JP2008525006A - 核酸変異の検出 - Google Patents

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Abstract

試料中の標的核酸配列における変異の検出方法であって、該標的核酸配列が、第1のDNA鎖および必要に応じてその相補鎖を含み、該方法は、(a)該核酸に検出プライマーを添加する工程であって、該検出プライマーが、該変異部位を含むDNA配列で該第1のDNA鎖に結合する、工程;(b)該検出プライマーを伸長して、該第1のDNA鎖に相補的である第2のDNA鎖を形成する工程;(c)該核酸に増幅プライマーを添加する工程であって、該増幅プライマーが、該変異部位から離れた位置で該第2のDNA鎖および/または該相補鎖に結合する、工程;(d)該増幅プライマーを伸長して、該第2のDNA鎖に相補的である第3のDNA鎖、および/または該第1のDNA鎖の追加コピーを形成する工程;(e)相補塩基対合によって該DNA鎖をアニールして、核酸二重鎖を形成する工程であって、該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有するならば、該二重鎖がヘテロ二重鎖であり、そして該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有しないならば、該二重鎖がホモ二重鎖である、工程;および(d)ヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖の存在を検出する工程、を含む。

Description

本発明は、核酸配列における1以上の公知の核酸変異を検出するための方法、およびそのための試薬およびキットに関する。
核酸配列変異(例えば、多型)は、PCR増幅およびそれに続くDNA配列分析を用いることによって検出され得る。核酸配列は、市販の利用可能な配列決定装置を用いてピロ配列決定(pyro-sequencing)によって決定され得るが、この方法の不利点は、標識された(特に、蛍光標識された)プライマーを必要とすることである。したがって、核酸変異の配列分析のための種々の代替方法が、当該技術分野で用いられてきた。
核酸配列変異の検出のための公知の方法は、2つのカテゴリーに入る−(1)これまでに未知の変異を発見するためのスキャンニング方法;および(2)公知の変異を検出するための診断方法。
公知の変異の検出のための公知の診断方法としては、マススペクトロメトリー、RFLP(制限酵素断片長多型)、PFGE(パルスフィールドゲル電気泳動法)、FAFLP(蛍光増幅断片長多型)、RnaseA切断、ASO(アレル特異的オリゴヌクレオチド)、5’ヌクレアーゼアッセイ(リアルタイムPCR「TaqMan」アッセイ)、プライマー伸長(SnaPshotおよびSNP−IT技術を含む)、および分子ビーコン(リアルタイムPCR)が挙げられる。
例として、公知の配列多型を検出するための1つの技法は、融解曲線分析である。所定の配列における異なる変異は、LightCycler(Roche)のようなリアルタイムPCR装置を用いて特徴的な融解曲線を生じる。PCR産物の変異はまた、蛍光プローブを用いて同定され得る。
配列分析のさらなる方法は、リバースハイブリダイゼーションである。目的の変異を含む標識されたPCR産物が生成され、そしてこれを用いて、固体支持体上に固定化された一連のプローブを問い合わせする。例として、Mycobacterium tuberculosis rpoB遺伝子の変異を検出するためのシステムが市販されている(INNO-LiPA Rif.TB, Innogenetics, Gent, Belgium)。しかし、この技法は、比較的高いコストによって制限される。
配列分析の他の方法は、アガロースゲル電気泳動であり、これは、変異特異的増幅を必要とする。ゲル中で得られたPCR産物のサイズは、所定の変異の存在を示す。
未知の配列変異を発見するためのスキャンニング方法としては、SSCP(一本鎖高次構造多型分析)が挙げられ、これは、増幅したPCR産物を変性し、そして得られた一本鎖DNAをアクリルアミドゲルに下方へ流し、多型が存在すれば代表的な移動パターンが見られる。
変性高速液体クロマトグラフィー(dHPLC)も、PCR増幅産物間のこれまで未知の差異(例えば、変異)を発見するために当該技術分野で用いられてきた。これらの配列の差異の検出は、DNAへテロ二重鎖の存在または不在の検出に依存する。
より詳細には、この公知の方法は、2つのPCR反応の産物(例えば、野生型参照試料「試料A」、および変異を含み得るかまたは同様に野生型であり得る目的の試料「試料B」)を混合する工程、および混合したPCR産物を94℃まで5分間加熱する工程を含む。このPCR産物が25℃まで非常に緩やかに冷却されるにつれて、分離した鎖はアニールして二重鎖を形成する。「試料B」が変異を含まない(すなわち、野生型である)ならば、ホモ二重鎖のみが形成する−すなわち、二重鎖は、2つの試料において野生型核酸に対応する。しかし、「試料B」が変異を含むならば、図1に示すように、形成し得る4つの可能な異なる二重鎖がある。2つの異なるホモ二重鎖が形成され、「試料A」における野生型核酸、および「試料B」における変異した核酸に対応する。さらに、2つの異なるヘテロ二重鎖が形成され、それぞれ「試料A」の野生型核酸に由来する1つの鎖および「試料B」の変異した核酸に由来する1つの鎖に対応する。変異した部位で、ヘテロ二重鎖はミスマッチを含む。
ヘテロ二重鎖は、対応するホモ二重鎖とは異なるそれらの移動パターンを検出することによって検出される。より詳細には、ホモ二重鎖のみを含む試料は、dHPLCカラムから単一ピークの溶出プロフィールを生じる。逆に、ヘテロ二重鎖が存在する場合、3ピークのプロフィールが見られる。
したがって、この技法は、核酸配列におけるこれまでに未知の変異を発見するための技術分野で用いられ、野生型参照試料を用いて、変異が目的の試料中に存在するならばヘテロ二重鎖が形成し、一方へテロ二重鎖が存在しないことは、目的の試料が野生型であることを示す。
この技法の変更も、目的の特異的な公知の変異の検出に用いられ得、この場合、参照試料PCR産物は公知の変異を含む。ヘテロ二重鎖は、目的の試料が野生型核酸のみを含むならば検出されるが、目的の試料が参照試料に存在する特異的変異を含むならばヘテロ二重鎖は検出されない。
この公知の方法の不利点は、大きな労働力を要することである。ヘテロ二重鎖の形成の前に、目的の試料のPCR産物を第2の「参照」試料のPCR産物と混合することを必要とするからである。したがって、この方法は、目的の試料における公知の変異を検出するために、その特異的な公知の変異も含む参照試料が利用可能である場合にのみ用いられ得る。この公知の方法はまた、多重変異が検出される限界を有する。
したがって、従来技術の方法に関連する1つ以上の問題を克服または少なくとも改良する、核酸配列における特異的変異を検出するための代替および/または改良された方法が、当該技術分野で必要である。
本発明は、試料中の標的核酸配列における変異の検出方法を提供し、該標的核酸配列は、第1のDNA鎖および必要に応じてその相補鎖を含み、該方法は、(a)該核酸に検出プライマーを添加する工程であって、該検出プライマーが、該変異部位を含むDNA配列で該第1のDNA鎖に結合する、工程;(b)該検出プライマーを伸長して、該第1のDNA鎖に相補的である第2のDNA鎖を形成する工程;(c)該核酸に増幅プライマーを添加する工程であって、該増幅プライマーが、該変異部位から離れた位置で該第2のDNA鎖および/または該相補鎖に結合する、工程;(d)該増幅プライマーを伸長して、該第2のDNA鎖に相補的である第3のDNA鎖、および/または該第1のDNA鎖の追加コピーを形成する工程;(e)相補塩基対合によって該DNA鎖をアニールして、核酸二重鎖を形成する工程であって、該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有するならば、該二重鎖がヘテロ二重鎖であり、そして該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有しないならば、該二重鎖がホモ二重鎖である、工程;および(d)ヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖の存在を検出する工程;を含む。
したがって、本発明の方法は、参照試料の必要なしに、PCR中にヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖を得ることによって、公知の核酸配列変異(例えば、多型)の検出を可能にする。
工程a)からd)は、連続的にまたは実質的に同時に行われ得る。あるいは、工程a)およびc)のみが実質的に同時に行われて、次いで工程b)およびd)が続き得る。工程b)およびd)が実質的に同時に行われることも選択肢である。
例えば、試料は、食物、下水、または臨床試料であり得る。
本発明によって検出可能な変異(例えば、多型)は、核酸欠失、挿入、または置換であり得る。1つの実施態様では、核酸欠失、挿入、および置換からなる群より選択される多重変異が検出され得る。これらの変異は、同じまたは異なる標的核酸にあり得る。
したがって、標的核酸における変異部位は、核酸欠失、挿入、または置換を含み得るかまたは含み得ない部位である。欠失、挿入、または置換が変異部位に存在するならば、標的核酸は「変異」標的核酸である。一方、多型部位が核酸欠失、挿入、または置換を含まないならば、標的核酸は「野生型」標的核酸である。これに関して、用語「変異部位」および「多型部位」は、同じ意味を有し、そしてこれらは交換可能であることが意図される。
検出プライマーは、標的核酸において変異部位に結合し、そして欠失、挿入、または置換のような核酸変異がその変異部位に存在するか否かを検出することを可能にするので、このように命名されている。検出プライマーは、変異部位に変異があるか否かにかかわらず、標的核酸に結合し得る。
検出プライマーは、「野生型検出プライマー」であり得る。野生型検出プライマーは、変異部位に野生型残基に相補的である核酸残基を含むので、このように命名されている。野生型検出プライマーが本発明の方法で用いられる場合、ヘテロ二重鎖の存在は、試料が変異部位に変異残基を有する標的核酸、すなわち、変異標的核酸、を含むことを示す。
あるいは、検出プライマーは、「変異検出プライマー」であり得る。変異検出プライマーは、変異部位に変異残基に相補的である核酸残基を含むので、このように命名されている。変異検出プライマーが本発明の方法で用いられる場合、ヘテロ二重鎖の存在は、試料が変異部位に野生型残基を有する標的核酸、すなわち、野生型標的核酸、を含むことを示す。
増幅プライマーは、変異部位から離れた位置で、第2のDNA鎖および/または相補DNA鎖に結合する。増幅プライマーは、選択された検出プライマーがフォワードプライマーまたはリバースプライマーのいずれであるかに依存して、フォワードプライマーまたはリバースプライマーであり得る。「変異部位から離れた位置」とは、増幅プライマーが、変異部位に結合しない、そして好ましくは、変異部位から少なくとも5、好ましくは少なくとも10、より好ましくは少なくとも20、最も好ましくは少なくとも50残基離れた部位に結合することを意味する。
フォワードプライマーは、標的核酸の非コード(アンチセンス)鎖に結合するプライマーであり、そしてリバースプライマーは、標的核酸のコード(センス)鎖に結合するプライマーである。これに関して、第1のDNA鎖は、標的核酸の非コード(アンチセンス)DNA鎖またはコード(センス)DNA鎖のいずれかであり得る。同様に、相補鎖は、第1のDNA鎖がコード鎖または非コード鎖のいずれであるかに依存して、標的核酸の非コード(アンチセンス)DNA鎖またはコード(センス)DNA鎖のいずれかであり得る。
より詳細には、1つの実施態様では、検出プライマーは、増幅プライマーがリバースプライマーである場合、フォワードプライマーであり得る。必要に応じて、この方法は、変異部位から離れた位置で第1のDNA鎖または第3のDNA鎖に結合するフォワード増幅プライマーであり得る第3のプライマーを添加する工程を含み得る。したがって、この実施態様では、この方法は、2つの異なるタイプのフォワードプライマーを添加する工程を含み得る。好ましくは、フォワード増幅プライマーは、検出プライマーよりも低いアニーリング温度を有し、そしてより好ましくは、フォワード増幅プライマーは、検出プライマーよりも短い。
他の実施態様では、検出プライマーは、増幅プライマーがフォワードプライマーである場合、リバースプライマーであり得る。必要に応じて、この方法は、第3のプライマーを添加する工程を含み得、この第3のプライマーは、変異部位から離れた位置で、第1のDNA鎖または第3のDNA鎖に結合するリバース増幅プライマーであり得る。したがって、この実施態様では、この方法は、2つの異なるタイプのリバースプライマーを添加する工程を含み得る。好ましくは、リバース増幅プライマーは、検出プライマーよりも低いアニーリング温度を有し、そしてより好ましくは、リバース増幅プライマーは、検出プライマーよりも短い。
1つの実施態様では、この方法は、少なくとも15ヌクレオチド長である検出プライマーを使用する。検出プライマーが、少なくとも20核酸長、より好ましくは少なくとも25核酸長、最も好ましくは約25から30核酸長であることが好ましい。
増幅プライマーは、代表的には1から50ヌクレオチド長、好ましくは10から40ヌクレオチド長、より好ましくは15から25ヌクレオチド長である。短いプライマーを使用することが一般的には有利である。これは、標的核酸により迅速に結合できるからである。1つの実施態様では、増幅プライマーは、検出プライマーよりも短い。
本発明の増幅プライマーおよび検出プライマーは、Primer Express(Applied Biosystems)のような従来のソフトウエアを用いて、所望のパラメータの選択に基づいて標的核酸配列に結合するように設計される。プライマーは、好ましくは、スクリーニングされて、自己相補性およびプライマーとプライマーとの結合を最小にする。
プライマー結合条件が、高いレベルの特異性が提供されるような条件であることが好ましい。増幅プライマーおよび検出プライマーの融解温度(Tm)は50℃以上、好ましくは約60℃であり得る。検出プライマーが、増幅プライマーよりも高い融解温度を有することが好ましい。
プライマーは、好ましくは、工程b)およびd)においてそれらの3’末端から、すなわち、5’から3’方向に伸長される。好適な実施態様では、伸長工程a)は、高いアニーリング温度で行われ、この温度で、検出プライマーは、標的核酸に結合し得るが、増幅プライマーは、好ましくは標的核酸に結合し得ない。検出プライマーを用いる高いアニーリング温度での数ラウンドの伸長後、伸長工程c)は、好ましくは、より低いアニーリング温度で行われ、この温度で、増幅プライマーは標的核酸に結合し得る。
伸長工程b)およびd)は、任意の適切な方法によって行われ得、そして好適な実施態様では、伸長はPCRによって行われる。増幅プライマーおよび検出プライマーは、DNAポリメラーゼおよびdNTPを用いて伸長され、第1のDNA鎖およびその相補鎖、ならびに第2および第3のDNA鎖の多重コピーが生成される。
第2のDNA鎖は、検出プライマーの配列を組み込む−すなわち、変異部位での検出プライマーと標的核酸との間のあらゆる配列の差異が、第2のDNA鎖に組み込まれる。したがって、標的核酸が、第1のDNA鎖中の変異部位で野生型であるが、検出プライマーが変異部位で変異である場合、変異部位で変異である第2鎖が、伸長工程b)で生成される。したがって、開始鋳型材料は純粋な野生型標的核酸であり得るが、本発明の方法は、いくつかの変異核酸鎖の生成を可能にする。これらの生成した変異鎖は、野生型鎖と組み合わせて、検出され得るヘテロ二重鎖を生成し得る。
あるいは、標的核酸が、第1のDNA鎖中の変異部位で変異であるが、検出プライマーが変異部位で野生型である場合、変異部位で野生型である第2の鎖が、工程b)で生成される。したがって、開始鋳型材料は純粋な変異標的核酸であり得るが、本発明の方法は、いくつかの野生型核酸鎖の生成を可能にする。これらの生成した野生型鎖は、変異鎖と組み合わせて、検出され得るヘテロ二重鎖を生成し得る。
これらの鎖は、任意の公知の方法によって、例えば、増幅反応において温度を低下させることによって、アニールされて核酸二重鎖を形成し得る。これらの鎖は、好ましくは、相補塩基対合によってアニールする。これに関して、多くの配列ミスマッチが可能になる。したがって、変異部位で野生型である鎖は、変異部位で変異である鎖とアニールし得、変異部位でミスマッチした残基、したがってヘテロ二重鎖を生じる。
ヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖は、任意の公知の手段によって検出され得、そして好適な実施態様では、検出は、変性高速液体クロマトグラフィー(dHPLC)によって行われる。ヘテロ二重鎖が存在する場合、dHPLCカラムからの特徴的な「3ピーク」溶出プロフィールが見られる。しかし、すべての二重鎖が単一ピークで溶出する場合、これは、ヘテロ二重鎖が存在しない、すなわち、二重鎖がすべてホモ二重鎖であることを示す。
標的核酸試料は、純粋な試料であり得る(すなわち、試料中の核酸はすべて野生型またはすべて変異である)。あるいは、標的核酸試料は、変異および野生型核酸の両方を含む混合された試料であり得る。これらの2つのタイプの試料間を区別するために、本発明の方法の工程a)からe)は、この方法の第1ラウンドで用いられるのとは異なるタイプの検出プライマーを用いて繰り返され得る。
より詳細には、1つの実施態様では、まず、野生型検出プライマーを用いて本発明の方法の工程a)からe)が行われ、次いで変異検出プライマーを用いて本発明の方法の工程a)からe)が引き続き繰り返される。第1およびその後の稼動でヘテロ二重鎖が検出されるならば、これは、試料が野生型および変異の標的核酸の混合物を含むことを示す。
しかし、この方法が、最初に野生型検出プライマーを用いて行われる場合にヘテロ二重鎖が検出されるが、変異検出プライマーを用いるこの方法の続いてのラウンド後にヘテロ二重鎖が検出されないならば、これは、試料が変異標的核酸のみを含むことを示す。同様に、この方法が、最初に変異検出プライマーを用いて行われる場合にヘテロ二重鎖が検出されるが、野生型検出プライマーを用いるこの方法の続いてのラウンド後にヘテロ二重鎖が検出されないならば、これは、試料が野生型標的核酸のみを含むことを示す。
したがって、この方法の第1ラウンドが野生型検出プライマーを用いそしてヘテロ二重鎖を検出したならば、試料が変異標的核酸のみを含むか、または変異および野生型核酸の混合物を含むかを同定するために、工程a)からe)を、変異検出プライマーを用いて繰り返すべきである。変異検出プライマーを用いる続いてのラウンド後にヘテロ二重鎖がまた検出されるならば、これは、試料が、変異および野生型標的核酸の混合物を含むことを示す。
あるいは、この方法の第1ラウンドが変異検出プライマーを用いそしてヘテロ二重鎖を検出したならば、試料が野生型標的核酸のみを含むか、または野生型および変異核酸の混合物を含むかを同定するために、工程a)からe)を、野生型検出プライマーを用いて繰り返すべきである。野生型検出プライマーを用いる続いてのラウンド後にヘテロ二重鎖がまた検出されるならば、これは、試料が、野生型および変異標的核酸の混合物を含むことを示す。
1つの実施態様では、標的核酸は一本鎖である。1つの実施態様では、標的核酸はRNAであり、これは、アニーリング工程(a)の前にcDNAに変換される。
本発明の配列に「少なくとも80%の配列同一性」を有する配列という場合、これは、本発明の配列に、好ましくは少なくとも85%の配列同一性、好ましくは少なくとも90%の配列同一性、より好ましくは少なくとも95%の配列同一性、より好ましくは少なくとも98%の配列同一性、最も好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列を包含する。
本発明の配列に、少なくとも80%の配列同一性、好ましくは少なくとも85%の配列同一性、好ましくは少なくとも90%の配列同一性、より好ましくは少なくとも95%の配列同一性、より好ましくは少なくとも98%の配列同一性、最も好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列(例えば、プライマー配列)は、従来のソフトウエア(例えば、オンラインによって自由に入手可能なBioeditTMパッケージ、およびSequencher Gene Codes Corporation, 640 Avis Drive Suite 310, Ann Arbor MI 48108によって提供されるSequencherTMパッケージ)を用いて配列アラインメントによって同定され得る。
本発明のプライマー配列に相同であるプライマー配列を定義するための他の手段は、相同配列と本発明の配列との間で異なるヌクレオチドの数を定義することによる。これに関して、本発明は、6を超えないヌクレオチド、好ましくは5を超えないヌクレオチド、好ましくは4を超えないヌクレオチド、より好ましくは3を超えないヌクレオチド、さらにより好ましくは2を超えないヌクレオチド、および最も好ましくは1を超えないヌクレオチドが本発明のプライマー配列とは異なるプローブ配列を包含する。
1つの実施態様では、本発明の方法は、細菌またはウイルスの核酸配列(例えば、病原性細菌またはウイルスの核酸配列)における変異を検出するために用いられ得る。変異は、細菌またはウイルスにおいて1以上の薬物に対する耐性を付与し得る。細菌の核酸配列に関して、変異は、1以上の抗生物質に対する耐性を付与し得る。
核酸配列は、好気性細菌(例えば、バチラス種、マイコバクテリウム種、またはナイセリア種)に由来し得るか、または嫌気性細菌もしくは通性嫌気性細菌(例えば、サルモネラ種)に由来し得る。
核酸配列は、グラム陽性細菌種(例えば、バチラスまたはマイコバクテリウム)に由来し得るか、グラム陰性細菌種(例えば、サルモネラ種)に由来し得る。
核酸配列は、腸内細菌(例えば、サルモネラ種)に由来し得る。
したがって、本発明の方法は、サルモネラ種(例えば、Salmonella enterica);バチラス種(例えば、B. cereusまたはB. subtilis);ナイセリア種(例えば、N. meningitides);またはマイコバクテリウム種(例えば、Mycobacterium tuberculosis(M. tuberculosis))の核酸配列における変異の検出を可能にする。変異は、感染(例えば、M. tuberculosis感染)を治療するために用いられる1以上の抗生物質(例えば、リファンピンまたはイソニアジド)に対する耐性を付与し得る。変異はまた、異なる細菌種および/または株の間を区別し得る。
M. tuberculosisに関して、少なくとも11の遺伝子が、主な抗TB薬に対する耐性の発現に関連することが報告されている。リファンピン耐性(RIF耐性)またはイソニアジド耐性(INH耐性)を付与する変異の存在を検出することは、臨床的におよび公衆衛生TBコントロールに重要である。
リファンピンおよびイソニアジドに対する耐性は、3つのM. tuberculosis遺伝子における変異によって付与される。RIF耐性は、一般的に、単一ヌクレオチド置換に関連する。rpoB遺伝子(RNAポリメラーゼのβサブユニットをコードする)の81bpコア領域における変異は、RIF耐性の90%以上に関与することが知られている。
2つの異なる遺伝子における変異が、イソニアジドに対する耐性に関与することが知られている。75%を超える症例において、INH耐性が、katG遺伝子(カタラーゼペルオキシダーゼをコードする)における置換により生じる。katGにおける最も通常の置換の1つは、翻訳されたポリペプチドのSer315での変異を生じる。より稀には、INH耐性は、inhA遺伝子およびahpC遺伝子における変異による。
したがって、本発明は、M. tuberculosis遺伝子(例えば、rpoB、katG、inhA、およびahpC遺伝子)における変異の検出を可能にする。
例として、本発明の方法は、臨床試料において変異マイコバクテリウム種を検出するために使用され得る。臨床試料としては、気管支肺胞洗浄液(BALS)、誘発喀痰、口腔咽頭洗浄物、血液または他の体液試料が挙げられ得る。
したがって、1つの実施態様では、本発明の方法は、配列番号1の核酸配列を含む、マイコバクテリウム種核酸配列における1以上の変異の検出用である。これに関して、M. tuberculosisのkatG遺伝子は、ヌクレオチド残基944(翻訳されたポリペプチドにおけるコドン315に対応する)に変異部位を含む。配列番号1で示されるkatG遺伝子の野生型においては、ヌクレオチド残基944は、グアニンであり(コドン315でセリンを生じる)、そして配列番号5で示されるkatG遺伝子の変異型では、ヌクレオチド残基944はシトシンである(コドン315でトレオニンを生じる)。したがって、本発明の方法は、M. tuberculosisのkatG遺伝子のヌクレオチド残基944でのG−C変異の検出に用いられ得る。
配列番号1の野生型核酸配列における1以上の変異を検出するための検出プライマーは、好ましくは、配列番号2に少なくとも80%同一、好ましくは少なくとも85%同一、より好ましくは少なくとも90%同一、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む配列番号1の領域、またはその相補物に結合する。これに関して、配列番号2は、配列番号1内の28ヌクレオチド配列を示し、そして配列番号1の残基944を含む。
同様に、配列番号5の変異核酸配列を検出するための検出プライマーは、好ましくは、配列番号6に少なくとも80%同一、好ましくは少なくとも85%同一、より好ましくは少なくとも90%同一、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む配列番号5の領域、またはその相補物に結合する。これに関して、配列番号6は、配列番号5内の28ヌクレオチド配列を示し、そして配列番号5の残基944を含む。
検出プライマーは、配列番号3の核酸配列、またはそれに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列を含む野生型検出プライマーであり得、ただし、配列番号3内の下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。あるいは、野生型検出プライマーは、配列番号3の相補物(または、それに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列)を含み得、ただし、配列番号3内の下線を付した残基の相補物は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。
あるいは、検出プライマーは、配列番号4の核酸配列、またはそれに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列を含む変異検出プライマーであり得、ただし、配列番号4内の下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。他の実施態様では、変異検出プライマーは、配列番号4の相補物(または、それに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列)を含み得、ただし、配列番号4内の下線を付した残基の相補物は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。
したがって、本発明はまた、配列番号2に少なくとも80%同一、好ましくは少なくとも85%同一、より好ましくは少なくとも90%同一、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む配列番号1の領域、またはその相補物;あるいは、配列番号6に少なくとも80%同一、好ましくは少なくとも85%同一、より好ましくは少なくとも90%同一、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む配列番号5の領域、またはその相補物に結合する、検出プライマーを提供する。
検出プライマーは、配列番号3の核酸配列、またはそれに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列を含む野生型検出プライマーであり得、ただし、配列番号3内の下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。あるいは、野生型検出プライマーは、配列番号3の相補物(または、それに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列)を含み得、ただし、配列番号3内の下線を付した残基の相補物は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。
あるいは、検出プライマーは、配列番号4の核酸配列、またはそれに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列を含む変異検出プライマーであり得、ただし、配列番号4内の下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。他の実施態様では、変異検出プライマーは、配列番号4の相補物(または、それに少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する配列)を含み得、ただし、配列番号4内の下線を付した残基の相補物は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない。
本発明はまた、特定の標的核酸配列における変異部位での特異的変異の検出のためのキットを提供し、このキットは、a)第1のDNA鎖に存在する変異部位に結合する検出プライマー;b)変異部位から離れた位置で、第1のDNA鎖に相補的である第2のDNA鎖、および/または相補鎖に結合する増幅プライマー;c)ポリメラーゼ;およびd)少なくとも1つのヌクレオチド;を含む。
このキットは、検出および増幅プライマーの配列に依存して、任意の核酸における変異を検出するために用いられ得る。したがって、1つの実施態様では、このキットは、マイコバクテリウム種標的核酸配列(例えば、M. tuberculosis標的核酸配列)における変異を検出するためであり得る。特に、このキットは、配列番号1における変異を検出するため、または配列番号5を検出するためであり得、この場合、キットは、上で定義した検出プライマーを含み得る。
いくらかの区別が難しい細菌種の核酸が、特異的多型部位で種間で異なることが知られている。したがって、本発明は、これらの多型の検出を可能にし、それによってこれらの群の細菌種を区別する。例として、本発明は、2群のバチラス種、B. cereusおよびB. subtilisを、これらの種間で異なるGyrA、rnpB、およびrpoB遺伝子におけるいくつかの多型を検出することによって、区別することを可能にする。
本発明の方法はまた、病原性細菌またはウイルスのような細菌またはウイルス(例えば、ナイセリア(例えば、N. meningitides)のような好気性種)をタイピングするために用いられ得る。これに関して、7つのハウスキーピング遺伝子における変異が、N. meningitides株間を区別するために有用であることが知られている(Maidenら, Proc Natl Acad Sci U S A. 1998年3月17日;95(6):3140-5)。
本発明の方法を用いるタイピングの他の例は、C型肝炎の遺伝子グループ分けである。混合した感染が存在し、そして疾患の治療が遺伝子型のより広い知見とともにより良好に知らされる(いくつかの遺伝子型は、他よりも治療に対してより耐性である)。特定の特異的変異を検出することによって、本発明の方法は、マイナーな遺伝子型の検出を可能にする。
本発明を、以下に記載の実施例および添付の図面によって、より詳細に説明する。
より詳細には、図1は、野生型参照核酸試料の増幅から得られたPCR産物(1)を示す。PCR産物は、野生型である変異部位(2)を含み、したがってコード鎖(3)上にアデニン残基および相補鎖(4)上にチミン残基を有する。PCR産物(1)は、目的の核酸試料の増幅から得られたPCR産物(5)と混合される。PCR産物(5)は、変異部位(6)に変異を有し、そしてコード鎖(7)上に(アデニンの代わりに)シチジン残基および相補鎖(8)上に(チミンの代わりに)グアニン残基を有する。PCR産物(1)および(5)の鎖は、加熱されると分離し、そして徐々に冷却されると再度アニールする。結果として、4つの異なる二重鎖が形成され、これらは反応における4つの鎖の異なる可能な組み合わせに対応する。元のPCR産物(1)および(5)に対応する2つの二重鎖は、再アニールする。これらはホモ二重鎖であり、すなわち、変異部位にミスマッチ残基を有さない。しかし、新しい二重鎖(9)が形成し、それぞれがPCR産物(1)のコード鎖(3)およびPCR産物(5)からの相補鎖(8)を含む。他の新しい二重鎖(10)が形成し、それぞれがPCR産物(5)のコード鎖(7)およびPCR産物(1)の相補鎖(4)を含む。新しい二重鎖(9)および(10)はヘテロ二重鎖であり、すなわち、変異部位にミスマッチ残基を有する。次いで、ヘテロ二重鎖(9)および(10)は検出され得、ヘテロ二重鎖の存在が、目的の試料が変異標的核酸を含むことを示す。
図2は、本発明の検出方法を示す。工程AおよびBにおいて、第1のDNA鎖(120)およびその相補鎖(125)を含みそして変異部位(105−黒の点によって示す)を有する標的二本鎖野生型DNA(100)は、高いアニーリング温度でリバース検出プライマー(110)と混合される。リバース検出プライマー(110)は、変異検出プライマーであり、すなわち、鋳型における変異部位(105)に対応する検出プライマー(110)における残基(115)が、変異である。第1のDNA鎖(120)およびその相補鎖(125)は、高温での加熱によって分離され、次いで検出プライマー(110)が第1のDNA鎖(120)に結合する。検出プライマー(110)は、第1のDNA鎖(120)に沿って伸長され、したがって第2のDNA鎖(130)を生成する。さらなる増幅サイクルCにおいて、第1のDNA鎖(120)および第2のDNA鎖(130)は分離され、そして別のラウンドの増幅が、検出プライマー(110)を用いて行われ、したがってより多くの第2のDNA鎖(130)を生成する。さらなる増幅サイクルDおよびEが、より低いアニーリング温度で行われ、この温度で、フォワードおよびリバース増幅プライマー(示していない)は、変異部位(105)から離れた位置で標的核酸に結合する。フォワード増幅プライマーは、第2のDNA鎖(130)および相補鎖(125)に結合し、そして伸長されて第2のDNA鎖(130)に相補的である第3のDNA鎖(135)および第1のDNA鎖(120)の追加コピーを形成する。リバース増幅プライマーは第1のDNA鎖および第3のDNA鎖に結合し、そして伸長されて相補鎖(125)の追加コピーおよび第2のDNA鎖(130)を形成する。したがって、検出プライマー(110)ならびにフォワードおよびリバース増幅プライマーを用いる数ラウンドの増幅後、鎖(120、125、130および135)の多重コピーが、反応容器中に生成される。
図3は、本発明の1つの実施態様の検出方法の結果を示す。試料A〜Jは、katG315変異部位で野生型(試料A〜E)またはkatG315変異部位で変異(試料F〜J)のいずれかである。試料を、変異検出プライマーを用いて実施例1に記載のように増幅し、二重鎖を形成させ、そして二重鎖産物をdHPLCカラムにかけて、図3の溶出プロフィールを生じた。試料F、H、IおよびJはすべて、1ピークの溶出プロフィールを生じた。すなわち、ヘテロ二重鎖が存在せず、したがってこれらが変異試料であることを確認した。試料A〜Eはすべて、3ピークの溶出プロフィールを生じた。すなわち、ヘテロ二重鎖が存在し、したがってこれらが野生型試料であることを確認した。
図4は、従来技術の検出方法により、二重鎖を生成するように混合したPCR産物(増幅したkatG315変異および野生型試料)A〜Jから得られた溶出プロフィールを示す。ヘテロ二重鎖の存在(3ピークパターン)は、一方の鎖が野生型試料由来でありそしてもう一方が変異試料由来であること(例えば、A+H)を示す。ヘテロ二重鎖の不在(1ピークパターン)は、両方の鎖が野生型試料由来であること(例えば、A+B)または変異試料由来であること(例えば、F+H)を示す。
図5は、Ser315変異部位の周囲の野生型KatG遺伝子の領域を示す。フォワード増幅プライマーAが結合するKatG内の20ヌクレオチド配列を、薄い字体およびイタリックで示す。リバース増幅プライマーBが結合するKatG内の18ヌクレオチド配列も、薄い字体およびイタリックで示す。リバース検出プライマーCが結合するより長い28ヌクレオチド配列を下に示す(変異型で)。リバース検出プライマーが結合する配列は、リバース増幅プライマーが結合する配列と重複する。これに関して、検出プライマーは変異部位での残基(KatG配列および検出プライマー結合配列において下線を付した)に結合するが、増幅プライマーは結合しない。変異部位でのヌクレオチド残基は野生型KatG遺伝子配列においてはグアニンであり、そして変異KatG遺伝子においてはシトシンであることに留意のこと。
実施例1−M. tuberculosisのkatG遺伝子における変異の検出
以下の比較を示す例は、M. tuberculosis株にイソニアジド耐性を付与するkatG遺伝子における変異の検出に関して、新しい検出方法と公知の検出方法とを詳細に比較する。10のDNAを検査し、5つは変異を有し、5つは変異がなかった。
材料および方法
材料
PCR機械:GeneAmp7 PCR System 9700(Applied Biosystems, Perkin Elmer UK, Beaconsfield, Bucks, UK)
GeneAmp7 PCR System 9700用のPCRチューブ(Applied Biosystems, Perkin Elmer UK, Beaconsfield, Bucks, UK)
変性高速液体クロマトグラフィー/WAVEシステム(Transgenomic7, Ltd)
試薬
DNA鋳型:野生型katG−Ser315{A、B、C、DおよびE}を含む5つの単離物および変異したkatG−Ser315{F、G、H、IおよびJ}を含む5つの単離物
Transgenomicオプチマーゼ7ポリメラーゼ(Transgenomic7, Ltd)
1.5mM MgSO4を含む10×反応緩衝液(Transgenomic7, Ltd)
dNTP
PCRプライマー(表1)
高純度水(Sigma)
WAVE最適化J緩衝液A、WAVE最適化J緩衝液B、WAVE最適化Jシリンジ洗浄溶液およびWAVE最適化J溶液D(Transgenomic7 BioconsumablesJ, Ltd)
Figure 2008525006
方法
Figure 2008525006
Figure 2008525006
dHPLC:
5μlのPCR産物を、dHPLCにかけた。
Figure 2008525006
結果
本発明の検出方法を用いるPCRの間に得られた主な産物は、約3.0〜4.0分に溶出した(図3)。この保持時間は、古い方法によって得られた主な産物の保持時間と相関する(図4)。
配列決定データによれば、試料A、B、C、DおよびEは、katG−Ser315変異部位で野生型であり、したがってヘテロ二重鎖を形成すべきである。なぜなら、SNPをカバーする検出プライマーは、katG−Ser315変異部位に変異した塩基を有するからである。試料F、H、IおよびJは、変異したkatG−Ser315を有し、したがってヘテロ二重鎖を形成すべきでは「ない」。なぜなら、検出プライマーも変異した塩基を有するからである。
試料F、H、IおよびJは、約3.0〜4.0分に1つのメインピークを有し、これは、試料が変異したkatG−Ser315を有することを示唆する;一方のA、B、C、DおよびEは3ピークのパターンを有し、これは、試料が野生型katG−Ser315を有することを示唆する。これは、配列決定データと相関する。
以下のパターンが同一であることに留意のこと:変異検出プライマーを用いる本発明の検出方法に従って増幅した野生型katG315試料は、dHPLCグラフにおいて3ピークのパターンを生成し、そしてこのピークパターンは、2つのPCR産物、1つの変異したkatG315および1つの野生型katG315を混合することによって得られるヘテロ二重鎖と同じである(すなわち、古い方法)。
同様に、変異検出プライマーを用いる本発明の検出方法に従って増幅した変異katG315試料は、dHPLCグラフにおいて1つのメインピークを生成し、そしてこのピークパターンは、2つのPCR産物、両方とも変異したkatG315または両方とも野生型katG315のいずれかを混合することによって得られるパターンと同一である(すなわち、古い方法)。
結論および議論
本発明の検出方法は、別の鋳型DNAについてPCR産物を定量することまたは多くのSNPを見ることを必要とせずに、ヘテロ二重鎖、したがって公知の変異の検出を可能にする。この方法は、試料あたりほんの8.7分しかかからず、そして試料は多重化され得るようである(すなわち、チューブあたり1より多くの反応)。さらに、本発明の方法は、特別な標識されたプライマーの使用を必要とせず、そしてPCR産物が即座にdHPLCにかけられ得るので、PCR後の処理がない。
実施例2−サルモネラ変異の検出
GyrA、GyrB、ParCおよびParEトポイソメラーゼ遺伝子における変異は、サルモネラにおいてフルオロキノロン耐性を付与することが知られている(Randallら、J. Antimicrob. Chemother. 2005; 56: 619-623)。以下の表は、関連する変異を示し、これらは、キノロン耐性決定領域(QRDR)に位置する。gyrAにおける最も普通の置換は、翻訳されたポリペプチドのAsp87またはSer83での変異を生じる。
(A)S. enterica gyrAのQRDRのアミノ酸およびヌクレオチド配列。
(B)QRDR配列を同定するために使用されるプローブの配列。
Figure 2008525006
本発明に従って設計したプライマーを用いて、実施例1に上述したように変異を検出する。
5μlのPCR産物を、実施例1のようにdHPLCにかける。一旦アッセイが稼動していると(使用したプライマーおよび検出されている特定の変異に依存して)稼動時間が最適化されるが、他の例は以下のとおりである。
Figure 2008525006
Figure 2008525006
Figure 2008525006
核酸変異を検出するための従来技術のdHPLC方法の理論を示す。 本発明の検出方法の原理を示す。 実施例1に記載の、本発明の検出方法の1つの実施態様によりPCRを用いて増幅した変異および野生型katG315試料について得られた溶出プロフィール(dHPLCグラフ)を示す。 従来技術の検出方法により調製した変異および野生型katG315試料の混合物について得られた溶出プロフィール(dHPLCグラフ)を示す。 従来技術の検出方法により調製した変異および野生型katG315試料の混合物について得られた溶出プロフィール(dHPLCグラフ)を示す。 KatG315変異の検出用の、フォワードおよびリバース増幅プライマーならびにリバース検出プライマーが結合する配列の位置を示す。

Claims (46)

  1. 試料中の標的核酸配列における変異の検出方法であって、該標的核酸配列が、第1のDNA鎖および必要に応じてその相補鎖を含み、該方法が、
    (a)該核酸に検出プライマーを添加する工程であって、該検出プライマーが、該変異部位を含むDNA配列で該第1のDNA鎖に結合する、工程;
    (b)該検出プライマーを伸長して、該第1のDNA鎖に相補的である第2のDNA鎖を形成する工程;
    (c)該核酸に増幅プライマーを添加する工程であって、該増幅プライマーが、該変異部位から離れた位置で該第2のDNA鎖および/または該相補鎖に結合する、工程;
    (d)該増幅プライマーを伸長して、該第2のDNA鎖に相補的である第3のDNA鎖、および/または該第1のDNA鎖の追加コピーを形成する工程;
    (e)相補塩基対合によって該DNA鎖をアニールして、核酸二重鎖を形成する工程であって、該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有するならば、該二重鎖がヘテロ二重鎖であり、そして該二重鎖の2本の鎖が該変異部位でミスマッチした残基を有しないならば、該二重鎖がホモ二重鎖である、工程;および
    (d)ヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖の存在を検出する工程;
    を含む、方法。
  2. 前記工程a)からd)が連続的に行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記工程a)およびc)が実質的に同時に行われる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記工程b)およびd)が実質的に同時に行われる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記検出プライマーが、前記第1のDNA鎖における前記変異部位で野生型残基に相補的な核酸残基を含む野生型検出プライマーであり、そして前記へテロ二重鎖の存在が、前記試料が該変異部位に変異残基を有する標的核酸を含むことを示す、請求項1から4のいずれかの項に記載の方法。
  6. 前記検出プライマーが、前記第1のDNA鎖における前記変異部位で変異残基に相補的な核酸残基を含む変異検出プライマーであり、そして前記へテロ二重鎖の存在が、前記試料が該変異部位に野生型残基を有する標的核酸を含むことを示す、請求項1から4のいずれかの項に記載の方法。
  7. 前記検出プライマーがリバースプライマーであり、そして前記増幅プライマーがフォワードプライマーである、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  8. 第3のプライマーが添加され、そして該第3のプライマーが、前記変異部位から離れた位置で前記第1のDNA鎖および/または該第3のDNA鎖に結合するリバース増幅プライマーである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記検出プライマーがフォワードプライマーであり、そして前記増幅プライマーがリバースプライマーである、請求項1から6のいずれかの項に記載の方法。
  10. 第3のプライマーが添加され、そして該第3のプライマーが、前記変異部位から離れた位置で前記第1のDNA鎖および/または該第3のDNA鎖に結合するフォワード増幅プライマーである、請求項9に記載の方法。
  11. 前記変異が核酸置換である、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  12. 前記変異が核酸欠失または挿入である、請求項1から10のいずれかの項に記載の方法。
  13. 核酸置換、欠失、および挿入からなる群より選択される核酸配列における多重変異の検出のための、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  14. 前記伸長工程がPCRによって行われる、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  15. 前記ヘテロ二重鎖および/またはホモ二重鎖の検出が、変性高速液体クロマトグラフィーによって行われる、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  16. 前記検出プライマーが少なくとも15ヌクレオチド長である、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  17. 前記検出プライマーが、少なくとも20核酸長、好ましくは少なくとも25核酸長、最も好ましくは約25から30核酸長である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記検出プライマーが、前記増幅プライマーよりも高い融解温度を有する、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  19. 前記工程a)が高いアニーリング温度で行われ、該温度で、前記検出プライマーが前記標的核酸に結合し得るが、前記増幅プライマーが該標的核酸に結合し得ない、請求項18に記載の方法。
  20. 前記工程c)が前記工程a)よりも低いアニーリング温度で行われ、該より低い温度で、前記増幅プライマーが前記標的核酸に結合し得る、請求項19に記載の方法。
  21. 変異検出プライマーを用いて工程a)からe)を繰り返す工程を含み、該変異検出プライマーが、前記第1のDNA鎖における前記変異部位で変異残基に相補的である核酸残基を含み、そして前記へテロ二重鎖の存在が、前記試料が野生型および変異標的核酸の混合物を含むことを示す、請求項5に記載の方法。
  22. 野生型検出プライマーを用いて工程a)からe)を繰り返す工程を含み、該野生型検出プライマーが、前記第1のDNA鎖における前記変異部位で野生型残基に相補的である核酸残基を含み、そして前記へテロ二重鎖の存在が、前記試料が野生型および変異標的核酸の混合物を含むことを示す、請求項6に記載の方法。
  23. 前記標的核酸が一本鎖である、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  24. 前記標的核酸がRNAであり、そして工程a)の前にcDNAに変換される、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  25. 前記試料が臨床試料である、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  26. 前記標的核酸が、マイコバクテリウム種、好ましくはM. tuberculosis由来である、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  27. 前記標的核酸が、配列番号1の核酸配列を含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記検出プライマーが、配列番号2と少なくとも80%同一である配列を含む配列番号1の領域、またはその相補物に結合する、請求項27に記載の方法。
  29. 前記検出プライマーが、配列番号3の配列、またはそれと少なくとも80%の同一性を有する配列を含む野生型検出プライマーであり、ただし、下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない、請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記検出プライマーが、配列番号4の配列、またはそれと少なくとも80%の同一性を有する配列を含む変異検出プライマーであり、ただし、下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない、請求項27または28に記載の方法。
  31. 配列番号2と少なくとも80%同一である配列を含む配列番号1の領域、またはその相補物に結合する、検出プライマー。
  32. 配列番号2と少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%同一である配列、またはその相補物を含む、請求項31に記載の検出プライマー。
  33. 前記検出プライマーが、配列番号3の配列、またはそれと少なくとも80%の同一性を有する配列を含む野生型検出プライマーであり、ただし、下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない、請求項31または32に記載の検出プライマー。
  34. 前記検出プライマーが、配列番号3の配列と少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含む、請求項33に記載の野生型検出プライマー。
  35. 前記検出プライマーが、配列番号4の配列、またはそれと少なくとも80%の同一性を有する配列を含む変異検出プライマーであり、ただし、下線を付した残基は必須であり、そして任意の他のヌクレオチドで置換され得ない、請求項31または32に記載の検出プライマー。
  36. 前記検出プライマーが、配列番号4の配列と少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含む、請求項35に記載の変異検出プライマー。
  37. 第1のDNA鎖および必要に応じてその相補鎖を含む標的核酸配列における変異の検出用のキットであって、該キットが、
    (a)該第1のDNA鎖に存在する変異部位に結合する検出プライマー;
    (b)該変異部位から離れた位置で、該第1のDNA鎖に相補的である第2のDNA鎖、および/または該相補鎖に結合する増幅プライマー;
    (c)ポリメラーゼ;
    (d)少なくとも1つのヌクレオチド;
    を含む、キット。
  38. 前記標的核酸配列が、マイコバクテリウム種、好ましくはM. tuberculosis由来であり、そして検出プライマーが、請求項31から36のいずれかの項で定義されている、請求項37に記載のキット。
  39. 前記標的核酸が、好気性細菌、例えば、バチラス種またはナイセリア種、好ましくはB. cereus、B. subtilis、またはN. meningitidesに由来する、請求項1から25のいずれかの項に記載の方法。
  40. 前記標的核酸が、通性嫌気性細菌、例えば、サルモネラ種、好ましくはS. entericaに由来する、請求項1から25のいずれかの項に記載の方法。
  41. 前記標的核酸が、グラム陽性細菌、例えば、バチラス種、好ましくはB. cereusまたはB. subtilisに由来する、請求項1から25のいずれかの項に記載の方法。
  42. 前記標的核酸が、グラム陰性細菌、例えば、サルモネラ種、好ましくはS. entericaに由来する、請求項1から25のいずれかの項に記載の方法。
  43. 前記標的核酸が、腸内細菌、例えば、サルモネラ種、好ましくはS. entericaに由来する、請求項1から25のいずれかの項に記載の方法。
  44. 詳細な説明を参照して、および/または図2から5の1つ以上に示されるような、実質的に本明細書に記載された、試料中の標的核酸配列における変異の検出方法。
  45. 詳細な説明を参照して、および/または図2および5の1つ以上に示されるような、実質的に本明細書に記載された、検出プライマー。
  46. 詳細な説明を参照して、および/または図2または5の1つ以上に示されるような、実質的に本明細書に記載された、標的核酸配列における変異の検出用のキット。
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