JP2008522520A - 光アド/ドロップつき合波器 - Google Patents
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Abstract
OTDM信号から所定のチャネルを引き抜く方法は、SOAの入力端でOTDM信号と、引き抜くべきチャネルに時間的に同期したインパルスを持つインパルス的な信号とを結合させて、SOA中にFWM効果、XGM効果およびXPM効果を引き起こし、引き抜き対象として選択されたチャネルの波長λcをSOAから出力されるOTDM信号の他のチャネルの波長λdの外へ移動させるステップと、SOA出力端にフィルタを設けて希望のチャネルと整形されるOTDM信号の成分を抽出するステップとを含む。本方法による合波器はOTDM信号を適当なインパルス信号と共にSOA(24)へ送る入力端(14)を含んでいる。SOAの出力端はフィルタ(28,29)によって濾波され、引き抜きチャネル(16)と整形されたOTDM信号(15)を得る。
Description
本発明は(光時分割多重)OTDM方式やハイブリッド(波長分割多重/光時分割多重)WDM/OTDM伝送システムにおけるチャネルの抽出(引き抜き)を実現するための方法とそのためのマルチプレクサ(合波器)に関するものである。
時分割光信号において、単一のチャネルを引き抜き、残りのチャネルを整形除去することはWDM/OTDM型のハイブリッド伝送システムにおけるネットワーク運用での要となる機能である。
半導体光増幅器(SOA)は小型であり、集積化可能であり、光学的に大きな帯域と非線形効果を持つため、この動作を実現する上で最も重要な候補である。
SOAを含むアド/ドロップ合波器(ADM)を実現するために、従来より色々な方式が提案されてきた。例えば、マッハ・ツェンダ干渉計(MZI)に含まれる2つの増幅器を含んだもの、単一のSOAを用いた2方向4波混合器(FWM)、および非線形高速干渉計(UNI)における利得透過増幅器(GT−SOA)などの方式が提案されてきた。
しかしながら、MZIを用いた方式および2方向FWMを用いたものは引き抜きと挿入操作にそれぞれ別々の2つの制御信号を必要とする。
一方、非線形高速干渉計は、偏波フィルタを用いた複雑な方式を用いなければ、データ速度が高速のときに、位相偏移(フェーズシフト)を最適化する必要があるといった問題をかかえる。また、望ましくない利得変調効果を避けるために増幅器の帯域外の信号が必要となる。
本発明の一般的な目的は、市販されている単一のSOAと、データと同じ速度のクロック信号を用いて、チャネルの引き抜きと整形を同時に行うことの出来る方法、合波器および完成されたOTDM伝送システムが入手できるようにして、上記の欠点を低減することである。
この目的を達成すべく本発明によれば、OTDM光信号上にアド/ドロップ動作をするための合波器を提供することが検討された。その合波器は、波長λdを持つOTDM光信号が到達する入力端と、入力されたOTDM信号から選択された1つのチャネルの付加と引き抜きをする引き抜き手段と、アド/ドロップ動作の後で、整形されたOTDM光信号を出力する出力端とを含み、引き抜き手段は、発生手段と、SOAと、引き抜き用の帯域通過フィルタ(引き抜き器)と、整形用の帯域通過フィルタ(整形器)とを含む。発生手段は、選択されたチャネルと同期している光インパルスを発生する。SOAには、入力されたOTDM信号と、同期した光インパルスとが入力される。引き抜き用の帯域通過フィルタは、波長λdの外にある波長λcの周りに通過帯域を有している。整形用の帯域通過フィルタは、SOAの後段に配置されており、波長λdの周りに帯域を有している。発生した光インパルスの波長は、SOAの中に4波混合(FWM)効果、相互位相変調(XPM)効果および相互利得変調(XGM)効果を発生するように選ばれる。これらの効果によって、選択されたチャネルの信号が波長λcへシフト(移動)する。よって、引き抜き用の帯域通過フィルタの出力端には、選択されたチャネルの引き抜き信号が現れる。整形用の帯域通過フィルタの出力端には、整形されたOTDM信号が現れる。
また、本発明によればOTDM信号から所定のチャネルを引き抜く方法を実現することが検討された。本方法は、SOAの入力端で、OTDM信号と、引き抜かれるべきチャネルに対して時間的に同期したインパルス列を持つインパルス的な信号とを結合して、引き抜かれるべく選択されたチャネルを、SOAからの出力である他のチャネルを有しているOTDM信号の波長λdの外側にある波長λcへ移動させるべく、SOA内にFWM効果、XGM効果、およびXPM効果を発生させるステップと、SOAの出力を濾波して、それぞれ所望のチャンネルと、整形されたOTDM信号であるλcとλdとを抽出するステップとを含む。
本発明の革新的な原理の説明と、従来技術と比べてその利点とを明解にするために、添付図面の助けを借りて可能な実施例を、本原理を適用する非制限的な例示として、以下に説明する。
図を参照すると、図1は全体として参照番号10で示してある伝送システムのブロック図である。伝送システムは、本発明によれば光アド/ドロップ合波器(ADM)11と、受信器12および送信器13を以って実現される。ADMは主たるデータの流れに対する入力端14と出力端15を備えている。さらに、ADMは引き抜かれるチャネルのためのドロップ出力端を備える。ドロップ出力端は、番号16により示された経路で受信器12の入力端へ接続される。またADMは、付加されるべきチャネルに対するアド入力端を備える。アド入力端は、番号17に示された経路で送信器13の出力端へ接続される。
本発明によるシステムの動作を説明する。入力端14には、波長λdで時間スロットごとに4チャネルに分割される40GHzOTDM信号搬送波が到達する。以下で明らかになるように、本発明によるADMデバイスの実施例においても、複合した信号から1つのチャネルを引き抜き、残るチャネルを整形するための本発明による方法は、入力端に複合した信号と、引き抜かれるべきチャネルと同期した短い、強力なインパルスとが同時に入力されたときに、SOA内に生じる4波混合(FWM)効果と相互位相変調(XPM)効果に基づくものである。FWM効果とXPM効果は、実際にそれぞれ波長変換と波長偏移をもたらし、引き続いて、引き抜きたいチャネルの所定の波長に合わせた光濾波を可能とする。
より詳しく説明すると、短い、強力な光インパルスがSOAの中を伝播すると、キャリア密度が瞬時に変化を受ける。インパルスが通過した後には電流注入が生じてデバイスの特性時間内にキャリア密度を回復することに寄与する。キャリアの枯渇と再生の結果として、強力なインパルスにしたがっているプローブ・インパルスはXGM(相互利得変調)とXPM(相互位相変調)の両方を感受することになる。
位相変化に加えて周波数のすべり(チャープ)Δνが次式に従って得られる。
ここでαは増幅器の「線幅増大係数」であり、hはSOAの長さ方向に沿っての積分利得である。以下で明らかになるように、これら全ての効果はチャネルの濾波と引き抜きを全て光のままで行うことを可能とする。
図1に示した実施例に拠れば、本発明によるADMには、引き抜かれるべきチャネルと同期した適当なインパルス信号を局部発振器として発生して、これをADMに入力される信号と結合する結合器(コンバイナ)23が存在する。結合器23の出力はその後、SOA24の入力端に送られる。
正しいインパルス信号を得るためには、5psの光インパルスを発生し、OTDM信号内の単一チャネルの周波数と同じ繰り返し周波数を持つ局部発振器として同調可能なモード同期ファイバーレーザ(MLFL)のような光インパルス源18を用いるのが有利であろう。この例の場合には、40Gbit/sの搬送波であり、4チャネルであるから、光源18のインパルスの繰り返し周波数は10GHzである。インパルス列はアド/ドロップを受けるチャネルと同期をとるために光遅延線(ODL)19によって適当に遅延されて、以下で明きらかとなるように、アド/ドロップ操作のための制御信号20として用いられる。(これと直交)偏波したレーザCW21がPM結合器22によって局発インパルス源の信号20と偏波面を保存して結合される。そのため、システム全体が偏波無依存となるようにしている。
インパルス源18の波長λIとレーザ21の波長λ1はOTDM信号の帯域の外になるように選ばれる。これはSOAの後段にインパルス源18の波長λIとレーザ21の波長λ1の各光信号を消去可能とすると共に、引き抜かれるチャネルが(OTDM信号の波長λdの外にある)望みの波長λcへ変換されるようにするためである。なお、引き抜きフィルタの波長は、この所望の波長λcに設定されている。
システムの効率が良好となるためには、次の関係式が満足されなければならない。
さらに、SOAの後段で次の濾波を行うことが出来るように、λIとλ1はλdとλcの外側でなければならない。
このためにλIとλ1には或る程度の自由度が残り、例えば、実際に実現しようとするときにシステムの効率の特別な条件を探すことが可能となる。この例ではλ1=1544.45nmが選ばれた。
入力端14にあるデータは次に2つの局発ポンプ信号(20と21)と結合器23によって結合され、SOA24の入力端に送られる。
実施例として、10GHzのポンプ信号20と、レーザCW21によって発生するポンプ信号と、および入力端14でのデータとの、増幅器入力端での平均信号パワーはそれぞれ2.5dBm、5dBmおよび0dBmである。SOAの出力端には5nmの通過波長帯域幅を持ち、λdとλcは含むが2つのポンプ信号は抑制するための光帯域通過フィルタ(OBPF)25がある。
フィルタ25の出力端での信号はEDFA26で増幅され、次に分割器27で2つの更なる光帯域通過フィルタ28と29へと分割される。このフィルタの3dB通過帯域は約0.4nmである。フィルタ28はほぼλdに中心波長を持ち、引き抜かれたチャネルの信号が消失した、整形された信号を取り出すためのものである。フィルタ29は、(フィルタに28の帯域の外であり、引き抜かれるべきチャネルに対してSOAによって作られた波長変換作用によって得られた)λcを中心波長とし、引き抜かれるチャネルを選択して、それをADMユニット11の出力端16へ送る。希望する場合には、この引き抜き用のフィルタ29は同調可能型とすることで、ポンプ信号波長の選択において、より高い精度および/または可変性を持つように実現することも出来る。引き抜かれるべきチャネルが変換される波長は、ポンプ信号波長に依存して決められる。
引き抜きが終わった後に、アド入力端17から入力されるチャネルを付加するために結合器30が設けられている。結合器30の出力端は、出力端15に接続されている。結合器30は、フィルタ28の出力端からの信号と、第2の既知の光遅延線路(ODL)31からの信号とを結合する。光遅延線路(ODL)31は、17で入力されたチャネルを、引き抜かれたチャネルの位置に挿入すべく、適切な遅延が付与される。
アド/ドロップ操作を受けるチャネルを選択するために、遅延線19および遅延線31は共に可変遅延機能部を備えている。可変遅延機能部は、入力端32を通じて引き抜かれるチャネル、または付加されるチャネルを選択するための遅延量を指示される。これにより、ポンプ・インパルス列を引き抜かれるべきチャネルの時間スロットに重畳でき、同時に、付加されるべきチャネルを時間移動させて、引き抜き操作によって空になっている時間スロットを占有するように挿入できる。
受信器12は、10GBit/sのRZデータとクロックの再生段(CDR)33と、(CDR33からのデータを受信する)受信段34と、チャネル識別部35とを含む既知の構造を備えている。チャネル識別部35は、(受信段34からデータを受信して)チャネル付加およびチャネル引き抜き操作の両方に対して正しいOTDMチャネルが選択されるよう、適当な遅延を設定する。CDR33から再生したクロック信号36は、インパルス発生段18および送信器13の両方に送られて必要な同期を可能とする。
送信器13は、チャネルの繰り返し周波数(この場合は10GHz)のパルスを発振し、クロック信号36によって受信したデータと同期する(MLFL/MLLD)光源39と、既知のRZ/NRZの送信段37と、および既知のマッハ・ツェンダ変調器(MZ)38とを含み、ADMを横断するデータフローに導入すべきチャネルを17において生成するようになっている既知の構造をそ備えている。
例示した様式で、図2は引き抜かれた信号(上)と整形される信号(下)の概略図を示す。図3は対応する出力スペクトルの軌跡である。帯域の間隔に注意されたい。
図4は、5psポンプ・インパルスに対する、積分利得(上)とスペクトル偏移(下)に関する数値シミュレーション結果を示す。スペクトル偏移は、増幅器入力端においてプローブ・インパルスがクロック・インパルスと同期しているか若しくは追随しているかに依存して、長波長側へ(赤方向に偏移、レッドシフト)シフトしたり、短波長側へ(青方向に偏移、ブルーシフト)シフトしたりする。
これは積分利得の時間微分が符号を変えるためである。この効果はチャネルの引き抜き(および整形)の背景となる基本原理である。引き抜かれたチャネルは利得低下の効果として赤の方向へ動き(レッドシフト〕、後続のチャネルは利得/位相が回復するにしたがって青色方向に動く(ブルーシフト)。位相回復曲線の第1の部分が最も急峻であるので、特にポンプ・インパルスに最も近いチャネルは青方向へ(ブルーシフト)最も大きなシフトを受ける。
図5は、SOAから出力され、XGMを受けたデータフローを示した図である。ポンプと同期したチャネル(図におけるチャネル1)は最小の利得を受け、一方、後続のチャネル(チャネル2、チャネル3、およびチャネル4)は利得の回復勾配を示す。
スペクトル・アナライザなどの媒質効果を回避して、各個別のチャネルに与える効果を証明するために、40Gbit/sのデータフローを10GHzインパルス列によって置き換えて、時間遅延の異なる値に対して増幅器出力端でのスペクトルの測定を行う実験を繰り返した。
実験において、個々のインパルスのピークパワーが前の40Gbit/sの実験の場合と同様になるように、テスト信号の平均パワーを調節した。結果を図6に示す。インパルスの遅延が0psの場合(点線)は長波長側へのシフトを受けるが、25ps遅延したインパルス(破線)は(チャネル2の時間スロットに向かい合っているが)短波長側へシフトする。図はまた50ps(チャネル3)遅延したインパルスのスペクトル(実線)を示すが、これは、時間が長くなると利得回復勾配が緩やかになるので、他の2つの場合の中間的なものとなる。これにもかかわらず、このスペクトル・シフトの時間遅延依存性はチャネルの幅を再度等化する事を可能とし(図2と図5を比較のこと。)、一方、中心波長λdを最小遅延のインパルスの偏移した中心波長に向き合った位置にすることで、引き抜かれたチャネルの完全な抑制と残った信号の利得の等化を達成している。
図1に示したブロック図を参照して、4つのチャネルのそれぞれを引き抜く場合に対してADMの出力端におけるBERを測定した。図7のグラフ上に数値が描かれている。上部の挿入図は分波されたチャネルを示す図である。一例として、BER=10−9で、34dBmの受信器感度を持ち、受信チャネル間のパワー分散は3dB未満に制限されている。加えて引き抜かれたチャネルの整形されたデータフローは図2に示したように維持される。
ここに用いた構成によれば、2つの共偏波した(co-polarized)ポンプ光を用いているので本回路は偏波無依存、波長無依存となる。
以上説明したように、OTDMシステムにおけるチャネルのアドと引き抜きの操作をすべて光のままで可能とする方法とデバイスを入手可能とすることによって、本目的は達成された。その原理は、単一の半導体光増幅器の中で発生するFWM効果とXPM効果の両方を用いること、および増幅器の出力端にて引き続き選択的光濾波作用を行うことである。本発明によるデバイスは光増幅器の中のFWM効果を支援するために共偏波ポンプ光を用いているために偏波と波長に対して無依存性を持っている。結論として、引き抜き作用と整形作用を同時に実現するために、新しく、小型で、集積可能で、かつ非常に単純な方式を提案した。
上述した本発明の革新的な原理を応用した実施例は、ここに請求する排他的な権利の範囲内にある原理の非制限的な例として記載したに過ぎないことは言うまでもない。
例えば40Gbit/sOTDM信号に対する結果が記載されているが、原理的には本方式はより速い繰返し速度に対しても適している。
なお、上記の実施例は、例として単一の搬送波波長で動作しているOTDMシステムに関するものである。しかしながら本発明はそれぞれ異なる搬送波波長を持つ複数のOTDM信号がファイバを伝わって送信されるハイブリッドWDM−OTDMシステムにも適用できる。この場合、個々のOTDM搬送波が既知の方法のどれかを用いて抽出され、その後、それぞれが、固有の搬送波波長に調節された、本発明によるADMに送られる。ADMの出力端でこの搬送波はWDM信号に再構成される。これら全ては本発明によるADMが比較的単純なことと小型であることのために実際に実現されるものである。
Claims (15)
- OTDM光信号においてアド/ドロップ動作を実行する合波器であって、
波長λdを持つOTDM光信号が到達する入力端と、
前記入力端から入力されたOTDM信号から選択された1つのチャネルを付加する付加手段、及び引き抜きをする引き抜き手段と、
アド/ドロップ動作が実行された後で、整形されたOTDM光信号を出力する出力端と
を含み、
前記引き抜き手段は、
前記選択されたチャネルと同期した光インパルスを発生する発生手段と、
前記入力されたOTDM信号と、前記同期した光インパルスとが入力されるSOAと、
波長λdの外にある波長λcの周りに通過帯域を有している引き抜き用の帯域通過フィルタと、
前記SOAの後段に配置されており、波長λdの周りに通過帯域を有している整形用の帯域通過フィルタと
を含み、
前記光インパルスの波長は、前記選択されたチャネルの波長をλcへとシフトさせるために、前記SOAの中に4波混合(FWM)効果、相互位相変調(XPM)効果および相互利得変調(XGM)効果を発生するように設定された波長であり、前記引き抜き用の帯域通過フィルタの出力端には、前記選択されたチャネルが引き抜き信号として現れ、かつ、前記整形用の帯域通過フィルタの出力端には、整形されたOTDM信号が現れることを特徴する合波器。 - 前記発生手段は、前記OTDM信号におけるチャネルの繰り返し周波数と等しい周波数の光インパルスを発生する第1の発生源を備えていることを特徴する請求項1に記載の合波器。
- 前記発生手段は、前記光インパルスが、引き抜き対象のチャネルについての時間スロットに一致するよう、前記第1の発生源からの該光インパルスを遅延させる光遅延線を備えることを特徴する請求項2に記載の合波器。
- 前記発生手段は、2つの共偏波ポンプ光を生成し、前記SOAにおいて発生する効果が入力信号の偏波に無依存となるようにすべく、前記第1の光源からの遅延した光パルスと結合される光を発光する偏波レーザを備えることを特徴する請求項2に記載の合波器。
- 前記第1の光源は、波長λIを有し、前記偏波レーザは、波長λ1を有し、該λIと該λ1はλdとλcの外側に位置し、
|λ1−λI|=|λd−λc|
を満たすように選択された波長であることを特徴する請求項4に記載の合波器。 - 前記SOAの出力端と前記引き抜き用の帯域通過フィルタとの間と、前記SOAの出力端と前記整形用の帯域通過フィルタとの間とに、波長λdと波長λcの光信号を通過させる通過低域を有した第3の帯域通過フィルタを備え、前記発生手段において発生して前記SOAを通過してきた光インパルスを前記SOAからの出力から除去することを特徴する請求項1に記載の合波器。
- 前記第3の帯域通過フィルタの後段に、該第3の帯域通過フィルタを通過してきた信号を増幅するEDFAが設けられていることを特徴する請求項4に記載の合波器。
- 前記付加手段は、付加対象のチャネルを遅延させて結合器へ送出する可変遅延線を備え、前記結合器は、遅延された前記付加対象のチャネルと、前記整形用の帯域通過フィルタからの出力である成形された前記OTDM信号とを結合し、前記可変遅延線は、前記付加対象のチャネルが前記引き抜かれたチャネルの時間スロットと一致するように制御されることを特徴する請求項1に記載の合波器。
- アド/ドロップ動作を実行するためのチャネルを選択する選択手段をさらに備え、該選択手段は、前記光インパルスが通過する前記遅延線と、前記付加手段に備えられた前記遅延線との両方に選択信号を送信する手段であり、前記選択信号は、前記アド/ドロップ動作のために選択されたチャネルの時間スロットに対して前記光インパルスと前記付加対象チャネルとが同期するよう2つの前記遅延線の各遅延量を指示する信号であることを特徴する請求項3又は8に記載の合波器。
- OTDM信号から所定のチャネルを引き抜く方法であって、
SOAの入力端で、前記OTDM信号と、引き抜かれるべきチャネルに対して時間的に同期したインパルス列を持つインパルス信号とを結合して、引き抜かれるべく選択された前記チャネルの波長を、前記SOAからの出力で、他のチャネルを伴うOTDM信号の波長λdの外側にある波長λcへ移動させるべく、前記SOA内にFWM効果、XGM効果、およびXPM効果を発生させるステップと、
前記SOAの出力を濾波して、それぞれ所望のチャンネルと、整形されたOTDM信号で波長λcの信号成分と波長λdの信号成分とを抽出するステップと
を含むことを特徴とする方法。 - 前記インパルス信号は、前記SOA内において各効果が偏波に対して無依存となるよう、2つの共偏波信号を結合することで生成されたものであり、該2つの共偏波信号の信号源の一つは、前記引き抜かれるべきチャネルに同期したインパルス信号源であることを特徴する請求項10に記載の方法。
- 前記2つの共偏波信号の信号源のうち、前記インパルス信号源は波長λIを有し、他の信号源は波長λ1を有した偏波レーザであり、該λIと該λ1はλdとλcの外側に位置し、
|λ1−λI|=|λd−λc|
を満たすように選択された波長である
ことを特徴する請求項11に記載の方法。 - 前記波長λcの信号成分と前記波長λdの信号成分とを抽出するのに先立って、前記波長λdと波長λcの信号成分を通過させる通過低域を有した帯域通過フィルタにより濾波し、前記SOAを通過してきた光インパルスを除去する
ことを特徴する請求項10に記載の方法。 - 前記OTDM信号におけるチャネルの繰り返し周波数に等しい周波数で前記光インパルスは繰り返され、前記引き抜かれるべきチャネルの時間スロットに該光インパルスを挿入すべく、該光インパルスが時間的に遅延される
ことを特徴する請求項10に記載の方法。 - 引き抜かれたチャンネルに代えて前記OTDM信号のチャネルに付加される付加対象の信号は、前記引き抜かれたチャネルについての時間スロットに一致するよう遅延され、成形されたOTDM信号と結合される
ことを特徴する請求項10に記載の方法。
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