JP2008511115A - 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御 - Google Patents

被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御 Download PDF

Info

Publication number
JP2008511115A
JP2008511115A JP2007529134A JP2007529134A JP2008511115A JP 2008511115 A JP2008511115 A JP 2008511115A JP 2007529134 A JP2007529134 A JP 2007529134A JP 2007529134 A JP2007529134 A JP 2007529134A JP 2008511115 A JP2008511115 A JP 2008511115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
directed
workpiece
directing
deflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007529134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5254613B2 (ja
JP2008511115A5 (ja
Inventor
ディミトリ ボグスラヴスキー,
ヴァレンティン シェレピン,
コリン スミス,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SELA SEMICONDUCTOR ENGINEERING LABORATORIES LTD.
Original Assignee
SELA SEMICONDUCTOR ENGINEERING LABORATORIES LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SELA SEMICONDUCTOR ENGINEERING LABORATORIES LTD. filed Critical SELA SEMICONDUCTOR ENGINEERING LABORATORIES LTD.
Publication of JP2008511115A publication Critical patent/JP2008511115A/ja
Publication of JP2008511115A5 publication Critical patent/JP2008511115A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5254613B2 publication Critical patent/JP5254613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/305Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating or etching
    • H01J37/3053Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating or etching for evaporating or etching
    • H01J37/3056Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating or etching for evaporating or etching for microworking, e.g. etching of gratings, trimming of electrical components
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/08Ion sources; Ion guns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/147Arrangements for directing or deflecting the discharge along a desired path
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/305Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating or etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/3065Plasma etching; Reactive-ion etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/15Means for deflecting or directing discharge
    • H01J2237/1501Beam alignment means or procedures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/31Processing objects on a macro-scale
    • H01J2237/3114Machining
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/31749Focused ion beam

Abstract

被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための方法、装置、およびシステム。方法は、イオンビームを発生させるステップ(10)と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。装置は、イオンビーム源組立体(110)と、有向多偏向イオンビームを形成するために発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体(120)とを備え、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被加工物のイオンビームミリングに関し、さらに詳しくは、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための方法、装置、およびシステムに関する。本発明は一般的に、半導体製造、マイクロ分析試験、材料科学、計測学、リソグラフィ、マイクロマシニング、およびナノファブリケーションのような多種多様な分野に適用可能である。本発明は一般的に、多種多様な種類の被加工物のイオンビームミリングの多種多様な適用に実現可能である。本発明は特に、上述した例示的分野で幅広く使用される半導体ウェハまたはチップに由来するような、特に試料または材料の形の多種多様な種類の被加工物を作成しまたは/かつ分析する様々な用途に実現可能である。
被加工物(試料)のイオンビームミリング(エッチング)、イオンビームの方向付け、イオンビームの偏向、イオンビームの回転、それらの理論、原理、および実施、ならびにそれらに関係および関連する用途および対象物は周知であり、先行技術に教示されており、現在幅広く実施されている。本発明の範囲、意味、および適用分野を明瞭にすることを目的として、本発明の開示に使用する専門用語の選択された定義および例示的使用法を以下に提示する。
被加工物
ここで、非限定的に、被加工物とは一般的に、半導体材料、セラミック材、純金属材料、金属合金材料、ポリマ材料、それらの複合材料、またはそれらに由来する材料のような多種多様な種類の材料のいずれかを指す。
例えば、半導体タイプの材料である被加工物の場合、被加工物は一般的に、(ウェハの)単一ダイ、ウェハセグメント、またはウェハ全体に由来する試料の形を取る。通常、そのような被加工物(試料)は、例えば本願の出願人/譲受人に譲渡され2005年2月3日に出願された「Sample Preparation For Micro−analysis」と称する米国特許仮出願第60/649,080号に開示されているような、マイクロ分析試料作成技術を用いて事前に作成される。マイクロ分析試料作成技術を用いる被加工物(試料)の事前作成は、切削、劈開、スライシング、または/および研磨の1つまたはそれ以上のタイプの手順を使用することによって、被加工物(試料)先駆体のサイズの少なくとも1つの次元(長さ、幅、または/および厚さ、深さまたは高さ)を低減または薄化することを介して、被加工物(試料)先駆体の少なくとも一部分を「薄切り」または「細断」し、それによって別のプロセス、例えばイオンビームミリングを受けることのできる準備された被加工物(試料)を作製することに基づく。そのような準備された被加工物(試料)は、約10ミクロンから約50ミクロンの範囲の少なくとも1つの次元(長さ、幅、または/および厚さ、深さまたは高さ)、および約2ミリメートルから約3ミリメートルの範囲の別の次元を有する。
被加工物のイオンビームミリング
被加工物のイオンビームミリングとは一般的に、被加工物の表面にイオンビームを衝突させ、それによってイオンビームと表面との相互作用で表面から、およびしたがって被加工物からの材料の除去を導くことを指す。様々な分野で、集束イオンビーム(FIB)ミリングおよび幅広イオンビーム(BIB)ミリングは、周知であり、よく教示され、かつ使用されている被加工物のイオンビームミリングの技術である。一般的に、集束イオンビーム(FIB)ミリングとは、液体ガリウムのような液体金属源に由来する高エネルギで集中的な集束性の良いイオンビームが、被加工物の表面に入射かつ衝突してそれをミリングし、それによって集束イオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の除去を導くことを指す。一般的に、幅広イオンビーム(BIB)ミリングとは、アルゴンまたはキセノンのような不活性ガス源に由来する低エネルギで集束性の低い幅広イオンビームが、被加工物の表面に入射かつ衝突してそれをミリングし、それによって幅広イオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の除去を導くことを指す。
一般的に、イオンビームが被加工物の表面に入射且つ衝突し、それによってイオンビームと表面との相互作用で表面からの材料の「選択」型の除去を導くことを含むイオンビームミリングは、イオンビーム「エッチング」とみなすことができる。本書では、本発明の範囲および文脈で、イオンビームミリングとは一般的に、イオンビームが被加工物の表面に入射かつ衝突し、それによってイオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の非選択型または選択型の除去を導くことを指す。
イオンビームの方向付け:
語句「イオンビームを方向付ける」において、用語「方向付ける」は一般的に、同義語の案内する、調整する、制御すること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、イオンビームを方向付けることは一般的に、イオンビームを案内し、調整し、または制御することと同等である。一般的に、方向付けられ、案内され、調整され、または制御されるイオンビームは、方向、軸、経路、または軌道に沿って、本書では一般的に被加工物と呼ばれる目標物、エンティティ、または標的に向かって方向付けられ、案内され、調整され、または制御される。イオンビームのそのような方向付け、案内、調整、または制御は、イオンビームおよび関連技術の先行技術で周知であり、よく教示され、かつ使用されている多種多様な種類の手段によって達成される。
イオンビームの偏向:
語句「イオンビームを偏向させる」において、用語「偏向させる」は一般的に、同義語の急に逸らす、脇に逸らす、曲げる、変位させる、または代替的に類句のそれぞれ急に逸れさせる、脇に逸れさせる、曲げさせる、変位せしめること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、イオンビームを偏向させることは一般的に、イオンビームをそれぞれ急に逸らし、脇に逸らし、曲げ、もしくは変位させること、またはイオンビームをそれぞれ急に逸れさせ、脇に逸れさせ、曲げさせ、もしくは変位せしめ、結果的にイオンビームの急な逸れ、脇への逸れ、曲げ、または変位をそれぞれ生じさせることと同等である。一般的に、イオンビームは偏向されて、第1の方向、経路、軸、または軌道から第2の方向、経路、軸、または軌道にそれぞれ急に逸らされ、脇に逸らされ、曲げられ、または変位させられる。イオンビームのそのような偏向、急な逸れ、脇への逸れ、曲げ、または変位は、イオンビームおよび関連技術の先行技術で周知であり、よく教示され、かつ使用されている多種多様な種類の手段によって達成される。
イオンビームの回転:
語句「イオンビームを回転させる」において、用語「回転させる」は一般的に、同義語の軸を中心にもしくは軸に対して旋回もしくは転回させること、または代替的に類句のそれぞれ軸を中心にもしくは軸に対して旋回もしくは転回せしめること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、イオンビームを回転させることは一般的に、軸を中心にもしくは軸に対してイオンビームを旋回もしくは転回させること、または代替的に軸を中心にもしくは軸に対してイオンビームをそれぞれ旋回もしくは転回せしめること、または代替的に軸を中心にもしくは軸に対してイオンビームに旋回もしくは転回をそれぞれ生ぜしめ、結果的に軸を中心にもしくは軸に対してイオンビームの旋回もしくは転回を引き起こすことと同等である。
一般的にイオンビームは、軸上で、軸を中心に、または軸に対して回転され(回転し)、旋回され(旋回し)、または転回される(転回する)。ここで軸はイオンビームの軸、またはイオンビームと同一の空間および時間ドメインを通常共有する要素またはコンポーネントの軸のいずれかである。さらに、軸上の、軸を中心とする、または軸に対するイオンビームのそのような回転、旋回、または転回は、軸上で、軸を中心に、または軸に対してイオンビームを角変位させることに対応する。ここで軸はイオンビームの軸、またはイオンビームと同一の空間および時間ドメインを通常共有する要素またはコンポーネントの軸のいずれかである。軸上の、軸を中心とする、または軸に対するイオンビームのそのような回転、旋回、または転回は、イオンビームおよび関連技術の先行技術で周知であり、よく教示され、かつ使用されている多種多様な種類の技術によって、例えば、イオンビームを発生または生成する装置または組立体のようなイオンビーム源を、軸上で、軸を中心に、または軸に対して回転、旋回、または転回させることによって、達成される。しかし、そのような場合、イオンビームがイオンビーム源に対して静止(静的または固定)状態であることを指摘することは重要である。
図1は、試料ホルダ要素によって保持された、表面(マスキング要素付き)ならびにその選択された特徴およびパラメータを有する半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的な事前作成試料である、例示的被加工物の斜視図を示す略図であり、そこで試料は、例えばマイクロ分析用の試料を作成する一環として、または/かつ試料を分析する一環として、例えば本発明を実現することによって、イオンビームミリングを受ける。
被加工物のイオンビームミリングの先行技術の実現は、被加工物の作成または/および分析に関連して次の4つの特徴または様相、すなわち(1)被加工物の切片の厚さまたは薄さ、(2)ミリングされた被加工物の部位特定的標的を定位する能力、(3)被加工物内の部位特定的標的の深さ、(4)ミリングされる表面の選択性の制御を含め被加工物のミリングされた表面の品質、を同時にかつ自動的に達成することができないことによって限定される。
被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための方法、装置、およびシステムが必要とされており、それを持つことは非常に有利であろう。半導体製造、マイクロ分析試験、材料科学、計測学、リソグラフィ、マイクロマシニング、およびナノファブリケーションのような多種多様な分野に一般的に適用可能である、そのような発明が必要とされている。さらに、多種多様な種類の被加工物のイオンビームミリングの多種多様な用途に一般的に実現可能である、そのような発明が必要とされている。加えて、上述した例示的分野で幅広く使用される半導体ウェハまたはチップに由来するような、特に試料または材料の形の多種多様な種類の被加工物を作成しまたは/かつ分析する多種多様な用途に特に実現可能である、そのような発明が必要とされている。
発明の概要
本発明は表面のイオンビームミリングに関し、さらに詳しくは、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための方法、装置、およびシステムに関する。本発明は一般的に、半導体製造、マイクロ分析試験、材料科学、計測学、リソグラフィ、マイクロマシニング、およびナノファブリケーションのような、多種多様な分野に適用可能である。本発明は一般的に、多種多様な種類の被加工物のイオンビームミリングの多種多様な用途に実現可能である。本発明は特に、上述した例示的分野で幅広く使用される半導体ウェハまたはチップに由来するような、特に試料または材料の形の多種多様な種類の被加工物を作成しまたは/かつ分析する多種多様な用途に実現可能である。
したがって、本発明では、イオンビームを発生させること、および発生したイオンビームを方向付け、かつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させることを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法を提供する。
本発明の別の態様では、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させ、そして有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させることによって、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させることを含む、発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法を提供する。
本発明の別の態様では、イオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを備え、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置を提供する。
本発明の別の態様では、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を備え、該イオンビーム方向付け兼多偏向組立体が、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを有向多偏向させるための装置を提供する。
本発明の別の態様では、イオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングするイオンビームユニットと、イオンビームユニットおよび被加工物のために真空環境を提供し、かつ維持するために、イオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを備え、真空ユニットが被加工物を含む、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムを提供する。
下述する本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴によると、該システムは、イオンビームユニットおよび真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を行なうために、イオンビームユニットおよび真空ユニットに作動的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティをさらに含む。
下述する本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴によると、該システムは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含み、各追加ユニットは真空ユニットに作動的に接続される。
本発明の別の態様では、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットであって、前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、前記多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含むイオンビームユニットと、イオンビームユニットのための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを備えた、発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステムを提供する。
下述する本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴によると、該システムは、イオンビームユニットおよび真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を行なうために、イオンビームユニットおよび真空ユニットに動作的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティをさらに含む。
下述する本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴によると、該システムは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含み、各追加ユニットは真空ユニットに作動的に接続される。
本発明の別の態様では、被加工物の厚さ、被加工物内の標的の深さ、および被加工物の少なくとも1つの表面のトポグラフィから成る群から選択された被加工物の少なくとも1つのパラメータの予め定められた値の組を提供すること、次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を使用して被加工物の有向多偏向イオンビームミリングを実行すること、被加工物の少なくとも1つのパラメータをその場で実時間測定し、前記少なくとも1つのパラメータの測定値の組を形成させること、前記測定値の組を、前記予め定められた値の前記提供された組と比較し、前記比較に関連する値差の組を形成させること、および前記値差が予め定められた範囲内になるまで被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの前記実行を続けるために、前記値差の前記組をフィードバックすることを含む、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御するための方法を提供する。
下述する本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴によると、被加工物の少なくとも1つの表面の選択性の程度は、被加工物の予め定められたパラメータの1つとしてのトポグラフィに対応する。
本発明は、手動、半自動、全自動、またはそれらの組合せから成る群から選択された方法で、システムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料の使用および動作を伴う、手動、半自動、全自動、またはそれらの組合せから成る群から選択された方法で、手順、ステップ、およびサブステップを実行することによって実現される。さらに、開示する発明の特定の実施形態を実現するために使用される実際の手順、ステップ、サブステップ、システムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料に従って、手順、ステップ、およびサブステップは、ハードウェア、ソフトウェア、または/およびそれらの一体化された組合せを使用することによって実行され、システムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料は、ハードウェア、ソフトウェア、または/およびそれらの一体化された組合せを使用することによって動作する。
特に、本発明を実現するために使用されるソフトウェアは、ソフトウェアプログラム、ソフトウェアルーチン、ソフトウェアサブルーチン、ソフトウェア記号言語、ソフトウェアコード、ソフトウェア命令もしくはプロトコル、ソフトウェアアルゴリズム、または/およびそれらの組合せの形で、作動的に接続されかつ機能する書込みまたは印刷データを含む。本発明を実現するために使用されるハードウェアは、作動的に接続されかつ機能する電気的、電子的、磁気的、電磁的、電気機械的、かつ光学的なシステムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料を含み、それはデジタルまたは/およびアナログ動作に関与する1つまたはそれ以上のコンピュータチップ、集積回路、電子回路、電子副回路、ハードワイヤード電気回路、または/およびそれらの組合せを含むことができる。したがって本発明は、記載したばかりのソフトウェアおよびハードウェアの一体化された組合せを使用することによって実現される。
図面の簡単な記述
本明細書では本発明を単に例示し図面を参照して説明する。特に詳細に図面を参照して、示されている詳細が例示として本発明の好ましい実施態様を例示考察することだけを目的としており、本発明の原理や概念の側面の最も有用でかつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示していることを強調するものである。この点について、本発明を基本的に理解するのに必要である以上に詳細に本発明の構造の詳細は示さないが、図面について行う説明によって本発明のいくつもの形態を実施する方法は当業者には明らかになるであろう。
図1は、試料ホルダ要素によって保持された、表面(マスキング要素付き)ならびにその選択された特徴およびパラメータを有する半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的な事前作成試料である、例示的被加工物の斜視図を示す略図であり、そこで試料は、例えばマイクロ分析用の試料を作成する一環として、または/かつ試料を分析する一環として、例えば本発明を実現することによってイオンビームミリングを受ける。
図2は、本発明に係る、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の例示的な好ましい実施形態の側面図を示す略図であり、特に、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットならびに真空ユニットの真空チャンバ組立体に関連してイオンビームユニットを示し、かつこれら全てを被加工物およびその表面に関連して示す。
図3は、本発明に係る、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットである装置の例示的な特定の好ましい実施形態を示し、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニットの例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図4は、本発明に係る、図2および3に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットである装置のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
図5は、本発明に係る、図2、3、および4に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニットのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体に含まれるイオンビーム第1偏向組立体およびイオンビーム第2偏向組立体の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図6A〜6Eは、本発明に係る、長手軸の周りを0°から360°の間の範囲で回転し、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向2回偏向イオンビーム型の有向多偏向イオンビームに対応する、第1イオンビーム偏向組立体および第2イオンビーム偏向組立体によって、被加工物と同軸の任意に割り当てられた長手軸に関連して方向付けられかつ多偏向されるイオンビームの回転(角)シーケンスの斜視図を一緒に示す略図である。
図7Aは、本発明に係る、第1タイプの例示的被加工物(略矩形スラブ)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向(2回または3回偏向)イオンビームの拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。
図7Bは、本発明に係る、第2タイプの例示的被加工物(例えば図1に示したものと同様の試料ホルダ要素によって表面(マスク付き)が保持された、半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的試料)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向(2回または3回偏向)イオンビームの拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。
図8は、本発明に係る、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを3回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットの例示的な特定の好ましい実施形態、および被加工物撮像兼ミリング検出ユニットの例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図9は、本発明に係る、図2および8に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットのより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
図10は、図2、8、および9に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、本発明に従って、イオンビームを3回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニットのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体に含まれるイオンビーム第1偏向組立体、イオンビーム第2偏向組立体、およびイオンビーム第3偏向組立体の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図11は、本発明に係る、イオンビームユニットおよび真空ユニットを含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムの例示的な好ましい実施形態、ならびに被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、および被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含むことによって可能なその様々な特定の例示的な好ましい実施形態を示すブロック図である。
図12は、本発明に係る、図11に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、およびその追加ユニットの斜視図を示す(等角)略図である。
図13は、本発明に係る、図11および12に示したシステムの上面図を示す(等角)略図である。
図14は、本発明に係る、図12および13に示すシステムの一部として、イオンビームユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、コンポーネント撮像ユニットに関連し、かつこれら全てを被加工物に関連して、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図である。
図15は、本発明に係る、被加工物操作兼位置決めユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図であり、特に、図12および13に示したシステムの一部として、被加工物の無い状態(a)および被加工物のある状態(b)の被加工物ホルダ組立体の拡大図を示す。
図16は、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定かつ制御するために、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態を、図14に示した被加工物に関連して、図11、12、および13に示したシステムの一部として、イオンビームユニットおよび被加工物操作兼位置決めユニットと共に使用する、組み合わされた断面図(上部(a))および上面図(下部(b))を示す略図である。
図17Aおよび17Bは、本発明に係る、図14および16に示した被加工物撮像兼ミリング検出ユニットに含まれる透過電子検出器組立体を使用して、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御する一環として、ミリングされる被加工物内の標的の深さを決定する断面図を示す略図である。
本発明は表面のイオンビームミリングに関し、さらに詳しくは、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための方法、装置、およびシステムに関する。本発明は一般的に、半導体製造、マイクロ分析試験、材料科学、計測学、リソグラフィ、マイクロマシニング、およびナノファブリケーションのような多種多様な分野に適用可能である。本発明は一般的に、多種多様な種類の被加工物のイオンビームミリングの多種多様な適用に実現可能である。本発明は特に、上述した例示的分野で幅広く使用される半導体ウェハまたはチップに由来するような、特に試料または材料の形の多種多様な種類の被加工物を作成しまたは/かつ分析する様々な用途に実現可能である。
本発明の主な態様は、次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を提供することである。
本発明の別の主な態様は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の部分組合せであり、それによって次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法、すなわち、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させること、および有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させることによって、発生したイオンビームを方向付けかつ2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップを含む方法が提供される。
本発明の別の主な態様は、次の主要コンポーネントおよびその機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置、すなわちイオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを備え、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする装置を提供することである。
本発明の別の主な態様は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置の部分組合せであり、それによって、次の主要コンポーネントおよびその機能性を含む発生したイオンビームを有向多偏向させるための装置、すなわち発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を備えた装置が提供される。
本発明の別の主な態様は、次の主要コンポーネントおよびその機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、すなわちイオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングするイオンビームユニットと、イオンビームユニットおよび被加工物のための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを含むシステムを提供することである。好ましくは、真空ユニットは被加工物を含む。
好ましくは、該システムはさらに、イオンビームユニットおよび真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、イオンビームユニットおよび真空ユニットに作動的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティを含む。任意選択的に、かつ好ましくは、該システムはさらに、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットを含み、各追加ユニットは真空ユニットに作動的に接続される。好ましくは、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティはまた、イオンビームユニットおよび真空ユニットと作動的に一体化されるように、各追加ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、各追加ユニットに作動的に接続される。
本発明の別の主な態様は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムの部分組合せであり、それによって、次の主要コンポーネントおよびその機能性を含む発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステム、すなわち、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットと、イオンビームユニットのための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを含むシステムが提供される。
好ましくは、該システムはさらに、イオンビームユニットおよび真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、イオンビームユニットおよび真空ユニットに作動的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティを含む。任意選択的に、かつ好ましくは、該システムはさらに、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットを含み、各追加ユニットは真空ユニットに作動的に接続される。好ましくは、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティはまた、イオンビームユニットおよび真空ユニットと作動的に一体化されるように、各追加ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、各追加ユニットに作動的に接続される。
本発明の別の主な態様は、次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御するための方法、すなわち、被加工物の厚さ、被加工物内の標的の深さ、および被加工物の少なくとも1つの表面のトポグラフィから成る群から選択された被加工物の少なくとも1つのパラメータの予め定められた値の組を提供すること、次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を使用して被加工物の有向多偏向イオンビームミリングを実行すること、被加工物の少なくとも1つのパラメータをその場で実時間測定し、前記少なくとも1つのパラメータの測定値の組を形成させること、前記測定値の組を、前記予め定められた値の前記提供された組と比較し、前記比較に関連する値差の組を形成させること、および前記値差が予め定められた範囲内になるまで被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの前記実行を続けるために、前記値差の前記組をフィードバックすることを含む、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御するための方法を提供することである。
該方法では、被加工物の少なくとも1つの表面の選択性の程度は、被加工物の予め定められたパラメータの1つとしてのトポグラフィに対応する。
したがって、本発明は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御のための独自の方法、装置、およびシステム、ならびにそれらの部分組合せに基づく。
本書に特に明記しない限り、本発明はその適用を、以下の例示的説明および添付の図面に記載する動作または実現の手順、ステップ、およびサブステップの順序またはシーケンスおよび回数、またはシステムユニット、サブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料の種類、構成、構造、配列、順序または個数の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。本書に例示的に記載するものと同様または同等の手順、ステップ、サブステップ、およびシステムユニット、サブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料を、本発明の実施または試験に使用することができるが、適切な手順、ステップ、サブステップ、およびシステムユニット、サブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料を本書で例示的に記載する。
また、本書で特に定義または明記しない限り、本開示全体を通して本書で使用される全ての科学技術用語、専門用語、または/および語句は全て、本発明が属する技術分野の通常の熟練者が一般的に理解するのと同一または同様の意味を持つと理解されたい。本開示全体を通して使用される言葉使い、用語法、および表記法は説明を目的とするものであって、限定とみなすべきではない。特に明記しない限り、語句「作動的に接続される」は一般的に本書で使用され、対応する類句「作動的に接合される」および「作動的に取り付けられる」と同等の意味であり、作動的接続、作動的結合、または作動的取付は、物理的または/および電気的または/および電子的または/および機械的または/および電子機械的な方法または性質に応じて、様々なタイプおよび種類のハードウェアまたは/およびソフトウェア機器およびコンポーネントを含むことを充分に理解されたい。さらに、全ての科学技術用語、専門語、および/または語句を含む。さらに、上記背景部で紹介し、定義し、説明し、または/および例示した全ての科学技術用語、専門用語、または/および語句は、本発明の好適な実施形態、実施例、および添付の特許請求の範囲の例示的説明にも同等または同様に適用可能である。
特に、本発明の範囲および文脈で、語句「被加工物」に関連して、本書では、非限定的に、被加工物とは一般的に、半導体材料、セラミック材、純金属材料、金属合金材料、ポリマ材料、それらの複合材料、またはそれらに由来する材料のような多種多様な種類のいずれかを指す。
例えば、被加工物が半導体タイプの材料である場合、被加工物は一般的に(ウェハの)単一ダイ、ウェハセグメント、またはウェハ全体に由来する試料の形を取る。通常、そのような被加工物(試料)は、例えば本願出願人/譲受人に譲渡され2005年2月3日に出願された、「Sample Preparation For Micro−analysis」と称する米国特許仮出願第60/649,080号に開示されているようなマイクロ分析試料作成技術を使用して、事前に作成される。マイクロ分析試料作成技術を用いる被加工物(試料)の事前作成は、切削、劈開、スライシング、または/および研磨の1つまたはそれ以上のタイプの手順を使用することによって、被加工物(試料)先駆体のサイズの少なくとも1つの次元(長さ、幅、または/および厚さ、深さまたは高さ)を低減または薄化することを介して、被加工物(試料)先駆体の少なくとも一部分を「薄切り」または「細断」し、それによって別のプロセス、例えばイオンビームミリングを受けることのできる準備された被加工物(試料)を作製することに基づく。そのような準備された被加工物(試料)は、約10ミクロンから約50ミクロンの範囲の少なくとも1つの次元(長さ、幅、または/および厚さ、深さまたは高さ)、および約2ミリメートルから約3ミリメートルの範囲の別の次元を有する。
特に、語句「被加工物のイオンビームミリング」に関連して、本書では、被加工物のイオンビームミリングとは一般的に、被加工物の表面にイオンビームを衝突させ、それによってイオンビームと表面との相互作用で表面から、およびしたがって被加工物からの材料の除去を導くことを指す。一般的に、集束イオンビーム(FIB)ミリングとは、液体ガリウムのような液体金属源に由来する高エネルギで集中的な集束性の良いイオンビームが、被加工物の表面に入射かつ衝突してそれをミリングし、それによって集束イオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の除去を導くことを指す。一般的に、幅広イオンビーム(BIB)ミリングとは、アルゴンまたはキセノンのような不活性ガス源に由来する低エネルギで集束性の低い幅広イオンビームが、被加工物の表面に入射かつ衝突してそれをミリングし、それによって幅広イオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の除去を導くことを指す。
一般的に、イオンビームが被加工物の表面に入射且つ衝突し、それによってイオンビームと表面との相互作用で表面からの材料の「選択」型の除去を導くことを含むイオンビームミリングは、イオンビーム「エッチング」とみなすことができる。本書では、本発明の範囲および文脈で、イオンビームミリングとは一般的に、イオンビームが被加工物の表面に入射かつ衝突し、それによってイオンビームと表面との相互作用で被加工物の表面からの材料の非選択型または選択型の除去を導くことを指す。
特に、語句「イオンビームを偏向させる」に関連して、用語「方向付ける」は一般的に、同義語の案内する、調整する、制御すること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、イオンビームを方向付けることは一般的に、イオンビームを案内し、調整し、または制御することと同等である。一般的に、方向付けられ、案内され、調整され、または制御されるイオンビームは、方向、軸、経路、または軌道に沿って、本書では一般的に被加工物と呼ばれる目標物、エンティティ、または標的に向かって方向付けられ、案内され、調整され、または制御される。
特に、語句「イオンビームを偏向させる」に関連して、用語「偏向させる」は一般的に、同義語の急に逸らす、脇に逸らす、曲げる、変位させる、または代替的に類句のそれぞれ急に逸れさせる、脇に逸れさせる、曲げさせる、変位せしめること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、イオンビームを偏向させることは一般的に、イオンビームをそれぞれ急に逸らし、脇に逸らし、曲げ、もしくは変位させること、またはイオンビームをそれぞれ急に逸れさせ、脇に逸れさせ、曲げさせ、もしくは変位せしめ、結果的にイオンビームの急な逸れ、脇への逸れ、曲げ、または変位をそれぞれ生じさせることと同等である。一般的に、イオンビームは偏向されて、第1の方向、経路、軸、または軌道から第2の方向、経路、軸、または軌道にそれぞれ急に逸らされ、脇に逸らされ、曲げられ、または変位させられる。
したがって、語句「イオンビームを偏向させる」の上記説明、意味、および理解に基づいて、本書で、語句「イオンビームを多偏向させる」とは一般的に、イオンビームを2回以上、特に少なくとも2回、かつ概して複数回または多数回に対応する2回以上の任意の回数偏向させること、したがって用語「多偏向」させることを指す。本発明の第1の特定の実施例または実施形態として、イオンビームを2回偏向させることを本書では、語句「イオンビームを2回偏向させる」と言う。本発明の第2の特定の実施例または実施形態として、イオンビームを3回偏向させることを本書では、語句「イオンビームを3回偏向させる」と言う。したがって、一般的に、本発明を説明する場合、イオンビームを少なくとも2回偏向させることを、本書では語句「イオンビームを少なくとも2回偏向させる」、または同等に、「イオンビームを多偏向させる」と言う。本発明は決して、イオンビームを2回または3回偏向させることによってイオンビームを多偏向させることに限定されないことを充分に理解されたい。一般的に、本発明は、イオンビームの多偏向がイオンビームを4回以上、5回以上等偏向させることを含む場合に実現することができる。
相応するように、語句「多偏向イオンビーム」とは、2回以上、特に少なくとも2回、かつ概して複数回または多数回に対応する2回以上の任意の回数偏向し、したがって用語「多偏向」したイオンビームを指す。本発明の対応する第1の特定の実施例または実施形態として、2回偏向したイオンビームを本書では、語句「2回偏向イオンビーム」と言う。本発明の対応する第2の特定の実施例または実施形態として、3回偏向したイオンビームを本書では、語句「3回偏向イオンビーム」と言う。したがって、相応するように、一般的に本発明の説明では、「少なくとも2回偏向したイオンビーム」を本書では語句「多偏向イオンビーム」と言い、語句「少なくとも2回偏向したイオンビーム」と同等である。本発明は決して、2回または3回偏向したイオンビームである多偏向イオンビームに限定されないことを充分に理解されたい。一般的に、本発明は、多偏向イオンビームが4回以上、5回以上等偏向したイオンビームである場合に実現することができる。
したがって、語句「イオンビームを方向付ける」および「イオンビームを偏向させる」の上記説明、意味、および理解に基づいて、本書で、語句「イオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させる」とは一般的に、2回以上、特に少なくとも2回、かつ概して複数回または多数回に対応する2回以上の任意の回数偏向させる前、途中、および後で、イオンビームを方向付けることを指す。本発明の第1の特定の実施例または実施形態として、イオンビームを方向付け、その後で方向付けられたイオンビームを2回偏向させ、次いで2回偏向されたイオンビームを方向付けることを、本書では、語句「イオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させる」と言う。本発明の第2の特定の実施例または実施形態として、イオンビームを方向付け、その後で方向付けられたイオンビームを3回偏向させることを、本書では、語句「イオンビームを方向付けかつ3回偏向させる」と言う。したがって、一般的に、本発明を説明する場合、イオンビームを少なくとも2回偏向させることを本書では、語句「イオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させる」、または同等に「イオンビームを方向付けかつ多偏向させる」と言う。本発明は決して、イオンビームを方向付けかつ2回または3回偏向させることによってイオンビームを方向付けかつ多偏向させることに限定されないことを、充分に理解されたい。一般的に、本発明は、イオンビームを方向付けかつ多偏向させることが、イオンビームを方向付けかつ4回以上、5回以上等偏向させることを含む場合に実現することができる。
相応するように、本書で、語句「有向多偏向イオンビーム」とは、2回以上、特に少なくとも2回、かつ概して複数回または多数回に対応する2回以上の任意の回数偏向させる前、途中、および後で方向付けられたイオンビーム、したがって語句「有向多偏向」イオンビームを指す。本発明の対応する第1の特定の実施例または実施形態として、2回偏向される前、途中、および後に方向付けられたイオンビームを本書では、語句「有向2回偏向」イオンビームと言う。本発明の対応する第2の特定の実施例または実施形態として、3回偏向される前、途中、および後に方向付けられたイオンビームを本書では、語句「有向3回偏向」イオンビームと言う。したがって、相応するように、一般的に、本発明を説明する場合、少なくとも2回偏向される前、途中、および後に方向付けられたイオンビームを本書では、語句「有向多偏向イオンビーム」と言い、語句「方向付けられ少なくとも2回偏向されたイオンビーム」と同等である。本発明は決して、有向2回または3回偏向イオンビームである有向多偏向イオンビームに限定されないことを充分に理解されたい。一般的に、本発明は、有向多偏向イオンビームが4回以上、5回以上等偏向される前、途中、および後に方向付けられたイオンビームである場合に、実現することができる。
特に、語句「有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームを回転させる」に関連して、本書では、用語「回転させる」は一般的に、同義語の軸を中心にもしくは軸に対して旋回もしくは転回させること、または代替的に類句のそれぞれ軸を中心にもしくは軸に対して旋回もしくは転回せしめること、およびそれらの関連する様々な文法的形態と同等である。したがって、有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームを回転させることは一般的に、軸を中心にもしくは軸に対して有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームを旋回もしくは転回させること、または代替的に軸を中心にもしくは軸に対して有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームをそれぞれ旋回もしくは転回せしめること、または代替的に軸を中心にもしくは軸に対して有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームに旋回もしくは転回をそれぞれ生ぜしめ、結果的に軸を中心にもしくは軸に対して有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームの旋回もしくは転回を引き起こすことと同等である。
一般的に、有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームは、軸上で、軸を中心に、または軸に対して回転され(回転し)、旋回され(旋回し)、または転回される(転回する)。ここで軸はイオンビームの軸、またはイオンビームと同一の空間および時間ドメインを通常共有する要素またはコンポーネントの軸のいずれかである。さらに、軸上の、軸を中心とする、または軸に対する有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームのそのような回転、旋回、または転回は、軸上で、軸を中心に、または軸に対して有向多偏向(少なくとも2回偏向)イオンビームを角変位させることに対応する。ここで軸はイオンビームの軸、またはイオンビームと同一の空間および時間ドメインを通常共有する要素またはコンポーネントの軸のいずれかである。
加えて、本書で使用する場合、用語「約」とは関連値の±10%を指す。
本発明の例示的な好ましい実施形態、代替的な好ましい実施形態、特定の構成、ならびにそれらの追加的および任意選択的な態様、特徴、または特性の手順、ステップ、サブステップ、システムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料のみならず、動作および実現も、以下の例示的説明および添付の図面を参照することにより、いっそうよく理解される。以下の例示的説明および添付の図面全体を通して、同一参照番号および文字は、同一システムユニット、サブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料を指す。
本発明の以下の例示的説明に含まれるのは、開示する発明の適切な利用および実現を「可能にする」ことを充分に理解するために必要である、主要または重要な手順、ステップ、およびサブステップ、ならびに主要または重要なシステムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料である。したがって、当業熟練者には容易に理解され、または/かつ本発明に関連する先行技術および技術文献から入手できる、本発明の実現を可能にすることに関して二次的に重要な、様々な可能な予備的、中間的、軽微、または/かつ任意選択的な手順、ステップ、または/およびサブステップ、または/およびシステムユニット、システムサブユニット、装置、組立体、副組立体、機構、構造、コンポーネント、要素、ならびに周辺機器、ユーティリティ、付属品、および材料の説明は、本書ではせいぜい簡単に触れるのみである。
本発明の以下の例示的説明では、非限定的に、提示の一般的順序は次の通りである。被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの方法、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の部分組合せとしての発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置の部分組合せとしての発生したイオンビームを有向多偏向させるための装置、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのシステムの部分組合せとしての発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステム、および被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御するための方法。
したがって、本発明の主な態様は、次の主要なステップ、ならびにそのコンポーネントおよび機能を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を提供することである。
図面を参照すると、図2は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の例示的な好ましい実施形態の側面図を示す略図であり、特に、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300ならびに真空ユニットの真空チャンバ組立体210に関連してイオンビームユニット100を示し、かつこれら全てを被加工物およびその表面に関連して示す。
一般的に、図2は、本発明の被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のための方法を例示的に説明するのに完全に充分である。しかし、その理解を確実にするために、この時点で、本発明に係る被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの多数の様々な例示的な特定の好ましい実施形態の実現を理解するために参照することのできる図3、4、5、6、8、9、および10も追加的に参照する。
図3は、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100である装置の例示的な特定の好ましい実施形態を示し、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図4は、図2および3に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100である装置のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
図5は、図2、3、および4に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120に含まれるイオンビーム第1偏向組立体122およびイオンビーム第2偏向組立体124の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図6A〜6Eは、長手軸40の周りを0°から360°の間の範囲で回転し、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向2回偏向イオンビーム型の有向多偏向イオンビーム20に対応する、第1イオンビーム偏向組立体122および、第2イオンビーム偏向組立体124aおよび124bによって、被加工物と同軸の任意に割り当てられた長手軸40に関連して方向付けられかつ多偏向されるイオンビームの回転(角)シーケンスの斜視図を一緒に示す略図である。
図7Aは、第1タイプの例示的被加工物(略矩形スラブ)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向イオンビーム20(2回偏向)または22(3回偏向)の拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム20または22、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。
図7Bは、第2タイプの例示的被加工物(例えば図1に示したものと同様の試料ホルダ要素によって表面(マスク付き)が保持された、半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的試料)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向イオンビーム20(2回偏向)または22(3回偏向)の拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム20または22、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。
図8は、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を3回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100の例示的な特定の好ましい実施形態、および被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図9は、図2および8に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
図10は、図2、8、および9に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビームを3回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120に含まれるイオンビーム第1偏向組立体122、イオンビーム第2偏向組立体124、およびイオンビーム第3偏向組立体140の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
したがって、図3、4、5、6、8、9、および10の追加的参照と共に、図2を参照すると、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法は、イオンビーム10を発生させ、かつ有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cを形成するために発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回(例えば2回または3回)偏向させることを含み、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
一般的に、一部には、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする場合に、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じて、かつ特定の時間(タイミング)モードまたは様式に応じて、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の多数の様々な例示的な特定の好ましい実施形態がある。特に、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の空間(方向、向き、構成)モードまたは様式は、直線または回転である。特に、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の時間(タイミング)モードまたは様式は、連続、不連続(周期的、非周期的、もしくはパルス状)、または連続および不連続(周期的、非周期的、もしくはパルス状)の組合せである。さらに、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける各特定の空間(方向、向き、構成)モードまたは様式、つまり直線または回転は、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける各特定の時間(タイミング)モードまたは様式、つまり連続、不連続(周期的、非周期的、もしくはパルス状)、または連続および不連続(周期的、非周期的、もしくはパルス状)の組合せに応じて実現することができる。
さらに詳しくは、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に関して、それぞれ直線または回転有向多偏向(それぞれ2回または3回偏向)イオンビーム20a、20b、または20cを形成するために、発生したイオンビーム10は多偏向(例えば2回または3回偏向)され、かつ直線状にまたは回転して方向付けられ、それぞれ直線または回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cはそれぞれ直線的に、または回転して被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
さらに詳しくは、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の時間(タイミング)モードまたは様式に関して、それぞれ連続的に、不連続的に、または連続と不連続を組み合わせて有向多偏向(それぞれ2回または3回偏向)イオンビーム20a、20b、または20cを形成するために、発生したイオンビーム10は多偏向(例えば2回または3回偏向)され、かつ連続的に、不連続的に、または連続と不連続を組み合わせて方向付けられ、それぞれ連続的、不連続的、または連続と不連続の組み合わされた有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは、それぞれ連続的に、不連続的に、または連続と不連続を組み合わせて被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
したがって、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける各特定の時間(タイミング)モードまたは様式に応じて実現される、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける各特定の時間(タイミング)モードまたは様式に関して、それぞれ連続的、不連続的、または連続と不連続の組み合わされた直線または回転有向多偏向(それぞれ2回または3回偏向)イオンビーム20a、20b、または20cを形成するために、発生したイオンビーム10は多偏向(例えば2回または3回偏向)され、かつ連続的に、不連続的に、または連続と不連続を組み合わせて直線的にまたは回転して方向付けられ、それぞれ連続的、不連続的、または連続と不連続の組み合わされた直線または回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは、それぞれ連続的に、不連続的に、または連続と不連続を組み合わせて直線的にまたは回転して被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ方向付ける異なる特定の空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じ、かつ異なる特定の時間(タイミング)モードまたは様式に応じた、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の上述した(空間的および時間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態の各々について、以下でさらに詳しく解説する。このために、図2に示すように、発生したイオンビーム10が本書で長手軸40と呼ぶ長手軸と基本的に同軸であることが、各々の例示的な特定の好ましい実施形態に一般的に当てはまる。加えて、図2に示すように、被加工物が長手軸40と基本的に同軸であることが、各々の例示的な特定の好ましい実施形態に一般的に当てはまる。例示的な3次元xyz座標軸系50に関連して、長手軸40はx軸の方向に、それに沿って延び、かつそれと同軸である。
被加工物のイオンビームミリングの直線的空間モードまたは様式
図2に関連して、発生したイオンビーム10は直線的に方向付けられ、長手軸40[つまりx軸(z=0ドメイン)]の方向に、かつそれに沿って延びる。次いで、直線的に方向付けられた発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向され(多偏向され)、かつ直線的に方向付けられ、変換または変形されて直線有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cになり、それはそれぞれ長手軸40より上[つまりx軸(正のz軸ドメイン)]、または長手軸40より下[つまりx軸(負のz軸ドメイン)]の方向から、または長手軸40[つまりx軸(z=0ドメイン)]の方向に、被加工物に向かって直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
さらに詳しくは、上記説明は、各々、発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ方向付ける異なる特定の直線的空間(方向、向き、構成)モードまたは様式による、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の3つの(直線的に空間的に特徴付けられた)主要な例示的な特定の好ましい実施形態に対応し、直線有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは、直線的に被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
さらに、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のこれらの3つの(直線的に空間的に特徴付けられた)主要な例示的な特定の好ましい実施形態の各々は、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける不連続(周期的、非周期的、またはパルス状)タイプの時間(タイミング)モードまたは様式、および発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式から成る群から選択された、発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ方向付ける3つの主要な異なる特定の時間(タイミング)モードまたは様式に応じて実現され、直線有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは直線的に被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のそのような例示的な特定の好ましい実施形態を、この後ですぐに解説する。
第1の主要な(直線的に空間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態では、直線有向多偏向イオンビーム20aを形成するために、発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで直線的に方向付けられ、それは長手軸40より上[つまりx軸(正のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続した直線有向多偏向イオンビーム20aを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に連続して少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に連続して直線的に方向付けられる。それは長手軸40より上[つまりx軸(正のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に連続して直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続して入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける不連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に不連続(周期的または非周期的)な直線有向多偏向イオンビーム20aを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40より上[つまりx軸(正のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続および不連続(周期的または非周期的)な直線有向多偏向イオンビーム20aを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40より上[つまりx軸(正のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
第2の主要な(直線的に空間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態では、直線有向多偏向イオンビーム20bを形成するために、発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで直線的に方向付けられ、それは長手軸40より下[つまりx軸(負のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続した直線有向多偏向イオンビーム20bを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に連続して少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に連続して直線的に方向付けられる。それは長手軸40より下[つまりx軸(負のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に連続して直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続して入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける不連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に不連続(周期的または非周期的)な直線有向多偏向イオンビーム20bを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40より下[つまりx軸(負のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続および不連続(周期的または非周期的)な有向多偏向イオンビーム20bを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40より下[つまりx軸(負のz軸ドメイン)]の方向から、被加工物に向かって時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
第3の主要な(直線的に空間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態では、直線有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで直線的に方向付けられ、それは長手軸40およびしたがって被加工物の軸線40の方向に、かつそれに沿って[つまりx軸(z=0ドメイン)]、被加工物に向かって直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続した直線有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に連続して少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に連続して直線的に方向付けられる。それは長手軸40およびしたがって被加工物の軸線40の方向に、かつそれに沿って[つまりx軸(z=0ドメイン)]、被加工物に向かって被加工物に向かって時間的に連続して直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続して入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける不連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に不連続(周期的または非周期的)な直線有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40およびしたがって被加工物の軸線40の方向に、かつそれに沿って[つまりx軸(z=0ドメイン)]、被加工物に向かって時間的に不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続および不連続(周期的または非周期的)な直線有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられる。それは長手軸40の方向に、かつそれに沿って[つまりx軸(z=0ドメイン)]、被加工物に向かって時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に直線的に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に入射して衝突し、ミリングする。
被加工物のイオンビームミリングの回転空間モードまたは様式
図2に関連して、発生したイオンビーム10は直線的に方向付けられ、長手軸40[つまりx軸(z=0ドメイン)]の方向に、かつそれに沿って延びる。次いで、直線的に方向付けられた発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向され(多偏向され)、かつ回転して方向付けられ、変換または変形されて回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cになり、それは回転して方向付けられ、それぞれ長手軸40を中心に、被加工物に向かって「円錐状に」または「略円錐状に」(図2では、大きい破線の透視図的に描かれた円52によって示される)、または「筒状に」(図2では、小さい破線の透視図的に描かれた円54によって示される)延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
さらに詳しくは、上記説明は、各々、発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ方向付ける異なる特定の回転空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じた、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の2つの(回転により空間的に特徴付けられた)主要な例示的な特定の好ましい実施形態に対応し、回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは、回転して被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
さらに、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のこれらの2つの(回転により空間的に特徴付けられた)主要な例示的な特定の好ましい実施形態の各々は、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ回転して方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ回転して方向付ける不連続(周期的、非周期的、またはパルス状)タイプの時間(タイミング)モードまたは様式、および発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ回転して方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式から成る群から選択された、発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ回転して方向付ける3つの主要な異なる特定の時間(タイミング)モードまたは様式に応じて実現され、回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cは回転して被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法のそのような例示的な特定の好ましい実施形態を、この後ですぐに解説する。
第1の主要な(回転により空間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態では、回転有向多偏向イオンビーム20aまたは20bを形成するために、発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで回転して方向付けられる。それは長手軸40を中心に被加工物に向かって「円錐状に」または「略円錐状に」回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ円錐状または略円錐状に回転して方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続した回転有向多偏向イオンビーム20aまたは20bを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に連続して少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に連続して回転して方向付けられる。それは、長手軸40を中心に被加工物に向かって円錐状または略円錐状に、時間的に連続して回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ円錐状または略円錐状に回転して方向付ける不連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に不連続(周期的または非周期的)な回転有向多偏向イオンビーム20aまたは20bを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に不連続(周期的または非周期的)に回転して方向付けられる。それは、長手軸40を中心に被加工物に向かって円錐状または略円錐状に、時間的に不連続(周期的または非周期的)に回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ円錐状または略円錐状に回転して方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続および不連続(周期的または非周期的)な回転有向多偏向イオンビーム20aまたは20bを形成するために、発生したイオンビーム10は時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に回転して方向付けられる。それは、時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に、長手軸40を中心に被加工物に向かって円錐状または略円錐状に方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする。
第2の主要な(回転により空間的に特徴付けられた)例示的な特定の好ましい実施形態では、長手軸40を中心に被加工物に向かって「筒状」に回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする回転有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで回転して方向付けられる。ここで、発生したイオンビーム10は長手軸40と同軸である。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ筒状に回転して方向付ける連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続して長手軸40を中心に被加工物に向かって筒状に回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする、時間的に連続した回転有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に連続して少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に連続して回転して方向付けられる。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ筒状に回転して方向付ける不連続タイプの時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に不連続(周期的または非周期的)に長手軸40を中心に被加工物に向かって筒状に回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする、時間的に不連続(周期的または非周期的)な回転有向多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に不連続(周期的または非周期的)に回転して方向付けられる。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ筒状に回転して方向付ける連続タイプと不連続タイプとを組み合わせた時間(タイミング)モードまたは様式では、時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に長手軸40を中心に被加工物に向かって筒状に回転して方向付けられて延び、続いて被加工物の表面に入射して衝突し、ミリングする、時間的に連続および不連続(周期的または非周期的)な回転多偏向イオンビーム20cを形成するために、発生したイオンビーム10は、時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に少なくとも2回偏向(多偏向)され、次いで時間的に時間的に連続してかつ不連続(周期的または非周期的)に回転して方向付けられる。
図2に関連して、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の分かりやすく上述した2つの(回転により空間的に特徴付けられた)主要な例示的な特定の好ましい実施形態、およびその各々を実現する3つの時間的(タイミング)モードに関して、円錐状または略円錐状回転する有向多偏向イオンビーム20aまたは20bは、長手軸40(円52)を中心に時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せに応じる。
さらに、長手軸40(円52)を中心に円錐状または略円錐状に回転する有向多偏向イオンビーム20aまたは20bの時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せは部分的回転、つまり0°より大きく、360°未満の回転に応じ、または/かつ少なくとも1回の完全な回転、つまり360°以上の回転に応じる。さらに、長手軸40(円52)を中心に円錐状または略円錐状に回転する有向多偏向イオンビーム20aまたは20bのそのような部分的または/および完全な回転は、前後揺動タイプの円錐状または略円錐状の回転運動に応じ、または/かつ連続または/および不連続(周期的、非周期的、またはパルス状)振動タイプの円錐状または略円錐状の回転運動に応じる。加えて、上述したばかりの時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せの長手軸40(円52)を中心とする回転運動のいずれかに応じて、円錐状または略円錐状回転有向多偏向イオンビーム20aまたは20bは、一般的に円または楕円として投影される。
筒状回転有向多偏向イオンビーム20cは、長手軸40(円54)を中心とする時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せに応じる。加えて、筒状回転有向多偏向イオンビーム20cの場合、長手軸40は発生したイオンビーム10と同軸であるため、長手軸40を中心とする筒状回転有向多偏向イオンビーム20cの時計回り方向または反時計回り方向の回転は、発生したイオンビーム10の軸線を中心とし、かつしたがって筒状回転有向多偏向イオンビーム20cの軸線を中心とする筒状回転有向多偏向イオンビーム20cの時計回り方向または反時計回り方向の回転と同等である。
さらに、長手軸40(円54)を中心とする筒状回転有向多偏向イオンビーム20cの時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せは、部分的回転、つまり0°より大きく、360°未満の回転に応じ、または/かつ少なくとも1回の完全な回転、つまり350°以上の回転に応じる。さらに、長手軸40(円54)を中心とする筒状回転有向多偏向イオンビーム20cのそのような部分的または/および完全な回転は、前後揺動タイプの筒状の回転運動に応じ、または/かつ連続または/および不連続(周期的、非周期的、またはパルス状)振動タイプの筒状回転運動に応じる。加えて、上述したばかりの時計回り方向、反時計回り方向、または時計回り方向と反時計回り方向との組合せの長手軸40(円54)を中心とする回転運動のいずれかに応じて、筒状回転有向多偏向イオンビーム20cは、一般的に円として投影される。
有向多偏向イオンビームを特徴付ける主要なパラメータ
図2に関連して、発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の直線または回転空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じ、かつ特定の連続または不連続時間(タイミング)モードまたは様式に応じて、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングして成る、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の分かり易く上述した様々な例示的な特定の好ましい実施形態について、以下の主要なパラメータは、被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cを特徴付けるために適用可能である。
イオンビームの直径または幅: 被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの直径または幅。幅広イオンビーム(BIB)タイプの被加工物のイオンビームミリングの場合、イオンビームの直径または幅は、好ましくは約30ミクロンから約2000ミクロン(2ミリメートル)の間の範囲であり、さらに好ましくは、約200ミクロンから約1000ミクロン(1ミリメートル)の間の範囲である。集束イオンビーム(FIB)タイプの被加工物のイオンビームミリングの場合、イオンビームの直径または幅は、好ましくは約5ナノメートルから約100ナノメートルの間の範囲である。
イオンビームの強度(エネルギ): 被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの強度(エネルギ)。好ましくは、約0.5keV(キロ電子ボルト)から約12keV(キロ電子ボルト)の間の範囲であり、さらに好ましくは約1keVから約10keVの間の範囲である。
イオンビームの強度(エネルギ)の第1時間微分値: d(イオンビーム強度またはエネルギ)/dt。ここでtは時間を表わす。被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの強度(エネルギ)の時間的変化率に対応する有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの強度(エネルギ)の時間による変化率。
イオンビームの強度(エネルギ)の第2時間微分値: d(イオンビーム強度またはエネルギ)/dt。ここでtは時間を表わす。被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの強度(エネルギ)の時間微分値の時間的変化率に対応する有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの強度(エネルギ)の時間による第1時間微分値の変化率。
イオンビームの電流密度または束: 被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの単位断面積当たりの電流単位で表わされる、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの電流の2次元(面積)密度または束。好ましくは、約0.08mA/cm(1平方センチ当たりミリアンペア)から約500mA/cm(1平方センチ当たりミリアンペア)の間の範囲であり、さらに好ましくは、約0.1mA/cmから約30mA/cmの間の範囲である。
イオンビームの回転角または角変位: 被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させる間の回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの長手軸40を中心とする回転角または角変位。1回の回転当たり0°から360°の間の範囲内。
イオンビームの回転角または角変位の第1時間微分値:d(イオンビームの回転角または角変位)/dt。ここでtは時間を表わす。被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させ、ミリングさせる間の回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの長手軸40を中心とする回転角または角変位の時間的変化率に対応する回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの長手軸40を中心とする回転角または角変位の時間による変化率。
イオンビームの回転角または角変位の第2時間微分値:d(イオンビームの回転角または角変位)/dt。ここでtは時間を表わす。被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させ、ミリングさせる間の回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの長手軸40を中心とする回転角または角変位の第1時間微分値の時間的変化率に対応する、被加工物の表面に向かって方向付け、入射し、かつ衝突させ、ミリングさせる間の回転有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの長手軸40を中心とする回転角または角変位の時間による第1時間微分値の変化率。
イオンビームの方向、経路、または軌跡:有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射されて衝突し、かつそれをミリングする間の、発生したイオンビーム10を長手軸40に対して多偏向し、かつ方向付ける上述した特定の直線または(円錐状もしくは略円錐状、または筒状)回転空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に対応する、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの方向、経路、または軌跡。
本発明の別の主な態様は、上述の通り、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の部分組合せであり、それによって、次の主要なステップ、ならびにそのコンポーネントおよび機能を含む、発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させること、および有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させることによって、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含む方法が提供される。
したがって、図3、4、5、8、9、および10の追加的参照と共に、図2を参照すると、発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法は、発生したイオンビーム10を偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビーム(例えば図3および8に16aまたは16bとして示し、かつ図4、5、9、および10に16として示す)を形成させること、および有向1回偏向イオンビーム(それぞれ16aまたは16b、または16)を偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させることによって、発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cを形成させることを含む。
本発明の別の主な態様は、次の主要なコンポーネントおよびその特徴を含む、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置、すなわち、イオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする装置を提供することである。
図3は、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100である装置の例示的な特定の好ましい実施形態を示し、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図4は、図2および3に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100である装置のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
発生したイオンビーム10を多偏向し、かつ方向付ける特定の直線または回転空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じ、かつ特定の連続または不連続時間(タイミング)モードまたは様式に応じた、図2に示すように有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の様々な例示的な特定の好ましい実施形態の上記説明は一般的に、図3および4に示す、発生したイオンビーム10を特に2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100である装置を説明するためにも適用される。
したがって、図2、3、および4に示すように、イオンビームユニット100である被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置は、次の主要なコンポーネントおよびその機能、すなわちイオンビーム10を発生させるためのイオンビーム源組立体110、および発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビーム20aまたは20b(図2および3;図4では一般的に20で示す)を形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120とを含み、有向多偏向イオンビーム20aまたは20b(図2および3;図4では20)は被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
上述の通り、イオンビーム源組立体110は、イオンビーム10を発生させるためのものである。一般的に、イオンビーム源組立体110は、例えば非イオン化粒子供給組立体112によってイオンビーム源組立体110に供給される非イオン化粒子供給をイオン化することによって、イオンビーム10を生成する。一般的に、非イオン化粒子供給組立体112は、イオンビーム源組立体110とは別個であるか、あるいは一体的である。好ましくは、非イオン化粒子供給組立体112は、例えば図3および4に示すようにイオンビーム源組立体110とは別個であり、作動的に接続される。
一般的に、非イオン化粒子供給は基本的に、イオン化された形で被加工物をミリングすることができるようにイオン化することのできる任意のタイプおよび相の化学物質である。好ましくは、非イオン化粒子供給は、気体および液体金属から成る群から選択される。1つの例示的な気体タイプの非イオン化粒子供給は、アルゴンまたはキセノンのような不活性ガスである。例示的な液体金属タイプの非イオン化粒子供給は液体ガリウムである。
本発明の装置、つまりイオンビームユニット100は、被加工物の幅広イオンビーム(BIB)タイプのミリングを実行するために、あるいは代替的に被加工物の集束イオンビーム(FIB)タイプのミリングを実行するために使用される。したがって、本発明の装置つまりイオンビームユニット100の幅広イオンビーム(BIB)タイプの実現の場合、非イオン化粒子供給はアルゴンまたはキセノンのような不活性ガスである。代替的に、本発明の装置つまりイオンビームユニット100の集束イオンビーム(FIB)ミリングタイプの実現の場合、非イオン化粒子供給は液体金属タイプの非イオン化粒子供給、特に液体ガリウムである。被加工物の表面上または内におけるアーチファクトの発生を防止または最小化し、それによって被加工物のイオンビームミリング中のミリングされる表面の品質を改善するために、好ましくは、非イオン化粒子供給112はアルゴンまたはキセノンのような不活性ガスである。
一般的に、イオンビームユニット100では、イオンビーム源組立体110は様々なタイプとすることができる。例えばイオンビーム源組立体110は、デュオプラスマトロン(BIB)タイプのイオンビーム源組立体であり、あるいは代替的に、エレクトロンインパッド(BIB)タイプのイオンビーム源組立体であり、各非イオン化粒子供給112はアルゴンまたはキセノンのような不活性ガスである。
図5は、図2、3、および4に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120に含まれるイオンビーム第1偏向組立体122およびイオンビーム第2偏向組立体124の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図2、3、4、および5に関連して、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120は、発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビーム20aまたは20b(図2および3;図4および5では20)を形成させるためのものであり、有向多偏向イオンビーム20aまたは20b(図2および3;図4および5では20)は、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。
イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120は、次の主要なコンポーネントおよびその機能、すなわち、発生したイオンビーム10を方向付けかつ偏向させ、有向1回偏向イオンビーム16aまたは16b(図3;図4および5では16)を形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体122と、1回偏向イオンビーム16aまたは16b(図3;図4および5では16)を方向付けかつ偏向させ、有向多偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5では20)の一種である有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5では20)を形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体124とを含む。
一般的に、イオンビーム第1偏向組立体122は、2対1組の好ましくは対称的に配置された静電板または電極を含み、各対の静電板または電極は予め定められた分離距離だけ分離される。例えば図4および5を参照すると、イオンビーム第1偏向組立体122は2対1組の好ましくは対称的に配置された静電板または電極、つまり、第1対の対称的に配置された静電板または電極122a、および第2対の対称的に配置された静電板または電極122bを含み、各対の静電板または電極は予め定められた分離距離だけ分離される。
イオンビーム第1偏向組立体122において、各対の静電板または電極、すなわち第1対の静電板または電極122a、および第2対の静電板または電極122bは、作動的に接続された指定の電源、例えば図4に特に示すようにPおよびPそれぞれによって提供される電圧を供給される。イオンビーム第1偏向組立体122の動作中に、電源Pによって第1対の静電板または電極122aに供給され、かつ電源Pによって第2対の静電板または電極122bに供給される電圧の大きさは、有向1回偏向イオンビーム16aまたは16b(図3;図4および5では16)を形成するために、一般的に発生したイオンビーム10、および好ましくは有向集束イオンビーム14の長手軸40に対する空間的(直線および回転)偏向の程度を決定する。
イオンビーム第1偏向組立体122を作動させる重要な目的は、空間的に(直線的または/および回転的に)かつ時間的に(連続的にまたは/および不連続に)最適に、一般的に発生したイオンビーム10を、かつ好ましくは有向集束イオンビーム14を、イオンビーム第2偏向組立体124の電極間空間に偏向させかつ方向付けることである。
図4を参照すると、イオンビーム第1偏向組立体122は、本書でθと呼ぶ偏向角または変位角に応じて、一般的に発生したイオンビーム10を、好ましくは有向集束イオンビーム14を長手軸40に対して偏向させる。これは特に図4に示されており、そこで有向集束イオンビーム14が有向1回偏向イオンビーム16の形でイオンビーム第1偏向組立体122入射し、偏向角θに応じて偏向し、出射する。
一般的に、イオンビーム第2偏向組立体124は、2つ(内側および外側)1組の対称的にかつ同心上に配置された球状または楕円状の形状に構成された静電板または電極を含み、静電板または電極は、予め定められた分離距離だけ均等に(つまり周方向に)分離される。例えば、図4および5を参照すると、イオンビーム第2偏向組立体124は2つ1組の対称的にかつ同心上に配置され球状または楕円状に形成または構成された静電板または電極、つまり内側の対称的に配置され球状または楕円状に形成されまたは構成された静電板または電極124a、および外側の対称的に配置され球状または楕円状に形成されまたは構成された静電板または電極124bを含み、静電板または電極は分離距離だけ分離される。
イオンビーム第2偏向組立体124において、各静電板または電極、つまり内側の静電板または電極124aおよび外側の静電板または電極124bは、作動的に接続された指定の電源、例えば図4に特に示すようにPおよびPそれぞれによって提供される電圧を供給される。イオンビーム第2偏向組立体124の動作中に、電源Pによって内側の静電板または電極124aに供給され、かつ電源Pによって外側の静電板または電極124bに供給される電圧の大きさは、有向多偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5では20)の一種である有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5で20)を形成するために、有向1回偏向イオンビーム16aまたは16b(図3;図4および5では16)の長手軸40に対する空間的(直線および回転)偏向の程度を決定する。
イオンビーム第2偏向組立体124を作動させる重要な目的は、多偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5では20)である有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングするように、空間的に(直線的または/および回転的に)かつ時間的に(連続的にまたは/および不連続に)最適に、有向1回偏向イオンビーム16aまたは16b(図3;図4および5では16)を、有向多偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5では20)の一種である有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bそれぞれ(図2および3;図4および5で20)の形で偏向されかつ方向付けることである。
図4を参照すると、イオンビーム第2偏向組立体124は、本書でθと呼ばれる被加工物の表面に対する入射角または入射の角度に従って、有向1回偏向イオンビーム16を長手軸40に対して偏向させ、それぞれ有向多偏向イオンビーム20aまたは20b有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bは、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。それぞれ有向多偏向イオンビーム20aまたは20bである有向2回偏向イオンビーム20aまたは20bの長手軸40に対する被加工物の表面への最大入射角または入射の角度θiは、約0°から約90°の間の範囲であることが好ましく、約0°から約30°の間の範囲であることがより好ましい。
図4に示すように、α:(90−θ)は、イオンビーム第2偏向組立体124の内側の静電板または電極124aの頂点の半角に一致する一方、α1:(90−θ)は、被加工物に対面するイオンビーム第2偏向組立体124の第2の静電板または電極124bの頂点の半角に一致する。
図3および4を参照すると、イオンビームユニット100において、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120は好ましくは、発生したイオンビーム10を集束させかつ方向付け、有向集束イオンビーム14を形成させるためのイオンビーム集束組立体集束組立体126をさらに含む。図4を参照すると、イオンビーム集束組立体126は、主要なコンポーネントすなわち第1静電レンズ132、第2静電レンズ134、およびアパーチャ136を含む。
第1静電レンズ132は、イオンビーム源組立体110によって発生したイオンビーム10の予備集束のためのものである。第1静電レンズ132は、作動的に接続された指定の電源、例えば図4に特に示すようにPによって電圧を供給される。
第2静電レンズ134は、イオンビーム源組立体110によって発生したイオンビーム10をさらに集束して、イオンビーム第1偏向組立体122の第1対の静電板または電極122aと第2対の静電板または電極122bとの間の電極間空間に方向付けるためのものである。第2静電レンズ134は、作動的に接続された指定の電源、例えば図4に特に示すようにPによって電圧を供給される。
アパーチャ136は、イオンビーム源組立体110によって発生したイオンビーム10の直径を制限または制約するためのものである。
図3および4を参照すると、イオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120において、イオンビーム集束組立体126は、発生したイオンビーム10が高い精度で長手軸40と同軸に維持されるように、発生したイオンビーム10を長手軸40[つまりx軸(z=0ドメイン)]の方向に、かつそれに沿って偏向させるために、任意選択的に、かつ好ましくは、イオンビーム偏向副組立体128に作動的に接続されるか、あるいはそれをさらに含む。
図3および4を参照すると、イオンビームユニット100において、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120は、イオンビーム源組立体110によって発生したイオンビーム10を抽出しかつ方向付け、有向抽出イオンビーム12を形成させるためのイオンビーム抽出器組立体130をさらに含むことが好ましい。
図3および4を参照すると、イオンビームユニット100において、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120は、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120の様々な組立体、副組立体、コンポーネント、および要素を収容するために、かつ真空ユニット、特に以下で図11、12、および13に関連してさらに説明するようにシステム70の真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に動作的に接続されたときに、イオンビームユニット100の真空環境の維持を可能にするために、イオンビーム真空チャンバ組立体150をさらに含むことが好ましい。
図5は、図2、3、および4に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120に含まれるイオンビーム第1偏向組立体122およびイオンビーム第2偏向組立体124の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
図6A〜6Eは、長手軸40の周りを0°から360°の間の範囲で回転し、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向2回偏向イオンビーム型の有向多偏向イオンビーム20に対応する、第1イオンビーム偏向組立体122および、第2イオンビーム偏向組立体124aおよび124bによって、被加工物と同軸の任意に割り当てられた長手軸40に関連して方向付けられかつ多偏向されるイオンビームの回転(角)シーケンスの斜視図を一緒に示す略図である。
図7Aは、(略矩形スラブ)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向イオンビーム20(2回偏向)または22(3回偏向)の拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム20または22、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。図7Bは、第2タイプの例示的被加工物(例えば図1に示したものと同様の試料ホルダ要素によって表面(マスク付き)が保持された、半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的試料)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向イオンビーム20(2回偏向)または22(3回偏向)の拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム20または22、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。有向多偏向イオンビーム20(2回偏向)または22(3回偏向)のの寸法dは、約30ミクロンから約2000ミクロン(2ミリメートル)の間の範囲であることが好ましく、約200ミクロンから約1000ミクロン(1ミリメートル)の間の範囲であることがより好ましい。
図8は、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を3回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100の例示的な特定の好ましい実施形態、および被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
発生したイオンビーム10を多偏向(例えば2回または3回偏向)し、かつ方向付ける特定の直線または回転空間(方向、向き、構成)モードまたは様式に応じ、かつ特定の連続または不連続時間(タイミング)モードまたは様式に応じた、図2に示すように有向多偏向イオンビーム20a、20b、または20cが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法の上述した様々な例示的な特定の好ましい実施形態は、図8に示すイオンビームユニット100である装置を分かり易く説明するのに一般的に適用可能である。ここで、イオンビームユニット100が特に発生したイオンビーム10を3回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含む
図9は、図2および8に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビーム10を2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含むイオンビームユニット100のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。
図10は、図2、8、および9に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビームを3回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニット100のイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120に含まれるイオンビーム第1偏向組立体122、イオンビーム第2偏向組立体124、およびイオンビーム第3偏向組立体140の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。
本発明の別の主な態様は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置の部分組合せであり、それによって次の主要なコンポーネントおよびその機能を含む発生したイオンビームを有向多偏向させるための装置、すなわち発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を備えた装置が提供される。
本発明の別の主な態様は、次の主要コンポーネントを含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、すなわちイオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングするイオンビームユニットと、イオンビームユニットおよび被加工物のための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを含むシステムを提供することである。
好ましくは、真空ユニットは被加工物を含む。さらに詳しくは、被加工物は、例えば被加工物を被加工物操作兼位置決めユニットに作動的に接続することによって、有向多偏向イオンビームに対して、かつ真空ユニットの真空チャンバ組立体に対して、静止(静的または固定)構成で、または可動構成であるばかりでなく、着脱可能な構成で、真空ユニットの真空チャンバ組立体の内部に含まれることが好ましい。
好ましくは、該システムは、イオンビームユニットおよび真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、イオンビームユニットおよび真空ユニットに動作的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティをさらに含む。任意選択的に、かつ好ましくは、該システムは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含み、各追加ユニットは真空ユニットに作動的に接続される。好ましくは、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティはまた、イオンビームユニットおよび真空ユニットと作動的に一体化されるように、各追加ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、各追加ユニットに作動的に接続される。
図11は、主要コンポーネント、つまり本書で前述したイオンビームユニット100および真空ユニット200を含む、ここで一般的にシステム70と呼ばれる被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムの例示的な好ましい実施形態を示すブロック図である。好ましくは、真空ユニット200は被加工物を含む。図12は、図11に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム70、およびその追加ユニットの斜視図を示す(等角)略図である。図13は、図11および12に示したシステム70の上面図を示す(等角)略図である。
図11、12、および13に示すシステム70で、図2〜10に関連して本書で前述したイオンビームユニット100は、イオンビーム10を発生させるためのイオンビーム源組立体110、および発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビーム20を形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120とを含み、有向多偏向イオンビーム20は被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする。真空ユニット200は、イオンビームユニット100および被加工物のための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニット100に作動的に接続される。好ましくは、図11、12、および13に示すように、システム70は、イオンビームユニット100および真空ユニット200にエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、イオンビームユニット100および真空ユニット200に作動的に接続された(例えば図11で、イオンビームユニット100および真空ユニット200のより大きい楕円の交差する作動接続によって示される)エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800をさらに含む。
任意選択的に、かつ好ましくは、システム70はさらに、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300、被加工物操作兼位置決めユニット400、防振ユニット500、コンポーネント撮像ユニット600、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニット700から成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットを含み、各追加ユニットは真空ユニット200に作動的に接続される。好ましくは、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800はまた、イオンビームユニット100および真空ユニット200と作動的に一体化されるように、各追加ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、各追加ユニットに作動的に接続される。
したがって、本発明は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、すなわちシステム70の様々な代替的な特定の例示的な好ましい実施形態を提供する。
非限定的に、図12および13に示すように、システム70の幾つかのユニットまたはそのコンポーネントは、適切に構成された支持要素、脚、ブラケット、およびホイールのような可動要素を含む、固定または可動台、スタンド、またはフレームタイプのシステム支持組立体900上に直接取り付けられ、かつ作動的に接続される一方、システム支持組立体900上に直接取り付けられたこれらのシステムユニットまたはそのコンポーネントに、他のシステムユニットまたはそのコンポーネントが取り付けられる。
前述の通り、図11、12、および13を参照すると、システム70において、好ましくは被加工物を含む真空ユニット200は、イオンビームユニット100および被加工物のための真空環境を提供し、かつ維持するために、イオンビームユニット100に作動的に接続される。真空ユニット200はまた、イオンビームユニット100および被加工物と同様に、システム70の任意選択的追加ユニットの全体的構造または筐体としても機能する。
真空ユニット200の機能および動作に関連して、真空ユニット200は、次の主要なコンポーネント、すなわち真空チャンバ組立体210、被加工物挿入/取出アセンブリ220、真空ゲージ組立体、プレポンプ組立体、高真空ポンプ組立体、および真空分配組立体を含む。
真空チャンバ組立体210は、特に図2、3、4、8、および9に示すように、イオンビームユニット100および被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300に関連して、かつ図12で、様々なシステムユニットに関連して、イオンビームユニット100およびそのコンポーネントならびにシステム70の様々な可能な任意の追加ユニットに真空環境を提供する構造として機能する。真空チャンバ組立体210はまた、イオンビームユニット100およびそのコンポーネントならびにシステム70の様々な可能な任意の追加ユニットの全体的構造または筐体としても機能する。例えば、被加工物は、例えば被加工物を被加工物操作兼位置決めユニット400に作動的に接続することによって、有向多偏向イオンビーム20に対して、かつ真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に対して、静止(静的または固定)構成で、または可動構成であるばかりでなく、着脱可能な構成で、真空ユニット200の真空チャンバ210組立体の内部に含まれることが好ましい。
真空チャンバ組立体210は、システム70の全体的真空環境の場所である。真空チャンバ組立体210は、イオンビームユニット100、およびシステム70の各々の任意選択的追加ユニット、例えば被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300、被加工物操作兼位置決めユニット400、防振ユニット500、コンポーネント撮像ユニット600、および少なくとも1つの被加工物分析ユニット700に作動的に接続される。真空チャンバ組立体210は、被加工物挿入/取出組立体220および真空ゲージ組立体を収容する。真空ユニット200の他の組立体、つまり真空ゲージ組立体、プレポンプ組立体、高真空ポンプ組立体、および真空分配組立体は、システム70中の様々な位置に配置され、真空チャンバ組立体210に作動的に接続される。
被加工物挿入/取出組立体220(例えば図12に部分的に示す)は、例えば被加工物操作兼位置決めユニット400(図15)を介して、被加工物の真空チャンバ組立体210への挿入を可能にし、かつ真空チャンバ組立体210からの被加工物の取出を可能にするために機能する。被加工物挿入/取出組立体220の第1の特定の例示的実施形態は、被加工物を真空チャンバ組立体210内に挿入するとき、または被加工物を真空チャンバ組立体210から取り出すときに動作する、密閉シャッタまたはシャッタ状要素である。被加工物挿入/取出組立体220の第2の特定の例示的実施形態は、エアロックの形を取る。
被加工物操作兼位置決めユニット400を含むシステム70の例示的な好ましい実施形態の場合、例えばエアロックの形の被加工物挿入/取出組立体220は、被加工物操作兼位置決めユニット400を介して、被加工物を真空チャンバ組立体210に挿入するとき、または被加工物を真空チャンバ組立体210から取り出すときに、真空ユニット200の真空チャンバ組立体210中に存在する真空環境を保持するために機能する。そのような被加工物挿入/取出組立体220は一般的に、主要コンポーネントとしてチャンバおよび接続弁を含む。
図15を参照すると、そのような実施形態において、チャンバは、被加工物の被加工物ホルダ組立体420へのローディング、または被加工物の被加工物ホルダ組立体420からのアンローディングが行われる空間の領域または容積として機能する。チャンバの内部環境は、被加工物ホルダ組立体420への被加工物のローディングまたは被加工物の被加工物ホルダ組立体420からのアンローディングの実際の段階に応じて、大気圧または真空のいずれかである。被加工物操作兼位置決めユニット400を含むシステム70の例示的な好ましい実施形態の場合、例えば被加工物操作兼位置決めユニット400の5軸/6DOF(自由度)被加工物操作および位置決め組立体410が、被加工物ホルダ組立体420をエアロック組立体のチャンバと真空ユニット200の真空チャンバ組立体210の真空チャンバ組立体210との間で移送するために使用される。
さらに、そのような実施形態において、接続弁は、エアロック組立体のチャンバの空間の領域または容積を真空チャンバ組立体210の空間の領域または容積に接合するためだけでなく、エアロック組立体のチャンバの空間の領域または容積を真空チャンバ組立体210の空間の領域または容積から分離するためにも機能する。一般的に、接続弁は基本的に、第1チャンバの空間の領域または容積の第2チャンバの空間の領域または容積との接合のみならず、第1チャンバの空間の領域または容積の第2チャンバの空間の領域または容積からの分離をも手動、半自動、または全自動で行うことができるように機能し、かつ構成された任意のタイプの弁である。好ましくは、接続弁は、エアロック組立体および真空チャンバ組立体210のチャンバの空間の領域または容積の接合または分離中に全自動で作動することができるように機能し、かつ構成される。そのような自動接続弁は、気圧または電動タイプいずれかの弁である。代替的に、接続弁はエアロック組立体および真空チャンバ組立体210のチャンバの空間の領域または容積の接合または分離中に手動で作動することができるように機能し、かつ構成される。例示的タイプの手動接続弁は、手動ハンドルを介して開閉されるタイプの弁である。
試料操作兼位置決めユニット400を含まないシステム70の例示的な好ましい実施形態の場合、エアロックの形の被加工物挿入/取出組立体220は、被加工物ホルダ受容器をさらに含むことが好ましい。
真空ゲージ組立体は、被加工物操作兼位置決めユニット400を介しての被加工物の被加工物ホルダ組立体420へのローディング、または被加工物の被加工物ホルダ組立体420からのアンローディングの前、途中、または後のいつでも、真空チャンバ組立体210内に存在する真空状態、エアロックアセンブリのチャンバ内に存在する真空状態を連続的に計測または監視するために機能する。真空ゲージ組立体は主要コンポーネントとして、真空チャンバ組立体210に作動的に接続された少なくとも1つの真空ゲージ、およびエアロック組立体のチャンバに作動的に接続された少なくとも1つの真空ゲージを含む。
真空ユニット200において、プレポンプ組立体および高真空ポンプ組立体は、真空チャンバ組立体210をそれぞれ約10−3トル、および約10−6トルまで減圧するためのものである。真空ユニット200は任意選択的に、例えば真空チャンバ組立体210およびシステム70の任意選択的な追加ユニットに約10−10トルもの低い圧力を持つ真空環境を提供し、超高真空状態を維持するための組立体および関連装置を含む。
真空分配組立体は、真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に作動的に接続されたシステム70の様々なユニットに、予め定められたレベルの真空を分配し、かつ維持するため、および正圧70のシステムの様々なユニットをパージするためのものである。例えば、真空ユニット200のエアロック組立体のパージは、被加工物操作兼位置決めユニット400を介しての被加工物の被加工物ホルダ組立体420へのローディング、または被加工物の被加工物ホルダ組立体420からのアンローディングの前、途中、または後のいつでも行われる。
図11、12、13および14を参照すると、システム70は任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物を撮像し、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定しかつ制御するために、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300を含む。好ましくは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300は、真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に作動的に接続される。
図14は、図12および13に示すシステム70の一部として、イオンビームユニット100、被加工物操作兼位置決めユニット400、コンポーネント撮像ユニット600に関連し、かつこれら全てを被加工物に関連して、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300およびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図である。
図14を参照すると、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300は次の主要コンポーネント、すなわち走査型電子顕微鏡(SEM)カラム組立体310、2次電子検出器組立体320、後方散乱電子検出器組立体330、および透過電子検出器組立体340を含む。被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300、およびその選択された主要コンポーネントを図2、3、4、8、9、16、および17に、そこに示された様々なシステムユニットおよびその組立体と作動する関係で示す。
SEMカラム組立体310は、本書で302(図2、3、4、8、9、17A、および17B)およびPE(図16、17A、および17B)で示され、被加工物の表面をスキャンする1次電子の電子ビームプローブを発生させるためのものである。
システム70に任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300が含まれる場合、そこに含まれるSEMカラム組立体310は、2次電子検出器組立体320または/および後方散乱電子検出器組立体330と共に、被加工物の表面を物理的に分析するために機能することもできる。代替的に、または追加的に、SEMカラム組立体310は、電子を透過する被加工物の場合、被加工物のバルク材を物理的に分析するために、透過被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の電子検出器組立体340を利用することによって、STEMモードで動作することができる。
2次電子検出器組立体320は、本書で318(図3および8)およびSE(図16)で示される、1次電子302(図2、3、4、8、9、17A、および17B)およびPE(図16、17A、および17B)と被加工物の表面との間の相互作用の結果、被加工物の表面から放出される2次電子を検出するためのものである。検出された2次電子318の信号は、被加工物の表面の画像を得るために処理される。好ましくは、2次電子検出器組立体320は、本発明の実現中連続的に動作する。
後方散乱電子検出器組立体330は、被加工物の表面下または/および表面から後方散乱される1次電子302(図2、3、4、8、9、17A、および17B)およびPE(図16、17A、および17B)を検出するためのものである。検出された後方散乱1次電子308(図3および8)は、被加工物の表面の画像を得るために処理される。好ましくは、後方散乱電子検出器組立体330は、本発明の実現中連続的に動作する。
透過電子検出器組立体340は、被加工物を透過した1次電子302(図2、3、4、8、9、17A、および17B)およびPE(図16、17A、および17B)を検出するためのものである。好ましくは、透過電子検出器組立体340は、本発明の実現中連続的に動作する。
簡潔にするため、図2において、ここで集合的に304と呼ぶ2次電子および後方散乱電子は、一般的に被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300によって検出される状態で示される。
図11、12、13、および15を参照すると、システム70は任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物を操作するために被加工物操作兼位置決めユニット400を含む。被加工物操作兼位置決めユニット400は、真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に作動的に接続される。
図15は、被加工物操作兼位置決めユニット400およびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図であり、特に、図11、12および13に示したシステム70の一部として、被加工物の無い状態(a)および被加工物のある状態(b)の被加工物ホルダ組立体420の拡大図を示す。図15に示すように、被加工物操作兼位置決めユニット400は次の主要コンポーネント、つまり5軸/6DOF(自由度)被加工物操作組立体410、被加工物ホルダ組立体420、および較正組立体430を含む。
5軸/6DOF(自由度)被加工物操作組立体410は、有向多偏向イオンビーム20に対し、かつ真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に対して、被加工物を操作し、かつ位置決めするためのものである。
被加工物ホルダ組立体420は、真空チャンバ組立体210内への被加工物の挿入を促進し、かつ真空ユニット200の真空チャンバ組立体210からの被加工物の取出しを促進するためのものである。被加工物ホルダ組立体420はさらに被加工物の有向多偏向イオンビームミリング中に被加工物を保持するために機能する。
較正組立体430は、イオンビームユニット100の有向多偏向イオンビーム20に対し、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300のSEMカラム組立体310によって送出される1次電子のビームに対して被加工物を較正することを可能にするものである。
被加工物操作兼位置決めユニット400を含むシステム70の例示的な好ましい実施形態の場合、例えば被加工物操作兼位置決めユニット400の5軸/6DOF(自由度)被加工物操作および位置決め組立体410が、被加工物ホルダ組立体420をエアロック組立体のチャンバと真空ユニット200の真空チャンバ組立体210の真空チャンバ組立体210との間で移送するために使用される。
図11、12、および13を参照すると、システム70は任意選択的に、かつ好ましくは、システム70の動作中に振動の発生を防止または最小化するために、防振ユニット500を含む。防振ユニット500およびそのコンポーネントは、システム支持組立体900上に直接取り付けられ、作動的に接続される。防振ユニット500は、複数の電空式または/および電気機械式の能動減衰組立体の主コンポーネント、例えば図13に一般的に500で示す4つの空電式能動減衰組立体を含む。防振ユニット500にエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、好ましくは、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800が防振ユニット500に作動的に接続される。
図11、12、13および14を参照すると、システム70は任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物のみならず、選択された任意の好適な追加ユニットのコンポーネント、特に被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300、被加工物操作兼位置決めユニット400、および少なくとも1つの被加工物分析ユニット700をも撮像するためのコンポーネント撮像ユニット600を含む。コンポーネント撮像ユニット600はまた、特に図14に示すように、イオンビーム方向付け兼多偏向組立体120から出射し、被加工物の方向に向けられ、入射し、かつ衝突して、ミリングする有向多偏向イオンビーム20を撮像するためにも使用される。
コンポーネント撮像ユニット600は、真空チャンバ組立体210に作動的に接続される。コンポーネント撮像ユニット600は主要コンポーネント、つまり図12、13、および14に一般的に600で示すビデオカメラを含む。好ましくは、コンポーネント撮像ユニット600にエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800がコンポーネント撮像ユニット600に作動的に接続される。
図11を参照すると、システム70は任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物を分析するために少なくとも1つの被加工物分析ユニット700を含む。一般的に、イオンビームユニット100および真空ユニット200ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニット700を含むシステム70は、特に上述した例示的分野で幅広く使用される半導体ウェハまたはチップに由来するような試料または材料の形の多種多様な種類の被加工物を分析するために実現可能である。
通常、各被加工物分析ユニット700は少なくとも部分的に、真空ユニット200の真空チャンバ組立体210に作動的に接続される。好ましくは、各被加工物分析ユニット700にエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするために、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800が各被加工物分析ユニット700に作動的に接続される。
被加工物分析ユニット700は例えば、被加工物の表面に入射し衝突する(必ずしもミリングしない)、イオンビームユニット100の有向多偏向イオンビーム20を使用するSIMS(2次イオン質量分析計)である。システム70のそのような例示的な特定の実施形態の場合、真空ユニット200は好ましくは、真空ユニット200は任意選択的に、例えばSIMSのコンポーネントを含む真空チャンバ組立体210で約10−10トルもの低い圧力を持つ真空環境を提供し、超高真空状態を維持するための組立体および関連装置を含む。代替的に、被加工物分析ユニット700は、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300のSEMカラム組立体310によって生成される1次電子PEのビームを使用するEDS(エネルギ分散分光計)である。
任意選択的に、かつ好ましくは、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300を含むシステム70では、そこに含まれるSEMカラム組立体310は、被加工物の表面を物理的に分析するためにも機能することができる。代替的に、または追加的に、SEMカラム組立体310は、被加工物が電子を透過する場合、被加工物のバルク材を物理的に分析するために、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の透過電子検出器組立体340を利用することによって、STEMモードで動作することができる。
システム70で、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800は、イオンビームユニット100および真空ユニット200にエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にすることに加えて、作動的に接続された任意選択的な追加のシステムユニットに対しエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を可能にするためにも機能する。
エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800は、イオンビームユニット100および真空ユニット200に作動的に接続されることに加えて、任意選択的な各追加ユニット、すなわち被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300、被加工物操作兼位置決めユニット400、防振ユニット500、コンポーネント撮像ユニット600、または/およびシステム70の少なくとも1つの被加工物分析ユニット700にも作動的に接続される。
エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800は、任意の数の次の主要コンポーネント、つまり中央制御コンピュータ、マイクロプロセッサ、中央制御パネルまたはボード、少なくとも1つのコンピュータ、マイクロプロセッサ、または中央処理装置(CPU)を関連コンピュータソフトウェア、電源、電源コンバータ、コントローラ、制御ボード、例えば入出力(I/O)およびD/A(デジタルアナログ)およびA/D(アナログデジタル)変換機能を含む様々なプリント回路基板(PCB)、ケーブル、ワイヤ、コネクタ、シールド、接地、様々な電子インタフェース、およびネットワーク背コネクタをと共に有する。
図4および9を参照すると、エレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800は、一般的にイオンビームユニット100の様々な電源と、かつ特にイオンビーム源組立体110およびイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120の電源作動的に接続され、一体化される。
本発明の別の主な態様は、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムの部分組合せであり、それによって、次の主要コンポーネントおよびその機能性を含む発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステム、すなわち、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットと、イオンビームユニットのための真空環境を提供し、かつ維持するためにイオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットとを含むシステムが提供される。
したがって、図2〜14を参照すると、発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステムは、次の主要なコンポーネントおよびその機能、すなわち、発生したイオンビーム10を方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビーム20を形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120であって、発生したイオンビーム10を偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビーム16を形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体122と、有向1回偏向イオンビーム16を偏向させかつ方向付け、多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビーム20を形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体124とを含むイオンビーム方向付け兼多偏向組立体120を含む、上述したイオンビームユニット100、およびイオンビームユニット100のための真空環境を提供しかつ維持するためにイオンビームユニット100に作動的に接続された真空ユニット200を含む。
本発明の別の主な態様は、次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物のイオンビームミリングの程度を決定しかつ制御するための方法、すなわち、被加工物の厚さ、被加工物内の標的の深さ、および被加工物の少なくとも1つの表面のトポグラフィから成る群から選択された被加工物の少なくとも1つのパラメータの予め定められた値の組を提供すること;
次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を使用して被加工物の有向多偏向イオンビームミリングを実行すること;
被加工物の少なくとも1つのパラメータをその場で実時間測定し、前記少なくとも1つのパラメータの測定値の組を形成させること;
前記測定値の組を、前記予め定められた値の前記提供された組と比較し、前記比較に関連する値差の組を形成させること;および
前記値差が予め定められた範囲内になるまで被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの前記実行を続けるために、前記値差の前記組をフィードバックすること
を含む、方法を提供することである。
被加工物のイオンビームミリングの程度を決定しかつ制御するための方法において、被加工物の少なくとも1つの表面の選択性の程度は、被加工物の予め定められたパラメータの1つとしてのトポグラフィに対応する。
被加工物のイオンビームミリングの程度を決定しかつ制御するための方法は、3つのパラメータ、つまり被加工物の厚さ、被加工物内の標的90の深さ、および被加工物の少なくとも1つの表面のトポグラフィ、の閉ループフィードバック制御に応じる。厚さを測定(決定)するための公知の方法はあるが、本発明の方法は、これらのパラメータの実時間制御をその場で実行し、かつ自動的にそれを行なう能力をもたらし、それによって被加工物のイオンビームミリングは、予め定められた厚さで終了し、標的90が予め定められた深さに位置する状態になるように、かつ選択性の程度を含め選択性の有無に関わらず、境界面(頂面および底面)に制御されたトポグラフィを持たせ、これらの表面が(好ましくは)平行になるかあるいは長手軸40に対し予め定められたオフセット角を持たないように、制御される。
この制御は、静止被加工物の有向多偏向イオンビームミリング方法、ならびにSE、BSE、およびTE検出器を組み合わせてまたは別個に使用することを含む実時間その場SEM/STEM撮像(最善の解像度)によって可能になる。別の例示的な特定の好適実施形態では、この制御は、被加工物の頂面または底面のいずれかをSEMの電子ビームで撮像することができるようにするために、被加工物を長手軸40に対して180度回転させることによって被加工物の位置を変えるように、被加工物操作兼位置決めユニット400を含めることによって可能になる。被加工物における標的90の深さを制御するための例示的方法は、被加工物操作兼位置決めユニット400によって被加工物を傾斜させ、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300の透過電子検出器340によって撮像された標的90の対応するシフトΔLを、標的90の非傾斜画像92と比較して位置合せすることである。被加工物内の標的90の深さは、図16、17aおよび17bに示すように、本書でβと呼ぶ傾斜角、および標的90の画像92のシフトの程度から算出される。
図16は、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定かつ制御するために、被加工物撮像兼ミリング検出ユニット300およびその主要コンポーネントの例示的な特定の好適実施形態を、図14に示した被加工物に関連して、図11、12、および13に示したシステムの一部として、イオンビームユニット100および被加工物操作兼位置決めユニット400と共に使用する、組み合わされた断面図(上部(a))および上面図(下部(b))を示す略図である。図16において、80は透過電子検出器組立体340の検出器セグメントつまり342、344、および346の投影を指し、各検出器セグメントは独立検出器として動作し、各々がシステム70のエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティ800の一部である別個の電子回路に作動的に接続される。透過電子検出器組立体340の検出器セグメントつまり342、344、および346からの信号は、特に明視野および暗視野STEM画像に関連して、所望の組合せに従って測定または撮像のために使用することができる。
図17Aおよび17Bは、図14および16に示した被加工物撮像兼ミリング検出ユニットに含まれる透過電子検出器組立体を使用して、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御する一環として、ミリングされる被加工物内の標的90の深さを決定する断面図を示す略図である。
上述した態様の新規性および独創性、ならびに有利かつ好都合な態様、特徴、または特性に基づき、本発明は、現在公知のイオンビームミリング技術の限界を克服し、その範囲を拡大することに成功している。
明確にするため別個の実施態様で説明されている本発明の特定の特徴は単一の実施態様に組み合わせて提供することもできることは分かるであろう。逆に、簡潔にするため単一の実施態様で説明されている本発明の各種の特徴は別個にまたは適切なサブコンビネーションで提供することもできる。
本願で挙げた刊行物、特許及び特許願はすべて、個々の刊行物、特許及び特許願が各々あたかも具体的にかつ個々に引用提示されているのと同程度に、全体を本明細書に援用するものである。さらに、本願で引用又は確認したことは本発明の先行技術として利用できるという自白とみなすべきではない。
本発明はその特定の実施態様によって説明してきたが、多くの別法、変更及び変形があることは当業者には明らかであることは明白である。従って、本発明は、本願の請求項の精神と広い範囲の中に入るこのような別法、変更及び変形すべてを包含するものである。
試料ホルダ要素によって保持された、表面(マスキング要素付き)ならびにその選択された特徴およびパラメータを有する半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的な事前作成試料である、例示的被加工物の斜視図を示す略図であり、そこで試料は、例えばマイクロ分析用の試料を作成する一環として、または/かつ試料を分析する一環として、例えば本発明を実現することによってイオンビームミリングを受ける。 本発明に係る、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の例示的な好ましい実施形態の側面図を示す略図であり、特に、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットならびに真空ユニットの真空チャンバ組立体に関連してイオンビームユニットを示し、かつこれら全てを被加工物およびその表面に関連して示す。 本発明に係る、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットである装置の例示的な特定の好ましい実施形態を示し、かつ被加工物撮像兼ミリング検出ユニットの例示的な特定の好ましい実施形態を示す。 本発明に係る、図2および3に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットである装置のより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。 本発明に係る、図2、3、および4に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニットのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体に含まれるイオンビーム第1偏向組立体およびイオンビーム第2偏向組立体の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。 本発明に係る、長手軸の周りを0°から360°の間の範囲で回転し、被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向2回偏向イオンビーム型の有向多偏向イオンビームに対応する、第1イオンビーム偏向組立体および第2イオンビーム偏向組立体によって、被加工物と同軸の任意に割り当てられた長手軸に関連して方向付けられかつ多偏向されるイオンビームの回転(角)シーケンスの斜視図を一緒に示す略図である。 図7Aは、本発明に係る、第1タイプの例示的被加工物(略矩形スラブ)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向(2回または3回偏向)イオンビームの拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。図7Bは、本発明に係る、第2タイプの例示的被加工物(例えば図1に示したものと同様の試料ホルダ要素によって表面(マスク付き)が保持された、半導体ウェハまたはチップの一部分の典型的試料)の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする有向多偏向(2回または3回偏向)イオンビームの拡大斜視図を示す略図であり、特に、イオンビーム、表面、および被加工物の相対的形状および寸法を示す。 本発明に係る、図2に示した例示的な好ましい実施形態のより詳細なバージョンの側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを3回偏向させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットの例示的な特定の好ましい実施形態、および被加工物撮像兼ミリング検出ユニットの例示的な特定の好ましい実施形態を示す。 本発明に係る、図2および8に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御の側面図を示す略図であり、特に、イオンビームを2回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットのより詳細なコンポーネントレベルのバージョンの断面側面図を示す。 図2、8、および9に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの斜視図を示す略図であり、特に、本発明に従って、イオンビームを3回偏向させるために構成されかつ機能するイオンビームユニットのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体に含まれるイオンビーム第1偏向組立体、イオンビーム第2偏向組立体、およびイオンビーム第3偏向組立体の各々の例示的な特定の好ましい実施形態を示す。 本発明に係る、イオンビームユニットおよび真空ユニットを含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステムの例示的な好ましい実施形態、ならびに被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、および被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含むことによって可能なその様々な特定の例示的な好ましい実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る、図11に示した被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム、およびその追加ユニットの斜視図を示す(等角)略図である。 本発明に係る、図11および12に示したシステムの上面図を示す(等角)略図である。 本発明に係る、図12および13に示すシステムの一部として、イオンビームユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、コンポーネント撮像ユニットに関連し、かつこれら全てを被加工物に関連して、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図である。 本発明に係る、被加工物操作兼位置決めユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態の斜視図を示す(等角)略図であり、特に、図12および13に示したシステムの一部として、被加工物の無い状態(a)および被加工物のある状態(b)の被加工物ホルダ組立体の拡大図を示す。 被加工物のイオンビームミリングの程度を決定かつ制御するために、被加工物撮像兼ミリング検出ユニットおよびその主要コンポーネントの例示的な特定の好ましい実施形態を、図14に示した被加工物に関連して、図11、12、および13に示したシステムの一部として、イオンビームユニットおよび被加工物操作兼位置決めユニットと共に使用する、組み合わされた断面図(上部(a))および上面図(下部(b))を示す略図である。 本発明に係る、図14および16に示した被加工物撮像兼ミリング検出ユニットに含まれる透過電子検出器組立体を使用して、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御する一環として、ミリングされる被加工物内の標的の深さを決定する断面図を示す略図である。

Claims (45)

  1. イオンビームを発生させること;および
    前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させること
    を含み、前記有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法。
  2. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させ、そして前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向2回偏向イオンビームを形成させることを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記有向2回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項2に記載の方法。
  4. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付け、有向集束イオンビームを形成させることを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けることは、前記有向集束イオンビームを形成させることの一部として前記発生したイオンビームを偏向させることを含む請求項4に記載の方法。
  6. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付け、有向抽出イオンビームを形成させることを含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向3回偏向イオンビームを形成させることを含む請求項2に記載の方法。
  8. 前記有向3回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項7に記載の方法。
  9. 発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させ、そして前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させることによって、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させることを含む、発生したイオンビームを有向多偏向させるための方法。
  10. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付け、有向集束イオンビームを形成させることを含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けることは、前記有向集束イオンビームを形成することの一部として前記発生したイオンビームを偏向させることを含む請求項10に記載の方法。
  12. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付け、有向抽出イオンビームを形成させることを含む請求項9に記載の方法。
  13. 前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させることは、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、前記多偏向イオンビームの別の種類である有向3回偏向イオンビームを形成させることを含む請求項9に記載の方法。
  14. 被加工物の厚さ、被加工物内の標的の深さ、および被加工物の少なくとも1つの表面のトポグラフィから成る群から選択された被加工物の少なくとも1つのパラメータの予め定められた値の組を提供すること;
    次の主要ステップならびにそのコンポーネントおよび機能性を含む被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための方法、すなわちイオンビームを発生させるステップと、発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるステップとを含み、有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする方法を使用して被加工物の有向多偏向イオンビームミリングを実行すること;
    被加工物の少なくとも1つのパラメータをその場で実時間測定し、前記少なくとも1つのパラメータの測定値の組を形成させること;
    前記測定値の組を、前記予め定められた値の前記提供された組と比較し、前記比較に関連する値差の組を形成させること;および
    前記値差が予め定められた範囲内になるまで被加工物の有向多偏向イオンビームミリングの前記実行を続けるために、前記値差の前記組をフィードバックすること
    を含む、被加工物のイオンビームミリングの程度を決定し、かつ制御するための方法。
  15. 被加工物の前記少なくとも1つの表面の選択性の程度は、被加工物の前記トポグラフィに対応する請求項14に記載の方法。
  16. イオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを備え、前記有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングする、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのための装置。
  17. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを偏向させかつ方向付けて有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む請求項16に記載の装置。
  18. 前記有向2回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項17に記載の装置。
  19. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けて有向集束イオンビームを形成させるためのイオンビーム集束組立体を含む請求項16に記載の装置。
  20. 前記イオンビーム集束組立体は、前記有向集束イオンビームを形成させることの一部として前記発生したイオンビームを偏向させるためのイオンビーム偏向副組立体を含む請求項19に記載の装置。
  21. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付けて有向抽出イオンビームを形成させるためのイオンビーム抽出器組立体を含む請求項16に記載の装置。
  22. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて有向3回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第3偏向組立体を含む請求項17に記載の装置。
  23. 前記有向3回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項22に記載の装置。
  24. 発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を備え、前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体が、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、前記有向多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む、発生したイオンビームを有向多偏向させるための装置。
  25. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けて有向集束イオンビームを形成させるためのイオンビーム集束組立体をさらに含む請求項24に記載の装置。
  26. 前記イオンビーム集束組立体は、前記有向集束イオンビームを形成させることの一部として前記発生したイオンビームを偏向させるためのイオンビーム偏向副組立体を含む請求項25に記載の装置。
  27. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付けて有向抽出イオンビームを形成させるためのイオンビーム抽出器組立体をさらに含む請求項25に記載の装置。
  28. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて前記有向多偏向イオンビームの別の種類である有向3回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第3偏向組立体をさらに含む請求項25に記載の装置。
  29. イオンビームを発生させるためのイオンビーム源組立体と、前記発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体とを含み、前記有向多偏向イオンビームが被加工物の表面に向かって方向付けられ、入射し、衝突し、かつミリングするイオンビームユニットと;
    前記イオンビームユニットおよび被加工物のために真空環境を提供し、かつ維持するために、前記イオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットと
    を備え、前記真空ユニットが被加工物を含む、被加工物の有向多偏向イオンビームミリングのためのシステム。
  30. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを偏向させかつ方向付けて有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含む請求項29に記載のシステム。
  31. 前記有向2回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項30に記載のシステム。
  32. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けて有向集束イオンビームを形成させるためのイオンビーム集束組立体を含む請求項30に記載のシステム。
  33. 前記イオンビーム集束組立体は、前記有向集束イオンビームを形成させることの一部として前記発生したイオンビームを偏向させるためのイオンビーム偏向副組立体を含む請求項32に記載のシステム。
  34. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付けて有向抽出イオンビームを形成させるためのイオンビーム抽出器組立体を含む請求項30に記載のシステム。
  35. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて有向3回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第3偏向組立体を含む請求項30に記載のシステム。
  36. 前記有向3回偏向イオンビームは前記有向多偏向イオンビームの一種である請求項35に記載のシステム。
  37. 前記イオンビームユニットおよび前記真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を行なうために、前記イオンビームユニットおよび前記真空ユニットに作動的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティをさらに含む請求項30に記載のシステム。
  38. 被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含み、前記各追加ユニットは前記真空ユニットに作動的に接続される請求項30に記載のシステム。
  39. 発生したイオンビームを方向付けかつ少なくとも2回偏向させ、有向多偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム方向付け兼多偏向組立体を含むイオンビームユニットであって、前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、発生したイオンビームを偏向させかつ方向付け、有向1回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第1偏向組立体と、前記有向1回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付け、前記多偏向イオンビームの一種である有向2回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第2偏向組立体とを含むイオンビームユニットと;
    前記イオンビームユニットのための真空環境を提供し、かつ維持するために前記イオンビームユニットに作動的に接続された真空ユニットと
    を備えた、発生したイオンビームを有向多偏向させるためのシステム。
  40. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを集束させかつ方向付けて有向集束イオンビームを形成させるためのイオンビーム集束組立体をさらに含む請求項39に記載のシステム。
  41. 前記イオンビーム集束組立体は、前記有向集束イオンビームを形成させることの一部として前記発生したイオンビームを偏向させるためのイオンビーム偏向副組立体を含む請求項40に記載のシステム。
  42. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記発生したイオンビームを抽出しかつ方向付けて有向抽出イオンビームを形成させるためのイオンビーム抽出器組立体をさらに含む請求項40に記載のシステム。
  43. 前記イオンビーム方向付け兼多偏向組立体は、前記有向2回偏向イオンビームを偏向させかつ方向付けて前記有向多偏向イオンビームの別の種類である有向3回偏向イオンビームを形成させるためのイオンビーム第3偏向組立体をさらに含む請求項40に記載のシステム。
  44. 前記イオンビームユニットおよび前記真空ユニットにエレクトロニクスを提供し、かつそのプロセス制御を行なうために、前記イオンビームユニットおよび前記真空ユニットに動作的に接続されたエレクトロニクスおよびプロセス制御ユーティリティをさらに含む請求項40に記載のシステム。
  45. 被加工物撮像兼ミリング検出ユニット、被加工物操作兼位置決めユニット、防振ユニット、コンポーネント撮像ユニット、ならびに少なくとも1つの被加工物分析ユニットから成る群から選択された少なくとも1つの追加ユニットをさらに含み、前記各追加ユニットは前記真空ユニットに作動的に接続される請求項40に記載のシステム。
JP2007529134A 2004-08-24 2005-08-24 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御 Active JP5254613B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US60354404P 2004-08-24 2004-08-24
US60/603,544 2004-08-24
PCT/IL2005/000913 WO2006021958A2 (en) 2004-08-24 2005-08-24 Directed multi-deflected ion beam milling of a work piece and determining and controlling extent thereof

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008511115A true JP2008511115A (ja) 2008-04-10
JP2008511115A5 JP2008511115A5 (ja) 2008-07-03
JP5254613B2 JP5254613B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=35677383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007529134A Active JP5254613B2 (ja) 2004-08-24 2005-08-24 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20080078750A1 (ja)
EP (1) EP1787310A2 (ja)
JP (1) JP5254613B2 (ja)
KR (3) KR20070101204A (ja)
CN (1) CN101069260B (ja)
WO (1) WO2006021958A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120004333A (ko) * 2010-07-06 2012-01-12 캠텍 리미티드 샘플을 준비하는 방법 및 시스템
JP2012018164A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Kamtec Ltd ラメラを作製するための方法およびシステム

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070101204A (ko) * 2004-08-24 2007-10-16 셀라 세미컨덕터 엔지니어링 라보라토리스 리미티드 워크피스를 밀링하기 위해 이온빔을 가하고 다수회편향시키고, 그 정도를 결정 및 제어하기 위한 방법, 장치및 시스템
DE102007046783A1 (de) * 2007-09-29 2009-04-23 Carl Zeiss Nts Gmbh Vorrichtung zur Ablenkung oder Einlenkung eines Teilchenstrahls
US8232532B2 (en) * 2009-06-23 2012-07-31 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Off-axis ion milling device for manufacture of magnetic recording media and method for using the same
US9330885B2 (en) * 2011-06-30 2016-05-03 Seagate Technology Llc Method of stack patterning using a ion etching
CA2791249C (en) 2011-11-10 2014-02-25 Semiconductor Insights Inc. Method and system for ion beam delayering of a sample and control thereof
WO2015020010A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 堺ディスプレイプロダクト株式会社 表示パネルの製造方法及び表示パネル
US9911573B2 (en) * 2014-03-09 2018-03-06 Ib Labs, Inc. Methods, apparatuses, systems and software for treatment of a specimen by ion-milling
US10354836B2 (en) 2014-03-09 2019-07-16 Ib Labs, Inc. Methods, apparatuses, systems and software for treatment of a specimen by ion-milling
US9779914B2 (en) 2014-07-25 2017-10-03 E.A. Fischione Instruments, Inc. Apparatus for preparing a sample for microscopy
CN105957789B (zh) * 2015-03-09 2020-05-12 Ib实验室有限公司 用于通过离子铣处理试样的方法、设备、系统和软件
US9779910B1 (en) * 2016-09-13 2017-10-03 Qualcomm Incorporated Utilization of voltage contrast during sample preparation for transmission electron microscopy
EP3574518B1 (en) * 2017-01-27 2021-09-01 Howard Hughes Medical Institute Enhanced fib-sem systems for large-volume 3d imaging
WO2018200724A1 (en) * 2017-04-25 2018-11-01 Ib Labs, Inc. Device and method for cleaving a liquid sample
WO2020102899A1 (en) * 2018-11-21 2020-05-28 Techinsights Inc. Ion beam delayering system and method, topographically enhanced delayered sample produced thereby, and imaging methods and systems related thereto
US11440151B2 (en) 2019-06-07 2022-09-13 Applied Materials Israel Ltd. Milling a multi-layered object
US10971618B2 (en) 2019-08-02 2021-04-06 Applied Materials Israel Ltd. Generating milled structural elements with a flat upper surface
US11276557B2 (en) 2019-09-17 2022-03-15 Applied Materials Israel Ltd. Forming a vertical surface
US10903044B1 (en) * 2020-02-12 2021-01-26 Applied Materials Israel Ltd. Filling empty structures with deposition under high-energy SEM for uniform DE layering
US11784025B1 (en) 2022-05-10 2023-10-10 Plasma-Therm Nes Llc Integral sweep in ion beam system

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013851Y1 (ja) * 1970-03-17 1975-04-28
JPS5271354A (en) * 1975-12-11 1977-06-14 Nippon Electric Co Electron beam welding machine
JPS61240553A (ja) * 1985-04-18 1986-10-25 Jeol Ltd イオンビ−ム描画装置
JPH0233848A (ja) * 1988-07-22 1990-02-05 Hitachi Ltd 二次イオン質量分析装置
JPH06231720A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Seiko Instr Inc 集束荷電ビーム装置および加工観察方法
JPH0817800A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Hitachi Ltd 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法
US5637879A (en) * 1996-03-20 1997-06-10 Schueler; Bruno W. Focused ion beam column with electrically variable blanking aperture
JP2002270128A (ja) * 2001-03-09 2002-09-20 Seiko Instruments Inc 集束イオンビーム装置およびそれを用いた加工方法
JP2003311435A (ja) * 2002-04-22 2003-11-05 Hitachi High-Technologies Corp イオンビームによる穴埋め方法、イオンビーム加工・観察装置、及び電子部品の製造方法
JP2004510295A (ja) * 2000-09-20 2004-04-02 エフ・イ−・アイ・カンパニー 荷電粒子ビームシステムにおける同時の映像化と照射のためのリアルタイムモニタリング
JP2004179165A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Fei Co ターゲット修復用のイオンビーム

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US563879A (en) * 1896-07-14 Automatic valve
US4209698A (en) * 1971-12-28 1980-06-24 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften E.V. Transmission-type charged particle beam apparatus
JPS5013851U (ja) * 1973-06-06 1975-02-13
US4128765A (en) * 1976-10-29 1978-12-05 Joseph Franks Ion beam machining techniques and apparatus
JP2706471B2 (ja) * 1987-09-30 1998-01-28 日本真空技術株式会社 静電掃引型イオン注入機用平行掃引装置
US5173582A (en) * 1988-10-31 1992-12-22 Fujitsu Limited Charged particle beam lithography system and method
US4923585A (en) * 1988-11-02 1990-05-08 Arch Development Corporation Sputter deposition for multi-component thin films
JP2881649B2 (ja) * 1989-03-22 1999-04-12 日本真空技術株式会社 イオン注入装置
KR950004968B1 (ko) * 1991-10-15 1995-05-16 가부시키가이샤 도시바 투영노광 장치
JPH0613013A (ja) * 1992-06-29 1994-01-21 Sumitomo Electric Ind Ltd イオンビームを集束して加工を行う装置
US5650378A (en) * 1992-10-02 1997-07-22 Fujikura Ltd. Method of making polycrystalline thin film and superconducting oxide body
US5989779A (en) * 1994-10-18 1999-11-23 Ebara Corporation Fabrication method employing and energy beam source
US5628659A (en) * 1995-04-24 1997-05-13 Microelectronics And Computer Corporation Method of making a field emission electron source with random micro-tip structures
DE29507225U1 (de) * 1995-04-29 1995-07-13 Gruenewald Wolfgang Dr Rer Nat Ionenstrahlpräparationsvorrichtung für die Elektronenmikroskopie
DE19680624D2 (de) * 1995-07-25 1998-08-20 Nmi Univ Tuebingen Verfahren und Vorrichtung zur Ionendünnung in einem hochauflösenden Transmissionselektronenmikroskop
US5922179A (en) * 1996-12-20 1999-07-13 Gatan, Inc. Apparatus for etching and coating sample specimens for microscopic analysis
JP3397151B2 (ja) * 1998-12-10 2003-04-14 日本電気株式会社 固体撮像素子の駆動方法
DE69918958T2 (de) * 1998-12-29 2005-01-05 Fei Co., Hillsboro Rasterelektronenmikroskop mit einem ortssensitiven detektor
US6635880B1 (en) * 1999-10-05 2003-10-21 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. High transmission, low energy beamline architecture for ion implanter
US6331227B1 (en) * 1999-12-14 2001-12-18 Epion Corporation Enhanced etching/smoothing of dielectric surfaces
US6768110B2 (en) * 2000-06-21 2004-07-27 Gatan, Inc. Ion beam milling system and method for electron microscopy specimen preparation
DE60040664D1 (de) * 2000-09-04 2008-12-11 Lucent Technologies Inc Elektronenstrahl-Lithographie
US6355494B1 (en) * 2000-10-30 2002-03-12 Intel Corporation Method and apparatus for controlling material removal from a semiconductor substrate using induced current endpointing
EP1209737B2 (en) * 2000-11-06 2014-04-30 Hitachi, Ltd. Method for specimen fabrication
EP1388883B1 (en) * 2002-08-07 2013-06-05 Fei Company Coaxial FIB-SEM column
US8110814B2 (en) * 2003-10-16 2012-02-07 Alis Corporation Ion sources, systems and methods
US6992288B2 (en) * 2004-03-12 2006-01-31 Applied Materials, Israel, Ltd. Apparatus and method for directing gas towards a specimen
KR20070101204A (ko) * 2004-08-24 2007-10-16 셀라 세미컨덕터 엔지니어링 라보라토리스 리미티드 워크피스를 밀링하기 위해 이온빔을 가하고 다수회편향시키고, 그 정도를 결정 및 제어하기 위한 방법, 장치및 시스템
EP1956630A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-13 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Achromatic mass separator
RU2490824C1 (ru) * 2009-08-11 2013-08-20 Алькатель Люсент СПОСОБ СОКРАЩЕНИЯ ТРАФИКА В СИСТЕМЕ e-MBMS И ЦЕНТР BM-SC ДЛЯ ОСУЩЕСТВЛЕНИЯ УПОМЯНУТОГО СПОСОБА

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013851Y1 (ja) * 1970-03-17 1975-04-28
JPS5271354A (en) * 1975-12-11 1977-06-14 Nippon Electric Co Electron beam welding machine
JPS61240553A (ja) * 1985-04-18 1986-10-25 Jeol Ltd イオンビ−ム描画装置
JPH0233848A (ja) * 1988-07-22 1990-02-05 Hitachi Ltd 二次イオン質量分析装置
JPH06231720A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Seiko Instr Inc 集束荷電ビーム装置および加工観察方法
JPH0817800A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Hitachi Ltd 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法
US5637879A (en) * 1996-03-20 1997-06-10 Schueler; Bruno W. Focused ion beam column with electrically variable blanking aperture
JP2004510295A (ja) * 2000-09-20 2004-04-02 エフ・イ−・アイ・カンパニー 荷電粒子ビームシステムにおける同時の映像化と照射のためのリアルタイムモニタリング
JP2002270128A (ja) * 2001-03-09 2002-09-20 Seiko Instruments Inc 集束イオンビーム装置およびそれを用いた加工方法
JP2003311435A (ja) * 2002-04-22 2003-11-05 Hitachi High-Technologies Corp イオンビームによる穴埋め方法、イオンビーム加工・観察装置、及び電子部品の製造方法
JP2004179165A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Fei Co ターゲット修復用のイオンビーム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011036412; 裏克己: 電子光学 , 19791201, p. 155-159, 共立出版 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120004333A (ko) * 2010-07-06 2012-01-12 캠텍 리미티드 샘플을 준비하는 방법 및 시스템
JP2012018164A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Kamtec Ltd ラメラを作製するための方法およびシステム
JP2012018163A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Kamtec Ltd 試料を作製するための方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
KR20120109641A (ko) 2012-10-08
CN101069260A (zh) 2007-11-07
CN101069260B (zh) 2012-09-26
KR20130135320A (ko) 2013-12-10
JP5254613B2 (ja) 2013-08-07
KR101355280B1 (ko) 2014-01-27
WO2006021958A2 (en) 2006-03-02
EP1787310A2 (en) 2007-05-23
KR20070101204A (ko) 2007-10-16
US20080078750A1 (en) 2008-04-03
US20130180843A1 (en) 2013-07-18
WO2006021958A3 (en) 2006-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5254613B2 (ja) 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御
EP1053562B1 (en) Focused particle beam system with a tilted column and methods using said system
US7094312B2 (en) Focused particle beam systems and methods using a tilt column
US7893397B2 (en) Apparatus and method for surface modification using charged particle beams
US9754764B2 (en) Method for coincident alignment of a laser beam and a charged particle beam
US9911573B2 (en) Methods, apparatuses, systems and software for treatment of a specimen by ion-milling
JP4520303B2 (ja) 荷電粒子ビームシステム
TWI442440B (zh) Composite focusing ion beam device and the use of this processing observation method, processing methods
TWI415159B (zh) 離子植入系統以及離子束角度測量裝置
JP2008153199A (ja) 多目的用途用ガス電界イオン源
JP5350754B2 (ja) 物体を加工するシステムおよび方法
EP4184549A1 (en) Method of imaging and milling a sample
JP2024508743A (ja) 均一なイオン切削に適するシステム及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100820

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101110

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101117

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110715

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111005

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120727

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121018

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121019

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5254613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250