JP2004331228A - レンタル又は販売用記録媒体のカバーケース - Google Patents

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雅尚 山岸
Takao Terasaka
隆夫 寺坂
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Abstract

【課題】 CD等の円盤状記録媒体を収容するカバーケースであって、収容したディスクがガタ付くことなく安定し、しかも無理をかけることなく取外し出来るレンタル又は販売用記録媒体のカバーケースの提供。
【解決手段】 本体1のベース中央部には円盤状が載る載置面13を有す受け台座5を突出して設けている。そして、この受け台座5の載置面中央には2本のスリット溝9,9が所定の間隔をおいて形成され、両スリット溝間に形成した両アーム先端には係合凸部10a,10bを対を成して突出している。
【選択図】 図1

Description

本発明はCD、DVD、ゲームソフト等の円盤状記録媒体を収容し、安定して取付けられると共に容易に取外しすることが出来るカバーケースに関するものである。
CD等の円盤状記録媒体はその外形を薄い円盤形とし、中心には小さな円形穴が貫通して設けられている。そして、該円盤状記録媒体は厚さの薄いカバーケースに収納されているが、該カバーケースはベース側最広面を持つ箱型形状の本体とカバー側最広面を持つ蓋から成っている。蓋は繋ぎ部を介して本体に繋がっていて、本体を被覆することが出来る。勿論、上記繋ぎ部を持たないカバーケースもあり、又引出し型式で本体が引き出されるような形態のカバーケースもある。
ところで、円盤状記録媒体は本体のベース中央部に突出して設けられる保持部が円盤状記録媒体の中央に設けている穴に嵌ることで取付けられる。該保持部の形態は色々知られているが、穴に嵌って取付けられた円盤状記録媒体がガタ付くことなく安定し、勿論、外れることなく、しかし、取外す際には取外し易いように機能することが求められる。
特許公表2002−539578号に係る「コンパクトディスクの保持装置」は、「基部と該基部から弾性的に片持ち形成され、且つ内方に延在した半径方向アームと、ディスクの中央孔を開放可能に係合し、且つ基部から離間させてディスクの中央部分を支持する為に、アームの内方端部に形成されたディスク係合手段とを備えている。そして各アームは、基部と結合する領域に位置決めされた第1回動手段と、第1回動手段から半径方向内側に位置決めされた第2回動手段とを有している。ディスク係合手段を基部に向けて押下げることにより、各アームの内方端部とディスクの中央部分とが基部に向けて押下げられ、各アームは初めに第1回動手段を中心として回動し、続いてディスク係合手段によるディスクの保持力が開放されるまで第2回動手段を中心として回動する。」ように構成している。
ディスクはその中央孔に係合手段が係合して取付けられるが、該ディスクを取外す際に穴に係合している係合手段を上方から押圧して該穴から離脱させる必要があるが、係合手段を押圧すると同時にディスクに負荷が作用して撓み変形する。その結果、ディスクを取出す際に破損してしまうといった問題が時々発生する。しかし、取外し易くする為に、係合手段がディスク中央穴にあまく嵌って係合するようにすれば、収納状態のディスクが独りでに外れてしまう。
このような問題は、上記特許公表2002−539578号に係る「コンパクトディスクの保持装置」に限らず、特表2000−508997号に係る「コンパクトディスクを保持する為の装置」、特表平10−502599号に係る「コンパクトディスクを保持する装置」の場合も同じような問題として発生する。
特表2002−539578号に係る「コンパクトディスクの保持装置」 特表2000−508997号に係る「コンパクトディスクを保持する為の装置」 特表平10−502599号に係る「コンパクトディスクを保持する装置」
このように、従来の円盤状記録媒体のカバーケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、収納した円盤状記録媒体がガタ付くことなく安定し、しかも無理をかけることなく取外し出来るレンタル又は販売用記録媒体のカバーケースを提供する。
本発明に係る「レンタル又は販売用記録媒体のカバーケース」は、本体と蓋から成り、蓋は円盤状記録媒体を収容した本体を被覆することが出来、具体的な形態は問わない。本体のベース中央部には受け台座が突出して設けられ、コンパクトディスク等の円盤状記録媒体の中央部が載置される。
そして上記受け台座の載置面中央には2本のスリット溝が所定の間隔をおいて形成され、両スリット溝にて挟まれて形成された両アームの先端には係合凸部を有し、該係合凸部は円盤状記録媒体の中央穴に係合する。しかも、必要に応じて係合凸部には係合ツメが対を成して起立し、該係合ツメはアームから延びて設けられている。係合ツメは係合凸部の一部を切欠いた箇所に設けられて独立して撓み、しかし、係合凸部と共に円盤状記録媒体の中央穴に嵌る。ここで、スリット溝は2本に限らずそれ以上設けることで、3本以上のアームを設けることも出来る。
ところで、円盤状記録媒体は上記受け台座に載置され、係合凸部は円盤状記録媒体の中央穴に嵌って係合する。上記係合ツメを設けた場合には、両係合ツメが係合凸部と共に中央穴に係合して円盤状記録媒体は受け台座から外れることなく固定される。ツメを備えない場合には、必要に応じて何らかの外れ防止手段を講じることがある。そして、固定されている円盤状記録媒体を取外す際には、上記係合凸部を上方から押圧するならばアームが下方へ撓んで穴から外れる。
この際、円盤状記録媒体は受け台座の載置面に載って支持されている為に撓み変形することはない。又、円盤状記録媒体の外周を摘んで引くことも出来るが、係合凸部はアーム先端に形成されることで、受け台座とは独立して変形することが出来る為に、円盤状記録媒体に無理を掛けることなく穴から外れる。特に、係合ツメを設けている場合には取外し易い。
本発明のカバーケースは本体に設けた受け台座には円盤状記録媒体の中央部が載置されて支持される。そして、受け台座には対を成したアームを有すと共に先端には係合凸部を起立している。アームは受け台座の載置面とはスリット溝を介して分離している為に、該アームは自由に撓み変形することが出来る。
そこで、ディスクを取付ける場合、係合凸部が中央穴に当って押下げられるならば、アームは撓んで両係合凸部は収縮して中央穴に嵌まることが出来る。逆に、円盤状記録媒体を取外す際には、穴に嵌っている係合凸部を押圧することで、アームは撓んで係合凸部は収縮すると共に中央穴から離脱する。この際、ディスクは受け台座の載置面に載って支えられている為に湾曲することはなく、ディスクの破損が防止される。そして、係合凸部に係合ツメを設けることで、ディスクの着脱が一段とスムーズになると共に、取付けられたディスクは安定する。
図1は本発明に係る記録媒体のカバーケースを示す実施例であり、1は本体、2は蓋を示している。本体1はベース側最広面を持つ箱型形状を成し、蓋2はカバー側最広面を有し、そして、蓋2は繋ぎ部3を介して本体1に繋がっていて、該本体1を被覆することが出来る。本体1のベース面4の中央部には受け台座5を突出し、該受け台座5を中心として外周縁6を突出して設け、該外周縁6の4箇所には切欠き部7,7・・が形成されている。
そして上記受け台座5の載置面13にはアーム8a,8bが形成され、受け台座5とはスリット溝9,9にて切り離されていて、アーム先端には概略半円柱の係合凸部10a,10bを突出している。そこで、係合凸部10a,10bの間には収縮出来るように隙間が介在しているが、組み合わされて高さの低い円柱となり、該係合凸部10a,10bはディスク中央穴に嵌って係合する。又、繋ぎ部側にはベース面4から外れ防止ツメ11が起立し、該ツメ11の先端は外周縁6の一部が切欠かれた箇所に位置し、外周縁6に載置されたディスク外周に係止することが出来、蓋2が閉じられるならば該外れ防止ツメ11の背後が押圧されて外れないようになる。
図2(a)は受け台座5を示しているが、アーム8a,8bは受け台座5からスリット溝9,9によって切り離されている為に、係合凸部10a,10bを押圧するならば撓み変形することが出来る。図2(b)にはディスク12が受け台座5に取付けられた状態の断面を示しているが、該ディスク12は受け台座5の載置面13に載置されると共に、係合凸部10a,10bはディスク12の中央穴に嵌って係合する。
ディスク12は係合凸部10a,10bが中央穴に嵌るように受け台座5に載せられるが、図3の(a)はディスク12を受け台座5に載置して取付ける場合である。ディスク12が受け台座5に載置される場合、係合凸部10a,10bの縁がディスク中央穴の内周面に当って押下げられ、同図のようにアーム8a,8bは撓み変形する。その結果、係合凸部10a,10bは収縮して中央穴に嵌ることが出来る。両係合凸部10a,10b間には僅かな隙間が介在している為に、このように収縮することが出来る。
中央穴に嵌った状態は図2(b)に示している状態であって、アーム8a,8bが元の位置に戻って、一旦収縮した係合凸部10a,10bが拡大するならば、中央穴に嵌合する。このように、アーム8a,8bが撓み変形することで、ディスク12に無理をかけることなく受け台座5に取付けることが出来る。そして、ディスク外周は外周縁6に載って支持されるが、外周縁6にはディスク外周を支持する支持面を有している。
逆に、ディスク12を受け台座5から取外す場合、図3の(b)に示すように、係合凸部10a,10bを上方から押圧する。押圧するならば、アーム8a,8bが撓み変形して係合凸部10a,10bは収縮する。この場合、ディスク12は受け台座5の載置面13に載っていて、係合凸部10a,10bを押圧してもディスク12の中央部が撓むことはない。
そして、一旦係合凸部10a,10bが収縮してディスク中央穴から外れるならば、再び中央穴に嵌ることはなく、ディスク12は簡単に取外される。ディスク12の中央部が受け台座5に載って取付けられる場合、ディスク外周は本体1のベース面4に突出して設けられる外周縁6に載って支持される。そして、外周縁6の所々には切欠き部7,7・・が形成されている為に、該切欠き部7に指を入れてディスク12を持ち上げて取外すことも可能である。
図4はディスク12を受け台座5に載せて取付け、その外周は外周縁6に載って支持されるが、外れ防止の為に設けた外れ防止ツメ11がディスク12の外周に係止している場合を示している。ディスク外周は外周縁6に載って支持されると共に、同図に示すようにベース面4に起立する外れ防止ツメ11に係止する。そして、蓋2が閉じられるならば、繋ぎ部3に突出して設けている押え片14が該外れ防止ツメ11の背面に当接して支えることが出来、ディスク12は独りでに係合凸部10a,10bから外れることはない。ここで、上記押え片14は必ずしも繋ぎ部3に設ける必要はなく、カバーケースの形態によっては蓋自体に形成することも出来る。
図5は本発明に係る円盤状記録媒体のカバーケースを示す他の実施例である。基本的な形態は図1に示すカバーケースと同じであって、本体1はベース側最広面を持つ箱型形状を成し、蓋2はカバー側最広面を有し、そして、蓋2は繋ぎ部3を介して本体1に繋がっていて、該本体1を被覆することが出来る。本体1のベース面4の中央部には受け台座5を突出し、該受け台座5を中心として外周縁6を突出して設け、該外周縁6の4箇所には切欠き部7,7・・が形成されている。
図6は図5に示すカバーケースの受け台座5の拡大図であり、平面図を表している。アーム15a,15bは受け台座5の載置面13からスリット溝16,16によって切り離され、アーム先端には係合凸部17a,17bを突出している。そして該係合凸部17a,17bは軟質樹脂にて繋がれているが、対を成して起立する係合ツメ18a,18bを有し、係合ツメ18a,18bは係合凸部17a,17bの一部としてアームから延びているが、係合ツメ18a,18bはアーム15a,15bとは独立して撓むことが出来る。
そして、この受け台座5には、係合ツメ18a,18bが係合凸部17a,17bに形成した切欠き部に位置して起立し、しかし該アーム15a,15bとは独立して撓み変形してディスク12の中央穴に係止することが出来る。ところで、ディスク12を受け台座5に載せて押圧するならば、図7(a)に示すように係合凸部17a,17bと対を成して起立している係合ツメ18a,18bは撓んで中央穴に嵌り、ディスク12が外れないように係止する。
係合ツメ18a,18bはアーム15a,15bとは独立して撓み変形することが出来る為に、ディスク中央穴に簡単に嵌って係止することが出来る。すなわち、図8の(a)はディスク12を受け台座5に載置して取付ける場合である。ディスク12が受け台座5に載置される場合、係合ツメ18a,18bの先がディスク中央穴の内周面に当って押下げられ、同図のようにアーム15a,15bは撓み変形する。その結果、係合凸部17a,17b、及び係合ツメ18a,18bは収縮して中央穴に嵌ることが出来る。両係合凸部17a,17b間には僅かな隙間が介在している為に、このように収縮することが出来る。
逆に、ディスク12を外す場合には、図8(b)に示すように、中央穴に嵌って係合凸部17a,17bを押圧するならば、アーム15a,15bが撓み変形し、同時に係合ツメ18a,18bも係合凸部17a,17bと共に中心側へ移動して中央穴から外れる。中央穴から一旦外されるならば、係合凸部17a,17bから指を離して元の位置に戻しても、再び中央穴に係合することはない。
ところで、上記実施例のディスク収納ケースは本体と蓋からなって、該蓋は繋ぎ部を介して連結した形態としているが、本発明のカバーケースの形態は限定しないことにする。
図9はカバーケースを示す別形態を示しているが、繋ぎ部を持たずに蓋を開閉可能としている。例えば、肉厚を薄くしたヒンジを形成したり、又は軸ピンを介して連結することが出来る。図10は本体1が蓋ケース19に収納することが出来る。勿論、本体には受け台座及び外周縁がベース面から突出して形成されることは同じである。
本発明に係る円盤状記録媒体のカバーケース。 本体に設けている受け台座。 ディスク着脱時の受け台座の断面。 本体に設けたディスクの外れ防止手段。 本発明に係る円盤状記録媒体の他のカバーケース。 図5に示すカバーケースの受け台座。 ディスク中央穴に係合凸部が嵌まって受け台座に取付けられている断面。 (a)はディスクを受け台座に取付ける場合、(b)はディスクを受け台座から取外すばあい。 カバーケースの別形態。 カバーケースの別形態。
符号の説明
1 本体
2 蓋
3 繋ぎ部
4 ベース面
5 受け台座
6 外周縁
7 切欠き部
8 アーム
9 スリット溝
10 係合凸部
11 外れ防止ツメ
12 ディスク
13 載置面
14 押え片
15 アーム
16 スリット溝
17 係合凸部
18 係合ツメ
19 蓋ケース










Claims (5)

  1. CD等の円盤状記録媒体を収容するカバーケースにおいて、本体のベース中央部には円盤状記録媒体の中央部が載る載置面を有す受け台座を突出して設け、該受け台座の載置面中央には2本のスリット溝が所定の間隔をおいて形成され、両スリット溝にて挟まれて形成された両アーム先端には係合凸部を対を成して突出して設けたことを特徴とするレンタル又は販売用記録媒体のカバーケース。
  2. CD等の円盤状記録媒体を収容するカバーケースにおいて、本体のベース中央部には円盤状記録媒体の中央部が載る載置面を有す受け台座を突出して設け、該受け台座の載置面には複数のスリット溝が形成され、該スリット溝にて挟まれて形成されたアーム先端には係合凸部を突出して設けたことを特徴とするレンタル又は販売用記録媒体のカバーケース。
  3. CD等の円盤状記録媒体を収容するカバーケースにおいて、本体のベース中央部には円盤状記録媒体の中央部が載る載置面を有す受け台座を突出して設け、該受け台座の載置面中央には2本のスリット溝が所定の間隔をおいて形成され、両スリット溝にて挟まれて形成された両アーム先端には係合凸部を対を成して突出して設け、更に上記アームには独立して撓む係合ツメを係合凸部と対を成して設けたことを特徴とするレンタル又は販売用記録媒体のカバーケース。
  4. CD等の円盤状記録媒体を収容するカバーケースにおいて、本体のベース中央部には円盤状記録媒体の中央部が載る載置面を有す受け台座を突出して設け、該受け台座の載置面には複数のスリット溝が形成され、スリット溝にて挟まれて形成されたアーム先端には係合凸部を突出して設け、更に上記アームには独立して撓む係合ツメを係合凸部と対を成して設けたことを特徴とするレンタル又は販売用記録媒体のカバーケース。
  5. 上記係合ツメを係合凸部の一部を切欠いた箇所に設けた請求項3、又は請求項4記載のレンタル又は販売用記録媒体のカバーケース。
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