JP2008513917A - 媒体保持装置 - Google Patents
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Abstract
ベース部2と、前記開口部を介して取り外し可能に前記情報記録媒体と係合するための係合手段とを備えた、ディスク4のような開口部を有する情報記録媒体を保持するための装置において、前記係合手段は、弾性的でベース部2に片持ち支持された少なくとも1つのアーム1と、前記情報記録媒体4を前記装置上で係合し保持するための保持手段5と、押し下げられることによって、保持手段5と情報記録媒体4との間の係合を解放する解放手段3A,3Bと、第1の平面に略垂直な第1方向に前記係合手段の下の間隙に挿入され、保護部材6が、解放手段3A,3Bが動作しないように保護部材を受容するために設けられた位置決め手段7であって、前記係合手段の下に挿入された場合に保護部材6を横方向に位置決めするように配置された位置決め手段7と、を備えている。
Description
本発明は、開口部を有する情報記録媒体を保持するための装置、より詳しくはディスク形態の媒体に関する。
ディスク保持装置には多くのタイプが有り、その中の一例が特許文献1に開示されている。輸送中におけるディスクの不慮の脱落を防止し、及び/又は販売店での万引きを阻止するために、このような装置と共に取り外し可能な保護部材を利用することが提案されている。特許文献2及び特許文献3は、保護部材の様々な形態及び該保護部材を受容するための装置の特徴を開示している。
本発明の目的は、このような保護手段の効果をさらに高めることである。
米国特許番号第5,788,068号明細書
国際公開第02/31831号パンフレット
国際公開第02/39451号パンフレット
国際公開第00/01001号パンフレット
本発明の第1の実施態様は、第1の平面を形成するベース部と、開口部を介して取り外し可能に情報記録媒体と係合するための係合手段とを備えた、前記開口部を有する前記情報記録媒体を保持するための装置であって、前記係合手段が、弾性的に前記ベース部に片持ち支持された少なくとも1つのアームと、前記装置上で前記情報記録媒体を係合し保持するための保持手段と、押し下げられることによって、前記保持手段と前記情報記録媒体との係合を解放する解放手段と、保護部材が前記解放手段の動作を阻止するために前記第1の平面に対して略垂直な第1方向で前記係合手段の下の間隙に挿入された場合に保護部材を受容するために設けられた位置決め手段であって、前記第1の方向に対して略垂直とされ且つ前記第1の平面に対して略平行とされる第2の方向で前記保護部材を位置決めするように配置された前記位置決め手段とを備えていることを特徴とする前記装置を提供するものである。
本発明は、添付図面に示される実施例によってさらに詳細に説明される。
図1〜図3は、ベース部2から弾性的に片持ち支持された1つ以上のアーム1を備えた特許文献1に開示される装置に実質的に類似するディスク保持装置を表わす。アーム1の内端部に設けられたボタン部3A,3Bは、共に例えばCDやDVDのようなディスク4が中央開口部を介して取り付けられているボタンを形成している。保持部材5は、前記装置上に取り付けられたディスク4を保持するために、ボタン部3A,3Bから径方向且つ外方に突出している。
ディスク4を解放するためには、保持部材5を十分な距離で内方に移動させて前記ディスクを前記装置から持ち上げるか、又は取り出すまで、ボタン部3A,3Bを押し下げる。ボタン部3A,3Bを押し下げる際に、手で前記装置を保持する場合には、前記装置は、特許文献1に記載の装置と類似する方法で動作する。すなわち、前記保持部材の各々は、各アーム1がベース部2に結合する第1のピボット又は第1のヒンジ1Aを略中心とする円弧を描いて移動される。しかしながら、図1に表わすアーム1は、特許文献1のアームの下面が該アームの内端部に向かう下方突出部1Bを備えるように形成されているという点において、特許文献1に表わすアームと相違する。前記装置を特許文献1に記載の方法で操作可能とするために、下方突出部1Bはベース部2によって形成された平面Pを通過可能とされなくてはならない(そうでない場合には、保持部材5は、第1のピボット1Aを中心に十分に回動することができないので、ディスク4から係合解除される)。
前記装置が例えばテーブル又は机の表面上に支持される場合には、前記装置の操作は改善される。ボタン部3A,3Bを押し下げると、上述のように、最初に保持部材5が第1のピボット1Aを中心に回動される。しかしながら、一旦下部突出部1Bが(平面Pと一致する)前記表面と係合すると、第1のピボット1Aを中心として動かなくなる。さらにボタン部3A,3Bを押し下げると、その後、該ボタン部及び該ボタン部上の下部突出部5は、ボタン部3A,3Bが各アーム1の内端部と結合する第2のピボット又は第2のヒンジ1Cを中心に回動され、突出部3A,3Bが十分な距離を内方に移動されて、初めてディスク4は解放される。
特許文献4は、ディスク保持手段のアームが第1のピボット手段を中心として可撓性を有するか又は回動し、その後に第1のピボット手段の径方向且つ内方に位置する第2のピボット手段を中心として可撓性を有するか又は回動して、ディスクを係合する突出部が内方に十分に移動することによって、ディスクの拘束が解除される装置を開示する。
着脱可能な保護部材6(図4を参照)は、特許文献2及び特許文献3に記載の方法に類似した方法でボタン部3A,3Bが押し下げられることを防止し、これによりディスク4の解放を阻止するために、ボタン部3A,3Bの下に挿入されている場合がある。保護部材6は、(平面Pに対して略平行な)第1の方向D1でディスク下のボタン部3A,3Bの下方からベース部2の上方までの間隙に滑入されている。上述の従来技術では、このような保護部材は前記間隙内部で横方向、すなわち方向D2及び方向D3(図3を参照)に移動可能とされるように配置されている。このような構成において保護部材が片持ちアームの下面と係合している場合であっても、このことは横方向移動を防止しない(片持ちアームが僅かに持ち上がり、横方向の移動を許容するためである)。横方向移動の範囲は、保護部材の先端が前記間隙に入った、例えば高速自動装置によって据え付けられた場合に特に問題になる。保護部材が任意の位置合せ不良によって正しく据え付けられないか、又は無理に押し込まれる可能性があるためである。いずれの場合においても、例えば記録情報が記録された下面にひっかき傷又は溝がつけられることによって、保護部材の先端がディスクを損傷させる場合がある。さらに、一旦保護部材が正しい位置に完全に挿入させても、ボタン部3A,3Bのうち1つのボタン部をディスクの開口部を通じて押すことができるので、保護部材を方向D1又は方向D2に移動させようとした場合に梱包品が保護されない恐れがある。この問題は、例えば特許文献3の図30Aに表わされるように、一旦保護部材の先端が完全に挿入されると保護部材の先端に位置するように装置の一側に隣接するスロットを備えることによって、ある程度解決され得るものである。しかしながら、このことは、保護部材の先端がボタン部3A,3Bの下の間隙に入った場合に保護部材の先端を案内する助けにはならない。この問題は、保護部材を受容する位置決め手段(locating means)を備えることによって克服される。保護部材の先端が、横方向移動を阻止又は防止するためにディスク保持手段の下に挿入されるためである。このように、保護部材がボタン部3A,3B下の前記間隙を貫通される際に、位置決め手段は保護部材を位置決めし案内する。
以下に説明する装置では、横方向、すなわち(方向D1に対して略垂直とされ且つ平面Pに対して略平行とされる)方向D2及び/又は方向D3に保護部材を受容し位置決めするために、ディスク係合手段が前記位置決め手段を備えている。図示する実施例では、位置決め手段は、各アーム1の下面に設けられた溝部7を備えている。この溝部は、ボタン部3A,3B下での保護部材の横方向移動を阻止する側壁7Aを有している。側壁7Aは、横方向の力が保護部材6に作用する場合にアーム1が持ち上げられないように、平面Pに対して略垂直とされることが好ましい。
溝部は、保護部材が平面Pに対して略垂直な方向D4に位置するように保護部材の下面と係合する構成とされていることも好ましい。従って、各アーム1に対して相対的に方向D4の下方に保護部材を移動させることはできない。
図4及び図5は、保護部材6が挿入された状態の装置を表わす。図4は該装置の平面図であり、図5は図4の断面B−Bにおける断面図である。
図4に表わすように、保護部材6は、ディスク保持装置の一側から他側に至るロングアーム6Aを備え、これにより延在する片持ちアーム1の上方でベース部の開口部2Aをブリッジしている。上述のように、アーム6Aは、アーム1の下面に設けられた溝部7によって横方向、すなわち方向D2及び方向D3に位置している。このことは、図5に明確に表わされている。図5に表わすように、アーム6Aは該アームの各側部に沿って延在している直立リブ6Bを有している。そして、スロットは、これらリブを受容するように対応して形成されている。従って、アーム6Aは、図5に表わす配置では長手軸線に対して略垂直なすべての方向に位置している。このことは、保護部材のアーム6Aがボタン部材3A,3Bの下に正確に位置することを確実にするばかりでなく、アーム1、ボタン部材3A,3B、及びアーム6Aの伸縮又は屈曲を防止するような高剛性な配置とすることもできる。図示するように、ディスク保持装置がアーム1の下に挿入された保護部材6によってロックされた場合に、保護部材を引き抜かずにディスクを取り外すこと及びディスクが収納された容器の壁部を通じて作用する衝撃的な負荷又は力に起因して不慮に解放されることに対して高い抵抗性を有する保護装置内の装置にディスク4がロックされるように、前記装置の各構成部材の伸縮又は屈曲の範囲を最小限に抑えるために非常に硬質で高剛性な装置が設けられている。
従って、図示された装置は、例えば特許文献2及び特許文献3に記載の既知の装置と比較して、該装置上にロックされたディスクの保護の点において相当の改善が成されている。図4及び図5は、保持手段の下に挿入された保護装置の一部のみを表わす。保護装置は、例えば特許文献3に開示されるような自身を容器にロックするためにロック機構(locking features)を備えていることも望ましい。
図6〜図8は、本発明における装置の他の実施例を表わす。この装置は、図1〜図5に関連して上述した装置に類似している。しかしながら、各アーム1は、ディスクがボタン部3A,3Bの保持部材5によって保持されている際にディスクの下面を支持するために、直立支持部10A,10Bを備えている。これらの直立支持部10A,10Bは前記ボタン部によって保護されている際にディスクの傾斜を防止する補助をするか、又はディスクが(保護装置6がボタン部3A,3Bの下に挿入された状態で)ボタン部3A,3Bに保持されている際に支持部10A,10B上方のディスクの所定領域がベース部2に向かって下方に屈曲することを防止する補助をする。このことは、ボタン部3A,3Bでディスクを取り外そうとしてディスクを該ディスクの周縁で持ち上げた場合に、ディスクは伸縮又は屈曲するというよりは割れる可能性が高い(販売不可能な状態となり、さらにあらゆる利点が奪われる)ことを意味し、ボタン部3A,3Bからディスクを解放する補助をする。図9は、アーム1の下面に設けられた突っ張り状のリブ11を表わすために、図1〜8に表わす装置を下から見た図である。これらの補助は、ボタン部3A,3Bが押し下げられた場合に該ボタン部の内方且つ下方への動作が最初にアーム1を自身の長手軸線に沿って伸縮又は屈曲させると言うよりもアーム1をベース部2と結合するヒンジライン1Aを中心に回動させる原因となるようにアーム1の剛性を高める。このことは、保護装置6が溝部7に位置している場合に、非常に硬質な装置がボタン部3A,3Bからディスクを取り外そうとして構成部材を屈曲又は歪曲しようとする如何なる力に対しても高い抵抗性を備えることをさらに確実にする。
上述の実施例は、2つの弾性アーム1を有している。しかしながら、本発明の属する技術分野で知られているように、これの代わりに単一の弾性アームを利用した類似する装置を利用することもできる。これにより隣接するアーム間に保護装置を挿入することがさらに困難になるので、隣接するアーム間の間隙が小さくなるが、2つ以上のアームを利用することもできる。
1 アーム
2 ベース部
3A ボタン部
3B ボタン部
4 ディスク
5 保持部材
6 保護部材(保護装置)
6A アーム
7 溝部
7A 側壁
10A 直立支持部
10B 直立支持部
11 突っ張り状リブ
2 ベース部
3A ボタン部
3B ボタン部
4 ディスク
5 保持部材
6 保護部材(保護装置)
6A アーム
7 溝部
7A 側壁
10A 直立支持部
10B 直立支持部
11 突っ張り状リブ
Claims (19)
- 第1の平面を形成するベース部と、開口部を介して取り外し可能に情報記録媒体と係合するための係合手段とを備えた、前記開口部を有する前記情報記録媒体を保持するための装置であって、
前記係合手段が、
弾性的に前記ベース部に片持ち支持された少なくとも1つのアームと、
前記装置上で前記情報記録媒体と係合し保持するための保持手段と、
押し下げられることによって、前記保持手段と前記情報記録媒体との係合を解放する解放手段と、
保護手段が前記解放手段の動作を阻止するために前記第1の平面に対して略垂直な第1方向で前記係合手段の下の間隙に挿入された場合に、前記保護部材を受容するために設けられた位置決め手段であって、
前記第1の方向に対して略垂直とされ且つ前記第1の平面に対して略平行とされる第2の方向で前記保護部材を位置決めするように配置された前記位置決め手段と、
を備えていることを特徴とする前記装置。 - 前記位置決め手段が、前記第2の方向における前記保護部材の移動又は誤整列を防止するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記位置決め手段が、前記第1の平面に対して略垂直な第3の方向で前記アームに対して相対的に前記保護手段を位置決めするように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
- 前記第3の方向は、前記ベース部によって形成される前記第1の平面に向かっていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
- 前記位置決め手段は、前記アームの下面に溝部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
- 前記係合手段は、前記ベース部に弾性的に片持ち支持されている2つのアームを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
- 前記アームの下面の前記溝部が、前記保護部材を受容し位置決めするためのスロットを形成していることを特徴とする請求項5又は6に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記アームは、前記アームの径方向外端部が前記ベース部と結合される第1のピボット又は第1のヒンジを中心に回動するように配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
- 前記溝部は、前記保護部材の形状に対応して形成されていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記アームは、前記解放手段の初期の押込みに追従して前記装置を支持する面と係合するために、その下面に前記アームの径方向内端部に向かった突出部を有していることを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
- 前記保持手段が、前記突出部が前記装置を支持する面と係合する場合に前記解放手段をさらに押し下げたときに、前記第1のピボット又は第1のヒンジの径方向且つ内方に第2のピボット又は第2のヒンジを中心に回動するように配置されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記第2のピボット又は第2のヒンジが、前記アームと前記解放手段との比較的薄肉な接続部に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記アームは、前記装置上に保持されたディスクの下面と係合するために支持部を備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
- 前記支持部は、各前記アームの上面から突出している一組の直立支持部を備えていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記アームは、前記アームの長手軸線に沿って延在している1つ以上の固定リブを備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
- 前記保持手段の下に挿入された保護部材と共に組み合わされていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
- 前記保護部材は、前記係合手段の下で滑動するために細長部材を備え、該細長部材の側面は前記位置決め手段と係合していることを特徴とする請求項16に記載の装置。
- 前記保護部材は、前記細長部材の各側部に沿ってリブを備え、前記位置決め手段は前記リブを受容するように対応して形成されていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
- 本明細書及び/又は1つ以上の添付図面に記載された情報記録媒体を保持するための装置。
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