JP2008502940A - ホログラム記憶媒体 - Google Patents

ホログラム記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008502940A
JP2008502940A JP2007516539A JP2007516539A JP2008502940A JP 2008502940 A JP2008502940 A JP 2008502940A JP 2007516539 A JP2007516539 A JP 2007516539A JP 2007516539 A JP2007516539 A JP 2007516539A JP 2008502940 A JP2008502940 A JP 2008502940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage medium
hologram
photoactive
binder
photoinitiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007516539A
Other languages
English (en)
Inventor
マクローリン,マイケル・ジェフリー
デュボイス,マーク
ピケット,ジェームズ・エドワード
ティアン,ペイファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2008502940A publication Critical patent/JP2008502940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • G11B7/245Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing a polymeric component

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

本明細書中では、ホログラム記憶媒体、該記憶媒体の製造方法、該ホログラム記憶媒体にデータを記憶させる方法、および、光学的な記憶の読取り方法を説明する。本ホログラム記憶媒体は、熱架橋されたポリシロキサンバインダー;光活性物質;および、光開始剤を含む組成物から形成することができ、ここで、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する。

Description

背景
本発明の開示は、光学的データ記憶媒体に関し、より具体的には、ホログラム記憶媒体、ならびにそれらの製造方法および使用方法に関する。
ホログラム記憶は、ホログラムによるデータ記憶であり、ホログラムとは、感光性媒体中で2つの光ビームの交差によって生じる3次元の干渉縞の画像である。参照ビームと、デジタル処理でコード化されたデータを含むシグナルビームとの重ね合わせにより、媒体中に干渉縞が形成され、媒体の屈折率を変化させる、または調節する化学反応が起こる。この変調が、シグナルからの強度と位相情報の両方をホログラムとして記録するのに役立つ。ホログラムは、記憶媒体に参照ビームを単独で照射することにより、後で検索することができ、この参照ビームは保存されたホログラフィーデータと相互作用して、ホログラム画像を保存するのに用いられた最初のシグナルビームに比例する再生シグナルビームを生じさせる。
各ホログラムは、約1〜1×10またはそれ以上のビットのデータを含み得る。CDまたはDVDなどの表面ベースの記憶形式に対する、ホログラム記憶の一つの明確な利点は、マルチプレクシング技術を用いて、例えばシグナルおよび/または参照ビームの角度、波長または媒体の位置を変化させることによって、同じ体積の感光性媒体にオーバーラップ式に多数のホログラムが保存可能であることである。しかしながら、実行可能な技術としてのホログラム記憶の実現に関する主な障害は、信頼でき、かつ経済的に適切な記憶媒体の開発であった。
初期のホログラム記憶媒体は、ドープまたは非ドープのニオブ酸リチウム(LiNbO)のような無機光屈折結晶を用いており、この場合、屈折率の変化は入射光によって形成される。これらの屈折率変化は、光誘起が起こり、それに続いて電子が捕獲され、誘起された内部電場が生じ、それによって、最終的には線形電気光学効果により屈折率が改変されることによる。しかしながら、LiNbOは費用がかかり、比較的低い効率を示し、さらに、何らかの有意な屈折率変化を起こさせるには厚い結晶を必要とする。
さらに近年の研究では、光誘起重合プロセスによってより大きい屈折率変化を維持することができるポリマーの開発がなされている。これらの物質はフォトポリマーと称され、LiNbOおよびその変化形に比べて有意に改良された光感度と効率を有する。従来技術プロセスでは、「単一の化学」系が用いられており、この場合、媒体は、少なくとも1種の光活性のある重合可能な液状モノマーまたはオリゴマー、開始剤、不活性な高分子充填剤、および、場合により増感剤の均一な混合物を含む。最初のうちは、この混合物のかなりの部分がモノマーまたはオリゴマーの形態を有するため、媒体はゲルのような粘稠度を有していることがあり、形と安定性を得るために紫外線(UV)硬化工程を必要とする。遺憾ながら、UV硬化工程は、光活性モノマーまたはオリゴマーの大部分を消費することがあるので、データ記憶に利用可能な光活性モノマーまたはオリゴマーが顕著に減ってしまう。その上、高度に制御された硬化条件下ですら、UV硬化工程は、様々な程度の重合が生じることが多く、その結果として、媒体サンプル間で均一性が不良になる。
ホログラフィー記録媒体のその他の先行例は、「2種の化学」系に基づくものであり、この場合、形と安定性を有する媒体を提供するバインダーまたは物質は、光活性成分とは異なる。これらの系は、少なくとも1種の光活性のある重合可能な液状モノマーまたはオリゴマー、開始剤、少なくとも1種のバインダーポリマーの前駆体(すなわちモノマーまたはオリゴマー)、および、場合により増感剤の混合物を含む。これらの混合物もまた、最初のうちはゲルのような粘稠度を有し、その後、バインダーポリマーの前駆体が部分的に硬化して、媒体に形と安定性が生じる。バインダーのUV硬化工程の間に、単一の化学系で説明した問題に類似した問題が起こる場合がある。データ記憶の前に、媒体は、各成分の重量分率とそれら個々の屈折率に基づき均一な屈折率を有する。光活性モノマー(またはオリゴマー)が重合されると、バインダーの屈折率と異なる屈折率を有するポリマーの形成が起こる。光活性モノマー分子は重合領域に放散し、一方、バインダー材料は重合に関与していないため、その外側に放散する。モノマーとバインダーから形成されたフォトポリマーの空間的な分離により、ホログラム形成に必要な屈折率変調が提供される。これらの2種の化学系を用いてより優れた結果が得られるが、前駆体と、バインダーポリマーおよび光活性モノマーとの間に反応が起こる可能性がある。このような反応は、バインダーと、重合された光活性モノマーとの間の屈折率のコントラストを減少させ、それによって保存されたあらゆるホログラムに影響を与えると予想される。その上、2種の化学系はまた、データ記録中に光活性モノマーの重合で誘発された縮みによる寸法の変化に悩まされることもある。
したがって、ホログラフィックデータ記憶媒体に適した改良されたポリマー系への必要性がある。媒体に安定性と形を提供するバインダーの硬化工程が、データ記憶に利用可能な光活性物質の量を減少させないのであれば、有利であると考えられる。上記硬化工程により、媒体サンプル間で一貫したレベルのバインダー重合が起こり、バインダーと光活性物質とが反応する可能性が減少し、さらにデータ記録中の寸法の変化がなくなるのであれば、さらに有利であると考えられる。
簡単な要旨
本明細書では、ホログラム記憶媒体、該記憶媒体の製造方法、該ホログラム記憶媒体にデータを記憶させる方法、および、光学的な記憶の読取り方法を開示する。一実施形態において、組成物から形成されたホログラム記憶媒体は、熱架橋されたポリシロキサンバインダー;光活性物質;および、光開始剤を含み、ここで、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する。
ホログラム記憶媒体の製造方法は、熱重合可能なシロキサンバインダー材料、光活性物質および光開始剤を含む混合物を形成すること;該混合物を、該熱重合可能なシロキサンバインダー材料が有効に硬化されるように加熱すること、ここで、該光活性物質は、該混合物の加熱の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;および、該媒体に、情報を伝達する光パターンを該光開始剤を活性化して該光活性物質の少なくとも一部を重合させるのに有効な波長で用いて、データを書込むこと、を含む。
ホログラム記憶媒体にデータを記憶させる方法は、熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性物質および光開始剤を含むホログラム記憶媒体を形成すること、ここで、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;および、データを含むシグナルビームと参照ビームの両方を用いて該ホログラム記憶媒体に光を当て、それによって、該ホログラム記憶媒体中に干渉縞を形成すること、ここで、該光開始剤は、シグナルビームと参照ビームに応答して該光活性物質の少なくとも一部の重合を開始させる、を含む。
光学的な読取り方法は、熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性物質および光開始剤を含むホログラム記憶媒体を形成すること、ここで、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;データを含むシグナルビームと参照ビームの両方を用いて該ホログラム記憶媒体に光を当て、それによって、該ホログラム記憶媒体中に干渉縞を形成すること、ここで、該光開始剤は、該光活性物質の少なくとも一部の重合を開始させ、該ホログラム記憶媒体中にホログラムを形成させる;および、該ホログラムからの回折光に含まれるデータを読取るのに有効な読取りビームを用いて、該ホログラム記憶媒体に光を当てること、を含む。
上述した特徴およびその他の特徴を、以下の図と詳細な説明で例示する。
図面の簡単な説明
ここで図を参照する。これらの図は典型的な実施形態であり、類似の要素には類似の番号が付されている。
図1は、(a)データの書込み、および、(b)保存されたデータの読取りのためのホログラム記憶装置の概略図である;
図2は、(a)平面波のホログラムへの書込み、および、(b)回折光の測定のための、回折効率を特徴付けする装置の概略図である。
図3は、ホログラム平面波を特徴付けるシステムの概略図である。
具体的な説明
本明細書は、ホログラムによるデータ記憶および検索に使用するための光学的データ記憶媒体を開示する。また、ホログラム記憶媒体の製造、データ記憶およびデータ検索を目的とした方法も開示する。従来技術に対して、本明細書で開示されたホログラム記憶媒体および方法は、一般的にバインダー材料と光活性物質とで構成される2つの化学系に基づく(ここで、バインダー材料は熱架橋されている)。有利には、バインダー材料を熱架橋することによって、従来技術のUV硬化工程に比べてより効率的なバインダーの架橋が起こる。このために、バインダー材料の重合は、熱硬化によってさらに容易に制御することができ、媒体サンプル間で一貫したレベルの重合が起こる。さらに、2種の別々の化学的プロセス(すなわち、バインダーを硬化させるための熱架橋、および、光活性物質の光活性化)を用いることによって、光活性物質は、媒体形成(すなわちバインダーの硬化)中に消費されずにデータ記憶のために保たれる。その上、バインダー材料の重合は、熱硬化工程によってさらに容易に制御することができ、媒体サンプル間で一貫した、かつ再現可能なレベルの重合が起こる。その結果として、バインダーおよび光活性物質の濃度に制御可能で予想可能な硬さを付与することによって、本明細書で開示された媒体は、従来技術を超えるかなりの利点を提供する。例えば、従来技術のUV硬化工程に比べて、変調が有意に改善される。
一実施形態において、データ記憶の前かつ熱硬化工程の後、本ホログラム記憶媒体は、熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性物質および光開始剤を含む。熱硬化されたポリシロキサンバインダーは、アルケニルおよびヒドリド官能性を有するシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーから形成される。あるいは、データ記憶の前かつ熱硬化工程の後、本ホログラム記憶媒体は、場合により増感剤および/またはバインダー触媒を含んでいてもよい。熱硬化工程の後、熱重合可能なシロキサンバインダー材料が架橋され、および/または、光活性物質は架橋されないか、または、実質的に架橋されない、すなわち、光活性物質の濃度は、熱硬化工程の前後で実質的に不変である。この方式で、バインダー材料のUV硬化と比較してより大きい変調を得ることができる。
一実施形態において、全ての、または、実質的に全ての熱重合可能なシロキサンバインダー材料が、熱硬化工程中に架橋される。適切に熱硬化されたバインダーを製造するために、アルケニルに対するヒドリドの比率は、都合のよい形態としては、0.5〜3の範囲内、好ましくは0.5〜2の比率、最も好ましくは1.0〜1.75の範囲内である。
一実施形態において、アルケニル官能性を有するシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、一般式(I)で示されるアルケニルシロキサンであり、バインダーを形成するのに用いてもよい:
Figure 2008502940
式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、または、1価の炭化水素ラジカルを含み、Xaは、2価の炭化水素ラジカルであり、aは、0〜8の値を有する整数である(両端の値も含む)。本明細書で用いられる用語「1価の炭化水素ラジカル」および「2価の炭化水素ラジカル」は、直鎖アルキル、分岐アルキル、アラルキル、シクロアルキル、および、ビシクロアルキルラジカルを意味することとする。
シリコーンヒドリドモノマーおよび/またはオリゴマーは、1個またはそれより多いケイ素原子に直接結合した水素を有し、したがって少なくとも1個の反応性Si−H官能基を含むヒドロシロキサンである。
記憶媒体中で、データ記憶の前かつ熱硬化工程の後に、光を照射して、フォトポリマー領域と、硬化したポリシロキサンバインダー産物の領域とを物理的に分離させることによって、光活性物質を選択的に光重合ことができる。フォトポリマー領域と、データが保存され得る硬化したポリシロキサンバインダーの領域との屈折率の差によって、不均一な領域が得られる。このようにして、光活性物質の少なくとも一部を重合することによって、ホログラム記憶媒体内に光学的に読取り可能なデータが提供される。不均一な領域に保存された情報は、単一の光ビームを不均一な領域を通過させて照射することによって再生が可能である。
望ましくは、熱硬化されたポリシロキサンバインダーは、ホログラム記憶物質中のデータを読取り可能にするのに十分な光学特性を有する(例えば、低い散乱、低い複屈折、および、対象の波長におけるごくわずかな損失)。加えて、望ましくは、硬化したポリシロキサンバインダーは、光活性物質の重合を阻害しない。さらに望ましくは、硬化したポリシロキサンバインダーは、加工パラメーター、それに続く記憶条件に耐えることができる。
熱硬化されたポリシロキサンバインダーは、約−130℃〜約150℃、またはそれより高いガラス転移温度を有していてもよい。加えて、比較的低いレベルの光散乱を示すホログラム媒体を提供するために、有利には、硬化したポリシロキサンバインダーおよび光活性物質、ならびにその他のあらゆる成分は相溶性である。ポリマーのブレンドが、ホログラム形成で用いられる波長を用いた90°光散乱実験で、レイリー比(R90°)が約7×10−3cm−1より低いという特徴を示す場合、そのポリマーは相溶性とみなされる。レイリー比は周知の特性であり、非偏光の単位強度で媒体を照射した場合の、方向θ(1ステラジアンあたり)で単位体積あたり散乱されたエネルギーと定義される。レイリー比は、既知のレイリー比を有する参照物質のエネルギー散乱と比較して得てもよい。バインダー材料と、他の成分(例えば光活性物質)との適合性は、バインダー材料に、上記他の成分に類似した基(例えば、光活性物質からの官能基)を付加することによって、または、バインダー材料に、上記他の成分との有利なエンタルピー的な相互作用(例えば水素結合)を提供する基を付加することによって高めることができる。個々の成分の総合的な適合性を高めるために、材料の様々な成分に改変を行ってもよい。
熱硬化されたポリシロキサンバインダー(ポリシロキサンコポリマーを含んでいてもよい)は、モノマー、オリゴマー、または、これらの物質の1種またはそれより多くを含む組み合わせを含む熱硬化性シロキサン材料から形成されてもよく、この場合、このモノマーおよび/またはオリゴマーは、上述されたアルケニルおよびヒドリド官能性を有する。例えば、硬化したポリシロキサンバインダーの物理的、光学的および化学的特性はいずれも、記録媒体における最適な性能(例えばダイナミックレンジ、記録感度、画像の忠実度、光散乱のレベル、および、データの寿命)に適合させることができる。適切なポリシロキサンとしては、これらに限定されないが、ポリ(メチルメチルシロキサン);ポリ(メチルフェニルシロキサン)、それらのオリゴマー、例えば1,3,5−トリメチル−1,1,3,5,5−ペンタフェニルトリシロキサン;および、ポリ(アクリルオキシプロピル)メチルシロキサン、ならびに、これらのポリシロキサンのうち少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。その他の適切なシロキサンは、当業者であれば、この開示を考察してよく理解できると予想される。市販のアルケニルおよびヒドリド官能性を有するモノマーおよび/またはオリゴマーは、ゲレスト社から得ることができる。
熱硬化性シロキサン材料の熱硬化を開始させる、または、促進するために、必要に応じてバインダー触媒を用いてもよい。バインダー触媒は、均一系触媒であってもよく、例えば、キャリアー物質(例えばアルコール、キシレン、ジビニルシロキサン、または、環状ビニルシロキサン)中の金属−複合体化合物である。具体的な金属−複合体化合物としては、これらに限定されないが、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン、白金シクロビニルメチルシロキサン、白金オクタンアルデヒド、チタンジ−n−ブトキシド(ビス−2,4−ペンタンジオネート)、チタンジイソプロポキシド(ビス−2,4−ペンタンジオネート)、チタンジイソプロポキシドビス(エチルアセトアセテート)、チタン2−エチルヘキサオキシドテトラオクチルチタネートなどが挙げられる。使用可能なその他のバインダーの触媒は、ヘキサクロロ白金(IV)酸酸(また、「スパイアー(Speier)の触媒」ともいう)である。その他の触媒としては、これらに限定されないが、ラジカルをヒドロシリル化する触媒、例えばトリブチルスズヒドリド、ベンゾイルペルオキシド、および、Lupersol 101[アトフィナ・ケミカルズより入手可能な、2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサンの商品名]が挙げられる。
光活性物質は、光重合を受けて、バインダーの屈折率とは異なる屈折率を有するポリマーを形成することができる、モノマー、オリゴマーまたはこれらの物質のうち1種を含む組み合わせを含んでいてもよい。例えば、カチオン重合可能な系(例えばビニルエーテル、アルケニルエーテル、アレンエーテル、ケテンアセタールおよびエポキシド)は、本発明の開示で使用するのに適している。その他の適切な光活性物質としては、遊離のラジカルを反応させることによって重合させるものが挙げられ、例えば、エチレン不飽和を含む分子、例えばアクリレート、メタクリレート、メタクリル酸メチル、アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレン、置換されたスチレン、ビニルナフタレン、置換されたビニルナフタレン、および、その他のビニル誘導体が挙げられる。また、遊離のラジカルが共重合可能な対の系も適切であり、例えば、マレエートと混合されたビニルエーテル、オレフィンと混合されたチオールなどである。
適切なエポキシド物質としては、これらに限定されないが、シクロヘキセンオキシド;シクロペンテンオキシド;4−ビニルシクロヘキセンオキシド;4−ビニルシクロヘキセンオキシドから製造することができるシリルエチル誘導体のような誘導体;4−アルコキシメチルシクロヘキセンオキシド;4−ヒドロキシメチルシクロヘキセンから製造することができるアシルオキシメチルシクロヘキセンオキシド;多官能価エポキシド、例えば3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート;1,3−ビス(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン;2−エポキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン;および、これらのエポキシド物質の1種またはそれより多くを含む組み合わせが挙げられる。適切な市販のエポキシドは、ポリセット社製の商標名PC−1000というビスエポキシモノマーである。
その他の適切なエポキシド物質としては、シクロヘキセンオキシドの1個またはそれより多い基が、Si−O−Siで示される基に連結してるものが挙げられる。このような物質の例としては、式(II)で示されるものが挙げられる:
Figure 2008502940
式中、R基は、それぞれ独立して、約6個以下の炭素原子を含むアルキル基である。
また、光活性のあるエポキシド物質として、多種多様なトリ−、テトラ−およびより高次のポリエポキシシロキサンも使用可能である。このようなポリエポキシシロキサンの一つの群は、式(III)で示される環状化合物である:
Figure 2008502940
式中、各R基は、独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R基は、それぞれ独立して、Rであるか、または、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基であり、ただし、R基のうち少なくとも3個は、エポキシ官能性を有し;および、nは3〜10である。このタイプの具体的な物質は、1,3,5,7−テトラキス(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル)−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンである。
その他の適切な光活性のあるエポキシド物質は、式(IV)で示されるものである:
Figure 2008502940
式中、Rは、OSi(Rで示される基、または、1価の置換もしくは非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;および、R基は、それぞれ独立して、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基である。一種の具体的な物質は、Rがメチル基、または、OSi(Rで示される基であり;R基はそれぞれ、メチル基であり、R基はそれぞれ、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基であるものである。
光活性のあるエポキシド物質のその他の基は、式(V)で示される基である:
Figure 2008502940
式中、R10基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキルまたはフェニル基であり;R11基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R12基は、それぞれ独立して、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基であり、pおよびqは整数である。このタイプの具体的な物質は、R10基およびR11がそれぞれアルキル基であるものであり、例えば、R12が、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基であり、および、pおよびqがほぼ同じであるものである。
また、これらの光活性物質の1種またはそれより多い種を含む組み合わせを用いてもよい。
また、本ホログラム記憶媒体は、光活性物質の重合を誘発するための光開始剤も含む。例えば光を照射することによる光活性物質そのものの直接的な光誘起重合は、具体的には記憶媒体の厚さが厚い場合、難しいことがある。光開始剤は、比較的低いレベルの記録光を照射すれば化学的に光活性物質の重合を開始させるので、直接的な光誘起重合の必要性がなくなる。
光開始剤の1種として、光酸発生剤があり、これは、いくつかの波長で入射放射線を吸収し、それに続く化学転換によって少なくとも1種のプロトン、強いプロトン酸またはルイス酸を放出することができるものであるか、または、そのようにできる成分を含む物質である。光酸発生剤が好ましい放射線で低い吸光度を有する場合、場合により増感剤を用いてもよい。増感剤は、対象の波長で入射放射線を吸収するか、または、対象の波長で入射放射線を吸収する成分を含み、それによって、エネルギーを光酸発生剤に移動させ(例えば、フォルスター(Forster)の移動、電子移動または化学反応によって)、それによって光酸発生剤の反応を誘発する。例えば、多くの光酸発生剤はUV光に反応するが、それに対して、ホログラムの記録のためには、可視光(例えば400〜700nm)が一般的に用いられる。したがって、このような可視波長で吸収し、エネルギーを光開始剤に移動させる増感剤を用いてもよい。このような可視波長で吸収する増感剤としては、ルブレン(Rubrene)、および、5,12−ビス(フェニルエチニル)ナフタセンが挙げられる。
一実施形態において、光酸発生剤は増感剤成分を含んでもよいし、または、放出されたプロトンもしくは酸は、増感剤によって生じたものでもよい。例えば、光酸発生剤および増感剤は、共有結合していてもよい。しかしながら、このような共有結合した光酸発生剤/増感剤は、増感剤によって吸収された放射線に極めて感度が高いでと予想される。その他の実施形態において、光酸発生剤および/または増感剤は、バインダーおよび/または光活性物質に結合していてもよい。適切な光酸発生剤の例としては、これらに限定されないが、カチオン性光開始剤、例えばジアゾニウム、スルホニウム、ホスホニウムおよびヨードニウム塩が挙げられる。具体的には、アルコキシフェニルフェニルヨードニウム塩、例えばp−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジトリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリルフェニルヨードニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、クミルトリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、および、これらの光開始剤の1種またはそれより多い種を含む組み合わせが望ましい場合がある。これらの塩は、主にスペクトルのUV部分で吸収するため、一般的には、スペクトルの可視部分の使用が可能になるように増感させる。可視光を吸収するカチオン性光開始剤の例は、(η6−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)(η6−イソプロピルベンゼン)−鉄(II)ヘキサフルオロホスフェートであり、これは、チバよりIrgacure 261として商業的に利用可能であり、単独で用いてもよいし、または、これらの光開始剤のいずれかと組み合わせて用いてもよい。その他の適切な光開始剤は、ビス(エタ−5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)ビス[−2,6−ジフルオロ−3−1H−ピロール−1−イルフェニル]チタンであり、これは、Irgacure 784として利用可能である(チバより入手可能)。
増感剤の非存在下で、ヨードニウム塩は、典型的には、約300nm未満の遠紫外線中で放射線に対して感受性を有し、ある種のレベルの性能に関して、UVレーザーは可視レーザーよりも実質的に高価であるため、遠紫外線放射線の使用はホログラム製造には不便である。しかしながら、様々な増感剤の添加によって、ヨードニウム塩を、塩が増感剤の非存在下で実質的に非感受性である様々な放射線の波長に対して感受性にすることができることが周知である。特に、ヨードニウム塩は、所定の芳香族炭化水素を用いた増感剤によって可視放射線に対して増感させることができ、このタイプの具体的な増感剤としては、5,12−ビス(フェニルエチニル)ナフタセンが挙げられる。この増感剤は、ヨードニウム塩を、アルゴンイオンレーザーからの514nmの放射線、および、2倍波YAGレーザーからの532nm放射線(これらはいずれも、ホログラム製造に適した源である)に対して感受性にする。
光活性モノマーが酸触媒作用で重合されない場合、当業者既知で商業的に利用可能な多種多様なその他のタイプの光開始剤が重合に適している。増感剤の必要性をなくすためには、スペクトルの可視部分で、具体的には、市販のレーザー源より利用できる波長で、例えば、Arの青色および緑色のスペクトル線(458、488、514nm)、He−Cdレーザー(442nm)、2倍波YAGレーザーの緑色のスペクトル線(532nm)、He−Neの赤色のスペクトル線(633nm)、および、Krレーザー(647および676nm)で光感受性である光開始剤を用いることができる。例えば、ビス(η−5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)ビス[2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]チタン(チバよりCGI−784として商業的に利用可能)を用いることができる。その他の可視光を吸収する遊離ラジカルの光開始剤(これは、共開始剤(co-initiator)を必要とする)は、スペクトラ・グループ社からH−Nu470として市販されている、5,7,ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオレンである。
本ホログラム記憶媒体中の、光開始剤、ポリシロキサンバインダー、光活性物質および必要に応じてバインダーの触媒および/または増感剤の比率は広範囲に様々であってよく、有用な具体的な成分と方法に最適な比率は、当業者によって過剰な実験を行わずに経験的に容易に決定することができる。しかしながら、一般的に、本ホログラム記憶媒体は、約1〜約10重量パーセントの光開始剤、約10〜約89重量パーセントのポリシロキサンバインダー、および、約10〜約89重量パーセントの光活性物質を含み、ここで重量パーセントは、媒体組成物の総重量に基づく。場合により、本ホログラム記憶媒体は、約0.01〜約2重量パーセントのバインダー触媒、および、約0.1〜約10重量パーセントの増感剤をさらに含んでいてもよい。
本ホログラム記憶媒体は、ホログラムの書込みおよび読取りが可能なように、混合物(すなわち、熱硬化性シロキサンバインダー材料、光活性物質、光開始剤、および、場合によりバインダーの触媒および/または増感剤)を、適切に支持することによって形成してもよい。記憶媒体の製造は、2枚のプレート間に上記混合物を堆積させることを含んでもよく、これは例えば、上記混合物をガスケットを用いて含ませることによってなされる。このプレートは、ガラスでもよいが、データ書込みに用いられる放射線を透過するその他の物質、例えばポリカーボネート、または、ポリ(メタクリル酸メチル)のようなプラスチックを用いてもよい。本ホログラム記憶媒体にとって望ましい厚さを維持するために、プレート間にスペーサーが置かれてもよい。また、本ホログラム記憶媒体は、その他の方法で支持してもよい。例えば、上記混合物は、バインダーを硬化する前に、バイコール(Vycor)のようなナノ多孔質ガラス材のような支持体の孔中に堆積させてもよい。また、重層化した媒体、すなわち、複数の支持体(例えばガラス)からなり、支持体間に記憶材料の層を堆積させた媒体を用いてもよい。
バインダー硬化工程は、上記混合物と支持体(ある場合)を加熱して、バインダー材料を熱硬化させることを含む。バインダーの熱硬化工程は、約25℃〜約100℃の温度で行ってもよい。バインダーの硬化工程の後に、本ホログラム記憶媒体は、ホログラフィックデータ記憶に関する当業者既知のプロセスで処理してもよく、すなわち、光活性物質の一部を適切な光源を照射する。ホログラフィックデータ記憶は、データ密度を最大にするために、記憶材料の全体積を使用することができる(CDやDVDタイプのシステムで用いられるような表面記憶とは対照的に)いくつかの技術のうちの1つである。ホログラム記憶プロセスにおいては、データを用いて光学的な干渉縞を形成し、その後、その干渉縞をホログラム記憶媒体に保存する。
図1aに、本発明の開示のホログラム記憶媒体を作製する適切なホログラフィックデータ記憶プロセスの例を示す。この立体配置において、レーザー10からのアウトプットは、ビームスプリッター20によって2つの等しいビームに分配される。一方のビームは、シグナルビーム40であり、シグナルビーム40中に保存されるようにデータをインポーズする空間光変調器(SLM)または可変鏡装置(DMD)30の形態に入射する。この装置は、インプットされた電気信号に基づいて光をブロックまたは転送することができる多数のピクセルで構成される。各ピクセルは、保存しようとするデータのビットまたはビットの一部を表現することができる(1ビットは、SLMまたはDMD30のピクセルのうち1個より多くを消費することができる)。次に、SLMまたはDMD30のアウトプットは、記憶媒体60に入射する。第二のビーム(参照ビーム50)は、記憶媒体60までにひずみが最小の第一の鏡70で反射させることによって転送される。この2つのビームは共に、記憶媒体60の同じ領域に異なる角度で入射する。最終的に、記憶媒体60中で、2つのビームがそれらの交点で干渉縞を作る。この干渉縞は、SLMまたはDMD30によってシグナルビーム40に付与されたデータに固有の相関を示す。光活性モノマーの少なくとも一部が重合され、それによりレーザー光を照射した領域で屈折率の改変が起こり、干渉縞が固定され、有効的に記憶媒体60中に回折格子が形成される。
データ読取りのために、図1bに示すように、シグナルビーム40をシャッター80でブロックしてシグナルビーム40が存在しない状態で、記憶媒体60中に形成された回折格子または縞は、参照ビーム50を単独で照射され、再現されたシグナルビーム90中でデータが再生される。
物質の特徴を試験するために、回折効率測定を用いることができる。図2aに、これらの測定に適したシステムを示す。この装置は、ホログラム記憶装置に極めて類似している;しかしながら、SLMまたはDMDがなく、その代わりに、第二の鏡100がある。レーザー10が、2つのビーム110および120に分配され、これらを次に、記憶媒体60中で干渉され、平面波の回折格子が形成される。続いて、図2bに示したように、これらのビームの一方を消すか、または、シャッター80でブロックし、記憶媒体60中の回折格子によって回折させた光の量を測定する。回折効率は、記憶媒体60に入射した総出力量に対する、回折ビーム130中の出力として測定される。また、より精密な測定では、その表面での反射および/またはその体積への吸収により生じた記憶媒体60中での損失分も考慮に入れてもよい。
あるいは、媒体の特徴、特にマルチプレックスホログラムの特徴を試験するために、ホログラム平面波を特徴付けるシステムを用いてもよい。このようなシステムは、与えられたサンプルのM/#を提供することができ、これは、サンプルの最大のダイナミックレンジまたは情報記憶容量を特徴付けるのに用いられる測定基準であって、媒体に保存されたマルチプレックスホログラムの最大数および効率によって測定される。図3に、これらの測定に適したシステムを示す。この装置において、第一のレーザー10からのアウトプットは、読書き制御のために第一のシャッター140を通過し、出力制御、第一の半波長プレート150と第一の偏光ビームスプリッター160との組み合わせを通過する。次に、その光は、ビームサイズを調節するために第一の2レンズ望遠鏡170を通過し、第一の鏡180、続いて第二の鏡190で反射し、ビームを測定領域に移送される。続いて、その光は、第二の半波長プレート200と第二の偏光ビームスプリッター210を通過して、ビームが2つに分配され、2つのビームそれぞれにおいて出力が制御される。続いて、ビームスプリッター210で反射したビームは、第二シャッター220を通過し、それによって、第一のビームにおける出力の独立したオン/オフの制御を可能にする。続いて、第一のビームは第三の鏡230で反射し、媒体60に入射し、回転台240にマウントされる。媒体60から転送された第一のビームからの光は、第一の検出器250に回収される。第二のビームは、第三の半波長プレート260を通過して、第一のビームと同じ方向にその偏光を回転させ、次に第三のシャッター225によって第二のビームのオン/オフの制御が提供される。続いて、第二のビームは、第四の鏡235で反射し、媒体60に入射する。照射中のサンプルでのその場での動的な変化を測定するために、第二のレーザー270は、第二の2レンズ望遠鏡175を通過し、第五の鏡185、続いて第六の鏡195で反射し、次に、第一および第二のビームと同じ位置で媒体60に共に入射する。続いて、回折ビームは、第二の検出器255に回収される。
本ホログラム記憶媒体は、レーザーからの一つの波長の光が、ホログラム記憶媒体にデータを書込むのに利用され、一方で、同一または異なる波長の光が、データを読取るのに利用されるプロセスと共に利用してもよい。本発明の開示のホログラム記憶媒体にとって、屈折率変化は、光活性物質の選択的な光重合を誘発する書込みレーザー波長を用いることによって生じる。したがって、データ書込みに用いられる波長は、用いられる特定の光活性物質に依存する。
本ホログラム記憶媒体に全てのデータが書込まれたら、記憶媒体のより大きい広範な領域を、残存する未反応の光開始剤と反応させ、続いて全ての残存した未重合の光活性物質を重合させるのに適した光の波長を照射することができる。その広範な領域は、記憶媒体全体のサイズに対して、保存されたホログラムのサイズより大きくてもよい。この光硬化工程は、記憶媒体の成分の動きを最小化することができる。したがって、この方法は、前記ホログラムより大きい領域を有する記憶媒体の少なくとも一部に、全ての未反応の光開始剤を反応させ、全ての未重合の光活性物質を重合させるのに十分な光の波長を照射することをさらに含んでいてもよい。
当業者であれば当然であるが、分子が異なれば、吸収プロファイルも大きく異なると予想される(プロファイルがより広くなる、より狭くなる、など)。したがって、本発明の開示のホログラム記憶媒体の読書きに利用される波長は、光源、光開始剤および具体的な光活性物質に依存すると予想される。本ホログラム記憶媒体にデータを書込むのに適した波長は、様々であってよく、約375nm〜約830nmであり得る。他の実施形態において、データを書込むための波長は、約400nm〜約550nmである。読取り波長は、書込み波長と同一でもよいし、または、異なっていてもよい。一実施形態において、読取り波長、および、書込み波長は同一である。
いくつかの実施形態において、読取り波長、および、書込み波長は、約375nm〜約830nmであり得る。その他の実施形態において、書込みに用いられる光の波長は、約400nm〜約550nmが可能であり、読取り波長は、約600nm〜約700nmが可能である。さらに他の実施形態において、書込みには、532nmの波長の光を用いることができ、読取りには、633nmまたは650nmのいずれかの波長の光を用いることができる。あるいは、読取り波長、および、書込み波長は、それぞれ532nm、および、405nmであってもよい。
以下の非限定的な実施例で、本発明の開示を説明する。
実施例1
支持体として、顕微鏡スライド(コーニング,50mm×75mm×1mm)を用いた。媒体の厚さを維持し制御するために、0.26mmのナイロン製シムストック(shimstock),マックマスター−カール(McMaster-Carr))から切断したプラスチックスペーサーを用いた。
増感剤のストック溶液を、10ミリグラム(mg)のルブレン(5,12−ビス(フェニルエチニル)ナフタセン)を10ミリリットル(mL)のPC−1000に添加することによって製造した。この溶液を混合した後に、暗所で24時間保存し、グラスウールでろ過した。ろ過したストック溶液を、必要になるまで暗所でホイルでラップしたバイアル中に保存した。
媒体を製造する前に、1滴の白金1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン(キシレン中の)を4mLのポリ−メチルフェニルシロキサンに添加することによって白金触媒溶液を製造した。
2mLのストック増感剤溶液、0.5mLのポリ−メチルフェニルシロキサン、0.5mLの白金触媒溶液、4滴のジメチルヒドロシロキサン:メチルフェニルシロキサンコポリマー、および、2滴のUV−9380C光酸発生剤(ジェネラル・エレクトリック・シリコーン)を含む混合物を、ホイルでラップしたガラスバイアル中で機械で20分間混合した。この混合物の約0.25mLを、厚さを維持するためにプラスチックスペーサーを用いて顕微鏡スライド間に挟んだ。この媒体サンプルを、ホットプレート上で、約70℃で片面2分間、熱硬化した。熱硬化中に、サンプルに光が照射されないように、サンプルをホイルのシートで覆った。
図2aおよび2bで示し、説明したようなホログラム試験ベッドを用いて、最大の回折効率が測定された。最大の回折効率は39%であった。
熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性のあるエポキシドモノマー、光開始剤、増感剤、および、バインダーの触媒を含むホログラフィックデータ記憶媒体を説明する。このシステムの利点は、2種の別々の化学的プロセスを用いることによって、光活性物質は、バインダーが硬化する間に消費されずにデータ記憶のために保たれ、ここで、バインダーの硬化は、光よりも熱を用いることによって容易に制御され、媒体サンプル間で一貫したレベルの重合が起こることである。
本明細書で用いられる用語「第一」、「第二」などは、何らかの順番または重要性を意味するものではなく、1つの要素とその他の要素とを区別するために用いられており、さらに、用語「the」、「a」および「an」は、量の限定を意味するものではなく、言及されたもののうち少なくとも1種の存在を意味する。その上、同じ物理特性を示した範囲はいずれも、示された端点も含み、および、独立して組み合わせてもよい。
典型的な実施形態を参照しながら上記開示を説明したが、当業者であれば当然ながら、上記開示の範囲から逸脱することなく、様々な変化を施したり、それらの要素を均等物で置き換えたりしてもよい。加えて、特定の状況または材料を、それらの必須の範囲から逸脱することなく上記開示された教示に適合させるために、多くの改変を施してもよい。それゆえに、上記開示は、この開示を実施するために考慮された最良の形態として開示された具体的な実施形態に限定されず、ただし、上記開示は、添付の特許請求の範囲に含まれる全ての実施形態を含むものとする。
図1は、(a)データの書込み、および、(b)保存されたデータの読取りのためのホログラム記憶装置の概略図である。 図2は、(a)平面波のホログラムへの書込み、および、(b)回折光の測定のための、回折効率を特徴付けする装置の概略図である。 図3は、ホログラム平面波を特徴付けるシステムの概略図である。

Claims (31)

  1. ホログラム記憶媒体であって:
    熱架橋されたポリシロキサンバインダー;
    光活性物質;および、
    光開始剤、
    を含み、ここで、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する、前記ホログラム記憶媒体。
  2. 光活性物質の少なくとも一部が、データ記憶の後に重合される、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  3. 熱架橋されたポリシロキサンバインダーは、ポリ(メチルメチルシロキサン);ポリ(メチルフェニルシロキサン);1,3,5−トリメチル−1,1,3,5,5−ペンタフェニルトリシロキサン;または、ポリ(アクリルオキシプロピル)メチルシロキサンを含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  4. 熱架橋されたポリシロキサンバインダーは、1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーを含み、ここで、該1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、架橋および/または重合の前に、アルケニル反応性を有する官能基およびヒドリド反応性を有する官能基を含有する、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  5. アルケニル官能基を含有する1種またはそれより多いシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、式:
    Figure 2008502940
    [式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、または、1価の炭化水素ラジカルを含み、Xaは、2価の炭化水素ラジカルであり、aは、0〜8の値を有する整数である(両端の値も含む)]
    を含む、請求項4に記載のホログラム記憶媒体。
  6. バインダー触媒をさらに含み、該触媒は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化性シロキサン材料の熱硬化を開始させる、または、促進するのに有効な量である、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  7. 光活性物質は、ビニルエーテル、アルケニルエーテル、アレンエーテル、ケテンアセタール、エポキシド、アクリレート、メタクリレート、メタクリル酸メチル、アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレン、置換されたスチレン、ビニルナフタレン、置換されたビニルナフタレン、ビニル誘導体、マレエート、チオール、オレフィン、または、これらの光活性物質のうち少なくとも1種を含む組み合わせを含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  8. 光活性物質は、シクロヘキセンオキシド;シクロペンテンオキシド;4−ビニルシクロヘキセンオキシド;4−アルコキシメチルシクロヘキセンオキシド;アシルオキシメチルシクロヘキセンオキシド;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート;1,3−ビス(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン;2−エポキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンを含むエポキシド;これらのエポキシドから製造することができる誘導体;または、これらのエポキシドのうち1種を含む組み合わせを含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  9. 光活性物質は:
    Figure 2008502940
    [式中、Rは、それぞれ独立して、約6個未満または約6個の炭素原子を含有するアルキル基である]
    で示されるエポキシド化合物を含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  10. 光活性物質は:
    Figure 2008502940
    [式中、R基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R基は、それぞれ独立して、Rであるか、または、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基であり、ただし、R基のうち少なくとも3個は、エポキシ官能性であり;そして、nは3〜10である]
    で示される環状エポキシド化合物を含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  11. 光活性物質は:
    Figure 2008502940
    [式中、Rは、OSi(Rで示される基、または、1価の置換もしくは非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;そして、R基は、それぞれ独立して、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基である]
    で示される環状エポキシド化合物を含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  12. 光活性物質は:
    Figure 2008502940
    [式中、基R10はそれぞれ、独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキルまたはフェニル基であり;R11基は、それぞれ独立して、1価の置換または非置換のC1〜12アルキル、C1〜12シクロアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;R12基は、それぞれ独立して、2〜10個の炭素原子を有する1価のエポキシ官能基であり、そしてpおよびqは整数である]
    で示される環状エポキシド化合物を含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  13. 光開始剤は、p−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジトリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、クミルトリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、η6−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)(η6−イソプロピルベンゼン)−鉄(II)ヘキサフルオロホスフェート、ビス(η−5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)ビス[2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]チタン、5,7−ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオレン、または、これらの光開始剤のうち少なくとも1種を含む組み合わせを含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  14. 光開始剤のための増感剤をさらに含む、請求項1に記載のホログラム記憶媒体。
  15. ホログラム記憶媒体の製造方法であって:
    熱重合可能なシロキサンバインダー材料、光活性物質および光開始剤を含む混合物を形成すること;
    該混合物を、該熱重合可能なシロキサンバインダー材料が有効に硬化されるように加熱すること、ここで、該光活性物質は、該混合物の加熱の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;および、
    該光開始剤を活性化して該光活性物質の少なくとも一部を重合させるのに有効な波長で、情報を伝達する光パターンにより、該媒体にデータを書込むこと、
    を含む、前記製造方法。
  16. 混合物は、バインダー触媒をさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 混合物は、光開始剤のための増感剤をさらに含む、請求項15に記載の方法。
  18. 加熱することは、約25℃〜約100℃の温度で行われる、請求項15に記載の方法。
  19. 光開始剤を活性化するのに用いられる光の波長は、約375ナノメートル〜約830ナノメートルである、請求項15に記載の方法。
  20. 光開始剤を活性化するのに有効な波長は、ホログラム記憶媒体からデータを読取るのに利用される光ビームの波長とは異なる、請求項15に記載の方法。
  21. 光開始剤を活性化するのに有効な波長は、ホログラム記憶媒体からデータを読取るのに利用される光ビームの波長と同じである、請求項15に記載の方法。
  22. ホログラム記憶媒体に、残存する全ての光開始剤および光活性物質が反応するような波長を照射することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  23. 熱重合可能なポリシロキサンバインダーは、1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーを含み、ここで、該1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、架橋および/または重合の前に、アルケニル反応性を有する官能基およびヒドリド反応性を有する官能基を含有する、請求項15に記載の方法。
  24. アルケニル官能基を含む1またはそれより多いシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、式:
    Figure 2008502940
    [式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、または、1価の炭化水素ラジカルを含み、Xaは、2価の炭化水素ラジカルであり、aは、0〜8の値を有する整数である(両端の値も含む)]
    を含む、請求項23に記載の方法。
  25. ホログラム記憶媒体にデータを記憶させる方法であって:
    熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性物質および光開始剤を含むホログラム記憶媒体を形成すること、ここで、該熱硬化されたポリシロキサンバインダーは、1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーを含み、ここで、該1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、架橋および/または重合の前に、アルケニル反応性を有する官能基およびヒドリド反応性を有する官能基を含有し、さらに、該光活性物質は、該熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;および、
    データを含むシグナルビームと参照ビームの両方を用いて該ホログラム記憶媒体に光を当て、それによって、該ホログラム記憶媒体中に干渉縞を形成すること、ここで、該光開始剤は、シグナルビームと参照ビームに応答して、該光活性物質の少なくとも一部の重合を開始させる
    を含む、前記方法。
  26. ホログラムより大きい領域を有するホログラム記憶媒体の少なくとも一部に、全ての未反応の光開始剤を反応させ全ての未重合の光活性物質を重合させるのに十分な光の波長を照射することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  27. 光活性物質の少なくとも一部を重合することによって形成されたホログラムは、少なくとも約10パーセントのホログラムの回折効率を有する、請求項25に記載の方法。
  28. 熱重合可能なポリシロキサンバインダーは、1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーを含み、ここで、該1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、架橋および/または重合の前に、アルケニル反応性を有する官能基およびヒドリド反応性を有する官能基を含有する、請求項25に記載の方法。
  29. アルケニル官能基を含む1またはそれ以上のシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、式:
    Figure 2008502940
    [式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、または、1価の炭化水素ラジカルを含み、Xaは、2価の炭化水素ラジカルであり、aは、0〜8の値を有する整数である(両端の値も含む)]
    を含む、請求項25に記載の方法。
  30. 光学的な読取り方法であって:
    熱硬化されたポリシロキサンバインダー、光活性物質および光開始剤を含むホログラム記憶媒体を形成すること、ここで、該熱硬化されたポリシロキサンバインダーは、1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーを含み、ここで、該1種またはそれより多い架橋または重合されたシリコーンモノマーおよび/またはオリゴマーは、架橋および/または重合の前に、アルケニル反応性を有する官能基およびヒドリド反応性を有する官能基を含有し、さらに、該光活性物質は、熱架橋されたポリシロキサンバインダーを形成するための熱硬化工程の前後でほぼ同量が残存する濃度を有する;
    データを含むシグナルビームと参照ビームの両方を用いて該ホログラム記憶媒体に光を当て、それによって、該ホログラム記憶媒体中に干渉縞を形成すること、ここで、該光開始剤は、該光活性物質の少なくとも一部の重合を開始させ、該ホログラム記憶媒体中にホログラムを形成させる;および、
    該ホログラムからの回折光に含まれるデータを読取るのに有効な読取りビームを用いて、該ホログラム記憶媒体に光を当てること、
    を含む、前記方法。
  31. シグナルビームは、約375nm〜約830nmの波長を有し、読取りビームは、約375nm〜約830nmの波長を有する、請求項31に記載の方法。
JP2007516539A 2004-06-15 2005-06-06 ホログラム記憶媒体 Pending JP2008502940A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/869,243 US7122290B2 (en) 2004-06-15 2004-06-15 Holographic storage medium
PCT/US2005/019855 WO2006001989A1 (en) 2004-06-15 2005-06-06 Holographic storage medium

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008502940A true JP2008502940A (ja) 2008-01-31

Family

ID=34972054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007516539A Pending JP2008502940A (ja) 2004-06-15 2005-06-06 ホログラム記憶媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7122290B2 (ja)
EP (1) EP1756816A1 (ja)
JP (1) JP2008502940A (ja)
CN (1) CN101002259A (ja)
BR (1) BRPI0511386A (ja)
WO (1) WO2006001989A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015102717A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 富士ゼロックス株式会社 トナー、液体現像剤、現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法
CN112639617A (zh) * 2019-07-02 2021-04-09 株式会社Lg化学 光聚合物组合物

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4629367B2 (ja) * 2004-05-31 2011-02-09 東レ・ダウコーニング株式会社 活性エネルギー線硬化型オルガノポリシロキサン樹脂組成物、光伝送部材およびその製造方法
US20060199081A1 (en) * 2005-03-04 2006-09-07 General Electric Company Holographic storage medium, article and method
CN101059654B (zh) * 2007-04-19 2010-05-19 上海复旦天臣新技术有限公司 一种光刻衍射图像防伪薄膜及其制备方法
JP2010026450A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Toshiba Corp ホログラム記録媒体および光情報記録再生装置
US8507493B2 (en) * 2009-04-20 2013-08-13 Abbvie Inc. Amide and amidine derivatives and uses thereof
US8871208B2 (en) * 2009-12-04 2014-10-28 Abbvie Inc. 11-β-hydroxysteroid dehydrogenase type 1 (11β-HSD1) inhibitors and uses thereof
US8254235B2 (en) * 2010-03-31 2012-08-28 General Electric Company System and method for transfer of data stored in holographic storage medium
US8715887B2 (en) 2010-07-30 2014-05-06 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Complex holograms, method of making and using complex holograms
KR101273993B1 (ko) * 2010-09-17 2013-06-12 제이에스알 가부시끼가이샤 폴리실록산 조성물과 그의 제조 방법 및, 경화막과 그의 형성 방법
KR102309427B1 (ko) 2018-09-27 2021-10-05 주식회사 엘지화학 홀로그램 매체
KR20220112996A (ko) * 2021-02-05 2022-08-12 주식회사 엘지화학 홀로그램 형성용 포토폴리머 조성물, 홀로그램 기록 매체, 및 광학 소자

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001523842A (ja) * 1997-11-13 2001-11-27 ポラロイド コーポレイション ホログラム媒体およびプロセス
JP2003534569A (ja) * 2000-05-23 2003-11-18 アプリリス,インコーポレイテッド コロイド状金属を含むデータ保存媒体とその製造方法
WO2004011522A1 (ja) * 2002-07-30 2004-02-05 Toagosei Co., Ltd. ホログラム記録用組成物およびその硬化方法ならびに硬化物

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4920220A (en) 1987-11-12 1990-04-24 Ciba-Geigy Corporation Chromogenic 1-heterocyclic substituted 2,4-benzoxazines
US5169862A (en) 1989-07-07 1992-12-08 Peptide Technologies Corporation Analogs of viscosin and their uses
US5037861A (en) 1989-08-09 1991-08-06 General Electric Company Novel highly reactive silicon-containing epoxides
US5260399A (en) 1992-06-08 1993-11-09 General Electric Company Regiospecific catalyst for the synthesis of epoxysiloxane monomers and polymers
US5169962A (en) * 1990-09-17 1992-12-08 General Electric Company Preparation of epoxysilicon compounds using rhodium catalysts
US5387698A (en) 1992-06-11 1995-02-07 General Electric Company Rhodium containing selective catalysts for the synthesis of epoxysiloxane/epoxysilicone monomers and polymers
US5260999A (en) 1991-06-28 1993-11-09 Digital Equipment Corporation Filters in license management system
US5440669A (en) 1991-07-26 1995-08-08 Accuwave Corporation Photorefractive systems and methods
KR940005716A (ko) 1992-06-11 1994-03-22 아더 엠. 킹 에폭시실리콘 단량체 및 중합체의 합성을 위한 선택적 촉매
US5523374A (en) 1992-12-03 1996-06-04 Hercules Incorporated Curable and cured organosilicon compositions
US5438439A (en) 1993-08-13 1995-08-01 Mok; Fai Non-destructive readout mechanism for volume holograms using two wavelengths
US5450218A (en) 1994-08-04 1995-09-12 Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method for encoding and decoding digital data in holographic storage media
WO1997013183A1 (en) 1995-10-06 1997-04-10 Polaroid Corporation Holographic medium and process
FR2750429B1 (fr) * 1996-06-27 1998-08-07 Essilor Int Materiau a base de silicone reticule comportant un photoamorceur fixe, son procede de preparation, produit polymerique hydrophile obtenu a partir de ce materiau et son procede de preparation, et nouveaux photoamorceurs
US6268089B1 (en) * 1998-02-23 2001-07-31 Agere Systems Guardian Corp. Photorecording medium and process for forming medium
US6482551B1 (en) 1998-03-24 2002-11-19 Inphase Technologies Optical article and process for forming article
US6124076A (en) 1998-07-01 2000-09-26 Lucent Technologies Inc. Material exhibiting compensation for polymerization-induced shrinkage and recording medium formed therefrom
US6627354B1 (en) 1999-03-01 2003-09-30 Lucent Technologies Inc. Photorecording medium, process for fabricating medium, and process for holography using medium
US6348983B1 (en) 2000-06-08 2002-02-19 Lucent Technologies Inc. Holographic storage medium having enhanced temperature operating range and method of manufacturing the same
DE60120432T2 (de) 2000-08-28 2007-01-04 Aprilis, Inc., Maynard Holographisches speichermedium, das polyfunktionelle epoxidmonomere enthält, welche zur kationischen polymerisation fähig sind
US6743552B2 (en) 2001-08-07 2004-06-01 Inphase Technologies, Inc. Process and composition for rapid mass production of holographic recording article
JP4155771B2 (ja) 2001-08-27 2008-09-24 大日本印刷株式会社 体積型ホログラム記録用感光性組成物及びそれを用いた体積型ホログラム記録用感光性媒体
US20030199603A1 (en) 2002-04-04 2003-10-23 3M Innovative Properties Company Cured compositions transparent to ultraviolet radiation
US20030206320A1 (en) 2002-04-11 2003-11-06 Inphase Technologies, Inc. Holographic media with a photo-active material for media protection and inhibitor removal
AU2003232437A1 (en) 2002-05-29 2003-12-19 Inphase Technologies, Inc. High reflective index photoactive compound for optical applications
JP2004287138A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Konica Minolta Holdings Inc ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア及びその記録方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001523842A (ja) * 1997-11-13 2001-11-27 ポラロイド コーポレイション ホログラム媒体およびプロセス
JP2003534569A (ja) * 2000-05-23 2003-11-18 アプリリス,インコーポレイテッド コロイド状金属を含むデータ保存媒体とその製造方法
WO2004011522A1 (ja) * 2002-07-30 2004-02-05 Toagosei Co., Ltd. ホログラム記録用組成物およびその硬化方法ならびに硬化物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015102717A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 富士ゼロックス株式会社 トナー、液体現像剤、現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法
CN112639617A (zh) * 2019-07-02 2021-04-09 株式会社Lg化学 光聚合物组合物
JP2021536039A (ja) * 2019-07-02 2021-12-23 エルジー・ケム・リミテッド フォトポリマー組成物
JP7130306B2 (ja) 2019-07-02 2022-09-05 エルジー・ケム・リミテッド フォトポリマー組成物
US11851515B2 (en) 2019-07-02 2023-12-26 Lg Chem, Ltd. Photopolymer composition

Also Published As

Publication number Publication date
US20050277747A1 (en) 2005-12-15
BRPI0511386A (pt) 2007-12-04
US7122290B2 (en) 2006-10-17
EP1756816A1 (en) 2007-02-28
WO2006001989A1 (en) 2006-01-05
CN101002259A (zh) 2007-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008502940A (ja) ホログラム記憶媒体
JP3473950B2 (ja) ホログラム媒体およびプロセス
WO2005101396A1 (en) Optical storage materials for holographic recording, methods of making the storage materials, and methods for storing and reading data
US6268089B1 (en) Photorecording medium and process for forming medium
US5759721A (en) Holographic medium and process for use thereof
JP3504884B2 (ja) 重合誘発収縮を補償する材料及びそれから形成された記録媒体
Cheben et al. A photopolymerizable glass with diffraction efficiency near 100% for holographic storage
Guo et al. A review of the optimisation of photopolymer materials for holographic data storage
US20080044737A1 (en) Data storage medium comprising colloidal metal and preparation process thereof
CA2424366A1 (en) Holographic storage medium comprising polyfunctional epoxy monomers capable of undergoing cationic polymerization
US7163769B2 (en) Photosensitive material and process of making same
US20060199081A1 (en) Holographic storage medium, article and method
US20090195847A1 (en) Holographic recording medium
KR20070022321A (ko) 홀로그램 저장 매체
Barachevskii Photopolymerizable recording media for three-dimensional holographic optical memory
JP4153889B2 (ja) ホログラム型光記録媒体及びその製造方法
CA2375959A1 (en) Photosensitive material and method of making same
JP2005077940A (ja) ホログラム記録材料及びホログラム記録媒体
EP1598699A2 (en) Data storage medium comprising colloidal metal and preparation process thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110325