JP2008515151A - ペースト硬化添加剤 - Google Patents
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Abstract
開示された発明は、バッテリーペースト及びポリマーなどにおいて用いるための添加剤に関する。添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の反応生成物である。添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物で用いて、電池極板上にペースト塗布すると改良された特性の極板を与える変性されたバッテリーペーストを製造することができる。添加剤は、また、ポリ塩化ビニルのような塩素含有ポリマーのための安定剤として用いることもできる。
Description
本出願は、2004年9月23日出願の米国仮出願USSN60/612,417及び2005年3月9日出願の米国仮出願USSN60/660,133の優先権を主張する。
本発明は、概して、バッテリーペースト、及びバッテリーペーストの特性を改良するための添加剤に関する。
鉛−酸電池の製造における重要で時間のかかる工程は、湿潤状態の活性ペースト材料前駆体を乾燥した多孔質物質に硬化することである。ペースト前駆体は、通常、「含鉛酸化物」(leady oxide)のフレーク、即ちPbO被覆を有する固化した鉛粒子のフレークの形態である。含鉛酸化物は、水と混合し、次に硫酸と混合することによって、湿潤状態の柔軟なドウ(ペースト)に調製される。次に、ドウを、「ペースト塗布」と称されるプロセスで、機械的に剛性で、導電性のグリッド上に押し出す。得られたペースト塗布グリッドを、昇温下、湿潤状態で硬化して、PbOと硫酸とを反応させて硫酸鉛塩を形成し、含鉛酸化物の鉛コアをPbOに酸化して更なる硫酸鉛塩を形成する。
含鉛酸化物ペースト、最終的には活物質に機械的強度及び多孔質を与える硫酸鉛塩としては、三塩基性硫酸鉛:3PbOPbSO4H2O(3BS)及び四塩基性硫酸鉛:4PbOPbSO4(4BS)が挙げられる。
3BSは、通常、低温及び低湿度で形成され、一方、4BSは、通常、より高い温度(>70℃)及びより高い湿度で形成される。3BSは、通常、長さが約3ミクロンで、幅及び厚さがそれぞれ約1ミクロン未満の寸法を有する小さな針様の結晶を形成する。4BSの結晶は、より大きく、長さが数ミクロンから数百ミクロンに成長する。より長い4BS結晶は、長さに比例した幅及び厚さを有する。例えば、長さ300ミクロンの4BS結晶は、60ミクロンの幅及び50ミクロンの厚さを有するであろう。長さ300ミクロンで、幅60ミクロン、厚さ50ミクロンの寸法を有する4BS結晶は、72000平方ミクロンの表面積及び900,000立方ミクロンの容積を有する。この容積は、より小さな3BS結晶を密に充填すると、約107個の3BS結晶が入り、これは約7.2×106平方ミクロンの全表面積、即ち1000倍大きい表面積を有することになる。硬化ペースト中の結晶の寸法及び形状は、走査電子顕微鏡(SEM)によって測定することができる。3BS及び4BS結晶の量は、X線回折(XRD)によって測定することができる。
硬化ペースト塗布極板の組成は、視覚的に評価することもできる。酸化鉛は黄色がかった色から茶色がかった色であり、3BSは白色である。3BSが硬化極板中に存在している場合には、3BSは、Sears塗料色チップ224に対応する淡桃色を有する。4BSの存在は、Sears塗料色チップ#225又は#221に対応する深橙色によって示される。時には、硬化ペースト塗布極板中の4BSは、非酸化状態の遊離Pbの存在によって深緑がかった色を有する。非酸化状態の遊離Pbは、浸漬及び化成工程の間に硫酸と優先的に反応してPbSO4を生成するので、望ましくない。PbSO4は、二酸化鉛に転化するのが困難で、電極容量を減少させる。
4BSの製造は、概して、ペースト塗布極板の硬化中において温度及び湿度の極めて注意深い制御を必要とする。極板の早すぎる乾燥及び/又は冷却は、4BSの形成を妨げる。幾つかの電池製造者では、制御及び均一性を、設定点に対して±2℃及び相対湿度(RH)±1%と定めている。概して、鉛丹(Pb3O4)を添加することによって、設定点に対してより大きな範囲の温度及び相対湿度に亘って4BSを製造する適当な処理が可能になることが観察された。
4BSの製造には、核生成と成長が必要である。核生成は、硬化の開始時において、ペースト塗布極板を、約70℃以上の温度で、高い湿度に曝露することによって得られる。硬化中の核生成は、4BSが分子として形成し、これが種中に拡散によってゆっくりと融合していくので、約10時間の誘導時間を有する。これらの種は、更なる隣接する物質と反応して結晶に成長する。4BS結晶の成長速度は、用いる酸化物の組成、ペースト混合物中の酸化物:硫酸の比、ミキサーのタイプ、混合時間、混合温度、処理工程間の温度、フラッシュ乾燥条件、並びに硬化室内部の温度及び湿度のような種々のファクターに依存する。
4BSの成長は、二つのメカニズムによって進行させることができる。大きな等方性の「正方」、即ち単軸の結晶は、らせん転位又はすべり面メカニズムによって種結晶の一つの面の上に物質を選択的に沈着させることによって調製することができる。それぞれの結晶の一つの面のみが成長するので、プロセスはゆっくりである。このメカニズムによって成長した結晶は、平滑な結晶面と、隣接する面との間の鋭い角度を有する。異方性の結晶は、フラクタル成長によってより迅速に製造することができる。フラクタル成長は、多くの位置で且つ多くの異なる方向に同時に、即ち多軸に結晶を成長させることが必要である。得られるフラクタル結晶は、不規則形状で、寸法がより小さい。フラクタル結晶成長は、「生成した量」を時間に対してプロットすることによって確認することができる。規則的な成長は、直線の線状プロットを与える。フラクタル成長は、直線の対数−対数プロットを与える。多軸結晶は、単軸結晶よりも良好に互いに連結するので、フラクタル結晶成長は、ペーストペレットにおいてより大きな機械強度を生成することができる。フラクタル成長は、また、ペーストとした時により良好な導電性を生成することができる。幾つかの電池製造者は、設計上、開放式、ゲル化式、或いは吸収性のガラスマット(AGM)式であってよいエンジン始動用(SLI)の電池に関して4BSよりも3BSを好む。伝統的に、硬化によって、より大きな結晶寸法、単位重量あたりの低い表面積、及び少量の極めて大きな孔を有する4BSの収量が大きく変動する。この収量の変動性及び望ましくない結晶化度及び多孔度により、SLI電池における電池始動特性が、変動する(及び一般的に劣る)傾向にある。
4BSの核生成及び成長を排除するように硬化を調節すると、支配的に3BSが製造される。3BSは、均一な結晶の形状及び寸法(3ミクロン×0.5ミクロン×0.5ミクロン)を有する。極板を3BSでペースト塗布すると、極板は、均一な多孔度及び高い始動特性を有する。
歴史的に、遊離Pbは、バッテリーペーストの望ましい成分であった。遊離Pbは、ペースト塗布電池極板の硬化中に熱を生成し、3BS、4BSの生成及び多孔度を高めると考えられていた。しかしながら、この加熱は制御できず不安定であり、得られる極板は常に所望の組成及び/又は多孔度を有するとは限らなかった。
遊離Pbは、今や望ましくないと考えられる。硬化の終了時に高い量(約2重量%より多い量)の遊離Pbが存在すると、陽極板のはがれ(shedding)及び剥離の損傷及び/又は「化成された」PbO2極板の高い自己放電を引き起こす可能性がある。
含鉛酸化物中の遊離Pbの量は、通常、約25重量%であるが、20〜40重量%の遊離Pbの量で形成することができる。約15重量%以下の遊離Pbを含む含鉛酸化物を製造することは困難でコストがかかり、また非含鉛酸化物を製造することは更にコストがかかる。電池の放電容量は、多孔質の電池電極、通常は陽極(鉛−酸電池に関しては二酸化鉛極板である)の多孔度及び表面積に依存する。より大きな表面積を有する二酸化鉛極板は、より高い放電容量と、任意の放電率においてより高い活物質の利用率を有する。SLI電池のような高い放電率の電池においては、3BSが好ましい活物質前駆体である。4BSは、ディープサイクルで長寿命の据え置き型電池のために好ましい活物質前駆体である。4BSは、また、PCL(早期容量低下)、即ち短い電池寿命を阻止する助けになるので、最新の非アンチモングリッド電池、所謂、SLI、船舶又は自転車用の「メンテナンスフリー」電池において用いるのに好ましい前駆体である。
硬化は、バッテリーペーストをグリッドに接着させるのを促進する。アルカリ性のpHを有するバッテリーペーストは、グリッド内の鉛合金と反応して、鉛合金をPb化合物、最終的には3BS及び4BSに部分的に転化させる。概して、硬化中に用いる温度がより高いほど、生成する接着結合は良好になる。
4BSの製造は、核生成及び成長に依存する。4BS核を速やかにバッテリーペースト中に得る一つの方法は、純粋な4BSの大きな結晶を粉砕することによって調製される4BS種結晶を用いることである。しかしながら、これは極めてコストがかかる。大きな4BSは、周知の方法によって製造することができる。しかしながら、これらの方法は、速度が遅く、多量の液体中に少量の4BSしか得られない。4BSを製造する他の方法は、Eirichミキサーを用いて、4BSをより濃縮されたスラリーにして、次に減圧及び加熱によって過剰の水を除去することである。また、高温冶金反応器(Bartonポット)を用いて4BSを製造することもできる。また、スラリー反応器及び反応性粉砕を用いて4BSを製造することもできる。しかしながら、これらの方法は、4BSの多軸結晶、或いは電池極板内で多軸結晶に成長させることのできる種結晶を生成しない。
したがって、バッテリーペーストの硬化中に4BS及び3BS結晶を形成する改良された方法に関する必要性が存在する。更に、鉛−酸電池用のペースト塗布電池極板のようなペースト塗布電池極板の硬化を向上させるペースト硬化添加剤に関する必要性が存在する。
また、ペーストの硬化中における(4BS)の生成を向上するために用いることができ、またペーストの硬化中の(3BS)の生成を向上させるためにも用いることができる、鉛−酸電池の陽極板及び陰極板において用いるためのバッテリーペースト用の添加剤に関する必要性も存在する。
硬化中におけるペースト塗布極板中の遊離鉛残留物の酸化を加速し、それによって活物質ペーストの硬化時間及び硬化中に必要なエネルギーの量を減少させるペースト硬化添加剤に関する必要性が存在する。
また、湿潤状態の活物質ペーストを乾燥した多孔質の物質に硬化する時間及びコストを減少し、4BSを製造するのに通常用いるリサージよりも安価な前駆体材料を用いる添加剤及び方法に関する必要性もまた存在する。
塩基性の硫酸鉛塩は、また、熱及び/又は光、特にUV光に対する曝露からポリマーの劣化を最小にする、ポリ塩化ビニル(PVC)のようなクロロビニルポリマープラスチックにおける安定剤として用いられてきた。これらの塩中の鉛は、固定された不溶の安定な鉛塩化物を形成することによって、拡散及び放出から発生した塩素含有分解生成物を捕捉することができる。プラスチックのための改良された安定剤硫酸鉛に関する必要性が存在する。
本発明は、鉛−酸電池陽極板などにおいて用いるためのバッテリーペースト用のペースト硬化添加剤(PCA)に関する。添加剤は、バッテリーペーストの硬化中における四塩基性硫酸鉛(4BS)及び4BSのより小さな結晶の製造を向上させ、且つ、多軸結晶系で4BSを成長させるために用いることができる。PCAは、存在しても僅かな4BSしか含まず、活物質ペーストの硬化時間を減少させ、且つ、硬化中に必要とするエネルギーの量を減少させるために用いることができる。
添加剤は、また、バッテリーペーストの硬化中における三塩基性硫酸鉛(3BS)の製造を向上させるためにも用いることができる。PCAは、ペースト塗布電池極板、特に鉛−酸電池用のペースト塗布電池極板の硬化を向上させるために用いることができる。
PCAは、また、硬化極板において、より高い数の孔並びにより大きな寸法の孔の形態のより大きな多孔度を達成するために用いることができる。PCAは、また、硬化中のペースト塗布極板中の遊離鉛残留物の酸化を加速するのに用いることができる。PCAは、また、硬化ペーストのグリッドに対する接着を向上させるために用いることができる。
PCAは、硬化ペーストにおける増大した結晶度及び多孔度、並びに硬化ペーストにおける遊離鉛の量のより迅速な減少を可能にする。これにより、活物質のより大きな利用率と、不活性の「ペースト」状態から「活物質」状態へのより容易な転化を得ることができる。
含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約12重量%の量のPCAを用いて、約56℃〜約100℃の温度、約10%〜約100%のRHにおける電池極板の硬化を加速させることができる。また、PCAを含む鉛−酸電池極板は、より迅速に硬化させることができ、且つ改良された特性を示すことができる。
PCAを用いることにより、3BS及び4BSのような硫酸鉛の結晶の発達を改良することができ、多孔質のより迅速な発達及び遊離鉛の酸化を向上することができる。
塩基性の硫酸鉛塩は、また、熱及び/又は光、特にUV光に対する曝露からポリマーの劣化を最小にする、ポリ塩化ビニル(PVC)のようなクロロビニルポリマープラスチックにおける安定剤として用いられてきた。これらの塩中の鉛は、固定された不溶の安定な鉛塩化物を形成することによって、拡散及び放出から発生した塩素含有分解生成物を捕捉することができる。
塩基性の硫酸鉛塩は、また、熱及び/又は光、特にUV光に対する曝露からポリマーの劣化を最小にする、ポリ塩化ビニル(PVC)のようなクロロビニルポリマープラスチックにおける安定剤として用いられてきた。これらの塩中の鉛は、固定された不溶の安定な鉛塩化物を形成することによって、拡散及び放出から発生した塩素含有分解生成物を捕捉することができる。
一態様においては、PCAは、約5重量%〜約6重量%の量の硫酸、約12重量%〜約16重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)を含むバッテリーペーストを、約80℃〜約90℃の温度に約5分〜約10分加熱することによって形成される反応生成物として製造される。添加剤は、次に、その乾燥状態又は未乾燥状態のいずれかで用いることができる。
第2の態様においては、PCAは、約3重量%〜約10重量%の量の硫酸、約10重量%〜約20重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)を含むバッテリーペーストを、約70℃〜約90℃の温度に約10分〜約90分加熱することによって形成される反応生成物として製造される。
第3の態様においては、本発明は、塩素含有ポリマーと混合したペースト硬化添加剤を含むポリマー組成物に関する。ポリマー組成物は、塩素含有ポリマーと、塩素含有ポリマーの重量を基準として約2重量%〜約10重量%の量で存在するペースト硬化添加剤とを含む。添加剤は、その酸化状態又は非酸化状態のいずれかで用いることができる。添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物(ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とする)を加熱することによって形成される反応生成物であり、添加剤は、約1ミクロン〜約70ミクロンの粒径を有する。
第4の態様においては、本発明は、硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物(ここで、硫酸は混合物中に約3重量%〜約10重量%の量で存在し、水は混合物中に約10重量%〜約20重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とする)を加熱することによって形成される乾燥又は未乾燥の反応生成物であり、添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約5重量%〜約95重量%の量で存在する、バッテリーペーストを塗布された電池極板に関する。
発明の詳細な説明
PCAを製造するのに用いる材料
PCAは、広範囲の量の含鉛酸化物、硫酸、及び過剰の水、即ち混合可能なペーストを得るのに十分な水を含むバッテリーペーストから製造することができる。含鉛酸化物は、広範囲の遊離Pb含量を有することができる。PCAを製造するのに用いるペースト組成物においては、か焼鉛丹を含鉛酸化物の代わりに用いることができる。
PCAを製造するのに用いる材料
PCAは、広範囲の量の含鉛酸化物、硫酸、及び過剰の水、即ち混合可能なペーストを得るのに十分な水を含むバッテリーペーストから製造することができる。含鉛酸化物は、広範囲の遊離Pb含量を有することができる。PCAを製造するのに用いるペースト組成物においては、か焼鉛丹を含鉛酸化物の代わりに用いることができる。
PCAを製造するのに用いることのできるバッテリーペーストは、約3重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%〜約6重量%の量の硫酸、約10重量%〜約20重量%、好ましくは約12重量%〜約16重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とするものである)を含む。
PCAの製造のための手順
PCAは、過剰の水がペースト中に存在する状態を生じさせる高い相対湿度の条件下でバッテリーペーストを「加熱処理」することによって製造することができる。バッテリーペーストは、通常、約70℃〜約100℃の温度に約10〜約90分、好ましくは約80℃〜約90℃に約2分〜約60分、より好ましくは約5分〜約10分加熱する。
PCAは、過剰の水がペースト中に存在する状態を生じさせる高い相対湿度の条件下でバッテリーペーストを「加熱処理」することによって製造することができる。バッテリーペーストは、通常、約70℃〜約100℃の温度に約10〜約90分、好ましくは約80℃〜約90℃に約2分〜約60分、より好ましくは約5分〜約10分加熱する。
PCAは、この「加熱処理された」ペーストとして利用することができる。好ましくは、加熱処理されたペーストを、乾燥し、粉砕して、自由流動PCA粉末を得る。PCAは、4BS結晶、3BS結晶、未反応の含鉛酸化物、及び遊離鉛を含むことができる。PCAは、通常、約0重量%〜約80重量%の3BS、及び約0重量%〜約80重量%の4BSを有し、残りが未酸化の遊離鉛及び未反応のPbOである。PCA中に3BSが存在することは、更なる3BSの核生成に役立つ。PCA中に4BSが存在することは、4BS結晶の核生成に役立ち、これはPCAを含むペーストの硬化中に約2ミクロン〜約100ミクロンの寸法に成長させることができる。
PCAは、PCA中又はPCA上に炭酸鉛が形成されるのを抑止するように二酸化炭素を排除するために密封した容器内で保存することができる。
PCA変性バッテリーペースト
PCA変性ペーストは、PCAと湿潤状態のバッテリーペーストとの混合物を調製することによって形成される。PCAは、好ましくは、含鉛酸化物に乾燥粉末として添加し、この混合物を、水及び硫酸と更に混合してペーストを製造する。最終ペースト中の含鉛酸化物の重量を基準として約5重量%〜約95重量%、好ましくは約50重量%〜約60重量%の量で、未乾燥のPCAを加えることができる。ペースト中の含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約95重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の量で、乾燥粉末形態のPCAを、含鉛酸化物、水及び硫酸を含むバッテリーペーストに加えることができる。含鉛酸化物は、Bartonポット又はボールミルによって製造することができる。
PCA変性バッテリーペースト
PCA変性ペーストは、PCAと湿潤状態のバッテリーペーストとの混合物を調製することによって形成される。PCAは、好ましくは、含鉛酸化物に乾燥粉末として添加し、この混合物を、水及び硫酸と更に混合してペーストを製造する。最終ペースト中の含鉛酸化物の重量を基準として約5重量%〜約95重量%、好ましくは約50重量%〜約60重量%の量で、未乾燥のPCAを加えることができる。ペースト中の含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約95重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の量で、乾燥粉末形態のPCAを、含鉛酸化物、水及び硫酸を含むバッテリーペーストに加えることができる。含鉛酸化物は、Bartonポット又はボールミルによって製造することができる。
PCAは、また、鉛丹、リサージ又は他の鉛化合物又は塩のような非含鉛酸化物などの非添加剤固体と共に用いることもできる。PCAを含む陽極板のような電池極板を、セル及び電池中に組み込むことができる。
バッテリーペーストに加えるためのPCAは、約5重量%以下の残留湿分を有していてよい。PCAは、フードミル、高速摩砕ミル、並びに手動の乳鉢及び乳棒のような種々の粉砕器内で、約100メッシュ〜約3ミクロン未満の有用な粒径範囲に粉砕することができる。
一定範囲の粒径のPCAをバッテリーペーストに加えることができる。典型的には、約150ミクロン〜約0.5ミクロンの粒径を有するPCAをペーストに加えることができる。また、コロイド状のPCAをペーストに加えることもできる。また、大きな粒径のPCAと小さな粒径のPCAの混合物をペーストに加えることもできる。用いることのできる混合物は、約0.5ミクロン〜約50ミクロンの粒径を有するPCA約0.5%〜約99.5%、及び約50ミクロン〜約200ミクロンの粒径を有するPCA約99.5%〜約0.5%を含む。
PCA変性ペーストを、約30℃〜約100℃の温度で約10分〜約150分、好ましくは約80℃〜約100℃で約10分〜約150分加熱処理して、更なるPCAを製造する。また、加熱処理していないPCA変性ペーストを、次にグリッド中にペースト塗布し、硬化して改良された硬化電池極板を製造する。PCA変性ペーストの硬化は、通常、約50℃〜約100℃、約10%RH〜約100%RHで、12時間〜約48時間である。
加熱処理されたPCA変性ペーストは、100%RH未満の雰囲気空気から、約400℃以下で0%RH以上のオブン乾燥条件までの任意の温度で乾燥することができる。乾燥時間は、乾燥温度に反比例し、RHに正比例する、即ちより高い温度及びより低い湿度ではPCAはより速やかに乾燥する。PCA変性ペースト並びにPCAそれ自体は、直径が約5mm〜約30mmの球体、好ましくは直径が約0.5mm〜約5mm、より好ましくは直径が約2ミクロン〜約50ミクロンの微粒子に縮小するまで、ミキサー内で連続的に混合及び加熱することができる。
上記記載の混合及び加熱プロセスは、電気熱源又は燃焼運転熱源のような種々の熱源を用いて行うことができる。燃焼熱源は、二酸化炭素を含む燃焼生成物がペースト上に直接衝突する直接加熱式であっても、或いは実質的に二酸化炭素を含まない加熱空気がペースト上に衝突する間接加熱式であってもよい。
PCA変性ペーストの特性
硬化PCA変性ペーストは、通常、中心のコアから外側に突き出る数個又はそれ以上の腕部を有する多軸4BS結晶を有する。比較のために、商業的な粉砕スラリー生成4BSを用い、PCAを含まないペースト中には、単軸4BS結晶のみが観察される。
硬化PCA変性ペーストは、通常、中心のコアから外側に突き出る数個又はそれ以上の腕部を有する多軸4BS結晶を有する。比較のために、商業的な粉砕スラリー生成4BSを用い、PCAを含まないペースト中には、単軸4BS結晶のみが観察される。
ペースト中の含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約10重量%のPCAを用いるPCA変性湿潤バッテリーペーストは、湿潤ペーストの硬化時間に対して、改良され促進された4BSの形成並びに促進された遊離Pbの酸化を示す。
PCA変性ペーストは、広範囲のフラッシュ乾燥及び硬化条件の温度及び相対湿度で加熱して、含鉛酸化物の4BS及び/又は3BSへの所望の転化を達成することができる。
PCA変性ペーストの使用
PCA変性ペーストは、SLI電源、けん引電源、静置電源、スタンバイ電源、予備電源、電気自動車電源、制限可能電力等のような種々の市場のための種々のデザインの鉛−酸電池用の電池極板(陽極板及び陰極板の両方)を製造するために用いることができる。これらのデザインのいずれにおいても、電解質は、硫酸液(開放型)であってよく、又は吸収性セパレーター材料中に吸収されていてよく(吸収性ガラスマット)、或いは種々の形態のシリカ又は他の金属酸化物を用いてゲル化してもよい。
PCA変性ペーストの使用
PCA変性ペーストは、SLI電源、けん引電源、静置電源、スタンバイ電源、予備電源、電気自動車電源、制限可能電力等のような種々の市場のための種々のデザインの鉛−酸電池用の電池極板(陽極板及び陰極板の両方)を製造するために用いることができる。これらのデザインのいずれにおいても、電解質は、硫酸液(開放型)であってよく、又は吸収性セパレーター材料中に吸収されていてよく(吸収性ガラスマット)、或いは種々の形態のシリカ又は他の金属酸化物を用いてゲル化してもよい。
他の態様においては、PCAは、非酸化及び酸化状態のいずれにおいても、好ましくは酸化状態において、ポリビニルポリマー、好ましくはポリ塩化ビニル及びポリ二塩化ビニル、並びにポリビニルポリマーと広範囲の他のポリマーとの混合物のような塩素含有ポリマーのための安定剤として用いることができる。かかる混合物においては、ポリビニルポリマーは、混合物の重量を基準として約1重量%〜約99重量%の量で存在してよい。PCAは、ポリビニルポリマーの重量を基準として約2重量%〜約10重量%の量で存在してよい。塩素含有ポリマーと共に用いることのできる他のポリマーの例としては、ポリプロピレン及びポリエチレンのようなエチレン含有ポリマー、アクリロニトリルブタジエンスチレンのようなアクリロニトリルポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されない。用いるPCAは、黄褐色及び灰色から白色まで色が変化してよく、好ましくは白色又は近白色である。黄褐色のPCAは、硫酸のような酸で処理することによって白色化することができる。典型的には、黄褐色のPCAは、8Mの硫酸を用いて約60℃〜約100℃で約1分〜約30分処理することによって白色化する。灰色のPCAも、硫酸のような酸によって処理することによって白色化することができる。典型的には、灰色のPCAは、8Mの硫酸を用いて約60℃〜約100℃の温度で約1分〜約30分処理することにより、或いは酸を用いずに、相対湿度約45%〜約55%において約45℃〜約55℃の温度に約10分〜約24時間曝露することによって白色化する。
プラスチック添加剤として用いることのできるPCAの粒径は、通常、約1ミクロン〜約70ミクロンである。これらの粒径を製造するのに用いるPCA出発材料は、通常直径約1mm〜直径約6mmの寸法であり、流動空気中で酸化する。PCAの酸化は、バッチオブン、トンネルドライヤー及び流動床のような広範囲の装置で行うことができる。所望の色が達成されるまでの典型的な空気の流速は、約45℃〜約55℃、相対湿度約45%〜相対湿度約55%において約10cfm〜約1000cfmである。得られる酸化PCAは、通常、約0.5%未満の湿分含量を有する。次に、温度を約150℃に上昇し、空気の湿度を0%に低下させて、乾燥を行う。プラスチック添加剤として用いるためにPCA中の遊離Pb残留物を約20%未満から約0%に調節して、潤滑を与えると共に所望の色を与えることができる。
以下の非制限的実施例を参照することによって本発明を更に説明する。
実施例1A:PCAの形成
含鉛酸化物4540g、水400ml及び50重量%の硫酸440mlを含むペーストを、90℃に5分間加熱してPCAを製造した。PCA材料を、91℃及び95%RHのBlue M VP−100環境室中で96時間硬化させた。硬化前のXRDによるPCAの分析は、比較的大量の3BS、比較的少量の4BS、未反応のPbO及び残留遊離Pbを示した。硬化後にXRDによってPCAを分析した。
含鉛酸化物4540g、水400ml及び50重量%の硫酸440mlを含むペーストを、90℃に5分間加熱してPCAを製造した。PCA材料を、91℃及び95%RHのBlue M VP−100環境室中で96時間硬化させた。硬化前のXRDによるPCAの分析は、比較的大量の3BS、比較的少量の4BS、未反応のPbO及び残留遊離Pbを示した。硬化後にXRDによってPCAを分析した。
実施例1B:PCA変性バッテリーペースト
含鉛酸化物4540g、水400ml及び50重量%の硫酸440mlを含む混合物を、90℃に10分間加熱してPCAを製造した。4540gのPCAを、含鉛酸化物1000g、水100ml及び50重量%の硫酸100mlと混合した。茶色がかった色を有する得られたPCA変性ペーストを、グリッド上にペースト塗布した。ペースト塗布グリッドを、実施例1Aにおいて用いた環境室内で、91℃及び95%RHにおいて96時間硬化させた。
含鉛酸化物4540g、水400ml及び50重量%の硫酸440mlを含む混合物を、90℃に10分間加熱してPCAを製造した。4540gのPCAを、含鉛酸化物1000g、水100ml及び50重量%の硫酸100mlと混合した。茶色がかった色を有する得られたPCA変性ペーストを、グリッド上にペースト塗布した。ペースト塗布グリッドを、実施例1Aにおいて用いた環境室内で、91℃及び95%RHにおいて96時間硬化させた。
硬化したPCA変性ペーストをXRDによって分析したところ、硬化ペーストは4BS及び残留遊離Pbを有することが示された。硬化ペーストのSEMは、双晶及び多数の多軸結晶群を有する30ミクロンの平均長さを有する4BS結晶を示した。SEMは、また、4BSのフラクタル成長を示した。マトリクスフラッシュ定量X線回折によって測定したXRD分析結果を表1に要約する。表1は、91℃における硬化時間の関数として、PCA変性バッテリーペースト中の遊離Pb、4BS及び3BSの量を示す。全ての量は、硬化PCA変性ペーストの全重量を基準とする重量%として表す。
実施例2A〜2F
これらの実施例は、PCAの添加を増加することの効果を示す。用いたPCAは、使用前に、乾燥し、100メッシュより微細な寸法に粉砕した。
これらの実施例は、PCAの添加を増加することの効果を示す。用いたPCAは、使用前に、乾燥し、100メッシュより微細な寸法に粉砕した。
実施例2A
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及びPCA 0重量%を含むペーストを、Blue M VP−100環境室中で、手順C2に従って硬化させた。手順C2は、85℃、95%RHで48時間硬化させることを伴う。
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及びPCA 0重量%を含むペーストを、Blue M VP−100環境室中で、手順C2に従って硬化させた。手順C2は、85℃、95%RHで48時間硬化させることを伴う。
実施例2B
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Aの手順を繰り返した。
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Aの手順を繰り返した。
実施例2C
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Aの手順を繰り返した。
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Aの手順を繰り返した。
実施例2D
含鉛酸化物4540g、水400ml、及び50%硫酸440ml並びにPCA 0重量%を含むバッテリーペーストを、手順C3に従って硬化させた。手順C3は、57℃、10%RHで48時間硬化させることを伴う。
含鉛酸化物4540g、水400ml、及び50%硫酸440ml並びにPCA 0重量%を含むバッテリーペーストを、手順C3に従って硬化させた。手順C3は、57℃、10%RHで48時間硬化させることを伴う。
実施例2E
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Dの手順を繰り返した。
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Dの手順を繰り返した。
実施例2F
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Dの手順を繰り返した。
ペーストが、含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含んでいた他は、実施例2Dの手順を繰り返した。
結果を表2に示す。
1.湿潤化学分析によって測定
1A.X線回折によって測定
1B.水銀圧入空隙率測定法によって測定
1C.水銀圧入空隙率測定法によって測定
1D.BET分析によって測定
実施例3A〜3C
これらの実施例は、PCAが、鉛丹よりも多くの量の所望の4BSを製造することを示す。
1A.X線回折によって測定
1B.水銀圧入空隙率測定法によって測定
1C.水銀圧入空隙率測定法によって測定
1D.BET分析によって測定
実施例3A〜3C
これらの実施例は、PCAが、鉛丹よりも多くの量の所望の4BSを製造することを示す。
実施例3A
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及び純粋な鉛丹添加剤(Pb3O4)を含む鉛丹変性バッテリーペーストを、85℃、95%RHで48時間硬化させた。鉛丹添加剤の量は、含鉛酸化物の重量を基準とするものである。視認評価によって、得られた硬化ペーストは、極めて硬質で、あまり多孔質でないことが示された。XRDにより、硬化ペーストは3重量%の4BSを有することが示された。
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及び純粋な鉛丹添加剤(Pb3O4)を含む鉛丹変性バッテリーペーストを、85℃、95%RHで48時間硬化させた。鉛丹添加剤の量は、含鉛酸化物の重量を基準とするものである。視認評価によって、得られた硬化ペーストは、極めて硬質で、あまり多孔質でないことが示された。XRDにより、硬化ペーストは3重量%の4BSを有することが示された。
実施例3B
含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを加えることによって、実施例3Aの鉛丹変性ペーストを更に変性した。PCA変性ペーストを、85℃、95%RHで48時間硬化させた。PCAは、実施例1Aと同様に調製したが、その後、乾燥し、100メッシュよりも微細な寸法に粉砕した。硬化PCA変性ペーストの視認評価によって、柔軟で多孔質であることが示された。XRDにより、73重量%の4BSの存在が示された。
含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAを加えることによって、実施例3Aの鉛丹変性ペーストを更に変性した。PCA変性ペーストを、85℃、95%RHで48時間硬化させた。PCAは、実施例1Aと同様に調製したが、その後、乾燥し、100メッシュよりも微細な寸法に粉砕した。硬化PCA変性ペーストの視認評価によって、柔軟で多孔質であることが示された。XRDにより、73重量%の4BSの存在が示された。
実施例3C
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及び含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含むバッテリーペーストを、混合によって調製した。用いたPCAは、鉛丹を含鉛酸化物の代わりに用いた他は実施例1Aと同様に製造した。このPCA(以下、「鉛丹PCA」と称する)を、バッテリーペーストに加える前に、120℃で乾燥し、100メッシュより微細な寸法に粉砕した。鉛丹PCA変性ペーストを、実施例1Aで用いた環境室内において、85℃、95%RHで48時間硬化させた。視認検査により、硬化ペーストは、実施例3Aの生成物と同等に硬質であるが、より多孔質であることが示された。XRDにより、53重量%の4BSが示された。
含鉛酸化物4540g、水400ml、50%硫酸440ml、及び含鉛酸化物の重量を基準として10重量%のPCAを含むバッテリーペーストを、混合によって調製した。用いたPCAは、鉛丹を含鉛酸化物の代わりに用いた他は実施例1Aと同様に製造した。このPCA(以下、「鉛丹PCA」と称する)を、バッテリーペーストに加える前に、120℃で乾燥し、100メッシュより微細な寸法に粉砕した。鉛丹PCA変性ペーストを、実施例1Aで用いた環境室内において、85℃、95%RHで48時間硬化させた。視認検査により、硬化ペーストは、実施例3Aの生成物と同等に硬質であるが、より多孔質であることが示された。XRDにより、53重量%の4BSが示された。
実施例4A〜4G
これらの実施例は、PCAを用いるペーストが、PCAを含まないペーストよりも良好な放電特性を生成することを示す。
これらの実施例は、PCAを用いるペーストが、PCAを含まないペーストよりも良好な放電特性を生成することを示す。
PCAを含まないペースト塗布硬化極板及び含鉛酸化物の重量を基準として2.5%のPCAを含むペースト塗布硬化極板を、East Penn Mfg. Co.から供給された。ペーストは、含鉛酸化物、水及び硫酸を含んでいた。これらの極板を、一つの陽極板及び二つの陰極板を用いる3極板セル中に組み込んだ。セルを、1.24g/ccの密度を有する硫酸水溶液中に浸漬し、次に化成した。化成法は、1.24g/ccの密度の硫酸水溶液電解液中に予め浸漬したセルに種々の量の電流を43.75時間の連続時間に亘って印加することを伴なっていた。以下のスケジュールにしたがって浸漬したセルに化成電流を印加した。
1.0.33アンペアを2.0時間
2.1.41アンペアを10時間
3.1.25アンペアを7.0時間
4.0アンペアを1.0時間
5.1.00アンペアを5.0時間
6.0.80アンペアを5.5時間
7.0.66アンペアを7.5時間
8.0.00アンペアを1.0時間
9.0.60アンペアを2.75時間
10.0.35アンペアを2.0時間
化成後、セルを、電子負荷バンク(放電用)又は電源(充電用)に接続することによって3回サイクルさせた。セルの放電速度は、予備容量(RC)速度であった。RCは、セルが25℃において1.75ボルトカットオフまで放電電流25アンペアで放電するための、乾燥ペーストのグラムあたりの放電時間(秒)として測定した。これらの実施例の全てにおいて、RCは、二つのアノード及び一つのカソードを有する3極板セルに比例配分した。浸漬時間は、15分〜3時間に変化させた。平均して、PCAで向上させた陽極極板は、PCA添加剤を用いずに製造した極板を用いた比較例よりも、9重量%大きい放電容量を与えた。結果を表3に示す。
1.0.33アンペアを2.0時間
2.1.41アンペアを10時間
3.1.25アンペアを7.0時間
4.0アンペアを1.0時間
5.1.00アンペアを5.0時間
6.0.80アンペアを5.5時間
7.0.66アンペアを7.5時間
8.0.00アンペアを1.0時間
9.0.60アンペアを2.75時間
10.0.35アンペアを2.0時間
化成後、セルを、電子負荷バンク(放電用)又は電源(充電用)に接続することによって3回サイクルさせた。セルの放電速度は、予備容量(RC)速度であった。RCは、セルが25℃において1.75ボルトカットオフまで放電電流25アンペアで放電するための、乾燥ペーストのグラムあたりの放電時間(秒)として測定した。これらの実施例の全てにおいて、RCは、二つのアノード及び一つのカソードを有する3極板セルに比例配分した。浸漬時間は、15分〜3時間に変化させた。平均して、PCAで向上させた陽極極板は、PCA添加剤を用いずに製造した極板を用いた比較例よりも、9重量%大きい放電容量を与えた。結果を表3に示す。
1.比較例−PCAを用いず。
2.RCに続く番号は放電番号である。即ち、RC1は第1の試験放電であり、RC2は中間再充電後の引き続く試験放電であり、RC3は中間再充電後の最終試験放電である。
3.2.5%のPCAを用いた。
2.RCに続く番号は放電番号である。即ち、RC1は第1の試験放電であり、RC2は中間再充電後の引き続く試験放電であり、RC3は中間再充電後の最終試験放電である。
3.2.5%のPCAを用いた。
実施例5A〜5E
これらの実施例は、PCAを用いるペーストが改良されたサイクル寿命特性を有することを示す。
これらの実施例は、PCAを用いるペーストが改良されたサイクル寿命特性を有することを示す。
実施例5A:比較例
工業用電池用の平坦な陽極極板を、含鉛酸化物の重量を基準として5%の鉛丹を含む、含鉛酸化物、水及び硫酸の混合物でペースト塗布した。極板を、商業的な極板硬化湿度室内で、80℃、98%RHで48時間硬化させた。硬化中においては、極板は、懸架(rack)した、即ち、隣接する極板との間に間隔をおいてフレーム又はラックから縦方向に垂下した。
工業用電池用の平坦な陽極極板を、含鉛酸化物の重量を基準として5%の鉛丹を含む、含鉛酸化物、水及び硫酸の混合物でペースト塗布した。極板を、商業的な極板硬化湿度室内で、80℃、98%RHで48時間硬化させた。硬化中においては、極板は、懸架(rack)した、即ち、隣接する極板との間に間隔をおいてフレーム又はラックから縦方向に垂下した。
実施例5B
極板を、含鉛酸化物、水及び硫酸、並びに含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAの混合物でペースト塗布した他は実施例5Aの方法を行った。
極板を、含鉛酸化物、水及び硫酸、並びに含鉛酸化物の重量を基準として5重量%のPCAの混合物でペースト塗布した他は実施例5Aの方法を行った。
実施例5C
硬化を150°Fのフラッシュ乾燥によって行った他は実施例5Bの方法を行った。硬化のために、極板を懸架した。
硬化を150°Fのフラッシュ乾燥によって行った他は実施例5Bの方法を行った。硬化のために、極板を懸架した。
実施例5D
硬化を400°Fのフラッシュ乾燥によって行った他は実施例5Bの方法を行った。硬化のために、極板を、隣接する極板との間に2mmの間隔をおいて懸架した。
硬化を400°Fのフラッシュ乾燥によって行った他は実施例5Bの方法を行った。硬化のために、極板を、隣接する極板との間に2mmの間隔をおいて懸架した。
実施例5E
懸架したペースト塗布極板を、隣接する極板との間の間隔が0.1mmである密に充填した条件で硬化した他は、実施例5Dの方法を行った。
懸架したペースト塗布極板を、隣接する極板との間の間隔が0.1mmである密に充填した条件で硬化した他は、実施例5Dの方法を行った。
表4に示されるように、PCAは硬化時間を8時間減少させる。表4は、また、殆どのバッチにおいて、PCAが4BSを成長させたことも示す。対照的に、鉛丹は、4BSを生成するか又は生成せず、また、より望ましくない3BSを生成した。
実施例5A〜5Eのペースト塗布極板を、セル中に組み込み、化成し、Fed.Spec.W−B−133Bにしたがって放電深度100%でサイクル試験した。PCAを用いると、初期容量は許容できるものであった。対照のセルは、第3サイクル後まで電解液濃度が均一ではなかったので、より高い初期容量を有していた。PCAは、1000を超える高いサイクル数で示されるように、より長いサイクル寿命を与えた。PCAを用いた場合の平均容量もより高く、試験に関して二重の一連のセルの間でより一貫性を示した。結果を表6に示す。
実施例6:ケーブル絶縁用のPVCプラスチックにおけるPCAの使用
実施例1Aにしたがって製造されたPCA 5gを、機械対流タイプの環境室内において、45℃の温度及び45%の相対湿度に24時間曝露することによって酸化した。得られたPCA 5gを、ポリ塩化ビニル(PVC)100g、ジオクチルフタレート(DOP)36g、塩素化パラフィン18g、ステアリン酸カルシウム1g、炭酸カルシウム鉱物20g、及びクレー鉱物10gと混合した。
実施例1Aにしたがって製造されたPCA 5gを、機械対流タイプの環境室内において、45℃の温度及び45%の相対湿度に24時間曝露することによって酸化した。得られたPCA 5gを、ポリ塩化ビニル(PVC)100g、ジオクチルフタレート(DOP)36g、塩素化パラフィン18g、ステアリン酸カルシウム1g、炭酸カルシウム鉱物20g、及びクレー鉱物10gと混合した。
実施例7:ケーブル被覆用のPVCプラスチックにおけるPCAの使用
実施例1Aにしたがって製造されたPCA 5gを、実施例6に記載の条件によって酸化した。得られたPCAを、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂100g、DOP 36g、塩素化パラフィン18g、ステアリン酸カルシウム1g、炭酸カルシウム鉱物40g、及びクレー鉱物10gと混合した。
実施例1Aにしたがって製造されたPCA 5gを、実施例6に記載の条件によって酸化した。得られたPCAを、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂100g、DOP 36g、塩素化パラフィン18g、ステアリン酸カルシウム1g、炭酸カルシウム鉱物40g、及びクレー鉱物10gと混合した。
Claims (13)
- 約5重量%〜約6重量%の量の硫酸、約12重量%〜約16重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)を含むバッテリーペーストを、約80℃〜約90℃の温度に約5分〜約10分加熱することによって形成される反応生成物。
- 約3重量%〜約10重量%の量の硫酸、約10重量%〜約20重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)を含むバッテリーペーストを、約70℃〜約90℃の温度に約10分〜約90分加熱することによって形成される反応生成物。
- 約5重量%〜約6重量%の量の硫酸、約12重量%〜約16重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)の混合物を形成し、混合物を約80℃〜約90℃の温度に約5分〜約10分加熱することを含む、安定化添加剤の製造方法。
- 約3重量%〜約10重量%の量の硫酸、約10重量%〜約20重量%の量の水、及び残量の含鉛酸化物(ここで、全ての量は、硫酸、水及び含鉛酸化物の合計重量を基準とする)の混合物を形成し、混合物を約70℃〜約90℃の温度に約10分〜約90分加熱することを含む、安定化添加剤の製造方法。
- 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される未乾燥の反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約50重量%〜約60重量%の量で存在する;
バッテリーペースト。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される未乾燥の反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約3重量%〜約10重量%の量で存在し、水は混合物中に約10重量%〜約20重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約5重量%〜約95重量%の量で存在する;
バッテリーペースト。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される乾燥反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約10重量%の量で存在する;
バッテリーペースト。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される未乾燥の反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約3重量%〜約10重量%の量で存在し、水は混合物中に約10重量%〜約20重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約95重量%の量で存在する;
バッテリーペースト。 - 塩素含有ポリマー、及び塩素含有ポリマーの重量を基準として約2重量%〜約10重量%の量で存在するペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される酸化反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、約1ミクロン〜約70ミクロンの粒径を有する;
塩素含有ポリマーと混合したペースト硬化添加剤を含むポリマー組成物。 - 塩素含有ポリマー、及び塩素含有ポリマーの重量を基準として約2重量%〜約10重量%の量で存在するペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される非酸化反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、約1ミクロン〜約70ミクロンの粒径を有する;
塩素含有ポリマーと混合したペースト硬化添加剤を含むポリマー組成物。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される未乾燥の反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約3重量%〜約10重量%の量で存在し、水は混合物中に約10重量%〜約20重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約5重量%〜約95重量%の量で存在する;
バッテリーペーストを塗布された電池極板。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される乾燥反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約5重量%〜約6重量%の量で存在し、水は混合物中に約12重量%〜約16重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約10重量%の量で存在する;
バッテリーペーストを塗布された電池極板。 - 硫酸、水及び含鉛酸化物を含む組成物と混合したペースト硬化添加剤を含み、
添加剤は、硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物を加熱することによって形成される未乾燥の反応生成物であり、ここで、硫酸は混合物中に約3重量%〜約10重量%の量で存在し、水は混合物中に約10重量%〜約20重量%の量で存在し、含鉛酸化物は混合物中に混合物の残りの量存在し、全ての量は硫酸、水及び含鉛酸化物の混合物の全重量を基準とし;
添加剤は、組成物中に、含鉛酸化物の重量を基準として約1重量%〜約95重量%の量で存在する;
バッテリーペーストを塗布された電池極板。
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