JPH054986A - ピラゾロキノリン誘導体 - Google Patents

ピラゾロキノリン誘導体

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JPH054986A
JPH054986A JP3223432A JP22343291A JPH054986A JP H054986 A JPH054986 A JP H054986A JP 3223432 A JP3223432 A JP 3223432A JP 22343291 A JP22343291 A JP 22343291A JP H054986 A JPH054986 A JP H054986A
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JP
Japan
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compound
formula
lower alkyl
methanol
polymethylene
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Pending
Application number
JP3223432A
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English (en)
Inventor
Susumu Takada
進 高田
Nobuo Chomei
信雄 長命
Takashi Sasaya
隆司 笹谷
Susumu Matsushita
享 松下
Masami Eigiyou
正美 永業
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】式: 【化1】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ水素、低級ルキ
ル、シクロアルキルまたはフェニルあるいはR1とR2
一緒になってポリメチレンを形成していてもよく、該ポ
リメチレン中に、1以上の酸素、硫黄および/または窒
素が介在していてもよく、更に1〜2個の低級アルキル
を置換基として有していてもよい;R4は水素または低
級アルキル基;R5およびR6はそれぞれ水素、低級アル
キル、低級アルキルオキシまたはハロゲンあるいはR5
とR6が一緒になってメチレンジオキシを形成する。)
で示される化合物またはその塩を有効成分として含有す
る向精神薬。 【効果】本発明化合物は、抗不安薬、麻酔拮抗薬および
脳機能賦活薬として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗不安薬、麻酔拮抗薬お
よび脳機能賦活薬として有用な新規な置換ピラゾロキノ
リン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゼパムに代表されるベンゾジアゼピ
ン(BDZ)誘導体は、古くから抗不安薬として用いら
れている。最近の薬理学的研究により、BDZ誘導体に
特異的な親和性を示す受容体が中枢神経系に存在するこ
とが判明した。その後、種々の研究がなされ、BDZ誘
導体はもとより、BDZとは構造的に異なるが、BDZ
受容体に高い親和性を示し、BDZ様の作用を示す化合
物(BDZアゴニスト)、BDZ受容体に高い親和性を
示すがBDZとは逆の作用を示す化合物(BDZインバ
−ス・アゴニスト)およびBDZ受容体に高い親和性を
示すがそれ自体は何ら薬理作用を示さず、むしろアゴニ
ストまたはインバ−ス・アゴニストに拮抗的に作用する
化合物(BDZアンタゴニスト)が開発されるようにな
った。現在、種々の非BDZ系化合物の研究が行なわれ
ており、特開昭56−18980、61−112075
号明細書には、ピラゾロキノリン誘導体がBDZ受容体
に高い親和性を有し、向精神薬として有効であることが
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した化合物は、ふ
らつき、眠気などの副作用が問題となることがあるた
め、これらの副作用の少ない選択的な非BDZ系化合物
の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の事
情を考慮し鋭意研究した結果、下記一般式(I)で示さ
れる化合物が、化合物の構造の差によって、アゴニスト
作用、アンタゴニスト作用あるいはインバ−ス・アゴニ
スト作用を呈することを見出した。即ち、アゴニスト作
用を有するものは睡眠導入剤または抗不安薬、アンタゴ
ニストは麻酔拮抗剤、インバ−ス・アゴニストは麻酔拮
抗剤あるいは脳機能賦活薬としての効果が期待されるこ
とが判明した。即ち、本発明は式(I):
【化2】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ水素、低級アルキ
ル、シクロアルキルまたはフェニルあるいはR1とR2
一緒になってポリメチレンを形成していてもよく、該ポ
リメチレン中に、1以上の酸素、硫黄および/または窒
素が介在していてもよく、さらに1〜2個の低級アルキ
ルを置換基として有していてもよい;R4は水素または
低級アルキル基;R5およびR6はそれぞれ水素、低級ア
ルキル、低級アルキルオキシまたはハロゲンあるいはR
5とR6が一緒になってアルキレンジオキシを形成す
る。)で示される化合物またはその塩に関する。
【0005】本明細書中、低級アルキルとは、一般に直
鎖状または分岐状の炭素原子1〜6個のアルキルを意味
し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、
tert−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシルおよ
びイソヘキシルなどが挙げられる。
【0006】シクロアルキルとは、炭素原子3〜6個で
形成されるシクロアルキルを意味し、例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘ
キシルが挙げられるが、特にシクロプロピルが好まし
い。
【0007】低級アルキルオキシとは、炭素原子1〜6
個のアルキルオキシを意味し、例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘ
キシルオキシが挙げられる。
【0008】ポリメチレンとは、炭素原子2〜6個のポ
リメチレンを意味し、例えば、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレンおよびヘキサメチ
レンが挙げられ、これらのポリメチレンは隣接するビニ
レン基と一緒になって、4〜8員の環状アルケニルを形
成する。更に、該ポリメチレン中に1以上の酸素、硫黄
および/または窒素が介在し、4〜8員の複素環を形成
していてもよく、更に1〜2個の低級アルキル基を置換
基として有していてもよい。具体的には、アゼ−ト、ア
ゼチン、オキセテン、チエテン、2H−ピロ−ル、オキ
サゾ−ル、イソキサゾ−ル、チアゾ−ル、イソチアゾ−
ル、イミダゾ−ル、ピラゾ−ル、ピロリン、ピラゾリ
ン、チオレン、オキサレン、ピラジン、ピリミジン、テ
トラヒドロキサイン、テトラヒドロチアイン、テトラヒ
ドロチエピン、テトラヒドロキセピン、テトラヒドロチ
オシンおよびテトラヒドロキサシンが挙げられるが、チ
オレン、オキサレン、テトラヒドロキサインおよびテト
ラヒドロチアインが特に好ましい。
【0009】ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素および
ヨウ素を意味するが、特にフッ素および塩素が好まし
い。
【0010】酸付加塩を形成する酸としては、例えば、
塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、あるいは酢酸、
シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、安息香酸な
どの有機酸が挙げられる。
【0011】本発明化合物の製造法を以下に示す。
【化3】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ
前記と同意義を有する。)
【0012】第1工程 化合物(III)を等モル量〜過剰量の化合物(IV)
と要すれば撹拌下で反応させることにより化合物(I
I)を得る。本反応は、0〜80℃、好ましくは室温付
近〜50℃で、適当な有機溶媒中、例えばメタノ−ル、
エタノ−ル等の低級アルコ−ル、トルエン、キシレン、
ビフェニルまたはジフェニルエ−テルの存在下で、10
〜40時間実施される。
【0013】第2工程 化合物(II)を閉環反応に付して、化合物(I)を得
る。本反応は、適当な溶媒中、10〜100℃、好まし
くは室温付近で、要すれば撹拌下で塩基の存在下、例え
ばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたは
カリウムtert-ブトキシドと反応させることにより実施
される。適当な溶媒としては、メタノ−ル、エタノ−ル
などのアルコ−ル系溶媒、ジクロルメタン、ジクロルエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化
水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの溶媒が挙げられるが、ジメチルスルホキシドが
最も好ましい。
【0014】本発明化合物は、経口的または非経口的に
投与することができる。経口投与による場合、本発明化
合物は通常の製剤、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤等の固形剤;水剤;油性懸濁剤;またはシロップ
剤もしくはエリキシル剤等の液剤のいずれの剤型として
も用いることができる。非経口投与による場合、本発明
化合物は、水性または油性懸濁注射剤として用いること
ができる。その調製に際しては、慣用の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、水性溶剤、油性溶剤、乳化剤、懸濁化剤等
いずれも用いることができ、また他の添加剤、例えば保
存剤、安定剤等を含むものであってもよい。
【0015】本発明化合物の投与量は、投与方法、患者
の年齢、体重、状態および疾患の種類によっても異なる
が、通常、経口的には、1日あたり0.05〜500m
g、好ましくは、0.1〜200mg、または非経口的に
は、1日あたり0.01〜300mg、好ましくは0.05
〜100mgであり、これを1〜5回に分割して投与すれ
ばよい。以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に
説明するが、これらによって本発明の範囲は限定される
ものではない。
【0016】実施例で用いれる略字は、以下に示す意味
を表わす。 Me:メチル Et:エチル iPr:イソプロピル DMSO:ジメチルスルホキシド
【0017】実施例1 (1) 4−(シクロペンチリデンヒドラジノ)−キノリン
−3−カルボン酸エチル (II−1)
【化4】 4−クロルキノリン−3−カルボン酸エチル(III−
1)708mgのエタノ−ル20ml溶液へ室温撹拌下、シ
クロペンタノンヒドラゾン583mgを加え、同温で20
時間反応させる。反応液を減圧下で濃縮し、残渣を塩化
メチレンに溶解して飽和炭酸水素ナトリウムでアルカリ
性とした後、塩化メチレンで抽出する。抽出液を乾燥
し、溶媒を留去して得られた橙色油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(塩化メチレン/メタノ−ル)
にて精製して、化合物(II−1)の粗結晶を得る。こ
れをメタノ−ル−エ−テルから再結晶して化合物(II
−1)の黄色結晶667mg(収率:73%)を得る。 融点:132.5〜133.5℃ 元素分析値(%)C17H19N3O2として 計算値:C,68.66; H,6.44; N,14.13 実験値:C,68.51; H,6.35; N,14.43
【0018】(2) 2−(シクロペンテン−1−イル)−
2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]キノリ
ン−3−オン(I−1)
【化5】 (1)で合成した化合物(II−1)1.02gの乾燥ジ
メチルスルホキシド10ml溶液へ室温にてカリウム ter
t−ブトキシド1.13gを加えて1時間激しく撹拌す
る。得られた赤黒色の反応液に飽和塩化アンモニウム水
溶液約40mlを加えて塩化メチレンにて繰り返し抽出す
る。抽出液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−(塩化メチレン/メタノ−ル)にて
精製し、化合物(I−1)の粗結晶を得る。これをメタ
ノ−ルに加温溶解して活性炭で脱色して化合物(I−
1)536mg(収率:71%)を得る。 融点:253〜255℃ 元素分析値(%):C15H13N3O・1/8H2Oとして 計算値:C,71.05; H,5.27; N,16.58 実験値:C,71.12; H,5.19; N,16.75
【0019】実施例2〜7 実施例1と同様の方法で、表1に示す反応条件により目
的化合物(I)を得る。目的化合物の物性を表2〜3に
示す。
【化6】
【表1】
【表2】
【表3】
【0020】実施例8 (1)6−メトキシ−4−(テトラヒドロフラニリデン
ヒドラジノ)−キノリン−3−カルボン酸エチル(II
−8)
【化7】 テトラヒドロフラン−3−オンヒドラゾン(IV−2)
3.91gの乾燥エタノ−ル溶液30mlへ室温下で、6
−メトキシクロルキノリンカルボン酸エチル(III−
2)6.91gを加えて撹拌する。一夜反応させた後、
更に2時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮する。得ら
れた赤色残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてア
ルカリ性にし、塩化メチレンを用いて抽出する。抽出液
を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(塩化メチレン/メタノ−ル)にて精製し、化合物
(II−8)の粗結晶6.93gを得る。
【0021】(2)8−メトキシ−2−(2,5−ジヒ
ドロフラン−3−イル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピ
ラゾロ[4,3−c]キノリン−3−オン(I−11)
【化8】 第1工程で得られた化合物(II−8)を乾燥したジメ
チルスルホキシド70mlに溶かし、室温撹拌下で、カリ
ウム tert−ブトキシド7.90gを加えて2時間反応さ
せる。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液150mlを
加えて30分間放置した後、析出した黄色沈殿を濾取し
て、濾液を塩化メチレンで抽出する。抽出物と濾取した
黄色沈殿を合わせて、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(塩化メチレン/メタノ−ル)にて精製して、化合
物(I−11)の粗結晶を得る。これを塩化メチレン−
メタノ−ルの混合溶媒にて加温下で溶解し、活性炭で脱
色した後、再結晶して化合物(I−11)4.85g
(収率:73%)を黄色針状晶として得る。融点:26
3.5〜266℃ 元素分析値(%)C15H13N3O3として 計算値:C,62.02; H,4.79; N,14.46 実測値:C,62.02; H,4.77; N,14.30
【0022】実施例9〜42 実施例8と同様の方法で、表4〜8に示す反応条件によ
り目的化合物(I)を得る。目的化合物の物性を表9〜
13に示す。
【化9】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【0023】実施例43 化合物(I−1)の別途合成方法 実施例1で得られた化合物(I−1)は以下の反応方法
でも得られる。ナトリウムエチラ−トのエタノ−ル溶液
(エタノ−ル10mlと金属ナトリウム71mgから調製)
に室温にて4−(シクロペンチリデンヒドラジノ)−キ
ノリン−3−カルボン酸エチル(II−1)の結晶29
8mgを加えて室温にて20時間反応させる。次いで、反
応液を減圧濃縮し、残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えて、塩化メチレンにて抽出する。抽出液を乾燥、
濃縮し、残渣をメタノ−ル−塩化メチレンから再結晶す
ると、化合物(I−1)の結晶213mg(収率:85
%)を得る。この化合物はスペクトルデ−タで実施例1
で得られた化合物(I−1)と同一物である事を確認し
た。
【0024】参考例1 シクロペンタノン ヒドラゾン(IV−1) シクロペンタノン1.27gの塩化メチレン15ml溶液
に室温でヒドラゾンヒドレ−ト7mlを加え、同温度にて
17時間反応させる。反応液に飽和食塩水を加えて、塩
化メチレンにて抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して目
的化合物(IV−1)1.19gを無色油状物として得
る。本品は精製せずに実施例1の第1工程の反応に付さ
れる。
【0025】
【発明の効果】本発明化合物は、脳内ベンゾジアゼピン
・レセプタ−に対する高い親和性を示す。このレセプタ
−に結合することがすでに知られている各種の薬物の研
究から、この薬物群は中枢神経系に対して抑制的に働く
ものから、亢進的に働くものまでその程度によって以下
のようなタイプに分類できることが知られている。1)
完全アゴニスト(中枢神経抑制、抗不安、抗痙攣作
用)、2)部分アゴニスト(選択的抗不安作用)、3)
アンタゴニスト(両方向の作用に対して拮抗作用)、
4)部分インバ−ス・アゴニスト(中枢神経亢進作用、
痙攣や認識の増強作用、麻酔拮抗作用)、5)完全イン
バ−ス・アゴニスト(痙攣や不安の誘発)。さらにそれ
らの薬物がどのタイプに属するかは、ペンチレンテトラ
ゾ−ルの投与量に依存した痙攣の抑制あるいは増強作用
の強さによって識別できることも知られている[C.Braes
trup et al.,Biochem. Pharmcol.33, 859 (1984)]。イ
ンバ−ス・アゴニストの一種であるメチル β−カルボ
リン−3−カルボン酸(β−CCM)が動物の記憶・学習
行動を増強すること、あるいはアゴニストであるジアゼ
パムがひとの記憶を害するなどの知見から部分インバ−
ス・アゴニストは向知能薬になり得ることが指摘されて
いる[M.Sarter et al., TINS 11, 13 (1988)]。以上
の理由から、本発明化合物のうち、アゴニスト作用を有
するものは抗不安薬や抗痙攣薬として、アンタゴニスト
作用を有するものはベンゾジアゼピンの過剰処置に対す
る拮抗剤として、インバ−ス・アゴニスト作用を有する
ものは精神機能賦活薬、向知能薬や麻酔拮抗薬としての
用途が期待される。
【0026】以下に本発明化合物についての試験例を示
すが、被験化合物番号は実施例および表中で用いたもの
と対応する。試験例1 ベンゾジアゼピンレセプタ−結合試験 Moehler & Okada, Science, 198, 849-851 (1977)の方
法を一部改変して行なった。11〜13週令のウイスタ
−系雄性ラットの大脳皮質からレセプタ−標品を作製
し、これに対するトリチウム標識ジアゼパムの特異的結
合を指標にして被験化合物の阻害力を以下の方法で求め
た。即ち、2nMのトリチウム標識ジアゼパムおよび5〜
6種の濃度の異なる被験化合物の水溶液を温度0℃で6
0分間インキュベ−トした。得られた濃度・作用曲線か
ら50%阻害濃度(IC50)を求め、さらにトリチウム標
識ジアゼパムの解離定数(Kd)および濃度(L)から被
験化合物の抑制定数(Ki)を求めた。結果を下記表14
に示す。 Ki=IC50÷(1+L/Kd)
【表14】
【0027】試験例2 ペンチレンテトラゾ−ル痙攣抑制試験 この試験により、アゴニスト作用を調べた。被験化合物
を1群8〜16匹の雄性マウスに静脈内投与直後、ペン
チレンテトラゾ−ル125mg/kgを皮下投与した。その
後、2時間の観察から痙攣による死亡数を50%抑制す
る用量(ED50)をProbit法で求め、下記の様な値を示
した。
【0028】試験例3 ペンチレンテトラゾ−ル痙攣増強試験 この試験でインバ−ス・アゴニスト作用を調べた。被験
化合物を1群8〜16匹の雄性マウスに静脈内投与直
後、ペンチレンテトラゾ−ル90mg/kg(痙攣発現閾値
以下の用量)を皮下投与した。その後、2時間の観察か
ら痙攣による死亡数が50%の被験動物に発現する用量
(ED50)をProbit法で求め、下記の様な値を示した。 以上のように、本発明化合物はベンゾジアゼピンレセ
プタ−に高い親和性を示し、中枢神経系に対して抑制的
あるいは亢進的に作用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 491/147 7019−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ水素、低級アルキ
    ル、シクロアルキルまたはフェニルあるいはR1とR2
    一緒になってポリメチレンを形成していてもよく、該ポ
    リメチレン中に、1以上の酸素、硫黄および/または窒
    素が介在していてもよく、さらに1〜2個の低級アルキ
    ルを置換基として有していてもよい;R4は水素または
    低級アルキル基;R5およびR6はそれぞれ水素、低級ア
    ルキル、低級アルキルオキシまたはハロゲンあるいはR
    5とR6が一緒になってアルキレンジオキシを形成す
    る。)で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】R1とR2が一緒になってポリメチレンを形
    成する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1とR2が一緒になって形成するポリメチ
    レンに1以上の酸素、硫黄および/または窒素が介在し
    てなる請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】請求項1記載の化合物を有効成分として含
    有する向精神薬。
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