JPWO2006129626A1 - [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法 - Google Patents

[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法 Download PDF

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Abstract

アデノシンA2A受容体拮抗剤またはその合成中間体として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造法を提供する。例えば下記一般式(II)で表される化合物と下記一般式(III)で表される化合物とを、パラジウム錯体の存在下、一酸化炭素雰囲気下で反応させることを特徴とする下記一般式(I)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法、該製造法に有用な合成中間体等を提供する。

Description

本発明は、例えばアデノシンA2A受容体拮抗剤またはその合成中間体として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法等に関する。
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体は、アデノシンA2A受容体拮抗作用を有し、アデノシンA2A受容体の機能亢進に由来する疾患(例えば、パーキンソン病、老人性痴呆症を含む痴呆症、うつ病等)の治療および/または予防に有用であることが開示されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等参照)。これらのうち、特許文献1には、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン骨格の7位にカルボニル基(−C(=O)−)を有し、5位がアミノである[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体(以下の一般式(A−i)または(A−ii)で表される化合物)がアデノシンA2A受容体拮抗剤として有用であることが開示されている。また、一般式(A−i)または(A−ii)で表される化合物(以下、それぞれ化合物(A−i)および(A−ii)という)の代表例の具体的な製造法として、特許文献2に記載の方法で得られる一般式(B)で表される化合物(以下、化合物(B)という)を出発原料に用いた、以下のような製造法が開示されている(特許文献1参照)。
Figure 2006129626
(式中、Buはブチルを表し、t−Buはtert−ブチルを表し、Meはメチルを表し、Phはフェニルを表し、EDC・HClは1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド・塩酸塩を表し、Rは置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、RおよびRは同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、シクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のアロイル、低級アルコキシカルボニル等を表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)
しかしながら、この製造法は(1)工程数が多い、(2)収率が低い(Rが2−フリルの場合で、約6〜18%の間)(3)四酸化オスミウム等の毒性が強い試薬または酸化剤等の危険な試薬を用いている等、工業的製造法としては、克服すべき課題を有している。つまり、特に工業化を前提とした場合、化合物(A−i)および(A−ii)を含む後述の一般式(I)で表される化合物に関する簡便で効率的な製造法が求められている。
国際公開第2004/029056号パンフレット 国際公開第98/42711号パンフレット 国際公開第00/17201号パンフレット 国際公開第03/068776号パンフレット
本発明の目的は、例えばアデノシンA2A受容体拮抗剤またはその合成中間体として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造法、および該[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造に有用な合成中間体を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(30)に関する。
(1)一般式(II)
Figure 2006129626
[式中、
Xはハロゲンを表し、
は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
およびQは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは−C(=O)OR(式中、Rは置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)を表す]
で表される化合物を、
一般式(III)
Figure 2006129626
[式中、
Rはヒドロキシ、−OR(式中、Rは置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアロイルを表す)または−NR(式中、RおよびRは同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニルを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)を表す]
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることを特徴とする
一般式(I)
Figure 2006129626
(式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(2)一般式(II)
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、
一般式(III)
Figure 2006129626
(式中、Rは前記と同義である)
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
一般式(I)
Figure 2006129626
(式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Ia)
Figure 2006129626
(式中、R、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(3)Rがヒドロキシである上記(1)または(2)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(4)Rが−OR(式中、Rは前記と同義である)である上記(1)または(2)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(5)Rが−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である上記(1)または(2)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(6)一般式(II)
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、
一般式(IIIb)
Figure 2006129626
(式中、Rは前記と同義である)
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
一般式(If)
Figure 2006129626
(式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Ie)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(7)Rが水素原子である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(8)Qが水素原子であり、Qが−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(9)Qが水素原子であり、Qが置換もしくは非置換のアラルキルである請求の範囲(1)〜(7)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(10)Qが水素原子であり、Qが置換もしくは非置換の低級アルカノイルである請求の範囲(1)〜(7)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(11)QおよびQが水素原子である請求の範囲(1)〜(7)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(12)一般式(IIa)
Figure 2006129626
[式中、
X、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、
2aは置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイルまたは−C(=O)OR3a(式中、R3aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表す]
で表される化合物を、
一般式(III)
Figure 2006129626
(式中、Rは前記と同義である)
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
一般式(Ib)
Figure 2006129626
(式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Ic)
Figure 2006129626
(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(13)一般式(IIa)
Figure 2006129626
(式中、X、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、一般式(III)
Figure 2006129626
(式中、Rは前記と同義である)
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
一般式(Ib)
Figure 2006129626
(式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Id)
Figure 2006129626
(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(14)一般式(IIa)
Figure 2006129626
(式中、X、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、
一般式(IIIb)
Figure 2006129626
(式中、Rは前記と同義である)
で表される化合物と、
パラジウム錯体の存在下、
一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
一般式(Ig)
Figure 2006129626
(式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Ih)
Figure 2006129626
(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(15)Rが水素原子である上記(12)〜(14)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(16)一般式(IA)
Figure 2006129626
(式中、
、R、Rおよびはそれぞれ前記と同義であり、
1AおよびQ2Aは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、3,4−ジメトキシベンジルを除く置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)を表すが、ただしQ1AおよびQ2Aがともに水素原子とはならない]
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(17)Rがヒドロキシである上記(16)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(18)Rが−OR(式中、Rは前記と同義である)である上記(16)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(19)Rが−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である上記(16)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(20)Rが水素原子である上記(16)〜(19)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(21)Q1Aが水素原子であり、Q2Aが−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)である上記(16)〜(20)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(22)Q1Aが水素原子であり、Q2Aが置換もしくは非置換のアラルキルである上記(16)〜(20)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(23)Q1AおよびQ2Aが水素原子である請求の範囲[16]〜[20]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(24)一般式(II)
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、
シアン化水素またはその塩と反応させることにより、
一般式(IV)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得て、
次いで、得られた化合物を、
水を含有する溶媒中、
酸またはアルカリで処理することにより
一般式(Ie)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
[25]一般式(II)
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を、
シアン化水素またはその塩と反応させることにより、
一般式(IV)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得て、
次いで、得られた化合物を、
水を含有する溶媒中、
酸またはアルカリで処理することにより、
一般式(Ie)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
一般式(Ia)
Figure 2006129626
(式中、R、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(26)Rが水素原子である上記(24)または(25)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(27)QおよびQが水素原子である上記(24)〜(26)のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
(28)一般式(IV)
Figure 2006129626
(式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(29)Rが水素原子である上記(28)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
(30)QおよびQが水素原子である上記(28)または(29)記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
本発明により、例えばアデノシンA2A受容体拮抗剤またはその合成中間体として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造法、および該[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造に有用な合成中間体が提供される。
一般式(I)〜(IV)、(Ia)〜(Ih)、(IIa)および(IA)の各基の定義において、
低級アルキルならびに低級アルカノイルおよび低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分としては、例えば直鎖状または分岐状の炭素数1〜10のアルキルがあげられ、具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、ノニル、デシル等があげられる。
シクロアルキルとしては、例えば炭素数3〜8のシクロアルキルがあげられ、具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等があげられる。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を包含する。
アリールおよびアロイルのアリール部分としては、例えば炭素数6〜14の単環性、二環性または三環性のアリールがあげられ、具体的にはフェニル、ナフチル、インデニル、アントリル等があげられる。
アラルキルとしては、例えば炭素数7〜15のアラルキルがあげられ、具体的にはベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、ジフェニルメチル等のフェニル置換低級アルキル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等のナフチル置換低級アルキル、インデニル置換低級アルキル、アントリル置換低級アルキル等があげられる。フェニル置換低級アルキル、ナフチル置換低級アルキル、インデニル置換低級アルキルおよびアントリル置換低級アルキルにおける低級アルキレン部分は前記の低級アルキルから水素原子を1つ除去した基と同義である。
芳香族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環基等があげられ、具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、ピリジル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、トリアジニル、インドリル、キノリル、プリニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピリドニル等があげられる。
隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基としては、例えば少なくとも1個の窒素原子を含む5員または6員の単環性複素環基(該単環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環基(該縮環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)等があげられ、具体的にはピロリジニル、ピペリジノ、ピロリジノニル、ピペリジノニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ホモピペラジニル、テトラヒドロピリジル、インドリニル、イソインドリニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ペルヒドロアゼピニル、ペルヒドロ−1,4−オキサゼピニル、デカヒドロキノリル、デカヒドロイソキノリル、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカニル等があげられる。
置換低級アルキル、置換低級アルカノイルおよび置換低級アルコキシカルボニルにおける置換基(a)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的にはヒドロキシ、カルボキシ、ホルミル、トリフルオロメチル、ビニル、スチリル、フェニルエチニル、シアノ、ハロゲン、低級アルカノイル、アリール置換低級アルカノイル、低級アルコキシ、ヒドロキシ置換低級アルコキシ、低級アルコキシ置換低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、シクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、アリールオキシ、アラルキルオキシ、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、アロイル等があげられる。
また、Rの定義における置換低級アルキルにおける置換基(b)としては、前記の置換低級アルキルにおける置換基(a)で例示した基に加えて、−NR(式中、RおよびRは同一または異なって、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアロイルを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)等があげられる。
置換シクロアルキルにおける置換基(c)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的には前記の置換基(a)で例示した基に加えて、低級アルキル等があげられる。
上記の置換基(a)および置換基(b)で示した置換アリール、置換アラルキル、置換芳香族複素環基、置換アロイルおよび隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的には後記の置換基(f)で例示する基等があげられる。
上記の置換基(b)で示した置換低級アルキル、置換低級アルカノイルおよび置換低級アルコキシカルボニルにおける置換基(d)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的にはヒドロキシ、カルボキシ、ホルミル、トリフルオロメチル、ビニル、スチリル、フェニルエチニル、シアノ、ハロゲン、低級アルカノイル、アリール置換低級アルカノイル、低級アルコキシ、ヒドロキシ置換低級アルコキシ、低級アルコキシ置換低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アラルキルオキシ、芳香族複素環基、アロイル等があげられる。
上記の置換基(b)で示した置換シクロアルキルにおける置換基(e)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的には置換基(d)で例示した基に加えて、低級アルキル等があげられる。
上記の置換基(a)、置換基(b)、置換基(c)、置換基(d)および置換基(e)で示した低級アルキル、低級アルカノイル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニルおよび低級アルコキシ置換低級アルコキシの低級アルキル部分;アリール、アリール置換低級アルカノイル、アリールオキシおよびアロイルのアリール部分;アラルキルおよびアラルキルオキシのアラルキル部分;シクロアルキル;ハロゲン;芳香族複素環基ならびに隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基は、それぞれ前記の低級アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ハロゲン、芳香族複素環基および隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基と同義であり、ヒドロキシ置換低級アルコキシ、低級アルコキシ置換低級アルコキシおよびアリール置換低級アルカノイルの低級アルキレン部分は、前記の低級アルキルから水素原子を1つ除去した基と同義である。
置換アリール、置換アロイル、置換芳香族複素環基および置換アラルキルにおける置換基(f)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的にはヒドロキシ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、ホルミルおよびその等価体(該等価体としては1,3−ジオキソラン−2−イル等があげられる)、カルボキシ、カルバモイル、低級アルキル、ヒドロキシ置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイル、ハロゲン、アリール、アリールオキシ、ハロゲン置換アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、ハロゲン置換アラルキルオキシ、アロイル、芳香族複素環基等があげられる。
隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基(g)としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的にはシアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、低級アルキル、ヒドロキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、シクロアルキル置換低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイル、シクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、芳香族複素環基、脂環式複素環基等があげられる。
置換基(g)で示した置換アリールおよび置換アラルキルにおける置換基としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の置換基があげられ、具体的には前記の置換基(f)で例示する基等があげられる。
置換基(f)および置換基(g)で示した低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイルおよび低級アルコキシ置換低級アルキルの低級アルキル部分;シクロアルキルおよびシクロアルキル置換低級アルキルのシクロアルキル部分;アリール、アリールオキシ、ハロゲン置換アリールオキシおよびアロイルのアリール部分;アラルキル、アラルキルオキシおよびハロゲン置換アラルキルオキシのアラルキル部分;ハロゲンならびに芳香族複素環基は、それぞれ前記の低級アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ハロゲンおよび芳香族複素環基と同義であり、ヒドロキシ置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキルおよびシクロアルキル置換低級アルキルの低級アルキレン部分は、前記の低級アルキルから水素原子を1つ除去した基と同義である。また、ハロゲン置換低級アルキル、ハロゲン置換アリールオキシおよびハロゲン置換アラルキルオキシは、それぞれ例えば同一または異なって1〜3個のハロゲンを有していてもよく、該ハロゲンは前記と同義である。
また、置換基(g)で示した脂環式複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性脂環式複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂環式複素環基等があげられ、具体的にはピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジル、ピペリジノ、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジル、ホモピペリジノ、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、オクタヒドロキノリル、インドリニル、1,4−ベンゾジオキサニル等があげられる。
一般式(I)〜(IV)、(Ia)〜(Ih)、(IIa)および(IA)で表される化合物を、それぞれ化合物(I)〜(IV)、(Ia)〜(Ih)、(IIa)および(IA)という。他の式番号の化合物についても同様である。
化合物(IA)および(IV)の塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩等の酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等の金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン付加塩、ピペリジン付加塩等の有機アミン付加塩、グリシン付加塩、フェニルアラニン付加塩、リジン付加塩、アスパラギン酸付加塩、グルタミン酸付加塩等のアミノ酸付加塩等があげられる。
原料または中間体として使用されるか、または目的物として得られる化合物(I)〜(III)、(Ia)〜(Ih)および(IIa)は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩等の酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等の金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン付加塩、ピペリジン付加塩等の有機アミン付加塩、グリシン付加塩、フェニルアラニン付加塩、リジン付加塩、アスパラギン酸付加塩、グルタミン酸付加塩等のアミノ酸付加塩等の塩として存在することもあるが、それらの塩も化合物(I)〜(III)、(Ia)〜(Ih)および(IIa)にそれぞれ包含される。これらを原料または中間体として使用する場合、これらの塩も反応に使用することができる。
以下に、化合物(I)の製造法の例について説明する。
<製造法1>
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
原料化合物(II)は、例えばWO98/42711、特開2002−037787号等に記載の方法またはそれらに準じた方法により得られる。また、原料化合物(II)は、化合物(II)のうちQおよびQの少なくとも一方が水素原子である化合物(IIb)またはQおよびQがともに水素原子である化合物(IIa)を、さらに有機化学で常用される方法[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS)、ウィリー・インターサイエンス出版(WILEY−INTERSCIENCE PUBLICATION)(1991年)等]に付すことによっても得られる。
原料化合物(IIIa)および(IIIb)は、市販品としてまたは例えばWO98/42711、WO2004/029056等に記載の方法もしくはそれらに準じた方法により得られる。
工程1
化合物(I)のうちRが−OR(式中、Rは前記と同義である)である化合物(If)は、例えば化合物(II)を、不活性溶媒中、パラジウム錯体の存在下、必要に応じて塩基の存在下、一酸化炭素雰囲気下で、化合物(IIIb)と反応させることにより製造することができる。また、該反応は、化合物(IIIb)が液体である場合、化合物(IIIb)を大過剰使用することにより、無溶媒で行うこともできる。反応は、通常、0〜250℃、好ましくは20〜150℃、より好ましくは30〜90℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。
不活性溶媒としては、反応に不活性であれば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラリン、ジフェニルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、ピリジン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルスルホン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等があげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。中でも、N,N−ジメチルホルムアミドまたは1−メチル−2−ピロリドンが好ましい。
パラジウム錯体としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロパラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、反応系中でパラジウム錯体を形成するパラジウム化合物とホスフィンとの組み合わせ等があげられる。パラジウム錯体は、通常、化合物(II)に対して0.0001〜2当量、好ましくは0.005〜0.5当量、より好ましくは0.01〜0.2当量用いられ、パラジウム化合物とホスフィンの組み合わせを用いる場合、それぞれ化合物(II)に対して0.0001〜2当量、好ましくは0.005〜0.5当量、より好ましくは0.01〜0.2当量用いられる。
該パラジウム化合物としては、例えば酢酸パラジウム、塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、パラジウム炭素等があげられ、該ホスフィンとしては、例えばトリフェニルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、1,4−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)ブタン等があげられる。
パラジウム錯体の例示の中でも、酢酸パラジウムと1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンとの組み合わせまたはパラジウム炭素と1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンとの組み合わせがより好ましい。
塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化カリウム、酢酸カリウム等の無機塩基、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基等があげられる。中でも、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムが好ましい。塩基は、必要な場合には通常、化合物(II)に対して0.5〜100当量、好ましくは1.0〜20当量、より好ましくは1.0〜10当量用いられる。
一酸化炭素の使用量は特に制限はなく、通常、0.01MPa〜10MPa、好ましくは0.1MPa〜1MPa、より好ましくは0.1MPa〜0.2MPaの常圧または加圧下で反応を行うことができる。また反応に際しては、例えば窒素、アルゴン等の反応に不活性なガスが共存していてもよい。
工程2
化合物(I)のうちRがヒドロキシである化合物(Ie)は、例えば化合物(II)を、不活性溶媒中、パラジウム錯体の存在下、必要に応じて塩基の存在下、一酸化炭素雰囲気下で、水と反応させることにより製造することができる。反応は、通常、0〜250℃、好ましくは20〜150℃、より好ましくは30〜90℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。
水は、化合物(II)に対して1当量以上であれば、特に制限されないが、好ましくは1〜5000当量、より好ましくは10〜1000当量用いられる。
ここで用いられる不活性溶媒、パラジウム錯体、塩基、一酸化炭素等の内容および条件については、工程1で述べたものと同様である。
工程3
また、化合物(Ie)は、無溶媒でまたは不活性溶媒中、塩基の存在下、工程1で得られる化合物(If)を処理することにより製造することもできる。処理は、通常、0〜250℃、好ましくは20〜150℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。ここで、化合物(If)のうち、例えばRがメチル、エチル、1−プロピル、1−ブチルまたはアセチルである化合物が好ましく用いられる。
塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、これら無機塩基の水溶液等があげられる。塩基は、通常、化合物(If)に対して1.0〜100当量、好ましくは1.0〜10当量、より好ましくは1.0〜5当量用いられる。
不活性溶媒としては、反応に不活性であれば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、テトラリン、ジフェニルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、ピリジン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルスルホン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、水等があげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。中でも、水または水とアルコールとの混合物が好ましい。
また、工程1を行った後の反応混合物に、水および塩基を加えて、上記と同様に処理することにより、化合物(If)を単離することなく化合物(Ie)を製造することもできる。
工程4
化合物(I)のうちRが−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である化合物(Ia)は、例えば化合物(II)を、不活性溶媒中、パラジウム錯体の存在下、必要に応じて塩基の存在下、一酸化炭素雰囲気下で、化合物(IIIa)と反応させることにより製造することができる。また、該反応は、化合物(IIIa)が液体である場合、化合物(IIIa)を大過剰使用することにより、無溶媒で行うこともできる。反応は、通常、0〜250℃、好ましくは20〜150℃、より好ましくは30〜90℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。
塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化カリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム等の無機塩基、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基等があげられる。中でも酢酸カリウム、酢酸セシウムまたは炭酸セシウムがより好ましく用いられる。塩基は、必要な場合には通常、化合物(II)に対して0.5〜100当量、好ましくは1.0〜20当量、より好ましくは1.0〜10当量用いられる。
ここで用いられる不活性溶媒、パラジウム錯体、一酸化炭素等の内容および条件については、工程1で述べたものと同様である。
工程5
また、化合物(Ia)は、工程2または工程3で得られる化合物(Ie)を、化合物(IIIa)と、例えばWO2004/029056に記載の方法またはそれに準じた方法で反応させることにより製造することもできる。
例えば、化合物(Ia)は、1〜20当量のハロゲン化剤と1〜10当量の化合物(Ie)から調製される化合物(Ie)の酸ハロゲン化物を、塩基性溶媒中、化合物(IIIa)と反応させることにより製造することができる。反応は、通常、−10〜100℃の間の温度、好ましくは室温で、10分間〜24時間行われる。
塩基性溶媒としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等を単独でもしくは混合して用いるか、または例えば塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒と例えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等を混合して用いることができる。中でも、ピリジンが好ましい。
ハロゲン化剤としては、例えば塩化チオニル、オキサリルクロリド、オキシ塩化リン等があげられ、中でも塩化チオニルが好ましい。
また、化合物(Ie)からの製造では、ペプチド化学で常用される手法を用いることもできる。
すなわち、化合物(Ia)は、化合物(Ie)を、不活性溶媒中、0.5〜10当量の縮合剤の存在下、1〜10当量の化合物(IIIa)と反応させることにより製造することができる。反応は、通常、0℃〜50℃の間の温度で、10分間〜70時間行われる。
不活性溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ピリジン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等があげられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。中でもN,N−ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランが好ましい。
縮合剤としては、例えば1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド結合ポリスチレンレジン(EDCレジン)等があげられる。また、例えばN−ヒドロキシこはく酸イミド、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等、好ましくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等の添加剤を縮合剤と共に用いることもできる。
EDCレジンは、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)、34巻、48号、7685頁(1993年)記載の方法で製造することができる。
<製造法2>
また、化合物(Ie)は、以下の反応工程に従い製造することもできる。
Figure 2006129626
(式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
工程6
化合物(IV)は、化合物(II)を、無溶媒でまたは不活性溶媒中、必要に応じて添加物の存在下、シアン化水素またはその塩と反応させることにより製造することができる。反応は、通常0〜250℃、好ましくは20〜170℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。
不活性溶媒としては、反応に不活性であれば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラリン、ジフェニルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、ピリジン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルスルホン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等があげられ、これらを単独でもしくは混合して用いることができる。中でも、ジメチルスルホキシドが好ましい。
シアン化水素の塩としては、例えばシアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シアン化リチウム、シアン化銅、シアン化亜鉛、シアン化テトラエチルアンモニウム等があげられる。シアン化水素またはその塩は、通常、化合物(II)に対して1〜100当量、好ましくは1〜20当量、より好ましくは1〜10当量用いられる。
添加物としては、例えばp−トルエンスルフィン酸ナトリウム、メタンスルフィン酸ナトリウム、18−クラウン−6、15−クラウン−5等があげられる。添加物は、必要な場合には通常、化合物(II)に対して1〜10当量、好ましくは1〜5当量用いられる。
工程7
化合物(Ie)は、工程6で得られる化合物(IV)を、水を含有する溶媒中、酸またはアルカリで処理することにより製造することができる。反応は、通常、0〜250℃、好ましくは20〜150℃の間の温度で、5分間〜48時間行われる。
酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸等の無機酸があげられる。酸は、通常、化合物(IV)に対して1〜大過剰量、好ましくは5〜500当量、より好ましくは20〜100当量用いられる。
アルカリとしては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、これら無機塩基の水溶液等があげられる。アルカリは、通常、化合物(IV)に対して1〜大過剰量、好ましくは5〜500当量、より好ましくは10〜100当量用いられる。
水を含有する溶媒としては、水または水との混合溶媒であれば特に限定されないが、水と混合される溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラリン、ジフェニルエーテル、酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、ピリジン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルスルホン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等があげられ、これらを単独でもしくは混合して用いることができる。
さらに、工程7で得られる化合物(Ie)から、前記の工程5に記載の方法により、化合物(Ia)を製造することができる。
上記各製造法における中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用される分離精製法、例えば濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離精製することができる。また、中間体においては特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
また、本発明の製造法で使用または取得される化合物(I)〜(IV)、(Ia)〜(Ih)、(IIa)、(IIb)、(IA)およびそれらの塩は水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これらの付加物も本発明で使用または取得される。
また、これらの塩を取得したいとき、化合物(I)〜(IV)、(Ia)〜(Ih)、(IIa)、(IIb)および(IA)が塩の形で得られる場合は、そのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られる場合は、適当な溶媒に溶解または懸濁させ、酸または塩基を加えて塩を形成させ単離、精製すればよい。
本発明の製造法により得られる化合物(I)および(IV)の具体例を表1〜表3に示す。なお、表中のt−Bu、n−Pr、MeおよびEtは、それぞれtert−ブチル、n−プロピル、メチルおよびエチルを表す。
Figure 2006129626
Figure 2006129626
Figure 2006129626
以下に、本発明の態様を実施例および参考例で説明する。以下の実施例および参考例で示した結果から明らかなように、本発明の製造法によれば、例えばアデノシンA2A受容体拮抗剤として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造に要する工程数が大幅に削減され、該誘導体および/またはその中間体を簡便で効率的に製造することができる。
5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸=1−プロピル(化合物1)
参考例1で得られる化合物a(5.00g,14.9mmol)、酢酸パラジウム(167mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(307mg,0.05当量)、炭酸カリウム(3.09g,1.5当量)および1−プロパノール(100mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、75℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、水を加えて、生じた結晶を濾取することにより、化合物1(4.74g,収率82%)を結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):10.63(brs,1H),8.13(brs,1H),7.99(d,J=1.7Hz,1H),7.30(d,J=3.3Hz,1H),6.75(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),4.29(t,J=6.6Hz,2H),1.74(m,2H),1.47(s,9H),0.97(t,J=7.3Hz,3H).
5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物2)
実施例1で得られた化合物1(4.74g,12.2mmol)および炭酸カリウム(4.11g,2当量)を、水(22mL)とエタノール(100mL)の混合溶媒に溶解し、75℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、水およびエーテルを加えて分液した。水層に2mol/L塩酸(72mL,11当量)を加えて、生じた結晶を濾取することにより化合物2(3.73g,収率89%)を結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):10.61(brs,1H),8.11(brs,1H),8.01(dd,J=1.8,1.0Hz,1H),7.32(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),6.77(dd,J=3.5,1.7Hz,1H),1.48(s,9H).
IR(KBr,cm−1):3487,2982,1747,1614,1558,1508,1497,1371,1242,1144,1007,908,762.
MASS(m/z):344(M−1)
5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物2)
参考例1で得られた化合物a(100mg,0.30mmol)、酢酸パラジウム(3.4mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(6.2mg,0.05当量)、炭酸カリウム(62mg,1.5当量)および1−プロパノール(2.0mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、75℃で6時間攪拌した。反応液に水(2.0mL)および炭酸カリウム(250mg,6当量)を加えて、75℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、水およびトルエンを加えて分液した。水層をセライトを通して濾過した。濾液に2mol/L塩酸(1.7mL,11当量)を加えて、生じた結晶を濾取することにより化合物2(98mg,収率95%)を灰色結晶として得た。
5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸=1−プロピル(化合物3)および
5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物4)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた7−クロロ−5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(386mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(22mg,0.1当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.1当量)、炭酸セシウム(490mg,1.5当量)および1−プロパノール(3.0mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、75℃で14時間攪拌した。反応液に水および酢酸エチルを加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製することにより化合物3(120mg,収率27%)を淡黄色オイルとして得た。
一方、上記で得られた水層に6mol/L塩酸を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去することにより化合物4(133mg,収率28%)を白色固体として得た。
化合物3
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):7.77(s,1H),7.61(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.24(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),7.05(d,J=2.0Hz,1H),7.00(dd,J=8.1,2.0Hz,1H),6.84(d,J=8.1Hz,1H),6.60(t,J=5.6Hz,1H),6.58(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.83(d,J=5.8Hz,2H),4.36(t,J=6.6Hz,2H)3.884(s,3H),3.878(s,3H),1.84(tq,J=6.6,7.4Hz,2H),1.06(t,J=7.4Hz,3H).
IR(KBr,cm−1):3393,2963,1734,1719,1630,1585,1508,1431,1267,1238,1157,1140,1028,976,906,762.
MASS(m/z):438(M+1)
化合物4
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):7.87(s,1H),7.63(dd,J=1.8,0.6Hz,1H),7.27(dd,J=3.5,0.6Hz,1H),6.98(dd,J=8.1,2.0Hz,1H),6.94(d,J=2.0Hz,1H),6.88(d,J=8.1Hz,1H),6.81(t,J=5.4Hz,1H),6.61(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.79(d,J=5.5Hz,2H),3.90(s,3H),3.89(s,3H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.3,162.3,156.9,153.4,148.5,148.0,145.9,145.4,145.3,145.2,131.3,120.4,112.8,112.7,112.2,111.7,100.6,55.6,55.4.
IR(KBr,cm−1):3422,2932,1719,1655,1634,1589,1516,1429,1234,1178,1138,1026,908,750.
MASS(m/z):395(M−1)
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
参考例2で得られた化合物b(287mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(11mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(21mg,0.05当量)、炭酸セシウム(390mg,1.2当量)および1−プロパノール(2.8mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、75℃で5時間攪拌した。反応液に水(2.0mL)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL,1当量)を加えて、75℃で1時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に1mol/L塩酸(3.0mL,3当量)を加えた。生じた結晶を濾取することにより化合物5(238mg,収率97%)を薄茶色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):13.32(brs,1H),8.23(brs,2H),7.96(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.53(s,1H),7.24(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),6.74(dd,J=3.5,1.8Hz,1H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.4,156.9,153.5,147.6,145.7,145.3,112.6,112.2,100.6.
IR(KBr,cm−1):3489,3094,1709,1655,1618,1555,1508,1418,1339,1286,1227,1126,1020,989,777,764,727.
MASS(m/z):246(M+1)
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
参考例3で得られた化合物c(292mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(11mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(21mg,0.05当量)、炭酸セシウム(390mg,1.2当量)および1−プロパノール(2.8mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で3時間攪拌した。反応液に水(2.8mL)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL,2当量)を加えて、70℃で30分間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に2mol/L塩酸(2.0mL,4当量)を加えた。生じた結晶を濾取することにより化合物5(247mg,収率100%)を薄茶色結晶として得た。
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
参考例4で得られた化合物d(306mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(11mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(21mg,0.05当量)、炭酸セシウム(390mg,1.2当量)および1−プロパノール(2.8mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で4時間攪拌した。反応液に水(2.8mL)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL,2当量)を加えて、70℃で1時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に2mol/L塩酸(1.5mL,3当量)を加えた。生じた結晶を濾取することにより化合物5(164mg,収率67%)を薄茶色結晶として得た。
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
参考例5で得られた化合物e(320mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(11mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(21mg,0.05当量)、炭酸セシウム(390mg,1.2当量)および1−プロパノール(2.8mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で4時間攪拌した。反応液に水(2.8mL)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL,2当量)を加えて、80℃で30分間加熱した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に2mol/L塩酸(2.5mL,5当量)を加えた。生じた結晶を濾取することにより化合物5(207mg,収率84%)を薄茶色結晶として得た。
5−アミノ−2−(2−フリル)−N,N−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボキサミド(化合物6)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および塩酸ジメチルアミン(196mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で9時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(5.0mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物6(466mg,収率77%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.14(brs,2H),7.98(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.23(dd,J=3.3,0.7Hz,1H),7.03(s,1H),6.75(dd,J=3.3,1.8Hz,1H),2.96(s,3H),2.93(s,3H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):166.9,156.4,153.5,152.0,147.6,145.5,145.2,112.4,112.1,96.7,38.0,34.4.
5−アミノ−N,N−ジエチル−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボキサミド(化合物7)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびジエチルアミン(250μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で11時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.5mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物7(400mg,収率67%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.16(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.20(dd,J=3.4,0.7Hz,1H),6.97(s,1H),6.72(dd,J=3.4,1.8Hz,1H),3.44−3.21(m,4H),1.15−1.06(m,6H).
5−アミノ−N−ベンジル−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボキサミド(化合物8)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびベンジルアミン(262μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で8時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(4.0mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物8(610mg,収率91%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.69(t,J=6.2Hz,1H),8.14(brs,2H),7.94(d,J=1.7Hz,1H),7.48(s,1H),7.40−7.20(m,5H),7.24(d,J=3.3Hz,1H),6.73(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),4.52(d,J=6.2Hz,2H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):162.7,156.8,153.8,147.2,147.1,145.3,138.9,128.4,127.5,127.0,112.6,112.1,97.4,42.6.
5−アミノ−N−ベンジル−2−(2−フリル)−N−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボキサミド・塩酸塩(化合物9)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびN−メチルベンジルアミン(310μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で8時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に食塩水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣に塩化水素の酢酸エチル溶液を加えて、生じた結晶を濾取することにより化合物9(695mg,収率90%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm,100℃):7.86(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.40−7.20(m,5H),7.18(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),7.06(s,1H),6.68(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.64(s,2H),2.91(s,3H).
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=ピロリジン−1−イル=ケトン(化合物10)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびピロリジン(198μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で5時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(2.4mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物10(474mg,収率79%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.12(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.21(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),7.12(s,1H),6.71(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),3.56(t,J=6.6Hz,2H),3.45(t,J=6.6Hz,2H),1.95−1.75(m,4H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):164.6,156.5,153.6,151.8,147.2,145.4,145.2,112.4,112.1,97.3,48.0,46.0,25.8,23.6.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=ピペリジノ=ケトン(化合物11)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および塩酸ピペリジン(242mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で7時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.2mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物11(502mg,収率80%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.16(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.20(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),6.97(s,1H),6.71(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.64(s,2H),2.91(s,3H),3.60−3.50(m,2H),3.50−3.35(m,2H),1.70−1.40(m,6H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.5,156.4,153.5,152.1,147.7,145.5,145.2,112.4,112.1,96.3,47.3,41.9,25.9,25.2,23.9.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=ペルヒドロアゼピン−1−イル=ケトン(化合物12)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびヘキサメチレンイミン(268μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で5時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.5mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物12(538mg,収率82%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.12(brs,2H),7.92(d,J=1.7Hz,1H),7.20(d,J=3.3Hz,1H),6.97(s,1H),6.71(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),3.52(t,J=5.7Hz,2H),3.35(t,J=5.7Hz,2H),1.75−1.45(m,8H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):167.0,156.4,153.5,152.6,147.6,145.5,145.1,112.3,112.1,96.1,48.3,45.1,28.7,27.0,26.6,25.9.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=モルホリノ=ケトン(化合物13)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)およびモルホリン(210μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で5時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(4.8mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物13を黄白色結晶として(476mg,収率76%)得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.18(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.9Hz,1H),7.20(dd,J=3.4,0.9Hz,1H),7.04(s,1H),6.72(dd,J=3.4,1.8Hz,1H),3.70−3.25(m,8H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.7,156.4,153.5,151.1,147.6,145.4,145.2,112.4,112.1,97.1,66.2,65.9,46.9,41.7.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル=ケトン(化合物14)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(344mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で6時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.2mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物14(607mg,収率82%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.16(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.20(dd,J=3.3,0.8Hz,1H),7.04(s,1H),6.71(dd,J=3.3,1.8Hz,1H),3.90(brs,4H),3.70−3.55(m,2H),3.50−3.35(m,2H),1.75−1.55(m,4H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.7,156.5,153.6,151.7,147.7,145.5,145.2,112.4,112.1,106.4,96.6,63.9,44.6,39.5,35.1,34.3.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−オキソピペリジノ=ケトン(化合物15)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および塩酸4−ピペリドン1水和物(369mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で7時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.5mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物15(500mg,収率76%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.17(brs,2H),7.94(brs,1H),7.22(brs,1H),7.13(s,1H),6.73(brs,1H),3.89(brs,2H),3.72(brs,2H),2.55−2.35(m,4H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):207.0,166.1,156.5,153.5,151.2,147.6,145.4,145.2,112.4,112.1,97.0,44.6,40.9,40.2,40.1.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ=ケトン(化合物16)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(45mg,0.1当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(83mg,0.1当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(426mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(4.7mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で6時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(9.4mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物16(640mg,収率79%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.16(brs,2H),7.93(dd,J=1.7,0.7Hz,1H),7.51(d,J=7.9Hz,2H),7.33(dd,J=7.9,7.3Hz,2H),7.22(t,J=7.3Hz,1H),7.20(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),7.10(s,1H),6.75(dd,J=3.5,1.7Hz,1H),5.18(s,1H),4.40(d,J=12.5Hz,1H),3.60(d,J=12.7Hz,1H),3.46(t,J=11.7Hz,1H),3.16(dt,J=2.6,10.1Hz,1H),1.94(m,2H),1.71(d,J=13.3Hz,1H),1.55(d,J=12.8Hz,1H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.6,156.4,153.6,152.0,149.2,147.7,145.5,145.2,127.9,126.4,124.7,112.3,112.1,96.5,70.1,42.9,38.2,37.7,37.5.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル=ケトン(化合物17)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(220μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で7時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.2mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物17(462mg,収率74%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm,120℃):7.84(dd,J=1.7,0.7Hz,1H),7.69(brs,2H),7.18(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),7.02(s,1H),6.67(dd,J=3.5,1.7Hz,1H),5.90−5.82(m,1H),5.71(brd,J=9.7Hz,1H),4.08−4.00(m,2H),3.68−3.54(m,2H),2.24−2.15(m,2H).
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−ヒドロキシピペリジノ=ケトン(化合物18)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(236mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.1当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.1当量)、酢酸カリウム(491mg,5.0当量)および4−ヒドロキシピペリジン(202mg,2.0当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で5時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(24mL)を加えて、室温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物18(262mg,収率80%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm,80℃):7.87(dd,J=1.6,0.8Hz,1H),7.80(brs,2H),7.18(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),6.96(s,1H),6.68(dd,J=3.5,1.6Hz,1H),4.51(d,J=4.0Hz,1H),3.77(m,2H),3.70(brs,1H),3.11−3.29(m,2H),1.85−1.69(m,2H),1.49−1.31(m,2H).
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−メトキシピペリジノ=ケトン(化合物19)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(236mg,1.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.1当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.1当量)、酢酸カリウム(491mg,5.0当量)および塩酸4−メトキシピペリジン(182mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で8時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(7.2mL)を加えて、室温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物19(286mg,収率84%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.17(brs,2H),7.95(dd,J=1.7,0.7Hz,1H),7.22(dd,J=3.4,0.7Hz,1H),7.01(s,1H),6.73(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),3.95−3.83(m,1H),3.60−3.38(m,2H),3.26(s,3H),3.25−3.10(m,1H),1.93−1.72(m,1H),1.55−1.35(m,1H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.5,156.4,153.4,151.8,147.6,145.4,145.1,112.3,112.1,96.3,74.8,55.0,43.7,38.5,30.8,30.0.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−ピペリジノピペリジノ=ケトン(化合物20)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および4−ピペリジノピペリジン(404mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で5時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液にメタノール(15mL)を加えた。生じた結晶を濾取することにより化合物20(462mg,収率74%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.14(brs,2H),7.93(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.19(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),6.99(s,1H),6.71(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.44(d,J=12.6Hz,1H),3.69(d,J=13.2Hz,1H),2.96(t,J=11.7Hz,1H),2.71(d,J=11.5Hz,1H),2.54−2.35(m,5H),1.78(d,J=12.1Hz,1H),1.62(d,J=11.7Hz,1H),1.52−1.28(m,8H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.5,156.5,153.5,152.0,147.7,145.5,145.2,112.4,112.1,96.5,61.5,49.7,46.0,40.8,28.2,27.4,26.1,24.6.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−メチルピペリジノ=ケトン(化合物21)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および4−メチルピペリジン(284μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で6時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(5.0mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物21(595mg,収率91%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.15(brs,2H),7.94(d,J=1.8Hz,1H),7.22(d,J=3.5Hz,1H),6.99(s,1H),6.73(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.42(d,J=12.7Hz,1H),3.66(d,J=13.4Hz,1H),2.99(t,J=11.7Hz,1H),2.70(t,J=11.7Hz,1H),1.75−1.50(m,3H),1.20−1.00(m,2H),0.92(d,J=6.4Hz,3H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):165.5,156.4,153.5,152.1,147.6,145.5,145.1,112.3,112.0,96.3,46.5,41.3,34.0,33.3,30.3,21.5.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=4−ベンジルピペリジノ=ケトン(化合物22)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および4−ベンジルピペリジン(425μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で8時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に食塩水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチルおよびヘキサンを加えて、生じた結晶を濾取することにより化合物22(555mg,収率69%)を黄色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.15(brs,2H),7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.28−7.12(m,6H),6.96(s,1H),6.70(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.40(d,J=12.7Hz,1H),3.64(d,J=13.0Hz,1H),2.92(t,J=11.8Hz,1H),2.67(t,J=11.7Hz,1H),2.55−2.45(m,1H),1.92−1.42(m,3H),1.10−1.02(m,2H).
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=(2R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル=ケトン(化合物23)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および(2R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン(277mg,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で7時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(5.0mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物23(571mg,収率83%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm,100℃):7.86(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.78(brs,2H),7.19(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),7.11(s,1H),6.69(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.60−4.25(m,1H),3.70−3.20(m,7H),2.05−1.75(m,4H).
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル=1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル=ケトン(化合物24)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(471mg,2.00mmol)、酢酸パラジウム(23mg,0.05当量)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(41mg,0.05当量)、酢酸カリウム(980mg,5.0当量)および1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(300μL,1.2当量)を、1−メチル−2−ピロリドン(2.4mL)に懸濁し、反応系内を一酸化炭素に置換した後、80℃で6時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液に水(5.0mL)を加えて、氷温まで冷却した。生じた結晶を濾取することにより化合物24(675mg,収率94%)を黄白色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.17(brs,2H),7.95(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.28−7.05(m,6H),6.73(dd,J=3.3,1.8Hz,1H),4.77(brs,1.2H),4.64(brs,0.8H),3.84(t,J=5.9Hz,0.8H),3.65(t,J=5.9Hz,1.2H),2.89(t,J=5.6Hz,2H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):166.2,166.0,156.4,153.5,151.6,147.7,147.6,145.5,134.3,134.2,133.2,132.8,128.5,126.5,126.4,126.1,126.0,112.3,112.1,96.9,47.8,44.0,43.7,28.7,27.6.
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボニトリル(化合物25)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(470mg,2.0mmol)およびシアン化ナトリウム(294mg,3.0当量)をジメチルスルホキシド(50mL)に溶解し、150℃で2時間攪拌した。反応液を氷冷した後、水(150mL)を加えて、室温で8時間、氷冷下で1時間攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物25(344mg,収率76%)を茶色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):8.52(brs,2H),7.98(d,J=1.1Hz,1H),7.79(s,1H),7.26(d,J=3.2Hz,1H),6.75(dd,J=3.2,1.1Hz,1H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):156.9,148.4,145.6,144.9,128.4,117.0,113.0,112.3,105.9.
IR(KBr,cm−1):3103,2235,1672,1647,1597,1570,1508,1420,1406,1387,1331,1234,1099,1026,962,907,748.
MASS(m/z):227(M+1)
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
実施例28で得られた化合物25(50mg,0.17mmol)を、6mol/L塩酸(1.0mL)中、90℃で4時間攪拌した。反応液を氷冷した後、水(3.0mL)を加えて、室温で1時間攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物5(38mg,収率93%)を茶色結晶として得た。
5−アミノ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−カルボン酸(化合物5)
実施例2で得られた化合物2(3.00g,8.68mmol)をトリフルオロ酢酸(30mL)に溶解し、室温で1時間攪拌した。反応液を、氷冷したN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に攪拌しながら加えた。得られた溶液に水(100mL)を加えて、析出した結晶を濾取することにより化合物5(2.03g,収率95%)を淡黄色結晶として得た。
[参考例1]
5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物a)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(1.00g,4.24mmol)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(52mg,0.1当量)を1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(10mL)に溶解し、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.04g,2.2当量)を加えて、室温で14時間攪拌した。反応液にメタノール(10mL)および28%アンモニア水溶液(1mL)を加えて、5時間攪拌した。反応液に2mol/L塩酸(7mL,14当量)および水(12mL)を加えて、氷冷下で1時間晶析した。生じた結晶を濾取することにより化合物a(1.25g,収率90%)を薄茶色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):10.69(brs,1H),7.99(dd,J=1.6,0.8Hz,1H),7.72(s,1H),7.29(dd,J=3.4,0.8Hz,1H),6.76(dd,J=3.4,1.7Hz,1H),1.51(s,9H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):157.0,154.3,149.3,146.5,145.8,144.8,140.7,113.3,112.3,104.2,81.7,27.6.
IR(KBr,cm−1):3377,1774,1616,1560,1510,1497,1431,1394,1371,1319,1231,1144,1086,997,945,758.
MASS(m/z):334(M−1)
[参考例2]
5−(アセチルアミノ)−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物b)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(5.00g,21.2mmol)、ピリジン(1.9mL,1.1当量)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(130mg,0.05当量)を1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(50mL)に懸濁し、無水酢酸(2.2mL,1.1当量)を加えて、室温で40分間、50℃で30分間攪拌した。反応液に水(100mL)を加えて、室温で終夜、0℃で1時間攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物b(5.66g,収率96%)を薄茶色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):11.29(brs,1H),7.99(d,J=1.8Hz,1H),7.75(s,1H),7.29(d,J=3.5Hz,1H),6.76(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),2.34(s,3H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):168.5,157.0,154.3,146.3,145.8,144.7,140.4,113.5,112.3,104.7,24.4.
IR(KBr,cm−1):3067,1717,1614,1545,1508,1489,1431,1396,1381,1317,1283,1215,1084,1016,947,760.
MASS(m/z):276(M−1)
[参考例3]
7−クロロ−2−(2−フリル)−5−(プロピオニルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物c)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(2.34g,10.0mmol)、ピリジン(0.97mL,1.2当量)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(122mg,0.1当量)を1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(24mL)に懸濁し、無水プロピオン酸(1.54mL,1.2当量)を加えて、室温で3時間攪拌した。反応液に水(24mL)を加えて、室温で終夜攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物c(2.45g,収率85%)を薄黄色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):11.18(brs,1H),7.96(brs,1H),7.70(s,1H),7.29(d,J=3.5Hz,1H),6.76−6.71(m,1H),2.67(q,J=7.4Hz,2H),1.09(t,J=7.4Hz,3H).
[参考例4]
7−クロロ−2−(2−フリル)−5−(イソブチリルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物d)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(2.34g,10.0mmol)、ピリジン(1.01mL,1.5当量)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(122mg,0.1当量)を1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(24mL)に懸濁し、無水イソブチル酸(2.50mL,1.5当量)を加えて、室温で5時間攪拌した。反応液に水(24mL)を加えて、室温で終夜攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物d(2.81g,収率92%)を薄黄色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):11.19(brs,1H),7.95(brs,1H),7.70(s,1H),7.28(d,J=3.3Hz,1H),6.75−6.72(m,1H),3.12−2.97(m,1H),1.14(d,J=6.8Hz,6H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):175.4,157.1,154.4,146.5,145.8,144.6,140.5,113.7,112.4,104.9,34.6,19.0.
[参考例5]
7−クロロ−2−(2−フリル)−5−(トリメチルアセチルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物e)
特開2002−037787号等に記載の方法に準じて得られた5−アミノ−7−クロロ−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(2.34g,10.0mmol)、ピリジン(4.04mL,5.0当量)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(1.22g,1.0当量)を1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(24mL)に懸濁し、トリメチル酢酸クロリド(6.17mL,5.0当量)を加えて、80℃で15時間攪拌した。反応液にメタノール(20mL)および水(10mL)を加えて、室温で終夜攪拌した。生じた結晶を濾取することにより化合物e(1.03g,収率32%)を薄黄色結晶として得た。
H NMR(DMSO−d,δ,ppm):10.62(brs,1H),8.00(brs,1H),7.90(s,1H),7.29(d,J=3.5Hz,1H),6.77−6.73(m,1H),1.32(s,9H).
13C NMR(DMSO−d,δ,ppm):176.1,157.3,154.5,146.2,146.1,144.7,141.1,113.8,112.4,106.2,65.2,26.7.
本発明により、例えばアデノシンA2A受容体拮抗剤またはその合成中間体として有用な[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造法、および該[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の簡便で効率的な製造に有用な合成中間体等が提供される。

Claims (30)

  1. 一般式(II)
    Figure 2006129626
    [式中、
    Xはハロゲンを表し、
    は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
    は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
    およびQは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは−C(=O)OR(式中、Rは置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)を表す]
    で表される化合物を、
    一般式(III)
    Figure 2006129626
    [式中、
    Rはヒドロキシ、−OR(式中、Rは置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアロイルを表す)または−NR(式中、RおよびRは同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニルを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)を表す]
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることを特徴とする
    一般式(I)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  2. 一般式(II)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、
    一般式(III)
    Figure 2006129626
    (式中、Rは前記と同義である)
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
    一般式(I)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Ia)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  3. Rがヒドロキシである請求の範囲[1]または[2]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  4. Rが−OR(式中、Rは前記と同義である)である請求の範囲[1]または[2]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  5. Rが−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲[1]または[2]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  6. 一般式(II)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、
    一般式(IIIb)
    Figure 2006129626
    (式中、Rは前記と同義である)
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
    一般式(If)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Ie)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  7. が水素原子である請求の範囲[1]〜[6]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  8. が水素原子であり、Qが−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)である請求の範囲[1]〜[7]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  9. が水素原子であり、Qが置換もしくは非置換のアラルキルである請求の範囲[1]〜[7]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  10. が水素原子であり、Qが置換もしくは非置換の低級アルカノイルである請求の範囲[1]〜[7]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  11. およびQが水素原子である請求の範囲[1]〜[7]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  12. 一般式(IIa)
    Figure 2006129626
    [式中、
    X、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、
    2aは置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイルまたは−C(=O)OR3a(式中、R3aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表す]
    で表される化合物を、
    一般式(III)
    Figure 2006129626
    (式中、Rは前記と同義である)
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
    一般式(Ib)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Ic)
    Figure 2006129626
    (式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  13. 一般式(IIa)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、一般式(III)
    Figure 2006129626
    (式中、Rは前記と同義である)
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
    一般式(Ib)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Id)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  14. 一般式(IIa)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、
    一般式(IIIb)
    Figure 2006129626
    (式中、Rは前記と同義である)
    で表される化合物と、
    パラジウム錯体の存在下、
    一酸化炭素雰囲気下で反応させることにより、
    一般式(Ig)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、RおよびQ2aはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Ih)
    Figure 2006129626
    (式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  15. が水素原子である請求の範囲[12]〜[14]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  16. 一般式(IA)
    Figure 2006129626
    (式中、
    、R、Rおよびはそれぞれ前記と同義であり、
    1AおよびQ2Aは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、3,4−ジメトキシベンジルを除く置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアリールまたは−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)を表すが、ただしQ1AおよびQ2Aがともに水素原子とはならない]
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  17. Rがヒドロキシである請求の範囲[16]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  18. Rが−OR(式中、Rは前記と同義である)である請求の範囲[16]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  19. Rが−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲[16]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  20. が水素原子である請求の範囲[16]〜[19]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  21. 1Aが水素原子であり、Q2Aが−C(=O)OR(式中、Rは前記と同義である)である請求の範囲[16]〜[20]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  22. 1Aが水素原子であり、Q2Aが置換もしくは非置換のアラルキルである請求の範囲[16]〜[20]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  23. 1AおよびQ2Aが水素原子である請求の範囲[16]〜[20]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  24. 一般式(II)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、
    シアン化水素またはその塩と反応させることにより、
    一般式(IV)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得て、
    次いで、得られた化合物を、
    水を含有する溶媒中、
    酸またはアルカリで処理することにより
    一般式(Ie)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  25. 一般式(II)
    Figure 2006129626
    (式中、X、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を、
    シアン化水素またはその塩と反応させることにより、
    一般式(IV)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得て、
    次いで、得られた化合物を、
    水を含有する溶媒中、
    酸またはアルカリで処理することにより、
    一般式(Ie)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される化合物を得る工程を含むことを特徴とする
    一般式(Ia)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  26. が水素原子である請求の範囲[24]または[25]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  27. およびQが水素原子である請求の範囲[24]〜[26]のいずれかに記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体の製造法。
  28. 一般式(IV)
    Figure 2006129626
    (式中、R、R、QおよびQはそれぞれ前記と同義である)
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  29. が水素原子である請求の範囲[28]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
  30. およびQが水素原子である請求の範囲[28]または[29]記載の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体またはその塩。
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