JP2008517898A - プリン化合物を調製するための方法 - Google Patents

プリン化合物を調製するための方法 Download PDF

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Abstract

式(I)の化合物を調製するための方法ならびに重要な中間体1を本明細書において説明している。
【化1】

Description

本発明は、プリン化合物を調製するための方法、特に1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミドの調製、およびこうしたプリン化合物の合成に有用な中間体に関する。本明細書に記載したこの方法によって調製したプリン化合物は、CB−1受容体拮抗薬であることがわかっている。
CB−1拮抗薬は、肥満、アルコール中毒、禁煙、パーキンソン病、性機能障害、痴呆、その他を含む種々の疾患、症状および/または障害の治療に有用であることが知られている。したがって、CB−1受容体に拮抗する化合物を開発する要望が存在する。米国特許出願公開第2004/0092520号およびPCT公開WO 04/037823は、CB−1拮抗薬として作用する一連のプリン化合物について記載している。
しかし、より大規模の製造においてより効率的で、環境的に安全で、かつ費用対効果の高い方法でプリン誘導体、特に、1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミドを製造する必要性が存在する。
本発明は、式(I)の化合物を調製するための改良した方法を提供し、
Figure 2008517898
式中、R0a、R0b、R1a、R1bは、それぞれクロロ、フルオロ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、フルオロ置換(C〜C)アルキル、およびシアノ(好ましくは、R0aおよびR1aはそれぞれクロロであり、R0bおよびR1bはそれぞれ水素である(すなわち、nおよびmは0である))からなる群から選択され、nおよびmは、それぞれ独立に0または1であり(好ましくはnおよびmは0である)、またRは、(C〜C)アルキルである(好ましくは、Rはエチルである)。
式(I)の化合物を調製するための方法は、
(1)プロトン酸の存在下で式(1g)の化合物を環化させて、式(I−A)の化合物を生成するステップと、
Figure 2008517898
(式中、R0a、R0b、R1a、R1b、R、nおよびmは、上記式(I)の化合物について定義した通りであり、HXは、プロトン酸である(好ましくは、プロトン酸は、塩酸、硫酸、またはリン酸であり、より好ましくは、硫酸である))
(2)式(I)の化合物、その薬学的に許容できる塩、あるいは化合物または塩の水和物または溶媒和物を単離するステップ
を含む。
好ましくは、式(I)の化合物は、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ベシル酸塩およびメシル酸塩からなる群から選択される薬学的に許容できる塩として、より好ましくは、塩酸塩またはベシル酸塩として単離する。
上記方法は、
(a)式(1e)の化合物と式(1f)の化合物を反応させて、式(1g)の化合物を生成するステップ
Figure 2008517898
(式中、R0a、R0b、R1a、R1b、R、nおよびmは、上記式(I)の化合物について定義した通りである)
を含む方法によって、式(1g)の化合物を調製するステップをさらに含んでいてよい。あるいは、式(1f)の化合物は、その対応するプロトン酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩など)として提供してもよい。
好ましい実施形態では、式(IA−1)の化合物を調製するための
Figure 2008517898
(1)式(I−1e)の化合物と式(I−1f)の化合物またはそのプロトン酸塩を反応させて、式(I−1g)の化合物を生成するステップ
Figure 2008517898
(2)プロトン酸の存在下で式(I−1g)の化合物を環化させて、式(IA−1)の化合物を生成するステップと、
Figure 2008517898
(式中、HXはプロトン酸である(好ましくは、プロトン酸は、塩酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸、およびリン酸からなる群から選択され、より好ましくは、プロトン酸は硫酸である))
(3)式(I)の化合物、その薬学的に許容できる塩、あるいは前記化合物または前記塩の水和物または溶媒和物を単離するステップ
を含む方法を提供する。
単離ステップ(3)は、(4)プロトン酸塩(IA−1)を遊離塩基に転換させるステップと、次いで(5)遊離塩基を異なる薬学的に許容できる塩に任意選択により転換させるステップを含んでいてよい。好ましくは、式(IA−1)の化合物は、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ベシル酸塩およびメシル酸塩からなる群から選択される薬学的に許容できる塩として、より好ましくは、塩酸塩またはベシル酸塩として単離する。
本発明の別の態様では、式(1g)を有する化合物またはそのプロトン酸塩が提供される。
Figure 2008517898
式中、R0a、R0b、R1a、R1bは、それぞれ独立にクロロ、フルオロ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、フルオロ置換(C〜C)アルキル、およびシアノからなる群から選択され、nおよびmは、それぞれ独立に0または1であり、またRは、(C〜C)アルキルである。好ましくは、R0aおよびR1aはそれぞれクロロであり、nおよびmは0であり、またRはエチルである。
上記の方法および中間体は、これまでに記載されてきた方法に勝るいくつかの利点を提供する。例えば、本発明の方法は、これまでに開示された経路(米国特許出願公開2004/0092520またはPCT公開WO 04/037823を参照のこと)よりも1ステップ短く、したがって表題化合物のより効率的な合成を提供する。さらに、本発明の方法は、重要な中間体の調製に関してオキシ塩化リンなどの試薬の使用を回避する。POClなどの試薬は、空気および湿気に感受性であり、したがって規模が大きいと扱いが困難である。
定義
本明細書では、「プロトン酸」という用語は、少なくとも1個の水素イオン(H+)を別の化合物に与える化合物を意味する。代表的なプロトン酸には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、酢酸などの酸がある。
「アルキル」という用語は、一般式C2n+1の炭化水素基を意味する。アルカン基は、直鎖状または分枝状であってよい。例えば、「(C〜C)アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含む一価の、直鎖状または分枝状脂肪族基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、ネオペンチル、3,3−ジメチルプロピル、ヘキシル、2−メチルペンチルなど)を意味する。
「ハロ」という用語は、クロロ、ブロモ、フルオロまたはヨード基を意味する。
「溶媒和物」という用語は、式(I)によって表される化合物およびその薬学的に許容できる塩の1つまたは複数の溶媒分子との分子複合を意味する。このような溶媒分子は、レシピエントにとって無害であることが知られている、製薬技術で一般に使用されているもの、例えば、水、エタノールなどである。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である場合の複合を意味する。
「薬学的に許容できる」という表現は、物質または組成物が、製剤を含む他の成分および/またはそれによって治療される哺乳動物と化学的および/または毒物学的に適合性がなければならないことを示す。
本明細書に記載の方法に使用した出発原料は、Aldrich Chemicals(米国ウィスコンシン州Milwaukee)などの商業的供給源から一般に入手可能であり、当業者によく知られた方法を用いて容易に調製される(例えば、補助剤(やはりBeilsteinオンラインデータベースによって入手可能)を含めて、Louis F.Fieser and Mary Fieser,Reagents for Organic Synthesis,v.1〜19,Wiley,New York(1967−1999 ed.)、またはBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.ed.Springer−Verlag,Berlinに一般に記載されている方法によって調製される)。
プリン化合物の調製において、中間体の離れた官能基(例えば、第一または第二アミン)の保護が必要なことがある。このような保護の必要性は、離れた官能基の性質および調製方法の条件に応じて異なる。適当なアミノ保護基(NH−Pg)には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)がある。このような保護の必要性は、当業者によって容易に決定される。保護基の概要およびそれらの使用については、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,1991を参照のこと。
以下のスキームIは、本発明の方法ならびに重要な中間体をまとめて示す。個々の反応ステップのより詳細な説明については、以下の実施例の項を参照のこと。特定の出発原料および試薬をスキーム中に示し、かつ以下で論じているが、他の出発原料および試薬を容易に置き換えて種々の誘導体を得ることができる。
Figure 2008517898
2つの原料を酸性水性媒体(例えば、エタノール/プロトン酸(例えばHCl)を含む水)中に懸濁させた後、高温(約80℃)まで加熱することによって、所望のアニリン(1a)を5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(1b:Aldrich Chemicals、米国ウィスコンシン州Milwaukeeから入手可能)に結合させて中間体(1c)を生成する。次いで、中間体(1c)上の遊離アミノ基を所望の活性化カルボニル化合物(1d)と反応させてアミド中間体(1e)を生成する。アミド化反応は、当業者によく知られた手順を用いて達成することができる。例えば、中間体(1c)をN,N−ジメチルアセトアミドで処理した後、約0℃〜約5℃の温度で所望の塩化ベンゾイル(1d)を加えることができる。次いで塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で高温(約80℃)において塩化物(1e)とカルボキサミド(1f)を反応させることによって、所望の4−アルキルアミノピペリジン−4−カルボキサミド化合物(1f:以下のスキームIIを参照のこと)を中間体(1e)に結合させて中間体(1d)を生成する。あるいは、カルボキサミド(1f)は、その対応するプロトン酸塩として供給してもよい。次いで、所望のプロトン酸(例えば、硫酸、リン酸、または塩酸)の存在下でプロトン性溶媒(例えば、イソプロパノール)中、高温(例えば、約80℃)において中間体(1g)を加熱することによって、中間体(1g)を環化してプロトン化した式(I)の化合物を生成する(例えば、式(I−A)の化合物)。弱塩基(例えば、NaCO)を用いて酸を中和することによってプロトン化化合物(I−A)を遊離塩基に転換することができる。必要に応じて、遊離塩基を所望の無機または有機酸と反応させて、薬学的に許容できる塩(例えば、メシル酸塩、ベシル酸塩および塩酸塩)を生成することができる。
式(1f)の4−アルキルアミノピペリジン−4−カルボキサミド化合物の調製を以下に示す。
Figure 2008517898
4−ピペリジノンのアミノ基を最初に保護して中間体(2a)を得る。有用な保護基はベンジルである。4−ピペリジノンおよびその誘導体は、種々の供給源(例えば、Interchem Corporation、米国ニュージャージー州ParamusおよびSigma−Aldrich Co.、米国ミズーリ州St.Louis)から商業的に購入することができる。次いで、塩酸水溶液/エタノール溶媒混合物中、約0〜30℃でピペリジノン(2a)を所望のアルキルアミンおよびシアン化カリウムと反応させる。酸および水を用いてシアノ基を対応するアミドに転換する。次いで使用した特定の保護基に関する従来の方法を用いて保護基を取り除く。例えば、ベンジル保護基は、Pd/Cの存在下における水素化によって取り除くことができる。
当業者に既知の分離および精製の従来の方法および/または技術は、本発明の化合物、ならびにそれに関連する様々な中間体を単離するのに使用することができる。こうした技術は、当業者によく知られているはずであり、例えば、すべてのタイプのクロマトグラフィー(高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルなどの一般的な吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィー、および薄層クロマトグラフィー)、再結晶、および微分(すなわち、液体−液体)抽出技術がある。
化合物は、それ自体あるいはその薬学的に許容できる塩、溶媒和物および/または水和物の形で単離および使用することができる。場合によっては、遊離塩基が好ましい。本明細書では、「遊離塩基」という用語は、孤立電子対を有するアミノ基を意味する。「塩」という用語は、イオン結合によってまたは錯体として分子中に取り込まれ得る化合物の無機および有機塩を意味する。これらの塩は、化合物の最終単離および精製中に、あるいは化合物またはプロドラッグを適当な有機もしくは無機酸または塩基と個別に反応させ、このようにして生成した塩を単離することによってその場で調製することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、硝酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ベシル酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、マロン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、ギ酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプト酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリルスルホン酸塩などがある。好ましい塩には、塩酸塩、メシル酸塩およびベシル酸塩がある。これらの塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリおよびアルカリ土類金属、ならびに非毒性アンモニウム、第四アンモニウムに基づくカチオン、ならびにそれだけには限らないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどを含むアミンカチオンを含んでいてよい。例えば、Berge他,J.Pharm.Sci.,66,1〜19(1977)を参照のこと。
化合物(中間体を含む)は、不斉またはキラル中心を含んでいてよく、したがって、化合物および中間体は、異なる立体異性形態(例えば、鏡像異性体およびジアステレオ異性体)で存在するかもしれない。ラセミ混合物を含む、中間体および化合物ならびにその混合物のすべての立体異性形態が、本発明の一部を形成することになる。
本発明の方法によって調製した化合物は、溶媒和していない形態ならびに水、エタノールなどの薬学的に許容できる溶媒を用いて溶媒和した形態で存在していてよく、本発明は、化合物の溶媒和した形態と溶媒和していない形態のどちらも包含するものである。
中間体および化合物が異なる互変異性形態で存在でき、このようなすべての形態が本発明の範囲内に包含されている。「互変異性体」または「互変異性形態」という用語は、低エネルギーバリヤーを介して相互変換可能なエネルギーの異なる構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピー互変異性体としても知られている)には、ケト−エノールおよびイミン−エナミン異性化など、プロトンの移動による相互変換が含まれる。プロトン互変異性体の具体例は、プロトンが2個の環窒素間を移動し得るイミダゾール基である。原子価互変異性体には、いくつかの結合電子の再構築による相互変換が含まれる。
本発明は、1個または複数の原子が自然界で通常見られる原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えられていることを別にすれば、本明細書に記載したものと同一の同位体標識化合物(中間体を含む)の使用も包含する。本発明の中間体または化合物中に取り込むことができる同位体の例には、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、123I、125Iおよび36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素、および塩素の同位体がある。
いくつかの同位体標識化合物(例えば、Hおよび14Cで標識したもの)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイで有用である。トリチウム化(すなわち、H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、それらの調製の容易さおよび検出能のために特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H)などのより重い同位体との置換は、より高い代謝安定性の結果として生じるいくつかの治療上の利点(例えば、in vivo半減期の増大または必要投与量の低減)をもたらし、したがって状況によっては好ましいことがある。15O、13N、11C、および18Fなどのポジトロン放出同位体は、基質受容体占有率を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)研究に有用である。同位体標識化合物は一般に、スキームおよび/または以下の実施例に開示したものに類似した手順に従うことにより、非同位体標識試薬の代わりに同位体標識試薬を使うことによって調製することができる。
本発明の方法によって作製した化合物は、カンナビノイド受容体拮抗薬によって調節される疾患、症状および障害を治療するのに有用である。
以下の疾患、症状、および/または障害は、カンナビノイド受容体拮抗薬によって調節されることが予備的な研究によって示されている:摂食障害(例えば、過食障害、拒食症、および食欲亢進)、体重減少または制御(例えば、カロリーまたは食事摂取量の低減、および/または食欲抑制)、肥満、うつ病、異型うつ病、双極性障害、精神病、統合失調症、行動嗜癖、報酬関連行動(reward−related behavior)の抑制(例えば、コカインおよびモルヒネ誘導性条件づけ場所嗜好性の抑制などの条件づけ場所回避)、物質乱用、習慣性障害、衝撃性、アルコール中毒(例えば、アルコール摂取の禁断、欲求低下および再発予防のための治療を含むアルコール乱用、嗜癖および/または依存症)、タバコ乱用(例えば、タバコの喫煙の欲求低下および再発予防のための治療を含む喫煙嗜癖、休止および/または依存症)、痴呆(物忘れ、アルツハイマー病、老化による痴呆、血管性痴呆、軽度認知障害、年齢関連認知低下、および軽度神経認知障害を含む)、男性における性機能障害(例えば、勃起困難)、発作障害、てんかん、炎症、胃腸障害(例えば、胃腸運動または腸管推進の機能障害)、注意不足障害(ADD、注意力欠陥多動性障害(ADHD)を含む)、パーキンソン病、およびII型糖尿病。
本発明の実施形態を以下の実施例によって例示する。しかし、本発明の実施形態は、その別の変形形態が当業者に既知または本開示に照らせば明らかであるので、これらの実施例の特定の詳細に限定されないことを理解されたい。
特に指定のない限り、出発原料は、Aldrich Chemicals Co.(米国ウィスコンシン州Milwaukee)、Lancaster Synthesis,Inc.(米国ニューハンプシャー州Windham)、Acros Organics(米国ニュージャージー州Fairlawn)、Maybridge Chemical Company,Ltd.(英国コーンウォール州)、Tyger Scientific(米国ニュージャージー州Princeton)、およびAstraZeneca Pharmaceuticals(英国ロンドン)などの商業的供給源から一般に入手可能である。
一般実験手順
NMRスペクトルは、室温でそれぞれ400および500MHz HにおいてVarian Unity(商標)400または500(Varian Inc.、米国カリフォルニア州Palo Altoから入手可能)で記録した。化学シフトは、内部基準として残留溶媒に対して百万分率(δ)で表す。ピーク形状は、以下のように示す:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br s、ブロードな一重線;v br s、非常にブロードな一重線;br m、ブロードな多重線;2s、2本の一重線。場合によっては、代表的なH NMRピークのみ示す。
正および負の大気圧化学イオン化(APcI)スキャンモードを用いて直接フロー分析によって質量スペクトルを記録した。Gilson 215液体処理システムを備えたWaters APcI/MSモデルZMD質量分析計を用いて実験を実施した。
質量分析はまた、クロマトグラフ分離のためのRP−HPLC勾配法によって達成した。分子量同定は、正および負の電気スプレーイオン化(ESI)スキャンモードによって記録した。Gilson 215液体処理システムおよびHP 1100 DADを備えたWaters/Micromass ESI/MSモデルZMDまたはLCZ質量分析計を使用して実験を実施した。
塩素または臭素含有イオンの強度が記載されている場合には、予想した強度比が観察されており(35Cl/37Cl含有イオンでは約3:1および79Br/81Br含有イオンでは1:1)、より低い質量イオンだけを示す。すべての実施例についてMSピークを報告する。
旋光度は、指示された温度でナトリウムD線(λ=589nm)を用いてPerkinElmer(商標)241旋光計(PerkinElmer Inc.、米国マサチューセッツ州Wellesleyから入手可能)で決定しており、次の通り報告する[α] temp、濃度(c=g/100ml)、および溶媒。
カラムクロマトグラフィーは、低窒素圧下でガラスカラムまたはBiotage(商標)カラム(ISC,Inc.、米国コネティカット州Shelton)中においてBaker(商標)シリカゲル(40μm;J.T.Baker、米国ニュージャージー州Phillipsburg)またはSilica Gel 50(EM Sciences(商標)、米国ニュージャージー州Gibbstown)のいずれかで行った。Chromatotron(商標)(Harrison Research)を用いて放射状クロマトグラフィーを行った。
出発原料
以下のそれぞれの出発原料は、Sigma−Aldrich Company(米国ウィスコンシン州Milwaukee)から購入することができる。
4−クロロアニリン(I−1a)
5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(I−1b)
2−塩化クロロベンゾイル(I−1d)
出発原料I−1fの調製は、米国公開2004/0092520またはPCT公開WO 04/037823に記載されており、以下で再現する。
出発原料4−エチルアミノピペリジン−4−カルボン酸アミド(I−1f)の調製:
Figure 2008517898
氷浴中で冷却した4−N−ベンジルピペリドン(5.69g、29.5mmol)のエタノール(4.2ml)溶液に、反応の内部温度を10℃未満に保持しながら塩酸エチルアミン(2.69g、32.3mmol)の水(3ml)溶液を加えた。内部温度を10℃未満に保持しながら10分間にわたって反応溶液にKCN(2.04g、31.3mmol)の水(7ml)溶液を加えた。次いで、反応物を室温まで暖め、18時間撹拌した。反応混合物にイソプロパノール(10ml)を加えて、2つの異なる層(無色の水層である下層およびオレンジ色の有機層である上層)を得た。有機層を分離し、水(30ml)と一緒に30分間撹拌した。有機層を分離し(オレンジ色の有機層が底層になった)、オレンジ色油をCHCl(30ml)中に希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して、1−ベンジル−4−エチルアミノピペリジン−4−カルボニトリルをオレンジ色油として得た(6.05g、84%):+APCI MS(M+1)244.2;H NMR(400MHz,CDCl)δ7.32(d,J=4.1Hz,4H)、7.29〜7.23(m,1H)、3.54(s,2H)、2.81〜2.76(m,2H)、2.75(q,J=7.1Hz,2H)、2.35〜2.29(m,2H)、2.01〜1.98(m,2H)、1.74〜1.68(m,2H)、1.14(t,J=7.1Hz,3H)。
氷浴中で冷却した1−ベンジル−4−エチルアミノピペリジン−4−カルボニトリル(0.58g、2.38mmol)の塩化メチレン(2ml)溶液を、内部温度を20℃未満に保持しながらHSO(1.8ml、33mmol)で1滴ずつ処理した。次いで反応物を室温まで暖め、19時間撹拌した。撹拌を中止した後、厚い淡オレンジ色のHSO底層を分離し、氷浴中で冷却し、次いで内部温度を55℃未満に保持しながら濃NHOHで慎重に急冷した。水層を塩化メチレン(2×10ml)で抽出し、混合した有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、次いで真空中で濃縮すると、1−ベンジル−4−エチルアミノピペリジン−4−カルボン酸アミドの淡オレンジ色の油が得られ、これは放置すると、凝固して桃色の固体になった(0.54g、87%):+APCI MS(M+1)262.2;H NMR(400MHz,CDCl)δ7.34〜7.30(m,4H)、7.29〜7.21(m,1H)、7.16(br s,1H)、3.48(s,2H)、2.71〜2.68(m,2H)、2.47(q,J=7.0Hz,2H)、2.17〜2.02(m,4H)、1.62〜1.58(m,2H)、1.41(br s,1H)、1.09(t,J=7.0Hz,3H)。
1−ベンジル−4−エチルアミノピペリジン−4−カルボン酸アミド(7.39g、28.3mmol)のメタノール(100ml)溶液に20%炭素上Pd(OH)(50%水;1.48g)を加えた。この混合物をParr(登録商標)シェーカー上に置き、室温で終夜還元した(50psi H)。Celite(登録商標)のパッドを通して混合物を濾過し、次いで濃縮すると、無色固体I−1fになった(4.84g、定量的):+APCI MS(M+1)172.2;H NMR(400MHz,CDCl)δ2.89(ddd,J=12.9,8.7,3.3Hz,2H)、2.75(ddd,J=12.9,6.6,3.7Hz,2H)、2.45(q,J=7.2Hz,2H)、1.95(ddd,J=13.7,8.3,3.7Hz,2H)、1.55(ddd,J=13.7,6.6,3.3Hz,2h)、1.08(t,J=7.1Hz,3H)。
重要な中間体の調製
中間体6−クロロ−N4−(4−クロロフェニル)−ピリミジン−4,5−ジアミン(I−1c)の調製:
Figure 2008517898
5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(5.00g、29mmol)および4−クロロアニリン(4.71g、36mmol)をHO 80mlおよびエタノール12ml中に懸濁した。濃HCl(1.2ml、14.5mmol)を室温で加え、続いて反応物を82℃まで暖めた。19時間撹拌した後、反応物を室温まで冷却し、60時間撹拌した。沈殿物を焼結ガラス漏斗上に捕集し、水とその後にヘキサンですすいだ。真空下で乾燥させた後、I−1cをオフホワイト固体として得た(7.38g、98%):+ESI MS(M+1)255.3;H NMR:(400MHz,CDOD):δ7.87(s,1H)、7.66(d,J=8.7Hz,2H)、7.30(d,J=8.7Hz,2H)。
(実施例1)
2−クロロ−N−[4−クロロ−6−(4−クロロフェニルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−ベンズアミド(I−1e)の調製:
Figure 2008517898
6−クロロ−N4−(4−クロロフェニル)−ピリミジン−4,5−ジアミンI−1c(1.00g、3.92mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド6ml中に溶解し、透明な茶色溶液を得た。5℃まで冷却した後、純2−塩化クロロベンゾイル(0.80g、4.34mmol)を1分間にわたって加えた。この溶液を室温まで暖め、4時間撹拌した。水(15ml)を加えると白色沈殿物が溶液から生じた。混合物をさらに30分間室温で撹拌し、次いで沈殿物を減圧濾過によって捕集し、HOとその後にヘキサンですすいだ。固体をさらに真空下で乾燥させてI−1eを無色固体として得た(1.27g、82%):+APCI MS(M+1)393.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.02(s,1H)、9.11(s,1H)、8.40(s,1H)、7.93(dd,J=7.4,1.6Hz,1H)、7.66〜7.40(m,7H)。
1−[5−(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−6−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド(I−1g)の調製:
Figure 2008517898
1−[5−(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−6−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−塩化物(I−1e)(1.10g、2.79mmol)、ピペリジン(I−1f)(0.72g、4.2mmol、1.5当量)、トリエチルアミン(0.58ml、4.2mmol、1.5当量)、およびイソプロパノール(11ml)を混合し、80℃油浴中に入れた。反応をTLC、HPLCおよび/または質量分析計によってモニターした。20時間後、反応混合物を冷却し、氷水50ml中に1滴ずつ移した。得られた固体を撹拌し、0℃から室温までで72時間粗砕し、次いで濾過によって捕集し、冷水ですすいだ。生成物I−1gを白色からオフホワイトの固体として単離した(1.51g、2.8mmol、定量的収量)。
H NMR(CDCl):δ8.34(1H,s)、8.02(1H,s)、7.73(1H,s)、7.70〜7.67(1H,m)、7.50〜7.38(5H,m)、7.32〜7.23(3H,m)、5.41(1H,d,J=5)、3.56〜3.51(2H,m)、3.18〜3.11(2H,m)、2.47(2H,q,J=7)、2.13〜2.06(2H,m)、1.71(2H,br s)、1.08(3H,t,J=7)。質量スペクトル(化学イオン化):528
1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド(1A−1)の調製:
Figure 2008517898
1−[5−(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−6−(4−クロロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド(I−1g)(1.48g、2.80mmol)とイソプロパノール(15ml)を混合し、室温で撹拌した。濃HSO(0.47ml、8.4mmol)を加え、反応物を80℃油浴中に配置した。反応経過をHPLC、TLCまたは質量分析によってモニターした。23時間後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、冷イソプロパノールですすいだ。1A−1の硫酸水素塩を白色からオフホワイトの固体として単離した(1.67g、2.74mmol、98%収率)。
H NMR(DMSO−d):δ8.79(2H,br s)、8.33(1H,s)、8.04(1H,s)、7.89(1H,s)、7.70(1H,dd,J=7,2)、7.52〜7.44(5H,m)、7.33〜7.30(2H,m)、4.4(2H,br s)、3.9(2H,br s)、2.90〜2.89(2H,m)、2.37(2H,m)、1.95(2H,m)、1.21(3H,t,J=7)。質量スペクトル(化学イオン化):510。
1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド硫酸水素塩の遊離塩基(1A−1)への転換:1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド硫酸水素塩(1.655g、2.72mmol)をHO 17mlおよびアセトン8.5ml中に懸濁させ、NaCO(0.317g、2.99mmol)で処理した。得られたスラリーを50℃油浴中に90分間入れ、次いで2時間の間室温まで冷却させた。得られた固体を濾過によって捕集し、冷水ですすぎ、次いで真空乾燥器中で乾燥させて、遊離塩基1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド(1A−1)を白色固体として得た(1.148g、2.25mmol、83%収率)。
1H NMR、CDCl中(ppm)δ7.53〜7.50(m,1H)、7.38〜7.33(m,3H)、7.24〜7.21(m,2H)、7.16〜7.13(m,2H)、4.45(br s,2H)、4.02(t,2H)、3.90(br s,2H)、1.69(t,3H);ms(LCMS)m/z=452.2(M+1)。燃焼元素分析、C2525OClの計算値:55.77%;H:3.79%;N:9.29%。実測値 C:55.69%;H:3.52%;N:9.13%。
HCl塩への転換:1−[9−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−クロロ−フェニル)−9H−プリン−6−イル]−4−エチルアミノ−ピペリジン−4−カルボン酸アミド1A−1(1.13g、2.21mmol)をテトラヒドロフラン17ml中に懸濁させ、50℃まで暖めた。濃HCl(0.20ml、2.43mmol)を加え、油浴温度は70℃まで上昇した。3時間後、スラリーを室温まで冷却し、終夜撹拌した。生成物を濾過によって単離し、イソプロパノールですすぎ、風乾させて、HCl塩を白色固体として得た(1.30g、残留溶媒により理論の107%)。分光特性は、以前に報告されたものと一致した。

Claims (12)

  1. 式(I)の化合物を調製するための方法であって、
    Figure 2008517898
    (式中、R0a、R0b、R1a、R1bは、それぞれ独立にクロロ、フルオロ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、フルオロ置換(C〜C)アルキル、およびシアノからなる群から選択され、nおよびmは、それぞれ独立に0または1であり、およびRは、(C〜C)アルキルである)
    (1)プロトン酸の存在下で式(1g)の化合物を環化させて、式(I−A)の化合物を生成するステップと、
    Figure 2008517898
    (式中、R0a、R0b、R1a、R1b、R、nおよびmは、上記式(I)の化合物について定義した通りであり、HXは、プロトン酸である)
    (2)式(I)の化合物、その薬学的に許容できる塩、あるいは前記化合物または前記塩の水和物または溶媒和物を単離するステップ
    を含む方法。
  2. 単離ステップ(2)が
    (3)前記式(I−A)の化合物をその対応する遊離塩基に転換させるステップと、
    (4)前記遊離塩基をその薬学的に許容できる塩に任意選択により転換させるステップ
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. (a)式(1e)の化合物と式(1f)の化合物またはそのプロトン酸塩を反応させて、前記式(1g)の化合物を生成するステップ
    Figure 2008517898
    (式中、R0a、R0b、R1a、R1bは、それぞれ独立にクロロ、フルオロ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、フルオロ置換(C〜C)アルキル、およびシアノからなる群から選択され、nおよびmは、それぞれ独立に0または1であり、またRは、(C〜C)アルキルである)
    を含む方法によって前記式(1g)の化合物を調製するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記プロトン酸、HXが、塩酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸、およびリン酸からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記プロトン酸が硫酸である、請求項4に記載の方法。
  6. 式(IA−1)の化合物を調製するための方法であって、
    Figure 2008517898
    (1)式(I−1e)の化合物と式(I−1f)の化合物またはそのプロトン酸塩を反応させて、式(I−1g)の化合物を生成するステップと、
    Figure 2008517898
    (2)プロトン酸の存在下で式(I−1g)の化合物を環化させて、式(IA−1)の化合物を生成するステップと、
    Figure 2008517898
    (式中、HXはプロトン酸である)
    (3)式(IA−1)の化合物、その薬学的に許容できる塩、あるいは前記化合物または前記塩の水和物または溶媒和物を単離するステップ
    を含む方法。
  7. 前記単離ステップ(3)が、
    (4)前記式(IA−1)の化合物をその対応する遊離塩基に転換させるステップと、
    (5)前記遊離塩基をその薬学的に許容できる塩に任意選択により転換させるステップ
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記式(IA−1)の化合物を、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ベシル酸塩およびメシル酸塩からなる群から選択される薬学的に許容できる塩として単離する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記薬学的に許容できる塩が塩酸塩である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記薬学的に許容できる塩がベシル酸塩である、請求項8に記載の方法。
  11. 式(1g)を有する化合物
    Figure 2008517898
    (式中、R0a、R0b、R1a、R1bは、それぞれ独立にクロロ、フルオロ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、フルオロ置換(C〜C)アルキル、およびシアノからなる群から選択され、nおよびmは、それぞれ独立に0または1であり、またRは、(C〜C)アルキルである)
    またはそのプロトン酸塩。
  12. 0aおよびR1aがそれぞれクロロであり、nおよびmが0であり、またRがエチルである、請求項11に記載の化合物。
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