JP2008514444A - ラチェット工具 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 ラチェット工具が開示されており、このラチェット工具は、(a)工具本体(4)と、(b)被駆動要素(6)と、(c)被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構(18)であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構と、(d)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第1付勢要素(48)と、(e)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第2付勢要素と、を含んでいる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、工具、特に、前転ラチェット動作、逆転ラチェット動作、及び中立又は非ラチェット動作を提供するために作られたラチェット式工具に関する。
時計回り(例えば、前転)ラチェット動作、反時計回り(例えば、逆転)ラチェット動作、及び空転(例えば、中立又は非ラチェット)動作を提供することのできる工具は、選択された方向に連続回転させるために、ユーザーは自分の手をハンドル上で何度も持ち変える必要が無いので、使用すると便利である。
Robertsらへの米国特許第6,182,536号は、本発明の譲受人に譲渡されているが、同特許に記載されている工具では、工具の前転、中立、及び逆転のラチェット動作それぞれに対応する第1、第2、及び第3凹部を有する軸回転可能に取付られたラチェットポール34の位置は、1つのばね42によって制御されている。3つの凹部の何れにばね42が係合しているかで、ラチェット動作の方向が決まる。
Robertsらへの米国特許第6,044,730号は、これも本発明の譲受人に譲渡されているが、同特許に記載されている工具では、前転、中立、及び逆転位置の間で可動な逆転レバー18の位置が係止機構によって制御されており、その機構では、単一のばね負荷の掛かった係止ボールが、ラチェットポール25内の、前転係止窪み23、逆転係止窪み24、及び非ラチェット動作係止窪み22の1つと係合する。
先に述べたラチェット工具は、様々な用途に適しているが、特定の用途では、前転又は逆転の何れかのラチェット位置に不用意にずれるのを最小限にするか又は防ぐために、中立位置の安定性を増すことが望ましい。
米国特許第6,182,536号 米国特許第6,044,730号 米国特許第5,644,958号
本発明の範囲は、「特許請求の範囲」によってのみ定義され、「課題を解決するための手段」で述べていることによっては、何ら影響されない。
先ず、本発明の特徴を具現化している第1ラチェット工具は、(a)工具本体、(b)被駆動要素、(c)被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構、(d)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第1付勢要素、及び(e)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第2付勢要素を含んでいる。
本発明の特徴を具現化している第2ラチェット工具は、(a)工具本体、(b)駆動スタッドを備えている被駆動要素、(c)被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構であって、前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構、(d)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている第1付勢要素、(e)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている第2付勢要素、(f)ラチェット機構に連結されており、第1、第2、及び第3の外向きの切り込みが設けられている制御要素であって、各切り込みは、第2付勢要素と係合するように構成されており、第1切り込みが係合するとラチェット機構を前転構成に付勢し、第2切り込みが係合するとラチェット機構を中立構成に付勢し、第3切り込みが係合するとラチェット機構を逆転構成に付勢する、制御要素、及び(g)制御要素に連結されている制御要素保持器であって、第2付勢要素を受け入れるように構成されている弓形の窪みが設けられている制御要素保持器、を含んでいる。ラチェット機構は、歯形要素と、歯形要素と係合するように作られたラチェットポールを含んでいる。
本発明の特徴を具現化している第3ラチェット工具は、(a)工具本体、(b)駆動スタッドを備えている被駆動要素、(c)被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構であって、前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構、(d)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている第1付勢要素、(e)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている第2付勢要素、(f)ラチェット機構に連結されている制御要素であって、第2付勢要素を受け入れるように作られている窪みを含んでいる制御要素、及び(g)第1、第2、及び第3の切り込みが設けられている制御要素保持器であって、各切り込みは、第2付勢要素と係合するように構成されており、第1切り込みが係合するとラチェット機構を前転構成に付勢し、第2切り込みが係合するとラチェット機構を中立構成に付勢し、第3切り込みが係合するとラチェット機構を逆転構成に付勢する、制御要素保持器を含んでいる。ラチェット機構は、歯形要素と、歯形要素と係合するように作られたラチェットポールを含んでいる。
本発明の特徴を具現化している第4ラチェット工具は、(a)工具本体、(b)被駆動要素、(c)被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構、(d)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第1付勢要素、及び(e)ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第2付勢要素を含んでいる。第1付勢要素と第2付勢要素の内の少なくとも一方は、ラチェット機構を中立構成に付勢するように作られている。
前転ラチェット動作、逆転ラチェット動作、及び中立(即ち、空転又は非ラチェット)動作を提供するラチェット工具であって、従前の設計に比べて中立位置の安定性が大幅に改善されており、工具の異なる位置で作用する力が別個の付勢機構を使って独立して調整されるラチェット工具を発明したので以下に説明する。以下に更に説明する幾つかの実施形態では、本発明の特徴を具現化しているラチェット工具は、複数の(即ち、2つ以上の)付勢要素(例えば、ばね、ばね負荷の掛かった係止ボールなど、及びそれらの組み合わせ)を含んでおり、その内の少なくとも1つは、ラチェット機構を少なくとも中立位置に付勢するように構成されている。
幾つかの実施形態では、第1付勢要素は、ラチェット機構を、前転又は逆転構成の何れかに付勢し、第2付勢要素は、ラチェット機構を中立位置に付勢する。別の実施形態では、第1付勢要素は、ラチェット機構を、前転、中立又は逆転構成の何れかに付勢し、第2付勢要素は、ラチェット機構を中立位置に付勢する。別の実施形態では、第1付勢要素は、ラチェット機構を、前転、中立又は逆転構成の何れかに付勢し、第2付勢要素は、第1付勢要素と協働して、ラチェット機構を所望の構成に更に付勢する。
以下の説明と特許請求の範囲を通して、以下の様に定義する。
「連結されている」という用語は、直接的及び間接的な連結の両方を広く包含するものとする。従って、第1部品と第2部品は、それらが直接接続されているとき、及び/又は(例えば直接接触により)機能的に係合されているとき、並びに、第1部品が、直接的に又は1つ又はそれ以上の追加中間部品を介しての何れかで第2部品と機能的に係合されている中間部品と機能的に係合されているとき、一体に連結されていると言われる。また、2つの要素が、或る時には機能的に係合され(直接又は間接的に)、別の時には機能的に係合されないとき、それらは連結されていると言われる。
「付勢要素」という用語は、動かし及び/又は可逆的に変形させることのできる装置であって、その動き及び/又は変形が、それに機械的に連結されている部材に対して付勢力を加える装置を指している。代表的な付勢要素には、限定するわけではないが、ばね(例えば、弾性ねじりばね、コイルばね、板ばね、引張ばね、圧縮ばね、螺旋ばね、渦巻きばね、薄板ばねなど)、係止(例えば、ばね負荷の掛かった係止ボール、コーン、ウェッジなど)、空圧装置、油圧装置など、及びそれらの組み合わせが含まれる。
図中の要素に関して用いている「上(部)」と「底(部)」という表示は、説明の都合で用いているに過ぎない。これらの表示は、絶対的又は限定的に解釈すべきではなく、逆であってもよい。分かり易くするため、特に言及していなければ、「上(部)」という用語は、一般に、組み立てられた状態のラチェット工具の工具本体の端部から離れる方向を向いて(例えば、図1−2に示している代表的な図の中の駆動スタッド端部に向かって)いる要素の側を指す。更に、「底(部)」という用語は、特に言及していなければ、一般に、ラチェットの端部に向かって、駆動スタッドの反対側に向いている要素の側を指す。
様々な要素に関して用いている「内側に向いている」及び「外側に向いている」という表示(例えば、歯形要素の歯、何らかの切り込みを含む空洞の側)も、同様に、単に説明の都合で用いている。これらの表示は、絶対的又は限定的に解釈すべきではなく、逆であってもよい。分かり易くするため、特に言及していなければ、「内側に向いている」という語句は、一般に、(例えば、被駆動要素の長さを伸張している軸のような)ラチェット工具の中心軸に向かう方向を指す。更に、特に言及していなければ、「外側に向いている」という語句は、一般に、ラチェット工具の中心軸から離れて、工具本体の外側露出面に向かう方向を指す。切り込みに関して用いる場合、中心軸に向かう方向及び中心軸から離れる方向は、切り込みの凹開口部に関係して決められる。
ラチェット動作の方向に関して用いている「前(転)」及び「逆(転)」という用語は、一般に、第1及び第2の反対のラチェット方向である。技術的に言えば、これらの用語は、ラチェット工具の駆動スタッド端部に関して理解すべきもので、「前(転)」は、駆動スタッド端部での時計回りのトルク伝達に対応し、「逆(転)」は、駆動スタッド端部での反時計回りのトルク伝達に対応する。しかしながら、文脈で明確に指定されていなければ、これらの用語は、それらが言わんとする絶対的な回転方向が互いに反対方向であることを理解した上で、ここでは互換可能に用いられている。
「伸張バー」という語句は、一端に第1連結要素(例えば、ソケット、駆動スタッドなど)を、他端に第2連結要素(例えば、ソケット、駆動スタッドなど)を、それらの間に少なくとも1つのトルク伝達要素を備えたあらゆる構造を広く包含するものとする。代表的な伸張バーは、ユニバーサルジョイントなどの追加要素を含んでいてもよい。
「ハンドル」という用語は、ラチェット工具と連結され及び/又は一体になっている、ユーザーが握るように作られている任意の要素のことである。或る実施形態では、ラチェット工具の工具本体がハンドルを形成しており、別の実施形態では、ラチェット工具の被駆動要素がハンドルを形成している。或る実施形態では、ハンドルは、ラチェット工具の或る部分(例えば、工具本体、被駆動要素の何れかの端部など)に、ラチェット工具の長手方向軸に対して任意の角度(例えば、長手方向軸と同一線上に、それと直角に、又はスキュー角で)で連結されている別体の取付具によって形成されている。別個の取付具として設けられているハンドルは、ここに述べているラチェット工具の何れと共にでも使用することができるものと理解されたい。
本発明の特徴を具現化しているラチェット工具は、工具本体と、被駆動要素と、被駆動要素を工具本体に連結するラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構と、ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第1付勢要素と、ラチェット機構に連結されており、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第2付勢要素と、を含んでいる。
更に以下に記載している或る実施形態では、第1及び第2付勢要素は、協働して同じ型式の付勢をラチェット機構に加えるように作られており、第1及び第2の付勢要素は、共に、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに向けた付勢を同時に加えるようになっている。
本発明による代表的な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。以下に説明する様々な代表的実施形態の要素と特徴を、選択し又は異なるやり方で組み合わせて、同様に本発明の範囲に含まれる別の実施形態を作ることもできるものと理解されたい。従って、以下に提供する説明は、1つ又は複数の特定の図面に関連付けて提供する場合、限定するわけではないが、具体的に言及されているかいないかに関わらず別の図中の実施形態を含めて、他の実施形態にも同様に適用できるものと理解されたい。
図1と図2は、本発明の特徴を具現化している第1ラチェット工具2を示している。ラチェット工具2は、工具本体4と、長手方向に伸張している被駆動要素6を含んでいる。工具本体4は、図3A−3Dに良く分かるように示されているが、被駆動要素6の回りに取り付けられており、その回りに自由に回転することができる。或る実施形態では、工具本体4は、快適な把握表面を提供するために、図3Aに示している様に1つ又は複数の溝8、又は別の造形(例えば、ローレット、工具本体の回りに形成されるか接着剤又は別の手段で貼り付けられた滑り止め肌理材料など)を含んでいる。
被駆動要素6は、第1連結端部(例えば、雄型又は雌型)と第2連結端部(例えば、雄型又は雌型)を備えている伸張バーである。一例として、被駆動要素6は、図4A−4Cで良く分かる様に、ソケット10と、その反対側の端部に設けられた駆動スタッド12を備えている伸張バーである。しかしながら、ラチェット又は空転操作によって回転又は駆動される何らかの要素を、本発明に従って使用することも考えられる。或る実施形態では、被駆動要素6は、端から端まで連続する中実の要素であり、別の実施形態では、被駆動要素6は、部分的に又は実質的に中空である。中立位置では、工具本体4は、被駆動要素6を安定させるのに用いられ、被駆動要素6は、ソケット10と係合するソケットレンチ(図示せず)の様な工具によって回される。
ソケット10は、普通の非円形断面、例えば、四角形、多角形などとなるように形成されている。ソケット10は、ソケットレンチ又は他の工具を用いてトルクを被駆動要素6に加えるときに、ソケットレンチ(図示せず)又は他の駆動工具の駆動スタッドを受け入れるように作られている。駆動スタッド12は、普通の非円形駆動部13と、隣接部11を含んでいる。駆動部13は、工具取付具(図示せず)の中に嵌り込み、工具取付具にトルクを加えるような形状に作られている。非円形駆動部13には、所望の断面形状が設けられ、例えば、普通は、断面が四角形又は多角形である。被駆動要素6とソケット10の外側部分は、長手方向軸L周りに実質的に回転対称である。
図4Aと図4Cで良く分かる様に、被駆動要素6は、その中間部分に窪んだ空洞14を含んでおり、その空洞は、空洞と相補的な形状及び寸法を有するキー要素16が収まるように作られている。代表的なキー要素16は、図6A−図6Cに良く分かる様に示しているが、以下に更に詳しく述べる。
図1と図2に示しているラチェット工具2は、更に、被駆動要素6を工具本体4に連結するラチェット機構18を含んでいる。ラチェット機構18は、複数(即ち、少なくとも2つの)前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られており、工具本体4は、被駆動要素6に対して空転できるようになっている。或る実施形態では、ラチェット機構18は、図8Aと図8Bに良く分かる様に示されている軸回転可能に取付られたラチェットポール20と、図5A−5Dに良く分かる様に示されている歯形要素22を含んでいる。歯形要素22は、図5Bに良く分かる様に示されているが、工具本体伸張部23の内面に設けられ、及び/又は支持されている。ラチェットポール20は、ピン24に軸回転可能に取り付けられ、歯形要素22を係合するように作られているので、前転構成では、被駆動要素6は、前転方向には自由に回転できるが、逆転方向には実質的に回転せず、逆転構成では、被駆動要素6は、逆転方向には自由に回転できるが、前転方向には実質的に回転しないようになっている。
図5Cと図3Bで良く分かる様に、工具本体伸張部23の底面は、工具本体4の上面の相補形のほぞ穴様の凹部28に入り込むように作られたほぞ様の出っ張り26を含んでいる。キー要素16が窪んだ空洞14の中に配置されると、出っ張り表面26と凹部28の間に形成されるほぞ穴様継手の分離が実質的に防がれ、歯形要素22は、工具本体4と一体に動くように作られている。キー要素16が、窪んだ空洞14内に配置されると、工具本体4が工具本体伸張部23から長手方向に分離するのは、キー要素16の底縁部が歯形要素22の上部内面に当たることによって同様に実質的に防がれる。代替構成では、工具本体4は、工具本体伸張部23と一体に形成してもよく、随意的には歯形要素22と一体に形成してもよい。工具本体4と工具本体伸張部23は、所望の形状に作ってもよく、円筒形と非円筒形の両方の形状を含んでいてもよい。
歯形要素22は、ラチェットポール20と係合するように作られた複数の歯30を含んでいる。或る実施形態では、図5Bで良く分かる様に、内向きの歯30は、歯形要素22の内周に設けられている。この構成では、ラチェットポール20は、被駆動要素6と共に回転するように作られている。別の実施形態では、外向きの歯が(例えば、被駆動要素6上に)設けられており、ラチェットポール20は、工具本体4と共に回転するように作られている。その様な装置は、当技術では周知であり、限定するわけではないが、丸頭のラチェットを含むラチェット機構では一般的に用いられている。
図1と図2に示しているラチェット工具2は、更に、図7Aと図7Bでそれぞれ良く分かる様に、第1及び第2ラチェットポールサポート32と34を含んでおり、両者の間には、以下に詳しく説明するが、軸回転可能に取り付けられたラチェットポール20と、第1付勢要素が挟まれている。以下に詳しく説明する様に、ラチェットポールサポート32と34は、被駆動要素6と共に回転するように作られている。図7Aで良く分かる様に、ラチェットポールサポート32と34は、被駆動要素6を受け入れるように作られた中心穴36と、キー要素16を受け入れるように作られた半円形の切抜38を含んでいる。ラチェットポールサポート32と34は、更に、図7Aに示す様に配置された3つの円形開口部40を含んでいる。半円形の切抜38から最も遠い開口部40は、ラチェットポール20が軸回転可能に取り付けられたピン24を受け入れるように作られている。半円形の切抜38に隣接している2つの残りの円形開口部40は、図9A−図9Cで良く分かる様に、一対の円筒形ピン42を受け入れるように作られており、ピン42は、中央部分の直径が端部の直径に比べて大きくなっている。或る実施形態では、ピン42は、連続している中実の要素であり、別の実施形態では、ピン42は、部分的又は実質的に中空である。ラチェットポールサポート32と34は、更に、中心穴36の互いに反対側に配置されている一対の弓状スロット44を含んでおり、スロットは、図10Aと図10Bに良く分かる様に示されている一対の柱46を受け入れるように作られている。
ラチェットポール20は、ピン24の回りに軸回転し、歯形要素22の歯30と係合したりしなかったりする。ラチェットポール20は、以下に更に説明する様に制御される。
図1と図2に示しているラチェット工具2は、更に、ラチェット機構18に連結されており、ラチェット機構18を前転、逆転、及び中立位置の内の少なくとも1つに付勢するように作られている第1付勢要素を含んでいる。或る実施形態では、図11A−図11Bに示す様に、第1付勢要素は、頂端ばね48で形成されており、その両端は、柱46の回りにループを形成し、そこに保持されている。ピン24周りのラチェットポール20の位置は、ばね48によって制御され、ばね48は、ラチェットポール20の後面に直接力を掛けるように作られている、図11Aに良く分かる様に示されている中心部50を含んでいる。ばね48がラチェットポールに関して第1方向に回されると、ラチェットポール20の一端は、押されて歯形要素22と接触し、工具本体4が第1方向には自由に回転できるが、反動で反対方向に回転するのは実質的に防止される、ラチェット動作を提供する。反対に、ばね48がラチェットポールに関して第2方向に回されると、ラチェットポール20の他端が、押し付けられて歯形要素22と係合し、これによって、工具本体4が第2方向には自由に回転できるが、反動で反対方向に回転するのは実質的に防止されるようになる。ばね48の中心部50がラチェットポール20の後面の中心に配置されると、ばね48は、ラチェットポール20を中立位置に保持するように作用し、ラチェットポール20は、歯形要素22と接触しないように維持され、工具本体4は、被駆動要素6に関して長手方向軸周りに空転するようになる。
図1と図2に示しているラチェット工具2は、更に、図12A−12Dに良く分かる様に示されている制御要素52を含んでいる。制御要素52は、被駆動要素6を受け入れるように作られた中心穴54と、キー要素16を受け入れるように作られた円上切抜56を含んでいる。組み立てられると、キー要素16は、制御要素52の上側58の円上切抜56から僅かに上方へ突き出るので、以下に更に説明する様に、制御要素保持器と係合するようなる。図12Bと図12Cで良く分かる様に、制御要素52は、更に、中心穴54の各側に配置されている一対の円形開口部60を含んでおり、開口部60は、その周囲でばね48の両端がループを形成している柱46を受け入れるように作られている。従って、制御要素52、第1ラチェットポールサポート32、及び第2ラチェットサポート34が、キー要素16と共に組み立てられると、ばね48の中心部50は、ラチェットポール20の後面を押し付けるように配置されるので、ラチェットポール20を前転、逆転、又は中立のラチェット動作に向けて付勢する。
制御要素52は、被駆動要素6に対して、限定された弧の回りに回転させることができる。制御要素52を回すと、柱46は、ラチェットポールサポート32と34の弓状スロット44内を滑動するが、弓状スロット44は、制御要素52の回転中に柱46が動ける行程の範囲を制限する。或る実施形態では、弓状のスロット44は、柱46を、ラチェットポールサポート32との実質的な荷重の掛かった接触から外して保持して、柱46を過剰なせん断荷重から守るような寸法になっている。
或る実施形態では、制御要素52は、更に、少なくとも1つの、そして図12Bに示している様な実施形態では、複数の、外向きの切り込みを含んでいる。図12Bに示している様に、制御要素52は、第1、第2、及び第3の外向きの切り込み62、64、及び66を含んでおり、各切り込みは、以下に説明する第2付勢要素の接触領域と係合するように作られている。
図1及び図2に示しているラチェット工具2は、更に、図13A−13Dに良く分かる様に示されている制御要素保持器68を含んでいる。制御要素保持器68は、被駆動要素6の所定の位置に圧入嵌合されているので、両者の間に回転運動は実質的に無いか、又は、例えばリングクリップで所定の位置に保持されている。制御要素保持器68は、その内側壁に、以下に更に説明する第2付勢要素を受け入れるように作られた弓状の窪み70を含んでいる。この第2付勢要素は、第1、第2、第3の切り込み62、64、66それぞれと係合するように作られている。図13Cで良く分かる様に、制御要素保持器68は、被駆動要素6を受け入れるように作られている中心穴72と、円上切抜56を超えて突き出たキー要素16の部分を受け入れるように作られた半円形の切抜74を含んでいる。
図1及び図2に示しているラチェット工具2は、更に、ラチェット機構18に連結された第2付勢要素を含んでおり、第2付勢要素は、ラチェット機構18を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている。或る実施形態では、図14に示している様に、第2付勢要素は、制御要素保持器68の弓状の窪み70に圧入嵌合されるばね76で形成されている。ばね76は、第1、第2、第3の外向きの切り込み62、64、66の内の1つに嵌り込むように作られた中心部78を含んでいる。この構成では、第1切り込み62との係合は、ラチェット機構18を第1ラチェット構成に付勢し、第2切り込み64との係合は、ラチェット機構18を中立構成に付勢し、第3切り込み66との係合は、ラチェット機構18を第2ラチェット構成に付勢する。
ラチェット工具2の上記構成では、工具本体4を回転させるとラチェットポール20が回転し、ラチェットポール20は、ラチェットポール20が取り付けられているピン24を回転させ、ピン24は、第1及び第2ラチェットポールサポート32と34それぞれを揃って回転させる。制御要素52を回転させることにより、ラチェット工具2のラチェット動作の方向が制御される。図13Aに示している様に、随意的に、指示マークを制御要素保持器68の外表面に設けて、前転、中立、及び逆転のラチェット位置の1つと係合させるために制御要素52を動かさなければならない位置を示すようにしてもよい。制御要素52に、図12Aに示している様に、同様に指示マークを設けて、制御要素52上のマークと、制御要素保持器68上のマークの1つを整列させるとユーザーが容易に所望のラチェット位置を探し出せるようにしてもよい。
図1−図14に関連付けて上に述べたラチェット工具2では、制御要素52は複数の外向きの切り込みを含んでおり、一方、制御要素保持器68は第2付勢要素として作用するばね76を含んでいる。しかしながら、図15−図17に示している代表的な例の様な代替実施形態では、切り込みと第2付勢要素の位置が、逆になっている。
一例として、図15Aに示しているラチェット工具80は、ラチェット機構に連結された第2付勢要素を受け入れ、ラチェット機構を、前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られた弓形の窪み84を有する制御要素82を含んでいる。図15Cと図16Aに示している実施形態では、第2付勢要素は、弓形の窪み84に圧入嵌合されている頂端ばね86で形成されている。この構成を補完するために、ラチェット工具80は、更に、図15Cと図17Aに示している制御要素保持器88を含んでおり、制御要素保持器88は、第1、第2、第3の内向きの切り込み90、92、94を有しており、各切り込みは、ばね86の接触領域96と係合するように作られている。
図17Bは、制御要素保持器88の底面図であり、中にばね86が配置されていて、この実施形態による内向きの切り込み92と係合している様子を示している。ばね86の保持の方式は、図17Bには示していないが、先に説明した様に図16Aを見れば良く分かる。図15Dに示している様に、図1−図14に関連付けて先に説明したのと同様の方式でラチェット機構のラチェットポール(図示せず)と係合するように作られている第1付勢要素も、頂端ばね98で形成されている。従って、図15−17に示している実施形態では、第1及び第2の付勢要素98と86は、共にそれぞれ、頂端ばねで形成されている。
本発明による別の代替ラチェット工具では、ラチェット機構を、3つのラチェット位置の内の1つだけに、目下好適な構成では中立位置に、付勢する第2付勢要素が提供されている。この型式のラチェット工具は、米国特許第6,182,536号に記載の単一ばね設計を、第2付勢要素を含むように修正することによって提供される。米国特許第6,182,536号の内容全体を、開示又は定義が本出願と矛盾する場合を除いて、参考文献としてここに援用し、その開示又は定義はここに述べるものを優先する。
一例として、図18Aと図18Bは、ピン104上に軸回転可能に取り付けられているラチェットポール102を中立位置に付勢するように作られた第2付勢要素、この代表的な例では一対の付勢要素、を備えている底部ラチェットポールサポート100を示している。ラチェットポール102の後面上の中心の窪み106は、ラチェット機構の中立位置に対応している。図18Aに示している様に、ラチェットポールサポート100は弓形スロット108を含んでおり、弓形スロット108の中に柱110が入って、図1−図14に関連付けて先に述べたのと同様の方式で中を滑動できるようになっている。第1付勢要素は、頂端ばね112で形成され、ばねの端は、柱110の回りにループを形成し、そこに保持されている。ラチェットポール102の、ピン104周りの位置は、ばね112によって制御され、ばね112は、図18Aで良く分かる様に、ラチェットポール102の後面を直接押すようになっている中心部114を含んでいる。この実施形態では、ラチェットポール102と頂端ばね112は、ラチェットポールサポート100の同じ側に設けられている。
図18Bに示している様に、ラチェットポールサポート100の底面116は、第2付勢要素を受け入れるように作られた窪んだ空洞118を含んでいる。或る実施形態では、図18Bに示している様に、第2付勢要素は、窪んだ空洞118に圧入嵌合されている一対のM字形ばね120で形成されている。中立構成では、頂端ばね112の中心部114がラチェットポール102の中心の窪み106と整列し係合しているとき、柱110は、弓形スロット108内の実質的に中心に配置されるので、M字形ばね120の中心の谷部122が柱110と係合してこれを保持する。
先に説明し、図18Aに示している様に、ラチェットポール102は、ばね112と係合するように作られた中心の窪み106を含んでいる。代替実施形態では、ラチェットポールには、米国特許第6,182,536号に記載されているラチェットポールと同様の第1、第2、第3の切り込みが設けられており、それらは、前転、中立、逆転の位置に対応している。これらの代替ラチェットポールが組み込まれている代表的なラチェット工具は、(a)工具本体と、(b)随意的に駆動スタッド及び/又はソケットが入っている被駆動要素と、(c)被駆動要素を工具本体に連結しているラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られ、ラチェットポールと歯付きホイールを含んでおり、ラチェットポールは、歯付きホイールと係合するように作られていて、第1、第2、第3接触領域を備えている、ラチェット機構と、(d)ラチェット機構に連結されており、第4接触領域を備えている第1付勢要素であって、第4接触領域は、ラチェットポールの第1、第2、第3接触領域の内の少なくとも1つと係合して、ラチェット機構を、前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、第1付勢要素と、(e)ラチェット機構に連結されており、第5接触領域を備えている第2付勢要素であって、第2付勢要素は、第1付勢要素がラチェットポールの第2接触領域と係合しているとき、ラチェット機構を第5接触領域と係合させ、ラチェット機構を中立構成に付勢するように作られている、第2付勢要素と、を含んでいる。
上に述べた様々な実施形態では、被駆動要素を工具本体に連結するためのラチェット機構は、ラチェットポールと歯形要素を含んでいる。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではない。代替ラチェット機構の全ての方式、及びそれらの全ての等価物を同様に採用してもよい。本発明に従って用いられる代表的な代替ラチェット機構には、クラッチ(例えば、固体又は流体)を利用するラチェット機構も含まれる。
図19A−図19Dは、本発明の特徴を具現化している第4ラチェット工具124を示している。ラチェット工具124は、摩擦又はクラッチ式のラチェット機構126を含んでいる。ラチェット機構126の中には、例えば、必ずというわけではないが、図19A−図19Cに示している様に、実質的に円筒形のピンである複数の摩擦要素128と、非円形のカラー130が入っており、このカラー130は、図19A−図19Cに詳しく示している様に八角形であってもよい。摩擦要素128は、被駆動要素132と非円形カラー130の間に挟まれている。限定するわけではないが、六角形、七角形などを含む非円形カラー130の代替形状も同様に採用することができる。
摩擦要素128は、被駆動要素132と係合するように作られており、被駆動要素132には、図19A−図19Dに示すように駆動スタッドが含まれる。図19Dで良く分かる様に、被駆動要素132には、ソケットの様な器具(図示せず)を解除可能に係合するための係止機構133が設けられている。前転構成では、被駆動要素132は、前転方向には自由に回転するが、実質的に逆転方向には回転しないようになっている。逆転構成では、被駆動要素132は、逆転方向には自由に回転するが、実質的に前転方向には回転しないようになっている。
ラチェット工具124は、更に、少なくとも1つの第1付勢要素を含んでおり、図19A−図19Cでよく分かる様に、第1付勢要素は、係止要素134で形成されている。係止要素134は、少なくとも1つの摩擦要素128に押し付けられるように作られており、或る実施形態では、係止要素134は、実質的に円錐形をしている。
ラチェット工具124は、更に、工具頭部140の窪み(図示せず)に取り付けられたばね136で形成されている少なくとも1つの第2付勢要素を含んでおり、ばね136は、複数の摩擦要素128の少なくとも1つを受け入れるように作られた接触領域138を有している。図19Aと図19Bで良く分かる様に、ばね136は、M字形をしており、Mの中心の谷は、非円形カラー130の頂点137と整列している。中立位置では、ばね136は、隣接する摩擦要素128を中心の谷部分に受け入れ、この摩擦要素を、M字形ばね120に関連して先に述べたのと同様の方法で保持するように作られている。ばね136に隣接する摩擦要素128が、その対応している頂点の一方の側から他方の側へ動くとき(例えば、ラチェット操作の向きが前転から逆転に、又はその逆に変わったとき)に、ばね136は、摩擦要素128の運動を実質的に妨げないように、工具頭部140の窪み(図示せず)の中へと引っ込み、及び/又は変形するように作られている。
ラチェット工具124のラチェット操作方向は、工具頭部140の後面に配置されている逆転レバー144を、一方の側から他方の側へ動かすことによって制御される。被駆動要素132内の係止機構133は、逆転レバー144に隣接する押しボタン146によって制御される。
図19A−図19Cに示している様に、非円形カラー130は、複数の摩擦要素128と少なくとも同じ数の複数の頂点137を含んでいる。摩擦要素128は、前転構成では、図19Aに示している様に各頂点137の僅かに一方の側に、逆転構成では、図19Bに示している様に各頂点137の僅かに他方の側に、中立構成では、図19Cに示している様に各頂点137と実質的に一致して配置される。
各摩擦要素128は、各頂点137に連結されている逆転レバー144が動かされるとき、それに応じて、各頂点の一方の側から他方の側へ転動する。図19Cに示している様に、ラチェット工具124が中立位置にあるとき、係止要素134は、隣接する摩擦要素128によって、工具本体142の内側に押し込まれるので、被駆動要素132は、工具本体142の頭部140に対して空転するようになっている。この中立位置の安定性は、隣接する摩擦要素128を中心の谷部に受け入れて保持するM字形ばね136の働きによって増す。図19A−図19Cに示している代表的な例に替わる実施形態では、ラチェット工具124には、随意的に、別個の摩擦要素128を受け入れるように作られた複数(即ち、2つ以上)のばね136、及び/又は別個の摩擦要素128を付勢するように同様に作られた2つ以上の係止要素134が設けられている。別の実施形態では、係止要素134が省かれ、1つ又は複数のばね136に置き換えられている。
本発明によるラチェット工具は、更に、米国特許第6,182,536号に記載されている機構の様な瞬間解除機構を含んでおり、同特許は、先に参考文献としてその全体を援用している。例えば、図1に示している様に、ラチェット工具2は、組み立てが特に簡単で安価な瞬間解除機構148を含んでいる。図示の瞬間解除機構148は、上記関連特許に図示及び記載されている様な、傾斜経路内を滑動するピン(図示せず)を含んでいる。ここに更に記載されている様に、ピンは、選択された方向にばねで付勢されるが、このばねがリングに当たり、リングがピンを押すようになっている。リング(図示せず)は、それ自身の面に関して対称であり、従って、リングは、どちらの方向に組み立てられても、その機能を正しく果たす。このことは、組み立て時にリングを選択された方向に向ける必要性を無くし、組み立てが簡単になる。
瞬間解除機構148は、多くの点で、本発明の譲受者に譲渡された米国特許第5,644,958号に記載の瞬間解除機構と同様であり、その内容全体を、本出願と矛盾する開示又は定義を除いて参考文献としてここに援用し、矛盾する部分については本明細書の開示又は定義を優先させるものとする。米国特許第5,644,958号に詳細に図示及び記載されている様に、瞬間解除機構148は、ロック要素を含んでおり、或る実施形態は、ピンの形態を取っている。ピンは、図4Cで良く分かる様に、長手方向軸Lに対して斜めに向いており、被駆動要素6の非円形駆動部13の開口部と隣接部分11との間を伸張している、被駆動要素6の経路150内を滑動する。上記関連特許に更に記載されている様に、ピンは、非円形駆動部13に第1端部を、隣接部分11に第2端部を含んでいる。ピンは、経路150内で、ピンの第1端部がソケットの様な工具取付具と係合して工具取付具を駆動部13上の所定の位置に保持するように配置されている工具取付係合位置の間を、動くことができる。交互する位置は、米国特許第5,644,958号に示されている位置と同様の工具取付解除位置であって、ピンの第1端部は、実質的に経路150内に入っており、工具取付具が駆動部13から解除される位置である。記載している実施形態では、ピンは、ばねを解除することによって、非円形駆動部13から離れるように付勢される。しかしながら、同じく簡単であれば、代わりの瞬間解除機構を採用してもよい。
経路150内のピンの位置は、図1に示している作動器152によって制御される。或る実施形態では、作動器152は、上記関連特許に記載されている様な係合ばねによってピンを付勢するリングを含んでいる。リングは、リングと係合する出っ張りを画定するカラーによって駆動部13から(例えば、図1に示している方向に上向きに)持ち上げられる。外部の力が作動器152に加えられていないとき、ばねは、ピンの回りに取り付けられている第2ばねを圧縮するために十分な力でリングをピンに押し付け、ピンの第1端部を外向きに、工具取付係合位置まで動かす。
以上のことから、単一の多機能付勢要素だけを備えている工具と比べて中立位置の安定性が改良されているラチェット工具が開発されたことが、容易に明らかになるであろう。制御要素、逆転レバー144などは、本発明による工具のラチェット機構を、時計回りのラチェット動作、反時計回りのラチェット動作、又は空転に設定するのに用いられる。時計回り又は反時計回りのラチェット動作が選択されると、工具本体を手動で使用して、六角工具、トルクス工具、ソケットを取り付けたスクリュードライバー先端(例えば、溝付きフィリップ又はトルクス)、又は駆動スタッドに取り付けられたソケットの様な工具取付具で、ファスナーを締めるか又は緩めることができる。ラチェット機構が空転位置にあるときは、空転状態の工具本体をガイドとして使用して、連結端部の1つ(例えば、駆動ソケット)と係合している従来型の工具(例えば、ソケットレンチ)によって回されている被駆動要素を安定させることもできる。
以上の詳細な説明及び添付図面は、説明及び図解のためだけに提供されており、特許請求の範囲を限定するものではない。ここに示している目下好適な実施形態に対する様々な変更は、当業者には自明であり、それらも特許請求の範囲及びその等価物に含まれる。
本発明の特徴を具現化している第1ラチェット工具の立面図を示している。 図1に示すラチェット工具の分解斜視図である。 図3Aは、工具本体の側立面図を示している。 図3Bは、図3Aの工具本体の上面図を示している。 図3Cは、図3Aの工具本体の底面図を示している。 図3Dは、図3Aの工具本体の、3D−3D線を含む面に沿う断面図を示している。 図4Aは、被駆動要素の側立面図を示している。 図4Bは、図4Aの被駆動要素の、駆動スタッド端部から見た上面図を示している。 図4Cは、図4Aの被駆動要素の、4C−4C線を含む面に沿う断面図を示している。 図5Aは、工具本体伸張部の側立面図を示している。 図5Bは、図5Aの工具本体伸張部の内面に設けられた歯形要素の上面図を示している。 図5Cは、図5Aの工具本体伸張部の底面図を示している。 図5Dは、図5Aの工具本体伸張部の、5D−5D線を含む面に沿う断面図を示している。 図6Aは、キー要素の立面図を示している。 図6Bは、図6Aのキー要素の側立面図を示している。 図6Cは、図6Aのキー要素の上面図を示している。 図7Aは、ラチェットポールキャリアの上面図を示している。 図7Bは、図7Aのラチェットポールキャリアの、7B−7B線を含む面に沿う断面図を示している。 図8Aは、ラチェットポールの上面図を示している。 図8Bは、図8Aのラチェットポールの、側立面図を示している。 図9Aは、ピンの側立面図を示している。 図9Bは、図9Aのピンの、上面図を示している。 図9Cは、図9Aのピンの、9C−9C線を含む面に沿う断面図を示している。 図10Aは、柱の側立面図を示している。 図10Bは、図10Aの柱の上面図を示している。 図11Aは、ばねの上面図を示している。 図11Bは、図11Aのばねの側立面図を示している。 図12Aは、第1制御要素の側立面図を示している。 図12Bは、図12Aの制御要素の上面図を示している。 図12Cは、図12Aの制御要素の底面図を示している。 図12Dは、図12Aの制御要素の、12D−12D線を含む面に沿う断面図を示している。 図13Aは、第1制御要素保持器の側立面図を示している。 図13Bは、図13Aの制御要素保持器の上面図を示している。 図13Cは、図13Aの制御要素保持器の底面図を示している。 図13Dは、図13Aの制御要素保持器の、13D−13D線を含む面に沿う断面図を示している。 図13Aの制御要素保持器内に配置するように作られたばねの上面図を示している。 図15Aは、本発明の特徴を具現化している第2ラチェット工具の側立面図を示している。 図15Bは、図15Aのラチェット工具の、15B−15B線を含む面を通って長手方向軸に直角に切った断面図を示している。 図15Cは、図15Aのラチェット工具の、15C−15C線を含む面を通って長手方向軸に直角に切った断面図を示している。 図15Dは、図15Aのラチェット工具の、15D−15D線を含む面を通って長手方向軸に直角に切った断面図を示している。 図16Aは、第2制御要素の上面図を示している。 図16Bは、図16Aの制御要素の底面図を示している。 図16Cは、図16Aの制御要素の、16C−16C線を含む面に沿う断面図を示している。 図17Aは、第2制御要素保持器の上面図を示している。 図17Bは、図17Aの制御要素保持器の底面図を示している。 図17Cは、図17Aの制御要素保持器の、17C−17C線を含む面に沿う断面図を示している。 図18Aは、本発明の特徴を具現化している第3ラチェット工具を使用するための底部ラチェットポール支持器の上面図を示している。 図18Bは、図18Aのラチェットポール支持器の底面図を示している。 図19Aは、本発明の特徴を具現化している第4ラチェット工具が第1ラチェット構成にある状態を示す前面斜視図である。 図19Bは、図19Aのラチェット工具が第2ラチェット構成にある状態を示す斜視図である。 図19Cは、図19Aのラチェット工具が非ラチェット構成にある状態を示す斜視図である。 図19Dは、図19Cのラチェット工具の側面斜視図を示している。

Claims (49)

  1. ラチェット工具において、
    工具本体と、
    被駆動要素と、
    前記被駆動要素を前記工具本体に連結するラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られているラチェット機構と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第1付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている調整可能な第2付勢要素と、を備えているラチェット工具。
  2. 前記第1付勢要素は、前記ラチェット機構を、複数の前転、逆転、及び中立構成に付勢するよう作られている、請求項1に記載の発明。
  3. 前記第1及び第2付勢要素は、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成に協働して付勢する、請求項1又は2に記載の発明。
  4. 前記第1及び第2付勢要素は、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに協働しては付勢しない、請求項1又は2に記載の発明。
  5. 前記ラチェット機構は、ラチェットポールと歯形要素を備えており、前記ラチェットポールは前記歯形要素と係合するように作られており、
    前記前転構成では、前記被駆動要素は、前転方向には自由に回転できるが、逆転方向には実質的に回転が妨げられ、
    前記逆転構成では、前記被駆動要素は、逆転方向には自由に回転できるが、前転方向には実質的に回転が妨げられるようになっている、請求項1又は2に記載の発明。
  6. 前記第1付勢要素は、ラチェットポールの表面を押し付けるように作られているばねを備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  7. 前記歯形要素は、前記工具本体の内周に設けられた内向きの歯を備えており、前記ラチェットポールは、前記被駆動要素と共に回転するように作られている、請求項5に記載の発明。
  8. 前記歯形要素は、前記被駆動要素に設けられた外向きの歯を備えており、前記ラチェットポールは、前記工具本体と共に回転するように作られている、請求項5に記載の発明。
  9. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、前記第2付勢要素と係合するように作られている少なくとも1つの切り込みを備えており、係合すると、前記ラチェット機構を、前記前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢する、請求項1又は2に記載の発明。
  10. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、第1、第2、及び第3の切り込みを備えており、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢するようになっている、請求項1又は2に記載の発明。
  11. 前記ラチェット工具は、更に、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えた制御要素保持器を備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  12. 前記第2付勢要素は、切り込みの表面に押し当てるよう作られているばねを備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  13. 前記第2付勢要素は、前記第1、第2、及び第3切り込みの表面に押し当てるよう作られているばねを備えている、請求項10に記載の発明。
  14. 前記被駆動要素は、駆動スタッドとソケットから成るグループから選択された第1連結端部と、駆動スタッドとソケットから成るグループから選択された第2連結端部と、を備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  15. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  16. 前記ラチェット工具は、更に、前記第2付勢要素と係合するように作られた少なくとも1つの切り込みを備えている制御要素保持器を備えており、係合すると、前記ラチェット機構を、前記中立構成に付勢するようになっている、請求項15に記載の発明。
  17. 前記ラチェット工具は、更に、第1、第2及び第3の切り込みを備えている制御要素保持器を備えており、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢するようになっている、請求項15に記載の発明。
  18. 前記第2付勢要素は、前記第1、第2、及び第3の切り込みの表面に押し付けられるよう作られたばねを備えている、請求項17に記載の発明。
  19. 前記第2付勢要素は、M字形ばねを備えており、その中心の谷部は、接触領域を提供している、請求項1又は2に記載の発明。
  20. 前記ラチェット機構は、複数の摩擦要素と、1つの非円形カラーを備えており、前記摩擦要素は、前記被駆動要素と係合するように作られており、
    前記前転構成では、前記被駆動要素は、前転方向には自由に回転できるが、逆転方向には実質的に回転が妨げられており、
    前記逆転構成では、前記被駆動要素は、逆転方向には自由に回転できるが、前転方向には実質的に回転が妨げられている、請求項1又は2に記載の発明。
  21. 前記第1付勢要素は、前記摩擦要素の内の少なくとも1つを付勢するように作られた係止要素を備えている、請求項20に記載の発明。
  22. 前記係止要素は、実質的に円錐型をしている、請求項21に記載の発明。
  23. 前記摩擦要素は、それぞれ実質的に円筒形のピンを備えている、請求項21に記載の発明。
  24. 前記第2付勢要素は、前記複数の摩擦要素の内の1つと係合するように作られたばねを備えており、前記中立構成では、前記被駆動要素は、前記工具本体に対して空転できるようになっている、請求項20に記載の発明。
  25. 前記摩擦要素は、前記被駆動要素と前記非円形カラーの間に挟まれている、請求項20に記載の発明。
  26. 前記非円形カラーは、前記複数の摩擦要素と少なくとも同じ数の複数の頂点を備えており、前記複数の摩擦要素は、前記前転構成では前記各頂点の一方の側に、前記逆転構成では前記各頂点の他方の側に、前記中立構成では前記各頂点と実質的に一致して配置されている、請求項20に記載の発明。
  27. ラチェット工具であって、
    工具本体と、
    駆動スタッドを備えている被駆動要素と、
    前記被駆動要素を前記工具本体に連結するラチェット機構であって、前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られており、歯形要素と、前記歯形要素と係合するように作られているラチェットポールとを備えている、ラチェット機構と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、第1付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、第2付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、第1、第2、及び第3の切り込みを備えている制御要素であって、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢する、制御要素と、
    前記制御要素に連結されており、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えている制御要素保持器と、を備えているラチェット工具。
  28. 前記第1付勢要素は、前記ラチェットポールの表面に押し付けるように作られている中心部を備えているばねを備えている、請求項27に記載の発明。
  29. 前記第2付勢要素は、前記第1、第2、及び第3の切り込みの表面に押し付けるように作られている中心部を備えているばねを備えている、請求項28に記載の発明。
  30. ラチェット工具において、
    工具本体と、
    駆動スタッドを備えている被駆動要素と、
    前記被駆動要素を前記工具本体に連結するラチェット機構であって、前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られており、歯形要素と、前記歯形要素と係合するように作られているラチェットポールとを備えている、ラチェット機構と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、第1付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、中立、及び逆転構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、第2付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えている制御要素と、
    第1、第2、及び第3の切り込みを備えている制御要素保持器であって、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢する、制御要素保持器と、を備えているラチェット工具。
  31. 前記第1、第2、及び第3の切り込みは、それぞれ前転、中立、及び逆転のラチェット構成対応している、請求項27又は30に記載の発明。
  32. ハンドルを更に備えている、請求項1又は2に記載の発明。
  33. 前記ハンドルは、前記被駆動要素の長手方向軸に対して直角である、請求項32に記載の発明。
  34. 前記ハンドルは、前記被駆動要素の前記長手方向軸に関して複数の角度の間で動かすことができる、請求項32に記載の発明。
  35. ラチェット工具であって、
    工具本体と、
    被駆動要素と、
    前記被駆動要素を前記工具本体に連結するラチェット機構であって、複数の前転構成、逆転構成、及び中立構成の間で調整可能に作られている、ラチェット機構と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、調整可能な第1付勢要素と、
    前記ラチェット機構に連結されており、前記ラチェット機構を、前記前転、逆転、及び中立構成の内の少なくとも1つに付勢するように作られている、調整可能な第2付勢要素と、を備えており、
    前記第1付勢要素と前記第2付勢要素の内の少なくとも一方は、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢するよう作られている、ラチェット工具。
  36. 前記ラチェット機構は、ラチェットポールと歯形要素を備えており、前記ラチェットポールは前記歯形要素と係合するように作られており、
    前記前転構成では、前記被駆動要素は、前転方向には自由に回転できるが、逆転方向には実質的に回転を妨げられており、
    前記逆転構成では、前記被駆動要素は、逆転方向には自由に回転できるが、前転方向には実質的に回転を妨げられている、請求項35に記載の発明。
  37. 前記第1付勢要素は、ラチェットポールの表面に押し付けるように作られているばねを備えている、請求項35に記載の発明。
  38. 前記歯形要素は、前記工具本体の内周に設けられた内向きの歯を備えており、前記ラチェットポールは、前記被駆動要素と共に回転するように作られている、請求項36に記載の発明。
  39. 前記歯形要素は、前記被駆動要素に設けられた外向きの歯を備えており、前記ラチェットポールは、前記工具本体と共に回転するように作られている、請求項36に記載の発明。
  40. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、前記第2付勢要素と係合するように作られている少なくとも1つの切り込みを備えており、前記少なくとも1つの切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を、前記中立構成に付勢するようになっている、請求項35に記載の発明。
  41. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、第1、第2、及び第3の切り込みを備えており、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢するようになっている、請求項35に記載の発明。
  42. 前記ラチェット工具は、更に、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えている制御要素保持器を備えている、請求項35、36、40又は41に記載の発明。
  43. 前記第2付勢要素は、切り込みの表面に押し付けるように作られているばねを備えている、請求項35、36、40又は41に記載の発明。
  44. 前記第2付勢要素は、前記第1、第2、及び第3の切り込みの表面に押し付けるように作られているばねを備えている、請求項41に記載の発明。
  45. 前記被駆動要素は、駆動スタッドとソケットから成るグループから選択された第1連結端部と、駆動スタッドとソケットから成るグループから選択された第2連結端部と、を備えている、請求項35に記載の発明。
  46. 前記ラチェット工具は、更に、前記ラチェット機構に連結されている制御要素を備えており、前記制御要素は、前記第2付勢要素を受け入れるように作られた窪みを備えている、請求項35に記載の発明。
  47. 前記ラチェット工具は、更に、前記第2付勢要素と係合するように作られた少なくとも1つの切り込みを備えている制御要素保持器を備えており、係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢するようになっている、請求項35又は46に記載の発明。
  48. 前記ラチェット工具は、更に、第1、第2及び第3の切り込みを備えている制御要素保持器を備えており、各切り込みは、前記第2付勢要素と係合するように作られており、前記第1切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記前転構成に付勢し、前記第2切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記中立構成に付勢し、前記第3切り込みと係合すると、前記ラチェット機構を前記逆転構成に付勢するようになっている、請求項35又は46に記載の発明。
  49. 前記第2付勢要素は、前記第1、第2、及び第3の切り込みの表面に押し付けるように作られたばねを備えている、請求項48に記載の発明。
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