JP2008509575A - ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器を含む全ディジタル送信機 - Google Patents

ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器を含む全ディジタル送信機 Download PDF

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Abstract

無線電話ハンドセットなどの高周波トランシーバ内で用いて有益なディジタル送信機(20)を開示する。送信機(20)は、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器(40)と結合して動作して送信周波数の或る倍数であるサンプル周波数の変調されたディジタル信号を生成する、ディジタル・アップコンバータ機能(36I,36Q)を含む。ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器(40)はフィードバック・フィルタで雑音伝達関数を与える。その通過帯域の中心は送信周波数に対応し、また特性内のノッチは受信帯域周波数などの特定の周波数に対応して送信雑音が最小になるように対称的にまたは非対称的に選択してよい。結合されたFIRディジタル・フィルタ(42)およびMOSパワー・スイッチ・アレイ(44)も開示する。そのドレン拡張MOSパワー・トランジスタおよびスイッチング・トランジスタのカスケード配列は、粗利得制御を与えられた出力RF信号を生成する。

Description

本発明は送信機および受信器回路の分野であり、より詳細には、最近の携帯電話ハンドセットに用いられるような全二重トランシーバ回路に関するものである。
近年、高性能のディジタル携帯電話が利用可能なことから明らかなように、携帯電話技術が非常に進歩した。かかる進歩は主として最近のディジタル無線変調技術、例えば、時分割多元接続(TDMA)、従来のCDMAや広帯域CDMA(WCDMA)やCDMA2000標準を含む符号分割多元接続(CDMA)、およびパーソナル通信サービス(PCS)変調が広範囲に展開されたことから起こった。これらの変調信号の搬送波周波数の範囲は800MHzから2.0GHz程度である。これらのディジタル変調および通信技術により、使用者に低コストの無線電話サービスが非常に進歩した。
かかる高周波変調および通信を行うのに必要な回路は非常に複雑になった。このように非常に複雑になったにも関わらず、ハードウエアのコストを更に下げるよう大きな圧力がまだかかっている。無線電話を製作するのに用いられる集積回路や他の構成要素の数を減らせば、またチップ面積を減らすことによりこれらの集積回路のコストを下げれば、コストを下げることはできる。しかし、従来のトランシーバ回路は、特に無線周波数(RF)信号の送信および受信では、まだアナログ回路に大きく依存している。このアナログ回路や、一般にアナログ領域で必要なインダクタなどの受動構成要素では、動作速度においても電力消費の減少においても、コストの削減や性能の向上の達成に限度がある。
図1は、最近の無線電話トランシーバ(送信機/受信機)内の送信機の従来の構造を示す。図1に示すように、送信されるディジタル・ベースバンド信号はシグマ・デルタ型のディジタル・アナログ変換器(DAC)3によりアナログ領域に変換される。得られたアナログ・フィルタは統合されたベースバンド・アナログ・フィルタ5により濾波されて、アナログ変調器7に与えられる。この従来の構造はCDMAおよびWCDMA通信で一般的であって、アナログ変調器7は第1の自動利得制御(AGC)機能9を含み、25dBから30dB程度の利得を与えた後で、ミキサ11でベースバンド信号と局部発振器(LO)クロックとのアナログ・ミキシングを行う。一般に、ミキサ11は直交ミキサであって、同相(I)成分および直交位相(Q)成分を生成する。LOクロックは、送信周波数発生器機能19の出力を受ける局部発振器15により生成される。送信周波数発生器機能19はループ・フィルタ21で濾波された電圧制御発振器(VCO)17の出力に基づいて送信クロック信号を生成する。ミキサ11の直交出力は第2のAGC機能13に与えられ、ここで60dBの公称利得が信号に与えられる。出力変調信号はSAWフィルタ23により濾波され、電力増幅器25により増幅される。
この従来の構造では、信号処理の多くはアナログ領域で行われる。図1に関して詳しく説明すると、アナログ領域はDAC3の出力から始まり、アナログ変調器7から電力増幅器25まで続く。このようにアナログ処理の範囲が広いので、回路は一般に複数の受動構成要素を必要とする。図1の従来の送信機の例では、電力増幅器段25でも、アナログ・ミキサ11でも、送信機内の他の回路内でも、複数のインダクタが必要である。この技術で周知のように、このようなインダクタは外部構成要素により実現するか、または集積される場合は大きなチップ面積を必要とする。他の回路(例えば、ループ・フィルタ21)は外部構成要素(例えば、2個の抵抗器および3個のコンデンサ)を含む。
この従来のアナログ送信機構造内のアナログAGC機能9および13は、実現方法においても動作においても問題がある。この技術で周知のように、AGC機能9および13が与える利得は正しく較正しなければならない。なぜなら、利得は製造プロセスの変動や動作温度に敏感だからである。このAGC較正には一般に製造の流れの中でかなりの試験および特徴付けの時間をとる。
この技術で周知のように、送信信号と受信信号とはCDMAおよびWCDMA標準に従って行われるような全二重通信で同じ周波数を占める。実際のところ、従来のトランシーバの受信信号内の最大の雑音源は一般にトランシーバ自身の送信中の信号からの漏れである。しかし、従来のアナログ送信機では、特に、妥当な数の受動構成要素を用いることを含めて製造コストを妥当なレベルに抑えるためには、受信帯域雑音を特に低くするように作ることはできない。
恐らく最も重要なことであるが、図1の従来の送信機の回路の多くがアナログ型なので、この送信機を1つの集積回路内に統合することは非常に困難である。更に、この技術で周知のように、アナログ回路を低電圧の相補形金属酸化膜半導体(CMOS)技術で実現することは容易ではない。アナログ回路は一般にバイポーラ・トランジスタ、または少なくともバイポーラ素子とCMOS素子との組合せ(例えば、BiCMOS技術)を必要とするが、集積回路の製造コストの観点からするとこれは高価である。バイポーラ・トランジスタはCMOS素子ほど容易にスケーリングすることができないので、将来バイポーラまたはBiCMOS技術を用いるアナログ回路で、CMOS集積回路なら可能な統合効率を達成することはできないと考えられる。
したがって、本発明の目的は無線周波数(RF)送信機用の全ディジタル構造を提供することである。
本発明の別の目的は、スケーリングされた低電圧の相補形金属酸化膜半導体(CMOS)技術で実現するのに特に適したディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、ディジタル・ベースバンド処理回路と統合して無線電話ハンドセット用の単一チップの電子回路を実現することができるディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、非常に低い受信帯域雑音を有するディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、帯域外雑音ノッチを中心送信周波数付近で非対称に同調させることのできるディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、例えば2GHz以上の高帯域送信周波数を実現することのできるディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、電力増幅器ドライバ回路とディジタル自動利得制御(AGC)回路とを統合することのできるディジタル送信機構造を提供することである。
本発明の別の目的は、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器を提供することである。
本発明の他の目的および利点は、以下の明細書とその図面とを参照すれば当業者に明らかである。
本発明は、アップコンバータ・ミキサおよびオーバーサンプリングされたディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器を含む全ての機能をディジタル回路で実現する全ディジタル送信機構造により実現可能である。本発明に係るアップコンバータ・ミキサは簡単なマルチプレクサおよびインバータ装置で実現される。
本発明の別の態様では、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器はゼロ分割機能を含むので、トランシーバ内の受信帯域などの近くの周波数帯域への送信雑音漏れを抑えることができる。本発明に係るディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器は、フィードバック特性がゼロ周波数を定義するディジタル・フィルタ装置により実現される。
本発明の別の態様では、有限インパルス応答(FIR)ディジタル濾波と粗利得制御および電力増幅器ドライバ回路とを組み合わせて遅れ駆動段のアレイを形成し、その出力を合計して電力増幅器を駆動する。
本発明をその好ましい実施の形態(すなわち、無線電話ハンドセットに関して使われるなど、ディジタル・トランシーバとして実現する)に関して説明する。なぜなら、本発明の利点から見てこのアプリケーションは特に有益と考えられるからである。しかし、本発明の他のアプリケーションもその利点から見て有益と考えられる。
図2を参照して、本発明の好ましい各実施の形態を実現することができる通信装置を以下に説明する。図2の例では、装置は無線電話ハンドセットであって、ディジタル・ベースバンド・プロセッサ10に、更にディジタル送信機20に信号を与えるよう結合されるマイクロホンMと、受信チャンネル28からディジタル・ベースバンド・プロセッサ10を介して信号を受信するよう結合されるスピーカSとを含む。機能的に、追加の回路および機能性も一般にこの装置内に導入可能である。かかる機能は、装置全体の制御のためのコントローラや、キーパッドおよびLCDディスプレイによる入出力を含む。信号経路内では、ディジタル・ベースバンド・プロセッサ10は、変調の前に信号に対してアナログおよびディジタル濾波や、チャンネルおよび誤り訂正コーディングなどを、やはり「ベースバンド」信号で行うための回路および機能性を含む。一般に最近の無線電話ハンドセットは、テキサス・インスツルメント社製のOMAP24xxプロセッサなどの高水準の集積回路を含む。かかるプロセッサはARM11プロセッサおよびTMS320C55xディジタル信号処理プロセッサ(DSP)などのコア・エンジンを含み、ディジタル・ベースバンド・プロセッサ10として働く。
送信側では、ディジタル送信機20は処理された信号をディジタル・ベースバンド・プロセッサ10から受ける。この処理された信号はマイクロホンMからのアナログ・オーディオ信号に対応する。本発明の好ましい実施の形態に係るディジタル送信機20の構造については後で更に詳細に説明する。ディジタル送信機20はRF出力信号を生成する。このRF出力信号は表面弾性波(SAW)フィルタ22により濾波され、電力増幅器24により増幅され、送受切換器26を介してアンテナAから送信される。この装置の受信側は受信チャンネル28で示されている。受信チャンネル28はアンテナAから送受切換器26を介してRF信号を受け、これらの受信信号を従来の方法で復調しまた処理してベースバンド信号を作る。次にディジタル・ベースバンド・プロセッサ10は受信信号を更に処理して、スピーカSで出力するのに適した形にする。
本発明の好ましい実施の形態では、ディジタル送信機20の構造は、ディジタル・ベースバンド・プロセッサ10と同じ集積回路内で実現するのに適したトランジスタおよび素子技術(例えば相補形金属酸化膜半導体(CMOS)技術)で実現できると考える。ディジタル送信機20をCMOSで実現することにより、ディジタル送信機20をディジタル・ベースバンド・プロセッサ10などの従来のディジタル回路と共にスケーリングを行い(小型のトランジスタで重要な機能である)、更なる性能の向上と更なるコスト削減とを行うことができる。図1に関して上に説明したような従来の送信機回路は一般にバイポーラまたはBiCMOS技術を必要とするので、従来のディジタル・ベースバンド・プロセッサと共に容易にスケーリングを行うことはできない。
更に、本発明の好ましい実施の形態に従って構築されるディジタル送信機20は受信帯域内の雑音を減らすことができると考えられる。ディジタル送信機20がこのような受信帯域雑音性能の改善を行うとSAWフィルタ22の要求が緩和され、装置全体のコストが更に下がる。更に、受信帯域雑音が減少すると、受信チャンネル28が受信して処理する信号の忠実度が向上する。また、ディジタル送信機20の全ディジタル動作により自動利得制御(AGC)機能のディジタル制御が可能になり、従来のRFトランシーバで要求されるアナログAGC較正が必要でなくなる。
次に図3を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るディジタル送信機20の構造を以下に説明する。ディジタル・ベースバンド・プロセッサ10(図2)からのディジタル・ベースバンド入力信号DBBはセルラ・ディジタル信号処理機能35に入り、直並列変換、ディジタル濾波、同相成分および直交位相成分への信号の分割、サンプル・レートの変換などの機能を行う。本発明の好ましい実施の形態では、送信される信号の同相成分は同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iに送られる。同様に、送信される信号の直交位相成分は直交位相アップコンバータ機能36Qに送られる。本発明の好ましい実施の形態に係る同相および直交位相のディジタル・アップコンバータ機能36I、36Qの構造と動作については後で詳細に説明する。
同相および直交位相のディジタル・アップコンバータ機能36I、36Qの出力は加算器38の入力に与えられる。加算器38はアップコンバートされた両成分を結合し、その結果をディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40に与える。変調器40の構造については後で詳細に説明する。ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40からの変調された出力信号は有限インパルス応答(FIR)ディジタル・フィルタ42で濾波され、MOSパワー・スイッチ・アレイ44の入力信号として与えられる。後で詳細に説明するように、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40から出力される各ビットは、好ましくはFIR機能42とMOSパワー・スイッチ・アレイ44内のスイッチとを結合したものを駆動する。後で詳細に説明するように、また本発明の好ましい実施の形態では、FIR機能42とMOSパワー・スイッチ・アレイ44とを結合して階層的サブユニットのアレイ43を作り、粗利得制御を与えたRF出力信号を生成するのが効率的である。
ディジタル送信機20は、ディジタル・アップコンバータ機能36I、36Qおよびディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40が用いる種々のクロック信号を生成するための回路も含む。本発明の好ましい実施の形態では、周波数シンセサイザ30は、一般に最終送信周波数Ftx(例えば、CDMA2Kでは824から849MHz、またEDGE、WCDMA、およびPCSでは1.8から2.0GHz)の倍数である選択された周波数の1つ以上のクロック信号を生成するための従来の周波数シンセサイザである。後の説明から明らかになるように、この倍数は整数でなくてよい。クロック分配回路32は周波数シンセサイザ32の出力をディジタル送信機20内の種々の機能に分配し、また必要であれば、追加の周波数のクロック信号を生成するための追加の周波数分割器またはミキサを含んでよい。ディジタル送信機20はコントローラ41も含む。これは図2の装置内の高水準コントローラに対応してよい。コントローラ41は、MOSパワー・スイッチ44へのディジタル利得制御信号の選択および付与を含むディジタル送信機20の動作を制御するためのプログラマブル・ロジックまたは他の回路を含む。これについては後で詳細に説明する。
次に図4を参照して、本発明の第1の好ましい実施の形態に係るセルラ・ディジタル信号処理機能35およびディジタル・アップコンバータ機能36I,36Qについて以下に説明する。この例では、送信周波数FtxはCDMA2K標準に対応する836MHzである。この説明から明らかになるように、この比較的高い送信周波数は、最近のディジタル回路としては普通の周波数で動作するディジタル送信機20により容易に得られる。
本発明のこの第1の実施の形態では、単一ビットのビット・ストリームの形のディジタル・ベースバンド入力信号DBBは直並列変換器46に与えられる。従来の方法では、直並列変換器46は直列入力ビット・ストリームをグループ化して連続した語を作り、並列のワードを同相および直交位相成分に割り当てる。この技術で周知のように、受信機がこれらの成分を再結合してディジタル・ベースバンド・ビット・ストリームの形の理解できる情報に戻せる限り、ビット・ストリームをこれらの直交の成分にどのように分割するかは随意である。直並列変換器46から出力される並列のデータ語の幅はディジタル送信機20内の相対的クロック・レートと最終送信周波数Ftxとに依存する。CDMA通信の例では、直並列変換器46は同相および直交位相成分それぞれについて6ビットから8ビットの幅のデータ語を4.8MHzの周波数で出力する。WCDMA通信では、直並列変換器46は6ビットから8ビット幅のデータ語を3.84MHzの周波数で出力してよい。
セルラ・ディジタル信号処理機能35の残りの処理は同相成分と直交位相成分とで実質的に同じである。ディジタル・パルス成形フィルタ48Iは同相成分にディジタル濾波を行い、ディジタル・パルス成形フィルタ48Qは直交位相成分にディジタル濾波を行う。パルス成形フィルタ48は最終送信信号のスペクトルを望ましい送信周波数帯域内に、また特定の通信標準のパワー・スペクトル密度(PSD)制約内に収めるように成形する。
この点まで、すなわちディジタル・パルス成形フィルタ48I,48Qの出力までは、データのサンプル・レートは(ビット・ストリームDBBでも、並列化の後でも)ベースバンド・レートである。このサンプル・レートから送信周波数Ftxに適合する周波数への変換は、それぞれ1つのレートで入来するデータを緩衝して別のレートでデータを出力する従来の回路であるサンプル・レート・コンバータ50I,50Qで始まる。この例では、サンプル・レート・コンバータ50I,50Qから出力されるデータのレートは最終送信周波数Ftxを分割したレートである。この例では、帯域通過シグマ・デルタ変調器40でのサンプリング周波数Fは送信周波数Ftxの4倍(F=4Ftx)で、SRC50I,50Qの出力でのサンプル・レートは、この例ではF/160である。F/160というこの出力レートのクロック信号はクロック分配回路32からSRC50I,50Qに与えられる。
利得段52I,52Qは、サンプル・レートを変換したSRC50I,50Qからの各信号に、選択された利得値をそれぞれ与える。好ましくは、利得段52I,52Qで与える利得の値は、比較的近い分解能(例えば、0.25dBステップ程度)を有する2進値である。好ましくは利得段52I,52Qは、周知の2進シフタを用いて精度と効率的な性能を共に達成するディジタル乗算器により実現する。本発明のこの実施の形態では、利得段52I,52Qの出力のサンプル・レートはやはりF/160である。
望ましい利得値を与えた後で、同相および直交位相成分はそれぞれ、CIC(cascaded−integrate−and−comb)濾波およびディジタル有限インパルス応答(FIR)濾波を行う対応する機能54I,54Qに与えられる。CICおよびFIR機能54I,54Qによるデータの濾波は望ましいスペクトル特性に依存する。CICおよびFIR機能54I,54Qでデータ成分の内挿を行うことによりサンプル・レートを上げることができる。この例では、CICおよびFIR機能54I,54Qからの出力サンプル・レートはF/4である。以下に説明するように、ディジタル・アップコンバータ機能36I,36Qはこのデータ・ストリームをアップコンバートして、データ・ストリームを変調に適したサンプル・レートにする。
図4に示すように、ディジタル・アップコンバータ機能36Iは同相の濾波されて内挿されたデータ・ストリームをアップコンバートし、ディジタル・アップコンバータ機能36Qは直交位相の、濾波されて内挿されたデータ・ストリームをアップコンバートする。各アップコンバータ機能36がアップコンバートを行うことは、データ・ストリームの各サンプルに余弦関数(同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iの場合)および正弦関数(直交位相アップコンバータ機能36Qの場合)に対応する一連の値を実質的に掛けることである。その結果、アップコンバータ機能36I、36Qの出力は、それぞれがそのサンプル値の1つに対応する振幅を有して直交する成分に対応する。
本発明のこの実施の形態では、ディジタル・アップコンバータ機能36I、36Qは簡単なマルチプレクサ回路で実現可能である。これについては、以下に図5に関して述べる。対応するCICおよびFIR機能54から入来するデータワードDはマルチプレクサ57の1つの入力に与えられ、また多ビット・インバータ機能55を介してマルチプレクサ57の第2の入力に(−Dの値として)与えられる。マルチプレクサ57の第3の入力はゼロのデータ値(予想されるデータ語Dに対応する数のビット毎に「0」2進レベル)を受ける。制御入力は制御回路(図示せず)またはクロック分配回路32から線sin/cosMPYを介してマルチプレクサ57に与えられ、これによりマルチプレクサ57はその入力の中からその出力に出すものを選択する。
マルチプレクサ57に与えられる制御入力はその入力を、正弦波形または余弦波形に対応するパターンで、マルチプレクサ57に与えられるデータ語Dの値の4倍の周波数で配列する。ディジタル・アップコンバータ機能36Iの場合は、出力データ信号はデータ語の値Dに余弦関数を掛けたものに対応する。ディジタル・アップコンバータ機能36Qの場合は、出力データ信号はデータ語の値Dに正弦関数を掛けたものに対応する。与えられるパターンは、マルチプレクサ57の出力のサンプル・レートはサンプリング周波数Fであるが入力データ・レートはこの周波数Fの1/4であることを考慮することにより得られる。その結果、マルチプレクサ57の出力は入力サンプル毎に4サンプルを生成する。ディジタル・アップコンバータ機能36Iの場合のマルチプレクサ57の望ましい出力は、
Figure 2008509575

で、ディジタル・アップコンバータ機能36Qからは
Figure 2008509575

である。ただし、マルチプレクサ57からの出力周波数はFで、そのサンプル周期は1/Tである。
出力周波数の各周期内で4サンプルが取られる(すなわち、入力周波数はF/4)ので、時間変数tは各周期T内で、t=0,t=T/4、t=2T/4、およびt=4T/4の値を有する。例えば、正弦波形を与えるディジタル・アップコンバータ機能36Q内のマルチプレクサ57からの出力値のシーケンスは次式で表してよい。すなわち、
Figure 2008509575
したがって、直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Q内のマルチプレクサ57へのsin/cosMPY制御入力は、サンプリング・クロックの各サイクル内にこのパターン(0,D,0,−D)のその入力の中から選択する。同様に、同相ディジタル・アップコンバータ機能36I内のマルチプレクサ57へのsin/cosMPY制御入力は、サンプリング・クロックの各サイクル内にパターン(D,0,−D,0,)のその入力の中から選択する。もちろん、入来するビット・ストリームを成分に分割する直並列変換器46の動作により、同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iに与えられるデータ入力ワードDの値は直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Qに与えられるものとは異なる。
図4に戻って、同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iおよび直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Qの出力は加算器38に与えられる。加算器38は入来するデータ値を結合してサンプル周波数Fの単一データ・ストリームを作る。ディジタル・アップコンバータ機能36の動作の説明から明らかなように、同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iの出力は直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Qの出力と直交する。すなわち、同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iと直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Qとが同時に非ゼロ値を示すことはない。したがって、加算器38はディジタル加算器でもよいし、または同相ディジタル・アップコンバータ機能36Iおよび直交位相ディジタル・アップコンバータ機能36Qと同期する選択入力信号を持つマルチプレクサでもよい。加算器38が生成する結合信号は次にディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40に与えられ、変調されてRF出力信号を生成する。
本発明のこの好ましい実施の形態では、帯域通過シグマ・デルタ変調器40は比較的広い入力データ(例えば、サンプル当たり14ビット)を、サンプル当たりのビット数が少なく、望ましい送信周波数Ftx(この場合はサンプル周波数Fの1/4)を中心とする周波数スペクトルを有するデータに変換する。また本発明のこの好ましい実施の形態では、帯域通過シグマ・デルタ変調器40は、望ましい送信周波数Ftxのどちらかの側にノッチ(すなわち「ゼロ」)を有してノッチの少なくとも1つは受信帯域の中心に対応するように構成される。帯域通過シグマ・デルタ変調器40の動作により優れた受信帯域雑音余裕が得られるので、上に説明したように、送信データ経路内の下流のフィルタを緩和することができる。
次に図6を参照して、本発明のこの第1の好ましい実施の形態に係る帯域通過シグマ・デルタ変調器40の構造について以下に詳細に説明する。この説明から明らかなように、帯域通過シグマ・デルタ変調器40は実質的にディジタル信号処理動作に対応し、したがってディジタル信号処理プロセッサ(DSP)によりまたはこの機能のためのカスタム・ロジック・ハードウエアにより実行されるプログラム・シーケンスで実現可能である。このため、図6は帯域通過シグマ・デルタ変調器40の構造をデータ・フロー図で示す。
加算器38からの入力データ語の最上位ビットの1つ以上は下流の加算器64の1つの入力に与えられ、残りの最下位ビットは加算器60の1つの入力に与えられる。加算器60の他の入力は負入力で、以下に説明するフィードバック信号を受ける。このように、加算器60の機能はフィードバック信号のディジタル値を入力ディジタル値から引き、その結果を量子化器62と加算器70の1つの入力とに送ることである。量子化器62は加算器60の結果から最上位ビット(例えば、最上位の2ビットまたは3ビット)を取り出し、この値を下流の加算器64の1つの入力と加算器70の第2の入力とに送る。加算器70は、量子化器62からの結果を加算器60が量子化器62に与えた全値から引いて差分値(すなわち、残差)を生成し、これをディジタル・フィルタ72に与える。他方で、下流の加算器64は入力値の最上位ビットと量子化器62からの量子化された値とを加え、好ましくはこの合計を2ビット値または3ビット値として保持し、この結果を動的要素整合(dynamic element matching)機能66に与えて従来の方法で不整合を減らした後、FIR機能42(図3)に出力する。
本発明のこの実施の形態では、ディジタル・フィルタ72は帯域通過シグマ・デルタ変調器40の周波数応答(特に帯域通過特性内のゼロ(すなわち、ノッチ)を確立するための)を決定する。本発明のこの第1の好ましい実施の形態では、特性内のゼロは動作標準に従って受信帯域と揃うように選択される。CDMA2000の場合、送信周波数Ftxの一例は836MHzであり、受信帯域の中心は881MHzであって送信周波数Ftxより45MHz高い。この帯域通過特性のゼロを対称的に置くには、雑音伝達関数(NTF)
Figure 2008509575

を用いるディジタル・フィルタ72で実現可能である。ただし、βは
Figure 2008509575

で定義され、fは中心周波数f(これは送信周波数Ftxである)からのゼロのオフセットである。この例では、オフセット周波数fは45MHzである。
図7aおよび図7bは本発明の第1の好ましい実施の形態のこの例の性能を示す。ただし、オフセット周波数fは45MHzで、中心周波数fは送信周波数Ftx=836MHzである。この例では、オフセット周波数fは881MHzの受信中心周波数frxに対応するように選択した。図7aのシミュレーション結果から明らかなように、量子化雑音の特性内にゼロが存在し、極周波数Ftx=836MHzから両側に45MHzのオフセット周波数fだけ等分に間隔をあけている。図7bは図7aの特性の一部(送信周波数Ftx=836MHzの高周波側)の拡大図で、希望通りに受信中心frx=881MHzで鋭いゼロを示す。
本発明の好ましい実施の形態では、より複雑な雑音伝達関数を用いればディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40の特性に更なる制御を行うことができるとも考えられる。アプリケーションによっては特性内に非対称ゼロを有することが望ましいことがある。例えば、無線電話ハンドセットが送信周波数Ftxの片側に或る受信帯域を有し、送信周波数Ftxの反対側に別のサービス用の周波数帯域(GPS帯域など)を有する場合である。非対称オフセット周波数fc1およびfc2(それぞれ送信周波数Ftxの低周波側と高周波側)を定義するためのディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40内のディジタル・フィルタ用のNTFの一例は次の通りである。
Figure 2008509575

この明細書を参照した当業者は、自分の特定のアプリケーションの希望に従って更に複雑な関数を含む別の雑音伝達関数を容易に得ることができると考えられる。もちろん、ディジタル・フィルタ72を更に複雑にすると効率および回路の複雑さの面で更なるコストがかかることがあるので、設計者はこれを考えなければならない。
図3に関して上に説明したように、粗利得制御を行ったRF出力信号を生成するために、好ましくはFIR機能42とMOSスイッチ44とを結合してアレイ43を形成する。図8は、本発明のこの好ましい実施の形態に係るアレイ43の配列を示す。図8に示すように、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40は多ビット(この例では3ビット)のディジタル出力をアレイ43に出力する。本発明のこの実施の形態では、多ビットの変調された出力の各ビットは別々の結合されたサブアレイ43Aから43Cの1つのFIRフィルタに別々に与えられて別々のMOS RFパワー・スイッチを駆動する。もちろん、サブアレイ43の数はディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40からの出力ビットの数jに依存する。3つのサブアレイ43Aから43Cの出力は出力線RF OUTを駆動して、下流のSAWフィルタ22(図2)に与えられる。
次に図9を参照して、サブアレイ43の構造の一例を以下に説明する。各サブアレイ43Aから43Cは図9の例と同様に構成されていると考える。サブアレイ43はディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40から1入力ビットBITを受け、そのビットに応じてFIRディジタル濾波を行い、更に利得値を与えた後、線RF OUTにRF信号を生成する。
図9の出力駆動回路は、電源電圧VddHIと出力線RF OUTとの間に接続される誘導負荷76を含む。後で詳細に説明するFIRフィルタのタップ毎にドレン拡張MOS(DEMOS)トランジスタ78から78が1個あり、各トランジスタ78のドレンは出力線RF OUTに接続され、そのゲートは基準電圧BIASにより望ましい伝導に従ってバイアスされる。各DEMOSトランジスタ78は短チャンネルのnチャンネルMOSトランジスタ82にカスケード的に接続され、トランジスタ82のドレンは関連するDEMOSトランジスタ78のソースに接続され、トランジスタ82のソースはアースに接続される。各トランジスタ82のゲートは、FIRフィルタのタップ毎の入力ビットBITに応じて、その関連する利得制御ブロック80で利得値を与えた後に制御される。
図9はFIRフィルタのタップ毎の1個のDEMOSトランジスタ78および1個の短チャンネルMOSトランジスタ82を示す。後で利得制御ブロック80を説明したとき明らかになるが、DEMOSトランジスタ78とMOSトランジスタ82との各カスケード対は好ましくは並列に接続された複数のカスケード対に対応し、各MOSトランジスタ82のゲートは利得制御ブロック80により別々に制御される。DEMOSトランジスタ78およびMOSトランジスタ82のカスケード対とその関連する利得制御ブロック80とを或るタップの機能的ブロック79と考えて、この構造について後で更に詳細に説明する。しかし、本発明の好ましい実施の形態の利点を一層明確に説明するため、図9の高水準の例示はFIRタップ毎の単一カスケード対だけを示す。
この技術で周知のように、ドレン拡張MOS(DEMOS)トランジスタは、チャンネル領域と一層強くドープされたドレン接点との間に設けられた、トランジスタのドレンの一部としての幾分弱くドープされたドリフト領域を含む。ドリフト領域はゲート電極およびゲート誘電体の下にあってよく、または場合によっては電界誘電体(field dielectric)構造の下にあってもよい。ドリフト領域(すなわち、「ドレン拡張」)は素子の逆降伏電圧を大きくする。その結果、DEMOS素子は、同じ形状であるがドレン拡張なしに構築された素子よりはるかに高いドレン・ソース電圧で信頼できる動作を行うことができる。近年、MOSおよびCMOS素子が非常に小型になったので、DEMOSトランジスタは特に重要になった。
DEMOSトランジスタ78とその関連する短チャンネルMOSトランジスタ82とをカスケード接続すると出力RF信号の駆動が非常に改善され、またFIRフィルタ機能42とMOSスイッチ44とを相互に同じ集積回路内で結合し、また上に説明したディジタル送信機20の他のディジタル機能と結合することができる。パワーMOS素子からのRF出力として一般的であるが、電源電圧VddHIは素子の高速コア・ロジックの電源電圧よりはるかに高くてよい。バイアス電圧BIASの選択が正しいと仮定して、この高電圧が出力線RF OUTに現われる限りでは、この電圧降下の大部分はDEMOSトランジスタ78の両端に現われてよい(その関連する短チャンネル・トランジスタ80にではなく)。上に説明したように、DEMOSトランジスタ78の降伏電圧は短チャンネル・トランジスタ80の降伏電圧よりはるかに高いので、この電圧降下に耐えて必要な高いRF電力を与えることができる。このように、各DEMOSトランジスタ78は出力線RF OUTでの高い出力電圧からその関連する短チャンネル・トランジスタ82を遮蔽する。
他方で、DEMOSトランジスタ78は高速スイッチング(特にRF通信に必要な回数のスイッチング)には適していない。本発明のこの実施の形態ではディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40はオーバーサンプリングされたサンプル周波数F(この例では送信周波数Ftxの4倍)で動作するので、これは特に正しい。しかし短チャンネル・トランジスタ82はかかる周波数で高速スイッチングを行うことができる。このようにMOSトランジスタ82は、入力ビットBITおよびFIRフィルタに応答して、サブアレイ43内の各カスケード・ドライバのスイッチングを行う。
このカスケード配列は更なる利点も持つ。上に説明したように、MOSトランジスタ82は高いスイッチング・レートで動作する。この高速スイッチングと異なるディジタル挙動は、出力線RF OUTに現われないようにDEMOS素子78により遮蔽される。更に、基準電圧BIASによりDEMOS素子78にバイアスを与えるとMOSトランジスタ82の動作のバイアス点が安定になり、MOSトランジスタ82の優れたスイッチング性能が更に保証される。
図9から明らかなように、複数のカスケード対78,82がサブアレイ43内に形成される。本発明の好ましい実施の形態では、各カスケード対は有限インパルス応答(FIR)フィルタ機能42(図3)を行うFIRフィルタのタップに対応する。上に説明したように、ディジタル送信機20は1つの送信周波数帯域内で動作し、好ましくは他の周波数帯域(受信帯域や、GPSやブルートゥース通信などの他のサービス用の周波数帯域など)を避ける。したがって、FIRフィルタ42は、好ましくはディジタル送信機20からの妨害が最小である他の帯域の周波数と揃ったノッチすなわちゼロを特性内に持つ帯域通過FIRフィルタであることが好ましい。この技術で周知のように、かかる帯域通過FIRフィルタは一般に各タップ間の2次遅れによりディジタル的に実現される。本発明の好ましい実施の形態に関して用いるのに適した7タップのFIR帯域通過フィルタ変換関数H(z)の一例は
Figure 2008509575

である。もちろん、他のフィルタ特性を代わりに用いてよい。この特定の特性が優れている点は、係数が全て1なので、利得制御ブロック80内のタップ毎に追加の利得段が必要になったり、異なる利得係数を組み込むために複雑になったりす−ることがなくなることである。
また、送信帯域内の異なる「チャンネル」を選択するとFIRフィルタ特性内のノッチがシフトすることがあるので、この影響を考えるよう注意しなければならない。例えば、セルラ帯域内で選択することができる異なるチャンネルは、サンプリング周波数Fで±50MHzも変わることがある。チャンネル送信周波数にこれだけの最大差があると、式(6)のFIR特性内のノッチはGPS帯域内で約23MHzシフトする可能性がある。この明細書を参照した当業者は、特定のアプリケーション毎に適当なFIRフィルタ特性を容易に選択できると考えられる。
図9に示すように、FIRフィルタは遅れ段84から84がカスケードで組み込まれる。本発明のこの実施の形態では、遅れ段が対で形成される(すなわち、変換関数H(z)ではzの全ての累乗が2の倍数である)ので、各遅れ段84で2サンプル周期の遅れ(すなわち、z−2の項)が挿入される。この例では入力ビットBITの現在の状態はサンプル時刻tにあり、第1の遅れ段84の出力は2サンプル前の入力ビットBIT(t−2)に対応する。第1の遅れ段84の出力は対応する利得制御ブロック80の入力に与えられる。更に、第1の遅れ段84の出力は遅れ段84の入力にも与えられるので、遅れ段84の出力はBIT(t−4)、すなわち現在の入力ビットBIT(t)より4サンプル前である。同様に、遅れ段84の出力は対応する利得制御ブロック80の入力に与えられ、そして順に次の遅れ段の入力に与えられる。したがって、利得制御ブロック80の入力に与えられる最後の遅れ段84の出力はBIT(t−2n)である。FIR伝達特性の特定の係数は利得制御ブロック80内で実現してよい。または、特に1の係数だけが含まれる伝達特性では、そのフィルタに適した利得制御ブロック80内にまたは直列に、インバータを挿入してよい。
次に図10を参照して、図9の機能的ブロック79の例の一部として、本発明の好ましい実施の形態に係る利得制御ブロック80の一例の構造を以下に説明する。上に説明したように、利得制御ブロック80は線RF OUTに出力される信号に粗利得制御を実行する。本発明のこれらの実施の形態では、コントローラ41(図3)が生成するディジタル利得制御ワード、またはディジタル送信機20または送信機20を実現する装置内の他のディジタル機能は、適当な制御語を生成する。利得制御は予めプログラムされた値でもよいし、または現在経験している特定の通信チャンネル状態に基づいて計算された値でもよい。
図10に示す利得制御ブロック80の実施の形態の例では、18dBの範囲内の利得を6dBステップで与えてよい。この実施の形態では、4個のDEMOSトランジスタ78aから78d(全体で図9のDEMOSトランジスタ78の1個に対応する)があり、それぞれそのドレンは線RF OUTに接続され、そのゲートは基準電圧BIASによりバイアスされる。したがって、この例では4個の短チャンネルのnチャンネルMOSトランジスタ82aから82d(全体で図9のDEMOSトランジスタ82の1個に対応する)があり、それぞれそのドレンはDEMOSトランジスタ78aから78dの対応する1個に接続され、そのソースはアースに接続される。本発明のこの実施の形態では、MOSトランジスタ82aから82dは異なる駆動能力(例えば、所定の共通チャンネル長さについて異なるチャンネル幅)を有し、この異なる駆動は好ましくは2進重みが付けられる。この例では、最大のMOSトランジスタ82dの駆動能力は2個の最小のMOSトランジスタ82a,82bの1つの4倍である。MOSトランジスタ82cの駆動能力は最小のMOSトランジスタ82a(または82b)の2倍である。
各MOSトランジスタ82aから82dのゲートはANDゲート86aから86dの対応する1つの出力により駆動される。各ANDゲート86aから86dの1つの入力は制御ブロック80への入力ビットFIR_BITを受ける。制御ブロック80の場合は、入力ビットFIR_BITは帯域通過シグマ・デルタ変調器40からの入力ビットBITに対応する。制御ブロック80から80では、場合に従って、入力ビットFIR_BITは関連する遅れ段84から84の出力に対応する。この例では、各ANDゲート86aから86dの他の入力は利得制御ワードGの1ビットを受ける。この例ではANDゲート86dは最大のMOSトランジスタ82dを駆動し、ANDゲート86dは最上位の利得制御ビットG<4>を受ける。ANDゲート86c次のは最上位の利得制御ビットG<3>を受け、ANDゲート86a,86bは最下位の利得制御ビットG<1>,G<2>(同じ重みを有する)をそれぞれ受ける。このようにして、利得制御語GはMOSトランジスタ82aから82dのどれが可能かを判定する。なぜなら、利得制御ワードGのビットの任意の1つが「0」レベルならば関連するMOSトランジスタ82aから82dは不能だからである。
本発明のこの好ましい実施の形態では、制御ブロック80が与える利得の値は、入力ビットFIR_BITが「1」レベルのときにMOSトランジスタ82aから82dが与える駆動の量に対応する。MOSトランジスタ82aまたは82dが可能の場合は最小利得(0dB)になる。MOSトランジスタ82cが可能の場合は、トランジスタ82a(または82b)の駆動の2倍が利用可能になり、+6dBの利得を与える。MOSトランジスタ82dが可能の場合は、トランジスタ82の駆動の4倍が利用可能になり、+12dBの利得を与える、など。もちろん、ゼロ利得状態(MOSトランジスタ82aから82dのどれも可能でない)は許されない。この例では、制御語Gの利用可能な値に関連する出力利得は次の通りである。
Figure 2008509575

もちろん、利得制御語Gのビットの他の組合せを用いて種々の利得レベルを達成可能である。例えば、0111という利得制御語はMOSトランジスタ82aから82dを可能にして、単一のMOSトランジスタ82aの利得の4倍、したがって+12dBの利得を与える。
本発明に関して、利得制御ブロック80内の種々のトランジスタの中で、またMOSトランジスタ82およびDEMOSトランジスタ78の中で、少しでも不整合があるとかなりの利得誤差を生じ得ることが観察された。これは低利得レベル(例えば、0dB利得)で特にそうであると考えられる。したがって本発明の好ましい実施の形態では、コントローラ41は好ましくは利得制御ワードの同等の値の間で振動させまたは回転させて、素子の不整合の影響をできるだけ小さくする。例えば0dB利得状態で、例えばF/2のレートで利得制御語Gは0001と0010の値を交互にとらせて、素子の不整合の影響を減らすことが好ましい。他の利得制御ワードの同等の値(例えば、1000と0111)の間で同様の振動または回転を与えてもよい。この方法を用いると、素子の不整合に対するディジタル送信機20の感度は大幅に緩和される。例えば、素子の不整合が6%のときに、最大利得誤差を0.25dBにすることができる。
図8および図9に戻って、各サブアレイ43Aから43Cの出力をこのように結合して、線RF OUTにサンプル・レートF(送信レートFtxの4倍)の出力信号を作る。図2に示すように、線RF OUTのこの出力をSAWフィルタ22に与え、最終的に電力増幅器24に与えて、アンテナAで送信する。
本発明のこの実施の形態では、これまでの説明から明らかなようにかなりの好結果が得られる。本発明により、MOSパワー・スイッチの統合を含めてディジタル送信機20の全ディジタル化が可能になる。これにより、アナログ回路の多くが、特にこれまではバイポーラまたはBiCMOS素子として実現する必要があった回路の多くが除かれる。これにより、RFディジタル送信機をCMOS技術で実現すること、またディジタル・ベースバンド回路のスケーリングと共にスケーリングすることが可能になる。無線電話ハンドセットなどの最近の通信装置に関係する回路の更に多くが、CMOS製造技術の更なる発展を利用することができる。
更に、本発明のこの第1の好ましい実施の形態では、送信機の周波数特性をディジタル的に設計して、受信帯域内でまた装置が用いる必要のある他の帯域内で、発生する雑音を更に小さくすることができる。例えば、本発明のこの第1の好ましい実施の形態に係るこの送信機をディジタルで実現することにより、受信帯域内の雑音が−190dBc/Hzまで下がることがシミュレーションにより観測された。これは受信帯域雑音に関する現在の目標よりかなり低い。更に、このディジタル送信機の帯域通過動作をディジタル的に実現することにより、帯域通過特性内のノッチを調整して送信機の動作に大幅な柔軟性を与えることができる。
更に、本発明のこの好ましい実施の形態に係るディジタル送信機で実現される利得制御では、従来の送信機装置で必要であったアナログAGC機能の較正の必要がなくなる。これにより、送信機装置の製造および実現の効率が非常に高くなり、同時にその利得の精度も向上する。
次に図11を参照して、本発明の第2の好ましい実施の形態に係るディジタル送信機のディジタル・アップコンバータ回路について以下に説明する。このディジタル・アップコンバータ回路により、送信周波数Ftxが約1.8GHz以上のディジタルPCS帯域、WCDMA帯域、およびEDGE高帯域などのいわゆる「高帯域」アプリケーションに本発明のディジタル送信機構造を用いることができる。かかる高帯域アプリケーションに本発明の第1の好ましい実施の形態に係る回路を用いると、電力放散が非常に大きくて現在のCMOS技術の能力を超える恐れがある。
本発明のこの第2の好ましい実施の形態では、この高帯域動作はやや高いサンプリング周波数F=(8/3)Ftxを用いることにより、また2段のディジタル・アップコンバータを組み込むことにより得られる。図11に示すように、以前と同様にセルラ信号処理機能35を設け、同様に直並列変換、ディジタル・パルス成形濾波の付与、ディジタル利得の付与、追加の濾波(CIC、FIRなど)、およびサンプル・レート変換を含む。この例では、セルラ信号処理機能35がサンプル・レート変換を行うと、入来するディジタル・ベースバンド信号DBBはF/8(すなわちFtx/3)のサンプル・レートで並列の同相および直交位相の成分に変換される。
本発明のこの第2の好ましい実施の形態では、同相および直交位相の成分はミキサ90I,90Qによりそれぞれディジタル的にアップコンバートされる。ミキサ90Iは余弦波形(すなわち、ディジタル値1,0,−1,0)を、入来する周波数F/8の4倍である周波数F/2で与える。同様に、ミキサ90Qは正弦波形(すなわち、ディジタル値0,1,0,−1)を直交位相成分に与える。本発明の第1の好ましい実施の形態に関して上に説明したように、各サンプルはミキサの入力で、場合に従って、ミキシングする全サイクルの余弦または正弦波を受ける。得られた直交する成分を加算器92で加えて、周波数F/2の一連のサンプルを得る。
アップコンバータ機能94は加算器92の出力を、例えば各サンプル値を単に繰り返すことによりアップコンバートする。次にアップコンバートされた出力をミキサ96に与える。ミキサ96は他のシヌソイド(この場合は正弦波形0,1,0,−1)をこれも周波数F/2でミキシングする。したがってミキサ96からの出力はサンプリング周波数Fであり、ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器40に、これもこのサンプリング周波数F=(8/3)Ftxで与えて変調する。上に説明したように、FIRフィルタ機能42もこの周波数で動作する。差分周波数成分(すなわち、ミキサ90,96で生成されたもの)が存在する場合は、かかる差分周波数成分は帯域通過シグマ・デルタ変調器40の動作により除かれる。
もちろん、本発明のこの好ましい実施の形態に係る帯域通過シグマ・デルタ変調器40が用いる雑音伝達関数NTFは、低帯域の場合について上に説明したものと異なる。更に、FIR機能42が与えるフィルタ伝達関数H(z)も前に説明したものと異なると考えられる。しかし、この説明を参照すれば当業者は適当な伝達関数を容易に得ることができると考えられる。
したがって本発明のこの第2の好ましい実施の形態では、高帯域のディジタル・セルラ送信でも、妥当な周波数(5GHz程度のF)で動作するディジタル送信機で処理することができる。したがって本発明の利益は高帯域動作でも、現在のCMOS技術で容易に実現できる回路、したがってこの技術のスケーラビリティを利用することができる回路により得ることができる。
図12は本発明の第3の好ましい実施の形態を示し、これも高帯域のディジタル送信(WCDMA、PCSなど)用である。図11の本発明の実施の形態に存在する要素と同じ要素は、図12でも同じ参照番号を用いて参照する。図12の方法が本発明の第2の好ましい実施の形態に係る図11の方法と異なるのは、シグマ・デルタ変調が一層低周波で行われることである。
本発明のこの第3の好ましい実施の形態では、帯域通過シグマ・デルタ変調器40’が加算器92からの結合された出力に一層低周波(すなわちF/2)で作用する。帯域通過シグマ・デルタ変調器40’の動作は上に説明したものと同じであるが、異なるところは、雑音伝達関数(NTF)が上に説明したものとは異なる可能性があることである。次に帯域通過シグマ・デルタ変調器40’の出力をアップコンバータ機能94でアップコンバートしてミキサ96に与えて、信号を周波数Fまで上げる。ここで、周波数Fで動作するFIR機能42は適当なFIR伝達関数を与えて、上に説明した方法でMOSスイッチ44を駆動する。
したがって、本発明のこれらの第2および第3の好ましい実施の形態は、特にCMOSを用いた回路を実現することによりRF送信機を全ディジタルで実現する場合の本発明の重要な利益が、高帯域送信動作でも得られることを示す。更に、上に述べたように、本発明のこれら全ての実施の形態に係るディジタル化は優れた雑音帯域性能を実現するように考えられ、これによりSAWフィルタなどの高価な構成要素を緩和し、また受信帯域回路および他のサービス用の回路の制約を緩和する。
したがって本発明では、このようにして優れたディジタル送信機を実現することにより、低コストと、改善された性能および忠実度とで、無線電話ハンドセットなどの装置の機能性を向上させることができると考えられる。本発明のかかる利点は、この明細書を参照した当業者に明らかである。
好ましい実施の形態について本発明を説明したが、もちろん、本発明の利点および利益が得られるこれらの実施の形態の変更または代替は、この明細書およびその図面を参照すれば当業者に明らかであると考えられる。
従来のアナログRF送信機の、ブロックの形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るディジタル・トランシーバ構造の、ブロックの形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る図2のディジタル・トランシーバ内のディジタル送信機の、ブロックの形の電気図である。 本発明の第1の好ましい実施の形態に係る図3の送信機内のディジタル・アップコンバータおよび信号処理機能の構造を示す、ブロックの形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る図4のディジタル・アップコンバータ内のアップコンバータ・ミキサの、ブロックの形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る図3の送信機内のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器の、ブロックの形の電気図である。 本発明の第1の好ましい実施の形態に係る図6のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器の動作の一例の性能を示す、横軸に周波数をとった量子化雑音のプロットである。 本発明の第1の好ましい実施の形態に係る図6のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器の動作の一例の性能を示す、横軸に周波数をとった量子化雑音のプロットである。 本発明の好ましい実施の形態に係る図3のディジタル送信機内の結合されたFIRおよびMOSパワー・スイッチの機能性の、ブロックの形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る図3のディジタル送信機内の結合されたFIRおよびMOSパワー・スイッチの機能性の構造の更なる詳細を示す、略図の形の電気図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る図3のディジタル送信機内の結合されたFIRおよびMOSパワー・スイッチの機能性の構造の更なる詳細を示す、略図の形の電気図である。 本発明の第2の好ましい実施の形態に係る図3の送信機内のディジタル・アップコンバータおよび信号処理機能の構造を示す、ブロックの形の電気図である。 本発明の第3の好ましい実施の形態に係る図3の送信機内のディジタル・アップコンバータおよび信号処理機能の構造を示す、ブロックの形の電気図である。

Claims (31)

  1. ディジタル送信機回路であって、
    ディジタル・ベースバンド入力信号を処理する信号処理回路と、
    前記処理されたディジタル・ベースバンド入力信号を中間周波数にアップコンバートする第1のディジタル・アップコンバータ機能と、
    前記アップコンバートされた信号を少なくとも中周波数の高さのサンプル周波数で変調するディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器と、
    前記アップコンバートされて変調された信号を濾波するディジタル有限インパルス応答フィルタと、
    前記アップコンバートされて変調されて濾波された信号に応じてRF信号を生成するパワー・スイッチング素子のアレイと、
    を備えるディジタル送信機回路。
  2. 前記第1のディジタル・アップコンバータ機能は前記処理されたディジタル・ベースバンド入力信号の同相成分をアップコンバートし、
    更に、
    前記処理されたディジタル・ベースバンド入力信号の直交位相成分を中間サンプリング周波数にアップコンバートする第2のディジタル・アップコンバータ機能と、
    前記アップコンバートされた同相および直交位相の成分を結合する加算器と、
    を備え、
    また前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器は前記アップコンバートされて結合された同相および直交位相の成分に対応する信号を変調する、
    請求項1記載のディジタル送信機回路。
  3. 前記中間サンプリング周波数は前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数に等しい、請求項2記載のディジタル送信機回路。
  4. 前記ディジタル有限インパルス応答フィルタは前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数の、アップコンバートされて変調された信号を濾波する、請求項3記載のディジタル送信機回路。
  5. 前記中間サンプリング周波数は前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数より低く、更に、
    アップコンバートされて結合された同相および直交位相の成分をアップコンバートするアップコンバータ機能と、
    前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器に結合する出力を有して、前記アップコンバータ機能の出力とシヌソイドとをミキシングして前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数の信号を生成する、ミキサと、
    を備える、請求項2記載のディジタル送信機回路。
  6. 前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器の入力は前記加算器の出力に結合し、更に、
    前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器からの変調された信号をアップコンバートするアップコンバータ機能と、
    前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器に結合する出力を有して、前記アップコンバータ機能の出力とシヌソイドとをミキシングして前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数より高い周波数の信号を生成する、ミキサと、
    を備える、請求項2記載のディジタル送信機回路。
  7. 前記第1のディジタル・アップコンバータ機能は、マルチプレクサであって、前記処理されたディジタル・ベースバンド入力信号を受ける第1の入力と、前記処理されたディジタル・ベースバンド入力信号の論理的補数を受ける第2の入力と、「0」のディジタル値を受ける第3の入力と、中間周波数の一連の選択信号を受ける制御入力であって、前記マルチプレクサを制御してシヌソイド・パターンに従ってその入力の中から選択する制御入力と、を有するマルチプレクサを備える、請求項1記載のディジタル送信機回路。
  8. 前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器は、
    ディジタル入力値とフィードバック値との差分値を生成する第1の加算器と、
    前記第1の加算器からの差分値を量子化する量子化器と、
    前記量子化された差分値と前記ディジタル入力値とを加算して変調された出力を作成する第2の加算器と、
    前記差分値と前記量子化された差分値とのフィードバック差分を生成するフィードバック加算器と、
    前記フィードバック差分値に雑音伝達関数を与えて前記フィードバック値を生成するディジタル・フィルタ機能と、
    を備える、請求項1記載のディジタル送信機回路。
  9. 前記ディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器のサンプル周波数は前記ディジタル送信機回路の送信周波数の或る倍数に対応し、また前記雑音伝達関数は前記送信周波数に対応する或る周波数を中心とする選択された帯域通過特性を有し、また望ましい抑制周波数に対応する少なくとも1つのノッチを有する、請求項8記載のディジタル送信機回路。
  10. 前記雑音伝達関数は前記中心の周波数から対称に間隔をあけた第1および第2のノッチを有する、請求項9記載のディジタル送信機回路。
  11. 前記雑音伝達関数は前記中心の周波数から非対称に間隔をあけた第1および第2のノッチを有する、請求項9記載のディジタル送信機回路。
  12. 前記ディジタル有限インパルス応答フィルタとパワー・スイッチング素子のアレイとを結合して、前記アップコンバートされて変調された信号の1ビットにそれぞれ関連する複数のサブアレイを作る、請求項1記載のディジタル送信機回路。
  13. 前記複数のサブアレイはそれぞれ、
    一連の遅れ段と、
    それぞれは出力ノードの第1の側に接続されるソース・ドレン経路を有し、またバイアス電圧にバイアスされるゲート電極を有する、複数のパワー・トランジスタと、
    前記複数のパワー・トランジスタの1つにそれぞれ関連し、その関連するパワー・トランジスタのソース・ドレン経路の第2の側と基準電圧との間に接続されるソース・ドレン経路を有し、また前記一連の遅れ段の選択された1つの出力に結合されるゲート電極を有する、複数のスイッチング・トランジスタと、
    を備える、請求項12記載のディジタル送信機回路。
  14. 前記複数のサブアレイは、前記一連の遅れ段の選択された1つの出力と前記複数のスイッチング・トランジスタの関連する1つのゲート電極との間にそれぞれ結合される複数の利得制御ブロックを更に備える、請求項13記載のディジタル送信機回路。
  15. 前記複数のパワー・トランジスタはグループで配置され、各グループは前記一連の遅れ段の選択された1つに関連し、また前記複数のスイッチング・トランジスタはグループで配置され、各グループは前記一連の遅れ段の選択された1つに関連し、グループ内の前記複数のスイッチング・トランジスタはそれぞれその関連するグループ内の前記複数のパワー・トランジスタの1つに関連する、請求項14記載のディジタル送信機回路。
  16. 前記各利得制御ブロックはそれぞれ、前記複数のパワー・トランジスタのグループの1つとその関連する前記複数のスイッチング・トランジスタのグループとに関連し、また各利得制御ブロックは、複数の論理機能であって、それぞれは利得制御語の1ビットと前記一連の遅れ段の選択された1つの出力に示される論理状態とを結合する機能であり、また前記複数のスイッチング・トランジスタのグループの1つのゲートに結合される出力を有する、複数の論理機能を備える、請求項15記載のディジタル送信機回路。
  17. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループは異なる駆動力のスイッチング・トランジスタを備え、またそのグループ内の最高の駆動力を有するスイッチング・トランジスタの1つは前記利得制御ワードの最上位ビットに関連する、請求項16記載のディジタル送信機回路。
  18. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループ内の複数の結合は同等の駆動力を与え、また前記複数の結合の間に前記利得制御ワードの交互の値を与えるコントローラを更に備える、請求項17記載のディジタル送信機回路。
  19. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループ内の第1および第2のスイッチング・トランジスタは最小の駆動力に対応し、更に、前記利得制御ワードの交互の値を与えて前記第1または第2のスイッチング・トランジスタを選択するコントローラを備える、請求項17記載のディジタル送信機回路。
  20. サンプル周波数で動作するディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器であって、
    前記サンプル周波数で与えられるディジタル入力値とフィードバック値との差分値を生成する第1の加算器と、
    前記第1の加算器からの差分値を量子化する量子化器と、
    前記量子化された差分値と前記ディジタル入力値とを加算して変調された出力を作成する第2の加算器と、
    前記差分値と前記量子化された差分値とのフィードバック差分を生成するフィードバック加算器と、
    前記フィードバック差分値に雑音伝達関数を与えて前記フィードバック値を生成するディジタル・フィルタ機能と、
    を備えるディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器。
  21. 前記サンプル周波数は送信周波数の或る倍数に対応し、また前記雑音伝達関数は前記送信周波数に対応する或る周波数を中心とする選択され帯域通過特性を有し、また望ましい抑制周波数に対応する少なくとも1つのノッチを有する、請求項20記載のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器。
  22. 前記雑音伝達関数は前記中心の周波数から対称に間隔をあけた第1および第2のノッチを有する、請求項21記載のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器。
  23. 前記雑音伝達関数は前記中心の周波数から非対称に間隔をあけた第1および第2のノッチを有する、請求項21記載のディジタル帯域通過シグマ・デルタ変調器。
  24. ディジタル有限インパルス応答濾波を与え、また複数のビットの入力信号に応じて出力信号を生成する回路であって、前記回路は前記入力信号の1ビットにそれぞれ関連する複数のサブアレイで構成し、前記複数のサブアレイはそれぞれ、
    一連の遅れ段と、
    それぞれは出力ノードの第1の側に接続されるソース・ドレン経路を有し、またバイアス電圧にバイアスされるゲート電極を有する、複数のパワー・トランジスタと、
    前記複数のパワー・トランジスタの1つにそれぞれ関連し、その関連するパワー・トランジスタのソース・ドレン経路の第2の側と基準電圧との間に接続されるソース・ドレン経路を有し、また前記一連の遅れ段の選択された1つの出力に結合されるゲート電極を有する、複数のスイッチング・トランジスタと、
    を備える回路。
  25. 前記複数のサブアレイは、前記一連の遅れ段の選択された1つの出力と前記複数のスイッチング・トランジスタの関連する1つのゲート電極との間にそれぞれ結合される複数の利得制御ブロックを更に備える、請求項24記載の回路。
  26. 前記複数のパワー・トランジスタはグループで配置され、各グループは前記一連の遅れ段の選択された1つに関連し、また前記複数のスイッチング・トランジスタはグループで配置され、各グループは前記一連の遅れ段の選択された1つに関連し、グループ内の前記複数のスイッチング・トランジスタはそれぞれその関連するグループ内の前記複数のパワー・トランジスタの1つに関連する、請求項25記載の回路。
  27. 前記各利得制御ブロックはそれぞれ、前記複数のパワー・トランジスタのグループの1つとその関連する前記複数のスイッチング・トランジスタのグループとに関連し、また各利得制御ブロックは、複数の論理機能であって、それぞれは利得制御語の1ビットと前記一連の遅れ段の選択された1つの出力に示される論理状態とを結合する機能であり、また前記複数のスイッチング・トランジスタのグループの1つのゲートに結合される出力を有する、複数の論理機能を備える、請求項26記載のディジタル送信機回路。
  28. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループは異なる駆動力のスイッチング・トランジスタを備え、またそのグループ内の最高の駆動力を有するスイッチング・トランジスタの1つは前記利得制御語の最上位ビットに関連する、請求項29記載のディジタル送信機回路。
  29. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループ内の複数の結合は同等の駆動力を与え、また前記複数の結合の間に前記利得制御ワードの交互の値を与えるコントローラを更に備える、請求項28記載のディジタル送信機回路。
  30. 前記複数のスイッチング・トランジスタの各グループ内の第1および第2のスイッチング・トランジスタは最小の駆動力に対応し、更に、前記利得制御ワードの交互の値を与えて前記第1または第2のスイッチング・トランジスタを選択するコントローラを備える、請求項28記載のディジタル送信機回路。
  31. 前記各複数のパワー・トランジスタはドレン拡張MOSトランジスタを含む、請求項24記載のディジタル送信機回路。
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