JP2008506350A - アイソレータシール - Google Patents

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Abstract

本発明のアイソレータシールは、回転機器の固定部に位置する固定部材(17)と、回転機器の回転軸上に位置する回転部材(14)を備え、これらの部材は隣接する表面(82/83)を有し、回転部材が静的状態の時には隣接する表面と係合し、回転部材が動的状態の時には前記表面の1つまたは両方から解除される静的遮断装置(81)を備えている。前記表面の少なくとも一方は、長手の軸に対して、90°より大きいかもしくは90°未満の角度で傾斜している。静的遮断装置は、弾性環状シーリング部材(354)と補助部材(357)を有し、回転部が静的状態のときに、補助部材は、弾性環状部材を圧縮して、前記両表面と係合させる第1の位置と、回転部が動的状態のときに、弾性環状部材への圧縮が低減されて、弾性環状部材が回転部と固定部の表面とを解除する第2の位置との間を移動可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転機器におけるアイソレータシールと、その使用法に関し、特に、機器を劣化させうるキャビティへの流体または固体の進入排出を防止する装置に関する。
このような装置は、ベアリングプロテクタ、ベアリングシール、あるいはベアリングアイソレータと呼ばれることもある。しかし、このような回転シールは、回転機器のベアリングを保護するという目的をはるかに超えて使用されている。従って、下記に示すベアリングプロテクタの説明により、本発明のシールは、より広い範囲で使用しうることが理解されると思う。
ベアリングプロテクタの目的は、流体、固体、または異物のベアリング室への進入を防ぐことにある。またベアリングプロテクタは、流体または固体のベアリング室からの排出を防ぐ。その目的は、本質的にベアリングの初期故障を防ぐことにある。
ベアリングプロテクタは、一般に2つのカテゴリに分けられている。リペラまたはラビリンス型ベアリングプロテクタと、機械的なシールベアリングプロテクタである。
本願と同時に継続中の機械的なシールベアリングプロテクションの出願、WO−A−2004005770は、接触ベアリングプロテクタを開示している。
ラビリンス型ベアリングプロテクタは、典型的には、軸の周りを回転するとともに、軸方向に固定された構成要素を備えている。軸は、例えば回転機器であるポンプもしくは他の構成要素の軸である。プロテクタは、やはり軸方向に固定され、機器の固定部分に当接するか、もしくは固着されている静的構成要素を有する。
回転構成要素は、典型的には、固定構成要素の複雑な内形に隣接して、径方向に接近し、軸方向に近接する複雑な外形を有する。この複雑な外形により、理論上は、不要な物質または流体が通過しないような、曲がりくねった通路が形成されている。
ラビリンス型ベアリングプロテクタは、通常は、機器の運転中のみ作動する。これは、回転構成要素と固定構成要素の逆方向の回転によって遠心力を発生させることにより、構成要素の間を流体が径方向に流れるのを防ぐように設計されているからである。
静的な装置の場合には、複雑なラビリンス設計では、水平に設置した際に、プロテクタの入り口の位置よりも径方向に高いレベルで、流体を保持することはできない。
さらに、多くの産業分野では、水噴霧、蒸気、および異質汚染物質は、機器が静的状態のときに、ベアリングプロテクタに向かって進む。典型的なラビリンスの設計では、このような汚染物質がベアリング室へ進入するのを防ぐことはできない。
また、ベアリング室の「呼吸」も、産業分野での課題となっている。運転中に、ベアリング室の中の潤滑流体および空気は、暖まるに従って膨張する。伝統的なラビリンス型密閉装置では、この膨張により、空気がラビリンスから追い出され、ベアリング室から外に吐き出される。装置が停止すると、ベアリング室は、冷却され、よって内部の空気が縮小し、ラビリンス型装置を通って、湿った空気が吸入され、再びベアリング室の中に戻る。これを「吸入」と呼ぶ。
機械的なシールベアリングプロテクタにより、ラビリンスの設計が静的なものであるがゆえの制限を克服することができる。しかし、これらの装置は、軸速度が高いような利用分野では、あるいは、シール面上で潤滑油が不足するか、もしくはなくなると、過熱するといった他の問題が起こることがある。従って、機械的なシールベアリングプロテクタの使用には限度がある。
機器が静的状態であるか、または、室の呼吸の際に空気中の浮遊分子のベアリング室への進入を防ぐか、もしくはその量を減らすためには、流体をシールできる非接触ラビリンス型シールベアリングプロテクタが必要となる。
非接触ラビリンス型シールが軸の回転方向に拘わらず、流体を追い出すことが可能であれば有利である。これにより、設置エラーの可能性や、それによる影響が低減される。
非接触ラビリンス型シールに、2つの反発装置を組み込んである。そのうちの1つは、ベアリング室から出ようとする流体を弾くように設計され、もう一つは、ベアリング室へ入ろうとする流体を弾くように設計されている。
さらに、あらゆるベアリングプロテクタ設計において、設置の容易性も重要な要素である。軸方向に非常にコンパクトな非接触ラビリンス型シールが望ましく、これにより、リップシールが設けられていたスペースに取り付けることができ、かつ取り付けクリップを有しない1つのカートリッジユニットの形態で提供される。
US−A−5、378、000(オロウスキ orlowski)は、回転部と固定部とが、中実の変形可能な環状シール、またはエラストマーによって、互いに軸方向に係止されたラビリンス構成を有するカートリッジ設計を開示している。
エラストマーは、オロウスキの発明の図3および図4に示すように、2つの逆方向に回転する矩形のキャビティの間で係止されている。エラストマーは、摩擦抵抗を、固定部よりも回転部から多く受ける。よって、オロウスキのエラストマーには、2つの逆回転する部材の間で磨耗するという問題がある。この磨耗は、下記の理由から、さらに悪化する。
エラストマー20と接触する回転部材14の面23、22bと、溝21、22の残りの3つの90°の角との間の鋭角。オロウスキの発明では、エラストマーと接触するこれらの4つのポイントのあまり面取り加工を施していない面を基準として、回転部と固定部の間の軸方向の近接状態を保っている。
市場で入手可能なエラストマーは、すべて、断面に寸法許容差を有している。この許容差は、その公称径の±3%が一般的である。従って、このエラストマーの許容差と、溝21および22における、製造上の幅の許容差も有することとなり、従って、オリオウスキが定義した摩擦抵抗の大きさには、かなりのばらつきがある。
シールを機器に組み付ける際、最終的な運転位置に到達するまで、装置を軸方向に押したり引いたりする。この軸方向の変位により、回転エラストマー15および軸10からの摩擦抵抗力を生じる。回転部と固定部を、ともに軸方向に係止する唯一の要素が、このエラストマーであるため、この軸方向の変位により、エラストマー20は剪断力を受ける。そのため、エラストマーと溝21、22の側面との間の摩擦抵抗が、組立作業中に変化する可能性が大いにある。
このような事実が、エラストマー20に大きく影響して、磨耗を早めるとともに、物質の進入排出に対して、有効なエラストマーのシーリング寿命は、制限されてしまう。
本発明の第1の局面によると、
回転機器の固定部の中に位置する固定部材と、
前記回転機器の回転軸上に位置する回転部材とを備え、
前記固定部材と回転部材は、それぞれ隣接する表面を有し、
さらに回転部が静的状態にあるときに隣接する表面と係合し、回転部が動的状態のときに、前記回転部表面および固定部表面の1つ以上とを解除する弾性環状シーリング部材を有する静的遮断装置とを備え、
前記表面の少なくとも一方は、長手の軸に対して、90°より大きいか、もしくは90°未満の角度で傾斜しているアイソレータシールが提供される。
前記表面の少なくとも一方の、長手の軸に対する傾きは、好ましくは5°〜175°であり、さらに好ましくは、10°〜80°、または100°〜120°であり、最も好ましくは、30°〜60°、または120°〜150°である。本発明の1つの実施の形態においては、傾斜は約45°である。
本発明の第2の局面によると、
回転機器の固定部の中に位置する固定部材と、
前記回転機器の回転軸上に位置する回転部材とを備え、
前記固定部材と回転部材は、それぞれ隣接する表面を有し、
さらに弾性環状シーリング部材と補助部材を有し、回転部が静的状態にあるときに、前記補助部材は前記弾性環状部材を圧縮して、前記両表面と係合させる第1の位置と、回転部が動的状態のときに、前記弾性環状部材への圧縮が低減されて、弾性環状部材が前記回転部の表面と固定部の表面の一つ以上を解除する第2の位置との間を、移動可能な静的遮断装置とを備えるアイソレータシールが提供される。
前記弾性シーリング部材は、好ましくは、トロイダルである。
シールは、好ましくは、前記回転部材と前記固定部材との間に形成されたラビリンスシールである。
さらに好ましくはシールは、少なくとも1つの2方向リペラポンプ装置を備えている。
好ましくは、前記回転部材と前記固定部材の表面は、ともに長手の軸に対して、90°より大きいか、もしくは90°未満の角度傾斜している。
回転部材と固定部材は、軸方向に分離しており、前記回転部材および固定部材の一方に形成された、少なくとも1つの径方向に延在する部材によって、相対的な軸方向の動きを抑制するようになっているのが好ましい。
前記回転部材と固定部材は、2つ以上の径方向に延在する部材によって、軸方向に抑制されていると、さらに好ましい。
固定部材は、固定部材の内表面と固定部材の外表面の間に延在する少なくとも1つの連通孔を備えているのが好ましい。さらに好ましくは、前記連通孔は、前記回転部材に設けた径方向に延在する部材に隣接している。前記固定部材の内表面は、回転部材に対し、また、使用中は、回転軸に対して偏心しているのが好ましい。
連通孔は、使用中は、シールの径方向最下部に位置しているのが好ましい。
固定部材は、表最も外側の面と、そのほぼ偏心した最も内側の表面上の径方向内方に延在する溝を備え、最も内側の表面の、径方向の最も外側の点まで延在する前記径方向の溝は、前記固定部材の最も内側、および最も外側の表面をつなぐ連通孔を形成しているのが好ましい。
回転部材と固定部材の表面とでV字状を形成しているのが好ましい。弾性環状部材は、前記V字状の中の、自由状態の弾性環状部材の径方向の位置よりも大きい径方向の位置に位置していると、さらに好ましい。
回転部材は、軸方向に分離した少なくとも2つのリペラポンプ装置を備えているのが好ましい。
回転部材と固定部材は、それぞれ一体部材であるのが好ましい。
回転部材と固定部材は、1つ以上の径方向に延在する段部によって、互いに軸方向に抑制されており、前記段部は、回転部材または固定部材のいずれか、もしくは前記部材の組み合わせから延在しているのが好ましい。
ある好ましい実施の形態では、回転部材は、2つの軸方向に結合した部材を備え、固定部材は、1個の一体部材である。回転部材の第1の部品は、回転部材の第2の部品の径方向内方に位置し、両者とも、機械的、化学的、または他の固定手段で結合され、永久接合、もしくは非永久接合されている。
本発明のシールは、少なくとも1つの径方向外側に位置して、機器室に対して位置決めする位置決め要素を有する固定部ハウジングを備えているのが好ましい。前記位置決め要素は、ハウジングを機器室に対してシーリングするための少なくとも1つのエラストマーを有する、径方向に延在する溝に隣接して位置させることが好ましい。また、ハウジングは、前記機器室に軸方向に当接する少なくとも1つの径方向に延在する外表面を備えているのが好ましい。
回転部は、少なくとも1つの径方向内方に延在する形状部を有し、前記回転部の周上に位置する少なくとも1つのリペラポンプ装置を備えているのが好ましい。
回転部は、軸方向に変位した少なくとも2つのリペラポンプ装置を備えているのが好ましい。
リペラポンプ装置は、実質的に非同心の固定部表面に対応する、連続的かつ実質的に同心の回転部表面を備えているのが好ましい。
リペラポンプ装置は、前記回転部の周上に位置する、少なくとも1つの径方向内方に延在する形状部を備えているのが好ましい。
回転部は、前記回転部の周上に位置する少なくとも1つの径方向内方に延在する形状部を、固定部の実質的に径方向に傾斜した内表面に隣接して備える、少なくとも1つのリペラポンプ装置を備えているのが好ましい。
回転部は、軸方向に変位した少なくとも2つのリペラポンプ装置を備えているのが好ましい。各リペラポンプ装置は、前記回転部の周上に位置する少なくとも1つの径方向内方に延在する形状部を、固定部の実質的に径方向に傾斜する内表面に隣接して備えている。
固定部ハウジングは、中心位置が軸の中心位置からオフセットした、少なくとも1つの内側形状部を有するのが好ましい。固定部ハウジングの前記偏心した内側形状部は、ロータ内の少なくとも1つのリペラポンプ装置に隣接しているのが好ましい。
固定部ハウジングは、ハウジングの最も内側の表面を、ハウジングの最も外側の表面と連通させる、少なくとも1つの径方向連通部を有するのが好ましい。前記径方向連通部、または排水孔は、少なくとも1つのリペラポンプ装置に隣接しているのが好ましい。
固定部ハウジングは、2つの軸方向に結合した部材を備え、回転部は、1つの一体部材であるのが好ましい。
1つの固定部が、第2の固定部の径方向内部に位置しており、両者とも、機械的、化学的、または他の固定手段で結合され、永久的もしくは非永久的に接合されているのが好ましい。
径方向外側の固定部が径方向に延在する形状部を、その最も外側の表面に一体的に形成してあるのが好ましい。前記径方向に延在する形状部は、2つの回転部材に径方向に隣接しているのが好ましい。
回転部は、その外表面に、少なくとも1つの径方向に延在する形状部を有し、前記形状部は、固定部の内表面に、隣接もしくは近接しているのが好ましい。
本発明によるラビリンスシールの実施の形態によると、少なくとも1つの回転部材、または1つの固定部材を、回転機器の部品に機械的に取り付けることができる。
本発明のシールは、回転機器の部品のスタッド、またはボルトを収容するための少なくとも1つの軸方向の貫通孔、またはスロットを有する固定部ハウジングを備えており、機械的シールのハウジングを回転装置に固定することができる。
第1の固定部ハウジングは、第2の固定部ハウジングの径方向内方に位置し、前記第1の固定部ハウジングは、回転部を介して、軸に間接的に軸方向に結合されており、前記第2の固定部ハウジングは、装置の固定部ハウジングに直接結合されているのが好ましい。前記第1の固定部ハウジングは、第2の固定部ハウジングに対し、軸方向に摺動可能である。前記軸方向の変位は、機械的に抑制されているため、カートリッジの溶液が維持されるので好ましい。
第1の固定部ハウジングは、第2の固定部ハウジングの径方向および軸方向内部に位置し、前記第1の固定部ハウジングは回転部を介して軸に間接的に角度をなして結合されており、前記第2の固定部ハウジングは、装置の固定部ハウジングに直接結合されているのが好ましい。前記第1の固定部ハウジングは、第2の固定部ハウジングに対し、角度をなして摺動可能である。前記角度をなした変位は、機械的に抑制されているため、カートリッジの溶液が維持されるので好ましい。
本発明によるラビリンスシールの実施の形態によると、少なくとも1つの回転部材、または1つの固定部材は軸方向に分割され、機器に取り付けられるように構成されている。前記分割構成要素は、機器に装着後、径方向に互いに機械的に固定されるのが好ましい。また、前記分割設計は、軸周りに装着後に、永久手段によって結合される、少なくとも1つの径方向に分割されたエラストマーを備えているのが好ましい。
また本発明は、非接触ラビリンス型シールの形態のベアリングプロテクタを提供するものである。
静的遮断装置を、またはその一部を形成するエラストマーまたはOリングの形態の弾性シーリング部材に関しては、弾性または中実の変形可能な材料が適していることは理解できると思う。
添付の図面に示すシーリング部材は、断面が円形であるが、平面または円形の表面の組み合わせを含み、他の形状でもよいことは理解できると思う。
以下本発明について、添付の図面を参照しながら説明する。ただし、以下の説明は、単なる例示に過ぎない。
本発明による回転シールは、軸が回転部材であり、ハウジングが固定部材である場合のみならず、逆の場合、すなわち、軸が固定部材であって、ハウジングが回転部材である場合にも適用可能である。
さらに、本発明は、回転装置および固定装置の両方において実施可能である。また、非金属部品のみならず、金属部品を備えるカートリッジ、および構成要素用シールにおいても実施可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に関し、回転機器11の一部品に嵌合したベアリングプロテクタ組立体10を示す。回転機器11は、回転軸12と、固定ハウジング13を有する。固定ハウジング13は、一般に、図示しないベアリングを備えている。
ベアリングプロテクタ組立体10の軸方向の一端のXで示す領域は、流体または固体、または異物、または雰囲気を含むことがある。明確化のために、これらの単体もしくは混合された媒体を、“生成物質”と呼ぶ。
ベアリングプロテクタ組立体10の軸方向の他端のYで示す領域もまた、流体または固体または異物または雰囲気を部分的に含むものであるが、これらの単体もしくは混合媒体を"雰囲気物質"と呼ぶ。
ベアリングプロテクタ組立体10は、第2の回転部材15に対して、径方向および軸方向に位置決めされた、第1の回転部材14を有する回転部組立体16である。回転部組立体16は、固定部材(固定ハウジング)17に隣接して位置している。
A−Aに沿う断面を図2Aに示す。これは、固定ハウジング17の径方向の最も外側の表面上の外側溝18を通る断面である。
B−Bに沿う横断面図を図2Eに示す。これは、固定ハウジング17の径方向の最も外側の表面上の外側溝19を通る断面である。
図2Aを参照する。第1の回転部材14は、少なくとも1つの径方向を向く成形部、すなわち、回転部スロット25を有する。第1の回転部材14は、回転軸12とほぼ同心であり、軸の中心線26周りを回転する。固定ハウジング17は、少なくとも1つの内側成形部、すなわち、ポンプ孔27を有する。第1の回転部材14の最も外側の表面と、固定部ポンプ孔27の最も内側の表面との間の径方向の隙間は、ポンプ室28を形成している。
図2Aによると、固定部のポンプ孔27は、第1の回転部材14と回転軸12の両者に対してやや偏心しており、中心線29を有する。第1の回転部材14と固定部のポンプ孔27との間の偏心の程度は、それぞれの中心線26と29の間の径方向の距離Zで表わしている。
偏心のため、第1の回転部材14と固定部のポンプ孔27との間の径方向の隙間は、ベアリングプロテクタ組立体10の円周方向に一定ではない。図2Aに示すように、12時の位置の径方向の隙間30は、6時の位置の径方向の隙間31よりかなり小さい。
ポンプ室28に入る流体は、すべて、回転部スロット25によって円周方向に搬送される際、径方向の隙間の変化の影響を受ける。この径方向の隙間の変化は、径方向の隙間に作用する流体圧に変化をもたらす。この流体圧の変化により、流体は、径方向に小さい隙間30の位置から、径方向に大きい隙間31の位置まで、周方向に流れる。
図2Aに示すように、固定ハウジング17の外側溝18もまた、回転軸12に対してほぼ同心である。図2Aにおいて、断面図の径方向の最も下の6時の位置に、固定部のポンプ孔27と同心である外側溝18の径方向の貫通口が設けられている。
図2Bは、この成形部の拡大図である。図2Bから、この貫通口は、固定ハウジング17の最も内側の領域と、固定ハウジング17の最も外側の領域の間に、連通孔35を形成している。この自動的に形成される連通孔35の利点は、機械、製造技術、あるいは、雇用オペレータに関係なく、径方向に最も大きい隙間31の位置に常に形成されるということである。この利点は、供給者にとっても有利である。
図2Cは、図2Bに相当する図であり、前記固定部ポンプ孔27が、別の径方向に延在する内側領域36を有する別の実施の形態を示す。この径方向に延在する領域に、自動的に連通孔37が形成される。この連通孔37は、それに付随する固定部ポンプ孔27と、外側溝18に、製造許容差があると考えた場合、その長さは、ばらつきが少なくなるよう、より厳しく制御されている。
図2Dは、図2Bに相当する別の実施の形態を示す図であり、連通孔38は、固定部材17を貫通して延在する破砕スロット、もしくはドリル孔によって形成されている。
図2Eは、図1に相当し、製品の物質側に隣接するリペラポンプ装置の別の実施の形態を示す。
図2Eと図1から分かるように、第2の回転部材15は、少なくとも1つの径方向に延在する成形部、いわゆる回転部スロット45を形成している。第2の回転部材15は、回転軸12とほぼ同心であり、従って、軸の中心線46上を回転する。
固定ハウジング17は、少なくとも1つの内側成形部、いわゆる固定部ポンプ孔47を有する。第2の回転部材15の最も外側の表面と、固定部ポンプ孔47の最も内側の表面との間の径方向の隙間は、ポンプ室48である。
固定部ポンプ孔47は、第2の回転部材15と回転軸12の両者に対し、やや偏心しており、中心線49を有する。第2の回転部材15と固定部ポンプ孔47との偏心の程度を、それぞれの中心線46と49の径方向の距離Wで示す。
偏心の結果、第2の回転部材15と固定部ポンプ孔47との間の径方向の隙間は、ベアリングプロテクタ組立体10の円周に沿って一定ではない。図2Eに示すように、12時の位置の前記径方向の隙間50は、6時の位置の径方向の隙間51よりかなり小さい。
ポンプ室48に入る流体は、すべて、回転部スロット45によって円周方向に搬送される際、径方向の隙間の変化の影響を受ける。この径方向の隙間の変化により、径方向の隙間に作用する流体圧は変化する。この流体圧の変化により、流体は、径方向に小さい隙間50の位置から、径方向に大きい隙間51の位置まで、周方向に流れる。
径方向に延在する回転部の外側表面上の、円周方向に不連続な回転部スロット45もしくは凹部は、流体の動きを促進するために、必須の要素というわけではない。多くの場合、2つの逆方向に回転する表面と、それらの非同心配列のみで流体の吐出または吸入作用は、十分に確保できる。
ほぼ同心に配列された2つの逆方向に回転する表面であって、その一方が、好ましくは、径方向に延在する円周方向に不連続な回転部スロットまたは凹部を備えていれば、流体の吐出または吸入の作用は十分に確保できる。
図2Eおよび図1に示すように、固定ハウジング17の外側溝19は、回転軸12に対してほぼ同心である。図2Eにおいて、径方向の最も下の6時の位置に、固定部ポンプ孔47と同心である外側溝19の径方向に連通する連通孔55が形成されている。
この連通孔を、さらに図2Fに示す。これは、図2Eの線C−C方向に見た平面図である。この連通孔は、固定ハウジング17の最も内側と、最も外側の領域の間に位置している。この同心の外側溝19と、偏心固定部ポンプ孔47との組み合わせにより、最も径方向に大きい隙間51の位置に、自動的に連通孔55が形成される。
連通孔55は、変化する回転部と固定部の間の径方向の隙間に対して、円周上のいずれの位置に設けてもよいことは明らかである。例えば、適用分野によっては、連通孔を、回転部と固定部の間の径方向に最も小さい隙間の位置に隣接した位置のほうが、より適している場合もある。その場合には、流体圧差が最も大きい位置であるため、比較的高い流体圧を利用して、流体を連通孔から外に押し出すことができる。
熟練した読者であれば、吸入装置を、1台もしくは2台設けてもよいことは理解されると思う。1台のリペラを、雰囲気物質側、そしてもう1台を、生成物質側に有する二重リペラポンプ装置を備えている構成が好ましい。ベアリングプロテクタ組立体10の各側からの物質の進入および排出を、拒絶することができるからである。
径方向に大きい隙間31および51、ひいては、連通孔37および55は、必要性が生じた場合には、単純に、固定ハウジング17の大気および生成物質端上の偏心吸入孔間の角度加工方向を変更することによって、互いの角度関係を自由に変更することができる。
回転部スロット25、45のそれぞれの数、または寸法、またはそれぞれの角度方向は、シールの適用分野に合わせて、変更することができる。
両側の反発吸入設計のバランスを保つとともに、互いに同等として、偏った吸入、排出を防ぐのが好ましい。
図3に示すように、ベアリングプロテクタは、カートリッジタイプの部品であり、取り付け装置のない状態で供給される。回転部組立体60は、2つの軸方向に結合された第1の回転部材14、および第2の回転部材15を備えているのが好ましい。
第1の回転部材14は、第2の回転部材15の径方向内側の径方向の位置61に位置している。第1の回転部材14と第2の回転部材15は、ともに、第2の回転部材15の軸方向の面62が、第1の回転部材14の軸方向の段部63に当接するまで、軸方向に押圧される。径方向の位置61が機械的に干渉して嵌合され、両回転部材は互いに固定される。
あるいは、これらの部品を、適当な接着剤によって化学的に結合するか、あるいは、溶接によって、永久的に結合してもよく、また、それらの組み合わせにより、確実に結合してもよい。
径方向最も内側の第1の回転部材14は、その最も内側の表面上に径方向に延在する逃がし成形部64を有するのが好ましい。形成部64は、2つの回転部材14および15の径方向の位置61に隣接する。この逃がし成形部64により、ベアリングプロテクタ組立体10と回転軸12とは、2つの回転部材14および15の間の径方向の位置61において、径方向に干渉することなく、確実に回転軸12上を摺動する。
第1の回転部材14および第2の回転部材15の端部は、固定部材17の径方向最も内側の部分より、長手方向外側に大きい。固定部材17は一体部材であるのが好ましい。
図3に示すように、第1の回転部材14は、その最も内側の表面に、径方向に延在するキャビティ65を有している。キャビティ65は、弾性シール装置66を有し、回転部組立体60を回転軸12上にシールさせている。弾性シール装置66は、回転軸12からの回転を、第1の回転部材14に伝達する。
ベアリングプロテクタ組立体10は、少なくとも1つの径方向外側に位置する機器室の位置決め形状部67を有する固定ハウジング17を備えているのが好ましい。位置決め形状部67は、径方向に延在する固定ハウジング17を、機器室の内側領域に対して密着させるための少なくとも1つの弾性部材69を有する溝68に隣接して位置している。固定ハウジング17は、軸方向に延在し、前記機器室71に軸方向に当接する表面70を、少なくとも1つ有する。
第1の回転部材14または第2の回転部材15は、上記のようなリペラポンプ装置を少なくとも1つ有するのが好ましい。
回転部は、軸方向に変位させた少なくとも2つのリペラポンプ装置を有するのが好ましい。それぞれのリペラポンプ装置は、回転部の円周上に位置する少なくとも1つの径方向内方を向く形状部を有する。
図3に示すように、第1の回転部材14および第2の回転部材15は、ともに第1の回転部材14と第2の回転部材15の最も外側の径方向表面上に位置する少なくとも1つの径方向内側かつ円周方向に延在するキャステレーション72、73を一体的に備えている。
キャステレーション72および73は、図示のような四角形状でもよく、また、曲面と直線面とを組み合わせた形状を含むいかなる形状でもよい。この形状は、例えば、断面台形、V字型、半円形などでもよい。さらに、左右にピッチを有するねじ山を有するものでもよい。
前記径方向の回転部材の表面、およびキャステレーション72、73は、径方向に近接しており、それぞれ、隣接する最も内側に位置する固定部材の表面74、75との距離は、典型的には0.13mm(0.005″)から0.25mm(0.010″)である。径方向の近接度は、0.13mm(0.005″)に限定されるものではないことは明らかであり、この値より大きくても小さくてもよい。
回転部組立体60の径方向の最も外側の表面に隣接する、固定部材17の径方向最も内側の表面74、75は、前述の通り、同様のキャステレーションを有する。軸方向の流体の動きを制止か、または防止するための回転部材および固定部材のキャステレーションは、いかなる組み合わせでもよい。
ベアリングプロテクタ組立体10は、静的遮断装置組立体80を一体に備え、静的遮断装置組立体80は、エラストマー81を有する。このエラストマー81は、前記エラストマー81の径方向内側に位置するV字形状部の内部に径方向に位置している。このV字形状部は、固定部材の表面82と、回転部材の表面83の2つの互いに逆方向を向く表面から構成されている。
エラストマー81は、自由な状態にあるとき、そのV字形状部上におけるエラストマー81の公称径方向位置より、わずかに径方向外側の位置にある。この構成は、エラストマー81は径方向に伸張させられるように作用するということを意味するものである。
エラストマー81が外側に伸張させられると、この構成により、エラストマー81の円周周りに、それに対応する径方向内側に作用する力が生まれ、V字を形成する表面82、83の内方に付勢される。これにより、表面82と83上の回転部組立体60と固定部17の間に、静的密閉状態が形成される。この構成については、図6Aと図6Bを参照しながら、さらに詳しく説明する。
図6Aに示すように、回転部組立体60は、第1の回転部材14と第2の回転部材15を有する。第2の回転部材15は、エラストマー81の最も外側の表面より径方向外側まで延在している。第2の回転部材15は、径方向内側の表面90および91を有する。この表面91は、径方向および軸方向に傾斜している。
隙間92が、傾斜面91とエラストマー81の外表面との間に存在する。この隙間92により、エラストマー81は、回転軸12の速度が低い間も、外方への摩擦抵抗を受けない。
機器が始動すると、回転軸12は回転し、エラストマー81は、径方向外側に作用する遠心力を受ける。この遠心力により、エラストマー81は、固定部の傾斜面82から浮き上がり、回転部の傾斜面91上に移動する。この状態を、図6Bに示す。
回転部の傾斜面91は、エラストマー81の、実質的な径方向の動きを、回転部の空間94に向かう、径方向および軸方向の動きに変換する。
回転軸12が停止すると、エラストマー81に働く外方への遠心力も停止する。すると、エラストマー81の自然な弾性により、内方に働く径方向の力が生まれ、それにより、エラストマー81は、図6Aに示す、固定部材17と第1の回転部材14のV字型の表面82、83の中に戻る。
V字型の表面82、83の中のエラストマー81は、径方向の遮断装置として機能し、流体または固体が、雰囲気物質側から生成物質側へ、または、生成物質側から雰囲気物質側へ移動するのを防ぐ静的密閉状態を形成している。
径方向の隙間92は、いかなる寸法でもよい。例として、0から50mm、あるいは、50mm以上でもよい。前記径方向の隙間92は、好ましくは約0.25mmである。さらに、適用分野によっては、傾斜面91が、エラストマー81を径方向内側に押圧したほうがよい場合もあると思われる。従って、「径方向の隙間」は、回転部の表面91と83の間に、摩擦抵抗を与えるための干渉部である。
上記の構成においては、US5、378、000(オロウスキ)が有する制限事項は存在しない。これらについて次に述べる。
−本発明のV字型の着座形状により、エラストマー81は、機器が始動もしくは停止状態の間に、エラストマー81に食い込む可能性がある鋭利な面、あるいは鋭利な縁に接触することはない。
−本発明のV字型の着座形状により、エラストマー81の製造許容差が設計に影響を与えることは全くない。静的状態では、エラストマー81の表面82および83に対する摩擦抵抗は、エラストマー81の断面の寸法と関係なく、ほぼ一定である。エラストマー81の断面寸法のばらつきは、回転部材の隙間92または回転部材の空間94によって調整される。
−本発明のV字型の着座形状により、本発明の装置の軸への取り付け中に起こりうる回転部組立体60と固定ハウジング17との軸方向の多少の変位は調整される。回転部組立体60と固定ハウジング17との間のそれぞれの軸方向の公称隙間が変化したとしても、これらは、2つの独立した表面であるため、それに伴って、V字型の着座形状が軸方向に開閉する。
エラストマー81に対するこの効果は、エラストマー81の径方向の公称着座位置がわずかに変化するという事実に基づく。エラストマー81は、軸方向の隙間が閉じているときには、公称位置より径方向にわずかに高い位置に着座するか、もしくは軸方向の隙間が大きくなっているときには、公称位置より径方向にわずかに低い位置に着座する。従って、この設計により、エラストマー81は、軸方向に移動しても、不本意な応力またはせん断力を受けることはない。
図4Aは、図1のベアリングプロテクタの6つの構成要素のうちの4つを分解して等寸で示す図である。本発明の装置の組み立てにおいては、第1の回転部材14を、固定ハウジング17の中に軸方向に位置決めされるまで押し込む。
エラストマー81は、径方向外側に伸張させられ、第1の回転部材14と固定ハウジング17の小組立体100によって形成されるV字型着座領域に当接する。図4Bにそれを示す。
第2の回転部材15を、小組立体100に対して軸方向に取り付けると、軸方向に傾斜した表面101は、エラストマー81上に対して径方向を向く。第2の回転部材15を軸方向にさらに移動させると、傾斜した表面101は、中実の変形可能なエラストマー81を損傷することなく、軸方向に押圧する。従って、この傾斜表面101は、非常に望ましい構成である。
図5は、図3に相当する図であり、別の中実の変形可能な部材、またはエラストマー104を組み込んだベアリングプロテクタ103の長手方向部分断面図である。エラストマー104は、固定部106と回転部107の2つの逆方向に回転する表面間に形成された径方向の捕捉キャビティ105に取り付けられる。前記エラストマー104により、本発明の装置を通過する浮遊分子の吸込量を制限することができる。
さらに、この実施の形態は、図1に示す実施の形態と両立可能であるため、より多くの利点を発揮することができる。従って、エラストマー104を追加するために、第1の実施の形態の構成要素に変更を加える必要はない。
図7は、本発明の別の実施の形態の長手方向の部分断面図である。ベアリングプロテクタ109は、回転部組立体110を有する。回転部組立体110は、少なくとも1つのリペラポンプ装置111を有し、リペラポンプ装置111は、径方向に傾斜したルート部113を有する、少なくとも1つの径方向に延在する成形部112を、前記回転部組立体110の最も外側の円周上に有する。前記径方向に延在する成形部112は、固定部115の実質的に径方向に傾斜する内面114に隣接している。
回転部組立体110が回転軸116とともに回転すると、軸方向に延在する成形部112、特に、径方向に傾斜するルート部113は、雰囲気物質を、固定部115の傾斜する内面114に向かって径方向に変位させる。雰囲気物質は、回転部組立体110の回転によって生じる遠心力によって、径方向外側に変位する。雰囲気物質が固定部115の傾斜した内面114とつながると、物質がベアリングプロテクタ109から反発されるに従い、その径方向の速度は、軸方向の変位に変換される。
図7に示すように、回転部組立体110は、軸方向に変位した少なくとも2つのリペラポンプ装置111、117を備えている。各リペラポンプ装置は、少なくとも1つの径方向内方に延在する成形部を、固定部115の実質的に径方向に傾斜した内面に隣接する前記回転部の円周上に備えている。
図7は、径方向内方に延在する成形部112の傾斜するルート部113を示している。ルート部113の輪郭は、傾斜面、平行面、曲面のいずれかの組み合わせでもよく、限定はされないが、長手の断面および端面は、凸、凹、平行、またはそれらの組み合わせのいずれでもよい。
図8に示すように、固定部組立体120は、径方向に位置決めされているとともに、軸方向に当接する軸方向に結合した固定部材121および122を有する。前記固定部組立体120は、回転部123を軸方向に掴持する2つの径方向内方に延在する部材を備え、好ましくは一体部材に構成されている。
固定部材121は、径方向に当接する2つの固定部材121、122に隣接して、径方向内方に延在する成形部124を、その径方向最も外側の表面上に組み込んである。前記径方向に延在する成形部124は、2つの固定部材121、122の間の径方向の位置から見て、固定部組立体120が径方向に機器のハウジング125と過剰に干渉しないようにするためのアンダーカットとして作用する。
固定部材121には、機器のハウジング125の最も内側の表面に対して円周方向に密着する、中実の変形可能なエラストマー127を収容するための凹部126が、その最も外側の表面から径方向内方に延在するように形成されている。
固定部材122は、固定部組立体120を軸方向に、機器のハウジング125の端面に位置決めするための、軸方向外側に延在する成形部128を有する。
固定部材122および121は、径方向の干渉による嵌合やねじ山など、機械的手段により、129の位置で結合される。しかし、接着剤または溶接などのような永久手段などの化学的手段なども、適した固定方法の例として挙げられる。
回転部123は、その最も内側の表面から、径方向外方に延在する成形部130を備え、その中に、装置の軸132の最も外側の表面に円周方向に密着する中実の変形可能なエラストマー131を収容する。
回転部123は、少なくとも1つのリペラポンプ装置133を有し、リペラポンプ装置133は、回転部123の最も外側の円周上に、少なくとも1つの径方向に延在する成形部、いわゆるスロット134を有する。
スロット134と回転部123は、固定部材122のキャビティ内で作動する。このキャビティは、好ましくは、図2Aに基づいて説明したように偏心している。
さらに、固定部材122は、図2Bに基づいて説明したように、少なくとも1つの排水孔135を、一体に有する。
回転部123は、互いに軸方向に変位した、少なくとも2つのリペラポンプ装置133、136を有する。各リペラポンプ装置は、固定部材121、122の内側表面上の偏心吸入キャビティに隣接する前記回転部の円周上に、少なくとも1つの径方向内方に延在する成形部を有する。
回転部123は、固定部の径方向に傾斜する表面140と、回転部の径方向に傾斜する表面141とからなるV字型着座領域139で作動するエラストマー138を有する閉鎖機構137を有している。
回転部123は、さらに、少なくとも1つの径方向に延在するキャステレーション形状部142を有する。キャステレーション成形部142は、固定部材122または121の径方向内側面に径方向に近接している。
図9Aを参照する。本発明のシールは、径方向外方に延在する成形部151を有する固定部150を備えている。この成形部151において、固定部150は、少なくとも1つの軸方向の貫通孔またはスロット152を有し、回転機器153の部品のスタッドまたはボルト154を収容し、これにより、本発明の固定部150は、機械的に確実に回転機器153に固定される。
図9Bに示すように、このような固定ハウジング155は、周囲との接続部156を一体的に備えており、1次もしくは2次流体157をシール158内に注入もしくは流し込み、処理キャビティ159の中に吸入する。
図10を参照する。本発明のシールは、2つの軸方向に摺動する固定ハウジング160、161を備えていてもよい。1つの固定ハウジング160は、第2の固定ハウジング161の径方向内側に位置し、これら固定ハウジングのうちの少なくとも一方は、2つの固定ハウジング160、161の間を円周方向に密閉する軸方向のエラストマー162を、一体的に有する。
好ましくは、2つの固定ハウジングの間の軸方向の移動は、径方向に延在する成形部163、または164によって確実に制止される。両固定ハウジング160、161は、2つの固定ハウジング間の軸方向の動きは許容するが、回転動作を制止する駆動ピン、または駆動ラグ165などのような適当な機械的手段を介して、確実に回転可能に接続されているのが好ましい。
前記外側の固定ハウジング161は、エラストマー167を収容する径方向に延在する成形部166を一体に有する。前記エラストマー167は、前記固定ハウジング161と機器のハウジング168との間の周囲を密閉する。
回転部169は、それを機器の回転軸171の円周に対して密着させるエラストマー170を有する。
図10に示す本発明の他の要素については、他の実施の形態に基づいてすでに説明した。
前記軸方向に摺動するエラストマー162は、好ましくは径方向の押圧力が弱く、よって、外側の固定部のエラストマー167と軸のエラストマー170より摩擦抵抗が小さい。摩擦抵抗が小さいため、軸方向の動きが、シール内の他の箇所より、このエラストマー162の位置で起こりやすい。
図10の実施の形態は、機器の回転軸171と、機器のハウジング168との間の軸方向かつ長手方向の変位を調整できる構成を実現している。この軸方向の変位は、軸のエラストマー170の位置より、摩擦抵抗が低いエラストマー162の位置において、起こりやすくなっている。
これにより、回転部169と内側の固定ハウジング160との間のそれぞれのランニングクリアランスは確実に維持され、損なわれることがない。軸方向の機器の回転軸171と、機器のハウジング168の間の移動量は、調整可能である。
図11Aを参照する。本発明のシールは、2つの角度方向に摺動する固定部ハウジング180および181を備えている。一方の固定ハウジング180は、第2の固定ハウジング181の径方向内側に位置し、径方向に延在する成形部182を有する。前記成形部182は、角度方向に摺動するエラストマー183に軸方向に当接する。
外側の固定ハウジング181もまた、角度方向に摺動するエラストマー183の軸方向反対側に軸方向に当接し、径方向に延在する成形部184を有する。角度方向に摺動するエラストマーは、2つの固定ハウジング180、181の間を円周方向に密閉させる。
2つの固定ハウジング180、181の間の軸方向の動きは、径方向に延在する成形部184によって、確実に阻止される。
固定ハウジング180、181は、ともに駆動ピンや駆動ラグ185のような適当な機械的手段によって、確実に回転可能に接続されており、それにより、2つの固定ハウジング180、181は、角度方向に移動可能であるとともに、回転方向の移動が制止されている。
外側の固定ハウジング181は、エラストマー187を収容する径方向に延在する成形部186を一体に備えている。前記エラストマー187は、前記固定ハウジング181と機器のハウジング188の間を円周方向に密着させる。
あるいは、前記角度方向の移動は、図11Bに示すように、2つの球面接合部320、または機械的代替要素によって調整される。
図11に示す本発明の別の要素については、他の実施の形態に基づいて、すでに説明した。
図11Aおよび図11Bの実施の形態は、機器の軸189と機器のハウジング188の角度方向の変位を調整できる構成を示す。この角度方向の変位は、他の位置よりむしろ、2つの固定ハウジング180、181の間の旋回位置、エラストマー183、または球面接合部320において起こりやすい。
これにより、回転部190と内側の固定ハウジング180/321との間のランニンググリアランスは、それぞれ実質的に保持され、軸189と機器のハウジング188の間の角度方向の変位を含む機器において損なわれることはない。
図12Aを参照する。シール200は、簡単に分解できない機器の設置を容易にするために、その長手方向の軸で2つに分かれており、従来のシールを設けることができるようになっている。
シールは、長手方向、かつ実質的に組み合わせる少なくとも2つの分割回転部半体201、202と、長手方向かつ実質的に組み合わせる少なくとも2つの分割固定部半体203、204を一体に備えている。このシールの形状、特に遮断装置とリペラポンプ装置については、すでに説明した通りである。
本実施の形態の特定の分割形状について、さらに図12A、12B、12C、12D、12E、12Fおよび12Gを参照しながら説明する。
図12Aにおいて、固定部の2つの分割固定部半体は、1つ以上の押さえねじ205のような適当な固着装置によって、互いに接続されている。押さえねじ205は、一方の分割固定部半体203のクリアランスホール206の中で作用し、第2の分割固定部半体204に形成された対応するねじ山付き位置決め孔207に係合する。
この押さえねじ205の固着法は、単なる一例にすぎない。別の例では、両分割固定部半体に、クリアランスホールが一体形成されており、ボルトを両者へ貫通して、ボルト上に取り付けるナットを使って固定する。
図12Bにおいて、2つの分割固定部半体203、204は、固定前の両者の間の径方向端部に適当な密閉装置210を有する。密閉装置210は、機器への装着時において設けるシーラントでも、あるいは、図示のようなガスケット部材でもよい。ガスケット部材は、分割固定部半体204の径方向端部全体をカバーするものでも、図12Bに示すような形状のものでもよい。
図12Bにおいて、密閉装置(以後、ガスケットと称する)210は、分割固定部半体203または204の少なくとも2つの径方向端部において、チャンネル211内に着座しうる。ガスケット210は、径方向に、固定部から機器のハウジング用エラストマー212の間、および固定部から固定部のエラストマー213の間にわたって密閉する。ガスケット210は、それぞれのエラストマー212、213に当接する。
図12Aでは、2つの分割回転部半体201および202は、1つ以上の押さえねじ215などのような適当な固着装置によって結合されている。押さえねじ215は、分割回転部半体201の一方におけるねじ山付き位置決め孔216の中で作用し、第2の分割回転部半体202の対応するねじ山付き位置決め孔217に係合する。
あるいは、分割固定部半体にクリアランスホールを一体形成し、ボルトを両者に貫通させ、ボルトにナットを取り付けて固定してもよい。
図12Bにおいて、2つの分割回転部組立201、202は、互いに固着される前に、径方向端部に適当な密閉装置220を有する。ここでも、密閉装置220は、機器への装着時において設けるシーラントでも、あるいは、図示のようなガスケットでもよい。
ガスケット型密閉装置(以後、ガスケットと称する)220は、分割回転部組立半体202の径方向端部全体をカバーするものでも、図12Bに示すような形状のものでもよい。
図12Bにおいて、ガスケット220は、分割回転部半体201または202のいずれかの少なくとも2つの径方向端部におけるチャンネル221の中に着座している。ガスケット220は、回転部から機器の軸のエラストマー222の間、および回転部から固定部のエラストマー213の間に亘り、径方向にわたって密閉する。ガスケット220は、エラストマー213,222、に当接する。
回転部と固定部のそれぞれの2つの分割半体は、平坦な一体型密閉面を形成するように重ねてもよい。これにより、前記半体間のガスケットは必要なくなる。しかし、中実の変形可能な材料を使用する場合より、2つの金属部品の間を密閉可能に結合する必要のある別の分野における需要が大きい。
さらに、ベアリングプロテクタ構成要素の2つの各半体を、そのユニットを機器の回転部に装着する際に、適当な接着剤またはシーラントで互いに接着してもよい。
また、固定部と回転部の2つの半体は、ジュビリークリップ、サークリプ、スプリットリングまたはタイラップなどのような適当な手段により、互いに機械的に固着するか保持される。
本発明のシールのさらに別の実施の形態を、図12Cに示す。ストラップ型固着装置230、231を、固定部232と回転部233の両方に組み込んで、2つの分割半体を互いに固着してある。この場合、本発明の装置を機器に取り付ける前に、分割エラストマー212、213、222が必要となる。
エラストマー212、213、222は、例えば、ナイフを使用して径方向に分割し、その後、軸の周りに巻きつけて、エラストマー212、213、222の端部を適当な接着剤によって固着し、連続的な円形のリングを形成してもよい。
エラストマーの端部は、径方向にずれて固着される傾向があり、それにより、密閉性に影響する場合があるため、分割エラストマーには、図12Dに示すように、それぞれの端部に位置決めのための部材を設ける。
分割エラストマー235の一端に、径方向内方に延在する部材236を有し、他端に径方向それに対応する位置決め孔237を有する様子を、図12Dに示す。機器の軸の周囲に組立てる際、延在するエラストマーの部材236を位置決めし、適当な接着剤で位置決め孔237を有するエラストマーの内部に固着する。このような設計によると、エラストマー235の両端間の径方向の位置決めの正確性が確保されるとともに、取り付けやすくなる。
適用分野によっては、2つの軸方向に分割された構成要素を、互いにねじを使って結合するのは難しい。従って、シールを、取付けにくい領域に取り付ける際、前記ねじが、前記分割部品の内部に収まるようになれば都合がよい。
上述したように、ねじを隙間とねじ山付き位置決め孔216、217に使用して、2つの径方向の半体を、互いに固定するのも1つの方法である。しかし、回転部と固定部の両半体の中の位置決め孔にねじ山を設けてもよい。この場合、図12Eに示すように、特殊なねじを使用する。
図12Eに示すように、押さえねじ239は、ねじの段部301から、ねじ山付き部位302までの限られた軸方向の長さだけ、径方向内方に延在する凹部300を有する。
図12Fにおいて、押さえねじ239のねじ山304が、分割回転部材303の対応するねじ山305の軸方向端部に到達するまで、押さえねじ239を、軸方向の分割回転部材303の一方のねじ山付き位置決め孔の中にねじ込む。押さえねじ239の径方向内方に延在する凹部300の外表面は、分割回転部材303のねじ山305の内側面より径方向に小さい。
押さえねじ239は、軸方向の分割回転部材303の段部301と306の間に軸方向に挟まれており、分割シーリング装置の取り付け作業中にずれることはない。
図12Gでは、回転部半体308の中の対応するねじ山307と、固定位置にある押さえねじ239が、分割回転部材半体303、308を共に径方向に挟持している。
同様の押さえねじによる固定方法を使って、固定部を固定することができる。
図13によると、カートリッジ式の機械的シール241は、軸242上に取り付けられており、回転機器のハウジング243に固定されている。カートリッジ式の機械的シール241は、処理物質244が処理室245から逃げないように漏れを防ぐ。
図13は、カートリッジ式の機械的シール241の非処理物質側にあるシール240を示している。カートリッジ式の機械的シール241は、その仕切室247の内部に仕切流体246を含んでいる。仕切流体246は、インボードの機械的シール面248によって、処理室245の中に逃げないようになっている。
シール240により、仕切流体が、カートリッジ式の機械的シール241の大気側249に逃げないようにされている。
シール240の固定部250は、別体であり、カートリッジ式の機械的シール押さえ251の交換可能な部品である。もちろん、必要であれば、固定部を一体部品として構成することも可能である。
図14では、軸方向に延在する回転部263に、1つ以上の締め付けねじ262を取り付けることによって、ラビリンスシール260を回転軸261に対して確実に固定している。
図15では、雰囲気物質側に1つのリペラポンプ装置271を備える、軸方向にコンパクトなラビリンスシール270を示す。
図16では、リペラポンプ装置281を雰囲気物質側に1つと遮断密閉装置282を有する軸方向にコンパクトなラビリンスシール280を示す。
図17では、遮断密閉装置291を有する軸方向にコンパクトなラビリンスシール290を示す。
図18では、ラビリンスシールベアリングプロテクタ350が、軸351に取り付けられている。回転部組立体352と固定部353は、図1に基づいて説明したような構成を有する。
固定部から回転部へのトロイダルエラストマー354は、内側の回転部表面355と外側の回転部表面356によって、径方向に把持されている。しかし、前記トロイダルエラストマー354は、軸方向に移動可能で固定部に密閉可能に係合する。
トロイダルエラストマー354に隣接して位置するのは、回転軸方向バイアスエラストマー357である。軸方向バイアスエラストマー357は、軸方向にエラストマー355より長いが、断面積は小さい。前記軸方向バイアスエラストマー357は、回転部組立体352の軸方向に傾斜した表面358と、エラストマー354の軸方向表面との間に、軸方向に把持されている。
前記エラストマー357は、わずかに軸方向に圧縮されており、よって、軸方向の力がエラストマー354にかかり、固定部353と密閉状態で係合させられる。
軸方向バイアスエラストマー357は、図19にわかりやすく示すように、回転凹部359内で円周方向に伸張させられる。回転部組立体352の径方向の回転凹部359は、軸方向バイアスエラストマー357の最も外側の表面より径方向に2.5mm(0.010″)だけ大きくなっている。
また、隣接する表面361は、図示のごとく径方向に傾斜している。しかし、前記表面は、軸351に垂直であってもよい。
従って、機器の軸351とシール360が静的状態にある場合、固定部353から回転部組立体352への密着が確立する。機器の軸351とシール350が動的状態にある場合は、軸方向バイアスエラストマー357は、回転組立体の遠心力を受けて、軸方向バイアスエラストマー357を円周方向に伸張させる。
この円周方向に伸張する動作により、軸方向のバイアス力がトロイダルエラストマー354から取り除かれ、これによって、前記トロイダルエラストマー354は、径方向に密閉された凹表面362内で軸方向に浮遊する。
トロイダルエラストマー354と固定部353との間の摩擦抵抗により、トロイダルエラストマー354は、軸方向バイアスエラストマー357によって占有されていた空間に軸方向に移動することができ、よって、回転部組立体352と固定部353との間に、軸方向の隙間が形成される。
図20Aは、静的位置にあるシール360と、表面362でトロイダルエラストマー354に密閉係合する固定部353を示す。図20Bに示す動的位置では、トロイダルエラストマー354は、固定部353から軸方向に変位し、軸方向の隙間363が現れている。
軸方向に傾斜した回転部の表面358は、364で示すように、軸方向に傾斜しており、軸方向バイアスエラストマー357の最も内側の表面に隣接する軸方向の隙間Nは、軸方向バイアスエラストマー357の最も外側の表面に隣接する軸方向の隙間Mより軸方向に小さい。
機器が静的状態である場合、軸方向バイアスエラストマー357の最も内側の表面は、自由状態の公称半径寸法より、典型的には0.13mm(0.005″)から0.25mm(0.010″)だけ径方向に大きい。これを以後、径方向のプレロードと称する。
軸方向バイアスエラストマー357と軸方向に傾斜した表面358上にかかる径方向の初期プレロードにより、軸方向の力が、トロイダルエラストマー354にかかる。軸方向バイアスエラストマー357が円周方向に伸張させられると、傾斜面358により、軸方向の隙間が形成されやすい。
上記の構成により、大きな技術的効果が得られる。
まず、回転部と固定部との間の軸方向の密閉係合のほうが、径方向の密閉係合より信頼性が高い。次に、材料の特性、特に、それぞれのエラストマー354、357の密度を、これらエラストマーの目的に合わせて、技術的に選択することができる。例えば、トロイダルエラストマー354は、ショア硬さが典型的には70から90の間程度の硬質エラストマーであれば、逆方向の回転による磨耗に対してより耐性を示すので好ましい。また、軸方向バイアスエラストマー357は、より弾性が高く、円周方向に伸び、典型的に40から70のショア硬さを有するものが好ましい。
同じ材料で、密度が異なるものを選択してもよいが、別の材料を選択してもよい。例えば、トロイダルエラストマー354を、PTFE材料から形成し、軸方向バイアスエラストマー357を、Dupont Dowエラストマー社製のVitonのような材料から形成してもよい。
さらに、トロイダルエラストマー354の材料は、自己潤滑特性を有するものでもよく、この場合、逆方向に摺動または回転する表面の界面に理想的となる。
図21Aは、エラストマー370の断面が、エラストマー371より小さい中実のトロイダル型で形成できるという大きい利点を有する別の構成を示す。エラストマー370は、軸速度が低い適用分野においても、円周方向に伸張しやすい。
図21Bは、エラストマー375の断面が、エラストマー376より大きい中実のトロイダル型で形成できるという大きい利点を有する別の構成を示す。エラストマー375は、エラストマー376に対し軸方向の圧縮の程度が大きい。
図21Cは、エラストマー380が中空のトロイダル型で形成できるという大きい利点を有するさらに別の構成を示す。エラストマー380は、軸速度が低い適用分野においても、円周方向に伸張しやすい。
軸方向バイアスエラストマー357、370、375または380は、スプリング状部材もしくは楔形部材である。図21D、21E、21Fおよび21Gに例示されるようないかなるトロイダル形状も利用できる。
図21Dは、密閉部材386に隣接する軸方向バイアスエラストマーのようなスプリング状部材385を示す。スプリング状部材385は、スプリングの含有張力より大きい径方向内方に働く力を受けると、円周方向に伸張可能な閉ループのガータースプリングである。
図21Eは、楔形部材390を示し、その円周上の1箇所以上において、完全にもしくは部分的に径方向に分割することも、しないことも可能である。楔形部材390は、1つ以上の角度をなす面391を有し、これにより、密閉部材392に対して軸方向にバイアスをかけることができる。
図21Fは、スプリング状部材393を示し、スプリング状部材393は、密閉部材395に対して、軸方向にバイアスをかける楔形部材394を付勢する。
図21Gは、逆方向に回転する部材397および398の間に、一次遮断シールを提供する唇状トロイド396を示す。唇状トロイド396は、図示のごとく、スプリング状部材399を含む適当な手段により、軸方向に付勢することができる。
図22は、回転部401および固定部402を有するシール400を示す。回転部401は、固定部の径方向に延在する段部403とサークリップ404によって軸方向に抑止されている。
回転部401は、エラストマー406によって、機器の軸405に密着して回転可能に連結されており、固定部は、エラストマー408によって、機器のハウジング407に密着して回転可能に連結されている。
回転部401は、固定部402の内側に露出した表面413、414に隣接する、回転部401の外側に露出した表面上に、1つ以上の径方法に延在するキャステレーション410または411または412を備えている。
固定部の表面413または414は、位置416、417における断面の下部に示すように、キャステレーション410または411に対して非同心である。回転部の外側表面と固定部の内側表面の間の、非同心面の変化する径方向の隙間により、流体の流れが促進される。
シール400は、流体の流れを促進するために、必ずしも、キャステレーション410または411上に、径方向に不連続な窪み、または汲上スロットを備えていなくてもよい。
図23は、中実のトロイド421によって、軸方向に付勢される中実のトロイド420を構成する遮断形状部を、さらに詳しく示す。一体型回転部401の構造体には、軸方向に延在するキャビティ422が形成されており、キャビティ422は、少なくとも1つの外方に面する表面423と、少なくとも1つの内側に面する表面424、好ましくは、2つの内側に面する表面424、425を有する。
図24は、径方向に延在してベアリング室カバーキャップ(前の図では別体として示した)の代わりとなるハウジング451を備えるシール450を示す。この構成は、回転機器製造業者にとって、全体の組立から、1つの部品を排除できるという点で、商業的にかなり有利である。
ハウジング451には、回転機器のベアリング室454の中のねじ山付き位置決め孔453に対応する軸方向の孔452が形成されており、ハウジング451をベアリング室454に軸方向に固定することができる。
図24は、ハウジングを、回転機器の部品のベアリング室454とともに、そのままの状態に保ちながら、回転部組立体460をハウジング451から取り外す様子を示す。この設計によると、修理または逆方向に回転する磨耗部材461の交換が容易となる。
次に、上に説明してきた本発明の各実施の形態を要約する。
図1に示す実施の形態は、カートリッジ式非接触ラビリンス型シールであって、ラビリンスを形成する1つ以上の径方向のキャステレーションと、生成物質側および雰囲気物質側に位置する2つのリペラポンプ装置と、遮断装置とを備える。この設計は特に、流体または固体のベアリングキャビティ内への進入および排出を防止する際に有利である。
図2に示す実施の形態は、特に、偏心ポンプ室内で作動する回転部を使用することによって、非常に効率の高い汲上システムであるというだけでなく、装置が両方向に回転可能であるということから使用者にとって有利である。すなわち、軸が時計方向および反時計方向(室の片側から見た場合)の両方に回転可能である場合、本発明の同じ非接触ベアリングプロテクタを、典型的な工業用ベアリング室の両側を密閉する際に利用することができる。
図4Aおよび図6の実施の形態は、特に、機器が静的状態で軸が回転していない場合に、ベアリング室に湿気が進入しないように防ぐために遮断装置として使用する使用者にとって有利である。このようなV字着座領域により、機器の始動、停止の際にエラストマーの劣化を最小限に保ち、装置の寿命を改善することができる。
図5の実施の形態は、空気中の浮遊分子が、本発明の装置内に流入する量を最小限に抑えるために、さらに保護を必要とする適用分野において、特に有利である。
図7の実施の形態は、生成物質な動作または循環が適していると思われる場合に、特に有利である。このような適用分野には、1台の回転機器の内部において、ベアリングに潤滑油を供給するオイルミストシステムを使用する場合も含まれる。傾斜した固定部を組み込んだ開放翼反発汲上設計により、潤滑油の循環が容易に行われるようになる。
図8の実施の形態は、図1の実施の形態とは逆の設計であり、固定部は、2つの軸方向および径方向に結合した構成要素を有し、回転部は一体構造を有する。
図9の実施の形態は、図1の実施の形態の応用例であり、固定部ハウジングが機器のハウジングに確実に固定されるように構成されている。確実な位置決めが可能であれば、取り付けに非常に便利であり、装置の機械的シールや回転機器の部品の中のパッケージ化した一次シール室を交換可能である。また、固定部ハウジングにも、周囲との接続部を組み込んで、一次または二次流体を、本発明の装置に注入もしくは流し込み、処理キャビティの中に汲上げる。同様に、このような設計を利用して、ベアリング潤滑流体を閉ループシステムのベアリング室から、例えばクーラーに送り、ベアリング室へ戻して再循環させることができる。
図10の実施の形態は、摺動ハウジングに取り付ければ、軸方向のいかなる量の動きも調整可能である。これは、軸の動きが、物理的または熱膨張の意味から、軸の動きが大きい適用分野において有利である。
図11の実施の形態では、球状のベアリングを採用すると共に、軸とハウジングの角度的配置が変化するピラーまたはプランマーブロック装置に、本発明の装置を使用することができる。
回転機器には、軸の直径が大きいものもある。このような機器は、ベアリングプロテクタが故障した場合、それを解体したり、交換したりするのに、数時間、数日、あるいは数週間かかる。このような適用分野において、ベアリングプロテクタが、回転機器を解体することなく、そのままの状態で取り付け可能であると非常に有利である。
このような適用分野においては、図12Aから図12Dに示す本発明の装置の分割構造が主要な利点である。非分割タイプの設計に比べ、回転機器への設置が非常に単純で、時間がかからない。さらに、ベアリングプロテクションは、典型的に低負荷な装置であり、実質的に処理圧および温度はゼロである。これにより、エラストマーを含む2組の部品を、シーラントまたは接着剤によって、好適に、かつ実用的な方法で、簡単に固定することができる。
図13に示す実施の形態は、機械的取り付けにおいて有効である。
図14に示す実施の形態は、回転駆動一体性が重要な適用分野において、採用することができる。
図15、図16および図17に示す本発明の実施の形態は、すべて、軸方向にコンパクトは非接触型ベアリングプロテクタの変形例である。これら実施の形態は、径方向の幅と同じぐらい、軸方向に大きいことが多いオイル、およびリップシールに代えて、本発明を実施するときに必須である。
取付けにくい箇所に、シールおよび構成要素を取付けるのは、非常に面倒であることから、図12Eから図12Gに示す実施の形態は、取付けに関して非常に有利である。
ねじの様な構成要素は、落としてしまったり、紛失してしまったりすることがしばしばある。この実施の形態は、この点に鑑み、一例として、押さえねじをどのようにして、それぞれの非接触型密閉装置の半体に把持させるかを示している。押さえねじは、半体をたとえ逆さにしても、半体から落ちることはない。
図18から図21に示す実施の形態は、円周方向に伸張する部材、および、回転部から固定部を密閉する部材を、さまざまなトロイダル形状としたものであり、特に軸速度が低い適用分野において、特に有利である。
図22および図23に示す実施の形態は、回転部が、軸方向および径方向に延在する溝を一体部材として有する一部品構造の回転部設計を示す。この実施の形態は、部品数が少ないということから、二部品構造の回転部設計において、有利である。
図24および図25に示す本発明の実施の形態は、ベアリングハウジングのカバー板としての役割も果たすベアリングプロテクションハウジングである。これは、回転機器製造業者にとって、全体の組立から1つの部品を排除できるという点で商業的に有利である。この実施の形態は、径方向に延在するハウジングを有し、回転機器のベアリング室に対し、軸方向に挟持または固定する方法を提供する。
本発明は、上に例を挙げて説明したとおり、物質の進入排出から保護されるべき、ベアリング室、ファン、ポンプ、ミキサ、ブロワー、回転バルブ、電気モータおよび他の回転機器の部品を密閉し、保護し、隔離するために利用可能である。
軸に取り付けた本発明のラビリンスシールベアリングプロテクタの実施の形態の縦断面図である。 図1に対応する図であり、ベアリングプロテクタ組立体のA−A線に沿う断面図である。 図2Aに対応する図であり、排出孔の拡大図である。 図2Aに対応する図であり、排出孔の別の例を示す図である。 排出孔のさらに別の設計を示す図である。 図1に対応する図であり、ベアリングプロテクタ組立体のB−B線に沿う断面図である。 図2Eに対応する図であり、C−C線で見た平面図である。 図1に対応する拡大部分縦断面図である。 図1に対応する等尺分解図である。 図1に対応する一部断面分解図である。 図3に対応する拡大部分縦断面図である。 図1に対応する拡大部分断面図であり、静的状態における遮断エラストマーを示す図である。 図6Aに対応する拡大部分断面図であり、動的状態における遮断エラストマーを示す図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 図9Aの実施の形態の部分縦断面図であり、固定部における周囲への接続部を示す。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の等尺図であり、長手の分割ラビリンスシールを示す図である。 図12Aの実施の形態の軸方向の分割端部から見た拡大等尺図である。 図12Aの実施の形態の部分縦断面図であり、円形固定ストラップを含む図である。 図12Aの実施の形態の分割エラストマーの部分縦断面図である。 本発明の別の実施の形態の部分縦断面図であり、本発明のねじを示す図である。 本発明の別の実施の形態の部品の部分断面端面図であり、本発明で使用するねじが軸方向の分割組立体に固定されていない状態を示す。 本発明の図12Fに示す実施の形態の部分断面端図であり、本発明で使用するねじが軸方向の分割組立体に固定された状態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す図であり、カートリッジシールの外側端部に嵌合したベアリングシールの形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す図であり、回転軸に確実に固定されたベアリングシールの形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す図であり、雰囲気物質側の1つのリペラポンプ装置を含む軸方向にコンパクトなラビリンスシールの形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す図であり、雰囲気物質側に1つのリペラポンプ装置と遮断密閉装置を含む軸方向にコンパクトなラビリンスシールの形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す図であり、遮断シール装置を含む軸方向にコンパクトはラビリンスシールの形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す縦断面図であり、本発明の第20の実施の形態による軸に取り付けたラビリンスシールベアリングプロテクタの形態を示す。 図18に対応する拡大部分断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の拡大部分断面図であり、静的状態におけるシールを示す。 図20Aに対応する拡大部分断面図であり、動的状態におけるシールを示す。 本発明のさらに別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態の断面図であり、径方向に延在するサークリップにより軸方向に制止された2つの部品を示す。 図22に対応する、実施の形態の拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態による拡大部分断面図である。 本発明の別の実施の形態による拡大部分断面図であり、機器からの取り外しが容易であることを示す図である。
符号の説明
10 ベアリングプロテクタ組立体
11 回転機器
12 回転軸
13 固定ハウジング
14、15 回転部材
16 回転部組立体
17 固定ハウジング
18、19 外側溝
20 エラストマー
21、22 溝
25 回転部スロット
26 中心線
27 ポンプ孔
28 ポンプ室
29 中心線
30、31 隙間
35 連通孔
36 内側領域
37、38 連通孔
45 回転部スロット
46 中心線
47 ポンプ孔
48 ポンプ室
49 中心線
50、51 隙間
55 連通孔
60 回転部組立体
61 径方向の位置
62 面
63 段部
64 逃がし成形部
65 キャビティ
66 弾性シール装置
67 位置決め形状部
68 溝
69 弾性部材
70 表面
71 機器室
72、73 キャステレーション
74、75 表面
80 静的遮断装置組立体
81 エラストマー
82、83、90 表面
91 傾斜面
92 隙間
94 空間
100 小組立体
101 表面
103 ベアリングプロテクタ
104 エラストマー
105 捕捉キャビティ
106 固定部
107 回転部
109 ベアリングプロテクタ
110 回転部組立体
111 リペラポンプ装置
112 成形部
113 ルート部
114 内面
115 固定部
116 回転軸
117 リペラポンプ装置
120 固定部組立体
121、122 固定部材
123 回転部
124 成形部
125 ハウジング
126 凹部
127 エラストマー
128 成形部
129 位置
130 成形部
131 エラストマー
132 軸
133 リペラポンプ装置
134 スロット
135 排水孔
136 リペラポンプ装置
137 閉鎖機構
138 エラストマー
139 V字型着座領域
140、141 表面
142 キャステレーション形状部
150 固定部
151 成形部
152 スロット
153 回転機器
154 ボルト
155 固定ハウジング
156 接続部
157 流体
158 シール
159 キャビティ
160、161 固定ハウジング
162 エラストマー
163、164 成形部
165 駆動ラグ
166 成形部
167 エラストマー
168 ハウジング
169 回転部
170 エラストマー
171 回転軸
180、181 固定ハウジング
182 成形部
183 エラストマー
184 成形部
185 駆動ラグ
187 エラストマー
188 ハウジング
189 軸
190 回転部
200 シール
201、202 分割回転部半体
203、204 分割固定部半体
205 押さえねじ
206 クリアランスホール
207 ねじ山付き位置決め孔
210 密閉装置(ガスケット)
211 チャンネル
212、213 エラストマー
215 押さえねじ
216、217 位置決め孔
220 密閉装置(ガスケット)
221 チャンネル
222、223 エラストマー
230、231 ストラップ型固着装置
232 固定部
233 回転部
235 エラストマー
236 部材
237 位置決め孔
239 押さえねじ
240 シール
241、251 機械的シール
242 軸
243、451 ハウジング
244 処理物質
245 処理室
246 仕切流体
247 仕切室
248 機械的シール面
249 雰囲気側
250 固定部
251 機械的シール押さえ
260 ラビリンスシール
261 回転軸
262 締め付けねじ
263 回転部
270 ラビリンスシール
271 リペラポンプ装置
280 ラビリンスシール
282 遮断密閉装置
290 ラビリンスシール
291 遮断密閉装置
300 凹部
301 段部
302 ねじ山付き部位
303 分割回転部材
304、305 ねじ山
306 段部
307 ねじ山
320 球面接合部
321 固定ハウジング
350 ラビリンスシールベアリングプロテクタ
351 軸
352 回転部組立体
353 固定部
354 トロイダルエラストマー
355、356 表面
357 エラストマー
359 回転凹部
370、371、375、376、380 エラストマー
385、393、399 スプリング状部材
386、392、395 密閉部材
390、394 楔型部材
396 唇状トロイド
403 段部
404 サークリップ
405 軸
406 エラストマー
407 ハウジング
408 エラストマー
410、411、412 キャステレーション
416、417 位置
420、421 中実のトロイド
422 キャビティ
452 孔
454 ベアリング室
460 固定部組立体
461 磨耗部材

Claims (22)

  1. 回転機器の固定部の中に位置する固定部材と、
    前記回転機器の回転軸上に位置する回転部材とを備え、
    前記固定部材と回転部材は、それぞれ隣接する表面を有し、
    さらに、回転部が静的状態にあるときに、両隣接する表面と係合し、回転部が動的状態のときに、前記回転部表面および固定部表面の1つ以上を解除する弾性環状シーリング部材を有する静的遮断装置とを備え、
    前記表面の少なくとも一方が、長手の軸に対して、90°よりも大きいか、もしくは90°未満の角度で傾斜しているアイソレータシール。
  2. 前記表面の少なくとも一方の、長手の軸に対する傾きが、5°〜175°である、請求項1に記載のアイソレータシール。
  3. 前記表面の少なくとも一方の、長手の軸に対する傾きが、10°〜80°または100°〜120°である、請求項1または2に記載のアイソレータシール。
  4. 前記表面の少なくとも一方の、長手の軸に対する傾きが、30°〜60°または120°〜150°である、請求項1〜3のいずれかに記載のアイソレータシール。
  5. 前記表面の前記少なくとも一方の、長手の軸に対する傾きが、約45°である請求項1〜4のいずれかに記載のアイソレータシール。
  6. 回転機器の固定部の中に位置する固定部材と、
    前記回転機器の回転軸上に位置する回転部材とを備え、
    前記固定部材と回転部材は、それぞれ隣接する表面を有し、
    さらに、弾性環状シーリング部材と補助部材を有し、回転部が静的状態にあるときに、前記補助部材が前記弾性環状部材を圧縮して、前記両表面と係合させる第1の位置と、回転部が動的状態のときに、前記弾性環状部材への圧縮が低減されて、弾性環状部材が、前記回転部表面と固定部の表面の1つ以上を解除する第2の位置との間を移動しうる静的遮断装置とを備えるアイソレータシール。
  7. 前記弾性シーリング部材は、トロイダルである、請求項1〜6のいずれかに記載のアイソレータシール。
  8. 前記回転部材と固定部材との間にラビリンスシールが形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載のアイソレータシール。
  9. さらに、少なくとも1つの2方向リペラポンプ装置を備える、請求項1〜8のいずれかに記載のアイソレータシール。
  10. 前記回転部材と固定部材の表面は、ともに長手の軸に対して、90°より大きいか、もしくは90°未満の角度で傾斜している、請求項1〜9のいずれかに記載のアイソレータシール。
  11. 回転部材と固定部材は、軸方向に分離しているが、前記回転部材および固定部材の一方に形成された少なくとも1つの径方向に延在する部材によって、相対的な軸方向の動きを抑制するようになっている、請求項1〜10のいずれかに記載のアイソレータシール。
  12. 前記回転部材と固定部材は、2つ以上の径方向に延在する部材によって、軸方向に抑制されている、請求項11に記載のアイソレータシール。
  13. 固定部材は、固定部材の内表面と固定部材の外表面の間に延在する少なくとも1つの連通孔を備えている、請求項1〜12のいずれかに記載のアイソレータシール。
  14. 前記連通孔は、前記回転部材上に設けた径方向に延在する部材に隣接している、請求項13に記載のアイソレータシール。
  15. 前記固定部材の内表面は、回転部材または、使用中は回転軸に対して略偏心している、請求項13または請求項14に記載のアイソレータシール。
  16. 連通孔は、使用中は、シールの径方向最下部に位置するようになっている、請求項13〜15のいずれかに記載のアイソレータシール。
  17. 固定部材は、最も外側の表面と、その偏心した最も内側の表面上の径方向内方に延在する溝を備え、最も内側の表面の、径方向に最も外側の点まで至る前記径方向に延在する溝は、前記固定部材の最も内側、および最も外側の表面をつなぐ連通孔を形成している、請求項1〜16のいずれかに記載のアイソレータシール。
  18. 前記表面は、V字状である、請求項1〜17のいずれかに記載のアイソレータシール。
  19. 弾性環状部材は、前記V字の中の、自由状態の弾性環状部材の公称径方向位置よりも大きい径方向位置に位置している、請求項18に記載のアイソレータシール。
  20. 回転部材は、軸方向に分離した少なくとも2つのリペラポンプ装置を備えている、請求項1〜19のいずれかに記載のアイソレータシール。
  21. 請求項1〜20のいずれかに記載のアイソレータシールを、一体的に備えるカートリッジ型シール。
  22. 請求項1〜20のいずれかに記載のアイソレータシールを、一体的に備えるベアリングプロテクタ。
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