囲む、外側導電性部材14および導電性端部材28に関して、パルス成形電流の円周方向に均一な分布を供給することが望ましい。成形サイクルを始める前に、管状工作物12は、破線で示され、図1においてAで示す形状および位置を有する。そのため、最初に、ギャップGが、管状工作物12とマンドレル16との間に存在する。パルス成形プロセスを実施するために、パルス成形電流源40のコンデンサ44は、動作電圧まで充電される。ギャップGに捕捉された空気は、好ましくは、マンドレル16またはブッシング32内に作られた特別な通路(図示せず)を通して排気される。取り込まれた空気がダンパの役目を果たし、変形プロセスの効力を減少させないようにするために、空気が排気される。その後、余熱電流源36のスイッチ38は、閉じた位置に移動して、管状工作物12を余熱するために電流が供給される。この余熱は、電流が、導電性端部材28、第1インサート26、管状工作物12、第2インサート34、および外側導電性部材14を通過するようにさせることによって達成される。変形を生じることなく、管状工作物12の所望の可塑性に対する最も速い余熱時間を提供するために、余熱電流源36の電力および電流を、できる限り高く維持することが望ましい。
管状工作物12が、所望の可塑性に達した後、余熱電流源36のスイッチ38は、開いた位置に移動し、パルス成形電流源36のスイッチ42が、閉じた位置に移動する。こうして、コンデンサ44が、貯蔵されたエネルギーを、導電性端部材28、第1インサート26、余熱された管状工作物12、第2インサート34、および外側導電性部材14を通して放出するようにさせられる。図1の矢印は、管状工作物12に沿う、また、外側導電性部材14を通る電流の方向を示す。電流に伴う磁界の電気力学的圧力は、管状工作物12の内部表面が、マンドレル16の外部表面に接触するまで、管状工作物12の所望の部分を圧縮する。マンドレル16の外部表面の形状は、管状工作物12の最終形状を決め、図示する実施形態では、スプライン24を成形する。
図2は、磁気パルス成形動作中の、図1の管状工作物12を示し、管状工作物12と外側導電性部材14との間に誘導される磁界Mを示す。本明細書に示すように、外側導電性部材14のスプラインまたは歯は、マンドレル16上に成形されたスプラインまたは歯24に対向して配置する。管状工作物12と外側導電性部材14との間ギャップ内の磁界Mの構成は、成形プロセスの最終段階について、すなわち、パルス電流が流れるようにさせられたときについて示される。パルス電流の周波数は、10〜20キロヘルツにあるときに望ましいことがわかったが、異なる電流周波数が、所望に応じて使用されてもよいことが理解される。近接効果のために、電流は、管状工作物12の表面の非常に近くに集中する。結果として、放電電流は、互いに面する外側導電性部材14および管状工作物12の薄い表面層に集中し、磁界Mは、波形状を有する。図2に示す実施形態では、外側導電性部材14の内側壁は、内側壁上に成形されたスプラインを含む。内側壁は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、たとえば、円などの異なる断面形状を有することができることが理解される。
図3は、磁気パルス成形動作が実施された後の、マンドレル16に付着した、図1の管状工作物12を示す。成形動作後、第1インサート26および第2インサート34は取り除かれ、その後、管状工作物12、誘電体ブッシング30、ブッシング32、およびマンドレル16は取り外される。
図1、2、および3に述べられる方法は、管状工作物12を、管状工作物12内に配設されたマンドレル16上で内側方向に変形させる外部誘導子の使用に関する。しかし、本発明の方法は、管状工作物12を、管状工作物12の周りに配設されたマンドレル(図示せず)内で外側方向に変形させる外部誘導子(図示せず)と共に使用されることもできる。これを達成するために、マンドレルの内側表面は、管状工作物12と係合した状態で外側方向に拡張する、管状工作物12用の所望のスプラインの付いた断面形状を備えるであろう。スプラインを作った後、内側管状部材の短い未成形端が、取り除かれて、上述した成形された管状部材12のスプラインの付いた部分内に、成形された管状部材のスプラインの付いたセクションが挿入され、滑りスプライン・タイプのスリップ・ジョイントが提供されることが可能になる。こうして、成形された管状部材は、両者の間に制限された量の軸方向相対移動を可能にしながら、互いに対して軸方向に滑りするであろう。
図4および図5は、本発明に従って磁気パルス成形プロセスを実施する、全体が50で示される、第2の実施形態のシステムを示す。この実施形態では、磁気パルス成形動作によって、外部ダイまたはマンドレル54内への内側管状部材52の半径方向拡張が引き起こされる。この第2の実施形態では、外部マンドレル54は、外部マンドレル54上に成形された、軸方向に延びる歯またはスプライン56の環状アレイを含む。円柱内側導電性部材58は、第1インサート64により第1導電性端部材62によって支持される第1端60を含む。内側導電性部材58の第2端66は、第2インサート68によって支持される。
内側導電性部材60の第2端66に隣接する内側管状部材52の支持される部分が、半径方向に変形しないようにするために、誘電体ブッシング70が、内側管状部材52の支持される部分に隣接して配設され、外部マンドレル54内に埋め込まれることができる。内側導電性部材58の第1端60に隣接する内側管状部材52の支持される部分は、第2誘電体ブッシング72上に載る。内側導電性部材58の第1端60に隣接する内側管状部材52の支持される部分は、第2導電性部材74および外部マンドレル54に接触する第3インサート76によって支持される。この実施形態では、第1導電性端部材62、第2導電性部材74、内側管状部材52、および外部マンドレル54は、長手方向軸Lを中心として同心に配設される。第2誘電体ブッシング72は、内側導電性部材58の第1端60に隣接する内側管状部材52の支持される部分の半径方向に変形させないようにする。構造および成形プロセスの残りは、図1について上述したものと同じである。電流の流れ方向は、矢印で示され、成形サイクルの前に、内側管状部材52は、破線で示され、図4においてBとして示される形状および位置を有する。
図5は、磁気パルス成形動作中の、図4の内側管状部材52の立断面図を示し、内側管状部材52と内側導電性部材58との間に誘導される磁界Mを示す。本明細書に示すように、内側導電性部材58のスプラインまたは歯は、マンドレル54上に成形されたスプラインまたは歯56に対向して配置する。内側管状部材52と内側導電性部材58との間ギャップ内の磁界Mの構成は、成形プロセスの最終段階について、すなわち、パルス電流が流れるようにさせられたときについて示される。パルス電流の周波数は、10〜20キロヘルツにあるときに望ましいことがわかったが、異なる電流周波数が、所望に応じて使用されてもよいことが理解される。近接効果のために、電流は、内側管状部材52の表面の非常に近くに集中する。結果として、放電電流は、互いに面する内側導電性部材58および内側管状部材52の薄い表面層に集中し、磁界Mは、波形状を有する。図5に示す第2の実施形態では、内側導電性部材58の外側壁は、外側壁上に成形されたスプラインを含む。外側壁は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、たとえば、円などの異なる断面形状を有することができることが理解される。
図6は、磁界コンセントレータまたは導電性ブッシング82を含む、第3の実施形態のパルス成形システム80を示す。磁界コンセントレータ82は、外側導電性部材84と外側管状部材86との間に挿入され、外側導電性部材84と外側管状部材86の両方から絶縁される。図6の矢印は、近接効果が考慮されるときの、電流経路を示す。磁界コンセントレータ82は、磁界を集中させ、成形する方法を容易にし、異なる直径および形状を有する管状部材を作るために、パルス成形システム80を頻繁に再調整することが必要になるときに有用である。磁界コンセントレータ82は、誘導原理によって働く。すなわち、放電回路のどの要素とも、電気接触を必要とせず、回路のどの要素よりも変更するのが容易である。磁界コンセントレータ82は、成形されるスプラインの数が容易に変更されることを可能にする。管状部材の成形中に、異なる直径および数のスプラインを作成するために、磁界コンセントレータ82ならびに第1および第2インサート88、90だけが、変更される必要がある。磁界コンセントレータ82の変更を容易にするために、外側導電性部材84に、導電性ディスク92が付加される。構造および成形プロセスの残りは、図1について上述したものと同じであり、同じ参照数字は、同じ構造を示すのに使用される。
図7は、図6の磁界コンセントレータ82の断面立面図であり、磁界による磁界に及ぼす影響を示し、コンセントレータ82は、異なる断面形状を有する。セクタa)およびb)は、外側導電性部材84および磁界コンセントレータ82の滑らかな円柱表面が、両者の表面間のギャップ内で最短磁力線(shortest magnetic line)Oを提供するように示される。セクタc)およびd)では、磁界コンセントレータ82の外側表面上で軸方向に延びるスプラインまたは歯94、および、外側導電性部材84の内部表面上で軸方向に延びるスプラインまたは歯96を使用することによって、所望の電流分布を提供する方法が示される。スプライン94は、スプライン96の間に配設され、互いから絶縁される(磁界構成が変わることを明確にするために、絶縁物は示されない)。スプライン94およびスプライン96が深くなればなるほど、また、数量が大きくなればなるほど、磁界損失が小さい。
図8は、第4の実施形態の磁気パルス成形システム100を示し、磁気パルス成形システム100は、内側管状部材102および外側管状部材104の半径方向圧縮を引き起こす。成形動作の前に、内側管状部材102および外側管状部材104は、所望量の重ね合わせが存在するように、圧入される(press fit)ことができる。マンドレル106は、内側管状部材102および外側管状部材104内に、軸Lに沿って同軸に配設される。マンドレル106は、第1端108、第2端110、および、全体を112で示す細長い中間部分を含む。中間部分112の外側表面は、磁気パルス成形動作が実施された後に、内側管状部材102および外側管状部材104の所望の最終形状に従う形状を有する。第4の実施形態では、図9に示すように、中間部分112の外側表面上に、複数の歯またはスプライン114が成形される。マンドレル106の第1端108は、内側管状部材102および外側管状部材104によって囲まれ、第1導電性インサート116および導電性端部材118によって支持される。導電性端部材118は、外側導電性部材120から離間し、かつ、それから絶縁される。第1インサート116は、好ましくは、たとえば、銅などの良導体である材料から作られる。マンドレル106の第2端110は、誘電体ブッシング122によって囲まれる。ブッシング124は、誘電体ブッシング122を囲み、外側管状部材104の内側壁に隣接する。誘電体ブッシング122は、ブッシング124をマンドレル106から絶縁し、先に説明したように、余熱中に外側管状部材104に関して、短絡が発生するのを防止する。ブッシング124はまた、外側管状部材104内でマンドレル106を同軸にセンタリングさせる。第2導電性インサート126は、外側管状部材104の外側壁と外側導電性部材120との間に配設されて、外側導電性部材120と外側管状部材104との間の、確実で、かつ、実質的に均一な電気接触が提供される。第2インサート126はまた、好ましくは、たとえば、銅などの良導体である材料から作られる。構造および成形プロセスの残りは、図1について上述したものと同じである。電流の流れ方向は、矢印で示される。内側管状部材102および外側管状部材104が、マンドレル106内に配設され、外側導電性部材120が、内側管状部材102および外側管状部材104内に配設されて、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、マンドレル106に係合した状態で、内側管状部材102および外側管状部材104が外側方向に変形されることができることが理解される。
図9は、図8の本発明の第4の実施形態を示し、マンドレル106上の内側管状部材102および外側管状部材104を示す。図10は、磁気パルス成形動作後にマンドレル106から取り外された、図8の内側管状部材102および外側管状部材104を示す。図8、9、および10に示す第4の実施形態は、折畳み可能な伸縮駆動軸(collapsible telescopic driveshaft)を成形するときに特に有用である。本方法による成形は、駆動軸の通常の動作状況下における、内側管状部材102と外側管状部材104との間の任意の相対的な軸方向運動または回転運動をさせないようにする。しかし、自動車事故時など、駆動軸アセンブリの端に、異常に大きな軸方向力が加えられるとき、内側管状部材102および外側管状部材104は、互いに対して伸縮式に移動するであろう。こうした伸縮運動を引き起こすのに必要とされる力の量は、内側管状部材102および外側管状部材104の重ね合わせセクションの長さを変えることによって調整することができる。
図11は、第5の実施形態の磁気パルス成形システム130を示し、磁気パルス成形システム130は、全体が138に示されるマンドレル内に成形された環状凹所136によって、環状凹所134が、内側管状部材132に成形された状態で、内側管状部材132の半径方向圧縮を引き起こす。凹所134は、内側管状部材132と外側管状部材(図示せず)とを結合するのに必要である場合がある、切断、面取り、および他の機械加工動作を容易にする。軸方向電流だけが、図11に示すように印加される場合、内側管状部材132の環状凹所134のエリアにおいて、比較的深い変形を実現するために、大きな振幅の電流が必要とされる場合がある。外側導電性部材144および導電性外側端部分146と直列接続された誘導子142によって、内側管状部材132の凹所134のエリアにおいて、方位成分を電流に付加するという1つの解決策が見出された。誘導子142は、機械的に強く、非常に低いインダクタンスを有し、外側導電性部材144および導電性外側端部分146との接触場所において均一な電流分布を提供することが望ましい。これらの要件を満足することがわかった1つのこうした誘導子は、Yablochnikovに対する米国特許第4,129,846号に記載され、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。構造および成形プロセスの残りは、図1について上述したものと同じであり、同じ構造は同じ参照数字を有する。図12は、磁気パルス成形動作後の、内側管状部材132がマンドレル138に付着した状態での、図11の内側管状部材132のインボリュート部分断面図である。
特許条文の規定によれば、本発明の原理および動作モードが、好ましい実施形態において説明され、示された。しかし、本発明は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、具体的に説明される以外の方法で実施され、また、例示されてもよいことが理解されなければならない。
Claims (10)
- 工作物を変形させる方法であって、
(a)表面を有するマンドレルを設けるステップと、
(b)導電性部材を設けるステップと、
(c)前記マンドレルの前記表面と前記導電性部材との間で工作物を特定の向きに配置するステップと、
(d)第1の電流が、前記工作物と前記導電性部材を通って流れるようにさせるステップであって、それによって、前記工作物の可塑性を増加させる、流れるようにさせるステップと、
(e)第2の電流が、前記導電性部材と前記工作物を通って流れるようにさせるステップであって、それによって、前記工作物が、前記マンドレルの前記表面に係合した状態で変形するようにさせる、流れるようにさせるステップとを含む方法。 - 前記ステップ(a)は、外側表面を有する前記マンドレルを設けることによって実施され、前記ステップ(b)は、内側表面を有する前記導電性部材を設けることによって実施され、前記ステップ(c)は、前記マンドレルの前記外側表面と前記導電性部材の前記内側表面との間で工作物を特定の向きに配置することによって実施される請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(a)は、内側表面を有する前記マンドレルを設けることによって実施され、前記ステップ(b)は、外側表面を有する前記導電性部材を設けることによって実施され、前記ステップ(c)は、前記マンドレルの前記内側表面と前記導電性部材の前記外側表面との間で工作物を特定の向きに配置することによって実施される請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(c)は、第1の電流が、前記工作物と前記導電性部材を通って流れるようにさせるために、余熱電流源に接続することによって実施される請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(c)は、導電性端部材と第1導電性インサートを通して、前記余熱電流源を前記工作物の第1部分に接続することによって、また、第2導電性インサートを通して前記工作物の第2部分を前記余熱電流源に接続することによって実施される請求項4に記載の方法。
- 前記ステップ(d)は、第1の電流が、前記工作物と前記導電性部材を通って流れるようにさせるために、パルス電流源に接続することによって実施される請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(d)は、導電性端部材と第1導電性インサートを通して、前記パルス電流源を前記工作物の第1部分に接続することによって、また、第2導電性インサートを通して前記工作物の第2部分を前記パルス電流源に接続することによって実施される請求項6に記載の方法。
- 前記ステップ(c)は、第1の電流が、前記工作物と前記導電性部材を通って流れるようにさせるために、余熱電流源に接続することによって実施され、前記ステップ(d)は、第1の電流が、前記工作物と前記導電性部材を通って流れるようにさせるために、パルス電流源に接続することによって実施される請求項1に記載の方法。
- 前記ステップ(c)は、導電性端部材と第1導電性インサートを通して、前記余熱電流源を前記工作物の第1部分に接続することによって、また、第2導電性インサートを通して前記工作物の第2部分を前記余熱電流源に接続することによって実施される請求項8に記載の方法。
- 前記ステップ(d)は、前記導電性端部材と前記第1導電性インサートを通して、前記パルス電流源を前記工作物の第1部分に接続することによって、また、前記第2導電性インサートを通して前記工作物の第2部分を前記パルス電流源に接続することによって実施される請求項9に記載の方法。
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