JPH0817800A - 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法 - Google Patents
集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法Info
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- JPH0817800A JPH0817800A JP6147581A JP14758194A JPH0817800A JP H0817800 A JPH0817800 A JP H0817800A JP 6147581 A JP6147581 A JP 6147581A JP 14758194 A JP14758194 A JP 14758194A JP H0817800 A JPH0817800 A JP H0817800A
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Landscapes
- Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工時間の短縮と加工の高精度化ができる集
束イオンビーム技術を提供する。 【構成】 イオン源1から放出するイオンビーム2を複
数のイオンビーム2に分割するアパーチャ4と、前記イ
オンビーム2を調整するレンズ系および偏向電極系とを
有する集束イオンビーム装置であって、前記アパーチャ
4によって2本以上のイオンビーム2に分割され、分割
された複数の前記イオンビーム2をそれぞれに対応した
調整をレンズ系および偏向電極系を用いて行い、それぞ
れに対応した調整が行われている複数の前記イオンビー
ム2を用いて試料9の異なる領域を同時に照射して加工
処理を行うものである。
束イオンビーム技術を提供する。 【構成】 イオン源1から放出するイオンビーム2を複
数のイオンビーム2に分割するアパーチャ4と、前記イ
オンビーム2を調整するレンズ系および偏向電極系とを
有する集束イオンビーム装置であって、前記アパーチャ
4によって2本以上のイオンビーム2に分割され、分割
された複数の前記イオンビーム2をそれぞれに対応した
調整をレンズ系および偏向電極系を用いて行い、それぞ
れに対応した調整が行われている複数の前記イオンビー
ム2を用いて試料9の異なる領域を同時に照射して加工
処理を行うものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集束イオンビーム装置
およびそれを用いた試料加工方法に関し、特に半導体集
積回路装置の加工処理技術に適用して有効な技術に関す
る。
およびそれを用いた試料加工方法に関し、特に半導体集
積回路装置の加工処理技術に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置においては、高集積
化および微細化が行われており、最小加工寸法を、たと
えば0.5μm以下にすることが必要になってきている。
化および微細化が行われており、最小加工寸法を、たと
えば0.5μm以下にすることが必要になってきている。
【0003】このため、半導体集積回路装置の不良解析
を行うために、電子に比較して質量の重いイオンを加速
し、集束して試料の加工などの処理に適用できる集束イ
オンビーム(Focused Ion Beam)装置を使用することが
考えられる。
を行うために、電子に比較して質量の重いイオンを加速
し、集束して試料の加工などの処理に適用できる集束イ
オンビーム(Focused Ion Beam)装置を使用することが
考えられる。
【0004】前記集束イオンビーム装置を用いることに
より、たとえば0.5μm以下の微細領域の断面加工を行
うことが可能となり、半導体集積回路装置の高集積化お
よび微細加工化にともない、集束イオンビーム装置を使
用して、透過型電子顕微鏡 (Transmission Electron Mi
croscopy; 以下、TEMともいう)用の試料作製などが
必要不可欠なツールとなってきている。
より、たとえば0.5μm以下の微細領域の断面加工を行
うことが可能となり、半導体集積回路装置の高集積化お
よび微細加工化にともない、集束イオンビーム装置を使
用して、透過型電子顕微鏡 (Transmission Electron Mi
croscopy; 以下、TEMともいう)用の試料作製などが
必要不可欠なツールとなってきている。
【0005】前記集束イオンビーム装置は、イオンガン
(イオン銃)から発射されるイオンビームを集束した
後、偏向させて、試料に照射するものである。イオン源
としては、たとえばガリウムが用いられている。前記試
料にガリウムイオンビームを照射することにより、前記
試料表面がスパッタエッチングされる。イオンビームの
ビーム径は、たとえば50〜500μmである。このよ
うに、前記試料表面をスパッタエッチングすることによ
り、前記試料の断面を露出させ、走査型電子顕微鏡 (Sc
anning Electron Microscopy; SEM)あるいは透過型
電子顕微鏡の断面観察用試料の作製に使用することがで
きる。
(イオン銃)から発射されるイオンビームを集束した
後、偏向させて、試料に照射するものである。イオン源
としては、たとえばガリウムが用いられている。前記試
料にガリウムイオンビームを照射することにより、前記
試料表面がスパッタエッチングされる。イオンビームの
ビーム径は、たとえば50〜500μmである。このよ
うに、前記試料表面をスパッタエッチングすることによ
り、前記試料の断面を露出させ、走査型電子顕微鏡 (Sc
anning Electron Microscopy; SEM)あるいは透過型
電子顕微鏡の断面観察用試料の作製に使用することがで
きる。
【0006】なお、この種の集束イオンビーム装置につ
いては、たとえば工業調査会、平成4年11月20日発
行「電子材料別冊・超LSI製造・試験装置ガイドブッ
ク」P126〜P131に記載がある。
いては、たとえば工業調査会、平成4年11月20日発
行「電子材料別冊・超LSI製造・試験装置ガイドブッ
ク」P126〜P131に記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記集束イ
オンビーム装置では、イオンガンから発射される1つの
イオンビームを集束した後、偏向させて、試料に照射す
るものであるため、1つのイオンビームを用いるもので
は、試料の加工精度の向上には限界があり、加工作業に
多大な時間がかかるという問題点があることを、本発明
者は見い出した。
オンビーム装置では、イオンガンから発射される1つの
イオンビームを集束した後、偏向させて、試料に照射す
るものであるため、1つのイオンビームを用いるもので
は、試料の加工精度の向上には限界があり、加工作業に
多大な時間がかかるという問題点があることを、本発明
者は見い出した。
【0008】さらに、本発明者は、次に述べる諸問題点
を見い出した。すなわち、研磨による不良ビット対応断
面TEM試料作製にあたっては、大変困難で熟練度の高
い者が手がけても、ゆうに1カ月以上かかっている。さ
らに、LSIプロセスの微細加工精度が光学顕微鏡の分
解能を越えるようになり、研磨法による試料作製はます
ます困難になってきている。
を見い出した。すなわち、研磨による不良ビット対応断
面TEM試料作製にあたっては、大変困難で熟練度の高
い者が手がけても、ゆうに1カ月以上かかっている。さ
らに、LSIプロセスの微細加工精度が光学顕微鏡の分
解能を越えるようになり、研磨法による試料作製はます
ます困難になってきている。
【0009】また、イオン顕微鏡を搭載した精度の高い
集束イオンビーム装置を使用して試料の不良ビット個所
を見ながら断面加工すると、試料作製時間が短縮される
としても約2日間かかる。
集束イオンビーム装置を使用して試料の不良ビット個所
を見ながら断面加工すると、試料作製時間が短縮される
としても約2日間かかる。
【0010】本発明の一つの目的は、加工時間の短縮と
加工の高精度化ができる集束イオンビーム装置を提供す
ることにある。
加工の高精度化ができる集束イオンビーム装置を提供す
ることにある。
【0011】本発明の他の目的は、集束イオンビームを
用いた加工処理に際して、加工時間の短縮と加工精度の
向上が達成できる加工方法を提供することにある。
用いた加工処理に際して、加工時間の短縮と加工精度の
向上が達成できる加工方法を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において開示され
る発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下
のとおりである。
る発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下
のとおりである。
【0014】本発明の集束イオンビーム装置は、イオン
源から放出するイオンビームを複数のイオンビームに分
割するアパーチャと、前記イオンビームを調整するレン
ズ系および偏向電極系とを有するものである。
源から放出するイオンビームを複数のイオンビームに分
割するアパーチャと、前記イオンビームを調整するレン
ズ系および偏向電極系とを有するものである。
【0015】
【作用】前記した手段によれば、イオン源から放出する
1本のイオンビームが、アパーチャによって2本以上の
イオンビームに分割され、分割された複数の前記イオン
ビームをそれぞれに対応した調整をレンズ系および偏向
電極系を用いて行い、それぞれに対応した調整が行われ
ている複数の前記イオンビームを用いて試料の異なる領
域を異なる照射面積で同時に照射して加工処理を行うこ
とができる。
1本のイオンビームが、アパーチャによって2本以上の
イオンビームに分割され、分割された複数の前記イオン
ビームをそれぞれに対応した調整をレンズ系および偏向
電極系を用いて行い、それぞれに対応した調整が行われ
ている複数の前記イオンビームを用いて試料の異なる領
域を異なる照射面積で同時に照射して加工処理を行うこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、実施例を説明するための全図におい
て同一機能を有するものは同一の符号を付し、重複説明
は省略する。
に説明する。なお、実施例を説明するための全図におい
て同一機能を有するものは同一の符号を付し、重複説明
は省略する。
【0017】(実施例1)図1は、本発明の一実施例で
ある集束イオンビーム装置を示す側面図である。同図を
用いて、本発明の集束イオンビーム装置およびそれを用
いた試料加工技術の具体的な技術について説明する。
ある集束イオンビーム装置を示す側面図である。同図を
用いて、本発明の集束イオンビーム装置およびそれを用
いた試料加工技術の具体的な技術について説明する。
【0018】図1に示すように、本発明の一実施例であ
る集束イオンビーム装置は、イオン源1からイオンビー
ム2を放出し、前記イオンビーム2を、バトラーレンズ
であるコンデンサレンズ3、アパーチャ4を通過させる
ことにより、2本のイオンビーム2に分割している。そ
して、その2本のイオンビーム2を、バトラーレンズで
ある中間レンズ12、1stオクトポール(スティグメ
ーション)である偏向電極5、ビームブランキングアパ
ーチャ6、バトラーレンズである対物レンズ7、2nd
オクトポール(ディフレクション)である偏向電極8、
偏向電場を前記イオンビーム2に印加でき得る偏向電極
13を通して試料9に照射するものである。また、前記
イオンビーム2が前記試料9の表面に照射された際に発
生する2次電子または2次イオンなどの2次粒子10を
マイクロ・チャネル・プレート(M.C.P)11によ
って検出する機能を備えている。前記マイクロ・チャネ
ル・プレート11においては、走査型イオン顕微鏡(Sc
anning Ion Microscope 、以下、略してSIMと称す
る)機能が備えられている。SIM像は、前記集束イオ
ンビーム装置のイオンビーム2を照射することにより放
出される2次粒子10を検出器により検出し、この検出
された2次粒子10による画像を作成するものであり、
電気信号として検出することにより、終点検出や断面観
察に利用している。
る集束イオンビーム装置は、イオン源1からイオンビー
ム2を放出し、前記イオンビーム2を、バトラーレンズ
であるコンデンサレンズ3、アパーチャ4を通過させる
ことにより、2本のイオンビーム2に分割している。そ
して、その2本のイオンビーム2を、バトラーレンズで
ある中間レンズ12、1stオクトポール(スティグメ
ーション)である偏向電極5、ビームブランキングアパ
ーチャ6、バトラーレンズである対物レンズ7、2nd
オクトポール(ディフレクション)である偏向電極8、
偏向電場を前記イオンビーム2に印加でき得る偏向電極
13を通して試料9に照射するものである。また、前記
イオンビーム2が前記試料9の表面に照射された際に発
生する2次電子または2次イオンなどの2次粒子10を
マイクロ・チャネル・プレート(M.C.P)11によ
って検出する機能を備えている。前記マイクロ・チャネ
ル・プレート11においては、走査型イオン顕微鏡(Sc
anning Ion Microscope 、以下、略してSIMと称す
る)機能が備えられている。SIM像は、前記集束イオ
ンビーム装置のイオンビーム2を照射することにより放
出される2次粒子10を検出器により検出し、この検出
された2次粒子10による画像を作成するものであり、
電気信号として検出することにより、終点検出や断面観
察に利用している。
【0019】前記イオン源1からは、たとえば3μAと
いう大量のガリウム(Ga)イオンビームからなるイオ
ンビーム2が放出されている。前記イオンビーム2の加
速電圧は、15〜30KVであり、5KV毎に変更でき
るようになっている。
いう大量のガリウム(Ga)イオンビームからなるイオ
ンビーム2が放出されている。前記イオンビーム2の加
速電圧は、15〜30KVであり、5KV毎に変更でき
るようになっている。
【0020】前記イオンビーム2は、3段の前記バトラ
ーレンズであるコンデンサレンズ3、対物レンズ7、中
間レンズ12および後述する5種類の異なる径を有する
穴を備えているアパーチャ4により集束される。
ーレンズであるコンデンサレンズ3、対物レンズ7、中
間レンズ12および後述する5種類の異なる径を有する
穴を備えているアパーチャ4により集束される。
【0021】集束されたイオンビーム2は、前記偏向電
極5,8,13による偏向電場によって偏向することが
できるようになっている。
極5,8,13による偏向電場によって偏向することが
できるようになっている。
【0022】偏向されたイオンビーム2は、試料9の表
面に照射される。
面に照射される。
【0023】このように、イオンビーム2は、2本に分
割されると共に、集束および偏向されて前記試料9の表
面に照射されることにより、2本のイオンビーム2によ
ってそれぞれの異なる位置における試料9の表面をスパ
ッタエッチングすることができる。
割されると共に、集束および偏向されて前記試料9の表
面に照射されることにより、2本のイオンビーム2によ
ってそれぞれの異なる位置における試料9の表面をスパ
ッタエッチングすることができる。
【0024】前記試料9は、たとえば、単結晶のシリコ
ン(Si)を主とする半導体ウエハまたは半導体基板そ
れに前記半導体ウエハまたは前記半導体基板をスターテ
ィングマテリアルとして製作している種々の製造工程に
おける半導体デバイスなど加工処理する対象物を使用す
ることができる。
ン(Si)を主とする半導体ウエハまたは半導体基板そ
れに前記半導体ウエハまたは前記半導体基板をスターテ
ィングマテリアルとして製作している種々の製造工程に
おける半導体デバイスなど加工処理する対象物を使用す
ることができる。
【0025】前記アパーチャ4は、図2に示すように、
1組のアパーチャ板14a〜18aと、それに対応して
いる他の組のアパーチャ板14b〜18bとから構成さ
れている。
1組のアパーチャ板14a〜18aと、それに対応して
いる他の組のアパーチャ板14b〜18bとから構成さ
れている。
【0026】1組の前記アパーチャ板14a〜18bに
は、全部で5種類の互いに異なる直径を有する穴が設け
られており、その穴を通して前記イオンビーム2を集束
できるようになっている。また、1組の前記アパーチャ
板14a〜18aに対応する他の組の前記アパーチャ板
14b〜18bには、前記アパーチャ板14a〜18a
と対応するように、全部で5種類の互いに異なる直径を
有する穴が設けられており、その穴を通して前記イオン
ビーム2を集束できるようになっている。
は、全部で5種類の互いに異なる直径を有する穴が設け
られており、その穴を通して前記イオンビーム2を集束
できるようになっている。また、1組の前記アパーチャ
板14a〜18aに対応する他の組の前記アパーチャ板
14b〜18bには、前記アパーチャ板14a〜18a
と対応するように、全部で5種類の互いに異なる直径を
有する穴が設けられており、その穴を通して前記イオン
ビーム2を集束できるようになっている。
【0027】具体的に説明すると、前記アパーチャ4に
おける前記アパーチャ板14aとそれに対応する他の組
の前記アパーチャ板14bには、前記イオンビーム2を
集束するための直径が、たとえば50nmの穴が設けら
れている。また、前記アパーチャ板15aとそれに対応
する他の組の前記アパーチャ板15bには、前記イオン
ビーム2を集束するための直径が、たとえば60nmの
穴が設けられている。
おける前記アパーチャ板14aとそれに対応する他の組
の前記アパーチャ板14bには、前記イオンビーム2を
集束するための直径が、たとえば50nmの穴が設けら
れている。また、前記アパーチャ板15aとそれに対応
する他の組の前記アパーチャ板15bには、前記イオン
ビーム2を集束するための直径が、たとえば60nmの
穴が設けられている。
【0028】また、前記アパーチャ板16aとそれに対
応する他の組の前記アパーチャ板16bには、前記イオ
ンビーム2を集束するための直径が、たとえば120n
mの穴が設けられている。また、前記アパーチャ板17
aとそれに対応する他の組の前記アパーチャ板17bに
は、前記イオンビーム2を集束するための直径が、たと
えば400nmの穴が設けられている。
応する他の組の前記アパーチャ板16bには、前記イオ
ンビーム2を集束するための直径が、たとえば120n
mの穴が設けられている。また、前記アパーチャ板17
aとそれに対応する他の組の前記アパーチャ板17bに
は、前記イオンビーム2を集束するための直径が、たと
えば400nmの穴が設けられている。
【0029】さらにまた、前記アパーチャ板18aとそ
れに対応する他の組の前記アパーチャ板18bには、前
記イオンビーム2を集束するための直径が、たとえば5
00nmの穴が設けられている。
れに対応する他の組の前記アパーチャ板18bには、前
記イオンビーム2を集束するための直径が、たとえば5
00nmの穴が設けられている。
【0030】前記アパーチャ4における各アパーチャ板
14a〜18a,14b〜18bの切り替えは、図示を
省略している電動モータを用いて制御し、駆動すること
によって行われている。
14a〜18a,14b〜18bの切り替えは、図示を
省略している電動モータを用いて制御し、駆動すること
によって行われている。
【0031】図2に示すように、選択されたアパーチャ
板16a,16bは、中央で重なり、それらの間には隙
間はない状態となっている。それ以外のアパーチャ板
は、前記イオンビーム2の通路から離れた位置に留まっ
ている。
板16a,16bは、中央で重なり、それらの間には隙
間はない状態となっている。それ以外のアパーチャ板
は、前記イオンビーム2の通路から離れた位置に留まっ
ている。
【0032】つまり、上方から放出されてくる1本の前
記イオンビーム2は、2組のアパーチャ板16a,16
bを通って2組のイオンビーム2a,2bに分割される
ことになる。
記イオンビーム2は、2組のアパーチャ板16a,16
bを通って2組のイオンビーム2a,2bに分割される
ことになる。
【0033】図2に示すように、本実施例1において
は、前記アパーチャ板16aの穴の径と、前記アパーチ
ャ板16bの穴の径とが同じであるものが選択されてい
る。本実施例1においては、前記アパーチャ板14a〜
18aおよび前記アパーチャ板14b〜18bは、設定
条件に応じて種々の組み合わせによって選択でき得るも
のである。
は、前記アパーチャ板16aの穴の径と、前記アパーチ
ャ板16bの穴の径とが同じであるものが選択されてい
る。本実施例1においては、前記アパーチャ板14a〜
18aおよび前記アパーチャ板14b〜18bは、設定
条件に応じて種々の組み合わせによって選択でき得るも
のである。
【0034】すなわち、前記イオンビーム2におけるビ
ーム集束径またはビーム電流密度は、1組のアパーチャ
板14a〜18aおよび他の組のアパーチャ板14b〜
18bを種々選択することにより、異なるものにするこ
とができる。
ーム集束径またはビーム電流密度は、1組のアパーチャ
板14a〜18aおよび他の組のアパーチャ板14b〜
18bを種々選択することにより、異なるものにするこ
とができる。
【0035】前記アパーチャ板14a〜18a,14b
〜18bの下には、静電レンズを採用した中間レンズ1
2を装備している。
〜18bの下には、静電レンズを採用した中間レンズ1
2を装備している。
【0036】また、前記アパーチャ板14a〜18a,
14b〜18bによって、1本のイオンビーム2が2本
のイオンビームとなっているそれぞれのイオンビーム2
a,2bに対応して偏向電場を印加でき得るように偏向
電極13が設けられている。
14b〜18bによって、1本のイオンビーム2が2本
のイオンビームとなっているそれぞれのイオンビーム2
a,2bに対応して偏向電場を印加でき得るように偏向
電極13が設けられている。
【0037】前述したように、本実施例1における集束
イオンビーム装置は、1つのイオン源1から放出した大
量のイオンビーム2が、それぞれが穴をもつ2つの組の
アパーチャ板14a〜18a,14b〜18bによっ
て、2本のイオンビーム2a,2bに分割され、2本の
イオンビーム2a,2bをもって前記試料9の表面を照
射して、試料9を加工処理することができるものであ
る。
イオンビーム装置は、1つのイオン源1から放出した大
量のイオンビーム2が、それぞれが穴をもつ2つの組の
アパーチャ板14a〜18a,14b〜18bによっ
て、2本のイオンビーム2a,2bに分割され、2本の
イオンビーム2a,2bをもって前記試料9の表面を照
射して、試料9を加工処理することができるものであ
る。
【0038】すなわち、個々に動作できる2組のアパー
チャ板14a〜18a,14b〜18bによって、2本
のイオンビーム2a,2bとし得ると共に、それらの2
本のイオンビーム2a,2bの径をアパーチャ板14a
〜18a,14b〜18bによって、所定のものに選択
することができる。
チャ板14a〜18a,14b〜18bによって、2本
のイオンビーム2a,2bとし得ると共に、それらの2
本のイオンビーム2a,2bの径をアパーチャ板14a
〜18a,14b〜18bによって、所定のものに選択
することができる。
【0039】さらに、前記中間レンズ12により2本の
前記イオンビーム2a,2bの照射位置を自由に設定で
きる。
前記イオンビーム2a,2bの照射位置を自由に設定で
きる。
【0040】したがって、2本に分割された前記イオン
ビーム2a,2bを用いて、同時に前記試料9における
任意の2カ所を加工することができる。
ビーム2a,2bを用いて、同時に前記試料9における
任意の2カ所を加工することができる。
【0041】また、本実施例1における集束イオンビー
ム装置に、図3に示すように、2本の集束されたイオン
ビーム2a,2bに対応してそれぞれ偏向電極13a,
13bを設けることにより、2本のイオンビーム2a,
2bを個々に偏向させることができる。したがって、前
記試料9の表面でのスキャン方式をそれぞれ別個に選択
できると共に、異なるスキャン方式を採用することがで
きる。それゆえ、前記試料9は、2本の前記イオンビー
ム2a,2bを用いることにより、同一条件のもとに同
一の加工を行うことができると共に、異なった面積など
の異なった条件をもって、異なった加工ができる。
ム装置に、図3に示すように、2本の集束されたイオン
ビーム2a,2bに対応してそれぞれ偏向電極13a,
13bを設けることにより、2本のイオンビーム2a,
2bを個々に偏向させることができる。したがって、前
記試料9の表面でのスキャン方式をそれぞれ別個に選択
できると共に、異なるスキャン方式を採用することがで
きる。それゆえ、前記試料9は、2本の前記イオンビー
ム2a,2bを用いることにより、同一条件のもとに同
一の加工を行うことができると共に、異なった面積など
の異なった条件をもって、異なった加工ができる。
【0042】また、本実施例1における集束イオンビー
ム装置におけるアパーチャ4は、2組のアパーチャ板を
有しており、それらによって2つの穴を備えているもの
である。したがって、前記アパーチャ4によって2本に
分割された前記イオンビーム2a,2bを集束し、偏向
させて前記試料9の表面に照射し、前記イオンビーム2
a,2bが照射された領域の前記試料9の表面をスパッ
タエッチングすると共に、前記スパッタエッチングされ
た領域から放出される2次粒子を2次粒子検出器により
検出する手段とを備えた集束イオンビーム装置である。
また、前記のイオンビーム2a,2bの通路に中間レン
ズ12を設けている。さらに、3段目のレンズの下に2
本のイオンビーム2a,2bに対して、それぞれ偏向し
得る手段を設けている。
ム装置におけるアパーチャ4は、2組のアパーチャ板を
有しており、それらによって2つの穴を備えているもの
である。したがって、前記アパーチャ4によって2本に
分割された前記イオンビーム2a,2bを集束し、偏向
させて前記試料9の表面に照射し、前記イオンビーム2
a,2bが照射された領域の前記試料9の表面をスパッ
タエッチングすると共に、前記スパッタエッチングされ
た領域から放出される2次粒子を2次粒子検出器により
検出する手段とを備えた集束イオンビーム装置である。
また、前記のイオンビーム2a,2bの通路に中間レン
ズ12を設けている。さらに、3段目のレンズの下に2
本のイオンビーム2a,2bに対して、それぞれ偏向し
得る手段を設けている。
【0043】それ故に、前記アパーチャ4に2個の穴を
設けていることにより、1つのイオン源から2本のイオ
ンビームを得ることができる。そのため、同時に2つの
加工を行うことができる。したがって、1本のイオンビ
ームを用いて加工するものに比較して加工時間を半分に
短縮できることになり、加工時間を大幅に短縮すること
ができる。
設けていることにより、1つのイオン源から2本のイオ
ンビームを得ることができる。そのため、同時に2つの
加工を行うことができる。したがって、1本のイオンビ
ームを用いて加工するものに比較して加工時間を半分に
短縮できることになり、加工時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0044】また、前記中間レンズ12を備えているこ
とにより、2本のイオンビーム2a,2bの距離を自在
に偏向することができる。そのため、加工時間の短縮と
加工精度の向上が達成できる。
とにより、2本のイオンビーム2a,2bの距離を自在
に偏向することができる。そのため、加工時間の短縮と
加工精度の向上が達成できる。
【0045】さらに、2本のイオンビーム2a,2bに
それぞれ偏向電極13a,13bを設けることにより、
2カ所の加工領域を独立して変更できる。これにより、
集束イオンビーム装置において、加工時間の短縮と加工
精度の向上が達成できる。
それぞれ偏向電極13a,13bを設けることにより、
2カ所の加工領域を独立して変更できる。これにより、
集束イオンビーム装置において、加工時間の短縮と加工
精度の向上が達成できる。
【0046】本実施例1における前記集束イオンビーム
装置は、イオンガンから発射されるイオンビーム2を集
束した後、偏向させて、試料9に照射するものである。
イオン源1としては、たとえばガリウムが用いられてい
る。前記試料9にイオンビーム2を照射することによ
り、前記試料9の表面がスパッタエッチングされる。イ
オンビームのビーム径は、たとえば50〜500μmで
ある。このように、前記試料9の表面をスパッタエッチ
ングすることにより、前記試料9の断面を露出させ、S
EMあるいはTEMの断面観察用試料の作製に使用する
ことができる。
装置は、イオンガンから発射されるイオンビーム2を集
束した後、偏向させて、試料9に照射するものである。
イオン源1としては、たとえばガリウムが用いられてい
る。前記試料9にイオンビーム2を照射することによ
り、前記試料9の表面がスパッタエッチングされる。イ
オンビームのビーム径は、たとえば50〜500μmで
ある。このように、前記試料9の表面をスパッタエッチ
ングすることにより、前記試料9の断面を露出させ、S
EMあるいはTEMの断面観察用試料の作製に使用する
ことができる。
【0047】前記集束イオンビーム装置を用いた断面T
EM観察用試料作製法としては、まず、集束イオンビー
ム装置に内蔵されたSIM機能により、ビームを細く絞
って試料9の表面の形状を観察する。不良ビットにマー
キングを施し、前記試料9を研磨で、たとえば60〜8
0μm幅の棒状に加工する。そして、集束イオンビーム
装置で不良ビット領域の断面を、たとえば500nmの
膜厚まで加工していく。試料を傾斜させてガリウムのコ
ンタミの残っている断面を細く絞ったビーム径でクリー
ニングする。しかし、TEMは電子線の透過像を観察す
るため、試料を電子線の透過し得る厚さである200n
m程度以下まで薄くする必要がある。
EM観察用試料作製法としては、まず、集束イオンビー
ム装置に内蔵されたSIM機能により、ビームを細く絞
って試料9の表面の形状を観察する。不良ビットにマー
キングを施し、前記試料9を研磨で、たとえば60〜8
0μm幅の棒状に加工する。そして、集束イオンビーム
装置で不良ビット領域の断面を、たとえば500nmの
膜厚まで加工していく。試料を傾斜させてガリウムのコ
ンタミの残っている断面を細く絞ったビーム径でクリー
ニングする。しかし、TEMは電子線の透過像を観察す
るため、試料を電子線の透過し得る厚さである200n
m程度以下まで薄くする必要がある。
【0048】そこで、最後の処理として膜厚を、たとえ
ば200nmとなるようにアルゴン(Ar)イオン等で
ミリングする。このような2本のイオンビーム2a,2
bを用いて、一連の手法により不良ビット対応の断面T
EM観察用試料を短時間に作製することができる。
ば200nmとなるようにアルゴン(Ar)イオン等で
ミリングする。このような2本のイオンビーム2a,2
bを用いて、一連の手法により不良ビット対応の断面T
EM観察用試料を短時間に作製することができる。
【0049】また、イオン源1から放出するイオンビー
ム2を複数のイオンビーム2a,2bに分割するアパー
チャ4と、前記イオンビーム2を調整するレンズ系およ
び偏向電極系および前記イオンビーム2を試料9の表面
に照射した際に発生する2次粒子10を検出する検出系
11とを有するため、前記試料9の異なる領域に複数の
イオンビーム2を同時に照射すると共に、前記検出系に
より2次粒子10を検出してそれからえられる情報をも
って前記試料9を前記複数のイオンビーム2a,2bを
制御して加工することできることにより、前記試料9の
不良ビット個所を見ながら断面加工すると、試料作製時
間を短縮することができる。
ム2を複数のイオンビーム2a,2bに分割するアパー
チャ4と、前記イオンビーム2を調整するレンズ系およ
び偏向電極系および前記イオンビーム2を試料9の表面
に照射した際に発生する2次粒子10を検出する検出系
11とを有するため、前記試料9の異なる領域に複数の
イオンビーム2を同時に照射すると共に、前記検出系に
より2次粒子10を検出してそれからえられる情報をも
って前記試料9を前記複数のイオンビーム2a,2bを
制御して加工することできることにより、前記試料9の
不良ビット個所を見ながら断面加工すると、試料作製時
間を短縮することができる。
【0050】それゆえ、本発明は、加工時間の短縮と加
工の高精度化ができる集束イオンビーム装置および試料
加工方法を提供することができる。
工の高精度化ができる集束イオンビーム装置および試料
加工方法を提供することができる。
【0051】本実施例における集束イオンビーム装置に
おける前記アパーチャ4は、2組のアパーチャ板を有し
ており、それらによって2つの穴を備えているものであ
るが、前記アパーチャ4の他の態様としては、3組、4
組というように複数の組をもっているアパーチャ板を採
用して、3本、4本というように前記イオンビーム2を
複数に分割する様式を採用することができる。また、各
組のアパーチャ板14a〜18a,14b〜18bにお
ける穴の径も種々の条件に合致したものにすることがで
きる。
おける前記アパーチャ4は、2組のアパーチャ板を有し
ており、それらによって2つの穴を備えているものであ
るが、前記アパーチャ4の他の態様としては、3組、4
組というように複数の組をもっているアパーチャ板を採
用して、3本、4本というように前記イオンビーム2を
複数に分割する様式を採用することができる。また、各
組のアパーチャ板14a〜18a,14b〜18bにお
ける穴の径も種々の条件に合致したものにすることがで
きる。
【0052】(実施例2)図4は、本発明の他の実施例
である集束イオンビーム装置を示す側面図である。同図
を用いて、本発明の集束イオンビーム装置の具体的な技
術について説明する。
である集束イオンビーム装置を示す側面図である。同図
を用いて、本発明の集束イオンビーム装置の具体的な技
術について説明する。
【0053】図4に示すように、本実施例2の集束イオ
ンビーム装置は、2つのイオン源1を備えており、イオ
ン源1と他のイオン源1とは、全く同じ型のものであ
り、個々に必要に応じ交換できるものである。
ンビーム装置は、2つのイオン源1を備えており、イオ
ン源1と他のイオン源1とは、全く同じ型のものであ
り、個々に必要に応じ交換できるものである。
【0054】また、供給電圧と引き出し電圧は、個々の
イオン源1に対して切り替わり、2つのイオン源1を同
時に使用したり1つだけのイオン源1を使用することを
選択し得るものである。
イオン源1に対して切り替わり、2つのイオン源1を同
時に使用したり1つだけのイオン源1を使用することを
選択し得るものである。
【0055】さらにまた、前記イオン源1は、使用時間
が経過すれば消耗するので、消耗により使用不可となっ
たイオン源1は、交換する必要がある。本実施例2にお
ける集束イオンビーム装置では、2つのイオン源1を搭
載していることにより、一方を交換している間、もう一
方で加工を行うことができ、常に使用条件のもとに稼働
させることができるので、集束イオンビーム装置の稼働
率を向上させることができる。
が経過すれば消耗するので、消耗により使用不可となっ
たイオン源1は、交換する必要がある。本実施例2にお
ける集束イオンビーム装置では、2つのイオン源1を搭
載していることにより、一方を交換している間、もう一
方で加工を行うことができ、常に使用条件のもとに稼働
させることができるので、集束イオンビーム装置の稼働
率を向上させることができる。
【0056】また、2つのイオン源1を搭載しているこ
とにより、イオンビーム2の強度などを種々調整できる
ために、加工時間の短縮と加工精度の向上が達成でき
る。
とにより、イオンビーム2の強度などを種々調整できる
ために、加工時間の短縮と加工精度の向上が達成でき
る。
【0057】なお、他の構成要素は、前述した実施例1
における集束イオンビーム装置と同様なものを採用して
いることにより、説明を省略する。
における集束イオンビーム装置と同様なものを採用して
いることにより、説明を省略する。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】本願によって開示された発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0060】本発明によれば、イオン源から放出するイ
オンビームを複数のイオンビームに分割するアパーチャ
と、前記イオンビームを調整するレンズ系および偏向電
極系とを有するものであることにより、イオン源から放
出する1本のイオンビームが、アパーチャによって2本
以上のイオンビームに分割され、分割された複数の前記
イオンビームをそれぞれに対応した調整をレンズ系およ
び偏向電極系を用いて行い、それぞれに対応した調整が
行われている複数の前記イオンビームを用いて試料の異
なる領域を同時に照射して加工処理を行うことができる
ため、加工精度を高くし得ると共に、加工時間を短縮で
きるものである。
オンビームを複数のイオンビームに分割するアパーチャ
と、前記イオンビームを調整するレンズ系および偏向電
極系とを有するものであることにより、イオン源から放
出する1本のイオンビームが、アパーチャによって2本
以上のイオンビームに分割され、分割された複数の前記
イオンビームをそれぞれに対応した調整をレンズ系およ
び偏向電極系を用いて行い、それぞれに対応した調整が
行われている複数の前記イオンビームを用いて試料の異
なる領域を同時に照射して加工処理を行うことができる
ため、加工精度を高くし得ると共に、加工時間を短縮で
きるものである。
【図1】本発明の一実施例である集束イオンビーム装置
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例である集束イオンビーム装置
におけるアパーチャを示す側面図である。
におけるアパーチャを示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例である集束イオンビーム装置
における偏向電極近傍を示す拡大側面図である。
における偏向電極近傍を示す拡大側面図である。
【図4】本発明の他の実施例である集束イオンビーム装
置を示す側面図である。
置を示す側面図である。
1 イオン源 2,2a,2b イオンビーム 3 コンデンサレンズ 4 アパーチャ 5 偏向電極 6 ビームブランキングアパーチャ 7 対物レンズ 8 偏向電極 9 試料 10 2次粒子 11 マイクロ・チャネル・プレート(M.C.P) 12 中間レンズ 13,13a,13b 偏向電極 14a,14b アパーチャ板 15a,15b アパーチャ板 16a,16b アパーチャ板 17a,17b アパーチャ板 18a,18b アパーチャ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/147 D 37/28 Z H01L 21/027
Claims (6)
- 【請求項1】 イオンビームを放出するイオン源と、前
記イオンビームを複数のイオンビームに分割するアパー
チャと、前記イオンビームを調整するレンズ系および偏
向電極系とを有することを特徴とする集束イオンビーム
装置。 - 【請求項2】 イオンビームを放出するイオン源と、前
記イオンビームを複数のイオンビームに分割するアパー
チャと、前記イオンビームを調整するレンズ系および偏
向電極系と、前記イオンビームを試料表面に照射した際
に発生する2次粒子を検出する検出系とを有することを
特徴とする集束イオンビーム装置。 - 【請求項3】 前記アパーチャは、1組の複数個からな
るアパーチャ板と、前記アパーチャ板に対応する他の組
のアパーチャ板とを備えてなり、それぞれの組内の複数
個の前記アパーチャ板には、イオンビームを集束するた
めの相互に異なる直径を有する穴が設けられていること
を特徴とする請求項1または2記載の集束イオンビーム
装置。 - 【請求項4】 前記偏向電極系には、複数に分割されて
いるイオンビームのそれぞれに対し偏向操作を行う偏向
電場が印加できる偏向電極が備えられていることを特徴
とする請求項1から3のいずれか一項に記載の集束イオ
ンビーム装置。 - 【請求項5】 前記イオン源が、2つ以上備えられてい
ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記
載の集束イオンビーム装置。 - 【請求項6】 イオン源から放出するイオンビームを複
数のイオンビームに分割するアパーチャと、前記イオン
ビームを調整するレンズ系および偏向電極系と、前記イ
オンビームを試料表面に照射した際に発生する2次粒子
を検出する検出系とを有する集束イオンビーム装置を用
いて、試料の異なる領域に複数のイオンビームを同時に
照射すると共に、前記検出系により2次粒子を検出して
それから得られる情報をもって前記複数のイオンビーム
を制御して前記試料を加工することを特徴とする試料加
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6147581A JPH0817800A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6147581A JPH0817800A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817800A true JPH0817800A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15433594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6147581A Pending JPH0817800A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 集束イオンビーム装置およびそれを用いた試料加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817800A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008511115A (ja) * | 2004-08-24 | 2008-04-10 | セラ セミコンダクター エンジニアリング ラボラトリーズ リミテッド | 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御 |
JP2010520465A (ja) * | 2007-03-06 | 2010-06-10 | ライカ ミクロジュステーメ ゲーエムベーハー | 電子顕微鏡検鏡用試料の作製法 |
JP2010194546A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Canon Inc | 荷電粒子ビーム加工方法 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP6147581A patent/JPH0817800A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008511115A (ja) * | 2004-08-24 | 2008-04-10 | セラ セミコンダクター エンジニアリング ラボラトリーズ リミテッド | 被加工物の有向多偏向イオンビームミリングならびにその程度の決定および制御 |
JP2010520465A (ja) * | 2007-03-06 | 2010-06-10 | ライカ ミクロジュステーメ ゲーエムベーハー | 電子顕微鏡検鏡用試料の作製法 |
JP2010194546A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Canon Inc | 荷電粒子ビーム加工方法 |
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